JP7673628B2 - 孔塞ぎシール貼着装置及び孔塞ぎシールの貼着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、孔塞ぎシール貼着装置及び孔塞ぎシールの貼着方法に関し、詳しくは、車両の車体パネルに形成された貫通孔の外周面に孔塞ぎシールを貼着して、貫通孔を閉塞するために使用する孔塞ぎシール貼着装置及び孔塞ぎシールの貼着方法に関する。
一般に、車両の車体パネルには、各種部品を取り付けるための貫通孔(例えば、部品取付け用のクリップ孔など)が数多く形成されている。この貫通孔には、車両の種類(仕様)によっては部品取付けに使われず、開口されたままのものがある。その場合、開口された貫通孔を通して、車外の騒音や粉塵等が車内に侵入して、車内における静粛性や空気清浄度等が低下するという問題が生じやすくなる。そのため、開口された貫通孔の外周面に孔塞ぎシールを貼着して、貫通孔を閉塞することが行われている。
例えば、特許文献1には、車両の車体パネルに形成された貫通孔を孔塞ぎシールによって閉塞するために使用する孔塞ぎシール貼着装置及び孔塞ぎシールの貼着方法が開示されている。図9~図12に示すように、上記孔塞ぎシール貼着装置100は、帯状の離形テープ101bに孔塞ぎシール101aが所定の間隔で貼付されたシール付きテープ101をロール状にして回転可能に保持するテープ保持部102と、シール付きテープ101を一定方向へ繰り出しつつ折り返して孔塞ぎシール101aを離形テープ101bから剥離するシール剥離部103と、孔塞ぎシール101aが剥離された離形テープ101bのみを巻き取るテープ巻取部104とを有するシール供給装置100aと、シール剥離部103で剥離する孔塞ぎシール101aを吸着して、図示しない車両の車体パネルに開口された貫通孔の外周面に貼着させる吸着パッド105と、吸着パッド105を吸着位置(P1)から貼着位置(P2)まで前進後退させる可動部106とを有するパッド駆動装置100bと、を備えた孔塞ぎシール貼着装置100である。
また、吸着パッド105は、シール剥離部103で離形テープ101bから送り方向前側部分101amが所定量だけ剥離されて停止した孔塞ぎシール101aを吸着する。シール供給装置100aの本体部107とパッド駆動装置100bの可動部106との間には、吸着パッド105の前進動作Fに伴ってシール剥離部103が吸着パッド105の吸着位置(P1)に対して離間する方向へシール供給装置100aを旋回させ、かつ、吸着パッド105の後退動作Rに伴ってシール剥離部103が吸着パッド105の吸着位置(P1)に対して近接する方向へシール供給装置100aを旋回させる旋回機構108を備えている。また、パッド駆動装置100bには、シール供給装置100aと隣接して配置されて、吸着パッド5を進退方向へ可動させると同時に旋回機構108を介してシール供給装置100aを旋回させる電動シリンダ109を備えている。
上記孔塞ぎシール貼着装置100によれば、吸着パッド105が、シール剥離部103で離形テープ101bから送り方向前側部分101amが所定量剥離された孔塞ぎシール101aを吸着した後、吸着パッド105が前進後退する時に、シール供給装置100aを旋回させることによって、吸着パッド105とシール剥離部103との干渉を緩和又は回避して、吸着パッド105に対する孔塞ぎシール101aの位置ズレや落下等を防止できる。その結果、車体パネルに開口された貫通孔の外周面に孔塞ぎシール101aを貼着して、当該貫通孔を閉塞することができる。
特開2020-55617号公報
しかしながら、上記特許文献1の孔塞ぎシール貼着装置100及び孔塞ぎシールの貼着方法には、以下のような問題があった。
すなわち、特許文献1の孔塞ぎシール貼着装置100及び孔塞ぎシールの貼着方法では、テープ巻取部104が離形テープ101bを巻き取ることによって、テープ保持部102に回転可能に保持されたロール状のシール付きテープ101を回転させ、そして、シール付きテープ101を一定方向へ繰り出しつつ、シール剥離部103にて折り返して孔塞ぎシール101aを離形テープ101bから送り方向前側部分101amだけ剥離させた状態で、テープ巻取部104の巻き取りを停止する。
ところが、テープ巻取部104の巻き取りを停止した後、シール供給装置100aをテープ保持部102の軸中心で旋回させるため、ロール状のシール付きテープ101には巻き取り方向へ慣性力が働くことになり、繰り出したシール付きテープ101に弛みが生じやすい。そのため、シール剥離部103で離形テープ101bから送り方向前側部分101amを剥離させた孔塞ぎシール101aの停止位置や剥離量にバラツキが発生し、吸着パッド105による孔塞ぎシール101aの吸着不良が生じるという問題があった。
また、パッド駆動装置100bには、シール供給装置100aと隣接して配置され、吸着パッド5を進退方向へ可動させると同時に旋回機構108を介してシール供給装置100aを旋回させる電動シリンダ109を備えているので、上記孔塞ぎシール貼着装置100の全長及び全幅の寸法が大きくなる。そのため、上記孔塞ぎシール貼着装置100では、狭い空間の中に存在する車体パネルに開口された貫通孔に対して、孔塞ぎシール101aを貼着することが難しいという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、吸着パッドによる孔塞ぎシールの吸着不良を低減できると共に、狭い空間の中に存在する車体パネルに開口された貫通孔に対しても孔塞ぎシールを簡単に貼着できる孔塞ぎシール貼着装置及び孔塞ぎシールの貼着方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る孔塞ぎシール貼着装置及び孔塞ぎシールの貼着方法は、次のような構成を有している。
(1)帯状の離形テープに孔塞ぎシールが所定の間隔で貼付されたシール付きテープをロール状に巻いた状態で回転可能に保持するテープ保持部と、前記テープ保持部に保持された前記シール付きテープを一定方向へ繰り出しつつ鋭角状に折り返して前記孔塞ぎシールの送り方向前側部分を前記離形テープから剥離するシール剥離部と、前記孔塞ぎシールが剥離された前記離形テープのみを巻き取るテープ巻取部とを有するシール供給装置と、
前記シール剥離部で剥離する前記孔塞ぎシールを吸着して車両の車体パネルに開口された貫通孔の外周面に貼着させる吸着パッドと、前記吸着パッドを待機位置から吸着位置を経由して貼着位置まで往復移動させる駆動部とを有するパッド駆動装置と、を備えた孔塞ぎシール貼着装置であって、
前記駆動部には、前記吸着パッドを吸着面と直交する縦方向へ移動させる第1駆動部と、当該第1駆動部を横方向へ移動させる第2駆動部とを有し、前記第2駆動部が前記シール供給装置の本体部に固定されていること、
前記本体部には、前記シール剥離部に移送される前記シール付きテープを表裏から押圧した状態でガイドする一対の押えローラが装着され、
前記シール剥離部にて前記孔塞ぎシールの送り方向前側部分を前記離形テープから剥離した状態で、前記テープ巻取部の巻き取り動作を停止させた後、前記第1駆動部と前記第2駆動部とを順に作動させて、前記シール剥離部で送り方向前側部分が剥離した前記孔塞ぎシールを前記吸着パッドが吸着し、当該孔塞ぎシールを前記貫通孔の外周面に貼着することを特徴とする。
本発明においては、駆動部には、吸着パッドを吸着面と直交する縦方向へ移動させる第1駆動部と、当該第1駆動部を横方向へ移動させる第2駆動部とを有し、第2駆動部がシール供給装置の本体部に固定され、また、本体部には、シール剥離部に移送されるシール付きテープを表裏から押圧した状態でガイドする一対の押えローラが装着され、シール剥離部にて孔塞ぎシールの送り方向前側部分を離形テープから剥離した状態で、テープ巻取部の巻き取り動作を停止させた後、第1駆動部と第2駆動部とを順に作動させて、シール剥離部で送り方向前側部分が剥離した孔塞ぎシールを吸着パッドが吸着し、当該孔塞ぎシールを貫通孔の外周面に貼着するので、吸着パッドによる孔塞ぎシールの吸着不良を低減できると共に、狭い空間の中に存在する車体パネルに開口された貫通孔に対しても孔塞ぎシールを簡単に貼着できる。
すなわち、駆動部には、吸着パッドを吸着面と直交する縦方向へ移動させる第1駆動部と、当該第1駆動部を横方向へ移動させる第2駆動部とを有し、第2駆動部がシール供給装置の本体部に固定され、シール剥離部にて孔塞ぎシールの送り方向前側部分を離形テープから剥離した状態で、テープ巻取部の巻き取り動作を停止させた後、第1駆動部と第2駆動部とを順に作動させて、シール剥離部で送り方向前側部分が剥離した孔塞ぎシールを吸着パッドが吸着し、当該孔塞ぎシールを貫通孔の外周面に貼着するので、シール供給装置を吸着パッドから離間する方向へ旋回させることなく、第1駆動部と第2駆動部とを順に作動させることによって、吸着パッドをシール供給装置から離間した貼着位置へ移動させることができる。そのため、吸着パッドと第1駆動部と第2駆動部とが通過できるスペースがあれば、狭い空間の中に存在する車体パネルに開口された貫通孔に対しても吸着パッドを近づけて、孔塞ぎシールを簡単に貼着できる。
また、本体部には、シール剥離部に移送されるシール付きテープを表裏から押圧した状態でガイドする一対の押えローラが装着されているので、テープ巻取部の巻き取り動作を停止させたときに、テープ保持部に回転可能に保持されたロール状のシール付きテープが、慣性によって直ぐに停止せず余分に繰り出された場合でも、押えローラがシール付きテープを表裏から押圧して拘束することによって、押えローラの下流側に位置するシール剥離部において、シール付きテープの弛みが生じるのを低減又は回避できる。そのため、孔塞ぎシールの停止位置や剥離量にバラツキが発生し難くなり、吸着パッドによる孔塞ぎシールの吸着不良を低減できる。
よって、本発明によれば、吸着パッドによる孔塞ぎシールの吸着不良を低減できると共に、狭い空間の中に存在する車体パネルに開口された貫通孔に対しても孔塞ぎシールを簡単に貼着できる孔塞ぎシール貼着装置を提供することができる。
(2)(1)に記載された孔塞ぎシール貼着装置において、
前記本体部には、前記シール剥離部にて折り返す前記シール付きテープの折返し角度を調節可能に形成された折返し角度調整ローラが、前記押えローラの下流側に装着されていることを特徴とする。
本発明においては、本体部には、シール剥離部にて折り返すシール付きテープの折返し角度を調節可能に形成された折返し角度調整ローラが、押えローラの下流側に装着されているので、本体部に対する折返し角度調整ローラの装着位置を調節して、シール剥離部で送り方向前側部分が剥離された孔塞ぎシールと吸着パッドの吸着面との平行度を高めることができる。そのため、吸着パッドによる孔塞ぎシールに対する吸着力を向上させ、吸着パッドが孔塞ぎシールを吸着した時の安定性を高めることができる。その結果、吸着パッドによる孔塞ぎシールの吸着不良をより一層低減できる。
(3)(1)又は(2)に記載された孔塞ぎシール貼着装置において、
前記吸着パッドは、前記孔塞ぎシールを吸着するゴムパッドを備え、
前記ゴムパッドの前記孔塞ぎシールに対する吸着面は、前記シール付きテープの幅方向の長さが前記シール付きテープの送り方向の長さより大きく形成されていることを特徴とする。
本発明においては、吸着パッドは、孔塞ぎシールを吸着するゴムパッドを備え、ゴムパッドの孔塞ぎシールに対する吸着面は、シール付きテープの幅方向の長さがシール付きテープの送り方向の長さより大きく形成されているので、シール剥離部で剥離された孔塞ぎシールの送り方向前側部分が、シール付きテープがロール状に巻かれていた時の巻き癖等によって、シール付きテープの送り方向先端側で下方へ湾曲した状態でも、吸着パッドの吸着面と孔塞ぎシールとの接触面積の減少を回避させることができる。そのため、吸着パッドによる孔塞ぎシールに対する必要な吸着力を維持させ、吸着パッドが孔塞ぎシールを吸着した時の安定性を高めることができる。その結果、吸着パッドによる孔塞ぎシールの吸着不良をより一層低減できる。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載された孔塞ぎシール貼着装置において、
前記本体部には、前記シール剥離部に移送される前記シール付きテープに貼付された前記孔塞ぎシールが通過してから次の前記孔塞ぎシールが通過するまでの前記シール付きテープの移動量を検出するテープ検出器が、前記押えローラの下流側に装着され、
前記テープ巻取部の一回の巻取り量は、前記テープ検出器が検出した前記シール付きテープの前記移動量と略同一であることを特徴とする。
本発明においては、本体部には、シール剥離部に移送されるシール付きテープに貼付された孔塞ぎシールが通過してから次の孔塞ぎシールが通過するまでのシール付きテープの移動量を検出するテープ検出器が、押えローラの下流側に装着され、テープ巻取部の一回の巻取り量は、テープ検出器が検出したシール付きテープの移動量と略同一であるので、仮に、シール剥離部に移送されるシール付きテープに多少の弛みが生じていても、テープ巻取部の巻き取り過ぎを抑制して、シール剥離部で送り方向前側部分が剥離された孔塞ぎシールを適正な位置に停止させることができる。そのため、孔塞ぎシールの停止位置や剥離量におけるバラツキがより一層発生し難くなり、吸着パッドの吸着位置に対する孔塞ぎシールの位置ズレや孔塞ぎシールの落下等をより一層低減できる。その結果、吸着パッドによる孔塞ぎシールの吸着不良をより一層低減できる。
(5)(1)乃至(4)のいずれか1つに記載された孔塞ぎシール貼着装置において、
前記第1駆動部と前記第2駆動部は、それぞれ薄型のシリンダケース部と当該シリンダケース部に対してガイド棒と共に進退する可動部とを有する薄型のガイド付きシリンダとして形成され、
両シリンダケース部は、ケース表面とケース裏面との厚さがそれぞれ略同一に形成され且つ両シリンダケース部のケース表面とケース裏面とがそれぞれ略同一平面上になるように配列され、
前記第2駆動部の可動部は、略L字状断面の連結ブラケットを介して前記第1駆動部のシリンダケース部のケース裏面に連結されていることを特徴とする。
本発明においては、第1駆動部と第2駆動部は、それぞれ薄型のシリンダケース部と当該シリンダケース部に対してガイド棒と共に進退する可動部とを有する薄型のガイド付きシリンダとして形成され、両シリンダケース部は、ケース表面とケース裏面との厚さがそれぞれ略同一に形成され且つ両シリンダケース部のケース表面とケース裏面とがそれぞれ略同一平面上になるように配列され、第2駆動部の可動部は、略L字状断面の連結ブラケットを介して第1駆動部のシリンダケース部のケース裏面に連結されているので、第1駆動部の可動部が進退する軌跡と、第2駆動部の可動部が進退する軌跡とを、略同一平面上の狭い範囲に限定することができる。そのため、第1駆動部と第2駆動部とが、車体パネルの狭い空間に対して、車体パネルと干渉することなく、容易に進退することができる。その結果、第1駆動部と第2駆動部とが、狭い空間の中に存在する車体パネルに開口された貫通孔に吸着パッドを近づけて、孔塞ぎシールをより簡単に貼着できる。
(6)(1)乃至(5)のいずれか1つに記載された孔塞ぎシール貼着装置において、
左右一対の規制板を有し、当該規制板の隙間にロール状に巻いた状態の前記シール付きテープを幅方向で規制しつつ収納するテープ収納部と、前記吸着パッドを前記第1駆動部に装着する装着ブラケットと、前記シール剥離部にて前記シール付きテープを幅方向で案内する折返しテープ案内部とを、前記孔塞ぎシールの外径寸法に対応して複数個備え、
前記テープ収納部と前記装着ブラケットと前記折返しテープ案内部とが、それぞれ同一方向から着脱可能に形成されていることを特徴とする。
本発明においては、左右一対の規制板を有し、当該規制板の隙間にロール状に巻いた状態のシール付きテープを幅方向で規制しつつ収納するテープ収納部と、吸着パッドを第1駆動部に装着する装着ブラケットと、シール剥離部にてシール付きテープを幅方向で案内する折返しテープ案内部とを、孔塞ぎシールの外径寸法に対応して複数個備え、テープ収納部と装着ブラケットと折返しテープ案内部とが、それぞれ同一方向から着脱可能に形成されているので、共通の孔塞ぎシール貼着装置に対して、テープ収納部と装着ブラケットと折返しテープ案内部とを同一の方向から取り換えるだけで、異なる孔径の貫通孔に対して、その孔径に適した孔塞ぎシールを簡単に貼着でき、当該貫通孔を確実に閉塞することができる。そのため、異なる外径の孔塞ぎシールの貼着作業において、吸着パッドによる孔塞ぎシールの吸着不良を低減しつつ、貼着作業に対する生産コストをより一層低減することができる。
(7)(1)乃至(6)のいずれか1つに記載された孔塞ぎシール貼着装置において、
前記本体部の一端部は、ロボットアームの先端部にツールチェンジャを介して装着され、
前記貫通孔と当該貫通孔の外周面に貼着した前記孔塞ぎシールとを撮影するカメラと、当該カメラが撮影した前記貫通孔の孔位置と前記孔塞ぎシールの貼着位置を判別する画像処理部とを備え、
前記ロボットの制御部は、前記画像処理部が判別した前記貫通孔の位置情報に基づいて、前記ロボットアームにおける前記吸着パッドの貼着位置データを補正し、前記画像処理部が判別した前記孔塞ぎシールの位置情報に基づいて、前記孔塞ぎシールの貼着異常を前記ロボットの表示部に表示させることを特徴とする。
本発明においては、本体部の一端部は、ロボットアームの先端部にツールチェンジャを介して装着され、貫通孔と当該貫通孔の外周面に貼着した孔塞ぎシールとを撮影するカメラと、当該カメラが撮影した貫通孔の孔位置と孔塞ぎシールの貼着位置を判別する画像処理部とを備え、ロボットの制御部は、画像処理部が判別した貫通孔の位置情報に基づいて、ロボットアームにおける吸着パッドの貼着位置データを補正し、画像処理部が判別した孔塞ぎシールの位置情報に基づいて、孔塞ぎシールの貼着異常をロボットの表示部に表示させるので、カメラが撮影した貫通孔の正確な位置情報に基づいて、吸着パッドによる孔塞ぎシールの貼着作業をより一層正確に行い、ロボットの表示部において、貫通孔に対する孔塞ぎシールによる閉塞の良否を確認できる。そのため、作業者による目視が困難な狭い車両空間の中に存在する車体パネルに開口された貫通孔に対しても、孔塞ぎシールを正確に貼着でき、孔塞ぎシールによる閉塞の良否を確認できる。
(8)帯状の離形テープに孔塞ぎシールが所定の間隔で貼付されたシール付きテープをロール状に巻いた状態で回転可能に保持するテープ保持部と、前記シール付きテープを一定方向へ繰り出しつつ鋭角状に折り返して前記孔塞ぎシールの送り方向前側部分を前記離形テープから剥離するシール剥離部と、前記孔塞ぎシールが剥離された前記離形テープのみを巻き取るテープ巻取部とを有するシール供給装置と、
前記シール剥離部で剥離する前記孔塞ぎシールを吸着して車両の車体パネルに開口された貫通孔の外周面に貼着させる吸着パッドと、前記吸着パッドを待機位置から吸着位置を経由して貼着位置まで往復移動させる駆動部とを有するパッド駆動装置と、を備え、
前記吸着パッドに吸着した前記孔塞ぎシールを前記貫通孔の外周面に貼着させる孔塞ぎシールの貼着方法であって、
前記駆動部には、前記吸着パッドを吸着面と直交する縦方向へ移動させる第1駆動部と、当該第1駆動部を横方向へ移動させる第2駆動部とを有し、前記第2駆動部が前記シール供給装置の本体部に固定されていること、
前記本体部には、前記シール剥離部に移送される前記シール付きテープを表裏から押圧した状態でガイドする一対の押えローラが装着され、
前記シール剥離部にて前記孔塞ぎシールの送り方向前側部分を前記離形テープから剥離した状態で、前記テープ巻取部の巻き取り動作を停止させた後、前記第1駆動部と前記第2駆動部とを順に作動させて、前記シール剥離部で送り方向前側部分が剥離した前記孔塞ぎシールを前記吸着パッドが吸着し、当該孔塞ぎシールを前記貫通孔の外周面に貼着することを特徴とする。
本発明においては、駆動部には、吸着パッドを吸着面と直交する縦方向へ移動させる第1駆動部と、当該第1駆動部を横方向へ移動させる第2駆動部とを有し、第2駆動部がシール供給装置の本体部に固定され、また、本体部には、シール剥離部に移送されるシール付きテープを表裏から押圧した状態でガイドする一対の押えローラが装着され、シール剥離部にて孔塞ぎシールの送り方向前側部分を離形テープから剥離した状態で、テープ巻取部の巻き取り動作を停止させた後、第1駆動部と第2駆動部とを順に作動させて、シール剥離部で送り方向前側部分が剥離した孔塞ぎシールを吸着パッドが吸着し、当該孔塞ぎシールを貫通孔の外周面に貼着するので、吸着パッドによる孔塞ぎシールの吸着不良を低減できると共に、狭い空間の中に存在する車体パネルに開口された貫通孔に対しても孔塞ぎシールを簡単に貼着できる。
すなわち、駆動部には、吸着パッドを吸着面と直交する縦方向へ移動させる第1駆動部と、当該第1駆動部を横方向へ移動させる第2駆動部とを有し、第2駆動部がシール供給装置の本体部に固定され、シール剥離部にて孔塞ぎシールの送り方向前側部分を離形テープから剥離した状態で、テープ巻取部の巻き取り動作を停止させた後、第1駆動部と第2駆動部とを順に作動させて、シール剥離部で送り方向前側部分が剥離した孔塞ぎシールを吸着パッドが吸着し、当該孔塞ぎシールを貫通孔の外周面に貼着するので、シール供給装置を吸着パッドから離間する方向へ旋回させることなく、第1駆動部と第2駆動部とを作動させることによって、吸着パッドをシール供給装置から離間した貼着位置へ移動させることができる。そのため、吸着パッドと第1駆動部と第2駆動部とが通過できるスペースがあれば、狭い空間の中に存在する車体パネルに開口された貫通孔に対しても吸着パッドを近づけて、孔塞ぎシールを簡単に貼着できる。
また、本体部には、シール剥離部に移送されるシール付きテープを表裏から押圧した状態でガイドする一対の押えローラが装着されているので、テープ巻取部の巻き取り動作を停止させたときに、テープ保持部に回転可能に保持されたロール状のシール付きテープが、慣性によって直ぐに停止せず余分に繰り出された場合でも、押えローラがシール付きテープを表裏から押圧して拘束することによって、押えローラの下流側にはシール付きテープの弛みが生じるのを低減又は回避できる。そのため、孔塞ぎシールの停止位置や剥離量にバラツキが発生し難くなり、吸着パッドによる孔塞ぎシールの吸着不良を低減できる。
よって、本発明によれば、吸着パッドによる孔塞ぎシールの吸着不良を低減できると共に、狭い空間の中に存在する車体パネルに開口された貫通孔に対しても孔塞ぎシールを簡単に貼着できる孔塞ぎシールの貼着方法を提供することができる。
本発明によれば、吸着パッドによる孔塞ぎシールの吸着不良を低減できると共に、狭い空間の中に存在する車体パネルに開口された貫通孔に対しても孔塞ぎシールを簡単に貼着できる孔塞ぎシール貼着装置及び孔塞ぎシールの貼着方法を提供することができる。
本実施形態に係る第1実施例の孔塞ぎシール貼着装置の正面図である。 図1に示すA矢視側面図である。 図1に示す孔塞ぎシール貼着装置のシール剥離部におけるシール付きテープの折返し角度を調節する説明図である。 図1に示すB部の詳細斜視図である。 図1に示す孔塞ぎシール貼着装置のパッド駆動部における分解組立図である。 本実施形態に係る第2実施例の孔塞ぎシール貼着装置の正面図である。 図6に示すC矢視側面である。 図6に示す孔塞ぎシール貼付装置の画像処理に関する回路構成図である。 特許文献1に記載された孔塞ぎシール貼着装置の正面図である。 図9に示す孔塞ぎシール貼着装置の動作説明図である。 図9に示すV矢視側面図である。 図9に示すW部の詳細図である。
次に、本発明を好適に実施した実施形態である孔塞ぎシールの貼着装置及び孔塞ぎシールの貼着方法について、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、本実施形態に係る第1実施例及び第2実施例の孔塞ぎシール貼付装置の構成及び動作方法について詳細に説明し、その後に、本孔塞ぎシール貼付装置を用いた孔塞ぎシールの貼着方法について説明する。
<第1実施例の孔塞ぎシール貼着装置>
まず、本実施形態に係る第1実施例の孔塞ぎシール貼着装置の構成及び動作方法について、図1~図5を用いて説明する。図1に、本実施形態に係る第1実施例の孔塞ぎシール貼着装置の正面図を示す。図2に、図1に示すA矢視側面図を示す。図3に、図1に示す孔塞ぎシール貼着装置のシール剥離部におけるシール付きテープの折返し角度を調節する説明図を示す。図4に、図1に示すB部の詳細斜視図を示す。図5に、図1に示す孔塞ぎシール貼着装置のパッド駆動部における分解組立図を示す。
図1~図5に示すように、本実施形態に係る第1実施例の孔塞ぎシール貼着装置10は、帯状の離形テープ12に孔塞ぎシール11が所定の間隔で貼付されたシール付きテープ1をロール状に巻いた状態で回転可能に保持するテープ保持部2と、テープ保持部2に保持されたシール付きテープ1を一定方向へ繰り出しつつ鋭角状に折り返して孔塞ぎシール11の送り方向前側部分11aを離形テープ12から剥離するシール剥離部3と、孔塞ぎシール11が剥離された離形テープ12のみを巻き取るテープ巻取部4とを有するシール供給装置10aと、シール剥離部3で剥離する孔塞ぎシール11を吸着して車両の車体パネルSPに開口された貫通孔KNの外周面に貼着させる吸着パッド5と、吸着パッド5を待機位置(P0)から吸着位置(P1)を経由して貼着位置(P2)まで往復移動させる駆動部6とを有するパッド駆動装置10bと、を備えた孔塞ぎシール貼着装置10である。
なお、孔塞ぎシール11は、図4に示すように、円形状に形成された透明な樹脂製シールに、円環状に着色された外周部112と小円形に着色された中心部111とを有する。ただし、孔塞ぎシール11の着色は、上記に限定されるものではなく、例えば、一色に着色したものでも良い。そして、孔塞ぎシール11は、裏面に塗布された貼着剤によって帯状に形成された離形テープ12に所定の間隔で貼付されている。
また、図1、図2、図5に示すように、駆動部6には、吸着パッド5を吸着面521と直交する縦方向Yへ移動させる第1駆動部61と、当該第1駆動部61を横方向Xへ移動させる第2駆動部62とを有し、第2駆動部62がシール供給装置10aの本体部7に固定されている。なお、横方向Xは、縦方向Yと直交している。また、吸着パッド5には、孔塞ぎシール11を吸着面521にて吸着するゴムパッド52と、ゴムパッド52をバネ部材54を介して伸縮自在に支持する支持管53と、支持管53を第1駆動部61の可動部612に装着する装着ブラケット51と、を備えている。吸着パッド5の支持管53は、図示しない真空吸引装置に接続され、真空吸引装置は、孔塞ぎシール11を吸着するゴムパッド52と連通されている。
また、本体部7は、一枚の平板部材で形成されている。テープ保持部2とシール剥離部3とテープ巻取部4の巻取り部42と吸着パッド5と後述する第1ガイドローラ74と押えローラ71(711、712)と折返し角度調整ローラ73と第2ガイドローラ75とが、平板状に形成された本体部7の表面側に配置され、第1駆動部61と第2駆動部62とが、本体部7の裏面側に配置されている。また、テープ巻取部4には、回転速度等を制御可能な駆動モータ41と離形テープ12を巻き取る巻取り部42とを備え、駆動モータ41は、本体部7の裏面側に配置されている。また、本体部7の裏面側に突設した一端部74Aには、ツールチェンジャ92を介してロボットアーム91の先端部が連結されている。ツールチェンジャ92は、エア回路及び電気回路の接続部を含む自動ロック機構を備えている。第1駆動部61と第2駆動部62と駆動モータ41等は、ツールチェンジャ92を介してロボット9の制御部93と接続されている。
また、図1、図2に示すように、シール供給装置10aの本体部7には、テープ保持部2からシール剥離部3に移送されるシール付きテープ1を表裏から押圧した状態でガイドする一対の押えローラ71(711、712)が装着されている。押えローラ71の上流側には、シール付きテープ1を押えローラ71へ案内する第1ガイドローラ74が、本体部7に回動自在に装着されている。また、シール剥離部3の下流側には、孔塞ぎシール11が剥離された離形テープ12をテープ巻取部4へ案内する第2ガイドローラ75が、本体部7に回動自在に装着されている。
なお、一対の押えローラ71(711、712)は、それぞれ回動自在に形成された硬質のウレタンゴムローラであり、一方の押えローラ711が本体部7に固定され、他方の押えローラ712が位置調節可能に本体部7に装着されている。他方の押えローラ712の締付位置を調節することによって、押えローラ71(711、712)同士の隙間を通過するシール付きテープ1に対する拘束力を調節して、シール剥離部3に移送されるシール付きテープ1の弛みを抑制することができる。
また、図1~図5に示すように、シール剥離部3にて孔塞ぎシール11の送り方向前側部分11aを離形テープ12から剥離した状態で、テープ巻取部4の巻き取り動作を停止させた後、第1駆動部61と第2駆動部62とを順に作動させて、シール剥離部3で送り方向前側部分11aが剥離した孔塞ぎシール11を吸着パッド5が吸着し、当該孔塞ぎシール11を貫通孔KNの外周面に貼着する。
具体的には、図1、図3に示すように、吸着パッド5と第1駆動部61と第2駆動部62とは、以下のように作動する。はじめ、吸着パッド5は、シール剥離部3の上方に位置する待機位置(P0)に待機している。テープ巻取部4の巻取り停止信号を受けた後、第1駆動部61が作動することによって、吸着パッド5は、吸着位置(P1)に移動して孔塞ぎシール11を吸着し、待機位置(P0)へ戻る。次に、第2駆動部62が作動して、吸着パッド5は、貼着位置(P2)の上方に位置する上方位置(P3)へ移動する。その後、第1駆動部61が作動して、吸着パッド5は、貼着位置(P2)に移動し、孔塞ぎシール11を貫通孔KNの外周面に貼着する。その後は、第1駆動部61と第2駆動部62とが、上記動作の逆に作動して、吸着パッド5は、待機位置(P0)へ戻る。
本孔塞ぎシール貼着装置10は、上記構成を備え、上記手順で作動するため、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良を低減できると共に、狭い空間の中に存在する車体パネルSPに開口された貫通孔KNに対しても孔塞ぎシール11を簡単に貼着できる。
すなわち、駆動部6には、吸着パッド5を吸着面521と直交する縦方向Yへ移動させる第1駆動部61と、当該第1駆動部61を横方向Xへ移動させる第2駆動部62とを有し、第2駆動部62がシール供給装置10aの本体部7に固定され、シール剥離部3にて孔塞ぎシール11の送り方向前側部分11aを離形テープ12から剥離した状態で、テープ巻取部4の巻き取り動作を停止させた後、第1駆動部61と第2駆動部62とを順に作動させて、シール剥離部3で送り方向前側部分11aが剥離した孔塞ぎシール11を吸着パッド5が吸着し、当該孔塞ぎシール11を貫通孔KNの外周面に貼着するので、シール供給装置10aを吸着パッド5から離間する方向へ旋回させることなく、第1駆動部61と第2駆動部62とを順に作動させることによって、吸着パッド5をシール供給装置10aから離間した貼着位置(P2)へ移動させることができる。そのため、吸着パッド5と第1駆動部61と第2駆動部62とが通過できるスペースがあれば、狭い空間の中に存在する車体パネルSPに開口された貫通孔KNに対しても吸着パッド5を近づけて、孔塞ぎシール11を簡単に貼着できる。
また、図1に示すように、本体部7には、シール剥離部3に移送されるシール付きテープ1を表裏から押圧した状態でガイドする一対の押えローラ71(711、712)が装着されているので、テープ巻取部4の巻き取り動作を停止させたときに、テープ保持部2に回転可能に保持されたロール状のシール付きテープ1が、慣性によって直ぐに停止せず余分に繰り出された場合でも、押えローラ71がシール付きテープ1を表裏から押圧して拘束することによって、押えローラ71の下流側に位置するシール剥離部3において、シール付きテープ1の弛みが生じるのを低減又は回避できる。そのため、孔塞ぎシール11の停止位置や剥離量にバラツキが発生し難くなり、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良を低減できる。
以上、詳細に説明したように、本孔塞ぎシール貼着装置10によれば、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良を低減できると共に、狭い空間の中に存在する車体パネルSPに開口された貫通孔KNに対しても孔塞ぎシール11を簡単に貼着できる孔塞ぎシール貼着装置10を提供することができる。
また、本孔塞ぎシール貼着装置10においては、図1、図3に示すように、本体部7には、シール剥離部3にて折り返すシール付きテープ1の折返し角度θを調節可能に形成された折返し角度調整ローラ73が、押えローラ71の下流側に装着されていることが好ましい。ここで、折返し角度調整ローラ73は、本体部7に対する締結位置を上下方向へ調節可能にネジ挿通孔が長孔に形成されている。
この場合、本体部7に対する折返し角度調整ローラ73の締結位置を調節して、シール剥離部3で送り方向前側部分11aが剥離された孔塞ぎシール11と吸着パッド5の吸着面521との平行度を高めることができる。例えば、本体部7に対する折返し角度調整ローラ73の締結位置を下方へ移動させることによって、シール剥離部3で剥離された孔塞ぎシール11の送り方向前側部分11aが上方へ持ち上がる。そのため、シール剥離部3で送り方向前側部分11aが僅かに垂れ下がっていても、孔塞ぎシール11と吸着パッド5の吸着面521との平行度を高めることができ、吸着パッド5による孔塞ぎシール11に対する吸着力を向上させ、吸着パッド5が孔塞ぎシール11を吸着した時の安定性を高めることができる。その結果、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良をより一層低減できる。
また、本孔塞ぎシール貼着装置10においては、図1~図3、図5に示すように、吸着パッド5は、孔塞ぎシール11を吸着するゴムパッド52を備え、ゴムパッド52の孔塞ぎシール11に対する吸着面521は、シール付きテープ1の幅方向の長さw1がシール付きテープ1の送り方向の長さw2より大きく形成されていることが好ましい。なお、ゴムパッド52の孔塞ぎシール11に対する吸着面521は、シール付きテープ1の幅方向の長さw1がシール付きテープ1の送り方向の長さw2より大きく形成されていれば、長円形状でも楕円形状でも長方形状でも良い。
この場合、シール剥離部3で剥離された孔塞ぎシール11の送り方向前側部分11aが、シール付きテープ1がテープ保持部2にてロール状に巻かれていた時の巻き癖等によって、シール付きテープ1の送り方向先端側で下方へ垂れ下がる場合でも、吸着パッド5の吸着面521と孔塞ぎシール11との接触面積の減少を回避させることができる。そのため、吸着パッド5による孔塞ぎシール11に対する必要な吸着力を維持させ、吸着パッド5が孔塞ぎシール11を吸着した時の安定性を高めることができる。その結果、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良をより一層低減できる。
また、本孔塞ぎシール貼着装置10においては、図1、図3、図4に示すように、本体部7には、シール剥離部3に移送されるシール付きテープ1に貼付された孔塞ぎシール11が通過してから次の孔塞ぎシール11が通過するまでのシール付きテープ1の移動量d1を検出するテープ検出器72が、押えローラ71の下流側に装着され、テープ巻取部4の一回の巻取り量は、テープ検出器72が検出したシール付きテープ1の移動量d1と略同一であることが好ましい。
テープ検出器72は、例えば、レーザー光を孔塞ぎシール11の外周部112に投光し、その反射光の光量の違いを孔塞ぎシール11の着色部の有無で比較して、シール付きテープ1の移動量d1を算出する。ここでは、反射光の光量が3回変化したときに、シール付きテープ1の移動量d1を検出する。なお、テープ検出器72は、吸着パッド5が吸着する吸着位置(P1)の孔塞ぎシール11より1つ手前の孔塞ぎシール11が吸着位置(P1)へ移動する移動量d1を検出することが好ましい。この場合、孔塞ぎシール11を吸着位置(P1)へより一層正確に移動させることができる。
この場合、シール剥離部3に移送されるシール付きテープ1に多少の弛みが生じていても、テープ巻取部4の巻き取り過ぎを抑制して、シール剥離部3で送り方向前側部分11aが剥離された孔塞ぎシール11を適正な位置に停止させることができる。そのため、孔塞ぎシール11の停止位置や剥離量におけるバラツキがより一層発生し難くなり、吸着パッド5の吸着位置P1に対する孔塞ぎシール11の位置ズレや孔塞ぎシール11の落下等をより一層低減できる。その結果、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良をより一層低減できる。
また、本孔塞ぎシール貼着装置10においては、図1、図2、図5に示すように、第1駆動部61と第2駆動部62は、それぞれ薄型のシリンダケース部611、621と当該シリンダケース部611、621に対してガイド棒と共に進退する可動部612、622とを有する薄型のガイド付きシリンダとして形成され、両シリンダケース部611、621は、ケース表面611a、621aとケース裏面611b、621bとの厚さがそれぞれ略同一に形成され(t1≒t2)且つ両シリンダケース部611、621のケース表面611a、621aとケース裏面611b、621bとがそれぞれ略同一平面上になるように配列され、第2駆動部62の可動部622は、略L字状断面の連結ブラケット623を介して第1駆動部61のシリンダケース部611のケース裏面611bに連結されていることが好ましい。
この場合、第1駆動部61の可動部612が進退する軌跡と、第2駆動部62の可動部622が進退する軌跡とを、略同一平面上の狭い範囲に限定することができる。そのため、第1駆動部61と第2駆動部62とが、車体パネルSPの狭い空間に対して、車体パネルSPと干渉することなく、容易に進退することができる。その結果、第1駆動部61と第2駆動部62とが、狭い空間の中に存在する車体パネルSPに開口された貫通孔KNに吸着パッド5を近づけて、孔塞ぎシール11をより簡単に貼着できる。なお、第1駆動部61と第2駆動部62は、エアシリンダとして形成しても良いが、電動シリンダとして形成しても良い。
また、本孔塞ぎシール貼着装置10においては、図1~図5に示すように、左右一対の規制板131を有し、当該規制板131の隙間にロール状に巻いた状態のシール付きテープ1を幅方向で規制しつつ収納するテープ収納部13と、吸着パッド5を第1駆動部61に装着する装着ブラケット51と、シール剥離部3にてシール付きテープ1を幅方向で案内する折返しテープ案内部31とを、孔塞ぎシール11の外径寸法に対応して複数個備え、テープ収納部13と装着ブラケット51と折返しテープ案内部31とが、それぞれ同一方向から着脱可能に形成されていることが好ましい。
この場合、共通の孔塞ぎシール貼着装置10の本体部7に対して、テープ収納部13と装着ブラケット51と折返しテープ案内部31とを同一の方向から取り換えるだけで、異なる孔径の貫通孔KNに対して、その孔径に適した孔塞ぎシール11を簡単に貼着でき、当該貫通孔KNを確実に閉塞することができる。そのため、異なる外径の孔塞ぎシール11の貼着作業において、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良を低減しつつ、貼着作業に対する生産コストをより一層低減することができる。
なお、テープ収納部13は、テープ保持部2に着脱可能に装着され、テープ保持部2に装着された状態で、テープ巻取部4が離形テープ12を巻き取る際、テープ保持部2と一体となって回転する。また、テープ収納部13の規制板131は、複数の軽減孔を有する円板状に形成されている。規制板131の外周縁は、テープ巻取部4の外周縁と近接又は一致する位置まで延設されている。そのため、テープ巻取部4が巻き取る離形テープ12をテープ収納部13の規制板131によって幅方向で規制することができる。
また、折返しテープ案内部31には、シール付きテープ1を幅方向で両側から規制する一対の側壁部311と、シール付きテープ1の下面側に配置され側壁部311を連結する底壁部312とを備えている。底壁部312は、前述した折返し角度調整ローラ73の締結位置を下方へ移動させたとき、シール付きテープ1の下面に干渉しないように、傾斜して配置されている。
また、本孔塞ぎシール貼着装置10においては、図1に示すように、本体部7には、テープ保持部2にロール状に巻いた状態のシール付きテープ1の残量を検出するテープ残量検出器76が装着されていることが好ましい。テープ残量検出器76は、テープ収納部13の規制板131の径方向外方から、例えば、LED光をロール状に巻いた状態のシール付きテープ1に投光し、その反射光の戻る時間から距離を演算して、シール付きテープ1の残量を算出する。シール付きテープ1の残量を算出することによって、次のテープ収納部13と好適なタイミングで切り替えることができ、孔塞ぎシール11の貼着作業における生産性を高めることができる。
<第2実施例の孔塞ぎシール貼着装置>
次に、本実施形態に係る第2実施例の孔塞ぎシール貼着装置の構成及び動作方法について、図6~図8を用いて説明する。図6に、本実施形態に係る第2実施例の孔塞ぎシール貼着装置の正面図を示す。図7に、図6に示すC矢視側面を示す。図8に、図6に示す孔塞ぎシール貼付装置の画像処理に関する回路構成図を示す。ここでは、前述した第1実施例の孔塞ぎシール貼着装置10との相違点を中心に説明し、第1実施例の孔塞ぎシール貼着装置10との共通点については、同一の符号を付して、原則としてその説明を割愛する。
図6~図8に示すように、本実施形態に係る第2実施例の孔塞ぎシール貼着装置10Bでは、本体部7の一端部74Bは、ロボットアーム91の先端部にツールチェンジャ92を介して装着され、車体パネルSPに開口された貫通孔KNと当該貫通孔KNの外周面に貼着した孔塞ぎシール11とを撮影するカメラ81と、当該カメラ81が撮影した貫通孔KNの孔位置と孔塞ぎシール11の貼着位置とを判別する画像処理部82とを備えている。
カメラ81は、少なくとも2台備え、各カメラ81の焦点位置が一致するように、本体部7に形成されたカメラ支持部78に装着されている。また、カメラ81が撮影した画像を処理する画像処理部82は、ツールチェンジャ92を介してロボット9の制御部93に接続されている。また、ロボット9の制御部93は、画像処理部82が判別した貫通孔KNの位置情報に基づいて、ロボットアーム91における吸着パッド5の貼着位置データを補正し、画像処理部82が判別した孔塞ぎシール11の位置情報に基づいて、孔塞ぎシール11の貼着異常をロボット9の表示部94に表示させる。
本第2実施例の孔塞ぎシール貼着装置10Bによれば、カメラ81が撮影した貫通孔KNの正確な位置情報に基づいて、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の貼着作業をより一層正確に行い、ロボット9の表示部94において、貫通孔KNに対する孔塞ぎシール11による閉塞の良否を確認できる。そのため、作業者による目視が困難な狭い車両空間の中に存在する車体パネルSPに開口された貫通孔KNに対しても、孔塞ぎシール11を正確に貼着でき、孔塞ぎシール11による閉塞の良否を確認できる。
また、本第2実施例の孔塞ぎシール貼着装置10Bにおいて、本体部7には、テープ保持部2に装着されたテープ収納部13の規制板131に摺接して、テープ保持部2に保持されたシール付きテープ1の繰り出しを規制する繰り出し規制部77が装着されている。繰り出し規制部77は、例えば、外周面にネジ山が形成された筒状胴体部の先端部からバネ力で突出する押しピンが規制板131の板外面に摺接する構成が好ましい。
ここでは、繰り出し規制部77は、押しピンが規制板131の径方向で異なる位置に摺接するように、本体部7に複数(例えば、2つ)装着されている。繰り出し規制部77は、本体部7に対するネジ込み量を調節することによって、テープ収納部13の規制板131に対する押しピンの摩擦力を、テープ保持部2に保持されたシール付きテープ1の繰り出し過ぎを抑制する所定の大きさに調節する。
繰り出し規制部77がテープ収納部13の規制板131に摺接しているので、テープ巻取部4の巻き取り動作を停止させたときに、テープ収納部13の慣性による回転を拘束することによって、シール付きテープ1の余分な繰り出しを規制して、シール剥離部3においてシール付きテープ1の弛みが生じるのを低減又は回避できる。その結果、孔塞ぎシール11の停止位置や剥離量にバラツキが発生し難くなり、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良を低減できる。
<孔塞ぎシールの貼着方法>
次に、本他の実施形態に係る孔塞ぎシールの貼着方法について、図1~図8を用いて説明する。図1に、本実施形態に係る第1実施例の孔塞ぎシール貼着装置の正面図を示す。図2に、図1に示すA矢視側面図を示す。図3に、図1に示す孔塞ぎシール貼着装置のシール剥離部におけるシール付きテープの折返し角度を調節する説明図を示す。図4に、図1に示すB部の詳細斜視図を示す。図5に、図1に示す孔塞ぎシール貼着装置のパッド駆動部における分解組立図を示す。図6に、本実施形態に係る第2実施例の孔塞ぎシール貼着装置の正面図を示す。図7に、図6に示すC矢視側面を示す。図8に、図6に示す孔塞ぎシール貼付装置の画像処理に関する回路構成図を示す。なお、本孔塞ぎシールの貼着方法は、前述した第1実施例と第2実施例の孔塞ぎシール貼着装置10、10Bを用いているので、第1、2実施例の孔塞ぎシール貼着装置10、10Bとの共通点については、同一の符号を付して、必要に応じて、その説明を行うものとする。
図1~図8に示すように、本他の実施形態に係る孔塞ぎシールの貼着方法は、帯状の離形テープ12に孔塞ぎシール11が所定の間隔で貼付されたシール付きテープ1をロール状に巻いた状態で回転可能に保持するテープ保持部2と、シール付きテープ1を一定方向へ繰り出しつつ鋭角状に折り返して孔塞ぎシール11の送り方向前側部分11aを離形テープ12から剥離するシール剥離部3と、孔塞ぎシール11が剥離された離形テープ12のみを巻き取るテープ巻取部4とを有するシール供給装置10aと、シール剥離部3で剥離する孔塞ぎシール11を吸着して車両の車体パネルSPに開口された貫通孔KNの外周面に貼着させる吸着パッド5と、吸着パッド5を待機位置(P0)から吸着位置(P1)を経由して貼着位置(P2)まで往復移動させる駆動部6とを有するパッド駆動装置10bと、を備え、吸着パッド5に吸着した孔塞ぎシール11を貫通孔KNの外周面に貼着させる孔塞ぎシールの貼着方法である。
また、本孔塞ぎシールの貼着方法において、駆動部6には、吸着パッド5を吸着面521と直交する縦方向Yへ移動させる第1駆動部61と、当該第1駆動部61を横方向Xへ移動させる第2駆動部62とを有し、第2駆動部62がシール供給装置10aの本体部7に固定され、また、本体部7には、シール剥離部3に移送されるシール付きテープ1を表裏から押圧した状態でガイドする一対の押えローラ71(711、712)が装着され、テープ巻取部4の巻き取り動作を停止させた後、第1駆動部61と第2駆動部62とを順に作動させて、シール剥離部3で送り方向前側部分11aが剥離した孔塞ぎシール11を吸着パッド5が吸着し、当該孔塞ぎシール11を貫通孔KNの外周面に貼着するので、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良を低減できると共に、狭い空間の中に存在する車体パネルSPに開口された貫通孔KNに対しても孔塞ぎシール11を簡単に貼着できる。
すなわち、駆動部6には、吸着パッド5を吸着面521と直交する縦方向Yへ移動させる第1駆動部61と、当該第1駆動部61を横方向Xへ移動させる第2駆動部62とを有し、第2駆動部62がシール供給装置10aの本体部7に固定され、シール剥離部3にて孔塞ぎシール11の送り方向前側部分11aを離形テープ12から剥離した状態で、テープ巻取部4の巻き取り動作を停止させた後、第1駆動部61と第2駆動部62とを順に作動させて、シール剥離部3で送り方向前側部分11aが剥離した孔塞ぎシール11を吸着パッド5が吸着し、当該孔塞ぎシール11を貫通孔KNの外周面に貼着するので、シール供給装置10aを吸着パッド5から離間する方向へ旋回させることなく、第1駆動部61と第2駆動部62とを作動させることによって、吸着パッド5をシール供給装置10aから離間した貼着位置(P2)へ移動させることができる。そのため、吸着パッド5と第1駆動部61と第2駆動部62とが通過できるスペースがあれば、狭い空間の中に存在する車体パネルSPに開口された貫通孔KNに対しても吸着パッド5を近づけて、孔塞ぎシール11を簡単に貼着できる。
また、本体部7には、シール剥離部3に移送されるシール付きテープ1を表裏から押圧した状態でガイドする一対の押えローラ71(711、712)が装着されているので、テープ巻取部4の巻き取り動作を停止させたときに、テープ保持部2に回転可能に保持されたロール状のシール付きテープ1が、慣性によって直ぐに停止せず余分に繰り出された場合でも、押えローラ71(711、712)がシール付きテープ1を表裏から押圧して拘束することによって、押えローラ71の下流側にはシール付きテープ1の弛みが生じるのを低減又は回避できる。そのため、孔塞ぎシール11の停止位置や剥離量にバラツキが発生し難くなり、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良を低減できる。
よって、本孔塞ぎシールの貼着方法によれば、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良を低減できると共に、狭い空間の中に存在する車体パネルSPに開口された貫通孔KNに対しても孔塞ぎシール11を簡単に貼着できる孔塞ぎシールの貼着方法を提供することができる。
<変形例>
なお、本発明は、要旨を変更しない範囲で様々な実施態様に変更することができる。例えば、本実施形態に係る孔塞ぎシール貼着装置10では、異なる孔径の貫通孔KNに対して、その孔径に適した孔塞ぎシール11を簡単に貼着するため、左右一対の規制板131を有し、当該規制板131の隙間にロール状に巻いた状態のシール付きテープ1を幅方向で規制しつつ収納するテープ収納部13と、吸着パッド5を第1駆動部61に装着する装着ブラケット51と、シール剥離部3にてシール付きテープ1を幅方向で案内する折返しテープ案内部31とを、孔塞ぎシール11の外径寸法に対応して複数個備え、テープ収納部13と装着ブラケット51と折返しテープ案内部31とが、それぞれ同一方向から着脱可能に形成されている。しかし、必ずしも、上記構成に限る必要はない。例えば、異なる外径の孔塞ぎシール11を貼付したシール付きテープ1を保持する複数の孔塞ぎシール貼着装置10を、孔塞ぎシール貼着工程のラインサイドに保管し、これらの複数の孔塞ぎシール貼着装置10を、ツールチェンジャ92を介してロボットアーム91に付け替えて、異なる孔径の貫通孔KNに対して、その孔径に適した孔塞ぎシール11を簡単且つ迅速に貼着することもできる。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係る孔塞ぎシール貼着装置10、10Bによれば、駆動部6には、吸着パッド5を吸着面521と直交する縦方向Yへ移動させる第1駆動部61と、当該第1駆動部61を横方向Xへ移動させる第2駆動部62とを有し、第2駆動部62がシール供給装置10aの本体部7に固定され、また、本体部7には、シール剥離部3に移送されるシール付きテープ1を表裏から押圧した状態でガイドする一対の押えローラ71が装着され、シール剥離部3にて孔塞ぎシール11の送り方向前側部分11aを離形テープ12から剥離した状態で、テープ巻取部4の巻き取り動作を停止させた後、第1駆動部61と第2駆動部62とを順に作動させて、シール剥離部3で送り方向前側部分11aが剥離した孔塞ぎシール11を吸着パッド5が吸着し、当該孔塞ぎシール11を貫通孔KNの外周面に貼着するので、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良を低減できると共に、狭い空間の中に存在する車体パネルSPに開口された貫通孔KNに対しても孔塞ぎシール11を簡単に貼着できる。
すなわち、駆動部6には、吸着パッド5を吸着面521と直交する縦方向Yへ移動させる第1駆動部61と、当該第1駆動部61を横方向Xへ移動させる第2駆動部62とを有し、第2駆動部62がシール供給装置10aの本体部7に固定され、シール剥離部3にて孔塞ぎシール11の送り方向前側部分11aを離形テープ12から剥離した状態で、テープ巻取部4の巻き取り動作を停止させた後、第1駆動部61と第2駆動部62とを順に作動させて、シール剥離部3で送り方向前側部分11aが剥離した孔塞ぎシール11を吸着パッド5が吸着し、当該孔塞ぎシール11を貫通孔KNの外周面に貼着するので、シール供給装置10aを吸着パッド5から離間する方向へ旋回させることなく、第1駆動部61と第2駆動部62とを順に作動させることによって、吸着パッド5をシール供給装置10aから離間した貼着位置(P2)へ移動させることができる。そのため、吸着パッド5と第1駆動部61と第2駆動部62とが通過できるスペースがあれば、狭い空間の中に存在する車体パネルSPに開口された貫通孔KNに対しても吸着パッド5を近づけて、孔塞ぎシール11を簡単に貼着できる。
また、本体部7には、シール剥離部3に移送されるシール付きテープ1を表裏から押圧した状態でガイドする一対の押えローラ71(711、712)が装着されているので、テープ巻取部4の巻き取り動作を停止させたときに、テープ保持部2に回転可能に保持されたロール状のシール付きテープ1が、慣性によって直ぐに停止せず余分に繰り出された場合でも、押えローラ71がシール付きテープ1を表裏から押圧して拘束することによって、押えローラ71の下流側に位置するシール剥離部3において、シール付きテープ1の弛みが生じるのを低減又は回避できる。そのため、孔塞ぎシール11の停止位置や剥離量にバラツキが発生し難くなり、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良を低減できる。
よって、本実施形態によれば、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良を低減できると共に、狭い空間の中に存在する車体パネルSPに開口された貫通孔KNに対しても孔塞ぎシール11を簡単に貼着できる孔塞ぎシール貼着装置10、10Bを提供することができる。
また、本実施形態によれば、本体部7には、シール剥離部3にて折り返すシール付きテープ1の折返し角度θを調節可能に形成された折返し角度調整ローラ73が、押えローラ71の下流側に装着されているので、本体部7に対する折返し角度調整ローラ73の装着位置を調節して、シール剥離部3で送り方向前側部分11aが剥離された孔塞ぎシール11と吸着パッド5の吸着面521との平行度を高めることができる。そのため、吸着パッド5による孔塞ぎシール11に対する吸着力を向上させ、吸着パッド5が孔塞ぎシール11を吸着した時の安定性を高めることができる。その結果、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良をより一層低減できる。
また、本実施形態によれば、吸着パッド5は、孔塞ぎシール11を吸着するゴムパッド52を備え、ゴムパッド52の孔塞ぎシール11に対する吸着面521は、シール付きテープ1の幅方向の長さw1がシール付きテープ1の送り方向の長さw2より大きく形成されているので、シール剥離部3で剥離された孔塞ぎシール11の送り方向前側部分11aが、シール付きテープ1がロール状に巻かれていた時の巻き癖等によって、シール付きテープ1の送り方向先端側で下方へ湾曲した状態でも、吸着パッド5の吸着面521と孔塞ぎシール11との接触面積の減少を回避させることができる。そのため、吸着パッド5による孔塞ぎシール11に対する必要な吸着力を維持させ、吸着パッド5が孔塞ぎシール11を吸着した時の安定性を高めることができる。その結果、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良をより一層低減できる。
また、本実施形態によれば、本体部7には、シール剥離部3に移送されるシール付きテープ1に貼付された孔塞ぎシール11が通過してから次の孔塞ぎシール11が通過するまでのシール付きテープ1の移動量d1を検出するテープ検出器72が、押えローラ71の下流側に装着され、テープ巻取部4の一回の巻取り量は、テープ検出器72が検出したシール付きテープ1の移動量d1と略同一であるので、仮に、シール剥離部3に移送されるシール付きテープ1に多少の弛みが生じていても、テープ巻取部4の巻き取り過ぎを抑制して、シール剥離部3で送り方向前側部分11aが剥離された孔塞ぎシール11を適正な位置に停止させることができる。そのため、孔塞ぎシール11の停止位置や剥離量におけるバラツキがより一層発生し難くなり、吸着パッド5の吸着位置P1に対する孔塞ぎシール11の位置ズレや孔塞ぎシール11の落下等をより一層低減できる。その結果、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良をより一層低減できる。
また、本実施形態によれば、第1駆動部61と第2駆動部62は、それぞれ薄型のシリンダケース部611、621と当該シリンダケース部611、621に対してガイド棒と共に進退する可動部612、622とを有する薄型のガイド付きシリンダとして形成され、両シリンダケース部611、621は、ケース表面611a、621aとケース裏面611b、621bとの厚さがそれぞれ略同一に形成され(t1≒t2)且つ両シリンダケース部611、621のケース表面611a、621aとケース裏面611b、621bとがそれぞれ略同一平面上になるように配列され、第2駆動部62の可動部622は、略L字状断面の連結ブラケット623を介して第1駆動部61のシリンダケース部611のケース裏面611bに連結されているので、第1駆動部61の可動部612が進退する軌跡と、第2駆動部62の可動部622が進退する軌跡とを、略同一平面上の狭い範囲に限定することができる。そのため、第1駆動部61と第2駆動部62とが、車体パネルSPの狭い空間に対して、車体パネルSPと干渉することなく、容易に進退することができる。その結果、第1駆動部61と第2駆動部62とが、狭い空間の中に存在する車体パネルSPに開口された貫通孔KNに吸着パッド5を近づけて、孔塞ぎシール11をより簡単に貼着できる。
また、本実施形態によれば、左右一対の規制板131を有し、当該規制板131の隙間にロール状に巻いた状態のシール付きテープ1を幅方向で規制しつつ収納するテープ収納部13と、吸着パッド5を第1駆動部61に装着する装着ブラケット51と、シール剥離部3にてシール付きテープ1を幅方向で案内する折返しテープ案内部31とを、孔塞ぎシール11の外径寸法に対応して複数個備え、テープ収納部13と装着ブラケット51と折返しテープ案内部31とが、それぞれ同一方向から着脱可能に形成されているので、共通の孔塞ぎシール貼着装置10に対して、テープ収納部13と装着ブラケット51と折返しテープ案内部31とを同一の方向から取り換えるだけで、異なる孔径の貫通孔KNに対して、その孔径に適した孔塞ぎシール11を簡単に貼着でき、当該貫通孔KNを確実に閉塞することができる。そのため、異なる外径の孔塞ぎシール11の貼着作業において、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良を低減しつつ、貼着作業に対する生産コストをより一層低減することができる。
また、本実施形態によれば、本体部7の一端部74Bは、ロボットアーム91の先端部にツールチェンジャ92を介して装着され、車体パネルSPに開口された貫通孔KNと当該貫通孔KNの外周面に貼着した孔塞ぎシール11とを撮影するカメラ81と、当該カメラ81が撮影した貫通孔KNの孔位置と孔塞ぎシール11の貼着位置を判別する画像処理部82とを備え、ロボット9の制御部93は、画像処理部82が判別した貫通孔KNの位置情報に基づいて、ロボットアーム91における吸着パッド5の貼着位置データを補正し、画像処理部82が判別した孔塞ぎシール11の位置情報に基づいて、孔塞ぎシール11の貼着異常をロボット9の表示部94に表示させるので、カメラ81が撮影した貫通孔KNの正確な位置情報に基づいて、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の貼着作業をより一層正確に行い、ロボット9の表示部94において、貫通孔KNに対する孔塞ぎシール11による閉塞の良否を確認できる。そのため、作業者による目視が困難な狭い車両空間の中に存在する車体パネルSPに開口された貫通孔KNに対しても、孔塞ぎシール11を正確に貼着でき、孔塞ぎシール11による閉塞の良否を確認できる。
また、本他の実施形態に係る孔塞ぎシールの貼着方法によれば、駆動部6には、吸着パッド5を吸着面521と直交する縦方向Yへ移動させる第1駆動部61と、当該第1駆動部61を横方向Xへ移動させる第2駆動部62とを有し、第2駆動部62がシール供給装置10aの本体部7に固定され、また、本体部7には、シール剥離部3に移送されるシール付きテープ1を表裏から押圧した状態でガイドする一対の押えローラ71が装着され、シール剥離部3にて孔塞ぎシール11の送り方向前側部分11aを離形テープ12から剥離した状態で、テープ巻取部4の巻き取り動作を停止させた後、第1駆動部61と第2駆動部62とを順に作動させて、シール剥離部3で送り方向前側部分11aが剥離した孔塞ぎシール11を吸着パッド5が吸着し、当該孔塞ぎシール11を貫通孔KNの外周面に貼着するので、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良を低減できると共に、狭い空間の中に存在する車体パネルSPに開口された貫通孔KNに対しても孔塞ぎシール11を簡単に貼着できる。
すなわち、駆動部6には、吸着パッド5を吸着面521と直交する縦方向Yへ移動させる第1駆動部61と、当該第1駆動部61を横方向Xへ移動させる第2駆動部62とを有し、第2駆動部62がシール供給装置10aの本体部7に固定され、シール剥離部3にて孔塞ぎシール11の送り方向前側部分11aを離形テープ12から剥離した状態で、テープ巻取部4の巻き取り動作を停止させた後、第1駆動部61と第2駆動部62とを順に作動させて、シール剥離部3で送り方向前側部分11aが剥離した孔塞ぎシール11を吸着パッド5が吸着し、当該孔塞ぎシール11を貫通孔KNの外周面に貼着するので、シール供給装置10aを吸着パッド5から離間する方向へ旋回させることなく、第1駆動部61と第2駆動部62とを作動させることによって、吸着パッド5をシール供給装置10aから離間した貼着位置(P2)へ移動させることができる。そのため、吸着パッド5と第1駆動部61と第2駆動部62とが通過できるスペースがあれば、狭い空間の中に存在する車体パネルSPに開口された貫通孔KNに対しても吸着パッド5を近づけて、孔塞ぎシール11を簡単に貼着できる。
また、本体部7には、シール剥離部3に移送されるシール付きテープ1を表裏から押圧した状態でガイドする一対の押えローラ71(711、712)が装着されているので、テープ巻取部4の巻き取り動作を停止させたときに、テープ保持部2に回転可能に保持されたロール状のシール付きテープ1が、慣性によって直ぐに停止せず余分に繰り出された場合でも、押えローラ71がシール付きテープ1を表裏から押圧して拘束することによって、押えローラ71の下流側にはシール付きテープ1の弛みが生じるのを低減又は回避できる。そのため、孔塞ぎシール11の停止位置や剥離量にバラツキが発生し難くなり、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良を低減できる。
よって、本他の実施形態によれば、吸着パッド5による孔塞ぎシール11の吸着不良を低減できると共に、狭い空間の中に存在する車体パネルSPに開口された貫通孔KNに対しても孔塞ぎシール11を簡単に貼着できる孔塞ぎシールの貼着方法を提供することができる。
本発明は、例えば、車両の車体パネルに形成された貫通孔の外周面に孔塞ぎシールを貼着して、貫通孔を閉塞するために使用する孔塞ぎシール貼着装置及び孔塞ぎシールの貼着方法として利用できる。
1 シール付きテープ
2 テープ保持部
3 シール剥離部
4 テープ巻取部
5 吸着パッド
6 駆動部
7 本体部
9 ロボット
10、10B 孔塞ぎシール貼着装置
10a シール供給装置
10b パッド駆動装置
11 孔塞ぎシール
11a 送り方向前側部分
12 離形テープ
13 テープ収納部
31 折返しテープ案内部
51 装着ブラケット
52 ゴムパッド
61 第1駆動部
62 第2駆動部
71 押えローラ
72 テープ検出器
73 折返し角度調整ローラ
74、74B 一端部
81 カメラ
82 画像処理部
91 ロボットアーム
92 ツールチェンジャ
93 制御部
94 表示部
131 規制板
521 吸着面
611、621 シリンダケース部
611a、621a ケース表面
611b、621b ケース裏面
612、622 可動部
623 連結ブラケット
d1 移動量
SP 車体パネル
KN 貫通孔
θ 折返し角度
w1 幅方向の長さ
w2 送り方向の長さ

Claims (7)

  1. 帯状の離形テープに孔塞ぎシールが所定の間隔で貼付されたシール付きテープをロール状に巻いた状態で回転可能に保持するテープ保持部と、前記テープ保持部に保持された前記シール付きテープを一定方向へ繰り出しつつ鋭角状に折り返して前記孔塞ぎシールの送り方向前側部分を前記離形テープから剥離するシール剥離部と、前記孔塞ぎシールが剥離された前記離形テープのみを巻き取るテープ巻取部とを有するシール供給装置と、
    前記シール剥離部で剥離する前記孔塞ぎシールを吸着して車両の車体パネルに開口された貫通孔の外周面に貼着させる吸着パッドと、前記吸着パッドを待機位置から吸着位置を経由して貼着位置まで往復移動させる駆動部とを有するパッド駆動装置と、を備えた孔塞ぎシール貼着装置であって、
    前記駆動部には、前記吸着パッドを吸着面と直交する縦方向へ移動させる第1駆動部と、当該第1駆動部を横方向へ移動させる第2駆動部とを有し、前記第2駆動部が前記シール供給装置の本体部に固定されていること、
    前記本体部には、前記シール剥離部に移送される前記シール付きテープを表裏から押圧した状態でガイドする一対の押えローラが装着され、
    前記シール剥離部にて前記孔塞ぎシールの送り方向前側部分を前記離形テープから剥離した状態で、前記テープ巻取部の巻き取り動作を停止させた後、前記第1駆動部と前記第2駆動部とを順に作動させて、前記シール剥離部で送り方向前側部分が剥離した前記孔塞ぎシールを前記吸着パッドが吸着し、当該孔塞ぎシールを前記貫通孔の外周面に貼着すること
    前記第1駆動部と前記第2駆動部は、それぞれ薄型のシリンダケース部と当該シリンダケース部に対してガイド棒と共に進退する可動部とを有する薄型のガイド付きシリンダとして形成され、
    両シリンダケース部は、ケース表面とケース裏面との厚さがそれぞれ略同一に形成され且つ両シリンダケース部のケース表面とケース裏面とがそれぞれ略同一平面上になるように配列され、
    前記第2駆動部の可動部は、略L字状断面の連結ブラケットを介して前記第1駆動部のシリンダケース部のケース裏面に連結されていることを特徴とする孔塞ぎシール貼着装置。
  2. 請求項1に記載された孔塞ぎシール貼着装置において、
    前記本体部には、前記シール剥離部にて折り返す前記シール付きテープの折返し角度を調節可能に形成された折返し角度調整ローラが、前記押えローラの下流側に装着されていることを特徴とする孔塞ぎシール貼着装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された孔塞ぎシール貼着装置において、
    前記吸着パッドは、前記孔塞ぎシールを吸着するゴムパッドを備え、
    前記ゴムパッドの前記孔塞ぎシールに対する吸着面は、前記シール付きテープの幅方向の長さが前記シール付きテープの送り方向の長さより大きく形成されていることを特徴とする孔塞ぎシール貼着装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された孔塞ぎシール貼着装置において、
    前記本体部には、前記シール剥離部に移送される前記シール付きテープに貼付された前記孔塞ぎシールが通過してから次の前記孔塞ぎシールが通過するまでの前記シール付きテープの移動量を検出するテープ検出器が、前記押えローラの下流側に装着され、
    前記テープ巻取部の一回の巻取り量は、前記テープ検出器が検出した前記シール付きテープの前記移動量と略同一であることを特徴とする孔塞ぎシール貼着装置。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載された孔塞ぎシール貼着装置において、
    左右一対の規制板を有し、当該規制板の隙間にロール状に巻いた状態の前記シール付きテープを幅方向で規制しつつ収納するテープ収納部と、前記吸着パッドを前記第1駆動部に装着する装着ブラケットと、前記シール剥離部にて前記シール付きテープを幅方向で案内する折返しテープ案内部とを、前記孔塞ぎシールの外径寸法に対応して複数個備え、
    前記テープ収納部と前記装着ブラケットと前記折返しテープ案内部とが、それぞれ同一方向から着脱可能に形成されていることを特徴とする孔塞ぎシール貼着装置。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載された孔塞ぎシール貼着装置において、
    前記本体部の一端部は、ロボットアームの先端部にツールチェンジャを介して装着され、
    前記貫通孔と当該貫通孔の外周面に貼着した前記孔塞ぎシールとを撮影するカメラと、当該カメラが撮影した前記貫通孔の孔位置と前記孔塞ぎシールの貼着位置を判別する画像処理部とを備え、
    ロボットの制御部は、前記画像処理部が判別した前記貫通孔の位置情報に基づいて、前記ロボットアームにおける前記吸着パッドの貼着位置データを補正し、前記画像処理部が判別した前記孔塞ぎシールの位置情報に基づいて、前記孔塞ぎシールの貼着異常を前記ロボットの表示部に表示させることを特徴とする孔塞ぎシール貼着装置。
  7. 帯状の離形テープに孔塞ぎシールが所定の間隔で貼付されたシール付きテープをロール状に巻いた状態で回転可能に保持するテープ保持部と、前記シール付きテープを一定方向へ繰り出しつつ鋭角状に折り返して前記孔塞ぎシールの送り方向前側部分を前記離形テープから剥離するシール剥離部と、前記孔塞ぎシールが剥離された前記離形テープのみを巻き取るテープ巻取部とを有するシール供給装置と、
    前記シール剥離部で剥離する前記孔塞ぎシールを吸着して車両の車体パネルに開口された貫通孔の外周面に貼着させる吸着パッドと、前記吸着パッドを待機位置から吸着位置を経由して貼着位置まで往復移動させる駆動部とを有するパッド駆動装置と、を備え、
    前記吸着パッドに吸着した前記孔塞ぎシールを前記貫通孔の外周面に貼着させる孔塞ぎシールの貼着方法であって、
    前記駆動部には、前記吸着パッドを吸着面と直交する縦方向へ移動させる第1駆動部と、当該第1駆動部を横方向へ移動させる第2駆動部とを有し、前記第2駆動部が前記シール供給装置の本体部に固定されていること、
    前記本体部には、前記シール剥離部に移送される前記シール付きテープを表裏から押圧した状態でガイドする一対の押えローラが装着され、
    前記シール剥離部にて前記孔塞ぎシールの送り方向前側部分を前記離形テープから剥離した状態で、前記テープ巻取部の巻き取り動作を停止させた後、前記第1駆動部と前記第2駆動部とを順に作動させて、前記シール剥離部で送り方向前側部分が剥離した前記孔塞ぎシールを前記吸着パッドが吸着し、当該孔塞ぎシールを前記貫通孔の外周面に貼着すること
    前記第1駆動部と前記第2駆動部は、それぞれ薄型のシリンダケース部と当該シリンダケース部に対してガイド棒と共に進退する可動部とを有する薄型のガイド付きシリンダとして形成され、
    両シリンダケース部は、ケース表面とケース裏面との厚さがそれぞれ略同一に形成され且つ両シリンダケース部のケース表面とケース裏面とがそれぞれ略同一平面上になるように配列され、
    前記第2駆動部の可動部は、略L字状断面の連結ブラケットを介して前記第1駆動部のシリンダケース部のケース裏面に連結されていることを特徴とする孔塞ぎシールの貼着方法。
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