次に、本発明の複数の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
従来技術においてはテレビがサーバーとして機能し他のデバイス(スマートフォン等)がクライアントして機能するという、固定的な関係があったところ、以下に説明する実施形態ではこの関係をより柔軟に変更できるようにする。これらの実施形態では、状態(例えば、コンテンツの視聴者の行動の結果による状態や、自動車等の装置の状態など)に応じて、複数の受信装置が相互に連携する。つまり、ある受信装置はクライアントとして、他の受信装置(サーバー)の動作を制御する。例えば、視聴者によるリモコン等の操作がなくても、ある受信装置が受信していたコンテンツを(あるいは関連するコンテンツを)、他の受信装置が受信して提示することができる。さらに具体的な例としては、視聴者の移動等の行動結果に基づいて、ある受信装置が提示していたコンテンツを、他の受信装置が引き継いで提示することも可能となる。
また、以下に説明する実施形態のうちのいくつかでは、上記の受信装置間での制御に伴って、特定の受信装置が持つ機能・性能に応じて、特有の方法でコンテンツを提示することができる。ここでの「機能・性能」とは、例えば、受信装置が受信することのできるメディアが放送か、通信か、あるいは両方か、といったことである。また、「機能・性能」とは、例えば、受信装置が提示することのできるものが映像のみか、音声のみか、テキストのみか、あるいはそれらの組合せか、といったことである。
例えば、テレビは、映像も音声もテキストも提示することができる。一方、スマートミラーは、テキストのみを提示することができる。この場合、テレビが提示していたコンテンツをスマートミラーが引き継ぐ場合には、スマートミラーは関連するテキストのコンテンツを提示できるようにする。
また、例えば、テレビは、放送によるコンテンツを受信することができるが、通信によるコンテンツを受信することができない。一方、ある種のスマートフォンは、放送によるコンテンツを受信することができないが、通信によるコンテンツを受信することはできる。この場合、テレビが提示していたコンテンツをスマートフォンが引き継ぐ場合には、スマートフォンは、テレビが受信していた放送のコンテンツに関連する通信のコンテンツを受信し、提示できるようにする。
下記の実施形態で説明する「受信装置」に関連する定義は、次の通りである。
受信装置(受信デバイス)は、コンテンツを受信し、再生・提示する装置である。
再生・提示とは、伝送されたコンテンツの信号を基に、映像や音声やテキスト等の提示可能な情報を復元し、映像やテキストならば表示装置等で表示し、音声ならばスピーカー等から出力することである。
テレビは、受信装置の一種であり、少なくとも放送信号で伝送された映像および音声を含むコンテンツを受信し、再生・提示する装置である。テレビは、通信で伝送されたコンテンツを受信するものであってもよい。
スマートフォンは、受信装置の一種であり、少なくとも通信で伝送された映像および音声を含むコンテンツを受信し、再生・提示する装置である。スマートフォンは、放送信号で伝送されたコンテンツを受信する機能を備えていてもよい。
ラジオは、受信装置の一種であり、放送信号で伝送された音声のコンテンツを受信し、再生・提示する装置である。
スマートスピーカーは、受信装置の一種であり、通信で伝送された音声のコンテンツを受信し、再生・提示する装置である。
スマートミラーは、受信装置の一種であり、通信で伝送されたテキストのコンテンツを受信し、再生・提示する装置である。スマートミラーは、鏡面を有し、その鏡面の一部の領域がテキストを表示するための領域となっている。
以下で説明する各実施形態では、多様な受信装置間での相互制御について説明する。受信装置の性能は様々である。ここでの「性能」の例は、受信することのできるコンテンツの種類についての能力である。受信装置は、放送あるいは通信の少なくともいずれかの方法で配信されるコンテンツを受信する能力を持つ。受信装置は、放送のみによるコンテンツを受信できるものであってもよい。受信装置は、通信(インターネットや近距離無線通信方式による通信)のみによるコンテンツを受信できるものであってもよい。受信装置は、放送と通信の両方のコンテンツを受信できるものであってもよい。また、受信装置が提示することのできる能力も、様々である。受信装置は、映像によるコンテンツを提示する能力を持つ場合がある。また、受信装置は、静止画像によるコンテンツを提示する能力を持つ場合がある。また、受信装置は、音声によるコンテンツを提示する能力を持つ場合がある。また、受信装置は、テキストによるコンテンツを提示する能力を持つ場合がある。受信装置は、その他の種類のコンテンツを提示する能力を持つ場合がある。受信装置は、ここで挙げた複数の種類のコンテンツを提示する能力を持つものであってもよい。
以下で説明する実施形態では、受信装置の性能(能力)に合わせたコンテンツを提示できるようにする場合がある。例えば、サーバー装置は、問い合わせに応じて、ある特定の能力を有する受信装置が提示するのに最適なコンテンツを回答する場合がある。これにより、受信装置が他の受信装置にコンテンツを提示させる制御を行う場合に、柔軟性が得られる。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態による受信装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、受信装置1は、通信コンテンツ受信部11と、放送コンテンツ受信部12と、コンテンツ表示部14と、状態管理部15と、状態取得部16と、サーバー機能部17と、クライアント機能部18と、を含んで構成される。これらの各機能部の少なくとも一部の機能は、例えば、コンピューターと、プログラムとで実現することが可能である。また、各機能部は、必要に応じて、記憶手段を有する。記憶手段は、例えば、プログラム上の変数や、プログラムの実行によりアロケーションされるメモリーである。また、必要に応じて、磁気ハードディスク装置やソリッドステートドライブ(SSD)といった不揮発性の記憶手段を用いるようにしてもよい。また、各機能部の少なくとも一部の機能を、プログラムではなく専用の電子回路として実現してもよい。
受信装置1は、様々なデバイスとして実装され得るものである。受信装置1は、具体的には、例えば、テレビや、スマートフォン(スマホ)や、ラジオや、スマートスピーカーや、スマートミラーや、IoT機器(「IoT」は「Internet of Things」の略)や、その他の装置として実装され得る。
通信コンテンツ受信部11は、通信(例えば、インターネットプロトコルによる通信)によって配信されるコンテンツを受信するものである。通信コンテンツ受信部11は、受信したコンテンツをコンテンツ表示部14に渡す。コンテンツ表示部14がコンテンツ提示アプリケーションプログラムとして実現される場合には、通信コンテンツ受信部11はこのアプリケーションプログラムと連携する。通信コンテンツ受信部11は、典型的な形態としては、いわゆる「メディアプレーヤー」内の、通信機能の部分である。
放送コンテンツ受信部12は、放送(テレビや、ラジオや、データ放送等)によって配信されるコンテンツを受信するものである。放送コンテンツ受信部12は、受信したコンテンツをコンテンツ表示部14に渡す。コンテンツ表示部14がコンテンツ提示アプリケーションプログラムとして実現される場合には、放送コンテンツ受信部12はこのアプリケーションプログラムと連携する。放送コンテンツ受信部12は、典型的な形態としては、いわゆる「チューナー」の機能を持つものである。
上記の通信コンテンツ受信部11と放送コンテンツ受信部12とを合わせて、「コンテンツ受信部」と呼ぶ場合がある。コンテンツ受信部は、通信コンテンツ受信部11の機能と放送コンテンツ受信部12の機能の、少なくともいずれか一方の機能を備えていれば充分である。つまり、コンテンツ受信部は、放送または通信のすくなくともいずれかによって配信されるコンテンツを受信する。
コンテンツ表示部14は、通信コンテンツ受信部11や放送コンテンツ受信部12が受信したコンテンツを、視聴者が視聴できるように、提示する。コンテンツ表示部14は、映像のコンテンツについては、画面等に表示する。コンテンツ表示部14は、音声のコンテンツについては、スピーカー等(イヤフォン等を含む)から出力する。コンテンツ表示部14は、テキストのコンテンツについては、画面等に表示する。コンテンツ表示部14は、その他のコンテンツについては、それぞれ適切な提示手段を用いて提示する。なお、コンテンツ表示部14は、例えば、受信装置1で稼働するコンテンツ提示アプリケーションの一部の機能として実装される。なお、コンテンツ表示部14を、「コンテンツ提示部」と呼んでもよい。
状態管理部15は、受信装置1内において状態を管理する。ここでの状態とは、受信装置1の外部の状態を含む。状態は、例えば、視聴者が居る場所(位置)に関する状態を含む。状態は、例えば、自動車等の車両の状態(例えば、運転中であるか、休憩中であるか、など)を含んでもよい。状態管理部15が、その他の状態を管理するようにしてもよい。状態管理部15は、状態取得部16に指示して、外部の状態を取得させる場合がある。なお、状態管理部15は、受信装置1のミドルウェア機能を実現する受信装置制御モジュールの一部の一部の機能として実現される場合がある。
つまり、状態管理部15は、状態情報を取得する。状態情報は、例えば外部の状態を表すものである。状態情報は、視聴者の位置情報を含んでもよい。また、状態情報は、車両の状態を表す車両状態情報を含んでもよい。状態情報は、さらに、他の状態の情報を含んでもよい。状態管理部15は、取得した状態情報に含まれる位置情報が、自装置(受信装置1)に対応するものではなく、他の受信装置1に対応する場合には、コンテンツ表示部14にコンテンツの提示を停止させるとともに、クライアント機能部18に当該他の受信装置1がコンテンツを提示するよう制御させる。また、状態管理部15は、取得した状態情報に含まれる車両状態情報に基づいて定まる他の受信装置1がコンテンツを提示するように制御部に制御させることもできる。
さらに、状態管理部15は、受信装置1が取得した他の受信装置1のステータス(後述)に基づいて外部のサーバー装置2に対して問い合わせを行い、問い合わせへの応答としてサーバー装置2からレスポンスを受信する。このレスポンスには、クライアント機能部18が他の受信装置1に提示させるべきコンテンツを特定する情報が含まれる。状態管理部15は、このレスポンスに基づいて、他の受信装置1に提示させるべきコンテンツを決定する。
状態取得部16は、外部から状態の情報を取得する。状態取得部16は、例えば、外部のサーバー装置(後述)から状態の情報を取得する。状態取得部16は、例えば、上記の状態管理部15からの指示に基づいて、状態の情報を取得する。なお、状態取得部16は、受信装置1のミドルウェア機能を実現する受信装置制御モジュールの一部の一部の機能として実現される場合がある。
サーバー機能部17は、「被制御部」とも呼ばれる。サーバー機能部17は、他の受信装置1からの制御にしたがってコンテンツ表示部14によるコンテンツの提示を制御する。具体的には、サーバー機能部17は、外部からの制御にしたがって、コンテンツ表示部14によるコンテンツの提示を開始させたり終了させたりといった制御を行う。また、サーバー機能部17は、コンテンツ表示部14が提示する特定のコンテンツを指定するという制御を行う。さらに、サーバー機能部17は、自装置(受信装置1)の電源をOFFするという制御を行ってもよい。なお、サーバー機能部17は、受信装置1のミドルウェア機能を実現する受信装置制御モジュールの一部の一部の機能として実現されてよい。
クライアント機能部18は、「制御部」とも呼ばれる。クライアント機能部18は、他の受信装置1におけるコンテンツの提示を制御する。具体的には、クライアント機能部18は、他の受信装置1に特定のコンテンツを提示させるよう要求するという制御を行う。また、クライアント機能部18は、他の受信装置1が行うコンテンツの提示を停止させたり、他の受信装置1の電源をOFFさせたりといった制御を行ってもよい。なお、クライアント機能部18は、受信装置1のミドルウェア機能を実現する受信装置制御モジュールの一部の一部の機能として実現されてよい。
クライアント機能部18は、具体的には、状態管理部15が取得する状態情報(視聴者の位置や、車両の状態や、その他の状態の情報)に基づいて、他の受信装置1がコンテンツを提示するよう制御することができる。
クライアント機能部18は、制御対象である他の受信装置1のコンテンツ提示能力(受信できるコンテンツの種類や、提示できるコンテンツの種類)を表すステータスを取得する。クライアント機能部18は、取得した他の受信装置1のステータスに基づいて決定されたコンテンツを、他の受信装置が提示するよう制御することができる。この場合、他の受信装置1のステータスに応じた特定のコンテンツの情報を、受信装置1が外部のサーバー装置2に問い合わせてもよい。
図2は、上記の受信装置1を含むコンテンツ提示システムの概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、コンテンツ提示システム1000は、受信装置1と、サーバー装置2と、視聴者装置3と、通信ネットワーク9とを含んで構成される。
受信装置1は、コンテンツを受信し、提示するものである。視聴者は、受信装置1が提示するコンテンツを視聴することができる。コンテンツ提示システム1000は、複数の受信装置1を含んでよい。
サーバー装置2は、状態を把握し、判定する。サーバー装置2は、特に、受信装置1の外部における状態を判定する。サーバー装置2は、受信装置1からの要求に応じて、状態情報を受信装置1に送信する。状態情報は、視聴者の位置の情報や、車両の状態の情報や、その他の状態の情報を含んでよい。
サーバー装置2は、また、コンテンツを管理する。サーバー装置2は、特に、あるコンテンツに関連する他のコンテンツの情報を持つ。サーバー装置2は、受信装置1からの問い合わせに応じて、あるコンテンツに関連する関連コンテンツのうち、特定の受信装置1が持つ能力(受信できるコンテンツの種類や、提示できるコンテンツの種類)に適した関連コンテンツの情報を回答する。例えば、野球中継のテレビのコンテンツに関連するコンテンツの一つは、同じ試合を中継する野球中継のラジオのコンテンツである。また、ある放送コンテンツに関連するコンテンツの一つは、その放送コンテンツに関する情報を含むウェブ(テキスト等)のコンテンツである。また、イベントの生中継の放送コンテンツに関連するコンテンツの一つは、同じイベントのインターネットでのライブ配信のコンテンツである。
なお、サーバー装置2の機能を、受信装置1のうちの1つが備えるようにしてもよい。あるいは、サーバー装置2は、いわゆるクラウドサーバーであってもよい。
視聴者装置3は、視聴者の操作等に基づいて受信装置1に対して制御信号を送る装置または回路である。視聴者装置3は、例えば、テレビのリモコン装置であってよい。リモコン装置は、例えば赤外線信号を用いて受信装置1への指示を伝える。視聴者装置3は、例えば、テレビを操作するための端末装置(スマートフォン等)であってもよい。端末装置は、例えば、ハイブリッドキャストの端末連携機能を用いて、テレビと連携することができる。視聴者装置3は、受信装置1(スマートフォンや、スマートスピーカーや、スマートミラーや、ラジオや、テレビ)を操作するための、ボタンやタッチパネルであってもよい。
通信ネットワーク9は、受信装置1やサーバー装置2が相互に通信することを可能とする通信手段である。通信ネットワーク9は、例えば、インターネットプロトコルによる通信のサービスを提供する。通信ネットワーク9の一部が近距離無線通信のネットワークであってもよい。
図2に示すように、受信装置1は、他の受信装置1と相互に連携しながら動作することができる。つまり、受信装置1は、状況に応じて、クライアントとして機能したりサーバーとして機能したりしながら、他の受信装置1と連携する。言い換えれば、ある状況においてクライアントとして機能する受信装置1が、サーバーとして機能する他の受信装置1を制御する。このとき、受信装置1は、通信ネットワーク9を介して、他の受信装置1との間で通信を行う。なお、受信装置1は、通信ネットワーク9を介して、サーバー装置2との間で通信を行うこともできる。
複数の受信装置1同士が相互に制御を行うにあたり、各々の受信装置1は、自己が、サーバーとして機能する状況であるのか、クライアントとして機能する状況であるのか、を切り分けて動作する。受信装置1は、例えば、次の3つの方法のうちのいずれかを用いることができる。
方法1:第1の方法として、受信装置1は、自らがサーバーとして機能することを、通信ネットワーク9を介して周知する。具体的には、サーバーとして機能する受信装置1は、自らがサーバーの役割であることを他の受信装置1に周知する。周知する方法としては既存技術を用いてよい。その周知を受けた他の受信装置1は、クライアントとして機能することができる。
方法2:第2の方法として、受信装置1は、自らがクライアントとして機能することを、通信ネットワーク9を介して周知する。具体的には、クライアントとして機能する受信装置1は、自らがクライアントの役割であることを他の受信装置1に周知する。周知する方法としては既存技術を用いてよい。その周知を受けた他の受信装置1は、サーバーとして機能することができる。
方法3:第3の方法として、サーバー装置2が、各受信装置1について、サーバーとして機能すべきであるかクライアントとして機能すべきであるかを表す情報を提供する。サーバー装置は、様々な状況に基づいて、特定の受信装置1がサーバーとして機能すべきであるかクライアントとして機能すべきであるかを決定できる。例えば、サーバー装置2は、受信装置1のユーザー(視聴者)が居る場所や、装置等(一例として自動車など)の状態に基づいて、その情報を受信装置1に通知する。例えば、受信装置1からの問い合わせに応じて、サーバー装置2が、受信装置1はサーバーとして機能すべきかクライアントとして機能すべきかを決定するための情報を返答するようにしてもよい。
図3は、本実施形態によるサーバー装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、サーバー装置2は、状態判定部21と、コンテンツ管理部22とを含んで構成される。状態判定部21は、内部に、位置判定部211と、車両状態判定部212とを含むように構成される。サーバー装置2もまた、プログラムを稼働させる汎用のコンピューターや、専用の電子回路等を用いて実現される。各部の機能は、次に説明する通りである。
状態判定部21は、収集した情報に基づき、状態を判定する。状態判定部21は、受信装置1からの要求に基づいてその時点での状態情報を返すことができる。状態判定部21の機能の具体的な部分は、位置判定部211や車両状態判定部212によって実現される。
位置判定部211は、視聴者(人)の位置を判定し、その判定結果に基づく状態情報(位置情報)を出力する。位置情報は、例えば、視聴者が特定の位置またはその近傍に居ることを表すものであって良い。位置情報は、また、視聴者が特定の建物(家等)内に居ることを表すものであって良い。位置情報は、また、視聴者が自動車等の車両内に居ることを表すものであってよい。位置判定部211は、例えば、カメラが捉えた映像または静止画を基に、視聴者を検知する。位置判定部211は、また、検知した人物を認識(識別)する。カメラは、例えば、家の中に設けられていたり、施設内に設けられていたり、街頭に設置されていたり、自動車内や列車内等に設けられていたりしてよい。位置判定部211は、別の方法として、視聴者が携帯するGPS端末に基づいて、視聴者の位置情報を判定するようにしてもよい。また、位置判定部211は、別の方法として、人感センサーを用いて視聴者の位置情報を判定するようにしてもよい。
車両状態判定部212は、自動車等の車両の状態を判定し、その判定結果に基づく状態情報(車両状態情報)を出力する。そのため、車両状態判定部212は、例えば、自動車等の車両から、通信により、信号を受信する。車両状態判定部212は、例えば、自動車のメインスイッチがONかOFFかを表す信号を受信する(但し、OFFを表す信号を省略してもよい)。また、車両状態判定部212は、例えば、自動車の運転用のシフトレバーの位置が「P」(パーキング)であるか否かを表す信号を受信する。さらに、オプションとして、車両状態判定部212は、自動車の現在位置を表す信号を受信してもよい。自動車の現在位置は、例えば、自動車に設置されたナビゲーション(カーナビ)装置から取得可能である。さらに、オプションとして、車両状態判定部212は、自動車の現在速度を表す信号を受信してもよい。自動車の現在速度は、例えば、自動車に設けられた速度計から取得可能である。あるいは、上記の自動車の現在位置を時間で微分することによって自動車の現在速度を求めることもできる。これらの信号等に基づいて、車両状態判定部212は、車両状態情報を出力する。
車両状態情報は、例えば、「運転中」、「休憩中」などといった状態を表す。車両状態判定部212による判定方法の一例は、次の通りである。車両のメインスイッチがONで、運転用のシフトレバーの位置が「P」(パーキング)以外の場合には、車両状態判定部212は、「運転中」と判定する。車両のメインスイッチがOFFの場合、あるいは車両のメインスイッチがONで且つ運転用のシフトレバーの位置が「P」の場合には、車両状態判定部212は、「休憩中」と判定する。「休憩中」という判定結果を出力する条件として、さらに、車両の地図上の位置が駐車場内(自動車専用道路のパーキングエリアやサービスエリアを含む)であることを加えてもよい。「休憩中」という判定結果を出力する条件として、あるいは、車両の移動速度が0であることを加えてもよい。
コンテンツ管理部22は、あるコンテンツに関連する関連コンテンツの情報を保持し、管理する。コンテンツ管理部22は、問い合わせに対応して、ある特定のコンテンツに関連するコンテンツの情報を返答する。関連コンテンツの具体例は、前述の通りである。コンテンツ管理部22は、特定の受信装置1の能力に応じて、適した関連コンテンツの情報を、受信装置1に対して送信する。
以上説明した第1実施形態では、受信装置1のサーバー機能部17は、サーバーとして機能する。また、受信装置1のクライアント機能部18は、クライアントとして機能する。受信装置1は、クライアントとして、他の受信装置1(サーバー)に対する制御を行うことができる。ここでの制御とは、他の受信装置1が特定のコンテンツを提示するよう制御したり、他の受信装置1がコンテンツの提示を停止するよう制御したり、他の受信装置1の電源のON/OFFを制御したりすることである。
また、第1実施形態では、受信装置1は、外部の状態を表す状態情報を取得し、状態情報に依存して他の受信装置1を制御することができる。また、受信装置1は、状態情報に依存して自装置(受信装置1)を制御(例えば、電源OFFなど)することもできる。
また、第1実施形態では、受信装置1は、他の受信装置1の能力(ステータス)に応じて適したコンテンツを、当該他の受信装置1に提示させるよう制御することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、前実施形態において既に説明した事項については以下において説明を省略する場合がある。ここでは、本実施形態に特有の事項を中心に説明する。
図4は、第2実施形態によるコンテンツ提示システムの概略構成を示すブロック図である。図示するように、本実施形態のコンテンツ提示システムは、テレビ61および62と、サーバー装置2と、通信ネットワーク9とを含んで構成される。
テレビ61および62のそれぞれは、既に説明した受信装置1の一種である。テレビ61および62のそれぞれは、放送コンテンツ受信部12(図1)を備えており、放送信号を受信してそのコンテンツを表示する機能を持っている。テレビ61および62のいずれか一方または両方が、通信によるコンテンツを受信して表示する機能を備えていてもよい。本実施形態では、テレビ61とテレビ62は、異なる場所に設置されていることを想定している。本実施形態では、テレビ61とテレビ62は、サーバー装置2から受け取る位置情報に基づいて、相手側のテレビの制御(電源のON/OFFや、選局など)を行うことができる。
サーバー装置2は、前実施形態において説明したサーバー装置2と同様の構成を有する装置である。本実施形態において、サーバー装置2は、特に、テレビ61および62を視聴する視聴者の位置を把握し、管理する。サーバー装置2は、テレビ61あるいは62からの問い合わせに応じて、視聴者の位置を表す位置情報を、テレビ61あるいは62に返答する。
通信ネットワーク9は、このコンテンツ提示システムを構成する各装置間での相互の通信を可能にするネットワークである。通信ネットワーク9は、例えば、インターネットを用いて実現される。つまり、サーバー装置2と、テレビ61と、テレビ62とは、相互に、インターネットを介して通信を行ってよい。ただし、例えばテレビ61とテレビ62との間の通信には、既存技術である近距離無線通信を用いてもよい。
本実施形態が想定するユースケースは次の通りである。テレビ61とテレビ62とは、1つの宅内に設置されている。テレビ61とテレビ62とは、例えば近距離無線通信等で通信可能であり、相互に制御しあえる関係である。テレビ61は宅内の位置Aに設置されており、テレビ62は宅内の位置Bに設置されている。位置Aは例えば室Aであり、位置Bは例えば室Aとは別の室Bである。宅内に設置されているカメラによって撮影される映像や、視聴者(ユーザー)が所持するGPS端末(GPSは、Global Positioning Systemの略)から報告等に基づいて、サーバー装置2の位置判定部211は、視聴者の位置の情報を得る。サーバー装置2は、テレビ61やテレビ62からの問い合わせに対応して、視聴者の位置の情報をテレビ61やテレビ62に返答することができる。この視聴者の位置の情報は、テレビ61および62のそれぞれが、自らはサーバーとして機能すべきであるかクライアントとして機能すべきであるかを決定する基になる情報である。具体的には、視聴者が位置A(室A)の中または近くにいる場合には、位置Aに設けられたテレビ61はサーバーとして機能し、位置Bに設けられたテレビ62はクライアントとして機能することができる。視聴者が位置B(室B)の中または近くに居る場合には、位置Aに設けられたテレビ61はクライアントとして機能し、位置Bに設けられたテレビ62はサーバーとして機能することができる。
後で図9から図11までを参照しながら説明するシーケンスでは、視聴者の行動と、それに伴うテレビ61やテレビ62の動作は、次の通りである。即ち、視聴者は、最初に、位置Aに設けられたテレビ61(以下、「TV-A」とも呼ぶ)で放送局Gが放送するテレビ番組を見ている。つまり、テレビ61は放送局Gのテレビ番組(コンテンツ)を受信し、提示している。視聴者は、次に、テレビに対するリモコン等の操作を行うことなく、位置Aから宅内の位置Bに移動する。この視聴者の移動に合わせて、テレビ61は、テレビ番組の提示を中止する。一方、上記の視聴者の移動に合わせて、テレビ62(以下、「TV-B」とも呼ぶ)は、自動的に、放送局Gが放送するテレビ番組の受信および提示を開始する。視聴者は、移動先である位置Bにおいて、引き続き、放送局Gが放送するテレビ番組を視聴することができる。
図5は、本実施形態において、受信装置1(TV-AやTV-B)が、自受信装置や、他の受信装置1のステータスを把握するためのメソッド(API)を示す概略図である。図示する通り、メソッドは、「HTTP GET」である。このメソッドの呼び出しによって、BODYが返される。このBODYは、受信装置1が受信中のサービスを特定するための情報を含んでいる。図示する例では、service_idが1024、original_network_idが32736、transport_stream_idが32736である。
図6は、本実施形態において、受信装置1(例えば、TV-A)が、他の受信装置1(例えば、TV-B)を制御する際に用いるメソッドを示す概略図である。図示する通り、メソッドは、「HTTP POST」である。このメソッドの呼び出しによって、被制御側の受信装置1(サーバー側)は、特定のサービスを選局するように制御される。具体的なサービスを識別する情報は、メソッドの引数として指定される。図示する例では、service_idが1024、original_network_idが32736、transport_stream_idが32736である。例えば、TV-Aは、クライアントとしてこのメソッドを用いることによって、TV-B(サーバー)が特定のサービスを選局するよう制御する。この場合、TV-Bは、正常に選局ができた場合には、レスポンスとして「200」をTV-Aに返す。
図7は、本実施形態において、受信装置1(例えば、TV-B)が、他の受信装置1(例えば、TV-A)を制御する際に用いるメソッドを示す概略図である。図示する通り、メソッドは、「HTTP POST」である。このメソッドの呼び出しによって、被制御側の受信装置1(サーバー側)は、電源をOFFするように制御される。このメソッドの呼び出しでは、引数として、次のような値が指定される。即ち、service_idが0、original_network_idが0、transport_stream_idが0である。
図6および図7に示したそれぞれのメソッドは、受信装置1が選局(tune)を行うように要求するものである。図7に示すメソッドは、受信装置1が電源OFFするように制御するものであるが、電源OFFは、service_idが0、original_network_idが0、transport_stream_idが0への選局であるとみなすこともできる。
図8は、本実施形態における、サーバー装置2が判定結果の情報を受信装置1(テレビ61および62)に渡す動作の例を示す概略図である。同図の(A)から(D)までは、時間的な推移を示す。
まず図8(A)において、視聴者は、TV-Aが設定されている場所である位置Aに居る。サーバー装置2の位置判定部211は、上記視聴者の位置を把握し管理している。TV-AはG局(放送局)が放送するコンテンツを受信し、提示している。視聴者は、位置Aにおいてそのコンテンツを視聴している。TV-Aは、所定の時間間隔で、サーバー装置2に対して視聴者の位置の情報を要求している。つまり、TV-Aは、サーバー装置2の位置判定部211をポーリングしている。現状態において、TV-Aが位置情報を取得するためにサーバー装置2に対して「get」を行うと、サーバー装置2は、応答として位置情報を含んだposition.json(JSON形式のデータ)を返す。現状態では、位置情報は、{"position": A}である。この位置情報は、視聴者が位置Aに居ることを表している。この状態においては、TV-Bは電源OFFの状態である。
次に図8(B)において、視聴者は、位置Aから既に位置Bに移動している。サーバー装置2は、視聴者が位置Bに移ったことを把握する。この状態において、TV-Aが位置情報を取得するためにサーバー装置2に対して「get」を行うと、サーバー装置2が返す位置情報は、{"position": B}である。これにより、TV-Aは、視聴者が既に位置Aには居ないことを把握する。この状態においては、TV-Bは電源OFFの状態である。
次に図8(C)において、TV-Aは、視聴者が位置Bに移動したことを受けて、TV-Bに対して「tune」を行う。なお、位置BとTV-Bとが関連付いていることを、TV-Aは予め把握している。ここで、TV-Aはクライアントとして機能し、TV-Bはサーバーとして機能している。TV-Aは、クライアントとして、図6に示したメソッドを実行する。これにより、TV-Bは、G局が放送するコンテンツを受信し、提示し始める。ここでTV-Bは、サーバー装置2へのポーリングを開始する。即ち、TV-Bは、視聴者の位置情報を取得するための「get」を所定時間間隔で行い始める。この状況でTV-Bがサーバー装置2に対して「get」を行うと、サーバー装置2が返す位置情報は、{"position": B}である。これにより、TV-Bは、視聴者が位置Bに居ることを把握し、コンテンツの提示を継続する。
次に図8(D)において、TV-Bは、TV-Aの電源をOFFするための処理を行う。具体的には、TV-Bは、TV-Aに対して「tune」(電源OFFの制御)を行う。具体的には、TV-Bは、クライアントとして、図7に示したメソッドを実行する。これを受けて、TV-Aは、自装置の電源をOFFする。視聴者は位置Bにおいて、TV-Bが提示するG局のコンテンツの視聴を継続していく。
図9、図10、図11は、本実施形態の動作例に対応する、各装置のより詳細な処理のシーケンスを示すシーケンス図である。以下、これらの図に沿って、処理のシーケンスの例を説明する。
まず図9のステップS101において、視聴者装置3は、TV-Aのサーバー機能部17に、G局(放送局)が放送するコンテンツの視聴を開始するための指示を送信する。この指示は具体的には、G局を選局する指示を含む。また、TV-Aの電源がOFFであった場合には、電源ONの指示を含んでよい。視聴者装置3は、例えば、赤外線信号を用いて、上記の指示を送信する。
次にステップS102において、TV-Aのサーバー機能部17は、コンテンツ表示部14に対して、コンテンツ表示ONを指示する。このとき、「G局」が指定される。これにより、TV-Aは、指示されたG局の放送信号を受信し、信号の復調および復号を開始する。コンテンツ表示部14は、画面へのコンテンツの表示を開始する。
次にステップS103において、TV-Aのコンテンツ表示部14は、サーバー機能部17に対してレスポンス(OK)を返答する。これにより、サーバー機能部17は、コンテンツの表示が成功したことを把握する。
次にステップS104において、TV-Aのサーバー機能部17は、状態管理部15に対して、表示状態を報告する。つまり、サーバー機能部17は、ステップS103においてレスポンス(OK)を受けているため、コンテンツの表示が成功していることを状態管理部15に報告する。
次にステップS105において、状態管理部15は、状態取得部16に対して、状態取得の開始を要求する。これは、状態取得部16に対して、サーバー装置2からの状態の取得を要求するものである。
次にステップS106において、TV-Aの状態取得部16は、サーバー装置2の位置判定部211に対して、位置情報を要求する。この要求は、図8(A)で説明した「get」の処理に相当する。
次にステップS107において、サーバー装置2の位置判定部211は、ステップS106の要求に応じて、TV-Aの状態取得部16に対して位置情報を返答する。ここで、位置情報は、視聴者の位置を表す情報である。本ステップでは、位置情報は「位置A」を示している。
S108は、ステップS106と同様の手順である。即ち、TV-Aの状態取得部16は、視聴者の位置の情報を要求する。また、ステップS109は、S107と同様の手順である。即ち、サーバー装置2の位置判定部211は、視聴者の位置の情報をTV-Aの状態取得部16に渡す。このステップにおいても、位置情報は「位置A」を示している。
以後も、TV-Aの状態取得部16は、所定の時間間隔で、サーバー装置2の位置判定部211に対する、位置情報の要求を繰り返す。また、サーバー装置2の位置判定部211に渡す。サーバー装置2から渡される位置情報が「位置A」である限り、TV-Aは、G局のコンテンツの再生および提示を継続する。サーバー装置2から渡される位置情報が「位置A」でなくなった場合に、TV-Aは当該コンテンツの提示を中止するよう、自装置および他の受信装置1の制御を開始する。
次にステップS110において、TV-Aの状態取得部16は、サーバー装置2の位置判定部211に対して、位置情報を要求する。
次にステップS111において、サーバー装置2の位置判定部211は、ステップS110の要求に応じて、TV-Aの状態取得部16に対して位置情報を返答する。ここで、位置情報が変化している。本ステップでは、TV-Aに渡される位置情報は「位置B」に変わっている。このサーバー装置2からの返答を受けたTV-Aの状態取得部16は、位置がAからBに変更されたことを認識する。この変更は、視聴者が位置Aから位置Bに移動した結果である。
次にステップS112において、TV-Aの状態取得部16は、状態管理部15に対して位置変更検知(位置B)を通知する。これにより、状態管理部15は、位置情報の変化を把握する。状態管理部15は、変更先の位置情報が「位置B」であることを把握する。
図10に移って、ステップS121において、TV-Aの状態管理部15は、クライアント機能部18に対して、別受信機の制御要求を送信する。TV-Aは、視聴者の移動先である位置Bに対応する受信装置1がTV-B(テレビ62)であることを、予め、設定情報等によって、把握している。したがって、本ステップでの制御要求は、そのTV-Bの制御要求である。
次にステップS122において、TV-Aのクライアント機能部18は、TV-Bのサーバー機能部17に対してコンテンツ表示要求を送信する。このとき要求するコンテンツは、TV-Aにおいて表示していたG局のコンテンツである。本ステップにおけるTV-AからTV-Bへのコンテンツ表示要求は、図6で説明したメソッドを用いて行うことができる。また、本ステップにおけるコンテンツ表示要求は、図8(C)で説明した「tune」(選局)の要求である。
次にステップS123において、TV-Bのサーバー機能部17は、TV-Bのコンテンツ表示部14に対して、コンテンツ表示ONを指示する。このとき、G局のコンテンツを表示することが指定される。これにより、TV-Bは、G局のコンテンツの受信および提示を開始する。
次にステップS124において、TV-Bのコンテンツ表示部14は、サーバー機能部17に対して、レスポンス(OK)を返答する。サーバー機能部17は、これにより、コンテンツの表示が正しく開始されたことを把握する。
次にステップS125において、TV-Bのサーバー機能部17は、TV-Aのクライアント機能部18に対してレスポンス(OK)を送信する。このレスポンスは、ステップS122でのコンテンツ表示要求に対するレスポンスである。
次にステップS126において、TV-Aのクライアント機能部18は、状態管理部15に対して、表示状態報告を送信する。これにより、TV-Aの状態管理部15は、TV-BでG局のコンテンツの表示が開始されたことを把握する。
次にステップS127において、TV-Aの状態管理部15は、TV-Aのサーバー機能部17に対して、自TV制御要求を送信する。
次にステップS128において、TV-Aのサーバー機能部17は、コンテンツ表示部14に対して、コンテンツ表示OFFの指示を送信する。これにより、コンテンツ表示部14は、コンテンツの表示を停止する。
次にステップS129において、TV-Aのコンテンツ表示部14は、サーバー機能部17に対して、レスポンス(OK)を送信する。これにより、サーバー機能部17は、TV-Aでのコンテンツ表示が終了したことを把握する。
次にステップS120において、TV-Aのサーバー機能部17は、状態管理部15に対して表示状態報告を送信する。これにより、状態管理部15は、TV-Aでのコンテンツ表示が終了したことを把握する。
以上のように、視聴者が位置Aから位置Bに移ったことによって、視聴者による操作がなくても、TV-Aは自装置におけるコンテンツの表示を停止する。また、TV-Aは、TV-Bで引き続いてコンテンツ(TV-Aで表示していたコンテンツ)の表示が開始されるよう、制御する。
図11に移って、TV-B側での処理は、以下のように続く。TV-Bのサーバー機能部17は、ステップS125においてTV-Aに対してレスポンス(OK)を送信した後、ステップS151において、状態管理部15に対して表示状態報告を送信する。この報告は、TV-Bのコンテンツ表示部14においてコンテンツの表示が開始されたことを表す報告である。状態管理部15は、これにより、TV-Bでのコンテンツの表示が開始されたことを把握する。
次にステップS152において、TV-Bの状態管理部15は、状態取得部16に対して、状態取得開始要求を送信する。これにより、TV-Bの状態取得部16は、サーバー装置2からの位置情報の取得を開始する。
次にステップS153において、TV-Bの状態取得部16は、サーバー装置2の位置判定部211に、位置情報要求を送信する。
次にステップS154において、サーバー装置2の位置判定部211は、ステップS153のTV-Bからの要求に応じて、位置情報を、TV-Bの状態取得部16に返答する。この位置情報は「位置B」を示している。即ち、視聴者が位置Bに居ることを表している。
以後、TV-Bの状態取得部16は、所定の時間間隔で、繰り返し、サーバー装置2の位置判定部211に対して、位置情報要求を送信する。この要求に対応し、サーバー装置2の位置判定部211は、位置情報を返答する。視聴者が位置Bに居る限り、位置判定部211は位置情報を変更しない。つまり、位置判定部211は、「位置B」を示す位置情報を、TV-Bに返答し続ける。この繰り返しの処理は、ステップS155、S156、・・・、S157、S158の処理にあたる。
一方で、ステップS159において、視聴者装置3は、視聴者の操作等に基づいて、視聴終了(OFF)の指示を、TV-Bのサーバー機能部17に送信する。この指示は、例えば、テレビのリモコン装置における電源OFFの操作に基づく指示である。サーバー機能部17は、この指示を受信する。
次にステップS160において、TV-Bのサーバー機能部17は、コンテンツ表示部14に対して、コンテンツ表示OFFを指示する。コンテンツ表示部14は、受信していた放送信号の受信を中止させ、コンテンツの表示を中止する。
次にステップS161において、TV-Bのコンテンツ表示部14は、サーバー機能部17に対して、レスポンス(OK)を返答する。これにより、サーバー機能部17は、コンテンツの表示が終了したことを把握する。
次にステップS162において、TV-Bのサーバー機能部17は、状態管理部15に対して表示状態報告を送信する。これにより、状態管理部15は、コンテンツの表示が終了したことを把握する。
次にステップS163において、状態管理部15は、ステップS162の報告を受けたことに基づいて、状態取得部16に対して、状態取得終了要求を送信する。これにより、状態取得部16は、それ以後、サーバー装置2に対する位置情報の要求を行わなくなる。
以上で、本実施形態の動作例のシーケンスが終了する。以上のように、本実施形態によれば、視聴者が移動した際に、視聴者による特別の操作を必要とせず、移動元の受信装置1はコンテンツの提示を停止し、移動先の受信装置1が同じコンテンツの提示を開始する。つまり、受信装置1は、他の受信装置1の制御(電源のON/OFFや、特定の放送サービスのチューニング等)を行える。
[第2実施形態の変形例1]
第2実施形態の下記のような変形例を実施するようにしてもよい。上記の図9から図11までのシーケンス図で示した処理例では、TV-AおよびTV-Bは、放送によるコンテンツを受信し、表示していた。TV-AやTV-B(受信装置1)は、放送のコンテンツに限らず、通信のコンテンツを表示するようにしてもよい。その場合も、例えば状況の変化に応じて、TV-Aがコンテンツを受信および表示している状態から、TV-Bがコンテンツを受信および表示している状態に移行してもよい。通信のライブストリーミングによるコンテンツの場合には、引き継いだ側のテレビ(例えば、TV-B)は、コンテンツの再生を引き継いだ時点から、再生を開始してもよい。通信のオンデマンド配信によるコンテンツの場合には、引き継ぎ元のテレビ(例えば、TV-A)から、引き継ぎ先のテレビ(例えば、TV-B)への制御要求の際に、再生位置(例えば、コンテンツ内の相対時刻)の情報を併せて引き渡すようにしてもよい。
[第2実施形態の変形例2]
第2実施形態の処理例のシーケンスにおいて、図10のステップS126からS130までの処理は、TV-Aにおけるコンテンツの表示を終了させるための手順であった。この部分の処理において、例えば、TV-Aのクライアント機能部18が、TV-A自身のサーバー機能部17に対して、サーバー側のテレビの電源をOFFさせるメソッド(図7参照)を発行するようにしてもよい。これによって、TV-Aのコンテンツ表示を終了させることも可能である。
[第2実施形態の変形例3]
第2実施形態の処理例のシーケンスにおいて、図10のステップS125からS130までの処理は、TV-Aにおけるコンテンツの表示を終了させるための手順であった。この手順の代わりに、例えば、TV-Bのクライアント機能部18が、TV-A側のサーバー機能部17に対して、サーバー側のテレビの電源をOFFさせるメソッド(図7参照)を発行するようにしてもよい。この場合には、図10のステップS125の代わりに、電源OFFの要求を、TV-Bのクライアント機能部18が、TV-A側のサーバー機能部17に送るようにしてもよい。あるいは、図10のステップS125(レスポンスOK)の手順に加えて、電源OFFの要求を、TV-Bのクライアント機能部18が、TV-A側のサーバー機能部17に送るようにしてもよい。これらのいずれかの方法によっても、TV-Aのコンテンツ表示を終了させることが可能である。
[第2実施形態の変形例4]
位置情報として、「位置A」および「位置B」だけではなく、TV-AからTV-Bへの移動中の状態を管理してもよい。つまり、サーバー装置2の位置判定部211は、視聴者が位置Aにも位置Bにもいない途中の状態を、「位置I」として判定する。このときの動作手順の例は次の通りである。まず、視聴者は、TV-Aの前で、TV-Aが提示するコンテンツを視聴している。視聴者が移動を始めると、位置情報は「位置I」となる。「位置I」となった時点で、TV-Aは、自装置でのコンテンツの提示を停止する。ただし、TV-Aは、サーバー装置2への位置情報のポーリングを継続する。位置情報が「位置B」に変わると、TV-Aは、TV-Bに対して、コンテンツを提示することを要求する。また、TV-Aは、特定のコンテンツの選局を、TV-Bに対して要求する。このときに指定するコンテンツは、TV-Aが提示停止する前に提示していたコンテンツである。TV-Bがそのコンテンツの提示を開始し、TV-BからTV-Aに「レスポンスOK」が送信されると、TV-Aは、位置情報のポーリングを停止する。代わりに、コンテンツの提示を開始したTV-Bが、位置情報のポーリングを開始する。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、前実施形態までにおいて既に説明した事項については以下において説明を省略する場合がある。ここでは、本実施形態に特有の事項を中心に説明する。
図12は、第3実施形態によるコンテンツ提示システムの概略構成を示すブロック図である。図示するように、本実施形態のコンテンツ提示システムは、テレビ63と、スマートミラー64と、サーバー装置2と、通信ネットワーク9とを含んで構成される。
テレビ63は、第2実施形態で説明したテレビ61や62と同様の機能を持つ装置である。テレビ63は、第1実施形態で説明した受信装置1の一種である。
スマートミラー64は、受信装置1の一種であり、放送や通信によるコンテンツを受信して表示する機能を持つ。スマートミラー64は、例えば、人の等身大の姿をうつすための鏡を備えている。その鏡面には、例えば液晶を用いたディスプレイ装置が組み込まれている。また、その鏡面に、視聴者(スマートミラー64のユーザー)が操作するためのタッチパネルが組み込まれていてもよい。スマートミラー64では、OS(オペレーティングシステム)が稼働し、OSの管理下でアプリが稼働する。スマートミラー64では、受信装置1の機能の少なくとも一部が、上記のアプリとして実装されていてもよい。スマートミラー64は、通信コンテンツ受信部11や放送コンテンツ受信部12を備えている。スマートミラー64は、通信コンテンツ受信部11が受信したウェブのテキストコンテンツを表示することができる。また、スマートミラー64は、放送コンテンツ受信部12が受信した字幕テキストや、イベントメッセージ情報などのテキストを、表示することができる。
テレビ63は、クライアントとして、サーバーであるスマートミラー64を制御することができる。また、逆に、スマートミラー64は、クライアントとして、サーバーであるテレビ63を制御することができる。
サーバー装置2や通信ネットワーク9は、第2実施形態などで説明したものと同様の機能を持つ。サーバー装置2と、テレビ63と、スマートミラー64とは、相互に、インターネットを介して通信を行ってよい。ただし、例えばテレビ63とスマートミラー64との間の通信には、既存技術である近距離無線通信を用いてもよい。
本実施形態が想定するユースケースは次の通りである。テレビ63とスマートミラー64とは、1つの宅内に設置されている。テレビ63とスマートミラー64とは、例えば近距離無線通信等で通信可能であり、相互に制御しあえる関係である。テレビ63は宅内の位置Aに設置されており、スマートミラー64は宅内の位置Bに設置されている。位置Aは例えば室Aであり、位置Bは室Aとは別の場所(例えば、洗面所等)である。第2実施形態の場合と同様に、サーバー装置2の位置判定部211は、視聴者の位置の情報を得る。サーバー装置2は、テレビ63やスマートミラー64からの問い合わせに対応して、視聴者の位置の情報をテレビ63やスマートミラー64に返答することができる。この視聴者の位置の情報は、テレビ63およびスマートミラー64のそれぞれが、自らはサーバーとして機能すべきであるかクライアントとして機能すべきであるかを決定する基になる情報である。具体的には、視聴者が位置Aの近くにいる場合には、位置Aに設けられたテレビ63はサーバーとして機能し、位置Bに設けられたスマートミラー64はクライアントとして機能することができる。視聴者が位置Bの近くに居る場合には、位置Aに設けられたテレビ63はクライアントとして機能し、位置Bに設けられたスマートミラー64はサーバーとして機能することができる。
後で図17から図20までを参照しながら説明するシーケンスでは、視聴者の行動と、それに伴うテレビ63やスマートミラー64の動作は、次の通りである。即ち、視聴者は、最初に、位置Aに設けられたテレビ63(以下、「TV-A」とも呼ぶ)で放送局Gが放送するテレビ番組を見ている。つまり、テレビ63は放送局Gのテレビ番組(コンテンツ)を受信し、提示している。視聴者は、次に、テレビに対するリモコン等の操作を行うことなく、位置Aから位置Bに移動する。この視聴者の移動に合わせて、テレビ63は、テレビ番組の提示を中止する。一方、上記の視聴者の移動に合わせて、スマートミラー64(以下、単に「スマートミラー」とも呼ぶ)は、自動的に、放送局Gが放送するテレビ番組に関連するテキストコンテンツの受信および提示を開始する。視聴者は、移動先である位置Bにおいて、引き続き、放送局Gが放送する番組に関連する情報に接することができる。ここで、「テレビ番組関連するテキストコンテンツ」とは、例えば、当該番組の字幕テキストや、当該放送サービスのEPG(電子番組表)のテキストや、その他、当該番組または当該放送サービスに関連するテキストである。
本実施形態では、スマートミラー64は、テキストを表示する機能を持っているものの、放送信号を受信したり、放送コンテンツを表示したりする機能を持っていない。つまり、テレビ63とスマートミラー64とは、ともに受信装置1であるが、その機能は互いに異なる。つまり、テレビ63とスマートミラー64とでは、提示できるコンテンツの種類が異なる。
本実施形態では、ある受信装置1が、他の受信装置1の持つ機能を把握できるようにするために、次の方法を用いる。即ち、受信装置1は、サーバーとして機能する際に、自装置のステータスの情報を他の受信装置1に対して提供する。これにより、受信装置1(クライアント側)は、他の受信装置1(サーバー側)の機能(提示能力)を把握し、適切な制御を行えるようになる。
図13は、受信装置1(例えば、TV-A)が、他の受信装置1(例えば、スマートミラー)のステータスを取得するために呼び出すことのできるメソッド(ステータス取得要求)を示す概略図である。図示する通り、メソッドは、「HTTP GET」である。このメソッドの呼び出しによって、BODYが返される。このBODYは、呼び出された側(サーバー側)の受信装置1のステータスを示す情報を含んでいる。図示する例では、このメソッドによって、受信装置1は、「status」、「performance」、「media」の3つの項目を取得することができる。これらのうちの「status」は、図5を参照しながら説明した通り、受信装置1が受信中のサービスを特定する情報を含む。また、「performance」は、コンテンツの種類(映像、音声、テキスト等)ごとに、その受信装置1が提示する能力を有しているか否かを表す。図示する例では、「video」が「disavailable」(提示不可。「disavailable」の代わりに「unavailable」でもよい。以下において同様。)、「audio」が「disavailable」、「text」が「available」(提示可能)である。また、「media」は、メディアの種類(放送、通信等)ごとに、その受信装置1が受信する能力を有しているか否かを表す。図示する例では、「broadcast」(放送)が「disavailable」(受信不可)、「broadband」(ブロードバンド通信)が「available」(受信可能)である。
なお、受信装置1は、上記のメソッドを呼び出すことによって、他の受信装置1のステータスだけではなく、自装置のステータスを取得することもできる。
つまり、図示する例では、この受信装置1(例えば、スマートミラー)は、映像や音声の再生機能を持たないが、テキストの表示機能を持つ。また、この受信装置1は、放送を受信することができないが、ブロードバンド通信によるコンテンツを受信することができる。
本実施形態では、TV-Aがクライアントして、サーバーであるスマートミラーにコンテンツを提示するための制御を行う際に、次のような手順とすることができる。即ち、TV-Aは、まず、スマートミラーに対して、スマートミラーの受信装置1としてのステータスを取得するための要求を行う。つまり、TV-Aのクライアント機能部18は、スマートミラーのサーバー機能部17に対して、図13を参照しながら説明したメソッドを発行する。スマートミラーは、そのTV-Aからの問い合わせに応じて、自装置のステータスを返答する。これにより、TV-Aは、スマートミラーが、映像と音声を再生することができず、テキストを表示することができることを把握する。また、TV-Aは、スマートミラーが、放送信号を受信することはできず、通信によるデータを受信することはできることを把握する。この把握に基づいて、TV-Aは、サーバー装置2のコンテンツ管理部22に、そのスマートミラーのデバイス性能に対して最適なコンテンツの種類を問い合わせる。TV-Aは、コンテンツ管理部22からの回答に基づいて、スマートミラーに適したコンテンツを提示させるように、制御を行うことができる。
図14は、TV-Aが、サーバー装置2のコンテンツ管理部22に対して上記の問い合わせを行う場合のメソッドを示す概略図である。図示する通り、メソッドは、「HTTP POST」である。このメソッドの実行時に、TV-Aからサーバー装置2のコンテンツ管理部22に対して渡される引数は、次の通りである。即ち、「body」は、「my_status」と「to_status」とを含む。これらのうち、「my_status」は、問い合わせを行う側のTV-Aのステータスである。また、「to_status」は、コンテンツ視聴の引き継ぎ先の受信装置1(即ち、スマートミラー)のステータスである。なお、TV-Aは、前述のメソッドを用いて、自装置のステータスも、スマートミラーのステータスも、取得可能である。
図14に示す例では、「my_status」内において、「media」は「broadcast」であり、即ち、これはTV-Aは放送を受信していることを表している。また、「my_status」内における「source」は、TV-Aが受信中の放送サービスを特定する情報を表している。具体的には、放送サービスは、service_id(1024)と、original_network_id(32736)と、transport_stream_id(32736)とによって、特定されている。また、「to_status」内において、「media」は「broadband」であり、これは、引き継ぎ先の受信装置1(スマートミラー)が通信を受信することを指定するものである。また、「to_status」内における「performance」は、引き継ぎ先の受信装置1(スマートミラー)が提示できるコンテンツの種類を表している。具体的には、引き継ぎ先の受信装置1は、「video」(映像)および「audio」(音声)については「disavailable」(提示不可)であり、「text」(テキスト)については「available」(提示可能)であることを表している。
図15は、図14に示したTV-Aからコンテンツ管理部22への問合せに対する、コンテンツ管理部22からTV-Aへのレスポンスの例を示す概略図である。即ち、サーバー装置2のコンテンツ管理部22からTV-Aへは、図15のBODYに例示するデータが返送される。図示する例では、サーバー装置2のコンテンツ管理部22が返した最適なコンテンツは、「text」(テキストのコンテンツ)として、URL「http://sample.html」で指示されるコンテンツである。図14に示した問い合わせにおいて「video」(映像)および「audio」(音声)がそれぞれ「disavailable」(提示不可)であったため、サーバー装置2のコンテンツ管理部22は、映像および音声のそれぞれのコンテンツに関するURL等を返していない(ヌル文字列)。
図16は、図15に示した応答をコンテンツ管理部22から得たTV-Aが、引き継ぎ先の受信装置1(スマートミラー)に対して実行するリクエスト(コンテンツ表示要求)の例を示す概略図である。図示するように、このリクエストは、引数として、「resource」(リソース)および「source」(ソース)を含む。「resource」は、TV-Aが受信して表示していた放送サービスを特定している情報を含んでいる。また、「source」は、リクエスト先である受信装置1(スマートミラー)が提示すべきコンテンツを特定する情報を含んでいる。本例におけるこのリクエストでは、受信装置1(スマートミラー)が提示すべきコンテンツは、図15においてコンテンツ管理部22が提示した通りの、「text」のコンテンツ(URLは、「http://sample.html」)である。スマートミラーのコンテンツ提示能力が既にわかっているため、このリクエストには、映像のコンテンツや音声のコンテンツの情報は、含まれない。
図16に示したメソッドでは、引き継ぎ先である受信装置1(スマートミラー)が表示すべきコンテンツの情報(要素「source」によって指定)だけではなく、元々の受信装置1(TV-A)が表示していたコンテンツの情報(要素「resource」によって指定)も、引数として渡される。この要素「resource」の情報を引き渡していくことにより、さらに別の受信装置1(例えば、スマートフォン等)に引き継ぐときに、元のコンテンツに基づいて引き継ぎ先の受信装置1に最適なコンテンツを決定することができる。
図17、図18、図19、図20は、本実施形態の動作例に対応する、各装置のより詳細な処理のシーケンスを示すシーケンス図である。以下、これらの図に沿って、処理のシーケンスの例を説明する。
まず図17のステップS201において、視聴者装置3は、TV-Aのサーバー機能部17に、G局(放送局)が放送するコンテンツの視聴を開始するための指示を送信する。視聴者装置3は、例えば、テレビのリモコン装置であり、赤外線信号を用いて、上記の指示を送信する。
次にステップS202において、TV-Aのサーバー機能部17は、コンテンツ表示部14に対して、コンテンツ表示ONを指示する。このとき、「G局」が指定される。これにより、TV-Aは、指示されたG局の放送信号の受信を開始する。コンテンツ表示部14は、画面へのコンテンツの表示を開始する。
次にステップS203において、TV-Aのコンテンツ表示部14は、サーバー機能部17に対してレスポンス(OK)を返答する。サーバー機能部17は、コンテンツの表示が成功したことを把握する。
次にステップS204において、TV-Aのサーバー機能部17は、状態管理部15に対して、表示状態を報告する。つまり、サーバー機能部17は、コンテンツの表示が成功していることを状態管理部15に報告する。
次にステップS205において、状態管理部15は、状態取得部16に対して、状態取得の開始を要求する。これにより、状態取得部16は、サーバー装置2の位置判定部211からの状態の取得を開始する。
次にステップS206において、TV-Aの状態取得部16は、サーバー装置2の位置判定部211に対して、位置情報を要求する。
次にステップS207において、サーバー装置2の位置判定部211は、ステップS206の要求に応じて、TV-Aの状態取得部16に対して位置情報を返答する。位置情報は、視聴者の位置を表す情報である。本ステップで返される位置情報は「位置A」を示している。
S208においては、TV-Aの状態取得部16は、ステップS206と同様に、位置判定部211に対して、位置情報を要求する。また、ステップS209においては、位置判定部211は、S207と同様に、TV-Aの状態取得部16に対して、位置情報を返す。本ステップにおいても、位置情報は「位置A」を示している。
以後も、TV-Aの状態取得部16は、所定の時間間隔で、サーバー装置2の位置判定部211に対する、位置情報の要求を繰り返す。サーバー装置2の位置判定部211は、TV-Aの状態取得部16からの要求に応じて、位置情報を繰り返し、返す。視聴者の位置が「位置A」の近傍である限り、位置判定部211が返す位置情報は「位置A」を示している。
次にステップS210において、TV-Aの状態取得部16は、サーバー装置2の位置判定部211に対して、位置情報を要求する。
次にステップS211において、サーバー装置2の位置判定部211は、ステップS210の要求に応じて、TV-Aの状態取得部16に対して位置情報を返答する。ここで、位置情報が変化している。即ち視聴者の移動に伴って、TV-Aに渡される位置情報は「位置B」に変わっている。このサーバー装置2からの返答を受けたTV-Aの状態取得部16は、位置がAからBに変更されたことを認識する。
次にステップS212において、TV-Aの状態取得部16は、状態管理部15に対して位置変更検知(位置B)を通知する。これにより、状態管理部15は、位置情報の変化を把握する。即ち、状態管理部15は、最新の時点での位置情報が「位置B」であることを把握する。
図18に移って、ステップS221において、TV-Aの状態管理部15は、上記の「位置B」に対応する受信装置1であるスマートミラーに対する制御を、クライアント機能部18に要求する。
次にステップS222において、TV-Aのクライアント機能部18は、スマートミラーのサーバー機能部17に対して、ステータスの取得を要求する。この要求は、図13を参照しながら説明したメソッドを呼び出すことによって行われる。
次にステップS223において、スマートミラーのサーバー機能部17は、ステップS222における要求に対応して、自装置のステータスの情報を、TV-Aのクライアント機能部18に返す。ここで返されるデータには、スマートミラーの、コンテンツの受信および提示についての能力の情報が含まれる。具体的には、スマートミラーが、通信(broadband)によるコンテンツの受信と、テキストによるコンテンツの提示の能力を持つことを表す情報が、TV-Aに返される。また、図13においても例示した通り、スマートミラーは、放送を受信する能力や、映像あるいは音声を提示する能力を、持たない。
次にステップS224において、TV-Aのクライアント機能部18は、状態管理部15に対して、スマートミラーから取得したステータスの情報を報告する。この報告には、ステップS223においてTV-Aが取得したレスポンスの情報が含まれる。
次にステップS225において、TV-Aの状態管理部15は、サーバー装置2のコンテンツ管理部22に対して、問い合わせを行う。具体的には、状態管理部15は、コンテンツの提示を引き継ぐ先であるスマートミラーの能力、およびTV-A自身が受信していたコンテンツ(サービス)を特定する情報を送信するとともに、スマートミラーの能力に適したコンテンツを問い合わせる。この問い合わせは、図14を参照しながら説明したメソッドを呼び出すことによって行われる。
次にステップS226において、サーバー装置2のコンテンツ管理部22は、ステップS225の問い合わせに対応するレスポンスを、TV-Aの状態管理部15に返す。このレスポンスは、図15に例示したレスポンスに相当するものである。これにより、TV-Aの状態管理部15は、視聴者の移動先に設けられているスマートミラーの能力に適したコンテンツを特定する。例えば、状態管理部15は、そのレスポンスに含まれるコンテンツのURLを取得する。状態管理部15は、そのURLをクライアント機能部18に知らせる。
次に、図19に移って、ステップS231において、TV-Aのクライアント機能部18は、スマートミラーのサーバー機能部17に対して、コンテンツ表示要求を行う。このとき、クライアント機能部18は、ステップS226においてコンテンツ管理部22から渡されたコンテンツのURLを指定する。このコンテンツは、TV-Aが表示していたG局の放送コンテンツの関連コンテンツである。本ステップにおける表示要求は、図16に例示したリクエストに相当する。
次にステップS232において、スマートミラー側のサーバー機能部17は、スマートミラーのコンテンツ表示部14に対して、ステップS231において指定されたコンテンツを表示するよう指示する。これにより、スマートミラーのコンテンツ表示部14は、指定されたURLを用いて受信したテキストのコンテンツを、画面に表示する。
次にステップS233において、スマートミラーのコンテンツ表示部14は、スマートミラーのサーバー機能部17に対して、レスポンス(OK)を返す。サーバー機能部17は、これにより、テキストコンテンツの表示が成功していることを把握する。
次にステップS234において、スマートミラーのサーバー機能部17は、TV-Aのクライアント機能部18に対して、レスポンス(OK)を返す。TV-Aは、これにより、引き継ぎ先である受信装置1(スマートミラー)で、コンテンツの表示が成功したことを把握する。
次にステップS235において、TV-Aのクライアント機能部18は、状態管理部15に対して、表示状態報告を送信する。これにより、状態管理部15は、スマートミラーにおいてコンテンツの表示が成功したことを把握する。これを受けて、状態管理部15は、次に、自装置(TV-A)の表示をOFFにする。
次にステップS236において、TV-Aの状態管理部15は、サーバー機能部17に対して自TV制御要求を送信する。本ステップでの制御の内容は、TV-A自身の電源OFFである。この要求は、図7(第2実施形態)で示したメソッドに相当する。
次にステップS237において、TV-Aのサーバー機能部17は、ステップS236で受けた要求に基づいて、コンテンツ表示部14に対してコンテンツ表示OFFを指示する。これにより、TV-Aは、コンテンツの受信および提示を中止する。
次にステップS238において、TV-Aのコンテンツ表示部14は、サーバー機能部17に対してレスポンス(OK)を返す。これにより、サーバー機能部17は、コンテンツ表示OFFの制御が成功したことを把握する。
次にステップS239において、TV-Aのサーバー機能部17は、状態管理部15に対して、表示状態を報告する。これにより、状態管理部15は、コンテンツの表示が終了したことを把握する。これを受け、状態管理部15は、TV-A自身の電源をOFFにするよう制御を行うことができる。
図20に移って、スマートミラー側の動作を引き続いて説明する。スマートミラーのサーバー機能部17は、ステップS234(図19)においてレスポンスをTV-A側に送信した後、ステップS251において、スマートミラーの状態管理部15に対して表示状態報告を送信する。
次にステップS252において、スマートミラーの状態管理部15は、状態取得部16に対して、状態取得開始を要求する。
次にステップS253において、スマートミラーの状態取得部16は、サーバー装置2の位置判定部211に、位置情報要求を送信する。
次にステップS254において、サーバー装置2の位置判定部211は、ステップS253でのスマートミラーからの要求に応じて、位置情報を、スマートミラーの状態取得部16に返答する。この位置情報は「位置B」を示している。つまり、視聴者が位置Bに居ることを表している。
以後、スマートミラーの状態取得部16は、所定の時間間隔で、繰り返し、サーバー装置2の位置判定部211に対して、位置情報要求を送信する。この要求に対応し、サーバー装置2の位置判定部211は、位置情報を返答する。視聴者が移動しない限りは、位置判定部211が送信する位置情報は「位置B」のままである。この繰り返しの処理(スマートミラーによる位置情報の取得の処理)は、ステップS255、S256、・・・、S257、S258の処理にあたる。
一方、ステップS259において、視聴者装置3(例えば、スマートミラーの操作パネル)は、視聴者の操作等に基づいて、視聴終了(OFF)の指示を、スマートミラーのサーバー機能部17に送信する。サーバー機能部17は、この指示を受信する。
次にステップS260において、スマートミラーのサーバー機能部17は、コンテンツ表示部14に対して、コンテンツ表示OFFを指示する。コンテンツ表示部14は、受信していたコンテンツの受信を中止させ、コンテンツの表示を中止する。
次にステップS261において、スマートミラーのコンテンツ表示部14は、サーバー機能部17に対して、レスポンス(OK)を返答する。これにより、サーバー機能部17は、コンテンツの表示が終了したことを把握する。
次にステップS262において、スマートミラーのサーバー機能部17は、状態管理部15に対して表示状態報告を送信する。これにより、状態管理部15は、スマートミラーにおけるコンテンツの表示が終了したことを把握する。
次にステップS263において、状態管理部15は、状態取得部16に対して、状態取得終了要求を送信する。これにより、状態取得部16は、それ以後、サーバー装置2の位置判定部211に対する位置情報の要求を行わなくなる。
以上で、本実施形態の動作例のシーケンスが終了する。以上のように、本実施形態によれば、視聴者が特に操作を行わなくても、視聴者の移動先の受信装置1の能力に応じたコンテンツを、移動先の受信装置1が受信し、提示することができる。本実施形態のシステムは、移動先の受信装置1のコンテンツ受信能力およびコンテンツ提示能力に応じて、移動先の受信装置1における最適なコンテンツを特定することができる。
[第3実施形態の変形例]
スマートミラーの位置Bから、視聴者がさらに別の部屋(位置C)に移動して、例えばスマートフォンを用いて、関連するコンテンツを受信するようにしてもよい。スマートフォンはウェブブラウザーの機能を持っている。つまり、スマートフォンは、インターネット経由で配信されるコンテンツを提示することができる。なお、このとき、元々受信していたG局のサービスの識別情報を、スマートミラー経由で、位置Cのスマートフォンまで引き渡してよい。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。なお、前実施形態までにおいて既に説明した事項については以下において説明を省略する場合がある。ここでは、本実施形態に特有の事項を中心に説明する。
図21は、第4実施形態によるコンテンツ提示システムの概略構成を示すブロック図である。図示するように、本実施形態のコンテンツ提示システムは、テレビ65、67および68と、ラジオ66と、サーバー装置2と、通信ネットワーク9とを含んで構成される。
テレビ65や68は、第2実施形態で説明したテレビ61や62と同様の機能を持つ装置である。テレビ65や68は、第1実施形態で説明した受信装置1の一種である。テレビ65は、家A内の位置Aに設置される。テレビ68は、家B内の位置Bに設置される。
テレビ67は、いわゆるワンセグ(1セグメント)テレビである。テレビ67は、第1実施形態で説明した受信装置1の一種である。テレビ67の放送コンテンツ受信部12(図1)は、ワンセグ方式によるテレビ放送のチューナーの機能を持つものである。テレビ67は、自動車内に設置されている。
ラジオ66は、音声のみによる放送コンテンツを受信して提示する機能を有する装置である。ラジオ66もまた、第1実施形態で説明した受信装置1の一種である。ラジオ66の放送コンテンツ受信部12(図1)は、ラジオ放送のチューナーの機能を持つものである。ラジオ66は、音声によるコンテンツを提示する機能を有する。ラジオ66は、映像を表示する機能を持たない。ラジオ66は、自動車内に設置されている。
テレビ65、67、68、およびラジオ66は、通信ネットワーク9を介してサーバー装置2に接続することができる。また、テレビ65、67、68、およびラジオ66は、通信ネットワーク9を介して相互に通信することができる。これにより、テレビ65、67、68、およびラジオ66は、クライアントあるいはサーバーとなって、相互に制御を行うことができる。つまり、ある受信装置1(ここでは、テレビ65、67、68、およびラジオ66)は、他の受信装置1の電源をON/OFFしたり、特定のコンテンツを受信して表示させるように制御したりすることができる。通信ネットワーク9は、インターネットや、近距離無線通信などを用いて構成される。
本実施形態において、サーバー装置2の状態判定部21は、複数の状況を組み合わせた条件に基づいて、状態を判定する場合がある。言い換えれば、複数の状況の組合せに基づいて、コンテンツ表示の引き継ぎ先の受信装置1が決定される場合があり得る。具体例としては、次の通りである。視聴者が家A内に居る場合には、状態判定部21は、状態が「家A内」であると判定する。この場合に、視聴者が視聴可能な受信装置1は、テレビ65(以後、「TV-A」と呼ぶ場合がある)である。視聴者が家B内に居る場合には、状態判定部21は、状態が「家B内」であると判定する。この場合に、視聴者が視聴可能な受信装置1は、テレビ68(以後、「TV-B」と呼ぶ場合がある)である。視聴者が自動車内に居て、且つ当該自動車の状態が「運転中」である場合には、状態判定部21は、状態が「自動車内,運転中」であると判定する。この場合に、視聴者が聴取可能な受信装置1は、ラジオ66(以後、単に「ラジオ」と呼ぶ場合がある)である。視聴者が自動車内に居て、且つ当該自動車の状態が「休憩中」である場合には、状態判定部21は、状態が「自動車内,休憩中」であると判定する。この場合に、視聴者が視聴可能な受信装置1は、テレビ67(以後、「TV-O」と呼ぶ場合がある)である。
サーバー装置2内の状態判定部21は、上記のような状態判定を行うために、位置判定部211および車両状態判定部212による判定結果を利用する。位置判定部211や車両状態判定部212が判定を行うための方法については、既に説明した通りである。
本実施形態が想定するユースケースは次の通りである。第2実施形態の場合と同様に、サーバー装置2の位置判定部211は、視聴者の位置の情報を得る。また、サーバー装置2の車両状態判定部212は、少なくとも、自動車の状態が「運転中」であるか「休憩中」であるかを判定することができる。サーバー装置2の状態判定部21は、位置判定部211からの情報と、車両状態判定部212からの情報とに基づいて、総合的な状態を判定し、受信装置1に伝達することができる。TV-A、TV-B、TV-O、ラジオは、それぞれ、サーバー装置2の状態判定部21に対して、状態を問い合わせることができる。TV-A、TV-B、TV-O、ラジオのそれぞれは、サーバー装置2から得る状態に基づいて、自装置が、サーバーとして機能すべきであるかクライアントとして機能すべきであるかを決定することができる。
例えば、サーバー装置2から得られる状態が「家A内」である場合には、TV-Aはサーバーとして機能し、他の受信装置1はクライアントとして機能する。また、サーバー装置2から得られる状態が「家B内」である場合には、TV-Bはサーバーとして機能し、他の受信装置1はクライアントとして機能する。また、サーバー装置2から得られる状態が「自動車内,運転中」である場合には、ラジオはサーバーとして機能し、他の受信装置1はクライアントとして機能する。また、サーバー装置2から得られる状態が「自動車内,休憩中」である場合には、TV-Oはサーバーとして機能し、他の受信装置1はクライアントとして機能する。
後で図22から図26までを参照しながら説明するシーケンスでは、視聴者の行動と、それに伴うTV-A、TV-B、TV-O、ラジオの動作は、次の通りである。即ち、視聴者は、最初に、家A内に設けられたTV-Aの電源をONにして、放送局Gが放送するテレビ番組を視聴している。つまり、TV-Aは放送局Gのテレビ番組(コンテンツ。例えば、野球中継。)を受信し、提示している。視聴者は、次に、テレビに対するリモコン等の操作を行うことなく、家A内から自動車内に移動し、自動車の運転を開始する。この視聴者の移動に合わせて、TV-Aは、テレビ番組の提示を中止する。一方、上記の視聴者の移動に合わせて、自動車内のラジオは、自動的に、TV-Aが提示していたテレビ用のコンテンツに関連するラジオ用のコンテンツ(例えば、前記の野球中継と同じ試合を実況するラジオの野球中継)の受信および提示を開始する。視聴者は、ラジオに切り替えて、野球の実況を聴取することができる。次に、視聴者が運転する自動車は、パーキングエリア等に駐車し「休憩中」の状態となる。この状態の変化に合わせて、ラジオは、ラジオ番組の提示を中止する。一方、「休憩中」となったために、自動車内のTV-Oは、TV-Aが提示していたテレビ用のコンテンツのワンセグの信号を受信し、当該コンテンツの提示を開始する。視聴者は、操作を行うことなく、ラジオからワンセグテレビに切り替えて野球の実況を視聴することができる。さらに、視聴者は自動車の運転を再開し(状態が「自動車内,運転中」となることによって、再びラジオによる提示に切り替わる)、家Bに向かう。そして、視聴者が、家B内に居る状態になると、ラジオは、ラジオ番組の提示を中止する。一方、家B内のTV-Bは、TV-Aが提示していたテレビ用のコンテンツ(フルセグ)の信号を受信し、当該コンテンツの提示を開始する。
上記のユースケースにおいて、視聴者がコンテンツの視聴のために行う操作は、最初のTV-Aでの視聴開始の操作と、最後のTV-Bでの視聴終了(電源OFF)の操作だけである。TV-Aにおけるコンテンツ提示の終了や、ラジオにおけるコンテンツ提示の開始および終了や、TV-Oにおけるコンテンツ提示の開始および終了や、TV-Bにおけるコンテンツ提示の開始は、自動的に行われる。つまり、視聴者の操作を必要としない。
図22、図23、図24、図25、図26は、本実施形態の動作例に対応する、各装置の処理のシーケンスを示すシーケンス図である。以下、これらの図に沿って、処理のシーケンスの例を説明する。
まず図22のステップS301において、視聴者装置3は、TV-Aのサーバー機能部17に、G局(放送局)が放送するコンテンツの視聴を開始するための指示を送信する。視聴者装置3は、例えば、テレビのリモコン装置である。
次にステップS302において、TV-Aは、ステップS301で指定されたコンテンツの受信および提示を開始する。また、これに伴って、TV-Aは、サーバー装置2の状態判定部21からの状態の取得を開始する。
次にステップS303において、TV-Aの状態取得部16は、サーバー装置2の状態判定部21に対して、状態情報要求を送信する。
次にステップS304において、サーバー装置2の状態判定部21は、ステップS303におけるTV-Aからの要求に応じて、その時点で把握している状態の情報を、TV-Aの状態取得部16に対して返答する。なお、このときの状態は、「家A内」である。つまり、視聴者は家A内に居ることが、状態判定部21によって把握されている。
以後も、TV-Aの状態取得部16は、所定の時間間隔ごとに、サーバー装置2の状態判定部21に対して状態情報を要求する。サーバー装置2の状態判定部21は、その要求に応じて、状態情報を返答する。視聴者が家A内に居ることが検知されている限りは、状態情報は「家A内」である。ステップS305におけるTV-Aからサーバー装置2への状態情報要求も、ステップS306におけるサーバー装置2からTV-Aへの状態情報返答も、その一つである。
次にステップS307において、TV-Aの状態取得部16は、サーバー装置2の状態判定部21に対して、状態情報要求を送信する。このとき、視聴者は、家A内から出て、自動車内に居り、且つその自動車の運転中である。サーバー装置2の位置判定部211は、例えば、自動車内に設置されたカメラからの映像の状況や、自動車から発信された信号等を基に、状態が「自動車内,運転中」であることを把握している。
次にステップS308において、サーバー装置2の状態判定部21は、ステップS307におけるTV-Aからの要求に応じて、その時点で把握している状態の情報を、TV-Aの状態取得部16に対して返答する。即ち、状態判定部21は、「自動車内,運転中」という状態情報を、TV-Aの状態取得部16に対して返答する。これにより、TV-Aは、状態情報の変化を把握する。また、取得した状態が「自動車内,運転中」であるため、TV-Aは、次に引き継ぐ先の受信装置1は、ラジオであることを把握する。
次にステップS309において、TV-Aのクライアント機能部18は、ラジオのサーバー機能部17に対して、ステータス取得要求を送信する。
次にステップS310において、ラジオは、ステップS309において受信した要求に対応して、ステータスレスポンスをTV-Aに対して返す。このラジオからのレスポンスは、ラジオのステータスの情報を含む。即ち、このレスポンスは、ラジオが、ラジオ放送を選局・受信することが可能であるという情報を含む。ラジオ放送は、AM(振幅変調)あるいはFM(周波数変調)の電波によるものであってもよいし、インターネット経由(インターネットプロトコル)での配信によるものであってもよい。また、このレスポンスは、ラジオが、音声のコンテンツを提示可能である(映像のコンテンツを提示することは不可能である)という情報を含む。
次にステップS311において、TV-Aは、ステップS310で受信したラジオのステータス情報と、TV-A自身が受信していた放送コンテンツを特定する情報とを用いて、サーバー装置2のコンテンツ管理部22に、コンテンツ問合せを行う。
次にステップS312において、サーバー装置2のコンテンツ管理部22は、TV-Aが提示していた放送コンテンツ(例えば、テレビの野球中継)と、ラジオのステータス(能力)とに基づく最適なコンテンツの情報を、ステップS311での問い合わせへのレスポンスとして、TV-Aに送信する。ここでTV-Aに返されるコンテンツは、例えば、TV-Aが再生していた野球中継と、同じ試合を中継するラジオの野球中継(G局のテレビコンテンツの関連コンテンツ)である。
次に図23に移って、ステップS321において、TV-Aは、ラジオに対して、コンテンツ提示要求を送信する。ここで要求されるコンテンツは、TV-Aが再生していたコンテンツの関連コンテンツである。この関連コンテンツは、例えば、「ラジオ1」局が放送するラジオのコンテンツである。
次にステップS322において、ラジオは、ステップS321で受信した要求に基づいて、指定されたコンテンツの受信および提示を開始する。
次にステップS323において、ラジオは、TV-Aに対して、レスポンス(OK)を送信する。これにより、TV-Aは、ラジオでのコンテンツ提示が正常に行われたことを把握する。
次にステップS324において、TV-Aは、ステップS323で受信したレスポンスに基づいて、TV-A自身のコンテンツ表示を終了させる。即ち、TV-AはTV-A自身の電源をOFFするように制御する。
一方、ステップS325において、ラジオの状態取得部16は、サーバー装置2の状態判定部21に対して、状態情報要求を送信する。
次にステップS326において、サーバー装置2の状態判定部21は、ステップS325におけるラジオからの要求に応じて、状態の情報をラジオの状態取得部16に対して返答する。なお、このときの状態は、「自動車内,運転中」である。この状態である場合には、ラジオは、現在のコンテンツの受信および提示を続ける。
以後も、ラジオの状態取得部16は、所定の時間間隔ごとに、サーバー装置2の状態判定部21に対して状態情報を要求する。サーバー装置2の状態判定部21は、その要求に応じて、状態情報を返答する。ステップS327におけるラジオからサーバー装置2への状態情報要求、および、ステップS328におけるサーバー装置2からラジオへの状態情報返答も、その一つである。
次にステップS329において、ラジオの状態取得部16は、サーバー装置2の状態判定部21に対して、状態情報要求を送信する。このとき、状態は、「自動車内,休憩中」に変わっている。
次にステップS330において、サーバー装置2の状態判定部21は、ステップS329におけるラジオからの要求に応じて、状態情報を、ラジオの状態取得部16に対して返答する。即ち、状態判定部21は、「自動車内,休憩中」という状態情報を、ラジオの状態取得部16に対して返答する。これにより、ラジオは、状態情報の変化を把握する。また、取得した状態が「自動車内,休憩中」であるため、ラジオは、次に引き継ぐ先の受信装置1がTV-Oであることを把握する。
次にステップS331において、ラジオのクライアント機能部18は、TV-Oのサーバー機能部17に対して、ステータス取得要求を送信する。
次にステップS332において、TV-Oは、ステップS331において受信した要求に対応して、ステータスレスポンスをラジオに対して返す。これにより、ラジオは、TV-Oが、ワンセグ放送を受信可能であることと、ワンセグに対応した品質の映像および音声を提示可能であることを、把握する。ここで、ラジオは、サーバー装置2のコンテンツ管理部22に対して、TV-Oに最適なコンテンツを問い合わせてもよい。また、ラジオは、元々TV-Aにおいて再生されていたG局の放送コンテンツに対応するワンセグのコンテンツを、予め設定された情報等に基づいて決定してもよい。いずれかの方法で、ラジオは、ワンセグによる関連コンテンツを特定するための情報を取得する。
次に図24に移って、ステップS341において、ラジオは、TV-Oに対して、コンテンツ提示要求を送信する。ここで要求されるコンテンツは、ステップS332において説明したワンセグ放送用の関連コンテンツ(例えば、野球中継)である。
次にステップS342において、TV-Oは、ステップS341で受信した要求に基づいて、指定されたコンテンツの受信および提示を開始する。
次にステップS343において、TV-Oは、ラジオに対して、レスポンス(OK)を送信する。これにより、ラジオは、TV-Oでのコンテンツ提示が正常に行われたことを把握する。
次にステップS344において、ラジオは、ステップS343で受信したレスポンスに基づいて、ラジオによるコンテンツ提示を終了させる。即ち、ラジオは自装置の電源OFFの制御を行う。
一方、ステップS345において、TV-Oの状態取得部16は、サーバー装置2の状態判定部21に対して、状態情報要求を送信する。
次にステップS346において、サーバー装置2の状態判定部21は、ステップS345におけるTV-Oからの要求に応じて、状態情報をTV-Oの状態取得部16に対して返答する。このときの状態は、「自動車内,休憩中」である。この状態である場合には、TV-Oは、現在のコンテンツの受信および提示を続ける。
以後も、所定時間間隔ごとに、TV-Oの状態取得部16からサーバー装置2の状態判定部21への状態情報要求が送信される。その都度、サーバー装置2の状態判定部21は、状態情報をTV-Oに対して返答する。ステップS347およびステップS348における要求と返答も、同様である。
次にステップS349において、TV-Oの状態取得部16は、サーバー装置2の状態判定部21に対して、状態情報要求を送信する。このときの状態は、再び、「自動車内,運転中」に変わっている。
次にステップS350において、サーバー装置2の状態判定部21は、ステップS349におけるTV-Oからの要求に応じて、状態情報を返答する。つまり、状態判定部21は、「自動車内,運転中」という状態情報を、TV-Oの状態取得部16に対して返答する。これにより、TV-Oは状態情報の変化を把握する。また、TV-Oは、次に引き継ぐ先の受信装置1が、再びラジオであることを把握する。
次にステップS351において、TV-Oのクライアント機能部18は、ラジオのサーバー機能部17に対して、ステータス取得要求を送信する。
次にステップS352において、ラジオは、TV-Oに対して、ステータスレスポンスを返送する。ここでのラジオからのステータスレスポンスの内容は、ステップS310においてTV-Aが受信したものと同様である。ここでは詳細な説明を省略するが、TV-Oは、例えばサーバー装置2のコンテンツ管理部22に問い合わせるなどといった方法を用いて、ラジオで再生するための最適なコンテンツの情報を把握する。
次に図25に移って、ステップS361において、TV-Oは、ラジオに対して、コンテンツ提示要求を送信する。ここで指定される関連コンテンツは、例えば、「ラジオ1」局が放送するラジオのコンテンツである。
次にステップS362において、ラジオは、ステップS361で受信した要求に基づいて、指定されたコンテンツの受信および提示を開始する。
次にステップS363において、ラジオは、TV-Oに対して、レスポンス(OK)を送信する。
次にステップS364において、TV-Oは、ステップS363で受信したレスポンスに基づいて、TV-O自身のコンテンツ表示を終了させる。即ち、TV-Oは、自装置の電源OFFの制御を行う。
ステップS365、S366、S367、S368、・・・の処理は、既に説明した図23のステップS325、S326、S327、S328、・・・の処理と同様である。よって、ここでは詳細な説明を省略する。
次にステップS369において、ラジオの状態取得部16は、サーバー装置2の状態判定部21に対して、状態情報要求を送信する。このとき、状態は「家B内」に変わっている。
次にステップS370において、サーバー装置2の状態判定部21は、ラジオからの要求に応じて、状態情報をラジオの状態取得部16に対して返答する。このときラジオに返される状態情報は「家B内」である。これにより、ラジオは、状態情報の変化を把握する。また、ラジオは、次に引き継ぐ先の受信装置1がTV-Bであることを把握する。
次にステップS371において、ラジオのクライアント機能部18は、TV-Bのサーバー機能部17に対して、ステータス取得要求を送信する。
次にステップS372において、TV-Bのサーバー機能部17は、ステータスレスポンスをラジオのクライアント機能部18に対して返す。これにより、ラジオは、TV-Aが、テレビ放送(フルセグのテレビ)を受信することが可能であり、映像および音声を提示可能であることを把握する。ここで、ラジオは、例えば、元々のTV-Aが再生していた放送コンテンツ(第3実施形態の図16を参照しながら説明した要素「resource」によって特定されるコンテンツ)が、TV-Bにおいても再生されるべきであることを把握する。
図26に移って、ステップS381において、ラジオは、TV―Bに対してコンテンツ提示要求を送信する。ここで指定されるコンテンツは、G局の放送コンテンツである。
次にステップS382において、TV-Bは、ステップS381で指定されたコンテンツの受信および提示を開始する。
次にステップS383において、TV-Bは、ラジオに対してレスポンス(OK)を送信する。このレスポンスは、ステップS381でのラジオからの要求に対応する。
次にステップS384において、ラジオは、自装置におけるコンテンツの提示を停止する。また、ラジオは、自装置の電源OFFの制御を行う。
一方で、TV-Bは、状態情報の取得を開始する。即ち、ステップS385において、TV-Bの状態取得部16は、サーバー装置2の状態判定部21に対して、状態情報要求を送信する。
次にステップS386において、サーバー装置2の状態判定部21は、TV-Bからの要求に応じて、状態情報をTV-Bの状態取得部16に対して返答する。このときの状態情報は「家B内」である。つまり視聴者は家B内に居ることが、状態判定部21によって把握されている。
ステップS387における状態情報要求の処理、およびステップS388における状態情報返答(状態:家B内)の処理は、それぞれ、上記のステップS385の処理、およびステップS386の処理と同様である。以後も、所定時間間隔ごとに、同様に、状態情報要求と、その要求に対応する状態情報返答が、繰り返される。
ここで、TV-Bが放送コンテンツを受信、再生している途中で、視聴者は、TV-Bにおけるコンテンツの視聴を停止するために、視聴者装置3を操作する。これにより、ステップS389において、視聴者装置3は、TV-Bのサーバー機能部17に対して視聴停止の信号を送信する。
次にステップS390において、TV-Bは、コンテンツ表示部14によるコンテンツの提示を停止する。TV-Bは、そのコンテンツの受信も停止する。さらに、TV-Bは、自装置の電源OFFの制御を行う。これにより、TV-Bの電源は切られる。
[第4実施形態の変形例]
関連コンテンツを特定する情報は、受信装置1が必要時にサーバー装置2に問い合わせる代わりに、予め受信装置1に対して配信されているようにしてもよい。例えば、受信装置1は、特定のコンテンツの提示を開始した時点で、そのコンテンツの関連コンテンツの情報を、予め受信していた情報の中から取り出したり、サーバー装置2に問い合わせたりしてもよい。
以上、説明した、複数の実施形態のいずれかによれば、次のような効果が得られる。即ち、あらゆる種類の受信装置1(テレビ、ラジオ、スマートフォン、スマートスピーカー、スマートミラー等)はサーバー(被制御部)とクライアント(制御部)の両方の機能を持つ。これにより、複数の受信装置1は相互に制御し合うことが可能となる。
例えば、視聴者が家の中で部屋間の移動をしたとき(リビングから寝室など)、元に居た部屋のテレビがクライアントとなって、移動先のテレビを制御することができる。これにより、視聴者は、元々視聴していた番組の続きをスムーズに継続して視聴することができる。また、受信装置1の性能に合わせて、受信装置1にコンテンツを提示させることができるようになる。例えば、クライアントであるテレビが、サーバーであるスマートフォン(放送受信機能を持たない)に対してコンテンツの提示を要求するときには、例えばスマートフォンには、通信による配信の関連コンテンツを提示させることができる。
また、例えば、視聴者がリビングから洗面所に移動したときに、視聴者がリビングのテレビで視聴していた番組の続きに関する情報(例えば、スポーツの試合における得点情報)を、洗面所のスマートミラーにテキストデータとして表示することも可能となる。
図27は、第1実施形態から第4実施形態までの各実施形態における受信装置1、サーバー装置2、視聴者装置3といった各装置の内部構成の例を示すブロック図である。各装置は、コンピューターを用いて実現され得る。図示するように、そのコンピューターは、中央処理装置901と、RAM902と、入出力ポート903と、入出力デバイス904や905等と、バス906と、を含んで構成される。コンピューター自体は、既存技術を用いて実現可能である。中央処理装置901は、RAM902等から読み込んだプログラムに含まれる命令を実行する。中央処理装置901は、各命令にしたがって、RAM902にデータを書き込んだり、RAM902からデータを読み出したり、算術演算や論理演算を行ったりする。RAM902は、データやプログラムを記憶する。RAM902に含まれる各要素は、アドレスを持ち、アドレスを用いてアクセスされ得るものである。なお、RAMは、「ランダムアクセスメモリー」の略である。入出力ポート903は、中央処理装置901が外部の入出力デバイス等とデータのやり取りを行うためのポートである。入出力デバイス904や905は、入出力デバイスである。入出力デバイス904や905は、入出力ポート903を介して中央処理装置901との間でデータをやりとりする。バス906は、コンピューター内部で使用される共通の通信路である。例えば、中央処理装置901は、バス906を介してRAM902のデータを読んだり書いたりする。また、例えば、中央処理装置901は、バス906を介して入出力ポートにアクセスする。
なお、上述した実施形態における受信装置1、サーバー装置2、視聴者装置3といった各装置の少なくとも一部の機能をコンピューターで実現することができる。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、DVD-ROM、USBメモリー等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。つまり、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、非一過性の(non-transitory)コンピューター読み取り可能な記録媒体であってよい。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、一時的に、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。