JP7543806B2 - 光源装置およびプロジェクター - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1実施形態について、図1~図15を用いて説明する。
図1は、本実施形態のプロジェクター1の概略構成図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
フィールドレンズ5は、均一化装置4と光変調装置6との間に配置されている。フィールドレンズ5は、均一化装置4から射出される光Lを平行化し、光変調装置6に導く。
本実施形態の+X方向は特許請求の範囲の第1方向に対応し、本実施形態の-Z方向は特許請求の範囲の第2方向に対応する。また、本実施形態の+Z方向は特許請求の範囲の第3方向に対応し、本実施形態の-X方向は特許請求の範囲の第4方向に対応する。
図2は、本実施形態の光源装置2の斜視図である。図3は、+Y方向から見た光源装置2の平面図である。
図2および図3に示すように、光源装置2は、光変調装置6を照明する光Lを、照明光軸Axに平行な方向、すなわち+Z方向に射出する。光源装置2が射出する光Lは、偏光方向が揃った直線偏光であり、空間的に分離された複数の色光を含む。本実施形態では、光源装置2が射出する光Lは、それぞれがP偏光からなる4本の光束で構成される。4本の光束は、緑色光GLs、青色光BLs1、赤色光RLs5および緑色光GLs1である。
光源部21は、+X方向に沿って第1光学部材22に入射される青色光BLsを射出する。光源部21は、複数の発光素子211と、複数のコリメーターレンズ212と、回転位相差装置213と、を有する。発光素子211は、青色光線Bを射出する固体光源で構成されている。具体的には、発光素子211は、S偏光の青色光線Bを射出する半導体レーザーで構成されている。青色光線Bは、例えば440~480nmの青色波長帯を有し、例えば450~460nmの範囲内にピーク波長を有するレーザー光である。すなわち、各発光素子211は、青色波長帯を有する青色光線Bを射出する。本実施形態において、青色波長帯を有する青色光線Bは特許請求の範囲の第1波長帯の光に対応する。
本実施形態の光源部21は2個の発光素子211を有しているが、発光素子211の数は限定されず、発光素子211の数は1個であってもよい。また、複数の発光素子211の配置も限定されない。また、発光素子211は、S偏光成分の青色光線Bを射出するように配置されているが、回転位相差装置213によってS偏光とP偏光の光量比が任意に設定できるため、P偏光成分の青色光を射出するように配置されていてもよい。すなわち、発光素子211は、射出光軸を中心として90°回転していてもよい。
なお、本実施形態では、複数の発光素子211の全てがS偏光成分の青色光BLsを射出する構成であるが、S偏光成分の青色光BLsを射出する発光素子211と、P偏光成分の青色光BLpを射出する発光素子211と、が混在していてもよい。この構成によれば、回転位相差装置213を省略することもできる。また、発光素子211は、半導体レーザーに代えて、LED(Light Emitting Diode)等の他の固体光源から構成されていてもよい。
第1光学部材22には、S偏光成分の青色光BLsとP偏光成分の青色光BLpとを含む第1光BLが、+X方向に沿って入射される。第1光学部材22は、プレート型の偏光分離素子で構成されている。第1光学部材22は、第1透明基板220と、第1光学層221と、第2光学層222と、を有する。第1透明基板220は、互いに逆方向を向く第1面220aおよび第2面220bを有する。第1透明基板220は、一般的な光学ガラス板から構成されている。本実施形態の第1光学部材22は特許請求の範囲の第1偏光分離素子に対応する。
第2光学部材23は、第1光学部材22に対して+X方向に配置されている。すなわち、第2光学部材23は、第1光学部材22の第2光学層222に対して+X方向に配置されている。第2光学部材23には、第1光学部材22を透過したP偏光成分の青色光BLpが入射される。第2光学部材23は、第1光学部材22と同様、プレート型の偏光分離素子で構成されている。本実施形態の第2光学部材23は特許請求の範囲の第2偏光分離素子に対応する。
第2透明基板230は、X軸およびZ軸に対して45°傾斜するように配置される。言い換えると、第2透明基板230は、XY平面およびYZ平面に対して45°傾斜している。
本実施形態において、第4光学層232はダイクロイックミラーで構成されるため、第4光学層232は偏光を用いることなく、入射される光を反射または透過させることで精度良く分離可能である。
第1位相差素子37は、第1光学部材22に対して-Z方向に配置されている。すなわち、第1位相差素子37は、Z軸上において第1光学部材22と拡散装置26との間に配置されている。第1位相差素子37には、第1光学部材22の第1光学層221により-Z方向に反射されたS偏光成分の青色光BLsが入射する。第1位相差素子37は、入射される青色光BLsの青色波長帯に対する1/4波長板で構成されている。第1光学部材22で反射されたS偏光成分の青色光BLsは、第1位相差素子37によって例えば右回りの円偏光の青色光BLc1に変換された後、第1集光素子25に向けて射出される。すなわち、第1位相差素子37は、入射される青色光BLsの偏光状態を変換する。
第1集光素子25は、第1位相差素子37に対して-Z方向に配置されている。すなわち、第1集光素子25は、Z軸上において第1位相差素子37と拡散装置26との間に配置されている。第1集光素子25は、第1位相差素子37から入射される青色光BLc1を拡散装置26の拡散板261上に集束させる。また、第1集光素子25は、拡散装置26から入射される、後述する青色光BLc2を平行化する。なお、図3の例では、第1集光素子25は、第1レンズ251と第2レンズ252とから構成されているが、第1集光素子25を構成するレンズの数は限定されない。
拡散装置26は、第1集光素子25に対して-Z方向に配置されている。すなわち、拡散装置26は、第1光学部材22に対して-Z方向に配置されている。拡散装置26は、第1集光素子25から-Z方向に入射される青色光BLc1を、後述する波長変換素子28から射出される黄色光YLと同等の拡散角となるように拡散させつつ+Z方向に反射する。拡散装置26は、拡散板261と、回転装置262と、を備える。拡散板261は、できる限りランバート散乱に近い反射特性を持つことが好ましく、入射された青色光BLc1を広角に反射する。回転装置262は、モーター等から構成され、拡散板261を+Z方向と平行な回転軸R1を中心として回転させる。
本実施形態の拡散板261は、特許請求の範囲の拡散素子に対応する。
第2集光素子27は、第2光学部材23に対して-Z方向に配置されている。すなわち、第2集光素子27は、Z軸上において第2光学部材23と波長変換素子28との間に配置されている。第2集光素子27は、第2光学部材23で反射された青色光BLsを波長変換素子28上に集束させる。また、第2集光素子27は、波長変換素子28から射出される、後述する黄色光YLを平行化し、第2光学部材23に向けて射出する。なお、図3の例では、第2集光素子27は、第1レンズ271と第2レンズ272とから構成されているが、第2集光素子27を構成するレンズの数は限定されない。
波長変換素子28は、第2集光素子27に対して-Z方向に配置されている。すなわち、波長変換素子28は、第2光学部材23に対して-Z方向に配置されている。波長変換素子28は、光が入射されることによって励起され、入射された光の波長とは異なる波長を有する光を、光の入射方向とは反対方向に射出する反射型の波長変換素子である。換言すると、波長変換素子28は、入射された光を波長変換し、波長変換された光を光の入射方向とは反対方向に射出する。
本実施形態の黄色波長帯を有する蛍光、すなわち、非偏光の黄色光YLは、特許請求の範囲の第2波長帯を有する第2光に対応する。
本実施形態の第2光学部材23によれば、P偏光成分の黄色光YLpを+Z方向に射出することが可能である。
本実施形態において、P偏光成分の黄色光YLpは、特許請求の範囲の第1偏光方向に偏光する第2光に対応し、S偏光成分の黄色光YLsは、特許請求の範囲の第2偏光方向に偏光する第2光に対応する。
光学素子31は、X軸に沿う方向において第1光学部材22と第2光学部材23との間に配置されている。光学素子31は、赤色波長帯の光を反射し、それ以外の波長帯、すなわち青色波長帯あるいは緑色波長帯の光を透過させる特性を有するダイクロイックミラーで構成されている。そのため、光学素子31は、第1光学部材22から+X方向に射出される青色波長帯の青色光BLpを透過させる。
本実施形態の緑色波長帯を有する光、すなわち、緑色光GLsは、特許請求の範囲の第2波長帯とは異なる第3波長帯を有する第3光に対応する。また、本実施形態の赤色波長帯を有する光、すなわち、赤色光RLsは、特許請求の範囲の第3波長帯とは異なる第4波長帯を有する第4光に対応する。
このようにして、第1光学部材22は、波長変換素子28から射出された黄色光YLのうちS偏光成分の黄色光YLsを+Z方向に射出することが可能である。
図4は、光学素子31の構成を示す断面図である。図4は、XZ面と平行な面による光学素子31の断面図である。図4では、図を見やすくするため、光学素子31と第2集光素子27との間に配置される第2光学部材23の図示を省略し、光学素子31と第2集光素子27とを直線状に並べて示している。
凹面領域31Bは、光入射面131の周辺部P2に形成された入射側凹面131bと、光射出面132の周辺部P2に形成された射出側凹面132bと、を含む。本実施形態において、入射側凹面131bおよび射出側凹面132bはそれぞれ非球面形状を有する。
しかしながら、第2集光素子27を構成する第1レンズ271や第2レンズ272で生じる収差によって黄色光YLsの一部は非平行光として光学素子31に入射する。
具体的に、黄色光YLsのうちの中央光束Y1は平行光として光学素子31に入射するが、中央光束Y1の周辺に位置する周辺光束Y2は外側に拡がった発散光として光学素子31に入射する。
図5は比較例の光学素子100の構成を示す断面図である。図5は、XZ面と平行な面による光学素子100の断面図である。
図5に示すように、比較例の光学素子100は平板形状を有するため、光学素子100の光入射面101は平面となっている。上述のように黄色光YLsの中央光束Y1は平行光として光学素子100の光入射面101に入射し、黄色光YLsの周辺光束Y2は発散光として光学素子100の光入射面101に入射する。
本実施形態の光学素子31において、図4に示すように、黄色光YLsの中央光束Y1は平面領域31Aに平行光として入射し、黄色光YLsの周辺光束Y2は凹面領域31Bに発散光として入射する。
図6および図7は波長変換素子28に入射する赤色光のシミュレーション結果を示す図である。図6は比較例の光学素子100のシミュレーション結果に対応し、図7は本実施形態の光学素子31のシミュレーション結果に対応する。なお、図6に示すシミュレーション条件では、第1色分離素子29と第1光学部材22との間に光学素子100を配置した。図7に示すシミュレーション条件では、第1光学部材22および第2光学部材23の間に光学素子31を配置した。
例えば、青色光BLpは光学素子31を透過する際、図8に示されるように、光射出面132の界面で屈折された後、光入射面131の界面で再び屈折される。そのため、光学素子31の透過前後において、青色光BLpの進行方向が変化すると、青色光BLpが波長変換素子28に効率良く入射せず、黄色光YLの光量が減少するおそれがある。
上述のように青色光BLpは平行光として光学素子31に入射する。
本実施形態において、平面領域31Aは、光入射面131の中央部P1に形成される入射側平面131aと光射出面132の中央部P1に形成される射出側平面132aとを平行な面で構成している。そのため、平面領域31Aに入射した青色光BLpは、射出側平面132aおよび入射側平面131aを透過する際、角度変化が生じることなく平面領域31Aから平行光のままで射出される。
また、本実施形態において、凹面領域31Bは、光入射面131の周辺部P2に形成される入射側凹面131bと光射出面132の周辺部P2に形成される射出側凹面132bとをそれぞれ非球面で構成している。この場合、青色光BLpは、凹面領域31Bに入射する際に射出側凹面132bの界面で光軸31Cに近づく方向に屈折された後、凹面領域31Bから射出される際に入射側凹面131bの界面で光軸31Cから遠ざかる方向に再び屈折される。すなわち、射出側凹面132bおよび入射側凹面131bの面形状は、光学素子31の透過前後において、角度変化が生じないように青色光BLpを偏向させる形状に設定されている。
これにより、凹面領域31Bに入射した青色光BLpは、射出側凹面132bおよび入射側凹面131bを透過することで、光学素子31の透過前後において角度変化が生じることなく凹面領域31Bから平行光として射出される。
本実施形態の光源装置2は、第2光学部材23と波長変換素子28との間の赤色光RLsの光路上に設けられた第3位相差素子35を備えている。すなわち、第3位相差素子35は、Z軸上において第2光学部材23と波長変換素子28との間に配置されている。第3位相差素子35は赤色波長帯に対する1/4波長板で構成されている。第3位相差素子35は、赤色光に対して赤色波長帯の1/4の位相差を付与し、赤色波長帯以外の波長帯を有する光、すなわち青色光および緑色光に対しては位相差を付与しない特性を有する波長選択性位相差素子から構成されている。波長選択性位相差素子として、具体的にはカラーセレクト(商品名、カラーリンク社製)を用いることができる。
第3位相差素子35により右回りの円偏光に変換された赤色光RLc1は波長変換素子28に入射する。
また、第4光学層232は、第3光学層231を+Z方向に透過したP偏光成分の赤色光RLp1を+Z方向に透過させる。すなわち、P偏光成分の赤色光RLp1は、黄色光YLpと同様、第2光学部材23から+Z方向に射出される。
図10はライトトンネル40の構成を示す斜視図である。なお、図10においては図面を見やすくするため、光学素子31の図示を省略している。図11はライトトンネル40を-X方向から+X方向に視た側面図である。図11では、第2集光素子27を経由して第2光学部材23に入射する緑色光GLを示している。
第2ミラー142は、第1透明基板220および第2透明基板230に対して、-Y方向に配置されている。第2ミラー142は、少なくとも第1透明基板220および第2透明基板230に面する内面側が光反射面とされている。第1ミラー141と第2ミラー142とは、XZ平面に沿って配置され、互いに対向している。
第3ミラー143は、第1透明基板220および第2透明基板230に交差するように配置される。第3ミラー143はYZ面に沿うように配置され、第1ミラー141の+X方向の端部141aと第2ミラー142の+X方向の端部142aとを接続している。第3ミラー143と第2透明基板230とは、45°の角度をなしている。第3ミラー143は、少なくとも第2透明基板230に面する内面側が光反射面とされている。
なお、本実施形態において、+Y方向は特許請求の範囲の第5方向に対応し、-Y方向は特許請求の範囲の第6方向に対応する。
図12は、-X方向から見た光源装置2の側面図である。すなわち、図12は、第1色分離素子29および第5位相差素子38等を-X方向から見た状態を示している。図12においては、図面を見やすくするため、第1位相差素子37、第1集光素子25、および拡散装置26等の図示を省略している。
第5位相差素子38は、反射プリズム292に対する+Z方向に配置されている。換言すると、第5位相差素子38は、反射プリズム292から射出される青色光BLpの光路上に配置されている。第5位相差素子38は、入射される青色光BLpが有する青色波長帯に対する1/2波長板で構成されている。第5位相差素子38は、反射プリズム292から入射される青色光BLpを、S偏光成分の青色光BLs1に変換する。第5位相差素子38によってS偏光成分に変換された青色光BLs1は、光源装置2から+Z方向に射出されて、図1に示す均一化装置4に入射する。なお、第5位相差素子38は、反射プリズム292の青色光BLpが射出される面に接して設けられていてもよい。
図3および図13に示すように、第4位相差素子36は、第2光学部材23に対して+Z方向に配置されている。第4位相差素子36には、第2光学部材23を透過した黄色光YLpが入射する。また、第4位相差素子36には、光学素子31によって黄色光YLsから分離され、波長変換素子28から射出されて第2光学部材23を透過した赤色光RLp1および赤色光RLp3が入射する。第4位相差素子36は、黄色光YLpの黄色波長帯と赤色光RLp1および赤色光RLp3の赤色波長帯とに対する1/2波長板で構成されている。第4位相差素子36は、P偏光成分の黄色光YLpをS偏光成分の黄色光YLs1に変換し、P偏光成分の赤色光RLp1をS偏光成分の赤色光RLs2に変換し、P偏光成分の赤色光RLp3をS偏光成分の赤色光RLs3に変換する。S偏光成分に変換された黄色光YLs1、赤色光RLs2および赤色光RLs3は、第2色分離素子33に入射する。
図13に示すように、第2色分離素子33は、第2光学部材23に対して+Z方向に配置されている。第2色分離素子33は、ダイクロイックプリズム331と、反射プリズム332と、を有する。ダイクロイックプリズム331と反射プリズム332とは、Y軸に沿って並んで配置されている。第2色分離素子33は、第2光学部材23から+Z方向に射出され、第4位相差素子36によってS偏光成分に変換された黄色光YLs1を緑色光GLs1と赤色光RLs4とに分離する。
図1に示すように、均一化装置4は、光源装置2から射出された光が照射される光変調装置6の画像形成領域における照度を均一化する。均一化装置4は、第1マルチレンズ41と、第2マルチレンズ42と、重畳レンズ43と、を有する。
図14に示すように、光源装置2から射出された緑色光GLs、青色光BLs1、赤色光RLs5および緑色光GLs1は、第1マルチレンズ41に入射される。光源装置2における-X方向で+Y方向の位置から射出された緑色光GLsは、第1マルチレンズ41における-X方向で+Y方向の領域A1に含まれる複数のレンズ411に入射される。また、光源装置2における-X方向で-Y方向の位置から射出された青色光BLs1は、第1マルチレンズ41における-X方向で-Y方向の領域A2に含まれる複数のレンズ411に入射される。
本実施形態の光源装置2から射出された光Lのうち、緑色光GLsは特許請求の範囲の第5光に対応し、青色光BLs1は特許請求の範囲の第6光に対応し、赤色光RLs5は特許請求の範囲の第7光に対応し、緑色光GLs1は特許請求の範囲の第8光に対応する。
図1に示すように、光変調装置6は、光源装置2から射出された光を変調する。詳述すると、光変調装置6は、光源装置2から射出されて均一化装置4およびフィールドレンズ5を介して入射される各色光を画像情報に応じてそれぞれ変調し、画像情報に応じた画像光を形成する。光変調装置6は、1つの液晶パネル61と、1つのマイクロレンズアレイ62と、を備える。
図15は、-Z方向から見た光変調装置6の一部を拡大視した模式図である。換言すると、図15は、液晶パネル61が有する画素PXと、マイクロレンズアレイ62が有するマイクロレンズ621と、の対応関係を示している。
図15に示すように、液晶パネル61は、照明光軸Axに直交する面内にマトリクス状に配列された複数の画素PXを有する。
図1に示すように、マイクロレンズアレイ62は、液晶パネル61に対して光入射側である-Z方向に設けられている。マイクロレンズアレイ62は、マイクロレンズアレイ62に入射される色光を個々の画素PXに導く。マイクロレンズアレイ62は、複数の画素PXに対応する複数のマイクロレンズ621を有する。
特許文献1に記載された従来のプロジェクターにおいては、光源としてランプが用いられている。ランプから射出される光は偏光方向が揃っていないため、光変調装置として液晶パネルを用いるためには、偏光方向を揃えるための偏光変換手段が必要となる。プロジェクターには、マルチレンズアレイと偏光分離素子(PBS)アレイとを備える偏光変換手段が一般的に用いられている。ところが、プロジェクターを小型化するために、ピッチが狭いマルチレンズアレイとPBSアレイとが必要となるが、ピッチが狭いPBSアレイの作成は非常に困難である。
本実施形態の場合、赤色光RLp1を赤色光RLs5の一部として取り出すことができる。すなわち、光学素子31において黄色光YLから分離した赤色成分の一部を赤色光RLs5として再利用できるので、赤色成分の光利用効率を向上させることができる。
また、本実施形態の光学素子31は、発散光として入射する黄色光YLsの周辺光束Y2を凹面領域31Bによって平行光として波長変換素子28側に戻すことができる。これにより、黄色光YLsから分離した赤色光RLsが波長変換素子28に効率良く入射するので、赤色成分の光利用効率をより向上させることができる。
したがって、本実施形態の光源装置2によれば、投射画像の赤色成分の色再現性を高めることができる。
この構成によれば、光学素子31において黄色光YLsから分離した赤色光RLsを波長変換素子28に確実に入射させることができる。これにより、赤色光の光利用効率を向上させることができる。
この構成によれば、赤色光RLmから分離したP偏光成分の赤色光RLp1を赤色光RLs5として取り出すことができる。これにより、赤色光RLs5の光量を増やすことで投射画像の色再現性を高めることができる。
この構成によれば、第1光学部材22と拡散装置26との間に第1位相差素子37が設けられているため、拡散装置26から射出された円偏光の青色光BLc2をP偏光成分の青色光BLpに変換し、第1光学部材22を透過させることができる。これにより、拡散装置26から射出された青色光BLc2の利用効率を高めることができる。
この構成によれば、光源部21が第2位相差素子2131を備えているため、P偏光成分の青色光BLpとS偏光成分の青色光BLsとを第1光学部材22に確実に入射させることができる。さらに、この構成によれば、複数の発光素子211から射出される光の偏光方向が同じでよいため、同一の固体光源を同一の向きに配置すればよく、光源部21の構成を簡単にすることができる。
この構成によれば、第2位相差素子2131が+X方向に沿う回転軸R2を中心として回転可能とされているため、第2位相差素子2131の回転角を調整することによって、第1光学部材22に入射される青色光BLsの光量と青色光BLpの光量との割合を調整することができる。これにより、光源装置2から射出される緑色光GLs、青色光BLs1、赤色光RLs5および緑色光GLs1の各光量の割合を調整できるため、光源装置2のホワイトバランスを調整することができる。
この構成によれば、第2光学部材23と波長変換素子28との間に第3位相差素子35が設けられているため、波長変換素子28から射出された円偏光の赤色光RLc2をS偏光成分の赤色光RLp3に変換し、第2光学部材23を透過させて赤色光RLs5として外部に射出させることができる。これにより、波長変換素子28から射出される赤色光RLs5の利用効率を高めることができる。
これに対して、本実施形態の場合、第1光学部材22および第2光学部材23をY方向において挟むライトトンネル40を備えるため、Y方向において拡がった光を第1ミラー141および第2ミラー142で反射することで第1光学部材22または第2光学部材23に取り込むことができる。また、+X方向に拡がった光を第3ミラー143で反射することで第2光学部材23に取り込むことができる。
これにより、プレート型の第1光学部材22および第2光学部材23に対して拡散装置26および波長変換素子28から射出される光を効率良く取り込むことができる。
この構成によれば、平行光として入射する中央光束Y1を光学素子31の平面領域31Aに入射させ、発散光として入射する周辺光束Y2を光学素子31の凹面領域31Bに入射させることができる。これにより、周辺光束Y2から分離した赤色光RL2を平行光として第2集光素子27に入射し、波長変換素子28上に集光される。よって、周辺光束Y2から分離した赤色光RL2を波長変換素子28に効率良く入射させることができる。
この構成によれば、光入射面131に設けられた非球面形状を含む凹面領域31Bによって、黄色光YLsのうち発散光として入射する周辺光束Y2を光学素子31の光軸31Cに近づけるように反射させることで平行光として波長変換素子28側に戻すことができる。
この構成によれば、青色光BLpあるいは緑色光GLsが光学素子31を透過する前後において角度変化が生じ難いので、黄色光YLの光量の減少や緑色光GLsの光利用効率の低下といった不具合の発生を防止することができる。
この構成によれば、緑色光GLs、青色光BLs1、赤色光RLs5および緑色光GLs1を光源装置2から射出することができる。
したがって、光源装置2から射出される緑色光GLs、青色光BLs1、赤色光RLs5および緑色光GLs1の全てをS偏光成分の光に揃えることができる。
以下、本発明の第2実施形態について、図16および図17を用いて説明する。
第2実施形態の光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光学素子の構成が第1実施形態と異なる。そのため、以下では光学素子の構成のみを説明し、その他の構成についての説明は省略する。
図16に示すように、本実施形態の光学素子130において、凹面領域31Bを構成する入射側凹面131bおよび射出側凹面132bはそれぞれ球面形状を有している。本実施形態の光学素子130は、平面形状からなる平面領域31Aと球面形状からなる凹面領域31Bとを組み合わせた構造を採用するため、平面形状からなる平面領域31Aと非球面形状からなる凹面領域31Bとを組み合わせた構造を採用する第1実施形態の光学素子31に比べて容易に製造することができる。よって、光学素子130を採用することで本実施形態の光源装置によればコスト低減を図ることができる。
図17に示されるように、本実施形態の光学素子130によれば、図6に示した比較例の構成に比べて、分離した赤色光を波長変換素子28上に効率良く入射させることが確認できた。具体的に、図6のシミュレーション結果に対して、図17のシミュレーション結果では、波長変換素子28に入射する赤色光の光量が10%程度増えることが確認できた。
本実施形態の光学素子130によれば、凹面領域31Bを非球面形状に代えて球面形状で構成することでコスト増加を抑えつつ、波長変換素子28に赤色光を効率良く入射させることができる。
また、本実施形態においても、ピッチが狭い偏光変換素子を用いることなく、偏光方向が揃えられた複数の色光を射出可能な光源装置を実現できる、光源装置およびプロジェクターの小型化が図れる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
例えば上記実施形態の光学素子31、130において、平面領域31Aの入射側平面131aおよび射出側平面132aはいずれも平面で構成する場合を例に挙げたが、平面領域31Aは少なくとも入射側平面131aのみを有していればよい。すなわち、射出側平面132aが凹面や凸面等の湾曲面で構成されてもよい。また、上記実施形態の光学素子31において、凹面領域31Bの入射側凹面131bおよび射出側凹面132bはいずれも非球面形状または凹面形状で構成する場合を例に挙げたが、凹面領域31Bを構成する非球面形状または凹面形状は少なくとも入射側凹面131bのみに形成されていればよい。すなわち、凹面領域31Bのうち射出側凹面132bが平面で構成されてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置は、第1波長帯を有し、第1偏光方向に偏光する光と第1偏光方向とは異なる第2偏光方向に偏光する光とを含む第1光を射出する光源部と、光源部から第1方向に沿って入射される第1偏光方向に偏光する第1光を第1方向に透過し、第2偏光方向に偏光する第1光を第1方向と交差する第2方向に反射する第1偏光分離素子と、第1偏光分離素子に対して第1方向に配置され、第1偏光分離素子から第1方向に沿って入射される第1偏光方向に偏光する第1光を第2方向に反射する第2偏光分離素子と、第1偏光分離素子に対して第2方向に配置され、第1偏光分離素子から第2方向に沿って入射される第2偏光方向に偏光する第1光を拡散させ、拡散した第1光を第2方向とは反対方向である第3方向に射出する拡散素子と、第2偏光分離素子に対して第2方向に配置され、第2偏光分離素子から第2方向に沿って入射される第1偏光方向に偏光する第1光を波長変換し、第1波長帯とは異なる第2波長帯を有する第2光を第3方向に射出する波長変換素子と、第1偏光分離素子と第2偏光分離素子との間に設けられ、平面領域と凹面領域とを有する光学素子と、を備え、第2偏光分離素子は、波長変換素子から第3方向に沿って第2光が入射され、第1偏光方向に偏光する第2光を第3方向に透過し、第2偏光方向に偏光する第2光を第1方向とは反対方向である第4方向に反射し、光学素子は、第2偏光分離素子から第4方向に沿って入射される第2偏光方向に偏光する第2光を、第2波長帯とは異なる第3波長帯を有する第3光と、第2波長帯および第3波長帯とは異なる第4波長帯を有する第4光とに分離し、第3光を第4方向に透過し、第4光を第1方向に反射し、第1偏光分離素子は、拡散素子から第3方向に沿って射出される第1光を透過し、第2偏光分離素子から第4方向に沿って入射される第3光を第3方向に反射する。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の光源装置と、光源装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備える。
Claims (13)
- 第1波長帯を有し、第1偏光方向に偏光する光と前記第1偏光方向とは異なる第2偏光
方向に偏光する光とを含む第1光を射出する光源部と、
前記光源部から第1方向に沿って入射される前記第1偏光方向に偏光する前記第1光を
前記第1方向に透過し、前記第2偏光方向に偏光する前記第1光を前記第1方向と交差す
る第2方向に反射する第1偏光分離素子と、
前記第1偏光分離素子に対して前記第1方向に配置され、前記第1偏光分離素子から前
記第1方向に沿って入射される前記第1偏光方向に偏光する前記第1光を前記第2方向に
反射する第2偏光分離素子と、
前記第1偏光分離素子に対して前記第2方向に配置され、前記第1偏光分離素子から前
記第2方向に沿って入射される前記第2偏光方向に偏光する前記第1光を拡散させ、拡散
した前記第1光を前記第2方向とは反対方向である第3方向に射出する拡散素子と、
前記第2偏光分離素子に対して前記第2方向に配置され、前記第2偏光分離素子から前
記第2方向に沿って入射される前記第1偏光方向に偏光する前記第1光を波長変換し、前
記第1波長帯とは異なる第2波長帯を有する第2光を前記第3方向に射出する波長変換素
子と、
前記第1偏光分離素子と前記第2偏光分離素子との間に設けられ、平面領域と凹面領域
とを有する光学素子と、
前記第1偏光分離素子と前記拡散素子との間に設けられ、前記第1偏光分離素子から前
記第2方向に沿って前記第2偏光方向に偏光する前記第1光が入射される第1位相差素子
と、を備え、
前記第2偏光分離素子は、前記波長変換素子から前記第3方向に沿って前記第2光が入
射され、前記第1偏光方向に偏光する前記第2光を前記第3方向に透過し、前記第2偏光
方向に偏光する前記第2光を前記第1方向とは反対方向である第4方向に反射し、
前記光学素子は、前記第2偏光分離素子から前記第4方向に沿って入射される前記第2
偏光方向に偏光する前記第2光を、前記第2波長帯とは異なる第3波長帯を有する第3光
と、前記第2波長帯および前記第3波長帯とは異なる第4波長帯を有する第4光とに分離
し、前記第3光を前記第4方向に透過し、前記第4光を前記第1方向に反射し、
前記第1偏光分離素子は、前記拡散素子から前記第3方向に沿って射出される前記第1
光を透過し、前記第2偏光分離素子から前記第4方向に沿って入射される前記第3光を前
記第3方向に反射し、
前記光学素子の前記平面領域は、前記第2偏光分離素子から入射される前記第2偏光方
向に偏光する前記第2光の主光線を含む光束が入射する中央部に位置し、
前記光学素子の前記凹面領域は、前記中央部の周辺に設けられる周辺部に位置する
光源装置。 - 前記第2偏光分離素子は、前記光学素子で反射されて前記第1方向に沿って入射される
前記第4光を前記第2方向に反射して前記波長変換素子に入射させる
請求項1に記載の光源装置。 - 前記第2偏光分離素子は、前記波長変換素子から射出される前記第4光のうち、前記第
1偏光方向に偏光する光を第3方向に透過させ、前記第2偏光方向に偏光する光を前記光
学素子に向けて反射させる
請求項2に記載の光源装置。 - 前記光源部は、前記第1波長帯の光を射出する発光素子と、前記発光素子から射出され
る光が入射され、前記第1光を射出する第2位相差素子と、を有する
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光源装置。 - 前記第2位相差素子は、前記第2位相差素子に入射する光の進行方向に沿う回転軸を中
心として回転可能とされている
請求項4に記載の光源装置。 - 前記第2偏光分離素子と前記波長変換素子との間に設けられ、前記第4光に対して前記
第4波長帯の1/4の位相差を付与する第3位相差素子をさらに備える
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光源装置。 - 前記第1偏光分離素子および前記第2偏光分離素子に対して、前記第1方向、前記第2
方向、前記第3方向および前記第4方向にそれぞれ交差する第5方向に配置される、第1
ミラーと、
前記第1ミラーに対向して設けられ、前記第1偏光分離素子および前記第2偏光分離素
子に対して、前記第5方向とは反対方向である第6方向に配置される、第2ミラーと、
前記第1偏光分離素子および前記第2偏光分離素子に交差するように配置され、前記第
1ミラーの前記第1方向の端部と前記第2ミラーの前記第1方向の端部とを接続する第3
ミラーと、をさらに備える
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光源装置。 - 前記光学素子は、前記第2偏光分離素子に対向する第1面と、前記第1偏光分離素子に
対向する第2面と、を有し、
前記凹面領域は、前記光学素子の少なくとも前記第1面に設けられた球面形状または非
球面形状を含む
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光源装置。 - 前記第1偏光方向に偏光する前記第1光は前記第2面から前記第1面に向かって前記光
学素子を透過し、
前記第4光は前記第1面から前記第2面に向かって前記光学素子を透過し、
前記第1面および前記第2面は、前記光学素子に入射する際に前記第1光または前記第
4光に生じた角度変化を補正して射出させる角度補正機能を有する
請求項8に記載の光源装置。 - 前記第1偏光分離素子に対して前記第3方向に配置され、前記第1偏光分離素子から射
出された光を、前記第3波長帯を有する第5光と、前記第1波長帯を有する第6光と、に
分離する第1色分離素子と、
前記第2偏光分離素子に対して前記第3方向に配置され、前記第2偏光分離素子から射
出された光を、前記第4波長帯を有する第7光と、前記第3波長帯を有する第8光と、に
分離する第2色分離素子と、をさらに備える
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の光源装置。 - 請求項10に記載の光源装置と、
前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、
を備える
プロジェクター。 - 前記光源装置と前記光変調装置との間に設けられる均一化装置をさらに備え、
前記均一化装置は、
前記光源装置から入射される光を複数の部分光束に分割する2つのマルチレンズと、
前記2つのマルチレンズから入射される前記複数の部分光束を前記光変調装置に重畳させ
る重畳レンズと、を有する
請求項11に記載のプロジェクター。 - 前記光変調装置は、複数の画素を有する液晶パネルと、前記液晶パネルに対して光入射
側に設けられ、前記複数の画素に対応する複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズ
アレイと、を有し、
前記複数の画素のそれぞれは、第1サブ画素、第2サブ画素、第3サブ画素、および第
4サブ画素を有し、
前記マイクロレンズは、前記第5光を前記第1サブ画素に入射させ、前記第6光を前記
第2サブ画素に入射させ、前記第7光を前記第3サブ画素に入射させ、前記第8光を前記
第4サブ画素に入射させる
請求項12に記載のプロジェクター。
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