JP7635525B2 - チャック付き紙容器 - Google Patents

チャック付き紙容器 Download PDF

Info

Publication number
JP7635525B2
JP7635525B2 JP2020164200A JP2020164200A JP7635525B2 JP 7635525 B2 JP7635525 B2 JP 7635525B2 JP 2020164200 A JP2020164200 A JP 2020164200A JP 2020164200 A JP2020164200 A JP 2020164200A JP 7635525 B2 JP7635525 B2 JP 7635525B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper container
zipper tape
zipper
plate
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020164200A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022056274A (ja
Inventor
一平 武本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2020164200A priority Critical patent/JP7635525B2/ja
Publication of JP2022056274A publication Critical patent/JP2022056274A/ja
Priority to JP2024197042A priority patent/JP2025020056A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7635525B2 publication Critical patent/JP7635525B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Description

本開示は、チャック付き紙容器に関し、特に立体形状を有し、自立性を備えた紙容器の分野において、そのチャックテープの繰り返しの開閉が持続的に安定することができるチャック付き紙容器に関する。
従来、チャック付き紙容器として、特許文献1のような技術が開示されている。すなわち、直方体形状の紙容器の上部にチャックを設けており、内容物を取り出す際にはチャックを開けて、内容物の取り出しが終了したらチャックを閉じることができる。
上記の技術により、内容物の保護や、紙容器転倒時の内容物の零れを防止できる。また、紙容器であることから、内容物を消費後の容器の減容化や、廃棄が容易である。図1に、従来技術のチャック付き紙容器80の製造に用いるブランク板81を示し、図2に従来技術のチャック付き紙容器80の斜視図を、図3に天部を開口した状態の斜視図を示す。
なお、今後特段の説明がない場合は、図2を参照に、表がわ壁面板831bを正面として、チャック付き紙容器80の表がわ、裏がわ、左がわ、右がわ、上がわ、下がわを示すものとする。本開示のチャック付き紙容器90においても、同様とする。
また、従来技術の説明を行う際に使用する符号は、本開示と区別するために、80番代又は800番代としている。
また、符号の添え字のaは、チャック付き紙容器80の裏がわ部分の要素を示し、添え字のbは表がわ部分の要素を示す。添え字のaとbとの両方がある要素において、添え字がない符号は、aとbの両方を含むものとする。
特許文献1に記載されたチャック付き紙容器80においては、その天部871を開口し、内容物を振り出す際には、まず天面がわ突出部(耳部)874が胴部872から取り外され、次に易開封加工線851が切断されたのち、チャックテープ861が開かれて、振り出し用開口部856が開口される(図3参照)。
そして、チャック付き紙容器80が持ち上げられて、傾けられることにより、内容物が振り出される。
そして、内容物を振り出すために、チャック付き紙容器80の表がわ壁面板831を下がわにして傾けると、内容物は、表がわ天面板833bと、表がわ上部重ね合わせ板834bの内面がわを滑り、表がわチャックテープ861bを通過して、振り出し用開口部856の下がわ(表がわ部分のブランク板81bがわ)の縁から排出される。その際に、表がわチャックテープ861bに内容物が付着することがあり、そのために、チャックテープ861の再嵌合を阻害することがあった。特に、内容物が粉体や粘性の大きい液体では、チャックテープ861の再嵌合が阻害される例が見られた。
特開2005-178833号公報
本開示は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その課題は、チャック付き紙容器90において、チャックテープ61の繰り返しの開閉が持続的に安定するチャック付き紙容器90を提供するものである。
≪請求項1≫
上記の課題は、本開示の以下の実施形態により解決することができる。
すなわち、本開示のチャック付き紙容器90は、
紙を基材とする積層シート78からなる表がわブランク板10bと裏がわブランク板10aとを接合して組み上げられるチャック付き紙容器90において、
前記チャック付き紙容器90の上部に、前記表がわブランク板10bと前記裏がわブランク板10aとを重ね合わせて接合される上部重ね合わせ板34、及び前記上部重ね合わせ板34の下がわに連設される天面板33とからなる天部71と、
前記上部重ね合わせ板34の左右両がわの端部に連設される天部の側部板41と、
前記天部71の左右両がわに連設される天部がわ突出部74と、
前記天部71の下がわに備わる胴部72と、
前記胴部72の下がわに備わる底部73と、
前記上部重ね合わせ板34及び前記天部の側部板41の上縁部21若しくは前記上縁部21の近傍を、横断する上部シール部53と、
前記上部シール部53の下がわに位置し、前記上部重ね合わせ板34及び前記天部の側部板41を横断するチャックテープ61と、を備え、
前記表がわブランク板10b若しくは前記裏がわブランク板10aのどちらか一方に、前記チャックテープ61を構成する雄型チャックテープ61mを備え、
前記表がわブランク板10a若しくは前記裏がわブランク板10bの他方に、前記チャックテープ61を構成する雌型チャックテープ61fを備え、
前記雄型チャックテープ61mを備える前記ブランク板93には、特定の表示が設けられていることを特徴としている。
≪請求項2≫
また、本開示の一実施形態のチャック付き紙容器90において、
前記特定の表示が、前記雄型チャックテープ61mが下がわとなる旨を表示してもよい。
≪請求項3≫
また、本開示の一実施形態のチャック付き紙容器90において、
前記特定の表示が、前記雌型チャックテープ61fが上がわとなる旨を表示してもよい。
≪請求項4≫
また、本開示の一実施形態のチャック付き紙容器90において、
前記雄型チャックテープ61mが設けられる前記ブランク板93に、開口先鋭線19が備えられていてもよい。
≪請求項5≫
また、本開示の一実施形態のチャック付き紙容器90において、
少なくとも前記ブランク板93の一部である前記上部重ね合わせ板34及び/又は前記天面板33のいずれかに、前記チャック付き紙容器90の縦方向に鉛直に延在する開口先鋭線19が備わっていてもよい。
≪請求項6≫
また、本開示の一実施形態のチャック付き紙容器90において、
前記雄型チャックテープ61mが設けられる前記ブランク板93に、開口補助線55が備えられていてもよい。
≪請求項7≫
また、本開示の一実施形態のチャック付き紙容器90において、
少なくとも前記上部重ね合わせ板34、及び/又は前記天部の側部板41、及び又は前記天面板33、及び/又は前記天面板33の左右に連設される天部がわ突出部(耳部)代38に、開口補助線55が備わっていてもよい。
上述した本開示の実施形態によれば、チャックテープ61への内容物の付着量を減少させることができるために、チャックテープ61の繰り返しの開閉が持続的に安定させることができるチャック付き紙容器90を提供するものである。
従来技術のチャック付き紙容器80の製造に用いるブランク板81の展開図である。 従来技術のチャック付き紙容器80の斜視図である。 従来技術のチャック付き紙容器80の天部71を開口した状態の斜視図である。 本開示の第一の実施形態のチャック付き紙容器90の製造に用いるブランク板93の展開図である。 図4に示したブランク板93を用いてチャック付き紙容器90を作製する際の中間段階の紙容器(平面状態)91の形状を示す正面図である。 図4に示したブランク板93を用いてチャック付き紙容器90を作製する際の中間段階の紙容器(起函状態)92の形状を示す斜視図である。 図4に示したブランク板93を用いて作製したチャック付き紙容器90の斜視図である。 図7に示したチャック付き紙容器90の側面図である。 図7に示したチャック付き紙容器90の平面図である。 図7に示したチャック付き紙容器90の天部71を開口した状態の、表がわから見た斜視図である。 図7に示したチャック付き紙容器90の天部71を開口した状態の、裏がわから見た斜視図である。 本開示(従来技術)のチャックテープの断面図である。 本開示(従来技術)のブランク板の積層シートの断面図である。 従来技術のチャックテープ接合体部の断面図である。 本開示のチャックテープ接合体部の断面図である。 内容物を振り出した直後における、内容物が付着したチャックテープの説明図である。 チャックテープを再嵌合する前段階における、内容物が付着したチャックテープの説明図である。 本開示の第二の実施形態のチャック付き紙容器90の製造に用いるブランク板93の展開図である。 図18に示したブランク板93を用いてチャック付き紙容器90を作製する際の中間段階の紙容器(平面状態)91の形状を示す正面図である。 図18に示したブランク板93を用いて作製したチャック付き紙容器90の斜視図である。 図18に示したチャック付き紙容器90の平面図である。 図18に示したチャック付き紙容器90の天部を開口した状態の、表がわから見た斜視図である。 本開示の第三の実施形態のチャック付き紙容器90の製造に用いるブランク板93の展開図である。 図23に示したブランク板93を用いて作製したチャック付き紙容器90の、天部を開口した状態の、表がわから見た斜視図である。 表がわ天面板33に文字が表示された、図24のチャック付き紙容器90の、天部を開口した状態の、表がわから見た斜視図である。 本開示の第二の実施形態と第三の実施形態の変形例1のチャック付き紙容器90の製造に用いるブランク板93の展開図である。 本開示の第二の実施形態と第三の実施形態の変形例2のチャック付き紙容器90の製造に用いるブランク板93の展開図である。 本開示の第二の実施形態と第三の実施形態の変形例3のチャック付き紙容器90の製造に用いるブランク板93の展開図である。 本開示の第二の実施形態と第三の実施形態の変形例4のチャック付き紙容器90の製造に用いるブランク板93の展開図である。 本開示の第四の実施形態のチャック付き紙容器90の製造に用いるブランク板93の展開図である。 本開示の第五の実施形態のチャック付き紙容器90の製造に用いるブランク板93の展開図である。 本開示の第六の実施形態のチャック付き紙容器90の製造に用いるブランク板93の展開図である。
以下、本開示について図面を用いながら説明する。但し、本開示はこれら具体的に示された形態や、各種の具体的に記載された構造に限定されるものではない。
なお、各図においては、分かり易くする為に、部材の大きさや比率を変更又は誇張して記載することがある。また、見やすさの為に説明上不要な部分や繰り返しとなる符号は省略することがある。
また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直、中央等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。
本開示のチャック付き紙容器90のブランク板93は、少なくとも基材の紙が積層され、また少なくとも最内層としてポリエチレンなどの熱接着性樹脂が積層された積層シート78を用いて、外形を矩形状に形成するとともに、ブランク板93の中に設けられた各種の折り曲げ線により、チャック付き紙容器90の形成に必要な各部の形成板が区画されて構成されている。
<第一の実施形態>
<ブランク板>
本開示の第一の実施形態のチャック付き紙容器90のブランク板93を、図4に示す。図4(a)は、裏がわブランク板10aを表し、図4(b)は表がわブランク板10bを表す。なお、裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bの2枚を、合わせてブランク板93と記述する。
また特段の説明がない限り、後述されるブランク板93の各構成要素において、各符号の添え字のaは、裏がわブランク板10aの要素を示し、添え字のbは表がわブランク板10bの要素を示す。添え字のaとbの両方がある要素において、添え字がない符号は、aとbの両方を含むものとする。
図4(a)の裏がわブランク板10aの図面の下がわである、裏がわ上縁部21aが、チャック付き紙容器90の上がわとなる。
図4(b)の表がわブランク板10bの図面の上がわである、表がわ上縁部21bが、チャック付き紙容器90の上がわとなる。
図4(a)、(b)とも、図面の表面がわが、チャック付き紙容器90を組み立てた際の外面がわとなり、裏面がわが内面がわとなる。
図4(a)、(b)は、夫々の上縁部21a、21bを基準にして、線対称となっており、裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bの内面同士を、位置を合わせて重ね合わせると、各構成要素(後述する各形成板、線、シール部、チャックテープ接合部など)は重なり合う。
位置を合わせて重ねられた上述の裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bが接合されて、図5のような中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91が作製されて、さらに図6のような中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92が作製されて、チャック付き紙容器90の完成に向けて手順が進んでいくが、この製造方法については、後述する。
今後特段の記述がない場合は、図4(b)を参照として、表がわブランク板10bの上下左右を示すものとする。裏がわブランク板10aについても、その上縁部21aを上がわとして説明する。従って図4(a)では、上下が逆となる。
チャック付き紙容器90においても、その上縁部21がわを上がわとし、下縁部26がわを下がわとする。
なお、形成されたチャック付き紙容器90は、後ほど説明するが、上がわから順次、天部71、胴部72、底部73で構成されており、上述の上がわを天部がわと、下がわを底部がわと称することもある。(図7参照)。
また、天部71に設けられた各構成要素の上下方向を説明する際に、天部がわとの記載は上縁部21がわを示し、底部73に設けられた各構成要素の上下方向を説明する際に、底部がわとの記載は下縁部26がわを示すこともある。
上述のように、裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bは、上下に線対称の形状であるので、ブランク板93の説明については、表がわブランク板10bで説明する。
なお、機能に変更が生じない範囲において、裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bは、線対称から外れてもよい。
また、裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bとは、材質(層構成)、製造方法も同じである。
本実施形態のチャック付き紙容器90の表がわブランク板10bは、少なくとも基材の紙を積層し、少なくとも最内層としてポリエチレンなどの熱接着性樹脂を積層した積層シート78を用いて、外形を略矩形状に形成している。図4(b)を参照にして、上がわを上縁部21b、左右の両がわを表がわ側縁部11b、下がわを下縁部26bとする。
また、表がわブランク板10bは、その幅方向の中央部を通る鉛直線を対称軸として左右対称な形状である。
なお、積層シート78については、後ほど説明する。
表がわブランク板10bには、左がわから順次、縦断方向に存在する表がわ第一縦折り曲げ線12bと、表がわ第二縦折り曲げ線13bと、表がわ第二縦折り曲げ線13bと、表がわ第一縦折り曲げ線12bが設けられている。
即ち、おのおの表がわブランク板10bの表がわ側縁部11bに近い方の縦折り曲げ線が表がわ第一縦折り曲げ線12bであり、表がわブランク板10bの表がわ側縁部11bに遠い方の縦折り曲げ線が表がわ第二縦折り曲げ線13bである。
それらの表がわ縦折り曲げ線12b、13bは、各々が表がわブランク板10bの側縁部11bに略平行であることが望ましい。
また、表がわブランク板10bには、表がわ上縁部21bがわから順次、横断方向に存在する表がわ第一横折り曲げ線22b、表がわ第二横折り曲げ線23b、表がわ第三横折り曲げ線24b、表がわ第四横折り曲げ線25bが設けられている。
それらの表がわ横折り曲げ線22b、23b、24b、25bは、各々が上縁部21b及び下縁部26bに略平行であることが望ましい。
さらに、表がわ天部がわ斜め折り曲げ線17b、表がわ底部がわ斜め折り曲げ線18b、が、それぞれ左右に一対で設けられており、チャック付き紙容器90の形成に必要な各部の形成板が区画されて構成されている。
表がわ天部がわ斜め折り曲げ線17bの上端部は、表がわ第一縦折り曲げ線12bと、表がわ第一横折り曲げ線22bとの交点である、表がわ第一天部交点Ebと同じ位置である。
表がわ天部がわ斜め折り曲げ線17bの下端部は、表がわ第二縦折り曲げ線13bと、表がわ第二横折り曲げ線23bとの交点である、表がわ第二天部交点Fbと同じ位置である。
表がわ底部がわ斜め折り曲げ線18bの上端部は、表がわ第二縦折り曲げ線13bと、表がわ第三横折り曲げ線24bとの交点である、表がわ第二底部交点Hbと同じ位置である。
表がわ底部がわ斜め折り曲げ線18bの下端部は、表がわ第一縦折り曲げ線12bと、表がわ第四横折り曲げ線25bとの交点である、表がわ第一底部交点Gbと同じ位置である。
なお、上述のそれぞれの表がわ斜め折り曲げ線17bは、上述の各々の交点Eb、Fbとは接せずに、近傍に位置してもよい。さらに、それぞれの表がわ斜め折り曲げ線18bは、上述の各々の交点Gb、Hb、とは接せずに、近傍に位置してもよい。
上記の各々の表がわ斜め折り曲げ線と各々の交点とが、接せずに近傍に位置することにより、充分な折り曲げ性能を有しつつ、なおかつ特定な箇所に折り曲げ線の過度な集中がなく、表がわブランク板10bの積層シートの強度の低下を防ぐことができる。
表がわブランク板10bの左右の両がわの表がわ側縁部11bには、表がわ側縁部がわシール代36bが表がわ第一縦折り曲げ線12bを介して形成されている。
また、表がわブランク板10bの下がわに位置する表がわ下縁部26bには、表がわ底部がわシール代37bが表がわ第四横折り曲げ線25bにて形成されている。
また、表がわブランク板10bには、その最も上がわに位置する表がわ上縁部21bより下がわ方向に、各部の形成板が設けられている。
主要部について説明すると、表がわ上縁部21bの下がわに、表がわ上部重ね合わせ板34bが設けられている。その表がわ上部重ね合わせ板34bの下がわに、表がわ第一横折り曲げ線22bを介して、表がわ天面板33bが連設されている。その表がわ天面板33bの下がわに、表がわ第二横折り曲げ線23bを介して、表がわ壁面板31bが連設されている。その表がわ壁面板31bの下がわに、表がわ第三横折り曲げ線24bを介して、表がわ底面板35bが連設されている。
また、表がわ上部重ね合わせ板34bの左右の両がわの外方には、表がわ第二縦折り曲げ線13bを介して、表がわ天部の側部板41bが連設されている。
また、表がわ天面板33bの左右の両がわの外方には、表がわ第二縦折り曲げ線13bを介して、表がわ天部がわ突出部(耳部)代38bが連設されている。
また、表がわ壁面板31bの左右の両がわの外方には、表がわ第二縦折り曲げ線13bを介して、表がわ側面板32bが連設されている。
また、表がわ底面板35bの左右の両がわの外方には、表がわ第二縦折り曲げ線13bを介して、表がわ底部がわ突出部(耳部)代43bが連設されている。
また、それぞれの表がわ天部の側部板41bの下がわに、表がわ第一横折り曲げ線22bを介して、表がわ天部がわ突出部(耳部)代38bが連設されている。その表がわ天部がわ突出部(耳部)代38bの下がわに、表がわ第二横折り曲げ線23bを介して、表がわ側面板32bが連設されている。その表がわ側面板32bの下がわに、表がわ第三横折り曲げ線24bを介して、表がわ底部がわ突出部(耳部)代43bが連設されている。
上記の表がわ底面板35bと左右両がわの底部がわ突出部(耳部)代43の下がわに、底部がわシール代37が連設されている。
上記の表がわ天部の側部板41bと、表がわ天部がわ突出部(耳部)代38bと、表がわ側面板32bと、表がわ底部がわ突出部(耳部)代43bとの左右の外がわには、表がわ第一縦折り曲げ線12bを介して、表がわ側縁部がわシール代36bが連設されている。
本実施形態のブランク板93への折り曲げ線を付与する加工(罫線加工)は、積層シート78が完成してから罫線加工して、その後にチャック付き紙容器90を製造する機械に積層シート78を供給する。あるいは、罫線加工はチャック付き紙容器90を製造する機械にて実施してもよい。
罫線加工の方法としては、プラテン方式、ロータリーダイ方式など公知の方法から、適切な方法が採用される。
また、罫線加工を実施する前に、積層シート78をシート断ちしてもよい。あるいは、積層シート78はロール状で罫線加工の工程に供給されてもよい。
また、積層シート78を打ち抜いて、ブランク板93を製造する打ち抜き工程について説明する。その打ち抜き工程は、プラテン方式、ロータリーダイ方式など公知の方法から、適切な方法が選択される。ロール状の積層シート78から直接にブランク板93を形成してもよく、一度枚葉にシート断ちしてから、打ち抜いてもよい。
また、罫線加工と打ち抜き加工の順番は問わない。同時に加工してもよい。
また、所定のロール幅にスリットしたロール状の積層シート78を、チャック付き紙容器90を製造する機械に供給し、ロール状の積層シート78の横断方向に切断し、ブランク板93を作製してもよい。
裏がわブランク板10aは、表がわブランク板10bと線対称で同形状である。言い替えれば、ブランク板の層構成が逆になっている同形状のブランク板である。
図5は、図4に示したブランク板93を用いてチャック付き紙容器90を製造する際の、中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91の形状を示す正面図である。最上部が図4(b)に示した表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bであり、その裏がわには、裏がわブランク板10aが備えられている。裏がわブランク板10aは目視できないが、透視とすると表がわブランク板10bとほぼ同形状となる。
なお、図5では、裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bが重なっており、各構成要素は、製造上のバラツキの範囲で、図面を透視すると同じ位置関係であるので、表がわの表記及び添え字を、説明の際に割愛することがある。
上部重ね合わせ板34及び表がわ天部の側部板41には、上述の2枚のブランク板が互いに重なり合う所定の位置に、横断方向の密封手段としての上部シール部53と、チャックテープ接合部52とが、上縁部21がわから順次に設けられている。
上部シール部53は、上部重ね合わせ板34及びそれぞれの天部の側部板41の上縁部21、若しくは上縁部21の近傍に設けられる。
上部シール部53が上縁部21に略平行であると、上部シール部53の長さを短くすることができ、かつブランク板93に無駄が生じない。
横断方向の密封手段としての上部シール部53は、相対することになる表がわ上部シール部53bと裏がわ上部シール部53aとが接合されて形成される。その接合は、チャック付き紙容器90の上縁部21、若しくは上縁部21の近傍を、全幅に渡って横断するように接合されるため、チャック付き紙容器90の密閉が保たれる。
また、上部シール部53は、上縁部21に略平行であることが望ましい。さらに、チャックテープ接合部52は、上縁部21に略平行であることが望ましい。
そのような形態では、チャックテープ61の開閉及び、内容物の取り出しが容易となる。また、チャックテープ61の長さを短くすることができる。
<易開封加工線>
易開封加工線51について説明する。
上部重ね合わせ板34及び天部の側部板41には、開封手段としての易開封加工線51が設けられてもよい。
易開封加工線51が設けられることで、鋏などの道具を使用しなくても、チャック付き紙容器90を開封できる。
図5を参照として、易開封加工線51は、ブランク板93の一方の側縁部11から他方の側縁部11まで繋がっており、上部シール部53とチャックテープ61の間に存在する。
易開封加工線51の端部のどちらかにノッチ77が設けられてもよく、本実施形態では右がわの側縁部11にノッチ77が設けられている。また、ノッチ77は左がわの側縁部11に設けられてもよい。あるいは左右の両方の側縁部11にノッチ77が設けられてもよい。ノッチ77が設けられることにより、初期の開封が容易になる。
易開封加工線51を一方の側縁部(ここでは右がわ)11がわから切断し、他方の側縁部(ここでは左がわ)11まで至ることで、上部重ね合わせ板34及び表がわ天部の側部板41が横断的に切除されて、あわせて上部シール部53が切除されて、チャックテープ61が露出する。
なお、開封手段の易開封加工線51に、断続的なハーフカット線又は直線状のハーフカット線を使用する場合は、通常の刃物による方法で形成してもよいが、レーザ光照射による方法、超音波を利用する方法、ダイヤモンドカットと呼ばれる方法を使用することにより、より精度と安定性に優れたハーフカット線を形成することができる。
また、易開封加工線51は、幅を有する帯状であってもよい。また、易開封加工線51は複数設けられてもよい。
なお、ブランク板93の積層シート78の材質、層構成、易開封処理の状況などによっては、易開封加工線51を設けなくてもよい。易開封加工線51が無くても、人の手にて開封可能な場合がある。
さらに、上記のように易開封加工線51が設けられない場合は、鋏などの刃物で開封されてもよい。その場合は、開封予定線が印刷によって表示されてもよい。また、その印刷の位置は、図5に示された易開封加工線51の位置に印刷されてもよい。また、チャック付き紙容器90には開封予定線を明示せずに、添付する説明書などに記載してもよい。
<チャックテープ>
図12は、本開示のチャックテープ付き紙容器90に用いるチャックテープ61の一例の構成を示す模式断面図である。図12(a)に示したチャックテープ61は、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとが、それぞれ押出成形にて成形されており、それぞれが嵌合される前の状態である。凸条の雄型チャックテープ嵌合部63mが設けられた雄型チャックテープ体部62mと、凹条の雌型チャックテープ嵌合部63fが設けられた雌型チャックテープ体部62fとで構成されている。
チャックテープ61は、熱可塑性樹脂の押出成形などにより成形されるが、チャックテープ61の各構成要素(チャックテープ体部62、チャックテープ嵌合部63等)の要求性能に応じた樹脂を採用して、多層の押出成形としてもよい。
チャックテープ体部62のブランク板93と接合されるがわの材質は、熱溶着されることから低めの融点であることが望ましいが、チャックテープ体部62のブランク板93と接合されないがわ、若しくは外面に接していない箇所(内部の層である。)は、ヒートシールの温度に耐えられる耐熱性を有してもよい。
前者の低めの融点の材質としては、低密度ポリエチレン(LDPE)や、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などが例示される。また、後者の耐熱性を有する材質としては、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)などが例示される。
また、雄型チャックテープ嵌合部63mは、雌型チャックテープ嵌合部63fと嵌合する際に、変形する必要がないため、雌型チャックテープ嵌合部63fよりも硬くてもよい(材質、形状による硬さ)。
また、雄型チャックテープ嵌合部63mの材質は、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)などが例示される。
別々に押出成形された、雄型チャックテープ61mと、雌型チャックテープ61fは、図12(b)のように、それぞれの雄型チャックテープ嵌合部63mと、雌型チャックテープ嵌合部63fとが嵌合されて、チャックテープ61が完成する。
<チャックテープの接合手順>
チャック付き紙容器90の組み立ての手順は後ほど説明するが、その手順のうち、ここではチャックテープ61の接合手順を説明する。
チャックテープ接合部52は、この場合、チャック付き紙容器90を組み立てる際のチャックテープ61の接合予定部である。
裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bとが重ね合わされて、側縁部がわシール代36同士、及び上部シール部53同士がヒートシールされる。
その際に、予め雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとが、それぞれの雄型チャックテープ嵌合部63mと、雌型チャックテープ嵌合部63fとで嵌合されたチャックテープ61がこの部分に挿入され、同時に2枚のブランク板93の外面がわからチャックテープ接合部52が加熱、加圧される。そして、ブランク板93とチャックテープ61とが、ヒートシールされる。
なお、チャックテープ61のブランク板93への接合は、上記のようなヒートシールに限らず、接着剤や接着テープなど、その他の方法にて接合されてもよい。
なお、ここでは雄型チャックテープ61mが表がわチャックテープ61bであり、雌型チャックテープ61fが裏がわチャックテープ61aとなる例を示したが、雄型チャックテープ61mが裏がわチャックテープ61aであり、雌型チャックテープ61fが表がわチャックテープ61bであってもよい。
このような方法でチャックテープ61がヒートシールされることにより、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとを別々にチャックテープ接合部52にヒートシールする方法と比較して、ヒートシールの位置ずれが少なくなり、また、取り付け工程が簡略化されるので、生産効率よくチャックテープ61を取り付けることができる。
<ブランク板の積層シート>
ブランク板93に用いる積層シート78は、前述したように、少なくとも紙基材層782を積層し、少なくとも最内層の熱可塑性樹脂層783としてポリエチレンなどの熱可塑性樹脂を積層した積層シート78を用いるが、中間層には必要に応じて、水蒸気や酸素やその他のバリア層785や、強度向上層などを設けることができる。
また、本実施形態のチャック付き紙容器90に絵柄等の印刷層を設ける場合、通常は紙基材層782の表面に印刷するが、仮に紙基材層782の印刷適性が良くない場合は、例えば、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどに絵柄等の印刷層を設け、そのフィルムを紙基材層782の外がわのいずれかの層に積層することもできる。
紙基材層782は、剛性があり、且つ、折り曲げ線などで折り曲げた時、割れの生じにくい紙が好ましいが、特に限定はされずチャック付き紙容器90に充填される内容物に応じて、耐水性(サイズ度)なども考慮して適するものを適宜に選定して使用することができる。
具体例として、上質紙、晒クラフト紙、カップ原紙、ミルクカートン原紙などを好適に使用することができ、その坪量は、80~320g/m2の範囲が適切である。
最内層、及び必要に応じて最外層、中間層の熱接着性樹脂層(シーラント層)の樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)のほか、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、シングルサイト触媒を用いて重合したエチレン・α-オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン・メタクリル酸のランダム共重合体(EMAA)、エチレン・アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)、アイオノマー、そして、ポリプロピレン及びその共重合体、ポリエステル系樹脂などを使用することができ、これらの中から、充填される内容物や、保管及び使用される条件に応じて、適するものを適宜に選定して使用することができる。
上記の熱接着性樹脂のうち、特にエチレン・アクリル酸メチル共重合体(EMA)及びエチレン・メタクリル酸のランダム共重合体(EMAA)は、押し出しコートなどの加工時の熱安定性、各種の基材に対する接着性、低温ヒートシール性などに優れると共に、薄膜形成性にも優れているので、厚みをそれほど必要としない最外層の熱接着性樹脂層を、例えば、6~10μmのような比較的薄い厚さで押し出しコートして積層することも容易であり、プラスチック材料の使用比率を低減できると同時に、コスト面でもメリットを得ることができる。
以上のような最内層、及び必要に応じて最外層の熱接着性樹脂層は、その積層面に必要に応じてアンカーコート、コロナ処理、フレーム(火炎)処理などの易接着性処理を施した後、その上に樹脂を押し出しコートして積層できるほか、熱接着性樹脂を予めフィルム状に製膜しておいて、そのフィルムを公知のドライラミネート又は押し出しラミネート(サンドイッチラミネート)などで貼り合わせて積層することができる。
積層シート78の中間層にバリア層785を積層する場合、バリア層785としては、アルミニウム箔などの金属箔のほか、アルミニウム、シリカ、アルミナなどの金属又は無機酸化物を二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PETフィルム)、二軸延伸ナイロンフィルム(以下、ONフィルム)、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(以下、OPPフィルム)などの基材フィルムに、厚み20~100nmに蒸着した蒸着フィルムなどを使用することができる。あるいは、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム(以下、EVOHフィルム)、ナイロンMXD6の二軸延伸フィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、そして、ポリ塩化ビニリデンの塗膜層を設けたPETフィルム、ONフィルム、OPPフィルムなどを使用することができる。
このようなバリア層785は、通常、紙基材層782の内がわの面に積層することが、そのバリア性を効果的に利用できる点で好ましいが、バリア層785にアルミニウムなどの金属箔や金属蒸着フィルムを使用した場合は、そのメタリック感をデザインにも利用するため、紙基材層782の外がわの面に積層することもできる。バリア層785の積層は、公知のドライラミネート又は押し出しラミネート(サンドイッチラミネート)などにより容易に積層することができる。
本実施形態のチャック付き紙容器90のブランク板93の積層シート78の層構成を例示する。
図13(a)は、3層からなるブランク板93の積層シート78の断面図であり、その層構成は、
最外層の熱可塑性樹脂層781 / 紙基材層782 /
最内層の熱可塑性樹脂層783
からなる。
図13(b)は、2層からなるブランク板93の積層シート78の断面図であり、その層構成は、
紙基材層782 / 最内層の熱可塑性樹脂層783
からなる。図13(a)に示した3層からなるブランク板93から、最外層の熱可塑性樹脂層781を削除した層構成である。
また、ブランク板93にバリア性(水蒸気、酸素、保香性など)を要する場合は、バリア層785を備えることができる。図13(c)は、5層ならなるブランク板93の積層シート78の断面図であり、その層構成は、
最外層の熱可塑性樹脂層781 / 紙基材層782 / 中間の接着層 784 /
バリア層785 / 最内層の熱可塑性樹脂層783
からなる。
図13(d)は、4層からなるブランク板93の積層シート78の断面図であり、その層構成は、
紙基材層782 / 中間の接着層 784 / バリア層785 /
最内層の熱可塑性樹脂層783
からなる。
図13(c)に示した5層からなるブランク板93から、最外層の熱可塑性樹脂層781を削除した層構成である。
上記の各積層シート78の各層間の接合は、公知のドライラミネート、押出コーティング、接着剤などにより行われる。なお、各層間の接合のための層は、厚さが薄いため、示していない。
なお、従来技術のチャック付き紙容器80の積層シート88も、本開示のチャック付き紙容器90の積層シート78と同様である。
図13を参照に、最外層の熱可塑性樹脂層881、紙基材層882、最内層の熱可塑性樹脂層883、中間の接着層884、バリア層885となる。
<チャック付き紙容器の作製>
以下に、チャック付き紙容器90のブランク板93から、中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91が作製され、さらに中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92が作製され、そして内容物が充填されたチャック付き紙容器90の包装体が完成させられるまでの手順の概要を説明する。
<中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)の作製>
上記の2枚のブランク板10a、10bが重ね合された際に、チャックテープ接合部52同士が重なる位置に、予め雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとが嵌合されたチャックテープ61が挿入され、ブランク板93の外面がわからチャックテープ接合部52が加熱、加圧されヒートシールされる。
次いで上部シール部53の内面同士がヒートシールされ、ブランク板93の側縁部11に隣接したそれぞれの側縁部がわシール代36の内面同士がヒートシールされる。そのようにして、下縁部26が開口する袋状に形成される。
また、易開封加工線51の外縁部の各端部(両がわの側縁部と接する箇所)にノッチ77が設けられてもよい。なお、ノッチ77は、どちらか一箇所の端部に設けてもよい。
チャック付き紙容器90は、実際の製造の際には特に限定はされないが、生産性をよくするため、紙容器の組み立てと、内容物の充填と、各接合箇所のシールとをインラインで行う装置を用いてもよい。
その装置において、ロール状に巻き上げられた長尺の印刷済み積層シート78を繰り出して、紙容器が横につながった形式で、折り曲げ線の加工、及びチャックテープ61の挿入及びヒートシール、側縁部がわシール代36のヒートシール、上部シール部53のヒートシール、ノッチ77の打ち抜きなどを行ってもよい。
なお、所望のチャック付き紙容器90が得られるならば、上記工程の順番以外でも構わない。
次いで、個々の紙容器に切断する方法によって、図5に示した形状の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91が作製され、続いて、立体形状への成形がなされ、図7のような中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92が作製される。
<中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)の作製>
この中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91の底部73の開口部からマンドレルが差し込まれて、上部重ね合わせ板34が残されて、その下がわの天面板33が、第一横折り曲げ線22により前後に広げられて、上部重ね合わせ板34が上方向に起立させられる。
ここで、胴部72の稜部72dの折り曲げ加工を確実に行うために、胴部72の内がわ及び/又は外がわから、稜部72dの近傍(当接を含む)に補助部材を接触させてもよい。
上部重ね合わせ板34の下がわに天面板33による天部71と、さらに水平断面の形状が略矩形状である胴部72が続き、底部73が略矩形状に開口する中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92が形成される。
この段階では図6のように、上部重ね合わせ板34は、上方向に起立している。
なお、設計では胴部72の水平断面の形状及び底部73の開口の形状は、矩形状を想定しているが、紙を主体とした柔軟性がある積層シート78からなるチャック付き紙容器90であるため、完全な矩形状とならない場合を含め、略矩形状としている。
<チャック付き紙容器の成形・充填>
次に、上方向に起立する上部重ね合わせ板34が、背面がわ(裏がわ天面板33aがわ)に折り曲げて寝かされて、左右両がわに突出する天部がわ突出部(耳部)74が、側面板32の方向に折り曲げられて、胴部72に接合される。
接合する方法は、接着剤(ホットメルト等)を使用する方法、接着テープを使用する方法、機械的に接合する方法(係合させるもの、接合具を用いるもの)などでもよい。また、ブランク板93の最外層に熱可塑性樹脂層(シーラント層)が備えられる場合は、その熱可塑性樹脂層がヒートシールされる方法がある。
後述する底部がわ突出部(耳部)75の接合も、同様な方法が用いられる。
なお、天部がわ突出部(耳部)74の先端部が、チャック付き紙容器90の胴部72に接合されてもよい。
また、天部がわ突出部(耳部)74の先端部以外の箇所が、チャック付き紙容器90の胴部72に接合してもよい。その場合は、天部がわ突出部(耳部)74の先端部は、チャック付き紙容器90の胴部72に接合されなくてもよい。
上記のように形成された中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92の底部73が上に向けられて、開口する底部73から内容物が充填され、次いで、底部73が折り曲げられて、底部がわシール代37同士が合掌シール形式でヒートシールされる。
その後、底部がわシール代37が、背面がわ(裏がわ底面板35aがわ)に折り曲げて寝かされて、左右両がわに突出する底部がわ突出部(耳部)75が底面板35がわに折り曲げられて接合されることにより、略直方体形状のチャック付き紙容器90の包装体が完成する。
図7は、本開示のチャック付き紙容器90の第一の実施形態を示す斜視図である。図8は、図7に示したチャック付き紙容器90の側面図である。図9は、図7に示したチャック付き紙容器90の平面図である。
図7に示したチャック付き紙容器90は、外形を略直方体形状に形成したものであり、その胴部72の稜部72dを備えている。
なお、設計では直方体形状のチャック付き紙容器90を想定しているが、紙を主体とした柔軟性がある積層シート78からなるチャック付き紙容器90であるため、完全な直方体形状とならない場合を含め、略直方体形状としている。
<チャック付き紙容器の内容物の振り出しのための開口動作>
完成した内容物入りチャック付き紙容器90の包装体の天部71を、内容物を振り出すために開口した状態を表がわから見た斜視図を図10に示す。また、同じチャック付き紙容器90を裏側から見た斜視図を図11に示す。
易開封加工線51が、一方(ここでは右がわ)の側縁部11がわに設けられたノッチ77より、人の手により開封が開始されて、他方(ここでは左がわ)の側縁部11に至るまで切断される。
次に、表がわ易開封加工線51bと表がわチャックテープ61bの間の表がわ開封掴み代57bと、裏がわ易開封加工線51aと裏がわチャックテープ61aの間の裏がわ開封掴み代57aとを、それぞれ人の手で掴み、チャック付き紙容器90の外がわ方向に拡げることにより、易開封加工線51にて露出したチャックテープ61が開口させられる。
このチャックテープ61の開口動作の際に、チャックテープ61のそれぞれのブランク板93の側縁部11がわの端部は、それぞれの側縁部がわシール代36まで略全幅に渡って開口する。
上記のように、チャックテープ61の雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとが解離することで、振り出し用開口部56が形成される。
<チャックテープの性状と内容物の振り出し方向>
従来技術のチャックテープ861の断面図を図12に示す。図12(a)は、雄型チャックテープ861mと雌型チャックテープ861fとが解離している状態を示している。また、図12(b)は、雄型チャックテープ861mと雌型チャックテープ861fとが嵌合している状態を示している。
また、本開示のチャックテープ61も、上記と同様な形状をしているので、同じく図12を用いて説明する。符号については、従来技術のチャックテープ861と本開示のチャックテープ61に対する符号を併記している。
本開示のチャックテープ61の断面図を図12に示す。図12(a)は、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとが解離している状態を示している。また、図12(b)は、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとが嵌合している状態を示している。
図5の断面位置A-Aにて切断した、従来技術における、チャックテープ861とブランク板81とが接合されたチャックテープ接合体部の断面図を図14(a)に示す。なお、図5は本開示の中間段階の紙容器(平面状態)を示す図であるが、断面位置の説明のために従来技術のチャックテープ861に対しても使用している。
この段階では、雄型チャックテープ861mと雌型チャックテープ861fとが嵌合された状態である。
上記の図14(a)の状態から、雄型チャックテープ861mと雌型チャックテープ861fとの嵌合を開放した状態の断面図を図14(b)に示す。
図14(a)において、表がわ部分のブランク板81bに表がわチャックテープ861bが接合されており、表がわチャックテープ861bは雌型チャックテープ861fとなっている。
また、裏がわ部分のブランク板81aに裏がわチャックテープ861aが接合されており、本図では裏がわチャックテープ861aは雄型チャックテープ861mとなっている。
図15は、本実施形態のチャックテープ接合体部を示している。図15(a)において、表がわブランク板10bに表がわチャックテープ61bが接合されており、本実施形態では表がわチャックテープ61bは雄型チャックテープ61mとなっている。
また、裏がわブランク板10aに裏がわチャックテープ61aが接合されており、本実施形態では裏がわチャックテープ61aは雌型チャックテープ61fとなっている。
本実施形態とは異なり、表がわチャックテープ61bが雌型チャックテープ61fであり、裏がわチャックテープ61aが雄型チャックテープ61mの場合もある。
いずれも場合も、チャックテープ61は、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとの一対の組み合わせとなる。
ここで、内容物を振り出すために、従来技術のチャック付き紙容器80の表がわ壁面板831を下がわにして傾けると、内容物は、表がわ天面板833bと、表がわ上部重ね合わせ板834bの内面がわを滑り、表がわチャックテープ861bを通過して、振り出し用開口部856の下がわ(表がわ部分のブランク板81bがわ)の縁から排出される。
その際に、表がわチャックテープ861bを横断するように内容物89が通過する。図14のように、表がわチャックテープ861bは雌型チャックテープ861fであり、その雌型チャックテープ嵌合部863fには凹部が存在する。そして、内容物89が通過すると、図16(a)のように、その内容物89が凹部の中に侵入し堆積する。
そして、内容物の振り出しが終わり、チャック付き紙容器80の傾きが戻されたのちに、チャックテープ861を再嵌合する場合に、図17(a)のように、雌型チャックテープ嵌合部863fである凹部の内部に内容物89が堆積しており、その内容物89が、雄型チャックテープ861mと雌型チャックテープ861fとの再嵌合されることを阻害することがあった。
また、本開示のチャック付き紙容器90の表がわ壁面板31を下がわにして傾けると、内容物79は、表がわ天面板33bと、表がわ上部重ね合わせ板34bの内面がわを滑り、チャックテープ61を通過して、振り出し用開口部56の下がわ(表がわブランク板10bがわ)の縁から排出される。
その際に、表がわチャックテープ61bを横断するように内容物79が通過する。図15(a)のように、表がわチャックテープ61bは雄型チャックテープ61mであり、その雄型チャックテープ嵌合部63mは凸形状となっているため、内容物79が通過しても、図16(b)のように、その内容物79が雄型チャックテープ61mに少量のみ堆積する。
そして、内容物の振り出しが終わり、チャック付き紙容器90の傾きが戻されたのちに、チャックテープ61を再嵌合する場合に、図17(b)のように、雄型チャックテープ嵌合部63mである凸部の上がわに内容物79がごく少量のみ堆積しており、その内容物79が、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとの再嵌合を阻害しないので、容易に再嵌合することができる。
したがって、チャックテープ61の繰り返しの開閉が持続的に安定させることができる。
上述したように、チャック付き紙容器90を傾けて、内容物79を振り出す際には、その内容物が雄型チャックテープ61mの上を通過するようにすることが望ましい。そのためには、チャック付き紙容器90を傾ける方向が、雄型チャックテープ61mが下がわになるようにし、雌型チャックテープ61fが上がわになるようにする。
そのためには、チャック付き紙容器90を傾けて、内容物79を振り出す際には、特定の表示として、雄型チャックテープ61mが下がわになるように傾ける旨の表示を、チャック付き紙容器90に記載する。
その表示の手段としては、チャック付き紙容器90の表面に、印刷、粘着シール貼付、スタンプ、インクジェットプリントなどの手段で表示してもよい。
ここで、表がわチャックテープ61bが雄型チャックテープ61mであり、裏がわチャックテープ61aが雌型チャックテープ61fである場合を考える。
なお、内容物79を振り出す際には、表がわ壁面板31を下がわにして傾ける様式が多いため、表がわチャックテープ61bを雄型チャックテープ61mとすることが望ましい場合が多い。
この場合は、雄型チャックテープ61mが設けられる表がわブランク板10bが下がわにされて、チャック付き紙容器90が傾けられる。そして、特定の表示として、表がわブランク板10bに、特にその一部分を構成する表がわ壁面板31b、表がわ天面板33b、表がわ上部重ね合わせ板34bの少なくとも1箇所に、「この面を下がわにする」旨の表示を記載してもよい。特定の表示は、意味が等価のであれば、具体的に記載された表現に限定されるものではない。
図10では、特定の表示の例として、「こちらを下側にして振り出してください。」との表示が、表がわ天面板33bに記載されている。
あるいは、裏がわブランク板10aに、特にその一部分を構成する裏がわ壁面板31a、裏がわ天面板33a、裏がわ上部重ね合わせ板34aの少なくとも1箇所に、特定の表示として、「この面を上がわにする」旨の表示を記載してもよい。特定の表示は、意味が等価のであれば、具体的に記載された表現に限定されるものではない。
なお、裏がわブランク板10aには雌型チャックテープ61fが設けられる。
図11では、特定の表示の例として、「こちらを上側にして振り出してください。」との表示が、裏がわ天面板33aに記載されている。
図10の例示では、特定の表示を表がわブランク板10bに表示しており、図11の例示では、特定の表示を裏がわブランク板10aに表示している。
しかしながら、特定の表示を表がわブランク板10bと裏がわブランク板10aの両方に表示してもよい。そのようにすることで、特定の表示の視認性がより高まり、チャック付き紙容器90の内容物79を振り出す際に、誤った方向にチャック付き紙容器90が傾けられる虞れが減る。
逆に、表がわチャックテープ61bが雌型チャックテープ61fであり、裏がわチャックテープ61aが雄型チャックテープ61mの場合を考える。
この場合は、表がわブランク板10bを上がわにして、チャック付き紙容器90が傾けられる。そして、その旨の表示として、表がわブランク板10bの一部分を構成する表がわ壁面板31b、表がわ天面板33b、表がわ上部重ね合わせ板34bの少なくとも1箇所に、特定の表示として、「この面を上がわにする」との旨の表示を記載してもよい。
あるいは、裏がわブランク板10aの一部分を構成する裏がわ壁面板31a、裏がわ天面板33a、裏がわ上部重ね合わせ板34aの少なくとも1箇所に、特定の表示として、「この面を下がわにする」との旨の表示を記載してもよい。
上記の振り出し方向に関する記載は、少なくとも表がわブランク板10b若しくは裏がわブランク板10aに記載され、あるいは両方に設けられていてもよい。
また、振り出し方向の記載は、チャック付き紙容器90の外面のどこかに記載されていてもよい。また、振り出し方向の記載はチャック付き紙容器90には記載されていないが、同時に添付される文書などに記載されてもよい。
<第二の実施形態>
本実施形態のチャック付き紙容器90のブランク板93を、図18に示す。
本実施形態のチャック付き紙容器90には、開口先鋭線19が設けられてもよい。
<開口先鋭線>
開口先鋭線19について説明する。ブランク板93には、開口先鋭線19が設けられてもよい。
ここでは、表がわチャックテープ61bが雄型チャックテープ61mである場合を説明する。したがって、この場合は、内容物79を振り出す際には、表がわブランク板10bを下がわにして、チャック付き紙容器90が傾けられる。
この場合、開口先鋭線19は、少なくとも表がわブランク板10bに設けられる。開口先鋭線19は、内容物79が振り出される際に、内容物79が通過するがわの表がわブランク板10bに設けられることが望ましく、かつその表がわブランク板10bには、内容物79が付着しにくい雄型チャックテープ61mが接合されることが望ましい。
すなわち、開口先鋭線19と雄型チャックテープ61mは、同じブランク板93に設けられることが望ましい。
なお、開口先鋭線19により形成される、後述される開口先鋭部58bがあるため、内容物79は幅が狭く振り出される。したがって、細い口部を備えた瓶などに内容物を注入する際には、振り出される内容物の幅を細くすることができるので、内容物79を零さずに移すことができる。
なお本実施形態では、裏がわブランク板10aにも、裏がわ開口先鋭線19aが設けられている。
ここで、ブランク板93に設けられる開口先鋭線19は、上部重ね合わせ板34及び天面板33に設けられ、その位置は上部重ね合わせ板34の幅方向の略中央部であり、チャック付き紙容器90の縦方向に略鉛直に延在している。
このようにすることで、開口先鋭線19が折り曲げられやすくなる。さらに、チャック付き紙容器90から内容物79が振り出される際に、内容物の振りだされる方向が予見されやすく、したがって制御されやすい。
開口先鋭線19は、上部重ね合わせ板34及び天面板33の縦方向の全幅に渡って設けられる。すなわち、上縁部21から第一横折り曲げ線22を経由して第二横折り曲げ線23までを結んでいる。
ここで、上部重ね合わせ板34の領域内に存在する開口先鋭線19の部分を、第一開口先鋭線191とし、天面板33の領域内に存在する開口先鋭線19の部分を、第二開口先鋭線192とする。
第一開口先鋭線191と第二開口先鋭線192は、接していてもよく、離れていてもよい。
また、第一開口先鋭線191と第二開口先鋭線192とは、同一の線上にあってもよく、機能を損なわない範囲で同一直線上になくてもよい。
位置を合わせて重ねられた上述の裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bが接合されて、図19のような中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91が作製されて、さらに中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92(不図示)が作製されて、そしてチャック付き紙容器90が完成する。
開口先鋭線19が設けられる以外は、ブランク板93の積層シート78、チャック付き紙容器90の形状、組み立て方法などは、第一の実施形態と同じである。
本実施形態のチャック付き紙容器90の斜視図を図20に、平面図を図21に示す。第一の実施形態との違いは、開口先鋭線19を設けたことである。
する。
<開口先鋭線を有するチャック付き紙容器の振り出しのための開口>
本実施形態の完成した内容物入りチャック付き紙容器90の包装体の天部71を、振り出すために開口した状態を図22に示す。チャック付き紙容器90の開口手段は、第一の実施形態と同じである。
本実施形態の開口されたチャック付き紙容器90において、内容物79を振り出す際に、内容物79が通過する振り出し用開口部56は、幅方向の略中央部に表がわ開口先鋭部58bを備えた表がわブランク板10bと、幅方向の略中央部に裏がわ開口先鋭部58aを備えた裏がわブランク板10aとに囲まれている。
なお、開口先鋭部58は開口先鋭線19と、切り取られて露出した易開封加工線51との交点である。
内容物79が通過する領域は、表がわブランク板10bの中央部付近であり、この領域では角部を有する表がわ開口先鋭部58bがあるため、内容物79は幅が狭く振り出される。したがって、細い口部を備えた瓶などに内容物を注入する際には、振り出される内容物の幅を細くすることができるので、内容物79を零さずに移すことができる。
なお、ここで裏がわ開口先鋭線19aが存在することで、チャック付き紙容器90の振り出し用開口部56の表裏が対称形になるので、外観的に好まれることがある。
チャック付き紙容器90の易開封加工線51が切断され、そしてチャックテープ61が開封された段階では、開口先鋭部58を形成する開口先鋭線19は折り曲げられておらず、したがって、開口先鋭部58は尖っていない。
チャックテープ61が開封された後に、ブランク板93の内面同士が接触する方向に、開口先鋭線19が手の作業などで、外がわから見て山折りにくせ折りされることで、開口先鋭部58を尖らせることができる。
ところで、内容物の振り出し方向が、どちらかの側面板32を下がわにして、チャック付き紙容器90を傾けて取り出す方向である場合(横方向に傾ける場合)は、内容物が通過する領域の下がわに側縁部がわシール代36が存在するため、内容物が通過する領域と注入される容器を近づけることができずに、内容物を零す虞れがある。
さらに、本実施形態のチャック付き紙容器90では、内容物79が、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとの再嵌合を阻害しないので、容易に再嵌合することができる。
したがって、チャックテープ61の繰り返しの開閉が持続的に安定させることができる。
<第三の実施形態>
本実施形態のチャック付き紙容器90のブランク板93を、図23に示す。
本実施形態の表がわブランク板10bは、図18に示した第二の実施形態の表がわブランク板10bと同じであり、表がわ開口先鋭線19bを備えている。
本実施形態の裏がわブランク板10aは、図4に示した第一の実施形態の裏がわブランク板10aと同じであり、裏がわ開口先鋭線19aは設けられていない。
したがって、表がわブランク板10bと裏がわブランク板10aとは、線対称ではない。但し、開口先鋭線19を除くと、上縁部21を対称線として、線対称である。
上記のブランク板93が組み立てられて、内容物79が充填されて、チャック付き紙容器90の包装体が完成する。そのチャック付き紙容器90の易開封加工線51が切断されて、振り出し開口部56が開口した状態の、チャック付き紙容器90の斜視図を図24に示す。
本実施形態のチャック付き紙容器90をでは、表がわ上部重ね合わせ板34b及び表がわ天面板33bに、開口先鋭線19が設けられており、表がわ開口先鋭線19bと、切り取られた表がわ易開封加工線51bとの交点が、表がわ開口先鋭部58bとなっている。
チャック付き紙容器90が表がわ壁面板31bを下がわにして傾けられて、内容物79が振り出されると、表がわ開口先鋭部58bにて、振り出される幅が細くなる。
したがって、細い口部を備えた瓶などに、本実施形態のチャック付き紙容器90から内容物79を注入する際には、振り出される内容物79の幅を細くすることができるので、内容物を零さずに移すことができ、また内容物79の振り出し量の制御が容易となる。
裏がわ上部重ね合わせ板34a及び裏がわ天面板33aには、裏がわ開口先鋭線19aが設けられておらず、したがって、切り取られた裏がわ易開封加工線51aには、裏がわ上部重ね合わせ板34aの領域には折り曲げ部がなく、曲線である。したがって、第二の実施形態とは、天部71を開封したチャック付き紙容器90の外観(意匠)が異なる。
本実施形態のチャック付き紙容器90によれば、内容物79の振り出し方向が表がわ壁面板31bを下がわにして、チャック付き紙容器90を傾けて取り出す方向である場合は、内容物79が通過する領域は、表がわブランク板10bの中央部付近であり、この領域では角部を有する表がわ開口先鋭部58bがあるため、内容物は幅が狭く振り出される。
したがって、細い口部を備えた瓶などに、本実施形態のチャック付き紙容器90から内容物を注入する際には、振り出される内容物の幅を細くすることができるので、内容物を零さずに移すことができ、また内容物の振り出し量の制御が容易となる。
なお、本実施形態では、チャック付き紙容器90から内容物79振り出す際の傾ける方向の指示を、文字等で設けていない。しかしながら、開口先鋭線19は、表がわ開口先鋭線19bだけが設けられていることから、表がわブランク板10bを下がわにして振り出すことが分かる。この場合では、表がわ開口先鋭線19bが、特定の表示となっている。
また、本実施形態の別態様として、表がわ天面板33bに文字による表示が設けられる例を示す。そのチャック付き紙容器90が易開封加工線51で切断されて、振り出し開口部56が開口した状態であるチャック付き紙容器90の斜視図を図25に示す。
本態様では、文字による表示を有するので、チャック付き紙容器90を傾ける方向が、より明確である。
さらに、本実施形態のチャック付き紙容器90では、内容物79が、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとの再嵌合を阻害しないので、容易に再嵌合することができる。
したがって、チャックテープ61の繰り返しの開閉が持続的に安定させることができる。
<第二の実施形態と第三の実施形態の変形例1>
図26にて、本変形例1の説明を行う。図26は、チャック付き紙容器90を作製する際の中間段階の紙容器(平面状態)91の形状を示す。
表がわ開口先鋭線19bは、第二の実施形態と同様に、表がわ上部重ね合わせ板34b及び表がわ天面板33bの両方に存在している。
しかしながら、表がわ第一開口先鋭線191bは、表がわ上部重ね合わせ板34bの縦方向の全幅ではなく、部分的に存在している。図26では表がわ第一開口先鋭線191bは表がわ第一横折り曲げ線22bには接しており、表がわ上縁部21bには接していない。
あるいは、図示はしていないが、表がわ第一開口先鋭線191bは、表がわ第一横折り曲げ線22b及び表がわ上縁部21bの両方に接していなくてもよい。
また、表がわ第二開口先鋭線192bは、表がわ天面板33bの縦方向の全幅に存在している。図26では表がわ第二開口先鋭線192bは表がわ第一横折り曲げ線22b及び表がわ第二横折り曲げ線23bには接している。
なお、図26では目視できない裏がわブランク板10aには、裏がわ開口先鋭線19bは設けられていない。
しかしながら、裏がわブランク板10aには、表がわ開口先鋭線19bと同様な裏がわ開口先鋭線19aが設けられてもよい。
なお、開口先鋭線19を除く各寸法、形状、材料などは、第一の実施形態と同様である。
本変形例1のチャック付き紙容器90では、第二実施形態と第三の実施形態より表がわ開口先鋭線19bが短いが、内容物79、用途、ブランク板93の材質などによっては、充分な表がわ開口先鋭部58bの尖鋭形状を得ることができる。
したがって、細い口部を備えた瓶などに、チャック付き紙容器90から内容物79を注入する際には、振り出される内容物79の幅を細くすることができるので、内容物79を零さずに注入することができ、また内容物79の振り出し量の制御が容易となる。
さらに、内容物79が、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとの再嵌合を阻害しないので、容易にチャックテープ61を再嵌合することができる。
したがって、チャックテープ61の繰り返しの開閉が持続的に安定させることができる。
<第二の実施形態と第三の実施形態の変形例2>
図27にて、本変形例2の説明を行う。図27は、チャック付き紙容器90を作製する際の中間段階の紙容器(平面状態)91の形状を示す。
第二の実施形態と第三の実施形態より異なる箇所は、表がわ第一開口先鋭線191bが表がわ上部重ね合わせ板34bの縦方向全幅に存在しており、即ち表がわ第一開口先鋭線191bは表がわ上縁部21bと表がわ第一横折り曲げ線22bとを結んでおり、表がわ第二開口先鋭線192bは存在しないことである。
なお、本実施形態では、図27では目視できない裏がわブランク板10aには、裏がわ開口先鋭線19bは設けられていない。
しかしながら、裏がわブランク板10aには、表がわ開口先鋭線19bと同様な裏がわ開口先鋭線19aが設けられてもよい。
なお、開口先鋭線19を除く各寸法、形状、材料などは、第一の実施形態と同様である。
本実施例2のチャック付き紙容器90では表がわ開口先鋭線19bが第二の実施形態と第三の実施形態より短いが、内容物79、用途、ブランク板93の材質などによっては、充分な表がわ開口先鋭部58bの尖鋭形状を得ることができる。
特に、折り曲げにくい表がわチャックテープ接合部52bに表がわ第一開口先鋭線191bが存在するので、表がわ開口先鋭線19bが全体に渡り折り曲げられやすく、表がわ開口先鋭部58bが形成されやすい。
したがって、細い口部を備えた瓶などに、内容物79を注入する際には、振り出される内容物79の幅を細くすることができるので、内容物79を零さずに注入することができ、また内容物79の振り出し量の制御が容易となる。
さらに、内容物79が、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとの再嵌合を阻害しないので、容易にチャックテープ61を再嵌合することができる。
したがって、チャックテープ61の繰り返しの開閉が持続的に安定させることができる。
<第二の実施形態と第三の実施形態の変形例3>
図28にて、本変形例3の説明を行う。図28は、チャック付き紙容器90を作製する際の中間段階の紙容器(平面状態)91の形状を示す。
第二の実施形態と第三の実施形態より異なる箇所は、表がわ第一開口先鋭線191bが表がわ上部重ね合わせ板34bの縦方向の、表がわ易開封加工線51bと表がわ第一横折り曲げ線22bとを結んでおり、さらに表がわ第二開口先鋭線192bは存在しないことである。
なお、図28では目視できない裏がわブランク板10aには、裏がわ開口先鋭線19bは設けられていない。
しかしながら、裏がわブランク板10aには、表がわ開口先鋭線19bと同様な裏がわ開口先鋭線19aが設けられてもよい。
なお、開口先鋭線19を除く各寸法、形状、材料などは、第一の実施形態と同様である。
本実施例3のチャック付き紙容器90では表がわ開口先鋭線19bが第二の実施形態と第三の実施形態より短いが、内容物79、用途、ブランク板93の材質などによっては、充分な表がわ開口先鋭部58bの尖鋭形状を得ることができる。
特に、折り曲げにくい表がわチャックテープ接合部52bに表がわ第一開口先鋭線191bが存在するので、表がわ開口先鋭線19bが全体に渡り折り曲げられやすく、表がわ開口先鋭部58bが形成されやすい。
したがって、細い口部を備えた瓶などに、内容物79を注入する際には、振り出される内容物79の幅を細くすることができるので、内容物79を零さずに注入することができ、また内容物79の振り出し量の制御が容易となる。
また、易開封加工線51にて切除される上部重ね合わせ板34の部分には開口先鋭線19が存在しない。即ちチャックテープ61の開口時には無用となる領域に開口先鋭線19が存在しないので、変形例2と比べて開口先鋭線19の加工に無駄がない。
さらに、内容物79が、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとの再嵌合を阻害しないので、容易にチャックテープ61を再嵌合することができる。
したがって、チャックテープ61の繰り返しの開閉が持続的に安定させることができる。
<第二の実施形態と第三の実施形態の変形例4>
図29にて、本変形例4の説明を行う。図29は、チャック付き紙容器90を作製する際の中間段階の紙容器(平面状態)91の形状を示す。
第二の実施形態と第三の実施形態より異なる箇所は、表がわ第一開口先鋭線191bが存在しないことである。表がわ第二開口先鋭線192bが表がわ天面板33bの縦方向全幅に存在しており、即ち表がわ第二開口先鋭線192bは表がわ第一横折り曲げ線22bと表がわ第二横折り曲げ線23bとを、結んでいる。
なお、図29では目視できない裏がわブランク板10aには、裏がわ開口先鋭線19bは設けられていない。
しかしながら、裏がわブランク板10aには、表がわ開口先鋭線19bと同様な裏がわ開口先鋭線19aが設けられてもよい。
なお、開口先鋭線19を除く各寸法、形状、材料などは、第一の実施形態と同様である。
本変形例4のチャック付き紙容器90では表がわ開口先鋭線19bが第二の実施形態と第三の実施形態より短いが、内容物79、用途、ブランク板93の材質などによっては、充分な表がわ開口先鋭部58bの尖鋭形状を得ることができる。
したがって、細い口部を備えた瓶などに、内容物79を注入する際には、振り出される内容物79の幅を細くすることができるので、内容物79を零さずに注入することができ、また内容物79の振り出し量の制御が容易となる。
特に、表がわチャックテープ接合部52bに表がわ第一開口先鋭線191bが存在しない。したがって、ブランク板93とチャックテープ61との接合の際に、表がわ第一開口先鋭線191bにより生じる、ブランク板93の凹凸によるチャックテープ61の接合の阻害の虞れが少なくなる。
さらに、内容物79が、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとの再嵌合を阻害しないので、容易にチャックテープ61を再嵌合することができる。
したがって、チャックテープ61の繰り返しの開閉が持続的に安定させることができる。
<第四の実施形態>
図30を用いて、本実施形態の説明を行う。図30は、チャック付き紙容器90を作製する際の中間段階の紙容器(平面状態)91の形状を示す。
本実施形態のチャック付き紙容器90には、開口補助線55が設けられてもよい。
<開口補助線>
開口補助線55について説明する。
雄型チャックテープ61mが設けられるブランク板93には、開口補助線55が設けられてもよい。
ここでは、表がわチャックテープ61bが雄型チャックテープ61mである場合を説明する。したがって、この場合は、内容物79を振り出す際には、表がわブランク板10bを下がわにして、チャック付き紙容器90が傾けられる。
この場合、開口補助線55は、少なくとも表がわブランク板10bに設けられる。開口補助線55は、内容物79が振り出される際に、内容物79が通過するがわの表がわブランク板10bに設けられることが望ましく、かつその表がわブランク板10bには、内容物79が付着しにくい雄型チャックテープ61mが接合されることが望ましい。
第一の実施形態と同様に形成した本実施形態のチャック付き紙容器90では、表がわ天面板33b及び/又は表がわ天部がわ突出部(耳部)代38b及び/又は表がわ天部の側部板41bに、表がわ開口補助線55bが設けられてもよい。
また、あわせて第二の実施形態と同様な表がわ開口先鋭線19bが設けられてもよい。
ここで、表がわ開口先鋭線19b又は表がわ開口先鋭線19bの下方への延長線と、表がわ第二横折り曲げ線23bとの交点を、表がわ開口先鋭線19bの下端部がわ基準点Lbとする。
表がわ開口補助線55bは、表がわ開口先鋭線19bの下端部がわ基準点Lb若しくはその近傍と、表がわチャックテープ61bの下縁部と表がわ第一縦折り曲げ線12bとの交点若しくはその近傍とを、結んでいる。あるいは、その結んだ線の上に部分的に存在してもよい。
チャック付き紙容器90の天部71が開口されて、表がわ開口先鋭線19bが外がわから見て山折りされて、さらにチャック付き紙容器90が表がわ壁面板31bを下がわになるように傾けられて、内容物79が振り出される場合を考える。
その際に上記の表がわ開口補助線55bがあると、表がわ上部重ね合わせ板34b及び/又は表がわ天部の側部板41b及び/又は表がわ天面板33b及び/又は表がわ天部がわ突出部(耳部)代38bが適切に変形しやすい。
表がわ開口補助線55bの内がわの端部551bは、表がわ開口先鋭線19bの下端部がわ基準点Lb若しくはその近傍にあってもよい。
また、チャックテープ61とチャックテープ接合部52とは接合されており、剛度があるため折り曲げにくい。さらに、天部71の開口を大きくするため、天部71の開口は両がわの側縁部がわシール代36まで開口される。表がわ開口補助線55bの外がわの端部552bは、チャックテープ61の下縁部と表がわ第一縦折り曲げ線12bとの交点若しくはその近傍にあることにより、天部71の開口を大きくしやすい。
なお、本実施形態では、図30では目視できない裏がわブランク板10aには、裏がわ開口補助線55a及び裏がわ開口先鋭線19aは設けられていない。
しかしながら、裏がわブランク板10aには、表がわブランク板10bと同様に裏がわ開口補助線55b及び裏がわ開口先鋭線19aが設けられてもよい。
その他の箇所の形状、材質、加工方法などは、第一の実施形態と同じである。
本実施形態のチャック付き紙容器90では、開口補助線55により、振り出し用開口部56の形状が安定し、奥行方向の寸法が大きくなり、幅方向の寸法が小さくなり、内容物79が振り出されやすい形状となった。
また、本実施形態のチャック付き紙容器90では、表がわ開口先鋭線19bにより表がわ開口先鋭部58bの尖鋭形状を得ることができる。
したがって、細い口部を備えた瓶などに、本実施形態のチャック付き紙容器90から内容物79を注入する際には、振り出される内容物79の幅を細くすることができるので、内容物79を零さずに注入することができ、また内容物79の振り出し量の制御が容易となる。
さらに、本実施形態のチャック付き紙容器90では、内容物79が、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとの再嵌合を阻害しないので、容易にチャックテープ61を再嵌合することができる。
したがって、チャックテープ61の繰り返しの開閉が持続的に安定させることができる。
<第五の実施形態>
図31を用いて、本実施形態の説明を行う。図31は、チャック付き紙容器90を作製する際の中間段階の紙容器(平面状態)91の形状を示す。
本実施形態のチャック付き紙容器90では、表がわ天面板33b及び表がわ天部がわ突出部(耳部)代38bに、表がわ開口補助線55bが設けられている。
また、第二の実施形態と同様な表がわ開口先鋭線19bが設けられている。
表がわ開口補助線55bは、表がわ開口先鋭線19bの下端部がわ基準点Lb若しくはその近傍と、表がわ第一縦折り曲げ線12bと表がわ第二横折り曲げ線23bとの交点である表がわ第一天部交点Eb若しくはその近傍とを、結んでいる。あるいは、その結んだ線の上に部分的に存在している。
チャック付き紙容器90の天部71が開口されて、表がわ開口先鋭線19bが外がわから見て山折りされて、さらにチャック付き紙容器90が表がわ壁面板31bを下がわになるように傾けられて、内容物が振り出される場合を考える。
その際に上記の表がわ開口補助線55bがあると、表がわ上部重ね合わせ板34b及び/又は表がわ天部の側部板41b及び/又は表がわ天面板33b及び/又は表がわ天部がわ突出部(耳部)代38bが適切に変形しやすい。
表がわ開口補助線55bの内がわの端部551bは、表がわ開口先鋭線19bの下端部がわ基準点Lb若しくはその近傍にあってもよい。
また、表がわ開口補助線55bは、表がわ第二横折り曲げ線23bを超えないので、折り曲げ線の交点が少なくでき、外観がシンプルとなる。さらに、表がわ開口補助線55bと表がわ第二横折り曲げ線23bとが近接する若しくは接する箇所の周辺領域の折り曲げ線を適切に折り曲げやすい。
また、天部71の開口を大きくとするため、天部71の開口は両がわの側縁部がわシール代36まで開口される。このためには、表がわ開口補助線55bの外がわの端部552bは、表がわ第一天部交点Eb若しくはその近傍にあってもよい。
なお、本実施形態では、図31では目視できない裏がわブランク板10aには、裏がわ開口補助線55a及び裏がわ開口先鋭線19aは設けられていない。
しかしながら、裏がわブランク板10aには、表がわブランク板10bと同様に裏がわ開口補助線55b及び裏がわ開口先鋭線19aが設けられてもよい。
その他の箇所の形状、材質、加工方法などは、第一の実施形態と同じである。
本実施形態のチャック付き紙容器90では、開口補助線55により、振り出し用開口部56の形状が安定し、奥行方向の寸法が大きくなり、幅方向の寸法が小さくなり、内容物79が振り出されやすい形状となった。
また、本実施形態のチャック付き紙容器90では、表がわ開口先鋭線19bにより表がわ開口先鋭部58bの尖鋭形状を得ることができる。
したがって、細い口部を備えた瓶などに、本実施形態のチャック付き紙容器90から内容物79を注入する際には、振り出される内容物79の幅を細くすることができるので、内容物79を零さずに注入することができ、また内容物79の振り出し量の制御が容易となる。
さらに、本実施形態のチャック付き紙容器90では、内容物79が、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとの再嵌合を阻害しないので、容易にチャックテープ61を再嵌合することができる。
したがって、チャックテープ61の繰り返しの開閉が持続的に安定させることができる。
以上、ブランク板93の作成方法などは、主に表がわブランク板10bについて説明してきたが、裏がわブランク板10aについては、その形状は同一で、それぞれの上縁部21a、21bを対称線として線対称であり、製造の方法は同一であるので、裏がわブランク板10aについての説明は割愛する。
但し、表がわブランク板10bと裏がわブランク板10aとでは、開口先鋭線19、開口補助線55については、異なっていてもよい。
<第六の実施形態>
図32を用いて、本実施形態の説明を行う。図32は、チャック付き紙容器90を作製する際の中間段階の紙容器(平面状態)91の形状を示す。
本実施形態のチャック付き紙容器90では、第五の実施形態のチャック付き紙容器90から、開口先鋭線19を削除したチャック付き紙容器90であり、開口補助線55は備えている。
その他の箇所の形状、材質、加工方法などは、第五の実施形態と同じである。
本実施形態では、開口先鋭線19を備えていないため、その開口先鋭線19により形成される開口先鋭部58を備えていない。
しかしながら、開口補助線55により、振り出し用開口部56の形状が安定し、奥行方向の寸法が大きくなり、幅方向の寸法が小さくなり、内容物79が振り出されやすい形状となる。
さらに、本実施形態のチャック付き紙容器90では、内容物79が、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとの再嵌合を阻害しないので、容易にチャックテープ61を再嵌合することができる。
したがって、チャックテープ61の繰り返しの開閉が持続的に安定させることができる。
以下に、実施例を挙げて本開示を更に具体的に説明する。
<実施例1>
実施例1では、第一の実施形態に相当する図4のブランク板93を用いて、図7に示した構成のチャック付き紙容器90を作製した。
図4の2枚のブランク板10a、10bを準備して、その内面同士が位置を合わせて重ね合され、図5のように、対向する両がわの側縁部がわシール代36がヒートシールされ、また、上部シール部53もヒートシールされた。あわせてチャックテープ61もヒートシールされた。そのようにして、底部がわシール代37が未シールである中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91が作製された。
次いで、図6のように立体形状に起こし、底部73が開口する中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92を作製してから、実施例1のチャック付き紙容器90を作製した。
ブランク板93の積層シート78には、下記の構成の積層シート78を用いた。(図13(d)参照)。
(外面がわ)
絵柄等印刷層(グラビア印刷) /
紙基材層782(日本製紙 晒クラフト(S)120g/m2) /
中間の接着層784(EMAA 20μm 三井・ダウポリケミカル
N0908N) /
バリア層785(シリカ蒸着PET 12μm 大日本印刷
IB-PET-UBP) /
最内層の熱可塑性樹脂層783(LDPE 40μm 日本ポリエチレン
LC520)
(内面がわ)
上記の積層シート78の製造方法について説明する。
まず、紙基材層782の内面がわに、バリア層785(シリカ蒸着PET 12μm)が、溶融した中間の接着層784(EMAA 20μm)を中間に介在させて、押出ラミネート(サンドイッチラミネート)により積層された。
次に、バリア層785の紙基材層782の反対がわ(内面がわ)に、押出ラミネートにより、最内層の熱可塑性樹脂層783(LDPE 40μm)が形成された。
次に、紙基材層782の外面がわに、グラビア印刷機にて、絵柄が印刷された。
また、各接合層間には接合力を向上させるための、必要に応じてアンカーコート処理、コロナ処理、フレーム処理(火炎処理)などを実施してもよい。あるいは、溶融した樹脂にオゾン処理などをしてもよい。
そして、紙基材層782の表がわに、グラビア印刷にて、絵柄等と同工程にて、「こちらを上側にして振り出してください。」との表示が、ブランク板93の裏がわ天面板33aになる予定の箇所に印刷された。
次に、積層シート78に、罫線加工及び打ち抜き加工を施し、ブランク板93が完成した。
チャック付き紙容器90の上部重ね合わせ板34及び天部の側部板41の内面にヒートシールされて取り付けられるチャックテープ61は、雄型チャックテープ61m及び雌型チャックテープ61fとも、ヒートシールされるチャックテープ体部62が二層の層構成である。
そのチャックテープ61は、チャック付き紙容器90にヒートシールされる面の樹脂層がLLDPEで形成され、その反対がわの面の樹脂層がMDPEで形成され、また、雄型チャックテープ嵌合部63m及び雌型チャックテープ嵌合部63fはいずれもLLDPEで形成されたもので、チャックテープ体部62の幅がいずれも13mmのものを用いた。
本実施例では、表がわチャックテープ61bを雄型チャックテープ61mとして、裏がわチャックテープ61aを雌型チャックテープ61fとして、それぞれのチャックテープ61m、61fがブランク板93の所定の位置に接合された。
ここで、紙基材層782の紙目について、説明する。チャックテープ61の長手方向を基準として、紙基材層782の紙目を、平行または直交としている。本実施例では、紙基材層782の紙目を、平行としている。
裏がわブランク板10a及び表がわブランク板10bの寸法は、縦220mm、横169mmの矩形状で、周囲の端縁部にシール代として、左右両がわの側縁部11には幅7mmの側縁部がわシール代36が設けられた。
また、下縁部26にはそれぞれ幅が10mmの底部がわシール代37を設けられた。
また、上部重ね合わせ板34及び天部の側部板41の上縁部21の近傍には、それぞれ幅4mmの上部シール部53のシール代が設けられた。
ブランク板93には、上縁部21から下がわ方向に順次、上部重ね合わせ板34、第一横折り曲げ線22、天面板33、第二横折り曲げ線23、壁面板31、第三横折り曲げ線24、底面板35がこの順に設けられた。
また、上部重ね合わせ板34の左右両がわの外方には、第二縦折り曲げ線13を介して、天部の側部板41が設けられた。
また、天面板33の左右両がわの外方には、第二縦折り曲げ線13を介して、天部がわ突出部(耳部)代38が設けられた。
また、壁面板31の左右両がわの外方には、第二縦折り曲げ線13を介して、側面板32が設けられた。
また、底面板35の左右両がわの外方には、第二縦折り曲げ線13を介して、底部がわ突出部(耳部)代43が設けられた。
また、左右両がわの天部の側部板41の下がわに、第一横折り曲げ線22を介して、天部がわ突出部(耳部)代38が連設された。
その天部がわ突出部(耳部)代38の下がわに、第二横折り曲げ線23を介して、側面板32が連設された。
その側面板32の下がわに、第三横折り曲げ線24を介して、底部がわ突出部(耳部)代43が連設された。
底面板35と左右両がわの底部がわ突出部(耳部)代43の下がわに、底部がわシール代37が連設された。
そして、上部重ね合わせ板34及び天部の側部板41には、2枚のブランク板10a、10bの内面同士の位置が合わされて重ね合された際に、上縁となる上縁部21から8mm下方の位置に、図5のように容器の開封手段として易開封加工線51(ここではミシン目線)が横断方向に積層シート78の紙基材層782に印刷と共に設けられた。
なお、紙基材層782が押出ラミネートされる前に、易開封加工線51のミシン目線が加工されてもよい。
また、易開封加工線51の下に、3mmの間隔をあけて上部重ね合わせ板34及びそれぞれの天部の側部板41の内面にチャックテープ61(幅13mm)がヒートシールされた。
また、前述した方法で、2枚のブランク板10a、10bの接合と、チャックテープ61のヒートシール、側縁部がわシール代36のヒートシール、及び上部シール部53のヒートシールを行った後、易開封加工線51の右がわの側縁部11がわにノッチ77が設けられ、底部73が未シール状態の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91が作製された。(図5参照)。
次いで、この中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91が、底部73の未シール状態の開口部からマンドレルが差し込まれて、上部重ね合わせ板34が残されて、その下がわの天面板33が第一横折り曲げ線22により前後に広げられて、上部重ね合わせ板34が上方向に起立させられた。その下に天面板33による天部71と、さらに水平方向の断面(底面に略平行な平面)が略矩形状の胴部72が続き、底部73が略矩形状に開口する中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92が形成された。(図6参照)。
そして、重ね合わせた上部重ね合わせ板34が裏がわ天面板33aがわに折り曲げられた。
なお、裏がわ天面板33aがわに折り曲げられた上部重ね合わせ板34は、天部71の構成要素の一部である。
さらに、チャック付き紙容器90の天部71の左右両がわに連設される天部がわ突出部(耳部)74が、チャック付き紙容器90の胴部72へ接合された。この接合は、天部がわ突出部(耳部)74の下がわの表面の紙基材層782と、胴部72の表面の紙基材層782とが、ホットメルトを使用して接合された。
完成後の略直方体形状のチャック付き紙容器90の寸法が、幅が95mm、高さが120mm、奥行きが60mmとなるように形成した。
<実施例2>
実施例2では、第二の実施形態で説明したチャック付き紙容器90が作製された。図18に示したブランク板93を準備した。そして、図19に示した中間段階のチャック付き(平面状態)91を作製し、そして、図20に示したチャック付き紙容器90を作製した。開口先鋭線19が設けられた以外は、ブランク板93の形状、積層シート78、チャック付き紙容器90の製造方法は実施例1と同じであった。
<実施例3>
実施例3では、第三の実施形態で説明したチャック付き紙容器90が作製された。図23に示したブランク板93を準備して、チャック付き紙容器90(不図示)を作製した。表がわ開口先鋭線19bが設けられた以外は、ブランク板93の形状、積層シート78、チャック付き紙容器の製造方法は実施例1と同じであった。
<実施例4>
実施例4では、第三の実施形態の変形例1で説明したチャック付き紙容器90が作製された。図26に示した中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を形成する前段階のブランク板93を準備した。そして、チャック付き紙容器90(不図示)を作製した。
本実施例では、表がわブランク板10bにのみ、表がわ開口先鋭線19bが設けられており、裏がわブランク板には裏がわ開口先鋭線19aを備えていなかった。表がわ開口先鋭線19bを設けた以外は、ブランク板93の形状、積層シート78、チャック付き紙容器の製造方法は実施例1と同じであった。
<実施例5>
実施例5では、第二の実施形態の変形例2で説明したチャック付き紙容器90が作製された。図27に示した中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を形成する前段階のブランク板93を準備した。そして、チャック付き紙容器90(不図示)を作製した。
本実施例では、表がわブランク板10bに表がわ開口先鋭線19bが設けられており、裏がわブランク板に、表がわ開口先鋭線19bと同様な形状の裏がわ開口先鋭線19aが設けられていた。開口先鋭線19が設けられた以外は、ブランク板93の形状、積層シート78、チャック付き紙容器の製造方法は実施例1と同じであった。
<実施例6>
実施例6では、第三の実施形態の変形例3で説明したチャック付き紙容器90が作製された。図28に示した中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を形成する前段階のブランク板93を準備した。そして、チャック付き紙容器90(不図示)を作製した。
本実施例では、表がわブランク板10bにのみ、表がわ開口先鋭線19bが設けられており、裏がわブランク板には裏がわ開口先鋭線19aを備えていなかった。表がわ開口先鋭線19bを設けた以外は、ブランク板93の形状、積層シート78、チャック付き紙容器の製造方法は実施例1と同じであった。
<実施例7>
実施例7では、第二の実施形態の変形例4で説明したチャック付き紙容器90が作製された。図29に示した中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を形成する前段階のブランク板93を準備した。そして、チャック付き紙容器90(不図示)を作製した。
本実施例では、表がわブランク板10bに表がわ開口先鋭線19bが設けられており、裏がわブランク板に、表がわ開口先鋭線19bと同様な形状の裏がわ開口先鋭線19aが設けられていた。開口先鋭線19が設けられた以外は、ブランク板93の形状、積層シート78、チャック付き紙容器の製造方法は実施例1と同じであった。
<実施例8>
実施例8では、第四の実施形態で説明したチャック付き紙容器90が作製された。図30に示した中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を形成する前段階のブランク板93を準備した。そして、チャック付き紙容器90(不図示)を作製した。
本実施例では、表がわブランク板10bには、表がわ開口先鋭線19bと2本(一対)の表がわ開口補助線55bとが設けられていた。さらに、裏がわブランク板10aには、表がわ開口先鋭線19bと2本(一対)の表がわ開口補助線55bと同様な形状の裏がわ開口先鋭線19aと2本(一対)の裏がわ開口補助線55aが設けられていた。また、開口先鋭線19と開口補助線55が設けられた以外は、ブランク板93の形状、積層シート78、チャック付き紙容器の製造方法は実施例1と同じであった。
<実施例9>
実施例9では、第五の実施形態で説明したチャック付き紙容器90が作製された。図31に示した中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を形成する前段階のブランク板93を準備した。そして、チャック付き紙容器90(不図示)を作製した。
本実施例では、表がわブランク板10bにのみ、表がわ開口先鋭線19bと2本(一対)の表がわ開口補助線55bが設けられていた。しかし、裏がわブランク板10aには裏がわ開口先鋭線19a及び裏がわ開口補助線55aは設けられていなかった。表がわ開口先鋭線19b及び表がわ開口補助線55bを設けた以外は、ブランク板93の形状、積層シート78、チャック付き紙容器の製造方法は実施例1と同じであった。
<実施例10>
実施例10では、第六の実施形態で説明したチャック付き紙容器90が作製された。図32に示した中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を形成する前段階のブランク板93を準備した。そして、チャック付き紙容器90(不図示)を作製した。
本実施例では、表がわブランク板10bにのみ、2本(一対)の表がわ開口補助線55bが設けられていた。しかし、裏がわブランク板10aには裏がわ開口補助線55aは設けられていなかった。表がわ開口補助線55bを設けた以外は、ブランク板93の形状、積層シート78、チャック付き紙容器の製造方法は実施例1と同じであった。
<比較例>
比較例では、図1に示したブランク板81を準備して、そして、図2に示したチャック付き紙容器80を作製した。
ここで図3及び図12を参照にして、表がわチャックテープ861bには雄型チャックテープ861mが設けられ、裏がわチャックテープ861aには雌型チャックテープ861fが設けられた。積層シート88、チャック付き紙容器80の製造方法は実施例1と同じであった。
なお、チャック付き紙容器80には、内容物を振り出す際に、チャック付き紙容器80が傾けられる方向についての表示が、チャック付き紙容器80には記載されていなかった。
<評価>
実施例1から10、比較例のチャック付き紙容器を各100個作製した。
なお、比較例のチャック付き紙容器80を作製する際には、そのブランク板81の中間横折り曲げ線(半折り線)821で折り曲げる工程があった。(図1参照)。その工程にて、隣接する易開封加工線(ミシン目線)851が誤って折り曲げられてしまう事象が見られた。本来ならば折り曲げられてはならない易開封加工線(ミシン目線)851が折り曲げられてしまうと、ブランク板81が不良品となり、損失が生じた。
これは、易開封加工線(ミシン目線)851は易開封性を確保するために、切断部分(ハーフカットを含む。)が多く、意図せずに折り曲げられやすくなっていることによる。易開封加工線(ミシン目線)851の折り曲げられやすさは、中間横折り曲げ線(半折り線)821の折り曲げられやすさと同程度になることが多く、チャック付き紙容器80が製造される際には、注意深く中間横折り曲げ線(半折り線)821が折り曲げられるが、誤って隣接している易開封加工線(ミシン目線)851が折り曲げられてしまうことがある。
また、より注意深く中間横折り曲げ線(半折り線)821を折り曲げようとすると、チャック付き紙容器80の製造に要する時間が増大する。その結果、チャック付き紙容器80の製造能力が低下することがある。
これに対して、2枚のブランク板10a、10bを接合してチャック付き紙容器90を作製する本開示では、中間横折り曲げ線が無く、したがって、中間横折り曲げ線を折り曲げる工程もないため、上記のように誤って易開封加工線(ミシン目線)851を折り曲げてしまう不良が発生しない。
このため、本開示のチャック付き紙容器90においては、その製造能力が低下することがなく、また不良の発生も少なくすることができる。
上記のように作製した実施例1から10のチャック付き紙容器90に、それぞれ底部73から内容物として小麦粉を充填した。次いで、底部73が折り込まれ、そして底部がわシール代37がヒートシールされて、そのヒートシールされた部分が裏がわ底面板35aの方向へ寝かされた。
さらに、チャック付き紙容器90の底部73の左右両がわから突出する底部がわ突出部(耳部)75が底面板35がわへ折り曲げられた。さらに、表がわ底面板35b及び/又は表がわ底部がわシール代37bへ接着剤(ホットメルト)にて接合されて、略直方体形状のチャック付き紙容器90の包装体が完成した。
なお、チャック付き紙容器90の天部がわ突出部(耳部)74も、小麦粉を充填する前に胴部72へ接着剤(ホットメルト)を用いて接合されていた。
また、比較例のチャック付き紙容器80に、底部873から内容物として小麦粉を充填した。次いで、底部873が折り込まれ、そして底部がわシール代837がヒートシールされて、そのヒートシールされた部分が裏がわ底面板835aの方向へ寝かされた。
さらに、比較例のチャック付き紙容器80の底部873の左右両がわから突出する底部がわ突出部(耳部)が、底面板835がわへ折り曲げられた。さらに、表がわ底面板835b及び/又は表がわ底部がわシール代837bへ接着剤(ホットメルト)にて接合されて、略直方体形状のチャック付き紙容器80の包装体が完成した。
なお、比較例のチャック付き紙容器80の天部がわ突出部(耳部)874も、小麦粉を充填する前に胴部872へ接着剤(ホットメルト)を用いて接合されていた。
また、上記のように作製した実施例1から10のチャック付き紙容器90の包装体と、比較例のチャック付き紙容器80の包装体について、その開封性と内容物の振り出し適性、及びチャックテープによる再封鎖性をテストした。
実施例1から10のチャック付き紙容器90の包装体は、上部重ね合わせ板34及び天部の側部板41の上部に開封手段として設けられた易開封加工線51、および易開封加工線の一端に設けられたノッチ77により、容易に上部シール部53が切り取られ、振り出し用開口部56が形成された。
次いで、開封された振り出し用開口部56の開封掴み代57が、掴まれて両がわに引き離されることにより、チャックテープ61の嵌合を容易に解離できた。
また、チャック付き紙容器90の包装体の上部の振り出し用開口部56が、チャック付き紙容器90の略全幅に渡って開口された。
次いで、実施例2から9のチャック付き紙容器90の開口先鋭線19が、チャック付き紙容器90の外がわから見て山折りされ、振り出し用開口部56に開口先鋭部58を設けられた。
なお、開口先鋭線19が易開封加工線51に接していない場合でも、開口先鋭線19がその上方まで延長して折れるので、開口先鋭部58は形成された。
さらに、実施例8から10のチャック付き紙容器90の開口補助線55が、チャック付き紙容器90の外がわから見て山折りされた。また、振り出し用開口部56が開口する際に、上部重ね合わせ板34及び/又は天部の側部板41及び/又は天面板33及び/又は天部がわ突出部(耳部)代38の変形が、開口補助線55が適切に折れ曲がることで、より円滑に変形できた。
実施例1から10において、表がわブランク板10bを下がわになるように、すなわち表がわチャックテープ61bである雄型チャックテープ61mを下がわになるように、チャック付き紙容器90を傾けて、小麦粉の一部が振り出された。
その後に、チャック付き紙容器90の傾きを戻して、チャックテープ61を再嵌合させて、チャック付き紙容器90を再封鎖させたところ、良好に再封鎖でき、残りの小麦粉を適切に保存することができた。
また、実施例2から9のチャック付き紙容器90では、開口先鋭線19により形成された、角部(若しくは曲率半径の小さい曲線)を有する開口先鋭部58から、小麦粉は幅が狭く振り出されたので、食卓用の瓶に容易に移された。
さらに、実施例8から10のチャック付き紙容器90の開口補助線55により、振り出し用開口部56の形状が安定し、そして振り出し用開口部56の奥行方向が大きくなり、幅方向が小さくなり、小麦粉が振り出されやすい形状となった。
一方、比較例のチャック付き紙容器80の包装体においても、易開封加工線851が切断されて、振り出し用開口部856が形成された。
そしてチャックテープ861の嵌合が解離されて、チャック付き紙容器80の包装体の上部の振り出し用開口部856が、チャック付き紙容器90の略全幅に渡って開口された。
そして、表がわ部分のブランク板81bを下がわになるように、すなわち表がわチャックテープ861bである雌型チャックテープ61fを下がわになるように、チャック付き紙容器80を傾けて、小麦粉の一部が振り出された。
その後に、チャック付き紙容器80の傾きを戻して、チャックテープ861を視認したところ、雌型チャックテープ嵌合部863fの凹部に小麦粉が侵入しており、堆積していた。
その後、チャックテープ861を再嵌合させて、チャック付き紙容器80を再封鎖させようとしたところ、雌型チャックテープ嵌合部863fの凹部に堆積した小麦粉により、チャックテープの再嵌合が阻害される事例が生じた。そのために、チャック付き紙容器80が良好に再封鎖できずに、残りの小麦粉を適切に保存できない事例が生じた。
また、実施例1から10のチャック付き紙容器90は、紙容器全体の質量に対する紙の質量比率は約60質量%であり、紙容器としての基準である51質量%以上を充分に満たすものであった。
10a 裏がわブランク板
10b 表がわブランク板
11 側縁部
12 第一縦折り曲げ線
13 第二縦折り曲げ線
17 天部がわ斜め折り曲げ線
18 底部がわ斜め折り曲げ線
19 開口先鋭線
191 第一開口先鋭線
192 第二開口先鋭線
21 上縁部
22 第一横折り曲げ線
23 第二横折り曲げ線
24 第三横折り曲げ線
25 第四横折り曲げ線
26 下縁部
31 壁面板
32 側面板
33 天面板
34 上部重ね合わせ板
35 底面板
36 側縁部がわシール代
37 底部がわシール代
38 天部がわ突出部(耳部)代
41 天部の側部板
43 底部がわ突出部(耳部)代
51 易開封加工線
52 チャックテープ接合部
53 上部シール部
55 開口補助線
551 開口補助線の内がわの端部
552 開口補助線の外がわの端部
56 振り出し用開口部
57 開封掴み代
58 開口先鋭部
61 チャックテープ
61a 裏がわチャックテープ
61b 表がわチャックテープ
61m 雄型チャックテープ
61f 雌型チャックテープ
62 チャックテープ体部
62a 裏がわチャックテープ体部
62b 表がわチャックテープ体部
62m 雄型チャックテープ体部
62f 雌型チャックテープ体部
63 チャックテープ嵌合部
63a 裏がわチャックテープ嵌合部
63b 表がわチャックテープ嵌合部
63m 雄型チャックテープ嵌合部
63f 雌型チャックテープ嵌合部
71 チャック付き紙容器の天部
72 チャック付き紙容器の胴部
72d 胴部の稜部
73 チャック付き紙容器の底部
74 天部がわ突出部(耳部)
75 底部がわ突出部(耳部)
77 ノッチ
78 積層シート
781 最外層の熱可塑性樹脂層
782 紙基材層
783 最内層の熱可塑性樹脂層
784 中間の接着層
785 バリア層
79 内容物
80 従来技術のチャック付き紙容器
81 ブランク板
81a 裏がわ部分のブランク板
81b 表がわ部分のブランク板
812 第一縦折り曲げ線
821 中間横折り曲げ線(半折り線)
831 壁面板
833 天面板
834 上部重ね合わせ板
835 底面板
836 側縁部がわシール代
837 底部がわシール代
851 易開封加工線
856 振り出し用開口部
861 チャックテープ
861a 裏がわチャックテープ
861b 表がわチャックテープ
861m 雄型チャックテープ
861f 雌型チャックテープ
862 チャックテープ体部
862a 裏がわチャックテープ体部
862b 表がわチャックテープ体部
862m 雄型チャックテープ体部
862f 雌型チャックテープ体部
863 チャックテープ嵌合部
863a 裏がわチャックテープ嵌合部
863b 表がわチャックテープ嵌合部
863m 雄型チャックテープ嵌合部
863f 雌型チャックテープ嵌合部
871 チャック付き紙容器の天部
872 チャック付き紙容器の胴部
873 チャック付き紙容器の底部
874 天部がわ突出部(耳部)
88 紙容器の積層シート
881 最外層の熱可塑性樹脂層
882 紙基材層
883 最内層の熱可塑性樹脂層
884 中間の接着層
885 バリア層
89 内容物
90 本開示の一実施形態のチャック付き紙容器
91 本開示の一実施形態の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)
92 本開示の一実施形態の中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)
93 本開示の一実施形態のブランク板

E 第一天部交点(第一縦折り曲げ線と第一横折り曲げ線との交点)
F 第二天部交点(第二縦折り曲げ線と第二横折り曲げ線との交点)
G 第一底部交点(第一縦折り曲げ線と第四横折り曲げ線との交点)
H 第二底部交点(第二縦折り曲げ線と第三横折り曲げ線との交点)
L 開口先鋭線の下端部がわの基準点(第二横折り曲げ線と、
開口先鋭線若しくはその下方のへの延長線との交点)

Claims (6)

  1. 紙を基材とする積層シートからなる表がわブランク板と裏がわブランク板とを接合して組み上げられるチャック付き紙容器において、
    前記チャック付き紙容器の上部に、前記表がわブランク板と前記裏がわブランク板とを重ね合わせて接合される上部重ね合わせ板、及び前記上部重ね合わせ板の下がわに連設される天面板とからなる天部と、
    前記上部重ね合わせ板の左右両がわの端部に連設される天部の側部板と、
    前記天部の左右両がわに連設される天部がわ突出部と、
    前記天部の下がわに備わる胴部と、
    前記胴部の下がわに備わる底部と、
    前記上部重ね合わせ板及び前記天部の側部板の上縁部若しくは前記上縁部の近傍を、横断する上部シール部と、
    前記上部シール部の下がわに位置し、前記上部重ね合わせ板及び前記天部の側部板を横断するチャックテープと、を備え、
    前記表がわブランク板若しくは前記裏がわブランク板のどちらか一方に、前記チャックテープを構成する雄型チャックテープを備え、
    前記表がわブランク板若しくは前記裏がわブランク板の他方に、前記チャックテープを構成する雌型チャックテープを備え、
    前記チャック付き紙容器に、前記チャック付き紙容器の内容物が振り出される際に、前記チャック付き紙容器が傾けられる方向を示す特定の表示が設けられており、
    前記雄型チャックテープが設けられる前記ブランク板に、開口先鋭線が備えられていることを特徴とするチャック付き紙容器。
  2. 前記特定の表示が、前記チャック付き紙容器が傾けられて内容物が振り出される際に、前記雄型チャックテープが下がわとなる旨を表示することを特徴とする請求項1に記載のチャック付き紙容器。
  3. 前記特定の表示が、前記チャック付き紙容器が傾けられて内容物が振り出される際に、前記雌型チャックテープが上がわとなる旨を表示することを特徴とする請求項1または2に記載のチャック付き紙容器。
  4. 少なくとも前記ブランク板の一部である前記上部重ね合わせ板及び/又は前記天面板のいずれかに、前記チャック付き紙容器の縦方向に鉛直に延在する開口先鋭線が備わることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のチャック付き紙容器。
  5. 前記雄型チャックテープが設けられる前記ブランク板に、開口補助線が備えられることを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項に記載のチャック付き紙容器。
  6. 少なくとも前記上部重ね合わせ板、及び/又は前記天部の側部板、及び又は前記天面板、及び/又は前記天面板の左右に連設される天部がわ突出部(耳部)代に、開口補助線が備わることを特徴とする請求項に記載のチャック付き紙容器。
JP2020164200A 2020-09-29 2020-09-29 チャック付き紙容器 Active JP7635525B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020164200A JP7635525B2 (ja) 2020-09-29 2020-09-29 チャック付き紙容器
JP2024197042A JP2025020056A (ja) 2020-09-29 2024-11-11 チャック付き紙容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020164200A JP7635525B2 (ja) 2020-09-29 2020-09-29 チャック付き紙容器

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2024197042A Division JP2025020056A (ja) 2020-09-29 2024-11-11 チャック付き紙容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022056274A JP2022056274A (ja) 2022-04-08
JP7635525B2 true JP7635525B2 (ja) 2025-02-26

Family

ID=80998861

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020164200A Active JP7635525B2 (ja) 2020-09-29 2020-09-29 チャック付き紙容器
JP2024197042A Pending JP2025020056A (ja) 2020-09-29 2024-11-11 チャック付き紙容器

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2024197042A Pending JP2025020056A (ja) 2020-09-29 2024-11-11 チャック付き紙容器

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP7635525B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005178833A (ja) 2003-12-19 2005-07-07 Dainippon Printing Co Ltd チャックテープ付き紙容器
JP2009137651A (ja) 2007-05-03 2009-06-25 Satoru Otsubo 凹条及び凸条を有するチャック付き袋
US20140263598A1 (en) 2011-08-10 2014-09-18 Illinois Tool Works Inc. Carton with plastic reclosable header

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6090121U (ja) * 1983-11-28 1985-06-20 石崎産業株式会社 段ボ−ル製の容器
JPH10129683A (ja) * 1996-11-01 1998-05-19 Dainippon Printing Co Ltd スタンディングパウチ
JP4030177B2 (ja) * 1998-03-09 2008-01-09 大日本印刷株式会社 包装袋

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005178833A (ja) 2003-12-19 2005-07-07 Dainippon Printing Co Ltd チャックテープ付き紙容器
JP2009137651A (ja) 2007-05-03 2009-06-25 Satoru Otsubo 凹条及び凸条を有するチャック付き袋
US20140263598A1 (en) 2011-08-10 2014-09-18 Illinois Tool Works Inc. Carton with plastic reclosable header

Also Published As

Publication number Publication date
JP2025020056A (ja) 2025-02-07
JP2022056274A (ja) 2022-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2025016397A (ja) チャック付き紙容器
JP2024052789A (ja) チャック付き紙容器、その製造方法
JP2022082660A (ja) チャック付き紙容器
JP4406523B2 (ja) 詰め替え用袋
JP7635525B2 (ja) チャック付き紙容器
JP7600570B2 (ja) チャック付き紙容器
JP7714981B2 (ja) チャック付き紙容器
JP7180807B2 (ja) チャック付き紙容器
JP7528696B2 (ja) チャック付き紙容器
JP7683267B2 (ja) チャック付き紙容器
JP7516912B2 (ja) チャック付き紙容器
JP7687176B2 (ja) チャック付き紙容器
JP7779015B2 (ja) チャック付き紙容器
JP7746851B2 (ja) チャック付き紙容器
JP7679641B2 (ja) チャック付き紙容器
JP2025069469A (ja) チャック付き紙容器
JP2024125331A (ja) チャック付き紙容器
JP2022026705A (ja) チャック付き紙容器
JP7753758B2 (ja) チャック付き紙容器
JP2023048361A (ja) チャック付き紙容器
JP2022056276A (ja) チャック付き紙容器
JP7088227B2 (ja) チャック付き紙容器
JP2022127530A (ja) チャック付き紙容器
JP2024136601A (ja) 紙容器、チャック付き紙容器
JP2024143229A (ja) 紙容器、チャック付き紙容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240725

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20241111

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20241119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20250114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20250127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7635525

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150