JP7536005B2 - 界面活性剤、及び界面活性剤組成物 - Google Patents
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Description
次の一般式(1)
G[(AO)xB]y (1)
〔式中、Gは多価アルコール残基を示し、Bのうちの少なくとも一つは分岐アルキルオキシグリセリル基を、残余は水素原子を示す〕で表わされるグリセリルエーテル化多価アルコール、が開示されている。
本発明の界面活性剤は、下記化学式(1)で表される化合物を少なくとも1種含有する。また、本発明の界面活性剤は、下記化学式(1)で表される化合物からなるものであってよい。また、本発明の界面活性剤は、下記化学式(1)で表される化合物の1種以上からなるものであってよい。
*-(CH2)n-* (nは0以上5以下、*は結合部位を示す。)
であり、nは好ましくは0以上であり、好ましくは3以下、より好ましくは2以下、更に好ましくは1以下、より更に好ましくは0、すなわち単結合である。
本発明の界面活性剤組成物は、少なくとも前記界面活性剤を含有する。
<1>
下記化学式(1)で表される化合物を少なくとも1種含有する界面活性剤。
<2>
下記化学式(1)で表される化合物を少なくとも1種含有する界面活性剤。
<3>
前記R1は、炭素数1以上33以下の脂肪族炭化水素基である、<1>又は<2>に記載の界面活性剤。
<4>
前記R1及びR2の脂肪族炭化水素基は、好ましくは直鎖又は分岐アルキル基であり、より好ましくは直鎖アルキル基である、<1>~<3>のいずれかに記載の界面活性剤。
<5>
前記R1及びR2の置換基の数は、R1及びR2において合計で、好ましくは5以下、より好ましくは3以下、更に好ましくは1以下、より更に好ましくは0である、<1>~<4>のいずれかに記載の界面活性剤。
<6>
前記R1とR2の合計炭素数は、好ましくは4以上、より好ましくは8以上、更に好ましくは12以上、より更に好ましくは16以上であり、好ましくは24以下、より好ましくは22以下、更に好ましくは20以下、より更に好ましくは18以下である、<1>~<5>のいずれかに記載の界面活性剤。
<7>
前記Xは、好ましくは単結合又は炭素数1以上3以下の脂肪族炭化水素基、より好ましくは単結合又は炭素数1以上2以下の脂肪族炭化水素基、更に好ましくは単結合又は炭素数1の脂肪族炭化水素基、より更に好ましくは単結合である、<1>~<6>のいずれかに記載の界面活性剤。
<8>
好ましくは、前記R1とR2の合計炭素数は、4以上24以下であり、前記Xは、単結合又は炭素数1以上3以下の脂肪族炭化水素基であり、
より好ましくは、前記R1とR2の合計炭素数は、8以上22以下であり、前記Xは、単結合又は炭素数1以上2以下の脂肪族炭化水素基であり、
更に好ましくは、前記R1とR2の合計炭素数は、12以上20以下であり、前記Xは、単結合又は炭素数1の脂肪族炭化水素基であり、
更に好ましくは、前記R1とR2の合計炭素数は、16以上18以下であり、前記Xは、単結合である、<1>~<5>のいずれかに記載の界面活性剤。
<9>
前記R1とR2とXの合計炭素数は、好ましくは4以上、より好ましくは8以上、更に好ましくは12以上、より更に好ましくは16以上、であり、好ましくは31以下、より好ましくは28以下、更に好ましくは26以下、より更に好ましくは25以下、より更に好ましくは24以下、より更に好ましくは22以下、より更に好ましくは20以下、より更に好ましくは18以下である、<1>~<8>のいずれかに記載の界面活性剤。
<10>
前記Xが前記脂肪族炭化水素基である場合、好ましくは直鎖又は分岐アルキル基であり、より好ましくは直鎖アルキル基である、<1>~<9>のいずれかに記載の界面活性剤。
<11>
前記Xは、
*-(CH2)n-* (nは0以上5以下、*は結合部位を示す。)
であり、nは好ましくは0以上であり、好ましくは3以下、より好ましくは2以下、更に好ましくは1以下、より更に好ましくは0、すなわち単結合である、<1>~<9>のいずれかに記載の界面活性剤。
<12>
前記界面活性剤は、Xが単結合又は炭素数1以上3以下の脂肪族炭化水素基であり、R1とR2の合計炭素数が同じであり、かつR1とR2のそれぞれの炭素数が異なる2種以上の化合物を含む、<1>~<11>のいずれかに記載の界面活性剤。
<13>
前記界面活性剤は、Xが単結合又は炭素数1以上3以下の脂肪族炭化水素基であり、R1とR2とXの合計炭素数が同じであり、かつR1とR2のそれぞれの炭素数が異なる2種以上の化合物を含む、<1>~<11>のいずれかに記載の界面活性剤。
<14>
前記界面活性剤は、Xが単結合又は炭素数1以上2以下の脂肪族炭化水素基であり、R1とR2の合計炭素数が同じであり、かつR1とR2のそれぞれの炭素数が異なる2種以上の化合物を含む、<1>~<11>のいずれかに記載の界面活性剤。
<15>
前記界面活性剤は、Xが単結合又は炭素数1以上2以下の脂肪族炭化水素基であり、R1とR2とXの合計炭素数が同じであり、かつR1とR2のそれぞれの炭素数が異なる2種以上の化合物を含む、<1>~<11>のいずれかに記載の界面活性剤。
<16>
前記界面活性剤は、Xが単結合又は炭素数1の脂肪族炭化水素基であり、R1とR2の合計炭素数が同じであり、かつR1とR2のそれぞれの炭素数が異なる2種以上の化合物を含む、<1>~<11>のいずれかに記載の界面活性剤。
<17>
前記界面活性剤は、Xが単結合又は炭素数1の脂肪族炭化水素基であり、R1とR2とXの合計炭素数が同じであり、かつR1とR2のそれぞれの炭素数が異なる2種以上の化合物を含む、<1>~<11>のいずれかに記載の界面活性剤。
<18>
前記界面活性剤は、Xが単結合であり、R1とR2の合計炭素数が同じであり、かつR1とR2のそれぞれの炭素数が異なる2種以上の化合物を含む、<1>~<11>のいずれかに記載の界面活性剤。
<19>
前記界面活性剤が、Xが単結合であり、R1とR2の合計炭素数が異なる2種以上の化合物を含有する場合、R1とR2の合計炭素数が、12である化合物、14である化合物、及び16である化合物から選択される2種以上の化合物の合計含有量は、75質量%以上である、<1>~<9>のいずれかに記載の界面活性剤。
<20>
前記界面活性剤が、Xが単結合であり、R1とR2の合計炭素数が異なる2種以上の化合物を含有する場合、R1とR2の合計炭素数が、12である化合物、14である化合物、及び16である化合物から選択される2種以上の化合物の合計含有量は、85質量%以上である、<1>~<9>のいずれかに記載の界面活性剤。
<21>
前記界面活性剤が、Xが単結合であり、R1とR2の合計炭素数が異なる2種以上の化合物を含有する場合、R1とR2の合計炭素数が、12である化合物、14である化合物、及び16である化合物から選択される2種以上の化合物の合計含有量は、95質量%以上である、<1>~<9>のいずれかに記載の界面活性剤。
<22>
前記界面活性剤が、Xが単結合であり、R1とR2の合計炭素数が異なる2種以上の化合物を含有する場合、R1とR2の合計炭素数が、12である化合物、14である化合物、及び16である化合物から選択される2種以上の化合物の合計含有量は、100質量%である、<1>~<9>のいずれかに記載の界面活性剤。
<23>
前記界面活性剤が、Xが単結合であり、R1とR2の合計炭素数が異なる2種以上の化合物を含有する場合、R1とR2の合計炭素数が、14である化合物、及び16である化合物の合計含有量は、75質量%以上である、<1>~<9>のいずれかに記載の界面活性剤。
<24>
前記界面活性剤が、Xが単結合であり、R1とR2の合計炭素数が異なる2種以上の化合物を含有する場合、R1とR2の合計炭素数が、14である化合物、及び16である化合物の合計含有量は、85質量%以上である、<1>~<9>のいずれかに記載の界面活性剤。
<25>
前記界面活性剤が、Xが単結合であり、R1とR2の合計炭素数が異なる2種以上の化合物を含有する場合、R1とR2の合計炭素数が、14である化合物、及び16である化合物の合計含有量は、95質量%以上である、<1>~<9>のいずれかに記載の界面活性剤。
<26>
前記界面活性剤が、Xが単結合であり、R1とR2の合計炭素数が異なる2種以上の化合物を含有する場合、R1とR2の合計炭素数が、14である化合物、及び16である化合物の合計含有量は、99質量%以上、より好ましくは100質量%である、<1>~<9>のいずれかに記載の界面活性剤。
<27>
前記界面活性剤が、化学式(1)で表される化合物において、R1とR2の合計炭素数が同じであり、かつR1とR2のそれぞれの炭素数が異なる2種以上の化合物を含む場合、R1の炭素数が5以上かつR2の炭素数が5以上の化合物の含有割合は、10質量%以上90質量%以下である、<1>~<18>のいずれかに記載の界面活性剤。
<28>
前記界面活性剤が、化学式(1)で表される化合物において、R1とR2の合計炭素数が同じであり、かつR1とR2のそれぞれの炭素数が異なる2種以上の化合物を含む場合、R1の炭素数が5以上かつR2の炭素数が5以上の化合物の含有割合は、20質量%以上80質量%以下である、<1>~<18>のいずれかに記載の界面活性剤。
<29>
前記界面活性剤が、化学式(1)で表される化合物において、R1とR2の合計炭素数が同じであり、かつR1とR2のそれぞれの炭素数が異なる2種以上の化合物を含む場合、R1の炭素数が5以上かつR2の炭素数が5以上の化合物の含有割合は、30質量%以上70質量%以下である、<1>~<18>のいずれかに記載の界面活性剤。
<30>
前記界面活性剤は、前記化学式(1)においてA1及びA2のいずれか一方は-OHであり、他方は-O-CH2-CH(OH)-CH2OHである化合物1、及び前記化学式(1)においてA1及びA2のいずれか一方は-OHであり、他方は-O-CH(-CH2-OH)2である化合物2を含有する、<1>~<29>のいずれかに記載の界面活性剤。
<31>
前記化合物1の含有量は、前記化合物1と前記化合物2の合計に対し、好ましくは1質量%以上、より好ましくは30質量%以上、更に好ましくは40質量%以上、より更に好ましくは50質量%以上であり、好ましくは99質量%以下、より好ましくは90質量%以下、更に好ましくは80質量%以下である、<30>に記載の界面活性剤。
<32>
前記化合物1の含有量は、前記化合物1と前記化合物2の合計に対し、1~99質量%である、<30>に記載の界面活性剤。
<33>
前記化合物1の含有量は、前記化合物1と前記化合物2の合計に対し、30~99質量%である、<30>に記載の界面活性剤。
<34>
前記化合物1の含有量は、前記化合物1と前記化合物2の合計に対し、40~90質量%である、<30>に記載の界面活性剤。
<35>
前記化合物1の含有量は、前記化合物1と前記化合物2の合計に対し、50~80質量%である、<30>に記載の界面活性剤。
<36>
前記界面活性剤は、乳化剤、濡れ剤、浸透剤、油回収用薬剤、又は洗浄剤である、<1>~<35>のいずれかに記載の界面活性剤。
<37>
前記界面活性剤は、前記化学式(1)で表される化合物を1種以上含有する、乳化剤、濡れ剤、浸透剤、油回収用薬剤、又は洗浄剤である、<1>~<35>のいずれかに記載の界面活性剤。
<38>
前記界面活性剤は、前記化学式(1)で表される化合物からなる乳化剤、濡れ剤、浸透剤、油回収用薬剤、又は洗浄剤である、<1>~<35>のいずれかに記載の界面活性剤。
<39>
前記界面活性剤は、前記化学式(1)で表される化合物の1種以上からなる乳化剤、濡れ剤、浸透剤、油回収用薬剤、又は洗浄剤である、<1>~<35>のいずれかに記載の界面活性剤。
<40>
前記油回収用薬剤は、好ましくは原油回収用薬剤、より好ましくはEOR用薬剤、更に好ましくはケミカルEOR用薬剤である、<36>~<39>のいずれかに記載の界面活性剤。
<41>
<1>~<40>のいずれかに記載の界面活性剤を含有する界面活性剤組成物。
<42>
前記界面活性剤組成物中の前記界面活性剤の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上であり、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である、<41>に記載の界面活性剤組成物。
<43>
前記界面活性剤組成物は、溶剤を含有する、<41>又は<42>に記載の界面活性剤組成物。
<44>
前記界面活性剤組成物中の溶剤の含有量は、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、より更に好ましくは5質量%以下、より更に好ましくは1質量%以下、より更に好ましくは0質量%である、<43>に記載の界面活性剤組成物。
<45>
前記界面活性剤組成物は、乳化剤組成物、濡れ剤組成物、浸透剤組成物、油回収用組成物、又は洗浄剤組成物である、<41>~<44>のいずれかに記載の界面活性剤組成物。
<46>
前記界面活性剤組成物は、前記化学式(1)で表される化合物を1種以上含有する、乳化剤組成物、濡れ剤組成物、浸透剤組成物、油回収用組成物、又は洗浄剤組成物である、<41>~<44>のいずれかに記載の界面活性剤組成物。
<47>
前記油回収用組成物は、好ましくは原油回収用組成物、より好ましくはEOR用組成物、更に好ましくはケミカルEOR用組成物である、<45>又は<46>に記載の界面活性剤組成物。
<48>
前記化学式(1)で表される化合物を1種以上含有する、乳化剤、濡れ剤、浸透剤、油回収用薬剤、又は洗浄剤。
<49>
前記化学式(1)で表される化合物からなる、乳化剤、濡れ剤、浸透剤、油回収用薬剤、又は洗浄剤。
<50>
前記化学式(1)で表される化合物の1種以上からなる、乳化剤、濡れ剤、浸透剤、油回収用薬剤、又は洗浄剤。
<51>
前記油回収用薬剤は、好ましくは原油回収用薬剤、より好ましくはEOR用薬剤、更に好ましくはケミカルEOR用薬剤である、<48>~<50>のいずれかに記載の油回収用薬剤。
<52>
前記化学式(1)で表される化合物を1種以上含有する、乳化剤組成物、濡れ剤組成物、浸透剤組成物、油回収用組成物、又は洗浄剤組成物。
<53>
前記油回収用組成物は、好ましくは原油回収用組成物、より好ましくはEOR用組成物、更に好ましくはケミカルEOR用組成物である、<52>に記載の油回収用組成物。
<54>
<1>~<35>のいずれかに記載の界面活性剤の乳化剤、濡れ剤、浸透剤、油回収用薬剤、又は洗浄剤としての使用。
<55>
前記油回収用薬剤は、好ましくは原油回収用薬剤、より好ましくはEOR用薬剤、更に好ましくはケミカルEOR用薬剤である、<54>に記載の油回収用薬剤としての使用。
<56>
<41>~<44>のいずれかに記載の界面活性剤組成物の乳化剤組成物、濡れ剤組成物、浸透剤組成物、油回収用組成物、又は洗浄剤組成物としての使用。
<57>
前記油回収用組成物は、好ましくは原油回収用組成物、より好ましくはEOR用組成物、更に好ましくはケミカルEOR用組成物である、<56>に記載の油回収用組成物としての使用。
<58>
前記化学式(1)で表される化合物1種以上の乳化剤、濡れ剤、浸透剤、油回収用薬剤、又は洗浄剤としての使用。
<59>
前記油回収用薬剤は、好ましくは原油回収用薬剤、より好ましくはEOR用薬剤、更に好ましくはケミカルEOR用薬剤である、<58>に記載の油回収用薬剤としての使用。
<60>
前記化学式(1)で表される化合物を1種以上含有する組成物の乳化剤組成物、濡れ剤組成物、浸透剤組成物、油回収用組成物、又は洗浄剤組成物としての使用。
<61>
前記油回収用組成物は、好ましくは原油回収用組成物、より好ましくはEOR用組成物、更に好ましくはケミカルEOR用組成物である、<60>に記載の油回収用組成物としての使用。
オレフィンの二重結合分布は、ガスクロマトグラフィー(以下、GCと省略)により測定した。具体的には、オレフィンに対しジメチルジスルフィドを反応させることでジチオ化誘導体とした後、各成分をGCで分離した。それぞれのピーク面積よりオレフィンの二重結合分布を求めた。なお、測定に使用した装置および分析条件は次の通りである。
GC装置:商品名HP6890(HEWLETT PACKARD社製)
カラム:商品名Ultra-Alloy-1HTキャピラリーカラム30m×250μm×0.15μm(フロンティア・ラボ株式会社製)
検出器:水素炎イオン検出器(FID)
インジェクション温度:300℃
ディテクター温度:350℃
オーブン:60℃(0min.)→2℃/min.→225℃→20℃/min.→350℃→350℃(5.2min.)
アルキルグリセリルエーテル0.05g、トリフルオロ酢酸無水物0.2g、重クロロホルム1gを混合し、1H-NMRにて測定を行った。測定条件は以下のとおりである。
核磁気共鳴装置:Agilent 400-MR DD2、アジレント・テクノロジー株式会社製
観測範囲:6410.3Hz
データポイント:65536
測定モード:Presat
パルス幅:45°
パルス遅延時間:10sec
積算回数:128回
製造例A1
(炭素数16の内部オレフィン(内部オレフィン1)の製造)
撹拌装置付きフラスコに1-ヘキサデカノール(製品名:カルコール6098、花王株式会社製)7000g(28.9モル)、固体酸触媒としてγ―アルミナ(STREMChemicals,Inc社)700g(原料アルコールに対して10wt%)を仕込み、撹拌下、280℃にて系内に窒素(7000mL/分)を流通させながら32時間反応を行った。反応終了後のアルコール転化率は100%、C16オレフィン純度は99.6%であった。得られた粗C16内部オレフィンを蒸留器に移し、136~160℃/4.0mmHgで蒸留することでオレフィン純度100%の内部オレフィン1を得た。得られた内部オレフィン1の二重結合分布はC1位0.2%、C2位15.8%、C3位14.5%、C4位15.7%、C5位17.3%、C6位16.5%、C7位、8位の合計が20.0%であった。
(炭素数18の内部オレフィン(内部オレフィン2)の製造)
撹拌装置付き反応器に1-オクタデカノール(製品名:カルコール8098、花王株式会社製)800kg(3.0キロモル)、固体酸触媒として活性アルミナGP-20(水澤化学工業株式会社)80kg(原料アルコールに対して10wt%)を仕込み、撹拌下、280℃にて系内に窒素(15L/分)を流通させながら16時間反応を行った。反応終了後のアルコール転化率は100%、C18オレフィン純度は98.7%であった。得られた粗C18内部オレフィンを蒸留器に移し、163~190℃/4.6mmHgで蒸留することでオレフィン純度100%の内部オレフィン2を得た。得られた内部オレフィン2の二重結合分布はC1位0.3%、C2位13.3%、C3位12.6%、C4位13.9%、C5位14.8%、C6位13.7%、C7位12.6、C8位、9位の合計が18.8%であった。
(炭素数14の内部オレフィン(内部オレフィン3)の製造)
製造例A1の1-ヘキサデカノール(製品名:カルコール6098、花王株式会社製)28.9モルに代えて、1-テトラデカノール(製品名:カルコール4098、花王株式会社製)28.9モルを用いた以外は、製造例A1と同様の製造方法で、内部オレフィン3を得た。得られた内部オレフィン3の二重結合分布はC1位1.3%、C2位31.8%、C3位23.8%、C4位21.0%、C5位8.5%、C6位、7位の合計が13.6%であった。
製造例B1
(炭素数16の内部エポキシド(内部エポキシド1)の製造)
撹拌装置付きフラスコに製造例A1で得た内部オレフィン1(800g、3.56モル)、酢酸(和光純薬工業株式会社製)107g(1.78モル)、硫酸(和光純薬工業株式会社製)15.6g(0.15モル)、35%過酸化水素(和光純薬工業株式会社製)415.7g(4.28モル)、硫酸ナトリウム(和光純薬工業株式会社製)25.3g(0.18モル)を仕込み、50℃で4時間反応した。その後、70℃に昇温し更に2時間反応を行った。反応後、分層して水層を抜出し、油層をイオン交換水、飽和炭酸ナトリウム水溶液(和光純薬工業株式会社製)、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(和光純薬工業株式会社製)、1%食塩水(和光純薬工業株式会社製)にて洗浄を行いエバポレーターにて濃縮し、内部エポキシド1を820g得た。
(炭素数18の内部エポキシド(内部エポキシド2)の製造)
撹拌装置付きフラスコに製造例A2で得た内部オレフィン2(595g、2.38モル)、酢酸(和光純薬工業株式会社製)71.7g(1.20モル)、硫酸(和光純薬工業株式会社製)9.8g(0.10モル)、35%過酸化水素(和光純薬工業株式会社製)324g(4.00モル)を仕込み、50℃で4時間反応した。その後、80℃に昇温し更に5時間反応を行った。反応後、分層して水層を抜出し、油層をイオン交換水、飽和炭酸ナトリウム水溶液(和光純薬工業株式会社製)、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(和光純薬工業株式会社製)、イオン交換水にて洗浄を行いエバポレーターにて濃縮し、内部エポキシド2を629g得た。
(炭素数14の内部エポキシド(内部エポキシド3)の製造)
製造例A1で得た内部オレフィン1(3.56モル)に代えて、製造例A3で得た内部オレフィン3(3.56モル)を用いた以外は製造例B1と同様にして、内部エポキシド3を得た。
以下、アルキルグリセリルエーテルをAGEと記載する。また、AGE1、AGE2、AGE3、などは、それぞれ、アルキルグリセリルエーテル1、アルキルグリセリルエーテル2、アルキルグリセリルエーテル3、などを表す。
(内部エポキシド1とグリセリンの反応物(AGE1)の製造)
撹拌装置付きフラスコにグリセリン(和光純薬工業株式会社製)2298g(25.0モル)、98%硫酸(和光純薬工業株式会社製)0.122g(1.25ミリモル)を仕込み130℃に昇温した。その後、製造例B1で得た内部エポキシド1(300g、1.25モル)を1時間かけ滴下した後、130℃/8時間反応を行った。この反応により得られた液にヘキサンを加えイオン交換水にて水洗を行った後、エバポレーターにて減圧濃縮を行い、AGE1を400g得た。得られたAGE1は、前記化学式(1)において、R1及びR2はそれぞれ炭素数1~13のアルキル基を含み、R1とR2の合計炭素数が14であり、Xが単結合であり、A1及びA2のいずれか一方は-OHであり、他方は-O-CH2-CH(OH)-CH2OH又は-O-CH(-CH2-OH)2であり、A1又はA2が-O-CH2-CH(OH)-CH2OHであるエーテルアルコール1(グリセリンの1位の水酸基とエポキシ基が反応して得られるAGE)を73%、A1又はA2が-O-CH(-CH2-OH)2であるエーテルアルコール2(グリセリンの2位の水酸基とエポキシ基が反応して得られるAGE)を27%含んでいた。
(内部エポキシド2とグリセリンの反応物(AGE2)の製造)
製造例B1で得た内部エポキシド1(1.25モル)に代えて、製造例B2で得た内部エポキシド2(1.25モル)を用いた以外は、製造例C1と同様の製造方法で、AGE2を得た。得られたAGE2は、前記化学式(1)において、R1及びR2はそれぞれ炭素数1~15のアルキル基を含み、R1とR2の合計炭素数が16であり、Xが単結合であり、A1及びA2のいずれか一方は-OHであり、他方は-O-CH2-CH(OH)-CH2OH又は-O-CH(-CH2-OH)2であり、グリセリンの1位の水酸基とエポキシ基が反応して得られるAGEを72%、グリセリンの2位の水酸基とエポキシ基が反応して得られるAGEを28%含んでいた。
(内部エポキシド3とグリセリンの反応物(AGE3)の製造)
製造例B1で得た内部エポキシド1(1.25モル)に代えて、製造例B3で得た内部エポキシド3(1.25モル)を用いた以外は、製造例C1と同様の製造方法で、AGE3を得た。得られたAGE3は、前記化学式(1)において、R1及びR2はそれぞれ炭素数1~11のアルキル基を含み、R1とR2の合計炭素数が12であり、Xが単結合であり、A1及びA2のいずれか一方は-OHであり、他方は-O-CH2-CH(OH)-CH2OH又は-O-CH(-CH2-OH)2であり、グリセリンの1位の水酸基とエポキシ基が反応して得られるAGEを74%、グリセリンの2位の水酸基とエポキシ基が反応して得られるAGEを26%含んでいた。
(C16末端エポキシドとグリセリンの反応物(AGE4)の製造)
製造例B1で得た内部エポキシド1(1.25モル)に代えて、C16末端エポキシド(東京化成工業株式会社製)1.25モルを用いた以外は、製造例C1と同様の製造方法で、AGE4を得た。得られたAGE4は、前記化学式(1)において、R1は水素原子、R2は炭素数14のアルキル基であり、R1とR2の合計炭素数が14であり、Xが単結合であり、A1及びA2のいずれか一方は-OHであり、他方は-O-CH2-CH(OH)-CH2OH又は-O-CH(-CH2-OH)2であり、グリセリンの1位の水酸基とエポキシ基が反応して得られるAGEを50%、グリセリンの2位の水酸基とエポキシ基が反応して得られるAGEを50%含んでいた。
実施例1(実施例1-1~1-9、比較例1-1~1-4)
ガラスの50mLサンプル瓶に、表1に記載の界面活性剤0.5g、イオン交換水10mL、各種油をそれぞれ10mL入れ、30秒間振とう後、スライドガラスに液滴を1滴乗せ、カバーガラスで挟み、デジタルマイクロスコープVHX-6000(キーエンス社製)を用いて倍率500倍で観察した。液滴の粒径を測定し、下記基準で評価した。結果を表1に示す。
1:平均粒径が100μm未満
2:平均粒径が100μm超
3:分離して液滴が観察されない
実施例2(実施例2-1~2-4、比較例2-1~2-2)
ポリプロピレン製の基板(80mm×30mm×1mm)を接触角計(協和界面科学株式会社製、DM-701)のステージに水平に設置し、設置したスライドガラス上に表2に記載の組成物(界面活性剤組成物等)をシリンジで2μL滴下し、10秒後に接触角を測定した。結果を表2に示す。
実施例3(実施例3-1~3-3、比較例3-1)
100mLビーカーに20℃に調整した表3に記載の組成物(界面活性剤組成物等)を50mL入れ、綿キャンバス布(生機、メリヤス編み、2.0×2.0cm)を静かに浮かべ、綿キャンバス布が水面下に沈降し始めるまでの時間を測定した。測定は5回行い、その平均値を用いた。結果を表3に示す。
実施例4(実施例4-1~4-2、比較例4-1~4-2)
80℃に加熱して完全に溶解させた牛脂を、硬質ポリ塩化ビニル樹脂板(50mm×20mm×2mm)上に80μL滴下し、室温で1晩静置して固化させた。この樹脂板を30℃に調整した表4に記載の組成物(界面活性剤組成物等)50gに浸漬し、牛脂が前記樹脂板から剥離する時間を洗浄時間として測定した。結果を表4に示す。
実施例5(実施例5-1~5-3、比較例5-1~5-6)
NaCl(20質量%)、及びCaCl2(6質量%)をイオン交換水に添加して塩水溶液を調製した。
100mLスクリュー管に、表5に記載した各油と前記塩水溶液を体積比1:1で80mL入れ、さらに表5に記載の各界面活性剤を0.8mL添加して密閉し、30秒間振とうした。80℃で3日間静置後に水相の体積と外観を観察した。
下部の水相の体積が55%以上であり、かつ水相が白濁していない場合に「マイクロエマルション形成あり」とし、それ以外は「マイクロエマルション形成なし」として、マイクロエマルション形成能を評価した。結果を表5に示す。表5に記載の比較品1~3は以下の通りである。
比較品1:2-エチルヘキシルグリセリルエーテル(なお、2-エチルヘキシルグリセリルエーテルは、例えば、特開2008-156289号公報の段落[0002]及び[0003]に記載の方法により製造することができる。)
比較品2:ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル(エマルゲン103、花王株式会社製)
比較品3:アルキルグルコシド(マイドール12、花王株式会社製)
Claims (7)
- 下記化学式(1)で表される化合物を少なくとも1種含有する界面活性剤。
(式中、R1 は炭素数1以上33以下の脂肪族炭化水素基であり、R2は炭素数1以上33以下の脂肪族炭化水素基であり、R1とR2の合計炭素数は1以上34以下であり、R 1 及びR 2 はいずれも置換基を有さず、Xは単結合又は炭素数1以上5以下の脂肪族炭化水素基であり、A1及びA2のいずれか一方は-OHであり、他方は-O-CH2-CH(OH)-CH2OH又は-O-CH(-CH2-OH)2である。) - 前記化学式(1)で表される化合物において、Xは単結合である、請求項1に記載の界面活性剤。
- 前記化学式(1)においてA1及びA2のいずれか一方は-OHであり、他方は-O-CH2-CH(OH)-CH2OHである化合物1、及び前記化学式(1)においてA1及びA2のいずれか一方は-OHであり、他方は-O-CH(-CH2-OH)2である化合物2を含有する、請求項1又は2に記載の界面活性剤。
- 前記化学式(1)で表される化合物において、R1とR2の合計炭素数が同じであり、かつR1とR2のそれぞれの炭素数が異なる2種以上の化合物を含む、請求項1~3のいずれかに記載の界面活性剤。
- 請求項1~4のいずれかに記載の界面活性剤を含有する界面活性剤組成物。
- 油回収用薬剤である、請求項1~4のいずれかに記載の界面活性剤。
- 油回収用組成物である、請求項5に記載の界面活性剤組成物。
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