JP7675005B2 - 冷蔵庫の連結構造体、及び冷蔵庫の連結方法 - Google Patents

冷蔵庫の連結構造体、及び冷蔵庫の連結方法 Download PDF

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Description

本開示は、冷蔵庫の連結構造体等に関する。
冷蔵庫に関して、例えば、特許文献1には、「結合型冷蔵庫において、下部に結合される貯蔵庫のテーブル板を着脱自在にするとともに、この下部に結合される貯蔵庫のテーブル枠により構成される空間内にその上部に結合される貯蔵庫の脚部を収納可能に配設」することが記載されている。
実開昭52-157062号公報
特許文献1に記載の技術では、下側の貯蔵庫のテーブル枠内に上側の貯蔵庫が設置されるが、上側・下側の貯蔵庫が互いに固定される構成ではなく、さらに改善の余地がある。
本開示に係る冷蔵庫の連結構造体は、上側冷蔵庫及び下側冷蔵庫を備えるとともに、前記上側冷蔵庫と前記下側冷蔵庫との間に介在する連結用板材を備え、前記上側冷蔵庫と前記下側冷蔵庫との間には、前記連結用板材によって隙間が設けられ、前記連結用板材は、前記下側冷蔵庫の上端付近に設けられる上端側支持部材に所定の固定具で固定されるとともに、前記上側冷蔵庫の下端付近に設けられる下端側支持部材に別の固定具で固定され、前記下側冷蔵庫の上面の縁に沿って延在する下側支持部と、前記上側冷蔵庫の下面の縁に沿って延在する上側支持部と、上下に離間している前記下側支持部と前記上側支持部とを繋ぐ、面状の接続部と、を有し、前記下側支持部は、前記所定の固定具が挿通される第1貫通孔を有し、前記上側支持部は、前記別の固定具が挿通される第2貫通孔を有し、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、それぞれ、上下方向に穿たれ、前記接続部は、前記第1貫通孔よりも前記下側冷蔵庫の上面の前記縁側に配されるとともに、前記第2貫通孔よりも前記上側冷蔵庫の下面の前記縁側に配されることとした。
実施形態に係る冷蔵庫の連結構造体の構成要素である冷蔵庫の斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫の連結構造体において、冷蔵庫からトッププレートが取り外された状態の斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫の連結構造体において、下側冷蔵庫に連結用板材が設置され、その上方に上側冷蔵庫が配置される際の状態の斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫の連結構造体において、下側冷蔵庫に連結用板材を介して、上側冷蔵庫が段積みされた状態の斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫の連結構造体において、上側冷蔵庫と下側冷蔵庫との間にカバーが設置される際の状態を示す斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫の連結構造体において、上側冷蔵庫と下側冷蔵庫との間にカバーが設置された状態を示す斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫の連結構造体の構成要素である冷蔵庫の骨組みを示す斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫の連結構造体において、冷蔵庫の骨組みに天面板が設置された状態の斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫の連結構造体が備える左側の連結用板材の斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫の連結構造体において、連結用板材を介して、下側冷蔵庫に上側冷蔵庫が段積みされる際の状態を骨組みとして示した斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫の連結構造体において、上側冷蔵庫及び連結用板材を右斜め前方から見上げた斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫の連結構造体において、上側冷蔵庫の機械室を介した空気の流れを示す説明図である。 実施形態に係る冷蔵庫の連結構造体において、上側冷蔵庫の排気口を含む縦断面図である。 実施形態に係る冷蔵庫の連結構造体において、カバーを右斜め前方から見下ろした場合の斜視図である。 実施形態に係る冷蔵庫の連結構造体において、カバーを右斜め後方から見上げた場合の斜視図である。 変形例に係る冷蔵庫の連結構造体で用いられる左側の連結用板材の斜視図である。
≪実施形態≫
<冷蔵庫の構成>
図1は、実施形態に係る冷蔵庫の連結構造体の構成要素である冷蔵庫10の斜視図である。
冷蔵庫10は、食品等を冷やす機器であり、図1の例では、直方体状を呈している。なお、図1に示す冷蔵庫10は、単体で使用することもでき、また、複数の冷蔵庫10を段積みしたり、横方向に並べて使用したりすることも可能である。このように段積み等での使用が可能な冷蔵庫10をモジュール冷蔵庫ともいう。
本実施形態では、一例として、2つの冷蔵庫10が上下方向で段積みして使用される場合について説明するが、これに限定されるものではない。例えば、複数の冷蔵庫10を上下方向・横方向にマトリクス状に配置することも可能である。その他にも、例えば、冷蔵庫10をビルトインタイプで使用したり、また、着せ替えカバー(図示せず)等を用いて冷蔵庫10の着せ替えを行ったりするといったように、多様なユースケースに対応できるようになっている。
図1に示すように、冷蔵庫10は、筐体1と、扉2と、複数の脚3と、を備えている。筐体1の内部には、一つ又は複数の貯蔵室(図示せず)が設けられている。この貯蔵室は、冷蔵室であってもよいし、また、冷凍室であってもよい。筐体1は、貯蔵室を形成している樹脂製の内箱(図示せず)と、鋼板製の外箱1aと、の間に発泡ウレタン等の断熱材(図示せず)が充填された構成になっている。なお、筐体1の前側(正面側)には、貯蔵室の開口(図示せず)が設けられている。
冷蔵庫10は、筐体1とともに貯蔵室を形成する扉2を備えている。図1の例では、扉2は、貯蔵室の開口を開閉自在な片開き式のドアであり、ドアヒンジ(図示せず)の軸を中心として回動可能になっている。扉2の庫内側には、ドアポケット(図示せず)や棚(図示せず)が適宜に設けられている。
複数の脚3は、筐体1を支持するものである。図1の例では、下面視で矩形状を呈する筐体1の四隅に脚3がひとつずつ設けられている。つまり、前側の左右両端付近に一対の脚3が設けられ、また、後側の左右両端付近にも一対の脚(図示せず)が設けられている。これらの脚3は、例えば、筐体1の下面に設けられた雌ネジ部(図示せず)に螺合し、その螺合の深さで筐体1の高さ位置を調整する(つまり、アジャスタとして機能する)ようになっている。なお、それぞれの脚3は、筐体1に対して着脱可能である。
冷蔵庫10は、圧縮機31(図12参照)と、放熱器32(図12参照)と、キャピラリチューブ(図示せず)と、冷却器(図示せず)と、を含む冷凍サイクルを備えている。そして、圧縮機31、放熱器32、キャピラリチューブ、及び冷却器を順次に介して、冷媒が循環するようになっている。これによって、冷却器を通流する冷媒と、貯蔵室の空気と、の間で熱交換が行われ、貯蔵室の食品等が冷やされる。
図1に示すように、筐体1の下端側であって、前側(正面側)には、吸気口4が設けられるとともに、排気口5が設けられている。具体的に説明すると、吸気口4及び排気口5は、扉2によって塞がれる開口(貯蔵室の開口:図示せず)の下側に横並びで設けられている。また、排気口5の直上近傍には、筐体1又は扉2が位置している。吸気口4及び排気口5は、本実施形態のように前側に設けられている場合は、開口よりも後方に設けられていると、扉2で開口を開放した場合でも、吸気口4及び排気口5の直上の筐体1によって隠されやすく目立ちにくい。また、扉2で開口を閉塞した場合はさらに扉2によって吸気口4及び排気口5が隠されやすく、外観上好ましい。吸気口4は、冷蔵庫10の機械室8(図12参照)に空気を導く開口部である。排気口5は、機械室8(図12参照)から空気を排気するための開口部である。このような位置に吸気口4及び排気口5が配されているため、筐体1の側面や背面に吸気口4及び排気口5を配する場合に比して、外観上目立たなくできる。
なお、図1には、吸気口4に向かう空気の流れや、排気口5を介して排気された空気の流れを白抜き矢印で示しているが、排気の方向は、後記するカバー7(図5参照)の着脱に伴って変化する。図1に示す前方への排気は、カバー7が取り外された場合である。
例えば、冷蔵庫10がビルトインタイプで使用される場合、部屋の壁に設けられた凹部(図示せず)に冷蔵庫10が嵌め込まれる。この状態において、仮に、吸気口や排気口が冷蔵庫10の正面以外(側面や背面)に設けられていた場合、冷蔵庫10と壁との間の隙間が狭いため、吸気・排気が行われにくくなる可能性がある。したがって、本実施形態では、冷蔵庫10がビルトインタイプで使用される可能性も考慮して、冷蔵庫10の正面側に吸気口4や排気口5を設けるようにしている。
次に、図2~図6を順次に参照して、2つの冷蔵庫10を上下方向に段積みする手順について簡単に説明する。
<冷蔵庫の段積みの手順>
図2は、冷蔵庫10からトッププレート1bが取り外された状態の斜視図である。
図2に示すように、冷蔵庫10の筐体1は、着脱自在のトッププレート1bを備えている。トッププレート1bは、筐体1の上面に設けられる樹脂製の薄板であり、平面視で矩形状を呈している。トッププレート1bには、表面の汚れがとれやすいように、また、意匠性を高めるために、所定の表面加工が施されている。なお、トッププレート1bの着脱には、ネジが用いられてもよいし、その他の手段が適宜に用いられてもよい。図2に示すように、トッププレート1bが取り外された状態では、筐体1の天面板1cが露出している。
天面板1cは、複数の冷蔵庫10を上下方向に段積みする際、連結用板材6(図3参照)が設置される面である。図2の例では、天面板1cの右端・左端の付近に、それぞれ、貫通孔1d(連結部位)が3つずつ設けられている。右端付近の3つの貫通孔1dは、右側の連結用板材6(図3参照)の連結に用いられる孔である。また、左端付近の3つの貫通孔1dは、左側の連結用板材6(図3参照)の連結に用いられる孔である。
これらの貫通孔1dの位置は、冷蔵庫10の骨組みである上端側支持部材11(図7参照)の雌ネジ部11a(連結部位)の位置に対応している。つまり、トッププレート1bが取り外された状態では、貫通孔1dを介して、上から雌ネジ部11a(図7参照)が見えるようになっている。複数の冷蔵庫10を上下方向に段積みする際には、まず、作業員又はユーザ(作業員等という)が、下側の冷蔵庫10(下側冷蔵庫)のトッププレート1bを取り外して、連結用板材6(図3参照)との連結部位(貫通孔1dや雌ネジ部11a)を露出させる「露出工程」が行われる。
以下では、2つの冷蔵庫10が段積みされる場合において、下側の冷蔵庫を下側冷蔵庫10B(図3参照)といい、上側の冷蔵庫を上側冷蔵庫10A(図3参照)という。なお、下側冷蔵庫10Bや上側冷蔵庫10Aは、符号は異なっているが、その構成は、前記した冷蔵庫10(図1参照)と同様である。
図3は、下側冷蔵庫10Bに連結用板材6が設置され、その上方に上側冷蔵庫10Aが配置される際の状態の斜視図である。
なお、図3には図示していないが、実際には、作業員等が上側冷蔵庫10Aを持ち上げているものとする。前記した「露出工程」の後、下側冷蔵庫10Bに連結用板材6を固定する「下側固定工程」が行われる。すなわち、下側冷蔵庫10Bの天面板1cの貫通孔1d(図2参照)を介して、左右一対の連結用板材6がネジやボルトで締結される。
図3に示すように、床面に載置されている下側冷蔵庫10Bには、複数の脚3が設置された状態であるが、上側冷蔵庫10Aについては、それぞれの脚3が取り外された状態になっている。
一対の連結用板材6は、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間に所定の隙間82(図13参照)を設けるためのスペーサとしても機能する。また、一対の連結用板材6は、その切欠部63によって排気の風路を形成する機能や、上側冷蔵庫10Aの荷重を下側冷蔵庫10Bに作用させる機能も有している。
なお、一対の連結用板材6については、前後・上下方向に平行な所定平面(図示せず)を基準として互いに対称な形状であるため、同一の符号を用いて説明する。
図4は、下側冷蔵庫10Bに連結用板材6を介して、上側冷蔵庫10Aが段積みされた状態の斜視図である。
前記した「下側固定工程」の後、下側冷蔵庫10Bに連結用板材6を介して、上側冷蔵庫10Aを積み重ねる「積重ね工程」が行われる。図4の例では、それぞれの扉2が正面側に位置するように、上側冷蔵庫10A及び下側冷蔵庫10Bが段積みされている。この「積重ね工程」において、作業員等は、図3の状態から上側冷蔵庫10Aを下方に移動させて、図4の状態とする。
例えば、作業員等が2人で上側冷蔵庫10Aを持ち上げて移動させる際には、上側冷蔵庫10Aの側面と底面との間の角部を手で支えることが多い。ここで、作業員等は、上側冷蔵庫10Aを連結用板材6に置いたとき、自身の手指が連結用板材6の切欠部63に収まるようにする。これによって、上側冷蔵庫10Aと連結用板材6とで作業員等の手指が挟まれることを防止できるため、設置作業を行いやすくなる。
前記した「積重ね工程」の後、上側冷蔵庫10Aに連結用板材6を固定する「上側固定工程」が行われる。すなわち、脚3が取り外された状態の上側冷蔵庫10Aに一対の連結用板材6が固定される。そして、上側冷蔵庫10Aの下面に連結用板材6がネジやボルトで締結される。この状態において、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとは、一対の連結用板材6を介して、機械的に略一体になっている。上側冷蔵庫10Aと連結用板材6との固定は、ネジやボルトでの締結によって行うことができる。上側冷蔵庫10Aについては、脚3を取り外したことで生じる孔を、この締結に利用してもよい。上側冷蔵庫10Aや下側冷蔵庫10Bそれぞれを、連結用板材6に固定するネジやボルトは、後述のように上下方向に挿通される。これにより、ネジやボルトが目立たず、外観上好ましい。
また、仮に、脚3によって下側冷蔵庫10B上に上側冷蔵庫10Aが載置されると、下側冷蔵庫10Bには、脚3の領域に荷重が集中してしまう。一方、本実施形態では、金属製の連結用板材6によって両者を連結し、後述する下側冷蔵庫10Bの支持部材等に荷重を伝達させている。脚3は上側冷蔵庫10Aから取り外されるため、下側冷蔵庫10Bの天面板1cに荷重を与えない。このため、下側冷蔵庫10Bの天面板1cが凹む虞を低減できる。また、脚3が上側冷蔵庫10Aから取り外されない場合であっても、上側冷蔵庫10Aが連結用板材6によって支持されることから、その状態で脚3が天面板1cから離間するように設計してもよい。
なお、図4の状態において上側冷蔵庫10Aの下面は、下側冷蔵庫10Bの天面板1cから離れた状態になっている。言い換えると、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間には、連結用板材6によって、所定の隙間82(図13参照)が設けられている。また、連結用板材6の切欠部63は、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間の隙間82(図13参照)に連通している。
図5は、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間にカバー7が設置される際の状態を示す斜視図である。
図5に示すカバー7は、上側冷蔵庫10Aの排気口5を介して、正面側に排気が吹き出されないようにするための板状部材である。また、カバー7は、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間の隙間82(図13参照)を隠すことで、意匠性を高める機能(上下一体感を持たせる機能)も有している。カバー7は、上側冷蔵庫10Aの筐体1に対して着脱可能であり、例えば、樹脂の射出成型によって形成されている。
カバー7は、上側冷蔵庫10Aの吸気口4や排気口5に対向するように装着される。言い換えると、カバー7は、上側冷蔵庫10Aの吸気口4の上流側に装着されるとともに、排気口5の下流側に装着される。カバー7は、上側冷蔵庫10Aや下側冷蔵庫10Bの横方向の長さに略等しい細長矩形状の被覆部7aと、この被覆部7aの両端から後方に延びる一対の延伸部7bと、を備えている。被覆部7aは、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間の隙間82(図13参照)を前側から覆う部分である。
カバー7において、上側冷蔵庫10Aの機械室8(図12参照)の吸気口4に対応する箇所にはスリット7cが設けられているが、排気口5に対応する箇所にはスリットが特に設けられていない。これは、上側冷蔵庫10Aの排気口5を介して流出する空気が、扉2を開放して冷蔵庫正面にいるユーザに直接当たらないようにするためである。詳細については後記するが、吸気口4を介して上側冷蔵庫10Aの機械室8(図12参照)に導かれた空気は、連結用板材6の切欠部63を介して側方に排気される。
図5に示す延伸部7bは、カバー7を連結用板材6に固定する機能を有している。具体的には、延伸部7bの内側に爪部7g(図14B参照)が設けられている。そして、連結用板材6の掛止部64a(図9も参照)に爪部7g(図14B参照)が掛止されるようになっている。したがって、カバー7を設置する際にドライバ等の工具を使用する必要が特にないため、作業員等は、カバー7を連結用板材6に容易に設置できる。
図6は、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間にカバー7が設置された状態を示す斜視図である。
前記した「上側固定工程」の後、上側冷蔵庫10Aの吸気口4(図5参照)や排気口5(図5参照)と対向するようにカバー7を装着する「カバー装着工程」が行われる。図6に示すように、カバー7が装着された状態では、延伸部7bの表面と、連結用板材6の表面と、が略面一になっている。また、上側冷蔵庫10Aの排気口5等(図5参照)がカバー7で覆われるため、ユーザに排気が直接当たることを防止できる他、全体的な見栄え(意匠性)がよくなる。
なお、図6の例において、「冷蔵庫の連結構造体」は、上側冷蔵庫10Aと、下側冷蔵庫10Bと、一対の連結用板材6と、を含んで構成されている。
<荷重の作用に関する構成>
図6に示す連結用板材6を介して、上側冷蔵庫10Aが下側冷蔵庫10Bに段積みされた状態では、特に下側冷蔵庫10Bに大きな荷重がかかる。このような荷重として、質量荷重と、外力と、が挙げられる。下側冷蔵庫10Bに作用する質量荷重には、上側冷蔵庫10Aの質量荷重や、上側冷蔵庫10Aに貯蔵される食品等の質量荷重の他、上側冷蔵庫10Aのトッププレート1bに載置される物品の質量荷重が含まれる。
また、外力の主なものには、ユーザが上側冷蔵庫10A等の扉2を許容限度以上に開けようとしたときの扉開方向荷重や、開かれた状態の扉2の先端に重量物が置かれたり、扉2の先端に小児等がぶら下がったりした場合の扉下げ方向荷重がある。そこで、本実施形態では、上側冷蔵庫10Aの荷重が下側冷蔵庫10Bに適切に作用するように、また、下側冷蔵庫10Bが大きな荷重に耐えられるように、次のような構成にしている。
図7は、冷蔵庫10の骨組みを示す斜視図である。
なお、図7には、前記した上側冷蔵庫10A(図6参照)や下側冷蔵庫10B(図6参照)を共通の冷蔵庫10として示している。図7に示すように、冷蔵庫10は、上端側支持部材11と、上端側接続部材12と、縦支持部材13と、下端側支持部材14と、下端側接続部材15と、を備えている他、ボトムプレート16、機械室支持部材17を備えている。
一対の上端側支持部材11は、冷蔵庫10の上端付近に設けられる金属製の部材である。より詳しく説明すると、上端側支持部材11は、筐体1の天面板1c(図8参照)と側面との間の稜線付近に設けられ、前後方向に延びている。それぞれの上端側支持部材11には、連結用板材6(図3参照)のネジ締結に用いられる雌ネジ部11aが左右の両端付近に複数設けられている。
上端側接続部材12は、筐体1の天面板1c(図8参照)と前面との間の稜線付近に設けられる金属製の部材であり、左右方向に延びている。上端側接続部材12の両端は、一対の上端側支持部材11の前端付近に固定されている。なお、一対の上端側支持部材11の後端付近に固定される別の上端側接続部材(図示せず)をさらに設けるようにしてもよい。
4本の縦支持部材13は、上端側支持部材11を介して作用する荷重を、自身を介して下端側支持部材14に作用させる金属製の部材である。これらの縦支持部材13は、筐体1(図1参照)の隣り合う側面同士の稜線付近に設けられ、上下方向に延びている。縦支持部材13は、その上端付近が上端側支持部材11に固定され、下端付近が下端側支持部材14に固定されている。つまり、冷蔵庫10(上側冷蔵庫10Aや下側冷蔵庫10B:図10参照)の骨組みを側面視した場合、上端側支持部材11、縦支持部材13、及び下端側支持部材14が機械的に略一体化された構成として、四角枠状を呈している。
冷蔵庫10(上側冷蔵庫10Aや下側冷蔵庫10B:図10参照)が段積みされる際には、一対の連結用板材6(図10参照)が、下側冷蔵庫10B(図10参照)の上端側支持部材11に所定の固定具(図示せず)で固定されるとともに、上側冷蔵庫10A(図10参照)の下端側支持部材14に別の固定具(図示せず)で固定される。このような連結用板材6の固定には、例えば、ネジ締結が用いられる。
図7に示す一対の下端側支持部材14は、上端側支持部材11及び縦支持部材13を順次に介して作用する荷重を受ける金属製の部材であり、冷蔵庫10の下端付近に設けられている。より詳しく説明すると、下端側支持部材14は、筐体1の底面と側面との間の稜線付近に設けられ、前後方向に延びている。また、下端側支持部材14には、前側・後側の脚3(アジャスタ)が螺合される雌ネジ部(図示せず)が設けられている。なお、冷蔵庫10が上側冷蔵庫10A(図10参照)である場合には、前記したように、前側の脚3に対応する雌ネジ部(図示せず)が連結用板材6(図10参照)の固定にも用いられる。
一対の下端側接続部材15は、下端側支持部材14に接続される金属製の部材であり、左右方向に延びている。下端側接続部材15の両端付近は、下端側支持部材14に接続されている。
ボトムプレート16は、機械室8(図12参照)を他から仕切る金属製の板である。図7の例では、ボトムプレート16は、縦断面視でクランク状を呈し、下端側支持部材14や後側の縦支持部材13に固定されている。ボトムプレート16は、複数部材で成形されていてもよい。
図8の例では、機械室支持部材17は、ボトムプレート16の鉛直方向の面の部分に沿った縦部分171と、さらにその後方に位置する機械室8の天面部分を形成するボトムプレート16の水平方向の面の部分に沿った横部分172と、を備えるL字状の金属製の部材である。ボトムプレート16の上側の水平面(すなわち、鉛直方向の面の後側の水平面)、下側の水平面(すなわち、鉛直方向の面の前側の水平面)は、それぞれ内箱や断熱材、あるいは貯蔵室に内蔵される物品の質量荷重を支持する。
横部分172は、必ずしもボトムプレート16の上側の水平面を支持する必要はなく、それより上方に設けられ、ボトムプレート16の上側の水平面にかけられる荷重を支持できればよい。例えば、ボトムプレート16の上側の水平面より上方に位置する内箱に沿って設けられ、内箱の荷重を支持してもよい。
図8は、冷蔵庫10の骨組みに天面板1cが設置された状態の斜視図である。
なお、図8では、ボトムプレート16(図7参照)の他、後側の下端側接続部材15(図7参照)の図示を省略している。前記したように、天面板1cには、連結用板材6(図10参照)のネジ締結に用いられる貫通孔1dが、左右両側に3つずつ設けられている。このような天面板1cが、上端側支持部材11や上端側接続部材12の上側に設置されている。
<連結用板材の構成>
図9は、左側の連結用板材6の斜視図である。
前記したように、連結用板材6は、上側冷蔵庫10A(図3参照)と下側冷蔵庫10B(図3参照)との間に介在する金属製の部材であり、縦断面視で⊂字状を呈している。連結用板材6は、例えば、板厚が2mmの鋼材(Steel Plate Cold Commercial:SPCC材)に所定の打抜き加工や曲げ加工が施されることで形成されている。なお、連結用板材6の板厚は、使用状態での荷重に伴う応力の許容値から定められるものであり、2mmに限定されるものではない。
図9に示すように、連結用板材6は、下側支持部61と、上側支持部62と、切欠部63と、接続部64と、立上り部65と、を備え、これらが一体的に形成されている。下側支持部61は、下側冷蔵庫10Bの天面板1cの貫通孔1d(図8参照)を介して、上端側支持部材11(図10参照)に固定される部分であり、前後方向に細長く延びている。
図9に示すように、下側支持部61には、所定間隔を空けて3つの貫通孔61aが設けられている。これらの貫通孔61aは、連結用板材6と下側冷蔵庫10B(図10参照)とのネジ締結に用いられる孔である。すなわち、下側支持部61の貫通孔61a、及び下側冷蔵庫10Bの天面板1cの貫通孔1d(図8参照)を順次に介して、上端側支持部材11の雌ネジ部11a(図10参照)に雄ネジ(図示せず)が螺合されるようになっている。なお、前記したネジ締結の際、六角レンチを用いた六角穴付きボルトが用いられてもよい
上側支持部62は、上側冷蔵庫10A(図10参照)の下端側支持部材14(図10参照)に固定される部分である。上側支持部62は、その板面が下側支持部61の板面と平行になるように、前後方向に細長く延びている。図9に示すように、上側支持部62の前端付近には、貫通孔62aが設けられている。この貫通孔62aは、連結用板材6と上側冷蔵庫10A(図10参照)とのネジ締結に用いられる孔である。すなわち、上側支持部62の貫通孔62aを介して、上側冷蔵庫10Aの下端側支持部材14(図10参照)の雌ネジ部(図示せず)に雄ネジ(図示せず)が下側から螺合されるようになっている。
前記したように、上側冷蔵庫10Aにおいて、脚3(図1参照)の螺合に用いられる複数の雌ネジ部(図示せず)のうち少なくとも一つが、連結用板材6の固定に用いられるようにしてもよい。本実施形態では、前側の一対の脚3(図1参照)の高さ調整に用いられる雌ネジ部(図示せず)を連結用板材6の固定に用いるようにしている。これによって、下端側支持部材14等に無駄に多くの雌ネジ部を設ける必要がなくなるため、製造時の工数を削減できる。
図9に示すように、貫通孔62aは、下側支持部61の前端よりもさらに前方に延びている部分に設けられている。したがって、貫通孔62aを介したネジ締結の際、六角レンチやドライバ等の工具が下側支持部61に干渉するおそれはない。
また、上側支持部62には、左側に凹んだ形状の逃げ部62bが3箇所に設けられている。これらの逃げ部62bは、上側冷蔵庫10A(図10参照)の底面に設置されているネジ(図示せず)の頭に連結用板材6が干渉することを防止するものである。また、逃げ部62bは、下側支持部61の貫通孔61aを介したネジ締結の際、六角レンチやドライバ等の工具が上側支持部62に干渉することを防止する機能も有している。
図9に示すように、上側支持部62には、所定の段差62cが設けられている。段差62cの前側は、この段差62cの後側よりも高さ位置が低く、下側支持部61との間の距離が短くなっている。この部分(段差62cの前側)は、上側冷蔵庫10Aの下側のドアヒンジ21(図11参照)に接触し、ドアヒンジ21からの荷重を受ける部分である。
図9に示すように、上側支持部62は位置により高さの異なる部分(段差62c)があり、それらが滑らかなラウンドと斜面で連続している。これらラウンドおよび斜面が省略され、高さの異なる部分ごと断続的に形成されてもよい。こうすることにより、連結用板材6の成形に際して高さの異なる部分ごとに板曲げを行えばよく、専用の金型を用意する必要がなくなる効果がある。
図9に示す切欠部63は、連結用板材6の上縁の一部が下側に切り欠かれた構成になっている。このような切欠部63が前後方向の中央付近に設けられているため、前記したように、切欠部63に手指が入っている状態で、作業員等が上側冷蔵庫10A(図3参照)を連結用板材6に載置できる。つまり、上側冷蔵庫10Aと連結用板材6との間に作業員等の手指が入る隙間を設けることができ、設置作業を行いやすくなる。
なお、切欠部63における切欠きの深さは、例えば、28mmであってもよく、人の指が入る程度の長さ(例えば、15mm以上)が確保されていることが好ましい。これによって、前記した設置作業が行いやすくなる。
図9に示す接続部64は、上側冷蔵庫10A(図10参照)から上側支持部62に作用する荷重を、自身を介して、下側支持部61に作用させる部分である。図9に示すように、接続部64は、上側支持部62の左端に連なるとともに、下側支持部61の左端に連なっており、上下・前後方向に延びている面状の部分である。図9の例では、接続部64と下側支持部61とは板面が垂直であり、また、接続部64と上側支持部62も板面が垂直になっている。接続部64は、その前端から後方に切り欠かれた形状の掛止部64aを備えている。この掛止部64aは、前記したように、カバー7(図14B参照)の内側に設けられた爪部7g(図14B参照)が掛止される部分である。
図9に示す立上り部65は、下側支持部61の後端から上側に立ち上がっている部分である。立上り部65において、上側支持部62よりも高さ位置が高い部分には、貫通孔65aが設けられている。この貫通孔65aは、上側冷蔵庫10A(図10参照)の背面側へのネジ締結に用いられる孔である。すなわち、上側冷蔵庫10A(図10参照)の背面側から、立上り部65の貫通孔65aを介して、雄ネジ(図示せず)が前方に進むように螺合される。このように、雄ネジ・雌ネジの螺合を横方向にしているため、ネジ締結の際に六角レンチやドライバ等の工具が上側冷蔵庫10A(図10参照)等に干渉するおそれはない。冷蔵庫10の背面側の意匠性を優先する場合は、貫通孔65aを設けなくともよい。
連結用板材6の高さ寸法は、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間の上下方向の距離の設定値に基づいて、適宜に定められる。具体的には、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間の隙間82(図13参照)を流れる空気の流量が所定に確保されるように、また、連結用板材6のネジ締結の作業が行いやすいように、連結用板材6の高さ寸法が定められる。なお、右側の連結用板材6(図3参照)については、左側の連結用板材6と対称な形状であるから、その説明を省略する。
図10は、連結用板材6を介して、下側冷蔵庫10Bに上側冷蔵庫10Aが段積みされる際の状態を骨組みとして示した斜視図である。
前記したように、一対の連結用板材6は、下側冷蔵庫10Bの上端側支持部材11にネジ締結されるとともに、上側冷蔵庫10Aの下端側支持部材14にネジ締結される。したがって、上側冷蔵庫10Aの荷重は、その下端側支持部材14を介して、一対の連結用板材6に作用し、さらに、下側冷蔵庫10Bの上端側支持部材11に作用する。
また、下側冷蔵庫10Bの上端側支持部材11、縦支持部材13、及び下端側支持部材14は、ネジ締結によって機械的に略一体化されている。したがって、一対の連結用板材6を介して、下側冷蔵庫10Bの上端側支持部材11に作用した荷重は、縦支持部材13、下端側支持部材14、及び4本の脚3を順次に介して、床面に作用する。なお、上端側支持部材11や縦支持部材13、下端側支持部材14は、いずれも剛性が高い金属製であり、その応力が許容範囲内に収まるため、破損するおそれはほとんどない。
図11は、上側冷蔵庫10A及び連結用板材6を右斜め前方から見上げた斜視図である。
前記したように、上側冷蔵庫10Aの扉2は、上下一対のドアヒンジ21を備えている。下側のドアヒンジ21は、肉厚の金属で形成され、前後方向に細長く延びている。また、下側のドアヒンジ21は、上側冷蔵庫10Aのベースプレート9に固定されている。ドアヒンジ21において、連結用板材6の貫通孔62a(図9も参照)に対応する箇所には、前側の脚3(図1参照)が挿通される貫通孔21aが設けられている。この貫通孔21aは、上側冷蔵庫10Aの下端側支持部材14(図10参照)の雌ネジ部(図示せず)に連通している。
そして、前側の脚3が取り外された状態のドアヒンジ21の貫通孔21aに、連結用板材6の貫通孔62aを介して下側から雄ネジ(図示せず)が挿通され、さらに、下端側支持部材14(図10参照)の雌ネジ部(図示せず)に螺合されるようになっている。このようなネジ締結によって、連結用板材6の上側支持部62(段差62cの前側の部分:図9参照)がドアヒンジ21に接触する。より詳しく説明すると、連結用板材6が、上側冷蔵庫10Aの扉2のドアヒンジ21に部分的に重ねられた状態で、上側冷蔵庫10Aに固定される。特に上側冷蔵庫10Aのドアヒンジ21には大きな荷重がかかるが、この荷重を連結用板材6を介して、下側冷蔵庫10Bに作用させるようにしている。
なお、上側冷蔵庫10Aの後側については、前記したように、連結用板材6の貫通孔65a(図9参照)を介してネジ締結される。
<空気の流れについて>
図12は、上側冷蔵庫10Aの機械室8を介した空気の流れを示す説明図である。
なお、図12では、空気の主要な流れ方向を矢印で示している。また、図12では、カバー7(図5も参照)や連結用板材6(図5も参照)も図示している他、フィンチューブ式の放熱器32を簡略化して図示している。
図12に示すように、ボトムプレート16の下側の機械室8には、圧縮機31と、放熱器32と、ファン33と、蒸発皿34(露受皿ともいう)と、が設置されている。圧縮機31は、冷媒を圧縮する機器である。放熱器32は、圧縮機31で圧縮された冷媒を放熱(凝縮)させる熱交換器である。ファン33は、機械室8に空気の流れを所定に生じさせる機器であり、ここでは遠心ファンを用いている。蒸発皿34は、冷却器(図示せず)等に生じた結露水を蒸発させるための皿である。
図12の例では、吸気口4から後方に向かって順に、放熱器32及び圧縮機31が設けられている。また、排気口5から後方に向かって順に、蒸発皿34及びファン33が設けられている。そして、吸気口4を介して機械室8に導かれた空気が、放熱器32、圧縮機31、ファン33、及び蒸発皿34を順次に介して、排気口5に向かうようになっている。図12の例では、ファン33は、蒸発皿34に向かって空気を吐出するように配置されている。すなわち、ファン33の吐出方向は、蒸発皿34に向かって空気を吹き下ろす方向である。具体的には、ファン33の吐出方向は前方下向きに設けられており、圧縮機31を通過した空気は、ファン33に吸い込まれ、蒸発皿34の上側に向かって吹き下ろされるように吐出される。つまり、放熱器32や圧縮機31から吸熱して温度上昇した空気が蒸発皿34の上側を通るため、蒸発皿34の結露水の蒸発が促進される。なお、ファン33の吐出方向は下向きであってもよい。
なお、放熱器32と蒸発皿34との間には、仕切壁18が設けられている。仕切壁18は、放熱器32が設けられる領域(空気の上流側)と、蒸発皿34が設けられる領域(空気の下流側)と、を仕切る壁であり、前後方向に延びている。このような仕切壁18が設けられているため、放熱器32で熱交換した空気が、圧縮機31を経由せずに蒸発皿34に導かれることを防止できる。
なお、図12の例では、圧縮機31とファン33との間にも仕切壁18が延びているが、圧縮機31及びファン33の前側、好ましくは放熱器32及び蒸発皿34の後側に、ボトムプレート16の鉛直面が配されている。すなわち、鉛直面より後側では機械室8の高さ寸法が増加している。このため、圧縮機31から吸熱した空気の流れがファン33に向かうに際して、仕切壁18で阻害されるおそれは特にない。すなわち、圧縮機31から吸熱した空気は、ファン33の吹出側を介して、蒸発皿34に導かれる。なお、図12に示す各機器の配置は一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、カバー7が装着されていない状態では、吸気口4を介して機械室8に向かう空気は、放熱器32、圧縮機31、ファン33、蒸発皿34、及び排気口5を順次に介して、正面側に排気される。したがって、カバー7が装着されていない場合には、上側冷蔵庫10Aの排気口5を介して、排気の空気がユーザに当たる可能性がある。
そこで、本実施形態では、図12に示すように、吸気口4や排気口5の前側にカバー7を装着するようにしている。カバー7が装着された状態では、このカバー7のスリット7c及び吸気口4を順次に介して、機械室8に空気が導かれる。なお、機械室8における空気の流れは、カバー7が装着されない場合と同様である。そして、蒸発皿34の上側を通った空気が、排気口5を介して、カバー7に向かう。
ここで、空気が前方に直進する進路がカバー7で遮られ、排気口5の周囲の壁面とカバー7との間の隙間を介して、下方に空気が導かれる。そして、下側冷蔵庫10Bの天面板1c(図13参照)に空気が当たって、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間の隙間82(図13参照)に導かれる。つまり、上側冷蔵庫10Aの排気口5の前側(下流側)にカバー7が装着された場合、排気口5を介して流出した空気が、カバー7でU字状に折り返すように移動して、隙間82(図13参照)に導かれる。そして、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間の隙間82を介して、後方に空気が導かれ、さらに、一対の連結用板材6の切欠部63(図12参照)を介して、側方に排気される。
このように、本実施形態では、排気口5の下流側(前側)にカバー7が装着されることで、排気の方向が変化するようになっている。より具体的には、カバー7が装着された場合、排気の方向が、排気口5を介した前方への排気(排気口5の排気方向への排気)から、切欠部63(風路)を介した側方の排気(排気口5の排気方向以外の方向への排気)に変化する。つまり、筐体1(図11参照)の側方に排気を導く「風路」として、切欠部63を機能させるようにしている。
また、カバー7の装着に伴って、切欠部63を介して側方に向かう空気の排気量、及び、一対の連結用板材6の間の隙間を介して後方に向かう空気の排気量のうち少なくとも一方が、全体の排気量に占める割合が大きくなる。このように、切欠部63等を介した排気量が全体の排気量に占める割合の変化も、カバー7の着脱に伴う「排気の方向の変化」に含まれる。
また、カバー7の着脱に応じて、隙間82(図13参照)を流れる排気量が増減するようにしてもよい。具体的には、カバー7が取り外された状態よりも、カバー7が装着された状態の方が、隙間82を流れる排気量が増加するようにしてもよい。このようにカバー7の装着に伴って、隙間82を介した排気量を増加させることで、機械室8からの排気を適切に行うことができる。
なお、上側冷蔵庫10Aの背面と、上側冷蔵庫10Aが据え付けられる部屋の壁との間に隙間が設けられる場合には、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間の隙間82(図13参照)を通流する空気の一部は、切欠部63(図12参照)を介して側方に排気され、残りは後方から排気される。また、例えば、上側冷蔵庫10Aや下側冷蔵庫10Bがビルトインタイプ(部屋の壁への埋込み)で使用される場合には、後側が壁で塞がれるため、隙間82を通流する空気のほとんどは、切欠部63を介して側方に排気される。また、上側冷蔵庫10Aが部屋の中央に据え付けられるなど、上側冷蔵庫10Aの背面も目視されやすい環境を考慮して、隙間82の後方を塞ぐカバー(図示せず)を別に準備してもよい。
図13は、上側冷蔵庫10Aの排気口5を含む縦断面図である。
なお、図13に示すドットの領域41は、外箱、内箱、断熱材、又は貯蔵室が設けられる領域を模式的に示している。また、図13には、上側冷蔵庫10Aの蒸発皿34を含む前側の部分を図示し、後側の部分の図示を省略している。
図13に示すように、上側冷蔵庫10Aのボトムプレート16と蒸発皿34との間には、空気の流路81が設けられている。また、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間には、連結用板材6によって隙間82が設けられている。隙間82は、下側冷蔵庫10Bの天面板1cと上側冷蔵庫10Aのベースプレート9との間の空間である。
蒸発皿34は、その底面から上側に延びる縁部34aを備えている。ボトムプレート16の下面において、蒸発皿34の縁部34aの真上には、上側に凹んでなる湾曲部16aが設けられている。言い換えると、機械室8の天井面(ボトムプレート16の下面)において、蒸発皿34の縁部34aに対応する位置が上側に凹むように湾曲している。
仮に、ボトムプレート16の下面が平面状であった場合、蒸発皿34の縁部34aとボトムプレート16との間の距離が狭くなるため、空気が通流する際の圧力損失が大きくなる。これに対して本実施形態では、ボトムプレート16が湾曲部16aを備えているため、縁部34aの上側を流れる空気の圧力損失を低減できる。その結果、ファン33(図12参照)の回転速度をある程度抑えても、所定の流量で空気を通流させることができる。
図13に示すように、上側冷蔵庫10Aの下面を形成しているベースプレート9は、その一部が蒸発皿34として機能している。なお、ベースプレート9の上面に蒸発皿34が載置されている態様でもよい。
また、ベースプレート9は、下側に突出している凸部9aを備えている。凸部9aは、上側冷蔵庫10Aが床面に据付られた場合において、複数の脚3(図1参照)や後側の凸部9b(図11参照)とともに上側冷蔵庫10Aを支持する部分である。なお、ベースプレート9が凸部9aを備える構成であってもよいし、また、ベースプレート9に凸部9aが別部材として設置されるようにしてもよい。いずれの場合でも、凸部9aがベースプレート9から下側に突出しているという事項に含まれる。凸部9aのうち少なくとも1つは、排気口5から流出した空気がカバー7によって進路を変更される場合に流れる経路上に設けられている。
図13に示すように、上側冷蔵庫10Aが連結用板材6に据付られた場合は、上側冷蔵庫10Aにおけるベースプレート9の凸部9aと、下側冷蔵庫10Bと、の間にも隙間82が設けられている。なお、上側冷蔵庫10Aの凸部9aと、下側冷蔵庫10Bの天面板1cと、の間の上下方向の距離H1は、例えば、7mm以上であることが好ましい。これによって、隙間82を介して空気が通流しやすくなる。また、前記した距離H1は、50mm以下であることが好ましい。これによって、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間の距離が長くなりすぎることを抑制できる。なお、凸部9a,9bは、冷蔵庫10が床面に据え付けられる際に接地することが想定された構造であればよく、脚3と同様に、突出したアジャスタとしてもよい。
また、カバー7が装着された状態において、このカバー7の後面は、上側冷蔵庫10Aや下側冷蔵庫10Bの貯蔵室の開口91(扉2で塞がれる開口)よりも後側(機械室8の側)に位置していることが好ましい。これによって、上側冷蔵庫10Aや下側冷蔵庫10Bの扉2が開けられたときに、流路81から隙間82に向かう温かい空気の一部が貯蔵室に入ることを防止できる。
図14Aは、カバー7を右斜め前方から見下ろした場合の斜視図である。
図14Aに示すように、カバー7は、前記した被覆部7aや延伸部7b、スリット7cの他に、開口部7dと、傾斜部7eと、リブ7fと、爪部7g(図14B参照)と、導風板7h(図14B参照)と、を備えている。開口部7dは、横方向に細長く開口している部分であり、上側冷蔵庫10Aの吸気口4(図12参照)に対向する箇所に設けられている。
傾斜部7eは、スリット7cがユーザから見えにくくなるようにして、意匠性を高める機能を有している。傾斜部7eは、開口部7dの上方に設けられ、後方に向かうにつれて下方に向かう傾斜である。なお、開口部7dの下側の縁と、傾斜部7eの下端と、の間の隙間がスリット7cになっている。
図14Bは、カバー7を右斜め後方から見上げた場合の斜視図である。
図14Bに示すリブ7fは、上側冷蔵庫10Aの排気口5(図12参照)から流出する空気の一部が吸気口4の方に吸い込まれることを抑制するためのものである。リブ7fは、カバー7の内面から後方(上側冷蔵庫10Aの筐体1側:図12参照)に突出し、上下方向に延びている。また、カバー7が連結用板材6(図12参照)に装着された状態では、上側冷蔵庫10Aの機械室8(図12参照)の吸気口4と排気口5との間にリブ7fが位置している。
なお、リブ7fと、上側冷蔵庫10Aの筐体1(図6参照)と、の間の前後方向の距離が、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間の隙間82(図13参照)の上下方向の長さよりも短いことが好ましい。これによって、排気口5(図12参照)に向かう空気の一部が吸気口4(図12参照)の方に吸い込まれることを効果的に抑制できる。したがって、放熱器32(図12参照)に向かう空気の温度上昇を抑制し、ひいては、上側冷蔵庫10Aの冷却効率の低下を抑制できる。
また、カバー7において、左右一対の延伸部7bの内側には、それぞれ、爪部7gが設けられている。これらの爪部7gは、前記したように、連結用板材6の掛止部64a(図5参照)に掛止される部分である。
導風板7hは、スリット7cを介して流入する空気の流れ方向を変更するものである。導風板7hは、被覆部7aの後面から後方に突出し、スリット7cの下側において左右方向に延びている。このような導風板7hを設けることで、傾斜部7eを介して斜め下方に向かう空気の流れが水平方向に近づくため、放熱器32(図12参照)に空気が導かれやすくなる。
本実施形態によれば、上側冷蔵庫10A(図13参照)の排気口5を介して流出した空気が隙間82(図13参照)に導かれ、さらに、連結用板材6の切欠部63(図12参照)を介して側方に排気される。つまり、カバー7(図12参照)が装着された場合でも、吸気口4(図12参照)を介して機械室8(図12参照)に導かれた空気が、放熱器32、圧縮機31、ファン33、及び蒸発皿34を順次に介して、排気口5まで導かれる。これによって、放熱器32や圧縮機31、蒸発皿34を空気がくまなく通流するため、いわゆるショートカットが抑制される。その結果、圧縮機31や放熱器32の冷却が促進されるとともに、蒸発皿34において結露水の蒸発が促進される。
また、本実施形態によれば、上側冷蔵庫10A及び下側冷蔵庫10Bが段積みされる場合において、上側冷蔵庫10Aの排気がユーザに直接当たることを防止できる。したがって、ユーザが上側冷蔵庫10Aや下側冷蔵庫10Bを快適に使用できる。
また、連結用板材6には、上縁の中央付近が下側に凹んだ形状の切欠部63(図3参照)が設けられている。したがって、作業員等が上側冷蔵庫10Aを持ち上げて連結用板材6に載置する際、手指の位置を切欠部63に合わせることで、上側冷蔵庫10Aと連結用板材6とで手指が挟まれることを防止できる。これによって、上側冷蔵庫10Aを連結用板材6に載置する作業が行いやすくなる。
また、本実施形態によれば、下側冷蔵庫10Bに上側冷蔵庫10Aを段積みして使用するといったさまざまなユースケースに対応できる。
≪変形例≫
以上、本開示に係る冷蔵庫10の連結構造体について実施形態で説明したが、本開示はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。例えば、実施形態では、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間に一対の連結用板材6(図3参照)が設けられる構成について説明したが、これに限らない。すなわち、図15に示す構成の連結用板材6Cを用いるようにしてもよい。
図15は、変形例に係る冷蔵庫の連結構造体で用いられる左側の連結用板材6Cの斜視図である。
図15に示す変形例では、連結用板材6Cが、第1部材66及び第2部材67の2部材で構成されている。第1部材66には、ネジ締結に用いられる貫通孔61a,62aの他、逃げ部62bが設けられている。第2部材67には、ネジ締結に用いられる貫通孔61a,65aの他、逃げ部62bが設けられている。第1部材66と、第2部材67とは、前後方向に所定に間隔を空けた状態で設置される。なお、第1部材66と第2部材67との間の空間68は、実施形態で説明した切欠部63(図3参照)と同様に、排気の流路(風路)として機能する他、作業性の向上にも寄与するものである。すなわち、空間68を介して隣接する複数の連結用板材66,67が設けられ、空間68が、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間の隙間82(図13参照)に連通している。
なお、カバー7(図4参照)の装着によって、空間68を介した排気量、及び、一対の連結用板材6Cの間の隙間を介して後方に向かう空気の排気量のうち少なくとも一方が、全体の排気量に占める割合も大きくなる。このように、空間68等を介した排気量が全体の排気量に占める割合の変化もカバー7の着脱に伴う「排気の方向の変化」に含まれる。
また、実施形態における連結用板材6(図3参照)のネジ締結に関して、次のような構成を適用することも可能である。すなわち、切欠部63(図3参照)の内側に工具を横方向に差し込んで届く位置に、上側冷蔵庫10Aと連結用板材6とのネジ止めに用いられる雌ネジ部(図示せず)を設けるようにしてもよい。なお、前記した雌ネジ部(図示せず)の相手方である雄ネジ(図示せず)の螺入方向は、横方向であるものとする。このような構成によれば、上側冷蔵庫10Aと連結用板材6とのネジ締結を作業員等が側方から行えばよいため、ネジ締結の作業が容易になる。
また、下側冷蔵庫10B(図3参照)と連結用板材6とのネジ締結や、上側冷蔵庫10Aと連結用板材6とのネジ締結に用いられるネジは、六角穴付きボルトに限らない。すなわち、ネジ締結が可能な十字ボルト等であってもよい。また、ネジ締結以外の所定の固定方法を用いることも可能である。
また、実施形態では、2つの冷蔵庫10(上側冷蔵庫10A及び下側冷蔵庫10B)が上下方向に段積みされる場合について説明したが、これに限らない。例えば、3つ以上の冷蔵庫10が上下方向に段積みされるようにしてもよい。この場合において、見方によっては、1つの冷蔵庫10が「上側冷蔵庫10A」になることもあり、また、「下側冷蔵庫10B」になることもある。例えば、3つの冷蔵庫10が段積みされた場合において、中央の冷蔵庫10は、自身の下側に配置される冷蔵庫10との関係では「上側冷蔵庫10A」であるが、自身の上側に配置される他の冷蔵庫10との関係では「下側冷蔵庫10B」になる。
また、例えば、複数の冷蔵庫10を横方向に並べるようにしてもよいし、上下方向・横方向に複数の冷蔵庫10を2次元的にマトリクス状に並べるようにしてもよい。この場合において、横方向で隣り合う冷蔵庫10の間に所定の隙間を設けることが望ましい。連結用板材6の切欠部63(図6参照)を介して側方に流出された空気は、隣り合う他の冷蔵庫10との間の隙間に排気される。
また、例えば、実施形態で説明した冷蔵庫10をベース機とし、ユースケースに応じて、意匠的な加工や機能的な加工を冷蔵庫10の表面に施すようにしてもよい。この場合において、上下方向又は横方向に並べられる複数の冷蔵庫10に、所定のベース機と、それ以外のものと、が混在していてもよい。
また、冷蔵庫10が床面よりも高い位置に設置されて、単体で使用される場合において、冷蔵庫10の下側に連結用板材6(図12参照)やカバー7(図12参照)が設けられるようにしてもよい。この場合において、連結用板材6の固定に用いられる所定部材(図示せず)が、連結用板材6の下側に設けられてもよい。
また、実施形態では、下側冷蔵庫10B(図3参照)に段積みする際、上側冷蔵庫10Aの脚3が取り外される場合について説明したが、これに限らない。すなわち、上側冷蔵庫10Aに脚3が設置された状態で、連結用板材6を介して、下側冷蔵庫10Bに載置するようにしてもよい。この場合において、上側冷蔵庫10Aの脚3が下側冷蔵庫10Bの天面板1c(図3参照)に接触していてもよし、また、天面板1cから離れていてもよい。その他にも、例えば、上側冷蔵庫10Aの脚3に嵌合する複数の嵌合部(図示せず)を下側冷蔵庫10Bの上部に設けるようにしてもよい。
また、実施形態では、左右一対の連結用板材6(図3参照)に切欠部63が設けられる場合について説明したが、切欠部63のうち一方又は両方を省略してもよい。例えば、上側冷蔵庫10Aや下側冷蔵庫10Bの使用形態がビルトインタイプでない場合に、切欠部63を省略するようにしてもよい。このような構成でも、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとの間の隙間82(図13参照)を通流する空気が、そのまま後方に排気されるからである。この場合において、左右一対の連結用板材6の後端の間の開口部(図示せず)は、筐体1の後方に排気を導く「風路」として機能する。そして、カバー7が装着された場合には、排気の方向が、排気口5を介した前方への排気(排気口5の排気方向への排気)から、排気口5及び「風路」を順次に介した後方への排気(排気口5の排気方向以外の方向への排気)に変化する。
また、実施形態では、左右一対の連結用板材6(図3参照)が設けられる場合について説明したが、次のようにしてもよい。すなわち、左右一対の連結用板材6の後端付近に設けられ、上側冷蔵庫10Aや下側冷蔵庫10Bの後側を支持する別の連結用板材(図示せず)が設けられてもよい。この場合において、左右の連結用板材6と、後側の連結用板材(図示せず)と、が接続されてもよいし、また、これら3つの部材が一体的に形成されてもよい。また、後側の連結用板材(図示せず)に切欠部(風路)を設け、この切欠部を介して、後方に排気されるようにしてもよい。このような構成において、カバー7(図5参照)が装着されると、左右の連結用板材6の切欠部63を介した排気量、及び、後側の連結用板材(図示せず)の切欠部(図示せず)を介した排気量が全体の排気量に占める割合も大きくなる。このような排気量の割合の変化も、カバー7の着脱に伴う「排気の方向の変化」に含まれる。
また、実施形態では、冷蔵庫10(図1参照)の正面に吸気口4や排気口5が設けられる場合について説明したが、これに限らない。例えば、冷蔵庫の側面(背面を含む)に吸気口や排気口が設けられてもよい。この場合は、吸気口や排気口は、冷蔵庫10の下端側に設けられて、吸気口や排気口の直上近傍には冷蔵庫10の筐体1があるようにするとよい。こうすることで、ユーザは通常、吸気口や排気口より高いところから観察するため、吸気口や排気口が目立つことを抑制できる。この場合において、冷蔵庫の側面が壁に近いときには、カバー(図示せず)を設けて、前方又は後方への排気に変更されるようにしてもよい。この場合において、一対の連結用板材6が、冷蔵庫の正面側・背面側に設けられてもよい。
また、実施形態では、冷蔵庫10が直方体状である場合について説明したが、これに限らない。例えば、直方体以外の多面体形状の冷蔵庫(図示せず)や、曲面を含む冷蔵庫(図示せず)にも実施形態を適用できる。なお、冷蔵庫の形状に合わせて、連結用板材6(図9参照)の形状を適宜に変更するようにしてもよい。
また、実施形態では、上側冷蔵庫10A(図3参照)と下側冷蔵庫10Bとの間にカバー7が装着される場合について説明したが、これに限らない。例えば、カバー7の装着をユーザが望まない場合には、カバー7を装着する必要は特にない。
また、実施形態では、上側冷蔵庫10Aと下側冷蔵庫10Bとを連結用板材6を介して段積みする手順(冷蔵庫の連結方法)として、前記したように、「露出工程」(図2参照)と、「下側固定工程」(図3参照)と、「積重ね工程」(図3、図4参照)と、「上側固定工程」(図4参照)と、「カバー装着工程」(図5、図6参照)と、が順次に行われる場合について説明したが、これに限らない。すなわち、カバー7を装着する必要が特にない場合には、「カバー装着工程」が省略されてもよい。
また、各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
本明細書は、以下の技術的思想を包含する。
[付記1-1]
貯蔵室の開口が正面側に設けられる筐体と、
前記筐体に対して着脱可能なカバーと、
前記開口を開閉自在な扉と、
機械室の排気口と、を備え、
該排気口の直上近傍には、前記筐体又は前記扉が位置し、
前記排気口の下流側に前記カバーが装着されることで、排気の方向が変化する冷蔵庫の排気構造体。
[付記1-2]
前記筐体の下端側において前記排気口の排気方向以外の方向に排気を導く風路を備え、
前記カバーが装着された場合、排気の方向が、前記排気口の排気方向への排気から、前記風路を介した前記排気口の排気方向以外の方向への排気に変化すること
を特徴とする付記1-1に記載の冷蔵庫の排気構造体。
[付記1-3]
上側冷蔵庫及び下側冷蔵庫を備えるとともに、前記上側冷蔵庫と前記下側冷蔵庫との間に介在する連結用板材を備え、
前記上側冷蔵庫と前記下側冷蔵庫との間には、前記連結用板材によって隙間が設けられ、
前記カバーの着脱に応じて、前記隙間を流れる排気量が増減すること
を特徴とする付記1-1に記載の冷蔵庫の排気構造体。
[付記1-4]
前記カバーは、前記上側冷蔵庫の前記排気口の下流側に装着され、
前記連結用板材には、前記隙間に連通する切欠部が設けられる、
又は、
空間を介して隣接する複数の前記連結用板材が設けられ、該空間が前記隙間に連通していること
を特徴とする付記1-3に記載の冷蔵庫の排気構造体。
[付記1-5]
前記排気の方向の変化には、前記切欠部又は前記空間を介した排気量が全体の排気量に占める割合の変化が含まれること
を特徴とする付記1-4に記載の冷蔵庫の排気構造体。
[付記1-6]
前記切欠部を備え、
該切欠部は、前記連結用板材の上縁の一部が下側に切り欠かれた構成であること
を特徴とする付記1-4に記載の冷蔵庫の排気構造体。
[付記1-7]
前記上側冷蔵庫の前記排気口の下流側に前記カバーが装着された場合、前記排気口を介して流出した空気が、前記カバーでU字状に折り返すように移動して、前記隙間に導かれること
を特徴とする付記1-3から付記1-6のいずれか一項に記載の冷蔵庫の排気構造体。
[付記1-8]
前記機械室には、少なくとも蒸発皿が設置され、
前記蒸発皿は、その底面から上側に延びる縁部を有し、
前記機械室の天井面において、前記縁部に対応する位置が上側に凹むように湾曲していること
を特徴とする付記1-1から付記1-7のいずれか一項に記載の冷蔵庫の排気構造体。
[付記1-9]
前記筐体の正面側に、前記排気口が設けられ、
前記カバーが装着された状態において、当該カバーの後面は、前記貯蔵室の前記開口よりも後側に位置していること
を特徴とする付記1-1から付記1-8のいずれか一項に記載の冷蔵庫の排気構造体。
[付記1-10]
前記カバーにおいて、前記機械室の吸気口に対応する箇所にはスリットが設けられる一方、前記排気口に対応する箇所にはスリットが設けられていないこと
を特徴とする付記1-1から付記1-9のいずれか一項に記載の冷蔵庫の排気構造体。
[付記1-11]
前記カバーは、当該カバーの内面から前記筐体側に突出しているリブを備え、
前記リブは、前記カバーが装着された状態において、前記機械室の吸気口と前記排気口との間に位置していること
を特徴とする付記1-3に記載の冷蔵庫の排気構造体。
[付記1-12]
前記リブと、前記上側冷蔵庫の前記筐体と、の間の前後方向の距離は、前記隙間の上下方向の長さよりも短いこと
を特徴とする付記1-11に記載の冷蔵庫の排気構造体。
[付記1-13]
前記カバーは、前記連結用板材に掛止される爪部を備えること
を特徴とする付記1-3に記載の冷蔵庫の排気構造体。
[付記1-14]
前記機械室には、少なくとも蒸発皿と、該蒸発皿に向かって空気を吐出するファンと、が設置され、
前記ファンの吐出方向は、前記蒸発皿に向かって空気を吹き下ろす方向であること
を特徴とする付記1-1から付記1-13のいずれか一項に記載の冷蔵庫の排気構造体。
[付記2-1]
上側冷蔵庫及び下側冷蔵庫を備えるとともに、前記上側冷蔵庫と前記下側冷蔵庫との間に介在する連結用板材を備え、
前記上側冷蔵庫と前記下側冷蔵庫との間には、前記連結用板材によって隙間が設けられている冷蔵庫の連結構造体。
[付記2-2]
前記連結用板材は、前記下側冷蔵庫の上端付近に設けられる上端側支持部材に所定の固定具で固定されるとともに、前記上側冷蔵庫の下端付近に設けられる下端側支持部材に別の固定具で固定されること
を特徴とする付記2-1に記載の冷蔵庫の連結構造体。
[付記2-3]
前記下側冷蔵庫は、前記上端側支持部材を備えるとともに、上下方向に延びる縦支持部材と、下端付近に設けられる下端側支持部材と、を備え、
前記縦支持部材の上端付近は、前記下側冷蔵庫の前記上端側支持部材に固定され、
前記縦支持部材の下端付近は、前記下側冷蔵庫の前記下端側支持部材に固定されていること
を特徴とする付記2-2に記載の冷蔵庫の連結構造体。
[付記2-4]
前記下側冷蔵庫は、上面に設けられる着脱自在のトッププレートを備え、
前記トッププレートが取り外された状態では、前記連結用板材との連結部位が露出すること
を特徴とする付記2-1から付記2-3のいずれか一項に記載の冷蔵庫の連結構造体。
[付記2-5]
前記連結用板材は、前記上側冷蔵庫のドアヒンジに部分的に重ねられた状態で、前記上側冷蔵庫に固定されること
を特徴とする付記2-1から付記2-4のいずれか一項に記載の冷蔵庫の連結構造体。
[付記2-6]
前記上側冷蔵庫は、着脱可能な脚を備え、
前記脚が取り外された状態の前記上側冷蔵庫に前記連結用板材が固定されること
を特徴とする付記2-1から付記2-5のいずれか一項に記載の冷蔵庫の連結構造体。
[付記2-7]
前記上側冷蔵庫において、前記脚の螺合に用いられる雌ネジ部が、前記連結用板材の固定に用いられること
を特徴とする付記2-6に記載の冷蔵庫の連結構造体。
[付記2-8]
前記上側冷蔵庫は、その下面を形成しているベースプレートを備え、
前記ベースプレートから下側に突出している凸部を有し、
前記上側冷蔵庫における前記凸部と、前記下側冷蔵庫と、の間にも前記隙間が設けられること
を特徴とする付記2-1から付記2-7のいずれか一項に記載の冷蔵庫の連結構造体。
[付記2-9]
下側冷蔵庫のトッププレートを取り外して、連結用板材との連結部位を露出させる露出工程と、
前記下側冷蔵庫に前記連結用板材を固定する下側固定工程と、
前記下側冷蔵庫に前記連結用板材を介して、上側冷蔵庫を積み重ねる積重ね工程と、
前記上側冷蔵庫に前記連結用板材を固定する上側固定工程と、が順次に行われる冷蔵庫の連結方法。
1 筐体
1a 外箱
1b トッププレート
1c 天面板
1d 貫通孔(連結部位)
2 扉
3 脚
4 吸気口
5 排気口
6,6C 連結用板材
61 下側支持部
61a 貫通孔(第1貫通孔)
62 上側支持部
62a 貫通孔(第2貫通孔)
63 切欠部
64 接続部
68 空間
7 カバー
7c スリット
7f リブ
7g 爪部
8 機械室
9 ベースプレート
9a 凸部
10 冷蔵庫
10A 上側冷蔵庫
10B 下側冷蔵庫
11 上端側支持部材
11a 雌ネジ部(連結部位)
13 縦支持部材
14 下端側支持部材
16a 湾曲部
21 ドアヒンジ
34 蒸発皿
34a 縁部
82 隙間
91 開口

Claims (9)

  1. 上側冷蔵庫及び下側冷蔵庫を備えるとともに、前記上側冷蔵庫と前記下側冷蔵庫との間に介在する連結用板材を備え、
    前記上側冷蔵庫と前記下側冷蔵庫との間には、前記連結用板材によって隙間が設けられ、
    前記連結用板材は、
    前記下側冷蔵庫の上端付近に設けられる上端側支持部材に所定の固定具で固定されるとともに、前記上側冷蔵庫の下端付近に設けられる下端側支持部材に別の固定具で固定され、
    前記下側冷蔵庫の上面の縁に沿って延在する下側支持部と、
    前記上側冷蔵庫の下面の縁に沿って延在する上側支持部と、
    上下に離間している前記下側支持部と前記上側支持部とを繋ぐ、面状の接続部と、を有し、
    前記下側支持部は、前記所定の固定具が挿通される第1貫通孔を有し、
    前記上側支持部は、前記別の固定具が挿通される第2貫通孔を有し、
    前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、それぞれ、上下方向に穿たれ、
    前記接続部は、前記第1貫通孔よりも前記下側冷蔵庫の上面の前記縁側に配されるとともに、前記第2貫通孔よりも前記上側冷蔵庫の下面の前記縁側に配される、冷蔵庫の連結構造体。
  2. 前記連結用板材は、前記上側冷蔵庫の扉のドアヒンジに固定される一方、前記下側冷蔵庫の扉のドアヒンジにおいて該下側冷蔵庫の筐体よりも外側に出ている部分には固定されないこと
    を特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫の連結構造体。
  3. 前記下側冷蔵庫は、前記上端側支持部材を備えるとともに、上下方向に延びる縦支持部材と、下端付近に設けられる下端側支持部材と、を備え、
    前記縦支持部材の上端付近は、前記下側冷蔵庫の前記上端側支持部材に固定され、
    前記縦支持部材の下端付近は、前記下側冷蔵庫の前記下端側支持部材に固定されていること
    を特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫の連結構造体。
  4. 前記下側冷蔵庫は、上面に設けられる着脱自在のトッププレートを備え、
    前記トッププレートが取り外された状態では、前記連結用板材との連結部位が露出すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷蔵庫の連結構造体。
  5. 前記連結用板材は、前記上側冷蔵庫のドアヒンジに部分的に重ねられた状態で、前記上側冷蔵庫に固定されること
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の冷蔵庫の連結構造体。
  6. 前記上側冷蔵庫は、着脱可能な脚を備え、
    前記脚が取り外された状態の前記上側冷蔵庫に前記連結用板材が固定されること
    を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の冷蔵庫の連結構造体。
  7. 前記上側冷蔵庫において、前記脚の螺合に用いられる雌ネジ部が、前記連結用板材の固定に用いられること
    を特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫の連結構造体。
  8. 前記上側冷蔵庫は、その下面を形成しているベースプレートを備え、
    前記ベースプレートから下側に突出している凸部を有し、
    前記上側冷蔵庫における前記凸部と、前記下側冷蔵庫と、の間にも前記隙間が設けられること
    を特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の冷蔵庫の連結構造体。
  9. 下側冷蔵庫のトッププレートを取り外して、連結用板材との連結部位を露出させる露出工程と、
    前記下側冷蔵庫に前記連結用板材を固定する下側固定工程と、
    前記下側冷蔵庫に前記連結用板材を介して、上側冷蔵庫を積み重ねる積重ね工程と、
    前記上側冷蔵庫に前記連結用板材を固定する上側固定工程と、が順次に行われる冷蔵庫の連結方法であって、
    前記連結用板材は、
    前記下側冷蔵庫の上端付近に設けられる上端側支持部材に所定の固定具で固定されるとともに、前記上側冷蔵庫の下端付近に設けられる下端側支持部材に別の固定具で固定され、
    前記下側冷蔵庫の上面の縁に沿って延在する下側支持部と、
    前記上側冷蔵庫の下面の縁に沿って延在する上側支持部と、
    上下に離間している前記下側支持部と前記上側支持部とを繋ぐ、面状の接続部と、を有し、
    前記下側支持部は、前記所定の固定具が挿通される第1貫通孔を有し、
    前記上側支持部は、前記別の固定具が挿通される第2貫通孔を有し、
    前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、それぞれ、上下方向に穿たれ、
    前記接続部は、前記第1貫通孔よりも前記下側冷蔵庫の上面の前記縁側に配されるとともに、前記第2貫通孔よりも前記上側冷蔵庫の下面の前記縁側に配される、冷蔵庫の連結方法。
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