以下、図面(図1~図19)を参照して本発明の無線通信システム及び無線通信端末に係る実施形態を説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合がある。また、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[実施形態1]
以下、図1~図12を参照して本発明の実施形態1を説明する。まず、図1を参照して本実施形態の無線通信システム100を説明する。図1は、本実施形態の無線通信システム100を示す図である。本実施形態において、無線通信システム100は、テレメータシステムである。以下、無線通信システム100を、「テレメータシステム100」と記載する場合がある。
図1に示すように、テレメータシステム100は、センタ装置11と、親機21と、複数の子機22と、複数のメータ23とを備える。親機21は、無線通信端末である。複数の子機22の各々は、無線通信端末である。以下、親機21と子機22とを区別して説明する必要のないときは、親機21及び子機22を「無線通信端末」と記載する場合がある。
センタ装置11は、センタ側網制御装置12を介して、広域無線網N1に通信可能に接続される。センタ側網制御装置12は、広域無線網N1を介して、親機21と通信可能に接続される。広域無線網N1は、例えば、PHS(Personal Handy-phone System)網、FOMA(Freedom Of Mobile Multimedia Access)網、LTE(Long Term Evolution)網、4G(第4世代移動通信システム)網、又は5G(第5世代移動通信システム)網である。
親機21は、狭域無線網N2を介して、複数の子機22と通信可能に接続される。狭域無線網N2の周波数帯は、例えば、920MHz帯である。より具体的には、親機21及び子機22は、特定小電力無線(特小無線)による通信を行う。以下、特小無線による通信を、「特小無線通信」と記載する場合がある。
複数の子機22の各々にはメータ23が接続される。メータ23は、個人宅、会社、及び各種施設等の需要家毎に設置される。メータ23は、ガス、水道、又は電気等の使用量を計測して、計測結果を出力する。
センタ装置11は、子機22宛のデータをセンタ側網制御装置12に送信する。例えば、センタ装置11は、メータ23の計測結果の収集を要求する電文を子機22宛に送信する。
センタ側網制御装置12は、例えば、通信事業者の公衆網に設けられる。センタ側網制御装置12は、広域無線網N1を介した親機21とセンタ装置11との間の通信を制御する。
親機21は、広域無線網N1及びセンタ側網制御装置12を介して、センタ装置11から子機22宛のデータを受信する。親機21は、本発明の第2無線通信端末の一例である。
子機22は、親機21を介して、センタ装置11から送信された自機宛のデータを受信する。受信したデータが、メータ23の計測結果の収集を要求する電文である場合、子機22は、自機に接続されているメータ23から計測結果を取得し、取得した計測結果を示す応答電文(データ)を親機21宛に送信する。親機21は、各子機22から送信された応答電文(例えば、計測結果を示すデータ)を、広域無線網N1及びセンタ側網制御装置12を介してセンタ装置11に送信する。
センタ装置11は、例えばメータ23がガスメータである場合、ガスを供給する事業者によって管理される。応答電文がメータ23の計測結果を示す場合、センタ装置11は、広域無線網N1及びセンタ側網制御装置12を介して親機21から受信した応答電文からメータ23の計測結果を示すデータを取得して、メータ23ごとに記憶する。より具体的には、センタ装置11は、需要家毎にメータ23の計測結果を記憶する。センタ装置11は、例えば、サーバを含む。
なお、本実施形態において、メータ23は子機22にのみ接続されているが、テレメータシステム100は、親機21に接続するメータ23を更に備えてもよい。この場合、親機21は、自機に接続されたメータ23から計測結果を取得し、取得した計測結果を、広域無線網N1及びセンタ側網制御装置12を介して、センタ装置11に送信する。
続いて図1を参照して本実施形態のテレメータシステム100を更に説明する。図1に示すように、複数の子機22は、子機22A~22Gを含む。子機22A~22Cは、親機21と直接無線接続される。子機22D~22Gは、他の子機22を中継端末として親機21と通信可能に接続される。子機22D~22Gは、本発明の第1無線通信端末の一例である。
親機21及び複数の子機22の通信相手は予め定められている。換言すると、子機22の各々と親機21との間の無線通信ルートは予め定められている。以下、予め定められた無線通信ルートを、「基本ルート」と記載する場合がある。
具体的には、親機21の通信相手は、子機22A~22Cである。子機22Aの通信相手は、親機21及び子機22Dである。子機22Bの通信相手は、親機21及び子機22Gである。子機22Cの通信相手は、親機21及び子機22Eである。子機22Dの通信相手は、子機22Aである。子機22Eの通信相手は、子機22C及び子機22Fである。子機22Fの通信相手は、子機22Eである。子機22Gの通信相手は、子機22Bである。例えば、子機22Gの基本ルートには、親機21、子機22B、及び子機22Gが含まれる。
親機21及び複数の子機22は、自機を経由する基本ルートを示す情報を記憶している。以下、基本ルートを示す情報を、「基本ルート情報F1」と記載する場合がある。
例えば、親機21、子機22B、及び子機22Gは、子機22Gの基本ルート情報F1を記憶している。具体的には、親機21、子機22B、及び子機22Gは、子機22Gの基本ルートに親機21、子機22B、及び子機22Gが含まれることを記憶している。例えば、親機21、子機22B、及び子機22Gは、子機22Gの基本ルート情報F1として、親機21の識別情報と、子機22Bの識別情報と、子機22Gの識別情報と、子機22Gの基本ルートにおけるデータの転送順序とを関連付けて記憶している。識別情報は、例えば、親機21及び各子機22に割り当てられた端末IDを含む。
子機22Gは、子機22Bを中継端末として、親機21と通信可能に接続される。したがって、子機22の基本ルートにおいて、子機22Bは中継端末として機能する。具体的には、子機22Bは、子機22Gの基本ルート情報F1に基づいて、親機21が子機22G宛のデータを送信(転送)する際に親機21と子機22Gとの間の無線通信ルートを形成して、親機21から子機22Gまで子機22G宛のデータを転送する。
本実施形態において、子機22A、22B、22C、及び22Eは、いずれかの基本ルートにおいて中継端末として機能する。以下、基本ルートにおいて中継端末として機能する子機22を、「第1中継端末22」と記載する場合がある。子機22A、22B、22C、及び22Eは、本発明の第3無線通信端末の一例である。また、子機22A、22B、22C、及び22Eは、本発明の第1中継端末の一例である。
続いて図1を参照して本実施形態のテレメータシステム100を更に説明する。本実施形態のテレメータシステム100では、ある基本ルートにおいて、ある第1中継端末22が他の無線通信端末と無線通信を行えなくなった場合、その基本ルートに含まれない子機22を経由して、データの宛先の子機22へのデータが転送される。
例えば、子機22Gの基本ルートにおいて、子機22Bが他の無線通信端末と無線通信を行えなくなった場合、子機22Gの基本ルートに含まれない子機22(子機22A及び子機22C~22F)の少なくとも一台を経由して、子機22Gへデータが送信される。子機22A及び子機22C~22Fは、子機22Gの基本ルートに対する第3無線通信端末及び第2中継端末の一例である。
具体的には、子機22Bが他の無線通信端末と無線通信を行えなくなった場合、子機22G宛のデータは、親機21から子機22A及び子機22Dを経由して子機22Gへ転送(送信)される。つまり、子機22A及び子機22Dは、親機21が子機22G宛のデータを送信(転送)する際に親機21と子機22Gとの間の無線通信ルートを形成して、親機21から子機22Gまで子機22G宛のデータを転送する。
あるいは、子機22Bが他の無線通信端末と無線通信を行えなくなった場合、子機22G宛のデータは、親機21から子機22C、子機22E及び子機22Fを経由して子機22Gへ転送(送信)される。つまり、子機22C、子機22E及び子機22Fは、親機21が子機22G宛のデータを送信(転送)する際に親機21と子機22Gとの間の無線通信ルートを形成して、親機21から子機22Gまで子機22G宛のデータを転送する。
以下、基本ルートに含まれない子機22を、「第2中継端末22」と記載する場合がある。また、基本ルートと異なる無線通信ルートを、「迂回ルート」と記載する場合がある。例えば、子機22Gの迂回ルートには、親機21、子機22A(第2中継端末22)、子機22D(第2中継端末22)、及び子機22Gが含まれる。あるいは、子機22Gの迂回ルートには、親機21、子機22C(第2中継端末22)、子機22E(第2中継端末22)、子機22F(第2中継端末22)、及び子機22Gが含まれる。
本実施形態において、データの宛先の子機22は、第2中継端末22を経由したデータを受信すると、センタ装置11宛に迂回情報を送信する。換言すると、データの宛先の子機22は、迂回ルートを経由したデータを受信すると、センタ装置11宛に迂回情報を送信する。迂回情報は、第2中継端末22を経由したデータを受信したことを示す。あるいは、迂回情報は、迂回ルートを経由したデータを受信したことを示す。
例えば、子機22Gは、子機22A及び子機22Dを経由したデータを受信すると、センタ装置11宛に迂回情報を送信する。あるいは、子機22Gは、子機22C、子機22E、及び子機22Fを経由したデータを受信すると、センタ装置11宛に迂回情報を送信する。以下、データの宛先の子機22を、「対象端末22」と記載する場合がある。
続いて図1及び図2を参照して本実施形態の子機22の構成を説明する。図2は、本実施形態の子機22の構成を示すブロック図である。図2に示すように、子機22は、制御部221と、記憶部222と、N2通信部223と、接続部224とを備える。
制御部221は、自機(子機22)の各要素を制御する。例えば、制御部221は、記憶部222、及びN2通信部223を制御する。制御部221は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサを含む。プロセッサは、記憶部222に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、自機(子機22)の各要素を制御する。なお、制御部221と記憶部222とによりマイクロコンピュータが構成されてもよい。
記憶部222は、制御部221(プロセッサ)によって実行される種々のコンピュータプログラムを記憶している。また、記憶部222は、自機(子機22)の識別情報(例えば、端末ID)と、図1を参照して説明した基本ルート情報F1とを記憶している。記憶部222は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びフラッシュメモリのような半導体メモリを含む。
記憶部222は更に、ホップ数情報を記憶している。ホップ数は、親機21から何段目の無線通信端末であるかを示す。具体的には、親機21は、0段目の無線通信端末である。したがって、親機21のホップ数は「0」である。子機22A~22Cは、1段目の無線通信端末である。したがって、子機22A~22Cのホップ数は「1」である。子機22D、22E、及び22Gは、2段目の無線通信端末である。したがって、子機22D、22E、及び22Gのホップ数は「2」である。子機22Fは、3段目の無線通信端末である。したがって、子機22Fのホップ数は「2」である。
詳しくは、ホップ数情報は、自機のホップ数と共に、他機(他の無線通信端末)のホップ数を示す。具体的には、ホップ数情報は、テレメータシステム100に含まれる各無線通信端末(親機21及び各子機22)のホップ数を示す。例えば、子機22は、自機の通信相手との間でホップ数情報を遣り取りすることにより、他機のホップ数を示す情報を取得する。
記憶部222は更に、迂回ルートの形成時にデータを転送する無線通信端末を決定する条件である迂回条件を記憶する。迂回条件は、例えば、第1条件~第3条件を含む。第1条件は、自機と無線通信が可能な無線通信端末に対象端末22が含まれる場合に対象端末22へデータを転送するという条件である。第2条件は、自機と無線通信が可能な無線通信端末に対象端末22が含まれない場合に、対象端末22にホップ数がより近い無線通信端末へデータを転送するという条件である。第3条件は、対象端末22にホップ数がより近い無線通信端末が複数存在する場合に、それらの無線通信端末から受信する電波(無線信号)の電界強度値に基づいて、電界強度値が最も大きい無線通信端末にデータを転送するという条件である。なお、迂回条件は、第1条件と、第2条件及び第3条件のうちの一方とを含んでもよい。
N2通信部223は、他の無線通信端末との間で無線通信を行う。N2通信部223は、本発明の無線通信部の一例である。N2通信部223は、例えば、920MHz帯域通信用のRF-LSIを有する通信モジュールを含む。
より具体的には、N2通信部223は、アンテナ(図示せず)を有する。N2通信部223は、アンテナによって無線信号(電波)を送受信する。N2通信部223は、受信した無線信号を、制御部221が処理できる信号に変換(デコード)して、制御部221に出力する。また、N2通信部223は、制御部221からN2通信部223に出力された信号を、狭域無線網N2の無線通信方式(例えば、特小無線の通信方式)に準拠する信号に変換する。この信号は、アンテナに出力される。この結果、アンテナから無線信号(電波)が送信される。
本実施形態において、N2通信部223は、アンテナによって受信された電波の電界強度値を検出する。N2通信部223は、検出した電界強度値を示す信号を制御部221に出力する。
接続部224には、メータ23に接続されている電線PLが接続される。したがって、接続部224は、電線PLを介してメータ23と有線接続される。制御部221は、電線PL及び接続部224を介して、メータ23から計測結果を取得する。
ここで、図2を参照して対象端末22の制御部221が実行する処理を説明する。対象端末22の制御部221は、第2中継端末22を経由したデータ(迂回ルートを経由したデータ)をN2通信部223が受信すると、図1を参照して説明した迂回情報を作成する。そして、対象端末22の制御部221は、センタ装置11宛の迂回情報をN2通信部223に送信させる。
続いて図1及び図3を参照して親機21の構成を説明する。図3は、親機21の構成を示すブロック図である。図3に示すように、親機21は、制御部211と、記憶部212と、N1通信部213と、N2通信部214とを備える。
制御部211は、自機(親機21)の各要素を制御する。例えば、制御部211は、記憶部212、N1通信部213、及びN2通信部214を制御する。制御部211は、例えばCPU又はMPUのようなプロセッサを含む。プロセッサは、記憶部212に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、自機(親機21)の各要素を制御する。なお、制御部211と記憶部212とによりマイクロコンピュータが構成されてもよい。
記憶部212は、制御部211(プロセッサ)によって実行される種々のコンピュータプログラムを記憶している。また、記憶部212は、自機(親機21)の識別情報(例えば、端末ID)と、図1を参照して説明した基本ルート情報F1とを記憶している。記憶部212は更に、図2を参照して説明したホップ数情報及び迂回条件を記憶している。記憶部212は、例えばROM、RAM、及びフラッシュメモリのような半導体メモリを含む。
N1通信部213は、広域無線網N1を介してセンタ側網制御装置12との間で通信を行う。N1通信部213は、例えば、PHS網、FOMA網、LTE網、4G網、及び5G網のような広域通信可能な通信モジュールである。
より具体的には、N1通信部213は、アンテナ(図示せず)を有する。N1通信部213は、アンテナによって無線信号(電波)を送受信する。N1通信部213は、受信した無線信号を、制御部211が処理できる信号に変換(デコード)して、制御部211に出力する。また、N1通信部213は、制御部211からN1通信部213に出力された信号を、広域無線網N1の無線通信方式に準拠する信号に変換する。この信号は、アンテナに出力される。この結果、アンテナから無線信号(電波)が送信される。
N2通信部214の構成は、図2を参照して説明した子機22のN2通信部223と同様であるため、その説明は割愛する。
続いて図1及び図4を参照してセンタ装置11の構成を説明する。図4は、センタ装置11の構成を示すブロック図である。図4に示すように、センタ装置11は、制御部111と、記憶部112と、通信部113と、表示部114とを備える。
制御部111は、自機(センタ装置11)の各要素を制御する。例えば、制御部111は、記憶部112、通信部113、及び表示部114を制御する。制御部111は、例えば、CPU又はMPUのようなプロセッサを含む。プロセッサは、記憶部112に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、自機(センタ装置11)の各要素を制御する。
記憶部112は、例えばROM及びRAMのような半導体メモリと、HDD(ハードディスクドライブ)のような大容量記憶媒体とを含む。記憶部112は、制御部111(プロセッサ)によって実行される種々のコンピュータプログラムを記憶している。また、記憶部112は、親機21及び各子機22の識別情報(例えば、端末ID)を記憶している。記憶部112は更に、メータ23の計測結果を示すデータを、メータ23ごとに記憶する。
通信部113は、例えば、LANボードのような通信モジュールである。通信部113は、センタ側網制御装置12と有線又は無線で接続され、センタ側網制御装置12との間で通信を行う。
表示部114は、各種の画面を表示する。表示部114は、例えば、液晶表示装置又は有機EL(electroluminescence)表示装置のような表示装置である。制御部111は、図1を参照して説明した迂回情報を通信部113が受信すると、例えば、迂回ルートによって対象端末22にデータ(電文)が送信されたことを示す画面を表示部114に表示させる。
続いて図1及び図5を参照して基本ルート情報F1について説明する。図5は、基本ルート情報F1の一例を示す図である。詳しくは、図5は、子機22Gの基本ルート情報F1を示す。子機22Gの基本ルート情報F1は、子機22B及び22Gの記憶部222に記憶されている。また、子機22Gの基本ルート情報F1は、親機21の記憶部212に記憶されている。
図5に示すように、基本ルート情報F1は、親機21からのデータ転送順序F11と、基本ルートに含まれる無線通信端末の端末IDとを関連付けてもよい。例えば、図5に示すように、子機22Gの基本ルート情報F1は、親機21の端末ID「XXX0」と、子機22Bの端末ID「XXXB」と、子機22Gの端末ID「XXXG」とを、親機21からのデータ転送順序F11に関連付けてもよい。子機22Gの基本ルートにおける親機21からのデータ転送順序は、親機21が1番目であり、子機22Bが2番目であり、子機22Gが3番目である。
続いて図1~図6を参照して、テレメータシステム100の基本ルートにおけるデータ通信を説明する。図6は、テレメータシステム100におけるセンタ装置11、親機21、及び子機22の動作を示すシーケンス図である。詳しくは、図6は、子機22Gの基本ルートに沿ってセンタ装置11と子機22Gとが通信を行う際のセンタ装置11、親機21、子機22B(第1中継端末22)、及び子機22G(対象端末22)の動作を示す。
図6に示すように、センタ装置11は、子機22Gへ送信すべきデータがある場合、宛先を子機22Gに指定した電文D1を送信する(ステップS1)。詳しくは、宛先を子機22Gに指定した電文D1は、子機22Gの識別情報(例えば、端末ID)を含む。以下、宛先が子機22に指定されている電文D1を、「子機宛電文D1」と記載する場合がある。子機宛電文D1は、センタ側網制御装置12及び広域無線網N1を介して、親機21に送信される。
親機21は、N1通信部213により子機宛電文D1を受信する。親機21の制御部211は、子機宛電文D1を受信すると、子機宛電文D1の宛先を特定する。親機21の制御部211は、子機宛電文D1の宛先が自機(親機21)でないと判定した場合、子機宛電文D1の宛先に対応する基本ルート情報F1に基づいて、子機宛電文D1を転送する(ステップS2)。
具体的には、親機21の制御部211は、子機宛電文D1に宛先として指定されている端末IDに対応する基本ルート情報F1を記憶部212から取得する。図6に示す例では、子機宛電文D1の宛先は子機22Gである。親機21の制御部211は、子機22Gの基本ルート情報F1に基づいて子機22Bとの間の通信接続を確立した後、N2通信部214により子機宛電文D1を子機22Bへ転送する。
親機21の制御部211は、子機宛電文D1を転送する際に、子機宛電文D1のヘッダーD11に自機(親機21)の識別情報(例えば、端末ID)を付加する。
子機22B(第1中継端末22)は、N2通信部223により子機宛電文D1を受信する。子機22Bの制御部221は、子機宛電文D1を受信すると、子機宛電文D1の宛先を特定する。
子機22Bの制御部221は、子機宛電文D1の宛先が自機(子機22B)でないと判定した場合、親機21と同様に、子機宛電文D1に宛先に対応する基本ルート情報F1に基づいて子機宛電文D1を転送する(ステップS3)。具体的には、子機22Bの制御部221は、子機22Gの基本ルート情報F1に基づいて子機22Gとの間の通信接続を確立した後、N2通信部223により子機宛電文D1を子機22Gへ転送する。
子機22Bの制御部221は、子機宛電文D1を転送する際に、子機宛電文D1のヘッダーD11に自機(子機22B)の識別情報(例えば、端末ID)を付加する。
子機22G(対象端末22)は、N2通信部223により子機宛電文D1を受信する。子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1を受信すると、子機宛電文D1の宛先を特定する。
子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1の宛先が自機(子機22G)であると判定した場合、子機宛電文D1の本文D12に基づいて、センタ装置11宛の応答電文D2(データ)を作成する。
更に、子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1の宛先が自機(子機22G)であると判定した場合、子機宛電文D1のヘッダーD11に付加された識別情報と、記憶部222に記憶されている子機22Gの基本ルート情報F1とに基づいて、子機宛電文D1が第2中継端末22を経由したデータ(迂回ルートを経由したデータ)であるか否かを判定する。具体的には、子機22Gの基本ルート情報F1に含まれる第1中継端末22の識別情報(例えば、端末ID)と、子機宛電文D1のヘッダーD11に付加された識別情報(例えば、端末ID)とが一致するか否かを判定する。
図6に示す例では、子機宛電文D1は基本ルートを経由して転送される。したがって、子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1が第2中継端末22を経由したデータでないと判定する。
子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1が第2中継端末22を経由したデータでないと判定した場合、N2通信部223によりセンタ装置11宛の応答電文D2を送信する(ステップS3)。
具体的には、子機22Bから子機22Gへ子機宛電文D1が転送される際に子機22Bと子機22Gとの間の通信接続が確立しているため、子機22Gの制御部221は、N2通信部223により応答電文D2を子機22Bへ転送する。
同様に、親機21から子機22Bへ子機宛電文D1が転送される際に親機21と子機22Bとの間の通信接続が確立している。したがって、子機22Bの制御部221は、N2通信部223により応答電文D2を受信すると、N2通信部223により応答電文D2を親機21へ転送する(ステップS4)。
親機21の制御部211は、N2通信部214により応答電文D2を受信すると、N1通信部213により応答電文D2をセンタ装置11へ転送する(ステップS5)。詳しくは、N1通信部213は、広域無線網N1を介してセンタ側網制御装置12へ応答電文D2を送信する。この結果、センタ側網制御装置12が応答電文D2をセンタ装置11へ送信する。
続いて図1~図7を参照して無線通信端末が他の無線通信端末との間で通信接続を確立する際の処理について説明する。図7は、無線通信端末が他の無線通信端末との間で通信接続を確立する際の処理を示すシーケンス図である。詳しくは、図7は、子機22G宛の電文D1を受信した親機21が子機22B(第1中継端末22)との間で通信接続を確立する際の親機21及び子機22A~22Cの動作を示す。
図7に示すように、親機21の制御部211は、N1通信部213により子機22G宛の電文D1を受信すると、宛先を子機22Bに指定した起動要求信号をN2通信部214から連続的に送信させる(ステップS301)。起動要求信号は、親機21の通信距離の範囲内に設置されている無線通信端末によって受信される。本実施形態では、起動要求信号は子機22A~22Cによって受信される。例えば、特小無線通信の通信距離は、1m以上1000m以下である。
起動要求信号は、親機21の識別情報(例えば、端末ID)と、宛先の情報とを含む。図7に示す例では、起動要求信号は、宛先の情報として子機22Bの識別情報(例えば、端末ID)を含む。
子機22Aの制御部221は、N2通信部223により起動要求信号を受信すると、起動要求信号の宛先が自機(子機22A)であるか否かを判定する。具体的には、子機22Aの制御部221は、起動要求信号に宛先として指定されている端末IDが自機(子機22A)の端末IDと一致するか否かを判定する。
子機22Aの制御部221は、起動要求信号の宛先が自機(子機22A)でないと判定した場合、自機(子機22A)の識別情報(例えば、端末ID)を通知するビーコン信号をN2通信部223に送信させる(ステップS302a)。親機21の制御部211は、N2通信部214によりビーコン信号を受信すると、ビーコン信号に含まれる識別情報を記憶部212に記憶させる。また、親機21の制御部211は、子機22Aから送信されたビーコン信号の電界強度値をN2通信部214から取得する。
子機22Bの制御部221は、N2通信部223により起動要求信号を受信すると、子機22Aと同様に、起動要求信号の宛先が自機(子機22B)であるか否かを判定する。子機22Bの制御部221は、起動要求信号の宛先が自機(子機22B)であると判定した場合、起動要求信号に対する応答として、N2通信部223によりAck信号を返信する(ステップS302b)。
子機22Cの制御部221は、N2通信部223により起動要求信号を受信すると、子機22Aと同様に、起動要求信号の宛先が自機(子機22C)であるか否かを判定する。
子機22Cの制御部221は、起動要求信号の宛先が自機(子機22C)でないと判定した場合、子機22Aと同様に、ビーコン信号をN2通信部223に送信させる(ステップS302c)。親機21の制御部211は、N2通信部214によりビーコン信号を受信すると、ビーコン信号に含まれる識別情報(例えば、端末ID)を記憶部212に記憶させる。また、親機21の制御部211は、子機22Cから送信されたビーコン信号の電界強度値をN2通信部214から取得する。
親機21の制御部211は、N2通信部214によりAck信号を受信すると、起動要求信号の宛先の無線通信端末(子機22B)との間で通信接続を確立させた後、N2通信部214により子機宛電文D1を子機22Bへ転送する(ステップS2)。
続いて図1~図5及び図8を参照して迂回ルートにおけるデータ通信を説明する。図8は、テレメータシステム100におけるセンタ装置11、親機21、及び子機22の動作を示すシーケンス図である。詳しくは、図8は、子機22Gの迂回ルートに沿ってセンタ装置11と子機22Gとが通信を行う際のセンタ装置11、親機21、子機22A(第2中継端末22)、子機22D(第2中継端末22)、及び子機22G(対象端末22)の動作を示す。
図8に示すように、センタ装置11は、子機22Gへ送信すべきデータがある場合、図6のステップS1と同様に、子機宛電文D1を送信する(ステップS11)。
親機21の制御部211は、N1通信部213により子機宛電文D1を受信すると、図7を参照して説明したように、子機22Bとの間の通信接続を確立するための処理を実行する(ステップS12)。図8に示す例では、子機22Bとの間の通信接続は失敗する。
親機21の制御部211は、子機22Bとの間の通信接続が失敗した場合、図2を参照して説明した迂回条件に基づいて第2中継端末22のうちの一台との間で通信接続を確立した後、N2通信部214により子機宛電文D1を第2中継端末22へ転送する(ステップS13)。
図1に示す例では、親機21と無線通信が可能な無線通信端末は子機22A~22Cであり、これらのうち、子機22Bは何等かの原因により無線通信を行えない状態となっている。残りの無線通信端末(子機22A及び22C)のホップ数はいずれも「1」である。したがって、親機21の制御部211は、子機22A及び22Cの各々から受信するビーコン信号の電界強度値に基づいて、N2通信部214により、子機22A及び22Cの一方へ子機宛電文D1を転送する。図8に示す例では、子機宛電文D1は子機22Aへ転送される。親機21の制御部211は、子機宛電文D1を転送する際に、子機宛電文D1のヘッダーD11に自機(親機21)の識別情報(例えば、端末ID)を付加する。
子機22A(第2中継端末22)の制御部211は、N2通信部223により子機宛電文D1を受信する。子機22Aの制御部221は、子機宛電文D1を受信すると、子機宛電文D1の宛先を特定する。
子機22Aの制御部221は、子機宛電文D1の宛先が自機(子機22A)でないと判定した場合、図2を参照して説明した迂回条件に基づいて、自機(子機22A)との間で無線通信が可能な無線通信端末のうちの一台との間で通信接続を確立した後、N2通信部223により子機宛電文D1を転送する(ステップS14)。子機22Aの制御部221は、子機宛電文D1を転送する際に、子機宛電文D1のヘッダーD11に自機(子機22A)の識別情報(例えば、端末ID)を付加する。
図1に示す例では、子機22Aと無線通信が可能な無線通信端末は、親機21、子機22B、及び子機22Dである。これらのうち、子機22Bは何等かの原因により無線通信を行えない状態となっている。また、残りの無線通信端末(親機21及び子機22D)のうち、子機22Gにホップ数がより近い無線通信端末は、子機22Dである。したがって、図8に示すように、子機宛電文D1は子機22D(第2中継端末22)へ転送される。
子機22D(第2中継端末22)の制御部211は、N2通信部223により子機宛電文D1を受信する。子機22Dの制御部221は、子機宛電文D1を受信すると、子機宛電文D1の宛先を特定する。
子機22Dの制御部221は、子機宛電文D1の宛先が自機(子機22D)でないと判定した場合、図2を参照して説明した迂回条件に基づいて、自機(子機22D)との間で無線通信が可能な無線通信端末のうちの一台との間で通信接続を確立した後、N2通信部223により子機宛電文D1を転送する(ステップS15)。
図1に示す例では、子機22Dと無線通信が可能な無線通信端末は、子機22A及び子機22Gである。したがって、子機22Dの制御部221は、迂回条件(第1条件)に基づいて、N2通信部223により子機22G(対象端末22)へ子機宛電文D1を転送する。子機22Dの制御部221は、子機宛電文D1を転送する際に、子機宛電文D1のヘッダーD11に自機(子機22D)の識別情報(例えば、端末ID)を付加する。
子機22G(対象端末22)は、N2通信部223により子機宛電文D1を受信する。子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1を受信すると、子機宛電文D1の宛先を特定する。
子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1の宛先が自機(子機22G)であると判定した場合、子機宛電文D1の本文D12に基づいてセンタ装置11宛の応答電文D2(応答データ)を作成する。
更に、子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1の宛先が自機(子機22G)であると判定した場合、図6を参照して説明したように、子機宛電文D1が第2中継端末22を経由したデータ(迂回ルートを経由したデータ)であるか否かを判定する。
図8に示す例では、子機宛電文D1は迂回ルートを経由して転送される。したがって、子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1が第2中継端末22を経由したデータであると判定する。
子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1が第2中継端末22を経由したデータであると判定した場合、図1を参照して説明した迂回情報を作成して、応答電文D2に迂回情報を付加する。例えば、子機22Gの制御部221は、迂回情報として、第2中継端末22を経由したデータを受信したことを示すフラグ情報を応答電文D2に付加する。
その後、子機22Gの制御部221は、N2通信部223により、迂回情報を付加した応答電文D2をセンタ装置11宛に送信する(ステップS16)。具体的には、迂回ルートの形成時に子機22Dと子機22Gとの間の通信接続が確立されているため、子機22Gの制御部221は、N2通信部223により、迂回情報を付加した応答電文D2を子機22Dへ転送する。
同様に、迂回ルートの形成時に、親機21と子機22Aとの間の通信接続が確立され、子機22Aと子機22Dとの間の通信接続が確立されているため、子機22Dの制御部221は、N2通信部223により、迂回情報が付加された応答電文D2を子機22Aへ転送し(ステップS17)、子機22Aの制御部221は、N2通信部223により、迂回情報が付加された応答電文D2を親機21へ転送する(ステップS18)。そして、親機21の制御部211は、図6のステップS5と同様に、N1通信部213により、迂回情報が付加された応答電文D2をセンタ装置11へ転送する(ステップS19)。
なお、図4を参照して説明したように、センタ装置11の制御部111は、迂回情報が付加された応答電文D2を通信部113により受信すると、迂回ルートによって対象端末22にデータ(応答電文D2)が送信されたことを示す画面を表示部114に表示させる。
続いて図1~図5、図8及び図9を参照して、迂回ルートの形成時に無線通信端末が他の無線通信端末との間で通信接続を確立する際の処理について説明する。図9は、迂回ルートの形成時に無線通信端末が他の無線通信端末との間で通信接続を確立する際の処理を示すシーケンス図である。詳しくは、図9は、子機22G宛の電文D1を受信した親機21が子機22A(第2中継端末22)との間で通信接続を確立する際の親機21及び子機22A~22Cの動作を示す。
図9に示すように、親機21の制御部211は、N1通信部213により子機22G宛の電文D1を受信すると、宛先を子機22Bに指定した起動要求信号をN2通信部214から連続的に送信させる(ステップS301)。その結果、子機22A及び子機22Cのそれぞれからビーコン信号が送信される(ステップS302a及び302c)。親機21の制御部211は、ビーコン信号に含まれる識別情報(例えば、端末ID)を記憶部212に記憶させる。また、親機21の制御部211は、子機22Aから送信されたビーコン信号の電界強度値をN2通信部214から取得し、子機22Cから送信されたビーコン信号の電界強度値をN2通信部214から取得する。
図9に示す例では、何らかの原因により、子機22BのN2通信部223は起動要求信号を受信できない。このため、図7に示す例と異なり、子機22BはAck信号を返信しない。その結果、親機21と子機22Bとの間の通信接続は失敗する。あるいは、N2通信部223が受信した起動要求信号の電界強度値が低すぎる場合、子機22Bの制御部221は、Ack信号を返信する処理を実行しない。
親機21の制御部211は、起動要求信号の送信終了後から予め定められた期間が経過するまでの間にN2通信部214がAck信号を受信しない場合、親機21と子機22Bとの間の通信接続が失敗したと判定する。
親機21の制御部211は、親機21と子機22Bとの間の通信接続が失敗したと判定した場合、図2を参照して説明した迂回条件に基づいて、子機22A及び22Cのうちの一方を宛先とする起動要求信号を、N2通信部214から送信させる(ステップS303)。
図1に示す例では、子機22A及び22Cのホップ数はいずれも「1」である。したがって、親機21の制御部211は、子機22A及び22Cの各々から受信したビーコン信号の電界強度値に基づいて、子機22A及び22Cの一方を起動要求信号の宛先とする。図9に示す例では、起動要求信号の宛先は子機22Aである。
子機22Aの制御部221は、N2通信部223により起動要求信号を受信すると、起動要求信号の宛先が自機(子機22A)であるか否かを判定する。子機22Aの制御部221は、起動要求信号の宛先が自機(子機22A)であると判定した場合、起動要求信号に対する応答として、N2通信部223によりAck信号を返信する(ステップS304)。
親機21の制御部211は、N2通信部214によりAck信号を受信すると、起動要求信号の宛先の無線通信端末(子機22A)との間で通信接続を確立させた後、N2通信部214により、子機宛電文D1を子機22Aへ転送する(ステップS305)。
続いて図10を参照して、通信接続が失敗する他の例を説明する。図10は、親機21と子機22Bとの間の通信接続が失敗する他の例を示すシーケンス図である。図10に示す例では、子機22Bから返信されたAck信号が親機21のN2通信部214によって受信されない。この結果、親機21の制御部211は、親機21と子機22Bとの間の通信接続が失敗したと判定する。あるいは、親機21のN2通信部214が受信した起動要求信号の電界強度値が低すぎる場合、親機21の制御部211は、親機21と子機22Bとの間の通信接続が失敗したと判定してもよい。
続いて図1~図12を参照して対象端末22の制御部221が実行する処理を説明する。図11は、子機宛電文D1の一例を示す図である。詳しくは、図11は、迂回ルートを経由した子機22G宛の電文D1の一例を示す。
図11に示すように、子機宛電文D1は、ヘッダーD11と、本文D12とを含む。ヘッダーD11には、子機宛電文D1が経由した無線通信端末の識別情報(例えば、端末ID)が付加される。具体的には、図11に示すように、子機22G宛の電文D1が、親機21、子機22A、及び子機22Dを経由して子機22Gへ転送された場合、ヘッダーD11には、親機21の端末ID「XXX0」、子機22Aの端末ID「XXXA」、及び子機22Dの端末ID「XXXD」が付加される。
図12は、対象端末22の制御部221が実行する処理を示すフローチャートである。図12に示すように、対象端末22の制御部221は、N2通信部223が自機宛の子機宛電文D1を受信すると、子機宛電文D1のヘッダーD11に付加された識別情報(例えば、端末ID)と、記憶部222が記憶している自機の基本ルート情報F1に含まれる識別情報(例えば、端末ID)とが一致するか否かを判定する(ステップS51)。
対象端末22の制御部221は、子機宛電文D1のヘッダーD11に付加された識別情報と、記憶部222が記憶している自機の基本ルート情報F1に含まれる識別情報とが一致しないと判定した場合(ステップS51のNo)、迂回情報を作成し(ステップS52)、迂回情報を付加した応答電文D2をN2通信部223によりセンタ装置11宛に送信することにより(ステップS53)、図12に示す処理を終了する。
一方、対象端末22の制御部221は、子機宛電文D1のヘッダーD11に付加された識別情報と、記憶部222が記憶している自機の基本ルート情報F1に含まれる識別情報とが一致すると判定した場合(ステップS51のYes)、N2通信部223により応答電文D2をセンタ装置11宛に送信することにより(ステップS53)、図12に示す処理を終了する。
以上、図1~図12を参照して本発明の実施形態1を説明した。本実施形態によれば、対象端末22は、迂回ルートを経由した自機宛のデータを受信すると、センタ装置11宛に迂回情報を送信する。したがって、迂回ルートが形成されたことをセンタ装置11の使用者に認識させることができる。
[実施形態2]
続いて図1~図11、及び図13~図15を参照して本発明の実施形態2について説明する。但し、実施形態1と異なる事項を説明し、実施形態1と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態2は、迂回情報を受信したセンタ装置11が対象端末22に現行ルート情報F2を要求する点で実施形態1と異なる。
まず図1~図11及び図13を参照して対象端末22の制御部221が実行する処理を説明する。図13は、対象端末22の制御部221が実行する処理を示すフローチャートである。
図13に示すように、対象端末22の制御部221は、N2通信部223が自機宛の子機宛電文D1を受信すると、子機宛電文D1のヘッダーD11に付加された識別情報(例えば、端末ID)と、記憶部222が記憶している自機の基本ルート情報F1に含まれる識別情報(例えば、端末ID)とが一致するか否かを判定する(ステップS61)。
対象端末22の制御部221は、子機宛電文D1のヘッダーD11に付加された識別情報と、記憶部222が記憶している自機の基本ルート情報F1に含まれる識別情報とが一致しないと判定した場合(ステップS61のNo)、記憶部222に現行ルート情報F2を記憶させる(ステップS62)。
現行ルート情報F2は、現在の無線通信ルートに含まれる無線通信端末の識別情報(例えば、端末ID)を示す。換言すると、現行ルート情報F2は、迂回ルートに含まれる無線通信端末の識別情報を示す。例えば、対象端末22の制御部221は、現行ルート情報F2として、子機宛電文D1のヘッダーD11に付加された無線通信端末の識別情報(例えば、端末ID)を記憶部222に記憶させる。
対象端末22の制御部221は、記憶部222に現行ルート情報F2を記憶させると、迂回情報を作成する(ステップS63)。実施形態2では、対象端末22の制御部221は、実施形態1で説明したフラグ情報を作成する。
対象端末22の制御部221は、迂回情報(フラグ情報)を応答電文D2に付加して、迂回情報を付加した応答電文D2をN2通信部223によりセンタ装置11宛に送信することにより(ステップS64)、図13に示す処理を終了する。
一方、対象端末22の制御部221は、子機宛電文D1のヘッダーD11に付加された識別情報と、記憶部222が記憶している自機の基本ルート情報F1に含まれる識別情報とが一致すると判定した場合(ステップS61のYes)、N2通信部223により応答電文D2をセンタ装置11宛に送信することにより(ステップS64)、図13に示す処理を終了する。
なお、図13に示す処理では、対象端末22の制御部221は、記憶部222に現行ルート情報F2を記憶させた後に迂回情報を作成したが、対象端末22の制御部221は、迂回情報を作成した後に、記憶部222に現行ルート情報F2を記憶させてもよい。
続いて図1及び図14を参照して現行ルート情報F2を説明する。図14は、現行ルート情報F2の一例を示す図である。詳しくは、図14は、子機22Gの現行ルート情報F2を示す。
図14に示すように、現行ルート情報F2は、親機21からのデータ転送順序F21と、迂回ルートに含まれる無線通信端末の識別情報とを関連付けてもよい。例えば、図14に示すように、子機22Gの現行ルート情報F2は、親機21の端末ID「XXX0」と、子機22Aの端末ID「XXXA」と、子機22Dの端末ID「XXXD」とを、親機21からのデータ転送順序F21に関連付けてもよい。子機22G宛の電文D1の迂回ルートに子機22A及び子機22Dが含まれる場合、迂回ルートにおける親機21からのデータ転送順序は、親機21が1番目であり、子機22Aが2番目であり、子機22Dが3番目である。
続いて図1~図11、及び図13~図15を参照して、センタ装置11が対象端末22に対して現行ルート情報F2を要求する処理を説明する。図15は、テレメータシステム100におけるセンタ装置11、親機21、及び子機22の動作を示すシーケンス図である。詳しくは、図15は、センタ装置11が子機22Gから迂回情報(フラグ情報)を受信した後のセンタ装置11、親機21、子機22A(第2中継端末22)、子機22D(第2中継端末22)、及び子機22G(対象端末22)の動作を示す。
センタ装置11の制御部111は、子機22Gから迂回情報(フラグ情報)を受信すると、子機22G宛に現行ルート情報F2を要求する現行ルート情報要求信号を送信する(ステップS20)。
現行ルート情報要求信号は、センタ側網制御装置12及び広域無線網N1を介して、親機21に送信される。親機21は、N1通信部213により現行ルート情報要求信号を受信する。親機21の制御部211は、現行ルート情報要求信号を受信すると、現行ルート情報要求信号の宛先を特定する。
親機21の制御部211は、現行ルート情報要求信号の宛先が自機(親機21)でないと判定した場合、N2通信部214により、現在の無線通信ルート(迂回ルート)における次の無線通信端末へ現行ルート情報要求信号を転送する(ステップS21)。例えば、現行ルート情報要求信号の宛先が子機22Gであり、迂回ルートの形成時に親機21と子機22Aとの間の通信接続が確立されている場合、図15に示すように、現行ルート情報要求信号は親機21から子機22Aへ転送される。
同様に、現行ルート情報要求信号の宛先が子機22Gであり、迂回ルートの形成時に、子機22Aと子機22Dとの間の通信接続が確立され、子機22Dと子機22Gとの間の通信接続が確立されている場合、現行ルート情報要求信号は、子機22Aから子機22Dを経由して子機22Gへ転送される(ステップS22及びステップS23)。その結果、子機22G(対象端末22)は、N2通信部223により現行ルート情報要求信号を受信する。子機22Gの制御部221は、現行ルート情報要求信号を受信すると、現行ルート情報要求信号の宛先を特定する。
子機22Gの制御部221は、現行ルート情報要求信号の宛先が自機(子機22G)であると判定した場合、センタ装置11宛にN2通信部223から現行ルート情報F2を送信する(ステップS24)。
子機22Gから送信された現行ルート情報F2は、迂回情報が付加された応答電文D2と同様に、迂回ルートを経由して親機21まで転送される。例えば、図15に示す例では、現行ルート情報F2は、子機22Gから子機22Dへ転送された後(ステップS24)、子機22Aを経由して親機21まで転送される(ステップS25及びステップS26)。そして、親機21の制御部211は、N1通信部213により、現行ルート情報F2をセンタ装置11へ転送する(ステップS27)。
センタ装置11の制御部111は、通信部113により現行ルート情報F2を受信すると、現行ルート情報F2を示す画面を表示部114に表示させる。
以上、図1~図11、及び図13~図15を参照して本発明の実施形態2を説明した。本実施形態によれば、センタ装置11の表示部114に、現行ルート情報F2を示す画面が表示される。したがって、センタ装置11の使用者に迂回ルート(現在の無線通信ルート)を認識させることができる。
なお、センタ装置11の制御部111は、迂回ルートを発生させた無線通信端末を特定する情報を表示部114に表示させてもよい。この場合、迂回ルートを発生させた無線通信端末をセンタ装置11の使用者に認識させることができる。以下、迂回ルートを発生させた無線通信端末を、「迂回発生端末」と記載する場合がある。
詳しくは、センタ装置11の記憶部112は、テレメータシステム100における各基本ルート情報F1を記憶していてもよい。この場合、センタ装置11の制御部111は、現行ルート情報要求信号の宛先に対応する基本ルート情報F1と、現行ルート情報F2とを対比して、基本ルートに含まれる第1中継端末22のうちから、現在の無線通信ルート(迂回ルート)に含まれない第1中継端末22を特定することにより、迂回発生端末を特定する情報を表示部114に表示させることができる。すなわち、基本ルートに含まれる第1中継端末22のうち、現在の無線通信ルート(迂回ルート)に含まれない第1中継端末22が、迂回発生端末である。
例えば、子機22Gの迂回ルートに子機22B(第1中継端末22)が含まれていない場合、センタ装置11の制御部111は、子機22Gの基本ルート情報F1と、子機22Gの現行ルート情報F2とを対比することにより、迂回発生端末として子機22Bを特定することができる。したがって、センタ装置11の制御部111は、迂回発生端末が子機22Bであることを示す情報を表示部114に表示させることができる。
また、本実施形態において、センタ装置11は現行ルート情報F2を対象端末22に要求したが、センタ装置11は、迂回発生端末を示す情報を対象端末22に要求してもよい。対象端末22の制御部221は、自機(対象端末22)の基本ルート情報F1と、現行ルート情報F2とを対比することにより、迂回発生端末を特定して、迂回発生端末を示す情報を作成することができる。
[実施形態3]
続いて図1~図7、図9~図12、図14及び図16を参照して本発明の実施形態3について説明する。但し、実施形態1、2と異なる事項を説明し、実施形態1、2と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態3は、対象端末22が迂回情報として現行ルート情報F2をセンタ装置11宛に送信する点で実施形態1、2と異なる。
図16は、テレメータシステム100におけるセンタ装置11、親機21、及び子機22の動作を示すシーケンス図である。詳しくは、図16は、子機22Gの迂回ルートに沿ってセンタ装置11と子機22Gとが通信を行う際のセンタ装置11、親機21、子機22A(第2中継端末22)、子機22D(第2中継端末22)、及び子機22G(対象端末22)の動作を示す。
図16に示すように、センタ装置11は、子機22Gへ送信すべきデータがある場合、図8のステップS11と同様に、子機宛電文D1を送信する(ステップS31)。親機21と子機22Bとの間の通信接続が失敗すると(ステップS32)、子機宛電文D1は、図8のステップS13~ステップS15と同様に、親機21から子機22A及び子機22Dを経由して子機22Gへ転送される(ステップS33~ステップS35)。
子機22G(対象端末22)は、N2通信部223により子機宛電文D1を受信する。子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1を受信すると、子機宛電文D1の宛先を特定する。
子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1の宛先が自機(子機22G)であると判定した場合、子機宛電文D1の本文D12に基づいて、センタ装置11宛の応答電文D2(応答データ)を作成する。
更に、子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1の宛先が自機(子機22G)であると判定した場合、図6を参照して説明したように、子機宛電文D1が第2中継端末22を経由したデータ(迂回ルートを経由したデータ)であるか否かを判定する。
子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1が第2中継端末22を経由したデータであると判定した場合、図13を参照して説明したように、子機宛電文D1のヘッダーD11に付加された無線通信端末の識別情報(例えば、端末ID)に基づいて、現行ルート情報F2(迂回情報)を作成する。
その後、子機22Gの制御部221は、応答電文D2に現行ルート情報F2を付加して、現行ルート情報F2を付加した応答電文D2をN2通信部223によりセンタ装置11宛に送信する(ステップS36)。
現行ルート情報F2が付加された応答電文D2は、図8を参照して説明したように、子機宛電文D1と同じ迂回ルートを経由して親機21まで転送される。具体的には、図16に示す例では、現行ルート情報F2が付加された応答電文D2は、子機22Gから子機22Dへ転送された後(ステップS36)、子機22Aを経由して親機21まで転送される(ステップS37及びステップS38)。そして、親機21の制御部211は、N1通信部213により、現行ルート情報F2が付加された応答電文D2をセンタ装置11へ転送する(ステップS39)。
センタ装置11の制御部111は、現行ルート情報F2が付加された応答電文D2を通信部113により受信すると、現行ルート情報F2を示す画面を表示部114に表示させる。
以上、図1~図7、図9~図12、図14及び図16を参照して本発明の実施形態3を説明した。本実施形態によれば、対象端末22は、迂回情報(現行ルート情報F2)をセンタ装置11宛に送信する。したがって、迂回ルートが形成されたことをセンタ装置11の使用者に認識させることができる。
なお、センタ装置11の制御部111は、迂回発生端末(迂回ルートを発生させた無線通信端末)を特定する情報を表示部114に表示させてもよい。この場合、迂回ルートを発生させた無線通信端末をセンタ装置11の使用者に認識させることができる。
[実施形態4]
続いて図1~図7、図9~図12、図14及び図17を参照して本発明の実施形態4について説明する。但し、実施形態1~3と異なる事項を説明し、実施形態1~3と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態4は、対象端末22が迂回情報として迂回発生端末情報F3をセンタ装置11宛に送信する点で実施形態1~3と異なる。迂回発生端末情報F3は、迂回発生端末を示す情報である。
図17は、テレメータシステム100におけるセンタ装置11、親機21、及び子機22の動作を示すシーケンス図である。詳しくは、図17は、子機22Gの迂回ルートに沿ってセンタ装置11と子機22Gとが通信を行う際のセンタ装置11、親機21、子機22A(第2中継端末22)、子機22D(第2中継端末22)、及び子機22G(対象端末22)の動作を示す。
図17に示すように、センタ装置11は、子機22Gへ送信すべきデータがある場合、図8のステップS11と同様に、子機宛電文D1を送信する(ステップS41)。親機21と子機22Bとの間の通信接続が失敗すると(ステップS42)、子機宛電文D1は、図8のステップS13~ステップS15と同様に、親機21から子機22A及び子機22Dを経由して子機22Gへ転送される(ステップS43~ステップS45)。
子機22G(対象端末22)は、N2通信部223により子機宛電文D1を受信する。子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1を受信すると、子機宛電文D1の宛先を特定する。
子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1の宛先が自機(子機22G)であると判定した場合、子機宛電文D1の本文D12に基づいて、センタ装置11宛の応答電文D2(応答データ)を作成する。
更に、子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1の宛先が自機(子機22G)であると判定した場合、図6を参照して説明したように、子機宛電文D1が第2中継端末22を経由したデータ(迂回ルートを経由したデータ)であるか否かを判定する。
子機22Gの制御部221は、子機宛電文D1が第2中継端末22を経由したデータであると判定した場合、子機宛電文D1のヘッダーD11に付加された識別情報と、記憶部222に記憶されている子機22Gの基本ルート情報F1とを対比することにより、迂回発生端末を特定して、迂回発生端末情報F3を作成する。
迂回発生端末情報F3は、迂回ルートを発生させた無線通信端末の識別情報(例えば、端末ID)を示す。具体的には、迂回発生端末情報F3は、子機22Gの基本ルートに含まれる第1中継端末22のうち、現在の無線通信ルート(迂回ルート)に含まれない第1中継端末22の識別情報を示す。
子機22Gの制御部221は、迂回発生端末情報F3を作成すると、応答電文D2に迂回発生端末情報F3を付加して、迂回発生端末情報F3を付加した応答電文D2をN2通信部223によりセンタ装置11宛に送信する(ステップS46)。
迂回発生端末情報F3が付加された応答電文D2は、図8を参照して説明したように、子機宛電文D1と同じ迂回ルートを経由して親機21まで転送される。具体的には、図17に示す例では、迂回発生端末情報F3が付加された応答電文D2は、子機22Gから子機22Dへ転送された後(ステップS46)、子機22Aを経由して親機21まで転送される(ステップS47及びステップS48)。そして、親機21の制御部211は、N1通信部213により、迂回発生端末情報F3が付加された応答電文D2をセンタ装置11へ転送する(ステップS49)。
センタ装置11の制御部111は、迂回発生端末情報F3が付加された応答電文D2を通信部113により受信すると、迂回発生端末情報F3を示す画面を表示部114に表示させる。
以上、図1~図7、図9~図12、図14及び図17を参照して本発明の実施形態4を説明した。本実施形態によれば、対象端末22は、迂回情報(迂回発生端末情報F3)をセンタ装置11宛に送信する。したがって、迂回ルートが形成されたことをセンタ装置11の使用者に認識させることができる。更に、本実施形態によれば、迂回ルートを発生させた無線通信端末をセンタ装置11の使用者に認識させることができる。
[実施形態5]
続いて図2~図7、図9~図12、図14、図18及び図19を参照して本発明の実施形態5について説明する。但し、実施形態1~4と異なる事項を説明し、実施形態1~4と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態5は、迂回発生端末を特定する処理が実施形態1~4と異なる。
図18は、本実施形態のテレメータシステム100を示す図である。図18に示すように、本実施形態のテレメータシステム100は、センタ装置11と、親機21と、複数の子機22と、複数のメータ23とを備える。本実施形態において、複数の子機22は、子機22A~22Fを含む。
親機21及び各子機22の通信相手は予め定められている。換言すると、子機22の各々と親機21との間の無線通信ルートは、予め定められている。
具体的には、親機21の通信相手は、子機22A~22Cである。子機22Aの通信相手は、親機21である。子機22Bの通信相手は、親機21、子機22D、及び子機22Fである。子機22Cの通信相手は、親機21及び子機22Eである。子機22Dの通信相手は、子機22Bである。子機22Eの通信相手は、子機22Cである。子機22Fの通信相手は、子機22Bである。
本実施形態において、子機22Dの基本ルートには、親機21、子機22B、及び子機22Dが含まれる。また、子機22Fの基本ルートには、親機21、子機22B、及び子機22Fが含まれる。したがって、子機22Bは、第1中継端末22として、2つの基本ルートに共通して含まれる。子機22Bは、本発明の共通端末の一例である。以下、複数の基本ルートに共通して含まれる第1中継端末22を、「共通端末22」と記載する場合がある。
本実施形態では、実施形態4で説明したように、対象端末22は、迂回ルートを経由して自機宛(対象端末22宛)のデータを受信すると、センタ装置11宛に迂回発生端末情報F3を送信する。センタ装置11の制御部111は、迂回発生端末情報F3を受信すると、記憶部112に迂回発生端末情報F3を記憶させる。
例えば、宛先として子機22Dが指定された電文D1が、子機22Dの基本ルートとは異なる無線通信ルート(迂回ルート)を経由して子機22Dへ送信された場合、子機22Dは、センタ装置11宛に迂回発生端末情報F3を送信する。同様に、宛先として子機22Fが指定された電文D1が、子機22Fの基本ルートとは異なる無線通信ルート(迂回ルート)を経由して子機22Fへ送信された場合、子機22Fは、センタ装置11宛に迂回発生端末情報F3を送信する。
センタ装置11の制御部111は、迂回発生端末情報F3に基づいて、共通端末22が迂回発生端末であるか否かを判定する。本実施形態では、センタ装置11の制御部111は、子機22Dから送信される迂回発生端末情報F3と、子機22Fから送信される迂回発生端末情報F3とに基づいて、子機22Bが迂回発生端末であるか否かを判定する。
具体的には、子機22B(共通端末22)が迂回発生端末になると、つまり、子機22Bが何らかの原因により他の無線通信端末と通信できない状態になると、子機22D宛の電文D1は迂回ルートを経由して子機22Dに送信され、子機22F宛の電文D1は迂回ルートを経由して子機22Fに送信される。その結果、子機22D及び子機22Fの両者から迂回発生端末情報F3が送信される。したがって、センタ装置11の制御部111は、子機22Dから送信される迂回発生端末情報F3と、子機22Fから送信される迂回発生端末情報F3とに基づいて、子機22Bが迂回発生端末であるか否かを判定することができる。
続いて図19を参照してセンタ装置11の制御部111が実行する処理を説明する。図19は、センタ装置11の制御部111が実行する処理を示すフローチャートである。図19に示す処理は、センタ装置11の制御部111が、通信部113を介して応答電文D2を受信することにより開始する。
センタ装置11の制御部111は、応答電文D2を受信すると、応答電文D2に迂回発生端末情報F3が付加されているか否かを判定する(ステップS71)。
センタ装置11の制御部111は、応答電文D2に迂回発生端末情報F3が付加されていない判定した場合(ステップS71のNo)、図19に示す処理を終了する。
センタ装置11の制御部111は、応答電文D2に迂回発生端末情報F3が付加されていると判定した場合(ステップS71のYes)、記憶部112に記憶されている迂回発生端末情報F3の中に、応答電文D2に付加されている迂回発生端末情報F3と一致する迂回発生端末情報F3が存在するか否かを判定する(ステップS72)。
センタ装置11の制御部111は、記憶部112に記憶されている迂回発生端末情報F3の中に、応答電文D2に付加されている迂回発生端末情報F3と一致する迂回発生端末情報F3が存在しないと判定した場合(ステップS72のNo)、応答電文D2に付加されている迂回発生端末情報F3を記憶部112に記憶させて(ステップS73)、図19に示す処理を終了する。
センタ装置11の制御部111は、記憶部112に記憶されている迂回発生端末情報F3の中に、応答電文D2に付加されている迂回発生端末情報F3と一致する迂回発生端末情報F3が存在すると判定した場合(ステップS72のYes)、一致すると判定された迂回発生端末情報F3に対するカウンタ値を増加させる(ステップS74)。具体的には、カウンタ値を1つ増加させる。
なお、記憶部112に記憶されている迂回発生端末情報F3の中に、応答電文D2に付加されている迂回発生端末情報F3と一致する迂回発生端末情報F3が存在するのは、共通端末22が迂回発生端末となった場合である。本実施形態では、子機22Bが迂回発生端末となり、子機22D及び子機22Fの両者から迂回発生端末情報F3が送信された場合に、子機22Bの識別情報(迂回発生端末情報F3)に対するカウンタ値が増加する。
センタ装置11の制御部111は、カウンタ値を増加させた後、カウンタ値が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS75)。閾値は、例えば、「1」である。
センタ装置11の制御部111は、カウンタ値が閾値以上でないと判定した場合(ステップS75のNo)、図19に示す処理を終了する。
カウンタ値が閾値以上であると判定した場合(ステップS75のYes)、センタ装置11の制御部111は、カウンタ値が閾値以上となった迂回発生端末情報F3を表示部114に表示させて(ステップS76)、図19に示す処理を終了する。つまり、迂回発生端末の識別情報として、共通端末22の識別情報が表示部114に表示される。本実施形態では、迂回発生端末の識別情報として、子機22Bの識別情報(例えば、子機22Bの端末ID)が表示部114に表示される。
なお、センタ装置11の制御部111は、カウンタ値を増加させてから一定期間経過後にカウンタ値をリセットしてもよい。
以上、図2~図7、図9~図12、図14、図18及び図19を参照して本発明の実施形態5を説明した。本実施形態によれば、共通端末22が迂回発生端末となったことをセンタ装置11の使用者に認識させることができる。具体的には、複数の基本ルートにおいて子機宛電文D1の転送が行われなくなり、それらの基本ルートに含まれる共通端末22が迂回発生端末である場合に、センタ装置11は、共通端末22が迂回発生端末となったことをセンタ装置11の使用者に報知する。したがって、共通端末22が他の無線通信端末との間で通信できなくなった状態が継続している場合に、共通端末22が迂回発生端末となったことがセンタ装置11の使用者に報知される。
なお、本実施形態では、子機22(対象端末22)が、迂回ルートを経由した自機宛の電文D1を受信したことに応じて、迂回発生端末情報F3をセンタ装置11宛に送信したが、実施形態2で説明したように、センタ装置11が迂回発生端末を特定してもよい。あるいは、実施形態2で説明したように、センタ装置11が子機22(対象端末22)に対して迂回発生端末情報F3を要求してもよい。
また、本実施形態では、2つの基本ルートに含まれる共通端末22を例に、共通端末22が迂回発生端末であるか否かを判定する処理を説明したが、3つ以上の基本ルートに含まれる共通端末22も同様に判定することができる。3つ以上の基本ルートに含まれる共通端末22が迂回発生端末であるか否かを判定する場合、カウンタ値に対する閾値は「2」以上であってもよい。
以上、図面(図1~図19)を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、又は、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、図1~図19を参照して説明した実施形態では、対象端末22は、現行ルート情報F2又は迂回発生端末情報F3をセンタ装置11宛に送信したが、対象端末22は、現行ルート情報F2及び迂回発生端末情報F3の両方をセンタ装置11宛に送信してもよい。
また、図1~図19を参照して説明した実施形態では、センタ装置11は、現行ルート情報F2又は迂回発生端末情報F3を対象端末22に要求したが、センタ装置11は、現行ルート情報F2及び迂回発生端末情報F3の両方を対象端末22に要求してもよい。
また、図1~図19を参照して説明した実施形態では、子機22とメータ23とが電線PLにより有線接続されたが、子機22とメータ23とは無線接続されてもよい。同様に、親機21とメータ23とは、無線接続されてもよい。