JP7619199B2 - 相乗りタクシーシステム - Google Patents
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Description
本開示において、「クラスタリング」とは、データ間の類似度にもとづいて、データをグループ分けする手法を言い、クラスタリングによってできた、似たもの同士が集まったグループのことを「クラスタ」と呼ぶ。
図1は、本開示の相乗りタクシーシステム10を使用して、相乗りタクシーサービスを提供する全体構成図である。相乗りタクシーシステム10は、ネットワーク300を介して、相乗りについての乗車地、乗車日時、降車地、降車日時等の要望である乗降要望データをユーザー端末100から受信し、相乗りのためのタクシーのオーダー情報を兼ねる配車計画を外部のタクシー会社に設置されるコンピュータ200に送信することで、相乗りタクシーサービスを実現している。
図2に、相乗りタクシーシステム10のハードウェア構成図の一例を示す。相乗りタクシーシステム10は、CPU(中央処理装置)11,入力装置12,出力装置13,記憶装置14,通信装置15を有している。CPU11は、種々の演算と各装置の制御を行う。入力装置12は、外部からデータの入力を行う。出力装置13は、外部へのデータの出力を行う。記憶装置14は、プログラム及びデータの記憶、外部から入力されたデータの記憶等を行う。通信装置15は、ネットワーク300を介して、外部システムとのデータの送受信を行う。これら各装置はバス16で互いに接続され、データのやり取りを行う。図2で示した各装置が協働して動作することで、相乗りタクシーシステム10として動作する。
図3に、第1の実施形態の相乗りタクシーシステム10の機能ブロック図を示す。相乗りタクシーシステム10は、配車計画部20と受信部24と送信部25を有する。受信部24はネットワーク300と接続されており、相乗りを希望する利用者のユーザー端末100から乗降要望データを受信する。送信部25はネットワーク300と接続されており、相乗りの配車計画を外部のタクシー会社のコンピュータ200に送信する。相乗りタクシーシステム10は、更に配車計画部20が生成する種々のデータや受信部24が受信したデータを記憶するための記憶部23、料金算出処理部31、情報通知処理部32、オーダー処理部33等、他の機能ブロックを備えていてもよい。
図4~図11を参照して、相乗りタクシーシステム10が相乗りの配車計画を生成する過程で生成するデータの構造を示しながら、乗降要望データをグループ化し、クラスタリングして、相乗り走行ルート及び配車計画を生成する一連の処理について説明する。本開示においてデータの構造は、縦に項目、横にデータ内容を表記した表によって示すこととする。縦一列が1つのまとまったデータであり、異なる複数のデータが存在する場合は、横に連続して表示する。
図4は、ユーザー端末100から受信した乗降要望データ121の構造を示している。乗降要望データ121の項目は、縦に予約受付No、(予約の)種類、乗車地、乗車日時、降車地、降車日時、希望時間、希望料金、相乗条件1、2等から構成されている。予約受付Noは、相乗りタクシーシステム10が、乗降要望データ121を受付けたときに割付ける番号であり、他のデータと区別する識別番号の意味を持つ。乗降要望データ121には、図4(a)、(b)に示す新規のデータ121a、121bと、図4(c)に示す変更のデータ121cと、図4(d)に示すキャンセルのデータ121dがある。変更のデータ121cとキャンセルのデータ121dには、種類の項目にそれぞれ、変更、キャンセルの文字データが入力されている。変更のデータ121c、キャンセルのデータ121dの種類の項目には、前回の予約受付Noが入力されている。
次に複数の乗降要望データ121をグループ化する処理について説明する。図7は、図6と同じデータを基にグループ化する方法を説明する図である。本実施形態のグループ化の手法としては、乗車地と乗車日時が同じ乗降要望データ121を一つのグループにまとめる。また、降車地と降車日時が同じ乗降要望データ121を一つのグループにまとめる。そして、グループ毎にデータの先頭にGroupNoを付加している。このようにして、同じグループには、同じGroupNoを付して生成されたのが図7のデータである。図7の例では、予約受付Noが001~003のデータが、GroupNoが001としてグループ化され、また、予約受付Noが011~013のデータが、GroupNoが002としてグループ化された様子を示している。即ち、図7に示すデータにおいては、GourpNoが001のデータは、降車地が住所Xで、降車日時が日時X1と何れも同じデータである。GroupNoが002のデータは、乗車地が住所Xで、乗車日時が日時X3と同じデータである。
図8(a)は、1つのグループに含まれる全ての乗降要望データについて、降車地を地図上に配置したときの図を示している。当該グループに含まれる乗降要望データは、同じ乗車地から利用者それぞれの降車地で降りる場合のデータとなっている。地図の略中央で他とは形の異なる図形を配置した地点Oは、乗車地(出発地)を示している。即ち、図8(a)に示すマップは、同じ日時に乗車地を示す地点Oから、相乗りタクシーを利用して行きたい降車地の分布を示している。よって、これらの降車地をクラスタリングして、クラスタ毎に走行ルートを作成することで、相乗り走行ルートが作成されることになる。以下に示すのは、1つの手法であって、他の手法で走行ルートを作成することを除外するものではない。
次に、相乗りタクシーシステム10は、クラスタリングされた各クラスタに対して、相乗り走行ルートを作成する。図9(a)、(b)に作成した相乗り走行ルート124の一例を示す。図9(a)は、複数の乗車地で利用者を乗車させ、共通の到着地に相乗りする場合の相乗り走行ルート124aを示している。図9(b)は、共通の出発地から複数の利用者を載せて、それぞれ別の降車地で利用者を降ろす場合の相乗り走行ルート124bを示している。
本実施形態の相乗りタクシーシステム10においては、相乗り走行ルートを作成した後、当該データに相乗りに適しないデータの存否を判断する。時間貸しで相乗りタクシーを利用している場合を例にして説明する。時間貸しで利用する場合に問題となるのは、利用時間が一定の貸出時間を超える毎に料金が高くなることである。従って、相乗りにタクシーを利用する時間が一定の貸出時間を超えないようにする必要がある。この場合、利用時間が一定の貸出時間を超えないことが所定の条件となる。以降、図9(a)の相乗り走行ルート124aの配車Noが001のデータの例で説明する。
相乗り走行ルートに所定の条件を満足しないデータが無ければ、配車計画125を生成する。配車計画125は、タクシー会社にタクシーの配車を依頼するためのデータである。配車計画125には、図9(a)、(b)の相乗り走行ルート124a、124bに含まれる項目は全て含まれる。また、図9(a)、(b)の2種類の相乗り走行ルート124に対応して、配車計画125も2種類の構造を有する。図10(a)が、図9(a)に対応する配車計画125aであり、図10(b)が、図9(b)に対応する配車計画125bである。
図11に、料金算出データ126のデータ構造を示す。料金算出データ126は、相乗りタクシーの各利用者毎に料金を算出したデータである。料金算出データ126は、縦先頭に配車No、続いて利用者、乗車地、乗車日時、降車地、降車日時、所要時間、単独時間、単独距離、単独料金、相乗人数、係数、料金、経路情報となっている。単独時間、単独距離、単独料金の項目は、必須の項目ではないが、相乗り利用の良し悪しを反映するデータであり、参考値として付加している。所要時間は、相乗りに乗車地から降車地までかかる予定時間である。単独時間は、相乗りをせず直接タクシーを利用したときの予測所要時間である。単独距離、単独料金は、直接タクシーを利用したときの距離と料金の予測である。相乗り人数は、相乗りで同乗する利用者の人数である。係数は、相乗りによる料金を算出するための係数であり、例えば、単独料金に係数を掛けることで相乗りの料金を決定するようにしている。経路情報は、配車計画125の経路情報と同じデータ構造である。図11においては、配車Noが001のデータが4つ示されているが、図10(a)の配車計画125aの配車Noが001のデータに含まれる4人の利用者A~Dのそれぞれに対して、料金を算出したデータに対応している。
図12を参照して、相乗り走行ルートに所定の条件を満足しないデータが存在し、相乗りに適しないと判断した場合の再度のクラスタリング処理について説明する。図12(a)は、図8(c)と同様のクラスタリングを完了した直後の様子を示している。クラスタCL3に星印を付けたデータが、相乗りに不適のデータであるとする。この場合、クラスタCL3を分解して、全体のクラスタ数を1増やして、クラスタ数を7として、再度クラスタリングを行う。
図13に示すシーケンス図によって、本実施形態の相乗りタクシーシステム10がユーザー端末100とタクシー会社のコンピュータ200との間で行う処理の一例について、データの授受と共に示す。図13で示すのは、ユーザー端末100で相乗り乗降要望を送信し、相乗りタクシーシステム10で相乗りのデータ処理を行い、ユーザー端末100に結果を送信し、タクシー会社のコンピュータ200に配車オーダーを送信するまでの一連の処理である。尚、図13の説明においては、相乗りタクシーシステム10については、単にシステム10と呼ぶ。
図14は、クラスタリング部21が行う処理のフローチャートである。クラスタリング部21は、複数の乗降要望データのグループ化とクラスタリング及び再度のクラスタリングの処理を行う。
図15は、配車計画処理部22が行う処理のフローチャートである。配車計画処理部22は、クラスタリング部21が生成したクラスタに対して、相乗り走行ルートの作成、相乗りに適するか否かを判断するデータの算出、配車計画の生成、料金計算のためのマッチング係数の割当て等の処理を行う。
図16は、料金算出処理部31が行う処理のフローチャートである。料金算出処理部31は、配車計画が生成された後に、相乗り料金の算出、乗降要望データの予約変更、キャンセルの有無の確認、キャンセルが発生した場合のキャンセル料金の算出等の処理を行う。
図17に、第2の実施形態の相乗りタクシーシステム10の他の処理例を示す。ユーザー端末100からの乗降要望データの予約の受付期間が長く、相乗りタクシーの配車までに一定の期間があり、乗降要望データが時間と共に増えていく場合の相乗りタクシーシステム10の動作について説明する。
図18は、乗降要望データに設定した相乗条件を基に再度クラスタリングを行う例を示す。第1の実施形態では、配車計画処理部22で各所要時間の算出結果に基づいて、所定の条件を満足するか否かを判断し、満足しない場合に再度クラスタリングを行った。第3の実施形態では、乗降要望データに項目がある相乗条件に基づいて、再度クラスタリングを行うものである。相乗条件は、図4の乗降要望データで説明したように、相乗りする同乗者の条件などである。具体的には、先に説明した学習塾への送迎に相乗りを利用する場合は、利用者は子供であり、同性の同乗者しか許容しない場合が想定される。この処理は、図14のクラスタリング処理で説明を省略した相乗条件調整(ステップS15)に相当する。
Claims (1)
- 相乗りを希望する複数の利用者の乗降要望データを受信する受信部と、
前記乗降要望データに基づいて、配車計画を生成する配車計画部と、
前記配車計画をタクシー会社に送信する送信部と、
を有する相乗りタクシーシステムであって、
前記配車計画部は、
前記乗降要望データが有する乗車情報又は降車情報の類似性に基づいて、複数の前記乗降要望データをグループ化し、前記グループ内のデータをクラスタリングして、少数のデータから成るクラスタに分け、前記クラスタ毎に配車するタクシーを1台ずつ割当て、タクシー1台に乗る人数が所定数以下となるように前記クラスタを生成するクラスタリングを行うクラスタリング部と、
前記クラスタに対して、相乗り走行ルートを作成し、前記走行ルートに基づいて、前記配車計画を生成する配車計画処理部と、
を有し、
前記配車計画処理部は、前記クラスタ毎の相乗り走行時間が一定時間以上の場合には、前記配車するタクシーの台数を増やして、再度クラスタリングを行う、
相乗りタクシーシステム。
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