以下に、本開示に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。また、以下の実施例では、図面において同一構成に同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、複数の図面には、模式図が含まれ、異なる図間において、各部材における、縦、横、高さ等の寸法比は、必ずしも一致しない。また、以下で説明される構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素であり、必須の構成要素ではない。また、本明細書で、「略」という文言を用いた場合、「大雑把に言って」という文言と同じ意味合いで用いており、「略~」という要件は、人がだいたい~のように見えれば満たされる。例を挙げれば、略円形という要件は、人がだいたい円形に見えれば満たされる。
図1は、本開示の一実施形態に係る遠隔情報収集システム1の概略構成図である。図1に示すように、遠隔情報収集システム1は、複数の設備情報送信装置20、及びサーバ(データサーバ)50を備える。各設備情報送信装置20は、施設5、例えば、オフィスビル、マンション、店舗(例えば、コンビニエンスストアの店舗、携帯電話会社の店舗等)、住宅、病院、美術館等に設置される。各設備情報送信装置20は、それが設置された施設5に配置されると共に遠隔情報収集システム1に含まれる1以上の電気設備10の動作管理等を行うホストコンピュータやゲートウェイでもよい。
各設備情報送信装置20は、施設5で電気設備10と接続され、電気設備10から収集したその電気設備10に関する設備情報を、ネットワークを経由して順次所定のサーバ50に送信する。より客観的に表現すると、設備情報送信装置20は、1以上の電気設備10から電気設備10に関する設備情報を有線及び無線のうちの少なくとも一方を介して所定間隔毎に取得し、設備情報から構成した送信設備情報を有線及び無線のうちの少なくとも一方を介して順次サーバ50に送信する。設備情報は、プロセス情報のみで構成されてもよく、プロセス情報を含んでもよい。そして、設備情報送信装置20は、プロセス情報を含むプロセスデータを対応するサーバ50に送信してもよい。
ここで、プロセスデータは、電気設備における状態及び設定値のうちの少なくとも一方の情報を含むデータであり、例えば、電気設備固有の識別子や生成日付情報等を含んでもよい。例えば、照明装置(照明器具)の状態を定期的に取得する場合のプロセスデータは、点灯状態、調光レベル、調色レベルを示す値、若しくは識別子を含んでもよい。また、スイッチやコントローラにより、予め設定された調整値へと変更された場合のプロセスデータは、設定パターンを示す識別子を含んでもよい。
図1に示すように、複数の電気設備10は、誘導灯12、自動火災報知機14、防排煙設備15等、法令により設置が義務付けられている電気設備を含んでもよい。また、複数の電気設備10は、照明器具11、空調設備13、分電盤(図示せず)等の一般的な電気設備を含んでもよい。また、サーバ50は、設備情報送信装置20から送信された設備情報を受信して保持する。サーバ50が保持した設備情報は、例えば各施設5における電気設備10の一括管理に利用される。
図2は、設備情報送信装置20に関する情報のやり取りを説明するブロック図である。図2に示すように、設備情報送信装置20が管理するN(Nは、如何なる自然数でもよく、1でもよい)個の第1~第N電気設備10の夫々は、その設備情報を定期的(所定間隔毎)に設備情報送信装置20に送信する。
設備情報送信装置20は、制御装置25、受信部30、及び送信部35を備える。制御装置25は、コンピュータ、例えば、マイクロコンピュータによって好適に構成され、制御部26と、記憶部28を有する。制御部26は、送信情報構成部26a、ステータス情報更新部26b、高優先度情報選択部26c、新情報選択部26d、及びネットワーク通信部26eを含む。制御部26、すなわち、プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)を含む。また、記憶部28は、ハードディスクドライブ(HDD)や、半導体メモリで構成され、半導体メモリは、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリや、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリで構成される。記憶部28は、一つのみの記憶媒体で構成されてもよく、複数の異なる記憶媒体で構成されてもよい。CPUは、記憶部28に予め記憶されたプログラム等を読み出して実行する。また、不揮発性メモリは、制御プロラムや所定の閾値等を予め記憶する。また、揮発性メモリは、読み出したプログラムや処理データを一時的に記憶する。記憶部28には、送信情報構成部26a、ステータス情報更新部26b、高優先度情報選択部26c、新情報選択部26d、及びネットワーク通信部26eの動作を規定する制御プログラムが格納されている。
受信部30は、有線の信号を伝送するケーブルが接続される受信ポートや、無線信号を受信する受信アンテナで構成され、各電気設備10から設備情報を受信する。より詳しくは、受信部30は、例えば、アナログ信号の入出力を行うポート、シリアル通信ポート、イーサネット(登録商標)アダプタ、又は無線通信モジュール等の通信インターフェースにより構成される。
設備情報送信装置20と、各電気設備10とは、如何なる通信手段で情報の伝達を行ってもよい。例えば、設備情報送信装置20と各電気設備10との通信は、アナログ信号を伝達する電線、シリアル通信を行うための信号線又は回線、及びイーサネット(登録商標)でデータ列等の信号の伝送に用いるケーブルのうちの少なくとも1つを用いて行ってもよい。また、設備情報送信装置20と各電気設備10との通信は、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、及びLPWA(Low Power Wide Area)等の規格に従う無線信号で行ってもよい。
受信部30で受信された設備情報は、送信情報構成部26a、ステータス情報更新部26b、高優先度情報選択部26c、及び新情報選択部26dの動作によって加工されて、送信設備情報となる。送信情報構成部26a、ステータス情報更新部26b、高優先度情報選択部26c、及び新情報選択部26dの動作は、図3以下の図を用いて後で詳細に説明する。
送信設備情報は、ネットワーク通信部26eによる動作によりネットワークを経由してサーバ50に送信される。送信部35は、有線の信号を伝送するケーブルが接続される送信ポートや、無線信号を送信する送信アンテナで構成される。より詳しくは、ネットワーク通信部26eは、サーバ50とのネットワーク通信を確立し、送信情報構成部26aから受取った送信設備情報をサーバ50に送信するよう構成される。ネットワーク通信部26eは、例えば、イーサネット(登録商標)アダプタ、Wi-Fi(登録商標)、LPWAをサポートする無線通信モジュール等で構成されてもよく、複数のインターフェースを有してもよい。
設備情報送信装置20とサーバ50との間のネットワークは、イーサネット(登録商標)のような有線、又はモバイル通信回線のような無線で接続されてもよい。また、設備情報送信装置20とサーバ50との間のネットワークは、インターネットのような共用の通信回線でもよいし、専用回線でもよい。
次に、本開示の目的、及びそれを実現する動作について説明する。図3は、ネットワーク障害で起こり得る状況、及びそのような障害が生じたときに本開示の技術が実行する動作の概要について説明する図である。
図3(a)を参照して、ネットワーク障害が発生するまでの期間T1においては、所定のデータ量を有する設備情報55が、電気設備10(図3では図示せず)から所定時間毎に設備情報送信装置20に送信される。ここで、図3においては、1回の送信で送られる設備情報55を、1つの長方形で示している。ネットワーク障害が発生するまでの期間T1においては、設備情報送信装置20が受信した所定のデータ量の設備情報55がそのままサーバ50に送信されるため、設備情報55が設備情報送信装置20に蓄積されることがない。
他方、ネットワーク障害が時刻t1で発生して、期間T2の間継続したとする。その場合、設備情報送信装置20が、電気設備10から所定間隔毎に受信する設備情報55をサーバ50に送信できなくなるため、期間T2の長さに比例して大きくなるデータ量の設備情報55が、期間T2の間に設備情報送信装置20に蓄積される。図3に示す例では、期間T2の間に、4回の送信分の設備情報55が設備情報送信装置20に蓄積されている。
その後、ネットワークが時刻t2に復旧したとする。このとき、設備情報送信装置20が、仮に設備情報送信装置20に蓄積された全ての設備情報55を瞬時にサーバ50に送信すると、通信トラフィックが短い期間で急激に増加して、ネットワーク上で通信されるデータ欠損が生じ易くなるだけでなく、データを受信するサーバ50の処理負荷も増加して、サーバーダウンが生じる恐れがある。
これらの問題が生じないように、本開示の技術では、そのような状況になった場合、設備情報送信装置20が、蓄積された全ての設備情報55から所定のデータ量以下である送信設備情報を構成し、更に、構成した送信設備情報を順次サーバ50に送信する。詳しくは、図3に示す例では、図3(b)に示すように、2回の送信分の設備情報55を1回で送信する送信設備情報56として構成し、送れなかった設備情報55を次以降の送信で送信する。例えば、時刻t4では、一つ前の送信タイミングの時刻t3で送信できなかった3回の送信分の設備情報55と時刻t4に電気設備10から受けた1回分の設備情報55の合計4回分の設備情報55から2回の送信分の設備情報55で構成される送信設備情報56をサーバ50に送信する。
また、時刻t4の次の送信タイミングである時刻t5では、時刻t4で送信できなかった2回の送信分の設備情報55と時刻t5に電気設備10から受けた1回分の設備情報55の合計3回分の設備情報55から2回の送信分の設備情報55で構成される送信設備情報56をサーバ50に送信する。このように、設備情報送信装置20の記憶部28に蓄積されている設備情報55が、各送信タイミングで1回分の設備情報55だけ減少する。そして、図3(b)に示す例では、復旧した後の最初の送信タイミングの時刻t3から4回後の送信タイミングの時刻t7で、蓄積されている設備情報55が存在しなくなり、正常な状態に復旧できる。
このように、本開示の技術では、蓄積された全ての設備情報55から所定のデータ量以下である送信設備情報56を構成して、構成した送信設備情報を順次サーバ50に送信する。したがって、通信トラフィックの短い期間での急激な増加を防止でき、データ欠損やサーバーダウンを防止しながら、蓄積した設備情報55を確実にサーバ50に送信できる。
次に、送信情報構成部26a、ステータス情報更新部26b、高優先度情報選択部26c、及び新情報選択部26dの動作を詳細に説明する。設備情報送信装置20の記憶部28で保持できるデータ容量は有限である。したがって、ネットワーク障害が震災等で長時間継続した場合、設備情報送信装置20の記憶部28のデータ容量が一杯となって、設備情報送信装置20が保持している設備情報55の選択を行う必要に迫られる。
高優先度情報選択部26cや新情報選択部26dは、そのような状況で動作する。詳しくは、設備情報55は、サーバ50へ送信する優先度を表す送信優先度情報を含んでいてもよい。ここで、送信優先度情報は、電気設備10の種類により自動的に設定されるものでもよく、又は人が設定したものでもよい。例えば、設備情報55が、対応する電気設備10を他の電気設備10に対して識別できる識別情報を含んでいる場合、その識別信号で、複数の電気設備10のうちから、誘導灯12、自動火災報知設備14、防排煙設備15を特定できる場合がある。そのような場合において、災害が発生したときに、それらの防災に直結する電気設備12,14,15が、すぐさま正常に稼働可能であるか否かを把握できると好ましい。
そのような場合、それらの防災に直結する電気設備12,14,15の識別情報は、送信優先度情報になり得る。識別信号は、対応する電気設備を他の電気設備に対して識別できる情報であれば、如何なる情報でもよく、例えば、MACアドレス(Media Access Control address)、バーコード情報、RF(radio frequency)タグ、又は品番の情報、IPアドレス、製造ナンバー等で構成されることができる。
高優先度情報選択部26cは、送信優先度の高い設備情報55を記憶部28に保持するように動作する。詳しくは、高優先度情報選択部26cは、設備情報55が設備情報送信装置20の記憶部28の容量を超える場合、新たに受信した設備情報55の送信優先度情報と、記憶部28に保持している設備情報の送信優先度情報とを比較する。そして、新たに受信した設備情報55の送信優先度が記憶部28に保持している設備情報55の送信優先度情報以上である場合は、記憶部28で保持している送信優先度が低い設備情報55を削除し、新たに受信した送信優先度が高い設備情報55を記憶部28に格納する制御を実行する。
また、設備情報55は、同一の電気設備10に関して設備情報55が電気設備10から送信された日時の先後を特定できる日時情報を含んでもよい。この場合、新情報選択部26dは、新たに受信した設備情報55によって設備情報55が所定の量を超える場合に、設備情報55の日時情報を参照し、日時情報が古い設備情報55を削除し、新たに受信した設備情報55を保持する。
ステータス情報更新部26bは、正常にサーバ50に送信された設備情報55を特定できる情報をネットワーク通信部26eから受けて、記憶部28に記憶されている当該設備情報55の送信ステータス情報を、送信済みを示す情報に更新する。
図4は、記憶部28に記憶される設備情報55の一例を表す図である。図4において、日時は、受信部30が設備情報55を受信した日時を表し、電気設備は、取得した設備情報55に対応する電気設備10を表す。また、状態は、受信した設備情報55に含まれる対応する電気設備10の状態を示し、優先順位は、記憶部28が一杯になるときに、送信される順序を表し、値が大きい程、送信優先度が高くなって速く送信される。なお、状態は、正常、スタンバイの他に異常等で規定される。また、送信ステータスは、送信が完了しているか否かを表し、データ量は、当該設備情報のデータ量の大きさを表す。
高優先度情報選択部26cは、優先順位の情報を利用し、新情報選択部26dは、日時の情報と電気設備の情報とを利用する。また、ステータス情報更新部26bは、送信ステータスをネットワーク通信部26eからの情報に基づいて適切に書き換える。送信ステータスが、送信済みとなっている設備情報55は、送信ステータスが、送信済みとなった時刻から所定時間の後に削除されてもよく、記憶部28が一杯になったときに、削除されてもよい。
なお、制御部26が、高優先度情報選択部26cと新情報選択部26dとを有する場合について説明したが、制御部は、高優先度情報選択部及び新情報選択部のいずれか一方を有さなくてもよく、高優先度情報選択部及び新情報選択部の両方を有さなくてもよい。
図5は、制御部が新情報選択部を有さない仕様において、当該制御部がサーバ50に送信設備情報56を送信する制御の一例を示すフローチャートであり、より詳しくは、送信設備情報の生成から生成した送信設備情報のサーバへの送信及びステータス情報の書き換えまでの動作の制御の一例を示すフローチャートである。
本開示の技術では、受信部30が電気設備10から設備情報55を受信するプロセスと、演算プロセス(送信データの生成プロセス)以下のプロセスとは、夫々別プロセス(別スレッド)で独立(並行)して処理される。これは、演算プロセスが呼び出されたときの許容データ量の設定により、課題とする復旧時のトラフィック増加を防止できるからである。よって、図5のフローチャートでは、図5に示さない別プロセスで、受信部30による電気設備10からの設備情報55の受信が、所定時間毎に実行されていることを前提として送信データの生成プロセス以下の動作の制御について説明する。
遠隔情報収集システム1が構築された後で、制御装置25が内蔵している図示しないタイマによる計時により、所定のタイミングになったことが特定されると、記憶部28に記憶されている演算を行うソフトウェア(送信データを生成するソフトウェア)が呼び出され、演算プロセスが開始され、制御がスタートする。なお、演算を行うソフトウェアは、所定時間毎(例えば、一定時間毎)に呼び出される。制御がスタートすると、ステップS1で、送信情報構成部26aが記憶部28に未送信の設備情報55が存在するか否かを判定する。ステップS1で否定判定されると、制御がエンドになる。他方、ステップS1で肯定判定されると、ステップS2に移行して、送信情報構成部26aが記憶部28に記憶されている未送信の設備情報55のデータ量を特定し、その後のステップS3で、送信情報構成部26aが、特定した未送信の設備情報55のデータ量が所定量以上であるか否かを判定する。
ステップS3で否定判定されると、ステップS4に移行して、送信情報構成部26aが、全ての未送信の設備情報55から所定のデータ量以下である送信設備情報56を構成し、構成した送信設備情報をネットワーク通信部26eに送る。なお、送信プロセスは、演算プロセスがトリガーとなって処理される。具体的には、送信設備情報が生成された後に、記憶部28に記憶されている送信を行うためのソフトウェアが呼び出され、送信プロセスが実行される。
ステップS4の後のステップS5では、ネットワーク通信部26eがサーバ50に送信設備情報56を送信し、続く、ステップS6では、ネットワーク通信部26eから正常に送信された設備情報55を特定できる情報を受けたステータス情報更新部26bが、記憶部28に記憶されている当該設備情報55の送信ステータスを送信済みに書き換えて、その後、制御がエンドとなる。なお、送信ステータスが送信済みに書き換えられた設備情報55は、その書き換えから所定時間後に記憶部28から削除される。
他方、ステップS3で肯定判定されると、ステップS7に移行して、高優先度情報選択部26cが、未送信の設備情報55を、送信優先度に基づいてソートし、優先度の高い順に並び替える。そして、次のステップS8で、送信優先度が高い未送信の設備情報55から順にデータ量が許容量以下に収まる範囲で送信設備情報56を構成し、構成した送信設備情報56をネットワーク通信部26eに送る。ここで、許容量は、ステップS3の所定量以下の量に設定される。その後、ステップS5以下が繰り返される。
次に、ネットワーク通信部26eの動作について説明する。図6は、ネットワーク通信部26eの動作の一例を説明するフローチャートである。図6を参照して、遠隔情報収集システム1が構築されて制御がスタートすると、ステップS21で、ネットワーク通信部26eが送信設備情報56を受信し、続く、ステップS22で、ネットワーク通信部26eがサーバ50と接続されているか否かを判定する。
ステップS22で肯定判定されると、ステップS23に移行して、ネットワーク通信部26eが送信設備情報56を送信するように送信部35を制御し、続く、ステップS24で、ネットワーク通信部26eが、送信設備情報56が正常に送信されたか否かを判定する。この判定は、ネットワーク通信部26eがサーバ50からサーバ50が送信設備情報56を受信したことを表す情報を受信したか否かを確認することで実行される。ステップS24で否定判定されると、制御がリターンとなって、ステップS21以下が繰り返され、ステップS24で肯定判定されると、ステップS25に移行して、ネットワーク通信部26eが、正常に送信された送信設備情報56を特定できる情報をステータス情報更新部26bに渡し、その後、制御がリターンとなって、ステップS21以下が繰り返される。
他方、ステップS22で否定判定されると、ステップS26に移行して、ネットワーク通信部26eがサーバ50との接続を試み、その後、ステップS27で、ネットワーク通信部26eがサーバ50との接続が確立できたか否かを判定する。ステップS27で肯定判定されると、ステップS23以下が繰り返えされ、ステップS27で否定判定されると、制御がリターンとなって、ステップS21以下が繰り返される。
以上、設備情報送信装置20は、1以上の電気設備10から電気設備10に関する設備情報55を所定間隔毎に取得し、設備情報55から構成した送信設備情報56を順次サーバ50に送信する。また、設備情報送信装置20は、電気設備10からの設備情報55を受信する受信部30と、送信設備情報をサーバ50に向けて送信する送信部35を含む。また、設備情報送信装置20は、設備情報55、及び設備情報55がサーバ50に送信された状態か又は送信されていない状態かを表すステータス情報を記憶する記憶部28を有する。また、設備情報送信装置20は、サーバ50に送信できた設備情報55のステータス情報を、送信済みを表す情報に更新するステータス情報更新部26bを有する。また、設備情報送信装置20は、ステータス情報に基づいてサーバ50へ未送信の設備情報55を所定の時間間隔で抽出し、抽出した設備情報55から所定のデータ量以下である送信設備情報56を構成する送信情報構成部26aを有する。
したがって、過度にデータ量が多い設備情報55がサーバ50に送信されることがないため、通信トラフィックの短い期間での急激な増加を抑制でき、データ欠損やサーバーダウンを抑制しながら、蓄積した設備情報55を確実にサーバ50に送信できる。
また、設備情報55は、サーバ50へ送信する優先度を表す送信優先度情報を含んでもよい。また、送信情報構成部26aが、優先度が高い設備情報55から送信設備情報56を構成してもよい。
本構成によれば、優先度が高くて重要な設備情報55をサーバ50に送信し易い。
また、設備情報送信装置20が、新たに受信した設備情報55によって設備情報55が所定の量を超える場合に、記憶部28に記憶されている設備情報55のうちで新たに受信した設備情報55の優先度よりも低い優先度を有する設備情報55を削除して、新たに受信した設備情報55を記憶部28に記憶させる高優先度情報選択部26cを備えてもよい。
本構成によれば、ネットワーク障害等が生じて、記憶部28に蓄積された設備情報55のデータ量が所定の量を超える場合に優先度が低いデータを削除できる。したがって、大量の設備情報55が記憶部28に蓄積して、記憶部28の容量が少なくなり、設備情報送信装置20が動作を円滑に実行できなくなる事態を防止できる。
また、設備情報55が、同一の電気設備10に関して設備情報55が電気設備10から送信された日時の先後を特定できる日時情報を含んでもよい。また、設備情報送信装置20が、新たに受信した設備情報55によって設備情報55が所定の量を超える場合に、新たに受信した設備情報55よりも古い日時情報を有する設備情報55を削除して、新たに受信した設備情報55を記憶部28に記憶させる新情報選択部26dを備えてもよい。
ネットワーク障害等が生じると、大きなデータ量の設備情報55が設備情報送信装置20の記憶部28に蓄積されるが、このような場合、古い設備情報55が削除されても問題が殆ど生じることがない。
本構成によれば、ネットワーク障害等が生じて、記憶部28に蓄積された設備情報55のデータ量が所定の量を超える場合に同一の電気設備10において新しい設備情報55のみを残すことができて、削除しても影響が少ない古い設備情報55を削除できる。したがって、大量の設備情報55が記憶部28に蓄積して、記憶部28の容量が少なくなり、設備情報送信装置20が動作を円滑に実行できなくなる事態を防止できる。
また、遠隔情報収集システム1は、1以上の電気設備10、電気設備10から設備情報55を取得する設備情報送信装置20、及び設備情報送信装置20から送信設備情報56を取得するサーバ50を備える。
遠隔情報収集システム1によれば、通信トラフィックの短い期間での急激な増加を防止でき、データ欠損やサーバーダウンを防止しながら、蓄積した設備情報55を確実にサーバ50に送信できる。
なお、本開示は、上記実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において種々の改良や変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、遠隔情報収集システム1が複数の電気設備10を備えて、複数の電気設備10が異なる2以上の電気設備11~15を含む場合について説明した。しかし、遠隔情報収集システム1が備える電気設備10の全てが、光を出射する光源を有する照明装置でもよい。ここで、照明装置は、光源を有して光を出射する如何なる照明装置でもよく、例えば、誘導灯、非常灯、シーリングライト、ラインライト、ダウンライト、スポットライト、又はペンダントライト等でもよい。本構成によれば、照明装置の設備情報をサーバに送信できる。よって、施設照明、店舗照明、住宅照明などで照明器具がいつ、どこで、どのように使われ、どのような状況が好まれているか等を調査分析することができる。
更に述べると、段落[0061]で説明したように、本開示の技術で管理される照明器具は、如何なる照明装置でもよいが、特別の用途に使用する照明器具の場合、その用途に関連する送信設備情報をサーバに記憶すると好ましい。例えば、本開示の技術で管理される照明器具は、如何なる照明装置でもよいので、室内(屋内)で使用される照明器具でなくてもよく、例えば、室外に設置される照明器具、例えば、街路灯、道路灯、又は防犯灯等でもよい。
ここで、そのような、経年劣化が大きくて、物体(例えば、人、自転車、又自動車等)との接触等によって破損することもある室外に設置される照明器具の場合、不点検知、すなわち、点灯状態の監視を行うことは当然のこと、更に、直前のデータ、例えば、直前の電力量のデータ、直前の点灯状態のデータ、又は直前の電力のデータ等を特定できれば、復旧を円滑に実行し易いし、故障の分析も行うことができて好ましい。
図7は、そのような用途に限らず、直前のデータのサーバへの記憶を可能にする遠隔情報収集システム1の処理手続を示すフローチャートの一例である。遠隔情報収集システム1が構築されると、処理手続がスタートし、ステップS31で、設備情報送信装置20の制御装置25が、いずれかの照明器具から受信タイミングにおいてN(Nは、任意の自然数)回連続で正常な信号を取得できなかったか否かを判定する。ここで、正常な信号を受信できなかった場合は、例えば、信号そのものを受信できなかった場合や、受信した信号に含まれるはずの設備情報が含まれていない場合等を含む。また、Nが1の場合には、正確には、連続で正常な信号を取得できなかったか否かではなく、いずれかの受信タイミングで正常な信号を取得しなかったか否かの判定となる。
ステップS31で否定判定されると、ステップS31が繰り返される。他方、ステップS31で肯定判定されると、ステップS32に移行して、異常となっている照明器具に関して、制御装置25が記憶部28に記憶されていると共にN回連続で正常な信号を取得できなかった状態が生じる直前の最後の正常な信号に含まれていた設備情報、例えば、時刻情報、電力量情報、電力情報、点灯状態情報、調光情報等を特定する。
そして、ステップS32の後のステップS33で、設備情報送信装置20が、それら1以上の設備情報を、異常となった照明器具の識別情報(これも設備情報としてもよい)と紐づけした状態で、サーバ50に送信する。ステップS33の後のステップS34では、サーバ50が、設備情報送信装置20からのその識別情報に紐づけされた情報を受信(取得)して、サーバ50の記憶部に記憶する。この変形例の場合、設備情報送信装置20及びサーバ50の夫々が、信号の送信部と受信部とを有し、信号の送受信が可能になっている。次のステップS35では、サーバ50がその識別情報に紐づけされた情報を記憶したことを表す情報を設備情報送信装置20に送信する。
次のステップS36で、設備情報送信装置20の制御装置25がサーバ50からの信号に基づいて、サーバ50がその識別情報に紐づけされた情報を記憶したことを認識すると、処理手続がリターンとなる。本変形例によれば、人がサーバ50にアクセスすることで、故障した照明器具の故障前の直前の設備情報を取得することができる。したがって、故障の原因を分析でき、また、当該照明器具の復旧も迅速に行うことができる。なお、特に、照明器具が、室外に設置される照明器具、例えば、街路灯、道路灯、又は防犯灯等の場合、照明器具の位置情報や、場合によっては設置された時期の情報が重要な情報となる。したがって、そのような照明器具の場合、人がGPS受信機等を用いて取得した位置情報、及び人が得た当該照明器具の設置時期の情報のうちの少なくとも一方を、人が情報機器(例えば、スマートフォン、タブレット、又はパーソナルコンピュータ等)を用いて設備情報送信装置20経由でサーバ50に送信するか、又はサーバ50に直接送信して、その少なくとも一方の情報を照明器具の識別情報と紐づけされた状態でサーバ50に記憶してもよい。又は、そのような照明器具の場合、照明器具に内蔵されたGPS受信機が取得した位置情報を、照明器具が設備情報送信装置20経由でサーバ50に送信することで、その位置情報を照明器具の識別情報と紐づけされた状態でサーバ50に記憶してもよい。なお、照明器具が、室外に設置される照明器具、例えば、街路灯、道路灯、又は防犯灯等の場合であって、発光部を発光させるのに必要な構造(例えば、電力供給回路や配線等)を含む灯具が、ポールを用いて所定位置に固定される場合、照明装置は、その灯具と、該ポールとを含むものとする。よって、照明器具がGPS受信機とポールとを備える場合、GPS受信機は、灯具内に配置されてもよく、又はポール内に配置されてもよい。
また、この図7を用いたフローチャートでは、電気設備が、照明器具である場合、特に、野外に設置される照明器具である場合について説明したが、図7を用いたフローチャートを適用できるのは、照明器具に限らない。詳しくは、図7を用いたフローチャートは、照明器具でない如何なる電気設備に適用してもよく、例えば、環境情報を検出できる環境センサ、例えば、温度センサ、湿度センサ、水位センサ、雨量検出センサ、照度センサ等に適用してもよい。又は、図7を用いたフローチャートは、太陽光発電装置、風力発電装置、波力発電装置、潮流発電装置等に適用してもよい。又は、図7を用いたフローチャートは、画像情報(画像データ)及び映像情報(映像データ)のうちの少なくとも一方をサーバに記憶する監視装置、例えば、トラフィック量を監視する定点撮影装置や、防犯目的の防犯用撮影装置等に適用してもよい。
また、本開示の遠隔情報収集システムは、一方向のデータのやり取りを行ってもよいが、双方向のデータのやり取りを行ってもよい。ここで、遠隔情報収集システムにおいて、双方向の信号のやり取りを行う場合、電気設備と設備情報送信装置の情報のやり取りを、電気設備から設備情報送信装置への一方向の情報のやり取りとする一方、設備情報送信装置とサーバとの情報のやり取りをお互いの送受信部を用いた双方向の情報のやり取りとしてもよい。又は、遠隔情報収集システムにおいて、双方向の信号のやり取りを行う場合、少なくとも1つの電気設備と設備情報送信装置との情報のやり取りを、お互いの送受信部を用いた双方向の情報のやり取りとする一方、設備情報送信装置とサーバとの情報のやり取りを設備情報送信装置からサーバへの一方向の情報のやり取りとしてもよい。又は、遠隔情報収集システムにおいて、双方向の信号のやり取りを行う場合、少なくとも1つの電気設備と設備情報送信装置との情報のやり取りを、お互いの送受信部を用いた双方向の情報のやり取りとすると共に、設備情報送信装置とサーバとの情報のやり取りもお互いの送受信部を用いた双方向の情報のやり取りとしてもよい。
次に、遠隔情報収集システムにおいて双方向の情報のやり取りを行う場合の一例について説明する。例えば、同じ地域(例えば、町)において、新たに街路灯や道路灯を追加で設置する場合、街路灯や道路灯は、その同じ地域で同じ点灯制御をする場合が多い。このような場合、同じ地域の既存の街路灯や道路灯の点灯情報等を円滑に取得できて、追加で設置する街路灯や道路灯の点灯制御に用いることができれば好ましい場合がある。
図8は、そのような場合に、行うと好ましい、双方向の情報のやり取りについて説明する図である。まず、そのような場合、図8(a)に示すフローチャートに示すように、各照明器具は、遠隔情報収集システムに組み込まれたときに、ステップS41で調光制御(単なる点灯制御も含む)に関する情報を、設備情報送信装置を介してサーバに送信して、ステップS42で、サーバがその調光制御に関する情報を対応する照明器具の識別情報に紐づけて記憶してもよい。
そして、図8(b)に示すフローチャートに示すように、新たな照明器具(例えば、街路灯や道路灯)が設置されて、その照明器具が、遠隔情報収集システムに組み込まれたときに、人が、ステップS51で、その新たに設置した照明器具に、既存の照明器具と同一の調光制御をさせることを表すと共に新たに設置した照明器具の識別番号及び既存の照明器具の識別番号を含む信号を、情報機器(例えば、スマートフォン、タブレット、又はパーソナルコンピュータ等)を用いて設備情報送信装置20経由でサーバ50に送信してもよい。そして、ステップS51の後のステップS52で、その信号を受けたサーバが、対応する既存の照明器具に関する調光制御に関する情報を、設備情報送信装置20経由で、新たに設置した照明器具に送信してもよい。そして、次のステップS53で、新たに設置した照明器具が、その記憶部に上記既存の照明器具に関する調光制御に関する情報を記憶してもよい。
この変形例の場合、照明器具、設備情報送信装置、及びサーバで、図8(a),(b)に示す一連の双方向の信号のやり取りを行うことができるので、例えば、人が、同じ地域において、新たに街路灯や道路灯を追加で設置する場合に、その追加で設置した街路灯や道路灯に、同じ地域の既存の街路灯や道路灯の点灯制御と同じ点灯制御を簡単な操作で瞬時に実行させることができる。
なお、図7や図8を用いて説明した内容と無関係に、図1~図6を用いて説明した設備情報や送信設備情報のやり取りを、室外に設置される照明器具、例えば、街路灯、道路灯、又は防犯灯等を用いて実行してもよい。又は、図7や図8を用いて説明した内容と無関係に、図1~図6を用いて説明した設備情報や送信設備情報のやり取りを、環境情報を検出できる環境センサ、例えば、温度センサ、湿度センサ、水位センサ、雨量検出センサ、照度センサ等を用いて実行してもよく、環境に依存して発電量が変動する発電装置、例えば、太陽光発電装置、風力発電装置、波力発電装置、潮流発電装置等を用いて実行してもよい。又は、図7や図8を用いて説明した内容と無関係に、図1~図6を用いて説明した設備情報や送信設備情報のやり取りを、画像情報(画像データ)及び映像情報(映像データ)のうちの少なくとも一方をサーバに記憶する監視装置、例えば、トラフィック量を監視する定点撮影装置や、防犯目的の防犯用撮影装置等を用いて実行してもよい。
また、図1~図6を用いて説明した設備情報や送信設備情報に含まれる情報に、電力量に関連する情報(例えば、電力情報、電力量情報)が含まれていてもよい。設備情報や送信設備情報に電力量に関連する情報が含まれていると、人が、電気設備の消費電力の確認を行うことができて、例えば、節電を効率的に実行できる方法等を研究することができ、特に、電気設備が発電に関する装置である場合、消費電力のみならず発電した電力量も設備情報として監視することができる。
なお、電力量に関連する情報が電力量の情報である場合、電気設備が、所定の期間毎に電力量(消費電力量)を算出して、算出した電力量を設備情報送信装置を介してサーバに送信してもよく、サーバが、その所定期間毎の電力量(消費電力量)の情報を、対応する電気設備の識別情報と紐づけて記憶してもよい。又は、サーバが設備情報送信装置を介して所定期間の間に受けた送信設備情報に含まれる電気設備の電力の設備情報に基づいて所定期間毎にその電気設備の電力量(消費電力量)を算出してもよい。そして、サーバが、その算出した所定期間毎の電力量(消費電力量)の情報を、対応する電気設備の識別情報と紐づけて記憶してもよい。