JP7536610B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
図8は、画像形成装置が有する高電圧電源装置のうち、上述した特許文献1に記載された、後述する現像ローラ104(図1参照)に印加する高電圧を生成する現像電源部800の回路構成を示す回路図である。図8に示す回路は、昇圧トランス804から交流電圧を生成するとともに、直流電圧も生成する回路である。図8の回路において、増幅部802は、CPU801より出力されたパルス信号CLKを一定の増幅率で増幅を行う。増幅部802は、抵抗813、814、815、816、NPN型のトランジスタ810、811、PNP型のトランジスタ812から構成されている。また、抵抗814、815、816、NPN型のトランジスタ810、PNP型のトランジスタ812は、プッシュプル型の駆動回路を構成している。増幅部802は、基準電源である電源電圧V1の電位と接地電位(グランド)を基準として増幅された矩形波を出力する。
しかしながら、図8に示す回路では、CPU801から出力されるパルス信号CLKのデューティを変更することにより、現像電源部800の出力端から出力される現像電圧のデューティを制御することはできる。ところが、図8に示す回路では、出力する現像電圧の上限側(正電圧側)のピーク電圧と下限側(負電圧側)のピーク電圧との差、すなわちピーク間電圧Vpp(以下、電圧Vppとする)を変更可能なように制御することはできない。電圧Vppは、画像形成装置において画質に影響を与える要素であり、製品開発過程において試行錯誤しながら最適な電圧Vppが決定される。しかしながら、更なる画質改善のためには、電圧Vppを、印刷時や紙種や動作環境、トナーの劣化度合いに基づいて決定される画像形成条件に応じて変更可能なように制御できることが好ましい。一方、上述した図8の回路は、現像電圧を生成するための回路としては非常にコストパフォーマンスが高く、電圧Vppを変更可能なように制御するために、図8に示す現像電源部800の回路を大幅に変更することはコストアップとなり、好ましくない。そのため、できるだけ図8に示した現像電源部800の回路を変更することなく、現像電源部800から出力される現像電圧の電圧Vppを可変制御できることが望まれている。
実施例1のモノクロレーザプリンタ(以下、プリンタという)100の断面図を図1に示す。プリンタ100は、給紙部101、露光手段であるレーザスキャナ102、トナータンク103、現像手段である現像ローラ104、感光体である感光ドラム105、転写手段である転写ローラ106、帯電ローラ107、及び廃トナータンク108を備える。感光ドラム105、帯電ローラ107、現像ローラ104、トナータンク103は、画像形成部を構成する。また、プリンタ100は、定着ローラ109、加圧ローラ110、排出部111、搬送経路112、及び現像ブレード114を備える。給紙部101では、内部に印刷対象の記録材である用紙Pが格納されている。レーザスキャナ102は、レーザ光113(図中、光路を破線で表示)を感光ドラム105に照射する。トナータンク103は、内部に磁性体トナーを収納している。搬送経路112は用紙Pが搬送される経路である。現像ブレード114は、現像ローラ104上のトナー量を規制するブレードである。
続いて、プリンタ100の画像形成動作について説明する。プリンタ100がパーソナルコンピュータ等の外部装置から印刷ジョブを受信すると、後述するメインモータ160、スキャナモータ170が駆動され、プリンタ100が備える各ローラとレーザスキャナ102が動作を開始する。帯電手段である帯電ローラ107は、転写・帯電電源部220(第3の電源部)から負極性の高電圧を印加されて、感光ドラム105の表面を帯電する。外部装置から入力された印刷ジョブの画像データは画像信号に変換され、レーザスキャナ102はレーザ光113を画像信号に応じて点滅させながら、感光ドラム105表面を長手方向(感光ドラム105の回転軸方向)に走査する。これにより、感光ドラム105の表面では、レーザ光113が照射された部分は電荷が消滅し、静電潜像が形成される。現像ローラ104には、現像電源部800から負の高電圧が印加される。現像ローラ104は内部には磁石を有しており、トナータンク103内の磁性体トナーを磁力によって引き寄せ、静電気力によってトナーを感光ドラム105上(感光ドラム上)の静電潜像に付着させる。これにより、感光ドラム105の表面上にトナー像が形成される。また、現像ブレード114は、現像ローラ104に対して、例えば数100V程度の電位差をつけられている。このため、現像ローラ104上のトナーは、現像ブレード114本体による物理的な規制と共に、静電気力によっても一様にコーティングされる。
プリンタ100は、商用交流電源から入力された交流電圧を所定の直流電圧に変換する低電圧電源部200や、現像ローラ104、帯電ローラ107、転写ローラ106に印加する高電圧を生成する現像電源部800、転写・帯電電源部220を有している。更に、プリンタ100は、低電圧電源部200(第1の電源部)で生成された直流電圧により駆動されるメインモータ160、スキャナモータ170等の各種装置や、制御系装置に供給する電源電圧に変換するDC/DCコンバータ210等を備えている。
しかしながら、上述したように、図2に示す低電圧電源部200から出力される基幹電圧であるDC24Vが供給される、現像電源部800を除いたDC/DCコンバータ210や転写・帯電電源部220は、それぞれフィードバック回路を有している。また、メインモータ160及びスキャナモータ170は、CPU151により回転制御が行われる。そのため、基幹電圧であるDC24Vが変化しても、出力電圧や回転速度に支障が生じない。そこで、本実施例では、現像電源部800が出力する現像電圧の電圧Vppを変化させるため、低電圧電源部200が出力する基幹電圧のDC24Vを一定の範囲内で変化させることとする。
図4は、従来の低電圧電源部200の一例として、リンギング・チョーク・コンバータ(以下、RCCとする)と呼ばれるタイプのDC/DC降圧コンバータの回路構成を示す回路図である。図4に示すRCCは、コンデンサC51~C55、抵抗R501~509、511、512、電界効果トランジスタQ51(以下、主スイッチング素子Q51とする)、トランジスタQ52、ダイオードD51~D53を備える。更に図4に示すRCCは、フライバックトランス(以下、単にトランスとする)T51、ツェナーダイオードVZ51、フォトカプラPC51、52、オペアンプOP51、スイッチング制御手段であるCPU500を備える。トランスT51は、一次巻線、二次巻線及び補助巻線を有する。また、図4に示すコンデンサC51の両端には、商用電源(不図示)からの交流電圧がブリッジダイオード回路(不図示)を介して、全波整流された直流電圧が入力され、コンデンサC51により平滑化される。
図5は、本実施例の低電圧電源部200の回路構成を示す回路図である。図5において、図4に示す回路図と異なる点は、図4の分圧抵抗R507(第1の抵抗)が、図5ではCPU151からのデジタル信号で抵抗値を変更できる可変抵抗器であるデジタルポテンションメータVR601に置き換えられていることである。なお、ここでは、図4の分圧抵抗R507がデジタルポテンションメータVR601に置き換えられているが、図4の分圧抵抗R508(第2の抵抗)をデジタルポテンションメータVR601に置き換えてもよい。また、図4の分圧抵抗R507、R508をデジタルポテンションメータに置き換えてもよい。図4に示す誤差検出回路では、基幹電圧がDC24Vとなるように分圧抵抗R507、R508の抵抗値が決定されていた。図5の回路では、分圧抵抗R507を可変抵抗器であるデジタルポテンションメータVR601に置き換え、抵抗値を変更して低電圧電源部200が出力する基幹電圧の分圧比を制御することにより、基幹電圧の電圧値を可変することができる。
本実施例は、現像電源部800の出力電圧である現像電圧を現像制御手段であるCPU151で検知し、低電圧電源部200が出力する基幹電圧の電圧を変更することにより、現像電源部800が出力する現像電圧の電圧Vppを変更する。現像電圧は高電圧であるため、CPU151が現像電圧を検知するためには、現像電源部800が出力する現像電圧を分圧してCPU151に出力する回路を設ける必要がある。図6は、現像電源部800から出力される現像電圧を分圧してCPU151に出力する分圧回路(分圧部)を示した回路図である。図6において、分圧回路900は、現像電圧を分圧する分圧抵抗901、902で構成されており、分圧抵抗902に生じた電圧がCPU151に出力される。なお、分圧抵抗901、902は、高電圧の現像電圧をCPU151が検知可能な電圧にまで減少させる分圧比に設定されている。これにより、CPU151は、検知した現像電圧の電圧Vppに基づいて、電圧Vppが所望の電圧になるように、低電圧電源部200のデジタルポテンションメータVR601の抵抗値を変更する。
図7は、本実施例のプリンタ100における電源電圧の供給関係を説明するブロック図であり、上述した図2に、本実施例の基幹電圧の電圧制御を追記したブロック図である。図7に示すように、分圧回路900が現像電源部800から出力される現像電圧を分圧し、分圧された現像電圧をCPU151に出力する。CPU151は、分圧された現像電圧を取得することで、現像電源部800から現像ローラに印加される現像電圧の電圧Vppを検知することができる。そして、CPU151は、検知した現像電圧の電圧Vppに基づいて、低電圧電源部200のデジタルポテンションメータVR601の抵抗値を変更することにより、低電圧電源部200から出力される基幹電圧を変更する。そして、CPU151は、変更された基幹電圧に応じて、現像電源部800から出力される現像電圧の電圧Vppを分圧回路900から取得し、電圧Vppが目標とする電圧値に到達しているかどうか判断する。CPU151は、電圧Vppが目標とする電圧値に到達していないと判断した場合には、低電圧電源部200のデジタルポテンションメータVR601の抵抗値を変更することにより、低電圧電源部200から出力される基幹電圧を変更する。このようにして、CPU151は、現像電圧の電圧Vppが目標電圧値になるように、低電圧電源部200から出力される基幹電圧を制御することができる。
本実施例の低電圧電源部200は、実施例1で説明した図5に示す回路図の構成に、CPU151からアクセス可能で、デジタルポテンションメータVR601の抵抗値を記憶する記憶部である不揮発性メモリを追加した構成となっている。また、現像電源部800の構成は、実施例1の図6に示す回路図の構成と同様である。なお、本実施例では図6に示す分圧回路900は設けられておらず、そのため、CPU151は現像電源部800から出力される現像電圧を検知することはできない構成となっている。
現像電源部800では、図6に示す回路部品が有する公差により装置毎、あるいは図6に示す回路が実装される基板毎に、出力される現像電圧の電圧Vppが異なることがある。特に使用する部品の特性違いにより、例えば出荷検査時において、現像電圧の電圧Vppの平均値の許容範囲から外れた電圧Vppを出力する現像電源部800や基板が検知されることがある。そこで、本実施例では、低電圧電源部200、現像電源部800等が実装された状態で行われるプリンタ100の出荷検査時において、現像電源部800が出力する現像電圧の電圧Vppを測定する。詳細には、図5に示す低電圧電源部200のデジタルポテンションメータVR601の抵抗値を所定の値に設定し、そのときの現像電源部800が出力する現像電圧の電圧Vppを測定する。そして、測定した電圧Vppが目標とする電圧Vppの許容範囲から外れていた場合には、現像電圧の電圧Vppが所定の電圧値になるように、デジタルポテンションメータVR601の値を変化させ、低電圧電源部200が出力する基幹電圧を調整する。そして、最終的に現像電圧の電圧Vppが所定の電圧値になったときのデジタルポテンションメータVR601の抵抗値を、低電圧電源部200に設けた不揮発性メモリに格納する。プリンタ100の電源がオンされると、CPU151は、低電圧電源部200の不揮発性メモリからデジタルポテンションメータVR601に設定すべき抵抗値を読み出す。そして、CPU151は、読み出した抵抗値をデジタルポテンションメータVR601に設定することで、低電圧電源部200から出力される基幹電圧は補正された電圧値となり、現像電源部から出力される現像電圧の電圧Vppも所定の電圧値となる。なお、デジタルポテンションメータVR601の抵抗値を所定の値に設定したときの現像電源部800が出力する現像電圧の電圧Vppが許容範囲内の場合には、所定の抵抗値を低電圧電源部200に設けた不揮発性メモリに格納するものとする。
151 CPU
200 低電圧電源部
800 現像電源部
R508 抵抗
VR601 デジタルポテンションメータ
Claims (11)
- 感光ドラムと、
前記感光ドラムにトナーを付着し、前記感光ドラムに形成された静電潜像を現像する現像手段と、
商用電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換し、前記直流電圧を変換して基幹電圧を出力する第1の電源部と、
前記基幹電圧を変換して現像電圧を出力し、前記現像手段に前記現像電圧を供給する第2の電源部と、
前記現像手段を制御して、記録材にトナー像を形成するための現像制御手段と、
を備える画像形成装置において、
前記第1の電源部は、
一次巻線と補助巻線と二次巻線とを有するトランスと、
前記トランスの一次巻線に対する前記直流電圧の導通状態を切り替えるスイッチング手段と、
可変抵抗を含む複数の抵抗を有し、前記トランスの二次巻線から出力される前記基幹電圧を分圧する分圧回路と、
前記分圧回路によって分圧された電圧と基準電圧との差に応じた電圧を出力する誤差検出手段と、
前記トランスの二次側の前記誤差検出手段からの出力電圧に応じた帰還電流を前記トランスの一次側に伝達する伝達手段と、
前記帰還電流と前記トランスの補助巻線に生じる電圧に応じて、前記スイッチング手段をオン又はオフに制御するスイッチング制御手段と、
を有し、
前記現像制御手段は、前記第2の電源部が出力する前記現像電圧のピーク間電圧が目標とする電圧値となるように、前記分圧回路に含まれる前記可変抵抗の抵抗値を変更し、前記第1の電源部から出力される前記基幹電圧を変化させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1の電源部は、前記現像制御手段がアクセス可能な記憶部を有し、
前記可変抵抗に設定する抵抗値は、予め前記記憶部に格納されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記現像制御手段は、前記画像形成装置の電源がオンされると、前記記憶部から前記可変抵抗の抵抗値を取得し、前記可変抵抗に設定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記第2の電源部から出力される前記現像電圧を分圧する分圧部を備え、
前記分圧部は、複数の高耐圧の分圧抵抗を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記現像制御手段は、前記分圧部から出力される電圧に基づいて、前記現像電圧のピーク間電圧を検知することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記現像制御手段は、検知した前記現像電圧のピーク間電圧が記録材への画像形成条件に応じたピーク間電圧となるように、前記分圧回路の前記可変抵抗の抵抗値を変更することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成条件は、記録材の紙種、前記画像形成装置の動作環境、前記トナーの劣化度合いに基づいて決定されることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記現像制御手段は、前記第1の電源部から出力される前記基幹電圧の電圧値が電圧規格の範囲内となるように、前記分圧回路の前記可変抵抗の抵抗値を変更することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記第2の電源部は、
一次巻線と二次巻線とを有するトランスと、
前記トランスを駆動する駆動回路と、
前記トランスの二次巻線に接続され、直流電圧を生成する生成回路と、
前記駆動回路を制御する制御回路と、
を有し、
前記トランスの二次側に誘起された交流電圧に、前記生成回路により生成された直流電圧を重畳した前記現像電圧を出力することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記感光ドラムを一様な電位に帯電する帯電手段と、
前記現像手段により現像され、形成された前記感光ドラム上のトナー像を記録材に転写する転写手段と、
前記基幹電圧から生成した高電圧を前記帯電手段及び前記転写手段に供給する第3の電源部と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記感光ドラムを駆動する駆動手段を備え、
前記駆動手段は、前記基幹電圧により駆動されることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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