JP7650842B2 - 金属配線の製造方法 - Google Patents
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Description
[1] 基材の表面上に、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分を含む分散体を塗布して分散体層を形成する塗布工程と、
前記分散体層を乾燥させて前記基材と前記基材上に配置された乾燥塗膜とを有する乾燥塗膜付構造体を形成する乾燥工程と、
前記乾燥塗膜にレーザ光を照射して金属配線を形成するレーザ光照射工程と、
前記乾燥塗膜の前記金属配線以外の領域を現像液で現像除去する現像工程と、を備え、
前記現像工程が、
(1)第1の現像液によって前記乾燥塗膜を現像する第1の現像処理、及び
(2)第2の現像液によって前記乾燥塗膜を現像する第2の現像処理、
を含み、
前記第1の現像液及び前記第2の現像液のそれぞれが、水及び/又は有機溶媒を含む、金属配線の製造方法。
[2] 前記第1の現像液が、水及び/又はアルコール系溶媒を含み、
前記第2の現像液が、有機溶媒を含む、上記項目1に記載の金属配線の製造方法。
[3] 前記第1の現像液及び/又は前記第2の現像液がアルコール系溶媒を含む、上記項目1又は2に記載の金属配線の製造方法。
[4] 前記第1の現像液及び/又は前記第2の現像液がアミン系溶媒を含む、上記項目1~3のいずれかに記載の金属配線の製造方法。
[5] 前記アミン系溶媒が、ジエチレントリアミン及び/又は2-アミノエタノールを含む、上記項目4に記載の金属配線の製造方法。
[6] 前記第1の現像液及び/又は前記第2の現像液が、0.1質量%以上20質量%以下の分散剤(A)を含む、上記項目1~5のいずれかに記載の金属配線の製造方法。
[7] 前記分散剤(A)がリン含有有機化合物である、上記項目6に記載の金属配線の製造方法。
[8] 前記分散体が分散剤(B)を含み、前記分散剤(A)と前記分散剤(B)との主成分が同種である、上記項目6又は7に記載の金属配線の製造方法。
[9] 前記第1の現像液の表面自由エネルギーと前記分散体の表面自由エネルギーとの差が、0mN/m以上50mN/m以下である、上記項目1~8のいずれかに記載の金属配線の製造方法。
[10] 前記第2の現像液に対する前記粒子成分の溶解度が、前記第1の現像液に対する前記粒子成分の溶解度よりも高い、上記項目1~9のいずれかに記載の金属配線の製造方法。
[11] 前記粒子成分が、銅粒子及び/又は酸化銅粒子である、上記項目1~10のいずれかに記載の金属配線の製造方法。
[12] 前記第2の現像液に対する前記粒子成分の溶解度の値が0.1mg/L以上10000mg/L以下である、上記項目11に記載の金属配線の製造方法。
[13] 前記現像工程の後に、使用済現像液を回収する工程を含む、上記項目1~12のいずれかに記載の金属配線の製造方法。
[14] 前記分散体が、前記現像工程の後に回収した使用済現像液を含む液から調製される、上記項目1~13のいずれかに記載の金属配線の製造方法。
[15] 乾燥塗膜付構造体と現像液とを含むキットであって、
前記乾燥塗膜付構造体が、基材と、前記基材の表面上に配置された、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分を含む乾燥塗膜とを有し、
前記現像液が、第1の現像液及び第2の現像液を含み、
前記第1の現像液及び前記第2の現像液のそれぞれが、水及び/又は有機溶媒を含む、キット。
[16] 前記有機溶媒が、アルコール系溶媒である、上記項目15に記載のキット。
[17] 前記第1の現像液及び/又は前記第2の現像液が、0.1質量%以上20質量%以下の分散剤(A)を含む、上記項目15又は16に記載のキット。
[18] 前記乾燥塗膜が分散剤(B)を含み、前記分散剤(A)と前記分散剤(B)との主成分が同種である、上記項目17に記載のキット。
[19] 基材の表面上に、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分を含む分散体を塗布して分散体層を形成する塗布機構と、
前記分散体層を乾燥させて前記基材と前記基材上に配置された乾燥塗膜とを有する乾燥塗膜付構造体を形成する乾燥機構と、
前記乾燥塗膜にレーザ光を照射して金属配線を形成するレーザ光照射機構と、
前記乾燥塗膜の前記金属配線以外の領域を現像液で現像除去する現像機構と、
を備える金属配線製造システムであって、
前記現像機構が、
(1)第1の現像液によって前記乾燥塗膜を現像する第1の現像部、及び
(2)第2の現像液によって前記乾燥塗膜を現像する第2の現像部、
を有し、
前記第1の現像液及び前記第2の現像液のそれぞれが、水及び/又は有機溶媒を含む、金属配線製造システム。
[20] 前記有機溶媒が、アルコール系溶媒である、上記項目19に記載の金属配線製造システム。
[21] 前記第1の現像液及び/又は前記第2の現像液が、0.1質量%以上20質量%以下の分散剤(A)を含む、上記項目19又は20に記載の金属配線製造システム。
本発明の一態様は、
基材の表面上に、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分(本開示で、単に粒子成分ということもある。)を含む分散体を塗布して分散体層を形成する塗布工程と、
分散体層を乾燥させて基材と当該基材上に配置された乾燥塗膜とを有する乾燥塗膜付構造体を形成する乾燥工程と、
乾燥塗膜にレーザ光を照射して金属配線を形成するレーザ光照射工程と、
乾燥塗膜の金属配線以外の領域を現像液で現像除去する現像工程と、を備える金属配線の製造方法を提供する。
一態様においては、現像工程が、
(1)第1の現像液によって乾燥塗膜を現像する第1の現像処理、及び
(2)第2の現像液によって乾燥塗膜を現像する第2の現像処理、
を含む。第1の現像液及び第2の現像液は、一態様において水及び/又は有機溶媒を含む。
本実施形態の方法では、現像液として、水及び/又は有機溶媒を含む第1の現像液及び水及び/又は有機溶媒を含む第2の現像液の2つを少なくとも用いる。現像性向上の観点から、現像液は好ましくは分散剤(本開示の分散剤(A))を含む。分散剤は、基材に付着した金属粒子及び/又は金属酸化物粒子を効率よく現像液中に分散させる(すなわち効率よく除去する)ことができる。分散剤は、第1の現像液と第2の現像液との一方又は両方に含まれてよいが、先行する現像処理で用いる現像液(一態様において、第1の現像処理、第2の現像処理の順で現像を行う際の第1の現像液)のみに含まれる場合、1回で粒子の回収を効率よく実施できるため、リサイクル性の観点から有利である。
メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、i-ブタノール、sec-ブタノール、t-ブタノール、n-ペンタノール、i-ペンタノール、sec-ペンタノール、t-ペンタノール、2-メチルブタノール、2-エチルブタノール、3-メトキシブタノール、n-ヘキサノール、sec-ヘキサノール、2-メチルペンタノール、sec-ヘプタノール、3-ヘプタノール、n-オクタノール、sec-オクタノール、2-エチルヘキサノール、n-ノニルアルコール、2,6-ジメチル-4-ヘプタノール、n-デカノール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノール、3,3,5-トリメチルシクロヘキサノール、フェノール、ベンジルアルコール、ジアセトンアルコール等の1価アルコール;
エチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、2-ペンタンジオール、2-メチルペンタン-2,4-ジオール、2,5-ヘキサンジオール、2,4-ヘプタンジオール、2-エチルヘキサン-1,3-ジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、トリエチレングリコール、トリ1,2-プロピレングリコール等のグリコール、グリセリン等の3価アルコール、等の多価アルコール;
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールターシャリーブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル;
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のグリコールエステル;
等が挙げられる。
一態様において、第2の現像液に対する粒子成分(すなわち分散体に含まれる金属粒子及び/又は金属酸化物粒子)の溶解度は、第1の現像液に対する粒子成分の溶解度よりも高いことが好ましい。上記溶解度は、誘導結合プラズマ(ICP)発光分析法で測定される金属基準での値である。分散体中に金属粒子及び金属酸化物粒子が金属粒子:金属酸化物粒子=A:B(質量比)で存在する場合の上記溶解度は、金属粒子と金属酸化物粒子とのA:B(質量比)混合物の金属基準での溶解度を意味する。溶解度の具体的な評価手順は以下のとおりである。40mlの現像液に、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分の粉末0.10gを投入し、25℃の室温で6時間静置する。その後、粉末を含む現像液を0.2μmのフィルターでろ過し、0.10mol/Lの硝酸で100倍(質量基準)希釈を行う。得られた希釈液を、ICP発光装置(例えばエスアイアイ・ナノテクノロジー社製)を用いて、金属濃度(単位:mg/L)を測定する。金属濃度から、粒子成分の金属基準での濃度(単位:mg/L)を算出し、粒子成分の溶解度とする。上記のような溶解度によれば、第1の現像液による現像の後、第2の現像液による現像を行うことで、基材に付着した金属粒子及び/又は金属酸化物粒子の良好な現像除去効率が得られる。
第1の現像液、第2の現像液及び任意の追加の現像液の各々の表面自由エネルギーは、好ましくは、10mN/m以上、又は15mN/m以上、又は20mN/m以上であり、好ましくは、75mN/m以下、又は60mN/m以下、又は50mN/m以下である。本開示で、表面自由エネルギーは、接触角計を用いたペンダントドロップ法で測定される値である。
本開示の、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分を含む乾燥塗膜は、一態様において、粒子成分と、分散媒と、任意に分散剤及び/又は還元剤とを含む分散体を基材上に塗布、次いで乾燥することによって形成される。したがって、一態様において、乾燥塗膜中の分散媒以外の成分の質量比率は、分散体中の分散媒以外の成分の質量比率と同一と見做してよい。又は、乾燥塗膜中の金属元素の含有量は、SEM(走査型電子顕微鏡)及びEDX(エネルギー分散型X線分析)装置により確認できる。
以下に、還元剤としてヒドラジンを用いた場合の測定例を示す。
分散体50μLに、ヒドラジン33μg、サロゲート物質(ヒドラジン15N2H4)33μg、ベンズアルデヒド1%アセトニトリル溶液1mlを加える。最後にリン酸20μLを加え、4時間後、GC/MS測定を行う。
金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分に含まれる金属は、アルミニウム、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ガリウム、ゲルマニウム、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、インジウム、スズ、アンチモン、イリジウム、白金、金、タリウム、鉛、ビスマス等であり、これらの1種、又は2種以上を含む合金若しくは混合物であってよい。また金属酸化物としては、上記で例示した金属の酸化物が挙げられる。中でも、銀又は銅の金属酸化物粒子は、レーザ光で照射を行った時に還元されやすく、均一な金属配線を形成できるため、好ましい。特に、銅の金属酸化物粒子は、空気中での安定性が比較的高く、更に低コストで入手可能であり、事業上の観点から優位であり、好ましい。酸化銅は、例えば、酸化第一銅及び酸化第二銅を包含する。酸化第一銅は、レーザ光に対する吸光度が高く低温焼結が可能である点、及び低抵抗の焼結物を形成できる点で特に好ましい。酸化第一銅及び酸化第二銅は、これらを単独で用いてもよいし、これらを混合して用いてもよい。
分散体及び乾燥塗膜は、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分を良好に分散させるための分散剤を含んでよい。
で表されるリン酸モノエステルは、金属酸化物粒子への吸着性に優れるとともに、基材に対する適度な密着性を示すことで金属配線の安定形成と未露光部の良好な現像との両立に寄与する点で好ましい。Rとしては、置換又は非置換の炭化水素基等を例示できる。
分散体及び乾燥塗膜は、還元剤を更に含んでよい。還元剤は、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分の合成時に用いられたことによって分散体中に残存し、したがって乾燥塗膜中に残存するものであってもよい。還元剤は、好ましくは、ヒドラジン及び/又はヒドラジン水和物を含み、より好ましくは、ヒドラジン及び/又はヒドラジン水和物である。分散体が金属酸化物粒子を含み、かつ乾燥塗膜が還元剤を含む場合、乾燥塗膜にレーザ光を照射した際に金属酸化物(例えば酸化銅)が金属(例えば銅)に還元されやすく、また還元後の金属(例えば銅)の低抵抗化が可能となる。乾燥塗膜のうち未露光部(すなわちレーザ光が照射されない領域)には、還元剤が残存する。
0.0001≦(ヒドラジン質量/酸化銅質量)≦0.10
分散媒は、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分を分散させるため、分散体中及び乾燥塗膜中に含まれるものである。
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3メトキシ-3-メチル-ブチルアセテート、エトキシエチルプロピオネート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールターシャリーブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、
エチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、2-ペンタンジオール、2-メチルペンタン-2,4-ジオール、2,5-ヘキサンジオール、2,4-ヘプタンジオール、2-エチルヘキサン-1,3-ジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、トリエチレングリコール、トリ1,2-プロピレングリコール、グリセロール酢酸エチル、酢酸ノルマルプロピル、酢酸イソプロピル、
ペンタン、ヘキサン、オクタン、ノナン、デカン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、トルエン、キシレン、メシチレン、エチルベンゼン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジメチルカーボネート、
メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、i-ブタノール、sec-ブタノール、t-ブタノール、n-ペンタノール、i-ペンタノール、sec-ペンタノール、t-ペンタノール、2-メチルブタノール、3-メトキシブタノール、n-ヘキサノール、sec-ヘキサノール、2-メチルペンタノール、2-エチルブタノール、sec-ヘプタノール、3-ヘプタノール、n-オクタノール、sec-オクタノール、2-エチルヘキサノール、n-ノニルアルコール、2,6-ジメチル-4-ヘプタノール、n-デカノール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノール、3,3,5-トリメチルシクロヘキサノール、フェノール、ベンジルアルコール、ジアセトンアルコール等が挙げられる。
基材は、金属配線が配置される面を構成する。基材の材質は、レーザ光により形成された金属配線間での電気絶縁性を確保するため、絶縁材料であることが好ましい。ただし、基材の全体が絶縁材料であることは必ずしも必要がない。金属配線が配置される面を構成する部分だけが絶縁材料であれば足りる。
図1は、本実施形態に係る金属配線の製造方法の一例を説明する図である。以下、図1を参照しながら、各工程の例示の態様について説明する。
一態様においては、塗布工程に先立って分散体を調製する。以下では、酸化第一銅粒子を含む分散体を調製する場合を例に説明する。
酸化第一銅粒子は、例えば下記の方法で合成できる。
(1)ポリオール溶剤中に、水及び銅アセチルアセトナト錯体を加え、一旦有機銅化合物を加熱溶解させ、反応に必要な量の水を更に添加し、有機銅の還元温度に加熱して還元する方法。
(2)有機銅化合物(銅-N-ニトロソフェニルヒドロキシルアミン錯体)を、ヘキサデシルアミン等の保護剤の存在下、不活性雰囲気中で、300℃程度の高温で加熱する方法。
(3)水溶液に溶解した銅塩をヒドラジンで還元する方法(図1(a))。
メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、i-ブタノール、sec-ブタノール、t-ブタノール、n-ペンタノール、i-ペンタノール、sec-ペンタノール、t-ペンタノール、2-メチルブタノール、2-エチルブタノール、3-メトキシブタノール、n-ヘキサノール、sec-ヘキサノール、2-メチルペンタノール、sec-ヘプタノール、3-ヘプタノール、n-オクタノール、sec-オクタノール、2-エチルヘキサノール、n-ノニルアルコール、2,6-ジメチル-4-ヘプタノール、n-デカノール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノール、3,3,5-トリメチルシクロヘキサノール、フェノール、ベンジルアルコール、ジアセトンアルコール等の1価アルコール;
エチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、2-ペンタンジオール、2-メチルペンタン-2,4-ジオール、2,5-ヘキサンジオール、2,4-ヘプタンジオール、2-エチルヘキサン-1,3-ジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、トリエチレングリコール、トリ1,2-プロピレングリコール等のグリコール、グリセリン等の3価アルコール、等の多価アルコール;
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールターシャリーブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル;
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のグリコールエステル;
等が挙げられる。
水溶性高分子としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール-ポリプロピレングリコール共重合体等を用いることができる。
例えば以上のような手順で、目的の分散体を得ることができる(図1(d))。
また、現像によって、回収した液を減圧蒸留や膜蒸留によって、溶媒を濃縮することで、所望の固形分の分散体をえることができる。また、上記で調製した分散体に現像で回収した液を混合し利用することもできる。
一態様において、基材(図1(e))の分散体塗布面は、制御された算術平均表面粗さを有してよい。典型的な態様においては、基材表面の研磨によって当該表面の算術平均表面粗さを制御する。すなわち一態様において、基材は研磨面を有する(図1(f))。本開示で、研磨とは、平滑化及び粗化の両方を包含する。研磨の方法としては、特に限定されるものではないが、例えば砥石(回転砥石等)、やすり、研磨紙、研磨剤等を用いた物理的な研磨方法、電解研磨、溶剤浸漬等による化学的な研磨方法が挙げられる。基材の被研磨面の材質及び表面形態、並びに所望の算術平均表面粗さ値等に応じて、適切な研磨方法を選択してよい。
本工程では、算術平均表面粗さが制御された基材表面上に分散体を塗布して分散体層を形成する(図1(g))。分散体層の形成方法は、特に限定されないが、ダイコート、スピンコート、スリットコート、バーコート、ナイフコート、スプレーコート、ディップコート等の塗布法を用いることができる。これらの方法を用いて、基材上に均一な厚みで分散体を塗布することが望ましい。
本工程では、基材と当該基材上に形成された分散体層とを乾燥させて乾燥塗膜を形成する(図1(h))。乾燥条件は、乾燥塗膜の固形分率が所望の範囲(一態様において本開示に列挙する範囲)に制御されるように調整してよい。
一態様においては、上記乾燥塗膜付構造体を所定時間保管する保管工程を行ってもよい。保管工程は、保管温度は好ましくは0℃以上、又は5℃以上、又は10℃以上であり、好ましくは40℃以下、又は30℃以下である。さらに、相対湿度は好ましくは20%以上、又は30%以上であり、好ましくは70%以下、又は50%以下である。乾燥塗膜付構造体を保管する際には、塗膜成分の変質、及びマイグレーションが生じる場合があり、マイグレーションは金属配線の短絡を招来する。保管温度及び相対湿度が上記範囲である場合、乾燥塗膜が安定的に保管されることで、塗膜成分の変質及びマイグレーションを抑制できる。保管時の圧力は、典型的には常圧であってよいが、減圧を行ってもよく、好ましくは、ゲージ圧で、-0.05MPa以下、又は-0.1MPa以下であってよい。
本工程では、乾燥塗膜に対してレーザ光を照射して(図1(i))、基材と、当該基材上に配置された、導電部(露光部)及び非導電部(未露光部)を有する膜とを有する導電部付構造体を形成する(図1(j))。当該導電部は金属配線として形成される。例えば、酸化銅粒子を含む分散体を用いる場合には、レーザ光照射工程において、乾燥塗膜中の酸化銅を還元して銅粒子を生成させると共に当該生成された銅粒子同士の融着による一体化が生じる条件下で加熱処理を施し、金属配線を形成する。
S=S2/S1×100(%)
本工程では、乾燥塗膜のうち未露光部を現像液で現像除去する(図1(k))。現像の形態は特に限定されるものではない。例えば、導電部付構造体を現像液に浸漬して振とうしても良いし、導電部付構造体を現像液に浸漬した後に超音波装置を用いて超音波を照射しても良いし、スプレー等で現像液を導電部付構造体に直接吹き付けても良い。
本開示において、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分を含む分散体は、現像工程における現像に用いた後の現像液(使用済現像液)を現像工程後に回収し、この使用済現像液を含む液から調製された分散体(再生分散体)であってもよい。使用済現像液の回収方法、調整方法は後述のとおりである。
使用済現像液の濃縮方法としては、特に限定されるものではないが、エバポレーター等で加熱、減圧を行い蒸発濃縮する方法、分離膜を用いて濃縮する方法、また、凍結乾燥などで一度乾燥させたのち、得られた粉体を再度分散媒に分散させる方法などが挙げられる。濃縮により、固形分率を好ましくは5質量%以上、又は10質量%以上に調整してよく、また好ましくは60質量%以下、又は50質量%以下に調整してよい。
使用済現像液に対して、粘度調整及び/又は固形分率調整のために、分散体の含有成分として前述で例示した成分のうち1つ以上、より具体的には、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子、分散剤、還元剤、並びに分散媒のうち1つ以上を添加することが好ましい。一態様においては、分散体の所望の含有成分のうち、使用済現像液に含まれないか、使用済現像液に含まれるが所望量を下回る成分を添加してよい。
高品質の再生分散体を得る観点から、使用済現像液中の含有成分の分散処理を行うことが好ましい。分散方法としては特に限定されるものではないが、例えば使用済現像液を容器に入れて振とう器での振とうを続け、液流れによって分散を促しても良いし、ホモジナイザ等を用いて機械的な分散処理を行っても良い。使用済現像液の安定性の観点から、分散時間は、好ましくは1分以上である。分散時間は長い方がよいが、生産効率の観点から例えば1時間以下であってよい。上記(2)の添加も行う場合、分散処理は、上記(2)の添加の後に実施することが好ましい。
本発明の一態様はまた、前述した本開示の乾燥塗膜付構造体と、前述した本開示の現像液とを含むキットを提供する。乾燥塗膜付構造体は、基材と、当該基材の表面上に配置された本開示の乾燥塗膜とを有する。すなわち当該乾燥塗膜は、一態様において、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分を含み、一態様において分散剤及び/又は還元剤を更に含む。
本発明の一態様はまた、前述した本開示の導電部付構造体と、前述した本開示の現像液とを含むキットを提供する。導電部付構造体は、基材と、当該基材の表面上に配置された、(1)導電部領域及び(2)非導電部領域を有する膜とを有する。一態様において、(1)導電部領域は本開示の露光部に対応し、(2)非導電部領域は本開示の未露光部に対応する。(1)導電部領域は、一態様において銅を含む金属配線である。(2)非導電部領域は、一態様において酸化第一銅を含み、一態様において分散剤及び/又は還元剤を更に含む。
本発明の一態様はまた、金属配線製造システムを提供する。図8を参照し、一態様において、金属配線製造システム100は、
基材の表面上に、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分を含む分散体を塗布して分散体層を形成する塗布機構101と、
分散体層を乾燥させて基材と当該基材上に配置された乾燥塗膜とを有する乾燥塗膜付構造体を形成する乾燥機構102と、
乾燥塗膜にレーザ光を照射して金属配線を形成するレーザ光照射機構103と、
乾燥塗膜の金属配線以外の領域を現像液で現像除去する現像機構104と、
を備える。
本開示の金属配線製造システムは、本開示の金属配線の製造方法に好適に適用できる。したがって、金属配線製造システムの各要素としては、金属配線の製造方法において前述で例示したような構成又は機能を有するものを採用してよい。
(1)本開示の第1の現像液によって乾燥塗膜を現像する第1の現像部104a、及び
(2)本開示の第2の現像液によって乾燥塗膜を現像する第2の現像部104b、
を有する。第1の現像液及び/又は第2の現像液は、一態様において、水及び/又は有機溶媒(一態様においてアルコール系溶媒)を含み、一態様において分散剤を更に含み、一態様において当該分散剤を0.1質量%以上20質量%以下の量で含む。第1の現像部104aと第2の現像部104bとの位置関係は限定されないが、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子の除去効率の観点から、図8に示すように、導電部付構造体が第1の現像部104a、次いで第2の現像部104bに供されるように配置されていることが好ましい。
以上説明したように、本実施形態に係る金属配線の製造方法、並びに、乾燥塗膜付構造体又は導電部付構造体と現像液との組み合わせによれば、現像による金属配線の抵抗値の変化を抑えつつ良好な現像性で、金属配線付構造体を製造できる。本実施形態に係る金属配線付構造体は、例えば、電子回路基板等の金属配線材(プリント基板、RFID、自動車におけるワイヤハーネスの代替など)、携帯情報機器(スマートフォン等)の筐体に形成されたアンテナ、メッシュ電極(静電容量式タッチパネル用電極フィルム)、電磁波シールド材、及び、放熱材料等に好適に適用できる。
[基材の算術平均表面粗さRa]
基材の分散体が塗布される面の算術平均表面粗さRaは以下の方法で測定した。触針式表面形状測定器(Bruker社製 DektakXT)と、解析ソフト(Vision64)を用いて、基材の表面粗さを測定した。測定条件は以下のとおりである。
スキャンタイプ:スタンダードスキャン
レンジ:65.5μm
プロファイル:Hills&Valleys
触針タイプ:半径12.5μm
触針力:1mg
長さ:1000μm
保持時間:5秒
解像度:0.666μm/pt
基材表面の形状を測定した後、表面粗さの解析を行った。粗さの解析条件は以下のとおりである。
フィルタータイプ:ガウス回帰
ロングカットオフ:ロングカットオフ適用・スタンダードカットオフ使用(0.25mm)
粗さプロファイル:Ra
パラメータ計算:ISO4287
計算でも用いたサンプル長:自動選択
上記条件で得られた表面粗さの値と、上記測定の方向と直交する方向にて測定した表面粗さの値との平均値を、基材の算術平均表面粗さRaの値とした。
レーザ光照射によって3つの金属配線が形成された導電部付構造体の各金属配線について、長手方向両端から0.5mmの位置にテスタを当てて抵抗値を測定し、3つの金属配線の数平均値RAを算出した。また、導電部付構造体を現像した後の金属配線についても同様に抵抗値を測定し、3つの金属配線の数平均値RBを算出した。RB/RAの値が、10以下であれば良好、5以下であればより良好、2以下であれば更に良好であると判断した。良好は△、より良好は○、更に良好は◎と表記する。一方、RB/RAの値が10より大きい場合、又は断線により抵抗値が測定できない場合、評価は×と表記する。
40mlの現像液に、酸化第一銅粒子(金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分として)の粉末0.10gを投入し、25℃の室温で6時間静置した。その後、粉末を含む現像液を0.2μmのフィルターでろ過し、0.10mol/Lの硝酸で100倍(質量基準)希釈を行った。得られた希釈液を、ICP発光装置(エスアイアイ・ナノテクノロジー社製)を用いて、金属濃度(単位:mg/L)を測定し、溶解度とした。
接触角計(協和界面科学株式会社製、型番DM700)を用い、ペンダントドロップ法により測定した。22Gの注射針を装着したシリンジに測定液を充填し、注射針から5μLの液滴を吐出し、針先の液滴の形状から、Young-Laplace法を用いて表面自由エネルギーを求めた。
現像性は以下の方法で評価した。レーザ光照射工程で作製した導電部付構造体(すなわち銅配線とレーザ光が照射されていない乾燥塗膜とを含む構造体)を、当該構造体全体が浸漬される量の現像液(23℃)に浸漬し、超音波装置を用いて1分以上30分以内の時間で超音波を照射し、現像を行った。
上記導電部付構造体の現像性評価において、基材に残った金属の濃度が14質量%以下であれば良好、2.0質量%以下であれば更に良好であると判断した。良好は○、更に良好は◎と表記する。一方、基材に残った金属の濃度が14質量%より大きい場合、又は現像操作において明らかに現像液に塗膜が分散せず基材に塗膜が残存している場合は、×と表記する。
[分散体の製造]
水30240g及び1,2-プロピレングリコール(旭硝子製)13976gからなる混合溶媒中に、酢酸銅(II)一水和物(日本化学産業製)3224gを溶解し、ヒドラジン水和物(日本ファインケム製)940gを加えて攪拌した後、遠心分離を用いて上澄みと沈殿物とに分離した。
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのABS基板(基材として)の表面を、#1000の研磨紙を用いて研磨した。研磨後、算術平均表面粗さRaを測定すると、181nmであった。
研磨後の基材に、超純水中で5分間超音波を照射し、次いでエタノール中で5分間超音波を照射して洗浄を行った。次いで、基材の表面にUVオゾン処理を施した後、当該表面に分散体1mlを滴下し、スピンコート(300rpm、300秒)をした後、60℃で1時間加熱乾燥を行った。乾燥後、常圧、室温23℃、相対湿度40%の室内で10分間保管し、基材上に乾燥塗膜が形成された試料を得た。
上記試料を、上面が石英ガラスで構成された、長さ200mm×幅150mm×高さ41mmのボックスに、乾燥塗膜を上側にして配置し、圧縮した空気を分離膜で窒素と酸素に分離し、分離された窒素ガスをボックス内に吹き込み、ボックス内の酸素濃度を0.5質量%以下とした。次いで、ガルバノスキャナーを用いて最大速度25mm/秒で焦点位置を基材表面上で動かしながら、レーザ光(中心波長355nm、周波数300kHz、パルス、出力79mW)を、走査しながら乾燥塗膜に繰り返し照射し、所望とする長さ5mm×幅1mmの寸法の銅金属配線を得た。このとき、レーザ光は、走査線幅方向にオーバーラップ率93.2%となるように移動させながら繰り返し照射した。同様の条件で、更に2つの銅配線を作製し、計3つの銅配線を得た。
得られた金属配線の抵抗を前述の方法で測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ10Ω、11Ω、9.9Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは10Ωであった。
レーザ光照射後の導電部付構造体を、2質量%のDISPERBYK-145水溶液(第1の現像液)50ml(23℃)に浸漬し、超音波洗浄器(アズワン社製 USD-4R)で5分間超音波照射した後、構造体をピンセットで引き上げ、50mlの超純水で流水洗浄を行った。その後、新たに5質量%のジエチレントリアミン水溶液(第2の現像液)50ml(23℃)に浸漬し、超音波を1分間照射した後、構造体をピンセットで引き上げ、50mlの超純水で流水洗浄を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、0.2質量%であり、評価は◎であった。
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ11Ω、13Ω、12Ωであり、現像後の抵抗平均値RBは12Ωであった。これより、RB/RAは1.1であり、評価は◎であった。
[分散体の製造]
実施例1と同様の方法で分散体を得た。
[基材の研磨]
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのABS基板の表面を、#2000の研磨紙を用いて研磨した。研磨後、算術平均表面粗さRaを測定すると、245nmであった。
[分散体の塗布及び乾燥]
実施例1に記載の方法で塗布及び乾燥を行った。
[レーザ光照射]
実施例1と同様の方法でレーザ光照射を行った。
[レーザ光照射後の配線抵抗]
得られた金属配線の抵抗を前述の方法で測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ6.5Ω、7.3Ω、7.2Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは7.0Ωであった。
[構造体の現像性]
レーザ光照射後の導電部付構造体を、2質量%のDISPERBYK-145水溶液(第1の現像液)50ml(23℃)に浸漬し、超音波洗浄器(アズワン社製 USD-4R)で5分間超音波照射した後、構造体をピンセットで引き上げ、50mlの超純水で流水洗浄を行った。その後、新たにエタノール(第2の現像液)50ml(23℃)に浸漬し、超音波を5分間照射した後、構造体をピンセットで引き上げ、50mlの超純水で流水洗浄を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、8.6質量%であり、評価は〇であった。
[現像後の配線抵抗]
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ8.9Ω、7.3Ω、7.3Ωであり、現像後の抵抗平均値RBは7.8Ωであった。これより、RB/RAは1.1であり、評価は◎であった。
[分散体の製造]
実施例1と同様の方法で分散体を得た。
[基材の研磨]
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのABS基板の表面を、#2000の研磨紙を用いて研磨した。研磨後、算術平均表面粗さRaを測定すると、267nmであった。
[分散体の塗布及び乾燥]
実施例1に記載の方法で塗布及び乾燥を行った。
[レーザ光照射]
実施例1と同様の方法でレーザ光照射を行った。
[レーザ光照射後の配線抵抗]
得られた金属配線の抵抗を前述の方法で測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ4.8Ω、6.2Ω、5.7Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは5.6Ωであった。
[構造体の現像性]
第1の現像液を0.1質量%のDISPERBYK-145水溶液としたこと、及び第1の現像液での超音波照射時間を1分間としたこと以外は、実施例1に記載の方法で現像操作を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、2.3質量%であり、評価は〇であった。
[現像後の配線抵抗]
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ6.8Ω、5.5Ω、7.4Ωであり、現像後の抵抗平均値RBは6.6Ωであった。これより、RB/RAは1.2であり、評価は◎であった。
[分散体の製造]
実施例1と同様の方法で分散体を得た。
[基材の研磨]
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのABS基板の表面を、#2000の研磨紙を用いて研磨した。研磨後、算術平均表面粗さRaを測定すると、185nmであった。
[分散体の塗布及び乾燥]
実施例1に記載の方法で塗布及び乾燥を行った。
[レーザ光照射]
実施例1と同様の方法でレーザ光照射を行った。
[レーザ光照射後の配線抵抗]
得られた金属配線の抵抗を前述の方法で測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ9.0Ω、12Ω、8.3Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは9.9Ωであった。
[構造体の現像性]
第1の現像液を20質量%のDISPERBYK-145水溶液としたこと、及び第1の現像液での超音波照射時間を1分間としたこと以外は、実施例1に記載の方法で現像操作を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、4.2質量%であり、評価は〇であった。
[現像後の配線抵抗]
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ11Ω、27Ω、8.5Ωであり、現像後の抵抗平均値RBは16Ωであった。これより、RB/RAは1.6であり、評価は◎であった。
[分散体の製造]
実施例1と同様の方法で分散体を得た。
[基材の研磨]
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのABS基板の表面を、#2000の研磨紙を用いて研磨した。研磨後、算術平均表面粗さRaを測定すると、235nmであった。
[分散体の塗布及び乾燥]
実施例1に記載の方法で塗布及び乾燥を行った。
[レーザ光照射]
実施例1と同様の方法でレーザ光照射を行った。
[レーザ光照射後の配線抵抗]
得られた金属配線の抵抗を前述の方法で測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ19Ω、21Ω、26Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは22Ωであった。
[構造体の現像性]
レーザ光照射後の導電部付構造体を、20質量%のDISPERBYK-145水溶液(第1の現像液)50ml(23℃)に浸漬し、超音波洗浄器(アズワン社製 USD-4R)で1分間超音波照射した後、構造体をピンセットで引き上げ、50mlの超純水で流水洗浄を行った。その後、新たに5質量%のジエチレントリアミン水溶液(第2の現像液)50ml(23℃)に構造体を浸漬し、超音波を1分間照射した後、構造体をピンセットで引き上げ、50mlの超純水で流水洗浄を行った。さらに、新たに5質量%のジエチレントリアミン水溶液(第3の現像液)50ml(23℃)に構造体を浸漬し、超音波を1分間照射した後、構造体をピンセットで引き上げ、50mlの超純水で流水洗浄を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、0.4質量%であり、評価は◎であった。
[現像後の配線抵抗]
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ25Ω、34Ω、31Ωであり、現像後の抵抗平均値RBは30Ωであった。これより、RB/RAは1.4であり、評価は◎であった。
[分散体の製造]
水30240g及び1,2-プロピレングリコール(旭硝子製)13980gからなる混合溶媒中に、酢酸銅(II)一水和物(日本化学産業製)3230gを溶解し、ヒドラジン水和物(日本ファインケム製)940gを加えて窒素雰囲気下で攪拌した後、遠心分離を用いて上澄みと沈殿物とに分離した。
得られた沈殿物38gに混合用液87gを加え、窒素雰囲気下でホモジナイザを用いて分散し、酸化第一銅(酸化銅(I))を含む酸化第一銅粒子を含有する分散体を得た。なお上記の混合用液は、リン含有有機化合物としてDISPERBYK-118(商品名、ビックケミー社製)(BYK-118)131gに、分散媒としてミックスエタール(三共化学製)8gを加えて調製した。分散体を常圧、60℃で4.5時間加熱した時の固形分残渣(酸化第一銅粒子)は、26.2質量%であった。
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのABS基板の表面を、#2000の研磨紙を用いて研磨した。研磨後、算術平均表面粗さRaを測定すると、205nmであった。
[分散体の塗布及び乾燥]
実施例1に記載の方法で塗布及び乾燥を行った。
[レーザ光照射]
実施例1と同様の方法でレーザ光照射を行った。
[レーザ光照射後の配線抵抗]
得られた金属配線の抵抗を前述の方法で測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ13Ω、21Ω、31Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは22Ωであった。
[構造体の現像性]
第1の現像液を2質量%のDISPERBYK-118水溶液としたこと、及び第1の現像液での超音波照射時間を1分間としたこと以外は、実施例1に記載の方法で現像操作を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、4.6質量%であり、評価は〇であった。
[現像後の配線抵抗]
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ17Ω、27Ω、37Ωであり、現像後の抵抗平均値RBは27Ωであった。これより、RB/RAは1.2であり、評価は◎であった。
[分散体の製造]
実施例1と同様の方法で分散体を得た。
[基材の研磨]
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのABS基板の表面を、#2000の研磨紙を用いて研磨した。研磨後、算術平均表面粗さRaを測定すると、208nmであった。
[分散体の塗布及び乾燥]
実施例1に記載の方法で塗布及び乾燥を行った。
[レーザ光照射]
実施例1と同様の方法でレーザ光照射を行った。
[レーザ光照射後の配線抵抗]
得られた金属配線の抵抗を前述の方法で測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ10Ω、4.0Ω、5.8Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは6.6Ωであった。
[構造体の現像性]
第1の現像液を、2質量%のDISPERBYK-145エタノール溶液(第1の現像液)としたこと、及び第1の現像液での超音波照射時間を1分間としたこと以外は、実施例1に記載の方法で現像操作を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、5.1質量%であり、評価は〇であった。
[現像後の配線抵抗]
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ18Ω、13Ω、6.2Ωであり、現像後の抵抗平均値RBは12Ωであった。これより、RB/RAは1.9であり、評価は◎であった。
[分散体の製造]
実施例1と同様の方法で分散体を得た。
[基材の研磨]
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのABS基板の表面を、#2000の研磨紙を用いて研磨した。研磨後、算術平均表面粗さRaを測定すると、285nmであった。
[分散体の塗布及び乾燥]
実施例1に記載の方法で塗布及び乾燥を行った。
[レーザ光照射]
実施例1と同様の方法でレーザ光照射を行った。
[レーザ光照射後の配線抵抗]
得られた金属配線の抵抗を前述の方法で測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ10Ω、7.5Ω、6.5Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは8.0Ωであった。
[構造体の現像性]
第1の現像液での超音波照射時間を1分間としたこと、及び第2の現像液を5質量%の2-アミノエタノール水溶液にしたこと以外は、実施例1に記載の方法で現像操作を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、2.8質量%であり、評価は〇であった。
[現像後の配線抵抗]
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ23Ω、7.4Ω、11Ωであり、現像後の抵抗平均値RBは14Ωであった。これより、RB/RAは1.7であり、評価は◎であった。
[分散体の製造]
実施例1と同様の方法で分散体を得た。
[基材の研磨]
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのABS基板の表面を、#2000の研磨紙を用いて研磨した。研磨後、算術平均表面粗さRaを測定すると、175nmであった。
[分散体の塗布及び乾燥]
実施例1に記載の方法で塗布及び乾燥を行った。
[レーザ光照射]
実施例1と同様の方法でレーザ光照射を行った。
[レーザ光照射後の配線抵抗]
得られた金属配線の抵抗を前述の方法で測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ6.5Ω、7.1Ω、6.5Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは6.7Ωであった。
[構造体の現像性]
第1の現像液を、2質量%のDISPERBYK-118水溶液としたこと、及び第1の現像液での超音波照射時間を1分間としたこと以外は、実施例1に記載の方法で現像操作を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、6.3質量%であり、評価は〇であった。
[現像後の配線抵抗]
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ8.5Ω、7.8Ω、8.2Ωであり、現像後の抵抗平均値RBは8.2Ωであった。これより、RB/RAは1.2であり、評価は◎であった。
[分散体の製造]
実施例1と同様の方法で分散体を得た。
[基材の研磨]
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのABS基板の表面を、#2000の研磨紙を用いて研磨した。研磨後、算術平均表面粗さRaを測定すると、227nmであった。
[分散体の塗布及び乾燥]
実施例1に記載の方法で塗布及び乾燥を行った。
[レーザ光照射]
実施例1と同様の方法でレーザ光照射を行った。
[レーザ光照射後の配線抵抗]
得られた金属配線の抵抗を前述の方法で測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ10Ω、9.8Ω、23Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは14Ωであった。
[構造体の現像性]
第1の現像液での超音波照射時間を1分間としたこと、及び第2の現像液を5質量%のN-メチルジエタノールアミン水溶液としたこと以外は、実施例1に記載の方法で現像操作を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、9.4質量%であり、評価は〇であった。
[現像後の配線抵抗]
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ13Ω、12Ω、23Ωであり、現像後の抵抗平均値RBは16Ωであった。これより、RB/RAは1.1であり、評価は◎であった。
[分散体の製造]
実施例1と同様の方法で分散体を得た。
[基材の研磨]
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのABS基板の表面を、#2000の研磨紙を用いて研磨した。研磨後、算術平均表面粗さRaを測定すると、139nmであった。
[分散体の塗布及び乾燥]
実施例1に記載の方法で塗布及び乾燥を行った。
[レーザ光照射]
実施例1と同様の方法でレーザ光照射を行った。
[レーザ光照射後の配線抵抗]
得られた金属配線の抵抗を前述の方法で測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ3.3Ω、2.4Ω、5.7Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは3.8Ωであった。
[構造体の現像性]
第2の現像液を2質量%のDISPERBYK-145水溶液としたこと、及び第2の現像液での超音波照射時間を15分間としたこと以外は、実施例1に記載の方法で現像操作を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、2.0質量%であり、評価は◎であった。
[現像後の配線抵抗]
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ21Ω、13Ω、16Ωであり、現像後の抵抗平均値RBは17Ωであった。これより、RB/RAは4.5であり、評価は○であった。
[分散体の製造]
実施例1と同様の方法で分散体を得た。
[基材の研磨]
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのABS基板の表面を、#2000の研磨紙を用いて研磨した。研磨後、算術平均表面粗さRaを測定すると、212nmであった。
[分散体の塗布及び乾燥]
実施例1に記載の方法で塗布及び乾燥を行った。
[レーザ光照射]
実施例1と同様の方法でレーザ光照射を行った。
[レーザ光照射後の配線抵抗]
得られた金属配線の抵抗を前述の方法で測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ11Ω、18Ω、18Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは16Ωであった。
[構造体の現像性]
第1の現像液を超純水としたこと、第1の現像液での超音波照射時間を1分間としたこと、及び第2の現像液を2質量%のDISPERBYK-145水溶液としたこと以外は、実施例1に記載の方法で現像操作を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、8.9質量%であり、評価は〇であった。
[現像後の配線抵抗]
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ26Ω、27Ω、16Ωであり、現像後の抵抗平均値RBは22Ωであった。これより、RB/RAは1.4であり、評価は◎であった。
現像操作後の第1の現像液を回収した後、80℃で8mlまで加熱濃縮し、再生分散体を得た。
[再生分散体の塗布及び乾燥]
上記再生分散体1mlを、Raが6nmのABS基板に滴下し、80℃で60分加熱乾燥を行った。乾燥後、常圧、室温23℃、相対湿度40%の室内で10分間保管し、基材上に乾燥塗膜が形成された試料を得た。
[レーザ光照射]
出力を135mWとし、銅配線を1つだけ作製したこと以外は、実施例1と同様の方法でレーザ光を照射した。
[レーザ光照射後の配線抵抗]
得られた金属配線の抵抗を前述の方法で測定したところ、1.0Ωであり、再生分散体を用いて導通する金属配線が得られた。
[分散体の製造]
水30240g及び1,2-プロピレングリコール(旭硝子製)13976gからなる混合溶媒中に、酢酸銅(II)一水和物(日本化学産業製)3224gを溶解し、ヒドラジン水和物(日本ファインケム製)940gを加えて攪拌した後、遠心分離を用いて上澄みと沈殿物とに分離した。
得られた沈殿物388gに、リン含有有機化合物としてDISPERBYK-145(商品名、ビックケミー社製)(BYK-145)51g及び分散媒としてn-ブタノール(三共化学製)415gを加え、窒素雰囲気下でホモジナイザを用いて分散し、酸化第一銅(酸化銅(I))を含む酸化第一銅粒子を含有する分散体を得た。さらに、得られた分散体788gに、BYK-145を7.3g、n-ブタノールを115g加え、窒素雰囲気下でホモジナイザを用いて分散し、狙いの分散体を得た。この時、分散体を常圧、60℃で4.5時間加熱した時の固形分残渣(酸化第一銅粒子)は、35.9質量%であった。分散体の表面自由エネルギーを測定すると、23mNmであった。
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのポリカーボネート(PC)基板を、研磨せずに用いた。算術平均表面粗さRaを測定すると、4nmであった。
[分散体の塗布及び乾燥]
研磨後の基材に、超純水中で5分間超音波を照射し、次いでエタノール中で5分間超音波を照射して洗浄を行った。次いで、基材の表面にUVオゾン処理を施した後、当該表面に分散体1mlを滴下し、60℃で2時間加熱乾燥を行った。乾燥後、常圧、室温23℃、相対湿度40%の室内で10分間保管し、基材上に乾燥塗膜が形成された試料を得た。
[レーザ光照射]
出力を395mWとしたこと以外は、実施例1と同様の方法でレーザ光照射を行った。
[レーザ光照射後の配線抵抗]
得られた金属配線の抵抗を前述の方法で測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ0.17Ω、0.17Ω、0.18Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは0.17Ωであった。
[構造体の現像性]
第1の現像液を濃度0.1質量%のDISPERBYK-145水溶液30mlとしたこと、第2の現像液量を30mlとしたこと、第2の現像液での超音波照射時間を5分間としたこと以外は、実施例1に記載の方法で現像操作を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、0.2質量%であり、評価は◎であった。
[現像後の配線抵抗]
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ0.16Ω、0.15Ω、0.15Ωであり、現像後の抵抗平均値RBは0.15Ωであった。これより、RB/RAは0.9であり、評価は◎であった。
[再生分散体の調製]
現像操作後の第1の現像液を回収した後、60℃で10mlまで加熱濃縮し、再生分散体を得た。
[再生分散体の塗布及び乾燥]
上記再生分散体1mlを、Raが3nmのPC基板に滴下し、60℃で30分加熱乾燥を行った。乾燥後、常圧、室温23℃、相対湿度40%の室内で10分間保管し、基材上に乾燥塗膜が形成された試料を得た。
[レーザ光照射]
出力を135mWとし、銅配線を1つだけ作製したこと以外は、実施例1と同様の方法でレーザ光を照射した。
[レーザ光照射後の配線抵抗]
得られた金属配線の抵抗を前述の方法で測定したところ、1.1Ωであり、再生分散体を用いて導通する金属配線を得た。
[分散体の製造]
実施例1と同様の方法で分散体を製造した。
[基材の研磨]
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのABS基板の表面の研磨を行わなかった。算術平均表面粗さRaを測定すると、256nmであった。
[分散体の塗布及び乾燥]
実施例1と同様の方法で塗布を行った。
[レーザ光照射]
実施例1と同様の方法でレーザ光照射を行った。
[レーザ光照射後の配線抵抗測定]
前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ6.3Ω、6.5Ω、8.4Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは7.1Ωであった。
[構造体の現像性]
レーザ光照射後の導電部付構造体を、超純水50ml(23℃)に浸漬し、超音波洗浄器(アズワン社製 USD-4R)で5分間超音波照射した後、構造体をピンセットで引き上げ、50mlの超純水で流水洗浄を行った。その後、新たに超純水50ml(23℃)に浸漬し、超音波を5分間照射した後、構造体をピンセットで引き上げ、50mlの超純水で流水洗浄を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、13.3質量%であり、評価は○であった。
[現像後の配線抵抗測定]
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ6.6Ω、7.5Ω、8.9Ωであり、平均値は7.7Ωであった。これより、RB/RAは1.1であり、評価は◎であった。
[分散体の製造]
実施例1と同様の方法で分散体を製造した。
[基材の研磨]
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのABS基板の表面の研磨を行わなかった。算術平均表面粗さRaを測定すると、236nmであった。
[分散体の塗布及び乾燥]
実施例1と同様の方法で塗布を行った。
[レーザ光照射]
実施例1と同様の方法でレーザ光照射を行った。
[レーザ光照射後の配線抵抗測定]
前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ36Ω、35Ω、28Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは33Ωであった。
[構造体の現像性]
第1の現像での超音波照射時間を1分間としたこと、及び第2の現像液を超純水としたこと以外は、実施例1に記載の方法で現像操作を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、10.4質量%であり、評価は〇であった。
[現像後の配線抵抗測定]
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ41Ω、31Ω、33Ωであり、平均値は37Ωであった。これより、RB/RAは1.1であり、評価は◎であった。
[分散体の製造]
実施例13と同様の方法で分散体を製造した。
[基材の研磨]
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのABS基板の表面を#2000の研磨紙を用いて研磨した。研磨後、算術平均表面粗さRaを測定すると、186nmであった。
[分散体の塗布及び乾燥]
実施例13と同様の方法で塗布を行った。
[レーザ光照射]
実施例13と同様の方法でレーザ光照射を行った。
[レーザ光照射後の配線抵抗測定]
前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ0.18Ω、0.17Ω、0.17Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは0.17Ωであった。
[構造体の現像性]
実施例13と同様の方法で現像操作を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、0.1質量%であり、評価は◎であった。
[現像後の配線抵抗測定]
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ0.19Ω、0.15Ω、0.15Ωであり、現像後の抵抗平均値RBは0.16Ωであった。これより、RB/RAは0.9であり、評価は◎であった。
[再生分散体の調製]
現像操作後の第1の現像液を回収した後、60℃で10mlまで加熱濃縮し、再生分散体を得た。
[再生分散体の塗布及び乾燥]
上記再生分散体1mlを、Raが6nmのABS基板に滴下し、80℃で60分加熱乾燥を行った。乾燥後、常圧、室温23℃、相対湿度40%の室内で10分間保管し、基材上に乾燥塗膜が形成された試料を得た。
[レーザ光照射]
出力を135mWとし、銅配線を1つだけ作製したこと以外は、実施例1と同様の方法でレーザ光を照射した。
[レーザ光照射後の配線抵抗]
得られた金属配線の抵抗を前述の方法で測定したところ、1.0Ωであり、再生分散体を用いて導通する金属配線が得られた。
[分散体の製造]
実施例1と同様の方法で分散体を製造した。
[基材の研磨]
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのABS基板の表面の研磨を行わなかった。算術平均表面粗さRaを測定すると、230nmであった。
[分散体の塗布及び乾燥]
実施例1と同様の方法で塗布を行った。
[レーザ光照射]
実施例1と同様の方法でレーザ光照射を行った。
[レーザ光照射後の配線抵抗測定]
前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ5.5Ω、4.6Ω、5.0Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは5.0Ωであった。
[構造体の現像性]
レーザ光照射後の導電部付構造体を、超純水50ml(23℃)に浸漬し、超音波洗浄器(アズワン社製 USD-4R)で5分間超音波照射した後、構造体をピンセットで引き上げ、50mlの超純水で流水洗浄を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、14.3質量%であり、評価は×であった。
[現像後の配線抵抗測定]
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ6.5Ω、6.8Ω、5.9Ωであり、平均値は6.4Ωであった。これより、RB/RAは1.3であり、評価は◎であった。
[分散体の製造]
実施例1と同様の方法で分散体を製造した。
[基材の研磨]
幅×奥行き×厚さが50mm×50mm×1mmのABS基板の表面の研磨を行わなかった。算術平均表面粗さRaを測定すると、327nmであった。
[分散体の塗布及び乾燥]
実施例1と同様の方法で塗布を行った。
[レーザ光照射]
実施例1と同様の方法でレーザ光照射を行った。
[レーザ光照射後の配線抵抗測定]
前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ21Ω、15Ω、27Ωであり、現像前の抵抗平均値RAは21Ωであった。
[構造体の現像性]
第1の現像液を25質量%のDISPERBYK-145水溶液としたこと、第1の現像での超音波照射時間を1分間としたこと、及び第2の現像を行わなかったこと以外は、実施例1に記載の方法で現像操作を行った。
上記現像操作の後、前述の方法で基材上の金属配線が存在しない部分の銅濃度測定を行った結果、18.0質量%であり、評価は×であった。
[現像後の配線抵抗測定]
現像操作後に前述の方法で抵抗を測定したところ、3つの銅配線について、それぞれ14Ω、16Ω、34Ωであり、平均値は21Ωであった。これより、RB/RAは1.0であり、評価は◎であった。
R2 第2の走査線
S1 幅
S2 幅
11,21,31 容器
12,22,32 治具
12a ラック部
22a,32a 窪み部
13,23,33 導電部付構造体
13a,23a,33a 基材
13b,23b,33b 照射後塗膜
100 金属配線製造システム
101 塗布機構
102 乾燥機構
103 レーザ光照射機構
104 現像機構
104a 第1の現像部
104b 第2の現像部
105 現像液再生機構
Claims (34)
- 基材の表面上に、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分を含む分散体を塗布して分散体層を形成する塗布工程と、
前記分散体層を乾燥させて前記基材と前記基材上に配置された乾燥塗膜とを有する乾燥塗膜付構造体を形成する乾燥工程と、
前記乾燥塗膜にレーザ光を照射して金属配線を形成するレーザ光照射工程と、
前記乾燥塗膜の前記金属配線以外の領域を現像液で現像除去する現像工程と、を備え、
前記現像工程が、
(1)第1の現像液によって前記乾燥塗膜を現像する第1の現像処理、及び
(2)第2の現像液によって前記乾燥塗膜を現像する第2の現像処理、
を含み、
前記第1の現像液及び前記第2の現像液のそれぞれが、水及び/又は有機溶媒を含み、
前記第1の現像液の表面自由エネルギーと前記分散体の表面自由エネルギーとの差が、0mN/m以上50mN/m以下である、金属配線の製造方法。 - 前記第2の現像液に対する前記粒子成分の溶解度が、前記第1の現像液に対する前記粒子成分の溶解度よりも高い、請求項1に記載の金属配線の製造方法。
- 前記粒子成分が、銅粒子及び/又は酸化銅粒子である、請求項1又は2に記載の金属配線の製造方法。
- 前記第2の現像液に対する前記粒子成分の溶解度の値が0.1mg/L以上10000mg/L以下である、請求項3に記載の金属配線の製造方法。
- 基材の表面上に、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分を含む分散体を塗布して分散体層を形成する塗布工程と、
前記分散体層を乾燥させて前記基材と前記基材上に配置された乾燥塗膜とを有する乾燥塗膜付構造体を形成する乾燥工程と、
前記乾燥塗膜にレーザ光を照射して金属配線を形成するレーザ光照射工程と、
前記乾燥塗膜の前記金属配線以外の領域を現像液で現像除去する現像工程と、を備え、
前記現像工程が、
(1)第1の現像液によって前記乾燥塗膜を現像する第1の現像処理、及び
(2)第2の現像液によって前記乾燥塗膜を現像する第2の現像処理、
を含み、
前記第1の現像液及び前記第2の現像液のそれぞれが、水及び/又は有機溶媒を含み、
前記第2の現像液に対する前記粒子成分の溶解度が、前記第1の現像液に対する前記粒子成分の溶解度よりも高い、金属配線の製造方法。 - 前記粒子成分が、銅粒子及び/又は酸化銅粒子である、請求項5に記載の金属配線の製造方法。
- 前記第2の現像液に対する前記粒子成分の溶解度の値が0.1mg/L以上10000mg/L以下である、請求項6に記載の金属配線の製造方法。
- 基材の表面上に、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分を含む分散体を塗布して分散体層を形成する塗布工程と、
前記分散体層を乾燥させて前記基材と前記基材上に配置された乾燥塗膜とを有する乾燥塗膜付構造体を形成する乾燥工程と、
前記乾燥塗膜にレーザ光を照射して金属配線を形成するレーザ光照射工程と、
前記乾燥塗膜の前記金属配線以外の領域を現像液で現像除去する現像工程と、を備え、
前記現像工程が、
(1)第1の現像液によって前記乾燥塗膜を現像する第1の現像処理、及び
(2)第2の現像液によって前記乾燥塗膜を現像する第2の現像処理、
を含み、
前記第1の現像液及び前記第2の現像液のそれぞれが、水及び/又は有機溶媒を含み、
前記粒子成分が、銅粒子及び/又は酸化銅粒子であり、
前記第2の現像液に対する前記粒子成分の溶解度の値が0.1mg/L以上10000mg/L以下である、金属配線の製造方法。 - 前記第1の現像液が、水及び/又はアルコール系溶媒を含み、
前記第2の現像液が、有機溶媒を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の金属配線の製造方法。 - 前記第1の現像液及び/又は前記第2の現像液がアルコール系溶媒を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の金属配線の製造方法。
- 前記第1の現像液及び/又は前記第2の現像液がアミン系溶媒を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の金属配線の製造方法。
- 前記アミン系溶媒が、ジエチレントリアミン及び/又は2-アミノエタノールを含む、請求項11に記載の金属配線の製造方法。
- 前記第1の現像液及び/又は前記第2の現像液が、0.1質量%以上20質量%以下の分散剤(A)を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の金属配線の製造方法。
- 前記分散剤(A)がリン含有有機化合物である、請求項13に記載の金属配線の製造方法。
- 前記分散体が分散剤(B)を含み、前記分散剤(A)と前記分散剤(B)との主成分が同種である、請求項13又は14に記載の金属配線の製造方法。
- 前記現像工程の後に、使用済現像液を回収する工程を含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の金属配線の製造方法。
- 前記分散体が、前記現像工程の後に回収した使用済現像液を含む液から調製される、請求項1~16のいずれか一項に記載の金属配線の製造方法。
- 乾燥塗膜付構造体と現像液とを含むキットであって、
前記乾燥塗膜付構造体が、基材と、前記基材の表面上に配置された、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分を含む乾燥塗膜とを有し、
前記現像液が、第1の現像液及び第2の現像液を含み、
前記第1の現像液及び前記第2の現像液のそれぞれが、水及び/又は有機溶媒を含み、
前記第2の現像液に対する前記粒子成分の溶解度が、前記第1の現像液に対する前記粒子成分の溶解度よりも高い、キット。 - 前記粒子成分が、銅粒子及び/又は酸化銅粒子である、請求項18に記載のキット。
- 前記第2の現像液に対する前記粒子成分の溶解度の値が0.1mg/L以上10000mg/L以下である、請求項19に記載のキット。
- 乾燥塗膜付構造体と現像液とを含むキットであって、
前記乾燥塗膜付構造体が、基材と、前記基材の表面上に配置された、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分を含む乾燥塗膜とを有し、
前記現像液が、第1の現像液及び第2の現像液を含み、
前記第1の現像液及び前記第2の現像液のそれぞれが、水及び/又は有機溶媒を含み、
前記粒子成分が、銅粒子及び/又は酸化銅粒子であり、
前記第2の現像液に対する前記粒子成分の溶解度の値が0.1mg/L以上10000mg/L以下である、キット。 - 前記有機溶媒が、アルコール系溶媒である、請求項18~21のいずれか一項に記載のキット。
- 前記第1の現像液及び/又は前記第2の現像液が、0.1質量%以上20質量%以下の分散剤(A)を含む、請求項18~22のいずれか一項に記載のキット。
- 前記乾燥塗膜が分散剤(B)を含み、前記分散剤(A)と前記分散剤(B)との主成分が同種である、請求項23に記載のキット。
- 基材の表面上に、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分を含む分散体を塗布して分散体層を形成する塗布機構と、
前記分散体層を乾燥させて前記基材と前記基材上に配置された乾燥塗膜とを有する乾燥塗膜付構造体を形成する乾燥機構と、
前記乾燥塗膜にレーザ光を照射して金属配線を形成するレーザ光照射機構と、
前記乾燥塗膜の前記金属配線以外の領域を現像液で現像除去する現像機構と、
を備える金属配線製造システムであって、
前記現像機構が、
(1)第1の現像液によって前記乾燥塗膜を現像する第1の現像部、及び
(2)第2の現像液によって前記乾燥塗膜を現像する第2の現像部、
を有し、
前記第1の現像液及び前記第2の現像液のそれぞれが、水及び/又は有機溶媒を含み、
前記第1の現像液の表面自由エネルギーと前記分散体の表面自由エネルギーとの差が、0mN/m以上50mN/m以下である、金属配線製造システム。 - 前記第2の現像液に対する前記粒子成分の溶解度が、前記第1の現像液に対する前記粒子成分の溶解度よりも高い、請求項25に記載の金属配線製造システム。
- 前記粒子成分が、銅粒子及び/又は酸化銅粒子である、請求項25又は26に記載の金属配線製造システム。
- 前記第2の現像液に対する前記粒子成分の溶解度の値が0.1mg/L以上10000mg/L以下である、請求項27に記載の金属配線製造システム。
- 基材の表面上に、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分を含む分散体を塗布して分散体層を形成する塗布機構と、
前記分散体層を乾燥させて前記基材と前記基材上に配置された乾燥塗膜とを有する乾燥塗膜付構造体を形成する乾燥機構と、
前記乾燥塗膜にレーザ光を照射して金属配線を形成するレーザ光照射機構と、
前記乾燥塗膜の前記金属配線以外の領域を現像液で現像除去する現像機構と、
を備える金属配線製造システムであって、
前記現像機構が、
(1)第1の現像液によって前記乾燥塗膜を現像する第1の現像部、及び
(2)第2の現像液によって前記乾燥塗膜を現像する第2の現像部、
を有し、
前記第1の現像液及び前記第2の現像液のそれぞれが、水及び/又は有機溶媒を含み、
前記第2の現像液に対する前記粒子成分の溶解度が、前記第1の現像液に対する前記粒子成分の溶解度よりも高い、金属配線製造システム。 - 前記粒子成分が、銅粒子及び/又は酸化銅粒子である、請求項29に記載の金属配線製造システム。
- 前記第2の現像液に対する前記粒子成分の溶解度の値が0.1mg/L以上10000mg/L以下である、請求項30に記載の金属配線製造システム。
- 基材の表面上に、金属粒子及び/又は金属酸化物粒子である粒子成分を含む分散体を塗布して分散体層を形成する塗布機構と、
前記分散体層を乾燥させて前記基材と前記基材上に配置された乾燥塗膜とを有する乾燥塗膜付構造体を形成する乾燥機構と、
前記乾燥塗膜にレーザ光を照射して金属配線を形成するレーザ光照射機構と、
前記乾燥塗膜の前記金属配線以外の領域を現像液で現像除去する現像機構と、
を備える金属配線製造システムであって、
前記現像機構が、
(1)第1の現像液によって前記乾燥塗膜を現像する第1の現像部、及び
(2)第2の現像液によって前記乾燥塗膜を現像する第2の現像部、
を有し、
前記第1の現像液及び前記第2の現像液のそれぞれが、水及び/又は有機溶媒を含み、
前記粒子成分が、銅粒子及び/又は酸化銅粒子であり、
前記第2の現像液に対する前記粒子成分の溶解度の値が0.1mg/L以上10000mg/L以下である、金属配線製造システム。 - 前記有機溶媒が、アルコール系溶媒である、請求項25~32のいずれか一項に記載の金属配線製造システム。
- 前記第1の現像液及び/又は前記第2の現像液が、0.1質量%以上20質量%以下の分散剤(A)を含む、請求項25~33のいずれか一項に記載の金属配線製造システム。
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