JP7625307B1 - 果実袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】果実の表面と果実袋の内表面が密着しないとともに、日焼けを防止する。
【解決手段】外袋の内側に網体の内張りを入れる構成であり、前記外袋は、甲虫類が齧ったときに孔が開かない程度の厚みであって、風が吹いたときに当該風の力に従って変形する0.03~0.06mmの厚みを持つとともに、上端辺に開口部を備えた、透明または半透明の合成樹脂製シートよりなる。前記内張は、外袋の内側に配置され、外袋の内表面と果実の表面の密着を防止し、果実自身が発生する水分を保持する網体である。前記外袋の外側辺と下辺に、少なくとも1つの幅のない切込みで所定長さのスリットを設けると、前記水分を果樹袋の外に排出することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は果実の袋掛けに用いる果実袋、特に、合成樹脂シートを用いた果実袋に関するものである。
果樹栽培において、果実は結実してからそのまま放置しておくと、種々の原因で腐敗することが多い。特に果実の柔らかいイチジク等にそのような現象が顕著に見られる。多くは虫や昆虫が媒介する菌、雨で跳ね上がって葉等に付着する地中の菌、等が原因である。このような現象を回避するために農薬散布作業や、袋掛け作業がなされるのであるが、農薬散布は、農薬を使用する関係上、消費者に一定の抵抗感がある。
上記の事情を考慮して、昆虫や虫の害を防ごうとする先行技術を特許文献あるいは非特許文献に見ることができる。
特許文献1(特開2009-65907号公報)に開示の果実袋では、外側層と中間の吸水層と、さらにその内側の無数の孔が開いた内側層とよりなる構成としている。これによって、内部で発生した水分を外側に逃がすようにしている。
特許文献2(特開2013-233091号公報)では、昆虫の吸吻が果実の外皮に届かなくするために、果実袋と果実との間に「部品」を入れて、前記果実袋と果実との間に一定以上の距離を確保する構成としている。ここで「部品」の実態が明確ではないが、一種のスペーサと見なすことができる。
特許文献3(実開昭64-56646号公報)では、通気性を持った外袋の中に、通気性を持った内張りを入れた構成としている。前記内張りは、直径50~100μmの微細孔を多数設けて通気性を確保している。前記外袋の上部にはミシン目が設けてあり、適当な時期に当該ミシン目から外袋を切りとって、果実に日光が当たるようにできる。
更に、本願出願人は特許文献4(特開2019-201573号公報)において、昆虫や細菌に侵され難く、農薬散布の必要もない合成樹脂シート製の果実袋を提案している。すなわち、上辺幅方向中央の所定幅に帯紐を備えた袋であって、胴部の容積が成果より大きく、前記帯紐に対応する開口部の径が幼果が入る大きさとした果実袋である。
特開2009-65907号公報 特開2013-233091号公報 実開昭64-56646号公報 特開2019-201573号公報 特許4237141号公報
農研機構資料(http://www.naro.affrc.go.jp/org/karc/seika/kyushu_seika/2006/2006175.html)
果実の生育過程で、あるいは収穫前の決められた時期に、農薬を散布して病原菌を死滅 させることが通常実施されるが、農薬に対する消費者の危惧を排除することができず、見た目の商品価値は上がっても、心理的な不安を解消することはできない。
袋掛けをしておくと、昆虫や虫の寄付きが少なくなり、果実に上記のような菌が付着 することは少なくなって、結果として短期間で腐敗する果実は少なくなるが、完全ではなく、その不完全さを補うために農薬散布は必須となる。
幼果のときから袋掛けすると農薬散布が不要であることは、本願出願人が特許文献4で開示している。ここでは幼果の生育過程で日光を浴びさせる必要があることから、袋の素材として透明、半透明の素材(合成樹脂素材)を用いることになる。
ところが、袋の素材として透明、半透明の素材を用いると、夏場の日光の下では袋内が高温・乾燥し果実が「日焼け」することがある。この「日焼け」を防止するためには別途直射日光を遮る傘を付けることがなされている。
また、表面が滑らかな合成樹脂シートと果実の表面が密着すると、その部分で腐敗菌の増殖が発生し、収穫できない、あるいは収穫後に腐敗が進行することになる。この密着は、果実がその生育過程で吐き出す大量の水蒸気に起因する。すなわち、果実が生育過程で吐き出す水蒸気は図13に示すように袋の内壁で水滴となり、表面張力が働いて、果実表面に袋の内面が密着することとなる。
これを避ける目的で、例えば先行特許文献5では素材に多数の微細孔を開けるようにしている。このようにすると、果実の吐き出す水分はすぐに袋の外に排出されることになるが、逆に上記「日焼け」の問題が発生することとなる。
尚、以下に説明するように、本願発明は幼果のときに袋掛けすることから、透明・半透明素材を使用することが必須であるところ、特許文献1、2、3は、成果になってからの袋掛けをすることが前提であるので、透光性を重視していない構造になっており、本願には適用できない。
本発明は上記従来の事情に鑑みて提案されたものであって、幼果のときから袋掛けして、果実の表面と袋の内表面との密着を防止するとともに、果実を「日焼け」させないで収穫までそのまま放置でき、しかも農薬散布の必要のない果実袋が求められる。
本発明は外袋の内側に網体の内張りを入れる構成である。
前記外袋は、甲虫類が齧ったときに孔が開かない程度の厚みであって、風が吹いたときに当該風の力に従って変形する0.03~0.06mmの厚みを持つとともに、上端辺に開口部を備えた、透明または半透明の合成樹脂製シートよりなる。
前記内張は、外袋の内側に配置され、外袋の内表面と果実の表面の密着を防止し、果実自身が発生する水分を保持する網体である。
前記外袋の外側辺と下辺に、外周から内側に向けた所定長さの少なくとも1つの切込み設けると、前記水分を果実袋の外に排出することができる。
前記網体の内張を入れることによって、外袋と果実は当該内張りの糸(線)を挟んで面し、接触しないので、外袋と果実表面との密着状態の発生は防止される。また、果実が出す水分は網体で長時間保持され、袋内の極端な乾燥を防止する。当該水分はスリットを介して徐々に外袋の外部に排出されることになる。
本発明の果実袋の外観を示す斜視図である。 本発明の封止ユニットの実施例1を示す斜視図である。 本発明の封止ユニットの実施例1を用いた果実袋の使用手順を示すフロー図である。 図3の手順の続きを示す図である。 本発明の果実袋を開ける手順を示す図である。 封止ユニットの実施例2を示す斜視図である。 本発明の実施例2の封止ユニットを用いた果実袋の使用手順を示すフロー図である。 図7の続きを示す図である。 従来の果実袋の1例を示す図である。 イチジクについての実施例と比較例を示す写真である。 桃についての実施例と比較例を示す写真である。 リンゴについての実施例と比較例を示す写真である。 果実の出す「汗」の実例を示す写真である。
<前提事項>
果実を腐敗させる細菌は、花あるいは幼果のときからその表面に多少なりとも付着しており、成果になって蟻やスリップスが群がることによって増殖する。また、以下に説明するように、幼果のときから通気性を持たない合成樹脂素材での果実袋で袋掛けすると、腐敗菌の増殖が抑えられ腐敗し難い成果が得られることは、本願出願人が、特開2019-201573号公報に開示の発明を実施して証明している。ところが、通気性を持たない合成樹脂素材の果実袋で袋掛けすると、晴天時に袋内は高温になって乾燥し、袋掛けした幼果の内10%~20%の「日焼け」が発生する。
この「日焼け」は袋内が乾燥することによって発生することから袋内が極端に乾燥しない状態に保つ必要がある。
一方、果実はその生育過程で、多大の水分「汗」をだす。出願人の観察によると、当該「汗」自体が果実に影響を及ぼすことはないが、合成樹脂素材の袋を用いた果袋掛けをすると、前記「汗」による果実と前記合成樹脂素材との密着が生じ、当該密着部分での腐敗が進行する。
そこで、本発明では、透明・半透明の外袋の内側に網体を配置する構成としている。当該網体の第一の機能は、上記果実と内袋の密着を防止できる点である。また、第二の機能は前記果実の発する「汗」を保持する点である。果実の出す水分は、最初は極微細な水蒸気であるので、外袋の内容面に付着することになるが、次第にその量が蓄積されると水滴になる(図13参照)。ここで網体である内張りがないと、水滴は次第に重くなり袋の下に溜まる、あるいは通水孔があるときはそこから外部に排出される。
ところが本願発明の網体があると、網の区画での前記水滴は区画毎に網にかかって底に落ちないで長時間保持されることになる。この状態で日射があったとしても、水分は蒸発し、そのとき気化熱を袋内で奪うことになるので、袋内は極端に高温になったり、乾燥したりしないことになる。
<基本構造>
図1は、本発明の果実袋を示すものである。
ビニール、ナイロン等の合成樹脂製の透明、半透明の外袋1の内側に網体の内張り2が挿入され、更に、外袋の上端の開口部を封止する封止ユニットが設けられている。
<外袋>
外袋1は、スリップス等の害虫に齧られて穴の開くとことない強さ(厚み)が要求され、逆にあまりに厚すぎると後述する開口部での封止ができないことから、その厚みは0.03~0.06mmの範囲内であることが必要である。この厚みはポリエチレンを基準としているが、他の樹脂でもほぼ同程度である。
前記外袋1の上端辺11aは、開口部12を形成しており、前記外袋の左右の側辺11b、11c、下端辺11dは封止されている。また、前記外袋の外周には複数の水抜きスリット16が形成される。当該スリット16は、単純に鋏で所定深さ内側に所定長さ(例えば1cm程度)切り込んだ幅のない切込みであり、幅がないため、スリップス等の害虫が侵入することはないが、内部の水は抜けるようになっている。
<外袋の厚み>
前記したように外袋1は昆虫が齧っても破れない0.03mm以上の厚みを要するが、外袋の厚みとの関連では2つ問題がある。1つは、「封止」であり、もう一つは「風」である。
以下に説明する封止ユニット30を用いると、果柄Cと外袋1の間の封止を実現できるが、外袋1の厚みが大きいと、封止部分(果柄と外袋の間)の柔軟性を欠き、上記の封止ができなくなり、雨水の侵入、あるいは昆虫の侵入を許すことになる。
次に、外袋1の厚みが所定値を超える厚みであると剛性がおおきくなり、風を受け止めやすくなり、その力が果実を落下させる原因になる。風が吹いたときに当該風で形状が変形して、風を受け流す程度の柔らかさを確保するには厚みの上限は限定されることになる。
上記の範囲の厚みであると、前記開口部が十分に封止され、強い風が吹いても、風に従ってしなやかに形状を変化させる(以下の内張り2を考慮しても)ことができる。この点先行特許文献1、3では前記(外袋1の厚み+内張り2の厚み)が大きすぎて風を受け止めやすくなり、落果の確率が非常に高くなる。
<内張り>
前記内張り2は、具体的には合成樹脂製の網体を用いる。
当該網体は、果実が入った状態で外袋1の内表面が果実の表面に「密着しない状態」を形成する程度の太さの糸(0.1~0.3mm)および所定大きさの網目(一辺が3~10mm程度)で構成される。
もっとも、前記糸の太さと網目の大きさは相対関係にあり、糸が細いと網目も小さくなるが、網目があまり小さいと、外側から果実の状態が観察できなくなる欠点がある。その観点から網目の大きさは少なくとも3mmは必要であり、その場合糸の太さが0.1mm程度は必要である。
加えて、リンゴのような比較的硬い果実の場合は前記網体の材質も硬くてもよいが、イチジク等の柔らかい果実に適用する場合は、風等で網目を構成する糸が果実と擦れて、果実を損傷することになるので、できる限り柔らかい材質で網を構成する必要がある。
出願人の実験ではビルの屋上防水塗装に使用するアクリル質の網が最適であり、農業用として市販されているポリエステル質の網も使用可能であるがイチジクや桃に適用するには少し硬い。前記アクリル質の網は、柔らかい割には張があり、前記のように外袋1を閉じると、外袋1を釣鐘状に広げるので、特に幼果のときに、当該幼果と、網体の接触が少なくなり、果実と外袋との空間が保てることになる。
前記内張り2は外袋1の開口部12の封止ユニット30(後述)を形成した部分を避けて、その下側に形成する。前記封止ユニット30の部分は、果柄と外袋が密着する必要があるので、できるだけ薄くして柔軟性を持たす必要があるためである。
前記内張り2は、前記封止ユニット30を形成した部分の下側の全域に形成してもよいが、外袋1の内側の上部半分から上部1/3程度の範囲で形成されるのがよい。
当該内張り2は前記したように、果実が出す「汗」を受け止める機能であり、当該「汗」は微細な霧状であり、袋の上の方に集中して付着するためである。また、成熟した果実が、外袋1の内表面に接しないようにするにしても、袋の上の方の部分にのみ存在すれば足りる。また、果実の成長具合を内張りの掛かっていない透明な部分から観察することができるためである。
ここで、内張り2を用いないで、果実の表面と外袋1の内表面が直接接したと仮定すると、果実から発生する「汗」が前記外袋1の内表面に付着して果実の表面と外袋1の内表面とが密着することになる。一方で、果実には少なからず腐敗菌が既に付着しているので、上記の密着状態が生じると、前記腐敗菌を増殖させることになる。
また、果実から発生した「汗」は、直接外袋の内表面に付着し、水滴となって袋の底に溜まり、スリットや孔があるときはそこから外に排出される。この状態で日中に強い日照りがあると袋の中は乾燥し、前記「日焼け」状態となる。
前記内張り2の網体があると、前記密着の発生を防止することになる。また、外袋1の内表面に付着し水滴となった水分を網の各区画で長時間溜め置きすることができる。この状態で日光が当たっても水滴は気化して気化熱を袋内から奪うことになるので、「日焼け」状態の発生の確率は極めて小さくなる。出願人の観察によると、袋掛けした全個数の内1%前後であった。
更に、内張り2はある程度の弾性を備える。この弾性は果実袋を縛り口からスカート状に膨らませ、特に幼果のとき、果実表面と外袋1の内表面が直接に接しない状態を形成し、成果になっても大部分の果実表面と外袋の内表面(内張り)と接しない状態を形成する。
<封止ユニット>
前記外袋1の上端辺の、開口部12に対応して以下に説明するように、第一の封止具と第二の封止具よりなる封止ユニット30を構成する。
すなわち、図2(a)に示すように、前記開口部12の左右両端部の側辺11b、11cの上端部を所定深さ切り込んで、表裏2枚のシートが離れた状態である孔代3a、3bとし、図2(b)に示すように、当該孔代3a、3bを折り返して先端を袋本体に溶着し、外袋上端辺に平行な表裏の通し孔32a、32bを形成する。
次いで、外力に応じて変形する線材33aを2つ折りにし、一方の先端を前記表の通し孔32aの一方から、他方の先端を前記裏の通し孔32bの一方からに差し込んで、当該2つの先端を通し孔32a、32bの他方側に突出させ、当該突出させた側の2つの先端を相互に捩じって、第一の封止具となす(図2(c))。
同様に外力に応じて変形する線材33bを2つ折りにし、当該線材33bの2つの先端をそれぞれ、通し孔32a、32bの他方から差し込んで一方側に突出させて、当該突出させた側の2つの先端を相互に捩じって第二の封止具となす。
後に説明するように、上記の構成では、前記通し孔32a、32bと外力に応じて変形する線材33a、33bとの摩擦抵抗は極めて小さいので、幼果を当該果実袋に入れた状態で、両側から前記外力に応じて変形する線材33a、33bをそれぞれ反対方向に引くだけで外袋を閉じることができる(図3(c)参照)。逆に、収穫しようとする段階では外袋を破ることなく、前記開口部12を両側から引っ張ると簡単に開くことになる(図5(a)→図5(b)参照)。
また、外力に応じて変形する線材33a、33bは、折り曲げや捩じりが簡単にできるので、封止の維持や、枝への取付が簡単にできる(図4参照)。
尚、外力に応じて変形する線材33a、33bとして具体的には、合成樹脂で被覆した鉄線を用いる。
これによって、袋掛けの作業はもとより、収穫時の作業効率が著しく向上するとともに、袋を洗浄、消毒することによって、翌年、あるいは翌々年も繰り返し使用できることになる。
封止ユニット30が2つの封止具よりなることは、前記実施例1と同じであるが、それぞれの構成が異なる。
すなわち、図6(a)に示すように、前記孔代3a、3bを折り返して先端を袋本体に溶着し、当該外袋上端辺11aに平行な表裏の通し孔32a、32bを形成する点は実施例1(図2(a)→図2(b))と同じである。
第三の外力に応じて変形する線材33cを、前記表裏の通し孔の内の一方の通し孔32aに挿通し、両端を通し孔32aの外で捩じって、第三の封止具となす。また、第四の外力に応じて変形する線材33dを前記表裏の通し孔の他方の通し孔32dに挿通し、両端を通し孔の外で捩じって第四の封止具となす(図6(b)→図6(c))。
尚、外力に応じて変形する線材33c、33dとして合成樹脂で被覆した鉄線を用いる点は実施例1と同じである。
後に詳しく説明するが、果種によっては、桃のように果柄が著しく短いものがある。上記実施例1を使用すると、外力に応じて変形する線材33c、33dや通し孔32a、32bを構成する外袋の材質の縮んだ状態が枝Bと果実Aの間に介在することとなって、果実を傷めることになる。しかしながら、当該実施例2を使用すると、外袋1のみが、枝Bと果実Aの間に介在する状態を形成できるので、果実を傷める心配がない(図7(c)→図8(a)参照)。
<使用手順>
(実施例1の封止ユニットを用いた果実袋)
上記実施例1の封止ユニット30を用いた果実袋の使用手順について以下、図3、図4、図5に基づいて説明する。尚、幼果Aと枝Bを繋ぐ果柄Bの長さは果種によって異なり、イチジクでは果実の延長上に果実より細い部分を呈している。また、桃は長くても数mm程度しかない。
まず、幼果A(径が30~50mm程度)を一旦消毒・除菌しておくのが 好ましいが、必須の作業ではない。
次いで、前記外袋1の開口部12を開いておいて、幼果を前記開いた開口部12を介して外袋1に挿入する(図3a→図3b)。
次いで、前記外力に応じて変形する線材33a、33bの先端を両方から引くと果柄Cと外袋1は隙間なく閉まることになる(図3b→図3c)。この状態で長時間放置しても、雨水や、甲虫が開口部12から侵入する危険性は低い。しかしながら、外力に応じて変形する線材33a、33bと外袋1との間の摩擦抵抗は、両方とも合成樹脂であるのでは小さく、長時間放置すると開口部は開こうとする。一方、外力に応じて変形する線材の芯の鉄線は自在に曲げたり伸ばしたりすることができる。
そこで、図4(a)に示すように、外力に応じて変形する線材33a、33bの両端を内側に折り返しておくと、簡単に開口部12の封止状態は維持できることになる。また、図4(b)に示すように、前記線材33a、33bを果柄の付いた枝の上に回して、1,2回捩じると、外袋1の封止状態を維持しつつ、風が吹いても果実が落下することを防止することができる。いずれの形態を選択するかは果実の種類に応じて選択することができる。
このようにして、果実袋に覆われた幼果Aは時間経過とともに成長し、成果となったときには、当該成果の表面が内張り2の内表面に接する場合が発生する。しかしながら、成果が大きくなっても、果実の表面と外袋1の内表面の間に内張り2が介在して前記した間隙が形成される。
このとき、成果の出す水分を内張り2の各網の区画に留めるので、強い日射があっても、蒸気となって袋内の温度が気化熱で奪われ、「日焼け」する確率が低くなる。尚、余剰の水分は水抜きスリット16から外袋1の外部に排出させることになる。
収穫は果実袋が付いたまま枝から果実を切り離し、その後に果実袋を外す手順が効率的である。もちろん枝から果実を切り離す前に果実袋を外すことでもよい。
いずれにしても、果実から果実袋を外すには、外袋1の開口部12の両端を持って軽く引くと、外力に応じて変形する線材と外袋1との間の抵抗が小さいので、開口部12を小さな力で開くことができる(図5(a)→(b)参照)。
上記図4(b)に示す捩じりは反対に捩じり戻すことで簡単に外れるので、その後に、前記と同様の収穫作業を進めることになる。
尚、前記では幼果のときから袋掛けする例を記述しているが、従前と同様成果になってから、果実をイオン電解水、あるいは適切な消毒剤で消毒してから袋掛けすることでも幼果のときからの場合と同様の効果を得ることができる。
これによって、袋掛け作業と、袋外し作業はそれぞれ数秒程度となり、コストパーフォーマンスが著しく向上する。また、袋全体を痛めることもないので、使用した果実袋を翌年、あるいは翌々年にも使用できることになり、大きなコストパーフォーマンスを生むことになる。
(実施例2の封止ユニットを用いた果実袋)
上記実施例2の封止ユニット30を用いた果実袋の使用手順について以下、図7、図8に基づいて説明する。当該実施例2の封止ユニット30を用いた果実袋は果実Aと枝Bを繋ぐ果柄Bの長さが極めて短い果実(例えば桃、通常2mm程度)に適用される。
前記外袋1の開口部12を開いておいて、幼果を前記開いた開口部12を介して外袋1に挿入する(図7a→図7b)。このとき、表裏2つの通し孔32a、32bは枝Bの伸びる方向と平行になるようにする。
次いで、前記外力に応じて変形する線材33c、33dの先端を引くと、開口部12(通し孔32aと通し孔32bの間)に枝Bが嵌り込んだ状態となる(図7b→図7c)。
次いで、枝Aの上で一方の通し孔32aを他方の通し孔32bの上に重ねるようにして(図7c→図8a)、2本の外力に応じて変形する細線33c、33dを捩じる(図8a→図8b)。
これによって、幼果が大きくなっても、外力に応じて変形する線材33c、33dや、通し孔32a、32bの外袋1の素材が縮んだ状態の部分が果実と枝Bの間に入り込むことがないので、果実を傷めないで成長させることができる。このとき、通し孔32aと通し孔32bが、枝Bの上に被るので、開口部12は枝Bの上で封止され、雨水の侵入、害虫の侵入は阻止される。尚、この例では通し孔32a、32b相互の枝Bの上での重なりを充分に採る必要上、孔代を大きく採ることが望ましい。
<他の従来品との比較>
上記の一連の作業を外力に応じて変形する線材(被覆線)の代わりに、合成繊維素材あるいは天然繊維素材の紐を用いた場合と比較する。
上記図3(a)→図3(b)→図3(c)(図7(a)→図7(b)→図7(c))までの工程は両者同じ程度の速度で進行することができる。
ところが、開口部12の開きを防止する図4(a)、図8(a)の工程では、紐を使用した場合は、両方の紐を結び合わせる必要があり、手間がかかることになる。また、果実の落下を防止する図4(b)図8(b)の工程も同様に、両方の紐を枝の上で結び合わせる手間が必要となる。
紐を用いた場合であっても、果実が成長する間、長期間放置される。その間、外袋の開口部が両方の紐で締められた状態、あるいは両方の紐が結び合わさっている状態で、または、両方の紐が枝の上で結び合わさった状態を維持していることになる。
収穫時になって、果実Aを袋ごと枝Bから切り離して袋掛けを外そうとすると、風雨で紐が膨張して、開口部を持って開けようとしても、大きな力を掛けないとなかなか開かない。すなわち本願発明での図5(a)→(b)の作業がスムーズに進まない。そこで、袋をハサミで切る等の作業が必要となる。袋をハサミで切ると、その袋は再利用ができないことになる。また、紐の結びがある場合は、収穫時に当該結びを解くことが難しく、紐自体を切ることになる上、開口部を開ける困難さは上記と同様である。
すなわち、本願発明の大きな特徴は、外力に応じて変形する細線を用いることによって、封止を維持する図4(a)、(b)あるいは図8(b)に示す状態を容易に形成することができる点であり、加えて、収穫時に袋を外すときの作業が図5(a)→(b)に示すように極めて容易であることにある。
以上に説明したように本願発明では、単に紐を外力に応じて変形する線材に置き換えた以上の効果を呈するものである。
次に、図9に示す鉄線を袋上端の一方の端に埋め込んだ果実袋では、取り付け時に短い果柄の回りに、前記鉄線を手の指で回す必要があり、熟練を要する作業となり、また果実を痛める原因となる。
これに対して、本願発明の特徴は、図3(b)→(c)、図7(b)→(c)に示すように果実から離れた位置で外力に応じて変形する線材33a、33bの端を引っぱる、あるいはその後、図4(a)に示すように線材33a、33bを折り返す、更には図4(b)、図8(b)に示すように線材33a、33bを枝の上で捩じる等の作業ができるので、著しく作業性が向上する利点がある。
<収穫果実の具体例>
上記したように、本願発明は、(1) 果実袋の開口部12の果柄部での封止性が高く雨水の侵入がない。(2) 果実自体の呼吸によって、その表面から水分を排出するが、網状の内張りを設けているので、果実が外袋に密着することがなく、腐敗菌の増殖がない。(3) 加えて、外袋の周囲にスリットを設けているので水分が蒸発しやすく前記(2)の効果を助長する。 (4) 外袋の開口部12を封止するために外力に応じて変形する線材を使用しているので、袋の掛け外し作業が極めて効率的になる。
以上の4点である。上記(4)の効果は前記<作業手順>の項で説明した通りであるのでここでは上記(1)、(2)の効果について実例をあげる。尚、ここで用いるモノクロ写真(図10~図13)のカラー版を参考写真として別途提出する。
イチジクは、表皮も中身も柔らかく、腐敗しやすい果実であり、完熟まで木に着いた状態を保とうとしても腐敗が進行する。従って、市販経路に乗っているイチジクは完熟のものを探すのは困難である。
図10は本発明の袋を掛けて、農薬を散布しないで木に着けた状態で完熟にしたイチジク(桝井ドーフィン)の写真である。イチジクを木に着けた状態で完熟にすることは殆ど不可能であるが本願の果実袋を用いることによって実現している。図10(a)は外観、同図(b)は半裁状態である。市場にだせるかどうかは別の問題としても、腐敗が全く進行しておらず、少なくとも食に供することができる状態である。それに対して図10(c)は袋掛けしないで放置した例である。蟻がついて食するに値しない状態となっている。
図11(a)は本発明の袋を掛けて、農薬を散布しないで、収穫した桃の写真である。一方、図11(b)は袋掛けしない場合の1例である。桃も腐敗菌の付きやすい果実であるが、本願発明の果実袋を掛けることによって農薬を散布しないでも虫に齧られたり、腐敗することのない桃が得られる。
図12(a)は本発明の袋を掛けて、農薬を散布しないで、収穫したリンゴの写真である。一方、図12(b)は従来の紙袋で袋掛けした場合の1例である(品種は異なる)。図12(b)では袋掛けしているにも関わらず虫に齧られている。
1 外袋
2 内張り
11(11a~11d) 外袋の各辺
12 開口部
16 スリット
30 封止ユニット
32a、32b 通し孔
33a 33b 外力に応じて変形する線材
A 幼果
B 枝
C 果柄

Claims (1)

  1. 甲虫が齧ったときに孔が開かない程度の厚みであって、風が吹いたときに当該風の力に従って変形する0.03~0.06mmの厚みを持つとともに、上端辺に開口部を備えた、透明の合成樹脂シートよりなる外袋と、
    外袋の内側に配置され、外袋の内表面と果実との密着を避けることのできる間隙を確保する網体である内張りと、
    前記外袋の側辺と下辺に設けた、前記外袋の外周から内側に向けた所定長さの少なくとも1つの切込み、
    を備えたことを特徴とする果実袋。
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