JP7522366B2 - デポラライザ及び光増幅器励起装置 - Google Patents
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Description
一方、ラマン効果を用いたラマンアンプは、広帯域な利得帯域を実現できるため波長多重伝送方式への適応が積極的に試みられている。特に、光ファイバ伝送路そのものを利得媒体として活用する分布ラマン増幅は、既設の光ファイバを利得媒体として活用できるという大きな利点を有するため、次世代の高速大容量光通信への適用が期待されている。
一方、後方励起部400は、光信号と逆方向に進む励起光を送出し、かつ光信号のみを分離して光受信器200へ送出させる必要がある。これらの多重および分離は波長多重カプラあるいはサーキュレータで実現可能である。なお、図3では、双方向励起について説明したが、励起方向は前方のみ、あるいは後方のみでもよい。
以上の説明では、ラマン増幅を用いた光伝送システムにおける励起用のマルチモードレーザをデポラライズする場合を例に説明したが、ラマン増幅以外の目的でデポラライザを用いる場合に関しても同様の問題が生じる。
入力された前記第1のマルチモードレーザの出力を直線偏波を保ったまま伝搬させる第1の入力用光導波路と、
入力された前記第2のマルチモードレーザの出力を直線偏波を保ったまま伝搬させる第2の入力用光導波路と、
前記第1及び第2の入力用光導波路から出力された直線偏波の前記第1および第2のマルチモードレーザの出力を合波し、第1のアームおよび第2のアームへ偏波状態を保ったまま2分岐する2入力2出力偏波保持カプラと、
前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第1のマルチモードレーザの出力を偏波多重して出力し、前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第2のマルチモードレーザの出力をも偏波多重して出力する第2の偏波保持カプラと、
前記第2の偏波保持カプラの出力を励起光として光増幅器の利得媒体を励起する励起光出力部と、前記第1のアームおよび前記第2のアームの少なくともどちらか一方に配置された偏波保持の可変光ディレイラインと、を有し、n1およびn2が(n1+0.5)/f1=(n2+0.5)/f2を満たす整数(n2=n1を含む)であるとき前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の遅延時間差が(n1+0.5)/f1=(n2+0.5)/f2に近づくよう前記可変光ディレイラインを調整することを特徴とし、かつ前記第1および第2のマルチモードレーザの出力光が有する複数の縦モードの光パワは全て前記利得媒体における誘導ブリルアン散乱の発生閾値の2倍を超えないことを特徴とする光増幅器励起装置である。
以下で説明するデポラライザは、図3に示した光伝送システム1000等で使用される。例えば、図4におけるデポラライザ320に代えて、以下で説明するデポラライザが使用されることになる。そこで、基本的なシステム構成の説明は省略し、本発明の特徴となるデポラライザについて説明する。
図1は、第1の実施形態におけるデポラライザ21の構成を示す図である。なお、図1では、デポラライザ21に接続されるマルチモードレーザ20も示している。マルチモードレーザ20は、多波長で発振するレーザである。以下の説明では、マルチモードレーザ20から出力される励起光の各縦モードの周波数間隔をfとする。励起光は、励起光入力用光導波路22を伝搬してデポラライザ21に入力される。励起光入力用光導波路22は、偏波保持型の光導波路であり、励起光は直線偏波を維持する。
(参考文献1:特許5788814号公報)
第1の偏波保持カプラ23は、入力された励起光を2分岐する。第1の偏波保持カプラ23によって分岐された励起光は、第1のアーム29及び第2のアーム30に入力される。第1の偏波保持カプラ23の分岐比は1:1が望ましいが、必ずしもこの分岐比に限定されるものではない。
偏波保持VOA27の光損失は、第2の偏波保持カプラ26によって偏波多重される2つの直線偏波の光パワが同一となるように設定される。遅延線24その他の光損失が無視できない場合、あるいは、第1の偏波保持カプラ23の分岐比が1:1ではない場合においても、偏波保持VOA27により偏波多重される2つの直線偏波の光パワを常に同一に保つことができる。
マルチモードレーザ20の出力の各縦モードの周波数間隔をfHz、nを整数とした場合、第1のアーム29と第2のアーム30との伝搬遅延の差で生じるDGDが(n+0.5)/f秒であるとデポラライズが最適化される。
第1の実施形態では、単一のマルチモードレーザの出力に対してデポラライズを行った。ラマン増幅においては、利得帯域の平滑化を行うため複数の波長の励起光源を併用し、かつラマン利得の微調整を行うために各励起光源の光出力強度を微調整できることが望ましい。そこで、第2の実施形態では、2つの入力端子をもつ2アーム型デポラライザと2つのマルチモードレーザの間に偏波保持VOAを配置する。これにより、光出力強度の微調整を実現することができる。
第2の実施形態では、第1の励起光と第2の励起光は、各縦モードの周波数間隔を共にfHzとしたが、第1の励起光の各縦モードの周波数間隔をf1Hz、第2の励起光の各縦モードの周波数間隔をf2Hzとしてもよい。ただしこの場合は、デポラライズが最適化されるためには、第1のアーム29と第2のアーム30との伝搬遅延の差で生じるDGDが(n1+0.5)/f1=(n2+0.5)/f2秒を満たす必要がある。ここでn1、n2はともに整数である。
各実施形態では、直交コネクタ25および第2の偏波保持カプラ26を用いて、第1のアーム29を伝搬する励起光と第2のアーム30を伝搬する励起光とを偏波多重した。しかし、直交コネクタ25及び第2の偏波保持カプラ26に代えてPBC(Polarization Beam Combiner)を用いて偏波多重を行ってもよい。
上記の各実施形態では、遅延線24としてパンダファイバを用いたが、直線偏波を保持可能であるならば、パンダファイバに限らずどのような光導波路を用いてもよい。
Claims (6)
- 光周波数の間隔がfである複数の直線偏波からなる入力光を無偏光化するためのデポラライザであって、
入力された前記入力光を直線偏波を保ったまま伝搬させる入力用光導波路と、
前記入力用光導波路から出力された直線偏波を第1のアームおよび第2のアームへ偏波状態を保ったまま2分岐する第1の偏波保持カプラと、
前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波を偏波多重して出力する第2の偏波保持カプラと、
前記第1のアームおよび前記第2のアームの少なくともどちらか一方に配置された偏波保持の可変光ディレイラインと、
を有し、
nを任意の整数とするとき前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の遅延時間差が(n+0.5)/fに近づくよう前記可変光ディレイラインを調整することを特徴とするデポラライザ。 - 光周波数の間隔がf1である複数の直線偏波からなる第1の入力光と、光周波数の間隔がf2(f2=f1を含む)である複数の直線偏波からなる第2の入力光とを無偏光化するためのデポラライザであって、
入力された前記第1の入力光を直線偏波を保ったまま伝搬させる第1の入力用光導波路と、
入力された前記第2の入力光を直線偏波を保ったまま伝搬させる第2の入力用光導波路と、
前記第1及び第2の入力用光導波路から出力された直線偏波の前記第1および第2の入力光を合波し、第1のアームおよび第2のアームへ偏波状態を保ったまま2分岐する2入力2出力偏波保持カプラと、
前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第1の入力光を偏波多重して出力し、前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第2の入力光をも偏波多重して出力する第2の偏波保持カプラと、
前記第1のアームおよび前記第2のアームの少なくともどちらか一方に配置された偏波保持の可変光ディレイラインと、
を有し、
n1およびn2が(n1+0.5)/f1=(n2+0.5)/f2を満たす整数(n2=n1を含む)であるとき前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の遅延時間差が(n1+0.5)/f1=(n2+0.5)/f2に近づくよう前記可変光ディレイラインを調整することを特徴とするデポラライザ。 - 前記第1のアームおよび前記第2のアームの各々において、前記第1及び第2の入力光が偏波多重されていることを特徴とする請求項2に記載のデポラライザ。
- 各縦モードの光周波数の間隔がfであるマルチモードレーザの出力を無偏光化した上で光増幅器を励起するための光増幅器励起装置であって、
入力された前記マルチモードレーザの出力を直線偏波を保ったまま伝搬させる入力用光導波路と、
前記入力用光導波路から出力された直線偏波を第1のアームおよび第2のアームへ偏波状態を保ったまま2分岐する第1の偏波保持カプラと、
前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波を偏波多重して出力する第2の偏波保持カプラと、
前記第2の偏波保持カプラの出力を励起光として光増幅器の利得媒体を励起する励起光出力部と、
前記第1のアームおよび前記第2のアームの少なくともどちらか一方に配置された偏波保持の可変光ディレイラインと、
を有し、
nを任意の整数とするとき前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の遅延時間差が(n+0.5)/fに近づくよう前記可変光ディレイラインを調整することを特徴とし、かつ前記マルチモードレーザの出力光が有する複数の縦モードの光パワは全て前記利得媒体における誘導ブリルアン散乱の発生閾値の2倍を超えないことを特徴とする光増幅器励起装置。 - 光周波数の間隔がf1である第1のマルチモードレーザの出力と、光周波数の間隔がf2(f2=f1を含む)である第2のマルチモードレーザの出力とを無偏光化した上で光増幅器を励起するための光増幅器励起装置であって、
入力された前記第1のマルチモードレーザの出力を直線偏波を保ったまま伝搬させる第1の入力用光導波路と、
入力された前記第2のマルチモードレーザの出力を直線偏波を保ったまま伝搬させる第2の入力用光導波路と、
前記第1及び第2の入力用光導波路から出力された直線偏波の前記第1および第2のマルチモードレーザの出力を合波し、第1のアームおよび第2のアームへ偏波状態を保ったまま2分岐する2入力2出力偏波保持カプラと、
前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第1のマルチモードレーザの出力を偏波多重して出力し、前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の前記第2のマルチモードレーザの出力をも偏波多重して出力する第2の偏波保持カプラと、
前記第2の偏波保持カプラの出力を励起光として光増幅器の利得媒体を励起する励起光出力部と、
前記第1のアームおよび前記第2のアームの少なくともどちらか一方に配置された偏波保持の可変光ディレイラインと、
を有し、
n1およびn2が(n1+0.5)/f1=(n2+0.5)/f2を満たす整数(n2=n1を含む)であるとき前記第1のアームおよび前記第2のアームを各々伝搬してきた直線偏波の遅延時間差が(n1+0.5)/f1=(n2+0.5)/f2に近づくよう前記可変光ディレイラインを調整することを特徴とし、かつ前記第1および第2のマルチモードレーザの出力光が有する複数の縦モードの光パワは全て前記利得媒体における誘導ブリルアン散乱の発生閾値の2倍を超えないことを特徴とする光増幅器励起装置。 - 前記第1のアームおよび前記第2のアームの各々において、前記第1および第2のマルチモードレーザの出力光が偏波多重されていることを特徴とする請求項5に記載の光増幅器励起装置。
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