JP7670959B2 - 事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法、評価データ予測方法、事前学習モデルを利用して生成されたターゲットモデルを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体並びに事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法のプログラム及び評価データ予測方法のプログラム - Google Patents

事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法、評価データ予測方法、事前学習モデルを利用して生成されたターゲットモデルを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体並びに事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法のプログラム及び評価データ予測方法のプログラム Download PDF

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Description

本発明は、事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法、モデル生成方法により生成されたターゲットモデルを用いた評価データ予測方法、事前学習モデルを利用して生成されたターゲットモデルを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体並びに事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法のプログラム及び評価データ予測方法のプログラムに関する。
タイヤの設計開発の効率化のため、機械学習を活用したタイヤ特性予測が行われている。
特開2021-22276号公報
機械学習を活用したタイヤ特性予測においては、タイヤの仕様データとタイヤの性能などに関する評価データを含む学習用入力データセットを複数用意する。そして、複数の学習用データセットを用いてターゲットモデルに機械学習をさせることによりターゲットモデルを生成する。その上で、予測対象となるタイヤに関する予測対象仕様データに対応する予測対象評価データをターゲットモデルを利用して予測する。
特に、ターゲットモデルを用いて予測対象仕様データに対応した予測対象評価データを精度よく予測するためには、ターゲットモデルが予測対象仕様データを含む範囲の学習用入力データセットを用いて学習されている必要がある。
ここで、学習用の現実入力データセットに含まれる現実仕様データとして、実在するタイヤの現実仕様データを用い、現実入力データに含まれる現実評価データとして実在するタイヤの実測した現実評価データを用いることにすると、上記の条件を満たした上で予測対象評価データを予測することができる予測対象仕様データの範囲が限られてしまう。
また、その範囲を広げるためには、通常ならば、広げる領域に対応する新たな現実仕様データに基づいたタイヤを実際に作成し、それについての現実評価データを実際に測定する必要がある。この場合、新たな現実仕様データに基づいたタイヤを実際に作成するためには、時間的にも金銭的にもコストがかかる新規な金型を改めて作成する必要が生じる。
特許文献1には、複数の説明変数の値を入力することにより特徴量に関する値を精度高く予測する予測モジュールを、実験データとシミュレーションデータを含むオリジナルデータセットから効率よく作成するためのデータ処理方法が開示されている。しかし、特許文献1のデータ処理方法は、上記の課題を解決することができない。
そこで、本発明は、学習用の現実データセットに含まれる現実仕様データによりカバーできない領域にある予測対象仕様データに対応する予測対象評価データを精度よく予測することを可能にする事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法、評価データ予測方法、事前学習モデルを利用して生成されたターゲットモデルを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体並びに事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法のプログラム及び評価データ予測方法のプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、
現実仕様データ(X)及び前記現実仕様データ(X)に対応した現実評価データ(Y)を含む、複数の現実データセット(X,Y)を用意するステップと、
前記複数の現実データセット(X,Y)に含まれる何れかの現実データセット内の現実仕様データ(X)に対してコンピュータ処理を適用することにより仕様変更を適用して仮想仕様データを生成し、前記仮想仕様データに対してコンピュータ処理を適用することにより前記仮想仕様データに対応する仮想評価データを生成することを繰り返すことにより、各々が前記仮想仕様データ及びこれに対応する仮想評価データを含む複数の仮想データセットを生成する仮想データセット生成ステップと、
前記複数の仮想データセット(X’,Y’)の各々を学習用入力データセットとして用いて初期事前学習モデル(M1)に機械学習をさせることにより事前学習モデル(M1’)を生成する事前学習モデル生成ステップステップと、
前記事前学習モデル(M1’)を利用して、且つ、少なくとも前記複数の現実データセット(X,Y)の各々を学習用入力データセットとして用いて初期ターゲットモデル(M2)に機械学習をさせることによりターゲットモデル(M2’)を生成するターゲットモデル生成ステップと、
を有する事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法が提供される。
また、本発明によれば、上記の事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法により生成された前記ターゲットモデルを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体が提供される。
更に、本発明によれば、上記の事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法により生成された前記ターゲットモデルを用いて予測対象仕様データに対応する評価データを予測する評価データ予測方法が提供される。
更に、本発明によれば、上記の事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
更に、本発明によれば、上記の評価データ予測方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
本発明によれば、学習用の現実データセットに含まれる現実仕様データによりカバーできない領域にある予測対象仕様データに対応する予測対象評価データを精度よく予測することを可能にするターゲットモデルを生成することが可能になる。
本発明の実施の形態によるターゲットモデル生成方法及び予測対象評価データ予測方法を含む方法を説明するためのフローチャートである。 図1に示す複数の仮想データセットの生成のステップの第1の態様の詳細を説明するためのフローチャートである。 図1に示す複数の仮想データセットの生成のステップの第2の態様の詳細を説明するためのフローチャートである。 図1に示すターゲットモデル生成のステップの第1の態様の詳細を説明するための概念図である。 図1に示すターゲットモデル生成のステップの第2の態様の詳細を説明するための概念図(1/2)である。 図1に示すターゲットモデル生成のステップの第2の態様の詳細を説明するための概念図(2/2)である。 発明の実施の形態によるターゲットモデル生成方法を実行するためのターゲットモデル生成装置及び予測対象評価データ予測方法を実行するための評価データ予測装置並びにこれらの入出力データを示すブロック図である。 本発明の実施の形態によるターゲットモデル生成方法及び予測対象評価データ予測方法を実行するためのコンピュータの構成を示すブロック図である。 図8に示す記録媒体に設けられた各記憶部に格納されるデータを示す図である。 図1に示す仕様変更のステップにおいて変更されるタイヤの仕様を説明するための図である。 図3に示す仮想仕様データ修正のステップを説明するための図である。(a)は、仮想仕様データの元になるタイヤのベースモデルの形状を示し、(b)は、仮想仕様データに対応するタイヤの形状を示し、(c)は、修正後の仮想仕様データに対応するタイヤの形状を示す。 (a)は、本発明の実施の形態によるターゲットモデル生成方法及び予測対象評価データ予測方法により予測された評価対象評価データの予測値の精度を説明するためのグラフであり、(b)は、本発明の実施の形態によるターゲットモデル生成方法及び予測対象評価データ予測方法により予測された評価対象評価データの予測値の精度を説明するための比較表である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態によるターゲットモデル生成方法及び予測対象評価データ予測方法を説明するためのフローチャートである。
図1を参照すると、まず、複数の現実データセット(X,Y)を用意する(ステップS201)。ここで、Xは、現実仕様データ、Yは、現実評価データ、Wは、現実評価条件データである。
次に、複数の仮想データセット(X’,Y’)を生成する(ステップS203)。ここで、X’は、仮想仕様データ、Y’は、仮想評価データである。
次に、複数の現実データセット(X,Y)及び複数の仮想データセット(X’,Y’)に基づいてターゲットモデルM2’を生成する(ステップS205)。
次に、ターゲットモデルM2’を用いて、予測対象の予測対象仕様データ(XX)について予測対象評価データ(YY)を予測する(ステップS207)。
図2は、図1に示す複数の仮想データセット(X’,Y’)を生成するステップ(ステップS203)の1態様の詳細を示すためのフローチャートである。
図2を参照すると、まず、ステップS201で用意した複数の現実データセット(X,Y)から1つの現実データセット(X,Y)に含まれる現実データ(X)を選択する(ステップS301)。
次に、仕様変更の内容を決定する(ステップS303)。
次に、ステップS301で選択した現実データ(X)に対して、ステップS303で決定した仕様変更を適用することにより、仮想仕様データ(X’)を生成する(ステップS305)。
次に、ステップS305で生成した仮想仕様データ(X’)に対応する仮想評価データ(Y’)を生成する(ステップS307)。
次に、ステップS305で生成した仮想仕様データ(X’)とステップS307で生成した仮想評価データ(Y’)を含む仮想データセット(X’,Y’)を記録媒体に保存する(ステップS309)。
次に、更に、仮想データセットを追加するならば(ステップS311でYES)、ステップS301からステップS309までの処理を繰り返す。
この処理を続け、ステップS301からステップS309までの処理を所定数繰り返すことにより、所定数の仮想データセット(X’,Y’)を生成する。
繰り返しで仕様変更が適用される現実仕様データ(Xi)は、繰り返し毎に異なり、又は、少なくとも一部の繰り返しについて繰り返し間で共通である。
また、各繰り返しで現実データに適用する仕様変更は、繰り返し毎に異なり、又は、少なくとも一部の繰り返しについて繰り返し間で共通である。
図3は、図1に示す複数の仮想データセット(X’,Y’)を生成するステップ(ステップS203)の他の1態様の詳細を示すためのフローチャートである。
図2に示す一態様と比較して、図3示す他の一態様は、仮想仕様データ(X’)を生成するステップ(S305)の後に、仮想仕様データ(X’)を修正するステップ(ステップS313)が追加されている点が異なる。
図3を参照すると、まず、ステップS201で用意した複数の現実データセット(X,Y)から1つの現実データセット(X,Y)に含まれる現実データ(X)を選択する(ステップS301)。
次に、仕様変更の内容を決定する(ステップS303)。
次に、ステップS301で選択した現実データ(X)に対して、ステップS303で決定した仕様変更を適用することにより、仮想仕様データ(X’)を生成する(ステップS305)。
次に、ステップS305で生成した仮想仕様データ(X’)を修正する(ステップS313)。
次に、ステップS313で修正した仮想仕様データ(X’)に対応する仮想評価データ(Y’)を生成する(ステップS307)。
次に、ステップS313で修正した仮想仕様データ(X’)とステップS307で生成した仮想評価データ(Y’)を含む仮想データセット(X’,Y’)を記録媒体に保存する(ステップS309)。
次に、更に、仮想データセットを追加するならば(ステップS311でYES)、ステップS301からステップS309までの処理を繰り返す。
この処理を続け、ステップS301からステップS309までの処理を所定数繰り返すことにより、所定数の仮想データセット(X’,Y’)を生成する。
図4は、図1に示すターゲットモデルM2’を生成するステップ(ステップS205)の第1の態様の内容を説明するための概念図である。
ターゲットモデルM2’を生成するためには、仮想データセット(X’,Y’)を用いて事前学習モデルM1’を予め作成しておく。
そして、これに基づいて、ターゲットモデルM2’を生成する。具体的には、事前学習モデルM1’の少なくとも一部をターゲットモデルM2にコピーし、それから、ターゲットモデルM2に機械学習をさせることにより、ターゲットモデルM2’を生成する。
図4を参照すると、複数の仮想データセット(X’,Y’)の各々を学習用入力データセットとして初期事前学習モデルM1に機械学習をさせることにより、事前学習モデルM1’を取得する(ステップS231)。
次に、事前学習モデルM1’の少なくとも一部を初期ターゲットモデルM2にコピーする(ステップS233)。
ここで、事前学習モデル及びターゲットモデルは、例えば、ニューラルネットワークを利用したものである。また、ステップS233では、事前学習モデルM1’の中間層を初期ターゲットモデルM2にコピーする。特に、事前学習モデルM1’の最終層である識別層以外の層を初期ターゲットモデルM2にコピーしてもよい。
次に、複数の現実データセット(X,Y)の各々を学習用入力データセットとして初期ターゲットモデルM2に機械学習をさせることにより、ターゲットモデルM2’を取得する(ステップS235)。
図5及び図6は、図1に示すターゲットモデルM2’を生成するステップ(ステップS205)の第2の態様の内容を説明するための概念図である。
ターゲットモデルM2’を生成するためには、仮想データセット(X’,Y’)を用いて事前学習モデルM1’を予め作成しておく。
そして、事前学習モデルM1’を用いて、現実仕様データ(X)に対応した追加現実評価データ(Y2)を生成し、これらを合わせて、追加現実データセット(X,Y2)にしておく。
更に、現実データセット(X,Y)と追加現実データセット(X,Y2)を用いてターゲットモデルM2に機械学習をさせることによりターゲットモデルM2’を生成する。
まず、図5を参照すると、複数の仮想データセット(X’,Y’)の各々を学習用入力データセットとして初期事前学習モデルM1に機械学習をさせることにより、事前学習モデルM1’を取得する(ステップS241)。
次に、事前学習モデルM1’を用いて、各データセット(X,Y)に含まれる現実仕様データ(X)に対応する評価データを追加現実評価データ(Y2)として取得することを、複数のデータセット(X,Y)について繰り返すことにより、複数の追加現実評価データ(Y2)を取得する(ステップS243)。
そして、各現実仕様データ(X)とこれに対応する追加現実評価データ(Y2)を含んだ追加現実データセット(X,Y2)を作成して保存する。これにより複数の追加現実データセット(X,Y2)が保存されることになる。
次に、図6を参照すると、複数の現実データセット(X,Y)と複数の追加現実データセット(X,Y2)に基づいて、複数のターゲットモデル学習用入力データセット(X,Y3)を生成する(ステップS251)。ここで、例えば、下式:
Y3=a1×Y+(1-a1)×Y2
により、Y3を算出する。
次に、複数のターゲットモデル学習用入力データセット(X,Y3)の各々を学習用入力データセットとして初期ターゲットモデルM2に機械学習をさせることにより、ターゲットモデルM2’を取得する(ステップS253)。
なお、複数の現実データ(X,Y)と複数の追加現実データセット(X,Y2)を直接的に学習用データセットとして用いてもよい。
機械学習の手法は、ニューラルネットワークやランダムフォレストなどがあり、特に限定されない。また、事前学習モデルとターゲットモデルで異なる手法を用いても良い。
図7は、本発明の実施の形態によるターゲットモデル生成方法を実行するためのターゲットモデル生成装置及び予測対象評価データ予測方法を実行するための評価データ予測装置並びにこれらの入出力データを示すブロック図である。
図7を参照すると、ターゲットモデル生成装置501は、複数の現実データセット(X,Y)を入力し、複数の仮想データセット(X‘,Y’)を生成する。そして、複数の現実データセット(X,Y)と複数の仮想データセット(X’,Y’)により、事前学習モデルM1(M1‘)を用いて、ターゲットモデルM2(M2’)を生成する。
評価データ予測装置503は、ターゲットモデルM2‘を用いて、予測対象仕様データXXに対応する予測対象評価データYYを生成する。
図8は、本発明の実施の形態によるターゲットモデル生成方法及び予測対象評価データ予測方法を実行するためのコンピュータの構成を示すブロック図である。
コンピュータは、相互にバスにより接続されたCPU701、メインメモリ703、ユーザインターフェース705、外部インターフェース707及び記録媒体709を含む。
記録媒体709には、現実データセット(X,Y)記憶部709a、仮想データセット(X’,Y’)記憶部709b、モデル記憶部709c、予測対象仕様データ(XX)記憶部709d、予測対象評価データ(YY)記憶部709e、ターゲットモデル生成装置用プログラム記憶部709f及び評価データ予測装置用プログラム記憶部709gが設けられる。
CPU701が、ターゲットモデル生成装置用プログラム記憶部709fに格納されているプログラムを実行することによりCPU701には、ターゲットモデル生成装置501Bが構築される。
CPU701が、評価プログラム予測装置用プログラム記憶部709gに格納されているプログラムを実行することによりCPU701には、評価データ予測装置503Bが構築される。
図9は、図8に示す記録媒体709に設けられた各記憶部に格納されるデータを示す図である。
図9を参照すると、現実データセット(X,Y)記憶部709aには、複数の現実データセット(X,Y)が格納される。
仮想データセット(X’,Y’)記憶部709bには、複数の仮想データセット(X’,Y’)が格納される。
モデル記憶部709cには、事前学習モデルM1(M1’)及びターゲットモデルM2(M2’)が格納される。
予測対象仕様データ(XX)記憶部709dには、予測対象仕様データXXが格納される。
予測対象評価データ(YY)記憶部709eには、予測対象評価データ(YY)が格納される。
ターゲットモデル生成装置用プログラム記憶部709fには、ターゲットモデル生成装置用プログラム709fpが格納される。
評価データ予測装置用プログラム記憶部709gには、評価データ予測装置用プログラム709gpが格納される。
次に、上記の方法を車両用タイヤに適用した場合の一例を説明する。
タイヤの仕様は、例えば、図10に示すタイヤの断面形状における各部DA、DB、DC、RA、RB、RC、RD、WA、WB、LAの寸法の数値のセットを含む仕様データにより表される。
仕様変更の内容は、例えば、タイヤの幅を広げるような仕様変更であれば、LA、RA、WA、WBを広げることである。また、例えば、タイヤの径をひろげるような仕様変更であれば、DA、DB、DCを広げることである。
また、仕様変更の内容は、タイヤの構造の変更、タイヤの材料の変更であってもよい。
評価データは、インフレート時の寸法、接地特性、バネ特性、転がり抵抗、摩耗特性、耐久性などである。
評価条件データは、空気圧、荷重、速度、リムサイズなどである。
仮想評価データ(Y’)を生成するためには、上記のようにタイヤの断面形状における各部の寸法の数値のセットを含む仕様データに基づいて特性計算モデル(例えば、有限要素法で用いるモデル、サロゲートモデル)におけるタイヤの形状をコンピュータにより生成する。そして、特性計算モデルに基づいて有限要素法、又は、サロゲートモデリングにより仮想評価データ(Y’)を生成する。
図11を参照して、タイヤについて、現実仕様データから仮想仕様データを生成し、それから、仮想仕様データを修正する場合の例を説明する。
図11(a)は、現実仕様データに対応するタイヤの断面形状261を示す。
図11(b)は、断面形状261に対して仕様変更を適用することにより生成した仮想仕様データに対応するタイヤの断面形状263を示す。断面形状263においては、トレッド部とサイドウォール部との境界付近に逆R部が存在する。
図11(c)は、断面形状263に対して逆R部を削除するための形状修正を適用することにより生成したタイヤの断面形状265を示す。断面形状265に対応する仮想仕様データにより断面形状263に対応する仮想仕様データを置き換える。
この例に限らず、例えば、仕様データの変更により金型プロファイル変更すると、付随して内部構造も変更される。このとき、カーカスやベルトの形状が意図せず湾曲したり、設計標準外の寸法となることがあり、設計上好ましくない。そこで、上記変更後にカーカスやベルト形状の修正を行うことで、設計指針に沿ったタイヤ仕様データが得られる。
仕様データは、タイヤの断面形状に関するものには限られない。例えば、タイヤを製造するために利用する金型の形状に関するものであってもよい。金型の形状は、タイヤの外表面の形状に対応する。金型の形状を変更したならば、金型の形状に依存したり付随する部分の形状も変更してもよい。
変更後のタイヤの断面形状に対応するタイヤの仕様データを求めるときには、タイヤモデルに適合したものにする。
金型形状の変更では、金型プロファイル上のラインを複数領域に区分し、変更後の形状に対して、区分されたラインをそれぞれ拡大・縮小することでタイヤモデルを作成する。
つまり、有限要素法により構成されるタイヤモデルで、ベースモデルのプロファイル上の要素・節点を変更後のプロファイルに均等に投影して新たなタイヤモデルを作成した場合、内部構造が不自然な形状となることがあるという課題をこれにより解決することができる。つまり、複数領域に区分して、領域毎に要素・節点を投影してタイヤモデルを作成することで、上記の不都合を解決できる。
形状変更を実施後、補強材の形状または寸法を設計標準や設計指針に合うように修正してもよい。
これにより、設計指針に沿った仮想データを得ることができる。
図12(a)は、タイヤについて予測対象仕様データに対応する予測対象評価データ(予測値)を予測する場合の予測値を、従来の方法と本実施形態による方法との間で比較するためのグラフである。図12(b)は、タイヤについて予測対象仕様データに対応する予測対象評価データ(予測値)を予測する場合の予測値を、従来の方法と本実施形態による方法との間で比較するための表である。
図12(a)に示すグラフにおいて、横軸は実測値に対応し、縦軸は予測値に対応する。〇で示す点は、従来の方法による点であり、▽で示す点は、本実施形態による方法による点である。
図12(b)は、従来の方法と本実施形態による方法との間で、R2、MAE、MSEを比較するための表である。ここで、R2は、決定係数であり、MAEは、平均絶対誤差(Mean Absolute Error)である、MSEは、平均二乗誤差(Mean Square Error)である。R2は、大きいほうが優れていることを示し、MAE、MSEは小さいほうが優れていることを示す。数値を比較することにより、R2、MAE及びMSEの何れについても従来の方法よりも本実施形態による方法のほうが優れていることがわかる。
本実施形態により、仮想仕様データ(X’)及び仮想評価データ(Y’)を含む仮想データセット(X’,Y’)をコンピュータを利用することにより生成することができる。
本実施形態によるターゲットモデル生成方法及び評価データ予測方法をタイヤに適用することにより、追加仕様データに対応した新たな金型の作成、その金型を用いた新たなタイヤの作成、そのタイヤの評価データの測定が不要になる。
特に、新たな金型の作成(または、金型形状変更)については時間的・金銭的コストが大きく、新たな現実仕様データに対応したタイヤを大量に追加するのは困難であるため、新たな現実仕様データに置き換わる仮想仕様データ及びこれに対応する仮想評価データを含む仮想データセット生成の効果は大きい。
本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の種々の形で実施することができる。そのため、前述した各実施形態は単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるべきではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文にはなんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更はすべて本発明の範囲内のものである。
M1 初期事前学習モデル
M1’ 事前学習モデル
M2 初期ターゲットモデル
M2’ ターゲットモデル
X 現実仕様データ
Y 現実評価データ
(X,Y) 現実データセット
X’ 仮想仕様データ
Y’ 仮想評価データ
(X’,Y’) 仮想データセット
XX 予測対象仕様データ
YY 予測対象評価データ
(XX,YY) 予測対象データセット

Claims (12)

  1. 現実仕様データ(X)及び前記現実仕様データ(X)に対応した現実評価データ(Y)を含む、複数の現実データセット(X,Y)を用意するステップと、
    前記複数の現実データセット(X,Y)に含まれる何れかの現実データセット内の現実仕様データ(X)に対してコンピュータ処理を適用することにより仕様変更を適用して仮想仕様データを生成し、前記仮想仕様データに対してコンピュータ処理を適用することにより前記仮想仕様データに対応する仮想評価データを生成することを繰り返すことにより、各々が前記仮想仕様データ及びこれに対応する仮想評価データを含む複数の仮想データセットを生成する仮想データセット生成ステップと、
    前記複数の仮想データセット(X’,Y’)の各々を学習用入力データセットとして用いて初期事前学習モデル(M1)に機械学習をさせることにより事前学習モデル(M1’)を生成する事前学習モデル生成ステップと、
    前記事前学習モデル(M1’)を利用して、且つ、少なくとも前記複数の現実データセット(X,Y)の各々を学習用入力データセットとして用いて初期ターゲットモデル(M2)に機械学習をさせることによりターゲットモデル(M2’)を生成するターゲットモデル生成ステップと、
    を有する事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法。
  2. 仮想仕様データセット生成ステップでは、前記複数の現実データセット(X,Y)から選択された1の現実データセット(X,Y)内の現実仕様データ(X)に含まれる複数の数値のうちの少なくとも一部を変更することにより前記仮想仕様データ(X’)を生成する、
    請求項1に記載の事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法。
  3. 前記仮想データセット生成ステップにおける各繰り返しで仕様変更が適用される現実仕様データ(Xi)は、繰り返し毎に異なり、又は、少なくとも一部の繰り返しについて繰り返し間で共通である、
    請求項2に記載の事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法。
  4. 前記仮想データセット生成ステップにおける各繰り返しで現実データに適用する仕様変更は、繰り返し毎に異なり、又は、少なくとも一部の繰り返しについて繰り返し間で共通である、
    請求項2又は3に記載の事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法。
  5. 前記事前学習モデル(M1’)の少なくとも一部を初期ターゲットモデル(M2)に複写するステップ、
    を更に有する、
    請求項1から4の何れか1項に記載の事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法。
  6. 前記事前学習モデル(M1’)を用いて、複数の現実仕様データ(X)に各々対応する複数の追加現実評価データ(Y2)を取得するステップと、
    複数の現実仕様データ(X)の各々について、対応する追加現実評価データ(Y2)を合わせることにより複数の追加現実データセット(X,Y2)を構築するステップと、
    を更に有し、
    前記ターゲットモデル生成ステップでは、前記複数の現実データセット(X,Y)に前記複数の追加現実データセット(X,Y2)を追加した複数のターゲットモデル学習用入力データセットの各々を用いて初期ターゲットモデル(M2)に機械学習をさせる、
    請求項1から4の何れか1項に記載の事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法。
  7. 前記仮想データセット生成ステップでは、
    各々の前記仮想仕様データ(X’)に対応する前記仮想評価データ(Y’)を、有限要素法を用いて算出する、
    請求項1から6の何れか1項に記載の事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法。
  8. 前記現実データセット及び前記仮想データセットは、タイヤに関するものである、
    請求項1から7の何れか1項に記載の事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法。
  9. 前記現実仕様データ(X)及び前記仮想仕様データは、前記タイヤの断面形状に関する複数の数値を含む
    請求項8に記載の事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法。
  10. 前記仕様変更とは、前記タイヤの断面形状の変更である、
    請求項9に記載の事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法。
  11. 前記仕様変更により前記仮想仕様データを生成したならば、前記仮想仕様データに対応する前記タイヤの断面形状を修正し、修正後の前記タイヤの断面形状が対応するように前記仮想仕様データを修正し、その後に、前記仮想仕様データに対してコンピュータ処理を適用することにより前記仮想仕様データに対応する前記仮想評価データを生成する、
    請求項10に記載の事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法。
  12. 請求項1から11の何れか1項に記載の事前学習モデルを利用したターゲットモデル生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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