JP7647209B2 - 分離膜モジュール - Google Patents
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Description
また、特許文献3では、散気エア均一化のため、散気管長手方向に大きさの異なる散気スリットを配置したり、散気スリットを封止する箇所を設ける微細気泡散気管構成が開示されている。
上記した課題に対し、前記隙間領域に、エア流入を抑制するための邪魔板を設置する構成で改善を図ることも考えられるが、隙間領域を避けたエアは分離膜カセットの端部(隙間領域近傍)に流入しやすく、分離膜カセット中央よりも端部の膜間に流入するエアが多くなることで洗浄ムラが発生したり、隙間領域の流れが完全に無くなると、滞留部に汚れが堆積し、堆積した汚れが分離膜カセットの端部まで拡大することで、流路の閉塞を起こし、分離性能の低下を発生させる可能性があり、十分でない。
また、特許文献3には、あくまで長手方向に散気エアの均一化を図る散気管構成が記載されているだけで、散気管鉛直上方に分離膜カセットと分離膜カセット間の隙間がある場合に、散気エアを流入させたい場所(分離膜カセット内)と流入させたくない場所(分離膜カセット間の隙間内)に対して散気エアを制御する方法は、記載されていない。
本発明の目的は、分離膜カセット間に隙間が有る場合でも、散気装置から供給されたエアを無駄なく分離膜カセット内に流入させることで、エアによる膜面洗浄力を向上させ、分離性能とエネルギー効率を最大限発揮させることが可能な分離膜モジュールを提供することにある。
(1)シート状の分離膜を備えた分離膜エレメントの複数が膜面平行に並列に配置されてなる分離膜カセットと、複数の前記分離膜カセットを水平方向に隙間を空けて並べ、出し入れ可能に収容する筐体と、前記筐体の鉛直下方に配置され、中心管および中心管を覆う伸縮により開閉する散気スリットが多数形成された弾性シートから構成される微細気泡散気管を備えたエアレーションブロックと、を備えたものであり、前記分離膜カセットの鉛直下方投影面積をA、前記隙間の鉛直下方投影面積をB、前記分離膜カセットの鉛直下方投影面積A内に存在する弾性シートに形成された散気スリットの合計長さをN、前記隙間の鉛直下方投影面積B内に存在する弾性シートに形成された散気スリットの合計長さをMとしたとき、M×A÷(N×B)が0.8より小さいことを特徴とする分離膜モジュール。
(2)前記散気スリットが、前記分離膜カセットの鉛直下方投影面積内のみに存在することを特徴とする(1)に記載の分離膜モジュール。
(3)前記微細気泡散気管が複数、その長手方向に略直線上に並ぶように配置され、一組の散気群を形成し、少なくとも一組の散気群の隣接する微細気泡散気管の先端同士の間に形成される柱状空間であって、前記柱状空間は、前記先端の長手方向に垂直な断面形状の一方を底面とし、もう一方を上面とし、前記先端同士の間を結ぶ最短距離を高さとする空間と定義され、前記柱状空間の鉛直下方投影面積が、前記隙間の鉛直下方投影面積内に配置されることを特徴とする(1)または(2)に記載の分離膜モジュール。
図1は本発明で用いられる従来技術の分離膜カセット14の一実施形態を示す概略斜視図である。分離膜カセット14は、複数の分離膜エレメント15を有する。分離膜エレメントは、平膜構造をしたエレメントであれば特に限定されるものではないが、特許文献2に記載の分離膜エレメントを好適な例として挙げることができる。すなわち、透過側の面同士が対向するように分離膜を貼り合わせるに際し、膜の周縁部の一部に集水部を設け、かつ集水部以外の周縁部を封止している。封止した周縁部よりも内側の分離膜の透過側表面領域に、樹脂部を配置し、この樹脂部で両側の分離膜の一部を接着させた構造を有することで、膜どうしの固定と透過水流路を確保する。分離膜を透過した水は、平膜に挟まれた内部の集水流路を通って、集水部に取り付けられた集水ノズル16を経由して分離膜エレメントの系外に取り出される。
分離膜カセット14は、例えば、分離膜エレメント15の四隅に設けた貫通孔にそれぞれシャフト19を通すようにして、複数の分離膜エレメントを膜面平行に並べることで構成される。隣接する分離膜エレメント間には、クリアランス保持部材(図示せず)が設けられ、分離膜エレメント間に空間を持たすことで、被処理水およびエアの流路を確保する。また、分離膜カセットの両端部(膜面平行に並べた分離膜エレメントの両端部)には、筐体に収容する際に膜面への物品衝突による傷防止のためや、運転中の膜エレメント揺動による膜エレメント間距離の変動規制のために、膜保護板18が備えられている。膜保護板18は、高い剛性を有し、組立中に掛かる荷重や運転中に作用する流体力などの外力に対して変形が小さいものが好ましいが、材質や構造は特に限定されない。また、膜保護板18は、分離膜エレメント15と同様に四隅に設けた貫通孔にシャフト19を通すようにして、互い違いに配置された複数の分離膜エレメント15とクリアランス保持部材(図示せず)を両端から挟み、ねじ切りをした(図示せず)シャフト19の両端部にナットなどの固定部材20を用いることで固定でき、分離膜カセット14を構成する各部材を一体化できる。
図2は本発明で用いられる従来技術の分離膜モジュール13の一実施形態を示す概略斜視図である。分離膜モジュール13は、エレメントブロック8とエアレーションブロック12で構成され、エレメントブロック8において筐体21は、分離膜カセット14を並列に収容するためのラックの役割を果たす構造物である。筐体21の下部には、エアレーションブロック12が配設され、筐体21は鉛直方向(Z軸方向)の下部および上部に、分離膜カセット内にエアや汚泥流が流れるようにするための、開口部を有する。筐体21はエアレーションブロック12とはボルト等で結合されていても良いし、エアレーションブロックの上部にガイド等を介して載置させても良い。エレメントブロック8は、前面(Y軸方向側面)にも分離膜カセットを出し入れ可能な開口部を有する。このような構造にすることで、分離膜カセット毎に筐体から着脱可能となるため、メンテナンスおよび分離膜エレメントの取り出しまたは交換を容易にすることができる。また、分離膜カセットを出し入れする際、シャフト19(図1参照)の端部ないしは固定部材20(図1参照)を通過せしめるための溝ガイド22(切り欠きガイド)を筐体に備えることが好ましい。こうすることで、分離膜カセットを懸架させる際の位置決めになるとともに、組立性が向上する。さらには、分離膜カセットと上下側面の開口部との空隙の距離を狭くすることも可能となるため、分離膜エレメントの充填率をさらに上げることができる。分離膜カセットを設置させた後に、筐体の前背面(Y軸方向側面)の開口部には、側板34を、筐体の両端面(X軸方向側面)の開口部には、サイド板33を設置し、開口を閉塞させたほうが、エアレーションブロック12からエレメントブロック内に流入したエアをエレメントブロック外に逃がすことなく有効活用できるため、膜の洗浄性能上好ましい。
筐体21は、分離膜カセット14を鉛直または水平方向に複数積載できる構造である。各分離膜カセットは複数の開口部を介して略水平方向に出し入れ可能な位置に、隙間を空けて配置される。図2では、水平方向に3基の並列した分離膜カセットを鉛直方向に1段配置した例を示したが、特にこれに限定されず、浸漬する槽のサイズ、要求される処理能力、等々に応じ任意に水平方向、鉛直方向の配置数を設定することが可能である。特に、鉛直方向に多段に分離膜カセットを積載する際には、省スペース化が図れるとともに、エアレーションブロックから散気される散気エアの占める鉛直方向単位面積当たりの膜面積を大幅に上げることができるため省エネルギー化を図ることができる。
ここで、微細気泡散気管9の構造と動作について、図4(a)の概略斜視図と、図4(b)の概略断面図を用いて説明する。微細気泡散気管9は、中心部に支持管30があり、この支持管30の外周全面を覆うように弾性シート29が設けられ、弾性シート29の長手方向両端部は、環状固定具31により締め付けられ固定されている。弾性シート29には複数の散気スリット35が形成されている。散気スリットの長手方向の長さLは0.1~10mmが好ましく、長さ0.5~5mmが微細気泡吐出の観点からより好ましい。支持管30の片端は接続管32と接続しており、接続端付近に貫通流路28が設けられている。接続管32から供給されたエアは貫通流路28を通り、支持管30と弾性シート29の間に入り、弾性シート29を膨張させる。弾性シート29が膨張したことによって散気スリット35が開き、供給された空気が微細気泡となって、曝気槽内の液中に噴出される。エア供給が停止した時には弾性シート29が収縮して散気スリット35が閉じるので、微細気泡が放出されない時に散気スリットから槽内の微生物含有液が散気管内に流入することがなく、膜ろ過運転を行う過程で微生物含有液中の汚泥による散気スリットの閉塞や散気管内の汚れを防ぐことができる。また、本発明の微細気泡散気管では、エア吐出位置の制御のため、弾性シート29に散気スリット35を配さない領域Eを設けることができる。
また、支持管30のサイズは、エアレーションブロックのサイズや散気条件に適したサイズを選択可能であり、また、長手方向から見た断面は、円形でも良いし、楕円形でもその他の形状でもよい。
図5は本発明で用いられる分離膜モジュール13の一実施形態を示す概略側面図である。本発明の実施形態では、並列配置した分離膜カセット14の鉛直下方投影面積をA、分離膜カセット間の隙間の鉛直下方投影面積をBとする。ここで、並列配置した分離膜カセット14間の隙間とは図示の通り、分離膜カセット14にある膜保護板18の下端部同士の隙間のことを言い、また、膜保護板18とサイド板33との隙間もこれに含まれる。すなわち、投影面積Bとは、膜保護板18同士の隙間と、膜保護板18とサイド板33との隙間を合わせた鉛直下方投影面積のことを言う。
図6~図12は本発明で用いられるエアレーションブロック12での微細気泡散気管9の配置の実施形態を示す概略上面図である。
図6では、枠体23のX軸方向片側に配置された分岐管26に複数本(図6では2本)の微細気泡散気管9が接続されている。従来の微細気泡散気管では、弾性シート長手方向全域に渡って散気スリット35が設けられていることが多いが、図6に示される本発明の微細気泡散気管9では、弾性シートに散気スリットが無い領域Eが設けられており、投影面積A内に存在する散気スリットの合計長さをNとし、投影面積B内に存在する散気スリットの合計長さをMとしたとき、投影面積B内に存在する散気スリットの投影面積当たりの合計長さMと、投影面積A内に存在する散気スリットの投影面積当たりの合計長さNとの比が0.8より小さくなる(すなわち、(M/B)/(N/A)=M・A/(N・B)<0.8となる)ことを特徴とする。これにより、弾性シート長手方向全域に渡って散気スリットが設けられている従来の散気管構成(すなわち、M・A/(N・B)=1)に対し、吐出されたエアを、分離膜カセット間の隙間領域や、サイド板と分離膜カセットとの隙間領域でなく、本来エアを供給したい分離膜カセット内に流入させることができ、膜面洗浄効率を向上させ、エネルギーを有効活用できる。ここで、投影面積内に存在する散気スリットの合計長さとは、投影面積内に存在する散気スリットの個数と散気スリットの長手方向の長さLを掛け合わせた値のことを言う。このとき、弾性シート端部に設けられた環状固定具31(図4参照)の端部側に設けられた散気スリットは、エアを吐出しないため散気スリットの合計長さには含めず、散気スリットの合計長さには散気が行われる散気スリットのみをカウントする。
また、図7では、投影面積B内に全域に渡って散気スリットが無い領域Eを設けることで、散気スリットすべてが、投影面積A内に存在する構成(すなわち、M・A/(N・B)=0)になっており、分離膜カセット間の隙間領域へのエア供給抑制の観点から、図6の構成よりも好ましい。しかしながら、散気スリットが無い領域Eを大きくし過ぎると、分離膜カセットのX軸方向両端部(投影面積Aと領域Eが重なる範囲)に流入するエアが減ってしまうため、領域EのX軸方向長さは、投影面積BのX軸方向長さと同等程度が好ましい。
また、図8に示すように、枠体23のX軸方向片側にある分岐管26を、投影面積B内に入るように配置したり、X軸方向反対側の散気管端部を短くしたりすることで、投影面積B内に存在する散気スリットを減らしても構わない。こうすることで、弾性シートに散気スリットが無い領域Eを設けることと同様の効果を持たせながら、設置する微細気泡散気管の長さを減らせるため、コストの面で図6より好ましい。
図9に示すように、枠体23のX軸方向片側に配置された分岐管26に、U字状の1本の微細気泡散気管9の両端が接続されていても良いし、また、図10のように、枠体23のX軸方向両側に対向するように配置された2つの分岐管26に、直線状の散気管9が複数本(図10では3本)、その両端が接続されていても良い。微細気泡散気管は、その構成上(図4参照)、長手方向上流側の散気スリットのエア吐出量が多く、下流側が少なくなる傾向を有するため、図10のようにX軸方向両側から2つの分岐管を用いて散気するほうが、微細気泡散気管長手方向の散気ムラ低減という観点から好ましいが、一方で図9のように、X軸方向片側から1つの分岐管と用いて散気するほうが、モジュールの製造コストの観点から好ましい。分岐管の配置は、散気ムラや製造コストの観点、その他エアレーションブロックのサイズや必要とされる散気流量、槽における配管の取り回し等を考慮して、その構成を自由に選択可能である。
また、図11に示すように、枠体23のX軸方向両側に対向するように配置された2つの分岐管26に、それぞれ直線状の散気管9が複数本(図11では3本ずつ)接続されており、対向する散気管同士が、その長手方向に略直線上に並ぶように配置され、一組の散気群を形成している。その少なくとも一組の散気群の散気管の先端同士の空間Fが、投影面積B内に配置されることを特徴とする。微細気泡散気管は、その構成上(図4参照)、長手方向上流側の散気スリットのエア吐出量が多く、下流側が少なくなる傾向を有するため、複数本の散気管を使用する場合は、同等の長さを持つ散気管を使用し傾向を統一することが一般的であり、そのため従来の散気管構成では、奇数個が並列に配置された分離膜カセットに対し、散気管を対向して配置する場合、散気管の先端同士の空間Fが中央の分離膜カセットの鉛直下方投影面積内に位置することが多かった。これに対し、図11に示す本発明の実施形態では、長さが異なる散気管を用いても、散気管の先端同士の空間Fを、投影面積B内に配置することで、結果的に中央の分離膜カセット内に流入する散気エアを増やすことができ、流入するエア量を分離膜カセット間で平準化できる観点から、好ましい。また、図12に示すように、枠体23のY軸方向片側にある複数(図12では3つ)の分岐管26に、長手方向がX軸方向となるように直線状の微細気泡散気管9をそれぞれ複数本(図12では6本ずつ)配置し、長手方向に略直線上に並ぶように一組の散気群を形成してもかまわない。図12の構成は、図11の構成に比べて、配管の取り回しが複雑になったり、必要部品点数が増加するデメリットを有するが、並列する分離膜カセットが多い場合に、各分離膜カセットに流入するエアを均一にできるという点でメリットを有する。
ポリエステル不織布にポリフッ化ビニリデン膜がコーティングされた複合平膜を貼り付けた膜エレメント15(縦800mm、幅480mm、厚み約1.8mm)50枚を、隣り合う膜エレメント同士の空隙が6mmとなるように平行に配置し、膜保護板18を取り付け、分離膜カセット14を作製した。
次に、高さ約835mm×幅内寸約1415mm×奥行内寸約485mmの筐体21に、図2のように、分離膜カセット14を幅方向(X軸方向)に3基、高さ方向(Z軸方向)に1段となるように配置し、サイド板33と側板34を取り付け、上下のみが開口するようにエレメントブロック8を作製した。このとき、膜保護板同士の隙間のX軸方向距離は81mm、膜保護板とサイド板との隙間の距離は20.5mmとなった。また、膜保護板同士の隙間2箇所には、筐体の下部から約80mmと405mmの高さ位置に、開口面積の約97%を占める邪魔板37をそれぞれ2枚設置した。
微細気泡散気管9は、支持管30の外径がΦ62mmであり、長手方向全長が802mmと722mmのものを2種類3本ずつ準備し、図14のように、枠体23のX軸方向両側に対向するように配置された2つの分岐管26から、それぞれ直線状の散気管を軸同士の距離が180mmになるように3本ずつ接続し、対向する散気管同士が、その長手方向に略直線上に並ぶように散気群を形成させ、かつ、対向する散気管の先端同士の隙間が互い違いになるように配置した。このとき、対向する散気管の先端同士の空間Fの距離は42mmとなり、空間Fはすべて3基あるうちの中央の分離膜カセットの鉛直下方投影面積内(すなわち、投影面積A内)に配置された。また、すべての散気管は、エアレーションブロック12の上端から337mm下方の一平面上に中心軸が位置するように設置した。微細気泡散気管9の弾性シート29(図4参照)は、散気スリット35がスリット長さL=2mm、長手方向間隔2mm、周方向間隔2.5mmの千鳥状等間隔で多数並んでおり、材質はエチレンプロピレンジエンゴムを使用した。このとき、A≒0.588m2、B≒0.098m2、N≒0.197m、M≒0.034mであり、M・A/(N・B)≒1.04である。
作製した分離膜モジュールを槽内に設置し、エレメントブロック上端から上部500mmに水面が位置するように水を入れ、散気を行った。総散気量は78Nm3/minに設定した。ここで、Nm3(ノルマルリューベ)/minとは、1分当たりに流れる基準状態(圧力1013hPa、温度0℃、湿度0%)の空気量を指す。
エアレーションブロックから水面へと上昇する気泡を、水面から深さ90mmまで入水させた円筒 (内径50mm)を用い捕集し、円筒の上部から抜ける空気量を、チューブを介して接続した流量計(KEYENCE製、FD-A10)を用いて定量的に測定した。測定点は、エレメントブロック幅方向の中心を対称にしてピッチ110mmで13点、奥行き方向の中心を対称にしてからピッチ90mmで5点の計65点とした。測定は、サンプリング間隔1秒で各点15秒測定し平均値を取得した。
図13は、横軸に幅方向(X軸方向)の座標(エレメントブロック中心が0)を、縦軸に測定した捕集空気量を示すグラフである。プロットされた値は、奥行き方向5点の測定値を平均した値である。また表1には、分離膜カセット間の隙間直上の測定点(X=-220、220の計10点)での測定値の平均値Qと、分離膜カセット直上の測定点(X=-220、220を除く計55点)での測定値の平均値Pを示す。その結果、P=1.41、Q=1.33となり、どちらも同等の値となった。カセット間直上での捕集空気量が多いことから、カセット間を通過したエアが多いと考えられ、その分エアを有効活用できていないと言える。
実施例1では、散気管の長手方向全長を802mmから1004mmに、722mmから520mmに変更し、すべての散気群の散気管の先端同士の空間Fを、図11のように投影面積B内に配置させた以外は、比較例1と同様に分離膜モジュールを作製し、測定を行った。このとき、M・A/(N・B)=0.79である。その結果、捕集空気量は図13のようになり、表1のように、P=1.44、Q=1.19となり、カセット間直上では、比較例1に比べて捕集空気量が10.6%減少している。このことから、カセット間に流入するエアが減り、分離膜カセット内に流入するエアが増え、エアの使用効率が上昇したと考える。
(実施例2)
実施例2では、分離膜カセット間の隙間2箇所の鉛直下方にある散気スリットを、隙間のX軸方向距離と同じ長さの81mm分、長手方向に無くした以外は、実施例1と同様に分離膜モジュールを作製し、測定を行った。このとき、M・A/(N・B)=0.39である。その結果、捕集空気量は図13のようになり、表1のように、P=1.48、Q=0.93となり、カセット間直上では、比較例1に比べて捕集空気量が30.2%減少している。このことから、カセット間に流入するエアが減り、分離膜カセット内に流入するエアが増え、エアの使用効率が上昇したと考える。
9 微細気泡散気管
12 エアレーションブロック
13 分離膜モジュール
14 分離膜カセット
15 分離膜エレメント
16 集水ノズル
18 膜保護板
19 シャフト
20 固定部材
21 筐体
22 溝ガイド(切り欠きガイド)
23 枠体
24 スカート部
25 脚部
26 分岐管
28 貫通流路
29 弾性シート
30 支持管
31 環状固定具
32 接続管
33 サイド板
34 側板
35 散気スリット
37 邪魔板
A 分離膜カセットの鉛直下方投影面積
B 分離膜カセット間の隙間の鉛直下方投影面積
E 弾性シートの散気スリットが無い領域
F 一組の散気群の先端同士の空間
L 散気スリットの長手方向の長さ
M 投影面積B内に存在する散気スリットの合計長さ
N 投影面積A内に存在する散気スリットの合計長さ
P 実施例における分離膜カセット直上の測定点での測定値の平均値
Q 実施例における分離膜カセット間の隙間直上の測定点での測定値の平均値
Claims (3)
- シート状の分離膜を備えた分離膜エレメントの複数が膜面平行に並列に配置されてなる分離膜カセットと、
複数の前記分離膜カセットを水平方向に隙間を空けて並べ、出し入れ可能に収容する筐体と、
前記筐体の鉛直下方に配置され、中心管および中心管を覆う伸縮により開閉する散気スリットが多数形成された弾性シートから構成される微細気泡散気管を備えたエアレーションブロックと、
を備えたものであり、
前記分離膜カセットの鉛直下方投影面積をA、
前記隙間の鉛直下方投影面積をB、
前記分離膜カセットの鉛直下方投影面積A内に存在する弾性シートに形成された散気スリットの合計長さをN、
前記隙間の鉛直下方投影面積B内に存在する弾性シートに形成された散気スリットの合計長さをMとしたとき、
M×A÷(N×B)が0.8より小さいことを特徴とする
分離膜モジュール。 - 前記散気スリットが、前記分離膜カセットの鉛直下方投影面積内のみに存在することを特徴とする
請求項1に記載の分離膜モジュール。 - 前記微細気泡散気管が複数、その長手方向に略直線上に並ぶように配置され、一組の散気群を形成し、
少なくとも一組の散気群の隣接する微細気泡散気管の先端同士の間に形成される柱状空間であって、
前記柱状空間は、前記先端の長手方向に垂直な断面形状の一方を底面とし、もう一方を上面とし、前記先端同士の間を結ぶ最短距離を高さとする空間と定義され、
前記柱状空間の鉛直下方投影面積が、前記隙間の鉛直下方投影面積内に配置されることを特徴とする
請求項1または2に記載の分離膜モジュール。
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| JP2022144470A (ja) | 2022-10-03 |
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