JP7615467B2 - 水洗大便器 - Google Patents
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Description
しかしながら、洗浄水がこのようなリム通水路内のガイド壁部等を通過させるとき、洗浄水の圧力損失が比較的大きくなり、リム吐水口から吐水させる洗浄水の流速が落ち、リム吐水によるボウル部の洗浄力が低下するという問題があった。
このように構成された本発明の一実施形態においては、上記ガイド部は、上記底面から立ち上がるように形成されると共に上記リム部内において上記ガイド部の側方を通る流路を形成する側壁と、上記ガイド部の上部から上記リム通水路の下流側に向けて下方に傾斜する下り傾斜部と、を備える。これにより、ガイド部により洗浄水の一部をリム通水路内の上方に導き、リム通水路内の上部の空気を洗浄水と共に下流側に抜きやすくすると共に、上記ガイド部の上部まで上昇した洗浄水が下り傾斜部により下方に導かれ、ガイド部を越える洗浄水の圧力損失を抑制できると共に、下り傾斜部により導かれる洗浄水の流速を落としにくくしながら、ガイド部の側方を通る側方流路からの洗浄水とスムーズに合流できる。従って、洗浄水がリム通水路を通過する際に空気が比較的大きな塊として排出されることにより生じる音を低減できると共にリム吐水の流速を落ちにくくできる。よって、水洗大便器のリム吐水の静穏性及びリム吐水によるボウル部の洗浄性能を向上できる。
このように構成された本発明の一実施形態においては、上記下り傾斜部は、上記リム通水路の下流側に向かうにつれて幅が狭くなるように形成されるので、上記ガイド部を越えた洗浄水が下り傾斜部により下方に導かれる際に洗浄水の流速を増加させ、ガイド部の側方を通る側方流路からの洗浄水とスムーズに合流できると共に合流後の洗浄水の流れを導きやすくできる。
このように構成された本発明の一実施形態においては、上記下り傾斜部は、上記リム通水路の上記底面側領域まで延びている。これにより、ガイド部を越えた洗浄水が下り傾斜部により底面側領域まで導かれることができ、ガイド部を越える洗浄水の圧力損失をより抑制できると共にガイド部の側方を通る側方流路からの洗浄水とスムーズに合流できる。
このように構成された本発明の一実施形態においては、上記下り傾斜部は、上記ガイド部の上部から延びる第1傾斜部と、上記第1傾斜部から延びると共に上記第1傾斜部よりさらに下方に傾斜する第2傾斜部とを備えている。これにより、第1傾斜部に沿って流下する洗浄水の一部が第1傾斜部から下流側の空間に飛び出すように流れることができ、この飛び出すような流れの下方に、上記ガイド部の側方を通る流路からの流れが流入しやすくできる。従って、第1傾斜部からの洗浄水の流れと、ガイド部の側方を通る流路からの洗浄水の流れとをよりスムーズに合流させやすくできる。
このように構成された本発明の一実施形態においては、ガイド部の上り傾斜部により、入口部から流入した洗浄水をガイド部の上部まで上昇させやすくでき、リム通水路内の上部の空気を洗浄水と共に下流側に比較的細かい塊により抜きやすくすると共に、ガイド部の上部まで上昇する洗浄水の圧力損失を抑制できる。
このように構成された本発明の一実施形態においては、上記ガイド部の上記下り傾斜部は、上面視で、上記上り傾斜部よりも長い。これにより、上り傾斜部により導かれる洗浄水の乱れを抑制すると共に、下り傾斜部により導かれる洗浄水の流速を落としにくくしながら、下り傾斜部に沿った方向の流れを形成しやすくでき、ガイド部の側方を通る流路からの洗浄水とよりスムーズに合流しやすくできる。
このように構成された本発明の一実施形態においては、上記ガイド部は、さらに、その上部に形成された平坦部を備えるので、上記ガイド部の上部まで上昇した洗浄水が平坦部に沿って流れやすくでき、洗浄水がこの上部から剥離することを抑制でき、洗浄水の流れが乱れて圧力損失を生じることを抑制できる。
このように構成された本発明の一実施形態においては、上記ガイド部の上記下り傾斜部は、側面視で、上記上り傾斜部よりも緩やかな傾斜に形成される。これにより、洗浄水が比較的急な上り傾斜部により比較的短時間に上昇されて上り傾斜部により導かれる洗浄水の乱れが抑制されると共に、下り傾斜部により導かれる洗浄水の流速を落としにくくしながら、洗浄水が比較的長い時間にわたって下り傾斜部に沿って流れ、下り傾斜部に沿った方向の流れが形成しやすくされ、ガイド部の側方を通る側方流路からの洗浄水とスムーズに合流しやすくできる。
図1は、本発明の第1実施形態による水洗大便器の全体構成図である。また、図2は、本発明の第1実施形態による水洗大便器の平面図であり、図3は図1のIII-III線に沿った断面図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態による水洗大便器1は、水道等の主給水源W0(洗浄水源)から供給された洗浄水が通水する主給水路2と、陶器製の便器本体4と、洗浄水供給装置6と、を備えている。水洗大便器1は、主給水源W0から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する。
以下、本発明の第1実施形態における説明において、水洗大便器1を使用する使用者側(水洗大便器1を使用するために水洗大便器1の前に立っている使用者側)から見て手前側を前方側とし、使用者から見て奥側を後方側とし、水洗大便器1を前方から見て右側を右側とし、前方から見て左側を左側として説明している。
また、洗浄水供給装置6は、詳細については後述するが、便器本体4のボウル部8よりも後方側に設けられており、主給水路2から供給された洗浄水を便器本体4に供給可能にする機能部である。この機能部は、より具体的には、電力により作動し、便器本体4のボウル部8への洗浄水の吐止水を制御する機能を含む。
また、便器本体4のジェット導水路16の上流側には、詳細は後述する洗浄水供給装置6のジェット側給水路2bが設けられている。このジェット側給水路2bから便器本体4のジェット導水路16に供給された洗浄水は、ジェット吐水口16aから排水トラップ管路12に向けて吐出され、ジェット吐水が行われるようになっている。
ここで、図1に示すように、洗浄水供給装置6のリム側給水路2aの上流側は、主給水路2の分岐部Bの切替弁18(詳細は後述する)に接続されている。
一方、図1に示すように、洗浄水供給装置6のジェット側給水路2bの上流側は、洗浄水供給装置6の貯水タンク20の下流側に設けられた洗浄水供給装置6の加圧ポンプ22(詳細は後述する)に接続されている。
まず、図1に示すように、洗浄水供給装置6は、主給水路2の上流側から下流側に向かって、止水栓24、分岐金具26、バルブユニット28、及び、切替弁18をそれぞれ備えている。
つぎに、バルブユニット28は、定流量弁30、ダイヤフラム式の主弁32、及び、ソレノイドバブル等の電磁弁34をそれぞれ備えている。
また、洗浄水供給装置6は、コントローラ36を備えている。コントローラ36は、CPU等の演算装置及びメモリ等の記憶装置を内蔵し、所定の制御プログラム等に基づいて電気的に接続された機器の制御を行うことができる。本実施形態においては、コントローラ36は、バルブユニット28の開閉弁(電磁弁34)の開閉操作、切替弁18の切替操作、及び、加圧ポンプ22の回転数や作動時間等を制御する制御部として機能することができるようになっている。
ちなみに、分岐金具26においては、水洗大便器1に対して局部衛生洗浄装置(図示せず)が設けられた形態では、局部衛生洗浄装置(図示せず)に洗浄水を供給するための給水管(図示せず)が接続可能にもなっている。
さらに、バルブユニット28においては、電磁弁34がコントローラ36の制御により開弁操作されると、主弁32が開弁し、定流量弁30から主弁32を通過した洗浄水が、主給水路2の下流側の分岐部Bの切替弁18に供給されるようになっている。
ここで、切替弁18は、主給水路2の洗浄水をリム側給水路2aとタンク側給水路2cの双方に同じタイミングで洗浄水を供給可能であり、リム側とタンク側への給水量の割合を任意に変更することができるようになっている。
さらに、主給水路2の下流側の分岐部Bの下流側には、便器本体4のリム通水路46に連通するリム側給水路2a、及び、貯水タンク20に接続されるタンク側給水路2cがそれぞれ設けられている。
これにより、主給水源W0から主給水路2の分岐部Bに供給された洗浄水は、リム側給水路2aへのリム給水及びタンク側給水路2cへのタンク給水の少なくともいずれか一方の給水として利用されるようになっている。
これらにより、本実施形態の水洗大便器1では、主給水路2から供給された水道直圧の洗浄水が、洗浄水供給装置6のリム側給水路2aから便器本体4のリム通水路46を経てリム吐水口部48に供給され、リム吐水口部48からの吐水(いわゆる、「リム吐水」)が可能になっている。
さらに、主給水路2から洗浄水供給装置6に供給された洗浄水は、洗浄水供給装置6のタンク側給水路2c、貯水タンク20、ポンプ給水路2d及び加圧ポンプ22を経た後、ジェット側給水路2bから便器本体4のジェット導水路16を経てジェット吐水口16aに供給され、ジェット吐水口16aからの吐水(いわゆる、「ジェット吐水」)が可能になっている。
すなわち、本実施形態の水洗大便器1は、主給水路2から供給された水道直圧の洗浄水によるリム吐水と、貯水タンク20から加圧ポンプ22により加圧された洗浄水によるジェット吐水とを併用することができる、いわゆる、ハイブリット式の水洗大便器1として機能するようになっている。
例えば、上側フロートスイッチ38は、貯水タンク20内の水位が所定の貯水水位に達するとオンに切り替わり、この上側フロートスイッチ38のオン状態をコントローラ36が検知して、電磁弁34を閉弁させるようになっている。
一方、下側フロートスイッチ40においては、貯水タンク20内の水位が、上側フロートスイッチ38が検知する所定の貯水水位よりも低い所定の水位まで低下するとオンに切り替わり、この下側フロートスイッチ40のオン状態をコントローラ36が検知して、加圧ポンプ22を停止させるようになっている。
また、加圧ポンプ22は、貯水タンク20に貯水された洗浄水をポンプ給水路2dに吸引し、このポンプ給水路2dから洗浄水をジェット側給水路2bに加圧することにより、ジェット吐水口16aから吐出させるためのものである。
これにより、リム吐水口部48及びジェット吐水口16aからの吐水が順次開始されて、ボウル部8内を洗浄した洗浄水は、ボウル部8内の汚物と共に排水トラップ管路12から排出されるようになっている。
さらに、コントローラ36は、洗浄終了後、電磁弁34を開放し、切替弁18がタンク側給水路2c側に切り替えられ、主給水路2内の洗浄水が貯水タンク20に補給されるようになっている。
そして、貯水タンク20内の水位が上昇し、上側フロートスイッチ38が規定の貯水量を検出すると、コントローラ36が電磁弁34を閉弁させることにより、主弁32が主給水路2を閉鎖し、給水が停止されるようになっている。
また、これらの洗浄水供給装置6(機能部)の各機器は、便器本体4のボウル部8よりも後方側の領域内における後方機能収納部V0(図2参照)に収納されるようになっている。
リム通水路46は、便器本体4のボウル部8の左右の何れか一方の側(例えば便器本体4を前方側から見て右側)のリム部10内に設けられている。リム通水路46は、ボウル部8の後方側領域に位置する入口部46aからリム吐水口部48まで延びるリム導水路を形成している。リム通水路46は、便器本体4の後方側から前方に向かって延びた後、その途中から後方側に向かって屈曲する、いわゆる、Uターン形状となっている。さらに、リム通水路46の入口部46aには、詳細は後述する洗浄水供給装置6のリム側給水路2aが接続されている。このリム側給水路2aからリム通水路46に供給された洗浄水は、リム吐水としてリム吐水口部48から後方に向けてボウル部8内に吐出される。リム通水路46は、陶器により形成されているが、樹脂等の他の素材により形成されていてもよい。
ガイド部50は、洗浄水の流れの一部をリム通水路46内の上方の上方空間内まで導くように形成されている。ガイド部50は、リム通水路46の入口部46aと対向する位置に設けられ且つリム通水路46の底面46bから上方に隆起するように形成される。
使用者が、便器使用後に、例えば、大洗浄用の操作ボタン(図示せず)を押すと、この操作ボタン(図示せず)からの信号がコントローラ36に送信され、水洗大便器1の大洗浄用の洗浄動作が開始される。使用者が操作ボタン(図示せず)を操作すると、コントローラ36は洗浄水を水道等の給水源から洗浄水供給装置6のリム側給水路2aを介してリム通水路46の入口部46aに供給する。洗浄水は、矢印W0に示すように(図5参照)、リム側給水路2aからリム通水路46内に吐水される。
図7は、本発明の第1実施形態による水洗大便器のリム通水路において洗浄水を入口部からリム通水路内に供給するときのリム通水路内の洗浄水及び空気の分布をコンピュータシミュレーションにより数値解析した結果の一例を示す図である。図7の数値解析結果において、白色部分が洗浄水が流れている領域を示し、黒色部分が空気の領域を示している。図7において、上から順にリム通水路46への給水開始後0.15秒、0.30秒、0.45秒、0.60秒の数値解析結果を示している。
まず、本発明の第1実施形態による水洗大便器1によれば、ガイド部50は、底面46bから立ち上がるように形成されると共にリム部10内においてガイド部50の側方を通る側方流路53を形成する側壁52と、ガイド部50の上部からリム通水路46の下流側に向けて下方に傾斜する下り傾斜部54と、を備える。これにより、ガイド部50により洗浄水の一部をリム通水路46内の上方に導き、リム通水路46内の上部の空気を洗浄水と共に下流側に抜きやすくすると共に、ガイド部50の上部まで上昇した洗浄水が下り傾斜部54により下方に導かれ、ガイド部50を越える洗浄水の圧力損失を抑制できると共に、下り傾斜部54により導かれる洗浄水の流速を落としにくくしながら、ガイド部50の側方を通る側方流路53からの洗浄水とスムーズに合流できる。従って、洗浄水がリム通水路46を通過する際に空気が比較的大きな塊として排出されることにより生じる音を低減できると共にリム吐水の流速を落ちにくくできる。よって、水洗大便器1のリム吐水の静穏性及びリム吐水によるボウル部8の洗浄性能を向上できる。
第2実施形態による水洗大便器101は、上述した第1実施形態による水洗大便器1と構造がほぼ同じであるため、本発明の第2実施形態の第1実施形態とは異なる点のみを説明し、同様な部分については図面に同じ参照符号を付して説明を省略する。
ガイド部150は、洗浄水の流れの一部をリム通水路46内の上方の上方空間内まで導くように形成されている。ガイド部150は、リム通水路46の入口部46aと対向する位置に設けられ且つリム通水路46の底面46bから上方に隆起するように形成される。
水洗大便器101の大洗浄用の洗浄動作が開始されると、洗浄水は、矢印W10に示すように(図10参照)、リム側給水路2aからリム通水路46内に吐水される。
このように構成された本発明の第2実施形態においては、ガイド部150により洗浄水の一部をリム通水路46内の上方に導き、リム通水路46内の上部の空気を洗浄水と共に下流側に抜きやすくすると共に、ガイド部150の上部まで上昇した洗浄水が下り傾斜部54により下方に導かれ、ガイド部150を越える洗浄水の圧力損失を抑制できると共に、下り傾斜部54により導かれる洗浄水の流速を落としにくくしながら、ガイド部150の側方を通る側方流路53からの洗浄水とスムーズに合流できる。従って、洗浄水がリム通水路46を通過する際に空気が比較的大きな塊として排出されることにより生じる音を低減できると共にリム吐水の流速を落ちにくくできる。よって、水洗大便器101のリム吐水の静穏性及びリム吐水によるボウル部8の洗浄性能を向上できる。
8 :ボウル部
9 :汚物受け面
10 :リム部
12a :入口部
46 :リム通水路
46a :入口部
46b :底面
48 :リム吐水口部
50 :ガイド部
52 :側壁
53 :側方流路
54 :下り傾斜部
54a :第1傾斜部
54b :第2傾斜部
56d :入口部
70 :底面側領域
72 :上り傾斜部
74 :平坦部
101 :水洗大便器
150 :ガイド部
154 :下り傾斜部
Claims (8)
- 洗浄水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
ボウル形状の汚物受け面と、上記汚物受け面の上縁に形成されたリム部と、を備えたボウル部と、
上記リム部から上記ボウル部内に洗浄水を吐水するリム吐水口部と、
上記リム部内において上記リム吐水口部まで延びるリム通水路と、
上記リム通水路内に設けられるガイド部と、を備え、
上記ガイド部は、上記リム通水路の入口部と対向する位置に設けられ且つ上記リム通水路の底面から上方に隆起するように形成されると共に、
上記ガイド部は、上記底面から立ち上がるように形成されると共に上記リム部内において上記ガイド部の側方を通る側方流路を形成する側壁と、
上記ガイド部の上部から上記リム通水路の下流側に向けて下方に傾斜する下り傾斜部と、を備えることを特徴とする水洗大便器。 - 上記下り傾斜部は、上記リム通水路の下流側に向かうにつれて幅が狭くなるように形成される、請求項1に記載の水洗大便器。
- 上記下り傾斜部は、上記リム通水路の底面側領域まで延びている、請求項1又は2に記載の水洗大便器。
- 上記下り傾斜部は、上記ガイド部の上部から延びる第1傾斜部と、上記第1傾斜部から延びると共に上記第1傾斜部よりさらに下方に向けて傾斜する第2傾斜部とを備えている、請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗大便器。
- 上記ガイド部は、さらに、上記入口部と対向する位置に設けられ且つ上記底面から上記リム通水路の下流側に向けて上方に傾斜する上り傾斜部を備えている、請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器。
- 上記ガイド部の上記下り傾斜部は、上面視で、上記上り傾斜部よりも長い、請求項5に記載の水洗大便器。
- 上記ガイド部は、さらに、その上部に形成された平坦部を備える、請求項1乃至6の何れか1項に記載の水洗大便器。
- 上記ガイド部の上記下り傾斜部は、側面視で、上記上り傾斜部よりも緩やかな傾斜に形成される、請求項5に記載の水洗大便器。
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