JP7531423B2 - バッテリ用温度検出装置及びバッテリ - Google Patents

バッテリ用温度検出装置及びバッテリ Download PDF

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Description

本発明は、バッテリ用温度検出装置及びバッテリに関する。
下記特許文献1には、赤外線温度センサを用いて各単電池の温度を検出する際の検出精度の低下を抑制することを目的とし、階段状に配列された複数の単電池を有する電池群と、電池群の階段面から放射される赤外線を受光することにより各単電池の温度に関する情報を取得する赤外線温度センサとを有するバッテリが開示されている。このバッテリによれば、配列方向に直交する直交方向視において、複数の単電池のうち該配列方向の一端部に位置する端部単電池における配列方向の端部に重なる位置に赤外線温度センサを設けることができるので、各単電池における温度検出精度の低下を抑制することができる。
特開2013-072650号公報
ところで、上記特許文献1のバッテリでは、複数の単電池を階段状に配列させるので、各々の単電池の階段面から放射された赤外線を赤外線温度センサで検出することができる。しかしながら、このような複数の単電池の配列形態では、例えば各単電池の下部に余計なスペースが発生するので、各単電池の収容効率が悪い。この結果として、例えばバッテリが全体として大型化することになる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数の単電池の収容効率の低下を抑制しつつ各単電池の温度を精度良く検出することが可能なバッテリ用温度検出装置及びバッテリの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、バッテリ用温度検出装置に係る第1の解決手段として、複数の電池セルの温度を赤外線センサで検出するバッテリ用温度検出装置であって、前記電池セルの放射面から放射される赤外線を前記赤外線センサに向けて進路変更する赤外線進路変更手段を備える、という手段を採用する。
本発明では、バッテリ用温度検出装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記赤外線センサは、一次元状あるいは二次元状に配列した複数の赤外線検知素子によって形成される感応領域を備える単一素子であり、前記赤外線進路変更手段は、前記感応領域のうち予め設けられた小領域に向けて前記電池セルの赤外線を進路変更する、という手段を採用する。
本発明では、バッテリ用温度検出装置に係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記放射面において前記赤外線進路変更手段から前記赤外線センサに向かう赤外線に対峙する領域には、赤外線吸収材が設けられる、という手段を採用する。
本発明では、バッテリ用温度検出装置に係る第4の解決手段として、上記第1~第3のいずれかの解決手段において、前記赤外線進路変更手段から前記赤外線センサに向かう赤外線の側方を覆う導波部材をさらに備える、という手段を採用する。
本発明では、バッテリ用温度検出装置に係る第5の解決手段として、上記第1~第4のいずれかの解決手段において、前記赤外線進路変更手段は、前記電池セルの赤外線を前記赤外線センサに向けて反射する反射部材である、という手段を採用する。
本発明では、バッテリ用温度検出装置に係る第6の解決手段として、上記第5の解決手段において、複数の前記電池セルが同一姿勢で積層配置されている場合、前記反射部材は、複数の前記電池セルにおいて露出状態にあると共に同一姿勢となる前記放射面上に前記赤外線センサを臨むように設けられている、という手段を採用する。
本発明では、バッテリ用温度検出装置に係る第7の解決手段として、上記第6の解決手段において、前記赤外線センサは、複数の前記電池セルの配列方向の一方かつ複数の前記電池セルの対向面に平行な方向における中央に設けられている、という手段を採用する。
本発明では、バッテリに係る解決手段として、第1~第7のいずれかの解決手段に係るバッテリ用温度検出装置を備える、という手段を採用する。
本発明によれば、複数の単電池の収容効率の低下を抑制しつつ各単電池の温度を精度良く検出することが可能なバッテリ用温度検出装置及びバッテリを提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係るバッテリ用温度検出装置及びバッテリの構成を示す正面図(a)及び側面図(b)である。 本発明の一実施形態における赤外線センサの構成を示す模式図(a)及び反射機構の構成を示す斜視図(b)である。 本発明の一実施形態の第1変形例に係るバッテリ用温度検出装置及びバッテリの構成を示す正面図(a)及び第2変形例に係るバッテリ用温度検出装置及びバッテリの構成を示す正面図(b)である。 本発明の一実施形態の第3変形例に係るバッテリ用温度検出装置及びバッテリの構成を示す正面図(a)及び導波部材の構成を示す斜視図(b)、(c)である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係るバッテリ用温度検出装置Aは、図1に示すようにバッテリBに付帯的に設けられる温度検出装置であり、バッテリBの温度を検出する。
最初にバッテリBから説明すると、バッテリBは、複数(6個)の電池セルC1~C6(単電池)の集合体であり、全体として略直方体の形状を有している。このバッテリBは、複数の電池セルC1~C6が図示しない接続具(バスバー等)によって直列接続されており、電池セルC1~C6の出力電圧(セル電圧)に電池セルC1~C6の個数を乗算した出力電圧(バッテリ電圧)を負荷に給電する。
このようなバッテリBは、ハイブリッド自動車や電気自動車等の電動車両に搭載される高圧電源であり、電動車両の走行動力を発生させる走行用モータの駆動電源として機能する。すなわち、バッテリBは、走行用モータとの間に設けられるPCU(Power Control Unit)つまり電力変換器に直流電力を供給する高圧電源であり、例えばリチウムイオン電池である。
ここで、図1では6個の電池セルC1~C6を便宜的に示しているが、電池セルC1~C6の個数は、負荷が必要とするバッテリ電圧に応じて適宜決定される。すなわち、バッテリBにおける電池セルC1~C6の個数は、6個以外の1~5個の何れかあるいは7個以上であってもよい。
このようなバッテリBを構成する複数の電池セルCは、全て同一形状を有しており、同一姿勢で符号の枝番順に積層配置されている。すなわち、各電池セルC1~C6は、略直方体の形状(箱型形状)を有しており、平行対峙すると共に面積が最も広い長方形の面(対向面c1)を互いに対向させた状態で第1電池セルC1→第2電池セルC2→第3電池セルC3→第4電池セルC4→第5電池セルC5→第6電池セルC6の順で一列に配置されている。
このような複数の電池セルC1~C6において、その配列方向(積層方向)は、矢印で示すように上記対向面c1に垂直な方向である。また、この配列方向から見た場合、複数の電池セルC1~C6は完全に重なっている。すなわち、バッテリBは、配列方向から見た形状が電池セルbの対向面c1の形状(長方形)と同一である。
また、各電池セルC1~C6の上面つまりセル上面c2には、反射機構3A~3Fがそれぞれ設けられている。このような各電池セルC1~C6において、上記セル上面c2は、上述した対向面c1に直交する矩形の平面である。このセル上面c2は、複数の電池セルC1~C6において露出状態にあると共に同一姿勢となる各電池セルC1~C6の一側面である。このようなセル上面c2は、各電池セルC1~C6の温度に応じた強度の赤外線を放射する面であり、本発明の放射面に相当する。
すなわち、第1電池セルC1のセル上面c2には第1反射機構3Aが設けられ、第2電池セルC2のセル上面c2には第2反射機構3Bが設けられ、第3電池セルC3のセル上面c2には第3反射機構3Cが設けられ、第4電池セルC4のセル上面c2には第4反射機構3Dが設けられ、第5電池セルC5のセル上面c2には第5反射機構3Eが設けられ、第6電池セルC6のセル上面c2には第6反射機構3Fが設けられている。
バッテリ用温度検出装置Aは、このようなバッテリBの近傍に設けられており、バッテリBの動作温度つまり第1~第6電池セルC1~C6の各動作温度を検出してマイコン等の制御装置に出力する。すなわち、このバッテリ用温度検出装置Aは、バッテリBを制御するバッテリECU(Electronic Control Unit)の構成要素であり、バッテリECUの心臓部を構成する制御装置に第1~第6電池セルC1~C6の各動作温度を示す第1~第6温度検出信号K1~K6を出力する。
ここで、上記制御装置は、バッテリ用温度検出装置Aから入力される第1~第6温度検出信号K1~K6に基づいて第1~第6電池セルC1~C6の各動作状態を判断し、この判断結果に基づいてバッテリBに対して必要な制御処理を施す。なお、この制御装置には、第1~第6温度検出信号K1~K6の他に、バッテリBの出力電圧つまり第1~第6電池セルC1~C6の各セル電圧を示す電圧検出信号及びバッテリBの出力電流(バッテリ電流)を示す電流検出信号等が別途入力されている。この制御装置は、このような第1~第6温度検出信号K1~K6、各電圧検出信号及び電流検出信号等に基づいてバッテリBを制御する。
本実施形態におけるバッテリ用温度検出装置Aは、図1に示すように、支持部材1、赤外線センサ2及び複数(6個)の反射機構3A~3Fを少なくとも備える。なお、このバッテリ用温度検出装置Aの各構成要素のうち、複数の反射機構3は、本発明のバッテリ用温度検出装置Aに相当する構成要素である。
支持部材1は、上述した複数の電池セルC1~C6と略同一の箱型形状を有しており、図示するように一端部に位置する電池セルC1~C6に複数の電池セルC1~C6と同様な姿勢で隣接配置されている。この支持部材1は、赤外線センサ2を支持する部材であり、上面つまり矩形の支持面1aに赤外線センサ2が固定設置されている。
赤外線センサ2は、複数の反射機構3からそれぞれ入射する赤外線(より正確には遠赤外線)に基づいて各電池セルC1~C6の温度を検出信号K1~K6として検出する単一素子である。この赤外線センサ2は、支持部材1の支持面1aにおいて、図示するように複数の反射機構3に臨む位置に設けられている。
また、赤外線センサ2は、複数の電池セルC1~C6の配列方向の一方かつ複数の電池セルC1~C6の対向面c1に平行な方向において、中央から変位した位置に設けられている。すなわち、この赤外線センサ2は、図1(a)に示すように、支持部材1の支持面1aにおいて対向面c1に平行な方向の左端部近傍に設けられている。
さらに、この赤外線センサ2は、図2(a)に示すように、二次元状に配列した複数の赤外線検知素子2aを備える半導体センサである。これら複数の赤外線検知素子2aは、全体として矩形の感応領域Rを形成している。この感応領域Rは、6個の反射機構3A~3Fに臨むように方向設定されており、当該反射機構3A~3F対応して6つの小領域R1~R6に仮想的(論理的)に分割されている。
ここで、図2(a)において、各小領域R1~R6における符号S1~S6は、6つの反射機構3A~3Fから入射する赤外線のビームスポットである。符号S1は第1反射機構3Aから第1小領域R1に入射する赤外線のビームスポット(第1ビームスポット)であり、符号S2は第2反射機構3Bから第2小領域R2に入射する赤外線のビームスポット(第2ビームスポット)である。
また、符号S3は第3反射機構3Cから第3小領域R3に入射する赤外線のビームスポット(第3ビームスポット)であり、符号S4は第4反射機構3Dから第4小領域R4に入射する赤外線のビームスポット(第4ビームスポット)である。さらに、符号S5は第5反射機構3Eから第5小領域R5に入射する赤外線のビームスポット(第5ビームスポット)であり、符号S6は第6反射機構3Fから第6小領域R6に入射する赤外線のビームスポット(第6ビームスポット)である。
第1小領域R1は、第1反射機構3Aに対応する検出領域であり、第1反射機構3Aから赤外線が入射することによって第1ビームスポットS1が形成される。第2小領域R2は、第2反射機構3Bに対応する検出領域であり、第2反射機構3Bから赤外線が入射することによって第2ビームスポットS2が形成される。第3小領域R3は第3反射機構3Cに対応する検出領域であり、第3反射機構3Cから赤外線が入射することによって第3ビームスポットS3が形成される。
第4小領域R4は第4反射機構3Dに対応する検出領域であり、第4反射機構3Dから赤外線が入射することによって第4ビームスポットS4が形成される。第5小領域R5は、第5反射機構3Eに対応する検出領域であり、第5反射機構3Eから赤外線が入射することによって第5ビームスポットS5が形成される。第6小領域R6は第6反射機構3Fに対応する検出領域であり、第6反射機構3Fから赤外線が入射することによって第6ビームスポットS6が形成される。
すなわち、本実施形態における赤外線センサ2は、第1小領域R1において第1反射機構3Aから入射する第1電池セルC1の赤外線を検出し、当該赤外線の強度つまり第1電池セルC1の動作温度を示す第1温度検出信号K1を制御装置に出力する。また、この赤外線センサ2は、第2小領域R2において第2反射機構3Bから入射する第2電池セルC2の赤外線を検出し、当該赤外線の強度つまり第2電池セルC2の動作温度を示す第2温度検出信号K2を制御装置に出力する。
また、この赤外線センサ2は、第3小領域R3において第3反射機構3Cから入射する第3電池セルC3の赤外線を検出し、当該赤外線の強度つまり第3電池セルC3の動作温度を示す第3温度検出信号K3を制御装置に出力する。また、この赤外線センサ2は、第4小領域R4において第4反射機構3Dから入射する第4電池セルC4の赤外線を検出し、当該赤外線の強度つまり第4電池セルC4の動作温度を示す第4温度検出信号K4を制御装置に出力する。
また、この赤外線センサ2は、第5小領域R5において第5反射機構3Eから入射する第5電池セルC5の赤外線を検出し、当該赤外線の強度つまり第5電池セルC5の動作温度を示す第5温度検出信号K5を制御装置に出力する。さらに、この赤外線センサ2は、第6小領域R6において第6反射機構3Fから入射する第6電池セルC6の赤外線を検出し、当該赤外線の強度つまり第6電池セルC6の動作温度を示す第6温度検出信号K6を制御装置に出力する。
続いて、複数(6個)の反射機構3A~3Fは、各電池セルC1~C6の赤外線を赤外線センサ2の感応領域Rに向けて進路変更する赤外線進路変更手段である。すなわち、これら複数(6個)の反射機構3A~3Fは、各電池セルC1~C6の温度に応じた強度でセル上面2c(放射面)から放射する赤外線を反射することによって赤外線センサ2の感応領域Rに出射する。
すなわち、第1反射機構3Aは、第1電池セルC1から放射した赤外線を赤外線センサ2の第1小領域R1に向けて反射し、当該第1小領域R1に第1ビームスポットS1を形成させる。第2反射機構3Bは、第2電池セルC2から放射した赤外線を赤外線センサ2の第2小領域R2に向けて反射し、当該第2小領域R2に第2ビームスポットS2を形成させる。
また、第3反射機構3Cは、第3電池セルC3から放射した赤外線を赤外線センサ2の第3小領域R3に向けて反射し、当該第3小領域R3に第3ビームスポットS3を形成させる。第4反射機構3Dは、第4電池セルC4から放射した赤外線を赤外線センサ2の第4小領域R4に向けて反射し、当該第4小領域R4に第4ビームスポットS4を形成させる。
さらに、第5反射機構3Eは、第5電池セルC5から放射した赤外線を赤外線センサ2の第5小領域R5に向けて反射し、当該第5小領域R5に第5ビームスポットS5を形成させる。第6反射機構3Fは、第6電池セルC6から放射した赤外線を赤外線センサ2の第6小領域R6に向けて反射し、当該第6小領域R6に第6ビームスポットS6を形成させる。
図2(b)は、このような第1~第6反射機構3A~3Fの詳細構成を示す斜視図である。第1~第6反射機構3A~3Fは、この図2(b)に示すように、一対の支持板3aと反射部材3bとを少なくとも備えている。一対の支持板3aは、所定距離を隔ててセル上面2cに立設矩形の平板であり、互いに平行関係にある。これら一対の支持板3aは、反射部材3bを挟み込む状態で支持する。
反射部材3bは、一面が赤外線を反射する反射面3cである。この反射部材3bは、赤外線の反射方向が赤外線センサ2の感応領域Rの方向となるように反射面3cの向きが角度設定されている。この反射部材3bは、一対の支持板3a及び反射面3cによって囲まれたセル上面2c上の小領域(放射領域H)から放射された赤外線を赤外線センサ2の感応領域Rに反射する。
次に、本実施形態に係るバッテリ用温度検出装置A及びバッテリBの動作について詳しく説明する。
最初に、バッテリBは、自身の動作温度に応じた強度の赤外線を外部に放射する。バッテリBが負荷に電力を供給している状態において、複数の電池セルC1~C6は、必ずしも同一の動作温度になるとは限らず、個々に異なる動作温度を取り得る。すなわち、個々の電池セルC1~C6は、自身の動作温度に応じた強度の赤外線を外部に放射する。
第1電池セルC1から放射した赤外線は、第1反射機構3Aに入射することにより赤外線センサ2の第1小領域R1に向けて反射し、当該第1小領域R1に第1ビームスポットS1を形成する。第2電池セルC2から放射した赤外線は、第2反射機構3Bに入射することにより赤外線センサ2の第2小領域R2に向けて反射し、当該第2小領域R2に第2ビームスポットS2を形成する。
また、第3電池セルC3から放射した赤外線は、第3反射機構3Cに入射することにより赤外線センサ2の第3小領域R3に向けて反射し、当該第3小領域R3に第3ビームスポットS3を形成する。第4電池セルC4から放射した赤外線は、第4反射機構3Dに入射することにより赤外線センサ2の第4小領域R4に向けて反射し、当該第4小領域R4に第4ビームスポットS4を形成する。
さらに、第5電池セルC5から放射した赤外線は、第5反射機構3Eに入射することにより赤外線センサ2の第5小領域R5に向けて反射し、当該第5小領域R5に第5ビームスポットS5を形成する。第6電池セルC6から放射した赤外線は、第6反射機構3Fに入射することにより赤外線センサ2の第6小領域R6に向けて反射し、当該第6小領域R6に第6ビームスポットS6を形成する。
そして、赤外線センサ2は、第1~第6ビームスポットS1~S6における各々の赤外線を第1~第6温度検出信号K1~K6に変換してバッテリECUに出力する。バッテリECUは、上記第1~第6温度検出信号K1~K6等に基づいて冷却ファン制御等の温調制御処理をバッテリBに対して行う。
このような本実施形態では、複数の電池セルC1~C6(単電池)の赤外線を複数の反射機構3A~3Fを用いて赤外線センサ2の感応領域Rに向けて反射(進路変更)することにより、複数の電池セルC1~C6(単電池)を相互に重なるように一列に配列させることを可能としている。
すなわち、本実施形態によれば、複数の電池セルC1~C6(単電池)のセル上面c2(放射面)から放射される赤外線を赤外線センサ2に向けて進路変更する複数の反射機構3A~3F(赤外線進路変更手段)を備えるので、複数の電池セルC1~C6(単電池)の収容効率の低下を抑制しつつ複数の電池セルC1~C6(単電池)の温度を精度良く検出することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、複数の反射機構3A~3Fを本発明の赤外線進路変更手段として採用したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明の赤外線進路変更手段は、複数の電池セルC1~C6(単電池)の赤外線を反射することによって進路変更するものに限定されない。
(2)複数の電池セルC1~C6の配列方向の一方かつ複数の電池セルC1~C6の対向面c1に平行な方向において、中央から変位した位置に赤外線センサ2を設けたが、本発明はこれに限定されない。すなわち、赤外線センサ2の位置は、複数の反射機構3A~3Fに臨む位置であれば何処であってもよい。
例えば、図3(a)に示すように、支持部材1上において、複数の電池セルC1~C6の配列方向の一方かつ複数の電池セルC1~C6の対向面c1に平行な方向の中央に赤外線センサ2を設けてもよい。このように支持部材1上の中央部に赤外線センサ2を設けることによって、複数の反射機構3A~3Fと赤外線センサ2との距離を全体として短くすることが可能である。
(3)上記実施形態では、複数の反射機構3A~3Fを取付箇所を各電池セルC1~C6のセル上面c2も上としたが、本発明はこれに限定されない。すなわち、各反射機構3A~3Fの取付位置は、各電池セルC1~C6の暴露面であれば何処でも良く、セル上面c2以外の面であってもよい。
(4)上記実施形態では、セル上面c2に何らの対策を施すことなく複数の反射機構3A~3Fを設けたが、本発明はこれに限定されない。赤外線は、各電池セルC1~C6のセル上面c2の全面から放射されているので、各電池セルC1~C6において放射領域Hから放射された赤外線を選択的に赤外線センサ2で検出するためには、セル上面c2において放射領域H以外の領域からの赤外線の放射を遮断する必要がある。
このような放射領域H以外の領域からの赤外線の放射を遮断する方策として、セル上面c2(放射面)において各反射機構3A~3F(赤外線進路変更手段)から赤外線センサ2に向かう赤外線に対峙する領域に赤外線吸収材を設けてもよい。
例えば図3(b)に示すように、セル上面c2(放射面)において放射領域H以外の領域に赤外線吸収膜4を上記赤外線吸収材として設けることが考えられる。このような赤外線吸収膜4をセル上面c2に設けることによって、各々の電池セルC1~C6における動作温度の検出精度を向上させることが可能である。
(5)また、放射領域H以外の領域から放射される赤外線の影響を抑制するための手段として、図4(a)に示すように各反射機構3A~3F(赤外線進路変更手段)から赤外線センサ2に向かう赤外線の側方を覆う導波部材5(5A~5F)をさらに備えてもよい。
すなわち、第1反射機構3Aから赤外線センサ2との間に第1導波部材5Aを追加設置し、第2反射機構3Bから赤外線センサ2との間に第2導波部材5Bを追加設置する。また、第3反射機構3Cから赤外線センサ2との間に第3導波部材5Cを追加設置し、第4反射機構3Dから赤外線センサ2との間に第4導波部材5Dを追加設置する。さらに、第5反射機構3Eから赤外線センサ2との間に第5導波部材5Eを追加設置し、第6反射機構3Fから赤外線センサ2との間に第6導波部材5Fを追加設置する。
このような導波部材5(5A~5F)は、図4(b)に示すように、長尺状の筒体(中空部材)であり、一端側に設けられ、各電池セルC1~C6の放射領域Hから放射する赤外線が入射する入射口5aと、他端側に設けられ、赤外線センサ2に向けて赤外線を出射する出射口5bとを備えている。
また、このような導波部材5に代えて、図4(c)に示すような構造の導波部材5’(5A’~5F’)を採用してもよい。この導波部材5’(5A’~5F’)は、長尺状かつ断面形状が矩形の筒体(中空部材)である。また、この導波部材5’(5A’~5F’)は、各電池セルC1~C6のセル上面c2(放射面)に対峙する側壁が除去されており、残りの3つ側壁部と後端部に位置する壁部とによって赤外線の通過経路を覆うものである。
この導波部材5’(5A’~5F’)では、各反射機構3A~3Fから入射する赤外線を後端近傍から内部に取り込み、先端部から赤外線センサ2に向けて赤外線を出射する。すなわち、この導波部材5’(5A’~5F’)は、各電池セルC1~C6のセル上面c2(放射面)を赤外線の通過経路を覆うために利用するものである。
このような第1~第6導波部材5A~5Fを追加設置することにより、各反射機構3A~3Fから赤外線センサ2に入射する赤外線に外乱となる赤外線が混入することを抑制することが可能である。したがって、各々の電池セルC1~C6における動作温度の検出精度を向上させることが可能である。
なお、このような導波部材5、5’では、内部における赤外線の反射を抑制するために内壁に赤外線吸収処理が施されている。この赤外線吸収処理によって導波部材5、5’の内部空間を赤外線センサ2に向かって通過する赤外線の無用な反射を抑制することが可能であり、よって内部空間における赤外線の無用な減衰を抑制することが可能となる。これによっても、各々の電池セルC1~C6における動作温度の検出精度を向上させることが可能である。
(6)上記実施形態では、二次元状に配列した複数の赤外線検知素子2aを備える赤外線センサ2を採用したが、本発明はこれに限定されない。例えば、反射面3c上において各電池セルC1~C6の対向方向に直交する方向に一次元状に延在する赤外線センサを採用してもよい。
A バッテリ用温度検出装置
B バッテリ
C1~C6 電池セル
c1 対向面
c2 セル上面(放射面)
H 放射領域
R 感応領域
R1~R6 小領域
S1~S6 ビームスポット
1 支持部材
1a 支持面
2 赤外線センサ
2a 赤外線検知素子
3A~3F 反射機構(赤外線進路変更手段)
3a 支持板
3b 反射部材
3c 反射面
4 赤外線吸収膜
5、5’、5A~5F 導波部材
5a 入射口
5b 出射口

Claims (7)

  1. 複数の電池セルの温度を赤外線センサで検出するバッテリ用温度検出装置であって、 前記電池セルの放射面から放射される赤外線を前記赤外線センサに向けて進路変更する赤外線進路変更手段を備え
    前記放射面において前記赤外線進路変更手段から前記赤外線センサに向かう赤外線に対峙する領域には、赤外線吸収材が設けられることを特徴とするバッテリ用温度検出装置。
  2. 前記赤外線センサは、一次元状あるいは二次元状に配列した複数の赤外線検知素子によって形成される感応領域を備える単一素子であり、
    前記赤外線進路変更手段は、前記感応領域のうち予め設けられた小領域に向けて前記電池セルの赤外線を進路変更することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ用温度検出装置。
  3. 前記赤外線進路変更手段から前記赤外線センサに向かう赤外線の側方を覆う導波部材をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のバッテリ用温度検出装置。
  4. 前記赤外線進路変更手段は、前記電池セルの赤外線を前記赤外線センサに向けて反射する反射部材であることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のバッテリ用温度検出装置。
  5. 複数の前記電池セルが同一姿勢で積層配置されている場合、
    前記反射部材は、複数の前記電池セルにおいて露出状態にあると共に同一姿勢となる前記放射面上に前記赤外線センサを臨むように設けられていることを特徴とする請求項4に記載のバッテリ用温度検出装置。
  6. 前記赤外線センサは、複数の前記電池セルの配列方向の一方かつ複数の前記電池セルの対向面に平行な方向における中央に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のバッテリ用温度検出装置。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載のバッテリ用温度検出装置を備えることを特徴とするバッテリ。
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