JP7565100B2 - 検査キット - Google Patents

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Description

本発明は、検査キットに関する。
DNA検査やPCR検査などに用いられる、唾液を採取する検査キットは、通常、唾液を貯留する容器本体の入口に漏斗を取り付けて、被検者が唾液を口から漏斗に出し、漏斗から容器本体に貯留するようになっている(特許文献1参照)。
特開2017-194324号公報
しかしながら、上述のように漏斗を用いる場合、被検者の口から漏斗に唾液を落とす必要があり、適量の唾液を採取するのが難しく、また時間もかかる。さらに唾液が周囲に飛散することもあり、これは衛生上好ましくない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、適量の唾液などの検体を簡単かつ確実に短時間で採取することができる検査キットを提供することをその目的の一つとする。
本発明の一態様に係る検査キットは、口部を有し、検体を貯留可能な容器本体と、容器本体の口部に設けられたストロー部材と、容器本体に取り付け自在で、容器本体を密封可能な蓋体と、を備え、ストロー部材は、検体を被検者の口から容器本体の内部に流入させるように構成されたストロー部と、容器本体の内部と外部とを通気させるように構成された通気部と、を有する。
本態様によれば、被検者がストロー部材のストロー部をくわえ、ストロー部を通じて被検者の口から容器本体の内部に検体を流入させることができる。この結果、検体を簡単かつ確実に短時間で採取することができる。
上記態様において、ストロー部材は、容器本体の内部に挿入自在で、容器本体の内周面に係止自在に構成されていてもよい。
上記態様において、蓋体は、蓋体が容器本体に取り付けられる際に、ストロー部材の容器本体の内周面に対する係止を解除する解除部と、蓋体が容器本体に取り付けられる際に、係止が解除されたストロー部材を保持する保持部と、を有していてもよい。
上記態様において、ストロー部材は、容器本体の内周面に係止され、解除部により係止が解除される係止部と、蓋体の保持部に保持される被保持部と、を有していてもよい。
上記態様において、ストロー部材は、係止部と連動する連動部を有し、当該連動部が解除部により押されることで係止部の係止が解除されるように構成されていてもよい。
上記態様において、ストロー部材は、ストロー部の外周に位置し、なおかつストロー部と同心の環状部を有し、係止部と被保持部は、環状部に設けられていてもよい。
上記態様において、ストロー部材は、環状部とストロー部とを接続する複数のアーム部を有し、係止部は、環状部における複数のアーム部が接続される位置に設けられ、連動部は、アーム部に設けられていてもよい。
上記態様において、蓋体は、使用液を貯留する貯留部と、貯留部を開放し、貯留部の使用液を容器本体の内部に流すように構成された開放部と、を当該蓋体の内部に備えていてもよい。
上記態様において、蓋体は、円筒状の内殻部と、内部に内殻部を収容し固定自在な外殻部とを有し、内殻部は、天面が開放された貯留部と、開放部とを当該内殻部の内部に有し、外殻部は、内殻部が当該外殻部の内部に固定されたときに、貯留部の天面を閉鎖するように構成されていてもよい。
上記態様において、開放部は、内殻部に対し脱着可能に構成されていてもよい。
上記態様において、蓋体は、当該蓋体が容器本体に取り付けられる際に、ストロー部材のストロー部により開放部が押されて貯留部が開放されるように構成されていてもよい。
上記態様において、検査キットは、容器本体の温度状態を表示する表示体を、さらに備えていてもよい。
上記態様において、表示体は、容器本体の外周面に取り付けられたリング部材であってもよい。
上記態様において、検査キットは、表示体が容器本体から外れないように表示体を押さえる押さえ部材を、さらに備えていてもよい。
本発明によれば、適量の検体を簡単かつ確実に短時間で採取することができる。
蓋体と容器本体を分離した検査キットの構成の一例を示す斜視図である。 容器本体に蓋体を取り付けた検査キットの構成の一例を示す斜視図である。 検査キットの部品の分解図である。 検査キットの縦断面図である。 ストロー部材の斜視図である。 ストロー部材の上面図である。 容器本体とストロー部材の係止機構を示す容器本体の上部の縦断面図である。 蓋体の内殻部の縦断面図である。 開放部の斜視図である。 蓋体の内殻部の斜視図である。 蓋体の外殻部の縦断面図である。 蓋体の縦断面図である。 ストロー部材と容器本体の縦断面図である。 蓋体を容器本体に取り付ける際の蓋体と容器本体の接続部分の縦断面図である。 ストロー部材により開放部が開放されるときの蓋体と容器本体の接続部分の縦断面図である。 蓋体が容器本体から取り外されるときの蓋体、容器本体及びストロー部材を示す縦断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、検査キット1の使用時の外観図であり、図2は、蓋体を閉めたときの検査キット1の外観図である。図3は、検査キット1の分解図であり、図4は、検査キット1を中心軸Cを含む垂直面で切断したときの検査キット1の縦断面図である。なお、本明細書において、図1、図2に示す容器本体10及び蓋体12を立てた状態の検査キット1の姿勢に基づき、検査キット1(容器本体10)の底部側(図1及び図2の下側)を「下側」とし、検査キット1の天部側(図1及び図2の上側)を「上側」とする。
図1乃至図4に示すように検査キット1は、検体としての唾液を貯留可能な容器本体10と、容器本体10に設けられたストロー部材11と、容器本体10を密封可能な蓋体12と、表示体13と、押さえ部材14を備えている。
容器本体10は、天部が開口し、底部が閉鎖された円筒形状を有している。容器本体10は、天部に口部20を有している。図4に示すように容器本体10の内部の底面は、例えば中心が最も低くなるように底部側に凹んでいる。また、図1及び図4に示すように容器本体10の口部20の外周面には、後述の蓋体12のねじ部172が螺合するねじ部21が形成されている。図4及び図7に示すように容器本体10の上部の内周面70には、後述のストロー部材11の係止部41が係止される凹み72と段部71が形成されている。
ストロー部材11は、容器本体10の口部20付近の内側に設けられている。図5は、ストロー部材11の斜視図であり、図6は、ストロー部材11を上から見た平面図である。図5及び図6に示すようにストロー部材11は、例えば唾液を被検者の口から容器本体10の内部に流入させるためのストロー部30と、ストロー部30から容器本体10に流入した気体を排気する通気部31を有している。
ストロー部30は、上下方向に延びる細長い円筒形状を有している。通気部31は、ストロー部30の周囲に形成され、ストロー部材11の下側に位置する容器本体10の内部と、ストロー部材11の上側に位置する容器本体10の外部とを上下方向に連通している。
さらにストロー部材11は、容器本体10の内部に挿入自在で、容器本体10の内周面に係止自在に構成されている。ストロー部材11は、例えば、環状部40と、係止部41と、連動部42と、被保持部43と、アーム部44を有している。
環状部40は、ストロー部30と中心軸Cが同じ同心であり、ストロー部30の外周に位置している。環状部40は、複数、例えば3つのアーム部44によりストロー部30に接続されている。図6に示すようにアーム部44は、ストロー部30から環状部40に向かって放射状に延設されている。アーム部44は、ストロー部30の中心軸C周りの周方向に等間隔に設けられている。ストロー部30と環状部40とアーム部44との間には隙間ができ、これが通気部31になっている。通気部31は、中心軸C周りの例えば3か所に形成されている。
係止部41は、環状部40の複数個所、例えば3か所に等間隔に設けられている。係止部41は、環状部40におけるアーム部44が接続される位置(アーム部44の延長線と環状部40が交わる位置)に設けられている。係止部41は、例えば図5に示すように環状部40の上方に角柱状に延設されている。係止部41は、外周面41aの一部が外側に突出することで形成されている。図7に示すように係止部41の外周面41aは、下から上に行くにつれて次第に外側に突出するテーパ形状を有している。容器本体10の内周面70には、例えばストロー部材11の環状部40の底面が置かれ、ストッパとなる段部71と、段部71に置かれたストロー部材11の係止部41が引っ掛かる被係止部としての凹み72が形成されている。かかる構成により、ストロー部材11が容器本体10の口部20から容器本体10の内部に挿入されると、ストロー部材11が段部71に置かれ、係止部41が凹み72に係止されて、ストロー部材11が容器本体10の内周面70に対し固定される。
連動部42は、係止部41と連動する。連動部42は、図5及び図6に示すように各アーム部44に設けられ、合計3か所に設けられている。連動部42は、係止部41の内側(中心軸C側)に近接配置されている。図5に示すように連動部42は、アーム部44の上方に角柱状に延設されている。連動部42は、係止部41よりも上方に突出している。連動部42の上面には、内側よりも外側が低いテーパ面42aが形成されている。蓋体12の後述の解除部140によってテーパ面42aが押されると、連動部42が内側(中心軸C側)に傾き、それに連動して係止部41も内側に傾く。これにより、係止部41の容器本体10に対する係止が外れる。
被保持部43は、蓋体12の後述の保持部141に保持される。被保持部43は、図5及び図6に示すように環状部40の複数個所、例えば3か所に等間隔に設けられている。被保持部43は、例えばストロー部30の中心軸C周りに円弧状に形成されている。被保持部43は、環状部40上に、円弧面を有する板状に形成されている。被保持部43は、その上端部に、内側に突出する爪部43aを有している。爪部43aは、ストロー部30の中心軸C周りに円弧状に延設されている。爪部43aが蓋体12の後述の保持部141に引っ掛けられることで、被保持部43が保持部141に保持され、ストロー部材11が蓋体12に保持される。
図3及び図4に示すように蓋体12は、二重構造であり、内殻部100と、内殻部100を内部に収容して固定自在な外殻部101を有している。内殻部100と外殻部101は、組み立て自在である。内殻部100は、図8に示すように例えば底部と天部が開放された円筒形状を有している。内殻部100は、内部の上部に、使用液としての保存液が貯留される貯留部110を有し、内部の下部に、保存液が下方に流れる内部流路111を有し、貯留部110と内部流路111との間の貯留部110の底の部分に、開放部112を有している。また、内殻部100は、上から下に向けて第1の周側壁100a、第2の周側壁100b及び第3の周側壁100cを有し、第1の周側壁100aの内部に貯留部110が形成され、第3の周側壁100cの内部に内部流路111が形成され、第2の周側壁100bの内部に開放部112が配置されている。
貯留部110及び内部流路111は、円柱形状の空間になっている。貯留部110の天面と内部流路111の底面は、開放されている。貯留部110と内部流路111との間には、内径が相対的に小さい狭小空間113が形成され、その狭小空間113に開放部112が取り付けられている。開放部112により、貯留部110と内部流路111との間の通液を遮断することができる。
開放部112は、内殻部100に対し着脱自在である。例えば開放部112は、狭小空間113に対し取り外し自在である。開放部112は、例えば略円盤形状を有している。開放部112は、図9に示すように例えば円形の天板120と、円筒状の周側板121を有している。周側板121は、下側に行くについて次第に径が大きくなっている。開放部112の天板120上には、例えば十字状のリブ122が設けられている。開放部112は、図8に示すように狭小空間113を形成する第2の周側壁100bのくびれ部130に上から差し込み自在である。このとき、天板120はくびれ部130の上端130aに引っ掛かり、周側板121はくびれ部130の内周面130bに密着する。
内殻部100は、内部流路111に対応する第3の周側壁100cの下部に、蓋体12が容器本体10に差し込まれた際に容器本体10の口部20の内周面に密着する外周面135を有している。
図8及び図10に示すように内殻部100の下端部は、略円筒状に形成され、この内殻部100の下端部には、容器本体10の内周面70に対するストロー部材11の係止を解除する解除部140と、係止が解除されたストロー部材11を保持する保持部141が設けられている。
解除部140と保持部141は、第3の周側壁100cから下方に延出している。解除部140と保持部141は、例えば中心軸C周りの周方向に複数の切込み142によって分離されている。よって、解除部140と保持部141は、中心軸C周りの周方向に断続的に形成された複数の円弧状部から構成されている。
解除部140と保持部141は、その下端部に、外側に突出する爪部160を有している。爪部160は、中心軸C周りの円弧状に延設されている。蓋体12が容器本体10に取り付けられる際に、解除部140は、その先端でストロー部材11の連動部42を押し、連動部42及び係止部41が内側に傾くことで、係止部41の係止を解除する。保持部141は、爪部160が被保持部43の爪部43aに引っ掛かることで、被保持部43を保持する。なお、本実施の形態において内殻部100の下端部における解除部140と保持部141は、区別されておらず、蓋体12が容器本体10に取り付けられる際の内殻部100とストロー部材11との周方向のはめ合い角度により、内殻部100の下端部の同じ部分が、解除部140になったり保持部141になったりする。
図8及び図10に示すように第1の周側壁100aの外周面には、外殻部100の後述の突起部174を係止する係止部としての溝150が設けられている。
図11に示すように外殻部101は、底部が開放され天部が閉鎖された円筒形状を有している。外殻部101の内部の天部170には、内殻部100の第1の周側壁100aの上部が差し込まれる円筒状の差し込み部171が形成されている。図12に示すように内殻部100が外殻部101に差し込まれると、天部170により内殻部100の天面が閉鎖される。図11及び図12に示すように外殻部101の下部の内周面には、容器本体10の口部20のねじ部21と螺合するねじ部172が形成されている。外殻部101の外周面には、図1に示すように滑り止めとなる凹凸173が形成されている。
図11に示すように外殻部101の内周面には、溝150に係止される被係止部である複数の突起部174が設けられている。これにより、内殻部100と外殻部101を互いに係止し固定することができる。
図1乃至図4に示すように表示体13は、容器本体10の温度状態を表示するものである。表示体13は、所定の温度範囲(例えば80℃以上)のときに所定の色に変色し、その後所定の温度範囲でなくなってもその色を維持する材料を含む。表示体13は、例えばウイルスが不活となる温度のときに所定の色に変化するものであり、これにより、容器本体10の内部の唾液中のウイルスが不活の状態であること(不活化処理を行ったものであること)を確認することができる。なお、表示体13は、容器本体10のそのときの温度を示すものであってもよいし、容器本体10がある温度範囲に達したことを示すものであってもよい。
表示体13は、容器本体10の外周面の溝190に取り付けられたリング部材である。表示体13は、容器本体10の唾液が貯まる下部近辺(唾液を採取する位置)に設けられている。
押さえ部材14は、底部が閉鎖された円筒形状を有している。押さえ部材14は、容器本体10の下部に取り付けられ、表示体13が容器本体10から外れないように表示体13を下から押さえる。なお、本実施の形態では、押さえ部材14の上端部と容器本体10の隙間が溝190となっている。
次に、以上のように構成された検査キット1の使用方法について説明する。
先ず、検査キット1を準備する工程が行われる。先ず図3に示したように蓋体12の内殻部100と外殻部101が分離した状態から、内殻部100に開放部112が取り付けられる。このとき開放部112は、内殻部100の天面から入れられ、図8に示しように狭小空間113のくびれ部130にはめ込まれる。これにより貯留部110の底が閉鎖される。
次に、内殻部100の貯留部110に保存液が貯留される。続いて、図12に示すように内殻部100が外殻部101に挿入され固定される。このとき、内殻部100の第1の周側壁100aの上部が外殻部101の差し込み部171に差し込まれ、外殻部101の天部170により貯留部110の天面が封鎖される。また、内殻部100の溝150に外殻部101の突起部174が嵌り、内殻部100が外殻部101に固定される。
次に、ストロー部材11が容器本体10に取り付けられる。このとき、図7に示すようにストロー部材11は容器本体10の口部20から挿入され、ストロー部材11が容器本体10の内周面70の段部71に置かれ、係止部41が凹み72に係止されて、ストロー部材11が容器本体10に対し固定される。この結果、検査キット1は、図1のように蓋体12と、ストロー部材11付きの容器本体10との2つの部材の状態となる。なお、容器本体10に対するストロー部材11の取り付けは、保存液の貯留前に行ってもよい。また、表示体13及び押さえ部材14は、予め容器本体10に取り付けられていてもよいし、検査キット1の準備工程のいずれかのタイミングで容器本体10に取り付けられてもよい。
次に、被検者の唾液を採取する工程が行わる。被検者は、ストロー部材11のストロー部30をくわえ、ストロー部30から容器本体10に唾液を吹き込む。これにより、図13に示すように容器本体10に唾液Aが収容されると共に、流入した息は、通気部31を通じて外部に排気される。
次に、蓋体12が容器本体10に取り付けられる。このとき、先ず図14に示すように容器本体10の口部20が蓋体12の内殻部100と外殻部101の間に挿入される。蓋体12の口部20の内周面が内殻部100の外周面135に隙間なく当接し、この間の気密性が確保される。蓋体12を容器本体10に対し中心軸C周りに回転させ、蓋体12のねじ部172と容器本体10の口部20のねじ部21が螺合する。
容器本体10の口部20がさらに蓋体12に挿入されると、図15に示すようにストロー部材11のストロー部30が開放部112に当たり、開放部112を押し上げて、貯留部110の底を開放する。これにより、貯留部110の保存液Bが内部流路111を通じて容器本体10の内部に流入し、ストロー部材11の通気部31を通じて容器本体10の底に収容される。こうして、唾液Aと保存液Bが混合される。
容器本体10の口部20が蓋体12に挿入されると、蓋体12の解除部140がストロー部材11の連動部42を押し、連動部42及び係止部41が内側に傾き、係止部41の容器本体10の内周面70に対する係止が解除される。
また、このとき蓋体12の保持部141の爪部160が被保持部43の爪部43aに引っ掛かり、保持部141により被保持部43が保持される。
そして、蓋体12のねじ部172が容器本体10の口部20のねじ部21にしっかり締め付けられると、図2に示すように蓋体12により容器本体10が密封される。
次に、検査所などに検査キット1を搬送する工程が行われる。このとき、例えば表示体13により、例えば容器本体10内の唾液のウイルスが不活の状態になる所定の温度範囲に維持されていることが確認される。
次に、唾液を検査する工程が行われる。蓋体12が容器本体10から取り外される。このとき、蓋体12の内殻部100がストロー部材11を保持しているため、図16に示すように蓋体12と共にストロー部材11も容器本体10から取り外される。その後、容器本体10の内部の唾液Aが検査される。
本実施の形態によれば、容器本体10の口部20にストロー部材11が設けられ、ストロー部材11は、ストロー部30と通気部31を有している。これにより、被検者は、ストロー部30をくわえ、唾液をストロー部30に吹き込んで、唾液をストロー部30を通じて容器本体10に収容することができる。また、容器本体10に吹き込まれた息を、通気部31を通じて排出することができる。この結果、被検者の唾液が容器本体10の内部に漏れなくスムーズに流れ込み、適量の唾液を簡単かつ確実に短時間で採取することができる。
ストロー部材11は、容器本体10の内部に挿入自在で、容器本体10の内周面70に係止自在に構成されている。これにより、ストロー部材11を容器本体10に簡単に取り付けることができる。
蓋体12は、蓋体12が容器本体10に取り付けられる際に、ストロー部材11の容器本体10の内周面70に対する係止を解除する解除部140と、蓋体12が容器本体10に取り付けられる際に、係止が解除されたストロー部材11を保持する保持部141と、を有している。これにより、容器本体10から蓋体12を取り外す際に、蓋体12がストロー部材11を保持しストロー部材11と共に取り外される。これにより、検査者がストロー部材11に触れることなく容器本体10の内部の唾液を取り出すことができ、衛生的である。
ストロー部材11は、容器本体10の内周面70に係止され、解除部140により係止が解除可能な係止部41と、蓋体12の保持部141に保持される被保持部43と、を有している。これにより、ストロー部材11は、容器本体10から蓋体12に好適に受け渡される。
ストロー部材11は、係止部41と連動する連動部42を有し、当該連動部42が解除部140により押されることで係止部41の係止が解除されるように構成されている。これにより、係止部41の係止の解除が適切に行われる。また、ストロー部材11が意図せず外れることが抑制されるため、ストロー部材11の誤飲も防止することができる。
ストロー部材11は、ストロー部30の外周に位置し、なおかつストロー部30と同心の環状部40を有し、係止部41と被保持部43は、環状部40に設けられている。かかる構成により、係止部41や被保持部43を成形しやすくなり、またストロー部材11をコンパクト化することができる。
ストロー部材11は、環状部40とストロー部30とを接続する複数のアーム部44を有し、係止部41は、環状部40におけるアーム部44が接続される位置に設けられ、連動部42は、アーム部44に設けられている。これにより、連動部42を係止部41の内側に配置し、連動部42により係止部41を内側に適切に動かして、係止部41の係止を適切に解除することができる。
蓋体12は、保存液Bの貯留部110と、貯留部110を開放し、貯留部110の保存液Bを容器本体10の内部に流すように構成された開放される開放部112とを、当該蓋体12の内部に備えている。これにより、保存液Bを使用する検査も好適に行うことができる。
蓋体12は、円筒状の内殻部100と、内殻部100を内部に収容して固定自在な外殻部101とを有し、内殻部100は、天面が開放された貯留部110と、開放部112とを当該内殻部100の内部に有し、外殻部101は、内殻部100が当該外殻部101の内部に固定されたときに、貯留部110の天面を閉鎖するように構成されている。かかる構成により、蓋体12内への保存液Bの収容作業を好適に行うことができる。
開放部112は内殻部100に対し着脱自在であるので、貯留部110の開放及び閉鎖を好適に行うことができる。
蓋体12は、当該蓋体12が容器本体10に取り付けられる際に、ストロー部材11のストロー部30により開放部112が押されて開放されるように構成されている。かかる構成により、例えば開放部112を開放するための部材を別途設ける必要がなく、検査キット1が小型化し、構造が簡略化される。
検査キット1は、容器本体10の温度状態を表示する表示体13を備えているので、容器本体10に収容された唾液Aや容器本体10自体が適正な温度範囲にあるかを確認することができる。
表示体13は、容器本体10の外周面に取り付けられたリング部材であるので、表示体13の取り付けを容易に行うことができる。なお、表示体13は、特定温度で変色し、一度変色すると元の色に戻らない不可逆性示温材であるシール状のものであってもよい。
検査キット1は、表示体13が容器本体10から外れないように表示体13を押さえる押さえ部材14をさらに備えている。これにより、検査キット1の輸送中に表示体13が外れることを防止することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば上記実施の形態において容器本体10、ストロー部材11、蓋体12等の形状や構造はこれに限られない。例えば蓋体12の貯留部110はなくてもよい。開放部112は蓋体12に対し取り外し可能でなくてもよく、蓋体12と一体構造になっていてもよい。ストロー部材11は、係止部41や連動部42、被保持部43がなくてもよく、容器本体10と一体構造になっていてもよい。ストロー部材11の係止部41、連動部42や被保持部43は他の構造を有するものであってもよい。蓋体12は、内殻部100と外殻部101に分かれていなくてもよい。蓋体12の解除部140や保持部141は他の構造を有するものであってもよい。検査キット1は、表示体13や押さえ部材14を備えないものであってもよい。
本発明の検査キット1は、DNA検査やPCR検査に適用してもよいし、それ以外の他の検査に適用してもよい。
本発明は、適量の検体を簡単かつ確実に短時間で採取することができる検査キットを提供する際に有用である。
1 検査キット
10 容器本体
11 ストロー部材
12 蓋体
13 表示体
14 押さえ部材
30 ストロー部
31 通気部

Claims (15)

  1. 検査キットであって、
    口部を有し、検体を貯留可能な容器本体と、
    前記容器本体の口部に設けられたストロー部材と、
    前記容器本体に取り付け自在で、前記容器本体を密封可能な蓋体と、を備え、
    前記ストロー部材は、
    検体を被検者の口から前記容器本体の内部に流入させるように構成されたストロー部と、
    前記容器本体の内部と外部を通気させるように構成された通気部と、を有し、
    前記ストロー部材は、前記容器本体の内部に挿入自在で、前記容器本体の内周面に係止自在に構成され、
    前記蓋体は、
    前記蓋体が前記容器本体に取り付けられる際に、前記ストロー部材の前記容器本体の内周面に対する係止を解除する解除部と、
    前記蓋体が前記容器本体に取り付けられる際に、前記係止が解除されたストロー部材を保持する保持部と、を有する、検査キット。
  2. 前記ストロー部材は、
    前記容器本体の内周面に係止され、前記解除部により係止が解除される係止部と、
    前記蓋体の保持部に保持される被保持部と、を有する、請求項1に記載の検査キット。
  3. 前記ストロー部材は、前記係止部と連動する連動部を有し、当該連動部が前記解除部により押されることで前記係止部の係止が解除されるように構成されている、請求項2に記載の検査キット。
  4. 前記ストロー部材は、ストロー部の外周に位置し、なおかつストロー部と同心の環状部を有し、
    前記係止部と前記被保持部は、前記環状部に設けられている、請求項3に記載の検査キット。
  5. 前記ストロー部材は、前記環状部と前記ストロー部とを接続する複数のアーム部を有し、
    前記係止部は、前記環状部における前記複数のアーム部が接続される位置に設けられ、
    前記連動部は、前記アーム部に設けられている、請求項4に記載の検査キット。
  6. 前記蓋体は、
    使用液を貯留する貯留部と、
    前記貯留部を開放し、前記貯留部の使用液を前記容器本体の内部に流すように構成された開放部と、を当該蓋体の内部に備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の検査キット。
  7. 前記蓋体は、円筒状の内殻部と、内部に前記内殻部を収容し固定自在な外殻部とを有し、
    前記内殻部は、天面が開放された前記貯留部と、前記開放部とを当該内殻部の内部に有し、
    前記外殻部は、前記内殻部が当該外殻部の内部に固定されたときに、前記貯留部の天面を閉鎖するように構成されている、請求項6に記載の検査キット。
  8. 前記開放部は、前記内殻部に対し脱着可能に構成されている、請求項7に記載の検査キット。
  9. 前記蓋体は、当該蓋体が前記容器本体に取り付けられる際に、前記ストロー部材のストロー部により前記開放部が押されて前記貯留部が開放されるように構成されている、請求項6~8のいずれか一項に記載の検査キット。
  10. 検査キットであって、
    口部を有し、検体を貯留可能な容器本体と、
    前記容器本体の口部に設けられたストロー部材と、
    前記容器本体に取り付け自在で、前記容器本体を密封可能な蓋体と、を備え、
    前記ストロー部材は、
    検体を被検者の口から前記容器本体の内部に流入させるように構成されたストロー部と、
    前記容器本体の内部と外部を通気させるように構成された通気部と、を有し、
    前記蓋体は、
    使用液を貯留する貯留部と、
    前記貯留部を開放し、前記貯留部の使用液を前記容器本体の内部に流すように構成された開放部と、を当該蓋体の内部に備え、
    前記蓋体は、当該蓋体が前記容器本体に取り付けられる際に、前記ストロー部材のストロー部により前記開放部が押されて前記貯留部が開放されるように構成されている、検査キット。
  11. 前記蓋体は、円筒状の内殻部と、内部に前記内殻部を収容し固定自在な外殻部とを有し、
    前記内殻部は、天面が開放された前記貯留部と、前記開放部とを当該内殻部の内部に有し、
    前記外殻部は、前記内殻部が当該外殻部の内部に固定されたときに、前記貯留部の天面を閉鎖するように構成されている、請求項10に記載の検査キット。
  12. 前記開放部は、前記内殻部に対し脱着可能に構成されている、請求項11に記載の検査キット。
  13. 前記容器本体の温度状態を表示する表示体を、さらに備えた、請求項1~12のいずれか一項に記載の検査キット。
  14. 前記表示体は、前記容器本体の外周面に取り付けられたリング部材である、請求項13に記載の検査キット。
  15. 前記表示体が前記容器本体から外れないように前記表示体を押さえる押さえ部材を、さらに備えた、請求項14に記載の検査キット。
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