JP7623821B2 - ウエーハの加工方法及びレーザー加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、テープを拡張することでウエーハを分割するウエーハの加工方法及びレーザー加工装置に関する。
半導体基板等のウエーハの内部に改質層を形成した後にウエーハが貼着される粘着テープを拡張して改質層を起点として分割するプロセスが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2002-192370号公報 特開2007-123658号公報
ウエーハの裏面に貼着された粘着テープを拡張してウエーハの内部に形成された改質層を起点として分割するプロセスにおいて、粘着テープの拡張時に分割予定ラインに相当する領域が伸びやすく、分割予定ラインに相当する領域の粘着層がチップの裏面の外周部との間でこすれて、粘着テープの粘着力を低下させてピックアップした際にチップの裏面の外周部に糊残りが発生するという問題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、粘着テープの拡張時にチップの裏面の外周部に糊残りが発生することを低減するウエーハの加工方法及びレーザー加工装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のウエーハの加工方法は、ウエーハを第1の方向と、該第1の方向と交差する第2の方向とにそれぞれ形成された複数の分割予定ラインに沿って分割するウエーハの加工方法であって、ウエーハを該ウエーハより大きく、紫外線によって粘着力が低下する粘着層を有する粘着テープに貼着する貼着ステップと、該ウエーハの該粘着テープが貼着されている面と反対側の面から、該分割予定ラインに沿って紫外線に該当する波長のレーザー光線を該粘着層に照射し、該分割予定ラインに相当する該粘着層の粘着力を低下させる粘着力低下ステップと、該ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を該ウエーハの内部に集光させた状態で、該分割予定ラインに沿って照射し、ウエーハの内部に改質層を形成する改質層形成ステップと、該粘着テープを拡張することで、該改質層を起点にウエーハを分割するテープ拡張ステップと、を有することを特徴とする。
該ウエーハは、半透明または透明であり、該粘着力低下ステップは、該ウエーハに対して透過性を有し、紫外線に該当する波長のレーザー光線をウエーハを介して照射してもよい。また、該粘着力低下ステップでは、該改質層形成ステップで形成する該改質層よりも広い幅において該粘着層の粘着力を低下させてもよい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のレーザー加工装置は、ウエーハを加工するレーザー加工装置であって、ウエーハを保持する保持テーブルと、該保持テーブルに保持されたウエーハにレーザー光線を照射するレーザー光線照射ユニットと、該保持テーブルと該レーザー光線照射ユニットとを加工送り方向に相対的に移動せしめる加工送りユニットと、を備えるレーザー加工装置であって、該レーザー光線照射ユニットは、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を発振する第1のレーザー光線発振ユニットと、該ウエーハが貼着された粘着テープの粘着層に紫外線に該当する波長のレーザー光線を発振する第2のレーザー光線発振ユニットと、該第1のレーザー光線発振ユニットから発振されたレーザー光線を集光してウエーハに照射する第1の集光器と、該第2のレーザー光線発振ユニットから発振されたレーザー光線を集光して該ウエーハの該粘着テープが貼着されている面と反対側の面から照射する第2の集光器と、を有し、該第2のレーザー光線発振ユニットによって該ウエーハの分割予定ラインに相当する該粘着層にレーザー光線を照射して粘着力を低下させ、該第1のレーザー光線発振ユニットによって該分割予定ラインに相当するウエーハの内部に集光させ、改質層を形成することを特徴とする。該第2のレーザー光線発振ユニットによって、該第1のレーザー光線発振ユニットによって形成する該改質層よりも広い幅において該粘着層の粘着力を低下させてもよい。
本発明は、粘着テープの拡張時にチップの裏面の外周部に糊残りが発生することを低減できる。
図1は、実施形態に係るレーザー加工装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係るレーザー加工装置の加工対象であるウエーハの一例を示す斜視図である。 図3は、図2の粘着テープを示す断面図である。 図4は、図1のレーザー加工装置の要部を模式的に示す図である。 図5は、実施形態に係るウエーハの加工方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、図5の粘着力低下ステップを説明する断面図である。 図7は、図5の改質層形成ステップを説明する断面図である。 図8は、図5のテープ拡張ステップを実施するテープ拡張装置を示す斜視図である。 図9は、図5のテープ拡張ステップを説明する断面図である。 図10は、図5のテープ拡張ステップを説明する断面図である。 図11は、図5の紫外線照射ステップを説明する断面図である。 図12は、図5のピックアップステップを説明する断面図である。 図13は、実施形態に係るレーザー加工装置及びウエーハの加工方法の作用効果を説明する図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
本発明の実施形態に係るレーザー加工装置1を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係るレーザー加工装置1の構成例を示す斜視図である。図2は、実施形態に係るレーザー加工装置1の加工対象であるウエーハ100の一例を示す斜視図である。図3は、図2の粘着テープ111を示す断面図である。図4は、図1のレーザー加工装置1の要部を模式的に示す図である。実施形態に係るレーザー加工装置1は、図1に示すように、保持テーブル10と、レーザー光線照射ユニット20と、撮像ユニット30と、加工送りユニット41と、割り出し送りユニット42と、制御ユニット50と、を備える。
本実施形態において、レーザー加工装置1が加工する加工対象であるウエーハ100は、例えば、シリコン、サファイア、シリコンカーバイド(SiC)、ガリウムヒ素、リチウムタンタレート(LiTaO、LT)、ガラスなどを母材とする円板状の半導体基板のウエーハ(半導体ウエーハ)や光デバイス基板のウエーハ(光デバイスウエーハ)などである。ウエーハ100は、図2に示すように、平坦な表面101において、第1の方向と、第1の方向と交差する第2の方向とに沿ってそれぞれ形成された複数の分割予定ライン102によって区画された領域にチップ領域103が形成されている。ウエーハ100は、本実施形態では、さらに、第1の方向と第2の方向とが互いに直交して、複数の分割予定ライン102が格子状に形成されているが、本発明ではこれに限定されない。ウエーハ100は、本実施形態では、チップ領域103毎にデバイスが形成されているが、本発明ではこれに限定されず、デバイスが形成されていなくてもよい。
ウエーハ100は、本実施形態では、図2に示すように、表面101の裏側の裏面104に機能膜105が形成されているが、本発明ではこれに限定されず、機能膜105が形成されていなくてもよい。機能膜105は、生成される半導体デバイス(チップ109(図10参照))の機能に応じて、例えば光の反射率や透過率をコントロールするために設けられた金属膜や誘電膜である。機能膜105の金属膜は、例えば、Al(アルミニウム)、Au(金)、Cr(クロム)等の金属の膜である。機能膜105の誘電膜は、例えば、TiO、Ta、Al、SiO、MgF等の誘電体の膜である。なお、機能膜105は、図4及び後述の図6,7,9~12では、図示を省略している。
ウエーハ100は、図2に矢印で示すように、裏面104に機能膜105を介して粘着テープ111が貼着され、粘着テープ111の外縁部に環状のフレーム112が装着される。粘着テープ111は、図3に示すように、ウエーハ100よりウエーハ100の面方向に大きく、合成樹脂で形成された基材層115と、基材層115の一方の面の全面に積層されかつ粘着性を有する合成樹脂で形成された粘着層116とを有する。ウエーハ100は、裏面104に機能膜105を介して粘着テープ111の粘着層116側が貼着される。粘着テープ111の粘着層116は、紫外線148(図11参照)や紫外線に該当する波長(本実施形態では、例えば355nm)のレーザー光線78(図4参照)が照射されることによって粘着力が低下する。
ウエーハ100の母材は、シリコンが黒色で紫外線をほとんど透過せず、サファイアが白みを帯びた半透明または透明で紫外線を80%程度透過し、シリコンカーバイドが緑色から黒色で製造条件や純度により透明度及び紫外線に対する透過率が上昇し、ガリウムヒ素が灰色から黒色で紫外線をほとんど透過せず、LTが黄みを帯びた半透明または透明で紫外線を70%程度透過し、ガラスが組成により帯びる色みは異なるが半透明または透明で概ね紫外線を70%程度透過する。このため、実施形態に係るレーザー加工装置1は、ウエーハ100の母材が、半透明または透明であり、紫外線に対して所定(例えば、50%)以上の透過率を有する場合、具体的には、サファイア、シリコンカーバイドの一部、LT、または、ガラスの一部である場合、ウエーハ100を介して粘着テープ111の粘着層116に、紫外線148や紫外線に該当する波長のレーザー光線78を照射することができる。
ウエーハ100の母材の硬度は、シリコンが修正モース硬度で7相当であり、サファイアが修正モース硬度で12相当であり、シリコンカーバイドが修正モース硬度で13相当であり、ガリウムヒ素が修正モース硬度で4.5相当であり、LTが修正モース硬度で5.5~6程度相当であり、ガラスが組成により異なり、修正モース硬度で5~8程度相当である。なお、本発明では、硬度は、ブリネル硬さ、ビッカース硬さ、ヌープ硬さ、ロックウェル硬さ、スーパーフィシャル硬さ、マイヤ硬さ、ジュロメータ硬さ、バーコール硬さ、モノトロン硬さ、マルテンス硬さ、ショア硬さ、モース硬度又は修正モース硬度のいずれかにより定められる。本実施形態では、ウエーハ100は、シリコンよりも硬度が高い母材のもの、具体的には、サファイア、シリコンカーバイド、またはシリコンよりも硬度が高い硬質ガラス(修正モース硬度で7相当より大きいガラス)が使用される場合、反りによるウエーハ100(チップ109)の剥がれを低減したり、粘着テープ111を拡張してウエーハ100を分割する際の分割率を上げたりするために、シリコンを母材とするウエーハに対して一般的に使用されるDAF(Die Attach Film)付の粘着テープよりも粘着力の強い粘着層116が形成された粘着テープ111が使用される。
保持テーブル10は、凹部が形成された円盤状の枠体と、凹部内に嵌め込まれた円盤形状の吸着部と、を備える。保持テーブル10の吸着部は、多数のポーラス孔を備えたポーラスセラミック等から形成され、図示しない真空吸引経路を介して図示しない真空吸引源と接続されている。保持テーブル10の吸着部の上面は、ウエーハ100が載置されて、載置されたウエーハ100を吸引保持する保持面11である。保持面11は、本実施形態では、ウエーハ100が表面101を上方に向けて載置され、載置されたウエーハ100を裏面104側から粘着テープ111を介して吸引保持する。保持面11と保持テーブル10の枠体の上面とは、同一平面上に配置されており、水平面であるXY平面に平行に形成されている。
レーザー光線照射ユニット20は、図1に示すように、レーザー加工装置1の基台2に固定して設けられており、第1のレーザー光線照射ユニット21と、第2のレーザー光線照射ユニット22と、を備える。レーザー光線照射ユニット20は、図4に示すように、保持テーブル10に保持されたウエーハ100に向けて、第1のレーザー光線照射ユニット21によりウエーハ100に対して透過性を有する波長(本実施形態では、例えば1064nm、532nm等)のレーザー光線68を照射し、第2のレーザー光線照射ユニット22により粘着層116の粘着力を低下させる紫外線に該当する波長のレーザー光線78を照射することにより、レーザー加工処理を実施する。図1に示すように、本実施形態では、第1のレーザー光線照射ユニット21のレーザー光線68の照射口と第2のレーザー光線照射ユニット22のレーザー光線78の照射口とは、加工送り方向(図1のX軸方向)に沿って隣接して配置されている。
第1のレーザー光線照射ユニット21は、図4に示すように、第1のレーザー光線発振ユニット61と、第1の集光器62とを有する。第1のレーザー光線発振ユニット61は、ウエーハ100に対して透過性を有する波長のレーザー光線68を発振する。第1のレーザー光線発振ユニット61は、本実施形態では、パルス状のレーザー光線68を発振するが、本発明ではこれに限定されない。第1の集光器62は、第1のレーザー光線発振ユニット61が発振したレーザー光線68の光路上に配置され、レーザー光線68を集光して集光領域69を形成し、集光したレーザー光線68を保持テーブル10に保持されたウエーハ100に向けて照射する。第1の集光器62は、本実施形態では、第1のレーザー光線発振ユニット61が発振したレーザー光線68を反射して集光レンズ64に導く反射ミラー63と、反射ミラー63から導かれたレーザー光線68を任意の高さに集光して集光領域69を形成し、集光したレーザー光線68を保持テーブル10に保持されたウエーハ100に向けて照射する集光レンズ64とを有するが、本発明ではこれに限定されず、その他の光学系を有していてもよい。
第1のレーザー光線照射ユニット21は、第1のレーザー光線発振ユニット61により発振したレーザー光線68を、第1の集光器62により分割予定ライン102に相当するウエーハ100の内部に集光して集光領域69を形成して、保持テーブル10に保持されたウエーハ100に向けて照射し、このウエーハ100の内部の集光領域69に改質層300を形成する。第1のレーザー光線照射ユニット21は、本実施形態では、分割予定ライン102と同等もしくは分割予定ライン102よりも狭い幅の集光領域69をウエーハ100の内部に形成して、分割予定ライン102と同等もしくは分割予定ライン102よりも狭い幅の改質層300を形成する。
第2のレーザー光線照射ユニット22は、図4に示すように、第2のレーザー光線発振ユニット71と、第2の集光器72とを有する。第2のレーザー光線発振ユニット71は、粘着層116の粘着力を低下させる紫外線に該当する波長のレーザー光線78を発振する。第2のレーザー光線発振ユニット71は、本実施形態では、パルス状のレーザー光線78を発振するが、本発明ではこれに限定されない。第2の集光器72は、第2のレーザー光線発振ユニット71が発振したレーザー光線78の光路上に配置され、レーザー光線78を集光して集光領域79を形成し、集光したレーザー光線78を保持テーブル10に保持されたウエーハ100に向けて照射する。第2の集光器72は、本実施形態では、第2のレーザー光線発振ユニット71が発振したレーザー光線78を反射して集光レンズ74に導く反射ミラー73と、反射ミラー73から導かれたレーザー光線78を任意の高さに集光して集光領域79を形成し、集光したレーザー光線78を保持テーブル10に保持されたウエーハ100に向けて照射する集光レンズ74とを有するが、本発明ではこれに限定されず、その他の光学系を有していてもよい。
第2のレーザー光線照射ユニット22は、第2のレーザー光線発振ユニット71により発振したレーザー光線78を、第2の集光器72により分割予定ライン102に相当する粘着テープ111の粘着層116に集光して集光領域79を形成して、保持テーブル10に保持されたウエーハ100に向けて照射し、この粘着層116の集光領域79に、粘着層116の粘着力を低下させた粘着力低下領域200を形成する。第2のレーザー光線照射ユニット22は、本実施形態では、第1のレーザー光線照射ユニット21が少なくともウエーハ100の内部に形成した集光領域69よりも広い幅の集光領域79を粘着テープ111の粘着層116に形成して、少なくとも改質層300よりも広い幅の粘着力低下領域200を形成してもよい。
改質層300は、分割予定ライン102に収まるように分割予定ライン102よりも幅を狭く形成する。改質層300は、幅を狭くすることで分割予定ライン102の幅を狭く設計することができ、チップ109の取り量が増えるために好ましい。一方、粘着力低下領域200は、少なくとも改質層300より広い幅で形成されることで、粘着テープ111の拡張時にチップ109の外周部がこすれる領域の粘着力を広範囲に低下させることができ、よりチップ109の裏面104の外周部の糊残りを防止することができる。なお、粘着力低下領域200は、分割予定ライン102と同等、または分割予定ライン102を跨いで分割予定ライン102よりも広く形成されてもよい。
撮像ユニット30は、レーザー光線照射ユニット20に固定されている。撮像ユニット30は、本実施形態では、図1に示すように、第1のレーザー光線照射ユニット21のレーザー光線68の照射口と第2のレーザー光線照射ユニット22のレーザー光線78の照射口とともに、加工送り方向(図1のX軸方向)に沿って隣接して配置されている。
撮像ユニット30は、保持テーブル10に保持されたレーザー加工前のウエーハ100の表面101及び分割予定ライン102を撮像する撮像素子を備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。撮像ユニット30は、保持テーブル10に保持されたレーザー加工前のウエーハ100の表面101等を撮像して、ウエーハ100とレーザー光線照射ユニット20の第1のレーザー光線照射ユニット21によるレーザー光線68の照射位置及び第2のレーザー光線照射ユニット22によるレーザー光線78の照射位置との位置合わせを行なうアライメントを遂行するため等の画像を得、得た画像を制御ユニット50に出力する。
加工送りユニット41は、保持テーブル10を加工送り方向に移動させることにより、保持テーブル10とレーザー光線照射ユニット20とを加工送り方向に相対的に移動せしめる。ここで、加工送り方向は、本実施形態では、水平方向の一方向である図1に示すX軸方向である。割り出し送りユニット42は、保持テーブル10を割り出し送り方向に移動させることにより、保持テーブル10とレーザー光線照射ユニット20とを割り出し送り方向に相対的に移動せしめる。ここで、加工送り方向は、本実施形態では、水平方向の別の一方向でありX軸方向に直交する図1に示すY軸方向である。
制御ユニット50は、レーザー加工装置1の各種構成要素の動作を制御して、ウエーハ100のレーザー加工処理をレーザー加工装置1に実施させる。制御ユニット50は、第1のレーザー光線発振ユニット61を制御して、レーザー光線68の位相、偏波面、振幅、強度、伝搬方向等の光学的特性を制御する。制御ユニット50は、第1の集光器62を制御して、レーザー光線68を集光する集光領域69の高さ(ウエーハ100の厚み方向の位置)及び幅を制御する。制御ユニット50は、第2のレーザー光線発振ユニット71を制御して、レーザー光線78の位相、偏波面、振幅、強度、伝搬方向等の光学的特性を制御する。制御ユニット50は、第2の集光器72を制御して、レーザー光線78を集光する集光領域79の高さ(ウエーハ100の厚み方向の位置)及び幅を制御する。
制御ユニット50は、撮像ユニット30が撮像したアライメントを遂行するための画像を取得し、この画像に基づいてアライメントを遂行する。制御ユニット50は、アライメントの遂行結果に従って、割り出し送りユニット42を制御して、第1のレーザー光線照射ユニット21によるレーザー光線68の照射位置及び第2のレーザー光線照射ユニット22によるレーザー光線78の照射位置の割り出し送り方向(Y軸方向)の位置を、保持テーブル10に保持されたウエーハ100の分割予定ライン102に相当する位置に合わせる。制御ユニット50は、アライメントの遂行結果に従って、加工送りユニット41を制御して、第1のレーザー光線照射ユニット21のレーザー光線68の照射位置または第2のレーザー光線照射ユニット22のレーザー光線78の照射位置の加工送り方向(X軸方向)の位置を、保持テーブル10に保持されたウエーハ100に対して相対的に分割予定ライン102に沿って移動させる。
制御ユニット50は、本実施形態では、コンピュータシステムを含む。制御ユニット50が含むコンピュータシステムは、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有する。制御ユニット50の演算処理装置は、制御ユニット50の記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、レーザー加工装置1を制御するための制御信号を、制御ユニット50の入出力インターフェース装置を介してレーザー加工装置1の各構成要素に出力する。
次に、本明細書は、実施形態に係るウエーハの加工方法を図面に基づいて説明する。実施形態に係るウエーハの加工方法は、ウエーハ100を分割予定ライン102に沿って分割する方法であり、実施形態に係るレーザー加工装置1を用いて実施される。図5は、実施形態に係るウエーハの加工方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。実施形態に係るウエーハの加工方法は、図5に示すように、貼着ステップ1001と、粘着力低下ステップ1002と、改質層形成ステップ1003と、テープ拡張ステップ1004と、紫外線照射ステップ1005と、ピックアップステップ1006と、を有する。
貼着ステップ1001は、図2に示すように、ウエーハ100の裏面104を粘着テープ111の粘着層116側に貼着するステップである。貼着ステップ1001では、さらに、ウエーハ100の裏面104に貼着した粘着テープ111の粘着層116側の外縁部に環状のフレーム112を貼着する。
粘着力低下ステップ1002は、貼着ステップ1001の後に実施され、レーザー加工装置1の第2のレーザー光線照射ユニット22により、分割予定ライン102に沿って紫外線に該当する波長のレーザー光線78を粘着層116に照射し、分割予定ライン102に相当する粘着層116の粘着力を低下させるステップである。
図6は、図5の粘着力低下ステップ1002を説明する断面図である。粘着力低下ステップ1002では、具体的には、まず、図6に示すように、貼着ステップ1001で裏面104に粘着テープ111を貼着したウエーハ100を、表面101を上方に向けて保持テーブル10の保持面11上に載置し、保持面11で裏面104側から粘着テープ111を介して吸引保持する。粘着力低下ステップ1002では、次に、制御ユニット50がアライメント処理を実行し、割り出し送りユニット42を制御して、第2のレーザー光線照射ユニット22のレーザー光線78の照射位置の割り出し送り方向(Y軸方向)の位置を、保持テーブル10に保持されたウエーハ100の分割予定ライン102に相当する位置に合わせる。
粘着力低下ステップ1002では、そして、制御ユニット50が、第2のレーザー光線発振ユニット71を制御してレーザー光線78の光学的特性を調整し、図6に示すように第2の集光器72を制御してレーザー光線78を集光する集光領域79の高さを保持テーブル10に保持されたウエーハ100に貼着された粘着テープ111の粘着層116に合わせ、集光領域79の幅を少なくとも追って実施する改質層形成ステップ1003で形成する改質層300よりも広い幅に調整する。粘着力低下ステップ1002では、これらの調整の後、制御ユニット50が、図6に示すように、第2のレーザー光線照射ユニット22によりレーザー光線78を照射しながら、加工送りユニット41によりレーザー光線78の照射位置を保持テーブル10に保持されたウエーハ100に対して相対的に分割予定ライン102に沿って移動させることにより、粘着テープ111の粘着層116の分割予定ライン102に相当する領域もしくは分割予定ライン102に相当する領域を跨いだ領域に、少なくとも改質層300よりも広い幅の粘着力低下領域200を形成する。なお、粘着力低下ステップ1002では、集光領域79の幅は、分割予定ライン102と同等、または分割予定ライン102よりも広い幅に形成されてもよい。粘着力低下ステップ1002では、1本ずつ、全ての分割予定ライン102について、レーザー光線78を照射して分割予定ライン102に沿った粘着力低下領域200を形成する。
なお、ウエーハ100の母材が、サファイア、シリコンカーバイド、または、硬質ガラスの場合、DAF付の粘着テープよりも粘着力が強い粘着層116が形成された粘着テープ111が使用されるが、このような粘着テープ111には、紫外線に該当する波長のレーザー光線78を十分に透過しないもしくは散乱させる物質が含まれている場合がある。粘着力低下ステップ1002では、このような場合でも、ウエーハ100の母材であるサファイア、シリコンカーバイド、または、硬質ガラスが半透明または透明であり、紫外線に対して所定(例えば、50%)以上の透過率を有する場合、図6に示すように、ウエーハ100の表面101側からウエーハ100を介して粘着テープ111の粘着層116に紫外線に該当する波長のレーザー光線78を照射して、良好に粘着力低下領域200を形成することができる。一方、粘着力低下ステップ1002では、ウエーハ100の母材が半透明または透明でなく、紫外線に対する透過率が所定(例えば、50%)未満である場合(例えばシリコンの一部)、紫外線に該当する波長のレーザー光線78を十分に透過しないもしくは散乱させる物質が含まれていない粘着テープ111を使用し、粘着テープ111側から粘着層116に紫外線に該当する波長のレーザー光線78を照射して、粘着力低下領域200を形成する。
改質層形成ステップ1003は、レーザー加工装置1の第1のレーザー光線照射ユニット21により、ウエーハ100に対して透過性を有する波長のレーザー光線68をウエーハ100の内部に集光させた状態で、分割予定ライン102に沿って照射し、ウエーハ100の内部に改質層300を形成するステップである。改質層形成ステップ1003は、本実施形態では粘着力低下ステップ1002の後に実施しているが、本発明ではこれに限定されず、粘着力低下ステップ1002の前に実施してもよい。
図7は、図5の改質層形成ステップ1003を説明する断面図である。改質層形成ステップ1003では、まず、粘着力低下ステップ1002と同様に、ウエーハ100を保持面11で吸引保持し、アライメント処理を実行した状態とする。改質層形成ステップ1003では、次に、制御ユニット50が、割り出し送りユニット42を制御して、第1のレーザー光線照射ユニット21のレーザー光線68の照射位置の割り出し送り方向(Y軸方向)の位置を、保持テーブル10に保持されたウエーハ100の分割予定ライン102に相当する位置に合わせる。
改質層形成ステップ1003では、そして、制御ユニット50が、第1のレーザー光線発振ユニット61を制御してレーザー光線68の光学的特性を調整し、図7に示すように第1の集光器62を制御してレーザー光線68を集光する集光領域69の高さを保持テーブル10に保持されたウエーハ100の内部の所定の高さに合わせ、集光領域79の幅を分割予定ライン102と同等もしくは分割予定ライン102よりも狭い幅に調整する。改質層形成ステップ1003では、これらの調整の後、制御ユニット50が、図7に示すように、第1のレーザー光線照射ユニット21によりレーザー光線68を照射しながら、加工送りユニット41によりレーザー光線68の照射位置を保持テーブル10に保持されたウエーハ100に対して相対的に分割予定ライン102に沿って移動させることにより、ウエーハ100の内部の分割予定ライン102に相当する領域に分割予定ライン102と同等もしくは分割予定ライン102よりも狭い幅の改質層300を形成する。改質層形成ステップ1003では、1本ずつ、全ての分割予定ライン102について、レーザー光線68を照射して分割予定ライン102に沿った改質層300を形成する。改質層300は、分割予定ライン102に収まるように分割予定ライン102よりも幅を狭く形成する。さらに、改質層形成ステップ1003では、なるべく改質層300の幅を狭くすることで分割予定ライン102の幅を狭く設計することができ、チップ109の取り量が増えるために好ましい。
テープ拡張ステップ1004は、粘着力低下ステップ1002及び改質層形成ステップ1003の後に実施され、図8に示すテープ拡張装置130により、粘着テープ111を拡張することで、改質層300を起点にウエーハ100を分割予定ライン102に沿って分割するステップである。
図8は、図5のテープ拡張ステップ1004を実施するテープ拡張装置130を示す斜視図である。テープ拡張ステップ1004を実施するテープ拡張装置130は、図8に示すように、円筒状のフレーム保持部131と、複数のクランプ部132と、円盤状の保持テーブル133と、エアシリンダ134とを備える。フレーム保持部131は、載置された環状のフレーム112を環状の上面で保持する。クランプ部132は、フレーム保持部131の外周に沿って円周状に配列して設けられており、フレーム保持部131上に載置された環状のフレーム112を挟み込んで、フレーム112が粘着テープ111を介して装着されたウエーハ100を固定する。保持テーブル133は、フレーム保持部131の内周よりも小径で、フレーム保持部131の内周側に設けられており、粘着テープ111を介してウエーハ100を裏面104側から吸引保持する。エアシリンダ134は、保持テーブル133の下方に装着されており、保持テーブル133をフレーム保持部131及びクランプ部132に対して昇降移動させる。
図9は、図5のテープ拡張ステップ1004を説明する断面図である。図10は、図5のテープ拡張ステップ1004を説明する断面図である。テープ拡張ステップ1004では、まず、図9に示すように、分割予定ライン102に沿って、貼着された粘着テープ111の粘着層116に粘着力低下領域200が形成され、なおかつ、内部に改質層300が形成されたウエーハ100に装着された環状のフレーム112を、フレーム保持部131上に載置して、クランプ部132で固定する。テープ拡張ステップ1004では、次に、図10に示すように、エアシリンダ134により保持テーブル133を保持テーブル133の保持面がフレーム保持部131の保持面よりも十分に高くなる位置まで上昇移動させて、ウエーハ100及び粘着テープ111のウエーハ100に貼着された部分をフレーム112及び粘着テープ111のフレーム112に貼着された部分よりも十分に高い位置まで上昇させることにより、粘着テープ111を径方向外側に拡張することで、改質層300を起点にウエーハ100を分割予定ライン102に沿って分割して、チップ109(デバイス)を形成する。
図11は、図5の紫外線照射ステップ1005を説明する断面図である。紫外線照射ステップ1005は、テープ拡張ステップ1004の後に実施され、図11に示すように、粘着テープ111に対向して平面状に配列された紫外線照射装置140の複数の紫外線照射ランプ141により、粘着テープ111側から粘着層116の全面にわたって紫外線148を照射することにより、全面にわたって粘着層116の粘着力を低下させるステップである。
図12は、図5のピックアップステップ1006を説明する断面図である。ピックアップステップ1006は、紫外線照射ステップ1005の後に実施され、図12に示すように、ピックアップ装置150の下端に設けられた吸着部151により、ウエーハ100を分割予定ライン102に沿って分割して得られたチップ109を上方から吸着保持して、チップ109を粘着力の低下した粘着テープ111から剥離させてピックアップして、チップ109を得るステップである。ここで、吸着部151は、本実施形態では、例えば、下面に不図示の吸引源から負圧が導入されて、負圧によりチップ109を上方から吸着保持する。ピックアップステップ1006では、本実施形態では、チップ領域103毎にチップ109の剥離及びピックアップを行い、ウエーハ100から形成された全てのチップ109を個片化して得る。
以上のような構成を有する実施形態に係るレーザー加工装置1及びウエーハの加工方法は、分割予定ライン102に該当する粘着テープ111の領域に紫外線に該当する波長のレーザー光線78を照射して粘着層116の粘着力を低下させてから、粘着テープ111を拡張して改質層300を起点にウエーハ100を分割予定ライン102に沿って分割する。このため、実施形態に係るレーザー加工装置1及びウエーハの加工方法は、粘着テープ111を拡張して分割する際により広がりやすい分割予定ライン102に該当する粘着テープ111の領域の粘着層116の粘着力を低下させるので、粘着テープ111の拡張時に、当該領域の粘着層116がチップ109の裏面104の外周部とこすれてチップ109の裏面104の外周部に糊残りが発生することや、当該領域の粘着層116がチップ109の裏面104の外周部の機能膜105とこすれてチップ109の裏面104の外周部の機能膜105が剥がれることを低減できるという作用効果を奏する。
従来では、粘着テープの全面に紫外線を照射してから粘着テープを拡張してウエーハを分割予定ラインに沿って分割することも検討されたが、この方法では粘着テープの拡張時に粘着テープの全面の粘着力が低下しているため、チップが移動してしまいチップ同士が接触して欠けが発生する恐れがあった。一方、実施形態に係るレーザー加工装置1及びウエーハの加工方法は、改質層300を形成しておりチップ109の間隔を広げる起点となるため粘着テープ111が拡張しやすく、粘着テープ111とチップ109とのこすれが発生やすい分割予定ライン102に該当する粘着テープ111の領域に紫外線に該当する波長のレーザー光線78を照射して粘着層116の粘着力を低下させつつ、チップ領域103(もしくはチップ領域103の外周部分を除く領域)に該当する粘着テープ111の領域に紫外線や紫外線に該当する波長のレーザー光線78を照射せず粘着層116の粘着力を低下させていない状態で、粘着テープ111を拡張してウエーハ100を分割予定ライン102に沿って分割するため、粘着層116の粘着力が低下していない粘着テープ111の領域によってチップ109の移動を制限するので、チップ109の裏面104の糊残りを低減しつつ、チップ109が移動してしまいチップ109同士が接触して欠けが発生する恐れを低減できる。
なお、裏面104に機能膜105が形成されている場合、従来の方法では糊残りが発生しやすいだけでなく、粘着テープとチップとのこすれによりチップの外周部の裏面の機能膜が剥がれるという問題もあったが、実施形態に係るレーザー加工装置1及びウエーハの加工方法は、機能膜105が形成されたウエーハ100(チップ109)の機能膜105の剥がれを防止できる点でも有効である。
また、実施形態に係るレーザー加工装置1及びウエーハの加工方法は、さらに、分割予定ライン102に該当する粘着テープ111の領域を跨ぐ領域、すなわち分割予定ライン102よりも広い幅の領域に、紫外線に該当する波長のレーザー光線78を照射して粘着層116の粘着力を低下させる。このため、実施形態に係るレーザー加工装置1及びウエーハの加工方法は、分割予定ライン102に該当する粘着テープ111の領域に加えて、分割予定ライン102に隣接するチップ領域103の外周部(チップ109の外周部)に該当する領域の粘着層116の粘着力を低下させるので、チップ109の裏面104の外周部の糊残りの発生や機能膜105の剥がれをさらに低減できる。
また、実施形態に係るレーザー加工装置1及びウエーハの加工方法は、ウエーハ100の母材がサファイア、シリコンカーバイド、または、硬質ガラス等といったように、硬質であり、半透明または透明であり、紫外線に対して所定(例えば、50%)以上の透過率を有する場合にさらに効果を発揮する。実施形態に係るレーザー加工装置1及びウエーハの加工方法は、このような場合では、より粘着力が強い粘着層116を有する固定力の高い粘着テープ111が使用されるためチップ109の裏面104への糊残りが発生しやすかったが、粘着力低下ステップ1002でウエーハ100に対して透過性を有し、紫外線に該当する波長のレーザー光線78をウエーハ100を介してウエーハ100の表面101側から照射することで、粘着テープ111に含まれる物質の影響を受けることなく、良好に、分割予定ライン102に該当する粘着テープ111の領域の粘着層116の粘着力を低下させ、チップ109の裏面104の外周部の糊残りの発生や機能膜105の剥がれを低減できる。
次に、本発明の発明者らは、実施形態に係るレーザー加工装置1及びウエーハの加工方法の作用効果を確認した。図13は、実施形態に係るレーザー加工装置1及びウエーハの加工方法の作用効果を説明する図である。図13は、作用効果を確認した際に得られた結果をまとめて示している。
図13の「実施例」の右の欄は、機能膜105のないウエーハ100に対して、実施形態に係るレーザー加工装置1を使用して実施形態に係るウエーハの加工方法を実施したときに得られたチップ109の裏面104の外周部の糊残りの発生の結果をチップ109の裏面104の外観の概略図で示している。なお、図13の「実施例」では、粘着力低下ステップ1002で、粘着テープ111の粘着層116の分割予定ライン102に相当する領域に分割予定ライン102と同等の幅の粘着力低下領域200を形成し、改質層形成ステップ1003で、ウエーハ100の内部の分割予定ライン102に相当する領域に分割予定ライン102と同等の幅の改質層300を形成している。図13の「比較例」の右の欄は、機能膜105のないウエーハ100に対して、実施形態に係るレーザー加工装置1から第2のレーザー光線照射ユニット22を取り除いた従来相当のレーザー加工装置を使用して、保持テーブル上のウエーハに改質層を形成し、粘着テープを拡張してウエーハを分割した時に得られたチップの裏面の外周部の糊残りの発生の結果をチップの裏面の外観の概略図で示している。
図13に示すように、実施形態に係るレーザー加工装置1を使用して実施形態に係るウエーハの加工方法を実施した場合には、チップ109の裏面104の外周部に糊残りの発生が確認できなかった一方で、従来相当のレーザー加工装置を使用して改質層を形成して分割した場合には、チップの裏面の外周部の全周に糊残りの発生が確認できた。これにより、図13に示す実施例では、第2のレーザー光線照射ユニット22により分割予定ライン102に該当する粘着テープ111の領域に紫外線に該当する波長のレーザー光線78を照射して粘着層116の粘着力を低下させることで、チップ109の裏面104の外周部の糊残りの発生を低減できることが明らかになった。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 レーザー加工装置
10 保持テーブル
20 レーザー光線照射ユニット
41 加工送りユニット
61 第1のレーザー光線発振ユニット
62 第1の集光器
68,78 レーザー光線
71 第2のレーザー光線発振ユニット
72 第2の集光器
100 ウエーハ
102 分割予定ライン
111 粘着テープ
116 粘着層
148 紫外線
300 改質層

Claims (5)

  1. ウエーハを第1の方向と、該第1の方向と交差する第2の方向とにそれぞれ形成された複数の分割予定ラインに沿って分割するウエーハの加工方法であって、
    ウエーハを該ウエーハより大きく、紫外線によって粘着力が低下する粘着層を有する粘着テープに貼着する貼着ステップと、
    該ウエーハの該粘着テープが貼着されている面と反対側の面から、該分割予定ラインに沿って紫外線に該当する波長のレーザー光線を該粘着層に照射し、該分割予定ラインに相当する該粘着層の粘着力を低下させる粘着力低下ステップと、
    該ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を該ウエーハの内部に集光させた状態で、該分割予定ラインに沿って照射し、ウエーハの内部に改質層を形成する改質層形成ステップと、
    該粘着テープを拡張することで、該改質層を起点にウエーハを分割するテープ拡張ステップと、
    を有することを特徴とする、ウエーハの加工方法。
  2. 該ウエーハは、半透明または透明であり、
    該粘着力低下ステップは、該ウエーハに対して透過性を有し、紫外線に該当する波長のレーザー光線をウエーハを介して照射することを特徴とする請求項1に記載のウエーハの加工方法。
  3. ウエーハを第1の方向と、該第1の方向と交差する第2の方向とにそれぞれ形成された複数の分割予定ラインに沿って分割するウエーハの加工方法であって、
    ウエーハを該ウエーハより大きく、紫外線によって粘着力が低下する粘着層を有する粘着テープに貼着する貼着ステップと、
    該分割予定ラインに沿って紫外線に該当する波長のレーザー光線を該粘着層に照射し、該分割予定ラインに相当する該粘着層の粘着力を低下させる粘着力低下ステップと、
    該ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を該ウエーハの内部に集光させた状態で、該分割予定ラインに沿って照射し、ウエーハの内部に改質層を形成する改質層形成ステップと、
    該粘着テープを拡張することで、該改質層を起点にウエーハを分割するテープ拡張ステップと、
    を有し、
    該粘着力低下ステップでは、該改質層形成ステップで形成する該改質層よりも広い幅において該粘着層の粘着力を低下させることを特徴とするウエーハの加工方法。
  4. ウエーハを加工するレーザー加工装置であって、
    ウエーハを保持する保持テーブルと、
    該保持テーブルに保持されたウエーハにレーザー光線を照射するレーザー光線照射ユニットと、
    該保持テーブルと該レーザー光線照射ユニットとを加工送り方向に相対的に移動せしめる加工送りユニットと、
    を備えるレーザー加工装置であって、
    該レーザー光線照射ユニットは、
    ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を発振する第1のレーザー光線発振ユニットと、
    該ウエーハが貼着された粘着テープの粘着層に紫外線に該当する波長のレーザー光線を発振する第2のレーザー光線発振ユニットと、
    該第1のレーザー光線発振ユニットから発振されたレーザー光線を集光してウエーハに照射する第1の集光器と、
    該第2のレーザー光線発振ユニットから発振されたレーザー光線を集光して該ウエーハの該粘着テープが貼着されている面と反対側の面から照射する第2の集光器と、
    を有し、
    該第2のレーザー光線発振ユニットによって該ウエーハの分割予定ラインに相当する該粘着層にレーザー光線を照射して粘着力を低下させ、
    該第1のレーザー光線発振ユニットによって該分割予定ラインに相当するウエーハの内部に集光させ、改質層を形成することを特徴とするレーザー加工装置。
  5. ウエーハを加工するレーザー加工装置であって、
    ウエーハを保持する保持テーブルと、
    該保持テーブルに保持されたウエーハにレーザー光線を照射するレーザー光線照射ユニットと、
    該保持テーブルと該レーザー光線照射ユニットとを加工送り方向に相対的に移動せしめる加工送りユニットと、
    を備えるレーザー加工装置であって、
    該レーザー光線照射ユニットは、
    ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を発振する第1のレーザー光線発振ユニットと、
    該ウエーハが貼着された粘着テープの粘着層に紫外線に該当する波長のレーザー光線を発振する第2のレーザー光線発振ユニットと、
    該第1のレーザー光線発振ユニットから発振されたレーザー光線を集光してウエーハに照射する第1の集光器と、
    該第2のレーザー光線発振ユニットから発振されたレーザー光線を集光してウエーハに照射する第2の集光器と、
    を有し、
    該第2のレーザー光線発振ユニットによって該ウエーハの分割予定ラインに相当する該粘着層にレーザー光線を照射して粘着力を低下させ、
    該第1のレーザー光線発振ユニットによって該分割予定ラインに相当するウエーハの内部に集光させ、改質層を形成し、
    該第2のレーザー光線発振ユニットによって、該第1のレーザー光線発振ユニットによって形成する該改質層よりも広い幅において該粘着層の粘着力を低下させることを特徴とするレーザー加工装置。
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