JP7628355B1 - 芯出しプログラム作成システム、芯出しプログラム作成方法及び芯出しプログラム作成プログラム - Google Patents

芯出しプログラム作成システム、芯出しプログラム作成方法及び芯出しプログラム作成プログラム Download PDF

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Abstract

Figure 0007628355000001
【課題】工作機械において工作物の芯出しを効率よく行うための芯出しプログラム作成システム、芯出しプログラム作成方法及び芯出しプログラム作成プログラムを提供する。
【解決手段】工作機械1の段取り位置4に設置され、三次元座標を取得する位置検出器6と、位置検出器6を操作して段取り位置4に設置された工作物W上の少なくとも2箇所の計測位置Mの三次元座標を指定する計測位置指定手段12と、位置検出器6を操作して工作物Wへのアプローチ位置Aを含む移動経路上の三次元座標を指定する経路指定手段13と、計測位置指定手段12及び経路指定手段13で指定された三次元座標に基づいて、センサを装着した工作機械1の主軸2を駆動させて加工エリアに設置された工作物Wの芯出しを行うためのNCプログラムを作成する芯出しプログラム作成手段15と、を有する芯出しプログラム作成システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、マシニングセンタなどの工作機械において、工作物の芯出しを効率よく行うための芯出しプログラム作成システム、芯出しプログラム作成方法及び芯出しプログラム作成プログラムに関する。
外部で段取りした工作物を、加工エリアに自動で搬入又は搬出することができる工作機械において、工作物を加工する場合に、精度良く、かつ無人で機械を運転するためには、芯出し用のNCプログラム(芯出しプログラム)を作成し、加工エリアに搬入された工作物の位置と該工作物を加工する加工プログラムの座標系を一致させる芯出しを自動で行うことが多い(例えば、特許文献1参照)。
従来、芯出しプログラムは、工作機械の主軸に接触センサを装着し、加工エリアに搬入された工作物の形状に合わせてティーチングにより作成されていた。しかし、この方法では、その都度機械を停止する必要があり、特に少量多品種の工作物を加工する場合には、工作物毎に芯出しプログラムを作成することが工作機械の自動運転の妨げとなっていた。
特許文献1には、芯出しのための特定のNCプログラムを作成することなく、数値制御装置との対話で芯出しのパターンや芯出しに必要な寸法などのデータを入力することにより芯出しを行い、人手による段取り作業を効率的に行えるようにした芯出し機能を持つ数値制御装置が開示されている。
また、工作機械の段取り位置で工作物を撮影し、撮影された工作物の画像データから工作物の形状や姿勢を認識するシステムを配置し、その形状を元に作成した芯出しプログラムを該工作物に紐づけて工作機械に転送するようにした工作物の据え付け支援システムも知られている(特許文献2参照)。
実開昭63-91351号公報 特許第6736798号公報
特許文献1に記載の芯出し機能を持つ数値制御装置は、人手による段取り作業を効率的に行えるようにしているが、限られたパターンの形状にしか対応できず、複雑な形状の工作物に対応できないという課題があった。また、特許文献1に記載の芯出し機能を持つ数値制御装置は、工作機械の加工エリアで工作物の芯出しを人手によって行う必要があることから、少量多品種の加工を行う工作機械では人手を介することなく加工エリア内での工作物の芯出しを行うことが求められていた。
また、CAM(Computer Aided Manufacturing)による工作物の加工プログラムの作成時に、工作物の3Dモデルに応じた芯出しプログラムを組み込むことにより、人手を介することなく加工エリア内での工作物の芯出しを行うことは可能となるが、工作物が想定通りに段取りされていない場合に接触センサや主軸と工作物との干渉が生じる恐れがある。実際は、現物を用いて芯出しプログラムのデバッグを行うことが多いため、頻繁に機械を停止させる必要があるという課題があった。
また、特許文献2に記載の工作物の据え付け支援システムは、工作物の形状や姿勢を撮影するためのカメラが複数必要であり、画像を解析して工作物の形状や姿勢を認識するためのシステムの構築に要するコストが大きくなるという課題があった。
そこで、本発明は、工作機械において工作物の芯出しを効率よく行うための芯出しプログラム作成システム、芯出しプログラム作成方法及び芯出しプログラム作成プログラムを提供するものである。
本発明は、上記課題を解決するために、工作機械の段取り位置に設置され、三次元座標を取得する位置検出器と、前記位置検出器を操作して前記段取り位置に設置された工作物上の少なくとも2箇所の計測位置の三次元座標を指定する計測位置指定手段と、前記位置検出器を操作して前記工作物へのアプローチ位置を含む移動経路上の三次元座標を指定する経路指定手段と、前記計測位置指定手段及び前記経路指定手段で指定された三次元座標に基づいて、センサを装着した前記工作機械の主軸を駆動させて加工エリアに設置された前記工作物の芯出しを行うためのNCプログラムを作成する芯出しプログラム作成手段と、を有する芯出しプログラム作成システムを提供するものである。
また、本発明の芯出しプログラム作成システムは、前記経路指定手段が、前記計測位置に対して前記工作物と干渉しないエスケープ位置を指定する手段を備えたものである。
また、本発明の芯出しプログラム作成システムは、前記計測位置指定手段が、前記工作物上の三次元座標を計測する箇所の形状を指定する形状指定手段と、座標軸のうち計測する軸方向を指定する軸指定手段と、を備えたものである。
また、本発明の芯出しプログラム作成システムは、前記芯出しプログラム作成手段が、前記工作機械のメーカー名又は機種名を指定する機種指定手段を備え、指定された機種に対応したコードで前記NCプログラムを作成するものである。
また、本発明の芯出しプログラム作成システムは、前記工作物を載置するパレットに設けられた基準ブロック、基準孔又は基準面を用いて前記位置検出器の座標と前記工作機械の座標を一致させる座標校正手段を備えたものである。
また、本発明の芯出しプログラム作成システムは、前記位置検出器が接触プローブを多関節アームで駆動する多関節プローブである。
また、本発明は、工作機械の段取り位置に三次元座標を取得する位置検出器を設置する位置検出器設置工程と、工作物を載置するパレットに設けられた基準ブロック、基準孔又は基準面を用いて前記位置検出器の座標と前記工作機械の座標を一致させる座標校正工程と、座標校正を行った前記位置検出器を操作して前記段取り位置に設置された工作物上の少なくとも2箇所の計測位置の三次元座標を指定する計測位置指定工程と、前記計測位置指定工程で指定された三次元座標に基づいて、センサを装着した前記工作機械の主軸を駆動させて加工エリアに設置された前記工作物の芯出しを行うためのNCプログラムを作成する芯出しプログラム作成工程と、を有する芯出しプログラム作成方法を提供するものである。
また、本発明の芯出しプログラム作成方法は、座標校正を行った前記位置検出器を操作して前記工作物へのアプローチ位置を含む移動経路上の三次元座標を指定する経路指定工程を備えたものである。
また、本発明は、工作機械の段取り位置に設置された位置検出器を操作して工作物上の三次元座標を取得し、センサを装着した前記工作機械の主軸を駆動させて加工エリアに設置された前記工作物の芯出しを行うためのNCプログラムを作成する芯出しプログラム作成プログラムであって、コンピュータを、前記位置検出器を操作して前記段取り位置に設置された工作物上の少なくとも2箇所の計測位置の三次元座標を指定する計測位置指定手段と、前記位置検出器を操作して前記工作物へのアプローチ位置を含む移動経路上の三次元座標を指定する経路指定手段と、前記計測位置指定手段及び前記経路指定手段で指定された三次元座標に基づいて、センサを装着した前記工作機械の主軸を駆動させて加工エリアに設置された前記工作物の芯出しを行うためのNCプログラムを作成する芯出しプログラム作成手段として機能させる芯出しプログラム作成プログラムを提供するものである。
また、本発明の芯出しプログラム作成プログラムは、前記工作物を載置するパレットに設けられた基準ブロック、基準孔又は基準面を用いて前記位置検出器の座標と前記工作機械の座標を一致させる座標校正手段を備えたものである。
また、本発明の芯出しプログラム作成プログラムは、前記芯出しプログラム作成手段が、前記工作機械のメーカー名又は機種名を指定する機種指定手段を備え、指定された機種に対応したコードで前記NCプログラムを作成するものである。
また、本発明の芯出しプログラム作成プログラムは、前記芯出しプログラム作成手段が前記工作機械の機種を指定する機種指定手段を備えると共に、前記座標校正手段が指定された機種の座標校正情報を記憶する手段を備え、前記芯出しプログラム作成手段が記憶された座標校正情報を用いて複数の工作機械に対して前記NCプログラムを作成するものである。
また、本発明は、工作機械の段取り位置に設置された位置検出器を操作して工作物上の三次元座標を取得し、センサを装着した前記工作機械の主軸を駆動させて加工エリアに設置された前記工作物の芯出しを行うためのNCプログラムを作成する芯出しプログラム作成プログラムを記憶する記憶媒体であって、コンピュータを、前記位置検出器を操作して前記段取り位置に設置された工作物上の少なくとも2箇所の計測位置の三次元座標を指定する計測位置指定手段と、前記位置検出器を操作して前記工作物へのアプローチ位置を含む移動経路上の三次元座標を指定する経路指定手段と、前記計測位置指定手段及び前記経路指定手段で指定された三次元座標に基づいて、センサを装着した前記工作機械の主軸を駆動させて加工エリアに設置された前記工作物の芯出しを行うためのNCプログラムを作成する芯出しプログラム作成手段として機能させる芯出しプログラム作成プログラムを記憶する記憶媒体を提供するものである。
本発明の芯出しプログラム作成システムは、工作機械の段取り位置に設置され、三次元座標を取得する位置検出器と、前記位置検出器を操作して前記段取り位置に設置された工作物上の少なくとも2箇所の計測位置の三次元座標を指定する計測位置指定手段と、前記位置検出器を操作して前記工作物へのアプローチ位置を含む移動経路上の三次元座標を指定する経路指定手段と、前記計測位置指定手段及び前記経路指定手段で指定された三次元座標に基づいて、センサを装着した前記工作機械の主軸を駆動させて加工エリアに設置された前記工作物の芯出しを行うためのNCプログラムを作成する芯出しプログラム作成手段と、を有することにより、実際に段取りされた工作物を用いて芯出しプログラムを作成するから、複雑な形状の工作物の芯出しにも対応でき、人手を介することなく加工エリア内での工作物の芯出しを効率よく行うことができる効果がある。
また、本発明の芯出しプログラム作成システムは、前記経路指定手段が、前記計測位置に対して前記工作物と干渉しないエスケープ位置を指定する手段を備えたことにより、接触センサや主軸と工作物との干渉を阻止することができる効果がある。
また、本発明の芯出しプログラム作成システムは、前記計測位置指定手段が、前記工作物上の三次元座標を計測する箇所の形状を指定する形状指定手段と、座標軸のうち計測する軸方向を指定する軸指定手段と、を備えたことにより、計測位置の指定を簡便に行うことができる効果がある。
また、本発明の芯出しプログラム作成システムは、前記芯出しプログラム作成手段が、前記工作機械のメーカー名又は機種名を指定する機種指定手段を備え、指定された機種に対応したコードで前記NCプログラムを作成することにより、異なるメーカーや様々な機種の工作機械に対応した芯出しプログラムを作成することができる効果がある。また、本システムは、複数の機種の座標校正情報を記憶/選択することができるため、一つの位置検出器を複数の工作機械で同時に運用することができる効果がある。
また、本発明の芯出しプログラム作成システムは、前記工作物を載置するパレットに設けられた基準ブロック、基準孔又は基準面を用いて前記位置検出器の座標と前記工作機械の座標を一致させる座標校正手段を備えたことにより、位置検出器の脱着が容易になるから、一つの位置検出器を複数の工作機械で共用することができる効果がある。
また、本発明の芯出しプログラム作成システムは、前記位置検出器が接触プローブを多関節アームで駆動する多関節プローブであることにより、オペレーターはプローブの位置を視覚的に確認しながら確実に芯出しプログラムを作成することができる効果がある。
本発明の芯出しプログラム作成方法は、工作機械の段取り位置に三次元座標を取得する位置検出器を設置する位置検出器設置工程と、工作物を載置するパレットに設けられた基準ブロック、基準孔又は基準面を用いて前記位置検出器の座標と前記工作機械の座標を一致させる座標校正工程と、座標校正を行った前記位置検出器を操作して前記段取り位置に設置された工作物上の少なくとも2箇所の計測位置の三次元座標を指定する計測位置指定工程と、前記計測位置指定工程で指定された三次元座標に基づいて、センサを装着した前記工作機械の主軸を駆動させて加工エリアに設置された前記工作物の芯出しを行うためのNCプログラムを作成する芯出しプログラム作成工程と、を有することにより、実際に段取りされた工作物を用いて芯出しプログラムを作成するから、複雑な形状の工作物の芯出しにも対応でき、人手を介することなく加工エリア内での工作物の芯出しを効率よく行うことができる効果がある。
また、本発明の芯出しプログラム作成方法は、位置検出器を容易に脱着することができるから、一つの位置検出器を複数の工作機械で共用することができる効果がある。
また、本発明の芯出しプログラム作成方法は、座標校正を行った前記位置検出器を操作して前記工作物へのアプローチ位置を含む移動経路上の三次元座標を指定する経路指定工程を備えたことにより、接触センサや主軸と工作物とが干渉しない芯出しプログラムを作成することができる効果がある。
本発明の芯出しプログラム作成プログラムは、工作機械の段取り位置に設置された位置検出器を操作して工作物上の三次元座標を取得し、センサを装着した前記工作機械の主軸を駆動させて加工エリアに設置された前記工作物の芯出しを行うためのNCプログラムを作成する芯出しプログラム作成プログラムであって、コンピュータを、前記位置検出器を操作して前記段取り位置に設置された工作物上の少なくとも2箇所の計測位置の三次元座標を指定する計測位置指定手段と、前記位置検出器を操作して前記工作物へのアプローチ位置を含む移動経路上の三次元座標を指定する経路指定手段と、前記計測位置指定手段及び前記経路指定手段で指定された三次元座標に基づいて、センサを装着した前記工作機械の主軸を駆動させて加工エリアに設置された前記工作物の芯出しを行うためのNCプログラムを作成する芯出しプログラム作成手段として機能させることにより、実際に段取りされた工作物を用いて芯出しプログラムを作成するから、複雑な形状の工作物の芯出しにも対応でき、人手を介することなく加工エリア内での工作物の芯出しを効率よく行うことができる効果がある。
また、本発明の芯出しプログラム作成プログラムは、前記工作物を載置するパレットに設けられた基準ブロック、基準孔又は基準面を用いて前記位置検出器の座標と前記工作機械の座標を一致させる座標校正手段を備えたことにより、位置検出器の脱着が容易になるから、一つの位置検出器を複数の工作機械で共用することができる効果がある。
また、本発明の芯出しプログラム作成プログラムは、前記芯出しプログラム作成手段が、前記工作機械のメーカー名又は機種名を指定する機種指定手段を備え、指定された機種に対応したコードで前記NCプログラムを作成することにより、異なるメーカーや様々な機種の工作機械に対応した芯出しプログラムを作成することができる効果がある。
また、本発明の芯出しプログラム作成プログラムは、前記芯出しプログラム作成手段が前記工作機械の機種を指定する機種指定手段を備えると共に、前記座標校正手段が指定された機種の座標校正情報を記憶する手段を備え、前記芯出しプログラム作成手段が記憶された座標校正情報を用いて複数の工作機械に対して前記NCプログラムを作成することにより、複数の機種の座標校正情報を記憶/選択することができ、一つの位置検出器を複数の工作機械で同時に運用することができる効果がある。
本発明に係る芯出しプログラム作成システムの一実施例を示す構成図。 本発明を使用した工作機械の一実施例を示す斜視図。 本発明のアプローチ位置指定の一実施例を示す斜視図。 本発明の計測位置指定の一実施例を示す斜視図。 本発明のエスケープ位置指定の一実施例を示す斜視図。 本発明の座標校正手段の一実施例を示す斜視図。 本発明の芯出しプログラム作成の一実施例を示すフローチャート。 本発明の操作画面の一例を示す図。 本発明の操作画面の一例を示す図。 本発明の操作画面の一例を示す図。 本発明の操作画面の一例を示す図。 本発明の操作画面の他の一例を示す図。 本発明の操作画面の他の一例を示す図。 本発明の操作画面の他の一例を示す図。 本発明の位置検出器の他の実施例を示す斜視図。
本発明の実施の形態を図示する実施例に基づいて説明する。
本発明の芯出しプログラム作成システム10は、工作機械1の段取り位置4に設置され、三次元座標を取得する位置検出器6と、前記位置検出器6を操作して前記段取り位置4に設置された工作物W上の少なくとも2箇所の計測位置Mの三次元座標を指定する計測位置指定手段12と、前記位置検出器6を操作して前記工作物Wへのアプローチ位置Aを含む移動経路上の三次元座標を指定する経路指定手段13と、前記計測位置指定手段12及び前記経路指定手段13で指定された三次元座標に基づいて、センサを装着した前記工作機械1の主軸2を駆動させて加工エリアに設置された前記工作物Wの芯出しを行うためのNCプログラムを作成する芯出しプログラム作成手段14と、を有する。
マシニングセンタなどの数値制御装置を備えた工作機械1は、テーブル3上に工作物Wを設置し、加工用のNCプログラムによって工具を装着した主軸2を工作物Wに対して駆動させ、工作物Wを目的の形状に切削加工する。工作機械1で工作物Wを精度よく加工するためには、テーブル3上に設置された工作物Wの座標系(ワーク座標系)と、NCプログラムで想定している座標系(基準座標系)を一致させる必要がある。このワーク座標系と基準座標系を一致させる作業は芯出しと呼ばれている。
工作物Wの芯出しは、工作機械1のテーブル3上に工作物Wを設置した後、主軸2に接触プローブ2aなどのセンサを装着し、その先端を工作物Wの複数箇所に接触させ、検出された三次元座標に基づいて、ワーク座標系と基準座標系を一致させる補正を行っている。本願発明は、工作機械1の段取り位置4に三次元座標を取得できる位置検出器6を設置し、段取り位置4に設置された工作物Wを用いて取得したアプローチ位置A及び計測位置Mなどから作成した芯出しプログラムを工作物Wに関連付けて工作機械1に転送することにより、工作機械1の加工エリア内でオペレーターが行っていた芯出しを、段取り位置4で作成された芯出しプログラムによって工作機械1の自動運転を止めることなく行うことができるようになった。
図1は、本発明に係る芯出しプログラム作成システムの一実施例を示す構成図である。図2は、本発明を使用した工作機械の一実施例を示す斜視図である。
本実施例において、工作機械1はマシニングセンタであり、工作物Wを載置するテーブル3と、工具を装着して回転駆動する主軸2を有する。テーブル3は、主軸2の回転軸に垂直なX軸方向及びY軸方向に駆動され、主軸2は回転軸の軸方向(Z軸方向)に駆動される。工作機械1は、主軸2の先端に工具が装着され、工具を回転させながら工作物Wに対してX,Y,Z軸方向に相対移動させ、工作物Wを所望の形状に加工する。また、工作機械1は、図示しないが、工具の加工軌跡を数値制御する制御装置と、加工条件、工具交換、座標設定などの指示を入力する操作パネルと、加工情報や位置情報などを表示するモニターを備えている。なお、工作機械1は、主軸2に工具を装着してテーブル3に載置された工作物Wを数値制御により加工できるものであればよく、マシニングセンタに限られない。
工作機械1は、図示しないが、加工エリア外の段取り位置4で工作物Wを載置したパレット5を、テーブル3上に自動で搬入/搬出することができる搬入/搬出装置を備えている。段取り位置4は、工作機械1の加工エリアに隣接されている場合に限られず、段取り位置4と加工エリアの間で工作物Wを載置したパレット5を搬入/搬出することができればよく、工作機械1から離れた場所に設けられていてもよい。また、段取り位置4は、同一又は異なる機種の複数の工作機械1に対して、工作物Wを載置したパレット5を搬入/搬出するものでもよい。工作機械1は、主軸2に装着された接触プローブ2aを芯出しプログラムに基づいて駆動し、テーブル3上に搬入された工作物Wの芯出しを自動で行うことができる。
図示の実施例において、位置検出器6は、接触プローブ6aを多関節アーム6bで駆動する多関節プローブであり、工作機械1のテーブル3上に搬入/搬出されるパレット5に工作機械1の加工エリア外で工作物Wを設置する段取り位置4に着脱自在に設置されている。位置検出器6は、工作機械1において工作物Wの芯出しを行うときに主軸2に装着される接触プローブ2aと同様の接触プローブ6aを備えていることが好ましい。位置検出器6は、接触プローブ6aを多関節アーム6bで駆動することにより、段取り位置4への設置が容易となるが、接触プローブ6aなどのセンサの位置を検出することができる種々の駆動装置を用いることができる。また、位置検出器6に使用するセンサは、接触プローブ6aなど接触センサに限られず、RFID(Radio Frequency Identification)やGPS(Global Positioning System)などワイヤレスで空間位置を特定する検出器を用いてもよい。
操作端末8は、タブレット端末、スマートフォン又はノートパソコンからなり、位置検出器6と無線又は有線で通信可能に接続され、位置検出器6で検出した三次元座標を取得することができる。無線通信は、WiFiやBluetoothなどを利用することができる。操作端末8は、多関節アーム6bを操作して段取り位置4に設置された工作物W上の計測位置Mに接触プローブ6aを移動させ、計測位置Mの三次元座標を指定する計測位置指定手段12と、多関節アーム6bを操作して工作物Wへのアプローチ位置Aに接触プローブ6a移動させ、移動経路となるアプローチ位置Aの三次元座標を指定する経路指定手段13と、計測位置指定手段12及び経路指定手段13で指定された三次元座標に基づいて、接触プローブ2aを装着した工作機械1の主軸2を駆動させて加工エリアであるテーブル3上に設置された工作物Wの芯出しを行うためのNCプログラムを作成する芯出しプログラム作成手段14と、を有する。本実施例において、操作端末8は、タブレット端末であり、オペレーターが端末の画面をタッチして操作することができる。
図示の実施例において、計測位置指定手段12は、工作物W上の三次元座標を計測する箇所の形状(円、幅、端面)を指定する形状指定手段と、座標軸(X軸、Y軸、Z軸)のうち計測する軸方向を指定する軸指定手段と、を備えている。計測位置指定手段12は、工作物Wの形状として「円」が指定されたとき、円の中心位置と円周上の計測位置Mを指定させるように操作端末8の画面に表示する。円柱形状の工作物Wの外円を計測するときに、オペレーターは、工作物Wの上側で円の中心位置と、工作物Wの外周面の計測位置Mに接触プローブ6aを移動させ、それぞれの位置を指定することができる。同様に、円形状孔の内円を計測するときに、オペレーターは、工作物Wの内側で円の中心位置と、工作物Wの内周面の計測位置Mに接触プローブ6aを移動させ、それぞれの位置を指定することができる。
また、計測位置指定手段12は、工作物Wの形状として「幅」が指定されたとき、工作物Wの幅方向の中心位置と工作物Wの側面の計測位置Mを指定させるように操作端末8の画面に表示する。立方体又は直方体形状の工作物Wの外幅を計測するときに、オペレーターは、工作物Wの上側で工作物Wの幅方向の中心位置と、工作物Wの側面の計測位置Mに接触プローブ6aを移動させ、それぞれの位置を指定することができる。同様に、溝部の内幅を計測するときに、オペレーターは、工作物Wの内側で溝部の幅方向の中心位置と、工作物Wの溝部の側面の計測位置Mに接触プローブ6aを移動させ、それぞれの位置を指定することができる。
また、計測位置指定手段12は、工作物Wの形状として「端面」が指定されたとき、工作物Wへのアプローチ位置Aを指定した後に、工作物Wの端面の計測位置Mを指定させるように操作端末8の画面に表示する。工作物Wの端面を計測するときに、オペレーターは、工作物Wへのアプローチ位置Aと、工作物Wの端面の計測位置Mに接触プローブ6aを移動させ、それぞれの位置を指定することができる。また、経路指定手段13は、計測位置Mに対して工作物Wと干渉しないエスケープ位置Eを指定する手段を備えており、必要に応じてエスケープ位置Eを指定する。
芯出しプログラム作成手段14は、工作機械1のメーカー名又は機種名を指定する機種指定手段15を備え、指定された機種に対応したコードでNCプログラムを作成することができる。機種指定手段15は、機種ごとに各設定を記録したsettingファイルを記憶してあり、操作端末8の画面に登録された機種名を表示してオペレーターに使用する工作機械1の機種を選択させる。芯出しプログラム作成手段14は、機種指定手段15で指定された機種名に対応したsettingファイルを呼び出し、芯出し用のNCプログラムを作成する。操作端末8は、工作機械1のコントローラと無線又は有線で通信可能に接続され、芯出しプログラム作成手段14で作成した芯出しプログラムを工作機械1の数値制御装置に出力することができる。なお、作成された芯出しプログラムは、記憶媒体を介して工作機械1の数値制御装置に送られてもよい。
図示の実施例において、操作端末8は、工作物Wを載置するパレット5に設けられた基準ブロック7を用いて、位置検出器6の座標と工作機械1の座標を一致させる座標校正手段11を備えている。座標構成手段11は、予め工作機械1のテーブル3にパレット5を載せて座標を計測した基準ブロック7を用い、段取り位置4で基準ブロック7の計測位置に接触プローブ6aを移動させ、工作機械1で計測した座標を入力する。座標の入力は、操作端末8の画面に表示される数字入力キーを用いて、例えば、「X=100、Y=0、Z=0」のように入力する。座標の校正には少なくとも3点の座標を入力すればよいが、実施例の座標校正手段11は、4点の座標を入力させるようにしている。なお、座標構成手段11は、パレット5の基準孔又は基準面を用いて、位置検出器6の座標と工作機械1の座標を一致させるように、位置検出器6の座標を校正してもよい。
[芯出しプログラム作成システムの作用]
次に、本発明に係る芯出しプログラム作成システム10の作用について説明する。図7は、本発明の芯出しプログラム作成の一実施例を示すフローチャートである。
接触プローブ6aを多関節アーム6bで駆動する多関節プローブ(位置検出器6)を、工作機械1の段取り位置4に設置する(ステップS1)。
図8に示すように、オペレーターは、操作端末8で芯出しプログラム作成プログラムを起動し、機種選択画面のドロップダウンリストから工作物Wを加工する工作機械1の機種を選択する(ステップS2)。選択された機種に対して位置検出器6の座標校正を行っていない場合、オペレーターは、多関節アーム6bを操作して接触プローブ6aをパレット5に設けられた基準ブロック7の端面に移動させ、操作端末8の座標校正手段11から座標を与える(図6)。この座標は、予め工作機械1のテーブル3にパレット5を載せて計測しておく。オペレーターは、基準ブロック7の4点の座標を座標校正手段11から与え、位置検出器6の座標と工作機械1の座標を一致させるように、位置検出器6の座標を校正する(ステップS3,S4)。
選択された機種に対して位置検出器6の座標校正が完了すると、オペレーターは、段取り位置4に設置された工作物Wの芯出しを行う。オペレーターは、操作端末8の画面に表示された工作物W上の三次元座標を計測する箇所の形状(円、幅、端面)を選択する(ステップS5)。計測位置指定手段12は、工作物Wの形状の他、計測する軸方向(X軸、Y軸、Z軸)を操作端末8の画面に表示し、オペレーターに選択させてもよい。
図9に示すように、オペレーターは、操作端末8の画面に表示されたG54、G55などのワーク座標系の中から使用するワーク座標系を選択する(ステップS7)。また、計測位置指定手段12は、その他に必要なモード(インチ/メトリックなど)を選択させてもよい。なお、繰り返し操作でワーク座標系を選択済みのとき、本システムはステップS7をスキップさせる(ステップS6)。
次に、オペレーターは、多関節アーム6bを操作して工作物Wへのアプローチ位置Aに接触プローブ6aを移動させ(図3)、画面上の「決定」ボタンを押して、画面に表示された三次元座標をアプローチ位置Aとして指定する(ステップS8)。
図10に示すように、オペレーターは、多関節アーム6bを操作して工作物W上の計測位置Mに接触プローブ6aを移動させ、その位置の三次元座標を計測位置Mとして指定する(ステップS9)。図9乃至図11は、円柱形状又は円形状の孔など円形の工作物Wを計測するときの画面表示である。先ず、オペレーターは、多関節アーム6bを操作して円の中心位置に接触プローブ6aを移動させ、画面上の「決定」ボタンを押して、画面に表示された三次元座標を円の中心位置として指定する。次に、オペレーターは、多関節アーム6bを操作して円周上の計測位置Mに接触プローブ6aを移動させ、画面上の「決定」ボタンを押して、画面に表示された三次元座標を計測位置Mとして指定する。
図11に示すように、オペレーターは、必要に応じて、多関節アーム6bを操作してエスケープ位置Eに接触プローブ6aを移動させ、画面上の「決定」ボタンを押して、画面に表示された三次元座標をエスケープ位置Eとして指定する(ステップS10,S11)。オペレーターは、芯出しに必要な箇所の計測位置Mを指定するまでステップS5以降の操作を繰り返す(ステップS12)。芯出しに必要な箇所の計測位置Mの指定が全て終了すると、オペレーターは、操作端末8でプログラム番号を入力して、芯出しプログラムの作成を実行する(ステップS13,S14)。
オペレーターは、作成された芯出しプログラムを工作機械1の数値制御装置に送信し、工作物Wを加工するNCプログラムと共に、工作機械1において工作物Wの芯出しと加工を自動で行うことができるようにプログラムする。
図12乃至図14は、工作物Wの端面を計測するときの画面表示である。ステップS1からステップS7までは、円の場合と同じである。オペレーターは、多関節アーム6bを操作して工作物Wへのアプローチ位置Aに接触プローブ6aを移動させ、画面上の「決定」ボタンを押して、画面に表示された三次元座標をアプローチ位置Aとして指定する(ステップS8)。
図11に示すように、オペレーターは、多関節アーム6bを操作して工作物Wの計測位置Mに接触プローブ6aを移動させ(図4)、その位置の三次元座標を計測位置Mとして指定する(ステップS9)。オペレーターは、多関節アーム6bを操作して工作物Wの端面にある計測位置Mに接触プローブ6aを移動させ、画面上の「決定」ボタンを押して、画面に表示された三次元座標を計測位置Mとして指定する。
図14に示すように、オペレーターは、必要に応じて、多関節アーム6bを操作してエスケープ位置Eに接触プローブ6aを移動させ(図5)、画面上の「決定」ボタンを押して、画面に表示された三次元座標をエスケープ位置Eとして指定する(ステップS10,S11)。オペレーターは、芯出しに必要な箇所の計測位置Mを指定するまでステップS5以降の操作を繰り返す(ステップS12)。芯出しに必要な箇所の計測位置Mの指定が全て終了すると、オペレーターは、操作端末8でプログラム番号を入力して、芯出しプログラムの作成を実行する(ステップS13,S14)。
図15は、本発明の位置検出器6の他の実施例を示す斜視図である。実施例において、位置検出器6は、三次元座標を取得できる空間位置センサ6cをオペレーターが把持して空間を移動させる。位置検出器6は、ベース6dの基準位置に対する空間位置センサ6cの三次元位置をRFID方式で取得し、操作端末8でアプローチ位置A、計測位置M及びエスケープ位置Eの三次元座標を指定することができる。本実施例の他の構成は、実施例1と同様である。なお、位置検出器6に使用するセンサは、実施例の形態に限らず、他のRFIDやGPSなどワイヤレスで空間位置を特定する検出器を用いてもよい。
1 工作機械
2 主軸
2a 接触プローブ
3 テーブル
4 段取り位置
5 パレット
6 位置検出器
6a 接触プローブ
6b 多関節アーム
6c 空間位置センサ
6d ベース
7 基準ブロック
8 操作端末
10 芯出しプログラム作成システム
11 座標校正手段
12 計測位置指定手段
13 経路指定手段
14 芯出しプログラム作成手段
15 機種指定手段
W 工作物
M 計測位置
A アプローチ位置

Claims (12)

  1. 工作機械の加工エリア外の段取り位置に設置され、三次元座標を取得する位置検出器と、
    前記位置検出器を操作して前記段取り位置に設置された工作物上の少なくとも2箇所の計測位置の三次元座標を指定する計測位置指定手段と、
    前記位置検出器を操作して前記工作物へのアプローチ位置を含む移動経路上の三次元座標を指定する経路指定手段と、
    前記計測位置指定手段及び前記経路指定手段で指定された三次元座標に基づいて、センサを装着した前記工作機械の主軸を駆動させて加工エリアに設置された前記工作物の三次元座標を検出し、該工作物の芯出しを行うためのNCプログラムを作成する芯出しプログラム作成手段と、
    を有する芯出しプログラム作成システム。
  2. 前記経路指定手段が、前記計測位置に対して前記工作物と干渉しないエスケープ位置を指定する手段を備えた請求項1に記載の芯出しプログラム作成システム。
  3. 前記計測位置指定手段が、前記工作物上の三次元座標を計測する箇所の形状を指定する形状指定手段と、座標軸のうち計測する軸方向を指定する軸指定手段と、を備えた請求項2に記載の芯出しプログラム作成システム。
  4. 前記芯出しプログラム作成手段が、前記工作機械のメーカー名又は機種名を指定する機種指定手段を備え、指定された機種に対応したコードで前記NCプログラムを作成する請求項3に記載の芯出しプログラム作成システム。
  5. 前記工作物を載置するパレットに設けられた基準ブロック、基準孔又は基準面を用いて前記位置検出器の座標と前記工作機械の座標を一致させる座標校正手段を備えた請求項1乃至4の何れか一項に記載の芯出しプログラム作成システム。
  6. 前記位置検出器が接触プローブを多関節アームで駆動する多関節プローブである請求項5に記載の芯出しプログラム作成システム。
  7. 工作機械の加工エリア外の段取り位置に三次元座標を取得する位置検出器を設置する位置検出器設置工程と、
    工作物を載置するパレットに設けられた基準ブロック、基準孔又は基準面を用いて前記位置検出器の座標と前記工作機械の座標を一致させる座標校正工程と、
    座標校正を行った前記位置検出器を操作して前記段取り位置に設置された工作物上の少なくとも2箇所の計測位置の三次元座標を指定する計測位置指定工程と、
    前記計測位置指定工程で指定された三次元座標に基づいて、センサを装着した前記工作機械の主軸を駆動させて加工エリアに設置された前記工作物の三次元座標を検出し、該工作物の芯出しを行うためのNCプログラムを作成する芯出しプログラム作成工程と、
    を有する芯出しプログラム作成方法。
  8. 座標校正を行った前記位置検出器を操作して前記工作物へのアプローチ位置を含む移動経路上の三次元座標を指定する経路指定工程を備えた請求項7に記載の芯出しプログラム作成方法。
  9. 工作機械の加工エリア外の段取り位置に設置された位置検出器を操作して工作物上の三次元座標を取得し、センサを装着した前記工作機械の主軸を駆動させて加工エリアに設置された前記工作物の三次元座標を検出し、該工作物の芯出しを行うためのNCプログラムを作成する芯出しプログラム作成プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記位置検出器を操作して前記段取り位置に設置された工作物上の少なくとも2箇所の計測位置の三次元座標を指定する計測位置指定手段と、
    前記位置検出器を操作して前記工作物へのアプローチ位置を含む移動経路上の三次元座標を指定する経路指定手段と、
    前記計測位置指定手段及び前記経路指定手段で指定された三次元座標に基づいて、センサを装着した前記工作機械の主軸を駆動させて加工エリアに設置された前記工作物の三次元座標を検出し、該工作物の芯出しを行うためのNCプログラムを作成する芯出しプログラム作成手段として機能させる芯出しプログラム作成プログラム。
  10. コンピュータを、
    前記工作物を載置するパレットに設けられた基準ブロック、基準孔又は基準面を用いて前記位置検出器の座標と前記工作機械の座標を一致させる座標校正手段として機能させる請求項9に記載の芯出しプログラム作成プログラム。
  11. 前記芯出しプログラム作成手段が、前記工作機械のメーカー名又は機種名を指定する機種指定手段を備え、指定された機種に対応したコードで前記NCプログラムを作成する請求項9又は10に記載の芯出しプログラム作成プログラム。
  12. 前記芯出しプログラム作成手段が前記工作機械の機種を指定する機種指定手段を備えると共に、前記座標校正手段が指定された機種の座標校正情報を記憶する手段を備え、前記芯出しプログラム作成手段が記憶された座標校正情報を用いて複数の工作機械に対して前記NCプログラムを作成する請求項10に記載の芯出しプログラム作成プログラム。
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