JP7639433B2 - 医療用吸引管 - Google Patents

医療用吸引管 Download PDF

Info

Publication number
JP7639433B2
JP7639433B2 JP2021047044A JP2021047044A JP7639433B2 JP 7639433 B2 JP7639433 B2 JP 7639433B2 JP 2021047044 A JP2021047044 A JP 2021047044A JP 2021047044 A JP2021047044 A JP 2021047044A JP 7639433 B2 JP7639433 B2 JP 7639433B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
tip
adhesive
distal
distal tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021047044A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022146204A (ja
Inventor
隼平 島本
宏泰 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nipro Corp
Original Assignee
Nipro Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nipro Corp filed Critical Nipro Corp
Priority to JP2021047044A priority Critical patent/JP7639433B2/ja
Publication of JP2022146204A publication Critical patent/JP2022146204A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7639433B2 publication Critical patent/JP7639433B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Description

本発明は、医療用吸引管に関し、より詳しくは、口腔内に挿入されて唾液を吸引する排唾管に関する。
従来、体内に挿入して体液を吸引する目的で使用される医療用吸引管が知られている。排唾管は、唾液を吸引するための医療用吸引管であって、口腔内に挿入されて使用される。例えば、特許文献1には、可撓性チューブの先端にストレーナチップが設けられた排唾管が開示されている。このストレーナチップには、体液及び小さな固形物を吸引するための複数のスロットが形成されている。また、特許文献1の排唾管は、口腔内組織のスロットへの吸い付きを抑制するために、チップの一部を覆うように設けられたフランジを有する。特許文献2には、カテーテルチューブの先端に着脱自在に装着される吸引補助具が開示されている。特許文献2の吸引補助具は、チューブに挿入される管状の装着部と、先端が球状に形成された吸引部とを有する。
特表2003-506136号公報
排唾管等の医療用吸引管は、良好な操作性を有し、かつ患者に痛みや不快感を与えないことが求められる。例えば、特許文献1の排唾管には、ストレーナチップの端部に大きな段差が存在するため、排唾管を口腔内から引き抜く方向に移動させた際に段差が口腔内組織に引っ掛かり、患者に痛みや不快感を与えるおそれがある。
本発明の目的は、良好な操作性を有し、かつ患者の痛みや不快感を効果的に抑制できる医療用吸引管を提供することである。
本発明の一態様である医療用吸引管は、可撓性のチューブと、チューブの先端部に外装された筒状の先端チップとを備え、先端チップは、チューブよりも軟質の材料で形成されており、チューブの内径の1/2を超える長さがチューブの先端から延出しており、先端チップの軸方向中間部から基端に向かって外径が次第に縮径した基端側テーパー部を有することを特徴とする。
上記構成によれば、チューブよりも柔軟性の高い先端チップが、チューブの内径の1/2を超える長さがチューブの先端から延出してチューブの先端を完全に覆っているので、排唾管を口腔内に挿入する方向に移動させた際に先端チップ先端が口腔内組織等に触れても、患者の痛みや不快感を効果的に抑制できる。また、先端チップの基端部には、外径が次第に縮径したテーパー部が形成されているため、先端チップの基端とチューブとの間に大きな段差が形成されない。このため、排唾管を口腔内から引き抜く方向に移動させた際に段差が口腔内組織に引っ掛かる事態が抑制され、良好な操作性を実現でき、患者の痛みや不快感を効果的に抑制できる。
本発明の一態様である医療用吸引管において、先端チップの内径がチューブの外径より小さく、先端チップの内周面がチューブの外周面に密着する第1固定部と、先端チップの内周面とチューブの外周面が接着剤により接合される第2固定部とを有することが好ましい。医療用吸引管を口腔内に挿入すると、歯等から先端チップに外力が作用するが、当該構成によれば、第1固定部と第2固定部による二重の固定構造を採用することにより、先端チップがチューブの外周面にしっかり固定され、先端チップが外れることをより確実に抑制できる。
本発明の一態様である医療用吸引管において、先端チップの基端側の内周面と、チューブの外周面との間に隙間が形成され、当該隙間には接着剤が充填されていることが好ましい。当該構成によれば、先端チップとチューブとの隙間に接着剤を充填することで、チューブの先端部に先端チップを固定することができる。この場合、先端チップの先端側に接着剤が付着しないので、口腔内組織と接着剤とが接触することを防止できる。
上記接着剤の一部は、先端チップとチューブの隙間からはみ出してチューブの外周面に固着し、チューブの外周面には、接着剤の一部により、先端チップから離れるほど次第に縮径したテーパー面が形成されていることが好ましい。本発明の一態様である医療用吸引管では、先端チップの基端とチューブとの間に大きな段差は存在しないが、当該構成によれば、接着剤のテーパー面により、この小さな段差が埋められて更に小さくなる。即ち、接着剤のテーパー面は外径変化をより緩やかにし、口腔内での引っ掛かりをより効果的に抑制する。このため、操作性が更に改善され、患者の痛みや不快感をより効果的に抑制できる。また、先端チップの基端が引っ掛かり難くなるので、チップのめくれがより確実に抑制される。
本発明の一態様である医療用吸引管において、先端チップは、軸方向中間部から先端に向かって外径が次第に縮径した先端側テーパー部を有することが好ましい。当該構成によれば、頬と歯茎の間などの狭い場所に吸引管の先端(先端チップ)を挿入することが容易になり、操作性が更に向上する。
本発明の一態様である医療用吸引管において、チューブには、先端チップと隣接する位置に横孔が形成されていることが好ましい。当該構成によれば、横穴から圧力を逃がすことができ、吸引管の先端開口が口腔内組織等に吸い付くことを抑制できる。また、先端チップに孔を形成する場合と比べて、開口及び横孔が塞がってしまう事態を抑制できる。
本発明によれば、良好な操作性を有し、かつ患者の痛みや不快感を効果的に抑制できる医療用吸引管を提供できる。
実施形態の一例である医療用吸引管の斜視図である。 実施形態の一例である医療用吸引管の正面図及び断面図(図2中のAA線断面図)である。 図2の断面図において、先端チップ及びその近傍を拡大して示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る医療用吸引管の実施形態の一例について詳細に説明する。以下で説明する実施形態はあくまでも一例であって、本発明は以下の実施形態に限定されない。また、以下で説明する複数の実施形態、変形例の各構成要素を選択的に組み合わせてなる構成は本発明に含まれている。
以下では、本発明に係る医療用吸引管の実施形態として排唾管10を例示する。排唾管10は、主に唾液を吸引するための吸引管であって、口腔内に挿入されて使用される。なお、本発明に係る医療用吸引管は、唾液を吸引するものに限定されず、血液、リンパ液、髄液、胃液、胸水、腹水、鼻水、尿、精液、膣液、羊水など、他の体液を吸引するものであってもよい。また、吸引管は、体液と共に小さな固形物を吸引してもよい。
図1は、実施形態の一例である排唾管10の斜視図である。図2は、排唾管10の正面図及び断面図である。図1及び図2に示すように、排唾管10は、可撓性のチューブ11と、チューブ11の先端部に外装された筒状の先端チップ30とを備える。先端チップ30は、チューブ11よりも柔軟性が高く、その一部がチューブ11の先端から延出している。詳しくは後述するが、先端チップ30は、チューブ11の内径の1/2を超える長さがチューブ11の先端から延出している。また、先端チップ30は、軸方向中間部から基端に向かって外径が次第に縮径した基端側テーパー部31を有する。
本明細書において、排唾管10の基端とは、先端チップ30が装着される側と反対側の端を意味する。基端と反対側の排唾管10の端を「先端」とする。先端及び基端の用語は、排唾管10の各構成要素についても同様の方向を示すものとして使用する。
排唾管10は、チューブ11の基端部に固定されたコネクタ20を備える。コネクタ20は、例えば、吸引装置につながったチューブ(図示せず)が接続される筒状の部材である。コネクタ20の外周面には、径方向外側に張り出したフランジ状の係止部21が形成されている。係止部21は、コネクタ20に外装されるチューブの固定に利用される。また、係止部21よりもコネクタ20の先端側の外周面には、コネクタ20の軸方向に沿って複数の凹凸22が形成されている。複数の凹凸22は、例えば、周方向溝を軸方向に間隔をあけて複数配置することにより形成され、チューブを挿抜する際の滑り止めとして機能する。
コネクタ20は、チューブ11の基端部に外装されている。チューブ11に対するコネクタ20の固定方法は特に限定されないが、一般的に、コネクタ20は溶剤溶着により、又は接着剤を用いてチューブ11に固定される。なお、コネクタ20の形状等は特に限定されず、コネクタ20には従来公知のコネクタを適用できる。
チューブ11は、手で容易に曲げることができる管状の部材であって、軸方向両端が開口している。本実施形態では、チューブ11の先端部に先端チップ30が、チューブ11の基端部にコネクタ20がそれぞれ固定されている。チューブ11の長さは特に限定されないが、チューブ11の先端部を患者の口腔内に挿入したときにチューブ11を把持して排唾管10を操作するのに適した長さとされる。好適なチューブ11の長さの一例は、120mm~180mmである。チューブ11の直径は、例えば内径が3mm~5mm、外径が5mm~7mmである。
チューブ11は、全長にわたって一定の直径(内径及び外径)を有する。チューブ11は不透明な材料で構成されてもよいが、好ましくは透明な樹脂で構成される。好適なチューブ11は、無色透明であり、管内を容易に視認できるものである。チューブ11を構成する樹脂の一例は、軟質のポリ塩化ビニル(PVC)である。チューブ11は、排唾管10の操作性等の観点から、手で容易に曲げることができ、かつ除荷すると緩やかに元の形状を復元する硬さ(柔軟性)を有することが好ましい。JIS K 7215に基づくデュロメータにより測定されるチューブ11の材料の硬度は、例えば85A~100Aであり、好ましくは90A~100A、又は94A~98Aである。
チューブ11は、口腔内組織への吸い付きを防止するために、圧逃がし用の横孔12を有している。横孔12は、必要な吸引力を確保しつつ、排唾管10の先端が口腔内組織に吸い付かないように適切な大きさで形成される。チューブ11には、例えば先端近傍に、チューブ11の内径より小さな直径を有する横孔12が複数形成されている。本実施形態では、チューブ11の径方向に並んで2つの横孔12が形成されている。横孔12の直径は、例えば1mm~3mmである。横孔12を先端チップ30が固定される位置に形成し、横孔12と重なる孔を先端チップ30に形成することもできるが、好ましくはチューブ11の先端チップ30と重ならない位置に横孔12を形成する。
横孔12は、チューブ11の側面において、先端チップ30と隣接する位置に形成されていることが好ましい。この場合、必要な吸引力を確保しつつ、排唾管10の先端が口腔内組織に吸い付くことを高度に抑制できる。横孔12は、例えば、先端チップ30の基端から横孔12の縁までの距離がチューブ11の内径に相当する長さより短くなる位置に形成される。横孔12を先端チップ30に近接配置することで、横孔12が形成された部分と口腔内組織との間に隙間が形成され易くなり、横孔12の機能が効果的に発揮される。詳しくは後述するが、先端チップ30と横孔12の間には、横孔12と干渉することなく後述の接着剤40によるテーパー面が形成されるように、当該テーパー面の形成スペースを確保する必要がある。
先端チップ30は、軸方向両端が開口した可撓性を有する筒状の部材であって、チューブ11の先端部に外装されている。先端チップ30は、チューブ11の外周面を覆い、一部がチューブ11の先端から延出している。このため、チューブ11の先端は、先端チップ30の筒内に存在し、先端チップ30により完全に覆われている。先端チップ30の先端側の内周面はチューブ11の外周面に密接し、基端側の内周面は接着剤40によりチューブ11の外周面に接合されている。先端チップ30の基端側の内周面とチューブ11の外周面との間には隙間34が形成され、この隙間34に接着剤40が充填されている。
先端チップ30は、軸方向中間部において外径が最も大きく、軸方向中間部から先端側及び基端側に近づくにつれて次第に外径が縮径した形状を有する。詳しくは後述するが、先端チップ30は、外周面が軸方向と平行ではなく、軸方向に対して傾斜した2つの斜面(基端側テーパー部31及び先端側テーパー部32)を有している。基端側テーパー部31及び先端側テーパー部32は、排唾管10の操作性の改善に大きく寄与する。接着剤40の一部は、隙間34からはみ出し、基端側テーパー部31と連続するテーパー面を形成している。先端チップ30の内径は、先端側で小さく、基端側で大きくなり、基端において最大となっている。
先端チップ30は、チューブ11よりも軟質の材料で形成されており、チューブ11の先端部を覆って先端部が口腔内組織に直接触れることを防止している。特に、チューブ11の先端から延出した先端チップ30の延出部33は、容易に弾性変形するため、口腔内組織に対する刺激を大きく低減している。先端チップ30は、チューブ11よりも柔らかく、容易に弾性変形するゴム又はエラストマーにより構成されることが好ましい。先端チップ30を構成するゴム又はエラストマーの一例は、スチレン系エラストマーである。JIS K 6253に基づくデュロメータにより測定される先端チップ30の材料の硬度は、例えば20A~40Aであり、好ましくは20A~30A、又は24A~28Aである。先端チップ30の硬度は、チューブ11の硬度の50%以下が好ましく、好適な範囲の一例は20%~40%である。
以下、図3を更に参照しながら、先端チップ30の構成について詳説する。図3は、排唾管10の断面図において、先端チップ30及びその近傍を拡大して示す図である。
図3に示すように、チューブ11の先端から延出した部分である先端チップ30の延出部33は、チューブ11の内径D11の1/2を超える長さL33を有する。延出部33の長さL33とは、チューブ11及び先端チップ30の軸方向に沿った、チューブ11の先端から先端チップ30の先端までの長さを意味する。このような延出部33を設けることにより、患者の痛みや不快感を効果的に抑制できる。内径D11の一例は3.5mm~4.5mmであり、延出部33の長さL33の一例は4.0mm~5.0mmである。本実施形態では、延出部33の長さL33がチューブ11の内径D11より長くなっている。
延出部33の長さL33の上限は特に限定されないが、排唾管10の操作性向上等の観点から、チューブ11の内径D11の3倍以下が好ましく、2倍以下がより好ましい。長さL33の好適な範囲の一例は、内径D11の1/2~2倍、又は2/3~1.5倍である。延出部33の長さL33が当該範囲内であれば、患者の痛みや不快感を抑制しつつ、良好な操作性を実現することが容易になる。延出部33の長さL33は、例えばチューブ11の内径D11より長く、チューブ11の外径より短くなっている。長さL33は、先端チップ30の軸方向長さの1/6~1/2が好ましい。
また、延出部33は先端チップ30の他の部分よりも厚肉に形成され、延出部33の内径は他の部分の内径よりも小さくなっている。先端チップ30の先端部には、チューブ11の外径より内径が小さく、チューブ11の内径D11と同程度の内径を有する部分が形成されている。本実施形態では、この部分が延出部33となっており、延出部33の内周面の基端には内径が急峻に変化する段差が形成されている。先端チップ30は、内周面の段差がチューブ11の先端の角に沿うように配置され、延出部33の基端がチューブ11の先端面に当接している。
先端チップ30は、上述のように、軸方向中間部から基端に向かって外径が次第に縮径した基端側テーパー部31を有する。また、先端チップ30は、軸方向中間部から先端に向かって外径が次第に縮径した先端側テーパー部32を有する。先端チップ30の外径は、基端側テーパー部31と先端側テーパー部32の境界部35で最大となっている。2つのテーパー部の境界部35は、先端チップ30の基端と延出部33の基端との間であって、例えば各基端から略等距離の位置に形成される。先端側テーパー部32は、境界部35から先端チップ30の先端にわたって形成され、延出部33についても外径は先端に向かって次第に縮径している。先端側テーパー部32は、例えば、延出部33の長さ分、基端側テーパー部31よりも長く形成されている。この場合、先端チップ30の基端側を肉厚に形成し易くなり、接着剤40を隙間34に充填した際の基端側の変形(外径の拡がり)を抑えることができる。
先端チップ30に基端側テーパー部31を形成することで、先端チップ30の基端とチューブ11の外周面との間に大きな段差が形成されなくなり、排唾管10の先端部が口腔内組織に引っ掛かることを効果的に抑制できる。このため、排唾管10の良好な操作性を実現でき、また患者の痛みや不快感を十分に抑制できる。先端側テーパー部32は、頬と歯茎の間などの狭い場所への先端チップ30の挿入を容易にし、排唾管10の操作性を更に向上させる。
先端チップ30の外周面は、基端側テーパー部31と先端側テーパー部32の境界部35(最大外径部)から離れるほど先端チップ30の中心軸側に位置するように傾斜しており、凹凸や段差がなく軸方向に対して緩やかに傾斜した面となっている。本実施形態では、先端チップ30の軸方向に対する基端側テーパー部31の外周面の傾斜が、先端側テーパー部32の外周面の傾斜よりも大きくなっている。各テーパー部の外周面の傾斜角度は、例えば20°以下であり、好適な範囲の一例としては2°~15°である。傾斜角度が当該範囲内であれば、良好な操作性が得られる。基端側テーパー部31の傾斜角度の具体例は6°~12°先端側テーパー部32の傾斜角度の具体例は2°~5°である。
先端チップ30は、全周に沿って同じ形状を有する。また、先端チップ30の軸方向に対する各テーパー部の外周面の傾斜角度は、それぞれの全長にわたって略一定である。先端チップ30の外周面は、境界部35において緩やかに湾曲しており、軸方向に対する傾斜角度が緩やかに変化している。先端チップ30の外周面の先端は、角ばっておらず外側に凸となるように湾曲している。このため、先端チップ30の先端が口腔内組織に触れたときの刺激が低減される。
先端チップ30の基端部は、軸方向中間部から基端に向かって内径が次第に拡径している。本実施形態では、基端側テーパー部31と先端側テーパー部32の境界部35から基端に向かって内径が次第に大きくなり、先端チップ30の内周面と、チューブ11の外周面との間に隙間34が形成されている。即ち、基端側テーパー部31の内周面は、チューブ11の外周面に当接していない。基端側テーパー部31の内周面は、接着剤40によりチューブ11の外周面に固定される。基端側テーパー部31は、境界部35から基端にわたって外径が次第に小さくなり、内径が次第に大きくなって、薄肉化している。
先端側テーパー部32の内周面は、延出部33を除き、チューブ11の外周面に隙間なく当接している。チューブ11の外周面に当接する部分の先端側テーパー部32の内径は、チューブ11の外径よりやや小さいことが好ましい。この場合、先端側テーパー部32の内周面がチューブ11の外周面に密着し易くなり、先端チップ30の装着状態がより安定化する。延出部33は、先端に向かって外径が次第に小さくなり、内径が次第に大きくなっているが、薄肉化の程度は基端側テーパー部31より緩やかである。
排唾管10は、先端チップ30の内径がチューブ11の外径より小さく、先端チップ30の内周面がチューブ11の外周面に密着する第1固定部F1と、先端チップ30の内周面とチューブ11の外周面が接着剤40により接合される第2固定部F2とを有する。第1固定部F1と第2固定部F2による二重の固定構造を採用することにより、先端チップ30がチューブ11の外周面にしっかり固定され、先端チップ30の脱落をより確実に抑制できる。
先端チップ30には、基端側の内周面とチューブ11の外周面との間に、接着剤40が充填される隙間34が形成されている。本実施形態では、基端側テーパー部31の内径が基端に向かって次第に大きくなることにより、隙間34が形成されている。隙間34は、先端側テーパー部32の範囲まで広がっていてもよいが、好ましくは先端チップ30の内周面のうち、チューブ11の外周面に密着する部分(即ち、第1固定部F1)の軸方向長さ(L1)と、隙間34が形成される部分(即ち、第2固定部F2)の軸方向長さ(L2)を同程度とする。長さ(L1)と(L2)の比率は、例えば、1.0:1.2~1.2:1.0である。この場合、先端チップ30の装着状態がより安定化する。
隙間34は、先端チップ30の基端に向かって次第に広がり基端で最大となっている。隙間34には、先端チップ30の基端から接着剤40が充填される。接着剤40は、隙間34の全体に充填されていることが好ましい。先端チップ30は、内周面の基端側が接着剤40によりチューブ11の外周面に接合されることで、チューブ11に対してしっかり固定されている。隙間34に接着剤40を充填することにより、先端チップ30の外周面に接着剤40が付着することを防止できる。
接着剤40は、隙間34に充填することができ、チューブ11と先端チップ30を接合できるものであればよく、接着剤40には従来公知の接着剤を使用できる。好適な接着剤40の一例は、UV硬化接着剤等の硬化型接着剤である。UV硬化接着剤は、硬化前は液状であるため、隙間34に充填することが容易であり、隙間34に充填した後、紫外線を照射することで素早く硬化する。硬化後のUV硬化接着剤は、例えば、先端チップ30よりも硬くなる。
接着剤40の一部は、隙間34からはみ出してチューブ11の外周面に固着している。隙間34からはみ出して硬化した接着剤40は、チューブ11の外周面の先端チップ30と隣接する部分に凸部を形成する。この凸部は、チューブ11の周方向全長にわたってリング状に形成され、その表面は先端チップ30から離れるほどチューブ11の外周面に近づくように傾斜している。つまり、チューブ11の外周面には、接着剤40の一部により、先端チップ30から離れるほど次第に縮径したテーパー面が形成されている。
接着剤40の上記テーパー面は、基端側テーパー部31の外周面と連続するように形成されている。このため、先端チップ30の基端とチューブ11の外周面との間に存在する段差が更に小さくなり、操作性が向上して患者の痛みや不快感をより効果的に抑制できる。基端側テーパー部31と連続する接着剤40のテーパー面は、平坦であってもよく、外側又は内側に向かって緩やかに湾曲していてもよい。
接着剤40の上記テーパー面の軸方向長さは、特に限定されないが、チューブ11に形成された横孔12と干渉しない長さであることが好ましい。本実施形態では、先端チップ30の基端と横孔12の間に、接着剤40のテーパー面の形成スペースが確保されている。接着剤40のテーパー面は、隙間34を埋める量よりも多い量の接着剤40を隙間34に充填して隙間34から接着剤40の一部をはみ出させ、紫外線の照射等により接着剤40を硬化させることにより形成できる。接着剤40は、先端チップ30とチューブ11の段差を埋めるだけでなく、先端チップ30の基端に付着して、基端がめくれることを抑制する。
以上のように、上記構成を備えた排唾管10は、良好な操作性を有し、かつ患者の痛みや不快感を効果的に抑制する。排唾管10のチューブ11の先端部には、チューブ11よりも柔軟性の高い先端チップ30が外装されているため、チューブ11の先端部が口腔内組織に直接触れることがなく、口腔内組織への刺激を大きく低減している。
先端チップ30は、チューブ11の先端から延出した柔らかい延出部33を有し、これがチューブ11の先端を完全に覆っているので、患者の痛みや不快感を効果的に抑制できる。また、先端チップ30の基端部には、基端に近づくほど外径が次第に小さくなった基端側テーパー部31が形成されているため、先端チップ30の基端とチューブ11の外周面との間には従来の排唾管のような大きな段差は形成されない。
更に、隙間34からはみ出した接着剤40の一部が、先端チップ30の基端とチューブ11の外周面との間の小さな段差を埋めるテーパー面をチューブ11の外周面に形成する。これにより、排唾管10を口腔内から引き抜く際に先端チップ30が口腔内組織に引っ掛かることをより高度に抑制できる。また、先端チップ30の先端部にも、先端に近づくほど外径が次第に小さくなった先端側テーパー部32を形成することにより、頬と歯茎の間などの狭い場所に排唾管10の先端部を挿入することが容易になり、操作性が更に向上する。
なお、上記実施形態は、本発明の目的を損なわない範囲で適宜設計変更できる。例えば、上記実施形態では、チューブ11の基端部にコネクタ20が外装される構成を例示したが、チューブ11の基端部には、コネクタ20に代えて他の部材が装着されていてもよく、吸引装置につながるチューブ等が挿し込まれてもよい。
上記実施形態では、2つのテーパー部の境界部35が緩やかに湾曲しているが、2つのテーパー部の間には、先端チップの軸方向に沿った面が形成されていてもよい。また、先端チップの外周面は、基端側の外径だけが基端に向かって次第に縮径していてもよい。即ち、先端チップは先端側テーパー部を有さず、先端側の外周面は軸方向に沿って形成されていてもよい。
また、先端チップの基端から離れるほど次第に縮径した、チューブの外周面に形成されるテーパー面は、先端チップの内周面とチューブの外周面との隙間に充填される接着剤と別の接着剤で構成されていてもよい。或いは、チューブの外周面の加工等により当該テーパー面を形成することも可能である。
10 排唾管、11 チューブ、12 横孔、20 コネクタ、21 係止部、22 凹凸、30 先端チップ、31 基端側テーパー部、32 先端側テーパー部、33 延出部、34 隙間、35 境界部、40 接着剤、F1 第1固定部、F2 第2固定部

Claims (6)

  1. 可撓性のチューブと、
    前記チューブの先端部に外装された筒状の先端チップと、
    を備え、
    前記先端チップは、
    前記チューブよりも軟質の材料で形成されており、前記チューブの内径の1/2を超える長さが前記チューブの先端から延出しており、
    前記先端チップの軸方向中間部から基端に向かって外径が次第に縮径した基端側テーパー部と、
    前記先端チップの内径が前記チューブの外径より小さく、前記先端チップの内周面が前記チューブの外周面に密着する第1固定部と、
    前記先端チップの内周面と前記チューブの外周面が接着剤により接合される第2固定部と、
    を有し、
    前記第1固定部と前記第2固定部の軸方向長さの比率が、1.0:1.2~1.2:1.0であることを特徴とする医療用吸引管。
  2. 前記接着剤は、UV硬化接着剤である、請求項1に記載の医療用吸引管。
  3. 前記第2固定部の内周面と、前記チューブの外周面との間には、前記先端チップの基端に向かって次第に広がった隙間が形成され、
    前記接着剤は、前記隙間の全体に充填されている、請求項1又は2に記載の医療用吸引管。
  4. 前記接着剤の一部は、前記隙間からはみ出して前記チューブの外周面に固着し、
    前記チューブの外周面には、前記接着剤の一部により、前記先端チップから離れるほど次第に縮径したテーパー面が形成されている、請求項3に記載の医療用吸引管。
  5. 前記先端チップは、前記軸方向中間部から先端に向かって外径が次第に縮径した先端側テーパー部を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の医療用吸引管。
  6. 前記チューブには、前記先端チップと隣接する位置に横孔が形成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の医療用吸引管。
JP2021047044A 2021-03-22 2021-03-22 医療用吸引管 Active JP7639433B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021047044A JP7639433B2 (ja) 2021-03-22 2021-03-22 医療用吸引管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021047044A JP7639433B2 (ja) 2021-03-22 2021-03-22 医療用吸引管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022146204A JP2022146204A (ja) 2022-10-05
JP7639433B2 true JP7639433B2 (ja) 2025-03-05

Family

ID=83461583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021047044A Active JP7639433B2 (ja) 2021-03-22 2021-03-22 医療用吸引管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7639433B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3078575U (ja) 2000-12-26 2001-07-10 ティーディーケイ株式会社 排唾管
US20060024641A1 (en) 2004-08-02 2006-02-02 Mahlmann Lee A Aspirator having cushioned tip
JP2007037878A (ja) 2005-08-05 2007-02-15 Fujinon Corp 内視鏡の挿入部
JP2010512824A (ja) 2006-12-15 2010-04-30 キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド ヤンカー吸引器具
US20110144571A1 (en) 2009-12-15 2011-06-16 Ahluwalia Prabhat K Suction device
JP2015192841A (ja) 2014-03-28 2015-11-05 寿一郎 笠澄 液体吸引器具用の先端チップ
CN105343981A (zh) 2014-08-18 2016-02-24 腾中锦鹏科技发展(北京)有限公司 封闭式吸痰管
WO2019187210A1 (ja) 2018-03-29 2019-10-03 オリンパス株式会社 挿入具
JP2019187770A (ja) 2018-04-25 2019-10-31 テルモ株式会社 カテーテル

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04133819U (ja) * 1991-06-03 1992-12-14 兵一郎 宮尾 挿入深さ調節可能な歯科用排唾器具

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3078575U (ja) 2000-12-26 2001-07-10 ティーディーケイ株式会社 排唾管
US20060024641A1 (en) 2004-08-02 2006-02-02 Mahlmann Lee A Aspirator having cushioned tip
JP2007037878A (ja) 2005-08-05 2007-02-15 Fujinon Corp 内視鏡の挿入部
JP2010512824A (ja) 2006-12-15 2010-04-30 キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド ヤンカー吸引器具
US20110144571A1 (en) 2009-12-15 2011-06-16 Ahluwalia Prabhat K Suction device
JP2015192841A (ja) 2014-03-28 2015-11-05 寿一郎 笠澄 液体吸引器具用の先端チップ
CN105343981A (zh) 2014-08-18 2016-02-24 腾中锦鹏科技发展(北京)有限公司 封闭式吸痰管
WO2019187210A1 (ja) 2018-03-29 2019-10-03 オリンパス株式会社 挿入具
JP2019187770A (ja) 2018-04-25 2019-10-31 テルモ株式会社 カテーテル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022146204A (ja) 2022-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111902182B (zh) 女用导管定位器末梢
US5451216A (en) Non-occluding catheter bolus
EP1629764B1 (en) Endoscope and endoscope tip forming member
JP5221032B2 (ja) 挿入補助具、カテーテル組立体及びカテーテルセット
EP2628499A1 (en) Drainage catheter
JP6151145B2 (ja) 医療用の長尺部材、および接続部材
EP3290079B1 (en) Catheter tube
CN1972625A (zh) 内窥镜插入部、内窥镜及内窥镜系统
CN111885975A (zh) 扩张器
JP5042029B2 (ja) 内視鏡用処置具
CN101166556A (zh) 用于导管或套管的可剥离的非创伤性端件和管体
JP2003033319A (ja) 内視鏡挿入補助具
WO2025180234A1 (zh) 导引鞘部件、导引鞘及其密封结构
JP7639433B2 (ja) 医療用吸引管
CN115666698B (zh) 导管
US10485918B2 (en) Soft dual layer rectal speculum
JP2000024113A (ja) 医療用チューブ装置
JP5151322B2 (ja) ガイドワイヤー固定用医療用具
JP4276707B2 (ja) バルーンカテーテル
WO2019044884A1 (ja) バックフラッシュニードル
JP7408816B2 (ja) バルーンカテーテル
JPWO2014199519A1 (ja) カテーテル及びカテーテル使用方法
JP2018064866A (ja) カテーテル押込み補助具
WO2025197399A1 (ja) 生体物質吸引カテーテル
WO2023190684A1 (ja) 内視鏡用フード

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20241017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20241029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20241227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20250121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20250203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7639433

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150