JP7525052B2 - 特徴量生成装置、歩容計測システム、特徴量生成方法、およびプログラム - Google Patents

特徴量生成装置、歩容計測システム、特徴量生成方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本開示は、歩行に関するデータから特徴量を生成する特徴量生成装置等に関する。
体調管理を行うヘルスケアへの関心の高まりから、歩行の特徴を含む歩容を計測し、その歩容に応じた情報をユーザに提供するサービスに注目が集まっている。身体的特徴は、歩容に対して影響を及ぼす。そのため、歩容に現れる特徴は、身体的特徴を推定するために利用できる。例えば、履物に実装された慣性計測装置を用いて歩行に応じたセンサデータを計測し、計測されたセンサデータに基づいてユーザの歩容に現れる特徴を検証すれば、そのユーザの身体的特徴を推定できる。
特許文献1には、歩行者の歩行状態を解析する歩行解析システムが開示されている。特許文献1のシステムは、歩行センサ、無線通信装置、および歩行解析装置を備える。歩行センサは、歩行訓練リハビリテーションを行う歩行者の足に装着される。歩行センサは、加速度または角速度の検出データを無線出力する。歩行解析装置は、無線通信装置を介して、検出データを取得する。歩行解析装置は、取得する検出データに基づいて、足部に関するリハビリテーション用解析項目を算出する。
特許文献2には、ユーザの歩容情報に基づいて保険プランを提案する保険提案システムが開示されている。特許文献2のシステムは、歩容情報取得部、歩行者データベース、および指標値算出部を備える。歩容情報取得部は、動きを検出するセンサ部を有する履物用モジュールから、ユーザの歩容情報を取得する。歩行者データベースは、複数の歩行者における歩容情報と、その歩容情報と対応付けられて記憶される過去の傷病を示す傷病履歴情報とが、歩行者情報として蓄積される。指標値算出部は、ユーザの歩容情報と歩行者情報を参照して、そのユーザにおける保険料の指標となる指標値を算出する。
特許文献3には、足の運動情報から特徴量を抽出する情報処理装置について開示されている。特許文献3の装置は、取得部と特徴量抽出部を備える、取得部は、ユーザの足に設けられた運動計測装置によって計測された足の運動情報を取得する。特徴量抽出部は、運動情報に含まれる少なくとも一歩行周期の時系列データから、ユーザの識別に用いられる特徴量を抽出する。
特開2008-161228号公報 特開2020-197948号公報 国際公開第2020/240751号
歩容に現れる特徴は、多種多様である。そのため、身体的特徴を推定するために利用できるモデルを構築するためには、歩容に現れる多種多様な特徴を検証するために、多くのデータを収集する必要があった。
特許文献1の手法では、加速度や角速度の検出データを積分して算出された速度または角度を用いて、リハビリテーション用解析項目を算出する。特許文献1の手法では、リハビリテーション用解析項目を算出するための検出データを、歩行センサから歩行解析装置に送信する。そのため、特許文献1の手法では、詳細なリハビリテーション用解析項目を算出するためには、データ通信量が多くなる。
特許文献2の手法では、センサ部によって検出されたセンシングデータに基づく歩容情報を用いて、保険料の指標となる指標値を算出する。特許文献2の手法では、指標値を算出するためのセンシングデータを、センサ部から歩容情報取得部に送信する。そのため、特許文献2の手法では、正確な指標値を算出するためには、センサ部と歩容情報取得部の間におけるデータ通信量が多くなる。
特許文献3の手法では、少なくとも一歩行周期の時系列データから特徴量を抽出する。特許文献3の手法では、特徴量が抽出される運動情報を、ユーザの足に設けられた運動計測装置から情報処理装置に送信する。すなわち、特許文献3の手法では、ユーザを識別するために、一歩行周期分の運動情報を、運動計測装置から情報処理装置に送信する必要があった。
本開示の目的は、歩容に現れる特徴を検証するためのデータ量を削減できる特徴量生成装置等を提供することにある。
本開示の一態様の特徴量生成装置は、足の動きに関するセンサデータの時系列データから一歩行周期分の歩行波形を生成し、生成された歩行波形から特徴量を抽出し、特徴量が抽出された時間的に連続する複数の歩行フェーズを統合して歩行フェーズクラスターを抽出する抽出部と、予め設定された特徴量構成式を用いて歩行フェーズクラスターの特徴量を生成し、歩行フェーズクラスターを構成する複数の歩行フェーズと、歩行フェーズクラスターの特徴量とが対応付けられた特徴量データを生成する生成部と、を備える。
本開示の一態様の特徴量生成方法においては、足の動きに関するセンサデータの時系列データから一歩行周期分の歩行波形を生成し、生成された歩行波形から特徴量を抽出し、特徴量が抽出された時間的に連続する複数の歩行フェーズを統合して歩行フェーズクラスターを抽出し、特徴量構成式を用いて歩行フェーズクラスターの特徴量を生成し、歩行フェーズクラスターを構成する複数の歩行フェーズと、歩行フェーズクラスターの特徴量とが対応付けられた特徴量データを生成する。
本開示の一態様のプログラムは、足の動きに関するセンサデータの時系列データから一歩行周期分の歩行波形を生成する処理と、生成された歩行波形から特徴量を抽出する処理と、特徴量が抽出された時間的に連続する複数の歩行フェーズを統合して歩行フェーズクラスターを抽出する処理と、特徴量構成式を用いて歩行フェーズクラスターの特徴量を生成する処理と、歩行フェーズクラスターを構成する複数の歩行フェーズと、歩行フェーズクラスターの特徴量とが対応付けられた特徴量データを生成する処理とをコンピュータに実行させる。
本開示によれば、歩容に現れる特徴を検証するためのデータ量を削減できる特徴量生成装置等を提供できる。
第1の実施形態に係る歩容計測システムの構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る歩容計測システムの計測装置の配置例を示す概念図である。 第1の実施形態に係る歩容計測システムの計測装置に設定される座標系について説明するための概念図である。 第1の実施形態に係る歩容計測システムの計測装置に適用される人体面について説明するための概念図である。 歩行周期について説明するための概念図である。 第1の実施形態に係る歩容計測システムの計測装置の構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る歩容計測システムの計測装置による歩行フェーズクラスターの抽出の一例について説明するための概念図である。 第1の実施形態に係る歩容計測システムの計測装置による歩行フェーズクラスターの特徴量の生成について説明するための概念図である。 第1の実施形態に係る歩容計測システムのデータ処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る歩容計測システムの計測装置の動作の一例について説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態に係る歩容計測システムの構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る歩容計測システムの計測装置の構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る歩容計測システムのデータ処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る学習システムの構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る学習システムの学習装置の構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る学習システムにおける特徴量データの学習の一例について説明するための概念図である。 第4の実施形態に係る歩容計測システムの構成の一例を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る歩容計測システムのデータ処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る歩容計測システムにおける推定の一例について説明するための概念図である。 第4の実施形態に係る歩容計測システムによる推定結果の表示例を示す概念図である。 第5の実施形態に係る歩容計測システムの構成の一例を示すブロック図である。 各実施形態の計測装置によって一歩行周期の歩行波形から抽出された歩行フェーズクラスターの検証例について説明するためのグラフである。 各実施形態の計測装置によって一歩行周期の歩行波形から抽出された歩行フェーズクラスターの検証例について説明するためのグラフである。 各実施形態の計測装置によって一歩行周期の歩行波形から抽出された歩行フェーズクラスターの検証例について説明するためのグラフである。 各実施形態の計測装置によって一歩行周期の歩行波形から抽出された歩行フェーズクラスターの検証例について説明するためのグラフである。 各実施形態の計測装置によって一歩行周期の歩行波形から抽出された歩行フェーズクラスターの検証例について説明するためのグラフである。 各実施形態の計測装置によって一歩行周期の歩行波形から抽出された歩行フェーズクラスターの検証例について説明するためのグラフである。 各実施形態の計測装置によって一歩行周期の歩行波形から抽出された歩行フェーズクラスターに対応する歩行動作をまとめた対応表である。 線形回帰で学習された推定モデルを用いて推定された第1中足指節角の推定値と、第1中足指節角の真値とを対応させたグラフである。 各種のアルゴリズムを用いて学習された推定モデルを用いて推定された第1中足指節角の推定値と、第1中足指節角の真値との相関関係に関するパラメータをまとめた表である。 各実施形態の制御や処理を実現するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る歩容計測システムについて図面を参照しながら説明する。本実施形態の歩容計測システムは、ユーザの履く履物に設置されたセンサによって、足の動きに関する物理量に関するセンサデータを計測する。例えば、足の動きに関する物理量は、加速度センサによって計測される3軸方向の加速度(空間加速度とも呼ぶ)や、角速度センサによって計測される3軸周りの角速度(空間角速度とも呼ぶ)などである。本実施形態の歩容計測システムは、計測されたセンサデータの時系列データ(歩行波形とも呼ぶ)から、歩容に関する特徴量を抽出する。本実施形態の歩容計測システムは、センサ側で特徴量を抽出し、抽出された特徴量をセンサ側からデータ処理側に送信する。
(構成)
図1は、本実施形態の歩容計測システム10の構成の一例を示すブロック図である。歩容計測システム10は、計測装置11とデータ処理装置15を備える。計測装置11とデータ処理装置15は、有線で接続されてもよいし、無線で接続されてもよい。計測装置11とデータ処理装置15は、単一の装置として構成してもよい。図1には計測装置11を一つしか図示していないが、左右両足に計測装置11が一つずつ(計二つ)配置されてもよい。
計測装置11は、左右の足のうち少なくとも一方に設置される。例えば、計測装置11は、靴等の履物に設置される。本実施形態では、左右の足の足弓の裏側の位置に計測装置11を配置する例について説明する。計測装置11は、加速度センサおよび角速度センサを含む。計測装置11は、履物を履くユーザの足の動きに関する物理量として、3軸方向の加速度(空間加速度とも呼ぶ)および3軸周りの角速度(空間角速度とも呼ぶ)などの足の動きに関する物理量を計測する。計測装置11が計測する足の動きに関する物理量には、加速度や角速度に加えて、加速度や角速度を積分することによって計算される速度や角度も含まれる。また、計測装置11が計測する足の動きに関する物理量には、加速度を二階積分することによって計算される位置(軌跡)も含まれる。
例えば、計測装置11は、靴100の中に挿入されるインソールに配置される。例えば、計測装置11は、靴100の底面に配置される。例えば、計測装置11は、靴100の本体に埋設される。計測装置11は、靴100から着脱できてもよいし、靴100から着脱できなくてもよい。なお、計測装置11は、足の動きに関するセンサデータを取得できさえすれば、足弓の裏側ではない位置に配置されてもよい。また、計測装置11は、靴下やサポーター、アンクレットなどの装飾品に設置されてもよい。また、計測装置11は、足に直に貼り付けられたり、足に埋め込まれたりしてもよい。
図2は、計測装置11を靴100の中に配置する一例を示す概念図である。図2の例では、計測装置11は、左右の足の足弓の裏側に当たる位置に配置される。図2の例では、左右の区別なく、同じスペックで生産された計測装置11を左右の靴100の中に配置する。左右の靴100に配置される計測装置11の上下の向き(Z軸方向の向き)は、同じ向きであるものとする。すなわち、左足に由来するセンサデータと、右足に由来するセンサデータに設定される軸は、左右で共通である。図2の例では、計測装置11を基準として、左右方向のx軸、前後方向のy軸、上下方向のz軸を含むローカル座標系が設定される。x軸は左方を正とし、y軸は後方を正とし、z軸は上方を正とする。計測装置11に設定される軸の向きは、左右の足で同じであれば、図2の例に限定されない。
図3は、計測装置11を足弓の裏側に設置する場合に、計測装置11に設定されるローカル座標系(x軸、y軸、z軸)と、地面に対して設定される世界座標系(X軸、Y軸、Z軸)について説明するための概念図である。世界座標系(X軸、Y軸、Z軸)では、ユーザが直立した状態で、ユーザの横方向がX軸方向(左向きが正)、ユーザの背面の方向がY軸方向(後ろ向きが正)、重力方向がZ軸方向(鉛直上向きが正)に設定される。
計測装置11は、例えば、加速度センサおよび角速度センサを含む慣性計測装置によって実現される。慣性計測装置の一例として、IMU(Inertial Measurement Unit)があげられる。IMUは、3軸の加速度センサと、3軸の角速度センサを含む。また、慣性計測装置の一例として、VG(Vertical Gyro)や、AHRS(Attitude Heading)、GPS/INS(Global Positioning System/Inertial Navigation System)があげられる。
計測装置11は、計測された物理量をデジタルデータ(センサデータとも呼ぶ)に変換する。計測装置11は、センサデータの時系列データから、一歩行周期分の波形(歩行波形とも呼ぶ)を生成する。例えば、計測装置11は、3軸方向の加速度や3軸周りの角速度に関する歩行波形を生成する。例えば、計測装置11は、3軸方向の加速度や3軸周りの角速度を用いて、足底角に関する歩行波形を生成する。一歩行周期分の歩行波形とは、加速度や角速度、足底角などの一歩行周期分のセンサデータの集合である。以下において、一歩行周期の単位区間を「歩行フェーズ」と呼ぶ。例えば、一歩行周期分の歩行波形が0~100パーセント(%)の区間で100等分される場合、歩行フェーズは1%である。なお、一歩行周期分の歩行波形の分割基準については、特に限定を加えない。例えば、一歩行周期分の歩行波形は、計測装置11によるデータの計測条件や、計測対象の歩容に応じて分割されればよい。
計測装置11は、一歩行周期分の歩行波形から特徴量を抽出する。歩行波形の各歩行フェーズから抽出される特徴量を第1の特徴量ともよぶ。例えば、計測装置11は、一歩行周期分の歩行波形から、ユーザの身体的特徴に関する特徴量を抽出する。本実施形態では、ユーザの身体的特徴が歩容に影響を及ぼすことに着目する。ユーザの身体的特徴は、加速度や角速度、足底角などに影響を与える。例えば、ユーザが外反母趾という身体的特徴を有する場合、加速度や角速度、足底角の歩行波形に特異的な特徴が現れる。
計測装置11は、時間的に連続する歩行フェーズから特徴量が抽出された場合、それらの歩行フェーズを統合してクラスター(歩行フェーズクラスターとも呼ぶ)を抽出する。例えば、計測装置11は、予め設定された条件に基づいて、計測対象の身体的特徴に関連する歩行フェーズクラスターを構成する各歩行フェーズから、特徴量を抽出するように構成されてもよい。
計測装置11は、特徴量構成式を用いて、歩行フェーズクラスターの特徴量を生成する。計測装置11によって、特徴量構成式を用いて生成される歩行フェーズクラスターの特徴量を第2の特徴量とも呼ぶ。特徴量構成式は、歩行フェーズクラスターの特徴量を生成するために、予め設定された計算式である。例えば、特徴量構成式は、四則演算に関する計算式である。例えば、特徴量構成式を用いて算出される特徴量(第2の特徴量)は、歩行フェーズクラスターに含まれる各歩行フェーズにおける特徴量(第1の特徴量)の積分平均値や算術平均値、傾斜、ばらつきなどである。計測装置11は、歩行フェーズクラスターを構成する歩行フェーズ(歩行周期)と、その歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)とが対応付けられたデータ(特徴量データとも呼ぶ)を生成する。特徴量(第1の特徴量)が単独の歩行フェーズから抽出される場合、計測装置11は、抽出された特徴量をその歩行フェーズに対応付けた特徴量データを生成する。
計測装置11は、生成された歩行フェーズクラスターの特徴量データをデータ処理装置15に送信する。例えば、計測装置11は、ユーザが携帯する携帯端末(図示しない)を介して、クラウドに構築されたデータ処理装置15に接続される。携帯端末(図示しない)は、携帯可能な通信機器である。例えば、携帯端末は、スマートフォンや、スマートウォッチ、携帯電話等の通信機能を有する携帯型の通信機器である。携帯端末は、ユーザの足の動きに関するセンサデータから生成された特徴量データを計測装置11から受信する。携帯端末は、受信された特徴量データを、データ処理装置15が実装されたサーバ等に送信する。なお、データ処理装置15の機能は、携帯端末にインストールされたアプリケーションによって実現されてもよい。その場合、携帯端末は、受信された特徴量を、その携帯端末自身にインストールされたアプリケーションソフトウェア等によって処理する。
データ処理装置15は、計測装置11から特徴量データを受信する。データ処理装置15は、受信された特徴量データを用いて、設定に応じたデータ処理を実行する。データ処理装置15は、計測装置11から取得された特徴量データを用いるのであれば、どのようなデータ処理を行ってもよい。例えば、データ処理装置15は、特徴量データを用いて、身体的特徴を推定する。データ処理装置15は、データ処理の結果を出力する。例えば、データ処理装置15は、データ処理の結果を表示装置(図示しない)や外部システムに出力する。
図4は、人体に対して設定される面(人体面とも呼ぶ)について説明するための概念図である。本実施形態では、身体を左右に分ける矢状面、身体を前後に分ける冠状面、身体を水平に分ける水平面が定義される。なお、図4のような直立した状態では、世界座標系とローカル座標系が一致する。本実施形態においては、x軸を回転軸とする矢状面内の回転をロール、y軸を回転軸とする冠状面内の回転をピッチ、z軸を回転軸とする水平面内の回転をヨーと定義する。また、x軸を回転軸とする矢状面内の回転角をロール角、y軸を回転軸とする冠状面内の回転角をピッチ角、z軸を回転軸とする水平面内の回転角をヨー角と定義する。本実施形態においては、身体を後ろから見て、冠状面内における反時計回りの回転を正と定義し、冠状面内における時計回りの回転を負と定義する。
図5は、右足を基準とする一歩行周期について説明するための概念図である。左足を基準とする一歩行周期も、右足と同様である。図5の横軸は、右足の踵が地面に着地した時点を起点とし、次に右足の踵が地面に着地した時点を終点とする右足の一歩行周期を100%として正規化された歩行周期である。片足の一歩行周期は、足の裏側の少なくとも一部が地面に接している立脚相と、足の裏側が地面から離れている遊脚相とに大別される。立脚相は、さらに、立脚初期T1、立脚中期T2、立脚終期T3、遊脚前期T4に細分される。遊脚相は、さらに、遊脚初期T5、遊脚中期T6、遊脚終期T7に細分される。なお、図5は一例であって、一歩行周期を構成する期間や、それらの期間の名称等を限定するものではない。
図5のように、歩行においては、複数の事象(歩行イベントとも呼ぶ)が発生する。図5の(a)は、右足の踵が接地する事象(踵接地)を表す(HS:Heel Strike)。図5の(b)は、右足の足裏が接地した状態で、左足の爪先が地面から離れる事象(反対足爪先離地)を表す(OTO:Opposite Toe Off)。図5の(c)は、右足の足裏が接地した状態で、右足の踵が持ち上がる事象(踵持ち上がり)を表す(HR:Heel Rise)。図5の(d)は、左足の踵が接地した事象(反対足踵接地)である(OHS:Opposite Heel Strike)。図5の(e)は、左足の足裏が接地した状態で、右足の爪先が地面から離れる事象(爪先離地)を表す(TO:Toe Off)。図5の(f)は、左足の足裏が接地した状態で、左足と右足が交差する事象(足交差)を表す(FA:Foot Adjacent)。図5の(g)は、左足の足裏が接地した状態で、右足の脛骨が地面に対してほぼ垂直になる事象(脛骨垂直)を表す(TV:Tibia Vertical)。図5の(h)は、右足の踵が接地する事象(踵接地)を表す(HS:Heel Strike)。図5の(h)は、図5の(a)から始まる歩行周期の終点に相当するとともに、次の歩行周期の起点に相当する。なお、図5は一例であって、歩行において発生する事象や、それらの事象の名称を限定するものではない。
〔データ取得装置〕
次に、計測装置11の詳細について図面を参照しながら説明する。図6は、計測装置11の詳細構成の一例を示すブロック図である。計測装置11は、加速度センサ111、角速度センサ112、制御部113、抽出部116、生成部117、および送信部119を有する。また、計測装置11は、図示しない電源を含む。加速度センサ111、角速度センサ112、および制御部113は、データ取得部110(データ取得装置とも呼ぶ)を構成する。抽出部116および生成部117は、特徴量生成部115(特徴量生成装置とも呼ぶ)を構成する。
加速度センサ111は、3軸方向の加速度(空間加速度とも呼ぶ)を計測するセンサである。加速度センサ111は、計測した加速度を制御部113に出力する。例えば、加速度センサ111には、圧電型や、ピエゾ抵抗型、静電容量型などの方式のセンサを用いることができる。なお、加速度センサ111に用いられるセンサは、加速度を計測できれば、その計測方式に限定を加えない。
角速度センサ112は、3軸周りの角速度(空間角速度とも呼ぶ)を計測するセンサである。角速度センサ112は、計測した角速度を制御部113に出力する。例えば、角速度センサ112には、振動型や静電容量型等の方式のセンサを用いることができる。なお、角速度センサ112に用いられるセンサは、角速度を計測できれば、その計測方式に限定を加えない。
制御部113は、加速度センサ111から3軸方向の加速度の実測値を取得する。制御部113は、角速度センサ112から軸周りの角速度の実測値を取得する。制御部113は、取得した加速度および角速度の実測値をデジタルデータ(センサデータとも呼ぶ)に変換する。制御部113は、変換後のデジタルデータを抽出部116に出力する。センサデータには、デジタルデータに変換された加速度データ(3軸方向の加速度ベクトルを含む)と角速度データ(3軸周りの角速度ベクトルを含む)とが少なくとも含まれる。センサデータには、加速度データおよび角速度データの元となる実測値の取得時間が含まれる。また、制御部113は、取得した加速度データおよび角速度データに対して、実装誤差や温度補正、直線性補正などの補正を加えたセンサデータを出力するように構成してもよい。また、制御部113は、取得した加速度データおよび角速度データを用いて、3軸周りの角度データ(足底角とも呼ぶ)を生成してもよい。
例えば、制御部113は、計測装置11の全体制御やデータ処理を行うマイクロコンピュータまたはマイクロコントローラである。例えば、制御部113は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等を有する。制御部113は、加速度センサ111および角速度センサ112を制御して角速度や加速度を計測する。例えば、制御部113は、計測された角速度および加速度等の物理量(アナログデータ)をAD変換(Analog-to-Digital Conversion)し、変換後のデジタルデータをフラッシュメモリに記憶させる。なお、加速度センサ111および角速度センサ112によって計測された物理量(アナログデータ)は、加速度センサ111および角速度センサ112の各々においてデジタルデータに変換されてもよい。フラッシュメモリに記憶されたデジタルデータは、所定のタイミングで送信部119に出力される。
抽出部116は、制御部113からセンサデータを取得する。抽出部116は、センサデータの時系列データから、一歩行周期分の歩行波形を生成する。例えば、抽出部116は、3軸方向の加速度や、3軸周りの角速度、足底角に関する歩行波形を生成する。本実施形態において、抽出部116は、踵接地を起点とする一歩行周期分の歩行波形を生成する。抽出部116は、一歩行周期分の歩行波形から特徴量(第1の特徴量)を抽出する。時間的に連続する歩行フェーズから特徴量が抽出された場合、抽出部116は、それらの歩行フェーズを統合して歩行フェーズクラスターを抽出する。例えば、抽出部116は、予め設定された条件に基づいて、計測対象の身体的特徴に関連する歩行フェーズクラスターから特徴量を抽出するように構成されてもよい。例えば、抽出部116は、身体的特徴の影響を受ける歩容に関する特徴量を抽出する。抽出部116は、抽出された特徴量を生成部117に出力する。
生成部117は、抽出部116から特徴量(第1の特徴量)を取得する。生成部117は、特徴量構成式を用いて、歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)を生成する。生成部117は、歩行フェーズクラスターを構成する歩行フェーズ(歩行周期)と、その歩行フェーズクラスターの特徴量とが対応付けられた特徴量データを生成する。特徴量が単独の歩行フェーズから抽出される場合、生成部117は、抽出された特徴量をその歩行フェーズに対応付けた特徴量データを生成する。生成部117は、生成された歩行フェーズクラスターの特徴量データを送信部119に出力する。
図7は、歩行フェーズクラスターについて説明するためのグラフである。図7のグラフは、x軸周りの足底角の歩行波形Gxの一例である。歩行波形Gxは、踵接地を起点とする一歩行周期分(0~100%)の波形である。図7の例では、歩行周期が40%前後の連続する歩行フェーズの各々から特徴量(第1の特徴量)が抽出部116によって抽出される。歩行周期が40%前後の連続する歩行フェーズは、歩行フェーズクラスターC0である。生成部117は、歩行フェーズクラスターを構成する歩行フェーズから抽出された特徴量に特徴量構成式を適用して、歩行フェーズクラスターC0の特徴量(第2の特徴量)を生成する。
図8は、一歩行周期分の歩行波形から特徴量を抽出することについて説明するための概念図である。抽出部116は、時間的に連続する歩行フェーズi~i+4を、歩行フェーズクラスターC0として抽出する(iは自然数)。抽出部116は、歩行フェーズi~i+4の各々から特徴量を抽出する。生成部117は、歩行フェーズクラスターC0を構成する歩行フェーズi~i+4の各々から抽出された特徴量(第1の特徴量)に特徴量構成式を適用して、歩行フェーズクラスターC0の特徴量(第2の特徴量)を生成する。生成部117は、生成された歩行フェーズクラスターC0の特徴量と、その歩行周期フェーズクラスターの歩行周期とが対応付けられた特徴量データを生成する。また、抽出部116は、単独の歩行フェーズjから特徴量(第1の特徴量)を抽出する。生成部117は、単独の歩行フェーズjから抽出された特徴量と、その歩行フェーズの歩行周期とが対応付けられた特徴量データを生成する。なお、歩行フェーズクラスターを構成する歩行フェーズi~i+4と単独の歩行フェーズjとを区別せずに、特徴量構成式を適用してもよい。例えば、単独の歩行フェーズjに特徴量構成式を適用する場合は、傾斜やばらつきを算出できないため、積分平均や算術平均などを計算する特徴量構成式を用いればよい。
送信部119は、生成部117から特徴量データを取得する。送信部119は、取得した特徴量データをデータ処理装置15に送信する。送信部119は、ケーブルなどの有線を介して特徴量データをデータ処理装置15に送信してもよいし、無線通信を介して特徴量データをデータ処理装置15に送信してもよい。例えば、送信部119は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)などの規格に則した無線通信機能(図示しない)を介して、特徴量データをデータ処理装置15に送信するように構成される。なお、送信部119の通信機能は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)以外の規格に則していてもよい。
〔データ処理装置〕
次に、データ処理装置15の詳細について図面を参照しながら説明する。図9は、データ処理装置15の詳細構成の一例を示すブロック図である。データ処理装置15は、受信部151および処理部157を有する。
受信部151は、計測装置11から特徴量データを受信する。受信部151は、受信された特徴量データを処理部157に出力する。受信部151は、ケーブルなどの有線を介して特徴量データを計測装置11から受信してもよいし、無線通信を介して特徴量データを計測装置11から受信してもよい。例えば、受信部151は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)などの規格に則した無線通信機能(図示しない)を介して、特徴量データを計測装置11から受信するように構成される。なお、受信部151の通信機能は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)以外の規格に則していてもよい。
処理部157は、受信部151から特徴量データを取得する。処理部157は、取得された特徴量データを用いて、設定されたデータ処理を実行する。例えば、処理部157は、受信された特徴量データを用いて、ユーザの身体的特徴を推定する。例えば、処理部157は、予め準備された推定モデルに特徴量データを入力し、その出力値に応じてユーザの身体的特徴を推定する。例えば、推定モデルは、外反母趾の進行状況や、回内/回外の度合などの身体的特徴を推定するためのモデルである。なお、処理部157は、計測装置11から取得された特徴量データを用いれば、どのようなデータ処理を行ってもよい。処理部157は、データ処理の結果を出力する。例えば、処理部157は、データ処理の結果を表示装置(図示しない)に出力する。表示装置に出力されたデータ処理の結果は、その表示装置の画面に表示される。例えば、処理部157は、データ処理の結果を、外部システムに出力する。外部システムに出力されたデータ処理の結果は、任意の用途に用いられる。
(動作)
次に、歩容計測システム10の動作について図面を参照しながら説明する。ここでは、歩容計測システム10に含まれる計測装置11の動作について説明する。図10は、計測装置11の動作について説明するためのフローチャートである。図10のフローチャートに沿った説明においては、計測装置11を動作主体として説明する。
図10において、まず、計測装置11は、足の動きに関するセンサデータを計測する(ステップS111)。
次に、計測装置11は、センサデータの時系列データから、一歩行周期分の歩行波形を抽出する(ステップS112)。
次に、計測装置11は、抽出された歩行波形から特徴量(第1の特徴量)を抽出する(ステップS113)。
特徴量が抽出された歩行フェーズが時間的に連続する場合(ステップS114でYes)、計測装置11は、連続する歩行フェーズを歩行フェーズクラスターとして抽出する(ステップS115)。特徴量が抽出された歩行フェーズが時間的に連続しない場合(ステップS114でNo)、ステップS117に進む。なお、単独の歩行フェーズも歩行フェーズクラスターとして処理する場合は、ステップS114を省略してもよい。この場合、計測装置11は、単独の歩行フェーズから抽出された特徴量を第2の特徴量とみなして処理する。
ステップS115の次に、計測装置11は、特徴量構成式を用いて、歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)を生成する(ステップS116)。
次に、計測装置11は、生成された歩行フェーズクラスターの特徴量を、その歩行フェーズクラスターが抽出された歩行周期に対応付けた特徴量データを生成する(ステップS117)。ステップS114でNoの次の場合、計測装置11は、単独の歩行フェーズから抽出された特徴量を用いて、その歩行フェーズの歩行周期に対応付けた特徴量データを生成する。この場合、計測装置11は、単独の歩行フェーズから抽出された特徴量を第2の特徴量とみなして、特徴量データを生成する。
次に、計測装置11は、生成された一歩行周期分の特徴量データをデータ処理装置15に出力する(ステップS118)。例えば、データ処理装置15に出力された特徴量は、身体的特徴の推定などのデータ処理に用いられる。
以上のように、本実施形態の歩容計測システムは、計測装置とデータ処理装置を備える。計測装置は、データ取得部、特徴量生成部、および送信部を有する。データ取得部は、加速度センサ、角速度センサ、および制御部を含む。計測装置は、計測対象であるユーザの履物に配置される。データ取得部は、ユーザの歩行に応じて空間加速度および空間角速度を計測する。データ取得部は、計測された空間加速度および空間角速度に基づくセンサデータを生成する。データ取得部は、生成されたセンサデータを特徴量生成部に出力する。特徴量生成部は、抽出部と生成部を含む。抽出部は、足の動きに関するセンサデータの時系列データから一歩行周期分の歩行波形を生成する。抽出部は、生成された歩行波形から特徴量(第1の特徴量)を抽出する。抽出部は、特徴量(第1の特徴量)が抽出された時間的に連続する複数の歩行フェーズを統合して歩行フェーズクラスターを抽出する。生成部は、予め設定された特徴量構成式を用いて歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)を生成する。生成部は、歩行フェーズクラスターを構成する複数の歩行フェーズと、歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)とが対応付けられた特徴量データを生成する。計測装置は、特徴量生成部によって抽出される歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)を含む特徴量データをデータ処理装置に送信する。データ処理装置は、特徴量生成装置によって送信される歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)を受信する。データ処理装置は、受信された歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)を用いてデータ処理を実行する。
本実施形態によれば、時間的に連続する複数の歩行フェーズを統合した歩行フェーズクラスターの特徴量を生成することによって、歩容に現れる特徴を検証するためのデータ量を削減できる。また、本実施形態によれば、エッジデバイス(計測装置)から送信するデータ量を低減できるので、エッジデバイスの通信容量を低減できる。
一般に、歩行動作の時間的連続性により、身体的特徴は単独の歩行フェーズ(歩行周期)ではなく、連続する一連の歩行フェーズに現れる。本実施形態では、一連の歩行フェーズを歩行フェーズクラスターとして統合し、その歩行フェーズクラスターから単一の特徴量を生成する。そのため、本実施形態によれば、身体的特徴の影響が及ぶ歩行フェーズクラスターごとに単一の特徴量を抽出することで、検証対象の特徴量の数を減らしても、身体的特徴を正確に推定できる。
本実施形態の一態様において、時間的に連続しない単独の歩行フェーズから特徴量が抽出された場合、抽出部は、単独の歩行フェーズから抽出された特徴量を生成部に出力する。生成部は、単独の歩行フェーズと、単独の歩行フェーズの特徴量とが対応付けられた特徴量データを生成する。本態様では、時間的に連続しない単独の歩行フェーズを歩行フェーズクラスターとして抽出しない。そのため、本態様によれば、単独の歩行フェーズに関しては、歩行フェーズクラスターを抽出する処理を削減できる。
本実施形態の一態様において、時間的に連続しない単独の歩行フェーズから特徴量が抽出された場合、抽出部は、単独の歩行フェーズを歩行フェーズクラスターとして抽出する。生成部は、歩行フェーズクラスターとして抽出された単独の歩行フェーズと、単独の歩行フェーズの特徴量とが対応付けられた特徴量データを生成する。本態様では、時間的に連続しない単独の歩行フェーズを歩行フェーズクラスターとして抽出する。そのため、本態様によれば、時間的に連続する複数の歩行フェーズと、時間的に連続しない単独の歩行フェーズとを区別せずに処理できる。
本実施形態の一態様において、抽出部は、予め設定された抽出対象の歩行フェーズクラスターを構成する歩行フェーズの特徴量を抽出する。本実施形態によれば、抽出対象の特徴量が限られるため、特徴量を抽出する処理を簡略化できる。
本実施形態の一態様において、抽出部は、特定の身体的特徴の影響を受ける歩容に関する特徴量を抽出する。本実施形態によれば、目的とする身体的特徴の影響を受ける歩容に関する特徴量を抽出するため、使用性の高い特徴量を提供できる。また、本実施形態によれば、抽出対象の特徴量が限られるため、特徴量を抽出する処理を簡略化できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る歩容計測システムについて図面を参照しながら説明する。本実施形態の歩容計測システムは、センサ側で計測されたセンサデータをデータ処理側に送信し、データ処理側でセンサデータから特徴量を抽出する。本実施形態の歩容計測システムは、日常的な用途で使用することもできるが、センサデータのデータ通信量に制約がなく、センサデータをクラウドで処理する環境に適した構成である。
(構成)
図11は、本実施形態の歩容計測システム20の構成の一例を示すブロック図である。歩容計測システム20は、計測装置21およびデータ処理装置25を備える。計測装置21とデータ処理装置25は、有線で接続されてもよいし、無線で接続されてもよい。計測装置21とデータ処理装置25は、単一の装置で構成してもよい。また、歩容計測システム20の構成から計測装置21を除き、データ処理装置25だけで歩容計測システム20を構成してもよい。図11には計測装置21を一つしか図示していないが、左右両足に計測装置21が一つずつ(計二つ)配置されてもよい。
計測装置21は、左右の足のうち少なくとも一方に設置される。計測装置21は、第1の実施形態の計測装置11と同様に、靴等の履物に設置される。計測装置21は、加速度センサおよび角速度センサを含む。計測装置21は、履物を履くユーザの足の動きに関する物理量として、3軸方向の加速度(空間加速度とも呼ぶ)および3軸周りの角速度(空間角速度とも呼ぶ)などの足の動きに関する物理量を計測する。計測装置21が計測する足の動きに関する物理量には、加速度や角速度に加えて、加速度や角速度を積分することによって計算される速度や角度も含まれる。また、計測装置21が計測する足の動きに関する物理量には、加速度を二階積分することによって計算される位置(軌跡)も含まれる。
計測装置21は、計測された物理量をデジタルデータ(センサデータとも呼ぶ)に変換する。計測装置21は、変換後のセンサデータをデータ処理装置25に送信する。例えば、計測装置21は、第1の実施形態の計測装置11と同様に、ユーザが携帯する携帯端末(図示しない)を介して、データ処理装置25に接続される。
データ処理装置25は、計測装置21からセンサデータを受信する。データ処理装置25は、センサデータの時系列データから、一歩行周期分の波形(歩行波形とも呼ぶ)を生成する。例えば、データ処理装置25は、3軸方向の加速度や3軸周りの角速度に関する歩行波形を生成する。例えば、データ処理装置25は、3軸方向の加速度や3軸周りの角速度を用いて、足底角に関する歩行波形を生成する。データ処理装置25は、一歩行周期分の歩行波形から、ユーザの身体的特徴に関する特徴量を抽出する。データ処理装置25は、特徴量構成式を用いて、時間的に連続する歩行フェーズ(歩行フェーズクラスターとも呼ぶ)の特徴量を生成する。データ処理装置25は、歩行フェーズクラスターを構成する歩行フェーズ(歩行周期)と、その歩行フェーズクラスターの特徴量とが対応付けられた特徴量データを生成する。データ処理装置25は、生成された特徴量データを用いて、設定されたデータ処理を実行する。データ処理装置25は、生成された特徴量データを用いれば、どのようなデータ処理を行ってもよい。データ処理装置25は、データ処理の結果を出力する。例えば、データ処理装置25は、データ処理の結果を表示装置(図示しない)や外部システムに出力する。
〔データ取得装置〕
次に、計測装置21の詳細について図面を参照しながら説明する。図12は、計測装置21の詳細構成の一例を示すブロック図である。計測装置21は、加速度センサ211、角速度センサ212、制御部213、および送信部219を有する。また、計測装置21は、図示しない電源を含む。加速度センサ211、角速度センサ212、および制御部213は、データ取得部210(データ取得装置)を構成する。
加速度センサ211は、3軸方向の加速度(空間加速度とも呼ぶ)を計測するセンサである。加速度センサ211は、計測した加速度を制御部213に出力する。加速度センサ211は、第1の実施形態の加速度センサ111と同様の構成である。
角速度センサ212は、3軸周りの角速度(空間角速度とも呼ぶ)を計測するセンサである。角速度センサ212は、計測した角速度を制御部213に出力する。角速度センサ212は、第1の実施形態の角速度センサ112と同様の構成である。
制御部213は、加速度センサ211および角速度センサ212の各々から、3軸方向の加速度および3軸周りの角速度の各々の実測値を取得する。制御部213は、第1の実施形態の制御部113と同様の構成である。制御部213は、取得した加速度および角速度の実測値をデジタルデータ(センサデータとも呼ぶ)に変換する。制御部213は、変換後のデジタルデータを送信部219に出力する。
送信部219は、制御部213データを取得する。送信部219は、第1の実施形態の送信部119と同様の構成である。送信部219は、取得したセンサデータをデータ処理装置15に送信する。
〔データ処理装置〕
次に、データ処理装置25の詳細について図面を参照しながら説明する。図13は、データ処理装置25の詳細構成の一例を示すブロック図である。データ処理装置25は、受信部251、特徴量生成部255、および処理部257を有する。
受信部251は、計測装置21からセンサデータを受信する。受信部251は、第1の実施形態の受信部151と同様の構成である。受信部251は、受信された特徴量データを特徴量生成部255に出力する。
特徴量生成部255(特徴量生成装置とも呼ぶ)は、受信部251からセンサデータを取得する。特徴量生成部255は、第1の実施形態の抽出部116と生成部117によって構成される特徴量生成部115と同様の構成である。特徴量生成部255は、センサデータの時系列データから、一歩行周期分の歩行波形を生成する。特徴量生成部255は、一歩行周期分の歩行波形から特徴量(第1の特徴量)を抽出する。特徴量生成部255は、時間的に連続する歩行フェーズから特徴量が抽出された場合、それらの歩行フェーズを歩行フェーズクラスターとして抽出する。特徴量生成部255は、特徴量構成式を用いて、歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)を生成する。特徴量生成部255は、歩行フェーズクラスターを構成する歩行フェーズ(歩行周期)と、その歩行フェーズクラスターの特徴量とが対応付けられた特徴量データを生成する。特徴量が単独の歩行フェーズから抽出される場合、特徴量生成部255は、抽出された特徴量をその歩行フェーズに対応付けた特徴量データを生成する。特徴量生成部255は、生成された歩行フェーズクラスターの特徴量データを処理部257に出力する。
処理部257は、特徴量生成部255から特徴量データを取得する。処理部257は、第1の実施形態の処理部157と同様の構成である。処理部257は、取得された特徴量データを用いて、設定されたデータ処理を実行する。処理部257は、特徴量生成部255から取得された特徴量データを用いれば、どのようなデータ処理を行ってもよい。処理部257は、データ処理の結果を出力する。例えば、処理部257は、データ処理の結果を表示装置(図示しない)や外部システムに出力する。
以上のように、本実施形態の歩容計測システムは、計測装置とデータ処理装置を備える。計測装置は、データ取得部および送信部を有する。データ取得部は、加速度センサ、角速度センサ、および制御部を含む。計測装置は、計測対象であるユーザの履物に配置される。データ取得部は、ユーザの歩行に応じて空間加速度および空間角速度を計測する。データ取得部は、計測された空間加速度および空間角速度に基づくセンサデータを生成する。データ取得部は、生成されたセンサデータをデータ処理装置に送信する。データ処理装置は、受信部、特徴量生成部、および処理部を有する。受信部は、計測装置からセンサデータを受信する。特徴量生成部は、受信されたセンサデータの時系列データから一歩行周期分の歩行波形を生成する。特徴量生成部は、生成された歩行波形から特徴量(第1の特徴量)を抽出する。特徴量生成部は、特徴量(第1の特徴量)が抽出された時間的に連続する複数の歩行フェーズを統合して歩行フェーズクラスターを抽出する。特徴量生成部は、予め設定された特徴量構成式を用いて歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)を生成する。特徴量生成部は、歩行フェーズクラスターを構成する複数の歩行フェーズと、歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)とが対応付けられた特徴量データを生成する。特徴量生成部は、生成された歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)を用いてデータ処理を実行する。
本実施形態によれば、時間的に連続する複数の歩行フェーズを統合した歩行フェーズクラスターの特徴量を生成することによって、歩容に現れる特徴を検証するためのデータ量を削減できる。そのため、本実施形態によれば、特徴量を用いたデータ処理の負荷が軽減される。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る学習システムについて図面を参照しながら説明する。本実施形態の学習システムは、計測装置によって計測されたセンサデータから抽出された特徴量を用いた学習によって、特徴量の入力に応じて身体的特徴を推定するための推定モデルを生成する。
(構成)
図14は、本実施形態の学習システム30の構成の一例を示すブロック図である。学習システム30は、計測装置31および学習装置35を備える。計測装置31と学習装置35は、有線で接続されてもよいし、無線で接続されてもよい。計測装置31と学習装置35は、単一の装置で構成してもよい。また、学習システム30の構成から計測装置31を除き、学習装置35だけで学習システム30を構成してもよい。図14には計測装置31を一つしか図示していないが、左右両足に計測装置31が一つずつ(計二つ)配置されてもよい。また、学習装置35は、計測装置31に接続されず、予め計測装置31によって生成されてデータベースに格納されていた特徴量データを用いて、学習を実行するように構成されてもよい。
計測装置31は、左右の足のうち少なくとも一方に設置される。計測装置31は、第1の実施形態の計測装置11と同様の構成である。計測装置31は、加速度センサおよび角速度センサを含む。計測装置31は、計測された物理量をデジタルデータ(センサデータとも呼ぶ)に変換する。計測装置31は、センサデータの時系列データから、一歩行周期分の波形(歩行波形とも呼ぶ)を生成する。計測装置31は、一歩行周期分の歩行波形から特徴量(第1の特徴量)を抽出する。計測装置31は、時間的に連続する歩行フェーズから特徴量が抽出された場合、それらの歩行フェーズを統合してクラスター(歩行フェーズクラスターとも呼ぶ)を抽出する。計測装置31は、特徴量構成式を用いて、歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)を生成する。計測装置31は、歩行フェーズクラスターを構成する歩行フェーズ(歩行周期)と、その歩行フェーズクラスターの特徴量とが対応付けられた特徴量データを生成する。計測装置31は、生成された歩行フェーズクラスターの特徴量データを学習装置35に送信する。なお、計測装置31は、学習装置35によってアクセスされるデータベース(図示しない)に特徴量データを送信するように構成されてもよい。データベースに蓄積された特徴量データは、学習装置35の学習に用いられる。
学習装置35は、計測装置31から特徴量データを受信する。データベース(図示しない)に蓄積された特徴量データを用いる場合、学習装置35は、データベースから特徴量データを受信する。学習装置35は、受信された特徴量データを用いて学習を実行する。例えば、学習装置35は、複数のユーザの歩行波形から抽出された特徴量データを教師データとして学習する。学習装置35が実行する学習のアルゴリズムには、特に限定を加えない。学習装置35は、複数のユーザに関して学習された推定モデルを生成する。学習装置35は、生成された推定モデルを記憶する。学習装置35によって学習された推定モデルは、学習装置35の外部の記憶装置に格納されてもよい。
〔学習装置〕
次に、学習装置35の詳細について図面を参照しながら説明する。図15は、学習装置35の詳細構成の一例を示すブロック図である。学習装置35は、受信部351、学習部353、および記憶部355を有する。
受信部351は、計測装置31から特徴量データを受信する。受信部351は、第1の実施形態の計測装置11と同様の構成である。受信部351は、受信された特徴量データを学習部353に出力する。
学習部353は、受信部351から特徴量データを取得する。学習部353は、取得された特徴量データを用いて学習を実行する。例えば、学習部353は、ある身体的特徴を有するユーザから抽出された特徴量を説明変数とし、そのユーザの身体的特徴を目的変数とするデータセットを教師データとして学習する。例えば、学習部353は、複数のユーザに関して学習された、歩行に伴って検出されるセンサデータから抽出された特徴量に基づいて身体的特徴を推定する推定モデルを生成する。例えば、学習部353は、複数のユーザに関して学習された推定モデルを記憶部355に記憶させる。
例えば、学習部353は、線形回帰のアルゴリズムを用いた学習を実行する。サポートベクターマシン(SVM:Support Vector Machine)のアルゴリズムを用いた学習を実行する。例えば、学習部353は、ガウス過程回帰(GPR:Gaussian Process Regression)のアルゴリズムを用いた学習を実行する。例えば、学習部353は、ランダムフォレスト(RF:Random Forest)などのアルゴリズムを用いた学習を実行する。例えば、学習部353は、特徴量データに応じて、その特徴量データの生成元のユーザを分類する教師なし学習を実行してもよい。学習部353が実行する学習のアルゴリズムには、特に限定を加えない。
図16は、説明変数である特徴量データD1~Dmと、目的変数である身体的特徴Pのデータセットを教師データとして、学習部353に学習させる一例を示す概念図である(mは自然数)。例えば、学習部353は、複数の被検者に関するデータを学習し、センサデータから抽出された特徴量の入力に応じてある身体的特徴を出力する推定モデルを生成する。
記憶部355は、複数の被検者に関して学習された推定モデルを記憶する。例えば、記憶部355は、複数の被検者に関して学習された、特定の身体的特徴に関して推定する推定モデルを記憶する。
以上のように、本実施形態の学習システムは、計測装置および学習装置を備える。計測装置は、計測対象であるユーザの履物に配置される。計測装置は、ユーザの歩行に応じて空間加速度および空間角速度を計測する。計測装置は、計測された空間加速度および空間角速度に基づくセンサデータを生成する。計測装置は、足の動きに関するセンサデータの時系列データから一歩行周期分の歩行波形を生成する。計測装置は、生成された歩行波形から特徴量(第1の特徴量)を抽出する。計測装置は、特徴量が抽出された時間的に連続する複数の歩行フェーズを統合して歩行フェーズクラスターを抽出する。計測装置は、予め設定された特徴量構成式を用いて歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)を生成する。計測装置は、歩行フェーズクラスターを構成する複数の歩行フェーズと、歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)とが対応付けられた特徴量データを生成する。
学習装置は、受信部、学習部、および記憶部を有する。受信部は、計測装置によって生成された特徴量データを取得する。学習部は、特徴量データを用いて学習を実行する。学習部は、ユーザの歩行に伴って計測されるセンサデータの時系列データから抽出される歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)の入力に応じて、身体的特徴を出力する推定モデルを生成する。例えば、学習部は、ユーザの歩行に伴って計測されるセンサデータの時系列データから抽出される歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)の入力に応じて、外反母趾の度合を出力する推定モデルを生成する。学習部によって生成された推定モデルは、記憶部に保存される。
本実施形態によれば、ユーザの歩行に応じて抽出される歩行フェーズクラスターの特徴量を用いて、身体的特徴を推定する推定モデルを生成できる。例えば、本実施形態によれば、ユーザの歩行に応じて抽出される歩行フェーズクラスターの特徴量を用いて、外反母趾の度合を推定する推定モデルを生成できる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係る歩容計測システムについて図面を参照しながら説明する。本実施形態の歩容計測システムは、第3の実施形態の学習システムによって学習された推定モデルを用いて、ユーザの身体的特徴を推定する。
(構成)
図17は、本実施形態の歩容計測システム40の構成の一例を示すブロック図である。歩容計測システム40は、計測装置41およびデータ処理装置45を備える。計測装置41とデータ処理装置45は、有線で接続されてもよいし、無線で接続されてもよい。計測装置41とデータ処理装置45は、単一の装置で構成してもよい。また、歩容計測システム40の構成から計測装置41を除き、データ処理装置45だけで歩容計測システム40を構成してもよい。図17には計測装置41を一つしか図示していないが、左右両足に計測装置41が一つずつ(計二つ)配置されてもよい。
計測装置41は、左右の足のうち少なくとも一方に設置される。計測装置41は、第1の実施形態の計測装置11と同様の構成である。計測装置41は、加速度センサおよび角速度センサを含む。計測装置41は、計測された物理量をデジタルデータ(センサデータとも呼ぶ)に変換する。計測装置41は、センサデータの時系列データから、一歩行周期分の波形(歩行波形とも呼ぶ)を生成する。計測装置41は、一歩行周期分の歩行波形から特徴量(第1の特徴量)を抽出する。計測装置41は、時間的に連続する歩行フェーズから特徴量が抽出された場合、それらの歩行フェーズを統合してクラスター(歩行フェーズクラスターとも呼ぶ)を抽出する。計測装置41は、特徴量構成式を用いて、歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)を生成する。計測装置41は、歩行フェーズクラスターを構成する歩行フェーズ(歩行周期)と、その歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)とが対応付けられた特徴量データを生成する。計測装置41は、生成された歩行フェーズクラスターの特徴量データをデータ処理装置45に送信する。
データ処理装置45は、計測装置41から特徴量データを受信する。データ処理装置45は、受信された特徴量データを、予め準備された推定モデルに入力して推定を実行する。例えば、データ処理装置45は、身体的特徴を推定する推定モデルに特徴量データを入力して、ユーザの身体的特徴を推定する。データ処理装置45は、推定結果を出力する。例えば、データ処理装置45は、表示装置(図示しない)や外部システムに推定結果を出力する。
〔データ処理装置〕
次に、データ処理装置45の詳細について図面を参照しながら説明する。図18は、データ処理装置45の詳細構成の一例を示すブロック図である。データ処理装置45は、受信部451、記憶部455、および推定部457を有する。
受信部451は、計測装置41から特徴量データを受信する。受信部451は、第1の実施形態の計測装置11と同様の構成である。受信部451は、受信された特徴量データを推定部457に出力する。
記憶部455は、複数の被検者に関して学習された推定モデルを記憶する。例えば、記憶部455は、複数の被検者に関して学習された、ある身体的特徴に関して推定する推定モデルを記憶する。推定モデルは、製品の工場出荷時や、データ処理装置45をユーザが使用する前のキャリブレーション時等のタイミングで、記憶部455に記憶させておけばよい。なお、外部のサーバ等の記憶装置に保存された推定モデルを用いる場合、その記憶装置と接続されたインターフェース(図示しない)を介して、推定モデルを用いるように構成すればよい。その場合、記憶部455に推定モデルを記憶させるように構成しなくてよい。
推定部457は、受信部451から特徴量データを取得する。推定部457は、取得された特徴量データを用いて推定を実行する。推定部457は、記憶部455に記憶された推定モデルに特徴量データを入力する。推定部457は、推定モデルからの出力を推定結果として出力する。なお、外部のサーバ等の記憶装置に保存された推定モデルを用いる場合、その記憶装置と接続されたインターフェース(図示しない)を介して、推定モデルを用いるように構成すればよい。
図19は、予め構築された推定モデル450に、ユーザの歩行に伴って計測されるセンサデータから抽出された特徴量を含む特徴量データD1~Dmを入力することで、推定結果が出力される一例を示す概念図である(mは自然数)。例えば、外反母趾の進行度を推定するための推定モデル450の場合、入力された特徴量データD1~Dmに応じた進行度が、推定モデル450から出力される。例えば、足の回内/回外の度合を推定するための推定モデル450の場合、入力された特徴量データD1~Dmに応じた度合が推定モデル450から出力される。歩行フェーズクラスターの特徴量データの入力に応じて、身体的特徴に関する推定結果を出力できれば、推定モデル450によって推定される推定結果には限定を加えない。
〔適用例〕
図20は、計測装置41が設置された履物400を履いて歩行するユーザの携帯する携帯端末460の表示部に、データ処理装置45の推定部457による推定結果を表示させる一例を示す概念図である。図20は、ユーザの歩行中に蓄積された特徴量データを用いた推定結果に応じた情報を、携帯端末460の表示部に表示させる例である。
図20は、第1中足指節角(FMTPA:First Metatarsophalangeal Angle)の大きさに応じて、外反母趾の進行度が携帯端末460の画面に表示される例である。FMTPAは、足の第1指(親指)の中足指節の角度である。図20の例では、ユーザの歩行時に計測されたセンサデータから抽出された特徴量を含む特徴量データに基づいて、「あなたのFMTPAは22度です。外反母趾の傾向があります。」という情報を、携帯端末460の表示部に表示させる。携帯端末460の表示部に表示された情報を確認したユーザは、自身の外反母趾の進行度を認識できる。例えば、外反母趾の進行度が高い場合、病院で診察を受けることを薦めるメッセージや、適切な病院の連絡先を、携帯端末460の表示部に表示させてもよい。
図20は、一例であって、本実施形態のデータ処理装置による推定結果の使用方法を限定するものではない。例えば、左右の足の回内/回外の度合や、左右の足のステップ長、ぶん回しの軌跡、対称性、足角等の歩容に関する情報を携帯端末460の表示部に表示させるようにしてもよい。
以上のように、本実施形態の歩容計測システムは、計測装置とデータ処理装置を備える。計測装置は、計測対象であるユーザの履物に配置される。計測装置は、ユーザの歩行に応じて空間加速度および空間角速度を計測する。計測装置は、計測された空間加速度および空間角速度に基づくセンサデータを生成する。計測装置は、足の動きに関するセンサデータの時系列データから一歩行周期分の歩行波形を生成する。計測装置は、生成された歩行波形から特徴量(第1の特徴量)を抽出する。計測装置は、特徴量が抽出された時間的に連続する複数の歩行フェーズを統合して歩行フェーズクラスターを抽出する。計測装置は、予め設定された特徴量構成式を用いて歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)を生成する。計測装置は、歩行フェーズクラスターを構成する複数の歩行フェーズと、歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)とが対応付けられた特徴量データを生成する。計測装置は、歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)を含む特徴量データをデータ処理装置に送信する。
データ処理装置は、受信部、推定部、および記憶部を有する。受信部は、計測装置によって生成された特徴量データを取得する。記憶部は、入力された特徴量に応じて身体的特徴を出力する推定モデルを記憶する。推定部は、ユーザの歩行に伴って計測されるセンサデータの時系列データから抽出される歩行フェーズクラスターの特徴量を推定モデルに入力し、推定モデルから出力される推定値に基づいてユーザの身体的特徴を推定する。例えば、記憶部には、入力された特徴量に応じて外反母趾の度合を出力する推定モデルを記憶する。推定部は、ユーザの歩行に伴って計測されるセンサデータの時系列データから抽出される歩行フェーズクラスターの特徴量を推定モデルに入力し、推定モデルから出力される推定値に基づいてユーザの外反母趾の度合を推定する。
本実施形態によれば、ユーザの歩行に応じて抽出される歩行フェーズクラスターの特徴量を用いて、ユーザの身体的特徴を推定できる。例えば、本実施形態によれば、ユーザの歩行に応じて抽出される歩行フェーズクラスターの特徴量を用いて、外反母趾の度合を推定できる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態に係る特徴量生成装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の特徴量生成装置は、第1~第4の実施形態の特徴量生成部を簡略化した構成である。
図21は、本実施形態の特徴量生成装置515の構成の一例を示すブロック図である。特徴量生成装置515は、抽出部516および生成部517を備える。抽出部516は、足の動きに関するセンサデータの時系列データから一歩行周期分の歩行波形を生成する。抽出部516は、生成された歩行波形から特徴量(第1の特徴量)を抽出する。抽出部516は、特徴量が抽出された時間的に連続する複数の歩行フェーズを統合して歩行フェーズクラスターを抽出する。生成部517は、予め設定された特徴量構成式を用いて歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)を生成する。生成部517は、歩行フェーズクラスターを構成する複数の歩行フェーズと、歩行フェーズクラスターの特徴量(第2の特徴量)とが対応付けられた特徴量データを生成する。
本実施形態の特徴量生成装置によれば、時間的に連続する複数の歩行フェーズを統合した歩行フェーズクラスターの特徴量を生成することによって、歩容に現れる特徴を検証するためのデータ量を削減できる。
(検証例)
次に、時間軸上に正規化された一歩行周期分の歩行波形を、1%の歩行フェーズ(歩行周期)ごとに、外反母趾の進行度との相関性を分析した検証例について、図面を参照しながら説明する。本検証例は、足の動きに関するセンサデータに基づいて、外反母趾の進行度について検証した例である。本検証では、9種類の歩行波形(3軸加速度、3軸角速度、3軸足底角)について検証した。以下においては、外反母趾の進行度に関する特徴量が抽出される歩行波形を示す。
外反母趾の進行度は、第1中足指節角(FMTPA:First Metatarsophalangeal Angle)によって検証した。FMTPAは、足の第1指(親指)の中足指節の角度である。本検証例では、FMTPAが25度を超える場合は外反母趾に分類される。FMTPAが15度以上25度以下の場合は外反母趾の傾向があると分類される。FMTPAが15度未満の場合は正常であると分類される。本検証例では、ピアソンの相関分析を用いて、歩行波形から抽出された特徴量と外反母趾の相関性を分析した。本検証例では、有意性(p<0.05)がある歩行フェーズ(歩行周期)を、外反母趾に関連する歩行フェーズとして認定した。
本検証は、50人の被検者に対して行われた。本検証は、歩行速度等を指定せずに、計測装置が設置された靴を履いた被験者が、快適な速度で歩く条件で行われた。計測は、50人の被検者が同じ条件下で、8メートルの距離を4往復するシークエンスで行われた。50人の被検者は、FMTPAが25度を超えるグループA、FMTPAが15度以上25度以下のグループB、FMTPAが15度未満のグループCに分類された。8メートルの距離を4往復するシークエンスでは、約50歩分のセンサデータが取得された。各被験者から取得されたセンサデータは、歩数に応じて平均化された。
図22~図27は、外反母趾に関する特徴量が抽出される複数の一歩行周期分の歩行波形と、それらの歩行波形から抽出された特徴量の相関性分析による分析結果とを対応させた図である。図22~図27の上側の歩行波形は、踵接地を起点とする一歩行周期分(0~100%)の波形である。図22~図27の上側の歩行波形において、グループAの波形を実線、グループBの波形を破線、グループCの波形を一点鎖線で示す。図22~図27の下側のグラフは、Leave-one-subject-out相関性分析によって、外反母趾と特徴量の相関性に有意性があると認定された数(カウント数とも呼ぶ)である。Leave-one-subject-out相関性分析では、個人差要因を除去し、推定モデルによる出力値がデータの本質的な分布に従うのかを検証するために、一人ずつ順番に排除して相関分析を行う。本検証例では、50人の被検者の特徴量データから1人の被検者の特徴量データを排除した49人分の特徴量データを用いた相関分析を50回繰り返した。本検証では、カウント数の閾値を47に設定し、47以上のカウント数の特徴量を抽出した。カウント数が47未満の特徴量は、外反母趾の影響が本質的に反映されていないとみなした。カウント数が47未満の特徴量は、相関性を低くする原因になるので、歩行フェーズクラスターの特徴量からをして抽出しなかった。カウント数の閾値は、目的に応じて設定されればよい。
図22は、x方向加速度の歩行波形から特徴量が抽出された例である。図22の上側のグラフは、x方向加速度の歩行波形Axである。歩行波形Axは、50人の被検者に対して共通の条件で比較できるように、正規化されている。図22の例では、抽出された複数の特徴量のうち、カウント数の閾値を超えた2つの特徴量が抽出された。一つ目の特徴量は、歩行周期が22-24%の歩行フェーズクラスターC1の特徴量である。歩行フェーズクラスターC1は、立脚中期の序盤に相当する。立脚中期の序盤においては、足裏が接地している。二つ目の特徴量は、歩行周期が27-29%の歩行フェーズクラスターC2の特徴量である。歩行フェーズクラスターC2は、立脚中期の終盤に相当する。立脚中期の終盤においては、足裏が地面に接地している。
図23は、z方向加速度の歩行波形から特徴量が抽出された例である。図23の上側のグラフは、z方向加速度の歩行波形Azである。歩行波形Azは、50人の被検者に対して共通の条件で比較できるように、正規化されている。図23の例では、抽出された複数の特徴量のうち、カウント数の閾値を超えた1つの特徴量が抽出された。抽出された特徴量は、歩行周期が3-4%の歩行フェーズクラスターC3の特徴量である。歩行フェーズクラスターC3は、単独の歩行フェーズから抽出された特徴量であるが、クラスターとみなす。歩行フェーズクラスターC3は、踵接地の直後に相当する。
図24は、x軸周り角速度の歩行波形から特徴量が抽出された例である。図24の上側のグラフは、x軸周り角速度の歩行波形Gxである。歩行波形Gxは、50人の被検者に対して共通の条件で比較できるように、正規化されている。図24の例では、抽出された複数の特徴量のうち、カウント数の閾値を超えた1つの特徴量が抽出された。抽出された特徴量は、歩行周期が35-46%の歩行フェーズクラスターC4の特徴量である。歩行フェーズクラスターC4は、立脚終期に相当する。立脚終期には、踵持ち上がりのタイミングが含まれる。
図25は、y軸周り角速度の歩行波形から特徴量が抽出された例である。図25の上側のグラフは、y軸周り角速度の歩行波形Gyである。歩行波形Gyは、50人の被検者に対して共通の条件で比較できるように、正規化されている。図25の例では、抽出された複数の特徴量のうち、カウント数の閾値を超えた4つの特徴量が抽出された。一つ目の特徴量は、歩行周期が22-23%の歩行フェーズクラスターC5の特徴量である。歩行フェーズクラスターC5は、単独の歩行フェーズから抽出された特徴量であるが、クラスターとみなす。歩行フェーズクラスターC5は、立脚中期の序盤に相当する。立脚中期の序盤においては、足裏が地面に接地している。二つ目の特徴量は、歩行周期が27-28%の歩行フェーズクラスターC6の特徴量である。歩行フェーズクラスターC6は、単独の歩行フェーズから抽出された特徴量であるが、クラスターとみなす。歩行フェーズクラスターC6は、立脚中期の終盤に相当する。立脚中期の終盤においては、足裏が地面に接地している。三つ目の特徴量は、歩行周期が46-56%の歩行フェーズクラスターC7の特徴量である。歩行フェーズクラスターC7は、立脚中期の終盤から遊脚前期の期間に相当する。四つ目の特徴量は、歩行周期が68-72%の歩行フェーズクラスターC8の特徴量である。歩行フェーズクラスターC8は、遊脚初期の終盤に相当する。
図26は、x軸周り足底角の歩行波形から特徴量が抽出された例である。図26の上側のグラフは、x軸周り足底角の歩行波形Exである。図26の例では、抽出された複数の特徴量のうち、カウント数の閾値を超えた1つの特徴量が抽出された。抽出された特徴量は、歩行周期が41-77%の歩行フェーズクラスターC9の特徴量である。歩行フェーズクラスターC9は、立脚終期から遊脚中期の終盤の期間に相当する。
図27は、y軸周り足底角の歩行波形から特徴量が抽出された例である。図27の上側のグラフは、y軸周り足底角の歩行波形Eyである。図27の例では、抽出された複数の特徴量のうち、カウント数の閾値を超えた2つの特徴量が抽出された。一つ目の特徴量は、歩行周期が23-25%の歩行フェーズクラスターC10の特徴量である。歩行フェーズクラスターC10は、立脚中期の序盤に相当する。立脚中期の序盤においては、足裏が地面に接地している。二つ目の特徴量は、歩行周期が54-63%の歩行フェーズクラスターC11の特徴量である。歩行フェーズクラスターC11は、爪先離地の前後の期間に相当する。
図28は、図22~図27の歩行波形から抽出された特徴量をまとめた対応表である。図28の対応表は、それぞれの歩行波形に関して、特徴量が抽出された歩行フェーズクラスターの番号、歩行フェーズクラスターが抽出された歩行周期(%)、および対応する歩行動作を対応付ける。
続いて、図22~図27の歩行波形に基づいて生成された特徴量データを学習させることで生成された推定モデルの検定例について一例をあげて説明する。ここでは、特徴量データの入力に応じて、FMTPAの推定値を出力する推定モデルの検定例について説明する。本検定においては、いくつかのアルゴリズムを用いた学習によって生成された推定モデルの推定値と真値の関係を検証した。
図29は、推定モデルの推定結果と真値の交差検定の結果の一例である。図29は、線形回帰によって学習された推定モデルを用いた推定結果と、真値との関係を示す。線形回帰で学習された推定モデルを用いた場合、平均平方二乗誤差(RMSE:Root Mean Square Error)が4.2度、クラス内相関係数(ICC:Intraclass Correlation Coefficient)が0.789であった。すなわち、線形回帰で学習された推定モデルは、良好な推定値を出力することが確認された。この推定モデルを用いれば、11個の特徴量だけで、外反母趾の進行度を高精度で推定できる。
図30は、複数のアルゴリズムで生成された推定モデルを用いて推定された推定値と真値との関係をまとめた表である。図30の表には、線形回帰(Linear)、サポートベクターマシン(SVM)、ガウス過程回帰(GPR、ランダムフォレスト(RF)といったアルゴリズムで学習された推定モデルを用いた推定値に関するRMSEとICCが含まれる。図30の表によると、線形回帰(Linear)は、RMSEが最小であり、ICCが最大であった。すなわち、図30の例では、線形回帰(Linear)によって学習された推定モデルが、最も性能がよかった。
例えば、外反母趾と相関がある特徴量が抽出される歩行フェーズクラスターを予め設定しておき、設定された歩行フェーズクラスターを構成する歩行フェーズ(歩行周期)の特徴量を抽出対象としてもよい。言い換えると、推定対象の身体的特徴と相関がある特徴量が抽出される歩行フェーズクラスターを予め設定しておき、設定された歩行フェーズクラスターを構成する歩行フェーズ(歩行周期)の特徴量を抽出対象としてもよい。そのように、推定対象の身体的特徴に応じて、抽出対象の特徴量を予め設定しておけば、推定に用いられる特徴量のデータ量を削減できる。
(ハードウェア)
ここで、本開示の各実施形態に係る制御や処理を実行するハードウェア構成について、図31の情報処理装置90を一例として挙げて説明する。なお、図31の情報処理装置90は、各実施形態の制御や処理を実行するための構成例であって、本開示の範囲を限定するものではない。
図31のように、情報処理装置90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95、および通信インターフェース96を備える。図31においては、インターフェースをI/F(Interface)と略記する。プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95、および通信インターフェース96は、バス98を介して、互いにデータ通信可能に接続される。また、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、および入出力インターフェース95は、通信インターフェース96を介して、インターネットやイントラネットなどのネットワークに接続される。
プロセッサ91は、補助記憶装置93等に格納されたプログラムを、主記憶装置92に展開する。プロセッサ91は、主記憶装置92に展開されたプログラムを実行する。本実施形態においては、情報処理装置90にインストールされたソフトウェアプログラムを用いる構成とすればよい。プロセッサ91は、本実施形態に係る制御や処理を実行する。
主記憶装置92は、プログラムが展開される領域を有する。主記憶装置92には、プロセッサ91によって、補助記憶装置93等に格納されたプログラムが展開される。主記憶装置92は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリによって実現される。また、主記憶装置92として、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリが構成/追加されてもよい。
補助記憶装置93は、プログラムなどの種々のデータを記憶する。補助記憶装置93は、ハードディスクやフラッシュメモリなどのローカルディスクによって実現される。なお、種々のデータを主記憶装置92に記憶させる構成とし、補助記憶装置93を省略することも可能である。
入出力インターフェース95は、規格や仕様に基づいて、情報処理装置90と周辺機器とを接続するためのインターフェースである。通信インターフェース96は、規格や仕様に基づいて、インターネットやイントラネットなどのネットワークを通じて、外部のシステムや装置に接続するためのインターフェースである。入出力インターフェース95および通信インターフェース96は、外部機器と接続するインターフェースとして共通化してもよい。
情報処理装置90には、必要に応じて、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力機器が接続されてもよい。それらの入力機器は、情報や設定の入力に使用される。なお、タッチパネルを入力機器として用いる場合は、表示機器の表示画面が入力機器のインターフェースを兼ねる構成としてもよい。プロセッサ91と入力機器との間のデータ通信は、入出力インターフェース95に仲介させればよい。
また、情報処理装置90には、情報を表示するための表示機器を備え付けてもよい。表示機器を備え付ける場合、情報処理装置90には、表示機器の表示を制御するための表示制御装置(図示しない)が備えられていることが好ましい。表示機器は、入出力インターフェース95を介して情報処理装置90に接続すればよい。
また、情報処理装置90には、ドライブ装置が備え付けられてもよい。ドライブ装置は、プロセッサ91と記録媒体(プログラム記録媒体)との間で、記録媒体からのデータやプログラムの読み込み、情報処理装置90の処理結果の記録媒体への書き込みなどを仲介する。ドライブ装置は、入出力インターフェース95を介して情報処理装置90に接続すればよい。
以上が、本発明の各実施形態に係る制御や処理を可能とするためのハードウェア構成の一例である。なお、図31のハードウェア構成は、各実施形態に係る制御や処理を実行するためのハードウェア構成の一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。また、各実施形態に係る制御や処理をコンピュータに実行させるプログラムも本発明の範囲に含まれる。さらに、各実施形態に係るプログラムを記録したプログラム記録媒体も本発明の範囲に含まれる。記録媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光学記録媒体で実現できる。記録媒体は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)カードなどの半導体記録媒体によって実現されてもよい。また、記録媒体は、フレキシブルディスクなどの磁気記録媒体、その他の記録媒体によって実現されてもよい。プロセッサが実行するプログラムが記録媒体に記録されている場合、その記録媒体はプログラム記録媒体に相当する。
各実施形態の特徴量生成装置やデータ処理装置、特徴量生成装置等の構成要素は、任意に組み合わせてもよい。また、各実施形態の特徴量生成装置やデータ処理装置、特徴量生成装置等の構成要素は、ソフトウェアによって実現されてもよいし、回路によって実現されてもよい。
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
10、20、40 歩容計測システム
11、21、31、41 計測装置
15、25、45 データ処理装置
30 学習システム
35 学習装置
110、210 データ取得部
111、211 加速度センサ
112、212 角速度センサ
113、213 制御部
115、255 特徴量生成部
116、516 抽出部
117、517 生成部
119、219 送信部
151、251、351、451 受信部
157、257 処理部
353 学習部
355、455 記憶部
457 推定部
460 携帯端末
515 特徴量生成装置

Claims (10)

  1. 足の動きに関するセンサデータの時系列データから一歩行周期分の歩行波形を生成し、生成された前記歩行波形から特徴量を抽出し、特徴量が抽出された時間的に連続する複数の歩行フェーズを統合して歩行フェーズクラスターを抽出する抽出手段と、
    予め設定された特徴量構成式を用いて前記歩行フェーズクラスターの特徴量を生成し、前記歩行フェーズクラスターを構成する複数の前記歩行フェーズと、前記歩行フェーズクラスターの特徴量とが対応付けられた特徴量データを生成する生成手段と、を備える特徴量生成装置。
  2. 時間的に連続しない単独の歩行フェーズから特徴量が抽出された場合、
    前記抽出手段は、
    前記単独の歩行フェーズから抽出された特徴量を前記生成手段に出力し、
    前記生成手段は、
    前記単独の歩行フェーズと、前記単独の歩行フェーズの特徴量とが対応付けられた特徴量データを生成する請求項1に記載の特徴量生成装置。
  3. 時間的に連続しない単独の歩行フェーズから特徴量が抽出された場合、
    前記抽出手段は、
    前記単独の歩行フェーズを歩行フェーズクラスターとして抽出し、
    前記生成手段は、
    前記歩行フェーズクラスターとして抽出された前記単独の歩行フェーズと、前記単独の歩行フェーズの特徴量とが対応付けられた特徴量データを生成する請求項1に記載の特徴量生成装置。
  4. 前記抽出手段は、
    予め設定された抽出対象の前記歩行フェーズクラスターを構成する前記歩行フェーズの特徴量を抽出する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の特徴量生成装置。
  5. 前記抽出手段は、
    特定の身体的特徴の影響を受ける歩容に関する特徴量を抽出し、
    前記生成手段は、
    前記特定の身体的特徴の影響を受ける歩容に関する特徴量を含む特徴量データを生成する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の特徴量生成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の特徴量生成装置と、計測対象であるユーザの履物に配置され、前記ユーザの歩行に応じて空間加速度および空間角速度を計測し、計測された前記空間加速度および前記空間角速度に基づくセンサデータを生成し、生成された前記センサデータを前記特徴量生成装置に出力するデータ取得装置とを有し、前記特徴量生成装置によって抽出される歩行フェーズクラスターの特徴量を含む特徴量データを送信する計測装置と、
    前記特徴量生成装置によって送信される前記歩行フェーズクラスターの特徴量を受信し、受信された前記歩行フェーズクラスターの特徴量を用いて、前記ユーザの歩容に現れた特徴を検証するためのデータ処理を実行するデータ処理装置と、を備える歩容計測システム。
  7. 前記データ処理装置は、
    入力された特徴量に応じて身体的特徴を出力する推定モデルに、前記ユーザの歩行に伴って計測される前記センサデータの時系列データから抽出される前記歩行フェーズクラスターの特徴量を入力し、前記推定モデルから出力される推定値に基づいて前記ユーザの身体的特徴を推定する請求項6に記載の歩容計測システム。
  8. 前記データ処理装置は、
    入力された特徴量に応じて外反母趾の度合を出力する推定モデルに、前記ユーザの歩行に伴って計測される前記センサデータの時系列データから抽出される前記歩行フェーズクラスターの特徴量を入力し、前記推定モデルから出力される推定値に基づいて前記ユーザの外反母趾の度合を推定する請求項7に記載の歩容計測システム。
  9. コンピュータが、
    足の動きに関するセンサデータの時系列データから一歩行周期分の歩行波形を生成し、生成された前記歩行波形から特徴量を抽出し、
    特徴量が抽出された時間的に連続する複数の歩行フェーズを統合して歩行フェーズクラスターを抽出し、
    特徴量構成式を用いて前記歩行フェーズクラスターの特徴量を生成し、
    前記歩行フェーズクラスターを構成する複数の前記歩行フェーズと、前記歩行フェーズクラスターの特徴量とが対応付けられた特徴量データを生成する特徴量生成方法。
  10. 足の動きに関するセンサデータの時系列データから一歩行周期分の歩行波形を生成する処理と、生成された前記歩行波形から特徴量を抽出する処理と、
    特徴量が抽出された時間的に連続する複数の歩行フェーズを統合して歩行フェーズクラスターを抽出する処理と、
    特徴量構成式を用いて前記歩行フェーズクラスターの特徴量を生成する処理と、
    前記歩行フェーズクラスターを構成する複数の前記歩行フェーズと、前記歩行フェーズクラスターの特徴量とが対応付けられた特徴量データを生成する処理とをコンピュータに実行させるプログラム。
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