JP7627992B2 - 溶射膜被覆部材の製造方法および溶射膜被覆部材 - Google Patents
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Description
まず、セラミックス焼結体基材を準備する。セラミックス焼結体基材は、様々な材料で形成されたものを使用することができる。例えば、SiC焼結体、窒化珪素焼結体、窒化アルミニウム焼結体のような非酸化性セラミックスや、Al2O3焼結体、Y2O3焼結体等の酸化物やYAGなどの複酸化物等を使用することができる。セラミックス焼結体基材は、SiC焼結体、AlN焼結体、またはAl2O3焼結体で形成されていることが好ましい。これにより、脆性材料であり他のセラミックス材料との密着性がよくない材料であるSiC焼結体、AlN焼結体、またはAl2O3焼結体に、基材材料の強度低下や基材破損の虞を低減しつつセラミックス溶射膜を成膜することができる。
本発明の溶射膜被覆部材は、セラミックス焼結体基材と、セラミックス焼結体基材の被溶射面に設けられた溶射膜と、からなる。セラミックス焼結体基材の被溶射面の空間容積Vvv(μm3/μm2)、および溶射膜を形成するセラミックス原料の平均粒子径D50(μm)に対して、0.001≦(Vvv/(D50)3)≦0.40を満たす。また、セラミックス焼結体基材および溶射膜を構成する元素どうしの化学結合が存在しない。
(実施例1)
(基材準備工程)
純度98%、平均粒子径0.5μmのSiC原料粉末に、焼結助剤としてカーボン及びB4C及び有機バインダーを添加し、CIP(冷間等方圧加圧)成形法により、1ton/cm2で静水圧成形をして、SiC成形体を作製した。次に、SiC成形体をN2雰囲気において、2000℃で3時間常圧焼成してSiC焼結体を作製した。次に、SiC焼結体を縦100mm×横100mm×厚さ5mmの略矩形板状(または略正方形板状)に加工しSiC焼結体基材を作製した。このとき、SiC焼結体基材の一方の主面を研磨加工することにより、空間容積Vvv(μm3/μm2)を0.010に調整し、プラズマ溶射工程で使用する原料粉末の平均粒子径D50を0.5μmとすることで、(Vvv/(D50)3)の値を0.0800に調整した。なお、空間容積Vvvは、コヒーレンス相関干渉計(テーラーホブソン社製)を使用して測定した。このようにして、実施例1のSiC焼結体基材を準備した。
次に、高速プラズマ溶射機を用いて非酸化性ガスプラズマを基材の被溶射面に対して照射または噴射し、被溶射面の予熱を行った。非酸化性ガスとして、Arガス、N2ガスおよびH2ガスの混合ガスが用いられた。溶射機を構成するノズルに対するArガスの供給量が100l/minに制御され、N2ガスの供給量70l/minに制御され、かつ、H2ガスの供給量が70l/minに制御された。
そして、高速プラズマ溶射機をそのまま用いて、Y2O3スラリーを、非酸化性ガスを用いて基材の被溶射面に対してプラズマ溶射した。スラリーは、平均粒子径D50が0.5μmである純度99.9%以上のY2O3原料粉末300gと、水700gとを混合することによりY2O3スラリーを調整した。非酸化性ガスとして、Arガス、N2ガスおよびH2ガスの混合ガスが用いられた。溶射機を構成するノズルに対するArガスの供給量を100l/minに制御し、N2ガスの供給量を70l/minに制御し、かつ、H2ガスの供給量を70l/minに制御した。これにより、溶射速度が600~700mm/sに制御された。
実施例2は、実施例1と空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる実施例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.190に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の平均粒子径D50を1.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.1900に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、実施例2の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例3は、実施例1と空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる実施例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.060に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の平均粒子径D50を1.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0600に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、実施例3の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例4は、実施例1と空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる実施例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.190に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0070に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、実施例4の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例5は、実施例1と溶射原料の種類、空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる実施例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.190に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の種類をAl2O3とし、平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0070に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、実施例5の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例6は、実施例1と溶射原料の種類、空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる実施例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.190に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の種類をYAGとし、平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0070に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、実施例6の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例7は、実施例1と溶射原料の種類、空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる実施例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.190に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の種類を8mоl%Y2O3-ZrO2とし、平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0070に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、実施例7の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例8は、実施例1と溶射原料の種類、空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる実施例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.190に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の種類をTiO2とし、平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0070に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、実施例8の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例9は、実施例1と溶射原料の種類、空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる実施例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.190に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の種類をCr2O3とし、平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0070に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、実施例9の溶射膜被覆部材を形成した。
(基材準備工程)
実施例10は、実施例1と基材の原料の種類、空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる実施例である。純度99.5%、平均粒子径0.5μmのAl2O3原料粉末に、焼結助剤としてMgO及び有機バインダーを添加し、CIP成形法により、1ton/cm2で静水圧成形をして、Al2O3成形体を作製した。次に、Al2O3成形体を大気雰囲気において、1600℃で3時間常圧焼成してAl2O3焼結体を作製した。次に、Al2O3焼結体を縦100mm×横100mm×厚さ5mmの略矩形板状(または略正方形板状)に加工しAl2O3焼結体基材を作製した。このとき、Al2O3焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.150に調整した。このように、実施例10のAl2O3焼結体基材を準備した。
実施例11は、実施例1と空間容積Vvvが異なる実施例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.042に調整することで(Vvv/(D50)3)の値を0.3360に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、実施例11の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例12は、実施例1と空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる実施例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.042に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の平均粒子径D50を1.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0420に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、実施例12の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例13は、実施例1と空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる実施例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面をサンドブラスト加工することにより、空間容積Vvvを0.550に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0204に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、実施例13の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例14は、実施例1と空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる実施例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面をサンドブラスト加工することにより、空間容積Vvvを0.550に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の平均粒子径D50を4.5μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0060に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、実施例14の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例15は、実施例1と空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる実施例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面をサンドブラスト加工することにより、空間容積Vvvを0.320に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0119に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、実施例15の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例16は、実施例1と空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる実施例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面をサンドブラスト加工することにより、空間容積Vvvを0.310に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の平均粒子径D50を6.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0014に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、実施例16の溶射膜被覆部材を形成した。
比較例1は、実施例1と空間容積Vvvが異なる比較例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.060に調整することで(Vvv/(D50)3)の値を0.4800に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、比較例1の溶射膜被覆部材を形成した。
比較例2は、実施例1と空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる比較例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.020に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0007に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、比較例2の溶射膜被覆部材を形成した。
比較例3は、実施例1と空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる比較例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.042に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の平均粒子径D50を4.5μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0005に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、比較例3の溶射膜被覆部材を形成した。
比較例4は、実施例1と空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる比較例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.042に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の平均粒子径D50を6.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0002に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、比較例4の溶射膜被覆部材を形成した。
比較例5は、実施例1と空間容積Vvvが異なる比較例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面をサンドブラスト加工することにより、空間容積Vvvを0.550に調整することで(Vvv/(D50)3)の値を4.4000に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、比較例5の溶射膜被覆部材を形成した。
比較例6は、実施例1と空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる比較例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面をサンドブラスト加工することにより、空間容積Vvvを0.550に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の平均粒子径D50を1.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.5500に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、比較例6の溶射膜被覆部材を形成した。
比較例7は、実施例1と空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる比較例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.190に調整し、スラリーに含まれる原料粉末の平均粒子径D50を6.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0009に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、比較例7の溶射膜被覆部材を形成した。
比較例8は、従来の製造方法により製造した比較例である。基材準備工程において被溶射面のSiC焼結体基材の一方の主面をサンドブラスト加工することにより、空間容積Vvvを1.480に調整し、スラリーによる湿式溶射に替えて原料粉末をそのままガスで溶射する乾式溶射によって溶射を行った。原料粉末として顆粒状のY2O3を使用した。原料粉末の顆粒の平均粒子径D50は30.0μmであった。形式的に(Vvv/(D50)3)の値を算出すると、0.0001であった。
実施例17は、実施例10と空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる実施例である。基材準備工程において被溶射面の純度99.5%Al2O3焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.161に調整し、スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を1.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.1610に調整した。そのほかは、実施例10と同一条件にしたがって、実施例17の溶射膜被覆部材を形成した。
比較例9は、実施例17と平均粒子径D50が異なる比較例である。スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を0.5μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を1.2880に調整した。そのほかは、実施例17と同一条件にしたがって、比較例9の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例18は、実施例17と平均粒子径D50が異なる実施例である。スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0060に調整した。そのほかは、実施例17と同一条件にしたがって、実施例18の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例19は、実施例17と平均粒子径D50が異なる実施例である。スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を4.5μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0018に調整した。そのほかは、実施例17と同一条件にしたがって、実施例19の溶射膜被覆部材を形成した。
比較例10は、実施例17と平均粒子径D50が異なる比較例である。スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を6.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0007に調整した。そのほかは、実施例17と同一条件にしたがって、比較例10の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例20は、実施例17と溶射原料の種類、平均粒子径D50が異なる実施例である。スラリーに含まれる溶射原料をYAGとして、YAG原料粉末の平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0060に調整した。そのほかは、実施例17と同一条件にしたがって、実施例20の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例21は、実施例17と溶射原料の種類、平均粒子径D50が異なる実施例である。スラリーに含まれる溶射原料を8mоl%Y2O3-ZrO2として、8mоl%Y2O3-ZrO2原料粉末の平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0060に調整した。そのほかは、実施例17と同一条件にしたがって、実施例21の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例22は、実施例17と基材、空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる実施例である。実施例17の基材準備工程において、Al2O3原料粉末を純度99.8%とした。そして、純度99.8%Al2O3焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.047に調整し、スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を0.5μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.3760に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、実施例22の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例23は、実施例22と平均粒子径D50が異なる実施例である。スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を1.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0470に調整した。そのほかは、実施例22と同一条件にしたがって、実施例23の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例24は、実施例22と平均粒子径D50が異なる実施例である。スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0017に調整した。そのほかは、実施例22と同一条件にしたがって、実施例24の溶射膜被覆部材を形成した。
比較例11は、実施例22と平均粒子径D50が異なる比較例である。スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を4.5μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0005に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、実施例22の溶射膜被覆部材を形成した。
比較例12は、実施例22と平均粒子径D50が異なる比較例である。スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を6.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0002に調整した。そのほかは、実施例22と同一条件にしたがって、比較例12の溶射膜被覆部材を形成した。
(基材準備工程)
実施例25は、実施例1と基材の原料の種類、空間容積Vvvおよび平均粒子径D50が異なる実施例である。純度98%、平均粒子径0.5μmのAlN原料粉末に、焼結助剤としてY2O3及び有機バインダーを添加し、CIP成形法により、1ton/cm2で静水圧成形をして、AlN成形体を作製した。次に、AlN成形体を大気雰囲気において、550℃で12時間常圧焼成してAlN焼結体を作製した。次に、AlN焼結体を縦100mm×横100mm×厚さ5mmの略矩形板状(または略正方形板状)に加工しAlN焼結体基材を作製した。このとき、AlN焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.158に調整した。このように、実施例25のAlN焼結体基材を準備した。
比較例13は、実施例25と平均粒子径D50が異なる比較例である。スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を0.5μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を1.2640に調整した。そのほかは、実施例25と同一条件にしたがって、比較例13の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例26は、実施例25と平均粒子径D50が異なる実施例である。スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0059に調整した。そのほかは、実施例25と同一条件にしたがって、実施例26の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例27は、実施例25と平均粒子径D50が異なる実施例である。スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を4.5μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0017に調整した。そのほかは、実施例1と同一条件にしたがって、実施例25の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例28は、実施例25と溶射原料の種類、および平均粒子径D50が異なる実施例である。スラリーに含まれる溶射原料をYAGとして、YAG原料粉末の平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0059に調整した。そのほかは、実施例25と同一条件にしたがって、実施例28の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例29は、実施例25と溶射原料の種類、および平均粒子径D50が異なる実施例である。スラリーに含まれる溶射原料を8mоl%Y2O3-ZrO2として、8mоl%Y2O3-ZrO2原料粉末の平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0059に調整した。そのほかは、実施例25と同一条件にしたがって、実施例29の溶射膜被覆部材を形成した。
比較例14は、実施例25と平均粒子径D50が異なる比較例である。スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を6.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0007に調整した。そのほかは、実施例25と同一条件にしたがって、比較例14の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例30は、実施例25と空間容積Vvv、および平均粒子径D50が異なる実施例である。基材準備工程において被溶射面のAlN焼結体基材の一方の主面を研削加工することにより、空間容積Vvvを0.042に調整し、スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を0.5μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.3360に調整した。そのほかは、実施例25と同一条件にしたがって、実施例30の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例31は、実施例30と平均粒子径D50が異なる実施例である。スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を1.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.042に調整した。そのほかは、実施例30と同一条件にしたがって、実施例31の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例32は、実施例30と平均粒子径D50が異なる実施例である。スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0016に調整した。そのほかは、実施例30と同一条件にしたがって、実施例32の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例33は、実施例30と溶射原料の種類、および平均粒子径D50が異なる実施例である。スラリーに含まれる溶射原料をYAGとして、YAG原料粉末の平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0016に調整した。そのほかは、実施例30と同一条件にしたがって、実施例33の溶射膜被覆部材を形成した。
実施例34は、実施例30と溶射原料の種類、および平均粒子径D50が異なる実施例である。スラリーに含まれる溶射原料を8mоl%Y2O3-ZrO2として、8mоl%Y2O3-ZrO2原料粉末の平均粒子径D50を3.0μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0016に調整した。そのほかは、実施例30と同一条件にしたがって、実施例34の溶射膜被覆部材を形成した。
比較例15は、実施例30と平均粒子径D50が異なる比較例である。スラリーに含まれるY2O3原料粉末の平均粒子径D50を4.5μmとすることで(Vvv/(D50)3)の値を0.0005に調整した。そのほかは、実施例30と同一条件にしたがって、比較例15の溶射膜被覆部材を形成した。
2 セラミックス溶射膜
10 被溶射面
Claims (11)
- 溶射膜被覆部材の製造方法であって、
SiC、AlN、またはAl 2 O 3 を含む焼結体からなるセラミックス焼結体基材の被溶射面の空間容積Vvv(μm3/μm2)を所定の範囲に調整する調整工程と、
前記基材の被溶射面を水と平均粒子径D50が0.5μm以上6μm以下の範囲に含まれるセラミックス原料粉末とからなるスラリーをプラズマ溶射して被覆する被覆工程と、を含み、
前記調整工程は、前記空間容積Vvvおよび前記平均粒子径D50に対して、
0.001≦(Vvv/(D50)3)≦0.40
の範囲になるように調整することを特徴とする溶射膜被覆部材の製造方法。 - 前記セラミックス焼結体基材は、SiC焼結体からなることを特徴とする請求項1に記
載の溶射膜被覆部材の製造方法。 - 前記セラミックス焼結体基材は、Al2O3焼結体からなることを特徴とする請求項1に記載の溶射膜被覆部材の製造方法。
- 前記セラミックス焼結体基材は、AlN焼結体からなることを特徴とする請求項1に記載の溶射膜被覆部材の製造方法。
- 前記プラズマ溶射は、非酸化性ガスを用いることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の溶射膜被覆部材の製造方法。
- 前記セラミックス原料粉末は、アルミナ、イットリア、ジルコニア、チタニア、クロミア、イットリウム・アルミニウム・ガーネットの粉末またはこれらの任意の混合粉末であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の溶射膜被覆部材の製造方法。
- 前記空間容積Vvvは、0.01以上0.30以下であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の溶射膜被覆部材の製造方法。
- セラミックス焼結体基材と、前記セラミックス焼結体基材の被溶射面に設けられた溶射膜と、からなる溶射膜被覆部材であって、
前記セラミックス焼結体基材の前記被溶射面の空間容積Vvv(μm3/μm2)、および前記溶射膜を形成するセラミックスの平均粒子径D50(μm)に対して、
0.001≦(Vvv/(D50)3)≦0.40
を満たし、
前記セラミックス焼結体基材は、SiC、AlN、またはAl 2 O 3 を含む焼結体であり、
前記セラミックス焼結体基材および前記溶射膜を構成する元素どうしの化学結合が存在しないことを特徴とする溶射膜被覆部材。 - セラミックス焼結体基材と、前記セラミックス焼結体基材の被溶射面に設けられた溶射膜と、からなる溶射膜被覆部材であって、
前記セラミックス焼結体基材の前記被溶射面の空間容積Vvv(μm3/μm2)、および前記溶射膜を形成するセラミックスの平均粒子径D50(μm)に対して、
0.002≦(Vvv/(D50)3)≦0.40
を満たし、
前記セラミックス焼結体基材は、SiC焼結体、AlN焼結体、または純度が99.5%以上のAl2O3焼結体であることを特徴とする溶射膜被覆部材。 - 前記セラミックス焼結体基材は、SiC焼結体、Al2O3焼結体、またはAlN焼結体であり、
前記溶射膜は、アルミナ、イットリア、ジルコニア、チタニア、クロミア、イットリウム・アルミニウム・ガーネットのいずれか1つまたは2つ以上の組み合わせからなることを特徴とする請求項8に記載の溶射膜被覆部材。 - 前記溶射膜は、アルミナ、イットリア、ジルコニア、チタニア、クロミア、イットリウム・アルミニウム・ガーネットのいずれか1つまたは2つ以上の組み合わせからなることを特徴とする請求項9に記載の溶射膜被覆部材。
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