JP7645496B2 - コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、コンデンサに関する。
コンデンサ素子を樹脂ケース内に収納し、当該樹脂ケース内にエポキシ樹脂を充填した金属化フィルムコンデンサにおいて、樹脂ケースの側面の内側に、下駄の歯状の突起が、ケースの開口する方向に延びるように形成された構成が、特許文献1に記載されている。
特開2007-227696号公報
ケース内に液相状態で充填された充填樹脂は、加熱されて硬化した後、冷却するときに収縮し得る。この際に、ケースの側面部分が、収縮する充填樹脂に引かれてケースの内部側に反る虞がある。
特許文献1のコンデンサのように、ケースの側面部分に、壁面に沿って長く延びる突起、即ちリブが形成されていると、側面部分の強度が増加するため、ある程度の側面部分の反りは抑制できる。しかしながら、ケースの側面部分に、高い平面度が必要となるような場合には、側面部分の反りがさらに抑制されるような構成が求められる。
たとえば、コンデンサ素子に流れる電流が大きいために発熱が大きくなるコンデンサでは、設置先において冷却器が装着され、このとき、ケースの側面部分の外面が冷却器の装着面となり得る。このような場合に、側面部分の平面度が高いと、冷却器との密着性が高まり、冷却性能が向上し得る。
かかる課題に鑑み、本発明は、内部側へのケースの反りを十分に抑制でき得るコンデンサを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係るコンデンサは、コンデンサ素子と、前記コンデンサ素子の電極に接続されるバスバーと、開口部を有し、前記コンデンサ素子が収容されるケースと、前記ケース内に充填される充填樹脂と、を備える。ここで、前記ケースは、前記開口部に対向する底面部と、当該底面部を囲む側面部とを含む。
前記側面部は、互いに対向する前側面部および後側面部と、互いに対向する右側面部および左側面部とを含み、前記前側面部および前記後側面部は、前記右側面部および前記左側面部よりも広い。前記前側面部および前記後側面部の内壁面の少なくとも一つに、リブを有する。前記バスバーは、前記リブを有する内壁面に対向する対向部を有し、前記対向部は、前記リブに当接する当接部を含む。
本発明によれば、内部側へのケースの反りを十分に抑制でき得るコンデンサを提供できる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1(a)は、実施の形態に係る、前方上方から見たフィルムコンデンサの斜視図であり、図1(b)は、実施の形態に係る、前方下方から見たフィルムコンデンサの斜視図である。 図2(a)は、実施の形態に係る、前方上方から見たコンデンサ素子ユニットの斜視図であり、図2(b)は、実施の形態に係る、後方上方から見たコンデンサ素子ユニットの斜視図である。 図3(a)は、実施の形態に係る、前方下方から見た、第1バスバーの斜視図であり、図3(b)は、実施の形態に係る、第1突起部の周辺が示された第1バスバーの部分側面断面図である。 図4(a)は、実施の形態に係る、前方下方から見た、第2バスバーの斜視図であり、図4(b)は、実施の形態に係る、第2突起部の周辺が示された第2バスバーの部分側面断面図である。 図5(a)は、実施の形態に係る、前方上方から見たケースの斜視図であり、図5(b)は、実施の形態に係る、後方上方から見たケースの斜視図である。 図6(a)は、実施の形態に係る、前方下方から見たケースの右側部分の斜視図であり、図6(b)は、実施の形態に係る、第1貫通孔と第2貫通孔の周辺が示されたケースの部分正面断面図である。 図7(a)および(b)は、それぞれ、実施の形態に係る、封止部材の斜視図および平面図であり、図7(c)は、図7(b)のA-A´断面図である。 図8(a)は、実施の形態に係る、充填樹脂が充填される前の状態のフィルムコンデンサの側面断面図であり、図8(b)は、実施の形態に係る、充填樹脂が充填される前の状態のフィルムコンデンサの中央部の平面図である。 図9は、実施の形態に係る、第1貫通孔の周辺が示された、充填樹脂が充填される前の状態のフィルムコンデンサの要部の断面図である。
以下、本発明のコンデンサの一実施形態であるフィルムコンデンサ1について図を参照して説明する。便宜上、各図には、適宜、前後、左右および上下の方向が付記されている。なお、図示の方向は、あくまでフィルムコンデンサ1の相対的な方向を示すものであり、絶対的な方向を示すものではない。また、説明の便宜上、「底面部」、「前側面部」など、一部の構成において、図示の方向に従った名称がつけられる場合がある。
本実施の形態において、フィルムコンデンサ1が、特許請求の範囲に記載の「コンデンサ」に対応する。また、底面部201が、特許請求の範囲に記載の「第1面部」に対応する。さらに、前側面部202および後側面部203が、特許請求の範囲に記載の「第2面部」に対応する。さらに、第1リブ220および第2リブ230が、特許請求の範囲に記載の「リブ」に対応する。さらに、上端222、232が、特許請求の範囲に記載の「端」に対応する。さらに、第1電極510および第2電極520が、特許請求の範囲に記載の「電極」に対応する。さらに、第1バスバー600および第2バスバー700が、特許請求の範囲に記載の「バスバー」に対応する。さらに、第1電極端子部610および第2電極端子部710が、特許請求の範囲に記載の「対向部」に対応する。さらに、第1突起部615および第2突起部715が、特許請求の範囲に記載の「当接部」および「突起部」に対応する。さらに、周面615a、715aが、特許請求の範囲に記載の「側面」に対応する。
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
図1(a)は、前方上方から見たフィルムコンデンサ1の斜視図であり、図1(b)は、前方下方から見たフィルムコンデンサ1の斜視図である。
図1(a)および(b)に示すように、フィルムコンデンサ1は、コンデンサ素子ユニット100と、コンデンサ素子ユニット100が収容されるケース200と、ケース200内に充填される充填樹脂300と、2つの封止部材400と、を備える。
充填樹脂300は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂であり、コンデンサ素子ユニット100が収容されたケース200内に液相状態で注入され、その後、ケース200内が加熱されることにより硬化する。コンデンサ素子ユニット100の充填樹脂300に埋没した大部分が、湿気や衝撃から保護される。
コンデンサ素子ユニット100における3つの第1上接続端子部630と、3つの第2上接続端子部730とがケース200の上面の開口部200aから外部へ導出される。第1上接続端子部630と第2上接続端子部730とが、隣り合うようにして左右方向に並ぶ。また、第1下接続端子部650および第2下接続端子部750が、それぞれ、ケース200の底面部201に設けられた第1貫通孔240および第2貫通孔250を通されて外部に導出される。第1下接続端子部650の外面と第1貫通孔240の内壁面との間および第2下接続端子部750の外面と第2貫通孔250の内壁面との間に、それぞれ、封止部材400が介在する。
図2(a)は、前方上方から見たコンデンサ素子ユニット100の斜視図であり、図2(b)は、後方上方から見たコンデンサ素子ユニット100の斜視図である。図3(a)は、前方下方から見た、第1バスバー600の斜視図であり、図3(b)は、第1突起部615の周辺が示された第1バスバー600の部分側面断面図である。図4(a)は、前方下方から見た、第2バスバー700の斜視図であり、図4(b)は、第2突起部715の周辺が示された第2バスバー700の部分側面断面図である。
図2ないし図4(b)を参照し、コンデンサ素子ユニット100は、3つのコンデンサ素子500と、第1バスバー600と、第2バスバー700と、絶縁板800とを含む。
コンデンサ素子500は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた2枚の金属化フィルムを重ね、重ねた金属化フィルムを巻回または積層し、扁平状に押圧することにより形成される。コンデンサ素子500には、一方の端面に、亜鉛等の金属の吹付けにより第1電極510が形成され、他方の端面に、同じく亜鉛等の金属の吹付けにより第2電極520が形成される。3つのコンデンサ素子500は、互いの周面が対向するように配列され、この状態で、これらコンデンサ素子500に第1バスバー600および第2バスバー700が接続される。
なお、本実施の形態のコンデンサ素子500は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた金属化フィルムにより形成されたが、これ以外にも、亜鉛、マグネシウム等の他の金属を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよい。あるいは、コンデンサ素子500は、これらの金属のうち、複数の金属を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよいし、これらの金属どうしの合金を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよい。
第1バスバー600は、導電性材料、たとえば、銅板により形成され、第1電極端子部610と、第1上中継部620と、3つの第1上接続端子部630と、第1下中継部640と、第1下接続端子部650とを含む。第1バスバー600は、たとえば、一枚の銅板を適宜切り抜き、折り曲げることによって形成され、これら第1電極端子部610と、第1上中継部620と、第1上接続端子部630と、第1下中継部640と、第1下接続端子部650とが一体となっている。
第1電極端子部610は、ほぼ長方形の板状を有し、各コンデンサ素子500の第1電極510を覆う。第1電極端子部610には、ほぼL字状に切り欠かれた切欠部611が左端部に形成され、ほぼ長方形状の開口部612が中央部に形成され、ほぼU字状に切り欠かれた切欠部613が右端部に形成される。左右の切欠部611、613および開口部612の上縁に、一対の電極ピン614が形成される。各一対の電極ピン614が、対応するコンデンサ素子500の第1電極510に半田付け等の接合方法で接合される。これにより、第1バスバー600がコンデンサ素子500に電気的に接続される。
第1電極端子部610の上部には、左右方向に並ぶように、前方へ突出する複数の、本実施の形態では4つの第1突起部615が形成される。図3(b)に示すように、各第1突起部615は、ほぼ扁平な円錐台形状を有し、先端615aが円形の平坦面に形成され、周面615bがテーパーを有している。また、第1電極端子部610の下部には、2つの円形の孔616が形成される。
第1上中継部620は、第1電極端子部610と3つの第1上接続端子部630との間を中継する。第1上中継部620は、第1電極端子部610の上端縁から僅かに後方に延びた後に僅かに上方に延びる。第1上中継部620には、左右方向に並ぶように、2つの長円形の孔621が形成される。
3つの第1上接続端子部630は、第1上中継部620の上縁部に所定の間隔を置いて形成される。各第1上接続端子部630は、第1上中継部620の上端縁から上方へ延び、基端部が広がるとともに先端部の両角部に大きなRを有する。各第1上接続端子部630には、円形の取付孔631が形成される。
第1下中継部640は、第1電極端子部610と第1下接続端子部650との間を中継する。第1下中継部640は、第1電極端子部610の下端縁から後方に延びる。第1下中継部640には、その右端部において第1下接続端子部650と同じ幅で後方へ延び、第1下接続端子部650に接続される接続部641が含まれる。
第1下接続端子部650は、第1下中継部640の接続部641の先端から下方へ延び、ほぼ長方形の板状を有する。第1下接続端子部650には、円形の取付孔651が形成される。
第2バスバー700は、導電性材料、たとえば、銅板により形成され、第2電極端子部710と、第2上中継部720と、第2上接続端子部730と、第2下中継部740と、第2下接続端子部750とを含む。第2バスバー700は、たとえば、一枚の銅板を適宜切り抜き、折り曲げることによって形成され、これら第2電極端子部710と、第2上中継部720と、3つの第2上接続端子部730と、第2下中継部740と、第2下接続端子部750とが一体となっている。
第2電極端子部710は、ほぼ長方形の板状を有し、各コンデンサ素子500の第2電極520を覆う。第2電極端子部710には、ほぼU字状に切り欠かれた切欠部711が左端部に形成され、ほぼ長方形状の2つの開口部712、713が中央部と右部とに形成される。切欠部711および2つの開口部712、713の上縁に、一対の電極ピン714が形成される。各一対の電極ピン714が、対応するコンデンサ素子500の第2電極520に半田付け等の接合方法で接合される。これにより、第2バスバー700がコンデンサ素子500に電気的に接続される。
第2電極端子部710の上部には、左右方向に並ぶように、後方へ突出する複数の、本実施の形態では4つの第2突起部715が形成される。図4(b)に示すように、各第2突起部715は、ほぼ扁平な円錐台形状を有し、先端715aが円形の平坦面に形成され、周面715bがテーパーを有している。また、第2電極端子部710の上部と下部には、それぞれに2つずつ、円形の孔716が形成される。
第2上中継部720は、第2電極端子部710と3つの第2上接続端子部730との間を中継する。第2上中継部720は、第2電極端子部710の上端縁から前方に延びた後に僅かに上方に延びる。第2上中継部720には、左右方向に並ぶように、2つの長円形の孔721と4つの円形の孔722が形成される。また、第2上中継部720には、これら6つの孔721、722より前側に、左右方向に並ぶように、3つの長円形の孔723が形成される。
3つの第2上接続端子部730は、第2上中継部720の上縁部に所定の間隔を置いて形成される。各第2上接続端子部730は、第2上中継部720の上端縁から上方へ延び、基端部が広がるとともに先端部の両角部に大きなRを有する。各第2上接続端子部730には、円形の取付孔731が形成される。
第2下中継部740は、第2電極端子部710と第2下接続端子部750との間を中継する。第2下中継部740は、第2電極端子部710の下端縁から前方に延びる。第2下中継部740には、その右端部において第2下接続端子部750と同じ幅で後方へ延び、第2下接続端子部750に接続される接続部741が含まれる。
第2下接続端子部750は、第2下中継部740の接続部741の先端から下方へ延び、ほぼ長方形の板状を有する。第2下接続端子部750には、円形の取付孔751が形成される。
絶縁板800は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の樹脂材料により形成され、第1バスバー600の第1上中継部620および3つの第1上接続端子部630と第2バスバー700の第2上中継部720および3つの第2上接続端子部730における、前後方向に重なる部分の間に介在する。絶縁板800により、第1バスバー600と第2バスバー700との間の絶縁性が確保される。
コンデンサ素子ユニット100において、第1バスバー600の第1下接続端子部650と第2バスバー700の第2下接続端子部750は、右端の下部に位置する。
図5(a)は、前方上方から見たケース200の斜視図であり、図5(b)は、後方上方から見たケース200の斜視図である。図6(a)は、前方下方から見たケース200の右側部分の斜視図であり、図6(b)は、第1貫通孔240と第2貫通孔250の周辺が示されたケース200の部分正面断面図である。
図5(a)ないし図6(b)を参照し、ケース200は、樹脂製であり、たとえば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)により形成され、左右方向に長いほぼ直方体の箱状を有し、上面が開口する。ケース200は、上面の開口部200aと対向する底面部201と、底面部201から立ち上がり、底面部201の前後左右をそれぞれ囲む前側面部202、後側面部203、左側面部204および右側面部205とにより構成される。前側面部202と後側面部203は、ケース200の長手方向に沿う一対の側面部であり、相対的に幅(左右方向の寸法)が大きく、左側面部204と右側面部205は、ケース200の短手方向に沿う一対の側面部であり、相対的に幅(前後方向の寸法)が小さい。
左側面部204および右側面部205には、外壁面に取付タブ210が設けられる。各取付タブ210には、上側と下側に挿通孔211が形成される。挿通孔211には、孔の強度を上げるために金属製のカラー212が嵌め込まれる。フィルムコンデンサ1が外部装置の設置部に設置される際、これら取付タブ210がネジ等によって設置部に固定される。
前側面部202および後側面部203には、それぞれ、内壁面からケース200の内側に突出する複数本の、本実施の形態では6本の第1リブ220および第2リブ230が、左右方向に並ぶように形成される。即ち、複数本の第1リブ220および第2リブ230は、前側面部202および後側面部203の補強が図れるよう、これら側面部の全体に亘って、所定の間隔で分散するように配置される。
各第1リブ220および各第2リブ230は、底面部201の近傍から開口部200aの近傍に及ぶ。各第1リブ220および各第2リブ230は、上下方向に細長く前後方向に扁平なほぼ直方体形状を有する。これにより、各第1リブ220および各第2リブ230の先端221、231は、細長の方形状の平坦面となっている。各第1リブ220および各第2リブ230の上端(開口部200a側の端)222、232は、ケース200の内部へ向かうに従い開口部200aから離れるように傾斜する。
6本の第1リブ220のうち、中央部分の4本の第1リブ220の位置は、第1バスバー600の4つの第1突起部615の位置に対応づけられている。これら4本の第1リブ220は、左右方向の寸法が、第1突起部615の先端615aの径(左右方向の寸法)よりも少し小さくなっており、上下方向の寸法が、第1突起部615の先端615aの径(上下方向の寸法)よりも大幅に大きくなっている。
同様に、6本の第2リブ230のうち、中央部分の4本の第2リブ230の位置は、第2バスバー700の4つの第2突起部715の位置に対応づけられている。これら4本の第2リブ230は、左右方向の寸法が、第2突起部715の先端715aの径よりも少し小さくなっており、上下方向の寸法が、第2突起部715の先端715aの径(上下方向の寸法)よりも大幅に大きくなっている。
底面部201は、右端近傍部分201aが他の部分より僅かに底が深くなる形状を有する。右端近傍部分201aには、下方に張り出すほぼ方形状の張出部206が形成され、当該張出部206において底面部201の肉厚が他の部分の肉厚よりも大きくなっている。
張出部206には、左右方向に並ぶように、第1貫通孔240および第2貫通孔250が形成される。第1貫通孔240および第2貫通孔250は、第1孔241、251と、当該第1孔241、251と連続する第2孔242、252とを含む。第2孔242、252は、第1孔241、251よりも大きく、かつ、長く(深く)なっている。第1孔241、251はケース200の内側に位置し、第2孔242、252はケース200の外側に位置する。
第1孔241、251は、それぞれ、第1下接続端子部650および第2下接続端子部750の水平方向の断面形状に対応する形状、即ち、細長い方形状を有する。第1孔241、251の内壁面には、ケース200の内部に向かって孔が拡がるよう、傾斜241a、251aがつけられている。第1孔241、251の最も開口の小さい下端部分の径(前後の寸法、左右の寸法)は、それぞれ、第1下接続端子部650および第2下接続端子部750の径(厚さ寸法、幅寸法)よりも僅かに大きくなっている。
第2孔242、252は、封止部材400の平面形状に対応する形状、即ち、長円形状を有する。第2孔242、252の内壁面には、ケース200を成形する際の金型の抜き勾配が僅かに形成されている。
図7(a)および(b)は、それぞれ、封止部材400の斜視図および平面図であり、図7(c)は、図7(b)のA-A´断面図である。
2つの封止部材400は、弾性材料、たとえば、シリコーンゴム等のゴム材料により形成され、長円の筒形状を有する。
各封止部材400には、その外周面を周回する、弾性変形可能な環状のヒレ部410が先端部と中間部とに形成される。図7(c)に示すように、ヒレ部410は、断面が直角三角形に類似した形状を有し、先端方向(上方向)に向く面411が、緩やかに凸湾曲しつつ傾斜し、基端方向(下方向)を向く面412が、緩やかに凹湾曲する。ケース200の第2孔242、252の抜き勾配に合わせるため、先端部のヒレ部410の高さが中間部のヒレ部410の高さよりも僅かに低くなっている。また、各封止部材400には、基端部にフランジ部420が形成される。さらに、各封止部材400には、その内周面を周回する、弾性変形可能な2つの環状のリブ430が形成される。各リブ430は、断面が半円形状を有する。封止部材400の長さ方向(上下方向)において、先端側のリブ430は2つのヒレ部410の間に位置し、基端側のリブ430は中間部のヒレ部410とフランジ部420の間に位置する。即ち、封止部材400の長さ方向において、2つのヒレ部410の位置と2つのリブ430の位置とが異なっている。
ヒレ部410を含む封止部材400の外径は、第1貫通孔240および第2貫通孔250の第2孔242、252の径よりも大きくなっている。また、リブ430を含む封止部材400の内径は、第1下接続端子部650および第2下接続端子部750の径(厚さ、幅)よりも小さくなっている。
図8(a)は、充填樹脂300が充填される前の状態のフィルムコンデンサ1の側面断面図であり、図8(b)は、充填樹脂300が充填される前の状態のフィルムコンデンサ1の中央部の平面図である。図9は、第1貫通孔240の周辺が示された、充填樹脂300が充填される前の状態のフィルムコンデンサ1の要部の断面図である。なお、図9では、便宜上、封止部材400は、ヒレ部410とリブ430とが、変形する前の状態で示されている。
コンデンサ素子ユニット100は、ケース200の上面の開口部200aからケース200内に収容される。この際、第1バスバー600の第1下接続端子部650が、第1貫通孔240に通されて外部に導出され、第2バスバー700の第2下接続端子部750が、第2貫通孔250に通されて外部に導出される。このとき、第1貫通孔240および第2貫通孔250の第1孔241、251は、ケース200の内部に向かって拡がっているので、ケース200の内部において、第1下接続端子部650および第2下接続端子部750を第1貫通孔240および第2貫通孔250に容易に挿入することができる。第1貫通孔240および第2貫通孔250を通された第1下接続端子部650および第2下接続端子部750は、第1孔241、251により位置が規制される。
コンデンサ素子ユニット100がケース200内に挿入されると、第1バスバー600の第1電極端子部610が前側面部202に対向し、第1電極端子部610の4つの第1突起部615が、ケース200の上部、即ち底面部201よりも開口部200aに近い位置において、前側面部202の中央部の4本の第1リブ220に当接する。同様に、第2バスバー700の第2電極端子部710が後側面部203に対向し、第2電極端子部710の4つの第2突起部715が、ケース200の上部において、後側面部203の中央部の4本の第2リブ230に当接する。
このとき、第1リブ220と第1突起部615は、互いの先端221、615aの平坦面同士が当接し、第2リブ230と第2突起部715は、互いの先端231、715aの平坦面同士が当接する。このため、第1リブ220と第1突起部615との位置あるいは第2リブ230と第2突起部715との位置が左右方向に多少ずれても、これらを確実に当接させることができる。また、第1突起部615および第2突起部715の先端615a、715aの径(左右方向の寸法)が、第1リブ220および第2リブ230の先端221、231の幅(左右方向の寸法)よりも大きくなっているので、第1リブ220および第2リブ230の幅が広くなることによるケース200の樹脂量の増加を抑制しつつ、第1リブ220と第1突起部615とを、および、第2リブ230と第2突起部715とを、さらに確実に当接させることができる。
なお、第1リブ220および第2リブ230の上端222、232、並びに、第1突起部615および第2突起部715の周面615b、715bの下側、即ち底面部201側は、ケース200の内部へ向かうに従い開口部200aから離れるように傾斜している。これにより、コンデンサ素子ユニット100が上方からケース200内に挿入される際、第1突起部615および第2突起部715が第1リブ220および第2リブ230の上端222、232に引っ掛かりにくくなる。よって、コンデンサ素子ユニット100をケース200内に円滑に収容できる。
コンデンサ素子ユニット100がケース200内に収容された後、封止部材400が、ケース200の外側から、第1下接続端子部650および第2下接続端子部750に挿入されるとともに第1貫通孔240および第2貫通孔250の第2孔242、252に挿入される。封止部材400が、そのフランジ部420がケース200の張出部206における第2孔242、252の周囲の壁面に当接するまで、第2孔242、252の中に押し込まれると、封止部材400の装着が完了する。フランジ部420が張出部206の壁面に当接していることを確認することにより、封止部材400が完全に装着されていることを確認できる。
図9に示すように、第1下接続端子部650の外面と第1貫通孔240の第2孔242の内壁面との間に封止部材400が介在し、第1下接続端子部650と第1貫通孔240との間が封止される。封止部材400の外周面の2つのヒレ部410は、下方向に、即ち、第1貫通孔240への封止部材400の挿入方向との反対方向に倒れるとともに内側へ縮むように変形し、第2孔242の内壁面に、全周において当接する。各ヒレ部410は、第2孔242の内壁面に押圧された状態となる。
また、封止部材400の内周面の2つのリブ430は、内側へ縮むように変形し、第1下接続端子部650の外面に、全周において当接する。各リブ430は、第1下接続端子部650の外面に押圧された状態となる。封止部材400の内周面のリブ430以外の部分は、第1下接続端子部650の外面に接触しない。このため、封止部材400を第1下接続端子部650に挿入しやすくなる。
封止部材400の先端からフランジ部420の手前までの長さは、第2孔242の長さよりも短くされている。これにより、第1貫通孔240の第1孔241と第2孔242との間の壁面と、封止部材400の先端面との間に、僅かな隙間が形成される。
同様にして、第2下接続端子部750の外面と第2貫通孔250の第2孔252の内壁面との間に封止部材400が介在し、第2下接続端子部750と第2貫通孔250との間が封止される。2つのヒレ部410は、変形して第2孔252の内壁面に、全周において当接し、2つのリブ430は、変形して第2下接続端子部750の外面に、全周において当接する。第2貫通孔250の第1孔251と第2孔252との間の壁面と、封止部材400の先端面との間に、僅かな隙間が形成される。
なお、封止部材400のヒレ部410は、先端方向、即ち挿入方向に向く面411が傾斜している。このため、封止部材400を第2孔242、252に挿入する際に生じる抵抗が小さくなり、封止部材400を第2孔242、252に挿入しやすい。
コンデンサ素子ユニット100が収容されたケース200内に、開口部200aを通じて液相状態の充填樹脂300が注入され、溜められる。このとき、第1下接続端子部650と第1貫通孔240との間が封止部材400により封止されており、第2下接続端子部750と第2貫通孔250との間が封止部材400により封止されている。これにより、液相状態の充填樹脂300が第1貫通孔240および第2貫通孔250からケース200の外部へ漏れることが防止される。
特に、封止部材400は、ヒレ部410が、その変形により生じる押圧力(応力)で第1貫通孔240および第2貫通孔250の第2孔242、252の内壁面に強く密着するため、封止部材400と第2孔242、252の内壁面との間が強く塞がれる。これにより、封止部材400と第2孔242、252との間からの充填樹脂300の漏れを良く防止できる。
さらに、封止部材400は、リブ430が、その変形により生じる押圧力(応力)で第1下接続端子部650および第2下接続端子部750の外面に強く密着するため、封止部材400と第1下接続端子部650および第2下接続端子部750の外面との間が強く塞がれる。これにより、封止部材400と第1下接続端子部650および第2下接続端子部750との間からの充填樹脂300の漏れを良く防止できる。
さらに、封止部材400のフランジ部420により、第2孔242、252がケース200の外側から塞がれるので、充填樹脂300が第1貫通孔240および第2貫通孔250からケース200の外部へ漏れることが一層防止される。
ケース200内に注入された充填樹脂300の一部は、前側面部202と第1電極端子部610との間および後側面部203と第2電極端子部710との間に流れ込む。
第1突起部615の上下方向(開口部200aと底面部201とが並ぶ方向)の寸法は、第1リブ220の上下方向の寸法より小さく、中央部の4本の第1リブ220の位置では、上下方向において、第1リブ220と第1突起部615とが接触している部分以外は、第1電極端子部610と第1リブ220との間に隙間が生じている。同様に、第2突起部715の上下方向の寸法は、第2リブ230の上下方向の寸法より小さく、中央部の4本の第2リブ230の位置では、上下方向において、第2リブ230と第2突起部715とが接触している部分以外は、第2電極端子部710と第2リブ230との間に隙間が生じている。このため、充填樹脂300は、第1リブ220および第2リブ230の位置において、左右方向に円滑に行き来でき、前側面部202と第1電極端子部610との間および後側面部203と第2電極端子部710との間に良好に行き渡る。
なお、第1電極端子部610および第2電極端子部710に第1突起部615および第2突起部715が設けられず、第1リブ220および第2リブ230の先端221、231のほぼ全体が、第1電極端子部610および第2電極端子部710の平坦な外面に当接するような構成とされた場合は、第1電極端子部610と第1リブ220との間および第2電極端子部710と第2リブ230との間に隙間がほぼなくなるため、充填樹脂300が、左右方向に円滑に行き来できず、前側面部202と第1電極端子部610との間および後側面部203と第2電極端子部710との間に行き渡りにくくなる。
さらに、ケース200内に流入した充填樹脂300は、第1バスバー600に設けられた各孔616、621および第2バスバー700に設けられた各孔716、721、722、723を流通することにより、コンデンサ素子ユニット100の内部側、即ち、第1バスバー600および第2バスバー700と3つのコンデンサ素子500との間にも良好に行き渡る。
ケース200内への充填樹脂300の注入が完了すると、ケース200が加熱される、これにより、ケース200内の充填樹脂300が硬化する。その後、硬化した充填樹脂300は冷却されるが、この際に充填樹脂300が収縮し得る。このとき、ケース200の前側面部202、後側面部203、左側面部204および右側面部205には、収縮しようとする充填樹脂300により、ケース200の内部側に引かれる応力が発生する。
前側面部202および後側面部203は、各6本の第1リブ220および第2リブ230により補強されている。さらに、中央部の各4本の第1リブ220および第2リブ230が、第1突起部615および第2突起部715に当接することにより、前側面部202および後側面部203が、ケース200の内側から第1突起部615および第2突起部715に支えられている。これにより、前側面部202および後側面部203のケース200の内部側へ反りが強固に抑制される。特に、前側面部202および後側面部203は、開口部200aに近い上部側が反りやすいが、第1突起部615および第2突起部715が上部に位置しているので、前側面部202および後側面部203の反りを効果的に抑制できる。
一方、左側面部204および右側面部205は、前後方向の寸法が小さい上に、外壁面に形成された取付タブ210により補強されている。これにより、左側面部204および右側面部205は、第1リブ220および第2リブ230と第1突起部615および第2突起部715とによる構成がなくても、ケース200の内部側への反りが防止される。
このようにして、図1(a)および(b)に示すように、フィルムコンデンサ1が完成する。
フィルムコンデンサ1は、電気自動車に備えられたインバータ装置等、各種の外部装置に搭載される。第1上接続端子部630と第2上接続端子部730に、外部装置等に備えられた、これら接続端子部630、730に対応する一対の外部端子(図示せず)が接続される。また、第1下接続端子部650と第2下接続端子部750に、外部装置に備えられた、これら接続端子部650、750に対応する一対の外部端子(図示せず)が接続される。
なお、外部装置に搭載されたときのフィルムコンデンサ1の前後左右の方向は、本実施形態に示した方向、即ち、ケース200の開口部200aが上方向、底面部201が下方向となる方向とは必ずしも同じとならない。たとえば、フィルムコンデンサ1は、後側面部203が下方向となるように外部装置に設置され得る。そして、フィルムコンデンサ1に強固な冷却が必要となる場合には、後側面部203の外面に冷却器(図示せず)が装着される。このとき、フィルムコンデンサ1は、後側面部203の平面度が高くなるので、冷却器の密着性が良くなり、良好な冷却性能が得られる。
<実施の形態の効果>
以上、本実施の形態によれば、以下の効果が奏される。
フィルムコンデンサ1は、コンデンサ素子500と、コンデンサ素子500の第1電極510(第2電極520)に接続される第1バスバー600(第2バスバー700)と、開口部200aを有し、コンデンサ素子500が収容されるケース200と、ケース200内に充填される充填樹脂300と、を備える。ケース200は、開口部200aに対向する底面部201と、底面部201を囲む前側面部202(後側面部203)を含む。前側面部202(後側面部203)には、その内壁面に、開口部200aと底面部201とが並ぶ方向に延びる第1リブ220(第2リブ230)が形成される。第1バスバー600(第2バスバー700)は、前側面部202(後側面部203)に対向する第1電極端子部610(第2電極端子部710)を有し、第1電極端子部610(第2電極端子部710)は、第1リブ220(第2リブ230)に当接する第1突起部615(第2突起部715)を含む。第1突起部615(第2突起部715)は、第1電極端子部610(第2電極端子部710)側へ突出し、開口部200aと底面部201とが並ぶ方向の寸法が、この方向の第1リブ220(第2リブ230)の寸法よりも短い。
この構成によれば、第1リブ220(第2リブ230)により、前側面部202(後側面部203)の強度を上げることができ、また、第1突起部615(第2突起部715)が第1リブ220(第2リブ230)に当接することにより、前側面部202(後側面部203)を、第1突起部615(第2突起部715)によりケース200の内側から支えることができる。これにより、ケース200の内部側への前側面部202(後側面部203)の反りを強固に抑制できる。
しかも、第1突起部615(第2突起部715)の開口部200aと底面部201とが並ぶ方向(上下方向)の寸法は、この方向の第1リブ220(第2リブ230)の寸法より小さく、第1リブ220(第2リブ230)の位置では、上記並び方向において、第1リブ220(第2リブ230)と第1突起部615(第2突起部715)とが接触している部分以外は、第1電極端子部610(第2電極端子部710)と第1リブ220(第2リブ230)との間に隙間が生じる。これにより、ケース200内に液相状態の充填樹脂300が注入されたとき、充填樹脂300が、第1リブ220(第2リブ230)の位置において、上記並び方向と垂直な方向(左右方向)に円滑に行き来できる。よって、流入した充填樹脂300を、前側面部202と第1電極端子部610との間(後側面部203と第2電極端子部710との間)に良好に行き渡らせることができる。
また、フィルムコンデンサ1において、第1リブ220(第2リブ230)および第1突起部615(第2突起部715)は、それぞれの先端221(231)、615a(715a)が平坦面に形成されている。
この構成によれば、第1リブ220(第2リブ230)と第1突起部615(第2突起部715)は、互いの先端221(231)、615a(715a)の平坦面同士が当接する。このため、第1リブ220(第2リブ230)と第1突起部615(第2突起部715)との位置が、開口部200aと底面部201とが並ぶ方向と垂直な方向(左右方向)に多少ずれても、これらを確実に当接させることができる。
さらに、フィルムコンデンサ1において、第1リブ220(第2リブ230)の上端222(232)および第1突起部615(第2突起部715)の底面部201側の周面615b(715b)の部分が、ケース200の内部へ向かうに従い開口部200aから離れるように傾斜している。
この構成によれば、コンデンサ素子ユニット100が開口部200aからケース200内に挿入される際、第1突起部615(第2突起部715)が第1リブ220(第2リブ230)の上端222(232)に引っ掛かりにくくなり、コンデンサ素子ユニット100をケース200内への円滑に収容できる。
さらに、フィルムコンデンサ1は、第1突起部615(第2突起部715)の位置が、底面部201よりも開口部200aに近くなるように構成されている。
この構成によれば、前側面部202(後側面部203)は、開口部200aに近い側が反りやすいが、第1突起部615(第2突起部715)の位置が、底面部201よりも開口部200aに近いので、前側面部202(後側面部203)の反りを効果的に抑制できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、また、本発明の適用例も、上記実施の形態の他に、種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、第1リブ220および第2リブ230に当接する当接部として、第1電極端子部610および第2電極端子部710に、第1突起部615および第2突起部715が形成された。しかしながら、第1電極端子部610および第2電極端子部710に第1突起部615および第2突起部715が形成されず、第1電極端子部610および第2電極端子部710の外面が、当接部として、第1リブ220および第2リブ230に当接するような構成とされてもよい。但し、この場合、第1電極端子部610と第1リブ220との間および第2電極端子部710と第2リブ230との間に隙間が得られにくくなるので、その分、ケース200内に注入された液相状態の充填樹脂300が、前側面部202と第1電極端子部610との間および後側面部203と第2電極端子部710との間に行き渡りにくくなり得る。
また、上記実施の形態では、複数(6本)の第1リブ220および第2リブ230の一部(4本)に対して、第1突起部615および第2突起部715が当接するような構成とされた。しかしながら、複数の第1リブ220および第2リブ230の全部に対して、第1突起部615および第2突起部715が当接するような構成とされてもよい。さらに、第1リブ220および第2リブ230の個数、並びに、第1突起部615および第2突起部715の個数は、上記実施の形態の個数に限定されるものではなく、適宜変更できる。
さらに、上記実施の形態では、第1突起部615および第2突起部715の先端615a、715aが平坦面とされた。しかしながら、先端615a、715aが平坦面でなく、円弧面とされてもよい。同様に、第1リブ220および第2リブ230の先端221、231が平坦面でなく円弧面とされてもよい。
さらに、第1突起部615および第2突起部715の形状は、上記実施の形態に限定されない。たとえば、第1突起部615および第2突起部715は、正面から見て、長円形や正方形、長方形等の円形以外の形状とされてもよい。
さらに、上記実施の形態では、第1リブ220および第2リブ230の上端222、232と、第1突起部615および第2突起部715の底面部201側の周面615b、715bの部分の双方が、ケース200の内部へ向かうに従い開口部200aから離れるように傾斜しているが、何れか一方のみが傾斜するようにされてもよい。
さらに、上記実施の形態では、第1突起部615および第2突起部715が、底面部201よりも開口部200aに近い位置となるよう、第1電極端子部610および第2電極端子部710の上部に形成された。しかしながら、第1電極端子部610および第2電極端子部710において、上部だけでなく下部にも、第1突起部615および第2突起部715が形成されてよい。また、1つの第1リブ220および第2リブ230に対し、これらリブが延びる方向において、3つ以上の第1突起部615および第2突起部715が当接するような構成が採られてもよい。
さらに、上記実施の形態では、第1バスバー600の第1電極端子部610が前側面部202に対向し、第2バスバー700の第2電極端子部710が後側面部203に対向する。しかしながら、第1バスバー600の第1電極端子部610以外の部分が前側面部202に対向し、第2バスバー700の第2電極端子部710以外の部分が後側面部203に対向するようにされてもよい。この場合、第1バスバー600における前側面部202に対向する部分に第1突起部615が形成され、第2バスバー700における後側面部203に対向する部分に第2突起部715が形成される。
さらに、上記実施の形態では、コンデンサ素子ユニット100に3個のコンデンサ素子500が含まれた。しかしながら、コンデンサ素子500の個数は、1個である場合も含めて、適宜、変更することができる。
さらに、上記実施の形態では、コンデンサ素子500は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた2枚の金属化フィルムを重ね、重ねた金属化フィルムを巻回または積層することで形成されたものであるが、これ以外にも、誘電体フィルムの両面にアルミニウムを蒸着させた金属化フィルムと絶縁フィルムとを重ね、これを巻回または積層することにより、これらコンデンサ素子500が形成されてもよい。
さらに、上記実施の形態では、本発明のコンデンサの一例として、フィルムコンデンサ1が挙げられた。しかしながら、本発明は、フィルムコンデンサ1以外のコンデンサに適用することもできる。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
なお、上記実施の形態の説明において「上方」「下方」等の方向を示す用語は、構成部材の相対的な位置関係にのみ依存する相対的な方向を示すものであり、鉛直方向、水平方向等の絶対的な方向を示すものではない。
本発明は、各種電子機器、電気機器、産業機器、車両の電装等に使用されるコンデンサに有用である。
1 フィルムコンデンサ(コンデンサ)
200 ケース
200a 開口部
201 底面部(第1面部)
202 前側面部(第2面部)
203 後側面部(第2面部)
220 第1リブ(リブ)
221 先端
222 上端(端
230 第2リブ(リブ)
231 先端
232 上端(端
300 充填樹脂
500 コンデンサ素子
510 第1電極(電極)
520 第2電極(電極)
600 第1バスバー(バスバー)
610 第1電極端子部(対向部)
615 第1突起部(当接部、突起部)
615a 先端
615b 周面(側面)
700 第2バスバー(バスバー)
710 第2電極端子部(対向部)
715 第2突起部(当接部、突起部)
715a 先端
715b 周面(側面)

Claims (6)

  1. コンデンサ素子と、
    前記コンデンサ素子の電極に接続されるバスバーと、
    開口部を有し、前記コンデンサ素子が収容されるケースと、
    前記ケース内に充填される充填樹脂と、を備え、
    前記ケースは、前記開口部に対向する底面部と、当該底面部を囲む側面部とを含み、
    前記側面部は、互いに対向する前側面部および後側面部と、互いに対向する右側面部および左側面部とを含み、
    前記前側面部および前記後側面部は、前記右側面部および前記左側面部よりも広く、
    前記前側面部および前記後側面部の内壁面の少なくとも一つに、リブを有し
    前記バスバーは、前記リブを有する内壁面に対向する対向部を有し、
    前記対向部は、前記リブに当接する当接部を含む、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  2. 請求項1に記載のコンデンサにおいて、
    前記リブは、前記開口部と前記底面部とが並ぶ第1方向に延びる、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  3. 請求項2に記載のコンデンサにおいて、
    前記対向部は、平板状を有し、
    前記当接部は、前記リブを有する内壁面に向けて突出する突起部であり、
    前記第1方向における前記当接部の寸法が、前記第1方向における前記リブの寸法よりも短い、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  4. 請求項3に記載のコンデンサにおいて、
    前記リブの先端および前記突起部の先端は、それぞれ平坦面に形成される、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  5. 請求項3または4に記載のコンデンサにおいて、
    前記リブの前記開口部側の端面および前記突起部の前記底面部側の側面のうち、少なくとも一方が、前記ケースの内部へ向かうに従い前記開口部から離れるように傾斜する、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  6. 請求項3ないし5の何れか一項に記載のコンデンサにおいて、
    前記突起部の位置は、前記底面部よりも前記開口部に近い、
    ことを特徴とするコンデンサ。
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