JP7673445B2 - 化粧板の製造方法 - Google Patents
化粧板の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7673445B2 JP7673445B2 JP2021046147A JP2021046147A JP7673445B2 JP 7673445 B2 JP7673445 B2 JP 7673445B2 JP 2021046147 A JP2021046147 A JP 2021046147A JP 2021046147 A JP2021046147 A JP 2021046147A JP 7673445 B2 JP7673445 B2 JP 7673445B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- region
- layer
- resin
- decorative board
- release layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
[1] 下記(1)~(5)の工程を有する、化粧板の製造方法。
(1) 離型性支持体の一方の側の一部に剥離層を形成するとともに、離型性支持体の剥離層を形成した側であって、かつ少なくとも剥離層を有さない部分に、プライマー層を形成し、シート(1)を得る工程。
(2) 前記シート(1)の前記剥離層側に、未硬化の熱硬化性樹脂を含浸した基材(1)を重ねた、積層体(A)を得る工程。
(4)前記鏡面板間から前記積層体(A)を取り出す工程。
(5)前記積層体(A)から、前記離型性支持体を剥離除去し、面内に前記剥離層を有する第一領域と、面内に前記剥離層を有さない第二領域とを有する、化粧板を得る工程。
[3] 前記基材(1)が、コア層上に形成された基材である、[1]又は[2]に記載の化粧板の製造方法。
[4] 前記化粧板における、前記第一領域及び前記第二領域を有する表面において、前記第一領域の標高と前記第二領域の標高との差が、1μm以内である、[1]~[3]のいずれか1に記載の化粧板の製造方法。
[6] 前記工程(1)において、前記離型性支持体として、離型性支持体上に離型層を有する離型性支持体を用い、前記離型層上に前記剥離層を形成する、[1]~[5]のいずれか1に記載の化粧板の製造方法。
[7] 前記工程(1)において、前記プライマー層を前記剥離層上にも形成する、[1]~[6]のいずれか1に記載の化粧板の製造方法。
[9] 基材上に、樹脂層を有し、前記樹脂層は表面に第一領域及び第二領域を有し、第一領域の標高と第二領域の標高との差が1μm以下であり、前記第一領域の表面に含まれる樹脂の屈折率(n1)と、前記第二領域の表面に含まれる樹脂の屈折率(n2)が、n1<n2の関係を満たす、化粧板。
[10] 前記化粧板の少なくとも一方の最表面が、前記第一領域及び前記第二領域を含む、[9]に記載の化粧板。
[12] 前記第一領域に相当する樹脂層は、前記基材側からプライマー層及び剥離層をこの順に有し、前記第二領域に相当する樹脂層は、前記基材側からプライマー層を有する、[9]~[11]のいずれか1に記載の化粧板。
[13] 前記基材と前記樹脂層との間に装飾層を有する、[9]~[12]のいずれか1に記載の化粧板。
[15] 前記第一領域に相当する樹脂層の表面が、反応性シリコーンを含む電離放射線硬化性モノマーの硬化物を含む、[9]~[14]のいずれか1に記載の化粧板。
[17] 前記化粧板の少なくとも一方の最表面における、前記第一領域の水の接触角(θ1)及び前記第二領域の水の接触角(θ2)が、θ1>θ2の関係を満たす、[9]~[16]のいずれか1に記載の化粧板。
本発明の化粧板は、基材上に、樹脂層を有し、前記樹脂層は表面に第一領域及び第二領域を有し、第一領域の標高と第二領域の標高との差が1μm以下であり、前記第一領域の表面に含まれる樹脂の屈折率(n1)と、前記第二領域の表面に含まれる樹脂の屈折率(n2)が、n1<n2の関係を満たす、化粧板である。
本発明の化粧板は、樹脂層を有し、前記樹脂層は表面に第一領域及び第二領域を有することを要する。
第一領域の標高と第二領域の標高は、後記するようにそれら領域が含む層により変わるが、化粧板表面に十分な防汚性を確保する為に、視覚的に、第一領域の標高と第二領域の標高が実質的に同一である(則ち、両領域間に実質的に標高差が無い)事に特徴が有る。ここで、「視覚的に第一領域の標高と第二領域の標高が実質的に同一」とは、第一領域の標高と第二領域のとの標高の差が1μm以下であることを要する。
第一領域の標高と第二領域の標高との差は、例えば実施例記載の方法により決定することができる。
R1P=tan2{φ0-sin-1(n0sinφ0/n1)}/tan2{φ0+sin-1(n0sinφ0/n1)} [式1’]
R1S=sin2(φ0-sin-1(n0sinφ0/n1))/sin2(φ0+sin-1(n0sinφ0/n1)) [式1’’]
となる。ここで、R1P、R1Sは、それぞれ、P偏光成分に対する反射率、S偏光成分に対する反射率である。
同樣に、空気中から第二領域表面への光の入射角をφ0とすると、第二領域の表面の光の反射率R2は、P偏光成分及びS偏光成分に対して、それぞれ、
R2P=tan2{φ0-sin-1(n0sinφ0/n2)}/tan2{φ0+sin-1(n0sinφ0/n2)} [式2’]
R2S=sin2(φ0-sin-1(n0sinφ0/n2))/sin2(φ0+sin-1(n0sinφ0/n2)) [式2’’]
となる。
第二領域表面の光の反射率R2=(n2-n0)/(n2+n0) [式2’’’]
空気の屈折率はほぼ1のため、n0=1と近似すると、[式1’’’]及び[式2’’’]は更に、
第一領域表面の光の反射率R1=(n1-1)/(n1+1) [式1]
第二領域表面の光の反射率R2=(n2-1)/(n2+1) [式2]
と、近似できる。
n1<n2 ならば、 R1<R2 [式3]
となる。
n1及びn2は、例えば実施例記載の方法により決定することができる。
前記第二領域に相当する樹脂層は、リアル感とともに高級感を有する、質感の高い意匠性を得るために、後記する基材側から後記するプライマー層を有することが好ましい。
前記第一領域は、樹脂層の最表面に剥離層を有することが好ましい。該剥離層により、後記する離型性支持体の剥離除去が容易になり、更に後記する基材(1)に含浸させた未硬化の熱硬化性樹脂が第一領域に染み込みにくくなる。これにより第一領域は、後記する第二領域と、異なる樹脂組成となり、前記のn1<n2とすることができる。
本発明の化粧板における剥離層は、反応性シリコーンを含む電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物を含むことが好ましい。反応性シリコーンを含むことにより、基材(1)に含浸させた未硬化の熱硬化性樹脂が第一領域の剥離層に染み込みにくくなるため、簡易な製造方法により、リアル感とともに高級感を有する、質感の高い意匠性を有する化粧板が得られるため好ましい。
多官能性(メタ)アクリレートモノマーとしては、分子中に2つ以上の電離放射線硬化性官能基を有し、かつ該官能基として少なくとも(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレートモノマーが挙げられ、より質感の高い意匠性及びより優れた表面特性を得る観点から、アクリロイル基を有するアクリレートモノマーが好ましい。
反応性シリコーンは、その側鎖及び末端の少なくともいずれかに有機基が導入された変性シリコーンオイルが好ましく、両末端に有機基が導入された変性シリコーンオイルがより好ましい。有機基としては、より質感の高い意匠性を得る観点から、(メタ)アクリル基、アミノ基、エポキシ基、メルカプト基、カルビノール基、フェノール基、カルボキシル基等の反応性官能基、ポリエーテル基、アラルキル基、フロロアルキル基、アルキル基、脂肪酸アミド基、フェニル基等の非反応性基官能基等が好ましく挙げられる。中でも反応性官能基が好ましく、特に(メタ)アクリル基が好ましい、すなわち特に(メタ)アクリル変性シリコーンオイルが好ましい。また、これらの有機基は窒素原子、硫黄原子、水酸基、アルキル基等の置換基を有していてもよい。
無機フィラーとしては、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、シリカ、酸化カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニア等の酸化物;水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の水酸化物;炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の炭酸塩;硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の硫酸塩;ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、アルミノケイ酸等のケイ酸塩等の無機材料からなる粒子が挙げられる。中でも、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、シリカ、酸化カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛等の酸化物が好ましく、特にシリカが好ましい。
また、(メタ)アクリロイルオキシ系シランカップリング剤としては、3-(メタ)アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3-(メタ)アクリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシラン、3-(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシランなどが好ましく挙げられ、エポキシ系シランカップリング剤としては、ジエトキシ(グリシディルオキシプロピル)メチルシラン、2-(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシランなどが好ましく挙げられ、ビニル系シランカップリング剤としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランなどが好ましく挙げられ、アミノ系シランカップリング剤としては、N-2(アミノエチル)3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-2(アミノエチル)3-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-2(アミノエチル)3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-トリエトキシシリル-N-(1、3-ジメチル-ブチリデン)プロピルアミン、N-フェニル-3-アミノプロピルトリメトキシシラン等が好ましく挙げられる。
はなく、通常0.1~20μm程度であり、より容易に質感の高い意匠性を得る観点から、好ましくは0.5~10μm、より好ましくは1~5μmである。
前記第二領域は、樹脂層の最表面にプライマー層を有することが好ましい。該プライマー層により、後記する基材(1)に含浸させた未硬化の熱硬化性樹脂が第二領域に染み込みこととなる。これにより第二領域は、前記第一領域と、異なる樹脂組成となり、前記のn1<n2とすることができ好ましい。
本発明の化粧板において、プライマー層は、屈折率を調整する役割を有するが、後記するように各層の密着性を向上させるためにも好ましい。
プライマー層12は第一領域21において、図6の図示するように、後記する基材16側からプライマー層12及び剥離層11をこの順に有していてもよい。これにより、剥離層11により、後記する装飾層(1)13の密着性が増すため好ましい。
本発明の化粧板は、より質感の高い意匠性を表現し、また多様な意匠性に対応するため、装飾層を有することが好ましい。本発明の化粧板は、前記基材と前記樹脂層との間に装飾層を有することが好ましい。
装飾層は、例えば、全面を被覆する着色層(いわゆるベタ着色層)であってもよいし、種々の模様により形成される模様層であってもよいし、またこれらを組み合わせたものであってもよい。例えば、基材等の地色を着色隠蔽する場合には、ベタ着色層とすることで、着色隠蔽しつつ、より質感の高い意匠性が得られ、更に多様な意匠性に対応を表現する観点から、ベタ着色層と模様層とを組み合わせてもよいし、一方、被着材の地模様を生かす場合は、ベタ着色層とせずに模様層のみを設ければよい。
装飾層は、基材と樹脂層との間に有することが好ましい。
かかる構成により装飾層の模様が、第一領域と第二領域の屈折率の差から物理的標高差が実質0で防汚性に優れながら、且つ、視覚的には凹凸形状の意匠外観を発現することとなる。特に、装飾層と第一領域及び第二領域を同調させることにより、例えば本物の木板に近いリアル感とともに高級感も得られ、質感の高い意匠性を有する化粧板となる。
本発明の化粧板に用いられる基材は、後記するように未硬化の熱硬化性樹脂を含浸させるものである。基材は、剥離層、プライマー層及び好ましく設けられる装飾層を保持する役割を有する。
基材としては、特に制限はなく、所望の性能に応じて適宜選択すればよく、取扱性の観点から紙基材、繊維基材、樹脂基材等が好ましく挙げられ、より優れた機械的物性等を有する化粧板を得る観点から、液体浸透性を有する紙基材、繊維基材がより好ましく、紙基材が更に好ましい。
熱硬化性樹脂としては、前記のプライマー層に染み込ませることができることを要し、該プライマー層を形成する硬化性樹脂と一体化し得る樹脂が好ましい。かかる構成により、本発明の化粧板の第一領域と第二領域の屈折率差が生じ、高い意匠性が発現するとともに、機械的強度が向上する。
酸化法としては、例えばコロナ放電処理、クロム酸化処理、火炎処理、熱風処理、オゾン-紫外線処理法等が挙げられ、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法等が挙げられる。これらの表面処理は、基材の種類に応じて適宜選択されるが、一般にはコロナ放電処理法が、表面処理の効果及び操作性等の面から好ましく用いられる。
また、基材と他の層との層間密着性の向上、各種の被着材との接着性の強化等のために、基材にプライマー層、裏面プライマー層を形成する等の処理を施してもよい。
コア層は、本発明の化粧板を補強する層であり、前記基材の、前記樹脂層とは逆の側に、所望に応じて設けられる層である。コア層は、化粧板の種類、用途に応じて各種材料、各種層を構成する材料を用い得るが、特に化粧板が熱硬化性樹脂化粧板の場合は、コア層は、熱硬化性樹脂含浸シートにより形成されることが好ましい。基材として、熱硬化性樹脂を含浸させた繊維基材又は紙基材を採用した場合、熱硬化性樹脂含浸シートにより形成されるコア層を組み合わせることで、より機械的物性に優れる熱硬化性樹脂化粧板が得られる。
以下、本発明の化粧板の構成を、図1及び6を用いて説明する。図1は、本発明の化粧板3の外観を示す模式斜視図である。本発明の化粧板3は、その最表面に、第一領域21及び第二領域22を有する。
図6は、本発明の化粧板の一例の断面視の層構成を示す模式図である。
第二領域22は、最表面5からプライマー層12、必要に応じて装飾層(2)14、基材16及び必要に応じてコア層18をこの順で備える。
本発明の化粧板は、防汚性にも優れた上で、これと両立してリアル感とともに高級感を有する、質感の高い意匠性を有する化粧板である。よって、本発明の化粧板は、そのままで、又は所定の成形加工等を施して各種用途に用いることができる。例えば、各種素材の平板、曲面板等の板材、シート(又はフィルム)等の基体に積層し、内外装用建材、例えば家具や台所製品のキャビネット、各種カウンター及び机等に用いられる天板、ドア等の住宅用建材に用いることが可能である。
本発明の化粧板の製造方法について、図2~5を用いて説明する。
(1) 離型性支持体の一方の側の一部に剥離層を形成するとともに、離型性支持体の剥離層を形成した側であって、かつ少なくとも剥離層を有さない部分に、プライマー層を形成し、シート(1)を得る工程。
(2) 前記シート(1)の前記剥離層側に、未硬化の熱硬化性樹脂を含浸した基材(1)を重ねた、積層体(A)を得る工程。
(4)前記鏡面板間から前記積層体(A)を取り出す工程。
(5)前記積層体(A)から、前記離型性支持体を剥離除去し、面内に前記剥離層を有する第一領域と、面内に前記剥離層を有さない第二領域とを有する、化粧板を得る工程。
図2に示す離型性支持体4としては、より質感の高い意匠性を得る観点から、離型性支持体2を含むことを要する。
離型性支持体2は、離型性支持体基材15を含むことが好ましい。離型性支持体基材15としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂;アクリル樹脂;等の各種樹脂のシートが挙げられる。
<離型層>
離型層は、硬化性樹脂とともに離型剤を含むことが好ましい。離型剤を含むことにより、離型性支持体を化粧板から剥離除去しやすくなるため好ましい。これにより剥離により形成される前記の樹脂層の最表面の凹凸が生じにくく、後記する第一領域及び第二領域の標高差を小さくすることができるため、より質感の高い意匠性が得られることとなる。
シリコーン系離型剤としては、剥離層で用いる反応性シリコーンと同様のものを使用することができる。
剥離層は、剥離層と同様に無機フィラー、紫外線吸収剤、光安定剤等の耐候剤、その他所望に応じた各種添加剤、例えば、紫外線遮蔽剤、重合禁止剤、架橋剤、赤外線吸収剤、帯電防止剤、接着性向上剤、レベリング剤、チクソ性付与剤、カップリング剤、可塑剤、消泡剤、ブロッキング防止剤、滑剤、溶剤等の各種添加物を含む未硬化樹脂組成物が挙げられる。これらの耐候剤、その他の添加物は、単独で、又は複数種を組み合わせて用いてもよい。
(1)の工程では、図2において、離型性支持体2に剥離層の形成に用いられるインキを塗布して所望の剥離層11を形成する。離型性支持体2が、前記離型性支持体基材15を含む場合には、前記離型性支持体基材15上に剥離層11を形成することが好ましい。
剥離層の形成に用いられるインキの塗布は、グラビア印刷法、バーコート法、ロールコート法、リバースロールコート法、コンマコート法等の公知の方式、好ましくはグラビア印刷法により行う。
溶媒としては、メチルエチルケトン、アセトン等のケトン系;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール系溶媒を単独又は組み合わせて用いることができる。
また、電離放射線として紫外線を用いる場合には、波長190~380nmの紫外線を含むものを放射する。紫外線源としては特に制限はなく、例えば高圧水銀燈、低圧水銀燈、メタルハライドランプ、カーボンアーク燈等が用いられる。
(2)の工程では、図2に示すシート(1)4の剥離層側に、未硬化の前記した熱硬化性樹脂を含浸した基材16を重ねた、積層体(A)を得る。
液体浸透性を有する基材中に含浸するには、該熱硬化性樹脂の液体状の未硬化の前記した熱硬化性樹脂組成物を用意し、該未硬化の前記した熱硬化性樹脂組成物を該基材中に含浸させればよい。含浸した該未硬化の前記した熱硬化性樹脂組成物は、適宜の時点において、加熱して架橋反応、重合反応等の反応により硬化させることで、熱硬化性樹脂の硬化物となる。
前記基材(1)は、前記コア層上に形成された基材であってもよい。
(3)の工程では、前記積層体(A)の両面を鏡面板で挟んだ状態で熱プレスすることにより、前記未硬化の熱硬化性樹脂の一部を前記転写シートの前記プライマー層に染み込ませるとともに、前記未硬化の熱硬化性樹脂を硬化する。
熱プレスの時間は、前記積層体(A)の厚さや前記未硬化の熱硬化性樹脂の種類によって適宜調整することができるが、優れた機械強度を得るため、1分以上、60分以下であることが好ましく、5分以上、30分以下であることがより好ましく、8分以上、20分以下であることが更に好ましい。
(4)の工程では、前記鏡面板間から前記積層体(A)を取り出す。
(5)の工程では、前記積層体(A)から、前記離型性支持体を剥離除去し、面内に前記剥離層を有する第一領域と、面内に前記剥離層を有さない第二領域とを有する、化粧板を得る。
図5で示すように、シート(1)4の一部である離型性支持体2を、前記積層体(A)から剥離除去する(矢印で図示した。)ことにより、化粧板3を得る。これにより、第一領域及び第二領域の最表面が形成される。
(1)工程においてプライマー層を形成した後に更に、装飾層を形成する工程を含んでいてもよい。
装飾層は、剥離層及びプライマー層上又はプライマー層上に装飾層の形成に用いられるインキを塗布して所望の着色層、絵柄層を設けることにより形成される。該インキの塗布は、グラビア印刷法、バーコート法、ロールコート法、リバースロールコート法、コンマコート法等の公知の方式、好ましくはグラビア印刷法により行う。
また、前記装飾層のインキの硬化方法は、該前記装飾層のインキに含まれる硬化性樹脂の種類に応じて選択すればよい。例えば、未硬化樹脂組成物が熱硬化性樹脂の液体状の未硬化物を含む樹脂組成物である場合、使用する熱硬化性樹脂に応じた熱処理を施して、硬化させればよい。
(評価及び観察方法)
(1)立体感(意匠性)の評価
実施例及び比較例で得られた化粧材について、蛍光灯の照明下で、任意の成人20人に、立体感を有するか否かについて目視評価をさせた。結果を表1に示す。
B:立体感の高い意匠性を有すると答えた人が11~17人であった。
C:立体感の高い意匠性を有すると答えた人が6~10人であった。
D:立体感の高い意匠性を有すると答えた人が5人以下であった。
各例で得られた化粧板の表面に、油性マジック(黒)で直線を筆記し、5分間放置した後、乾拭きし、化粧板表面に残った筆記跡の程度について、以下の基準にて目視評価した。
A:筆記跡は確認されなかった。
B:筆記跡が若干確認されたものの、実用上問題のない程度であった。
C:筆記跡が確認された。
化粧板の第一領域及び第二領域を特定し、第一領域及び第二領域を含む断面の各領域10点の標高を測定し、その平均値を各領域の標高とした。第一領域及び第二領域の標高の差を求め、第一領域の標高と第二領域の標高との差とした。
化粧板の第一領域及び第二領域を特定し、各領域について、JIS K 7142:2014のB法(液浸によるベッケ法)により、屈折率を測定した。
(1)剥離層用インキの調製
電離放射線硬化性モノマー(東亞合成株式会社製、アロニックスM400)60質量部、反応性シリコーン(信越化学株式会社製、X-22-164B)0.9質量部、及びメチルエチルケトン(丸善石油化学株式会社)40質量部を、プロセスホモジナイザーPH91(株式会社エスエムテー製)を用いて、回転数2000rpmで1時間撹拌して、剥離層用インキを調整した。
支持体(50μm厚のPETフィルム、東レ株式会社製のルミラー(登録商標)S34)の易接着面上の全面に、電離放射線硬化性モノマー(東亞合成株式会社製、アロニックス(登録商標)M350)100質量部、反応性シリコーン(信越化学株式会社製、X-22-164B)2質量部、シリカ(富士シリシア化学株式会社製、サイリシア450)8質量部、及び酢酸エチル50質量部を含む離型層形成用インキを、5g/m2(乾燥時)となるように塗工し、165kVの加速電圧にて5Mradの電子線照射を行い、硬化することで、支持体上に離型層を有する離型性支持体を調整した。
(2)で得られた離型性支持体上に、グラビア印刷法で、前記(1)で製造した剥離層用インキを用いて、幅が一定(30μm)であり、長さが(50mm)の絵柄を印刷し、165kVの加速電圧にて3Mradの電子線照射を行い、剥離層を形成しシート(1)を得た。なお剥離層の厚さは2μmであった。
次いでその上面にアクリルウレタン樹脂からなるプライマー層を乾燥時膜厚1μmとなるように印刷後、絵柄印刷インキ(DICグラフィックス株式会社製、オーデSPTI)を用いて、厚み3μmの木目柄の装飾層を形成した。剥離層上にもプライマー層を形成することにより、絵柄層の密着性が向上した。
基材(建材用チタン紙原紙、KJ特殊紙株式会社製の商品名「PM-67P」、坪量:80g/m2、厚さ:100μm)に対し、メラミンホルムアルデヒド樹脂60質量部、水35質量部、及びイソプロピルアルコール5質量部からなる熱硬化性樹脂の液状未硬化組成物を、含浸用の含浸装置を用いて該未硬化組成物が80g/m2(乾燥時)の割合となるように含浸し、乾燥することにより未硬化の熱硬化性樹脂を含浸した基材を得た。
最後に積層体(A)から離型性支持体を剥離除去することにより、化粧板を製造した。
第一領域及び第二領域について、n1<n2及びTA1<TA2の関係であることを確認した。
得られた化粧板について上記の評価を行い、その結果を1表に示す。
特開2016-182808を参考に、化粧板を製造した。実施例1の(4)化粧版の製造で使用した建材用チタン紙原紙に絵柄印刷インキ(DICグラフィックス株式会社製、オーデSPTI)を用いて絵柄層を印刷した後、実施例1の(1)剥離層用インキの調製で、調整した剥離層用インキを用いてメラミン樹脂と離型性のある絵柄層を印刷して裝飾層を形成した後、実施例1と同様に電子線照射により、硬化させ積層体(C1)を得た。
次いで、(4)化粧版の製造で使用した熱硬化性樹脂の液状未硬化組成物を、含浸用の含浸装置を用いて前記積層体(C1)に含浸し、乾燥することにより未硬化の熱硬化性樹脂を含浸した積層体(C1)を得た。
最後に積層体(C3)から離型性支持体を装飾層のうちメラミン樹脂と離型性のある絵柄層と共に剥離除去することにより、メラミン樹脂と離型性のある絵柄層の直上のメラミン樹脂が除去されて凹部を構成した化粧板を製造した。
得られた化粧板について上記の評価を行い、その結果を1表に示す。
実施例1の(3)転写シートの調製において、前記(1)で製造した剥離層用インキに換えて、
実施例1の(4)化粧版の製造に記載した熱硬化性樹脂の液状未硬化組成物を使用した以外は実施例1と同様にして、化粧板を製造した。
得られた化粧板について上記の評価を行い、その結果を1表に示す。
2.離型性支持体
3.化粧板
4.シート(1)
5.最表面
11.剥離層
12.プライマー層
13.装飾層(1)
14.装飾層(2)
15.離型性支持体基材
16.含浸基材
17.離型層
18.コア層
21.第一領域
22.第二領域
N.法線方向
Claims (8)
- 下記(1)~(5)の工程を有する、化粧板の製造方法。
(1) 離型性支持体の一方の側の一部に電離放射線硬化性樹脂及び反応性シリコーンを含むインキを用いて剥離層を形成するとともに、離型性支持体の剥離層を形成した側であって、かつ少なくとも剥離層を有さない部分に、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、アクリルウレタン樹脂及び塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂のうちいずれかを用いてプライマー層を形成し、シートを得る工程。
(2) 前記シートの前記剥離層側に、未硬化の熱硬化性樹脂を含浸した基材を重ねた、積層体(A)を得る工程。
(3) 前記積層体(A)の両面を鏡面板で挟んだ状態で熱プレスすることにより、前記未硬化の熱硬化性樹脂の一部を前記プライマー層に染み込ませるとともに、前記未硬化の熱硬化性樹脂を硬化する工程。
(4)前記鏡面板間から前記積層体(A)を取り出す工程。
(5)前記積層体(A)から、前記離型性支持体を剥離除去し、面内に前記剥離層を有する第一領域と、面内に前記剥離層を有さない第二領域とを有する、化粧板を得る工程。 - 前記工程(1)において、前記プライマー層の前記離型性支持体が配置される面と反対側の面に装飾層を形成する工程を更に含む、請求項1に記載の化粧板の製造方法。
- 前記基材の一方の面側にコア層が形成され、前記工程(2)において、前記基材の前記コア層が形成された面と反対側の面が前記剥離層側を向くように重ねる、請求項1又は2に記載の化粧板の製造方法。
- 前記化粧板における、前記第一領域及び前記第二領域を有する表面において、前記第一領域の標高と前記第二領域の標高との差が、1μm以内である、請求項1~3のいずれか1項に記載の化粧板の製造方法。
- 前記第一領域の表面に含まれる樹脂の屈折率(n1)と、前記第二領域の表面に含まれる樹脂の屈折率(n2)が、n1<n2の関係を満たす、請求項1~4のいずれか1項に記載の化粧板の製造方法。
- 前記工程(1)において、前記離型性支持体として、離型性支持体基材の一方の面に離型層を有する離型性支持体を用い、前記離型層の前記離型性支持体基材と反対側の面に前記剥離層を形成する、請求項1~5のいずれか1項に記載の化粧板の製造方法。
- 前記工程(1)において、前記剥離層が形成された部分にも前記プライマー層を形成する、請求項1~6のいずれか1項に記載の化粧板の製造方法。
- 前記剥離層が、反応性シリコーンを含む電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物である、請求項1~7のいずれか1項に記載の化粧板の製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021046147A JP7673445B2 (ja) | 2021-03-19 | 2021-03-19 | 化粧板の製造方法 |
| JP2025028122A JP2025075088A (ja) | 2021-03-19 | 2025-02-25 | 化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021046147A JP7673445B2 (ja) | 2021-03-19 | 2021-03-19 | 化粧板の製造方法 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2025028122A Division JP2025075088A (ja) | 2021-03-19 | 2025-02-25 | 化粧板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2022144942A JP2022144942A (ja) | 2022-10-03 |
| JP7673445B2 true JP7673445B2 (ja) | 2025-05-09 |
Family
ID=83454450
Family Applications (2)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021046147A Active JP7673445B2 (ja) | 2021-03-19 | 2021-03-19 | 化粧板の製造方法 |
| JP2025028122A Pending JP2025075088A (ja) | 2021-03-19 | 2025-02-25 | 化粧板 |
Family Applications After (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2025028122A Pending JP2025075088A (ja) | 2021-03-19 | 2025-02-25 | 化粧板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (2) | JP7673445B2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5487685B2 (ja) | 2008-06-30 | 2014-05-07 | 大日本印刷株式会社 | 加飾シート、加飾樹脂成形品の製造方法及び加飾樹脂成形品 |
| JP2019136877A (ja) | 2018-02-06 | 2019-08-22 | 大日本印刷株式会社 | 剥離シート及び該剥離シートを使用した化粧板の製造方法 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3137910B2 (ja) * | 1995-12-19 | 2001-02-26 | 株式会社神戸製鋼所 | 耐指紋性に優れた表面処理鋼板およびその製造方法 |
| JPH11300921A (ja) * | 1998-04-17 | 1999-11-02 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧材 |
| EP2687372A1 (en) * | 2007-11-16 | 2014-01-22 | Välinge Photocatalytic AB | Photocatalytic boards or panels and a method of manufacturing thereof |
| JP5737573B2 (ja) * | 2011-05-31 | 2015-06-17 | 三菱レイヨン株式会社 | 離型フィルム及び樹脂積層体の製造方法 |
| US9758630B2 (en) * | 2014-03-27 | 2017-09-12 | Teijin Limited | Polymer substrate with hard coat layer and manufacturing method for such polymer substrate |
| JP6774647B2 (ja) * | 2016-08-10 | 2020-10-28 | 大日本印刷株式会社 | 化粧板及びその製造方法 |
-
2021
- 2021-03-19 JP JP2021046147A patent/JP7673445B2/ja active Active
-
2025
- 2025-02-25 JP JP2025028122A patent/JP2025075088A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5487685B2 (ja) | 2008-06-30 | 2014-05-07 | 大日本印刷株式会社 | 加飾シート、加飾樹脂成形品の製造方法及び加飾樹脂成形品 |
| JP2019136877A (ja) | 2018-02-06 | 2019-08-22 | 大日本印刷株式会社 | 剥離シート及び該剥離シートを使用した化粧板の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2022144942A (ja) | 2022-10-03 |
| JP2025075088A (ja) | 2025-05-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP7800328B2 (ja) | 艶消物品及び艶消物品の製造方法 | |
| JP2022109932A (ja) | 艶消物品 | |
| JP7196968B2 (ja) | 艶消物品 | |
| JP2023054795A (ja) | 艶消物品 | |
| JP7392352B2 (ja) | 化粧材 | |
| US7291400B2 (en) | Decorative sheet | |
| JP6935163B2 (ja) | シート及び化粧板 | |
| JP2024180630A (ja) | 転写シート及びこれを用いた化粧材の製造方法 | |
| JP2023049868A (ja) | 化粧シート及び化粧材 | |
| JP7294482B1 (ja) | 積層体 | |
| JP2024161254A (ja) | 化粧材 | |
| TW202248017A (zh) | 消光物品 | |
| WO2006093165A1 (ja) | 高光沢化粧シート | |
| JP2019173475A (ja) | 化粧材 | |
| JP7673445B2 (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| JP7409371B2 (ja) | 化粧材 | |
| JP7243878B1 (ja) | 化粧板及びその製造方法並びに転写シート | |
| JP7729137B2 (ja) | 積層体 | |
| TW202302354A (zh) | 消光物品 | |
| JP7521536B2 (ja) | 化粧材 | |
| JP2023049871A (ja) | メラミン化粧板用転写シート、化粧板及び化粧板の製造方法 | |
| JP7225635B2 (ja) | 化粧材 | |
| JP7800013B2 (ja) | 化粧板の製造方法及び前記製造方法に用いる転写シート | |
| JP7651883B2 (ja) | 化粧材及び化粧材の製造方法 | |
| JP7800012B2 (ja) | 化粧板の製造方法及び化粧板 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240129 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20240731 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240813 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20241011 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20241210 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20250225 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20250325 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20250407 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7673445 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |