JP7633520B2 - 発光装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明の一態様は、高い光束の光を発する発光装置を提供することを目的とする。
L0=無機蛍光体の発光ピーク波長(λ)(nm)÷(4×透光性薄膜の屈折率) (1)
L=透光性薄膜の物理膜厚L1(nm)÷L0 (2)
T1=TC-60-TP-60-(TC-0-TP-0) (3)
T2=TC-30-TP-30-(TC-0-TP-0) (4)
(前記式(3)中、TC-60は、指向角度プラス60度及び指向角度マイナス60度の前記発光素子の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率の平均値であり、TP-60は、指向角度プラス60度及び指向角度マイナス60度の前記無機蛍光体の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率の平均値である。前記式(4)中、TC-30は、指向角度プラス30度及び指向角度マイナス30度の前記発光素子の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率の平均値であり、TP-30は、指向角度プラス30度及び指向角度マイナス30度の前記無機蛍光体の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率の平均値である。前記式(3)及び前記式(4)中、TC-0は、指向角度0度の前記発光素子の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面から透過光の透過率であり、TP-0は、指向角度0度の前記無機蛍光体の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率である。ここで、指向角度0度とは、発光面に垂直な角度であり、指向角度プラス60度及び指向角度マイナス60度とは、発光面に垂直な角度から発光面に向けて指向角度0度を中心としたプラス60度及びマイナス60度の角度であり、指向角度プラス30度及び指向角度マイナス30度とは、発光面に垂直な角度から発光面に向けて指向角度0度を中心としたプラス30度及びマイナス30度の角度である。)
T3=TC-45-TP-45-(TC-0-TP-0) (5)
(前記式(5)中、TC-45は、指向角度プラス45度及び指向角度マイナス45度の前記発光素子の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率の平均値であり、TP-45は、指向角度プラス45度及び指向角度マイナス45度の前記無機蛍光体の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率の平均値である。前記式(5)中、TC-0は、指向角度0度の前記発光素子の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率であり、TP-0は、指向角度0度の前記無機蛍光体の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率である。ここで、指向角度0度とは、発光面に垂直な角度であり、指向角度プラス45度及び指向角度マイナス45度とは、発光面に垂直な角度から発光面に向けて指向角度0度を中心としたプラス45度及びマイナス45度の角度である。)
発光装置は、380nm以上500nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する発光素子と、発光素子の光の出射側に配置される、発光面を有する波長変換部材と、を備え、波長変換部材は、無機蛍光体と、無機酸化物と、を含むセラミックス複合体と、セラミックス複合体の光の出射側に配置され、セラミックス複合体の屈折率よりも小さい屈折率を有する透光性薄膜と、を含む。以下に発光装置の一例について説明する。
発光素子は、例えば、窒化物半導体を用いた半導体発光素子である、LEDチップ又はLDチップを用いることができる。
セラミックス複合体
セラミックス複合体は、無機蛍光体と、無機酸化物とを含む。
無機蛍光体は、380nm以上500nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する発光素子からの光により、510nm以上570nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する蛍光を発する。
無機蛍光体は、510nm以上570nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する蛍光を発するものであればよく、希土類アルミン酸塩蛍光体、ケイ酸塩蛍光体及びβサイアロン蛍光体からなる群から少なくとも1種の蛍光体を含むことが好ましく、希土類アルミン酸塩蛍光体を含むことがより好ましい。
(Ln1 1-aCea)3(AlcGab)5O12 (I)
(前記式(I)中、Ln1は、Y、Gd、Lu及びTbからなる群から選ばれる少なくとも1種の第1希土類元素であり、a、b及びcは、0<a≦0.22、0≦b≦0.4、0<c≦1.1、0.9≦b+c≦1.1を満たす数である。)
CadEueMgfSi4OgClh (II)
(式(II)中、d、e、f、g及びhは、それぞれ、7.0≦d≦7.94、0.01≦e≦1.0、7.70≦d+e≦7.95、0.9≦f≦1.1、15.6≦g≦16.1、1.90<h≦2.00を満たす数である。)
Si6-zAlzOzN8-z:Eu (0<z≦4.2) (III)
無機酸化物は、少なくともAlを含み、Y、Gd、Tb及びLuからなる群から選択される少なくとも1種の第2希土類元素Ln2を含んでいてもよい。セラミックス複合体を構成する原料となる無機酸化物は、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸化イットリウム(Y2O3)、酸化ガドリニウム(Gd2O3)、酸化テルビウム(Tb4O7)、酸化ルテチウム(Lu2O3)が挙げられる。Y、Gd、Tb及びLuからなる群から選択される少なくとも1種の第2希土類元素Ln2と、第2希土類元素Ln2以外の他の元素を含む複合酸化物であってもよい。複合酸化物としては、例えばイットリウムアルミニウムペロブスカイト(YAlO3:YAP)や、イットリウムアルミニウムガーネット(Y3Al5O12:YAG)が挙げられる。
セラミックス複合体は、無機蛍光体及び無機酸化物を混合した原料混合物を、金型プレス及び/又は冷間等方圧加圧(CIP)等のプレス成形法によって成形し、得られた成形体を一次焼成して焼結体を得て、焼結体を必要に応じて熱間等方圧加圧(HIP)等の二次焼成して製造することができる。二次焼成後にアニール処理を行ってもよい。成形体を一次焼成する温度は、1550℃以上2000℃以下の範囲内であればよい。焼結体を二次焼成する温度は、1500℃以上2000℃以下の範囲内であればよい。アニール処理の温度は、一次焼成及び二次焼成の焼成温度よりも低い温度であり、1000℃以上1500℃以下の範囲内であればよい。セラミックス複合体の製造方法の詳細は、特願2020-113289号の開示を参照することができる。
透光性薄膜は、セラミックス複合体の光の出射側に配置され、セラミックス複合体の屈折率よりも小さい屈折率を有する。
L0=無機蛍光体の発光ピーク波長(λ)(nm)÷(4×透光性薄膜の屈折率) (1)
L=透光性薄膜の物理膜厚L1(nm)÷L0 (2)
図5は、波長変換部材が、特定の透光性薄膜を含む場合の透過率を示す図である。図5に示すように指向角度0度(0°)であり、波長変換部材が特定の透光性薄膜を含む場合は、波長470nmを超えると、指向角度プラス60度(+60°)又は指向角度マイナス60度(-60°)の場合よりも、透光性薄膜を備えた波長変換部材の透過率が高くなり、無機蛍光体の発光が出射されやすい。図5中の「0°」は、指向角度0度(0°)を意味する。図5中の「60°」は、指向角度プラス60度又は指向角度マイナス60度(+60°又は-60°)を意味する。透過率は、後述する透過率と同様に測定することができる。図5において、波長変換部材の光の出射側に、物理膜厚が300nmのフッ化マグネシウムからなる透光性薄膜を備える場合を示した。また、セラミックス複合体は、例えば後述するセラミックス複合体Aを用いることができる。なお、図5は、物理膜厚が250nm以上330nm以下の範囲内の透光性薄膜を備えた波長変換部材の例示である。透光性薄膜の物理膜厚は図5において例示した300nmに限定されず、250nm以上330nm以下の範囲内に限定されない。
前述のとおり、指向角度0度(図4中、θ=0°)付近の指向角度においては、波長変換部材が透光性薄膜を含まない場合には、発光ピーク波長が380nm以上500nm以下の範囲内である発光素子の光が出射されやすくなる傾向がある。
透光性薄膜を含む波長変換部材を備えた発光装置は、指向角度0度において、出射されやすい発光ピーク波長が380nm以上500nm以下の範囲内である発光素子の発光と、透光性薄膜によって透過されやすくなった発光ピーク波長が510nm以上570nm以下の範囲の無機蛍光体の発光と、が混色されるため、指向角度0度に近い領域においても発光素子からの発光のみが強くなって、大きな色度の変化が生じることなく、発光素子からの発光と、無機蛍光体からの発光のバランスが保たれ、配向色度特性がよくなる。
光軸zと平行な方向である指向角度0度から発光装置の発光面と水平方向に傾斜する角度、例えば指向角度プラス60度及び指向角度マイナス60度(図4中、x軸又はy軸上のθ=+60°、x軸又はy軸上の-60°)方向では、無機蛍光体の発光(例えば、発光ピーク波長が550nm付近の発光)の透過率が、発光素子の発光(例えば、発光ピーク波長が450nm付近の発光)より低くなる。すなわち、波長変換部材が透光性薄膜を含まない場合と比べて、波長変換部材が透光性薄膜を含む場合は、指向角度プラス60度方向及び指向角度マイナス60度方向で、波長変換部材に含まれる無機蛍光体の発光は、より透光性薄膜を透過し難くなる。さらに、波長変換部材が透光性薄膜を含む場合の無機蛍光体の発光は、指向角度プラス60度方向及び指向角度マイナス60度方向で、波長変換部材が透光性薄膜を含まない場合の無機蛍光体の発光と比べて出射され難い傾向がある。
図5に示すように、指向角度プラス60度又は指向角度マイナス60度(+60°又は-60°)であり、波長変換部材が特定の条件を満たす透光性薄膜を備える場合は、波長470nmを超えると、指向角度0度(0°)の場合よりも、透光性薄膜を備えた波長変換部材の透過率が低くなり、無機蛍光体の発光が出射され難い。
前述のとおり、指向角度0°から水平方向に傾斜する角度が大きくなると、例えば、0度からプラス90度又はマイナス90度(図4中、θ=0°からx軸上又はy軸上のθ=+90°、θ=0°からx軸上又はy軸上の-90°)方向に指向角度が変化すると、波長変換部材が透光性薄膜を含まない場合には、510nm以上570nm以下の範囲内である無機蛍光体の発光が出射されやすくなる傾向がある。
透光性薄膜を含む波長変換部材を備えた発光装置は、0度からプラス90度又はマイナス90度まで指向角度が変化した場合、例えばプラス60度又はマイナス60度に指向角度が変化した場合、発光ピーク波長が380nm以上500nm以下の範囲内である発光素子の光と、透光性薄膜によって透過され難くなった510nm以上570nm以下の範囲内である無機蛍光体の発光と、が混色されるため、0度からプラス60度又はマイナス60度に指向角度が変化した場合であっても、無機蛍光体からの発光のみが強くなって、大きな色度の変化が生じることなく、発光素子からの発光と、無機蛍光体からの発光のバランスが保たれ、配向色度特性がよくなる。
このように、指向角度0度方向と、指向角度プラス60度方向又は指向角度マイナス60度方向とで、無機蛍光体の発光と、発光素子の発光との混色の程度が、ある条件の下で同程度となり、指向角度が変化しても色度の変化が小さくなると考えられる。
T1=TC-60-TP-60-(TC-0-TP-0) (3)
(式(3)中、TC-60は、指向角度プラス60度及び指向角度マイナス60度の発光素子の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率の平均値である。TP-60は、指向角度プラス60度及び指向角度マイナス60度の無機蛍光体の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率の平均値である。TC-0は、指向角度0度の発光素子の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率である。TP-0は、指向角度0度の無機蛍光体の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率である。指向角度0度とは、発光面に垂直な角度であり、指向角度プラス60度及び指向角度マイナス60度とは、発光面に垂直な角度から発光面に向けて指向角度0度を中心としてプラス60度及びマイナス60度の角度である。)
透過率(%)=I1÷I0×100 (10)
ここで、I0は、波長変換部材に入射する発光素子の光の強度であり、I1は、波長変換部材を透過した透過光の強度である。
発光装置が第1透過率差T1の値が0%以上25%以下の範囲内であることを満たす光を発することができれば、指向角度0度に近い角度で無機蛍光体の発光ピーク波長の光の透過率が大きくなり、指向角度0度に近い角度で大きくなる傾向のある発光素子の発光ピーク波長の光の透過率とのバランスが保たれ、発光装置の発光の配向色度特性が良くなる。
T2=TC-30-TP-30-(TC-0-TP-0) (4)
(式(4)中、TC-30は、指向角度プラス30度及び指向角度マイナス30度の発光素子の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率の平均値であり、TP-30は、指向角度プラス30度及び指向角度マイナス30度の無機蛍光体の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率の平均値である。TC-0、TP-0は、指向角度0度は、前記式(3)と同義であり、指向角度プラス30度及び指向角度マイナス30度とは、発光面に垂直な角度から発光面に向けて指向角度0度を中心としてプラス30度及びマイナス30度の角度である。)
発光装置の発光の第2透過率差T2がマイナス3%以上10%以下の範囲内を満たしていれば、指向角度0度に近い角度で無機蛍光体の発光ピーク波長の光の透過率が大きくなり、指向角度0度に近い角度で大きくなる傾向のある発光素子の発光ピーク波長の光の透過率とのバランスが保たれ、発光装置の発光の配向色度特性が良くなる。また、発光装置の発光の第2透過率差T2の値がマイナス3%以上10%以下の範囲内を満たしていれば、指向角度がプラス30度又はマイナス30度に近い角度で発光素子の発光ピーク波長の光の透過率が大きくなり、指向角度が大きくなると、大きくなる傾向のある無機蛍光体の発光ピーク波長の光の透過率とのバランスが保たれ、発光装置の発光の配向色度特性が良くなる。
透光性薄膜が多層膜である場合には、透光性薄膜は、アルカリ金属、アルカリ土類金属及び第13族金属元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素を含むフッ化物又は二酸化ケイ素からなる第1層と、アルミニウム、ニオブ、タンタル、チタン及びジルコニウムからなる群から選択される少なくとも1種を含む酸化物からなる第2層の少なくとも2層を含み、2層以上であるときは、第1層と第2層が交互に積層された多層膜である。第1層の屈折率と、第2層の屈折率は、それぞれ異なる。フッ化物は、単一層である透光性薄膜と同様のフッ化物を用いることができる。
T3=TC-45-TP-45-(TC-0-TP-0) (5)
(式(5)中、TC-45は、指向角度プラス45度及び指向角度マイナス45度の発光素子の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率の平均値であり、TP-45は、指向角度プラス45度及び指向角度マイナス45度の無機蛍光体の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率の平均値である。TC-0、TP-0、指向角度0度は、前記式(3)と同義であり、指向角度プラス45度及び指向角度マイナス45度とは、発光面に垂直な角度から発光面に向けて指向角度0度を中心としてプラス45度及びマイナス45度の角度である。)
透光性薄膜が、少なくとも第1層と第2層を含む多層膜である場合、発光装置は、第1透過率T1が0%以上25%以下の範囲内であることを、満たす光を発することが好ましい。
透光性薄膜が単一層である場合、透光性薄膜は、化学蒸着法又は物理蒸着法により製造することができる。物理蒸着法は、電子ビーム蒸着法、抵抗加熱蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタ法等が挙げられる。透光性薄膜は、原料となるフッ化物又は二酸化ケイ素を真空雰囲気中、25℃以上400℃以下の範囲内でセラミックス複合体の発光面に、抵抗加熱蒸着により形成することが好ましい。
透光性薄膜が多層膜である場合は、第1層となる原料と第2層となる原料を、この順序で、真空雰囲気中、25℃以上400℃以下の範囲内でセラミックス複合体の発光面に電子ビーム(EB)加熱蒸着により形成してもよい。
基板は、絶縁性材料であって、発光素子からの光や外光を透過し難い材料からなることが好ましい。基板の材料としては、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム等のセラミックス、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂(BTレジン)、ポリフタルアミド(PPA)樹脂等の樹脂を上げることができる。セラミックスは耐熱性が高いため、基板の材料として好ましい。
発光素子と波長変換部材の間には、接着層が介在し、発光素子と波長変換部材とを固着する。接着層を構成する接着剤は、発光素子と波長変換部材を光学的に連結できる材料からなることが好ましい。接着層を構成する材料としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、及びポリイミド樹脂からなる群から選択される少なくとも1種の樹脂であることが好ましい。
発光装置に必要に応じて設けられる半導体素子は、例えば発光素子を制御するためのトランジスタや、過大な電圧印加による発光素子の破壊や性能劣化を抑制するための保護素子が挙げられる。保護素子としてはツェナーダイオード(Zener Diode)やコンデンサーが挙げられる。
被覆部材の材料としては、絶縁性材料を用いることが好ましい。より具体的には、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂(BTレジン)、ポリフタルアミド(PPA)樹脂、シリコーン樹脂が挙げられる。被覆部材には、必要に応じて着色剤、蛍光体及びフィラーからなる群から選択される少なくとも1種の添加材が含まれていてもよい。
導電部材としては、バンプを用いることができ、バンプの材料としては、Auあるいはその合金、他の導電部材として、共晶ハンダ(Au-Sn)、Pb-Sn、鉛フリーハンダ等を用いることができる。
発光装置の製造方法の一例を説明する。なお、詳細は、例えば特開2014-112635号公報、又は、特開2017-117912号公報の開示を参照することもできる。発光装置の製造方法は、発光素子の配置工程、必要に応じて半導体素子の配置工程、セラミックス複合体を含む波長変換部材の形成工程、発光素子と波長変換部材の接着工程、被覆部材の形成工程を含むことが好ましい。
発光素子の配置工程において、基板上に発光素子を配置し、実装する。発光素子と半導体素子とは、例えば、基板上にフリップチップ実装される。
発光素子と波長変換部材の接着工程において、波長変換部材を発光素子の発光面に対向させて、発光素子上に波長変換部材を接着層により接合する。
被覆部材の形成工程において、発光面を除く、発光素子、及び波長変換部材の側面が、被覆部材用組成物で覆われ、発光面を除く発光素子及び波長変換部材の側面に被覆部材が形成される。この被覆部材は、発光素子から出射された光を反射させるためのものであり、波長変換部材の発光面を覆うことなく側面を覆い、かつ半導体素子を埋設するように形成される。
無機蛍光体として、(Y0.866Gd0.13Ce0.04)3Al5O12で表される組成を有する希土類アルミン酸塩蛍光体を準備した。
無機酸化物として、酸化アルミニウムの純度が99質量%の酸化アルミニウム(Al2O3)粒子を準備した。
希土類アルミン酸塩蛍光体を30質量%と、酸化アルミニウム粒子を70質量%と、を混合して原料混合物を得た。
原料混合物を金型に充填し、5MPa(51kgf/cm2)の圧力で、直径65mm、厚さ15mmの円筒形状の成形体を形成した。得られた成形体を、包装容器に入れて真空包装し、冷間静水等方圧加圧装置(株式会社神戸製鋼所(KOBELCO)製)を用いて176MPaでCIPを行い、成形体を得た。
得られた成形体を、焼成炉(丸祥電気株式会社製)を用いて、大気雰囲気(0.101MPa、酸素濃度20体積%)で、1650℃の温度で一次焼成し、第1焼結体を得た。
得られた第1焼結体を、熱間等方圧加圧(HIP)装置(株式会社神戸製鋼所(KOBELCO)製)を用いて、圧力媒体に窒素ガスを用いて窒素ガス雰囲気(99.99体積%以上)のもとで、1650℃の温度、195MPaの圧力で、2時間、HIPによる二次焼成を行い、第2焼結体を得た。この第2焼結体を、ワイヤーソーを用いて、所定の形状及び大きさに切断し、その切断面の表面を平面研削機で研磨し、厚さが180μmの板状のセラミックス複合体Aを得た。セラミックス複合体Aの屈折率r1は、1.78であった。セラミックス複合体Aの屈折率r1は、セラミックス複合体中の希土類アルミン酸塩蛍光体の屈折率1.82、含有量30質量%及び真密度4.77g/cm3と、酸化アルミニウムの屈折率1.77、含有量70質量%及び真密度3.98g/cm3とから、前記式(6)に基づいて求めることができる。
無機蛍光体として、(Y0.828Gd0.17Ce0.002)3Al5O12で表される組成を有する希土類アルミン酸塩蛍光体を準備した。
無機酸化物として、イットリウムアルミニウムペロブスカイト(YAlO3:YAP)粒子を準備し、希土類アルミン酸塩蛍光体を95質量%と、YAP粒子を5質量%と、を混合した原料混合物を用いたこと以外は、セラミックス複合体Aと同様にして、厚さが180μmの板状のセラミックス複合体Bを得た。セラミックス複合体Bの屈折率r1は、1.83であった。セラミックス複合体Bの屈折率r1は、セラミックス複合体中の希土類アルミン酸塩蛍光体の屈折率1.82、含有量95質量%及び真密度4.82g/cm3と、YAPの屈折率1.93、含有量5質量%及び真密度5.55g/cm3とから、前記式(6)に基づいて求めることができる。
無機蛍光体として、(Y0.92Gd0.07Ce0.01)3Al5O12で表される組成を有する希土類アルミン酸塩蛍光体を準備した。
希土類アルミン酸塩蛍光体を11.5質量%と、セラミックス複合体Aに用いた酸化アルミニウム粒子を88.5質量%と、を混合した原料混合物を用いたこと以外は、セラミックス複合体Aと同様にして、厚さが180μmの板状のセラミックス複合体Cを得た。セラミックス複合体Cの屈折率r1は、1.77であった。セラミックス複合体Cの屈折率r1は、セラミックス複合体中の希土類アルミン酸塩蛍光体の屈折率1.82、含有量11.5質量%及び真密度4.69g/cm3と、酸化アルミニウムの屈折率1.76、含有量88.5質量%及び真密度3.98g/cm3とから、前記式(6)に基づいて求めることができる。
波長変換部材の製造
蒸着装置内に、セラミックス複合体Aと、蒸着材料としてフッ化マグネシウムを配置し、蒸着装置内の圧力を1.0×10-4Paまで減圧した状態で、セラミックス複合体Aの光の出射側となる発光面に、マイクロヒーターを用いて、成膜時の温度を300℃としたセラミックス複合体Aに、物理膜厚が102nm、111nm、120nmとなる透光性薄膜(MgF2膜)を、抵抗加熱蒸着法により形成し、各物理膜厚を有する波長変換部材A-1からA-3を得た。透光性薄膜の物理膜厚は、後述する方法で測定した。透光性薄膜の屈折率r2は、MgF2の屈折率1.38である。セラミックス複合体Aの屈折率r1と、透光性薄膜の屈折率r2との屈折率比r1/r2は1.33であった。
得られた各波長変換部材A-1からA-3を用いて、図1及び図2に示す発光装置100を以下のようにして発光装置を作製した。発光素子20及び半導体素子70を実装基板10に載置した。具体的には、サファイア基板上に窒化物半導体が積層されて形成された、厚みが約0.11mmで、平面形状が約1.0mm四方の略正方形であり、発光ピーク波長が450nmである発光素子20を、半導体成長基板であるサファイア基板側が光出射面となるように、発光素子20及び半導体素子70を一列に配置して、Auからなる導電部材60を用いて、実装基板10に形成させた導電パターンにフリップチップ実装した。
次に、発光素子20の上面に、接着剤40としてシリコーン樹脂を配置して、実施例及び比較例の各セラミックス複合体を板状に形成した波長変換部材30と発光素子20のサファイア基板の上面とを接着させた。
次に、発光素子20及び波長変換部材30の側面に沿って被覆部材50を配置するとともに、半導体素子70を被覆部材50の中に完全に埋没させた。被覆部材50に含まれる樹脂51は、ジメチルシリコーン樹脂を使用し、光反射性材料52として平均粒径が0.28μmの酸化チタン粒子を、樹脂51に対して60質量%含有させた。このような工程により、図1及び図2に示される発光装置100を作製した。得られた発光装置は、前述の第1態様、第2態様又は第7態様の発光装置である。
透光性薄膜を形成していないセラミックス複合体A(MgF2膜の物理膜厚0nm)を用いたこと以外は、実施例A-1と同様にして、比較例a’-1の発光装置を作製した。
セラミックス複合体Aに、実施例A-1と同様にして、物理膜厚が200nmの透光性薄膜(MgF2膜)を形成した波長変換部材a’-2を得た。透光性薄膜(MgF2膜)の物理膜厚が200nmの波長変換部材a’-2を用いたこと以外は、実施例A-1と同様にして、比較例a’-2の発光装置を作製した。
蒸着装置内に、セラミックス複合体Bと、蒸着材料としてフッ化マグネシウムを配置し、蒸着装置内の圧力を1.0×10-4Paまで減圧した状態で、セラミックス複合体Bの光の出射側となる発光面に、マイクロヒーターを用いて、成膜時の温度を300℃としたセラミックス複合体Bに物理膜厚が85nm、88nm、103nm、113nm、122nmとなる透光性薄膜(MgF2膜)を抵抗加熱蒸着により形成し、各物理膜厚を有する波長変換部材B-1からB-5を得た。透光性薄膜の物理膜厚は、後述する方法で測定した。これらの波長変換部材を用いたこと以外は、実施例A-1と同様にして実施例B-1からB-5の発光装置を作製した。透光性薄膜の屈折率r2は、MgF2の屈折率1.38である。セラミックス複合体Bの屈折率r1と、透光性薄膜の屈折率r2との屈折率比r1/r2は1.33であった。
透光性薄膜を形成していないセラミックス複合体B(MgF2膜の物理膜厚0nm)を用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして、比較例b’-1の発光装置を作製した。
セラミックス複合体Bに、実施例B-1と同様にして、物理膜厚が205nmの透光性薄膜(MgF2膜)を形成した波長変換部材b’-2を得た。透光性薄膜(MgF2膜)の物理膜厚が205nmの波長変換部材b’-2を用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして、比較例b’-2の発光装置を作製した。
蒸着装置内に、セラミックス複合体Cと、フッ化マグネシウムを配置し、蒸着装置内の圧力を1.0×10-4Paまで減圧した状態で、セラミックス複合体Bの光の出射側となる発光面に、マイクロヒーターを用いて、成膜時の温度を300℃としたセラミックス複合体Cに物理膜厚が83nm、90nm、100nm、115nm、123nmとなる透光性薄膜(MgF2膜)を抵抗加熱蒸着により形成し、各物理膜厚を有する波長変換部材C-1からC-5を得た。透光性薄膜の物理膜厚は、後述する方法で測定した。これらの波長変換部材を用いたこと以外は、実施例A-1と同様にして実施例C-1からC-5の発光装置を作製した。透光性薄膜の屈折率r2は、MgF2の屈折率1.38である。セラミックス複合体Cの屈折率r1と、透光性薄膜の屈折率r2との屈折率比r1/r2は1.28であった。
透光性薄膜を形成していないセラミックス複合体C(MgF2膜の物理膜厚0nm)を用いたこと以外は、実施例C-1と同様にして、比較例c’-1の発光装置を作製した。
セラミックス複合体Cに、実施例C-1と同様にして、物理膜厚が148nmの透光性薄膜(MgF2膜)を形成した波長変換部材c’-2を得た。透光性薄膜(MgF2膜)の物理膜厚が148nmの波長変換部材c’-2を用いたこと以外は、実施例C-1と同様にして、比較例c’-2の発光装置を作製した。
透光性薄膜の物理膜厚L1は、各波長変換部材の断面SEM写真から透光性薄膜の膜厚を測定した。透光性薄膜の物理膜厚は、波長変換部材の断面SEM写真の3箇所を測定し、その算術平均値を、透光性薄膜の物理膜厚とした。
下記式(1)から透光性薄膜の光学膜厚L0(nm)を算出した。セラミックス複合体AからCに用いた希土類アルミン酸塩蛍光体の発光ピーク波長は550nmであり、透光性薄膜の屈折率は、透光性薄膜がMgF2からなるMgF2膜である場合には、MgF2の屈折率1.38とした。また、透光性薄膜がSiO2からなるSiO2膜である場合には、SiO2の屈折率1.47とした。さらに、実施例及び比較例で用いた各波長変換部材の物理膜厚L1と光学膜厚L0から下記式(2)基づき、L値を求めた。
L0=無機蛍光体の発光ピーク波長(λ)(nm)÷(4×透光性薄膜の屈折率) (1)
L=透光性薄膜の物理膜厚L1(nm)÷L0 (2)
実施例及び比較例の各発光装置について、マルチチャンネル分光器と積分球を組み合わせた光計測システムを用いて、CIE1931色度図における色度座標(x、y)を求めた。各発光装置の発光色の色度座標(x、y)は、指向角度0度における色度座標(x0、y0)を意味する。
実施例及び比較例の各発光装置について、積分球を使用した分光測光装置(PMA-11、浜松ホトニクス株式会社製)を用いて、全光束を測定した。実施例A-1からA-3及び比較例a’-1からa’-2の発光装置は、透光性薄膜の物理膜厚が0nmである比較例a’-1の発光装置から出射される光の全光束を100%として、各発光装置の全光束を相対値で表した。実施例B-1からB-5及び比較例b’-1からb’-2の発光装置は、透光性薄膜の物理膜厚が0nmである比較例b’-1の発光装置から出射される光の全光束を100%として、各発光装置の全光束を相対値で表した。実施例C-1からC-5及び比較例c’-1からc’-2の発光装置は、透光性薄膜の物理膜厚が0nmである比較例c’-1の発光装置から出射される光の全光束を100%として、各発光装置の全光束を相対値(相対光束(%)として表した。
マルチ分光測定器(PMA-11、浜松ホトニクス株式会社製)と接続された拡散板に対して光軸方向(垂直な方向)に100mm離れている回転台上に、受光面積が100mm2の円形のアパーチュアを有する拡散板に対して発光面が対向するように発光装置を配置し、発光装置に350mAの定電流を通電し、光軸と平行な指向角度0度の発光色の色度座標(x0、y0)を測定した。次いで、回転台を左右に光軸から60度となるように回転し、指向角度プラス60度及び指向角度マイナス60度の平均値のx座標x60と、指向角度60度及び指向角度マイナス60度の平均値のy座標y60を、配向色度座標(x60、y60)として測定した。配向色度座標(x60、y60)は、回転台を左右に動かして指向角度プラス60度及び指向角度マイナス60度の2つの値の平均値をいう。CIE1931色度図における色度座標において、指向角度0度における発光装置の発光色のx座標x0と、指向角度プラス60度及び指向角度マイナス60度における発光装置の発光色の平均値であるx座標x60の差分Δx(配向色度の差分Δx)の絶対値を測定した。配向色度座標(xθ、yθ)は、指向角度プラスθ度及び指向角度マイナスθ度の平均値の配向色度座標(xθ、yθ)をいう。
図7に示すように、透光性薄膜の物理膜厚が82nm以上140nm以下の範囲内であると、相対光束が高い光が発光装置から出射されていることが分かる。
蒸着装置内に、セラミックス複合体Aと、フッ化マグネシウムを配置し、蒸着装置内の圧力を1.0×10-4Paまで減圧した状態で、セラミックス複合体Aの光の出射側となる発光面に、マイクロヒーターを用いて、成膜時の温度を300℃としたセラミックス複合体Aに物理膜厚が299nmとなる透光性薄膜(MgF2膜)を抵抗加熱蒸着により形成し、各物理膜厚を有する波長変換部材A-4を得た。これらの波長変換部材を用いたこと以外は、実施例A-1と同様にして実施例A-4の発光装置を作製した。得られた発光装置は、前述の第3態様から第7態様のいずれかの態様の発光装置である。
蒸着装置内に、セラミックス複合体Bと、フッ化マグネシウムを配置し、蒸着装置内の圧力を1.0×10-4Paまで減圧した状態で、セラミックス複合体Bの光の出射側となる発光面に、マイクロヒーターを用いて、成膜時の温度を300℃としたセラミックス複合体Bに物理膜厚が304nmとなる透光性薄膜(MgF2膜)を抵抗加熱蒸着により形成し、各物理膜厚を有する波長変換部材B-6を得た。これらの波長変換部材を用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして実施例B-6の発光装置を作製した。
蒸着装置内に、セラミックス複合体Cと、フッ化マグネシウムを配置し、蒸着装置内の圧力を1.0×10-4Paまで減圧した状態で、セラミックス複合体Cの光の出射側となる発光面に、マイクロヒーターを用いて、成膜時の温度を300℃としたセラミックス複合体Cに物理膜厚が254nm、284nm、293nm、303nm、314nm、325nmとなる透光性薄膜(MgF2膜)を抵抗加熱蒸着により形成し、各物理膜厚を有する波長変換部材C-6からC-11を得た。これらの波長変換部材を用いたこと以外は、実施例C-1と同様にして実施例C-6からC-11の発光装置を作製した。
蒸着装置内に、セラミックス複合体Cと、フッ化マグネシウムを配置し、蒸着装置内の圧力を1.0×10-4Paまで減圧した状態で、セラミックス複合体Cの光の出射側となる発光面に、マイクロヒーターを用いて、成膜時の温度を300℃としたセラミックス複合体Cに物理膜厚が203nm、353nmとなる透光性薄膜(MgF2膜)を抵抗加熱蒸着により形成し、各物理膜厚を有する波長変換部材c’-3及びc’-4を得た。これらの波長変換部材を用いたこと以外は、実施例C-1と同様にして比較例c’-3及びc’-4の発光装置を作製した。
セラミックス複合体Dの製造
無機蛍光体として、(Y0.92Gd0.07Ce0.01)3Al5O12で表される組成を有する希土類アルミン酸塩蛍光体を準備した。
希土類アルミン酸塩蛍光体を10質量%と、セラミックス複合体Aに用いた酸化アルミニウム粒子を90質量%と、を混合した原料混合物を用いたこと以外は、セラミックス複合体Aと同様にして、厚さが180μmの板状のセラミックス複合体Dを得た。セラミックス複合体Dの屈折率r1は、1.76であった。セラミックス複合体Dの屈折率r1は、セラミックス複合体中の希土類アルミン酸塩蛍光体の屈折率1.82、含有量10質量%及び真密度4.69g/cm3と、酸化アルミニウムの屈折率1.76、含有量90質量%及び真密度3.98g/cm3とから、前記式(6)に基づいて求めることができる。
蒸着装置内に、セラミックス複合体Dと、二酸化ケイ素を配置し、蒸着装置内の圧力を1.0×10-4Paまで減圧した状態で、セラミックス複合体Dの光の出射側となる発光面に、マイクロヒーターを用いて、成膜時の温度を300℃としたセラミックス複合体Dに物理膜厚が251nm、279nm、297nm、319nmとなる透光性薄膜(SiO2膜)を抵抗加熱蒸着により形成し、各物理膜厚を有する波長変換部材D-1からD-4を得た。透光性薄膜の屈折率r2は、SiO2の屈折率1.47である。セラミックス複合体Dの屈折率r1と、透光性薄膜の屈折率r2との屈折率比r1/r2は1.19であった。
得られた各波長変換部材D-1からD-4を用いたこと以外は、実施例A-1と同様にして実施例D-1からD-4の発光装置を作製した。
透光性薄膜を形成していないセラミックス複合体D(SiO2膜の物理膜厚0nm)を用いたこと以外は、実施例D-1と同様にして、比較例d’-1の発光装置を作製した。
セラミックス複合体Dに、実施例D-1と同様にして、物理膜厚が195nm、237nm、347nmの透光性薄膜(SiO2膜)を形成した波長変換部材d’-2、d’-3、d’-4を得た。これらの波長変換部材d’-2、d’-3、d’-4を用いたこと以外は、実施例D-1と同様にして、比較例d’-2からd’-4の各発光装置を作製した。
透光性薄膜の物理膜厚が254nmである実施例C-6に係る発光装置、透光性薄膜の物理膜厚が284nmである実施例C-7に係る発光装置、透光性薄膜の物理膜厚が303nmである実施例C-9に係る発光装置、透光性薄膜の物理膜厚が325nmである実施例C-11に係る発光装置、透光性薄膜の物理膜厚が353nmである比較例c’-4に係る発光装置について、薄膜計算ソフト(Essential Macleod、Thin Film Center Inc.製)を用いて、指向角度が、0度、プラス30度及びマイナス30度、プラス45度及びマイナス45度、プラス60度及びマイナス60度において、発光素子の発光ピーク波長(450nm)における透過率TC-0、TC-30、TC-45、TC-60と、希土類アルミン酸塩蛍光体の発光ピーク波長(550nm)における透過率TP-0、TP-30、T P-45 、TP-60を求めた。さらに下記式(3)から(5)から第1透過率差T1、第2透過率差T2、第3透過率差T3を求めた。実施例及び比較例の各発光装置の指向角度0度のx座標x0と、指向角度プラス60度及び指向角度マイナス60度の平均値であるx座標x60との差分Δxとともに、結果を表6に示す。
T1=TC-60-TP-60-(TC-0-TP-0) (3)
T2=TC-30-TP-30-(TC-0-TP-0) (4)
T3=TC-45-TP-45-(TC-0-TP-0) (5)
TC-60:指向角度プラス60度及び指向角度マイナス60度の発光素子の発光ピーク波長450nmの透過率の平均値。
TP-60:指向角度プラス60度及び指向角度マイナス60度の希土類アルミン酸塩蛍光体の発光ピーク波長550nmの透過率の平均値。
TC-30:指向角度プラス30度及び指向角度マイナス30度の発光素子の発光ピーク波長450nmの透過率の平均値。
TP-30:指向角度プラス30度及び指向角度マイナス30度の希土類アルミン酸塩蛍光体の発光ピーク波長550nmの透過率の平均値。
TC-45:指向角度プラス45度及び指向角度マイナス45度の発光素子の発光ピーク波長450nmの透過率の平均値。
TP-45:指向角度プラス45度及び指向角度マイナス45度の希土類アルミン酸塩蛍光体の発光ピーク波長550nmの透過率の平均値。
TC-0:指向角度0度の発光素子の発光ピーク波長450nmの透過率。
TP-0:指向角度0度の希土類アルミン酸塩蛍光体の発光ピーク波長550nmの透過率。
Claims (15)
- 380nm以上500nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する発光素子と、
前記発光素子の光の出射側に配置される、発光面を有する波長変換部材と、を備えた発光装置であり、
前記波長変換部材が、510nm以上570nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する無機蛍光体と、無機酸化物と、を含むセラミックス複合体と、
前記セラミックス複合体の光の出射側に配置され、前記セラミックス複合体の屈折率よりも小さい屈折率を有する、透光性薄膜と、を含み、
前記透光性薄膜の物理膜厚が、82nm以上140nm以下の範囲内の単一層であり、前記透光性薄膜が、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素及び第13族の金属元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素を含むフッ化物からなる、発光装置。 - 前記透光性薄膜は、前記透光性薄膜の下記式(1)から導き出される光学膜厚L0に対する前記透光性薄膜の物理膜厚L1の比である、下記式(2)から導き出されるL値が0.82以上1.41以下の範囲内である、請求項1に記載の発光装置。
L0=無機蛍光体の発光ピーク波長(λ)(nm)÷(4×透光性薄膜の屈折率) (1)
L=透光性薄膜の物理膜厚L1(nm)÷L0 (2) - 380nm以上500nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する発光素子と、
前記発光素子の光の出射側に配置される、発光面を有する波長変換部材と、を備えた発光装置であり、
前記波長変換部材が、510nm以上570nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する無機蛍光体と、無機酸化物と、を含むセラミックス複合体と、
前記セラミックス複合体の光の出射側に配置され、前記セラミックス複合体の屈折率よりも小さい屈折率を有する、透光性薄膜と、を含み、
前記透光性薄膜の物理膜厚が、250nm以上330nm以下の範囲内の単一層であり、
前記透光性薄膜が、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素及び第13族の金属元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素を含むフッ化物又は二酸化ケイ素からなる、発光装置。 - 380nm以上500nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する発光素子と、
前記発光素子の光の出射側に配置される、発光面を有する波長変換部材と、を備えた発光装置であり、
前記波長変換部材が、無機蛍光体と、無機酸化物と、を含むセラミックス複合体と、
前記セラミックス複合体の光の出射側に配置され、前記セラミックス複合体の屈折率よりも小さい屈折率を有する、透光性薄膜と、を含み、
前記透光性薄膜が、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素及び第13族の金属元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素を含むフッ化物又は二酸化ケイ素からなる単一層であり、
前記透光性薄膜の下記式(1)から導き出される光学膜厚L0に対する前記透光性薄膜の物理膜厚L1の比である、下記式(2)から導き出されるL値が2.5以上3.5以下の範囲である、発光装置。
L0=無機蛍光体の発光ピーク波長(λ)(nm)÷(4×透光性薄膜の屈折率) (1)
L=透光性薄膜の物理膜厚L1(nm)÷L0 (2) - 380nm以上500nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する発光素子と、
前記発光素子の光の出射側に配置される、発光面を有する波長変換部材と、を備えた発光装置であり、
前記波長変換部材が、510nm以上570nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する無機蛍光体と、無機酸化物と、を含むセラミックス複合体と、
前記セラミックス複合体の光の出射側に配置され、前記セラミックス複合体の屈折率よりも小さい屈折率を有する、透光性薄膜と、を含み、
前記透光性薄膜が、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素及び第13族の金属元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素を含むフッ化物又は二酸化ケイ素からなり、
下記式(3)に基づき算出される第1透過率差T1が0%以上25%以下の範囲内であること、下記式(4)に基づき算出される第2透過率差T2がマイナス3%以上10%以下の範囲内であること、のうち少なくとも1つを満たす光を発する、発光装置。
T1=TC-60-TP-60-(TC-0-TP-0) (3)
T2=TC-30-TP-30-(TC-0-TP-0) (4)
(前記式(3)中、TC-60は、指向角度プラス60度及び指向角度マイナス60度の前記発光素子の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率の平均値であり、TP-60は、指向角度プラス60度及び指向角度マイナス60度の前記無機蛍光体の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率の平均値である。前記式(4)中、TC-30は、指向角度プラス30度及び指向角度マイナス30度の前記発光素子の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面の透過光の透過率の平均値であり、TP-30は、指向角度プラス30度及び指向角度マイナス30度の前記無機蛍光体の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面の透過光の透過率の平均値である。前記式(3)及び前記式(4)中、TC-0は、指向角度0度の前記発光素子の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率であり、TP-0は、指向角度0度の前記無機蛍光体の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率である。ここで、指向角度0度とは、発光面に垂直な角度であり、指向角度プラス60度及び指向角度マイナス60度とは、発光面に垂直な角度から発光面に向けて指向角度0度を中心としたプラス60度及びマイナス60度の角度であり、指向角度プラス30度及び指向角度マイナス30度とは、発光面に垂直な角度から発光面に向けて指向角度0度を中心としたプラス30度及びマイナス30度の角度である。) - 380nm以上500nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する発光素子と、
前記発光素子の光の出射側に配置される、発光面を有する波長変換部材と、を備えた発光装置であり、
前記波長変換部材が、510nm以上570nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する無機蛍光体と、無機酸化物と、を含むセラミックス複合体と、
前記セラミックス複合体の光の出射側に配置され、前記セラミックス複合体の屈折率よりも小さい屈折率を有する、透光性薄膜と、を含み、
前記透光性薄膜が、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素及び第13族の金属元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素を含むフッ化物又は二酸化ケイ素からなる第1層と、アルミニウム、ニオブ、タンタル、チタン及びジルコニウムからなる群から選択される少なくとも1種を含む酸化物からなる第2層の少なくとも2層を含み、2層以上であるときは、第1層と第2層とが交互に積層されてなり、
下記式(5)に基づき算出される第3透過率差T3が、0%以上20%以下の範囲内であることを満たす光を発する、発光装置。
T3=TC-45-TP-45-(TC-0-TP-0) (5)
(前記式(5)中、TC-45は、指向角度プラス45度及び指向角度マイナス45度の前記発光素子の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率の平均値であり、TP-45は、指向角度プラス45度及びマイナス45度の前記無機蛍光体の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率の平均値である。前記式(5)中、TC-0は、指向角度0度の前記発光素子の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率であり、TP-0は、指向角度0度の前記無機蛍光体の発光ピーク波長における波長変換部材の発光面からの透過光の透過率である。ここで、指向角度0度とは、発光面に垂直な角度であり、指向角度プラス45度及び指向角度マイナス45度とは、発光面に垂直な角度から発光面に向けて指向角度0度を中心としたプラス45度及びマイナス45度の角度である。) - 380nm以上500nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する発光素子と、
前記発光素子の光の出射側に配置される、発光面を有する波長変換部材と、を備えた発光装置であり、
前記波長変換部材が、510nm以上570nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する無機蛍光体と、無機酸化物と、を含むセラミックス複合体と、
前記セラミックス複合体の光の出射側に配置され、前記セラミックス複合体の屈折率よりも小さい屈折率を有する、透光性薄膜と、を含み、
前記透光性薄膜が、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素及び第13族の金属元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素を含むフッ化物又は二酸化ケイ素からなる単一層であり、
CIE1931色度図における色度座標において、指向角度0度における前記発光装置の発光色のx座標x0と、発光面に垂直な角度から発光面に向けて指向角度0度を中心としたプラス60度及びマイナス60度の角度である、指向角度プラス60度及び指向角度マイナス60度における前記発光装置の発光色のx座標の平均値であるx座標x60との差分Δxの絶対値が0.012以下である、発光装置。 - 前記透光性薄膜が単一層である、請求項5に記載の発光装置。
- 前記フッ化物が、MgF2、CaF2、SrF2、AlF3、Na3AlF6、Na5Al3F14、NaF及びLiFからなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1から8のいずれか1項に記載の発光装置。
- 前記無機蛍光体が希土類アルミン酸塩蛍光体である、請求項1から9のいずれか1項に記載の発光装置。
- 前記セラミックス複合体の屈折率r1が1.76以上1.85以下の範囲内である、請求項10に記載の発光装置。
- 前記透光性薄膜の屈折率r2が1.32以上1.48以下の範囲内である、請求項1から5及び7から11のいずれか1項に記載の発光装置。
- 前記セラミックス複合体の屈折率r1と前記透光性薄膜の屈折率r2の屈折率比(r1/r2)が1.18以上1.41以下の範囲内である、請求項11又は12に記載の発光装置。
- 前記希土類アルミン酸塩蛍光体が、下記式(I)で表される組成を有する、請求項10に記載の発光装置。
(Ln1 1-aCea)3(AlcGab)5O12 (I)
(前記式(I)中、Ln1は、Y、Gd、Lu及びTbからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、a、b及びcは、0<a≦0.22、0≦b≦0.4、0<c≦1.1、0.9≦b+c≦1.1を満たす。) - 前記無機酸化物が、少なくともAlを含み、Y、Gd、Tb及びLuからなる群から選択される少なくとも1種の希土類元素Ln2を含んでいてもよい酸化物を含む、請求項1から14のいずれか1項に記載の発光装置。
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