JP7551202B1 - 燃料電池用ガス拡散複合材及び固体高分子形燃料電池 - Google Patents
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Abstract
導電性材料からなる多孔基材シートと、粒子状及び/又は繊維状の炭素材料及び撥水性樹脂を含む微多孔炭素層と、を有し、
以下の構造(A)~(E)のいずれかである燃料電池用ガス拡散複合材。
構造(A):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面を被覆した構造
構造(B):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの両面を被覆した構造
構造(C):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面を被覆し、かつ、その一部が前記多孔基材シート内部に浸透した構造
構造(D):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面を被覆し、かつ、前記微多孔炭素層の一部が前記多孔基材シート内部に浸透した構造であって、当該微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面から反対面まで到達している構造
構造(E):前記微多孔炭素層に前記多孔基材シートの全部が埋設した構造
Description
本願は、2023年3月16日に出願された日本国特許出願(特願2023-42109号)の利益および優先権を主張する。前述の特許出願に対する優先権を明示的に主張するものであり、参照により、その出願の全開示内容が、あらゆる目的のために本明細書に組み込まれる。この日本国特許出願の全内容は、本明細書中に参考として援用される。
例えば、特許文献1には、従来に比し、ガス拡散層の厚みを薄くした燃料電池が報告されている。特許文献1の技術は、セパレータのリブ幅に対してガス拡散層の厚みを薄くすることで、高電流密度域でのガス拡散性を向上させ、発電性能を高めたものである。
また、特許文献2の多孔金属ガス拡散層は厚み30μm程度にすることができPEFC単セルの薄層化に有用であるが、接触抵抗等の金属製のガス拡散層に由来する電気抵抗の点で改善の余地があった。
<1> 導電性材料からなる多孔基材シートと、粒子状及び/又は繊維状の炭素材料及び撥水性樹脂を含む微多孔炭素層と、を有し、
前記多孔基材シートの厚みが3μm以上150μm以下であり、
以下の構造(A)~(E)のいずれかである燃料電池用ガス拡散複合材。
構造(A):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面を被覆した構造
構造(B):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの両面を被覆した構造
構造(C):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面を被覆し、かつ、その一部が前記多孔基材シート内部に浸透した構造
構造(D):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面を被覆し、かつ、前記微多孔炭素層の一部が前記多孔基材シート内部に浸透した構造であって、当該微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面から反対面まで到達している構造
構造(E):前記微多孔炭素層に前記多孔基材シートの全部が埋設した構造
<2> 前記多孔基材シートの厚みが5μm以上100μm以下である<1>に記載のガス拡散複合材。
<3> 全体厚みが3μm以上150μm以下である<1>または<2>に記載のガス拡散複合材。
<4> 全体厚みが20μm以上100μm以下である<1>から<3>のいずれかに記載のガス拡散複合材。
<5> 前記多孔基材シートの形態が、メッシュシート、パンチングシート又はエキスパンドシートである<1>から<4>のいずれかに記載のガス拡散複合材。
<6> 前記多孔基材シートの材質が、カーボン材料である<1>から<5>のいずれかに記載のガス拡散複合材。
<7> 前記多孔基材シートが、カーボンメッシュである<1>から<5>のいずれかに記載のガス拡散複合材。
<8> 構造(C)から構造(E)のいずれかの構造を有する<5>から<7>のいずれかに記載のガス拡散複合材。
<9> 構造(C)の構造を有する<7>に記載のガス拡散複合材。
<10> 前記多孔基材シートが、金属材料からなる<1>から<5>のいずれかに記載のガス拡散複合材。
<11> 前記多孔基材シートが、ステンレスメッシュである<1>から<5>のいずれかに記載のガス拡散複合材。
<12> 構造(C)から構造(E)のいずれかの構造を有する<11>に記載のガス拡散複合材。
<13> 構造(D)の構造を有する<11>に記載のガス拡散複合材。
<14> 非導電性材料からなる多孔基材シートと、粒子状及び/又は繊維状の炭素材料及び撥水性樹脂を含む微多孔炭素層と、を有し、
前記多孔基材シートの厚みが3μm以上150μm以下であり、
以下の構造(D)及び(E)のいずれかである燃料電池用ガス拡散複合材。
構造(D):前記微多孔炭素層が前記非導電性材料からなる多孔基材シートの片面を被覆し、かつ、前記微多孔炭素層の一部が前記非導電性材料からなる多孔基材シート内部に浸透した構造であって、当該微多孔炭素層が前記非導電性材料からなる多孔基材シートの片面から反対面まで到達している構造
構造(E):前記微多孔炭素層に前記多孔基材シートの全部が埋設した構造
<15> 前記微多孔炭素層を構成する粒子状及び/又は繊維状の炭素材料が、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、及びこれらの混合物である<1>から<14>のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散複合材。
<16> 固体高分子電解質膜と、前記固体高分子電解質膜の一方面に接合されたカソード触媒層と、前記固体高分子電解質膜の他方面に接合されたアノード触媒層と、を有する膜電極接合体と、前記カソード触媒層と前記アノード触媒層のそれぞれに積層された一対のガス拡散層と、前記ガス拡散層を介して前記膜電極接合体を挟持する一対のセパレータと、を備え、前記一対のガス拡散層の少なくとも一方が、<1>から<15>のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散複合材である固体高分子形燃料電池。
本発明は、導電性材料からなる多孔基材シートと、粒子状及び/又は繊維状の炭素材料及び撥水性樹脂を含む微多孔炭素層と、を有し、前記多孔基材シートの厚みが3μm以上150μm以下であり、以下の構造(A)~(E)のいずれかである燃料電池用ガス拡散複合材(以下、「本発明のガス拡散複合材」と称する場合がある。)に関する。
構造(B):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの両面を被覆した構造
構造(C):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面を被覆し、かつ、その一部が前記多孔基材シート内部に浸透した構造
構造(D):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面を被覆し、かつ、前記微多孔炭素層の一部が前記多孔基材シート内部に浸透した構造であって、当該微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面から反対面まで到達している構造
構造(E):前記微多孔炭素層に前記多孔基材シートの全部が埋設した構造
図1は固体高分子形燃料電池の代表的な構成を示す概念図である。固体高分子形燃料電池において燃料極(アノード)には水素が供給され、(反応1)2H2 → 4H++4e-によって、生成したプロトン(H+)は固体高分子電解質膜を介して空気極(カソード)に供給され、また、生成した電子は外部回路(図示せず)を介して空気極(カソード)へ供給され、(反応2)O2+4H++4e-→2H2Oによって、酸素と反応して水を生成する。この燃料極(アノード)と空気極(カソード)の電気化学反応によって両電極間に電位差を発生させる。
PEFCのガス拡散部材に求められる主な機能としては、固体高分子電解質膜(厚み10μm程度)の保湿と電極触媒層からの排水、電極触媒層とセパレータの間の電子伝導、そしてガス輸送がある。従来のガス拡散部材は、炭素繊維系ガス拡散層(GDL)と、集電性や保水性を高めるために炭素繊維系ガス拡散層の電極触媒層に接する面に、より細孔が細かい層であるマイクロポーラス層(MPL)を製膜したものが広く使用されている。
また、特に厚さが1mm程度のPEFCの中において、厚さ200μm程度の炭素繊維系ガス拡散層は両電極に隣接して2枚使われているが、薄板化に伴う機械的強度の低下、コストの高さなどを課題として有している。
なお、本発明に係る固体高分子形燃料電池において、本発明の燃料電池用ガス拡散複合材以外の構成要素については、公知の固体高分子形燃料電池と同様であるため、説明を省略する。
本発明のガス拡散複合材を構成する多孔基材シートは、導電性材料からなる複数の貫通孔を有するシート状部材である。
メッシュシートは、織物組織を有する。織物組織としては、例えば、平織、綾織、平畳織及び綾畳織が挙げられる。
「平織」は、縦線及び横線を1本ずつ交互に交差させて織る方法である。「綾織」は、縦線及び横線を数本おきに交差させて織る方法である。「平畳織」は、畳表のように線を織る方法である。「綾畳織」は、平畳織に綾織を適用した方法である。
メッシュシートの単位面積における線の数が多くなるほど、メッシュシートの表面の平坦性が向上する。メッシュシートの表面の平坦性の向上は、燃料電池における他の構成要素(例えば、電極触媒層及びセパレータ)に対するガス拡散部材の接触面積を増大でき、構成要素間の接触面積の増大は構成要素間の電気接続性の向上に寄与できる。
多孔基材シートの厚みは、例えば、マイクロメータで測定することができる。
本発明のガス拡散複合材において、微多孔炭素層は、粒子状及び/又は繊維状の炭素材料及び撥水性樹脂を含む。微多孔炭素層は、上述した多孔基材シートよりも孔径が小さく高密度で表面平坦性に優れる。そのため、電子伝導性に優れ、電極触媒層又はセパレータとの接触抵抗を低減させることができる。
本発明のガス拡散複合材は、上述した通り、以下の構造(A)~(E)のいずれかの構造を有する。
構造(A):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面を被覆した構造
構造(B):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの両面を被覆した構造
構造(C):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面を被覆し、かつ、その一部が前記多孔基材シート内部に浸透した構造
構造(D):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面を被覆し、かつ、前記微多孔炭素層の一部が前記多孔基材シート内部に浸透した構造であって、当該微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面から反対面まで到達している構造
構造(E):前記微多孔炭素層に前記多孔基材シートの全部が埋設した構造
多孔基材シートがメッシュシートの場合、メッシュシートの織物組織の違いやメッシュ径を変えることでメッシュシート内部への塗工液の浸透性が変わるため、図3(D)に示す構造のように、多孔基材シート内部でMPL成分が規則的になるように、多孔基材シートの織物組織、孔径等を適宜選択すればよい。
構造(D):前記微多孔炭素層が前記非導電性材料からなる多孔基材シートの片面を被覆し、かつ、前記微多孔炭素層の一部が前記非導電性材料からなる多孔基材シート内部に浸透した構造であって、当該微多孔炭素層が前記非導電性材料からなる多孔基材シートの片面から反対面まで到達している構造
構造(E):前記微多孔炭素層に前記多孔基材シートの全部が埋設した構造
本発明の固体高分子形燃料電池は、カソード側及びアノード側に配置するガス拡散複合材の少なくとも一方として、上述した本発明の燃料電池用ガス拡散複合材(自立型マイクロポーラス層)を使用している。
このように配置すると、微多孔炭素層がある面が電極触媒層(カソード触媒層、アノード触媒層)側とセパレータ側の両方に接触することになり、片面に固着された微多孔炭素層がある燃料電池用ガス拡散複合材を使用した場合と比較して接触抵抗が小さくなる。
ガス拡散部材1~6として以下を使用した。なお、ガス拡散部材の厚みはマイクロメータ(株式会社ミツトヨ、クーラントプルーフマイクロメータ MDC-25MX)で5回計測し、その平均から算出した。
株式会社ニラコ ステンレスSUS316/金網(977mesh)を使用した。当該ステンレスメッシュシートは、一層の綾織メッシュにより構成されており、線径φ13μm、厚さ28μmである図4にガス拡散部材1(ステンレスメッシュ)の表面写真を示す。
以下の手順で、ガス拡散部材2であるMPL複合ステンレスメッシュを得た。
純水300μL(300mg)及びポリエチレングリコール(PEG)1500μL(1695mg)の混合溶媒に、高黒鉛化カーボンブラック(GCB、Cabot社、FCX200)241mg、カーボンナノチューブ分散液(名城ナノカーボン株式会社、MWNT INK)576μL(CNT重量30mg)、及び撥水性樹脂(DAIKIN社、ポリフロンPTFE D-210C)22.5μL(PTFE重量30mg)を入れて、均一になるまで混合することによってMPL形成用分散液を得た。
得られたMPL形成用分散液を、ステンレスメッシュ(ガス拡散部材1)に対し、スクリーン(スクリーン厚:30μm)を用いてスクリーン印刷を行った。スクリーン印刷には、簡易スクリーン印刷機(理想科学工業株式会社製、プリントゴッコ PG-11)を使用し、スクリーンの孔よりも少しだけ大きくカットしたステンレスメッシュ(ガス拡散部材1)に対して行い、ガス拡散部材2(MPL複合ステンレスメッシュ)を得た。ガス拡散部材2の厚みは62μmであった。
ガス拡散部材3として、表面にMPLが形成されたカーボンペーパーからなる市販のMPL付ガス拡散層22BB(ドイツSGL Carbon社製、単位面積質量70gm-2)を使用した。ガス拡散部材3の厚みは206μmであった。
ガス拡散部材4として、コスモテック製のカーボンメッシュ(バイアス織)を使用した。ガス拡散部材4の厚みは45μmであった。
以下の手順で、ガス拡散部材5であるMPL複合カーボンメッシュを得た。
純水300μL(300mg)及びPEG1500μL(1695mg)の混合溶媒に、GCB241mg、カーボンナノチューブ分散液(CNT重量30mg)、及び撥水性樹脂22.5μL(PTFE重量30mg)を入れて、均一になるまで混合することによってMPL形成用分散液を得た。
得られたMPL形成用分散液を、カーボンメッシュ(ガス拡散部材4)に対し、スクリーン(スクリーン厚:30μm)を用いてスクリーン印刷を行った。スクリーン印刷には、簡易スクリーン印刷機(理想科学工業株式会社製、プリントゴッコ PG-11)を使用し、スクリーンの孔よりも少しだけ大きくカットしたカーボンメッシュ(ガス拡散部材4)に対して行い、ガス拡散部材5(MPL複合カーボンメッシュ)を得た。ガス拡散部材5の厚みは87μmであった。
上記ガス拡散部材5の製造方法において、純水1400μL(1400mg)、PEG750μL(847.5mg)、GCB120.4mg、CNT15mg、PTFE7.12mg、とした以外は同じ方法で、ガス拡散部材6(MPL複合カーボンメッシュ)を得た。ガス拡散部材6の厚みは87μmであった。
2-1.微細構造観察
ガス拡散部材2(MPL複合ステンレスメッシュ)の表面SEM像を図5、断面SEM像を図6に示す。また、参考のため、ガス拡散部材3(従来のMPL付ガス拡散層)の表面SEM像を図7、断面SEM像を図8に示す。
図5に示されるように、ガス拡散部材2(MPL複合ステンレスメッシュ)においては表面全体に均一にMPLが担持されており、図7に示すガス拡散部材3(従来のMPL付ガス拡散層)と同様であった。なお、ガス拡散部材2の表面に見られる割れは、熱処理の際に表面の素材が乾燥・硬化して割れたものと判断した。
また、図6に示す通り、ガス拡散部材2は断面においても成分の分離が起きておらず、図8に示すガス拡散部材3の断面と同様であった。
また、ガス拡散部材2では表面のみならず裏側にもMPL成分が確認された。
以上から、ガス拡散部材2は、MPL成分がメッシュ内部まで浸透し、MPL成分は表面から裏面まで連続してつながっている構造(D)(図3参照)と判断した。
図9の通り、表面から基材であるカーボンメッシュは確認することができず、表面に均等にMPLが保持されていることが確認された。また、MPL成分の一部はカーボンメッシュの内部に浸透したが、裏面には到達していないことから、構造(C)(図3参照)と判断した。
ガス拡散部材6(MPL複合化カーボンメッシュ)についても同様に、表面に均等にMPLが保持されていることが確認され、また、MPL成分の一部はカーボンメッシュの内部に浸透したが、裏面には到達していないことから、構造(C)(図3参照)と判断した。
下記構成のPEFC(単セル)を作製し、発電実験(IV測定)を行った。
(固体電解質膜)
ナフィオン膜(デュポン社製、ナフィオン212 厚さ51μm)
(アノード)
・電極触媒層: Pt/C 触媒(田中貴金属工業株式会社製)
・ガス拡散層:炭素繊維系ガス拡散層(カーボンペーパー)
(カソード)
・電極触媒層:Pt/C 触媒(田中貴金属工業株式会社製)
・ガス拡散層:ガス拡散部材1~5
(アノード条件)
電極面積:1cm2
供給ガス種 :100% H2
ガス供給速度 :139mL/分
供給ガス加湿温度 :80℃(相対湿度:100%)
(カソード条件)
電極面積:1cm2
供給ガス種 :Air
ガス供給速度 :332mL/分
供給ガス加湿温度 :80℃(相対湿度:100%)
図10にガス拡散部材1,2を用いたPEFC(単セル)の電流-電圧(IV)特性の評価結果を示す。参考のため、ガス拡散部材3(従来のMPL付ガス拡散層)を使用した単セルのデータも併せて示す。
以上から、ステンレスメッシュとMPLと複合させることによって、発電性能(IV特性)が向上することが確認された。
図11にガス拡散部材4,5を用いたPEFC(単セル)のIV特性の評価結果を示す。
図11に示す通り、ガス拡散部材4,5を用いたPEFCはいずれも発電することが可能であり、MPLを複合化したガス拡散部材5を使用したPEFCは、MPLを有さないガス拡散部材4と比較してIV特性の向上が認められた。
図12の通り、ガス拡散部材6を使用したPEFCは、MPLを有さないガス拡散部材4と比較してIV特性の向上が認められ、市販のガス拡散部材3(従来のMPL付ガス拡散層)に匹敵する性能を示した。
1cm四方の各種ガス拡散部材を、同形状のカーボンペーパー(EC-TPI-060T, ElectroChem Inc., Raynhan MA, USA)2枚の間に挟み込み、フルセル評価用治具に挟んで電気抵抗率の測定評価を行った。まず電気化学特性評価装置を用いた電気化学インピーダンス(EIS)測定によって各種ガス拡散部材の電気抵抗を測定し、ガス拡散部材の厚さをもとに電気抵抗率を算出した。装置内部の加湿や昇温は行わず、いずれの測定も常温・常圧で行った。
多孔基材シートがカーボンメッシュであるガス拡散部材4及びガス拡散部材5においても同様にMPLとの複合化によって電気抵抗率が小さくなることが確認された。
Claims (7)
- 導電性材料からなる多孔基材シートと、粒子状及び/又は繊維状の炭素材料及び撥水性樹脂を含む微多孔炭素層と、を有する燃料電池用ガス拡散複合材であって、
前記多孔基材シートは、導電性材料からなる複数の貫通孔を有するシート状部材であり、
前記多孔基材シートの材質が、カーボン材料であり、
前記多孔基材シートの形態が、メッシュシート、パンチングシート又はエキスパンドシートであり、
前記多孔基材シートの厚みが5μm以上100μm以下であり、
前記燃料電池用ガス拡散複合材の全体厚みが5μm以上100μm以下であり、
以下の構造(A)~(E)のいずれかである燃料電池用ガス拡散複合材。
構造(A):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面を被覆した構造
構造(B):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの両面を被覆した構造
構造(C):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面を被覆し、かつ、前記微多孔炭素層の一部が前記多孔基材シート内部に浸透した構造であって、当該微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面から反対面まで到達していない構造
構造(D):前記微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面を被覆し、かつ、前記微多孔炭素層の一部が前記多孔基材シート内部に浸透した構造であって、当該微多孔炭素層が前記多孔基材シートの片面から反対面まで到達している構造
構造(E):前記微多孔炭素層に前記多孔基材シートの全部が埋設した構造 - 前記多孔基材シートの厚みが5μm以上60μm以下である請求項1に記載のガス拡散複合材。
- 前記多孔基材シートが、カーボンメッシュである請求項1に記載のガス拡散複合材。
- 構造(C)から構造(E)のいずれかの構造を有する請求項1に記載のガス拡散複合材。
- 構造(C)の構造を有する請求項1に記載のガス拡散複合材。
- 前記微多孔炭素層を構成する粒子状及び/又は繊維状の炭素材料が、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、及びこれらの混合物である請求項1に記載の燃料電池用ガス拡散複合材。
- 固体高分子電解質膜と、前記固体高分子電解質膜の一方面に接合されたカソード触媒層と、前記固体高分子電解質膜の他方面に接合されたアノード触媒層と、を有する膜電極接合体と、前記カソード触媒層と前記アノード触媒層のそれぞれに積層された一対のガス拡散層と、前記ガス拡散層を介して前記膜電極接合体を挟持する一対のセパレータと、を備え、前記一対のガス拡散層の少なくとも一方が、請求項1から6のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散複合材である固体高分子形燃料電池。
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