JP7522366B2 - デポラライザ及び光増幅器励起装置 - Google Patents

デポラライザ及び光増幅器励起装置 Download PDF

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Description

本発明は、デポラライザ及び光増幅器励起装置に関する。
高速大容量光伝送システムの設計においては、伝送路損失に伴う受信信号のSN(signal-to-noise)劣化を低減することが重要となる。このため、中継器の中で、あるいは、光伝送路そのものに光増幅を行わせ、伝送路損失を補償する様々な構成が考案されてきた。中でもエルビウムドープファイバを利得媒体として用いる光増幅器は、その簡便さのため広く実用化がなされている。
一方、ラマン効果を用いたラマンアンプは、広帯域な利得帯域を実現できるため波長多重伝送方式への適応が積極的に試みられている。特に、光ファイバ伝送路そのものを利得媒体として活用する分布ラマン増幅は、既設の光ファイバを利得媒体として活用できるという大きな利点を有するため、次世代の高速大容量光通信への適用が期待されている。
図3に、分布ラマン増幅を用いた従来の光伝送システムの構成を示す。図3に示す分布ラマン増幅を用いた光伝送システム1000は、光送信器100、光受信器200、前方励起部300及び後方励起部400を備える。光送信器100及び光受信器200は、光伝送路500を介して接続される。光伝送システム1000では、双方向励起を想定している。そのため、図3に示す光伝送システムの光伝送路500では、前方励起部300によって出力された励起光により前方励起され、かつ後方励起部400によって出力された他の励起光により後方励起される。光信号は光送信器100から送出される。
ラマン増幅の場合、励起光の波長は光信号の波長より0.1μmほど短波長とする。通常、励起光は光信号と同様に光伝送路500のコアの中を伝搬させるため、前方励起部300は光信号と同一方向に進む励起光を光信号に多重する必要がある。
一方、後方励起部400は、光信号と逆方向に進む励起光を送出し、かつ光信号のみを分離して光受信器200へ送出させる必要がある。これらの多重および分離は波長多重カプラあるいはサーキュレータで実現可能である。なお、図3では、双方向励起について説明したが、励起方向は前方のみ、あるいは後方のみでもよい。
ラマン増幅のゲインは、励起光源から出力される励起光の光強度で定まる。このため、ゲインを微調整するためには、励起光の光強度を微調整すればよい。通常、励起光源として半導体レーザが用いられるが、その光強度の調整は励起電流を調整することによって達成される。ラマン増幅のゲインを決めるもう一つの要因に、励起光の偏波がある。ラマン増幅は偏波依存性を有する光学効果であるから、励起光が単一偏波である場合、光信号の受ける利得が偏波依存性を生じてしまう。すなわち、光信号が光伝送路500に入射する時点での偏波状態に応じて、ゲインが変化し、増幅される光信号の光強度が変化してしまう。このゲインの変動幅をPDG(Polarization Dependent Gain)とよぶ。PDGは、前方励起のみの構成において特に顕著に現れる。後方励起では、光信号と励起光との進行方向の違いにより偏波変動が光伝送路内で大きく異なるため、前方励起に比べPDGは小さいが、しかし完全に抑圧するためには何らかの手段が必要となる。
PDGを抑圧するために、励起光源の出力をデポラライザによって無偏光な状態にすることが広く行われている。図4に、デポラライザを併用した前方励起部300の例を示す。前方励起部300は、励起光源310、デポラライザ320、励起光用光導波路330、光信号用光導波路340、励起光重畳部350及び励起光出力ポート360を備える。励起光源310は、励起光を出力する。通常、励起光源310はレーザが用いられるため、励起光源310から出力された励起光は直線偏波となる。
励起光源310から出力された励起光は、デポラライザ320によってデポラライズされる。デポラライズされた励起光は、励起光用光導波路330を伝搬して励起光重畳部350に入力される。前方励起部300に入力された光信号は、光信号用光導波路340を伝搬して励起光重畳部350に入力される。励起光重畳部350は、入力された光信号に励起光を多重する。多重化された信号は、励起光出力ポート360から出力されて、利得媒体を兼ねた光伝送路500へと送られる。
デポラライザ320には複数の構成があるが、古くから知られているものにLyot型のデポラライザがある。図5に、従来のLyot型デポラライザ370の構成を示す。なお、図5では、Lyot型デポラライザ370に接続される励起光源310も示している。励起光源310から出力された励起光は、励起光入力用光導波路380を伝搬してLyot型デポラライザ370へと入力される。ここで、励起光入力用光導波路380は、パンダファイバ等の偏波保持ファイバであり、励起光は直線偏波を保ったままLyot型デポラライザ370へと入力される。Lyot型デポラライザ370は、遅延線371を構成部品として有する。遅延線371は、パンダファイバ等の偏波保持ファイバである。励起光入力用光導波路380と遅延線371とは、融着点390を介して接続される。ここで、励起光入力用光導波路380と遅延線371との両者の応力付与部を結ぶスロー軸は互いに45度傾いた状態で融着される。
遅延線371の内部のファスト軸とスロー軸の伝搬速度の差により、励起光にはDGD(Differential Group Delay)が与えられる。ここで注意すべきことは、遅延線371は偏波保持ファイバではあるが、スロー軸に対して傾いた偏波面をもつ直線偏波が入力されているため、遅延線371を伝搬する過程で励起光の偏波状態が急速に変化する、ということである。遅延線371の長さが適切であれば、DGDにより励起光はデポラライズされ、励起光用光導波路330から出力される。ここで、遅延線371の長さをどのように選べばよいかという問題がある。遅延線371の材質が均一であるならば、そのDGDは長さに比例し、1mあたりのDGDは1~2psec程度である。DGDが大きいほどデポラライズには有利となるため、理論的には遅延線371は長いほど良いが、実用上は無制限に長くすることは出来ないため、何らかの基準が必要となる。
励起光源310が単一波長で発振するシングルモードレーザである場合、遅延線371のDGDを励起光のコヒーレンス時間より長くすることが一つの目安となる。しかし、ラマン増幅用の励起光源は、一般には多波長で発振するマルチモードレーザが用いられる。励起光源310がマルチモードレーザである場合、デポラライズの効率がDGDに対して周期性を持つことが知られている(例えば、非特許文献1参照)。マルチモードレーザ出力の各縦モードの周波数間隔をfHz、nを整数とした場合、遅延線371のDGDが(n+0.5)/f秒であるとデポラライズが最適化される。例として、fが40GHzである場合、デポラライズが最適化されるDGDは25psecの周期をもつ。
Toshiyuki Tokura, Taichi Kogure, Takashi Sugihara, Katsuhiro Shimizu, Takashi Mizuochi, and Kuniaki Motoshima,"Efficient Pump Depolarizer Analysis for Distributed Raman Amplifier With Low Polarization Dependence of Gain",Vol.24, PP.3889-3896, 2006.
しかしながら、図5に示す従来構成では、以下に説明するような問題点が生じる。マルチモードレーザの各縦モードの周波数間隔fは常に一定ではなく、レーザの励起電流によりごく僅かに変化する。このため、ラマンゲインを微調整するために励起光源の励起電流を変更して光強度を調整すると、周波数間隔fもまた微小変化してしまう。最適なデポラライズのためには、このような周波数間隔fの変化に応じて遅延線371の長さを変更しなければならない。
図5に示したLyot型の場合、遅延線371をどのように変更すべきかの具体例を以下に示す。簡単のために遅延線371のDGDを1mあたり1psecであるとして、周波数間隔fが40GHzの場合、遅延線371の長さを12.5m、37.5m、62.5m…から選択すれば良い。しかし、周波数間隔fが41GHzに変化した場合、遅延線371の長さを12.2m、36.6m、61.0m…に変更せねばならず、遅延線の取り換えと融着のやり直しという困難な作業が伴うという問題がある。さらに10m以上の遅延線を用いることは、装置の大型化を招くという問題もある。
以上の説明では、ラマン増幅を用いた光伝送システムにおける励起用のマルチモードレーザをデポラライズする場合を例に説明したが、ラマン増幅以外の目的でデポラライザを用いる場合に関しても同様の問題が生じる。
上記事情に鑑み、本発明は、マルチモードレーザの出力光を各縦モードの周波数間隔によらず容易にデポラライズすることができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、光周波数の間隔がfである複数の直線偏波からなる入力光を無偏光化するためのデポラライザであって、入力された前記入力光を直線偏波を保ったまま伝搬させる入力用光導波路と、前記入力用光導波路から出力された直線偏波を第1のアームおよび第2のアームへ偏波状態を保ったまま2分岐する第1の偏波保持カプラと、前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波を偏波多重して出力する第2の偏波保持カプラと、前記第1のアームおよび前記第2のアームの少なくともどちらか一方に配置された偏波保持の可変光ディレイラインと、を有し、nを任意の整数とするとき前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の遅延時間差が(n+0.5)/fに近づくよう前記可変光ディレイラインを調整することを特徴とするデポラライザである。
本発明の一態様は、光周波数の間隔がf1である複数の直線偏波からなる第1の入力光と、光周波数の間隔がf2(f2=f1を含む)である複数の直線偏波からなる第2の入力光とを無偏光化するためのデポラライザであって、入力された前記第1の入力光を直線偏波を保ったまま伝搬させる第1の入力用光導波路と、入力された前記第2の入力光を直線偏波を保ったまま伝搬させる第2の入力用光導波路と、前記第1及び第2の入力用光導波路から出力された直線偏波の前記第1および第2の入力光を合波し、第1のアームおよび第2のアームへ偏波状態を保ったまま2分岐する2入力2出力偏波保持カプラと、前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第1の入力光を偏波多重して出力し、前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第2の入力光をも偏波多重して出力する第2の偏波保持カプラと、前記第1のアームおよび前記第2のアームの少なくともどちらか一方に配置された偏波保持の可変光ディレイラインと、を有し、n1およびn2が(n1+0.5)/f1=(n2+0.5)/f2を満たす整数(n2=n1を含む)であるとき前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の遅延時間差が(n1+0.5)/f1=(n2+0.5)/f2に近づくよう前記可変光ディレイラインを調整することを特徴とするデポラライザである。
本発明の一態様は、光周波数の間隔がfである複数の直線偏波からなる入力光を無偏光化するためのデポラライザであって、入力された前記入力光を直線偏波を保ったまま伝搬させる入力用光導波路と、前記入力用光導波路から出力された直線偏波を第1のアームおよび第2のアームへ偏波状態を保ったまま2分岐する第1の偏波保持カプラと、前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波を偏波多重して出力する第2の偏波保持カプラと、前記第1のアーム、前記第2のアームまたは前記入力用光導波路の少なくともどれか一つに配置された偏波保持の光パワ調整部と、を有し、前記光パワ調整部は、光周波数の間隔fを変化させることなく光パワを調整可能であることを特徴とするデポラライザである。
本発明の一態様は、光周波数の間隔がf1である複数の直線偏波からなる第1の入力光と、光周波数の間隔がf2(f2=f1を含む)である複数の直線偏波からなる第2の入力光とを無偏光化するためのデポラライザであって、入力された前記第1の入力光を直線偏波を保ったまま伝搬させる第1の入力用光導波路と、入力された前記第2の入力光を直線偏波を保ったまま伝搬させる第2の入力用光導波路と、前記第1及び第2の入力用光導波路から出力された直線偏波の前記第1および第2の入力光を合波し、第1のアームおよび第2のアームへ偏波状態を保ったまま2分岐する2入力2出力偏波保持カプラと、前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第1の入力光を偏波多重して出力し、前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第2の入力光をも偏波多重して出力する第2の偏波保持カプラと、前記第1のアーム、前記第2のアーム、前記第1の入力用光導波路または前記第2の入力用光導波路の少なくともどれか一つに配置された偏波保持の光パワ調整部と、を有し、前記光パワ調整部は、光周波数の間隔f1およびf2を変化させることなく光パワを調整可能であることを特徴とするデポラライザである。
本発明の一態様は、各縦モードの光周波数の間隔がfであるマルチモードレーザの出力を無偏光化した上で光増幅器を励起するための光増幅器励起装置であって、入力された前記マルチモードレーザの出力を直線偏波を保ったまま伝搬させる入力用光導波路と、前記入力用光導波路から出力された直線偏波を第1のアームおよび第2のアームへ偏波状態を保ったまま2分岐する第1の偏波保持カプラと、前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波を偏波多重して出力する第2の偏波保持カプラと、前記第2の偏波保持カプラの出力を励起光として光増幅器の利得媒体を励起する励起光出力部と、前記第1のアームおよび前記第2のアームの少なくともどちらか一方に配置された偏波保持の可変光ディレイラインと、を有し、nを任意の整数とするとき前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の遅延時間差が(n+0.5)/fに近づくよう前記可変光ディレイラインを調整することを特徴とし、かつ前記マルチモードレーザの出力光が有する複数の縦モードの光パワは全て前記利得媒体における誘導ブリルアン散乱の発生閾値の2倍を超えないことを特徴とする光増幅器励起装置である。
本発明の一態様は、光周波数の間隔がf1である第1のマルチモードレーザの出力と、光周波数の間隔がf2(f2=f1を含む)である第2のマルチモードレーザの出力とを無偏光化した上で光増幅器を励起するための光増幅器励起装置であって、
入力された前記第1のマルチモードレーザの出力を直線偏波を保ったまま伝搬させる第1の入力用光導波路と、
入力された前記第2のマルチモードレーザの出力を直線偏波を保ったまま伝搬させる第2の入力用光導波路と、
前記第1及び第2の入力用光導波路から出力された直線偏波の前記第1および第2のマルチモードレーザの出力を合波し、第1のアームおよび第2のアームへ偏波状態を保ったまま2分岐する2入力2出力偏波保持カプラと、
前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第1のマルチモードレーザの出力を偏波多重して出力し、前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第2のマルチモードレーザの出力をも偏波多重して出力する第2の偏波保持カプラと、
前記第2の偏波保持カプラの出力を励起光として光増幅器の利得媒体を励起する励起光出力部と、前記第1のアームおよび前記第2のアームの少なくともどちらか一方に配置された偏波保持の可変光ディレイラインと、を有し、n1およびn2が(n1+0.5)/f1=(n2+0.5)/f2を満たす整数(n2=n1を含む)であるとき前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の遅延時間差が(n1+0.5)/f1=(n2+0.5)/f2に近づくよう前記可変光ディレイラインを調整することを特徴とし、かつ前記第1および第2のマルチモードレーザの出力光が有する複数の縦モードの光パワは全て前記利得媒体における誘導ブリルアン散乱の発生閾値の2倍を超えないことを特徴とする光増幅器励起装置である。
本発明の一態様は、各縦モードの光周波数の間隔がfであるマルチモードレーザの出力を無偏光化した上で光増幅器を励起するための光増幅器励起装置であって、入力された前記マルチモードレーザの出力を直線偏波を保ったまま伝搬させる入力用光導波路と、前記入力用光導波路から出力された直線偏波を第1のアームおよび第2のアームへ偏波状態を保ったまま2分岐する第1の偏波保持カプラと、前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波を偏波多重して出力する第2の偏波保持カプラと、前記第2の偏波保持カプラの出力を励起光として光増幅器の利得媒体を励起する励起光出力部と、前記第1のアーム、前記第2のアームまたは前記入力用光導波路の少なくともどれか一つに配置された偏波保持の光パワ調整部と、を有し、前記光パワ調整部は、各縦モードの光周波数の間隔がfを変化させることなく光パワを調整可能であり、かつ前記マルチモードレーザの出力光が有する複数の縦モードの光パワは全て前記利得媒体における誘導ブリルアン散乱の発生閾値の2倍を超えないことを特徴とする光増幅器励起装置である。
本発明の一態様は、光周波数の間隔がf1である第1のマルチモードレーザの出力と、光周波数の間隔がf2(f2=f1を含む)である第2のマルチモードレーザの出力とを無偏光化した上で光増幅器を励起するための光増幅器励起装置であって、入力された前記第1のマルチモードレーザの出力を直線偏波を保ったまま伝搬させる第1の入力用光導波路と、入力された前記第2のマルチモードレーザの出力を直線偏波を保ったまま伝搬させる第2の入力用光導波路と、前記第1及び第2の入力用光導波路から出力された直線偏波の前記第1および第2のマルチモードレーザの出力を合波し、第1のアームおよび第2のアームへ偏波状態を保ったまま2分岐する2入力2出力偏波保持カプラと、前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第1のマルチモードレーザの出力を偏波多重して出力し、前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第2のマルチモードレーザの出力をも偏波多重して出力する第2の偏波保持カプラと、前記第2の偏波保持カプラの出力を励起光として光増幅器の利得媒体を励起する励起光出力部と、前記第1のアーム、前記第2のアーム、前記第1の入力用光導波路または前記第2の入力用光導波路の少なくともどれか一つに配置された偏波保持の光パワ調整部と、を有し、前記光パワ調整部は、縦モードの光周波数の間隔f1およびf2を変化させることなく光パワを調整可能であることを特徴とし、かつ前記第1および第2のマルチモードレーザの出力光が有する複数の縦モードの光パワは全て前記利得媒体における誘導ブリルアン散乱の発生閾値の2倍を超えないことを特徴とする光増幅器励起装置である。
本発明により、マルチモードレーザの出力光を各縦モードの周波数間隔によらず容易にデポラライズすることが可能になる。
第1の実施形態におけるデポラライザの構成を示す図である。 第2の実施形態におけるデポラライザの構成を示す図である。 分布ラマン増幅を用いた従来の光伝送システムの構成を示す図である。 デポラライザを併用した従来の前方励起部の例を示す図である。 従来のLyot型デポラライザの構成を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
以下で説明するデポラライザは、図3に示した光伝送システム1000等で使用される。例えば、図4におけるデポラライザ320に代えて、以下で説明するデポラライザが使用されることになる。そこで、基本的なシステム構成の説明は省略し、本発明の特徴となるデポラライザについて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態におけるデポラライザ21の構成を示す図である。なお、図1では、デポラライザ21に接続されるマルチモードレーザ20も示している。マルチモードレーザ20は、多波長で発振するレーザである。以下の説明では、マルチモードレーザ20から出力される励起光の各縦モードの周波数間隔をfとする。励起光は、励起光入力用光導波路22を伝搬してデポラライザ21に入力される。励起光入力用光導波路22は、偏波保持型の光導波路であり、励起光は直線偏波を維持する。
デポラライザ21は、マルチモードレーザ20から出力される多波長の励起光をデポラライズする。デポラライザ21は、2アーム型デポラライザである。以下、デポラライザ21を2アーム型デポラライザ21として説明する。2アーム型デポラライザ21の構成は、下記の参考文献1に示されたデポラライザに新たな構成要件を加えて改良したものである。
(参考文献1:特許5788814号公報)
2アーム型デポラライザ21は、第1の偏波保持カプラ23と、遅延線24と、直交コネクタ25と、第2の偏波保持カプラ26と、偏波保持VOA(Variable Optical Attenuator)27と、偏波保持可変光ディレイライン28とを備える。
第1の偏波保持カプラ23は、入力された励起光を2分岐する。第1の偏波保持カプラ23によって分岐された励起光は、第1のアーム29及び第2のアーム30に入力される。第1の偏波保持カプラ23の分岐比は1:1が望ましいが、必ずしもこの分岐比に限定されるものではない。
第1のアーム29を伝搬する励起光は、遅延線24に入力される。遅延線24は、入力される励起光を遅延させる。遅延線24は、パンダファイバ等の偏波保持ファイバであるが、励起光の偏波面は遅延線24のスロー軸に一致するように入力される。このため、図5に示したLyot型のデポラライザとは異なり、遅延線24を伝搬する過程で励起光は直線偏波を保つ。この直線偏波の偏波面は、直交コネクタ25により、スロー軸からファスト軸に変更される。
一方、第2のアーム30を伝搬する励起光は、偏波保持VOA27に入力された後、偏波保持可変光ディレイライン28に入力され、直線偏波を保った状態で偏波保持可変光ディレイライン28から出力される。偏波保持可変光ディレイライン28は、入力された励起光に対して遅延を与える。偏波保持可変光ディレイライン28は、伝搬する距離を可変制御することによって遅延時間の調整が可能な光学部品である。偏波保持VOA27及び偏波保持可変光ディレイライン28は、遅延線24と同様に偏波保持である。しかし偏波保持VOA27及び偏波保持可変光ディレイライン28等の光学部品は、Lyot型のデポラライザにおける遅延線371とは異なり、DGDがゼロであっても問題はない。
直交コネクタ25通過後の励起光と、偏波保持可変光ディレイライン28から出力される励起光は共に直線偏波であるが、これらは第2の偏波保持カプラ26によって偏波多重され、励起光用光導波路330から出力される。
偏波保持VOA27の光損失は、第2の偏波保持カプラ26によって偏波多重される2つの直線偏波の光パワが同一となるように設定される。遅延線24その他の光損失が無視できない場合、あるいは、第1の偏波保持カプラ23の分岐比が1:1ではない場合においても、偏波保持VOA27により偏波多重される2つの直線偏波の光パワを常に同一に保つことができる。
なお、偏波保持可変光ディレイライン28の光損失が遅延線24よりも大きいときは、偏波保持VOA27を第1のアーム29に設置してもよい。2アーム型デポラライザ21は、図5に示したLyot型のデポラライザとは異なり、遅延線24のファスト軸およびスロー軸が持つDGDではなく、第1のアーム29と第2のアーム30との伝搬遅延の差でDGDを生成する。第1のアーム29の伝搬遅延は遅延線24の長さで決まるが、その遅延は1mにつき約5nsec(nano second)であり、遅延線24が単体で持つDGDの5000倍に相当する。このためLyot型に比べ遅延線24を大幅に短縮することができる。
第2のアーム30の伝搬遅延は、偏波保持可変光ディレイライン28で微調整が可能である。偏波保持可変光ディレイライン28には、様々な構成があるが、典型的な構成としてミラーと可動式の光学プリズムを含む空間系で構成される。光学プリズムの位置を変更してミラーとの往復距離を変更することにより遅延時間が変更されるが、往復距離が1mm伸びると、遅延時間は約3psec増加する。
マルチモードレーザ20の出力の各縦モードの周波数間隔をfHz、nを整数とした場合、第1のアーム29と第2のアーム30との伝搬遅延の差で生じるDGDが(n+0.5)/f秒であるとデポラライズが最適化される。
例として周波数間隔fが40GHzの場合、デポラライズが最適化されるDGDは25psecの周期をもつ。この場合、遅延線24の長さが固定であっても、偏波保持可変光ディレイライン28の遅延時間の可変範囲が25psec以上あるならば、最適なDGDを少なくとも1つ選択することができる。偏波保持可変光ディレイライン28にて遅延時間を25psec変更することは、往復距離を8~9mm変更することに相当するが、これは市販の簡便な偏波保持可変光ディレイライン28で容易に達成可能である。
以上のように構成された第1の実施形態における2アーム型デポラライザ21によれば、第1のアーム29及び第2のアーム30を各々伝搬してきた直線偏波の遅延時間差が(n+0.5)/fに近づくよう偏波保持可変光ディレイライン28を調整することによって、マルチモードレーザの出力光を各縦モードの周波数間隔によらず容易にデポラライズすることが可能になる。特に、分布ラマン増幅の励起光に、2アーム型デポラライザ21を用いる場合、安定したラマン利得が実現可能となるという顕著な効果を奏する。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、単一のマルチモードレーザの出力に対してデポラライズを行った。ラマン増幅においては、利得帯域の平滑化を行うため複数の波長の励起光源を併用し、かつラマン利得の微調整を行うために各励起光源の光出力強度を微調整できることが望ましい。そこで、第2の実施形態では、2つの入力端子をもつ2アーム型デポラライザと2つのマルチモードレーザの間に偏波保持VOAを配置する。これにより、光出力強度の微調整を実現することができる。
図2は、第2の実施形態におけるデポラライザ21aの構成を示す図である。なお、図2では、デポラライザ21aに接続される2つのマルチモードレーザ(第1のマルチモードレーザ31及び第2のマルチモードレーザ34)も示している。第1のマルチモードレーザ31から出力される第1の励起光は、第1の励起光用光導波路32を伝搬してデポラライザ21aに入力される。第2のマルチモードレーザ34から出力される第2の励起光は、第2の励起光用光導波路35を伝搬してデポラライザ21aに入力される。第1の励起光用光導波路32及び第2の励起光用光導波路35は、偏波保持型の光導波路であり、第1の励起光及び第2の励起光は直線偏波を維持する。
デポラライザ21aは、第1のマルチモードレーザ31及び第2のマルチモードレーザ34それぞれから出力される励起光(第1の励起光及び第2の励起光)をデポラライズする。デポラライザ21aは、2入力2アーム型デポラライザである。以下、デポラライザ21aを2入力2アーム型デポラライザ21aとして説明する。
2入力2アーム型デポラライザ21aは、遅延線24と、直交コネクタ25と、第2の偏波保持カプラ26と、偏波保持VOA27と、偏波保持可変光ディレイライン28と、第1の励起光用偏波保持VOA33と、第2の励起光用偏波保持VOA36と、2入力2出力偏波保持カプラ37とを備える。
2入力2アーム型デポラライザ21aと、第1の実施形態における2アーム型デポラライザ21との差分は、第1の偏波保持カプラ23に代えて2入力2出力偏波保持カプラ37を備えること、第1の励起光用偏波保持VOA33及び第2の励起光用偏波保持VOA36を新たに備えることである。
第1の励起光用偏波保持VOA33は、2入力2出力偏波保持カプラ37のもつ2つの入力ポートのうち1つの入力ポート(例えば、第1の入力ポート)と、第1の励起光用光導波路32との間に配置される。第2の励起光用偏波保持VOA36は、2入力2出力偏波保持カプラ37のもつ2つの入力ポートのうち1つの入力ポート(例えば、第2の入力ポート)と、第2の励起光用光導波路35との間に配置される。
第1の励起光と第2の励起光は、共に直線偏波として2入力2アーム型デポラライザ21aに入力される。第1の励起光と第2の励起光は、各縦モードの周波数間隔を共にfHzとする。第1の実施形態と同様に、第1のマルチモードレーザ31及び第2のマルチモードレーザ34の出力の縦モードの周波数間隔をfHz、nを整数とした場合、第1のアーム29と第2のアーム30との伝搬遅延の差で生じるDGDが(n+0.5)/f秒であるとデポラライズが最適化される。
第1の励起光と第2の励起光は、2入力2アーム型デポラライザ21a内での相互干渉を避けるよう異なる波長とする。あるいは、第1のアーム29および第2のアーム30において第1の励起光と第2の励起光とが偏波直交するように偏波面を設定してもよい。
ラマン利得のゲインプロファイルの微調整は、第1の励起光と第2の励起光の光強度を微調整することで達成されるが、このとき、従来構成のように第1のマルチモードレーザ31と第2のマルチモードレーザ34の励起電流を微調整するのではなく、第1の励起光用偏波保持VOA33と第2の励起光用偏波保持VOA36の損失を微調整することで、光強度の微調整を行うことになる。このような構成をとることにより、各励起光の周波数間隔fを一定に保ったまま光強度の微調整が可能となり、偏波保持可変光ディレイライン28の設定を変更しなおす必要がない。
第1の励起光及び第2の励起光の光強度を調整するにあたっては、これらの励起光が各々有する複数の縦モードの光パワが、ラマン利得の利得媒体内で非線形光学効果を引き起こさないよう注意する必要がある。マルチモードレーザの出力の各縦モードを個別にみればこれらは線幅の細いCW光である。ラマン増幅では、利得媒体は通常、数kmの長さを有する光ファイバである。しかし、光ファイバに線幅の細いCW光を入力する場合、入力パワがある一定の閾値を超えると励起光が誘導ブリルアン散乱を引き起こし、安定した増幅が出来なくなる。このため、第1のマルチモードレーザ31と第2のマルチモードレーザ34から出力される複数の縦モードの光パワは、全て利得媒体における誘導ブリルアン散乱の閾値の2倍を超えてはならない。ここで2倍のファクターが入るのは、2入力2アーム型デポラライザ21a内で各縦モードが自分自身と偏波多重され、単一偏波面で見た光パワは半減するためである。
以上のように構成された第2の実施形態における2入力2アーム型デポラライザ21aによれば、任意の整数をnとして、遅延時間差が(n+0.5)/f秒に近づくよう偏波保持可変光ディレイライン28を調整することによって、複数のマルチモードレーザの出力光を各縦モードの周波数間隔によらず容易にデポラライズすることが可能になる。特に、分布ラマン増幅の励起光に、2入力2アーム型デポラライザ21aを用いる場合、安定したラマン利得が実現可能となるという顕著な効果を奏する。
(第2の実施形態のバリエーション)
第2の実施形態では、第1の励起光と第2の励起光は、各縦モードの周波数間隔を共にfHzとしたが、第1の励起光の各縦モードの周波数間隔をf1Hz、第2の励起光の各縦モードの周波数間隔をf2Hzとしてもよい。ただしこの場合は、デポラライズが最適化されるためには、第1のアーム29と第2のアーム30との伝搬遅延の差で生じるDGDが(n1+0.5)/f1=(n2+0.5)/f2秒を満たす必要がある。ここでn1、n2はともに整数である。
(各実施形態のバリエーション)
各実施形態では、直交コネクタ25および第2の偏波保持カプラ26を用いて、第1のアーム29を伝搬する励起光と第2のアーム30を伝搬する励起光とを偏波多重した。しかし、直交コネクタ25及び第2の偏波保持カプラ26に代えてPBC(Polarization Beam Combiner)を用いて偏波多重を行ってもよい。
上記の各実施形態では、遅延線24としてパンダファイバを用いたが、直線偏波を保持可能であるならば、パンダファイバに限らずどのような光導波路を用いてもよい。
各実施形態では偏波保持可変光ディレイライン28を構成要素として持っているが、しかし第1のアーム29、第2のアーム30及び遅延線24の光路長を精度良く作成可能であるならば偏波保持可変光ディレイライン28は省略することもできる。その場合は、第1のアーム29及び第2のアーム30の遅延時間差は、(n+0.5)/fあるいは(n1+0.5)/f1=(n2+0.5)/f2を保つよう、各マルチモードレーザの励起電流や温度を精度よく調整する必要がある。励起電流や温度を決定したあとに励起光のパワ調整をする場合は、第1の励起光用偏波保持VOA33ないし第2の励起光用偏波保持VOA36を用い、f1およびf2が変化しないように制御を行う必要がある。
各実施形態における2アーム型デポラライザ21及び2入力2アーム型デポラライザ21aは、ラマン増幅を用いた光伝送システムにおける励起用のマルチモードレーザをデポラライズする場合を例に説明したが、ラマン増幅以外の目的でデポラライザを用いる場合に関しても同様に適用可能である。
各実施形態における2アーム型デポラライザ21及び2入力2アーム型デポラライザ21aは、光増幅器を励起するための光増幅器励起装置の一態様である。各実施形態における2アーム型デポラライザ21及び2入力2アーム型デポラライザ21aは、第2の偏波保持カプラ26の出力を励起光として光増幅器の利得媒体(例えば、光伝送路)を励起する励起光出力部をさらに備える。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、デポラライザを用いる光伝送システムに適用できる。
20…マルチモードレーザ,21…2アーム型デポラライザ, 21a…2入力2アーム型デポラライザ, 22…励起光入力用光導波路(入力用光導波路), 23…第1の偏波保持カプラ, 24…遅延線, 25…直交コネクタ, 26…第2の偏波保持カプラ, 27…偏波保持VOA(光パワ調整部), 28…偏波保持可変光ディレイライン, 29…第1のアーム, 30…第2のアーム, 31…第1のマルチモードレーザ, 32…第1の励起光用光導波路(第1の入力用光導波路), 33…第1の励起光用偏波保持VOA, 34…第2のマルチモードレーザ, 35…第2の励起光用光導波路(第2の入力用光導波路), 36…第2の励起光用偏波保持VOA, 37…2入力2出力偏波保持カプラ

Claims (6)

  1. 光周波数の間隔がfである複数の直線偏波からなる入力光を無偏光化するためのデポラライザであって、
    入力された前記入力光を直線偏波を保ったまま伝搬させる入力用光導波路と、
    前記入力用光導波路から出力された直線偏波を第1のアームおよび第2のアームへ偏波状態を保ったまま2分岐する第1の偏波保持カプラと、
    前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波を偏波多重して出力する第2の偏波保持カプラと、
    前記第1のアームおよび前記第2のアームの少なくともどちらか一方に配置された偏波保持の可変光ディレイラインと、
    を有し、
    nを任意の整数とするとき前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の遅延時間差が(n+0.5)/fに近づくよう前記可変光ディレイラインを調整することを特徴とするデポラライザ。
  2. 光周波数の間隔がf1である複数の直線偏波からなる第1の入力光と、光周波数の間隔がf2(f2=f1を含む)である複数の直線偏波からなる第2の入力光とを無偏光化するためのデポラライザであって、
    入力された前記第1の入力光を直線偏波を保ったまま伝搬させる第1の入力用光導波路と、
    入力された前記第2の入力光を直線偏波を保ったまま伝搬させる第2の入力用光導波路と、
    前記第1及び第2の入力用光導波路から出力された直線偏波の前記第1および第2の入力光を合波し、第1のアームおよび第2のアームへ偏波状態を保ったまま2分岐する2入力2出力偏波保持カプラと、
    前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第1の入力光を偏波多重して出力し、前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第2の入力光をも偏波多重して出力する第2の偏波保持カプラと、
    前記第1のアームおよび前記第2のアームの少なくともどちらか一方に配置された偏波保持の可変光ディレイラインと、
    を有し、
    n1およびn2が(n1+0.5)/f1=(n2+0.5)/f2を満たす整数(n2=n1を含む)であるとき前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の遅延時間差が(n1+0.5)/f1=(n2+0.5)/f2に近づくよう前記可変光ディレイラインを調整することを特徴とするデポラライザ。
  3. 前記第1のアームおよび前記第2のアームの各々において、前記第1及び第2の入力光が偏波多重されていることを特徴とする請求項2に記載のデポラライザ。
  4. 各縦モードの光周波数の間隔がfであるマルチモードレーザの出力を無偏光化した上で光増幅器を励起するための光増幅器励起装置であって、
    入力された前記マルチモードレーザの出力を直線偏波を保ったまま伝搬させる入力用光導波路と、
    前記入力用光導波路から出力された直線偏波を第1のアームおよび第2のアームへ偏波状態を保ったまま2分岐する第1の偏波保持カプラと、
    前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波を偏波多重して出力する第2の偏波保持カプラと、
    前記第2の偏波保持カプラの出力を励起光として光増幅器の利得媒体を励起する励起光出力部と、
    前記第1のアームおよび前記第2のアームの少なくともどちらか一方に配置された偏波保持の可変光ディレイラインと、
    を有し、
    nを任意の整数とするとき前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の遅延時間差が(n+0.5)/fに近づくよう前記可変光ディレイラインを調整することを特徴とし、かつ前記マルチモードレーザの出力光が有する複数の縦モードの光パワは全て前記利得媒体における誘導ブリルアン散乱の発生閾値の2倍を超えないことを特徴とする光増幅器励起装置。
  5. 光周波数の間隔がf1である第1のマルチモードレーザの出力と、光周波数の間隔がf2(f2=f1を含む)である第2のマルチモードレーザの出力とを無偏光化した上で光増幅器を励起するための光増幅器励起装置であって、
    入力された前記第1のマルチモードレーザの出力を直線偏波を保ったまま伝搬させる第1の入力用光導波路と、
    入力された前記第2のマルチモードレーザの出力を直線偏波を保ったまま伝搬させる第2の入力用光導波路と、
    前記第1及び第2の入力用光導波路から出力された直線偏波の前記第1および第2のマルチモードレーザの出力を合波し、第1のアームおよび第2のアームへ偏波状態を保ったまま2分岐する2入力2出力偏波保持カプラと、
    前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第1のマルチモードレーザの出力を偏波多重して出力し、前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第2のマルチモードレーザの出力をも偏波多重して出力する第2の偏波保持カプラと、
    前記第2の偏波保持カプラの出力を励起光として光増幅器の利得媒体を励起する励起光出力部と、
    前記第1のアームおよび前記第2のアームの少なくともどちらか一方に配置された偏波保持の可変光ディレイラインと、
    を有し、
    n1およびn2が(n1+0.5)/f1=(n2+0.5)/f2を満たす整数(n2=n1を含む)であるとき前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の遅延時間差が(n1+0.5)/f1=(n2+0.5)/f2に近づくよう前記可変光ディレイラインを調整することを特徴とし、かつ前記第1および第2のマルチモードレーザの出力光が有する複数の縦モードの光パワは全て前記利得媒体における誘導ブリルアン散乱の発生閾値の2倍を超えないことを特徴とする光増幅器励起装置。
  6. 前記第1のアームおよび前記第2のアームの各々において、前記第1および第2のマルチモードレーザの出力光が偏波多重されていることを特徴とする請求項に記載の光増幅器励起装置。
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