JP7682901B2 - 医療機器用の、複数のカット部を有する曲げ構造 - Google Patents

医療機器用の、複数のカット部を有する曲げ構造 Download PDF

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Description

本発明は、例えば空洞又は導管等のような体の内部へのアクセスを可能にする一般的な意味での医療機器の技術分野に関する。本発明は、より具体的には、カテーテルタイプの医療機器、好ましくは内視鏡タイプの医療機器を対象とする。
本発明の主題は、再利用可能又は使い捨ての内視鏡の用途に、特に有利に適用できる。
本発明は、より具体的には、カテーテルタイプ又は内視鏡タイプ等の医療機器の遠位頭部の方向付けを可能にする曲げ構造であって、該遠位頭部は、例えば、視覚化、流体供給、流体吸引、器具供給、サンプルの収集又は外科的処置の提供等の複数の機能を実現するように構成されている、曲げ構造に関する。
本発明に係る遠位頭部の曲げ構造が設けられたカテーテルタイプ又は内視鏡タイプの医療機器は、治療、手術又は診断の目的で様々な処置を実施するために、人体の中空器官、空洞、又は自然若しくは人工の導管の内表面にアクセスする用途に、特に有利に適用できる。
本発明に係るカテーテルタイプ又は内視鏡タイプの医療機器は、自然又は人工的な経路によってアクセス可能な人体の全ての内部の検査に、診断、治療又は手術の目的で使用される。例えば、本発明に係るカテーテルタイプ又は内視鏡タイプの医療機器は、尿路、消化管、呼吸器系、心臓血管系、気管、副鼻腔、女性生殖器系、腹腔又は自然若しくは人工的な経路によって探索される人体の他の任意の部分の分野で使用することが可能である。
一般に、医療用内視鏡は、例えば国際公開第2014/106510号明細書等に記載されているように、挿入管が設けられた制御ハンドルを備える。この管は、人体の器官、空洞又は導管を照らし、検査するための光学的視覚システムが設けられた遠位頭部を備える。この遠位頭部の上流において、挿入管は、間接のある骨格(vertebres articulees)により形成された曲げ構造又は先端偏向部(une structure de flexion ou partie de bequillage)であって、挿入管内に設けられた1又は複数の駆動ケーブルを用いた遠位頭部の方向付けを可能にするものを備える。各駆動ケーブルは、第1端及び第2端を備える。第1端は、遠位頭部に固定される。第2端において、ハンドルに設けられた制御機構が、ケーブルの摺動を実現するように動作し、これにより、遠位頭部を方向付けるようにこの先端偏向部を屈曲させる。
この先端偏向部の製造では、複数の骨格を連結すること(l'assemblage)が必要である。このことにより、連系した動作の実現(montage)の困難性及び高い製造コストが生じる。この製造の困難性は、低減された直径のアクセス経路を介して内視鏡が通過できるように内視鏡を小型化する必要がある多くの用途では、顕在化する。この小型化では、挿入管内に、例えば、流体供給、流体吸引、器具供給、サンプルの収集、外科的処置、及び、視覚システム用の接続部の通過等の、様々な機能を実行可能にするように構成された様々な装置を設ける必要性を考慮する必要がある。
米国特許第5002041号明細書には、内視鏡であって、該内視鏡の先端偏向部が2つの入れ子状のバネを備えるものが記載されている。2つの入れ子状のバネは、ケーブルを連係して動作するように設ける(montage)ためのスペースを形成するために、それらのバネの複数の巻回部の間に位置ずれを生じさせている。このようにして、ケーブルは並進するように案内される。このようなソリューションでは先端偏向部が比較的大サイズになり、挿入管内に配置される装置の動作に悪影響を及ぼす(d'alterer)リスクなしで内視鏡の断面積を低減させることはできない。
国際公開第2014/061842号明細書には、先端偏向部を備えた内視鏡が記載されている。この先端偏向部は、具体的には、螺旋状のバネによって形成され、その複数の巻回部には、駆動ケーブル用のガイドとして機能するように位置合わせされた複数の凹状変形部が設けられている。これらの凹状変形部をバネに設けることにより、製造の困難性及び高い製造コストが、特に小さい直径の挿入管の場合に生じる。
また、従来技術では、特に欧州特許出願公開第1604607号明細書、中国特許出願公開第107951456号明細書、中国特許出願公開第104605805号明細書、中国特許出願公開第107520273号明細書及び欧州特許出願公開第3195784号明細書を通じて、複数のピボット軸についての複数の回転ピボットを形成する複数のカット領域によって互いに入れ子となった複数の管状骨格が形成されるようにエネルギービームによる複数の切断輪郭によって切られた管を用いて、先端偏向部又は曲げ構造を形成することが知られている。複数の管状骨格の間において管に切られた複数のノッチが形成され、複数の管状骨格における複数の曲げ領域が、複数のピボット軸に直交する少なくとも1つの曲げ平面において曲げ構造が曲がるように形成される。このような曲げ構造は、製造コストが低く、一方、低減された断面積を有しうる。
しかし、広い角度範囲の先端偏向機能を遠位頭部において提供することに適した位置に、駆動ケーブルを連係して動作するように設けることには、困難性があろう。駆動ケーブルは、先端偏向動作中において、固定された保護シース内で摺動することに留意されたい。従って、駆動ケーブルの位置決めは、一方では、駆動ケーブルの摺動により所望の角度範囲全体にわたって曲げ構造の先端偏向を引き起こすことができるようなものであり、他方では、シースとの摩擦が制限されるようなものである必要がある。
一方側に挿入管が設けられ他方側に遠位頭部が設けられるような曲げ構造の連結では、相補的な態様で困難性が生じる。そのような連結体は、信頼性を有するとともに上手く機能し、一方で、限られたサイズを有する必要がある。
本発明は、カテーテルタイプ又は内視鏡タイプの医療機器用の曲げ構造であって、製造コストが低く、該内視鏡により実装される様々な装置に悪影響を及ぼすことなく小さい直径のアクセス経路を通過するように低減された断面積を有することが可能であり一方で遠位頭部において十分な先端偏向機能を与える(presentant un faible cout de fabrication, en etant apte a pouvoir presenter une section transversale reduite pour son passage dans une voie d'acces de faible diametre tout en offrant une capacite suffisante de bequillage a la tete distale sans alterer les differents appareillages mis en oeuvre par cet endoscope)、曲げ構造を提案することによって、従来技術の不利益を緩和することを目的とする。
上記のような目的を達成するために、医療機器の挿入管用の曲げ構造は、複数の管状骨格を備え、複数の管状骨格は、近位管状骨格と、遠位管状骨格と、少なくとも1つの駆動ケーブルであってその長さの少なくとも一部にわたってシースにより取り囲まれる駆動ケーブルと、とともに使用され(avec)、曲げ構造は、管を備え、管は、複数のピボット軸周りの回転に関する複数のピボットを形成する複数のカット領域により互いに入れ子になった複数の管状骨格を形成するように、エネルギービームによる複数の切断輪郭によって切られており、複数の切断輪郭は、複数のピボット軸に直交する少なくとも1つの曲げ平面において曲げ構造が曲がるように、複数の管状骨格における複数の曲げ領域が形成されるように管に切られた複数のノッチを複数の管状骨格の間に区画するように形成され、近位管状骨格は、各駆動ケーブルについて、シース用の径方向及び軸方向運動阻止システムを備え、径方向及び軸方向運動阻止システムは、横長のカット部を備え、カット部は、カット部内においてシースの径方向の係合を制限する2つの停止端を区画する態様で形成されており、このカット部は、その遠位部において、溝に開口し、溝は、少なくとも2つの切断線によって区画されており、2つの切断線の間に押し付けタブが設けられており、押し付けタブは、カット部の2つの停止端に対してシースを径方向に押し付けように設計されており、この溝は、シースを軸方向に関して停止させるリムにより縁取られており、リムに、シースの遠位端が押し付けられる。
有利には、近位管状骨格は、その近位端において、複数の接続タブを備え、複数の接続タブは、軸方向に延び、挿入管の遠位部における係合のための径方向変形部を備える。
実施形態では、近位管状骨格は、2つの隣り合うタブの間に歯状体を備え(comporte entre deux languettes voisines, des dents)、歯状体は、挿入管の遠位終端に当接する終端を備える。
代替的な実施形態によれば、遠位管状骨格には、駆動ケーブルを遠位管状骨格に溶接するための駆動ケーブルの位置決めシステムが設けられており、この位置決めシステムは、押し付けタブ及び2つのカウンタータブを備え、押し付けタブは、その複数の端において複数の接続領域により管に接続されたままの状態で管が2つの平行な切断線により切られることにより形成されており、2つのカウンタータブは、押し付けタブの両側で延び、2つのカウンタータブの各々は、その複数の端において複数の接続領域により管に接続されたままの状態で管が2つの平行な切断線により切られることにより形成されており、駆動ケーブルは、溶接の前に2つのカウンタータブと押し付けタブとの間に位置決めされ、少なくとも1つの溶接部により、駆動ケーブルが押し付けタブに結合されることが可能となる。
有利には、遠位管状骨格には、連結システムが設けられており、連結システムは、遠位頭部とともに使用され、連結システムは、少なくとも2つの挿入カット部を備え、少なくとも2つの挿入カット部は、遠位頭部の指状部用であり、遠位部において指状部用の係合溝によって開口するように形成されており、少なくとも1つのカット部は、遠位頭部の指状部用の2つの阻止突起を有し、2つの阻止突起は、このカット部の係合溝の両側において延びている。
第1実施形態では、管には、複数の第1のピボット軸を形成するように、複数の回転ピボットを形成する第1の一連のカット領域と、複数の回転ピボットを形成する第2の一連のカット領域であって第1の一連のカット領域とは径方向について反対で延びている第2の一連のカット領域と、が切られており、複数の第1のピボット軸に直交する方向について(dans un sens de la direction)曲げ構造が曲がるように、複数の切断輪郭が、複数の管状骨格の間において少なくとも1つの第1の一連のノッチを区画して複数の管状骨格における複数の曲げ領域を形成するように形成されている。
本発明によれば、複数の回転ピボットを形成する複数のカット領域は、それらの厚さにより互いに協働する。
好ましい実施形態によれば、複数の管状骨格は、少なくとも1つのタブであってその複数の端において複数の接続領域によって管に接続されたままの状態で2つの平行な切断線により管が切られることにより形成されたタブを備え、タブは、駆動ケーブル用の目状の案内穴を構成するように管内に後退している。
本発明の他の目的は、本発明に係る曲げ構造を備えた医療機器の挿入管であって、曲げ構造は、その近位端において管に固定されその遠位端において遠位頭部に固定されるものを提案することである。
本発明の他の目的は、医療機器用の制御ハンドルであってその遠位部において本発明に係る挿入管が設けられたものを提案することである。
様々な他の特徴は、非限定的な例として、本発明の主題の実施形態を示す添付の図面を参照して、以下に与えられる説明から明らかになる。
図1は、カテーテルタイプ又は内視鏡タイプであり、本発明に係る曲げ構造が設けられた、一般的な意味での医療機器の、全体的な概略図である。 図2は、本発明の好ましい実施形態に係る曲げ構造をより詳細に示す側面図である。 図3は、図2に描かれた本発明に係る曲げ構造の側面図である。 図4は、図3に描かれた本発明に係る曲げ構造の断面図である。 図5は、図3に描かれた本発明に係る曲げ構造の斜視図である。 図6は、図5に描かれた本発明に係る曲げ構造の内部の斜視図である。 図7は、曲げ位置又は先端偏向位置(position flechie ou bequillee)における、図5に描かれた曲げ構造を示す平面図である。 図8は、曲げ位置又は先端偏向位置における、図5に描かれた曲げ構造を示す斜視図である。 図9は、本発明の代替的な実施形態に係る曲げ構造の斜視図である。 図10は、図9に描かれた曲げ構造の類似する図であって、90°ずらして先端偏向位置で示されたものである。 図11は、連結前における遠位頭部及び曲げ構造を示す平面図である。 図12は、遠位頭部及び曲げ構造の連結体を示す斜視図である。 図13は、駆動ケーブルを遠位管状骨格に溶接し易くする(favoriser)ための、駆動ケーブルの設置状態(montage)を示す半断面図である。 図13Aは、駆動ケーブルを遠位管状骨格に溶接し易くするための、駆動ケーブルの他の設置状態を示す半断面図である。 図14は、連結前における挿入管及び曲げ構造を示す斜視図である。 図15は、曲げ構造の近位管状骨格における駆動ケーブルの位置決めを示す斜視図である。 図16は、曲げ構造の近位管状骨格における駆動ケーブルの位置決めを示す内部の斜視図である。 図17は、連結位置における挿入管及び曲げ構造を示す斜視図である。
図1では、例示的に、内視鏡又はカテーテルタイプの、一般的な意味での医療機器1であって、例えば空洞又は導管等のような体の内部へとアクセスするように設計されたものが描かれている。公知の態様で、内視鏡タイプ又はカテーテルタイプの医療機器1は、挿入管2を備える。挿入管2は、一方側において、制御ハンドル3に接続される近位部21を有し、反対側において、遠位頭部4が設けられる遠位部22を有する。挿入管2は、制御ハンドル3に一時的又は恒久的に固定される。この挿入管2は、多少の長さを有し且つ多少の曲がる性質を有するものであり、治療、手術又は診断の目的で様々な処置又は機能を実現するために、自然又は人工的な経路に導入されることを意図したものである。挿入管2は、半剛性材料製であり、検査されるべき導管の長さに適した長さを有し、長さ5cmから2mでありうる。挿入管2は、四角形(carree)、楕円形又は円形等の様々な断面形状を有する。この挿入管2は、組織、人間の器官又は医療器具(トロカール又はプローブ)と接触するものであり、基本的には患者に対して一回又は複数回使用するものであり、さらには、除染、消毒、又は滅菌後に再使用可能なものである。
好ましい例示的な実施形態では、本発明に係る医療機器1は、挿入管2の遠位部で像を照らして映し出す(apte a eclairer et a ramener une image de la partie distale du tube d'insertion 2)ことが可能な視覚システムを備える内視鏡である。このように、内視鏡は、制御ハンドル3内に設けられ挿入管2内を遠位頭部4まで進む視覚システムを備える。同様に、医療機器1は、さらに、挿入管2内において、様々な器具及び/又は流体の供給、及び/又は、流体の吸引が可能となるように、制御ハンドル3から遠位頭部4まで延びる処置用の又は作業用の通路(un canal operateur ou de travail)を備える。
公知の態様で、医療機器1は、さらに、挿入管2の長手軸Lに対して遠位頭部4を方向付けるための制御機構5を備える。この目的で、挿入管2は、遠位頭部4の上流において、屈曲又は先端偏向のための本発明に係る曲げ構造6であって、挿入管2の長手軸Lに対する遠位頭部4の方向付けを可能にするものを備える。
制御機構5は、挿入管2が直線的であるレスト位置(図2)と、先端偏向部6が曲がっている先端偏向位置(図7、8)と、の間で遠位頭部4が遷移しうるように、任意の適切な方法で形成されうる。非限定的な例では、制御機構5は、仏国特許出願公開第3047887号明細書に記載されている制御機構に対応しうる。この目的で、制御機構5は、少なくとも1つのピボット部を回転させる手動制御レバー11を備える。ピボット部は、例えばプーリー12であり、挿入管2内に設けられ遠位頭部4に固定されるべき少なくとも1つの駆動ケーブル13が固定される。典型的には、各駆動ケーブル13は、その長さの少なくとも一部分にわたりシース13gによって取り囲まれる。
図示された好ましい実施形態では、曲げ構造6は、管15を備える。管15は、複数の回転ピボットを形成する第1の一連のカット領域17m、17f及びやはり複数の回転ピボットを形成する第2の一連のカット領域18m、18fによって互いに入れ子になった複数のリング又は複数の管状骨格16が形成されるように、エネルギービームによる複数の切断輪郭(traits de decoupe)Tによって切られている。第1のピボット軸Xを形成するように、第1の一連のカット領域17m、17fは、第2の一連のカット領域18m、18fとは径方向について反対で延びている。そのため、2つの隣り合う管状骨格16は、第1の一連の回転ピボット17m、17f及び第2の一連の回転ピボット18m、18fを通る、第1のピボット軸Xについて互いに相対的にピボットしうる。公知の態様で、管15は、レスト位置において、複数の第1のピボット軸Xが互いに平行に延びて位置する対称平面Sを有すると見ることができる(considere)。
有利には、各一連のカット領域は、互い違いに、雌カット領域17f、18f(zones decoupees femelles)と、雌カット領域17f、18f内に入れ子になった雄カット領域(zones decoupees males)17m、18mと、を備える。そのため、管状骨格16は、径方向について反対に位置する2つの雄カット領域17m、18mを備え、隣の管状骨格16は、やはり径方向について反対に位置する2つの雌カット領域17f、18fを備え、2つの雄カット領域17m、18mは、2つの雌カット領域17f、18fと協働する。当然ながら、2つの隣り合う管状骨格16の間の相対的な回転が可能になり且つ2つの隣り合う管状骨格16が入れ子状になることが可能になるように、雄カット領域17m、18mの形状は、雌カット領域17f、18fの形状と合致する又は相補的である。
複数のカット領域17m、17f、18m、18fが、複数の回転ピボットを形成し、それらの厚さにより互いに協働することが理解されよう。換言すると、雄カット領域17m、18mは、その端によって、雌カット領域17f、18fの端に、接触する又は押し付けられる。図2~10に描かれた例示的な実施形態で示されているように、雄カット領域17m、18mの形状は、リング又はベアリングの一部内に入れ子になるように、180°よりも大きい角度(例えば200°~300°)に拡がる円盤の一部である。
曲げ構造6は、直線状の長手軸Lに沿って延び好ましくは円形断面を有する単一の管15に基づいて実現されることが理解されよう。管15は、プラズマビーム、水噴射、又は好ましくはレーザービーム等のような、それ自体は知られている任意のタイプのエネルギービームによって、その厚さ方向全体にわたり切られることに適した厚さを有する。例えば、管15は、CO2又はYAGレーザによって切られている。管15は、0.05~2mmの材料厚さを有する。管15は、例えば、1mm~20mmの直径を有する。
同様に、管15は、エネルギービームで切られることに適した材料製であり、一方で、曲げ構造6に必要な、機械的に曲がる性質及び機械的な強度特性を有する。例えば、管15は、ステンレス鋼製である。
図2及び3に示されているように、複数の切断輪郭Tは、管において、一連の管状骨格16を形成するように形成されている。一連の管状骨格16は、いわゆる遠位管状骨格16d及びいわゆる近位管状骨格16pとともに、互いに並置されている。そのため、曲げ構造6は、その遠位端において、医療機器の遠位頭部4に固定されることを意図した遠位管状骨格16dを備え、その近位端において、挿入管2の近位端に固定されることを意図した近位管状骨格16pを備える。例えば、管2及び遠位頭部4の間に設けられた曲げ構造6は、シース又は保護シェル内に挿入される。好ましくは、遠位管状骨格16d及び近位管状骨格16pを除いて、管状骨格16の全てが、長手軸Lに沿って同一の幅を有する。例えば、これらの管状骨格16は、例えば1~25mmの幅を有する。
図2~10に描かれた例示的な実施形態に示されているように、複数の切断輪郭Tは、管15において、複数の管状骨格16における複数の曲げ領域を形成するように、管に切られ且つ対称平面Sの両側に対称に延びる第1の一連のノッチ20及び第2の一連のノッチ21が形成されるように、形成されている。換言すると、ノッチ20、21は、第1のピボット軸Xに直交する径方向曲げ平面Dに沿って第1のピボット軸X周りで複数の管状骨格が互いにピボットすることを可能にするように設計されている。管構造6は、第1の対称平面Sの一方側で、第1の一連のノッチ20であって2個1組で(deux a deux)複数の管状骨格16を区切る第1の一連のノッチ20を備え、対称平面Sの他方側で、第2の一連のノッチ21であって2個1組で複数の管状骨格16を区切る第2の一連のノッチ21を備える。
好ましくは、第1の一連のノッチ20は、同一の角度範囲で形成されている。同様に、第2の一連のノッチ21は、同一の角度範囲で形成されている。有利には、第1の一連のノッチ20及び第2の一連のノッチ21は、同一の角度範囲で形成されている。有利には、第1の一連のノッチ20及び第2の一連のノッチ21は、管の直径を通り対称平面Sに直交する径方向平面Dを中心としている。
先の記載から、ノッチ20、21が管15において材料の除去により形成されていることは明らかである。好ましくは、第1の一連のノッチ20は、同一の寸法及び形状を有するカット部(decoupe)により構成されている。同様に、第2の一連のノッチ21は、同一の寸法及び形状を有するカット部により構成されている。有利には、第1の一連のノッチ20及び第2の一連のノッチ21は、同一の寸法及び形状を有するカット部により構成されている。第1の一連のノッチ20及び第2の一連のノッチ21は、横長形状又はテーパ形状のカット部により形成されており、2つの隣り合う管状骨格16の間での複数の第1のピボット軸Xについての相対的なピボットを可能にするように構成されている。
図3においてより詳細に示されているように、2つの隣り合う管状骨格16の間における各ノッチ20、21は、1つの管状骨格16の外端だけに形成されたカット部である。当然ながら、2つの隣り合う管状骨格16の間における各ノッチ20、21は、2つの隣り合う管状骨格16の外端に形成されたカット部であってもよい。
図2~10に描かれた例示的な実施形態において、管構造6は、第1の一連のノッチ20及び第2の一連のノッチ21を、第1のピボット軸Xに直交する2つの方向について(dans les deux sens de la direction)曲げ構造が曲がるように、備える。当然ながら、管構造は、第1のピボット軸Xに直交する単一の方向について(dans un seul sens de la direction)曲げ構造が曲がるように管構造6に単一の駆動ケーブル13が設けられている場合には、単一の一連のノッチを備えるように形成されうる。さらに、図2~8に描かれた例示的な実施形態においては、直交面すなわち径方向曲げ平面Dにおいて曲げ構造が曲がるように、複数の管状骨格16は、第1のピボット軸Xのみについて間接を有する。
他の代替的な実施形態では、遠位頭部4の左右及び上下の動きを実現する目的で3つ又は4つの駆動ケーブル13を使用して互いに直交する2つの平面における曲げを可能にするように構成された管構造6が形成されうる。図9及び図10では、複数の回転ピボットを形成する第3の一連のカット領域17’m、17’fと、第3の一連のカット領域17’m、17’fに対して径方向について反対且つ第1の対称平面Sに直交する平面すなわち径方向曲げ平面D内で複数の回転ピボットを形成する第4の一連のカット領域18’m、18’fとを備えるように、管15が切られた例示的な実施形態が描かれている(Les Figures 9 et 10 illustrent un tel exemple de realisation pour lequel le tube 15 est decoupe pour comporter une troisieme serie de zones decoupees 17'm, 17'f formant des pivots de rotation et par une quatrieme serie de zones decoupees 18'm, 18'f formant des pivots de rotation s'etendant diametralement opposee par rapport a la troisieme serie et selon un plan perpendiculaire au premier plan de symetrie S a savoir le plan diametral de flexion D.)。そのため、第3の一連のカット領域17’m、17’f及び第4の一連のカット領域18’m、18’fが設けられた2つの隣り合う管状骨格16は、第3の一連の回転ピボット17’m、17’f及び第4の一連の回転ピボット18’m、18’fを通る第2のピボット軸Yについて、互いに相対的にピボットしうる。この第2のピボット軸Yは、第1のピボット軸Xに対して直交する。
例えば図9及び図10に描かれているように、第3の一連のカット領域17’m、17’f及び第4の一連のカット領域18’m、18’fは、第1の一連のカット領域17m、17f及び第2の一連のカット領域18m、18fが既に設けられた複数の管状骨格16に、又は、第1の一連のカット領域17m、17f及び第2の一連のカット領域18m、18fがない複数の管状骨格16に、形成されうる。図9及び図10の例では、複数の管状骨格16の交互配置(l'alternance)であって、第1のピボット軸Xについての回転を可能にする複数の管状骨格16と、第2のピボット軸Yについての回転を可能にする複数の管状骨格16と、間の交互配置が、所望の曲げ半径が得られるように選択される。
径方向曲げ平面Dに直交する曲げ平面、換言すると対称平面Sにおいて曲げ構造が曲がるように、複数の切断輪郭が形成されることにより、複数の管状骨格16の間において管に切られ径方向曲げ平面Dに両側に対称に延びる第3の一連のノッチ20’及び第4の一連のノッチ21’が区画され、複数の管状骨格における複数の曲げ領域が形成される(図10)。
第3の一連のカット領域17’m、17’f及び第4の一連のカット領域18’m、18’fは、第1の一連のカット領域17m、17f及び第2の一連のカット領域18m、18fと同一の特性を有する。図示の例では、第3の一連のカット領域17’m、17’f及び第4の一連のカット領域18’m、18’fが同一の形態を有する(presentent la meme forme de realisation)が、第3の一連のカット領域17’m、17’f及び第4の一連のカット領域18’m、18’fが第1の一連のカット領域17m、17f及び第2の一連のカット領域18m、18fとは異なるように形成されていてもよいことは明らかである。
第3の及び第4の一連のカット領域17’m、17’f、18’m、18’fは、複数の回転ピボットを形成し、それらの厚さにより互いに協働する。同様に、第3の及び第4の一連のカット領域17’m、17’f、18’m、18’fは、雌カット領域17’f、18’fと、雌カット領域17’f、18’f内に入れ子になった雄カット領域17’m、18’mと、を交互に備える複数の回転ピボットを形成する。
一般的には、先の記載から明らかであるように、2つの互いに直交するピボット軸X、Yについての複数の回転ピボットを形成するカット領域17m、17f、18m、18f、17’m、17’f、18’m、18’fにより互いに入れ子になった複数の管状骨格16が形成されるように、管15は、エネルギービームによる複数の切断輪郭Tによって切られている。ピボット軸X、Yに直交する少なくとも1つの曲げ平面D、Sにおいて曲げ構造が曲がるように、複数の切断輪郭が形成されることにより、複数の管状骨格16の間において管に切られたノッチ20、21、20’、21’が区画され、複数の管状骨格における複数の曲げ領域が形成される。
このように、管構造6は、一連の管状骨格16であって、切って形成した外縁において直接的に互いに噛み合っており、それらの管状骨格16を互いに連係して動作させるための作業を必要としないものを備える(La structure tubulaire 6 comporte ainsi une serie de vertebres tubulaires 16 emboitees les unes dans les autres, directement en sortie de decoupe, sans necessite d'operations de montage des vertebres tubulaires 16 entre elles.)。このように、複数の管状骨格16は、互いに噛み合うことによって連結されている。ノッチ20、21、20’、21’は、ピボット軸X、Yに直交する少なくとも1つの径方向曲げ平面D、Sにおいて曲げ構造が曲がるように、複数の曲げ領域を形成している(図7~10)。複数の管状骨格16を互いに連係して動作させる作業を全く必要としないため、この管構造6は、低減されたコストを有し、低減された直径を有することができる。
有利な実施形態の特徴によれば、複数の管状骨格16のいくつかは、少なくとも1つのタブ25であってその複数の端において複数の接続領域25b(zones d'attache)によって管に接続されたまま(restant attachee)の状態で2つの平行な切断線(lignes de decoupe)25aにより管15が切られることにより形成されたタブ25を備える。各タブ25は、駆動ケーブル13用の目状の案内穴を形成するように管内に後退している(pour constituer un oeil de guidage pour le cable d'actionnement 13)。そのため、例えば、各タブ25は、接続領域25bから管の内部に向かって曲がり中央凹部で繋がった部位を有する(図6)。
有利な実施形態の特徴によれば、各タブ25は、隣り合うノッチ20、21、20’、21’が延びる範囲を中心とする角度範囲に形成されている。そのため、タブ25は、曲げ平面を中心としている。各駆動ケーブル13用に、複数のタブ25は、駆動ケーブルの並進の案内を実現するように、管の母線(generatrice)に沿って形成されている。図2~8に描かれている例では、各駆動ケーブル13は、3つのタブ25によって案内される。そのため、3つの管状骨格16は、対称平面Sの両側に対称に配置され一方で径方向平面Dを中心とする2つのタブ25を備える。当然ながら、タブ25は、異なる数の管状骨格16に形成されてもよい。同様に、図示の例では、案内タブ25が設けられた複数の管状骨格16は、2個1組で、案内タブが設けられていない1つの管状骨格によって分離されている。タブ25が他の分布に従って複数の管状骨格16に形成されていてもよいことは明らかである。曲げ構造6に設けられた複数の駆動ケーブル13の各々について、一連のタブ25は、管の母線に沿って形成されていることが理解されよう。
他の有利な実施形態の特徴によれば、曲げ構造6は、連結システム28が設けられた遠位管状骨格4dを備える。連結システム28は、遠位頭部4とともに使用される(avec la tete distale 4)。連結システム28は、遠位頭部4の指状部(doigts)4a用の挿入カット部29を少なくとも2つ備える。これらのカット部29は、遠位管状骨格16dに形成され、カット部29の各々は係合溝29cを介して遠位管状骨格16dの遠位部に開口している。図8に描かれた例では、3つのカット部29が形成されることにより、遠位管状骨格16dの周縁に沿って均等に分布する3つの係合溝29cが区画されている。各溝29cは、遠位管状骨格16dの遠位部から溝29cの底に向かって狭まる円錐台状断面を有する。また、遠位頭部4は、少なくとも2つの指状部4a、図示の例では3つの指状部4aを備える。これらの指状部4aは、遠位頭部4の近位端4pから突出しており、カット部29の分布に一致する角度分布を有する。各指状部4aは、丸い端4eの方向において、係合溝29cの円錐台状断面と相補的な円錐台状断面を有するように設計されている。各指状部4aは、遠位頭部の近位端4pが遠位管状骨格16dの遠位端に当たって接するすなわち当接する(butee)まで係合溝29c内に係合するように構成されている(図12)。遠位管状骨格4dのカット部29内で、遠位頭部4の指状部4aが係合することにより、曲げ構造6と遠位頭部4との間の径方向の方向付けが実現され、且つ、それら2つの部品の間の回転が阻止される。
連結システム28の他の特徴によれば、少なくとも1つのカット部29、図示の例では1つのカット部29が、遠位頭部の指状部4a用の2つの阻止突起29pを有するように、設計されている。2つの阻止突起29pは、係合溝29cの両側において延びており、カット部29の底に実質的に向けられている。並進運動時の係合溝29c内での指状部4aの係合中において、突起29pは、指状部4aの端を突き(penetrent)、曲げ構造6に対する、取り出し方向の遠位頭部4の動きの阻止を実現する。突起29pと指状部4aとの間の協働により、曲げ構造6に対する、遠位頭部の軸方向の取り出しの阻止が実現される。そのため、遠位頭部4は、本発明に係る曲げ構造6に、容易に且つ信頼性をもって設けられうる。さらに、上述のように、連結システム28が設けられたこの遠位管状骨格16dは、切って形成した外縁において直接的に、追加の製造工程なしで実現可能である(De plus, comme explique precedemment, cette vertebre tubulaire distale 16d pourvue du systeme d'assemblage 28 peut etre obtenue directement en sortie de decoupe, sans la mise en oeuvre d'etapes supplementaires de fabrication.)。
他の有利な実施形態の特徴によれば、曲げ構造6は、図5に描かれているように、遠位管状骨格16dであって、少なくとも1つの、図示の例では2つの駆動ケーブル13の端131が溶接されるものを備える。当然ながら、曲げ構造6に3つ又は4つの駆動ケーブル13が設けられる場合には、それらの駆動ケーブルの端が遠位管状骨格16dに溶接されうる。公知の態様で、駆動ケーブル13はステンレス鋼製である。駆動ケーブル13の端の溶接は、スポット溶接技術(抵抗溶接の原理を用いた技術)、又はレーザ溶接等の、任意の適切な方法により実行されうる。当然ながら、駆動ケーブル13の端132は、プーリー12に、任意の適切な固定タイプで固定される。
図12及び13においてより詳細に描かれた有利な実施形態の特徴によれば、曲げ構造6は、遠位管状骨格16dであって、駆動ケーブル13を遠位管状骨格16dに正しく溶接することを可能にするための、駆動ケーブル13の位置決めシステム30が設けられたものを備える。この位置決めシステム30は、径方向押し付けタブ31を備える。径方向押し付けタブ31は、その2つの端において複数の接続領域31aにより管に接続されたままの状態で管が2つの平行な切断線32により切られることにより形成されたものである。押し付けタブ31は、遠位管状骨格16d内に後退し、押し付けタブ31の外側表面へと駆動ケーブル13を位置決めすることを可能にし、これにより、駆動ケーブル13が管15の外側からアクセス可能となる。より具体的には、駆動ケーブル13は、押し付けタブ31の両側で径方向に延びる2つのカウンタータブ33によってこのタブ31に押し付けられ、カウンタータブ33の各々は、その2つの端において複数の接続領域33aにより管に接続されたままの状態で管が2つの平行な切断線34により切られることにより形成されたものである。これらの2つのカウンタータブ33により、駆動ケーブル13の押し付けタブ31との良好な接触が実現され、これにより、駆動ケーブル13の遠位管状骨格16dへの効率的な溶接を実現できる。例えば、図13では、溶接部13s、有利には溝溶接によるものである、の形成により、駆動ケーブル13が管15の押し付けタブ31に結合されること(fusionner)が可能となることが示されている。さらに、上述のように、位置決めシステム30が設けられたこの遠位管状骨格16dは、切って形成した外縁において直接的に、追加の製造工程なしで実現可能である。
図13Aには、駆動ケーブル13の代替例に係る位置決めであって、駆動ケーブル13を遠位管状骨格16dに正しく溶接することを可能にするものが描かれている。この代替例では、駆動ケーブル13は、押し付けタブ31の両側で径方向に延びる2つのカウンタータブ33によって支持される。押し付けタブ31は、押し付けタブ31の内表面によって駆動ケーブル13を押し付けるように、遠位管状骨格内に後退している。そのため、押し付けタブ31は、溶接の前に駆動ケーブル13が正しく位置決めされるように、変形する。そのため、溶接部13sにより、駆動ケーブル13が管15の押し付けタブ31に結合されることが可能となる。そのため、駆動ケーブル13は、溶接の前に複数のカウンタータブ33と押し付けタブ31との間に位置決めされ、少なくとも1つの溶接部13sにより、駆動ケーブル13が押し付けタブ31に結合されることが可能となる。
図14~16においてより具体的に描かれた本発明の特徴によれば、近位管状骨格16pは、各駆動ケーブル13について、各駆動ケーブル13を取り囲むシース13g用の軸方向及び径方向運動阻止システム40を備える。この軸方向及び径方向運動阻止システム40は、近位管状骨格16pにおいて軸方向に形成されたカット部41を備える。カット部41は、近位管状骨格16pの長手軸に平行である。このカット部41は、横長形状であり、2つのいわゆる停止端41aによって区画されている。これらの停止端41aは、互いに平行に延びており、且つ、近位管状骨格16pの長手軸に平行に延びている。このカット部の、停止端41aと停止端41aとの間の幅は、カット部41内へのシース13gの部分的な係合が可能になるように決定されている。換言すると、このカット部41は、カット部内へのシース13gの径方向の係合を制限する2つの停止端41aを区画するように設計されている。図14及び15においてより詳細に示されているように、シース13gは、複数の停止端41aに、シース13gの2つの母線に沿って接触する。これは、シースのうちこれら2つの母線の間に位置する部分がカット部41内に挿入されるように(en considerant)行われる。例えば、シース13gが複数の停止端41aに当接すると、シース13gは、その最も外側の母線によって、近位管状骨格16pの外側表面の接線方向に実質的に延びる(Par exemple, lorsque la gaine 13g est en butee contre les bords d'arret 41a, la gaine 13g par sa generatrice la plus exterieure, est sensiblement tangente avec la surface exterieure de la vertebre tubulaire proximale 16p.)。そのような配置は、曲げ構造6内のスペースを有効活用する(libere de la place)ことに留意されたい。
このカット部41は、その遠位部において、少なくとも2つの切断線43aによって区画された溝43に開口している。溝43は、2つの切断線43aの間で、押し付けタブ44を区画するように、近位管状骨格16p内に径方向に形成されている。押し付けタブ44は、その複数の端によって、複数の接続領域44aを用いて近位管状骨格16pに接続されている。この押し付けタブ44は、押し付けタブ44の外側表面への駆動ケーブルのシース13gの位置決めを、押し付けタブ44と近位管状骨格16pのボディとの間で行うことを可能にするように、近位管状骨格16p内に後退している。そのため、押し付けタブ44は、カット部41の2つの停止端41aに対して、シース13gを径方向に押し付けように設計されている。
さらに、この溝43は、駆動ケーブル13のシース13g用の軸方向停止リム45aにより縁取られている。シース13gは、軸方向停止リム45aに押し付けられることを意図した遠位端13dを有する。シース13gの遠位端13dを超えると、駆動ケーブル13にはシース13gがないことに留意されたい。有利には、軸方向停止リム45aは、ノッチ45の径方向の端により形成されている。ノッチ45は、近位管状骨格16p内に軸方向に形成されており、近位側で溝43内に開口している。このノッチ45は、2つの支持端45bにより区画されている。2つの支持端45bは、互いに平行に延び、且つ、近位管状骨格16pの長手軸に平行に延びている。これら2つの支持端45bは、遠位側において軸方向停止リム45aによって互いに接続されている。このノッチ45は、ノッチ45内へのシース13gの部分的な係合と、軸方向停止リム45aに対するシース13gの遠位端13dの位置決めと、が可能となるように設計されている。そのため、シース13gは、その遠位端13dの実質的に半分により、軸方向停止リム45aに当接する。
有利な実装例の特徴によれば、シース13gが軸方向停止リム45aに当接すると、シース13gを近位管状骨格16pに、シース13gの並進が阻止された状態で(de maniere a)溶接することが可能であることに留意されたい。この作用により(A cet effet)、溶接部が、例えば、一方ではシース13gの遠位端13dと軸方向停止リム45a及び/又は支持端45bとの間に、他方ではシース13gの遠位端13dと近位管状骨格16pの停止端41aとの間に、形成される。
同様に、押し付けタブ44は、シース13gを径方向に押し付けて2つの支持端45bに接触させ、これにより軸方向停止リム45aに対するシース13gの遠位端13dの位置決めが実現されることに留意されたい。典型的には、ノッチ45及びカット部41は、互いに延長線上に形成されている。例えば、シース13gが複数の支持端45bに当接すると、シース13gは、その最も外側の母線により、近位管状骨格16pの外側表面の接線方向に実質的に延びる。
軸方向停止リム45aは、図示されているようにノッチ45により区画されなくてもよく、溝43を区画する遠位カット部端により区画されていてもよいことに留意されたい。好ましくは、近位管状骨格16pには、軸方向及び径方向運動阻止システム40と近位管状骨格16pの遠位端との間に、駆動ケーブル13の並進の案内が実現されるように形成されたタブ25が設けられている。
先の記載から、軸方向及び径方向運動阻止システム40により、駆動ケーブル13の正しい位置決めが実現可能であり、シース13g内の摩擦が制限されることは明らかである。運動阻止システム40により、駆動ケーブル13の位置決めを、曲げなしで、駆動ケーブル13のうちタブ25によって並進が案内される部分が位置合わせされるように、行うことが可能となる(Le systeme de blocage 40 permet de positionner, sans courbure, le cable d'actionnement 13 afin qu'il se trouve aligne avec sa partie qui est guidee en translation par les languettes 25.)。また、この運動阻止システム40は、挿入管2と曲げ構造6との間の径方向機械的強度に貢献する。さらに、軸方向停止リム45aに対するシース13gの軸方向運動を阻止することにより、駆動ケーブルに大きな力が伝達されるのを可能にする頑強な停止部が構成される(constitue une butee robuste permettant de passer des efforts importants dans le cable d'actionnement)。
有利な実施形態の特徴によれば、近位管状骨格16pは、その近位部において、複数の接続タブ48を備える。複数の接続タブ48は、軸方向に延び、挿入管2の遠位部内への係合のための径方向に曲がる性質を有し、挿入管2と曲げ構造6との連結を実現する。タブ48は、近位管状骨格16pの周縁において、均等又は不均等に分布している。例えば、近位管状骨格16pは、径方向について反対側に設けられた2つのタブ48の組を2組備える。図16に描かれているように、1組の2つのタブ48は、駆動ケーブル13をそれらの間に位置決めして案内すること(le positionnement entre elles et le guidage d'un cable d'actionnement 13)を可能にするように、互いに離間していることに留意されたい。
各タブ48は、径方向変形部48aを有する。径方向変形部48aは、タブが近位管状骨格16pの長手軸に実質的に平行に延びるがタブの位置が近位管状骨格の内部に向かってずらされるように、例えば屈曲により、形成されている。タブ48の径方向の位置ずれにより、近位管状骨格16pの直径と実質的に同一の直径を有する挿入管2の遠位部内に、タブが係合することが可能となる。図17においてより詳細に示されているように、近位管状骨格16p及び挿入管2は、連結位置において面一である。タブによる連結により、サイズが制限され、一方で、厚さを増加させる追加的な接続部品の追加が避けられる、という利点が得られることに留意されたい。
好ましくは、複数のタブ48は、2つの隣り合うタブの間に歯状体49が残されるように、設計されている。歯状体49はカット部50によって歯状体49から分離されており、このことはタブ48の曲がる性質に貢献する。図示の例では、近位管状骨格16pは、2つの歯状体49を備える。2つの歯状体49は、径方向について反対側で延びており、複数のタブ48の組が配置された各側で延びている(deux dents 49 s'etendant de facon diametralement opposee et de part d'autre desquelles sont situees les paires de languettes 48.)。歯状体49は、近位管状骨格16pから軸方向に、タブ48の端から見て引き下がるように延び、近位管状骨格16pの近位端をも区画する終端49aを有する。そのため、タブ48は、歯状体の終端49aが挿入管2の遠位終端に当接するまで挿入管2内に係合されうる(図17)。
先の記載から、本発明の主題が、医療機器1の挿入管2であって、挿入管2が曲げ構造6を備え、曲げ構造6はその近位端において挿入管2に固定されその遠位端において遠位頭部4に固定されるものに関することは明らかである。有利には、遠位頭部4は、突出により固定を行うタイプの連結システム28によって、曲げ構造6に連結され、一方で、挿入管2は、複数の接続タブ48を使用して曲げ構造に連結される。先に説明した通り、上述の近位管状骨格16p及び遠位管状骨格16dは、切って形成した外縁において直接的に、追加の製造工程なしで実現可能である。
本発明は、本発明の範囲から逸脱することなく様々な変更を行うことができるので、説明及び図示した例に限定されない。

Claims (10)

  1. 医療機器(1)の挿入管(2)用の曲げ構造(6)であって、複数の管状骨格(16)を備え、前記複数の管状骨格(16)は、近位管状骨格(16p)と、遠位管状骨格(16d)と、少なくとも1つの駆動ケーブル(13)であってその長さの少なくとも一部にわたってシース(13g)により取り囲まれる駆動ケーブル(13)と、とともに使用され、前記曲げ構造(6)は、管(15)を備え、前記管(15)は、複数のピボット軸(X,Y)周りの回転に関する複数のピボットを形成する複数のカット領域(17m,17f,18m,18f,17’m,17’f,18’m,18’f)により互いに入れ子になった複数の管状骨格(16)を形成するように、エネルギービームによる複数の切断輪郭(T)によって切られており、複数の切断輪郭は、前記複数のピボット軸(X,Y)に直交する少なくとも1つの曲げ平面(D,S)において前記曲げ構造が曲がるように、前記複数の管状骨格における複数の曲げ領域が形成されるように前記管に切られた複数のノッチ(20,21,20’,21’)を前記複数の管状骨格(16)の間に区画するように形成され、前記近位管状骨格(16p)は、各駆動ケーブルについて、前記シース用の径方向及び軸方向運動阻止システム(40)を備え、前記径方向及び軸方向運動阻止システム(40)は、横長のカット部(41)を備え、前記カット部は、前記カット部内において前記シースの径方向の係合を制限する2つの停止端(41a)を区画する態様で形成されており、このカット部は、その遠位部において、溝(43)に開口し、前記溝(43)は、少なくとも2つの切断線によって区画されており、前記2つの切断線の間に押し付けタブ(44)が設けられており、前記押し付けタブ(44)は、前記カット部の前記2つの停止端に対して前記シースを径方向に押し付けように設計されており、この溝(43)は、前記シースを軸方向に関して停止させるリム(45a)により縁取られており、前記リム(45a)に、前記シースの遠位端(13d)が押し付けられる、曲げ構造(6)。
  2. 前記近位管状骨格(16p)は、その近位部において、複数の接続タブ(48)を備え、前記複数の接続タブ(48)は、軸方向に延び、前記挿入管(2)の遠位部における係合のための径方向変形部(48a)を備える、請求項に記載の曲げ構造。
  3. 前記近位管状骨格(16p)は、2つの隣り合うタブ(48)の間に歯状体(49)を備え、前記歯状体(49)は、前記挿入管(2)の遠位終端に当接する終端(49a)を備える、請求項に記載の曲げ構造。
  4. 前記遠位管状骨格(16d)には、前記駆動ケーブル(13)を前記遠位管状骨格(16d)に溶接するための前記駆動ケーブル(13)の位置決めシステム(30)が設けられており、この位置決めシステムは、押し付けタブ(31)及び2つのカウンタータブ(33)を備え、前記押し付けタブ(31)は、その複数の端において複数の接続領域により前記管に接続されたままの状態で前記管が2つの平行な切断線により切られることにより形成されており、前記2つのカウンタータブ(33)は、前記押し付けタブの両側で延び、前記2つのカウンタータブの各々は、その複数の端において複数の接続領域により前記管に接続されたままの状態で前記管が2つの平行な切断線により切られることにより形成されており、前記駆動ケーブル(13)は、溶接の前に前記2つのカウンタータブ(33)と前記押し付けタブ(31)との間に位置決めされ、少なくとも1つの溶接部(13s)により、前記駆動ケーブル(13)が前記押し付けタブ(31)に結合されることが可能となる、請求項1から3のいずれか一項に記載の曲げ構造。
  5. 前記遠位管状骨格(16d)には、連結システム(28)が設けられており、前記連結システム(28)は、遠位頭部とともに使用され、前記連結システム(28)は、少なくとも2つの挿入カット部を備え、前記少なくとも2つの挿入カット部は、前記遠位頭部(4)の指状部(4a)用であり、遠位部において前記指状部用の係合溝(29c)によって開口するように形成されており、少なくとも1つのカット部は、前記遠位頭部の指状部用の2つの阻止突起(29p)を有し、前記2つの阻止突起(29p)は、このカット部の係合溝の両側において延びている、請求項1から4のいずれか一項に記載の曲げ構造。
  6. 前記管(15)には、複数の第1のピボット軸(X)を形成するように、複数の回転ピボットを形成する第1の一連のカット領域(17m,17f)と、複数の回転ピボットを形成する第2の一連のカット領域(18m,18f)であって前記第1の一連のカット領域とは径方向について反対で延びている第2の一連のカット領域(18m,18f)と、が切られており、前記複数の第1のピボット軸(X)に直交する方向について前記曲げ構造が曲がるように、複数の切断輪郭が、前記複数の管状骨格(16)の間において少なくとも1つの第1の一連のノッチ(20)を区画して前記複数の管状骨格における複数の曲げ領域を形成するように形成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の曲げ構造。
  7. 複数の回転ピボットを形成する前記複数のカット領域(17m,17f,18m,18f,17’m,17’f,18’m,18’f)は、雄カット領域及び雌カット領域を有し、前記雄カット領域は、前記雄カット領域の端によって、前記雌カット領域の端に、接触する又は押し付けられる、請求項に記載の曲げ構造。
  8. 前記複数の管状骨格(16)は、少なくとも1つのタブ(25)であってその複数の端において複数の接続領域(25b)によって前記管に接続されたままの状態で2つの平行な切断線(25a)により前記管が切られることにより形成されたタブ(25)を備え、前記タブ(25)は、前記駆動ケーブル(13)用の目状の案内穴を構成するように前記管(15)内に後退している、請求項1から7のいずれか一項に記載の曲げ構造。
  9. 内視鏡又はカテーテルタイプの医療機器(1)の挿入管(2)であって、請求項1から8のいずれか一項に記載の曲げ構造(6)を備え、前記曲げ構造(6)は、その近位端において前記管に固定されその遠位端において遠位頭部(4)に固定される、挿入管(2)。
  10. 医療機器(1)であって、制御ハンドル(3)を備え、前記制御ハンドル(3)には、その遠位部において、請求項に記載の挿入管(2)が設けられている、医療機器(1)。
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