JP7600914B2 - ガスセンサ - Google Patents
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固体電解質材料による固体電解質体(31)と、
前記固体電解質体に設けられた、導電材料による電極導体(310)と、
前記固体電解質体の第1表面(301)及び第2表面(302)のうちの少なくとも一方に積層された、絶縁材料による絶縁体(33A,33B)と、
前記絶縁体に埋設された、導電材料によるヒータ導体(34)と、を備え、
前記絶縁体における、前記電極導体又は前記ヒータ導体に対向する位置に形成された貫通穴(331A,331B)には、前記電極導体又は前記ヒータ導体の導電材料と同一又は異なる組成の導電材料(38)が配置されており、
前記電極導体又は前記ヒータ導体における、前記貫通穴に対向する部位には、前記貫通穴の反対側に位置する表面から凹む凹部(343)が形成されており、
前記凹部には、前記絶縁体を構成する基材(332,333)同士の間に挟まれた、前記絶縁材料による絶縁層(334)の一部が、凸部(335)として膨らむ状態で充填配置されており、前記絶縁層となる前記絶縁材料の厚みは、9μm以上30μm以下である、ガスセンサ(1)にある。
本発明の他の態様は、
固体電解質材料による固体電解質体(31)と、
前記固体電解質体に設けられた、導電材料による電極導体(310)と、
前記固体電解質体の第1表面(301)及び第2表面(302)のうちの少なくとも一方に積層された、絶縁材料による絶縁体(33A,33B)と、
前記絶縁体に埋設された、導電材料によるヒータ導体(34)と、を備え、
前記絶縁体における、前記電極導体又は前記ヒータ導体に対向する位置に形成された貫通穴(331A,331B)には、前記電極導体又は前記ヒータ導体の導電材料と同一又は異なる組成の導電材料(38)が配置されており、
前記電極導体又は前記ヒータ導体における、前記貫通穴に対向する部位には、前記電極導体もしくは前記ヒータ導体を貫通する貫通凹部(344)が形成されており、
前記貫通凹部には、前記絶縁体を構成する基材(332,333)同士の間に挟まれた、前記絶縁材料による絶縁層(334)の一部が、凸部(336)として膨らむ状態で配置されている、ガスセンサ(1)にある。
<実施形態1>
本形態のガスセンサ1は、図1~図3に示すように、固体電解質体31、電極導体310、絶縁体33A,33B及びヒータ導体34を備える。固体電解質体31は、固体電解質材料によって構成されている。電極導体310は、導体材料によって構成され、固体電解質体31に設けられている。絶縁体33A,33Bは、絶縁材料によって構成され、固体電解質体31の第1表面301及び第2表面302に積層されている。ヒータ導体34は、導電材料によって構成され、絶縁体33Bに埋設されている。
(ガスセンサ1)
図1に示すように、ガスセンサ1は、車両の内燃機関(エンジン)の排気管7の取付口71に配置され、排気管7を流れる排ガスGを検出対象ガスとして、検出対象ガスにおける酸素濃度、特定ガス濃度等を検出するために用いられる。ガスセンサ1は、排ガスGにおける酸素濃度、未燃ガス濃度等に基づいて、内燃機関における空燃比を求める空燃比センサ(A/Fセンサ)として用いることができる。空燃比センサは、理論空燃比と比べて空気に対する燃料の割合が多い燃料リッチの状態から、理論空燃比と比べて空気に対する燃料の割合が少ない燃料リーンの状態まで定量的に連続して空燃比を検出することができるものである。
図2及び図3に示すように、固体電解質体31、電極導体310、第2絶縁体33A,33B及びヒータ導体34は、互いに積層されて、積層タイプのセンサ素子2を形成している。センサ素子2は、長尺の長方形状に形成されており、後述する素子保持材42によって保持された状態でハウジング41に保持される。
本形態において、ガスセンサ1及びセンサ素子2の長手方向Lとは、センサ素子2が長尺形状に延びる方向のことをいう。また、長手方向Lに直交し、固体電解質体31と各絶縁体33A,33Bとが積層された方向を、積層方向Dという。また、長手方向Lと積層方向Dとに直交する方向を、幅方向Wという。また、センサ素子2の長手方向Lにおいて、排ガスGに晒される側を先端側L1といい、先端側L1の反対側を基端側L2という。
図2及び図3に示すように、固体電解質体31は、所定の活性温度において、酸素イオン(O2-)の伝導性を有するものである。固体電解質体31の第1表面301には、排ガスGに晒される排気電極311が設けられており、固体電解質体31の第2表面302には、大気Aに晒される大気電極312が設けられている。排気電極311と大気電極312とは、センサ素子2の長手方向Lの、排ガスGに晒される先端側L1の部位において、固体電解質体31を介して積層方向Dに重なる位置に配置されている。
図2及び図3に示すように、固体電解質体31の第1表面301には、第1絶縁体33Aと固体電解質体31とに囲まれたガス室35が隣接して形成されている。ガス室35は、第1絶縁体33Aの長手方向Lの先端側L1の部位において、排気電極311を収容する位置に形成されている。ガス室35は、第1絶縁体33Aと拡散抵抗部32と固体電解質体31とによって閉じられた空間部として形成されている。排気管7内を流れる排ガスGは、拡散抵抗部32を通過してガス室35内に導入される。
図2及び図3に示すように、本形態の拡散抵抗部(ガス導入部)32は、ガス室35の幅方向Wの両側に設けられている。拡散抵抗部32は、第1絶縁体33Aに形成された導入口内に、酸化アルミニウム等の金属酸化物の多孔質体を配置することによって形成されている。ガス室35に導入される排ガスGの拡散速度(流量)は、排ガスGが拡散抵抗部32における多孔質体の気孔を通過する速度が制限されることによって決定される。なお、拡散抵抗部32は、ガス室35の長手方向Lの先端側L1の部位に設けてもよい。
図2~図4に示すように、固体電解質体31の第2表面302には、第2絶縁体33Bと固体電解質体31とに囲まれ、大気Aが導入される大気ダクト36が隣接して形成されている。大気ダクト36は、第2絶縁体33Bにおける、大気電極312を収容する長手方向Lの部位から、センサ素子2の長手方向Lにおける基端位置まで形成されている。
図2~図4に示すように、第1絶縁体33Aは、ガス室35を形成するものであり、第2絶縁体33Bは、大気ダクト36を形成するとともにヒータ導体34を埋設するものである。第1絶縁体33A及び第2絶縁体33Bは、アルミナ(酸化アルミニウム)等の金属酸化物によって形成されている。各絶縁体33A,33Bは、排ガスG又は大気Aである気体が透過することができない緻密体として形成されている。
図3及び図4に示すように、ヒータ導体34は、発熱体として構成されており、大気ダクト36を形成する第2絶縁体33B内に埋設されている。ヒータ導体34は、通電によって発熱する発熱部341と、発熱部341の、長手方向Lの基端側L2に繋がるヒータリード部342とを有する。発熱部341は、固体電解質体31と各絶縁体33A,33Bとの積層方向Dにおいて、少なくとも一部が排気電極311及び大気電極312に重なる位置に配置されている。ヒータ導体34は、導電性を有する金属材料によって構成されている。ヒータリード部342の長手方向Lの基端側L2の端部であって、ヒータリード部342に接続された端子接続部22が形成されている。
図1に示すように、センサ素子2の長手方向Lの先端側L1の部位には、センサセル21を覆う表面保護層37が形成されている。表面保護層37は、排ガスGが通過可能な気孔を有するセラミックス材料としての、互いに結合された複数のセラミックス粒子によって構成されている。
図示は省略するが、センサ素子2は、1つの固体電解質体31を有するものに限られず、複数の固体電解質体31を有するものとしてもよい。電極導体310は、複数の固体電解質体31のそれぞれに設けられる。
図1に示すように、ガスセンサ1は、センサ素子2を排気管7に配置するとともにセンサ制御装置5に電気配線するために、ハウジング41、素子保持材42、端子保持材43、接触部材431、接点端子44、先端側カバー45、基端側カバー46、ブッシュ47、リード線48等を有する。
図1に示すように、ガスセンサ1におけるリード線48は、ガスセンサ1におけるガス検出の制御を行うセンサ制御装置5に電気接続されている。センサ制御装置5は、エンジンにおける燃焼運転を制御するエンジン制御装置6と連携してガスセンサ1における電気制御を行うものである。センサ制御装置5は、各種制御回路、コンピュータ等を用いて構成されている。なお、センサ制御装置5は、エンジン制御装置6内に構築してもよい。センサ制御装置5は、排気電極311と大気電極312との間に直流電圧を印加する回路511、及び排気電極311と大気電極312との間に流れる電流を検出する回路512等を用いて構成されている。
図5に示すように、第1絶縁体33Aにおける、電極導体310の電極リード部313に対向する位置に形成された電極用貫通穴331Aには、導電材料38が配置されている。第1絶縁体33Aの外側表面における、電極用貫通穴331Aに対向する部位には、導電材料による端子接続部22が設けられている。そして、電極用貫通穴331Aに配置された導電材料38によって、電極導体310の電極リード部313と端子接続部22とが電気接続されている。
図5に示すように、第2絶縁体33Bにおける、ヒータ導体34の一対のヒータリード部342に対向する位置に形成された各ヒータ用貫通穴331Bには、導電材料38が配置されている。第2絶縁体33Bの外側表面における、各ヒータ用貫通穴331Bに対向する部位には、導電材料による端子接続部22がそれぞれ設けられている。そして、各ヒータ用貫通穴331Bに配置された導電材料38によって、ヒータ導体34のヒータリード部342と端子接続部22とが電気接続されている。
図5に示すように、ヒータ導体34の凹部343は、ヒータ導体34のヒータリード部342における、ヒータ用貫通穴331Bに対向する部位に形成されている。本形態の凹部343は、ヒータ導体34のヒータリード部342の一部が他の部分に比べて薄くなる状態で形成されている。また、凹部343は、曲面状に凹む状態で形成されている。
図4及び図5に示すように、第2絶縁体33Bは、ヒータ導体34を間に挟み込むよう、複数枚の基材332,333が接合されることによって形成されている。本形態のヒータ導体34は、大気ダクト36を形成する内側基材332と、内側基材332の積層方向Dの外側に積層された外側基材333との間に埋設されている。ヒータ導体34は、第2絶縁体33Bを構成する外側基材333の表面に設けられている。ヒータ導体34のヒータリード部342の凹部343には、内側基材332と外側基材333との間に挟まれた、絶縁材料による絶縁層334の一部が、凸部335として膨らむ状態で配置されている。
以下に、センサ素子2の製造方法について説明する。
センサ素子2を製造するに当たっては、固体電解質体31のグリーンシート、第1絶縁体33A及び第2絶縁体(基材)33Bのグリーンシートを、押出成形法、ドクターブレード成形法等によって成形する。次いで、第1絶縁体33A及び第2絶縁体33Bのグリーンシートに、パンチング装置等によってヒータ用貫通穴331Bを形成する。次いで、固体電解質体31のグリーンシートに、パターン印刷によって電極導体310を形成する。また、第1絶縁体33Aのグリーンシートの電極用貫通穴331A及び第2絶縁体33Bのグリーンシートのヒータ用貫通穴331Bに導電材料38を充填するとともに、第2絶縁体33Bのグリーンシートに、パターン印刷によってヒータ導体34を形成する。
本形態のガスセンサ1においては、ヒータ導体34における、第2絶縁体33Bのヒータ用貫通穴331Bに対向する位置の形状に工夫をしている。具体的には、ヒータ導体34のヒータリード部342における、第2絶縁体33Bのヒータ用貫通穴331Bに対向する部位には、ヒータ用貫通穴331Bの反対側に位置する表面から凹む凹部343が形成されている。この凹部343は、第2絶縁体33Bのグリーンシートにヒータ導体34を設けるときに形成する。
本形態は、図6に示すように、ヒータ導体34のヒータリード部342に貫通凹部344が形成され、導電材料38がヒータ用貫通穴331Bの内周面に形成された場合を示す。ヒータ導体34のヒータリード部342の貫通凹部344には、内側基材332と外側基材333との間に挟まれた、絶縁材料による絶縁層334の一部が、凸部336として膨らむ状態で配置されている。
詳細は省略するが、電極導体310としての排気電極311の電極リード部313における、電極用貫通穴331Aに対向する部位に、電極用貫通穴331Aの反対側に位置する表面から凹む凹部、又は電極リード部313を貫通する貫通凹部が形成されていてもよい。この場合には、凹部又は貫通凹部には、第1絶縁体33Aの一部である絶縁材料が配置される。
2 センサ素子
31 固体電解質体
310 電極導体
33A,33B 絶縁体
331A,331B 貫通穴
34 ヒータ導体
343 凹部
344 貫通凹部
Claims (6)
- 固体電解質材料による固体電解質体(31)と、
前記固体電解質体に設けられた、導電材料による電極導体(310)と、
前記固体電解質体の第1表面(301)及び第2表面(302)のうちの少なくとも一方に積層された、絶縁材料による絶縁体(33A,33B)と、
前記絶縁体に埋設された、導電材料によるヒータ導体(34)と、を備え、
前記絶縁体における、前記電極導体又は前記ヒータ導体に対向する位置に形成された貫通穴(331A,331B)には、前記電極導体又は前記ヒータ導体の導電材料と同一又は異なる組成の導電材料(38)が配置されており、
前記電極導体又は前記ヒータ導体における、前記貫通穴に対向する部位には、前記貫通穴の反対側に位置する表面から凹む凹部(343)が形成されており、
前記凹部には、前記絶縁体を構成する基材(332,333)同士の間に挟まれた、前記絶縁材料による絶縁層(334)の一部が、凸部(335)として膨らむ状態で充填配置されており、前記絶縁層となる前記絶縁材料の厚みは、9μm以上30μm以下である、ガスセンサ(1)。 - 前記凹部は、前記貫通穴に対向する部位の中心側部位において、5μm以上の深さであって100μm以上300μm以下の最大径に形成されている、請求項1に記載のガスセンサ。
- 前記ヒータ導体は、通電によって発熱する発熱部(341)と、前記発熱部に繋がるヒータリード部(342)とによって構成されており、
前記凹部は、前記ヒータリード部における、前記貫通穴に対向する部位に形成されている、請求項1又は2に記載のガスセンサ。 - 前記ヒータ導体における前記凹部を形成する部位は、前記貫通穴に充填された前記導電材料の内側端面に形成された窪み(383)に沿って、前記貫通穴内に突出している、請求項1~3のいずれか1項に記載のガスセンサ。
- 固体電解質材料による固体電解質体(31)と、
前記固体電解質体に設けられた、導電材料による電極導体(310)と、
前記固体電解質体の第1表面(301)及び第2表面(302)のうちの少なくとも一方に積層された、絶縁材料による絶縁体(33A,33B)と、
前記絶縁体に埋設された、導電材料によるヒータ導体(34)と、を備え、
前記絶縁体における、前記電極導体又は前記ヒータ導体に対向する位置に形成された貫通穴(331A,331B)には、前記電極導体又は前記ヒータ導体の導電材料と同一又は異なる組成の導電材料(38)が配置されており、
前記電極導体又は前記ヒータ導体における、前記貫通穴に対向する部位には、前記電極導体もしくは前記ヒータ導体を貫通する貫通凹部(344)が形成されており、
前記貫通凹部には、前記絶縁体を構成する基材(332,333)同士の間に挟まれた、前記絶縁材料による絶縁層(334)の一部が、凸部(336)として膨らむ状態で配置されている、ガスセンサ(1)。 - 前記ヒータ導体は、通電によって発熱する発熱部(341)と、前記発熱部に繋がるヒータリード部(342)とによって構成されており、
前記貫通凹部は、前記ヒータリード部における、前記貫通穴に対向する部位に形成されている、請求項5に記載のガスセンサ。
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