JP7580204B2 - 石膏ボード用のネジ締め機 - Google Patents
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Description
スクリュードライバは、石膏ボードの締結作業に用いられる。石膏ボードに当てたネジにビットを押し付けた状態でトリガを押し操作すると、モータが駆動して回転軸の回転が第1スピンドルに伝達される。このままビットをネジに押し付けると、第2スピンドルが後退して第1スピンドルとカム同士が係合する。よって、第1スピンドルと共に第2スピンドルが回転して石膏ボードへのネジのねじ込みが行える。ねじ込みが進んで第2スピンドルが前進すると、カム同士の係合が外れて第2スピンドルの回転が停止し、締結作業が完了する。
モータと、
モータにより回転する第1部材と、
第1部材の回転軸方向で第1部材から離れる方向となる前方と、回転軸方向で第1部材に接近する方向となる後方との前後方向へ移動可能で、且つ付勢部材によって第1部材から離れる前進位置に付勢される第2部材と、
第2部材と一体回転するビット保持部と、を有する本体を備え、
ビット保持部に保持させたビットを、石膏ボードに当接させたネジの頭に係止させた状態で本体が前進すると、相対的に後退した第2部材が第1部材に係合して第1部材の回転が第2部材に伝達可能な状態となり、第2部材の正回転時にはビットによるネジ締めが可能となる一方、
ネジ締めが進んで石膏ボードに当接した本体が前進しない状態で付勢部材によって第2部材が前進すると、第2部材が第1部材から離れて第1部材から第2部材への回転伝達が遮断される石膏ボード用のネジ締め機であって、
石膏ボードにネジの締結を行う際に、第1部材の回転が伝達可能な状態から第2部材が逆回転してネジにより石膏ボードに下穴を形成した後、続けて第2部材が、第2部材への回転伝達が遮断されてネジの締結が終了するまで正回転する締結モードで使用可能であることを特徴とする。
第1の発明の別の態様は、上記構成において、第2部材の逆回転は、石膏ボードに下穴が形成される所定の時間が経過するまで或いは下穴の形成に伴って増加するモータの電流値が所定値に達するまで行われることを特徴とする。
第1の発明の別の態様は、上記構成において、締結モードでは、ネジの締結の終了直前に第2部材の回転数を低下させることを特徴とする。
第1の発明の別の態様は、上記構成において、石膏ボードにネジの締結を行う際に、第1部材の回転が伝達可能な状態から第2部材への回転伝達が遮断されてネジの締結が終了するまで第2部材が正回転する通常モードでも使用可能であり、締結モードと通常モードとが選択可能であることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明のうち、第2の発明は、
モータと、
モータにより回転する第1部材と、
第1部材の回転軸方向で第1部材から離れる方向となる前方と、回転軸方向で第1部材に接近する方向となる後方との前後方向へ移動可能で、且つ付勢部材によって第1部材から離れる前進位置に付勢される第2部材と、
第2部材と一体回転するビット保持部と、を有する本体を備え、
ビット保持部に保持させたビットを、石膏ボードに当接させたネジの頭に係止させた状態で本体が前進すると、相対的に後退した第2部材が第1部材に係合して第1部材の回転が第2部材に伝達可能な状態となり、第2部材の正回転時にはビットによるネジ締めが可能となる一方、
ネジ締めが進んで石膏ボードに当接した本体が前進しない状態で付勢部材によって第2部材が前進すると、第2部材が第1部材から離れて第1部材から第2部材への回転伝達が遮断される締結モードで使用可能な石膏ボード用のネジ締め機であって、
前記締結モードでは、第2部材の正回転のみで第1の石膏ボードにネジの締結を行う際の第1の締結モードと、第2部材の正回転のみで第1の石膏ボードよりも硬い材質の第2の石膏ボードにネジの締結を行う際の第2の締結モードとを選択して使用可能であると共に、第2の締結モードでは、ネジの締結の終了直前に第2部材の回転数を低下させることを特徴とする。
第2の発明の別の態様は、上記構成において、第1の締結モード又は第2の締結モードでの第2部材の回転数は、ネジの締結が開始されると低回転から高回転へ変化することを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、モータは、第2部材が第1部材に所定距離だけ相対的に接近してから回転可能となることを特徴とする。
図1は、石膏ボード用のネジ締め機の一例である充電式のスクリュードライバ1の中央縦断面図である。スクリュードライバ1は、後側の本体ハウジング2と、前側のギヤハウジング3とを本体として有する。ギヤハウジング3に出力部4が設けられる。
本体ハウジング2は、モータハウジング5とグリップハウジング6とを一体に備えている。モータハウジング5は、前後方向に延びる。グリップハウジング6は、モータハウジング5の後部に繋がるループ状となっている。本体ハウジング2は、左右一対の半割ハウジング2a,2aを右側からねじ込まれる複数のネジ7,7・・によって組み付けてなる。
ギヤハウジング3は、後ハウジング8と前ハウジング9とに2分割される。後ハウジング8は、モータハウジング5の前部に保持される。前ハウジング9は、モータハウジング5の前方に露出している。ギヤハウジング3は、前ハウジング9の前方から前後の両ハウジング8,9を貫通させた4本のネジ10,10・・をモータハウジング5の前端にねじ込むことで組み付けられる。
グリップハウジング6の下部には、バッテリー装着部29が形成されている。バッテリー装着部29には、バッテリーパック30が前方からスライド装着される。バッテリー装着部29内には、バッテリーパック30と電気的に接続される端子台31が設けられる。端子台31の上側には、コントローラ32が収容される。コントローラ32は、制御回路基板33を備えている。コントローラ32の上側には、スイッチプレート34が設けられている。スイッチプレート34は、グリップハウジング6の内周下面に露出する。スイッチプレート34には、モード切替ボタン77(図2)とモードインジケータとが設けられている。バッテリー装着部29の前面には、ライト35が設けられている。ライト35は、出力部4の第2スピンドル44の前方を照射する。
第1スピンドル41の前部は、第2スピンドル44の後部に設けた有底孔48に挿入している。第1スピンドル41の前端は、軸受49を介して有底孔48内で同軸で支持されている。
第1スピンドル41の軸心には、ロッド51が前後移動可能に設けられている。ロッド51の後端は、後ハウジング8を貫通している。ロッド51の前端は、第2スピンドル44の有底孔48内に突出している。後ハウジング8の後方でモータハウジング5内には、レバー52が設けられている。レバー52は、トーションバネ53によってロッド51の後端を前方へ押圧する。レバー52の上端には、マグネット52aが設けられている。レバー52の上端の後方には、ホール素子等のセンサを備えたセンサ基板54が設けられている。後方へ付勢されるレバー52の上端は、センサ基板54に当接している。センサ基板54は、レバー52の上端が前方へ移動してマグネット52aが離れることでON信号を出力する。
第2スピンドル44は、コイルバネ43によって図1の前進位置に付勢される。前ハウジング9には、ストッパ58が支持されている。第2スピンドル44のフランジ56は、前進位置でストッパ58に当接する。ロッド51は、レバー52によって押圧される前進位置にある。前進位置のロッド51は、前進位置の第2スピンドル44の有底孔48の内底面に前端を近接させている。
第2スピンドル44の前端には、ビット保持孔60が形成されている。ビット保持孔60は、先端工具であるビットBを前方から挿入可能である。ビット保持孔60は、横断面正六角形である。ビット保持孔60の外側で第2スピンドル44には、リーフスプリング61と、リーフスプリング61によって内側へ押圧されるボール62,62とが設けられている。ビット保持孔60に挿入されたビットBは、ボール62,62によって弾性的に抜け止めされる。
ビット保持孔60に装着されたビットBは、アジャストスリーブ64及びゴムキャップ65を貫通して前端を突出させる。ネジの締め付け深さを調整する際は、ロックリング63を回転操作して前後方向へねじ送りし、アジャストスリーブ64を前後移動させる。すると、ゴムキャップ65からのビットBの突出量が変化する。よって、任意の締め付け深さを選択できる。
マイコン70には、スイッチ26、正逆レバースイッチ76、センサ基板54、モード切替ボタン77の動作信号がそれぞれ入力される。マイコン70は、正逆レバースイッチ76からの信号に基づいてブラシレスモータ11の回転方向を設定する。そして、マイコン70は、モータ駆動部71を介してブラシレスモータ11を駆動させる。マイコン70は、モード切替ボタン77の操作信号に基づいて締結モードを設定する。そして、マイコン70は、ROM74に記録されるプログラムに従ってブラシレスモータ11の回転方向及び回転数を制御する。
第2スピンドル44のビット保持孔60にビットBを差し込み装着して正逆切替レバー28を正転位置にする。次に、作業者は、グリップ部25を把持してビットBの先端を、石膏ボード80Aの表面に当接させたネジ81の頭に係止させる(図3(A))。次に、作業者は、トリガ27を押し操作する。すると、スイッチ26がONして、バッテリーパック30から電源が制御回路基板33を介してブラシレスモータ11に供給される。よって、ロータ13が正回転して回転軸14の回転がピニオン21から駆動ギヤ40に伝わる。駆動ギヤ40が減速回転すると、第1スピンドル41とクラッチカム42も駆動ギヤ40と一体に正回転する。しかし、第2スピンドル44は前進位置にあって前カム部57はクラッチカム42の後カム部47と係合しない。よって、第2スピンドル44は回転せず、ネジ締めは行われない。
ネジ締めが進むにつれてスクリュードライバ1が前進し、ゴムキャップ65の前端が石膏ボード80Aに当接する。すると、その後はねじ込みに従って第2スピンドル44のみが前進する。前カム部57が後カム部47から離間すると、第2スピンドル44への回転伝達が遮断されてネジ締めが終了する(図3(B))。作業者がトリガ27の押し操作を解除するとスイッチ26がOFFしてブラシレスモータ11のロータ13の回転が停止する。ビットBをネジ81から離すと、第2スピンドル44は、コイルバネ43の付勢によって前進位置へ復帰する。
回転軸14の回転と共に遠心ファン19が回転すると、モータハウジング5の側面の吸気口から外気が吸い込まれる。この外気は、ステータ12とロータ13との間を通過して排気口から外部に排出される。よって、ブラシレスモータ11が冷却される。
そこで、スクリュードライバ1では、スイッチプレート34のモード切替ボタン77を操作して、硬質ボード締結モード(通常)と、硬質ボード締結モード(プッシュドライブ)との選択が可能となっている。まず、硬質ボード締結モード(通常)について、図4及び図5のフローチャートに基づいて説明する。
ネジ締めが進むにつれてスクリュードライバ1が前進し、ゴムキャップ65の前端が石膏ボード80Bに当接する。すると、その後はねじ込みに従って第2スピンドル44のみが前進する。前カム部57が後カム部47から離間すると、第2スピンドル44への回転伝達が遮断される。よって、作業者がトリガ27の押し操作を解除し、マイコン70がスイッチ26のOFF信号を確認すると(S5でYES)、S6でブラシレスモータ11の駆動を停止させる。
通常のプッシュドライブモードと同様に、図4(A)のようにビットBの先端をネジ81の頭に係止させた状態でトリガ27を押し操作する。マイコン70は、スイッチ26のON信号を確認すると(S11でYES)、S12で、センサ基板54のON信号を確認する。すなわち、作業者がグリップ部25を押し込んでスクリュードライバ1を前進させると、第2スピンドル44が後退してロッド51が後退し、センサ基板54がON動作する。このセンサ基板54のON信号をS12で確認すると、マイコン70は、S13でブラシレスモータ11を逆回転させる。よって、第2スピンドル44と共にビットBが逆回転(左回転)し、図4(B)に示すように、ネジ81を左回転させながら石膏ボード80Bへ押し込んで下穴83を形成する。
ネジ締めが進むにつれてスクリュードライバ1が前進し、ゴムキャップ65の前端が石膏ボード80Bに当接する。すると、その後はねじ込みに従って第2スピンドル44のみが前進する。前カム部57が後カム部47から離間すると、第2スピンドル44への回転伝達が遮断される。よって、作業者がトリガ27の押し操作を解除し、マイコン70がスイッチ26のOFF信号を確認すると(S16でYES)、S17でブラシレスモータ11の駆動を停止させる。
この構成により、専用ネジを用いたり先に下穴をあけたりすることなく硬質の石膏ボード80Bの締結作業を行うことができる。
よって、第2スピンドル44の逆回転を適正に行うことができる。
この構成により、石膏ボードの材質に合わせて締結モードの使い分けが可能となる。よって、硬質の石膏ボード80Bに対しても、専用ネジを用いたり先に下穴をあけたりすることなく締結作業を行うことができる。
上記形態では、逆回転から正回転に転じた後は、一定の回転数でねじ込みを行うようにしている。図7(A)は、各モードでのブラシレスモータ11の回転数の変化を示す。通常モードでは、点線で示すように、回転数は、起動から正回転側へ増加した後、一定の回転数で移行する。これは、プッシュドライブモードでも、ブラシレスモータ11の起動のタイミングが異なるだけで、回転数の変化は同じである。
硬質ボード締結モードでは、実線で示すように、回転数は、起動から逆回転側へ増加した後、所定時間の経過或いは電流の閾値到達のタイミングで正回転側へ転じ、正回転側へ増加した後、一定の回転数で移行する。
これに対し、図7(B)に実線で示すように、硬質ボード締結モードでは、ネジ締め終了前の所定のタイミングt(時間の経過又はモータの電流値で決定すればよい)で回転数を落とし、通常よりも低速で締め終わりまでブラシレスモータ11を回転させてもよい。このようにネジの締結の終了前に第2スピンドル44の回転数を低下させれば、仕上げ面が良好となる。この締め終わりの低速は、点線で示すように通常モードで行ってもよい。プッシュドライブモードでも同様に行える。
上記形態では、逆回転から正回転への切替のタイミングを所定時間の経過で決定しているが、これ以外の制御も可能である。例えば、電流検出部で検出されるモータへの電流値が所定値以上になった場合、逆に電流値が所定値よりも小さくなった場合、積算される電力供給量が所定値以上になった場合等に正回転へ切り替えるようにしてもよい。これらの条件に加えて所定時間の経過も切替の条件とすることもできる。
モータとして、整流子モータ等の他のモータを使用してもよい。
グリップハウジングとして、ループ状でなくモータハウジングの後端から下向きに突出する直線形状を採用してもよい。
ネジ締め機は、バッテリーパックを用いないAC機であってもよい。
Claims (7)
- モータと、
前記モータにより回転する第1部材と、
前記第1部材の回転軸方向で前記第1部材から離れる方向となる前方と、前記回転軸方向で前記第1部材に接近する方向となる後方との前後方向へ移動可能で、且つ付勢部材によって前記第1部材から離れる前進位置に付勢される第2部材と、
前記第2部材と一体回転するビット保持部と、を有する本体を備え、
前記ビット保持部に保持させたビットを、石膏ボードに当接させたネジの頭に係止させた状態で前記本体が前進すると、相対的に後退した前記第2部材が前記第1部材に係合して前記第1部材の回転が前記第2部材に伝達可能な状態となり、前記第2部材の正回転時には前記ビットによるネジ締めが可能となる一方、
ネジ締めが進んで石膏ボードに当接した前記本体が前進しない状態で前記付勢部材によって前記第2部材が前進すると、前記第2部材が前記第1部材から離れて前記第1部材から前記第2部材への回転伝達が遮断される石膏ボード用のネジ締め機であって、
石膏ボードにネジの締結を行う際に、前記第1部材の回転が伝達可能な状態から前記第2部材が逆回転してネジにより石膏ボードに下穴を形成した後、続けて前記第2部材が、前記第2部材への回転伝達が遮断されてネジの締結が終了するまで正回転する締結モードで使用可能な石膏ボード用のネジ締め機。 - 前記第2部材の逆回転は、石膏ボードに前記下穴が形成される所定の時間が経過するまで或いは前記下穴の形成に伴って増加する前記モータの電流値が所定値に達するまで行われることを特徴とする請求項1に記載の石膏ボード用のネジ締め機。
- 前記締結モードでは、前記ネジの締結の終了直前に前記第2部材の回転数を低下させることを特徴とする請求項1又は2に記載の石膏ボード用のネジ締め機。
- 石膏ボードにネジの締結を行う際に、前記第1部材の回転が伝達可能な状態から前記第2部材への回転伝達が遮断されてネジの締結が終了するまで前記第2部材が正回転する通常モードでも使用可能であり、前記締結モードと前記通常モードとが選択可能であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の石膏ボード用のネジ締め機。
- モータと、
前記モータにより回転する第1部材と、
前記第1部材の回転軸方向で前記第1部材から離れる方向となる前方と、前記回転軸方向で前記第1部材に接近する方向となる後方との前後方向へ移動可能で、且つ付勢部材によって前記第1部材から離れる前進位置に付勢される第2部材と、
前記第2部材と一体回転するビット保持部と、を有する本体を備え、
前記ビット保持部に保持させたビットを、石膏ボードに当接させたネジの頭に係止させた状態で前記本体が前進すると、相対的に後退した前記第2部材が前記第1部材に係合して前記第1部材の回転が前記第2部材に伝達可能な状態となり、前記第2部材の正回転時には前記ビットによるネジ締めが可能となる一方、
ネジ締めが進んで石膏ボードに当接した前記本体が前進しない状態で前記付勢部材によって前記第2部材が前進すると、前記第2部材が前記第1部材から離れて前記第1部材から前記第2部材への回転伝達が遮断される締結モードで使用可能な石膏ボード用のネジ締め機であって、
前記締結モードでは、前記第2部材の正回転のみで第1の石膏ボードにネジの締結を行う際の第1の締結モードと、前記第2部材の正回転のみで前記第1の石膏ボードよりも硬い材質の第2の石膏ボードにネジの締結を行う際の第2の締結モードとを選択して使用可能であると共に、前記第2の締結モードでは、前記ネジの締結の終了直前に前記第2部材の回転数を低下させる石膏ボード用のネジ締め機。 - 前記第1の締結モード又は前記第2の締結モードでの前記第2部材の回転数は、ネジの締結が開始されると低回転から高回転へ変化することを特徴とする請求項5に記載の石膏ボード用のネジ締め機。
- 前記モータは、前記第2部材が前記第1部材に所定距離だけ相対的に接近してから回転可能となることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の石膏ボード用のネジ締め機。
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