JP7632177B2 - 固体電池 - Google Patents
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Description
また、固体電池は、正極と負極の間に介在する電解質として、有機溶媒を含む電解液に替えて固体電解質を用いるという点で注目されている。
前記固体電解質の粒子の平均粒径D50は、0.7μm未満であり、
前記電極活物質の粒子の平均粒径D50は、0.47μm以上0.63μm以下であることを特徴とする。
前記固体電解質の粒子の平均粒径D50は、0.7μm未満であり、
前記電極活物質の粒子の平均粒径D50は、0.47μm以上0.63μm以下であることを特徴とする。
図1に示すように、固体電池100は、負極集電体11と負極層12と固体電解質層13と正極層14と正極集電体15をこの順に備える。
本開示の電極層は、電極活物質及び固体電解質を含み、必要に応じて導電材、結着材等を含む。
電極層は、正極層又は負極層である。電極層は、種類が異なる電極活物質を含むものを2つ用意することにより一方を正極層、もう一方を負極層として用いてもよい。
電極活物質の粒子の平均粒径D50は、0.47μm以上0.63μm以下である。電極活物質の粒子の比表面積が34m2/g以上62m2/g以下であってもよい。
電極層における固体電解質の粒子の平均粒径D50は、0.7μm未満である。電極層における固体電解質の粒子の平均粒径D50は、0.1μm以上であってもよく、0.3μm以上であってもよく、0.69μm以下であってもよく、0.5μm以下であってもよい。電極層における固体電解質の粒子の比表面積が18.2m2/g以上29.8m2/g以下であってもよい。
正極は、正極層を含み、必要に応じて正極集電体を含む。
正極層は、正極活物質を含み、任意成分として、固体電解質、導電材、及びバインダー等が含まれていてもよい。正極層が正極活物質及び固体電解質を含む場合は、正極層が本開示における電極層であってもよい。
リチウム合金としては、Li-Au、Li-Mg、Li-Sn、Li-Si、Li-Al、Li-B、Li-C、Li-Ca、Li-Ga、Li-Ge、Li-As、Li-Se、Li-Ru、Li-Rh、Li-Pd、Li-Ag、Li-Cd、Li-In、Li-Sb、Li-Ir、Li-Pt、Li-Hg、Li-Pb、Li-Bi、Li-Zn、Li-Tl、Li-Te、及びLi-At等が挙げられる。Si合金としては、Li等の金属との合金等が挙げられ、その他、Sn、Ge、及びAlからなる群より選ばれる少なくとも一種の金属との合金であってもよい。
正極活物質の形状は特に限定されるものではないが、粒子状であってもよい。正極活物質が粒子状である場合、正極活物質は一次粒子であってもよく、二次粒子であってもよい。
正極活物質の表面には、Liイオン伝導性酸化物を含有するコート層が形成されていても良い。正極活物質と、固体電解質との反応を抑制できるからである。
Liイオン伝導性酸化物としては、例えば、LiNbO3、Li4Ti5O12、及び、Li3PO4等が挙げられる。コート層の厚さは、例えば、0.1nm以上であり、1nm以上であっても良い。一方、コート層の厚さは、例えば、100nm以下であり、20nm以下であっても良い。正極活物質の表面におけるコート層の被覆率は、例えば、70%以上であり、90%以上であっても良い。
正極層における固体電解質の含有量は、特に限定されないが、正極層の総質量を100質量%としたとき、例えば1質量%~80質量%の範囲内であってもよい。
正極層における導電材の含有量は特に限定されるものではない。
例えば、正極活物質、及び、必要に応じ他の成分を溶媒中に投入し、撹拌することにより、正極層用スラリーを作製し、当該正極層用スラリーを正極集電体等の支持体の一面上に塗布して乾燥させることにより、正極層が得られる。
溶媒は、例えば酢酸ブチル、酪酸ブチル、メシチレン、テトラリン、ヘプタン、及びN-メチル-2-ピロリドン(NMP)等が挙げられる。
正極集電体等の支持体の一面上に正極層用スラリーを塗布する方法は、特に限定されず、ドクターブレード法、メタルマスク印刷法、静電塗布法、ディップコート法、スプレーコート法、ロールコート法、グラビアコート法、及びスクリーン印刷法等が挙げられる。
支持体としては、自己支持性を有するものを適宜選択して用いることができ、特に限定はされず、例えばCu及びAlなどの金属箔等を用いることができる。
加圧方法としては、特に制限されないが、例えば、平板プレス、及びロールプレス等を用いて圧力を付加する方法等が挙げられる。
正極集電体としては、固体電池の集電体として使用可能な公知の金属を用いることができる。そのような金属としては、Cu、Ni、Al、V、Au、Pt、Mg、Fe、Ti、Co、Cr、Zn、Ge、及びInからなる群から選択される一又は二以上の元素を含む金属材料を例示することができる。正極集電体としては、例えばSUS、アルミニウム、ニッケル、鉄、チタンおよびカーボン等が挙げられる。
正極集電体の形態は特に限定されるものではなく、箔状、及びメッシュ状等、種々の形態とすることができる。正極集電体の厚さは、形状によって異なるものであるが、例えば1μm~50μmの範囲内であってもよく、5μm~20μmの範囲内であってもよい。
負極は、負極層を含み、必要に応じて負極集電体を含む。
負極層は、少なくとも負極活物質を含有し、必要に応じ、固体電解質、導電材、及び、結着剤等を含有する。負極層が負極活物質及び固体電解質を含む場合は、負極層が本開示における電極層であってもよい。
負極活物質としては、グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ(MCMB)、高配向性グラファイト(HOPG)、ハードカーボン、ソフトカーボン、リチウム単体、リチウム合金、Si単体、Si合金、及びLi4Ti5O12等が挙げられる。リチウム合金及びSi合金としては、正極活物質において例示するものと同様のものを用いることができる。
負極活物質の形状は特に限定されず、粒子状、及び板状等が挙げられる。負極活物質が粒子状である場合、負極活物質は一次粒子であってもよく、二次粒子であってもよい。
負極活物質の形状は特に限定されず、粒子状、及び板状等が挙げられる。
負極層に用いられる導電材、及び、結着剤は、正極層において例示するものと同様のものを用いることができる。負極層に用いられる固体電解質は、固体電解質層において例示するものと同様のものを例示することができる。また、負極層に用いられる固体電解質は、電極層において示す固体電解質の粒子の平均粒径、及び、比表面積を有するものを用いることができる。
負極層の厚さは、特に限定されないが、例えば、10~100μmであってもよい。
負極層における負極活物質の含有量は、特に限定されないが、例えば、20質量%~90質量%であってもよい。
負極集電体の材料は、Liと合金化しない材料であってもよく、例えばSUS及び、銅及び、ニッケル等を挙げることができる。負極集電体の形態としては、例えば、箔状及び、板状等を挙げることができる。負極集電体の平面視形状は、特に限定されるものではないが、例えば、円状及び、楕円状及び、矩形状及び、任意の多角形状等を挙げることができる。また、負極集電体の厚さは、形状によって異なるものであるが、例えば1μm~50μmの範囲内であってもよく、5μm~20μmの範囲内であってもよい。
固体電解質層は、少なくとも固体電解質を含む。
固体電解質層に含有させる固体電解質としては、固体電池に使用可能な公知の固体電解質を適宜用いることができ、酸化物系固体電解質、及び硫化物系固体電解質等が挙げられる。
硫化物系固体電解質としては、例えば、Li2S-P2S5、Li2S-SiS2、LiX-Li2S-SiS2、LiX-Li2S-P2S5、LiX-Li2O-Li2S-P2S5、LiX-Li2S-P2O5、LiX-Li3PO4-P2S5、及びLi3PS4等が挙げられる。なお、上記「Li2S-P2S5」の記載は、Li2SおよびP2S5を含む原料組成物を用いてなる材料を意味し、他の記載についても同様である。また、上記LiXの「X」は、ハロゲン元素を示す。上記LiXを含む原料組成物中にLiXは1種又は2種以上含まれていてもよい。LiXが2種以上含まれる場合、2種以上の混合比率は特に限定されるものではない。
硫化物系固体電解質における各元素のモル比は、原料における各元素の含有量を調整することにより制御できる。また、硫化物系固体電解質における各元素のモル比や組成は、例えば、ICP発光分析法で測定することができる。
硫化物系固体電解質の結晶状態は、例えば、硫化物系固体電解質に対してCuKα線を使用した粉末X線回折測定を行うことにより確認することができる。
熱処理温度は、硫化物ガラスの熱分析測定により観測される結晶化温度(Tc)よりも高い温度であればよく、通常、195℃以上である。一方、熱処理温度の上限は特に限定されない。
硫化物ガラスの結晶化温度(Tc)は、示差熱分析(DTA)により測定することができる。
熱処理時間は、ガラスセラミックスの所望の結晶化度が得られる時間であれば特に限定されるものではないが、例えば1分間~24時間の範囲内であり、中でも、1分間~10時間の範囲内が挙げられる。
熱処理の方法は特に限定されるものではないが、例えば、焼成炉を用いる方法を挙げることができる。
固体電解質層中の固体電解質の割合は、特に限定されるものではないが、例えば50質量%以上であり、60質量%以上100質量%以下の範囲内であってもよく、70質量%以上100質量%以下の範囲内であってもよく、100質量%であってもよい。
固体電解質層を形成する方法としては、固体電解質を含む固体電解質材料の粉末を加圧成形する方法等が挙げられる。固体電解質材料の粉末を加圧成形する場合には、通常、1MPa以上2000MPa以下程度のプレス圧を負荷する。
加圧方法としては、特に制限されないが、正極層の形成において例示する加圧方法が挙げられる。
外装体の材質は、電解質に安定なものであれば特に限定されないが、ポリプロピレン、ポリエチレン、及び、アクリル樹脂等の樹脂等が挙げられる。
拘束部材は、積層体に、積層方向の拘束圧力を与えることができればよく、固体電池の拘束部材として使用可能な公知の拘束部材を用いることができる。例えば、積層体の両表面を挟む板状部と、2つの板状部を連結する棒状部と、棒状部に連結され、ねじ構造等により拘束圧力を調整する調整部を有する拘束部材が挙げられる。調整部によって、積層体に所望の拘束圧力を与えることができる。
拘束圧力は、特に限定されるものではないが、例えば、0.1MPa以上であってもよく、1MPa以上であってもよく、5MPa以上であってもよい。拘束圧力を大きくすることで、各層の接触を良好にしやすいという利点があるためである。一方、拘束圧力は、例えば、100MPa以下であってもよく、50MPa以下であってもよく、20MPa以下であってもよい。拘束圧力が大きすぎると、拘束部材に高い剛性が求められ、拘束部材が大型化する可能性があるためである。
固体電池としては、一次電池であっても良く、二次電池であっても良いが、中でも二次電池であってもよい。二次電池は繰り返し充放電が可能である。二次電池は、例えば車載用電池として有用である。また、固体電池は、固体リチウム二次電池、固体リチウムイオン二次電池であってもよい。
固体電池の形状としては、例えば、コイン型、ラミネート型、円筒型、及び角型等を挙げることができる。
本開示において固体電池は、正極と負極の間に介在する電解質層の電解質として、有機溶媒を含む電解液に替えて固体電解質を用いるものであればよく、正極、負極、及び、電解質層が全て固体の材料で構成される全固体電池であってもよい。
この場合、負極材料の粉末、固体電解質材料の粉末、及び正極材料の粉末を加圧成形する際のプレス圧は、通常1MPa以上2000MPa以下程度である。
加圧方法としては、特に制限されないが、正極層の形成において例示した加圧方法が挙げられる。
[負極の作製]
表1に示す物性を有するナノ材料である負極活物質の粒子18.6g、固体電解質として硫化物系固体電解質の粒子17.6g、導電材2.4g、5wt%に希釈した結着剤としてのSBR、分散媒としてのDIBK(ジイソブチルケトン)1.9gを用いた。硫化物系固体電解質は表1の実施例1記載の物性の材料を使用した。ペーストの固形分は31wt%で調整した。混錬装置はフィルミックスを使用し、周速5m/s~30m/sの範囲で調整し、これらの材料を混錬し、負極層ペーストを作製した。フィルミックスのPCホイールには高せん断用を使用した。
得られた負極層ペーストを、負極集電体上にアプリケーターによるブレードコート法により塗工し、100℃30分間の条件で乾燥させ負極集電体上に負極層を有する負極を得た。負極の作製に用いた固体電解質のイオン伝導度の測定結果を表1に示す。
所定の評価用正極、所定の評価用固体電解質層を準備し、正極、固体電解質層、負極を有する固体電池を得た。
[電池特性評価]
固体電池について、上限電圧4.05V~下限電圧2.5VのCCCV充放電を0.1Cで4サイクル行った。その後、固体電池を放電SOC20%に設定し、固体電池の電池抵抗を測定した。直流抵抗の測定は1.7Cで実施した。固体電池の設計容量は0.4Ahとした。結果を表1に示す。
表1に示す物性を有する負極活物質及び固体電解質として硫化物系固体電解質を用いたこと以外は実施例1と同様の方法で負極層ペーストを作成し、固体電池を得た。得られた固体電池について実施例1と同様の方法で電池特性評価を行った。負極の作製に用いた固体電解質のイオン伝導度の測定結果及び固体電池の電池抵抗を測定した結果を表1に示す。
表1に示す物性を有する負極活物質及び固体電解質として硫化物系固体電解質を用いたこと、並びにペーストの固形分は28wt%で調整したこと以外は実施例1と同様の方法で負極層ペーストを作成し、固体電池を得た。得られた固体電池について実施例1と同様の方法で電池特性評価を行った。負極の作製に用いた固体電解質のイオン伝導度の測定結果及び固体電池の電池抵抗を測定した結果を表1に示す。
表2に示す物性を有する負極活物質及び固体電解質として硫化物系固体電解質を用いたこと、並びにペーストの固形分は39wt%で調整したこと以外は実施例1と同様の方法で負極層ペーストを作成し、固体電池を得た。得られた固体電池について実施例1と同様の方法で電池特性評価を行った。負極の作製に用いた固体電解質のイオン伝導度の測定結果及び固体電池の電池抵抗を測定した結果を表2に示す。
表2に示す物性を有する負極活物質及び固体電解質として硫化物系固体電解質を用いたこと、並びにペーストの固形分は35wt%で調整したこと以外は実施例1と同様の方法で負極層ペーストを作成し、固体電池を得た。得られた固体電池について実施例1と同様の方法で電池特性評価を行った。負極の作製に用いた固体電解質のイオン伝導度の測定結果及び固体電池の電池抵抗を測定した結果を表2に示す。
表2に示す物性を有する負極活物質及び固体電解質として硫化物系固体電解質を用いたこと、並びにペーストの固形分は31wt%で調整したこと以外は実施例1と同様の方法で負極層ペーストを作成し、固体電池を得た。得られた固体電池について実施例1と同様の方法で電池特性評価を行った。負極の作製に用いた固体電解質のイオン伝導度の測定結果及び固体電池の電池抵抗を測定した結果を表2に示す。
表2に示す物性を有するナノ材料でない従来の負極活物質の粒子18.6g、表2に示す物性を有する、固体電解質として硫化物系固体電解質の粒子17.6g、導電材2.4g、5wt%に希釈した結着剤としてのSBR、分散媒としてのDIBK(ジイソブチルケトン)1.9gを用いた。ペーストの固形分は38~52wt%で調整した。混錬装置はフィルミックスを使用し、周速5m/s~30m/sの範囲で調整し、これらの材料を混錬し、負極層ペーストを作製した。これ以外は実施例1と同様の方法で固体電池を得た。得られた固体電池について実施例1と同様の方法で電池特性評価を行った。負極の作製に用いた固体電解質のイオン伝導度の測定結果及び固体電池の電池抵抗を測定した結果を表2に示す。
表1~2に示すように、実施例1~6は比較例1~14の電池抵抗よりも低いことがわかる。
比較例1~9では、負極活物質の粒子のD50が比較的小さい場合、固体電解質の粒子のD50が負極活物質の粒子のD50よりも大きいと、分散性が低く電池抵抗が増大したと考えられる。
比較例10~12では、負極活物質の粒子のD50が比較的大きい場合、固体電解質の粒子のD50が負極活物質の粒子のD50と同程度の場合であっても、そもそも負極活物質の粒子のD50が比較的大きいため、電池抵抗が大きいと考えられる。
比較例13~14では、負極活物質の粒子のD50が比較的大きく、固体電解質の粒子のD50がそれよりも比較的大きい場合は、そもそも負極活物質の粒子のD50が比較的大きいため、電池抵抗が大きいと考えられる。
以上のことから、負極層に平均粒径の比較的小さい負極活物質の粒子を使用した場合、従来の大きな平均粒径の固体電解質の粒子を使用すると、分散性が低下し、それに伴い電池特性も低下してしまうことがわかる。一方、平均粒径の比較的小さい負極活物質の粒子と、当該負極活物質の粒子の平均粒径に近付けた固体電解質の粒子とを組み合わせることにより、負極層の分散性が向上し、電池特性が向上(電池抵抗が低減)する事が確認された。正極層の場合も同様に分散性が向上し、電池特性が向上(電池抵抗が低減)すると推察される。
12 負極層
13 固体電解質層
14 正極層
15 正極集電体
100 固体電池
Claims (3)
- 電極活物質及び固体電解質を含む電極層を備え、
前記固体電解質の粒子の平均粒径D50は、0.3μm以上0.5μm以下であり、
前記電極活物質の粒子の平均粒径D50は、0.47μm以上0.63μm以下であり、
前記固体電解質は、硫化物系固体電解質であることを特徴とする固体電池。 - 前記固体電解質の粒子の平均粒径D50は、0.3μmであり、
前記固体電解質の粒子の比表面積は、29.8m 2 /gであり、
前記固体電解質のイオン伝導度は、4.3mS/cmである、請求項1に記載の固体電池。 - 前記電極活物質は、負極活物質であり、
前記電極層は、負極層である、請求項2に記載の固体電池。
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