以下、図面を参照して移動体システム10の構成について説明する。図1は、移動体システム10の構成を示す図である。移動体システム10は、所定のエリアであるパーク(例えば遊園地やテーマパーク等)において、当該パークの来園者(以下「ゲスト100」と呼ぶ)の行動をサポートするとともに、ゲスト100を当該ゲスト100に適したイベントに誘導するためのシステムである。かかる移動体システム10は、移動体12と、当該移動体12を管理する管理装置14と、を有している。
移動体12は、1人のゲストが搭乗可能なパーソナルモビリティであり、来園時に各ゲスト100に貸与される。移動体12は、自律走行が可能であり、ゲスト100が運転操作を行わなくても、ゲスト100を、ゲスト100または管理装置14により指定された位置まで輸送できる。また、後に詳説する通り、移動体12は、ゲスト100の行動、例えば、アトラクションの利用やイベントへの参加、物品の購入等を取得し、管理装置14に送信する。
管理装置14は、複数の移動体12を管理する。具体的には、管理装置14は、複数の移動体12それぞれが、いずれのゲスト100に貸与されたかを管理する。また、管理装置14は、後に詳説する通り、ゲスト100が対象イベントに積極的に参加するように、当該対象イベントに適したゲスト100を特定するとともに、特定されたゲスト100に貸与された移動体12に対して、ゲスト100の対象イベントへの誘導を指示する。対象イベントは、パーク内で開催されるイベントであり、複数のゲスト100が参加できるイベントである。かかる対象イベントとしては、例えば、複数のゲスト100が行列で進むパレードイベントや、複数のゲスト100が競い合いまたは協力しながらミッションクリアを目指すゲームイベント、複数のゲスト100が集まって会話や飲食を楽しむパーティーイベント等が含まれる。
管理装置14は、対象イベントに誘導するゲスト100を特定するために、ゲスト情報を収集する。ゲスト情報は、属性情報および行動情報を含む情報である。そして、管理装置14は、このゲスト情報に基づいて、対象イベントの参加に適したゲスト100を特定する。ゲスト100が特定できれば、管理装置14は、特定されたゲスト100に貸与された移動体12に対して誘導指示を出力する。誘導指示を受けた移動体12は、対応するゲスト100に対して、対象イベントを紹介したうえで、その参加可否を問い合わせる。問い合わせの結果、ゲスト100がイベント参加を了承した場合、移動体12は、対象イベントの参加位置までゲスト100を輸送する。
このように、ゲスト情報に基づいて、対象イベントの参加に適したゲスト100を特定し、当該ゲスト100を特定イベントに誘導することで、ゲスト100が、対象イベントに参加しやすくなる。そして、対象イベントに参加することで、ゲスト100は、対象イベント特有の特別な体験をすることができ、また、他のゲスト100との新たな出会いが得られる。
次に、移動体12および管理装置14の具体的な構成について説明する。図2は、移動体12の構成を示すブロック図である。移動体12は、自律的に移動可能となっている。この移動を実現するために、移動体12は、駆動ユニット30を有している。駆動ユニット30は、移動体12を移動させるためのユニットで、例えば、車輪や無限軌道等の走行体と、当該走行体に動力を付与するモータと、を有している。環境センサ34は、移動体12の周囲の状態を検知するためのセンサであり、例えば、位置を検知するセンサ(例えばGPSセンサ等)、周囲の物体を検知するセンサ(例えばLidar、ミリ波レーダ、ソナー、磁気センサ等)、周囲の様子を撮像するカメラ等を含む。後述するコントローラ42は、これらの環境センサ34で検知された情報に基づいて駆動ユニット30の駆動を制御する。
バッテリ32は、移動体12に設けられた電気部品、例えば、モータやコントローラ42等に供給する電力を蓄積している。このバッテリ32は、充放電可能な二次電池、例えば、リチウムイオン電池である。バッテリ32は、移動体12に分離不能に取り付けられていてもよいし、必要に応じて、移動体12から取り外しできてもよい。
ユーザインターフェース装置(以下「U/I装置」と呼ぶ)36は、ゲスト100との間で情報をやりとりするためのインターフェース装置であり、ゲスト100からの入力を受け付ける入力装置と、ゲスト100に対して情報を出力する出力装置と、を有する。入力装置は、例えば、スイッチ、キーボード、タッチパネル、マイク、レバー、ハンドル等を有する。出力装置は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、ランプ等を有する。なお、こうしたU/I装置36は、移動体12の本体に組み込まれていてもよいし、移動体12の本体と物理的に分離されていてもよい。例えば、U/I装置36は、移動体12の本体に組み込まれたタッチパネルでもよい。また、別の形態として、移動体12の本体とは別に設けられるとともに本体と通信可能なタブレット端末等でもよい。さらに、別の形態として、ゲスト100が所有する携帯端末が、移動体12のU/I装置36として機能してもよい。
決済装置38は、ゲスト100の決済処理を受け付ける。決済の形態は、特に限定されず、現金決済、プリペイドカード決済、自動引き落とし決済、クレジットカード決済、バーコード決済の少なくとも一つを含んでもよい。これらの決済に対応するために、決済装置38は、投入された現金の金額を計数して必要に応じて釣銭を出す金銭装置や、カードリーダ、RFIDリーダ、バーコードリーダ等を有してもよい。ゲスト100は、この決済機能を利用して、各種物品(例えば土産や食事等)が購入できるほか、パーク内のアトラクションのチケットも購入できる。こうした決済装置38を用いた決済の履歴は、決済データとして、管理装置14に送信される。
通信装置40は、移動体12の外部の情報機器と無線通信するためのものである。特に、本例では、通信装置40は、管理装置14と通信可能となっている。通信装置40は、管理装置14との通信を可能にするために、複数種類の通信規格に対応していてもよい。例えば、通信装置40は、WiFi(登録商標)またはモバイルデータ通信を利用してインターネット通信ができるものでもよい。また、通信装置40は、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信規格に対応していてもよい。
コントローラ42は、移動体12を構成する各部の駆動を制御する。また、コントローラ42は、必要に応じて、ゲスト100の行動を示す情報、すなわち、行動情報を、管理装置14に送信する。行動情報としては、決済履歴を示す決済データや、移動体12での移動履歴を示す移動データ等が含まれる。
なお、コントローラ42は、プロセッサ42aと記憶装置42bとを有したコンピュータである。この「コンピュータ」には、コンピュータシステムを一つの集積回路に組み込んだマイクロコントローラも含まれる。また、プロセッサ42aとは、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。また、以下に述べるプロセッサ42aの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。同様に、記憶装置42bも、物理的に一つの要素である必要はなく、物理的に離れた位置に存在する複数のメモリで構成されてもよい。また、記憶装置42bは、半導体メモリ(例えばRAM、ROM、ソリッドステートドライブ等)および磁気ディスク(例えば、ハードディスクドライブ等)の少なくとも一つを含んでもよい。
次に、管理装置14の構成について説明する。管理装置14は、上述した通り、複数の移動体12を管理するもので、物理的には、図1に示すように、プロセッサ16と、記憶装置18と、通信装置20と、を有するコンピュータである。
プロセッサ16は、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサや、専用のプロセッサを含む。また、以下に述べるプロセッサ16の動作は、1つのプロセッサによって成されるのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。同様に、記憶装置18も、物理的に一つの要素である必要はなく、物理的に離れた位置に存在する複数のメモリで構成されてもよい。また、記憶装置18は、半導体メモリおよび磁気ディスクの少なくとも一つを含んでもよい。通信装置20は、管理装置14の外部の機器と通信するためのもので、例えば、WiFi(登録商標)またはモバイルデータ通信を利用してインターネット通信ができる。
図3は、管理装置14の機能ブロック図である。管理装置14は、機能的には、図3に示すように、通信装置20と、情報収集部50と、ゲスト特定部52と、誘導指示部54と、を有している。通信装置20は、上述した通り、管理装置14等の外部機器と通信する。
情報収集部50は、通信装置20を介して、ゲスト100の属性情報および行動情報を含むゲスト情報を収集する。属性情報は、ゲスト100の属性、例えば、性別や年齢、家族構成、職業、居住地等を含む情報である。かかる属性情報は、通常、ゲスト100のID登録の際に、ゲスト100の申告により取得され、収集される。行動情報は、ゲスト100のパーク内での行動を示す情報である。この行動情報は、例えば、ゲスト100の各アトラクションの利用回数や、パーク内での物品およびサービスの購入履歴等が含まれる。
こうした行動情報は、移動体12や、パーク内のアトラクションおよび店舗の管理サーバから送信されるデータを解析して、取得される。例えば、移動体12は、当該移動体12を介して実行された決済の履歴データや、移動体12の移動履歴データを、定期的に、管理装置14に送信する。また、アトラクションの管理サーバは、当該アトラクションを利用したゲスト100のIDを管理装置14に送信する。さらに、移動体12が決済機能を有さない場合には、各店舗の管理サーバが、ゲスト100の購入履歴データを管理装置14に送信する。管理装置14は、これらのデータを解析し、各ゲストの行動情報を取得する。
情報収集部50は、取得したゲスト情報を、ゲスト情報DB56に記録する。図4は、ゲスト情報DB56の一例を示す図である。図4に示すように、ゲスト情報DB56は、各ゲスト100のIDと、当該ゲスト100に貸与された移動体12のIDと、当該ゲスト100のゲスト情報(すなわち属性情報および行動情報)と、が記録されている。属性情報は、上述した通り、ID登録の際に、ゲスト100から申告された情報が記録される。
行動情報の具体的内容は、ゲスト100の行動を表すのであれば特に限定されない。本例では、ゲスト100の嗜好を把握しやすくするために、各アトラクションの利用回数、各イベントの参加回数を記録している。各アトラクションの利用回数および各イベントの参加回数を記録することで、ゲスト100の好みのアトラクションおよびイベントの傾向を把握することができる。また、通常、パーク内には、様々なキャラクタシリーズに関連した物品およびサービスが販売されている。各キャラクタシリーズは、コンセプトや登場ストーリが共通する1以上のキャラクタが属している。本例では、こうしたキャラクタシリーズ別の消費金額も、行動情報として記録している。どのキャラクタシリーズに関連した物品およびサービスを購入しているかを記録することで、ゲスト100の好みのキャラクタシリーズを把握することができる。
なお、本例では、ゲスト情報は、属性情報および行動情報の双方を含むが、ゲスト情報は、属性情報および行動情報の少なくとも一方を含むのであれば、ゲスト情報の内容は、適宜、変更されてもよい。例えば、ゲスト情報は、属性情報または行動情報のいずれかを含まなくてもよい。また、ゲスト情報は、属性情報および行動情報の他に別の情報を含んでもよい。例えば、ゲスト100にアンケートの回答を依頼しておき、そのアンケートの回答をゲスト情報として記録してもよい。また、属性情報および行動情報の具体的内容も、適宜、変更してもよい。
ゲスト特定部52は、ゲスト情報DB56に記録されているゲスト情報に基づいて、対象イベントの参加に適したゲスト100を特定する。ここで、対象イベントは、上述した通り、複数のゲスト100が同時に参加可能なイベントで、例えば、パレードイベント、ゲームイベント、パーティーイベント等が含まれる。こうした対象イベントの種類や内容は、イベントリスト58に記録され、管理されている。
図5は、イベントリスト58の一例を示す図である。イベントリスト58には、例えば、パーク内で開催されるイベントの名称や、開催時間、開催場所、参加条件、定員等の一般的な情報に加え、当該イベントの特徴を示すイベントスコアが記録されている。このイベントスコアについては、後述する。
ゲスト特定部52は、このイベントリスト58を参照し、開催時間が近いイベントを、参加者の募集が必要な対象イベントとしてピックアップする。そして、ゲスト特定部52は、ピックアップされた対象イベントに適したゲスト100を、ゲスト情報DB56を参照して特定する。このゲスト100の特定の具体的な手順については、後に詳説する。
誘導指示部54は、ゲスト特定部52で特定されたゲスト100に貸与された移動体12に対して、対象イベントへのゲスト100の誘導を指示する。この指示を受けた移動体12は、U/I装置36を介して、ゲスト100に対して、対象イベントを紹介したうえで、対象イベントへの参加の可否を問い合わせる。この問い合わせに対する回答は、移動体12から管理装置14に送られる。ゲスト100が、対象イベントへの参加を了承した場合、移動体12は、ゲスト100を、対象イベントの参加位置まで輸送する。
次に、ゲスト特定部52による、対象イベントの参加に適したゲスト100の特定について説明する。このゲスト100の特定方法は、ゲスト情報DB56に記録されたゲスト情報に基づいて行われるのであれば特に限定されない。本例では、ゲスト特定部52は、ゲスト100の行動情報、および、対象イベントのイベント特徴を、それぞれ、スコアに換算し、このスコアに基づいて対象イベントに適したゲスト100を特定する。
このスコア換算について図6を参照して説明する。図6は、ゲスト100の行動情報をスコア変換した一例を示す図である。本例において、スコアは、アトラクションおよびイベントの好みを示す基本スコア60と、キャラクタシリーズの好みを示すキャラクタスコア62と、に分かれる。
基本スコア60は、「スピード&スリル」、「技能要」、「他者交流」、「景色を楽しむ」、「頭脳戦」という5つの評価項目を有する。各アトラクションおよびイベントには、その特徴に応じて、この5つの評価項目に対する重み係数が設定されている。以下では、「スピード&スリル」、「技能要」、「他者交流」、「景色を楽しむ」、「頭脳戦」それぞれの重み係数を、Ka,Kb,Kc,Kd,Keとする。
例えば、ジェットコースターの場合、スピード感があり、また、景色が楽しめる一方で、特段の技能も頭も使う必要がなく、また、他者との交流も殆どない。かかるジェットコースターには、「Ka=0.7,Kb=0,Kc=0,Kd=0.3,Ke=0」という重み係数が設定される。また、ゴーカートの場合、自らゴーカートを運転するため、技能が必要であり、他のゲスト100が操作するゴーカートとの競争や衝突もあるため、技能が必要であり、他者との交流も生まれやすい。その一方で、ゴーカートは、屋内で行われるため、景色は楽しみにくい。したがって、ゴーカートには、「Ka=0.2,Kb=0.5,Kc=0.2,Kd=0,Ke=0.1」という重み係数が設定される。さらに、ゲスト100が他のゲストと行列で進むパレードイベントの場合、他者との交流が生まれやすく、また、景色も楽しめるため、「Ka=0,Kb=0.1,Kc=0.4,Kd=0.5,Ke=0」という重み係数が設定される。
ゲスト特定部52は、ゲスト100の各アトラクションの利用回数、および、各イベントの参加回数を、それぞれのアトラクションおよびイベントに設定された重み係数で、重み付け加算し、5つの評価項目それぞれの仮スコアを算出する。さらに、5つの評価項目のうち最大のスコアが100になるように、5つの仮スコアに係数を乗算する。例えば、5つの評価項目の仮スコアが、Sa*=20、Sb*=10、Sc*=10、Sd*=10、Se*=10であれば、5つの仮スコアそれぞれに100/20=5の係数を乗算し、正式なスコアを、Sa=100、Sb=50、Sc=50、Sd=50、Se=50とする。
また、キャラクタスコア62は、キャラクタシリーズごとの消費金額を示すスコアであり、その評価項目は、キャラクタシリーズの数だけある。図6の例では、キャラクタシリーズは、F~Jの5種類がある。ゲスト特定部52は、ゲスト100のキャラクタシリーズごとの消費金額を仮スコアとして算出し、5つの評価項目のうち最大のスコアが100になるように、5つの仮スコアに係数を乗算する。例えば、5つのキャラクタシリーズの仮スコア(消費金額)が、それぞれ、Sf*=¥1000、Sg*=¥500、Sh*=¥500、Si*=¥500、Sj*=¥500であれば、5つの仮スコアそれぞれに100/1000=0.1の係数を乗算し、正式なスコアを、Sf=100、Sg=50、Sh=50、Si=50、Sj=50として算出する。
対象イベントには、当該対象イベントの特徴を示すイベントスコアが設定されている。このイベントスコアは、上述の基本スコア60およびキャラクタスコア62と同じ評価項目を有している。例えば、パレードイベントの場合、「Sa=0,Sb=10,Sc=40,Sd=50,Se=0」という基本スコアが設定されている。また、パレードイベントに参加するキャラクタの数等に応じて、キャラクタスコア62も設定されている。
ゲスト特定部52は、以上のようなゲスト100のスコアと、対象イベントのイベントスコアとを比較し、対象イベントのイベントスコアと類似したスコアを有するゲスト100を、対象イベントの参加に適したゲスト100として特定してもよい。スコアの類似度合いは、例えば、各評価項目のスコアの誤差の二乗平均値で評価できる。かかる構成とすることで、対象イベントの特徴を好むゲスト100が選ばれやすくなる。そして、これにより、ゲスト100は、自身の嗜好にあった対象イベントに参加しやすくなり、対象イベントをより楽しむことができる。
また、別の形態として、ゲスト特定部52は、対象イベントに参加することが決まっている他のゲスト100(すなわち参加者)と類似したゲスト情報を有するゲスト100を、対象イベントの参加に適したゲスト100として特定してもよい。例えば、参加者の平均的な年齢層や、スコアを構成する複数の評価項目それぞれの平均点を算出する。そして、ゲスト特定部52は、算出された平均年齢層に合致するゲスト100を抽出し、さらに、この抽出されたゲスト100のうち、平均スコアと類似したスコアを有するゲスト100を、対象イベントの参加に適したゲスト100として特定してもよい。かかる構成とすることで、参加者と属性や嗜好が類似したゲスト100が選ばれやすくなる。ここで、自身と類似する属性および嗜好を有する人とは、話が合い、親しくなりやすい場合が多い。そのため、かかる構成とすることで、ゲスト100は、対象イベントにおいて、他のゲスト100と親しくなりやすく、新たな出会いが得られやすくなる。
次に、移動体12および管理装置14の処理の流れについて説明する。図7は、誘導指示を受けた際の移動体12の処理の流れを示すフローチャートである。管理装置14は、必要に応じて誘導指示を移動体12に送信する。この誘導指示には、ゲスト100に適した対象イベントの内容や開催時間、開催場所等の情報が含まれる。この誘導指示を受信した場合(S10でYes)、移動体12は、当該移動体12に搭載されたU/I装置36を介して、ゲスト100に対象イベントを紹介するとともに、当該対象イベントへの参加の可否を問い合わせる(S12)。ゲスト100が、対象イベントへの参加を了承した場合(S14でYes)、移動体12は、管理装置14に、その旨を通知する(S16)。その後、移動体12は、ゲスト100を搭乗させたまま、対象イベントの参加位置まで移動することで、ゲスト100を対象イベントに誘導する(S18)。
なお、対象イベントの種類によっては、ゲスト100が対象イベントに参加した後、移動体12が、イベント内におけるゲスト100の行動をサポートしてもよい(S20)。例えば、対象イベントがパレードイベントの場合、移動体12は、ゲスト100を搭乗させたまま、ゲスト100の操作指示とは無関係に、パレードイベントで規定された挙動をとるようにしてもよい。ここで、パレードイベントで規定された挙動には、移動体12の移動動作に加え、移動体12に設けられたランプの点灯動作や、スピーカからの音声出力動作等も含まれる。移動体12が、自動的に、規定の挙動をとることで、ゲスト100の移動体12の操作の技能が不十分であっても、ゲスト100は、パレードで規定された挙動を実行できる。そして、これにより、ゲスト100は、失敗を恐れることなく、気軽にパレードに参加できる。そして、パレードに参加することで、他の参加ゲスト100と連帯感が生まれやすくなり、他の参加ゲスト100と交流の機会が増える。
一方、ゲスト100が、対象イベントへの参加を拒否した場合(S14でNo)、移動体12は、管理装置14に、その旨を通知し(S22)、処理を終了する。なお、移動体12の問い合わせに対して、ゲスト100が回答そのものをしない場合も考えられる。問い合わせ後、一定時間が経過してもゲスト100からの回答が得られない場合、移動体12は、予め設定された標準の回答があったものとして処理を実行する。例えば、標準の回答として「不参加」が設定されている場合、移動体12は、ステップS12の後、一定時間、ゲスト100の回答がない場合には、ステップS22に進み、不参加を管理装置14に通知する。
次に、誘導指示の出力に関する管理装置14の処理の流れについて図8を参照して説明する。図8は、誘導指示の出力に関する管理装置14の処理の流れを示すフローチャートである。管理装置14は、定期的にイベントリスト58を確認し、参加ゲスト100の募集が必要な対象イベントの有無を確認する(S30)。募集が必要な対象イベントがある場合(S30でYes)、管理装置14は、対象イベントのイベントスコアに基づいて、当該対象イベントに適したゲスト100を特定する(S32)。具体的には、管理装置14は、まず、対象イベントの参加条件に合致するゲスト100を抽出する。続いて、抽出されたゲスト100の行動情報から基本スコア60およびキャラクタスコア62を算出する。そして、対象イベントの基本スコア60およびキャラクタスコア62と、ゲスト100の基本スコア60およびキャラクタスコア62を比較し、両者の類似度合いが一定以上高いゲスト100を、参加に適したゲスト100として特定する。
参加に適したゲスト100が特定できれば、管理装置14は、当該ゲスト100に貸与された移動体12に対して誘導指示を送信する(S34)。この誘導指示には、対象イベントの開催時間や開催場所、開催内容等が含まれる。この誘導指示を受けて移動体12は、ゲスト100に対して参加の可否を問い合わせ、その回答を管理装置14に送信する。管理装置14は、この移動体12から送信される回答に基づいて、対象イベントへのゲスト100の参加可否を受け付ける(S36)。そして、参加するゲスト100の人数が、対象イベントに規定されている定員に達した場合(S38でYes)、管理装置14は、当該対象イベントの募集を終了する。
一方、参加ゲスト100の人数が、定員に達していない場合(S38でNo)、管理装置14は、続いて、参加ゲスト100のスコアに基づいて、対象イベントの参加に適したゲスト100を特定する(S40)。具体的には、管理装置14は、すでに、対象イベントへの参加が決定しているゲスト100の平均的な年齢層や、スコアそれぞれの平均点を算出する。そして、管理装置14は、算出された平均年齢層に合致するゲスト100を抽出し、抽出されたゲスト100のスコアと、参加決定しているゲスト100のスコアとの類似度合いを算出する。そして、類似度合いが、規定の基準値以上となるゲスト100を、対象イベントの参加に適したゲスト100として特定する。
ゲスト100が特定できれば、管理装置14は、特定されたゲスト100に貸与された移動体12に対して誘導指示を送信し、当該移動体12から参加可否の回答を受け付ける(S42,S44)。なお、この場合に送信する誘導指示は、対象イベントの内容に加え、他の参加者の情報を含んでもよい。そして、かかる誘導指示を受けた移動体12は、対象イベントに加え、他の参加者の情報も、ゲスト100に紹介してもよい。他の参加者の情報は、複数の参加者の統計値、例えば、当該他の参加者の平均年齢や、男女比率、基本スコア60およびキャラクタスコア62の平均値等を含んでもよい。かかる構成とすることで、ゲスト100は、他の参加者の傾向を事前に知ることができ、対象イベントへの参加の可否をより決めやすくなる。また、当然ながら、ステップS42で送信される誘導指示は、他の参加者の情報を含まなくてもよい。かかる構成とすることで、他の参加者の個人情報がより確実に守られる。
そして、参加希望するゲスト100が、対象イベントの定員に達すれば(S46でYes)、処理は、終了となる。一方、参加希望するゲスト100が定員に満たない場合(S46でNo)、類似度合いの基準値を緩和したうえで(S48)、ステップS40に戻り、定員に達するまで、ステップS40~S48を繰り返す。
以上の説明で明らかなとおり、本例によれば、管理装置14が、対象イベントの参加に適したゲスト100を特定し、特定されたゲスト100に貸与された移動体12に対して、当該ゲストを対象イベントに誘導することを指示する誘導指示を出力する。これにより、ゲスト100は、対象イベントに参加しやすくなり、新しい出会いや、特別な体験を得やすくなる。また、管理装置14が、ゲスト100のゲスト情報に基づいて、対象イベントの特徴に合致したゲスト100、あるいは、対象イベントの他の参加者と類似したゲスト100を、参加に適したゲスト100として特定している。そのため、ゲスト100は、自身と相性のよい対象イベント、あるいは、自身と相性のよい参加者が多い対象イベントに出会いやすい。その結果、ゲスト100は、新しい出会いや、特別な体験をより確実に得ることができる。
なお、これまで説明した構成は一例であり、管理装置14が、ゲスト情報を収集し、このゲスト情報に基づいて、対象イベントの参加に適したゲスト100を特定し、特定されたゲスト100に貸与された移動体12に誘導指示を出力するのであれば、その他の構成は、適宜、変更されてもよい。例えば、上述の例では、スコアの類似度で、参加に適したゲスト100を特定しているが、当然ながら他の基準で、参加に適したゲスト100を特定してもよい。また、スコアの算出方法やスコアの評価項目も適宜、変更されてもよい。また、上述の例では、ゲスト情報DB56において、ゲスト情報として、アトラクションの利用回数やキャラクタシリーズ別の消費金額を記録しているが、上述したスコアをゲスト情報として記録してもよい。また、上述の例では、移動体12は、ゲスト100を輸送可能なパーソナルモビリティとしているが、移動体12の構成も、適宜、変更可能であり、例えば、移動体12は、ゲスト100とは独立して移動する移動ロボットでもよい。