以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(図1~図19)
1.0 概要
1.1 構成
1.2 動作
1.3 効果
1.4 変形例
2.その他の実施の形態
<1.第1の実施の形態>
[1.0 概要]
画像形成装置等の情報処理装置において、装置内部にRFID通信機能を搭載する技術がある(例えば特許文献1参照)。この技術では、内部に備えるRFIDタグに制御プログラム等を記憶することにより、例えば梱包状態、あるいは電源が入っていない状態においても、ハンディターミナル等でRFIDタグの情報を書き換えることで、制御プログラムまたは装置情報等の更新ができる。
しかし、一般的にはRFIDタグの容量には制限があるため、証明書ファイルなどのサイズの大きなファイルも併せて設定したい場合には、RFIDタグの情報を書き換えだけでは設定することは困難である。
ここで、情報処理装置の設定として証明書ファイルをインポートする必要性を説明する。情報処理装置が無線LAN(Local Area Network)接続可能な端末である場合、そのような端末を企業の無線LANに接続するためのネットワーク認証規格として一般的にIEEE802.1X認証が使われる。この規格は有線LANでも使われることがある。IEEE802.1X規格の認証方式として主にEAP-TLS(Extensible Authentication Protocol-Transport Layer Security)とPEAP(Protected Extensible Authentication Protocol)が使われている。PEAPはパスワードによって認証するためパスワード設定のみで済み、設定は容易であるが、パスワード漏洩やサーバを認証することが困難なため不正なネットワークに接続してしまうリスクがある。EAP-TLSは端末としての認証にクライアント証明書、サーバの認証にCA(Certification Authority)の証明書を使う。また、情報処理装置が提供するサーバ機能をSSL(Secure Sockets Layer)/TLS(Transport Layer Security)で暗号化する場合にも、SSL/TLSサーバとしての証明書を使用する。一般的に証明書ファイルは機密情報であり、インフラ機器の設定を行う外部の人間にもセキュリティの観点からなるべく渡したくないという特性がある。
そこで、第1の実施の形態に係る情報処理システムは、通信端末と、情報処理装置とを備える。情報処理装置は、近距離無線通信を介して外部装置から送信される装置情報を格納する格納部と、通信端末と近距離無線通信とは異なる無線通信を行う第1の無線通信部と、所定の情報を出力する出力部とを有する。通信端末は、情報処理装置の設定情報を記憶可能である記憶部と、情報処理装置と無線通信を行う第2の無線通信部と、所定の情報を取得する取得部とを有する。出力部が、装置情報に含まれる情報処理装置のアドレス情報を所定の情報として出力し、取得部が、アドレス情報を取得すると、第2の無線通信部は、アドレス情報に基づいて第1の無線通信部と通信を開始し、設定情報を第1の無線通信部に送信する。
ここで、通信端末は、例えば後述する携帯端末300に相当する。外部装置は、例えば後述する携帯端末200に相当する。装置情報は、例えば後述する設定情報1032(図8B)に相当する。格納部は、例えば後述するNFCタグ102に相当する。第1の無線通信部は、例えば後述するWi-Fiユニット105(図1、図2)、およびWi-Fi通信部1019(図3)に相当する。出力部は、例えば後述する印刷処理部1021(図1、図2)、および印刷部1005(図1、図2)に相当する。また、出力部は、例えば後述するパネル1004(図2)、またはNFCタグ102(図1、図2)であってもよい。記憶部は、例えば後述するストレージ3005(図6)に相当する。第2の無線通信部は、例えば後述するWi-Fiユニット301(図1、図6)、およびWi-Fi通信部3019(図7)に相当する。取得部は、例えば後述するQR(Quick Response)コード読み取り部3020(図7)に相当する。
情報処理装置は、装置情報に基づいて装置設定を行う設定部、をさらに有していてもよい。出力部は、後述する図16のステップS37の処理で説明するように、設定部が設定した装置設定の設定結果(例えば後述するメニューマップ)と共にアドレス情報を出力するようにしてもよい。
設定部は、例えば後述する装置設定管理部1014(図3)に相当する。
情報処理装置は、操作部をさらに有していてもよい。出力部は、後述する図16のステップS37の処理で説明するように、操作部においてパスワードが入力された後に、アドレス情報を出力するようにしてもよい。
操作部は、例えば後述するパネル1004(図2)に相当する。
出力部は、アドレス情報を示す識別コードを出力するようにしてもよい。識別コードは、例えばQRコード(登録商標)であってもよい。また、識別コードは情報処理装置のアドレスを示す値であってもよい。
また、出力部は、アドレス情報を印刷により出力する印刷部を有していてもよい。
印刷部は、例えば後述する印刷処理部1021(図3)、および印刷部1005(図2)に相当する。
また、出力部は、アドレス情報を表示する表示部を有していてもよい。
表示部は、例えば後述するパネル1004(図2)に相当する。
また、出力部は、アドレス情報を格納部に出力するようにしてもよい。
また、記憶部は、設定情報として、格納部の格納容量よりも大きいサイズの情報を記憶可能であってもよい。
また、設定情報は、証明書ファイルと証明書パスワードとを含んでいてもよい。
[1.1 構成]
(システム構成)
以下では、情報処理装置の初期設定の一環として証明書ファイルをインストール(インポート)する場合を例に説明する。
本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムでは、情報処理装置に証明書ファイルのインポートが必要である場合は、設定値書き込み用の端末1台と、証明書インポート用の端末1台とを用いる。設定値書き込み用の端末は、例えば後述する携帯端末200に相当する。証明書インポート用の端末は、例えば後述する携帯端末300に相当する。
設定値書き込み用の端末には、証明書のインポート必要の有無と、例えばWi-Fi(登録商標)での識別子である任意のSSIDと任意のパスフレーズを書き込んでおく。証明書インポート用の端末には、情報処理装置にインポートする証明書ファイルを書き込んでおく。設定値書き込み用の端末で、情報処理装置の起動前に前述した設定しておいた設定値を、例えばRFIDタグの一種である装置のNFC(Near Field Communication)タグに書き込む。証明書のインポートが必要な場合、電源ボタンを押して情報処理装置が起動すると装置はAP(アクセスポイント)モードで起動する。その状態でメニューマップを印刷すると、情報処理装置のアドレス情報としてのSSIDとパスワード、証明書のインポートが必要であるという情報が入っているQRコードがメニューマップに付属される。この印刷されたQRコードの内容は暗号化されており、専用アプリ(アプリケーション)で読み取って復号化パスワード(保護解除パスワード)を入力しないと内容が読み取れないようになっている。
証明書インポート用の端末の専用アプリでQRコードを読み取り、QRコードの内容を復号化するための保護解除パスワードを入力すると、証明書インポート用の端末は自動で装置にWi-Fiで接続する。Wi-Fi接続後、情報処理装置へのインポートが予め指示されている証明書ファイルをWi-Fi経由で送信してインポートを要求し、情報処理装置に証明書ファイルがインポートされる。
第1の実施の形態に係る情報処理システムでは、証明書ファイルのインポートを行うためのネットワーク接続環境の準備、ネットワーク接続のための装置側の手動設定、証明書インポートのための情報処理装置ごとのWebページの操作等を行う必要が無く、NFCタグに書き込んだ後は、情報処理装置を起動するだけでモバイル端末から自動的に証明書がインポートされる。また、設定値書き込み用の端末と証明書インポート用の端末とを分けることによって、機密情報である証明書の流出を防ぐことができる。
以下、図1を参照して、より具体的なシステム構成例を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの一構成例を示している。
第1の実施の形態に係る情報処理システムは、画像形成装置としての情報処理装置100と、外部装置としての携帯端末200と、通信端末としての携帯端末300とを備える。
情報処理装置100は、NFCユニット101と、ストレージ103と、第1の無線通信部としてのWi-Fiユニット105とを有する。NFCユニット101は、格納部としてのNFCタグ102を有する。ストレージ103は、装置設定104を記憶する。
携帯端末200は、NFCユニット201を有する。
携帯端末300は、第2の無線通信部としてのWi-Fiユニット301と、QRコードユニット302と、NFCユニット303とを有する。
この情報処理システムでは、情報処理装置100がNFCユニット101を有し、携帯端末200がNFCユニット201を有していることにより、携帯端末200を情報処理装置100に近づけた場合に、携帯端末200から情報処理装置100のNFCタグ102に特定の情報を近距離無線通信10で読み書きできるようになっている。
NFCユニット101は情報処理装置100の電源を投入することなく動作可能となっている。NFCユニット101は、電源と搬送波の源振が携帯端末200から供給される。給電方法は電磁誘導方式、または、電波反射方式でもよい。
同様に、情報処理装置100がNFCユニット101を有し、携帯端末300がNFCユニット303を有していることにより、携帯端末300を情報処理装置100に近づけた際に互いに近距離無線通信できるようになっている。
また、情報処理装置100がWi-Fiユニット105を有し、携帯端末300がWi-Fiユニット301を有していることにより、情報処理装置100と携帯端末300とがWi-Fi通信11で特定の情報を送受信できるようになっている。
携帯端末300のQRコードユニット302は、情報処理装置100のWi-Fi設定の情報と証明書ファイルの情報とが記載されているQRコードを読み取ることが可能となっている。
(情報処理装置100の構成)
次に、情報処理装置100の詳細について説明する。図2は、情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示している。
情報処理装置100は、ハードウェア構成として、CPU(Central Processing Unit)1001と、ROM(Read Only Memory)1002と、RAM(Random Access Memory)1003と、パネル1004と、出力部および印刷部としての印刷部1005とを有する。また、情報処理装置100は、ハードウェア構成として、NFCユニット101と、ストレージ103と、第1の無線通信部としてのWi-Fiユニット105とを有する。
CPU1001は、各種演算を行い、プログラム(例えば、通信制御プログラム)の実行を制御する。ROM1002は、装置制御や通信制御などのプログラムを記憶する。RAM1003は、CPU1001が各種プログラムを実行する際に使用するワークエリアを有する揮発性の記憶装置である。
パネル1004は、エラー情報など、種々の装置状態を表示する。
印刷部1005は、QRコード付きのメニューマップなどを印刷することが可能となっている。
NFCユニット101は、所定のフォーマットで情報を書き込むことができるNFCタグ102を有する。
ストレージ103は、各種設定情報や管理情報などを格納するための不揮発性の記憶装置である。
Wi-Fiユニット105は、他の端末とWi-Fi通信を行うことが可能となっている。
ストレージ103は、証明書および秘密鍵を含む証明書ファイルなどの情報を格納する証明書情報1006と、各種装置設定の情報を持つ装置設定104とを有する。
図3は、情報処理装置100のソフトウェア構成の一例を示している。
情報処理装置100は、ソフトウェア構成として、制御部1011と、初期化処理部1012と、表示部1013と、設定部としての装置設定管理部1014と、タグ情報解析部1015と、NFC処理部1016と、第1の無線通信部としてのWi-Fi通信部1019と、データ解析部1020と、出力部および印刷部としての印刷処理部1021とQRコード生成部1022とを有する。
初期化処理部1012は、情報処理装置100を起動するときに最初に呼び出される。
表示部1013は、パネル1004にエラー情報などの処理の結果を表示する。
装置設定管理部1014は、ストレージ103に格納されている装置の各種装置設定を管理する。
タグ情報解析部1015は、NFCタグ102の内容を解析する。
NFC処理部1016は、情報処理装置100の電源を投入しなくても携帯端末200から供給される電源で処理を実行可能となっている。
Wi-Fi通信部1019は、アクセスポイントとして動作し、Wi-Fi通信11で他の端末と送受信を行う。
データ解析部1020は、情報処理装置100への設定要求や証明書ファイルの規格に従ったファイルの解析を行う。
印刷処理部1021は、印刷部1005で印刷する印刷物の情報を処理する。
QRコード生成部1022は、QRコードを生成する。
制御部1011は、初期化処理部1012、表示部1013、装置設定管理部1014、タグ情報解析部1015、NFC処理部1016、Wi-Fi通信部1019、データ解析部1020、印刷処理部1021、およびQRコード生成部1022の動作を制御する。
NFC処理部1016は、近距離無線通信10で送受信を行うNFC通信部1017と、NFCタグ102に所定の情報を読み書きする制御を行うNFCタグ制御部1018とを有する。
(携帯端末200の構成)
次に携帯端末200の詳細について説明する。図4は、携帯端末200のハードウェア構成の一例を示している。
携帯端末200は、ハードウェア構成として、CPU2001と、RAM2002と、タッチパネル2003と、ストレージ2004とを有する。
CPU2001は、各種演算を行い、プログラムの実行を制御する。
RAM2002は、ストレージ2004より各種プログラムを読み出し記憶するエリアや、CPU2001が各種プログラムを実行する上でのワークエリアを格納するための揮発性の記憶装置である。
タッチパネル2003は、各種情報の表示、および入力操作を受け付ける入出力装置である。
ストレージ2004は、OS(Operating System)、各種制御プログラム、各種アプリ、および各アプリの管理情報を格納するための不揮発性の記憶装置である。また、ストレージ2004は、後述する専用アプリ2012の入力としてNFCタグ102に書き込む内容を持つ設定データ2005を有する。
NFCユニット201は、携帯端末200を通信対象の情報処理装置100に物理的に近づけることでNFC規格にてNFCタグ102から情報を読み込んだりNFCタグ102に情報を書き込んだりする通信を行う。
図5は、携帯端末200のソフトウェア構成の一例を示している。
携帯端末200は、ソフトウェア構成として、NFC通信部2011と、専用アプリ2012とを有する。NFC通信部2011は、近距離無線通信10による送受信を行う。専用アプリ2012は、ユーザが指定する設定データ2005を元にNFCタグ102へ所定のフォーマットで情報を書き込む処理等を行う。
専用アプリ2012は、制御部2013と、表示部2014と、入力部2015と、設定データ解析部2016と、旧タグ情報解析部2017と、新タグ情報生成部2018と、設定データ編集部2019とを有する。
表示部2014は、各種アプリ画面を表示する。
入力部2015は、設定データ2005に関する入力指示等を受け付ける。
設定データ解析部2016は、ユーザが指定する設定データ2005の解析を行う。
旧タグ情報解析部2017はと、NFCタグ102から読み込む情報の解析を行う。
新タグ情報生成部2018は、NFCタグ102に書き込む設定を含む情報を生成する。
設定データ編集部2019は、設定データ2005の編集を行う。
制御部2013は、表示部2014、入力部2015、設定データ解析部2016、旧タグ情報解析部2017、新タグ情報生成部2018、および設定データ編集部2019の動作を制御する。
(携帯端末300の構成)
次に携帯端末300の詳細について説明する。図6は、携帯端末300のハードウェア構成の一例を示している。
携帯端末300は、ハードウェア構成として、第2の無線通信部としてのWi-Fiユニット301と、QRコードユニット302と、NFCユニット303と、CPU3001と、RAM3002と、タッチパネル3003と、記憶部としてのストレージ3005とを有する。
CPU3001は、各種演算を行い、プログラムの実行を制御する。
RAM3002は、ストレージ3005より各種プログラムを読み出し記憶するエリアや、CPU3001が各種プログラムを実行する上でのワークエリアを格納するための揮発性の記憶装置である。
タッチパネル3003は、各種情報の表示、および入力操作を受け付ける入出力装置である。
ストレージ3005は、OS、各種制御プログラム、各種アプリ、および各アプリの管理情報を格納するための不揮発性の記憶装置である。
Wi-Fiユニット301は、情報処理装置100とWi-Fi通信11を行う。
カメラ3004は、例えばQRコードを読み取るために用いられる。
ストレージ3005は、後述の専用アプリ3011の入力により情報処理装置100に書き込む内容を持つ設定データ3006を有する。
図7は、携帯端末300のソフトウェア構成の一例を示している。
携帯端末300は、ソフトウェア構成として、専用アプリ3011と、第2の無線通信部としてのWi-Fi通信部3019と、QRコード読み取り部3020と、NFC通信部3021とを有する。
Wi-Fi通信部3019は、情報処理装置100とWi-Fi通信11を行う。
QRコード読み取り部3020は、QRコードを読み取る。
NFC通信部3021は、情報処理装置100と近距離無線通信を行う。
専用アプリ3011は、QRコードを読み取ってWi-Fi接続を行い、ユーザが指定する設定データ3006をWi-Fi通信によって情報処理装置100に送信する処理等を行う。
専用アプリ3011は、制御部3012と、表示部3013と、入力部3014と、暗号化データ復号部3015と、設定データ編集部3016と、設定データ解析部3017と、設定値送信部3018とを有する。
表示部3013は、各種アプリ画面を表示する。
入力部3014は、設定データ3006に関する入力指示を受け付ける。
暗号化データ復号部3015は、QRコード読み取り部3020で読み取った内容と、ユーザが入力したパスワードとを元に暗号を復号化する。
設定データ編集部3016は、ユーザが入力した内容を元に設定データ3006を編集する。
設定データ解析部3017は、ユーザが指定する設定データ3006の解析を行う。
設定値送信部3018は、Wi-Fi通信11を通じて情報処理装置100に設定値を送信する。
制御部3012は、表示部3013、入力部3014、暗号化データ復号部3015、設定データ編集部3016、設定データ解析部3017、および設定値送信部3018の動作を制御する。
(各種情報および各種画面の構成)
図8A、図8Bは、情報処理装置100のNFCタグ102が持つ情報の模式図である。図8Aは情報処理装置100の出荷時にNFCタグ102に書き込む情報であり、図8Bは携帯端末200からNFCタグ102に設定を書き込んだ後の情報である。
図9A、図9Bは、情報処理装置100の装置設定104が持つ情報の模式図である。図9Aは情報処理装置100の出荷時に装置設定104に格納する情報であり、図9BはNFCタグ102に書き込まれた設定に基づいて設定を装置設定104に適用させた後の情報である。
図10は、携帯端末200の設定データ2005が持つ情報の模式図である。設定データ2005に設定項目(Key)に対して設定値(Value)が関連付けられて、設定データ2005の1行が情報処理装置100の1台用の設定である。つまり、図10に示す設定データ2005は情報処理装置100の3台用である。
図11A、図11Bは、情報処理装置100のNFCタグ102に書き込む設定項目と装置設定104に格納されている設定項目とのマッピング情報の模式図である。
図11Aに示すように、「NFCタグ側の識別子」と「装置側の設定側の識別子」とがそれぞれ対応する。また、図11Bに示すように、「装置設定側の識別子」である装置設定4/装置設定5/装置設定6は、すべてWi-Fi関連の設定項目に対応している。装置設定4はアクセスポイントとしてのWi-Fi機能の有効/無効の設定項目に対応している。装置設定5はアクセスポイントとして動作する際の識別名であるSSID(Service Set Identifier)の設定項目に対応している。装置設定6はアクセスポイントとして動作する際に接続するためのパスフレーズ(passphrase)の設定項目に対応している。パスフレーズは、Wi-FiのWPA-PSK/WPA2-PSK方式で接続するための認証情報である。装置設定1/装置設定2/装置設定3が対応する設定項目はここでは規定していない。
図12A~図12Gは、携帯端末200における専用アプリ2012によって表示される各種画面のイメージ図である。図12Aは設定データ2005を指定する際に表示する画面である。設定Key1/設定Key2/設定Key3は、例えばIPアドレスや言語設定など、NFC通信での情報処理装置100への書き込みだけで設定が完了する設定項目であり、設定Keyをユーザが編集することはできない。設定Key4/設定Key5/設定Key6は、ユーザが直接する設定項目としては表示されない。
図12B、図12C、図12Dは、設定データ2005が指定済みの状態で表示する画面である。図12E、および図12Fはエラーが発生したときに表示する画面である。図12Gは、NFC通信による設定書き込みが完了し情報処理装置100のWi-Fi機能の起動待ち状態で表示する画面である。
図13A~図13Iは、携帯端末300における専用アプリ3011によって表示される画面のイメージ図である。図13Aは、情報処理装置100の装置設定と携帯端末300のWi-Fi設定の選択画面である。この画面で装置設定3031を選択すると、図13Bの画面に遷移し、設定データ3006を編集できるようになる。各装置の証明書の設定は図13C~図13Eのように、証明書ファイルと証明書パスワードを設定できる。証明書パスワードとは、証明書のインポートに必要なパスワードのことである。図13Aの「装置へインポート」3032を選択すると、図13Fの画面に遷移する。この画面ではWi-Fiのセットアップ方法を選択できる。図13G、図13Hは証明書のインポートに失敗したときの画面である。図13Gには、Wi-Fi接続に失敗したときに表示される画面3043を示す。図13Iは証明書のインポートに成功したときの画面3045である。
証明書ファイルは情報処理装置100が、SSL/TLS(Secure Sockets Layer/Transport Layer Security)サーバや、子機としてのWi-Fi接続のためのIEEE802.1X方式の認証情報として用いることがある。一般的にこのファイルは、証明書と秘密鍵を含むPKCS#12形式で提供され、秘密鍵は証明書パスワードによって保護されている。証明書と秘密鍵をインポートするためには元のファイル自体と証明書パスワードが必要となる。
[1.2 動作]
(動作の概要)
一般的に、情報処理装置の設定を変更する際には、情報処理装置の電源を投入し待機状態になったらパネルなどで設定の変更操作を行う。情報処理装置にNFCインタフェースを搭載すれば、情報処理装置の電源を投入せずに携帯端末から情報処理装置のNFCタグに設定を書き込むことが可能になり、情報処理装置の電源が投入されたらNFCタグに書き込まれた設定を情報処理装置に適用させることができる。一方、情報処理装置への証明書ファイルのインポートなど、比較的サイズの大きなファイルを情報処理装置の設定として送信する必要がある場合、NFCタグのサイズが不十分のためNFC通信だけでは設定が完了しない。第1の実施の形態に係る情報処理システムでは、このような事態に対処するため、NFC通信により情報処理装置100のWi-Fi機能を起動させ、Wi-Fi通信で証明書ファイルをインポートする。
以下に、第1の実施の形態に係る情報処理システムの動作を説明する。
まず、情報処理装置100の動作の概要を説明する。
NFCタグ102を有するNFCユニット101は、NFCユニット201を具備する携帯端末200を近距離に近づけた(かざされたという)場合に、NFCタグ102の内容を携帯端末200が読み込める、かつ書き込めるようにする部品である。また、NFCユニット101は、電源と搬送波の源振が携帯端末200から供給できるため、NFCタグ102の内容の読み書き時に情報処理装置100の電源を投入する必要が無い。
情報処理装置100は、工場などで初回起動時に各種情報を収集してNFCタグ102に書き込んでおく。NFCタグ102に書き込むNFCタグ情報は、図8Aが示すように情報処理装置100に関する情報1031が含まれる。情報処理装置100に関する情報1031には、例えば、情報処理装置100の名称やシリアル番号など情報処理装置100を識別するための情報が存在する。
さらに、多様な環境で各種機能を提供するために図9Aが示すように様々な設定が装置設定104として、情報処理装置100の内部のストレージ103において管理されている。例えば、どの言語でユーザインタフェースをパネル1004に表示するかは言語設定で格納されている。各種設定は工場出荷時にデフォルト値で設定され、出荷後にユーザは必要に応じて変更することができる。
情報処理装置100を起動する際にNFCタグ102に所定のフォーマットで図8Bの設定情報1032が示すような情報が書き込まれていた場合、設定変更が要求されたと見なされる。そのとき、情報処理装置100は、設定情報1032の内容に基づいて装置設定104の内容を変更する。設定変更後に設定情報1032の内容が不要になるため、設定情報1032がクリアされNFCタグ102は図8Aのような情報に上書きされる。
装置設定104には、アクセスポイントとしてのWi-Fi機能の有効/無効、SSID、およびパスフレーズが設定項目として含まれる。
次に、携帯端末200の動作の概要を説明する。
携帯端末200に専用アプリ2012を予めインストールする。専用アプリ2012を最初に起動すると図12Aが示す画面を表示し、ユーザに設定データ2005を指定して貰う。設定データ2005を指定した後に図12Bが示す画面を表示し、指定された設定データ2005の内容を画面要素2045で列挙するとともに画面要素2046でユーザに対する要求メッセージを表示する。図12B、図12C、または、図12Dが表示されている状態で携帯端末200を情報処理装置100のNFCタグ102にかざすと、NFCユニット201が近距離無線通信10でNFCユニット101と通信し、画面要素2045が示す内容を元に設定データ編集部2019が編集した設定データ2005が所定のフォーマットでNFCタグ102に書き込まれる。
次に、携帯端末300の動作の概要を説明する。
携帯端末300に専用アプリ3011を予めインストールする。専用アプリ3011を起動すると、図13Aのような画面が表示される。装置設定3031を選択すると、図13Bの画面に遷移する。この画面で設定データ3006を選択すると、各装置の証明書のインポート設定が行えるようになる。
図13C~図13Eの画面は各装置の証明書の設定を行った状態の画面のイメージ図である。図13C~図13Eの画面には、開くボタン3051、画面要素3052、画面要素3053、画面要素3054、画面要素3055、およびOKボタン3056が含まれる。証明書の設定が完了した状態でOKボタン3056を押すと、図13Aの画面に戻る。図13Aの「装置へインポート」3032を選択すると、図13Fの画面に遷移し、Wi-Fiの設定が行えるようになる。
図13Fの画面には、選択肢3061とキャンセルボタン3062とが含まれる。選択肢3061としては、QRコード、NFC、WPS、手動入力が含まれる。図13Fの画面でQRコードを選択すると、携帯端末300のカメラ3004が起動し、QRコード読み取り部3020でQRコードの中身を読み取る。QRコードを読み取ると専用アプリ3011は保護解除パスワードの入力を求める。この保護解除パスワードは図12B、図12C、図12Dで設定したものである。ユーザから保護解除パスワードが入力されると、専用アプリ3011内の暗号化データ復号部3015が暗号を解析し、情報処理装置のSSIDとパスフレーズを得る。専用アプリ3011はこのSSIDとパスフレーズを使用し、携帯端末300のWi-Fi通信部3019で情報処理装置100のWi-Fiユニット105とWi-Fi通信11を行う。情報処理装置100とWi-Fi通信11の確立後、専用アプリ3011は所定のフォーマットで証明書データを送り付ける。
(動作の詳細)
次に、第1の実施の形態に係る情報処理システムの動作の詳細を説明する。
図14、および図15は、携帯端末200側の処理の一例を示すフローチャートである。
図14は、携帯端末200における専用アプリ2012を起動する際の処理の一例を示すフローチャートである。図14に示す携帯端末200側の処理は、専用アプリ2012を起動するときに呼ばれる処理である。
まず、ステップS11において、制御部2013は、既に設定データ2005が指定済みか確認する処理を開始する。既に設定データ2005が指定済みであると制御部2013が確認した場合(ステップS12;Y)、携帯端末200は後述のステップS19の処理に移る。一方、設定データ2005が指定済みであることを制御部2013が確認できなかった場合(ステップS12;N)、ステップS13において、表示部2014が図12Aに示す画面を表示し、入力部2015はユーザに設定データ2005を指定して貰う。なお、専用アプリ2012の初回起動時は設定データ2005がまだ指定されていないため、携帯端末200は、ステップS13の処理を実行する。設定データ2005を1回指定すると専用アプリ2012は指定されたことを示す情報、および設定データ2005の中身を記憶するため、次回起動するときに指定済みと見なされ、携帯端末200は、ステップS19の処理を実行する。
次に、ステップS14では、制御部2013は、ステップS13の処理で表示した図12Aに対するユーザ反応として、設定データ2005が指定されたか否かを確認する。設定データ2005が指定されたことを制御部2013が確認した場合(ステップS14;Y)、携帯端末200は、ステップS16の処理に移る。設定データ2005が指定されたことを制御部2013が確認できなかった場合(ステップS14;N)、携帯端末200は、ステップS15の処理に移る。例えば、ユーザが図12Aの画面で設定データ一覧2031のどれか1つを設定データ2005として選択した場合、携帯端末200は、設定データ2005が指定されたと見なし、ステップS16の処理を実行する。一方、ユーザが図12Aの画面でキャンセルボタン2032をタップした場合、携帯端末200は、設定データ2005の指定が無いと見なし、ステップS15の処理を実行する。
設定データ2005の指定がなければ専用アプリ2012の処理を進めることができないため、ステップS15において、表示部2014が例えば図12Eに示すようなエラー画面を表示する。その後、OKボタン2033がタップされたら制御部2013は専用アプリ2012を閉じて、図14の処理を終了する。
ステップS16では、設定データ解析部2016が、指定された設定データ2005を解析する。設定データ解析部2016は、どの設定項目に対してどの設定値が記載されたのかを所定の処理で解析を行う。次に、ステップS17の処理に進み、制御部2013は、ステップS16の解析の結果、設定データ2005に証明書ファイルの設定が含まれているか否かを確認する。証明書ファイルの設定が含まれていることを制御部2013が確認した場合(ステップS17;Y)、携帯端末200は、ステップS18の処理に移る。証明書ファイルの設定が含まれていることを制御部2013が確認できなかった場合(ステップS17;N)、携帯端末200はステップS19の処理に移る。
ステップS18では、設定データ編集部2019が、設定データ2005にWi-Fi設定を追加する。例えば、設定データ編集部2019は以下の3つの設定を追加し、設定Key1/設定Key2/設定Key3と合わせて設定データ2005を生成する。
(1)情報処理装置100のWi-Fi機能を有効にするため、設定Key4に”Enable”を設定する。
(2)SSIDの値としてランダムな値を生成し、設定Key5に生成した値を設定する。
(3)パスフレーズとしてランダムな値を生成し、設定Key6に生成した値を設定する。
ステップS19では、携帯端末200は、表示部2014によって例えば図12Bに示す画面を表示し、ユーザ操作を待つ。
ステップS19の処理を実行した後に例えば図12Bに示す画面が表示されるが、ユーザの操作によって、携帯端末200が次に行う振る舞いが異なる。設定データ2005として、図10に示すような情報が指定されたことを例として説明する。図10では、設定項目(設定Key1など)に対して設定対象の情報処理装置100の台数分(設定値リスト2022、設定値リスト2023、設定値リスト2024)用の設定値(Value11など)がリストされている。
設定データ2005として図10に示すような情報が指定された場合、専用アプリ2012は図12B、図12C、および図12Dのように3台分の設定値リスト2022,20023,2024をページごとに表示する。専用アプリ2012は、図10に示すような情報が設定データ2005として指定された直後に図12Bのように設定値リスト2022の内容を最初に画面要素2045に表示する。図12B、図12C、および図12Dの画面において画面要素2043には、設定値リスト台数分の何台目が表示されているかが示されている(設定値リスト2022は1/3、設定値リスト2023は2/3、設定値リスト2024は3/3)。
図12B、図12C、および図12Dの画面において画面要素2042は、前の設定値リストを示している。図12B、図12C、および図12Dの画面において画面要素2044は、次の設定値リストを示している。ユーザは画面に触れた状態で指を滑らせる操作(スワイプ操作という)で該当する設定値リストを表示させることができる。例えば、図12Bの画面を表示中にユーザが右から左へスワイプ操作を行うと図12Cの画面が表示され、再び右から左へスワイプ操作を行うと図12Dの画面が表示される。逆方向のスワイプ操作で画面が逆パターンで切り替わる。つまり、図12Dを表示中に左から右へスワイプ操作を行うと図12Cの画面が表示され、再び左から右へスワイプ操作を行うと図12Bの画面が表示される。ユーザがスワイプ操作するたびに画面の内容が図12B、図12C、または図12Dの画面に切り変わる。
なお、図12B、図12C、および図12Dの画面においてユーザが開くボタン2041をタップすると、図12Aの画面で別の設定データ2005を指定することができる。ユーザが開くボタン2041をタップし、別の設定データ2005を指定せずにキャンセルボタン2032をタップした場合、設定データ2005が既に指定されたため、図12Aの画面を閉じて開くボタン2041をタップする前の状態に戻る。最後に図12B、図12C、または、図12Dの画面が表示されている状態で携帯端末200を情報処理装置100にかざすと設定データ2005がNFCタグ102に書き込まれる。詳細は後述の図15で説明する。
図15は、携帯端末200における専用アプリ2012のNFC通信による設定書き込みの処理の一例を示すフローチャートである。図15に示す携帯端末200側の処理は、専用アプリ2012が図12B、図12C、または、図12Dの画面が表示されている状態で携帯端末200が情報処理装置100にかざされたときに呼ばれる処理である。
まず、ステップS21において、制御部2013は、携帯端末200が情報処理装置100にかざされるまで待つ処理を開始する。携帯端末200が情報処理装置100にかざされことを検知した場合(ステップS22;Y)、制御部2013は後述のステップS23の処理に移る。携帯端末200が情報処理装置100にかざされことを検知していない場合(ステップS22;N)、制御部2013はステップS21の処理に移る。ステップS23では、制御部2013は、NFC通信部2011を経由してNFCタグ102に書き込まれている情報を読み込む。
次に、ステップS24では、旧タグ情報解析部2017が、NFCタグ102から読み込んだ情報を所定の処理で解析し、既に設定の書き込みが完了しているか否かを確認する。既に設定の書き込みが完了していることを旧タグ情報解析部2017が確認した場合(ステップS24;Y)、携帯端末200はステップS25の処理に移る。設定の書き込みが完了していることを旧タグ情報解析部2017が確認できなかった場合(ステップS24;N)、携帯端末200はステップS26の処理に移る。
ステップS25では、表示部2014が図12Fのエラーを示す画面2047を表示する。ここで、ユーザによってOKボタン2048がタップされたら表示部2014は画面2047を閉じて携帯端末200はステップS21の処理に戻る。ステップS21の処理に戻ると、表示部2014は図12Fの画面2047を表示する前の画面を表示する。
ステップS26では、新タグ情報生成部2018が、設定データ2005に基づいて所定のフォーマットでNFCタグ102に書き込む情報を生成する。そして、制御部2013は、NFC通信部2011を経由して生成した情報をNFCタグ102に書き込む。
ステップS27では、制御部2013は、ステップS18の処理において設定データ編集部2019によって追加されたWi-Fi設定を書き込んだか否かを確認する。Wi-Fi設定を書き込んだことを制御部2013が確認した場合(ステップS27;Y)、携帯端末200はステップS28の処理に移る。Wi-Fi設定を書き込んだことを制御部2013が確認できなかった場合(ステップS27;N)、図15の処理を終了する。
ステップS28では、表示部2014が例えば図12Gに示す画面を表示して情報処理装置100の起動を促し、図15の処理を終了する。
なお、NFCタグ102に設定情報1032が書き込まれた状態になった後、図15に示す処理をステップS21から再び実行すると、ステップS24の処理で既に設定が書き込まれていると見なされ、ステップS25の処理が実行される。
図16は、情報処理装置100が起動するときの処理の一例を示すフローチャートである。図16に示す情報処理装置100側の処理は、情報処理装置100の起動時に呼ばれる処理である。
まず、初期化処理部1012は、NFCタグ制御部1018を経由してNFCタグ102に書き込まれている情報を読み込む。その後、ステップS31において、タグ情報解析部1015は読み込んだ情報を解析して設定が書き込まれているかを確認する処理を開始する。例えば図8Bに示したようにNFCタグ102から読み込んだ情報に設定情報1032が存在するかを検証する。設定が書き込まれていることをタグ情報解析部1015が確認した場合(ステップS32;Y)、情報処理装置100はステップS33の処理に移る。設定が書き込まれていることをタグ情報解析部1015が確認できなかった場合(ステップS32;N)、情報処理装置100は図16の処理を終了する。
ステップS33では、制御部1011が、装置設定管理部1014を経由してタグ情報解析部1015が解析した設定情報1032の内容に基づいて、該当する装置設定104の設定項目の設定値を変更する。
次に、ステップS34において、制御部1011が、NFCタグ制御部1018を経由してNFCタグ102に書き込まれている設定をクリアする。つまり、図8Bで示す設定情報1032を無くして、図8Aが示すような内容に書き換える。
次に、ステップS35において、制御部1011は、装置設定管理部1014を経由して装置設定104のWi-Fi設定として、Wi-Fiアクセスポイント機能の有効/無効の値を確認する。Wi-Fi設定が有効であった場合(ステップS35;Y)、情報処理装置100はステップS36の処理に移る。Wi-Fi設定が無効であった場合(ステップS35;N)、情報処理装置100は図16の処理を終了する。
ステップS36では、制御部1011は、Wi-Fi通信部1019を経由して設定されたSSIDとパスフレーズによってアクセスポイントとしてのWi-Fi機能を起動する。このとき、セキュリティを考慮し、アクセスポイントとして起動する前にパスワードの入力を求め、特定のパスワードを知っているユーザにしかアクセスポイントモードを起動できないようにしてもよい。
ステップS37では、QRコード生成部1022で生成したQRコード付きのメニューマップを印刷処理部1021で画像形成し、印刷部1005で印刷を行う。メニューマップの印刷は、例えばユーザが操作によりパネル1004を操作することで実行される。このとき、QRコードを印刷するのではなく、パネル1004やWEBなどに表示する方式でもよい。また、QRコードを印刷する方式と表示する方式等を併用してもよい。さらに、セキュリティを考慮し、QRコードの印刷や表示前に、事前に設定したパスワードの入力を求め、パスワードを知っている特定のユーザのみにQRコードを印刷または表示できるようにしてもよい。
図17、および図18は、携帯端末300側の処理の一例を示すフローチャートである。
図17は、携帯端末300における専用アプリ3011によるWi-Fi通信での設定の処理の一例を示すフローチャートである。図17に示す携帯端末300側の処理は、専用アプリ3011を起動するときに呼ばれる処理である。
まず、ステップS41において、表示部3013は図13Aに示す画面を表示する。次に、ステップS42では、証明書のインポート設定を行うため、ユーザが装置設定3031を選択する。ステップS43では、表示部3013が図13Bに示すような設定データ一覧3041が表示された画面を表示し、入力部3014はユーザに設定データ3006を指定して貰う。
次に、ステップS44では、制御部3012は、設定データ3006が指定されたか否かを確認する。ユーザによってOKボタン3042がタップされ、設定データ3006が指定されたことを制御部3012が確認した場合(ステップS44;Y)、図13Aの示す画面に戻り、情報処理装置100は図17の処理を終了する。設定データ3006が指定されたことを制御部3012が確認できなかった場合(ステップS44;N)、情報処理装置100はステップS45の処理に移る。
設定データ3006の指定がなければ専用アプリ3011の処理を進めることができないため、ステップS45では、表示部3013は図13Hに示すようなエラーを示す画面を表示する。その後、OKボタン3044がタップされたらステップS43の処理に移り、表示部3013が図13Bの画面を表示し、ユーザへ装置設定をして貰うよう促す。
図18に示す携帯端末300側の処理は、情報処理装置100が起動し、QRコード付きのメニューマップを印刷した後のフローチャートである。
まず、ステップS51において、ユーザが図13Aの画面に表示されている「装置へインポート」3032を選択すると、専用アプリ3011は図13Fの画面に遷移し、Wi-Fi設定方法を選択できるようにする。ユーザが選択肢3061からQRコードを選択すると、カメラ3004が起動してQRコードが認識できるようになるので、ユーザは図16の処理で印刷したQRコードをカメラ3004で読み込む。専用アプリ3011はQRコードを読み込んだ後、ユーザに暗号解読用のパスワードの入力を求め、ユーザはパスワードを入力する。
ステップS51の処理で読み込んだQRコードは暗号化されているため、そのままでは内容が分からない。そのため、次に、ステップS52において、ステップS51の処理で入力されたパスワードを使用して、専用アプリ3011内の暗号化データ解析部3015で内容を復号化し、情報処理装置100のSSIDとパスフレーズとを取得する。
次に、ステップS53において、制御部3012は、Wi-Fi通信部3019を経由して、ステップS52の処理で復号化して得たSSIDの値のWi-Fiを検出する処理を開始する。検出対象のWi-Fiが制御部3012によって検出された場合(ステップS54;Y)、情報処理装置100はステップS55の処理に移る。検出対象のWi-Fiが制御部3012によって検出されていない場合(ステップS54;N)、情報処理装置100はステップS53に移りWi-Fiを検出する処理を継続する。
ステップS55では、制御部3012は、Wi-Fi通信部3019を経由して、ステップS52の処理で復号化して得たパスフレーズによりWi-Fiに接続する。次に、ステップS56において、制御部3012は、Wi-Fi通信部3019を経由して、接続したWi-Fi通信11により設定データ3006で指定されている証明書ファイルと証明書パスワードとを情報処理装置100に送信する。ここでファイル送信するためのプロトコルはFTP(File Transfer Protocol)やHTTP(Hypertext Transfer Protocol)など、ファイルの送信が可能なプロトコルであればどのようなものでもよい。
次に、ステップS57において、制御部3012は、Wi-Fi通信部3019を経由して、情報処理装置100の装置設定104の識別子である装置設定4/装置設定5/装置設定6を出荷時の値に変更する要求(リセット要求)をWi-Fi通信により送信する。これによって情報処理装置100の装置設定104における装置設定4/装置設定5/装置設定6は出荷時の値に変更される。これは、Wi-Fi通信による設定が完了したため、Wi-Fi関連の設定を出荷時の状態に戻すことを目的としている。次に、ステップS58において、制御部3012は、Wi-Fi通信部3019を経由して、情報処理装置100とのWi-Fi接続を切断する。
図19は、情報処理装置100によるWi-Fi通信による設定受付の処理の一例を示すフローチャートである。図19に示す情報処理装置100側の処理は、図16のステップS36の処理でWi-Fi機能を起動した後の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS61において、制御部1011は、Wi-Fi通信部1019を経由して、起動済のアクセスポイントとしてのWi-Fi機能によって他の端末からの接続を待つ。Wi-Fi接続された場合(ステップS62;Y)、情報処理装置100はステップS63の処理に移る。Wi-Fi接続されない場合(ステップS62;N)、情報処理装置100はステップS61の処理に戻りWi-Fi接続待ちを継続する。
ステップS63では、制御部1011は、Wi-Fi通信部1019を経由して、データが受信するのを待つ。Wi-Fi通信部1019を経由して何らかのデータを受信した場合(ステップS64;Y)、制御部1011はステップS65の処理に移る。データ受信していない場合(ステップS64;N)、制御部1011はステップS70の処理に移る。
ステップS65では、制御部1011は、データ解析部1020によって、受信データを解析する。次に、ステップS66において、制御部1011は、受信データが証明書ファイルと証明書パスワードであるか否かを判断する。受信データが証明書ファイルと証明書パスワードであると判断した場合(ステップS66;Y)、ステップS67の処理に移る。受信データが証明書ファイルと証明書パスワードではないと判断した場合(ステップS66;N)、制御部1011はステップS68の処理に移る。
ステップS67では、制御部1011は、データ解析部1020によって証明書パスワードにより証明書ファイルの保護を解除させ、得られた証明書と秘密鍵の情報をストレージ103の証明書情報1006に格納することによって、証明書ファイルのインポートを行う。その後、制御部1011はステップS63の処理に戻る。
ステップS68では、制御部1011は、受信データが装置設定104の識別子である装置設定4/装置設定5/装置設定6を出荷時の値に変更する要求(Wi-Fi関連の設定のリセット要求)であるか否かを判断する。受信データがWi-Fi関連の設定のリセット要求であると判断した場合(ステップS68;Y)、ステップS69の処理に移る。受信データがWi-Fi関連の設定のリセット要求ではないと判断した場合(ステップS68;N)、受信データを破棄しステップS63の処理に戻る。
ステップS69では、制御部1011は、Wi-Fi関連の設定のリセットを実行する。すなわち、制御部1011は、装置設定4/装置設定5/装置設定6を出荷時の値に変更した値を、ストレージ103の装置設定104に格納する。
ステップS70では、制御部1011は、Wi-Fi通信部1019を経由して、他の端末からのWi-Fi接続が切断されたか否かを確認する。切断されていれば(ステップS70;Y)、制御部1011は、ステップS71の処理に移る。切断されていなければ(ステップS70;N)、ステップS63の処理に戻り、データの受信待ちを継続する。
ステップS71では、制御部1011は、ストレージ103の装置設定104の装置設定4の値を確認し、Wi-Fi関連の設定値が無効であるか否かを確認する。設定値が無効であれば(ステップS71;Y)、制御部1011はステップS72の処理に移り、Wi-Fi機能を終了し、図19の処理を終了する。設定値が有効のままであれば(ステップS71;N)、制御部1011はステップS61の処理に戻り、Wi-Fi接続を再度待つ。
[1.3 効果]
以上のように、第1の実施の形態に係る情報処理システムによれば、情報処理装置の設定を行う際のユーザの利便性を向上させることが可能となる。
第1の実施の形態に係る情報処理システムによれば、情報処理装置100に対して、NFCタグ102の格納容量よりも大きいサイズの証明書ファイルなどの設定情報を携帯端末300から送信可能となる。また、装置設定用の携帯端末200と証明書インポート用の携帯端末300とが分かれることによって、証明書のような機密情報が外部流出するのを防ぐことができる。携帯端末300は、情報処理装置100の電源を入れてQRコードを読み込むだけで、自動で情報処理装置100にWi-Fi接続し、すべての設定が完了する。これにより、情報処理装置100が複数台ある場合であっても、Wi-Fi接続するための設定や証明書ファイルの設定を1台ずつ行う手間が省略される。
[1.4 変形例]
以上の説明では、QRコードを用いて携帯端末300に情報処理装置100のSSIDとパスワードを設定したが、Wi-Fi設定方法は図13Fに示す通りいくつか方法が存在する。例えば、NFCによる近距離無線通信で情報処理装置100のSSIDとパスフレーズを取得する方法であってもよい。また、WPS(Wi-Fi Protected Setup)といった自動でWi-Fiのセットアップを行ってくれるプロトコルを使用する方法であってもよい。また、情報処理装置100のパネル1004やメニューマップに表示されているSSIDとパスフレーズを手動で携帯端末300に入力して接続する方法であってもよい。いずれの方法を使用しても大まかな動作はQRコードを用いる方法と変わらないため、説明を割愛する。Wi-Fiの接続方法が異なっていても、上記第1の実施の形態に係る情報処理システムと同様の効果を得ることができる。
また、以上の説明では、情報処理装置100の設定を行う側の構成要素として携帯端末200,300を例として説明したが、これに限るものではない。デスクトップPC(パソコン)やノートPCなどでもよい。
また、本発明の第1の実施の形態では、Wi-Fi通信によって設定する項目として証明書ファイルを例として説明したが、これに限るものではない。NFCタグ102に書き込むことができないサイズの設定であれば、証明書以外のファイルや個々の設定項目の値のサイズは小さくても設定項目数が大きい場合などでもよく、証明書ファイルに限るものではない。
本発明の第1の実施の形態では、QRコードを印刷する例で説明したが、QRコードはパネル1004等に表示する方法でもよい。また、QRコードに相当する情報を格納部としてのNFCタグ102に出力するようにしてもよい。この場合、携帯端末300は、NFCユニット303、およびNFC通信部3021によってNFCタグ102に出力された情報を取得するようにしてもよい。
<2.その他の実施の形態>
本発明による技術は、上記実施の形態の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
上記実施の形態では、情報処理装置100が画像形成装置(印刷装置)である場合を例に説明したが、情報処理装置100が、コピー機能、スキャン機能、プリント機能、およびファックス機能等を有するMFP(複合機)であってもよい。また、情報処理装置100は、印刷機能を有しない装置であってもよい。