JP7538475B2 - レーザ観測システム - Google Patents
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Description
特許文献1には、宇宙空間に位置する宇宙物体を観測する宇宙物体観測システム(SSAシステム)が記載されている。この文献には、宇宙物体観測システムの一部として、地上から宇宙空間に照射レーザを放出し、その反射レーザ光を受光して、宇宙物体を観測するレーザ観測装置が記載されている。また、宇宙物体の観測時に、照射レーザについて、事前観測情報に基づいて ある観測時刻において宇宙物体が位置する推定領域を算出し、観測時刻において宇宙物体に照射される照射レーザ光の広がり角を推定領域に基づいて調節することが記載されている。
実施形態を用いて説明するレーザ観測システム1は、既存のレーザ測距システムと同様にレーザ光を目標に向けて送出し、その反射波たる反射レーザ光を受光する仕組みを具備する。
目標物体(ターゲット)の初期捕捉は、目標物体の軌道が予め記録された予測軌道情報データベースを参照する。また、この予測軌道情報データベースは、内部システムでも外部システムでもかまわない。また、レーダ観測手法、光学観測手法の一方若しくは両方を用いて初期捕捉を実施することとしてもかまわない。
本実施形態では、レーザ観測システム1として、地上に設置されたレーザ測距装置10と共に、ターゲットの予測軌道決定等を実施する中央演算装置20を記載するがレーザ測距装置10内で後述する中央演算装置20の処理動作を実行することとしてもよい。中央演算装置20の役割は、例えばレーザ測距装置10の傍に設置されるサーバや、遠隔地の別拠点に設置されるサーバなどが行えばよい。また予測起動情報データベースである外部予測軌道情報提供システムを記載するが内部システムで予測軌道情報を管理することとしてもよい。中央演算装置20は、レーザ測距装置10にターゲットの予測軌道を送信するほか、レーザ測距装置10からの測距データ等を解析する。
レーザ測距装置10は、レーザ装置として、レーザ発振部11、送受信光学系12を含んでいる。また、レーザ測距装置10は、ターゲットの予測軌道に送受信光軸のポインティングを制御する望遠鏡13(ジンバル機構等を含む)を備えている。また、レーザ測距装置10は、データ処理部(制御部)として、タイミング測定部14とデータ処理・制御演算部15を含んでいる。
同様に、上記パルスレーザ光の励起繰り返し数を所定の変動パターンで周期的に可変させる工程を含めた場合、連続した反射パルスレーザ光の検出タイミングには、所定の変動パターンに則した変動が反映される。
中央演算装置20は、図示するように通信部21とデータ処理部としてのパターン認識部22とキャリブレーション部23を含み構成される。
図4は、光路長変更部16の一構成例を示した模式図であり、図4(a)は、光路長変更部16を1つの可動ステージで構築する構成例であり、図4(b)は、光路長変更部16を複数の可動ステージで構築する構成例である。また、図5は、光路長変更部16を可動ステージと回転ユニットで構築する構成例である。
本構成例では、図4や図5に示すように、光路長変更部16として稼働部を有する可動ステージや回転ユニットを用いる。何れの構成例についても、パルスレーザ光の通過タイミングを検出するパルス検出器が設けられており、可動ステージとミラー群はパルス検出器でパルスレーザ光の通過タイミングを検出する光路部分よりも後に設けられている。
レーザ発振部11から出射された各レーザパルスは、ビームスプリッタを経てスタートパルス検出器とミラー1に入力される。各レーザパルスは、4つのミラーに順次反射して望遠鏡13を介してターゲットに向かって照射される。
この際、可動ステージ上に設置されている各ミラーは、タイミング測定部14からの変動パターン(変動信号)に合うよう可動ステージと共に動き、各レーザパルスの光路長が変化する。なお、光路長の変更は、光路長変更部16を稼働させ光路長が既知の変動パターンで変化すればよく、必ずしもタイミング測定部14によるタイミング制御を用いなくてもよい。例えば、光路長変更部16に稼働部とその制御部を設け、データ処理・制御演算部15により直接的に制御しても良いし、図5に示した構成例であれば人為的に回転ユニットの回転を制御することで光路長の既知の変動パターンを加えてもよい。
光路長が既知の変動パターンで変化したことで各反射波の受信タイミングが結果的に既知の変動パターンと同様に変化する。すなわち受光信号を既知の変動パターンによって変動させる効果を生む。
なお、ここでのO-C処理(Observed Minus Calculated)は、実際測定された測距値と事前に他局・他方式等で取得されたターゲットの予測値とを比較した値を算出する処理である。
受信光の強度が十分に強い場合、O-C処理後のマッピング処理により任意ターゲットの測距データをプロットすると、図6(a)に示されるようにターゲットによる反射光のデータとノイズのデータの判別が容易なプロット図が出力される。 なお、図中の本来の測距データと示したプロットが真の観測データであり他のプロットがノイズである。
他方、受信光の強度が弱い場合、O-C処理後のマッピング処理により任意ターゲットの測距データをプロットすると、図6(b)に示されるようにターゲットによる反射光のデータとノイズのデータの判別が困難なプロット図が出力される。
送信光学部12-1(光路長変更部16)によって各パルスレーザ光の光路長を三角波状になるよう変動させた観測データをO-C処理し、その後マッピング処理を実行すると、図7に示されるようなプロット図を得られる。このプロット図は、ターゲットによる反射光のデータ(真の受光信号)とノイズのデータの判別が容易である。
なお、各パルスレーザ光の光路長を正弦波状になるよう単振動を与えて変動させた観測データであれば、図7に示される三角波状の軌跡が正弦波状の軌跡に変化する。このため、例えば、任意の変動パターンで真の受光信号を判別がしにくかった場合、別の変動パターンを用いることでより真の受光信号を判別し易く成る場合もある。
なお、図7に示されたプロット図の観測データを得る観測では、レーザ発振部11によるパルスレーザ光の励起は一定期間同周期で繰り返し(維持)している。これに対して、データ処理部により、レーザ発振部11を制御して、パルスレーザ光の繰り返し数を例えば疎密で周期的に変動させた場合、図7に示される三角波状の軌跡が密な軌跡部分と疎な軌跡部分の繰り返しとでき、三角波状の疎密波の軌跡が得られる。また例えば、パルスレーザ光の繰り返し数を所定数毎に無発光部分を含めて周期的に変動させる変動パターンに切替えた場合、その無発信部分のプロット部分が無い軌跡に変化する。このため、例えば、任意の変動パターンで真の受光信号を判別がしにくかった場合、別の変動パターンを用いることでより真の受光信号を判別し易く成る場合もある。
複数波長のレーザ観測では、レーザ発振部11は、複数波長のパルスレーザ光をそれぞれ連続して励起し、光路長変更部を動作させながら受信光学部12-2では、望遠鏡から受光したそれぞれの波長の反射パルスレーザ光各々を検出する。
この観測の際に、データ処理・制御演算部15では、光路長変更部16を波長毎に異なる変動ルールで制御して、目標物体に向けての連続した波長毎のパルスレーザ光の送出時に連続したパルスレーザ光各々の光路長を波長毎に所定に可変させる。また、また受信光学部で検出された波長毎の反射パルスレーザ光各々の検出タイミングに基づく測距処理を実行して測距データを生成する。
目標物体に向けられる望遠鏡と、
前記目標物体に向けて放射するパルスレーザ光を連続して複数励起するレーザ発振部と、
前記望遠鏡と前記レーザ発振部との間のパルスレーザ光の経路である送信光学部と、
前記望遠鏡から受光した反射パルスレーザ光各々を検出する受信光学部と、
所定の変動パターンで可変させながら前記目標物体に向けて連続したパルスレーザ光の送出を実行させると共に、前記受信光学部で検出された反射パルスレーザ光各々の検出タイミングに基づく測距処理を実行して測距データを生成するデータ処理部と
を含むことを特徴とするレーザ観測システム。
前記レーザ発振部は、連続して励起するパルスレーザ光の繰り返しを任意に可変可能に構成され、
前記データ処理部は、前記レーザ発振部を制御して、パルスレーザ光の繰り返し数を所定の変動パターンで周期的に変動させる
ことを特徴とする付記1に記載のレーザ観測システム。
前記送信光学部は、前記望遠鏡と前記レーザ発振部との間に、該パルスレーザ光の経路長を任意に変更可能な光路長変更部を具備し、
前記データ処理部は、前記光路長変更部を制御して、前記目標物体に向けての連続したパルスレーザ光の送出時に連続したパルスレーザ光各々の光路長を所定の変動パターンで可変させる
ことを特徴とする付記1又は2に記載のレーザ観測システム。
前記送信光学部は、
パルスレーザ光の通過タイミングを検出するパルス検出器と、
前記パルス検出器でパルスレーザ光の通過タイミングを検出する光路部分よりも後に設けられる1ないし複数のミラーを可動させる1ないし複数の可動ステージと、
を含み、
前記光路長変更部では、前記1ないし複数の可動ステージを所定ルールに則り稼働させてパルスレーザ光毎の経路長を前記変動パターンに則して変更される
ことを特徴とする付記3に記載のレーザ観測システム。
前記光路長変更部は、異なる複数の変動パターンで切替え可能に構成され、
前記データ処理部は、選択した任意の変動パターンに基づいて前記光路長変更部を制御し、パルスレーザ光各々の光路長を選択した変動パターンで可変させる
ことを特徴とする付記3又は4に記載のレーザ観測システム。
観測した前記測距データを参照し、所定に可変させた前記変動パターンに基づいたパターン認識処理により、前記目標物体により実際に反射した反射パルスレーザ光の測距値群を抽出するパターン認識部を更に含むことを特徴とする付記1から5の何れか一項に記載のレーザ観測システム。
観測した前記測距データから、反射パルスレーザ光各々の測距値毎にパルスレーザ光の放射時に任意に加えられた変化を、所定に可変させた変動パターンに基づき除去するキャリブレーション部を更に含むことを特徴とする付記1から6の何れか一項に記載のレーザ観測システム。
前記レーザ発振部は、複数波長のパルスレーザ光をそれぞれ連続して励起し、
前記送信光学部は、波長の異なるパルスレーザ光毎にそれぞれパルスレーザ光の経路長を任意に変更可能な光路長変更部を備え、
前記受信光学部は、前記望遠鏡から受光したそれぞれの波長の反射パルスレーザ光各々を検出し、
前記データ処理部は、前記光路長変更部を波長毎に異なる変動ルールで制御して、前記目標物体に向けての連続した波長毎のパルスレーザ光の送出時に連続したパルスレーザ光各々の光路長を波長毎に所定に可変させ、また前記受信光学部で検出された波長毎の反射パルスレーザ光各々の検出タイミングに基づく測距処理を実行して測距データを生成する
ことを特徴とする付記1から6の何れか一項に記載のレーザ測距システム。
前記受信光学部は、フォトンデテクタを用いて反射パルスレーザ光の有無を検出することを特徴とする付記1から8の何れか一項に記載のレーザ観測システム。
目標物体に向けて放射するパルスレーザ光を連続して複数励起するレーザ発振部を具備するレーザ測距装置を用い、
前記レーザ発振部で励起されたパルスレーザ光を送信光学部を介して連続して複数目標物体に向けられた望遠鏡から放射する過程で、所定の変動パターンで可変させながら前記目標物体に向けて連続したパルスレーザ光の送出を実行し、
受光した反射パルスレーザ光各々を検出する受信光学部で検出された反射パルスレーザ光各々の検出タイミングに基づく測距処理を実行して測距データを生成する
ことを特徴とするレーザ観測方法。
目標物体に向けて放射するパルスレーザ光を連続して複数励起するレーザ発振部を具備するレーザ測距装置の制御部を、
前記レーザ発振部で励起されたパルスレーザ光を送信光学部を介して連続して複数目標物体に向けられた望遠鏡から放射する過程で、所定の変動パターンで可変させながら前記目標物体に向けて連続したパルスレーザ光の送出を実行させ、
受光した反射パルスレーザ光各々を検出する受信光学部で検出された反射パルスレーザ光各々の検出タイミングに基づく測距処理を実行して測距データを生成させる
ように動作させることを特徴とするプログラム。
10 レーザ測距装置
11 レーザ発振部
12 送受信光学系
12-1 送信光学部
12-2 受信光学部
13 望遠鏡
14 タイミング測定部
15 データ処理・制御演算部
16 光路長変更部
20 中央演算装置
21 通信部
22 パターン認識部
23 キャリブレーション部
Claims (10)
- 目標物体に向けられる望遠鏡と、
前記目標物体に向けて放射するパルスレーザ光を連続して複数励起するレーザ発振部と、
前記望遠鏡と前記レーザ発振部との間のパルスレーザ光の経路である送信光学部と、
前記望遠鏡から受光した反射パルスレーザ光各々を検出する受信光学部と、
所定の変動パターンで可変させながら前記目標物体に向けて連続したパルスレーザ光の送出を実行させると共に、前記受信光学部で検出された反射パルスレーザ光各々の検出タイミングに基づく測距処理を実行して測距データを生成するデータ処理部と
を含むことを特徴とするレーザ観測システム。 - 前記レーザ発振部は、連続して励起するパルスレーザ光の繰り返しを任意に可変可能に構成され、
前記データ処理部は、前記レーザ発振部を制御して、パルスレーザ光の繰り返し数を所定の変動パターンで周期的に変動させる
ことを特徴とする請求項1に記載のレーザ観測システム。 - 前記送信光学部は、前記望遠鏡と前記レーザ発振部との間に、該パルスレーザ光の経路長を任意に変更可能な光路長変更部を具備し、
前記データ処理部は、前記光路長変更部を制御して、前記目標物体に向けての連続したパルスレーザ光の送出時に連続したパルスレーザ光各々の光路長を所定の変動パターンで可変させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ観測システム。 - 前記送信光学部は、
パルスレーザ光の通過タイミングを検出するパルス検出器と、
前記パルス検出器でパルスレーザ光の通過タイミングを検出する光路部分よりも後に設けられる1ないし複数のミラーを可動させる1ないし複数の可動ステージと、
を含み、
前記光路長変更部では、前記1ないし複数の可動ステージを所定ルールに則り稼働させてパルスレーザ光毎の経路長を前記変動パターンに則して変更される
ことを特徴とする請求項3に記載のレーザ観測システム。 - 前記光路長変更部は、異なる複数の変動パターンで切替え可能に構成され、
前記データ処理部は、選択した任意の変動パターンに基づいて前記光路長変更部を制御し、パルスレーザ光各々の光路長を選択した変動パターンで可変させる
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のレーザ観測システム。 - 観測した前記測距データを参照し、所定に可変させた前記変動パターンに基づいたパターン認識処理により、前記目標物体により実際に反射した反射パルスレーザ光の測距値群を抽出するパターン認識部を更に含むことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のレーザ観測システム。
- 観測した前記測距データから、反射パルスレーザ光各々の測距値毎にパルスレーザ光の放射時に任意に加えられた変化を、所定に可変させた変動パターンに基づき除去するキャリブレーション部を更に含むことを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載のレーザ観測システム。
- 前記受信光学部は、フォトンデテクタを用いて反射パルスレーザ光の有無を検出することを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載のレーザ観測システム。
- 目標物体に向けて放射するパルスレーザ光を連続して複数励起するレーザ発振部を具備するレーザ測距装置を用い、
前記レーザ発振部で励起されたパルスレーザ光を送信光学部を介して連続して複数目標物体に向けられた望遠鏡から放射する過程で、所定の変動パターンで可変させながら前記目標物体に向けて連続したパルスレーザ光の送出を実行し、
前記望遠鏡から受光した反射パルスレーザ光各々を検出する受信光学部で検出された反射パルスレーザ光各々の検出タイミングに基づく測距処理を実行して測距データを生成する
ことを特徴とするレーザ観測方法。 - 目標物体に向けて放射するパルスレーザ光を連続して複数励起するレーザ発振部を具備するレーザ測距装置の制御部を、
前記レーザ発振部で励起されたパルスレーザ光を送信光学部を介して連続して複数目標物体に向けられた望遠鏡から放射する過程で、所定の変動パターンで可変させながら前記目標物体に向けて連続したパルスレーザ光の送出を実行させ、
前記望遠鏡から受光した反射パルスレーザ光各々を検出する受信光学部で検出された反射パルスレーザ光各々の検出タイミングに基づく測距処理を実行して測距データを生成させる
ように動作させることを特徴とするプログラム。
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020178632A JP7538475B2 (ja) | 2020-10-26 | 2020-10-26 | レーザ観測システム |
Publications (2)
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Family
ID=81534209
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2020178632A Active JP7538475B2 (ja) | 2020-10-26 | 2020-10-26 | レーザ観測システム |
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| JP2019512704A (ja) | 2016-03-21 | 2019-05-16 | ベロダイン ライダー, インク. | 可変パルス繰返し数を有するlidarに基づく三次元撮像 |
| CN111505658A (zh) | 2020-04-16 | 2020-08-07 | 中国科学院上海天文台 | 一种脉冲群式重复频率可调的激光测距方法 |
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2020
- 2020-10-26 JP JP2020178632A patent/JP7538475B2/ja active Active
Patent Citations (4)
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