JP7639355B2 - マスタ装置、スレーブ装置、ネットワークシステム、通信制御方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

マスタ装置、スレーブ装置、ネットワークシステム、通信制御方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、マスタ装置、スレーブ装置、ネットワークシステム、通信制御方法およびコンピュータプログラムに関する。
ファクトリーオートメーション(Factory Automation:FA)の分野においては、作業の工程を分担する様々な種類の装置の制御が行われる。工場施設等一定の領域において作業に用いられる各種のコントローラ、リモートI/O、および製造装置を連携して動作させるために、これらの装置を接続する、フィールドネットワークとも呼ばれる産業用ネットワークシステムが構築されている。
一般的な産業用ネットワークシステムでは、各種のスレーブ装置と、マスタ装置などから構成されるマスタスレーブ方式のネットワークが用いられる。スレーブ装置は、工場内に設置される設備の制御あるいはデータ収集を行う装置である。マスタ装置は、これらのスレーブを集中管理する、例えば(PLC:Programmable Logic Controller)と呼ばれる装置である。EtherCAT(登録商標)あるいはEthernet/IP(登録商標)はそうした産業用ネットワークシステムの方式の例である(ETHERNET:登録商標)。このような産業用ネットワークシステムにおいては、通信用ケーブルが各装置間に張り巡らされ、ネットワークが構築されている。
これに関連する技術として、下記の特許文献1に開示された技術がある。特許文献1は、データの再送制御機能を有する移動通信装置に関する。移動通信装置は、受信側装置におけるデータの受信品質レベルに応じて、複数の無線フレームの一部を再送専用フレームに設定する設定部と、失敗応答を受信側装置より受信すると、失敗応答の受信タイミングに対応する無線フレームに正常に受信されなかったデータを再度割り当てて再送するとともに、さらに再送専用フレームに当該データを割り当てて再送する再送制御部とを備え、再送専用フレームを設定することにより、データの再送可能回数を再送専用フレームが設定される前の最大再送回数より増加させる。
国際公開第2008/120275号
産業用ネットワークシステムにおいて、様々な要因によってノイズが発生し、そのノイズによって通信が行えない状態が発生する場合がある。上述の特許文献1は、再送専用フレームを設定し、データの再送可能回数を再送専用フレームが設定される前の最大再送回数より増加させることにより、失敗応答に対処するものである。
しかしながら、特許文献1は、移動通信装置に関するものであり、この技術を産業用ネットワークシステムに適用することはできない。
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、産業用ネットワークシステムにおいて、通信ネットワークの通信状態が一時的に悪化している場合でも、通信不能となることを回避することが可能なマスタ装置等を実現することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために、以下の構成を採用する。
本発明の一側面に係るマスタ装置は、通信ネットワークを介して複数のスレーブ装置との間で通信を行う通信部と、通信部を介して複数のスレーブ装置のいずれかから通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値であることを受信すると、複数のスレーブ装置のタイムアウト検出回数の上限値を変更し、通信部を介して変更後のタイムアウト検出回数の上限値を複数のスレーブ装置に送信する制御部とを備える。
上記構成によれば、制御部が、通信部を介して変更後のタイムアウト検出回数の上限値を複数のスレーブ装置に送信するので、通信ネットワークの通信状態が一時的に悪化している場合でも、通信不能となることを回避することが可能となる。
上記一側面に係るマスタ装置において、マスタ装置はさらに、複数のスレーブ装置のそれぞれのタイムアウト検出回数の上限値を記憶する記憶部を備え、制御部は、通信部を介して複数のスレーブ装置のいずれかから通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値であることを受信すると、記憶部に記憶される複数のスレーブ装置のそれぞれのタイムアウト検出回数の上限値を増加し、通信部を介して複数のスレーブ装置に対応するタイムアウト検出回数の上限値を送信する。
上記構成によれば、記憶部に記憶される複数のスレーブ装置のそれぞれのタイムアウト検出回数の上限値を増加するので、スレーブ装置においてパケットを送受信できないといった状況を回避することが可能となる。
上記一側面に係るマスタ装置において、制御部は、通信部を介して複数のスレーブ装置のいずれかから通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値であることを受信すると、通信部を介して複数のスレーブ装置の全てに対して同じタイムアウト検出回数の上限値を送信する。
上記構成によれば、制御部が、通信部を介して複数のスレーブ装置の全てに対して同じタイムアウト検出回数の上限値を送信するので、通信ケーブルの信号品質に関する情報が正常値であるスレーブ装置でパケットを送受信できないといった状況を回避することが可能となる。
上記一側面に係るマスタ装置において、制御部は、通信部を介して通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値となっていたスレーブ装置から、通信ケーブルの信号品質に関する情報が正常値になっていることを受信すると、複数のスレーブ装置に対して元のタイムアウト検出回数の上限値に戻すように指示する。
上記構成によれば、複数のスレーブ装置に対して元のタイムアウト検出回数の上限値に戻すように指示するので、通信ネットワークの通信状態が正常に戻っている場合に、それに対応することが可能となる。
本発明の一側面に係るスレーブ装置は、マスタ装置との間で通信を行う通信部と、接続される通信ケーブルの信号品質に関する情報を取得し、当該通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値となっている場合、通信部を介してマスタ装置に通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値となっていることを通知し、通信部を介してマスタ装置から変更後のタイムアウト検出回数の上限値を受信すると、当該タイムアウト検出回数の上限値を設定する制御部とを備える。
上記構成によれば、制御部が、通信部を介してマスタ装置から変更後のタイムアウト検出回数の上限値を受信すると、当該タイムアウト検出回数の上限値を設定するので、通信ネットワークの通信状態が一時的に悪化している場合でも、通信不能となることを回避することが可能となる。
本発明の一側面に係るネットワークシステムは、マスタ装置と、複数のスレーブ装置とを備えるネットワークシステムであって、マスタ装置は、通信ネットワークを介して複数のスレーブ装置との間で通信を行う第1の通信部と、第1の通信部を介して複数のスレーブ装置のいずれかから通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値であることを受信すると、複数のスレーブ装置のタイムアウト検出回数の上限値を変更し、第1の通信部を介して変更後のタイムアウト検出回数の上限値を複数のスレーブ装置に送信する第1の制御部とを含み、複数のスレーブ装置のそれぞれは、マスタ装置との間で通信を行う第2の通信部と、通信ケーブルの信号品質に関する情報を取得し、当該通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値となっている場合、第2の通信部を介してマスタ装置に通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値となっていることを通知し、第2の通信部を介してマスタ装置から変更後のタイムアウト検出回数の上限値を受信すると、当該タイムアウト検出回数の上限値を設定する第2の制御部とを含む。
上記構成によれば、第1の制御部が、第1の通信部を介して変更後のタイムアウト検出回数の上限値を複数のスレーブ装置に送信するので、通信ネットワークの通信状態が一時的に悪化している場合でも、通信不能となることを回避することが可能となる。
本発明の一側面に係る通信制御方法は、マスタ装置が、複数のスレーブ装置のいずれかから通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値であることを受信すると、複数のスレーブ装置のタイムアウト検出回数の上限値を変更するステップと、変更後のタイムアウト検出回数の上限値を複数のスレーブ装置に送信するステップとを含む。
上記構成によれば、マスタ装置が、変更後のタイムアウト検出回数の上限値を複数のスレーブ装置に送信するので、通信ネットワークの通信状態が一時的に悪化している場合でも、通信不能となることを回避することが可能となる。
本発明の一側面に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに通信制御方法を実行させるためのコンピュータプログラムであって、通信制御方法は、複数のスレーブ装置のいずれかから通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値であることを受信すると、複数のスレーブ装置のタイムアウト検出回数の上限値を変更するステップと、変更後のタイムアウト検出回数の上限値を複数のスレーブ装置に送信するステップとを含む。
上記構成によれば、マスタ装置が、変更後のタイムアウト検出回数の上限値を複数のスレーブ装置に送信するので、通信ネットワークの通信状態が一時的に悪化している場合でも、通信不能となることを回避することが可能となる。
本発明の一側面に係るマスタ装置、本発明の一側面に係るスレーブ装置、本発明の一側面に係るネットワークシステム、本発明の一側面に係る通信制御方法、本発明の一側面に係るコンピュータプログラムのいずれかによれば、通信ネットワークの通信状態が一時的に悪化している場合でも、通信不能となることを回避することが可能となる。
本発明の実施形態に係るネットワークシステムに含まれるマスタ装置の機能的構成を示すブロック図である。 マスタ装置によるタイムアウト検出回数の上限値の変更を模式的に示す図である。 本発明の実施形態に係るマスタ装置を備えたネットワークシステムの概略構成を示す図である。 マスタ装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。 PCまたはHMIの処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係るネットワークシステムに含まれるスレーブ装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るスレーブ装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)が、図面に基づいて説明される。
§1 適用例
(マスタ装置10の構成例)
図1は、本発明の実施形態に係るネットワークシステム1に含まれるマスタ装置10の機能的構成を示すブロック図である。ネットワークシステム1は、マスタ装置10と、ハブ装置17と、スレーブ装置21a~21eと、PC(Personal Computer)30とを含む。
マスタ装置10と、スレーブ装置21aおよびPC30とは、EtherCAT(登録商標)、Ethernet/IP(登録商標)等の通信ネットワークによって接続されている。本実施形態においては、これらの装置がEthernet/IP(登録商標)の通信ネットワークに接続されている場合について説明するが、これに限定されない。通信ネットワークは、例えば、メカトロリンク(登録商標)、CC-Link(登録商標)等のネットワークシステムであってもよい。
図1に示すように、マスタ装置10とスレーブ装置21aとが通信ケーブル61によって接続される。同様に、スレーブ装置21aとスレーブ装置21bとが通信ケーブル62によって接続され、スレーブ装置21bとハブ装置17とが通信ケーブル63によって接続される。ハブ装置17とスレーブ装置21cとが通信ケーブル64によって接続され、ハブ装置17とスレーブ装置21dとが通信ケーブル65によって接続され、ハブ装置17とスレーブ装置21eとが通信ケーブル66によって接続される。スレーブ装置21a~21bは、デイジーチェーン接続によって接続され、スレーブ装置21c~21eは、スター接続によって接続される。
スレーブ装置21a~21eは、物理層を制御するための回路(PHY回路と呼ぶことにする。)を有しており、PHY回路によって接続される通信ケーブルのSQI(Signal Quality Indicator)(通信ケーブルの信号品質に関する情報)値を取得することが可能である。
マスタ装置10は、制御部(第1の制御部)101と、記憶部102と、通信部(第1の通信部)103とを含む。通信部103は、Ethernet/IP(登録商標)等の通信ネットワークを介してスレーブ装置21aおよびPC30と接続される。なお、通信部103およびスレーブ装置21a~21eの通信は、サイクリック通信によって行われる。
記憶部102は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等によって構成され、制御部101が参照するデータを記憶すると共に、一次記憶領域として使用される。
記憶部102は、スレーブ装置21a~21eのそれぞれのタイアウト検出回数の上限値を記憶している。このタイムアウト検出回数の上限値は、ユーザによって予めスレーブ装置21a~21e毎に設定されている。また、全てのスレーブ装置21a~21eに同じタイムアウト検出回数の上限値が設定されていてもよい。
制御部101は、複数のスレーブ装置21a~21eのいずれかから、SQI値が異常値であることを受信すると、記憶部102に記憶される各スレーブ装置21a~21eのタイムアウト検出回数の上限値を読み出す。そして、制御部101は、それぞれのタイムアウト検出回数の上限値を変更し、通信部103を介して対応するスレーブ装置21a~21eに送信する。例えば、制御部101は、それぞれのタイムアウト検出回数の上限値に“1”を加算して、通信部103を介して対応するスレーブ装置21a~21eに送信する。
また、制御部101は、記憶部102に記憶される各スレーブ装置21a~21eのタイムアウト検出回数の上限値の中で最も大きい値に“1”を加算し、全てのスレーブ装置21a~21eに同じタイムアウト検出回数の上限値を送信するようにしてもよい。
その後、制御部101は、通信部103を介して、SQI値が異常値であったスレーブ装置から、SQI値が正常値であるとの通知を受信すると、記憶部102に記憶される各スレーブ装置21a~21eのタイムアウト検出回数の上限値を読み出し、スレーブ装置21a~21eに対応するタイムアウト検出回数の上限値を送信することにより、タイムアウト検出回数を元に戻すように指示する。
スレーブ装置21a~21eのそれぞれには、入力ポートと出力ポートとが設けられており、それぞれのポートに通信ケーブルが接続される。スレーブ装置21a~21eは、入力ポートおよび出力ポートのいずれのSQI値も取得することが可能である。
スレーブ装置21a~21eのそれぞれは、定期的に自身のスレーブ装置に接続される通信ケーブルのSQI値を計測し、SQI値が異常値になっているか否かを判定する。例えば、スレーブ装置21a~21eのそれぞれは、100ms周期(所定周期)で通信ケーブルのSQI値を取得し、10回(所定回数)のSQI値の平均値を、それぞれのスレーブ装置のSQI値とする。
そして、スレーブ装置21a~21eのそれぞれは、そのSQI値と予め定められた所定値とを比較することよって、SQI値が異常値になっているか否かを判定する。例えば、予め定められた所定値は、「40」であり、SQI値がこの所定値以下の場合に、SQI値が異常値であると判定される。
上述のように、マスタ装置10およびスレーブ装置21a~21eの通信は、サイクリック通信によって行っており、マスタ装置10がパケットをスレーブ装置21aに送信する。スレーブ装置21aは、パケットを受信すると、そのパケットにデータを書き込み、スレーブ装置21bにそのパケットを送信する。同様にして、パケットが順次スレーブ装置に送信され、最後のスレーブ装置21eがパケットにデータを書き込んだ後、マスタ装置10に対してパケットが送信される。このようにして、各スレーブ装置21a~21eが、1つのパケットに順次データを書き込んで送信するので、マスタ装置10は、高速で各スレーブ装置21a~21eのデータを取得することができる。
マスタ装置10とスレーブ装置21aとの間、またはスレーブ装置21a~21e間でパケットの送信が行えない状態になっていると、マスタ装置10は、所定時間内にパケットを受信できないため、タイムアウトを検出したことをスレーブ装置21a~21eに通知する。そして、マスタ装置10は、パケットの再送を行う。
スレーブ装置21a~21eのそれぞれは、タイムアウト検出回数の上限値となるまで、パケットが受信できないことを許容する。したがって、通信不能状態が発生しているスレーブ装置以外のスレーブ装置において、小さい値のタイムアウト検出回数の上限値が設定されていれば、そのスレーブ装置が先にタイムアウトを検出するという状況が起こり得る。このような事態を回避するために、通信ケーブル61~66のいずれかのSQI値が異常値となった場合に、マスタ装置10は、各スレーブ装置21a~21eのタイムアウト検出回数の上限値を変更する処理を行う。
図2は、マスタ装置10による各スレーブ装置21a~21eのタイムアウト検出回数の上限値の変更を模式的に示す図である。スレーブ装置21aは、マスタ装置10と自身のスレーブ装置21aとを接続する通信ケーブル61のSQI値を計測し、SQI値が異常値となっていれば、SQI値が異常値となっていることをマスタ装置10に通知する。また、スレーブ装置21aは、自身のスレーブ装置21aとスレーブ装置21bとを接続する通信ケーブル62のSQI値を計測し、SQI値が異常値となっていれば、SQI値が異常値となっていることをマスタ装置10に通知する。
スレーブ装置21bは、自身のスレーブ装置21bとハブ装置17とを接続する通信ケーブル63のSQI値を計測し、SQI値が異常値となっていれば、SQI値が異常値となっていることをマスタ装置10に通知する。なお、スレーブ装置21aとスレーブ装置21bとを接続する通信ケーブル62のSQI値の計測は、スレーブ装置21aおよび21bのいずれが行っても構わない。
スレーブ装置21cは、自身のスレーブ装置21cとハブ装置17とを接続する通信ケーブル64のSQI値を計測し、SQI値が異常値となっていれば、SQI値が異常値となっていることをマスタ装置10に通知する。スレーブ装置21dは、自身のスレーブ装置21dとハブ装置17とを接続する通信ケーブル65のSQI値を計測し、SQI値が異常値となっていれば、SQI値が異常値となっていることをマスタ装置10に通知する。同様に、スレーブ装置21eは、自身のスレーブ装置21eとハブ装置17とを接続する通信ケーブル66のSQI値を計測し、SQI値が異常値となっていれば、SQI値が異常値となっていることをマスタ装置10に通知する。
例えば、スレーブ装置21aとスレーブ装置21bとを接続する通信ケーブル62のSQI値が、異常値である「40」以下となっていれば、スレーブ装置21aは、SQI値が異常値となっていることをマスタ装置10に通知する。マスタ装置10は、スレーブ装置21aからSQI値が異常値となっている通知を受信すると、各スレーブ装置21a~21eのタイムアウト検出回数の上限値を変更し、スレーブ装置21a~21eのそれぞれにタイムアウト検出回数の上限値を送信する。
§2 構成例
(ネットワークシステム1の全体概要)
図3は、本発明の実施形態に係るマスタ装置10を備えたネットワークシステム1の概略構成を示す図である。ネットワークシステム1は、マスタ装置10と、ハブ装置15~17と、スレーブ装置21a~21e、22a~22cおよび23a~23cと、PC(端末装置)30と、HMI(Human Machine Interface)(端末装置)40とを含む。
ネットワークシステムは、例えば、工場内の製造装置群が構成するフィールドネットワークシステムであってもよい。また、マスタ装置10は、例えば、PLC等の装置であってもよい。
マスタ装置10は、ハブ装置15および16を介して、通信ネットワークによって複数のスレーブ装置21a~21c、22a~22cおよび23a~23と接続されている。また、スレーブ装置21bは、ハブ装置17を介して、スレーブ装置21c~21eと接続される。例えば、複数のスレーブ装置21a~21b、22a~22cおよび23a~23cは、デイジーチェーン接続によって接続され、スレーブ装置21c~21eは、スター接続によって接続される。
PC30およびHMI40は、ハブ装置15を介してマスタ装置10に接続されており、マスタ装置10への指示を送信したり、各スレーブ装置21a~21eのタイムアウト検出回数の上限値をマスタ装置10に送信したりする。また、マスタ装置10が、各スレーブ装置21a~21eのタイムアウト検出回数の上限値を変更する場合、PC30およびHMI40は、マスタ装置10から変更された後のタイムアウト検出回数の上限値を受信する。そして、PC30およびHMI40は、表示部に変更された後のタイムアウト検出回数の上限値を表示するようにしてもよい。なお、PC30およびHMI40を、端末装置とも呼ぶ。
§3 動作例
図4は、マスタ装置10の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御部101は、通信部103を介してスレーブ装置21a~21eのいずれかからSQI値が異常値であるとの通知を受信したか否かを判定する(S1)。どのスレーブ装置からも通知を受信していなければ(S1,No),ステップS1の処理を繰り返す。
また、スレーブ装置21a~21eのいずれかからSQI値が異常値であるとの通知を受信した場合、制御部101は、記憶部102に記憶される各スレーブ装置21a~21eのタイムアウト検出回数の上限値を読み出し、タイムアウト検出回数の上限値に1を加算する。そして、制御部101は、通信部103を介して各スレーブ装置21a~21eに対して対応するタイムアウト検出回数の上限値を送信し、タイムアウト検出回数の上限値の変更を指示する(S2)。
次に、制御部101は、保持時間が経過したか否かを判定する(S3)。この保持時間は、タイムアウト検出回数の上限値を変更した後、その状態を保持するための時間である。この保持時間は、ユーザによって予め設定されているものとする。保持時間が経過していなければ(S3,No)、ステップS3の処理を繰り返す。
また、保持時間が経過していれば(S3,Yes)、制御部101は、通信部103を介してSQI値が異常値であったスレーブ装置からSQI値が正常値であるとの通知を受信したか否かを判定する(S4)。SQI値が正常値であるとの通知を受信していなければ(S4,No)、ステップS2に戻って以降の処理を繰り返す。この場合、SQI値が異常値であったスレーブ装置の通信不良が解消されていないため、再度タイムアウト検出回数の変更を行う。
また、通信部103を介してSQI値が正常値であるとの通知を受信していれば(S4,Yes)、制御部101は、記憶部102に記憶される各スレーブ装置21a~21eのタイムアウト検出回数の上限値を読み出し、スレーブ装置21a~21eに対応するタイムアウト検出回数の上限値を送信することにより、タイムアウト検出回数を元に戻すように指示する(S5)。
最後に、制御部101は、処理を終了するか否かを判定する(S6)。例えば、システムの停止指示を受けた場合、処理を終了すると判定する。処理を終了しない場合(S6,No)、ステップS1に戻って以降の処理を繰り返す。また、処理を終了する場合(S6,Yes)、そのまま処理を終了する。
図5は、PC30またはHMI40の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、PC30またはHMI40は、ユーザによって、タイムアウト検出回数変更機能が有効にされたか否かを判定する(S11)。タイムアウト検出回数変更機能が有効にされていなければ(S11,No)、そのまま処理を終了する。
また、タイムアウト検出回数変更機能が有効にされていれば(S11,Yes)、PC30またはHMI40は、ユーザによって設定された各スレーブ装置21a~21eのタイムアウト検出回数の上限値を、マスタ装置10に通知する(S12)。
次に、PC30またはHMI40は、ユーザによって設定されたタイムアウト検出回数の上限値の変更を保持する時間を、マスタ装置10に通知する(S13)。
最後に、処理を終了するか否かが判定される(S14)。処理を終了しない場合(S14,No)、ステップS12に戻って以降の処理を繰り返す。また、処理を終了する場合(S14,Yes)、そのまま処理を終了する。
(スレーブ装置21aの構成例)
図6は、本発明の実施形態に係るネットワークシステム1に含まれるスレーブ装置21aの機能的構成を示すブロック図である。スレーブ装置21aは、制御部(第2の制御部)211と、記憶部212と、通信部(第2の通信部)213とを含む。なお、スレーブ装置21a~21eは、同様の構成および機能を有しているため、代表してスレーブ装置21aの説明のみを行うことにする。
通信部213は、EtherCAT(登録商標)等の通信ネットワークを介してマスタ装置10およびスレーブ装置21bと接続される。なお、通信部213およびスレーブ装置21b~21eの通信は、サイクリック通信によって行われる。
記憶部212は、RAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等によって構成され、制御部211が参照するデータを記憶すると共に、一次記憶領域として使用される。
制御部211は、定期的に通信ケーブル61のSQI値を取得して、記憶部212に記憶する。例えば、制御部211は、100ms周期(所定周期)で通信ケーブル61のSQI値を取得し、10回(所定回数)分のSQI値の平均値を、通信ケーブル61のSQI値とする。そして、制御部211は、SQI値(平均値)が予め定められた異常値以下となっているか否かを判定する。
SQI値が異常値となっていれば、制御部211は、通信部213を介してマスタ装置10にSQI値が異常値となっていることを通知する。その後、制御部211は、通信部213を介してマスタ装置10からタイムアウト検出回数の上限値の変更指示を受信すると、記憶部212にこのタイムアウト検出回数の上限値を記憶する。制御部211は、このタイムアウト検出回数の上限値に基づいて、パケットが受信できないことを許容する。
また、制御部211は、タイムアウト検出回数の上限値を変更した後、定期的に通信ケーブル61のSQI値を取得し、SQI値が異常値から正常値に回復したか否かを判定する。SQI値が異常値から正常値に回復していれば、制御部211は、通信部213を介してマスタ装置10にSQI値が異常値から正常値に回復したことを通知する。
図7は、本発明の実施形態に係るスレーブ装置21aの処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御部211は、通信ケーブル61のSQI値を取得し、SQI値が異常値であるか否かを判定する(S21)。SQI値が異常値でなければ(S21,No)、ステップS21の処理を繰り返す。
また、SQI値が異常値であれば(S21,Yes)、制御部211は、通信部213を介してSQI値が異常値であることをマスタ装置10に通知する(S22)。その後、制御部211は、通信部213を介してマスタ装置10からタイムアウト検出回数の上限値の変更指示を受信したか否かを判定する(S23)。
タイムアウト検出回数の上限値の変更指示を受信していなければ(S23,No)、ステップS23の処理を繰り返す。また、タイムアウト検出回数の変更指示を受信していれば(S23,Yes)、記憶部212に変更後のタイムアウト検出回数の上限値を記憶し、タイムアウト検出回数の上限値を変更する(S24)。
次に、制御部211は、通信ケーブル61のSQI値を取得し、SQI値が正常値となっているか否かを判定する(S25)。SQI値が正常値となっていなければ(S25,No)、ステップS25の処理を繰り返す。また、SQI値が正常値となっていれば(S25,Yes)、制御部211は、通信部213を介してマスタ装置10にSQI値が正常値であることを通知する(S26)。
次に、制御部211は、通信部213を介してマスタ装置10からタイムアウト検出回数の上限値を元に戻す指示を受信したか否かを判定する(S27)。タイムアウト検出回数の上限値を元に戻す指示を受信していなければ(S27,No)、ステップS27の処理を繰り返す。また、タイムアウト検出回数の上限値を元に戻す指示を受信していれば(S27,Yes)、制御部211は、タイムアウト検出回数の上限値を元に戻す(S28)。
最後に、制御部211は、処理を終了するか否かを判定する(S29)。例えば、システムの停止指示を受けた場合、処理を終了すると判定する。処理を終了しない場合(S29,No)、ステップS21に戻って以降の処理を繰り返す。また、処理を終了する場合(S29,Yes)、そのまま処理を終了する。
§4 作用、効果
本発明の実施形態によれば、マスタ装置10の制御部101が、通信部103を介して変更後のタイムアウト検出回数の上限値を複数のスレーブ装置21a~21eに送信するので、通信ネットワークの通信状態が一時的に悪化している場合でも、通信不能となることを回避することが可能となる。
また、制御部101は、記憶部102に記憶される複数のスレーブ装置21a~21eのそれぞれのタイムアウト検出回数の上限値を増加して送信するので、スレーブ装置21a~21eにおいてパケットを送信できないといった状況を回避することが可能となる。
また、制御部101は、通信部103を介して複数のスレーブ装置21a~21eの全てに対して同じタイムアウト検出回数の上限値を送信するので、SQI値が正常値であるスレーブ装置でタイムアウトを検出するといった状況を回避することが可能となる。
また、制御部101は、SQI値が正常値になっていることを受信すると、複数のスレーブ装置21a~21eに対して元のタイムアウト検出回数の上限値に戻すように指示するので、通信ネットワークの通信状態が正常に戻っている場合に、それに対応することが可能となる。
また、スレーブ装置21aの制御部211が、通信部213を介してマスタ装置10から変更後のタイムアウト検出回数の上限値を受信すると、当該タイムアウト検出回数の上限値を設定するので、通信ネットワークの通信状態が一時的に悪化している場合でも、通信不能となることを回避することが可能となる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
マスタ装置10およびスレーブ装置21aの機能ブロック(特に、制御部101および211)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、マスタ装置10およびスレーブ装置21aは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。
上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAMなどを更に備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態、実施例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態、実施例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 ネットワークシステム
10 マスタ装置
15~17 ハブ装置
21a~21e,22a~22c,23a~23c スレーブ装置
30 PC
40 HMI
61~66 通信ケーブル
101,211 制御部
102,212 記憶部
103,213 通信部

Claims (8)

  1. 通信ネットワークを介して複数のスレーブ装置との間で通信を行う通信部と、
    前記通信部を介して前記複数のスレーブ装置のいずれかから通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値であることを受信すると、前記複数のスレーブ装置のタイムアウト検出回数の上限値を変更し、前記通信部を介して変更後の前記タイムアウト検出回数の上限値を前記複数のスレーブ装置に送信する制御部とを備える、マスタ装置。
  2. 前記マスタ装置はさらに、前記複数のスレーブ装置のそれぞれのタイムアウト検出回数の上限値を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記通信部を介して前記複数のスレーブ装置のいずれかから通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値であることを受信すると、前記記憶部に記憶される前記複数のスレーブ装置のそれぞれのタイムアウト検出回数の上限値を増加し、前記通信部を介して前記複数のスレーブ装置に対応するタイムアウト検出回数の上限値を送信する、請求項1に記載のマスタ装置。
  3. 前記制御部は、前記通信部を介して前記複数のスレーブ装置のいずれかから通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値であることを受信すると、前記通信部を介して前記複数のスレーブ装置の全てに対して同じタイムアウト検出回数の上限値を送信する、請求項1に記載のマスタ装置。
  4. 前記制御部は、前記通信部を介して前記通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値となっていたスレーブ装置から、前記通信ケーブルの信号品質に関する情報が正常値になっていることを受信すると、前記複数のスレーブ装置に対して元のタイムアウト検出回数の上限値に戻すように指示する、請求項1~3のいずれか1項に記載のマスタ装置。
  5. マスタ装置との間で通信を行う通信部と、
    接続される通信ケーブルの信号品質に関する情報を取得し、当該通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値となっている場合、前記通信部を介して前記マスタ装置に前記通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値となっていることを通知し、
    前記通信部を介して前記マスタ装置から、前記異常値となっていることの通知に応じて変更されたタイムアウト検出回数の上限値を受信すると、当該タイムアウト検出回数の上限値を設定する制御部とを備える、スレーブ装置。
  6. マスタ装置と、複数のスレーブ装置とを備えるネットワークシステムであって、
    前記マスタ装置は、通信ネットワークを介して前記複数のスレーブ装置との間で通信を行う第1の通信部と、
    前記第1の通信部を介して前記複数のスレーブ装置のいずれかから通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値であることを受信すると、前記複数のスレーブ装置のタイムアウト検出回数の上限値を変更し、前記第1の通信部を介して変更後の前記タイムアウト検出回数の上限値を前記複数のスレーブ装置に送信する第1の制御部とを含み、
    前記複数のスレーブ装置のそれぞれは、前記マスタ装置との間で通信を行う第2の通信部と、
    前記通信ケーブルの信号品質に関する情報を取得し、当該通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値となっている場合、前記第2の通信部を介して前記マスタ装置に前記通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値となっていることを通知し、
    前記第2の通信部を介して前記マスタ装置から変更後のタイムアウト検出回数の上限値を受信すると、当該タイムアウト検出回数の上限値を設定する第2の制御部とを含む、ネットワークシステム。
  7. マスタ装置が、複数のスレーブ装置のいずれかから通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値であることを受信すると、前記複数のスレーブ装置のタイムアウト検出回数の上限値を変更するステップと、
    前記変更後のタイムアウト検出回数の上限値を前記複数のスレーブ装置に送信するステップとを含む、通信制御方法。
  8. コンピュータに通信制御方法を実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記通信制御方法は、複数のスレーブ装置のいずれかから通信ケーブルの信号品質に関する情報が異常値であることを受信すると、前記複数のスレーブ装置のタイムアウト検出回数の上限値を変更するステップと、
    前記変更後のタイムアウト検出回数の上限値を前記複数のスレーブ装置に送信するステップとを含む、コンピュータプログラム。
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