JP7577413B2 - 偏光子保護フィルム、偏光板および画像表示装置 - Google Patents
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Description
1つの実施形態において、上記偏光子保護フィルムは、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂およびシクロオレフィン系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の樹脂を含む。
1つの実施形態において、上記偏光子保護フィルムは、90nm~160nmまたは200nm~320nmの正面位相差Re(550)を有する。
1つの実施形態において、上記偏光子保護フィルムは、樹脂フィルムの延伸フィルムである。
1つの実施形態において、上記偏光子保護フィルムは、長手方向を0°とした際に、時計回りに、20°~60°または110°~150°の方向に遅相軸を有する。
1つの実施形態において、上記偏光子保護フィルムは、ヘイズが、3%以下である。
本発明の別の局面によれば、偏光子と該偏光子の少なくとも片側に配置された上記偏光子保護フィルムとを有し、65℃、90%RH環境下で96時間経過後における可視光線透過率の変化率が、10%以下である、偏光板が提供される。
1つの実施形態において、上記偏光板においては、上記偏光子と上記偏光子保護フィルムとが、紫外線硬化型接着剤を介して貼り合せられている。
1つの実施形態において、上記偏光板の可視光線透過率が、20%以上である。
1つの実施形態において、上記偏光子保護フィルムが、90nm~160nmの正面位相差Re(550)を有し、上記偏光子の吸収軸方向と前記偏光子保護フィルムの遅相軸とのなす角度が、時計回りまたは反時計回りに、35°~55°である。
1つの実施形態において、上記偏光子が長尺状であり、上記偏光子保護フィルムが長尺状の斜め延伸フィルムであり、該偏光子と該偏光子保護フィルムとが、長手方向を揃えて貼り合せられている。
本発明の別の局面によれば、上記偏光板を備えた、画像表示装置が提供される。
本明細書における用語および記号の定義は下記のとおりである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Rth=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
本発明の実施形態による偏光子保護フィルムは、色素を含有する樹脂フィルムであって、吸水率が、3.0%以下である。従来の着色層を設けた偏光板は、環境による物性変化が大きく、加湿環境下において色素抜け等の問題が生じ得るが、偏光子保護フィルムに色素を含有させ、かつ、その吸水率を所定の値以下とすることにより、加湿環境下における物性変化が抑制された偏光板を得ることができる。
樹脂フィルムを形成する樹脂としては、所望の吸水率を実現し得る任意の適切な樹脂が用いられる。樹脂フィルムを形成する樹脂の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリノルボルネン等のシクロオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリスルホン系樹脂等が挙げられる。中でも、加湿環境下における安定性に優れる(換言すれば、3%以下の吸水率を好適に実現できる)ことから、ポリエチレンテレフタレート樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂およびシクロオレフィン系樹脂が好ましい。なお、「(メタ)アクリル系樹脂」とは、アクリル系樹脂および/またはメタクリル系樹脂をいう。
上記色素の具体例としては、アントラキノン系、トリフェニルメタン系、ナフトキノン系、チオインジゴ系、ペリノン系、ペリレン系、スクアリリウム系、シアニン系、ポルフィリン系、アザポルフィリン系、フタロシアニン系、サブフタロシアニン系、キニザリン系、ポリメチン系、ローダミン系、オキソノール系、キノン系、アゾ系、キサンテン系、アゾメチン系、キナクリドン系、ジオキサジン系、ジケトピロロピロール系、アントラピリドン系、イソインドリノン系、インダンスロン系、インジゴ系、チオインジゴ系、キノフタロン系、キノリン系、トリフェニルメタン系等の染料が挙げられる。染料は、マトリクスである上記樹脂フィルムと良好に相溶し得ることから、好ましく用いられ得る。
1つの実施形態においては、偏光子保護フィルムは、特定波長範囲の光を選択的に吸収する(すなわち、特定範囲の波長帯域に吸収極大波長を有する)。別の実施形態においては、偏光子保護フィルムは、可視光領域全波長を吸収するように機能する。好ましくは、偏光子保護フィルムは、特定波長範囲の光を選択的に吸収する。特定波長範囲の光を選択的に吸収する偏光子保護フィルムによれば、可視光線透過率の低下(すなわち、輝度の低下)を抑制しつつ、反射防止機能を高めることができる。また、吸収される光の波長を調整することにより、B項に記載の偏光板の反射色相をニュートラルにすることができる。
本発明の実施形態による偏光板は、偏光子と、該偏光子の少なくとも片側に配置されたA項に記載の偏光子保護フィルム(以下、着色偏光子保護フィルム)と、を有する。当該偏光板の可視光線透過率は、好ましくは20%以上、より好ましくは25%以上、さらに好ましくは30%~50%である。また、当該偏光板の偏光度は、99.9%以上であり、好ましくは99.95%以上である。
可視光線透過率の変化率(%)=(96h後の可視光線透過率-初期の可視光線透過率)/初期の可視光線透過率×100
上記B項に記載の偏光板は、光学セルを備えた画像表示装置に適用され得る。したがって、本発明は、上記偏光板を備えた画像表示装置を包含する。画像表示装置の代表例としては、液晶セルを備えた液晶表示装置、有機エレクトロルミネセンス(EL)セルを備えた有機EL表示装置等が挙げられる。代表的には、上記偏光板は、液晶セル、有機ELセル等の光学セルの視認側に配置されて、視野角向上効果および/または反射防止効果を広帯域に渡って安定に発揮し得る。また、このとき、着色偏光子保護フィルムが偏光子よりも光学セル側となるように偏光板を配置することにより、視野角向上効果に加えて色ムラ抑制効果が得られ得る。なお、液晶セルおよび有機ELセルについては、本発明の特徴的な部分ではなく、かつ、業界で周知の構成が採用され得るので、詳細な説明は省略する。
測定対象のフィルムを長さ4cmおよび幅4cmに切り出し、測定試料とした。当該測定試料について、Axometrics社製、製品名「Axoscan」を用いて面内位相差を測定した。測定波長は550nm、測定温度は23℃であった
(2)可視光線透過率
実施例および比較例で作製した偏光板について、紫外可視分光光度計(日本分光社製、製品名「V7000シリーズ」)を用いて可視光線透過率を測定した。具体的には、偏光板を、紫外可視分光光度計(日本分光社製 V-7100)を用いて波長380nm~780nmの透過率Tsを測定して、可視光線透過率Tsとした。このTsは、JIS Z8701の2度視野(C光源)により測定して視感度補正を行なったY値である。
(3)吸水率
実施例および比較例で用いた着色層(着色偏光子保護フィルムまたは着色粘着剤層)について、JIS K 7209に記載の「プラスチックの吸水率及び沸騰吸水率試験方法」に準拠して測定した。試験片の大きさは50mm辺の正方形の平板で、水温25℃の水に24時間試験片を浸水させた後、浸水前後の重量変化を測定することにより求めた。単位は%である。
(4)ヘイズ
実施例および比較例で用いた着色層(着色偏光子保護フィルムまたは着色粘着剤層)について、JIS 7136で定める方法により、ヘイズメーター(村上色彩科学研究所社製、商品名「HN-150」)を用いて測定した。
(5)厚み
シックネステスターを用いて、幅方向の厚みを10mmピッチで測定し、その平均値を厚みとして算出した。
1.偏光子の作製
厚み30μmのポリビニルアルコール(PVA)系樹脂フィルム(クラレ製、製品名「PE3000」)の長尺ロールを、ロール延伸機により長手方向に5.9倍になるように長手方向に一軸延伸しながら同時に膨潤、染色、架橋、洗浄処理を施し、最後に乾燥処理を施すことにより厚み12μmの偏光子を作製した。
具体的には、膨潤処理は20℃の純水で処理しながら2.2倍に延伸した。次いで、染色処理は得られる偏光子の単体透過率が45.0%になるようにヨウ素濃度が調整されたヨウ素とヨウ化カリウムの重量比が1:7である30℃の水溶液中において処理しながら1.4倍に延伸した。更に、架橋処理は、2段階の架橋処理を採用し、1段階目の架橋処理は40℃のホウ酸とヨウ化カリウムを溶解した水溶液において処理しながら1.2倍に延伸した。1段階目の架橋処理の水溶液のホウ酸含有量は5.0重量%で、ヨウ化カリウム含有量は3.0重量%とした。2段階目の架橋処理は65℃のホウ酸とヨウ化カリウムを溶解した水溶液において処理しながら1.6倍に延伸した。2段階目の架橋処理の水溶液のホウ酸含有量は4.3重量%で、ヨウ化カリウム含有量は5.0重量%とした。また、洗浄処理は、20℃のヨウ化カリウム水溶液で処理した。洗浄処理の水溶液のヨウ化カリウム含有量は2.6重量%とした。最後に、乾燥処理は70℃で5分間乾燥させて偏光子を得た。
イソソルビド(以下「ISB」と略記することがある)81.98質量部に対して、トリシクロデカンジメタノール(以下「TCDDM」と略記することがある)47.19質量部、ジフェニルカーボネート(以下「DPC」と略記することがある)175.1質量部、及び触媒として、炭酸セシウム0.2質量%水溶液0.979質量部を反応容器に投入し、窒素雰囲気下にて、反応の第1段目の工程として、加熱槽温度を150℃に加熱し、必要に応じて攪拌しながら、原料を溶解させた(約15分)。次いで、圧力を常圧から13.3kPaにし、加熱槽温度を190℃まで1時間で上昇させながら、発生するフェノールを反応容器外へ抜き出した。反応容器全体を190℃で15分保持した後、第2段目の工程として、反応容器内の圧力を6.67kPaとし、加熱槽温度を230℃まで、15分で上昇させ、発生するフェノールを反応容器外へ抜き出した。攪拌機の攪拌トルクが上昇してくるので、8分で250℃まで昇温し、さらに発生するフェノールを取り除くため、反応容器内の圧力を0.200kPa以下に到達させた。所定の攪拌トルクに到達後、反応を終了し、生成した反応物を水中に押し出して、ポリカーボネート樹脂のペレットを得た。得られたポリカーボネート樹脂を80℃で5時間真空乾燥をした後、樹脂100重量部に対して0.29重量部の染料(山田化学社製 商品名FDG-007)と同時に二軸押出機(東芝機械社製、シリンダー設定温度:250℃)、Tダイ(幅300mm、設定温度:250℃)、チルロール(設定温度:120~130℃)および巻取機を備えたフィルム製膜装置を用いて、厚み70μmの着色ポリカーボネート樹脂フィルムを作製した。
さらに、未延伸の上記ポリカーボネート樹脂フィルムを、同時二軸延伸機を用い、予熱処理および同時二軸延伸に供し、位相差フィルムとして機能する着色偏光子保護フィルムを得た。予熱温度は145℃とした。延伸温度は140℃(Tg+10℃)とし、長手方向の延伸倍率を1.2倍、幅方向の延伸倍率を1.9倍とした。
得られた着色偏光子保護フィルムの厚みは30μmであり、正面位相差Re(550)は144nmであり、590nmに吸収極大波長を有していた。また、遅相軸方向は、長手方向に対して135°であった。
上記偏光子の一方の側に、紫外線硬化型接着剤を介して、TACフィルム(富士フィルム社製、製品名「TG60UL」、厚み:60μm)をロールツーロールにより貼り合わせ、次いで、偏光子の他方の側に、紫外線硬化型接着剤を介して、上記着色偏光子保護フィルムをロールツーロールにより貼り合わせ、これにより、保護フィルム/偏光子/着色偏光子保護フィルムの構成を有する長尺状の偏光板1を得た。
色素として山本化成社製、製品名「PD-320」を0.3重量部用いたこと、および、延伸温度を139℃(Tg+9℃)としたこと以外は実施例1と同様にして、着色偏光子保護フィルムを得た。得られた着色偏光子保護フィルムの厚みは30μmであり、正面位相差Re(550)は135nmであり、590nmに吸収極大波長を有していた。また、遅相軸方向は、長手方向に対して135°であった。
上記着色偏光子保護フィルムを用いたこと以外は実施例1と同様にして、保護フィルム/偏光子/着色偏光子保護フィルムの構成を有する長尺状の偏光板2を得た。
色素の添加量を0.18重量部にしたこと、および、延伸温度を142℃(Tg+12℃)としたこと以外は実施例1と同様にして、着色偏光子保護フィルムを得た。得られた着色偏光子保護フィルムの厚みは20μmであり、正面位相差Re(550)は100nmであり、590nmに吸収極大波長を有していた。また、遅相軸方向は、長手方向に対して135°であった。
上記着色偏光子保護フィルムを用いたこと以外は実施例1と同様にして、保護フィルム/偏光子/着色偏光子保護フィルムの構成を有する長尺状の偏光板3を得た。
ノルボルネン系ポリマー(JSR社製 商品名ARTON)を用いたこと、色素の添加量を0.2重量部にしたこと、および、延伸温度をTg+12度としたこと以外は、実施例1と同様にして着色偏光子保護フィルムを得た。得られた着色偏光子保護フィルムの厚みは25μmであり、正面位相差Re(550)は100nmであり、590nmに吸収極大波長を有していた。また、遅相軸方向は、長手方向に対して135°であった。
上記着色偏光子保護フィルムを用いたこと以外は実施例1と同様にして、保護フィルム/偏光子/着色偏光子保護フィルムの構成を有する長尺状の偏光板4を得た。
色素の添加量を0.37重量部にしたこと、および、延伸温度をTg+10度としたこと以外は実施例4と同様にして、着色偏光子保護フィルムを得た。得られた着色偏光子保護フィルムの厚みは40μmであり、正面位相差Re(550)は140nmであり、590nmに吸収極大波長を有していた。また、遅相軸方向は、長手方向に対して135°であった。
上記着色偏光子保護フィルムを用いたこと以外は実施例1と同様にして、保護フィルム/偏光子/着色偏光子保護フィルムの構成を有する長尺状の偏光板5を得た。
色素の添加量を0.36重量部にしたこと、および、延伸温度をTg+5度としたこと以外は実施例1と同様にして、着色偏光子保護フィルムを得た。得られた着色偏光子保護フィルムの厚みは40μmであり、正面位相差Re(550)は270nmであり、590nmに吸収極大波長を有していた。また、遅相軸方向は、長手方向に対して135°であった。
上記着色偏光子保護フィルムを用いたこと以外は実施例1と同様にして、保護フィルム/偏光子/着色偏光子保護フィルムの構成を有する長尺状の偏光板6を得た。
アクリル樹脂(カネカ社製 商品名HTX)を用いたこと、および、色素として山本化成社製、製品名「PD-320」を0.39重量部用いたこと以外は実施例1と同様にして、着色偏光子保護フィルムを得た。得られた着色偏光子保護フィルムの厚みは40μmであり、正面位相差Re(550)は0nmであり、590nmに吸収極大波長を有していた。
上記着色偏光子保護フィルムを用いたこと以外は実施例1と同様にして、保護フィルム/偏光子/着色偏光子保護フィルムの構成を有する長尺状の偏光板7を得た。
PET樹脂を用いたこと、および、色素として山本化成社製、製品名「PD-320」を0.18重量部用いたこと以外は実施例1と同様にして、着色偏光子保護フィルムを得た。得られた着色偏光子保護フィルムの厚みは20μmであり、正面位相差Re(550)は350nmであり、590nmに吸収極大波長を有していた。
上記着色偏光子保護フィルムを用いたこと以外は実施例1と同様にして、保護フィルム/偏光子/着色偏光子保護フィルムの構成を有する長尺状の偏光板8を得た。
1.偏光子の作製
実施例1と同様にして偏光子を作製した。
2.位相差フィルムの作製
色素を添加しなかったこと以外は実施例1の着色偏光子保護フィルムの作製と同様にして、位相差フィルムを得た。得られた位相差フィルムの厚みは30μmであり、正面位相差Re(550)は144nmであった。また、遅相軸方向は、長手方向に対して135°であった。
3.着色粘着剤層の作製
アクリル酸n-ブチル、水酸基含有モノマーを共重合してなるアクリル系ポリマー100重量部に対し、ラジカル発生剤(ベンゾイルパーオキサイド、日本油脂社製、商品名「ナイパーBMT」)を0.3重量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)を1重量部、色素(山田化学社製、商品名「FDG-007」)を0.3重量部、フェノール系酸化防止剤(BASFジャパン社製、商品名「IRGANOX1010」)を0.2重量部含んでなる着色粘着剤を作製した。粘着剤の剥離が容易となる処理を施したPET基材(三菱樹脂社製、商品名「MRF38CK」)上に、上記粘着剤を20μmの厚みで塗工し、155℃で2分乾燥させて、着色粘着剤層を得た。得られた着色粘着剤層の厚みは23μmであり、590nmに吸収極大波長を有していた。
4.偏光板の作製
上記偏光子の一方の側に、紫外線硬化型接着剤を介して、TACフィルム(富士フィルム社製、製品名「TG60UL」、厚み:60μm)をロールツーロールにより貼り合わせ、次いで、偏光子の他方の側に、紫外線硬化型接着剤を介して、上記位相差フィルムをロールツーロールにより貼り合わせ、これにより、保護フィルム/偏光子/位相差フィルム(保護フィルムを兼ねる)の構成を有する長尺状の偏光板C1を得た。
1.偏光子の作製
実施例1と同様にして偏光子を作製した。
2.位相差フィルムの作製
色素を添加しなかったこと以外は実施例4の着色偏光子保護フィルムの作製と同様にして、位相差フィルムを得た。得られた位相差フィルムの厚みは25μmであり、正面位相差Re(550)は100nmであった。また、遅相軸方向は、長手方向に対して135°であった。
3.着色粘着剤層の作製
色素の添加量を0.29重量部としたこと以外は比較例1と同様にして、着色粘着剤層を得た。得られた着色粘着剤層の厚みは23μmであり、590nmに吸収極大波長を有していた。
4.偏光板の作製
上記偏光子の一方の側に、紫外線硬化型接着剤を介して、TACフィルム(富士フィルム社製、製品名「TG60UL」、厚み:60μm)をロールツーロールにより貼り合わせ、次いで、偏光子の他方の側に、紫外線硬化型接着剤を介して、上記位相差フィルムをロールツーロールにより貼り合わせ、これにより、保護フィルム/偏光子/位相差フィルム(保護フィルムを兼ねる)の構成を有する長尺状の偏光板C2を得た。
1.偏光子の作製
実施例1と同様にして偏光子を作製した。
2.位相差フィルムの作製
色素を添加しなかったこと以外は実施例5の着色偏光子保護フィルムの作製と同様にして、位相差フィルムを得た。得られた位相差フィルムの厚みは40μmであり、正面位相差Re(550)は140nmであった。また、遅相軸方向は、長手方向に対して135°であった。
3.着色粘着剤層の作製
色素として山本化成社製、商品名「PD-320」を0.33重量部添加したこと以外は比較例1と同様にして、着色粘着剤層を得た。得られた着色粘着剤層の厚みは23μmであり、590nmに吸収極大波長を有していた。
4.偏光板の作製
上記偏光子の一方の側に、紫外線硬化型接着剤を介して、TACフィルム(富士フィルム社製、製品名「TG60UL」、厚み:60μm)をロールツーロールにより貼り合わせ、次いで、偏光子の他方の側に、紫外線硬化型接着剤を介して、上記位相差フィルムをロールツーロールにより貼り合わせ、これにより、保護フィルム/偏光子/位相差フィルム(保護フィルムを兼ねる)の構成を有する長尺状の偏光板C3を得た。
1.偏光子の作製
実施例1と同様にして偏光子を作製した。
2.位相差フィルムの作製
色素を添加しなかったこと以外は実施例2の着色偏光子保護フィルムの作製と同様にして、位相差フィルムを得た。得られた位相差フィルムの厚みは30μmであり、正面位相差Re(550)は135nmであった。また、遅相軸方向は、長手方向に対して135°であった。
3.偏光板の作製
上記偏光子の一方の側に、紫外線硬化型接着剤を介して、TACフィルム(富士フィルム社製、製品名「TG60UL」、厚み:60μm)をロールツーロールにより貼り合わせ、次いで、偏光子の他方の側に、紫外線硬化型接着剤を介して、上記位相差フィルムをロールツーロールにより貼り合わせ、これにより、保護フィルム/偏光子/位相差フィルム(保護フィルムを兼ねる)の構成を有する長尺状の偏光板R1を得た。
実施例および比較例で得られた偏光板を65℃、90%RHのオーブンへ投入し、96時間後に取り出して可視光線透過率を測定し、初期の(オーブン投入前の)可視光線透過率からの変化率を求めた。
実施例および比較例で得られた積層体に関して、消灯状態および点灯状態での面内ムラを目視にて確認した。実用上問題ないレベルを「良好」、面内の色相変化として視認できるレベルであるものを「不良」と評価した。
20 着色偏光子保護フィルム
30 第2の偏光子保護フィルム
100 偏光板
Claims (9)
- 偏光子と、該偏光子の少なくとも片側に配置された偏光子保護フィルムと、を有し、
該偏光子保護フィルムが、色素を含有する樹脂フィルムであり、
該偏光子保護フィルムの吸水率が、0%~1.5%であり、
該偏光子保護フィルムが、逆分散波長特性を有し、かつ、90nm~160nmの正面位相差Re(550)を有し、その遅相軸と該偏光子の吸収軸方向とのなす角度が、時計回りまたは反時計回りに、35°~55°となるように配置されているか、または、200nm~320nmの正面位相差Re(550)を有し、その遅相軸と該偏光子の吸収軸方向とのなす角度が、時計回りまたは反時計回りに、10°~20°となるように配置されており、
前記偏光子保護フィルムが、440nm~510nmおよび/または560nm~610nmの範囲の波長帯域に吸収極大波長を有し、
65℃、90%RH環境下で96時間経過後における可視光線透過率の変化率が、10%以下であり、
有機ELセルを含む有機EL表示装置において、該偏光子保護フィルムが、該偏光子よりも該有機ELセル側となるように配置されて用いられる、偏光板。 - 前記偏光子保護フィルムが、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂およびシクロオレフィン系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の樹脂を含む、請求項1に記載の偏光板。
- 前記偏光子保護フィルムが、樹脂フィルムの延伸フィルムである、請求項1または2に記載の偏光板。
- 前記偏光子保護フィルムのヘイズが、3%以下である、請求項1から3のいずれかに記載の偏光板。
- 前記偏光子と前記偏光子保護フィルムとが、紫外線硬化型接着剤を介して貼り合せられている、請求項1から4のいずれかに記載の偏光板。
- 可視光線透過率が、20%以上である、請求項1から5のいずれかに記載の偏光板。
- 前記偏光子が長尺状であり、
前記偏光子保護フィルムが長尺状の斜め延伸フィルムであり、
該偏光子と該偏光子保護フィルムとが、長手方向を揃えて貼り合せられている、請求項1から6のいずれかに記載の偏光板。 - 有機ELセルと、該有機ELセルの視認側に配置された請求項1から6のいずれかに記載の偏光板と、を備えた、有機EL表示装置。
- 前記偏光板の前記偏光子保護フィルムが、前記偏光子よりも前記有機ELセル側となるように配置されている、請求項8に記載の有機EL表示装置。
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