JP7632290B2 - 鉛蓄電池用液口栓および鉛蓄電池 - Google Patents

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Description

本発明は、鉛蓄電池用液口栓および鉛蓄電池に関する。
鉛蓄電池は、車載用、産業用の他、様々な用途で使用されている。鉛蓄電池は、正極板と負極板とがセパレータを介して交互に積層された極板群を備える。また、鉛蓄電池は、極板群を電槽内に保持された電解液に浸漬し、電槽の開口部を蓋体によって密封している。このような鉛蓄電池の中には、蓋に、電解液を補充するための液口栓が設けられているものがある。液口栓は、下端が開放された筒状体と、筒状体の上端を封止する頭部とを備える。また、液口栓には、蓋に設けられた排気孔に連通する排気路と接続するための貫通孔が形成されているものがある。貫通孔、排気路および排気孔は、鉛蓄電池の充電時に電槽内の極板で発生した酸素ガスや水素ガスを鉛蓄電池の外部に排出する機能を有する。
鉛蓄電池では、電解液中の水分が減少する現象(以下、「減液」という)が発生することがある。この減液の発生原因としては、例えば、次のことが考えられる。鉛蓄電池は、例えばエンジンルームなどの高温環境下で使用されると、電解液中の水分の一部が蒸発して発生した水蒸気が液口栓の排気孔を介してセル室の外部に放出されたり、電解液がミスト状になって液口栓の排気孔を介してセル室の外部に放出されたりする。これにより、各セル室において減液が発生する。減液が発生すると、電池容量の低下や極板群に接続された集電体の腐食等の問題が生じるおそれがある。
例えば、特許文献1には、鉛蓄電池の外装に設けた液口に装着された排気栓を備え、この排気栓の排気口を覆うシートを備える鉛蓄電池が開示されている。このように、排気栓の排気孔を覆うシートを設けることで、水蒸気が電池内から容易に放出されず、蓄電池内部からの水蒸気の排出による電解液の減液が抑制される。
特開2005-276741号公報
本願発明者らは、鉛蓄電池における減液は、液口栓を通り、水蒸気やミストが外部へと放出されることにより生じる点に着目し、本願発明を想到するに至った。すなわち、本発明は、減液を抑制することができる鉛蓄電池用液口栓および鉛蓄電池を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明にかかる鉛蓄電池用液口栓は、頭部と、前記頭部から延びる筒状部と、前記筒状部の内側に設けられたフィルタとを備える鉛蓄電池用の液口栓であって、前記筒状部は、前記筒状部の内部と外部とを連通する貫通孔を備え、前記貫通孔は、前記筒状部の内周面に開口部を有し、前記フィルタは、前記貫通孔の前記開口部を閉塞するように設けられている。
本発明の実施形態に係る鉛蓄電池100を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る液口栓18の斜視図である。 図2に示す液口栓18の正面図である。 図2に示す液口栓18の背面図である。 図2におけるA-A線矢視断面図であり、液口栓18の内部構造を示す図である。 図2に示す液口栓18が、蓋15に装着された状態を示す図である。 本発明の変形例に係る液口栓181を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は背面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照し詳細に説明する。
〔鉛蓄電池100の概略構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る鉛蓄電池100を示す斜視図である。図1に示すように、鉛蓄電池100は、複数の極板群(図示せず)と、電解液(図示せず)と、極板群および電解液を収容し、上方が開口した電槽12と、電槽12の開口を封止する蓋15とを備える。
電槽12は、上面に開口を有する略直方体形状の容器であり、例えば合成樹脂により形成されている。電槽12は、隔壁を有する。電槽の内部は、隔壁によって、所定方向に並ぶ複数のセル室に仕切られている。複数のセル室には、それぞれに極板群が配置されている。
電槽12の開口は、開口に対応する形状を有する蓋15で封止されている。より具体的には、蓋15の下面の周縁部分と、電槽12の開口部の周縁部分とが、例えば熱溶着により接合されている。蓋15は、基部19と、基部19から突出する台状部20とを備える。蓋15の基部に、負極端子16および正極端子17が設けられている。
蓋15の台状部20は、正極端子17と負極端子16との間に突出している第1突出部21と、正極端子17および負極端子16の配列方向と平行に延びる第2突出部22とを備える。台状部20は、鉛蓄電池100の使用者が鉛蓄電池100を把持するための取手23を備える。
また、第2突出部22には、各セル室に対応する位置に補水口25(図7参照)が設けられており、蓋15は、補水口25を封止する液口栓18を備えている。図1に示す例では、蓋15は、6つの液口栓を備えている。鉛蓄電池100に補水を行う際には、液口栓18を外して補水液が補給される。
また、蓋15の第2突出部22には、側面に、排気孔24が設けられている。排気孔24は、蓋15に設けられた排気路(図示せず)と接続しており、各セル室で発生したガスを外部へと排出する。また、排気孔24は、蓋15を上面視した場合に、液口栓18が配列されている配列方向の端部に設けられている。換言すれば、排気孔24は、液口栓18と、排気孔24とが一直線上になるように設けられている。
〔液口栓18の概略構成〕
図2は、本発明の実施形態に係る液口栓18の斜視図である。また。図3は、液口栓18の正面図であり、図4は、液口栓18の背面図である。さらに、図5は、図2におけるA-A線矢視断面図であり、液口栓18の内部構造を示す図である。
図2~図5に示すように、液口栓18は、本体部31と、パッキン32と、防沫体33と、フィルタ34とを備える。
液口栓18の本体部31は、円形の板状の頭部35と、頭部35から伸び、略円筒形状の筒状部36とを備える。液口栓18の頭部35には、工具穴41が形成されている。また、筒状部36の外周には、螺旋状にねじ山が設けられたねじ山部42が形成されている。液口栓18は、蓋15に設けられた補水口25に、ねじ山部42を螺合することで固定されている。鉛蓄電池100は、工具穴41に、工具穴41に対応する形状のコインやドライバー等を挿入し、液口栓18を回転させることで、液口栓18の着脱が可能となっている。
筒状部36は、筒部40と、ねじ山部42と、規制部44と、鍔部46とを備えている。ここで、筒状部36において、頭部35側の端部を第1端部50、第1端部50とは反対側の端部を第2端部51とする。すなわち、筒状部36は、第1端部50において、頭部35と接続しており、一体となっている。また、頭部35は、筒状部36の第1端部50を封止している。筒状部36の筒部40は、頭部35とは反対側の端部が開放された、内部が中空の筒状の部材である。筒状部36は、筒部40の内部に、フィルタ34、および防沫体33を保持している。また、筒部40は、貫通孔43およびスリット45を備えている。以下では、筒状部36の中心軸を中心軸Lとし、中心軸Lに平行な方向を「筒状部36の軸方向」と称する。また、筒状部36の軸方向において、第2端部51から第1端部50へ向かう方向を上方向とし、第1端部50から第2端部51へ向かう方向を下方向とする。
規制部44は、一部が切りかかれたリング状の部材であり、筒部40から外側に張り出している。パッキン32は、例えば合成ゴム等からなるリング状の部材である。パッキン32は、液口栓18が、補水口25に装着された場合に、蓋15と液口栓18との間の密封性を確保する。パッキン32は、頭部35と、規制部44との間にはめ込まれている。パッキン32は、外径が、頭部35よりも小さく、規制部44よりも大きくなるように設けられており、規制部44と頭部35とにより、所定の位置に保持されている。
貫通孔43は、筒状部36の内周面に形成された開口部と、筒状部36の外周面に形成された開口部とを備え、筒状部36の内周面に形成された開口部と、筒状部36の外周面に形成された開口部とを繋ぐように設けられている。そのため、貫通孔43は、筒部40(筒状部36)の内部と外部とを連通している。また、貫通孔43は、筒状部36の径方向に延びるように延びるように設けられえいる。貫通孔43は、蓋15に設けられた排気路(図示せず)と接続している。鉛蓄電池100の各セル室で発生したガスは、筒部40の内部から貫通孔43を介して排気路へ抜け、排気孔24から外部へと放出される。貫通孔43は、筒状部36の中心軸Lをはさんで、対向する位置に2箇所に設けられている。
スリット45は、筒状部36の第2端部51から、第1端部50側へと延びるように設けられている。図2~5に示す例では、スリット45は、筒状部36の中心軸Lを挟んで対向する位置に2箇所設けられている。また、スリット45の幅は、上下方向の全長に亘って略均一である。液口栓18にはスリット45が設けられているため、電解液の液面が、筒状部36の最下部である第2端部を越えて上昇した場合であっても、スリット45を介して貫通孔43、排気路へとガスが抜けるため、溢液を抑制することができる。
図2~5に示すように、貫通孔43と、スリット45とは、筒状部36の外周面の周方向において、同じ位置に形成されている。また、スリット45において、第1端部50側の端部を端部45aとする。なお、本実施形態においては、貫通孔43と、スリット45とは、筒状部36の外周面の周方向において、同じ位置に形成されている液口栓18を示した。しかしながら、液口栓18において、貫通孔43とスリット45との位置関係はこれに限られるものではない。すなわち、貫通孔43とスリット45とは、筒状部36の外周面の周方向において、異なる位置に形成されていてもよい。
ねじ山部42は、筒部40の外周面に設けられ、筒部40から外側へと張り出した、螺旋状のねじ山である。また、ねじ山部42の第2端部51側の端部を始端部42aとする。さらに、ねじ山部42の第1端部50側の端部を終端部42bとする。換言すれば、始端部42aおよび終端部42bは、第2端部51側から第1端部50側へと螺旋を描くように、筒部40の外周に設けられたねじ山部42の始端および終端である。
図2~5に示すように、液口栓18においては、スリット45とねじ山部42とが、筒部40の外周面の重複した領域に設けられている。すなわち、ねじ山部42は、ねじ山が非連続的に設けられている。
鍔部46は、筒状部36の外周面に設けられている。鍔部46は、筒状部36から筒状部36の周方向外側へ張り出している。筒状部36の中心軸L方向において、筒状部36は、ねじ山部42よりも第1端部50側に設けられている。図2~5に示すように、鍔部46は、リング部46aと、フランジ部46bとを備える。
リング部46aは、筒状部36から、筒状部36の周方向外側へ張り出すリング状の部材である。リング部46aは、筒状部36の外周面からの張り出し量(筒状部36の外周面からの距離)が、ねじ山部42の頂部の張り出し量と略同一となるように設けられている。フランジ部46bは、リング部46aから、さらに筒状部36の径方向外側へ張り出すリング状の部材である。そのため、鍔部46の筒状部36の外周面からの張り出し量は、ねじ山部42の張り出し量に比べて大きくなっている。
フィルタ34は、アルミナ等のセラミックスの焼結体や、ポリプロピレン等の樹脂粒子の焼結体であり、多孔質体である。フィルタ34は、防爆フィルタであり、外部で発生した火花等が、電槽12の内部へ浸入することを抑制している。図3~図5に示すように、フィルタ34は、筒状部36の筒部40の内部に保持されている。
図6は、液口栓18が、蓋15の補水口25に取り付けられた状態を示す図である。図6に示すように、液口栓18は、補水口25に設けられたねじ山部25aと、液口栓18のねじ山部42aとが螺合することで蓋15の補水口25に取り付けられる。図7に示すように、フィルタ34は、筒状部36の軸方向において、貫通孔43が設けられた位置に配置されている。また、フィルタ34は、貫通孔43の開口部を閉塞する用に設けられている。すなわち、フィルタ34は、筒状部36の内部と外部とを連通する貫通孔43において、筒状部36の内周面側の開口部に当接するように設けられている。
図5に示すように、防沫体33は、筒状部36の筒部の内部に保持されている。防沫体33は、例えば、樹脂により一体に形成されている。図5に示すように、防沫体33は、底部60と、支柱部61と、第1防沫板62と、第2防沫板63と、第3防沫板64と、第4防沫板65と、第5防沫体66とを備えている。防沫体33が、第1防沫板62~第5防沫板66を有することにより、筒状部36の内部において、ガスの排気経路が迷路状となっている。これにより、電槽12内で発生したガスは、筒状体36の内部を通って、外部へと排出されるのに対して、電解液は、容易に漏れ出ないようになっている。なお以下では、第1防沫板62~第5防沫板66をまとめて、複数の防沫板と呼ぶことがある。
底部60は、円形の板状の部材であり、筒状部36の第2端部51を封止するように設けられている。底部60の直径は、第2端部51における筒状部36の内径よりも僅かに大きくなっており、筒状部36の第2端部51に防沫体33の底部60が圧入されている。これにより、防沫体33は、筒状部36の内部に係止されている。また、底部60の外周面には、スリット45に対応する位置に、周方向外側へ突出す凸部60aが形成されている。凸部60aは、スリット45に対応する位置に2箇所形成されている。液口栓18においては、凸部60aがスリット45に挿入されるように、筒状部36に防沫体33を圧入しており、これにより筒状部36に防沫体33が保持される方向(向き)を規定している。支柱部61は、底部60の中央から、筒状部36の軸方向に平行に、第1端部側へと延びる棒状体である。
第1防沫板62は、防沫体33が備える複数の防沫板のうち、もっとも第2端部51側に位置する防沫板である。第1防沫板62は、筒状部36の中心軸Lをはさんで対向するように一対形成されている。第1防沫板62は、略半円板形状を有し、半円状の直線部分が支柱部61に接続し、円弧が外側を向くように配置されている。また、第1防沫板62は、支柱部61から、斜め上方へ向かって延びるように配置されている。
第1防沫板62において、支柱部61と接続している最下部を基部62aとする。また、第1防沫板62において、最も上方(第1端部50側)にある上端部62bは、スリット45の端部45aよりも上方(第1端部50側)に位置している。ここで、第2端部51から、第1防沫板62の上端部62bまでの筒状部36の中心軸L方向の距離を距離h2とすると、距離h2は、スリット45の深さを表す距離h1と、ねじ山部42のピッチα(図3参照)との間で以下の関係式を満たす。
1 < h2 < h1+α・・・(1)
距離h2が、距離h1以下である場合、すなわち、スリット45の深さが、第1防沫板62の上端部62bまでの距離と同じか、第1防沫板62の上端部62bまでの距離よりも短い場合を考える。このような場合には、第1防沫板62の上端部よりも、第1端部50側にスリット45の端部45aが位置するため、振動等により容易に、第1防沫体62上方から筒状体36の内部へ電解液が浸入する。筒状体36の内部に浸入した電解液は、鉛蓄電池100に、さらに振動等が加えられることにより、電解液が筒状体36内を這い上がり、溢液する可能性がある。
距離h2が、h1+α以上である場合を考えると、第1防沫板62の上端部62bから、スリット45の端部45aまでの軸L方向距離が大きくなる。そのため、距離h2が、h1+α未満である場合に比べて、振動等により筒状体36の内部に浸入した電解液が、筒状体36の内壁部に当たりやすくなり、筒状体36の内部に浸入した電解液が、筒状体36の外部に排出されにくくなる。この場合も上述した場合と同様に、筒状体36に浸入した電解液にさらに振動等が加えられることにより、電解液が筒状体36内を這い上がり、溢液する可能性がある。
このように、液口栓18が、上記の関係式(1)を満たしていることにより、液口栓18は、振動等による溢液が生じにくい(動的溢液性能に優れている)。
なお、液口栓18においては、ねじ山部42の始端部42aよりも、第1防沫板62の上端部62bのほうが、第1端部50側(上方)に位置している。
第2防沫板63は、第1防沫板62よりも上方(第1端部50側)に設けられ、略長方形の平板状である。第2防沫板63は、筒状部36の中心軸Lをはさんで対向するように一対形成されており、支柱部61から、斜め下方へ向かって延びるように配置されている。
第3防沫板64は、第2防沫板63よりも上方に設けられ、第1防沫板62と略同一の形状を有する。すなわち、第3防沫板64は、筒状部36の中心軸Lをはさんで対向するように一対形成されている。第3防沫板64は、略半円板形状を有し、弦が支柱部61に接続し、円弧が外側を向くように配置されている。また、第3防沫板64は、支柱部61から、斜め上方へ向かって延びるように配置されている。また、第3防沫板64においても、第1防沫板62と同様に、支柱部61と接続している最下部を基部と呼び、最も上方(第1端部50側)にある部分を上端部と呼ぶ。
第4防沫板65は、第3防沫板64の基部と上端部との間から、下方へと延びるように設けられている。第4防沫板は、略長方形の平板状である。第4防沫板65は、筒状部36の中心軸Lをはさんで対向するように一対形成されている。
第5防沫板66は、第3防沫板64よりも上方に設けられており、支柱部61の頂部に接続して設けられている。なお、第5防沫板66の第1端部50側の端部である上端部66aは、防沫体33の第1端部50側の端部である。上端部66aは、ねじ山部42の上端部42bよりも、第1端部50側に位置している。
〔変形例〕
以下、本発明の変形例について、図面を用いて説明する。なお、説明の便宜上、実施形態において説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図7は、変形例に係る液口栓181を示す図であり、図7の(a)は、液口栓181の平面図であり、図7の(b)は、背面図である。図7に示すように、本変形例に係る液口栓181においては、ねじ山部421と、鍔部461とが一体となるように設けられている。すなわち、上述した実施形態に係る液口栓18においては、ねじ山部42の終端部42aと、鍔部46とは、筒状部36の中心軸L方向に離間して配置されている。一方、本変形例に係る液口栓181においては、ねじ山部421の終端部421aは、鍔部461と接続している。
このように、鍔部451は、ねじ山部421よりも、第1端部50側に設けられていればよく、ねじ山部421と鍔部451とが一体となるように設けられていてもよい。液口栓181が、このような構成であっても、実施形態に係る液口栓18と同様の効果を奏する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔まとめ〕
(1)本発明の一態様に係る鉛蓄電池用液口栓は、頭部35と、頭部35から延びる筒状部36と、筒状部36の内側に設けられたフィルタ34とを備える鉛蓄電池用の液口栓18、181であって、筒状部36は、筒状部36の内部と外部とを連通する貫通孔43を備え、貫通孔43は、筒状部36の内周面に開口部を有し、フィルタ34は、貫通孔43の開口部を閉塞するように設けられている。
ここで、電槽12内に保持された電解液中の水分の一部が蒸発し、蒸発により発生した水蒸気が、液口栓の貫通孔43を介して鉛蓄電池100の外部に放出される場合を考える。本発明の一態様に係る液口栓18、181においては、液口栓18、181の筒状部36に設けられた貫通孔43の内周面側の開口部が、フィルタ34により閉塞されている。そのため、フィルタ34が、貫通孔43を閉塞していない場合に比べて、水蒸気を含むガスが、貫通孔43から液口栓18、181の外部へ放出されにくくなる。すなわち、筒状部36の内部から、貫通孔43を通って、排気経路へと流れるガスの通気抵抗が、フィルタ34が、貫通孔43を閉塞していない場合に比べて上昇し、その結果、減液を抑制することができる。
(2)本発明の一態様に係る鉛蓄電池押液口栓(液口栓18、液口栓181)は、筒状部36が、外周面に設けられたねじ山部42、421を備え、筒状部36は、ねじ山部42、421よりも筒状部36の径方向外側へ張り出す鍔部46、461を備えていてもよい。
フィルタ34により、貫通孔43の内周面側の開口部が閉塞されていることにより、水蒸気を含むガスは、液口栓18、181の内部を通らずに、液口栓18、181のねじ山部42、421と、補水口25のねじ山部25aとの間を通って、鉛蓄電池100の外部へと放出されることが考えられる。上記の構成によれば、ねじ山部42、421よりも、筒状部36の径方向外側へ張り出す鍔部46、461を備えていることにより、水蒸気を含むガスが、液口栓18、181のねじ山部42、421と、補水口25のねじ山部25aとの間を通って、鉛蓄電池100の外部へと放出されることを抑制することができる。すなわち、鍔部46、461を設けることにより、筒状部36の外周面と、補水口25との間をシールすることができる。そのため、より一層減液を抑制することができる鉛蓄電池用液口栓を提供することが可能となる。
(3)本発明の一態様に係る鉛蓄電池用液口栓(液口栓181)は、鍔部461が、ねじ山部421と一体に設けられていてもよい。
(4)本発明の一態様に係る鉛蓄電池用液口栓(液口栓18、液口栓181)は、貫通孔43が、対向する位置に、複数個設けられていてもよい。
(5)本発明の一態様に係る鉛蓄電池100は、上記の液口栓18、181を備えていてもよい。
18:液口栓(鉛蓄電池用液口栓)、34:フィルタ、36:筒状部、42:ねじ山部、43:貫通孔、100:鉛蓄電池、181:液口栓、421:ねじ山部、461:鍔部

Claims (5)

  1. 頭部と、前記頭部から延びる筒状部と、前記筒状部の内側に設けられたフィルタとを備える鉛蓄電池用の液口栓であって、
    前記筒状部は、前記筒状部の内部と外部とを連通する貫通孔を備え、
    前記貫通孔は、前記筒状部の内周面に開口部を有し、
    前記フィルタは、前記貫通孔の前記開口部を前記筒状部の内周面に当接する周側面で閉塞するように設けられていることを特徴とする鉛蓄電池用液口栓。
  2. 前記筒状部は、外周面に設けられたねじ山部を備え、
    前記筒状部は、前記ねじ山部よりも前記筒状部の径方向外側へ張り出す鍔部を備えており、
    前記鉛蓄電池用液口栓を鉛蓄電池の補水口に装着した状態において、
    前記ねじ山部は、前記補水口の内周面に設けられたねじ山部と螺合し、
    前記鍔部は、前記筒状部に設けられた前記ねじ山部の上方にあって、前記補水口の内周面に向かって突出する、ことを特徴とする請求項1に記載の鉛蓄電池用液口栓。
  3. 前記鍔部は、前記ねじ山部と一体に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の鉛蓄電池用液口栓。
  4. 前記貫通孔は、対向する位置に、複数個設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に鉛蓄電池用液口栓。
  5. 請求項1から4の何れか1項の鉛蓄電池用液口栓を備える鉛蓄電池。
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