JP7618970B2 - タイヤ用ゴム組成物及びタイヤ - Google Patents
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Description
上記ゴム組成物では、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレン系ゴム、シリカ及びメルカプト系シランカップリング剤を配合し、さらに、スチレンブタジエンゴムの含有量≧イソプレン系ゴムの含有量≧ブタジエンゴムの含有量との関係と、スチレンブタジエンゴムの含有量≧シリカの含有量との関係とを満たすことで、シリカの分散が促進されるとともに、メルカプト系シランカップリング剤の反応が良好に進行する。これらの作用により、シリカがゴム成分中に均一に分散(分配)されることで、シリカによる補強効果が向上し、低燃費性及び耐摩耗性の総合性能が顕著に改善されると考えられる。
ここで、ゴム成分は、架橋に寄与する成分であり、一般的に、重量平均分子量(Mw)が1万以上のものである。
また、ゴム成分中の総スチレン量、総ビニル量について、本明細書の実施例では、上述の計算式に沿って算出しているが、例えば、熱分解ガスクロマトグラフ質量分析装置(Py-GC/MS)等により、タイヤから分析してもよい。
SBRとしては特に限定されず、例えば、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E-SBR)、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S-SBR)等を使用できる。市販品としては、住友化学(株)、JSR(株)、旭化成(株)、日本ゼオン(株)等の製品が挙げられる。
SBRの平均スチレン量は、{Σ(各SBRの含有量×各SBRのスチレン量)}/全SBRの合計含有量で算出でき、例えば、ゴム成分100質量%中、スチレン量:40質量%のSBRが85質量%、スチレン量:25質量%のSBRが5質量%である場合、SBRの平均スチレン量は、39.2質量%(=(85×40+5×25)/(85+5))である。
同様に、SBRの平均ビニル量は、{Σ(各SBRの含有量×各SBRのビニル量)}/全SBRの合計含有量で算出でき、例えば、ゴム成分100質量%中、ビニル量:30質量%のSBRが85質量%、ビニル量:20質量%のSBRが5質量%である場合、SBRの平均ビニル量は、29.4質量%(=(85×30+5×20)/(85+5))である。
BRとしては特に限定されず、高シス含量のBR、低シス含量のBR、シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含有するBR等を使用できる。市販品としては、宇部興産(株)、JSR(株)、旭化成(株)、日本ゼオン(株)等の製品が挙げられる。
なお、BRのシス量は、赤外吸収スペクトル分析法によって測定できる。
BRの平均シス量は、{Σ(各BRの含有量×各BRのシス量)}/全BRの合計含有量で算出でき、例えば、ゴム成分100質量%中、シス量:90質量%のBRが20質量%、シス量:40質量%のBRが10質量%である場合、BRの平均シス量は、73.3質量%(=(20×90+10×40)/(20+10))である。
イソプレン系ゴムとしては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、改質NR、変性NR、変性IR等が挙げられる。NRとしては、例えば、SIR20、RSS♯3、TSR20等、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。IRとしては、特に限定されず、例えば、IR2200等、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。改質NRとしては、脱タンパク質天然ゴム(DPNR)、高純度天然ゴム(UPNR)等、変性NRとしては、エポキシ化天然ゴム(ENR)、水素添加天然ゴム(HNR)、グラフト化天然ゴム等、変性IRとしては、エポキシ化イソプレンゴム、水素添加イソプレンゴム、グラフト化イソプレンゴム等、が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、NRが好ましい。
上記官能基としては、例えば、アミノ基、アミド基、シリル基、アルコキシシリル基、イソシアネート基、イミノ基、イミダゾール基、ウレア基、エーテル基、カルボニル基、オキシカルボニル基、メルカプト基、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニル基、アンモニウム基、イミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ基、カルボキシル基、ニトリル基、ピリジル基、アルコキシ基、水酸基、オキシ基、エポキシ基等が挙げられる。なお、これらの官能基は、置換基を有していてもよい。なかでも、アミノ基(好ましくはアミノ基が有する水素原子が炭素数1~6のアルキル基に置換されたアミノ基)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1~6のアルコキシ基)、アルコキシシリル基(好ましくは炭素数1~6のアルコキシシリル基)が好ましい。
シリカとしては、例えば、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)等が挙げられるが、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。市販品としては、Rhodia社、EVONIK社、東ソー・シリカ(株)、ソルベイジャパン(株)、(株)トクヤマ等の製品を使用できる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
メルカプト系シランカップリング剤は、メルカプト基を有するシランカップリング剤であり、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、2-メルカプトエチルトリエトキシシラン等が挙げられる。また、メルカプト系シランカップリング剤としては、保護基によってメルカプト基が保護された構造の化合物(例えば、下記式(S1)で表される化合物)も使用可能である。
式(S1)におけるR1009の例として、直鎖状アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、n-プロピレン基、n-ブチレン基、ヘキシレン基等が挙げられ、分枝状アルキレン基としては、イソプロピレン基、イソブチレン基、2-メチルプロピレン基等が挙げられる。
なお、結合単位A、Bの含有量は、結合単位A、Bがシランカップリング剤の末端に位置する場合も含む量である。結合単位A、Bがシランカップリング剤の末端に位置する場合の形態は特に限定されず、結合単位A、Bを示す式(I)、(II)と対応するユニットを形成していればよい。
カーボンブラックとしては、特に限定されず、N134、N110、N220、N234、N219、N339、N330、N326、N351、N550、N762等が挙げられる。市販品としては、旭カーボン(株)、キャボットジャパン(株)、東海カーボン(株)、三菱ケミカル(株)、ライオン(株)、新日化カーボン(株)、コロンビアカーボン社等の製品を使用できる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、カーボンブラックのCTAB比表面積は、JIS K6217-3:2001に準拠して測定される値である。
樹脂としては、例えば、シクロペンタジエン系樹脂、芳香族系樹脂、テルペン系樹脂等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、水素添加物(水添樹脂)であってもよい。なかでも、シクロペンタジエン系樹脂、芳香族系樹脂が好ましく、シクロペンタジエン系樹脂がより好ましい。
なお、本明細書において、DCPD-C9樹脂のように、シクロペンタジエン系単量体及び芳香族系単量体を構成モノマーとして含むポリマーは、芳香族系樹脂ではなく、シクロペンタジエン系樹脂として取り扱う。
なお、この関係において、樹脂の含有量、シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対する含有量(単位:質量部)である。
ジアルキルジチオリン酸化合物としては、例えば、ジアルキルジチオリン酸と、亜鉛、モリブデン等との金属との塩を用いることができる。市販品としては、ラインケミー社等の製品を使用できる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。なかでも、下記式(1)で表される化合物(ジアルキルジチオリン酸亜鉛)が好ましい。
老化防止剤としては、例えば、フェニル-α-ナフチルアミン等のナフチルアミン系老化防止剤;オクチル化ジフェニルアミン、4,4′-ビス(α,α′-ジメチルベンジル)ジフェニルアミン等のジフェニルアミン系老化防止剤;N-イソプロピル-N′-フェニル-p-フェニレンジアミン、N-(1,3-ジメチルブチル)-N′-フェニル-p-フェニレンジアミン、N,N′-ジ-2-ナフチル-p-フェニレンジアミン等のp-フェニレンジアミン系老化防止剤;2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリンの重合物等のキノリン系老化防止剤;2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール、スチレン化フェノール等のモノフェノール系老化防止剤;テトラキス-[メチレン-3-(3′,5′-ジ-t-ブチル-4′-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン等のビス、トリス、ポリフェノール系老化防止剤等が挙げられる。市販品としては、精工化学(株)、住友化学(株)、大内新興化学工業(株)、フレクシス社等の製品を使用できる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
加工助剤としては、例えば、脂肪酸金属塩、脂肪酸アミド、アミドエステル、シリカ表面活性剤、脂肪酸エステル、脂肪酸金属塩とアミドエステルとの混合物、脂肪酸金属塩と脂肪酸アミドとの混合物等が挙げられる。市販品としては、ラインケミー社、ストラクトール社等の製品を使用できる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、脂肪酸金属塩が好ましい。
オイルとしては、例えば、プロセスオイル、植物油脂、又はその混合物が挙げられる。プロセスオイルとしては、例えば、パラフィン系プロセスオイル、アロマ系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル等を用いることができる。植物油脂としては、ひまし油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、やし油、落花生油、ロジン、パインオイル、パインタール、トール油、コーン油、こめ油、べに花油、ごま油、オリーブ油、ひまわり油、パーム核油、椿油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、桐油等が挙げられる。市販品としては、出光興産(株)、三共油化工業(株)、JXTGエネルギー(株)、オリソイ社、H&R社、豊国製油(株)、昭和シェル石油(株)、富士興産(株)等の製品を使用できる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
ワックスとしては、特に限定されず、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス;植物系ワックス、動物系ワックス等の天然系ワックス;エチレン、プロピレン等の重合物等の合成ワックス等が挙げられる。市販品としては、大内新興化学工業(株)、日本精蝋(株)、精工化学(株)等の製品を使用できる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
ステアリン酸としては、従来公知のものを使用でき、市販品としては、日油(株)、花王(株)、富士フイルム和光純薬(株)、千葉脂肪酸(株)等の製品を使用できる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
酸化亜鉛としては、従来公知のものを使用でき、市販品としては、三井金属鉱業(株)、東邦亜鉛(株)、ハクスイテック(株)、正同化学工業(株)、堺化学工業(株)等の製品を使用できる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
硫黄としては、ゴム工業において一般的に用いられる粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄、高分散性硫黄、可溶性硫黄等が挙げられる。市販品としては、鶴見化学工業(株)、軽井沢硫黄(株)、四国化成工業(株)、フレクシス社、日本乾溜工業(株)、細井化学工業(株)等の製品を使用できる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
加硫促進剤としては、2-メルカプトベンゾチアゾール、ジ-2-ベンゾチアゾリルジスルフィド等のチアゾール系加硫促進剤;テトラメチルチウラムジスルフィド(TMTD)、テトラキス(2-エチルヘキシル)チウラムジスルフィド(TOT-N)等のチウラム系加硫促進剤;N-シクロヘキシル-2-ベンゾチアジルスルフェンアミド(CBS)、N-tert-ブチル-2-ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(TBBS)、N-オキシエチレン-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N,N′-ジイソプロピル-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミド等のスルフェンアミド系加硫促進剤;ジフェニルグアニジン、ジオルトトリルグアニジン、オルトトリルビグアニジン等のグアニジン系加硫促進剤を挙げることができる。市販品としては、住友化学(株)、大内新興化学工業(株)等の製品を使用できる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
すなわち、上記ゴム組成物を、未加硫の段階でトレッドの形状にあわせて押出し加工し、他のタイヤ部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することにより、タイヤを得る。
イソプレン系ゴム1:TSR20(NR)
イソプレン系ゴム2:(株)クラレ製のLIR-50(液状IR)
SBR1:下記製造例1で合成した変性SBR(スチレン量:10質量%、ビニル量:40質量%、Mw:20万)
SBR2:下記製造例2で合成した変性SBR(スチレン量:40質量%、ビニル量:40質量%、Mw:75万)
SBR3:下記製造例3で合成した変性SBR(スチレン量:25質量%、ビニル量:60質量%、Mw:30万)
SBR4:下記製造例4で合成した変性SBR(スチレン量:40質量%、ビニル量:30質量%、Mw:95万)
SBR5:LANXESS社製のBuna VSL 5228-2(スチレン量:28質量%、ビニル量:52質量%、ゴム固形分100質量部に対してオイル分37.5質量部含有)
SBR6:LANXESS社製のBuna VSL 2438-2 HM(スチレン量:38質量%、ビニル量:24質量%、ゴム固形分100質量部に対してオイル分37.5質量部含有)
BR:旭化成ケミカルズ(株)製のN103(シス量:38質量%、ビニル量:12質量%)
カーボンブラック:N220(CTAB:111m2/g)
シリカ1:エボニックデグッサ社製のウルトラシル9100GR(平均粒子径:15nm)
シリカ2:エボニックデグッサ社製のウルトラシルVN3(平均粒子径:17nm)
シランカップリング剤1:Momentive社製のNXT-Z45(結合単位Aと結合単位Bとの共重合体(結合単位A:55モル%、結合単位B:45モル%))
シランカップリング剤2:Momentive社製のNXT(3-オクタノイルチオプロピルトリエトキシシラン)
シランカップリング剤3:エボニックデグッサ社製のSi266(ビス(3-トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド)
オイル:三共油化工業(株)製のA/Oミックス
樹脂1:Exxon Mobil社製のOppera PR-395(水添DCPD-C9樹脂)
樹脂2:日塗化学(株)製のニットレジン クマロンV-120(クマロンインデン系樹脂)
ワックス:日本精蝋(株)製のオゾエース0355
老化防止剤1:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N-(1,3-ジメチルブチル)-N’-フェニル-p-フェニレンジアミン)
老化防止剤2:住友化学(株)製のアンチゲンFR(アミンとケトンの反応品を精製したものでアミンの残留がないもの、キノリン系老化防止剤)
加工助剤:ストラクトール社製のEF44(飽和脂肪酸亜鉛塩)
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸「椿」
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
硫黄:細井化学工業(株)製のHK-200-5(5質量%オイル含有粉末硫黄)
ジアルキルジチオリン酸化合物:ラインケミー社製のTP-50(ジチオリン酸亜鉛及びポリマーの混合物、式(1)のR1~R4がn-ブチル基、有効成分50質量%)
加硫促進剤1:三新化学工業(株)製のサンセラーNS-G(N-tert-ブチル-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミド)
加硫促進剤2:三新化学工業(株)製のサンセラーD(ジフェニルグアニジン)
ジベンジルアミン化合物:三新化学工業(株)製のサンセラーTBzTD(テトラベンジルチウラムジスルフィド)
窒素置換されたオートクレーブ反応器に、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、スチレン、及び1,3-ブタジエンを仕込んだ。反応器の内容物の温度を20℃に調整した後、n-ブチルリチウムを添加して重合を開始した。断熱条件で重合し、最高温度は85℃に達した。重合転化率が99%に達した時点でブタジエンを追加し、更に5分重合させた後、3-ジメチルアミノプロピルトリエトキシシランを変性剤として加えて15分間反応を行った。重合反応終了後、2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾールを添加した。次いで、スチームストリッピングにより脱溶媒を行い、110℃に調温された熱ロールにより乾燥してSBR1を得た。
窒素置換されたオートクレーブ反応器に、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、スチレン、及び1,3-ブタジエンを仕込んだ。反応器の内容物の温度を20℃に調整した後、n-ブチルリチウムを添加して重合を開始した。断熱条件で重合し、最高温度は85℃に達した。重合転化率が99%に達した時点でブタジエンを追加し、更に5分重合させた後、3-ジメチルアミノプロピルトリメトキシシランを変性剤として加えて15分間反応を行った。重合反応終了後、2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾールを添加した。次いで、スチームストリッピングにより脱溶媒を行い、110℃に調温された熱ロールにより乾燥してSBR2を得た。
窒素置換されたオートクレーブ反応器に、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、スチレン、及び1,3-ブタジエンを仕込んだ。反応器の内容物の温度を20℃に調整した後、n-ブチルリチウムを添加して重合を開始した。断熱条件で重合し、最高温度は85℃に達した。重合転化率が99%に達した時点で1,3-ブタジエンを追加し、更に5分重合させた後、N-(3-ジメチルアミノプロピル)アクリルアミドを変性剤として加えて反応を行った。重合反応終了後、2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾールを添加した。次いで、スチームストリッピングにより脱溶媒を行い、110℃に調温された熱ロールにより乾燥してSBR3を得た。
窒素置換されたオートクレーブ反応器に、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、スチレン、及び1,3-ブタジエンを仕込んだ。反応器の内容物の温度を20℃に調整した後、n-ブチルリチウムを添加して重合を開始した。断熱条件で重合し、最高温度は85℃に達した。重合転化率が99%に達した時点で1,3-ブタジエンを追加し、更に5分重合させた後、N,N-ビス(トリメチルシリル)-3-アミノプロピルトリエトキシシランを変性剤として加えて反応を行った。重合反応終了後、2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾールを添加した。次いで、スチームストリッピングにより脱溶媒を行い、110℃に調温された熱ロールにより乾燥してSBR4を得た。
表1に示す配合内容に従い、(株)神戸製鋼所製の1.7Lバンバリーミキサーを用いて、ジベンジルアミン化合物、硫黄及び加硫促進剤以外の材料を150℃の条件下で5分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物にジベンジルアミン化合物、硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、80℃の条件下で5分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物をトレッドの形状に成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせて未加硫タイヤを形成し、150℃の条件下で12分間プレス加硫し、試験用タイヤ(サイズ:175/60R18)を製造した。得られた試験用タイヤを用いて下記評価を行い、結果を表1に示した。
なお、表1において、油展ゴム中のゴム分はゴムの欄に記載し、油展ゴム中のオイル分はオイルの欄に加算している。
転がり抵抗試験機を用い、各試験用タイヤを速度(80km/h)で走行させたときの転がり抵抗を測定し、比較例1を100として指数表示した。指数が大きいほど、転がり抵抗が小さく、低燃費性が良好であることを示す。
各試験用タイヤを車両に装着して、50,000km走行後のトレッド部の溝深さを測定した。測定値から、トレッド部の摩耗量を算出し、比較例2を100として指数表示した。指数が大きいほど、摩耗量が少なく、耐摩耗性が良好であることを示す。
Claims (8)
- スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム及びイソプレン系ゴムを含むゴム成分と、シリカと、メルカプト系シランカップリング剤と、樹脂とを含有し、
前記シリカの平均粒子径が16nm以下であり、
前記スチレンブタジエンゴムの含有量≧前記イソプレン系ゴムの含有量≧前記ブタジエンゴムの含有量であり、
前記スチレンブタジエンゴムの含有量≧前記シリカの含有量であり、
前記樹脂の含有量≦前記イソプレン系ゴムの含有量であるタイヤ用ゴム組成物(ただし、下記(1)に示すゴム組成物を除く)。
(1)スチレンブタジエンゴムの含有量が60質量%以上であるゴム成分と、スチレン系樹脂とを含有し、前記スチレンブタジエンゴムが、複数のスチレンブタジエンゴムで構成され、前記複数のスチレンブタジエンゴムは、各々のスチレン量の差が15質量%以下、各々のビニル量の差が15質量%以下であり、下記式(A)を満たすタイヤ用ゴム組成物。
(A) α/β≦4
α:ゴム成分中の総スチレン量[質量%]
β:ゴム成分100質量部に対するスチレン系樹脂の含有量[質量部] - スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム及びイソプレン系ゴムを含むゴム成分と、シリカと、メルカプト系シランカップリング剤と、樹脂と、オイルとを含有し、
前記スチレンブタジエンゴムの含有量≧前記イソプレン系ゴムの含有量≧前記ブタジエンゴムの含有量であり、
前記スチレンブタジエンゴムの含有量≧前記シリカの含有量であり、
前記樹脂の含有量≦前記イソプレン系ゴムの含有量であり、
前記オイルの含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して、15質量部以上であり、
前記ゴム成分中の総スチレン量/前記オイルの含有量≧1.6であるタイヤ用ゴム組成物。 - 前記シリカの含有量≧前記イソプレン系ゴムの含有量である請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
- スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム及びイソプレン系ゴムを含むゴム成分と、シリカと、メルカプト系シランカップリング剤と、樹脂とを含有し、
前記スチレンブタジエンゴムの含有量≧前記イソプレン系ゴムの含有量≧前記ブタジエンゴムの含有量であり、
前記スチレンブタジエンゴムの含有量≧前記シリカの含有量であり、
前記樹脂の含有量≦前記イソプレン系ゴムの含有量であり、
前記ブタジエンゴムのシス量が60質量%以下であるタイヤ用ゴム組成物(ただし、下記(1)に示すゴム組成物を除く)。
(1)スチレンブタジエンゴムの含有量が60質量%以上であるゴム成分と、スチレン系樹脂とを含有し、前記スチレンブタジエンゴムが、複数のスチレンブタジエンゴムで構成され、前記複数のスチレンブタジエンゴムは、各々のスチレン量の差が15質量%以下、各々のビニル量の差が15質量%以下であり、下記式(A)を満たすタイヤ用ゴム組成物。
(A) α/β≦4
α:ゴム成分中の総スチレン量[質量%]
β:ゴム成分100質量部に対するスチレン系樹脂の含有量[質量部] - スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム及びイソプレン系ゴムを含むゴム成分と、シリカと、メルカプト系シランカップリング剤と、樹脂と、カーボンブラックとを含有し、
前記スチレンブタジエンゴムの含有量≧前記イソプレン系ゴムの含有量≧前記ブタジエンゴムの含有量であり、
前記スチレンブタジエンゴムの含有量≧前記シリカの含有量であり、
前記樹脂の含有量≦前記イソプレン系ゴムの含有量であり、
前記ブタジエンゴムのシス量≧カーボンブラックの含有量であるタイヤ用ゴム組成物(ただし、下記(1)に示すゴム組成物を除く)。
(1)スチレンブタジエンゴムの含有量が60質量%以上であるゴム成分と、スチレン系樹脂とを含有し、前記スチレンブタジエンゴムが、複数のスチレンブタジエンゴムで構成され、前記複数のスチレンブタジエンゴムは、各々のスチレン量の差が15質量%以下、各々のビニル量の差が15質量%以下であり、下記式(A)を満たすタイヤ用ゴム組成物。
(A) α/β≦4
α:ゴム成分中の総スチレン量[質量%]
β:ゴム成分100質量部に対するスチレン系樹脂の含有量[質量部] - ジベンジルアミン化合物を含有する請求項1~5のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
- ジアルキルジチオリン酸化合物を含有する請求項1~6のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
- 請求項1~7のいずれかに記載のゴム組成物を用いたトレッドを有するタイヤ。
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