従来技術における問題に対して、本発明の目的は閉鎖駆動機構及び医療用ステープラーを提供することであり、構造がシンプルであり、且つステープラーのステープルヘッド部の閉鎖を効果的に制御し、且つステープルヘッド部の閉鎖の安定性を維持することができる。
本発明の実施例は閉鎖駆動機構を提供し、医療用ステープラーに用いられ、前記ステープラーは、ステープラー本体を含み、前記閉鎖駆動機構は、
第1の枢着部及び第2の枢着部を含み、前記第1の枢着部は前記ステープラー本体に枢動可能に接続され、前記第2の枢着部は前記第1の枢着部の近位端側に位置し、第1の状態及び第2の状態を有するリンクアセンブリと、
第1の係合部を含む撃発ハンドルと、
前記リンクアセンブリの第2の枢着部に枢動可能に接続される閉鎖プルロッドアセンブリと、を含み、
前記リンクアセンブリが前記第1の状態にあり、且つ前記撃発ハンドルが第1方向に沿って回転する場合、前記第1の係合部は前記リンクアセンブリが前記第2の状態に入るように駆動し、前記リンクアセンブリの第2の枢着部は前記ステープラーの近位端側方向に移動し、且つ前記閉鎖プルロッドアセンブリが前記ステープラーの近位端側方向に移動するように駆動する。
いくつかの実施例において、前記リンクアセンブリは、第1のロッド及び第2のロッドを含み、前記第2のロッドは、前記第1のロッドの近位端側に位置し、前記第1のロッドは、前記第1の枢着部及び第3の枢着部を含み、前記第2のロッドは、前記第2の枢着部及び第4の枢着部を含み、前記第3の枢着部は、前記第4の枢着部に枢動可能に接続される。
いくつかの実施例において、前記リンクアセンブリが前記第1の状態にあり、且つ前記撃発ハンドルが第1方向に沿って回転する場合、前記第1の係合部は前記第1のロッドが前記第1方向に沿って回転するように駆動し、且つ前記第2のロッドは第1のロッドに対して第2方向に沿って回転し、前記第2方向は第1方向と逆であり、前記第1のロッドと前記第2のロッドとの間の夾角が大きくなる。
いくつかの実施例において、前記閉鎖駆動機構は、連結ロッドをさらに含み、前記閉鎖プルロッドアセンブリは、前記連結ロッドの外部にスリーブされ、前記リンクアセンブリが前記第1の状態から前記第2の状態に入る場合、前記第3の枢着部及び前記第4の枢着部は前記連結ロッドに接近する方向に移動し、前記閉鎖プルロッドアセンブリが前記連結ロッドの近位端側方向に向かって移動するように駆動する。
いくつかの実施例において、前記閉鎖駆動機構は、前記連結ロッドの内部に位置する閉鎖プルタブをさらに含み、前記閉鎖プルロッドアセンブリは、接続されたスリーブ部及び駆動部を含み、前記スリーブ部は前記連結ロッドの外部にスリーブされ、且つ前記閉鎖プルタブの近位端側に接続され、前記駆動部は前記第2の枢着部に枢動可能に接続される。
いくつかの実施例において、前記ステープラー本体は、ハウジングをさらに含み、前記ハウジングの内側面及び前記閉鎖プルロッドアセンブリの駆動部のうちの一方には、軸方向に沿って延伸するガイド溝が設置され、他方には、ガイド部が設置され、前記ガイド部は、少なくとも部分的に前記ガイド溝内に入り、且つ前記ガイド溝の延伸方向に沿って移動可能である。
いくつかの実施例において、前記閉鎖プルロッドアセンブリは、連結ピンをさらに含み、前記スリーブ部の遠位端側には、貫通孔が設置され、前記連結ピンは、前記スリーブ部の遠位端側の貫通孔及び前記閉鎖プルタブの近位端側を貫通して、前記スリーブ部と前記閉鎖プルタブを固定的に接続する。
いくつかの実施例において、前記連結ロッドの近位端側には、固定部材がさらに設置され、前記スリーブ部と前記固定部材との間には、閉鎖リターンスプリングが設置される。
いくつかの実施例において、前記第3の枢着部は凹溝を含み、前記第4の枢着部は少なくとも部分的に前記第3の枢着部の凹溝内に入り、又は、前記第4の枢着部は凹溝を含み、前記第3の枢着部は少なくとも部分的に前記第4の枢着部の凹溝内に入る。
いくつかの実施例において、前記第3の枢着部は凹溝を含み、前記第4の枢着部は少なくとも部分的に前記第3の枢着部の凹溝内に入り、前記第4の枢着部に突起部が設置され、前記リンクアセンブリが前記第2の状態にある場合、前記突起部は前記凹溝の外壁に当接し、前記第2のロッドが前記第1のロッドに対して前記第2方向に沿って回転し続けることを阻止し、又は
前記第4の枢着部は凹溝を含み、前記第3の枢着部は少なくとも部分的に前記第4の枢着部の凹溝内に入り、前記第3の枢着部に突起部が設置され、前記リンクアセンブリが前記第2の状態にある場合、前記突起部は前記凹溝の外壁に当接し、前記第2のロッドが前記第1のロッドに対して前記第2方向に沿って回転し続けることを阻止する。
いくつかの実施例において、第1のロッドは、第2の係合部をさらに含み、前記第2の係合部の前記撃発ハンドルに向かう一側の表面は弧状表面であり、前記リンクアセンブリが前記第1の状態にあり、且つ前記撃発ハンドルが初期位置にある場合、前記第2の係合部は前記撃発ハンドルの第1の係合部に当接する。
いくつかの実施例において、前記第1のロッドは三角形ロッドであり、前記三角形ロッドの第1の角位置及び第2の角位置には、前記第1の枢着部及び前記第3の枢着部がそれぞれ設置され、前記三角形ロッドの第3の角位置には、前記第2の係合部が設置され、及び/又は、
前記第2のロッドは直線ロッドであり、前記第2のロッドの第1端及び第2端には、前記第2の枢着部及び前記第4の枢着部がそれぞれ設置される。
いくつかの実施例において、前記ステープラー本体はハウジングを含み、前記リンクアセンブリは前記ハウジングの内部に位置し、且つ前記第1の枢着部は前記ハウジングの内側面に枢動可能に接続される。
いくつかの実施例において、前記閉鎖駆動機構は、
ステープラーの軸方向に沿って延伸する連結ロッドと、
前記ステープラーの軸方向に延伸し、且つ少なくとも部分的に前記連結ロッドの内部に位置する閉鎖プルタブと、をさらに含み、
前記閉鎖プルロッドアセンブリは、第1の閉鎖部及び第2の閉鎖部を含み、
前記第1の閉鎖部は、前記連結ロッドの外部を囲み、且つ前記連結ロッドの近位端側及び前記閉鎖プルタブの近位端側にそれぞれ接続され、前記連結ロッドが前記連結ロッドの中心軸を周りに回転する場合、前記閉鎖プルタブ及び前記第1の閉鎖部が前記連結ロッドの中心軸を周りに回転するように駆動し、
前記第2の閉鎖部は、前記リンクアセンブリの第2の枢着部に枢動可能に接続され、且つ少なくとも部分的に前記第1の閉鎖部の外部に回転可能にスリーブされ、前記第2の閉鎖部が前記ステープラーの近位端側方向に移動する場合、前記第1の閉鎖部によって前記閉鎖プルタブが近位端側方向へ移動するように駆動する。
いくつかの実施例において、前記第2の閉鎖部は、接続された外側カバー部及び駆動部を含み、前記外側カバー部は前記第1の閉鎖部の外部にスリーブされ、且つ前記第1の閉鎖部は前記外側カバー部に対して前記連結ロッドの中心軸を周りに回転可能であり、前記駆動部は前記リンクアセンブリの第2の枢着部に枢動可能に接続される。
いくつかの実施例において、前記第1の閉鎖部は、軸部及び円盤部を含み、前記円盤部は、前記軸部の近位端側に位置し、前記第2の閉鎖部の外側カバー部の近位端側には、環状の第1の階段面が設置され、前記軸部は少なくとも部分的に前記外側カバー部の内部に入り、且つ前記円盤部は前記第1の階段面の近位端側に位置し、前記軸部の外径は前記第1の階段面の内径より小さく、前記第1の階段面の内径は前記円盤部の外径より小さい。
いくつかの実施例において、前記連結ロッドの近位端側と前記軸部との間には、閉鎖リターンスプリングが設置され、前記第2の閉鎖部が前記ステープラーの近位端側方向に移動する場合、前記閉鎖リターンスプリングは前記軸部によって近位端に向かって圧縮される。
いくつかの実施例において、前記軸部は、第1の軸部及び第2の軸部を含み、前記第1の軸部は前記第2の軸部と前記円盤部との間に接続され、前記第1の軸部の外径は前記第2の軸部の外径より小さく、前記第1の軸部は少なくとも部分的に前記外側カバー部の内部に入り、前記第1の軸部と前記第2の軸部との間に第2の階段面が設けられ、前記閉鎖リターンスプリングは前記第2の階段面と前記連結ロッドの近位端側との間に設けられる。
いくつかの実施例において、前記第2の軸部には、貫通孔が設置され、前記貫通孔に連結ピンが穿設され、且つ前記連結ピンは同時に前記連結ロッドの近位端側及び前記閉鎖プルタブの近位端側に穿設される。
いくつかの実施例において、前記連結ロッドの近位端側には、軸方向に沿って延伸するピン溝が設置され、前記連結ピンは少なくとも部分的に前記ピン溝内に位置し、且つ前記ピン溝の延伸方向に沿って移動可能である。
いくつかの実施例において、前記第2の閉鎖部の駆動部の遠位端側には、第1の凹溝が設置され、前記第2の枢着部は少なくとも部分的に前記第1の凹溝に入り、又は、
前記第2の枢着部には、第1の凹溝が設けられ、第2の閉鎖部の駆動部の遠位端側は少なくとも部分的に前記第1の凹溝内に入る。
いくつかの実施例において、前記閉鎖駆動機構は、
切替駆動部材を含み、第1の位置領域及び第2の位置領域を含み、前記第2の位置領域は前記第1の位置領域の遠位端側に位置する作動レバーと、
近位端側が前記閉鎖プルロッドアセンブリに固定的に接続される閉鎖プルタブと、をさらに含み、
前記リンクアセンブリが前記第2の状態にあり、且つ前記作動レバーが前記第2の位置領域から前記第1の位置領域に移動する場合、前記切替駆動部材は前記作動レバーから離れる方向へ前記リンクアセンブリを押圧し、これにより前記リンクアセンブリは前記第1の状態に入り、前記第3の枢着部と前記第4の枢着部は前記作動レバーから離れる方向に移動し、且つ前記第2の枢着部は前記閉鎖プルロッドアセンブリによって前記閉鎖プルタブを前記ステープラーの遠位端側方向に移動させる。
いくつかの実施例において、前記リンクアセンブリは、駆動ボタンをさらに含み、前記駆動ボタンは前記第1のロッド又は前記第2のロッドに取り付けられ、且つ前記駆動ボタンの第1端は前記第1のロッド又は前記第2のロッドの前記作動レバーに向かう一側の表面から突出し、
前記リンクアセンブリが前記第2の状態にあり、且つ前記作動レバーが前記第2の位置領域から前記第1の位置領域に移動する場合、前記切替駆動部材は前記作動レバーから離れる方向に前記駆動ボタンの第1端を押圧する。
いくつかの実施例において、前記リンクアセンブリが前記第2の状態にあり、且つ前記作動レバーが第1の位置領域から第2の位置領域に移動する場合、前記第1のロッドは前記第2のロッドに対して回転せず、
前記リンクアセンブリが前記第2の状態にあり、前記作動レバーが前記第2の位置領域から前記第1の位置領域に移動する場合、前記第1のロッドは前記第2のロッドに対して枢動可能に回転する。
いくつかの実施例において、前記リンクアセンブリが前記第2の状態にあり、且つ前記作動レバーが前記第1の位置領域から前記第2の位置領域に移動する場合、前記切替駆動部材は前記駆動ボタンの第1端が遠位端側方向に向かって移動するように駆動して前記作動レバーの移動を阻止することない。
いくつかの実施例において、前記第1のロッド又は前記第2のロッドの前記作動レバーに向かう一側の表面には、取付溝が設置され、前記駆動ボタンは前記取付溝内に取り付けられる。
いくつかの実施例において、前記取付溝は、第1の側壁、第2の側壁及び底壁を含み、前記取付溝の第1の側壁は前記第2の側壁の遠位端側に位置し、前記駆動ボタンと前記取付溝の第1の側壁との間に第1の間隙を有し、前記リンクアセンブリが前記第1の状態にある場合、前記駆動ボタンは前記取付溝の第2の側壁に当接され、前記リンクアセンブリが前記第2の状態にあり、且つ前記作動レバーが前記第1の位置領域から前記第2の位置領域に移動する場合、前記駆動ボタンは前記取付溝の第1の側壁に向かって移動する。
いくつかの実施例において、前記リンクアセンブリは、弾性部材をさらに含み、前記弾性部材は前記駆動ボタンと前記第1の側壁との間に取り付けられ、これにより前記駆動ボタンを前記第2の側壁に接近する傾向があり、前記駆動ボタンが前記第1の側壁に向かって移動する場合、前記駆動ボタンは前記弾性部材を押圧して弾性変形を発生させる。
いくつかの実施例において、前記弾性部材は弾性シートであり、前記弾性シートの第1端は前記駆動ボタンの前記取付溝の第2の側壁に向かう一側に接続され、前記弾性シートの第2端に屈曲部が設置され、前記取付溝の第2の側壁にストッパ溝が開設され、前記弾性シートの屈曲部は前記ストッパ溝内に入る。
いくつかの実施例において、前記駆動ボタンの第2端は、前記取付溝の底壁に枢動可能に接続され、
前記駆動ボタンの第2端の少なくとも一部の外側壁は、第1の円弧面であり、前記取付溝の底壁の少なくとも一部は、第2の円弧面であり、前記第1の円弧面は前記第2の円弧面に密着し、且つ前記第1の円弧面は前記第2の円弧面に対して回転可能である。
いくつかの実施例において、前記切替駆動部材は、前記作動レバーの前記リンクアセンブリに向かう一側に設置されるラックである。
いくつかの実施例において、前記第1のロッドの少なくとも一側には、前記駆動ボタンが設置され、前記駆動ボタンは前記第1のロッドの側壁に回転可能に接続され、前記切替駆動部材は前記作動レバーの少なくとも一側に設置される駆動歯である。
いくつかの実施例において、前記第1のロッドには、ストッパ部がさらに設置され、前記ストッパ部は前記駆動ボタンの近位端側に位置し、且つ前記ストッパ部は前記駆動ボタンの第2端の近位端側方向への移動を阻止する。
いくつかの実施例において、前記第3の枢着部はピン軸によって前記第4の枢着部に枢動可能に接続され、前記駆動ボタンは前記第3の枢着部に設置され、且つ前記駆動ボタンの第1端は前記ピン軸を周りに遠位端側方向に回転可能である。
いくつかの実施例において、前記駆動歯は、第1の側壁及び第2の側壁を含み、前記駆動歯の第1の側壁は前記第2の側壁の遠位端側に位置し、前記駆動歯の第1の側壁は、垂直面であり、前記駆動歯の第2の側壁は、ガイド面である。
いくつかの実施例において、前記閉鎖駆動機構は、
前記ステープラーの軸方向に沿って延伸する連結ロッドと、
少なくとも一部が前記連結ロッドの内部に位置し、且つ前記連結ロッドに対して軸方向に移動でき、近位端側に第1の位置規制部が固定的に設置される閉鎖プルタブと、
前記連結ロッドの近位端側に位置し、少なくとも部分的に前記連結ロッドの内部に入り、且つ前記連結ロッドに対して軸方向に移動可能であり、前記ステープラーの遠位端側方向に移動するように駆動される場合、前記閉鎖プルタブを前記ステープラーの遠位端側方向に移動するように駆動するリセットボタンと、をさらに含む。
いくつかの実施例において、前記ステープラーは、ステープラー本体を含み、前記閉鎖駆動機構は、第2の位置規制部をさらに含み、前記第2の位置規制部は前記第1の位置規制部の近位端側に位置し、且つ前記ステープラー本体のハウジングに軸方向に固定され、
前記リセットボタンは前記ステープラーの遠位端側方向に移動するように駆動されると、前記第1の位置規制部に当接され、前記リセットボタンは前記ステープラーの近位端側方向に移動するように駆動されると、前記第2の位置規制部に位置規制される。
いくつかの実施例において、前記ステープラー本体には、第2の位置規制部係合部が設けられ、前記第2の位置規制部は前記第2の位置規制部係合部に回転可能に設けられる。
いくつかの実施例において、前記第2の位置規制部係合部は、前記ハウジングに設けられた周方向溝であり、前記第2の位置規制部は、前記リセットボタンに可動的に設けられた第1の連結ピンであり、前記第1の連結ピンは前記周方向溝に回転可能に設けられる。
いくつかの実施例において、前記閉鎖駆動機構は、環状の固定部材をさらに含み、前記第1の連結ピンは前記固定部材に固定的に接続され、前記固定部材は前記周方向溝に回転可能に設けられる。
いくつかの実施例において、前記リセットボタンは少なくとも部分的に前記固定部材の内部に入り、且つ前記リセットボタンは前記固定部材に対して軸方向に沿って移動可能である。
いくつかの実施例において、前記リセットボタンは、リセット係合部及び前記リセット係合部の近位端側に位置する操作部を含み、前記操作部は前記第2の位置規制部の近位端側に位置し、前記第2の位置規制部は前記リセット係合部に穿設され、且つ前記リセット係合部は前記第2の位置規制部に対して前記ステープラーの軸方向に沿って移動可能である。
いくつかの実施例において、前記リセット係合部の側面には、軸方向に沿って延伸するスライド溝が設置され、前記第1の連結ピンは少なくとも部分的に前記スライド溝に入り、且つ前記スライド溝の延伸方向に沿って移動可能である。
いくつかの実施例において、前記スライド溝は前記リセット係合部の遠位端及び近位端に連通していない。
いくつかの実施例において、前記リセット係合部と前記第1の連結ピンとの間には、第1の付勢部材が設置され、前記第1の付勢部材は、前記リセット係合部に前記ステープラーの遠位端側方向に向かう付勢力を与える。
いくつかの実施例において、前記第1の付勢部材は第1のリターンスプリングであり、前記リセット係合部の内部にはキャビティがあり、前記キャビティの内部に前記第1のリターンスプリングが設置され、前記第1のリターンスプリングの一端は前記キャビティの遠位端に当接し、前記第1のリターンスプリングの第2端は前記第1の連結ピンに当接する。
いくつかの実施例において、前記第1の位置規制部は第2の連結ピンであり、前記第2の連結ピンは前記閉鎖プルタブの近位端側に穿設され、前記リセット係合部は前記第2の連結ピンの近位端側に位置し、
前記リセットボタンが前記ステープラーの遠位端側方向に移動するように駆動される場合、前記リセット係合部の遠位端面は前記第2の連結ピンに当接し、且つ前記閉鎖プルタブを前記ステープラーの遠位端側方向に移動するように駆動する。
いくつかの実施例において、前記閉鎖駆動機構は、閉鎖プルロッドアセンブリをさらに含み、前記閉鎖プルロッドアセンブリは、スリーブ部を含み、前記スリーブ部は前記連結ロッドの外部にスリーブされ、且つ前記連結ロッドに対して軸方向に移動可能であり、前記スリーブ部と前記閉鎖プルタブの近位端側は、前記第2の連結ピンによって固定的に接続され、
前記スリーブ部と前記第2の位置規制部との間には、第2の付勢部材がさらに設置され、前記第2の付勢部材は前記スリーブ部に前記ステープラーの遠位端側方向に向かう付勢力を与える。
本発明の実施例は、さらに医療用ステープラーを提供し、上記閉鎖駆動機構を含む。
本発明が提供する閉鎖駆動機構及び医療用ステープラーは以下の利点を有する。
本発明は、ステープラーに用いる閉鎖駆動機構を提供し、リンクアセンブリによって撃発ハンドルと閉鎖プルロッドアセンブリとの間の伝動を直接的に実現し、ステープルヘッド部を閉鎖する必要がある場合、撃発ハンドルを把持し、撃発ハンドルはリンクアセンブリによって閉鎖駆動機構を駆動して近位端側へ移動させ、さらに閉鎖プルタブを引いて近位端側へ移動させてステープルヘッド部を閉鎖させ、構造が簡単で、ステープルヘッド部の閉鎖制御を効果的に実現し、かつリンクアセンブリによってステープルヘッド部の閉鎖安定性を保持することができる。
次に、例示的な実施形態を、添付の図面を参照してより完全に説明する。しかしながら、例示的な実施形態は、多くの形態で具現化されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、例示的な実施形態の概念を当業者に十分に伝えるように提供される。図面において、同一の符号は同一または類似の構造を示し、したがって、重複する説明は省略する。
本発明は医療用ステープラーに用いられる閉鎖駆動機構及び該閉鎖駆動機構を含むステープラーを提供する。前記ステープラーは、ステープルヘッド部及びステープラー本体をさらに含み、前記ステープルヘッド部は、前記ステープラー本体の遠位端側に設置され、前記ステープラー本体には、前記ステープルヘッド部を閉鎖するための閉鎖プルタブが設置され、前記閉鎖プルタブの遠位端側は、前記ステープルヘッド部に接続される。前記閉鎖駆動機構は、リンクアセンブリであって、第1の枢着部及び第2の枢着部を含み、前記第1の枢着部は前記ステープラー本体に枢動可能に接続され、前記第2の枢着部は前記第1の枢着部の近位端側に位置し、前記リンクアセンブリは第1の状態及び第2の状態を有するものと、撃発ハンドルであって、第1の係合部を含むものと、閉鎖プルロッドアセンブリであって、前記リンクアセンブリの第2の枢着部に枢動可能に接続されるものと、を含む。ここで、前記リンクアセンブリが前記第1の状態にあり、且つ前記撃発ハンドルが第1方向に沿って回転する場合、前記第1の係合部は前記リンクアセンブリが前記第2の状態に入るように駆動し、前記リンクアセンブリの第2の枢着部は前記ステープラーの近位端側方向に移動し、且つ前記閉鎖プルロッドアセンブリが前記ステープラーの近位端側方向に移動するように駆動する。前記閉鎖プルロッドアセンブリは前記閉鎖プルタブに接続され、前記閉鎖プルロッドアセンブリが近位端側方向に移動する場合、前記閉鎖プルタブを近位端側方向に移動するように駆動し、これによりステープルヘッド部の閉鎖を実現する。
そのため、本発明はリンクアセンブリによって撃発ハンドルと閉鎖プルロッドアセンブリとの間の伝動を直接的に実現し、ステープルヘッド部を閉鎖する必要がある場合、撃発ハンドルを把持し、撃発ハンドルはリンクアセンブリによって閉鎖駆動機構を駆動して近位端側へ移動させ、さらに閉鎖プルタブを引いて近位端側へ移動させてステープルヘッド部を閉鎖させ、構造が簡単で、かつ効果的にステープルヘッド部の閉鎖制御を実現する。
以下、図面を参照しながら本発明の各具体的な実施例の閉鎖駆動機構の構造を詳細に説明し、なお、各具体的な実施例は本発明の保護範囲を限定するものではない。
図1~12に示すように、本発明の第1の実施例は医療用ステープラーに用いられる閉鎖駆動機構及び該閉鎖駆動機構を含むステープラーを提供する。図1に示すように、前記ステープラーは、ステープルヘッド部9、ステープラー本体1及び該閉鎖駆動機構を含む。前記ステープルヘッド部9は、前記ステープラー本体1の遠位端側に設置される。図2及び図3に示すように、前記ステープルヘッド部9は、対向して設置されるアンビル91及びステープルカートリッジアセンブリ92を含み、前記アンビル91は、前記ステープルカートリッジアセンブリ92に対して開いた第3の状態及び前記ステープルカートリッジアセンブリ92に対して閉じた第4の状態を有する。前記アンビル91の近位端側に傾斜して設置される第1の係合溝911が設置され、前記ステープルカートリッジアセンブリ92の近位端側に第2の係合溝921が設置され、前記第2の係合溝921は、ステープラーの軸方向に沿って延伸する溝であり、一つの閉鎖ピン93は、同時に前記第1の係合溝911及び前記第2の係合溝921に穿設される。前記閉鎖ピン93が前記第2の係合溝921の遠位端側に位置する時、前記アンビル91は前記第3の状態にあり、前記閉鎖ピン93が前記第2の係合溝921の遠位端側から近位端側へ移動する場合、前記アンビル91は前記第4の状態に入る。前記アンビル91が前記第4の状態にある場合、前記アンビル91及び前記ステープルカートリッジアセンブリ92は組織をクランプする。前記アンビル91が前記第3の状態から前記第4の状態に入る過程は、前記ステープルヘッド部9の閉鎖過程と呼ばれ、即ちステープラーの閉鎖過程である。前記ステープラー本体1に前記ステープルヘッド部9を閉鎖するための閉鎖プルタブ12が設置され、前記閉鎖プルタブ12の遠位端側は、前記閉鎖ピン93に接続され、前記閉鎖プルタブ12が近位端側へ移動する場合、前記閉鎖ピン93を引いて近位端側へ移動させることができ、これによりステープルヘッド部9の閉鎖を実現する。
本発明において、遠位端側と近位端側とは、作業者に対して、作業者に近い方の端が近位端側であり、作業者から遠い方の端、即ち、より手術位置に近い方の端が遠位端側であり、前記ステープラーの軸心に沿った方向が軸方向、即ち、ステープラーの遠位端側から近位端側に向かう方向、または、ステープラーの近位端側から遠位端側に向かう方向である。例えば、図1の視角において、ステープラーにとって、遠位端側が左側であり、近位端側が右側である。図1におけるS1方向は、ステープラーの遠位端側から近位端側に向かう方向である。S1方向またはS1方向と反対の方向は、ステープラーの軸方向と定義される。図5におけるS2方向は、長手方向、即ち高さ方向と定義される。
図4に示すように、前記ステープラー本体1は、ハウジング13、固定ハンドル11、軸方向に沿って延伸する連結ロッド18及び連結ロッド18にスリーブされる作動レバー2をさらに含み、前記閉鎖プルタブ12は、前記連結ロッド18の内部に設置され、且つ前記閉鎖プルタブ12は前記連結ロッド18に対して軸方向に移動することができる。前記連結ロッド18は中空管状ロッドであり、その遠位端側はステープルヘッド部に接続される。前記作動レバー2の一側には、ラック21が設置される。前記閉鎖駆動機構は、リンクアセンブリ4、撃発ハンドル3及び閉鎖プルロッドアセンブリ5を含む。前記撃発ハンドル3は、前記ステープラー本体1に可動的に接続され、且つ前記固定ハンドル11に対して移動することができる。図4は前記撃発ハンドル3の初期位置を示し、前記撃発ハンドル3が把持されていない時、前記撃発ハンドル3は、前記固定ハンドル11から離れた初期位置に位置し、前記撃発ハンドル3が把持された時、前記撃発ハンドル3は、第1方向(図6におけるS3方向であり、図6の視角において反時計回り方向である)に沿って固定ハンドル11に向かって移動する。前記ステープルヘッド部が手術部位に到達した後、前記撃発ハンドル3を把持することにより、前記閉鎖駆動機構によって閉鎖プルタブ12を駆動して近位端側方向に移動させ、さらに前記ステープルヘッド部を閉鎖して組織をクランプする。前記撃発ハンドル3のステープラー本体1に入る一端には、係止爪31が設置され、前記係止爪31は、前記ラック21と係合することができる。ステープルヘッド部が閉鎖された後、撃発ハンドル3は再び把持され、前記撃発ハンドル3は前記固定ハンドル11に向かって移動し、且つ係止爪31によって前記ラック21を駆動して前記作動レバー2を遠位端側方向に移動させ、前記作動レバー2はプッシュロッドを駆動し、プッシュロッドによって前記ステープルヘッド部におけるカッター及び撃発ブロックを駆動し、これによりステープラーを撃発する。前記ステープラー本体1内には、ハンドルリターンスプリング15がさらに設置され、前記撃発ハンドル3が把持された時、前記ハンドルリターンスプリング15は圧縮されて弾性変形を生成する。前記撃発ハンドル3を緩め、前記撃発ハンドル3は前記ハンドルリターンスプリング15の変形復元力の作用で前記固定ハンドル11から離れる方向に移動することができ、さらにその初期位置に戻る。
図5~8に示すように、前記リンクアセンブリ4は、第1の枢着部412、第2の枢着部422及び第2の係合部411を含み、前記第1の枢着部412は、前記ステープラー本体1のハウジング13に枢動可能に接続され、即ち前記第1の枢着部412はステープラー本体1に対して回転移動のみを行い、軸方向の移動は行わず、軸方向において前記第1の枢着部412は相対的に固定された位置に保持される。前記第2の枢着部422は、前記第1の枢着部412の近位端側に位置し、前記リンクアセンブリ4は、第1の状態及び第2の状態を有する。前記リンクアセンブリ4が第1の状態にある場合、前記第2の枢着部422は第3の位置領域にあり、前記リンクアセンブリ4が第2の状態にある場合、前記第2の枢着部422は第4の位置領域にあり、前記第2の位置領域は、前記第3の位置領域の近位端側にある。即ち、前記リンクアセンブリ4が第1の状態から第2の状態に入る過程において、前記第2の枢着部422は前記ステープラーの近位端側方向に移動し、前記第3の位置領域から前記第4の位置領域に移動する。前記撃発ハンドル3は、第1の係合部32をさらに含み、前記第1の係合部32は、前記撃発ハンドル3の前記リンクアセンブリ4に向かう一側に設置された突起構造である。前記閉鎖プルロッドアセンブリ5は、前記リンクアセンブリ4の第2の枢着部422に枢動可能に接続される。
初期状態において、前記リンクアセンブリ4は前記第1の状態にあり、前記撃発ハンドル3は図5に示す初期位置にある。前記リンクアセンブリ4が前記第1の状態にあり、且つ前記撃発ハンドル3がS3方向に沿って回転する場合、前記第1の係合部32は前記第2の係合部411によって前記リンクアセンブリ4が前記第2の状態に入るように駆動し、前記リンクアセンブリ4の第2の枢着部422は、前記ステープラーの近位端側方向へ移動し、且つ前記閉鎖プルロッドアセンブリ5が前記ステープラーの近位端側方向へ移動するように駆動する。前記閉鎖プルロッドアセンブリ5は、前記閉鎖プルタブ12に接続され、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5が近位端側方向へ移動する場合、前記閉鎖プルタブ12が近位端側方向へ移動するように駆動し、これによりステープルヘッド部9の閉鎖を実現する。
前記リンクアセンブリ4は2つ又は2つ以上の棒状部材を用いて回転対偶によって互いに接続して形成されたアセンブリである。当該実施例において、前記リンクアセンブリ4が2つの棒状部材を含むことを例として説明する。具体的には、図5~8に示すように、前記リンクアセンブリ4は、第1のロッド41及び第2のロッド42を含み、前記第2のロッド42は、前記第1のロッド41の近位端側に位置する。前記第1のロッド41は、前記第1の枢着部412、前記第2の係合部411及び第3の枢着部413を含み、前記第2の係合部411は、前記第1のロッド41の前記撃発ハンドル3に近接する一側に位置する。具体的には、前記第1のロッド41の第1の枢着部412は、第1のピン軸43によって前記ステープラー本体1のハウジング13に枢動可能に接続される。前記第1のロッド41は三角形ロッドであり、前記三角形ロッドの第1の角位置及び第2の角位置には、前記第1の枢着部412及び前記第3の枢着部413がそれぞれ設置され、前記三角形ロッドの第3の角位置には、前記第2の係合部411が設置され、三角形ロッドの構造は、前記第1のロッド41と撃発ハンドル3との係合をより安定させることができる。同時に、前記第2の係合部411の外表面は弧形表面であり、撃発ハンドル3の第1の係合部32が第2の係合部411によって第1のロッド41の回転を駆動する場合、前記第1の係合部32と前記第2の係合部411との間に常に比較的大きな係合接触表面があり、係止が発生する状況を回避する。他の代替可能な実施形態において、前記第1のロッド41は他の形状を用いてもよく、例えば、直線ロッド、弧形ロッド、台形ロッド、菱形ロッド等である。
前記第2のロッド42は、前記第2の枢着部422及び第4の枢着部423を含み、前記第3の枢着部413は、前記第4の枢着部423に枢動可能に接続される。具体的には、前記第2のロッド42は直線ロッドであり、前記第2のロッド42の第1端及び第2端には、前記第2の枢着部422及び前記第4の枢着部423がそれぞれ設置される。他の代替可能な実施形態において、前記第2のロッド42は他の形状を用いてもよく、例えば、三角形ロッド、弧形ロッド、台形ロッド、菱形ロッド等である。前記第3の枢着部413は、第2のピン軸44を介して第4の枢着部423に枢動可能に接続され、前記第2の枢着部422は、第3のピン軸45を介して前記閉鎖プルロッドアセンブリ5に枢動可能に接続される。当該実施例において、前記第3の枢着部413は凹溝を含み、前記第4の枢着部423は、少なくとも部分的に前記第3の枢着部413の凹溝に入る。別の代替可能な実施形態において、前記第4の枢着部423は凹溝を含み、前記第3の枢着部413は、少なくとも部分的に前記第4の枢着部423の凹溝に入る。
図6に示すように、前記撃発ハンドル3がS3方向に沿って回転する場合、第1のロッド41が第1のピン軸43を回ってS3方向に沿って回転するように駆動し、第2のロッド42が第1のロッド41に対して第2方向即ちS4方向に沿って回転する。S4方向はS3方向と逆であり、図6の視角において、S4方向は時計回りである。図5及び図6は第1の状態でのリンクアセンブリ4と他の部材との係合構造を示す。この時、前記第3の枢着部413及び前記第4の枢着部423は連結ロッド18から相対的に離れた位置にあり、且つ第1のロッド41と第2のロッド42との間に夾角a1が形成され、前記第2の枢着部422の中心と前記第1の枢着部412の中心との間の軸方向距離はL1であり、前記リンクアセンブリ4は軸方向にコンパクトな状態である。この時、第1のロッド41の第2の係合部411の外表面は、撃発ハンドル3の第1の係合部32に当接する。前記リンクアセンブリ4は、相対的に安定した状態にあり、撃発ハンドル3を把持していない場合、リンクアセンブリ4の状態が変化しないことを確保でき、閉鎖プルロッドアセンブリ5は、その初期位置に良好に保持することができる。
図6、図9、図10に示すように、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5は、接続されたスリーブ部51及び駆動部52を含み、前記スリーブ部51は、前記連結ロッド18の外部にスリーブされ、前記駆動部52は、前記第2の枢着部422に枢動可能に接続される。前記駆動部52の遠位端側には、係合孔522が設置され、該係合孔522は、前記第3のピン軸45を穿設することに用いられる。前記スリーブ部51の近位端側には、貫通孔511が設置され、前記スリーブ部51と前記閉鎖プルタブ12の近位端側は、1つの連結ピン53を介して固定的に接続される。前記駆動部52が近位端側方向へ移動する場合、前記スリーブ部51及び前記連結ピン53により、前記閉鎖プルタブ12が近位端側方向へ移動するように駆動する。前記連結ロッド18の近位端側には、固定部材14がさらに設置され、前記固定部材14は前記スリーブ部51の近位端側に位置し、前記スリーブ部51と前記固定部材14との間には、閉鎖リターンスプリング6が設置される。該閉鎖リターンスプリング6は、例えば圧縮ばねであってもよい。前記スリーブ部51が近位端側へ移動する場合、前記閉鎖リターンスプリング6は前記スリーブ部51に圧縮されて弾性変形を発生する。ステープラーの撃発が完了した後、前記ステープルヘッド部が開く時、前記閉鎖リターンスプリング6は前記スリーブ部51に遠位端側方向への駆動力を与え、前記スリーブ部51を駆動してその初期位置に戻す。他の代替可能な実施形態において、前記閉鎖リターンスプリング6は、他のタイプのスプリングであってもよく、例えば引張スプリング等である。
図10に示すように、当該実施例において、前記ハウジング13の内側面には、軸方向に沿って延伸するガイド溝131が設置され、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5の駆動部52には、ガイド部521が設置され、該ガイド部521は、軸方向に沿って延伸するリッジであり、前記ガイド部521は少なくとも部分的に前記ガイド溝131に入り、且つ前記ガイド溝131の延伸方向に沿って移動することができ、これによりさらに前記駆動部52が軸方向に沿ってのみ移動することを制限する。他の代替可能な実施形態において、前記ハウジング13の内側面にガイド部が設置されてもよく、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5の駆動部52に軸方向に沿って延伸するガイド溝が設置され、前記ガイド部は少なくとも部分的に前記ガイド溝に入り、且つ前記ガイド溝の延伸方向に沿って移動することができる。前記閉鎖プルロッドアセンブリ5の駆動部52又は前記ハウジング13の内側面に設置される前記ガイド部は、1つのリッジであってもよく、1つのバンプ、ボス等であってもよい。両側のハウジング13の内側面には、1つの前記ガイド溝又はガイド部がそれぞれ設置されてもよく、対応して、前記駆動部52の両側には、1つの前記ガイド部又はガイド溝がそれぞれ設置される。他の代替可能な実施形態において、片側の前記ハウジング13の内側面のみに1つの前記ガイド溝又はガイド部が設置されてもよく、前記駆動部52のそれに対向する片側には、1つの前記ガイド部又はガイド溝が設置される。
上述したように、前記リンクアセンブリ4が前記第1の状態にあり、前記撃発ハンドル3が把持されてS3方向に回転する場合、前記第1のロッド41は前記第1のピン軸43を回ってS3方向に沿って回転し、前記第2のロッド42は前記第1のロッド41に対してS4方向に沿って回転し、これにより前記リンクアセンブリ4は前記第2の状態に入る。図11及び図12は、当該実施形態のリンクアセンブリ4が第2の状態にある時の構造を示している。
図11に示すように、前記リンクアセンブリ4が第1の状態から第2の状態に入った後、前記第3の枢着部413及び前記第4の枢着部423は、第1の状態に比べて前記連結ロッド18に接近する方向へ移動し、即ち図11の視角において上へ前記連結ロッド18に相対的に接近する位置まで移動する。この時に、前記リンクアセンブリ4は相対的に安定した第2の状態にある。前記第1のロッド41と前記第2のロッド42との間の夾角はa2であり、該夾角a2は、図6に示される第1の状態での夾角a1より大きい。別の実施例において、前記第1の状態が第2の状態に入る過程において、前記第1の状態での夾角a1が徐々に180°に増大した後、連結ロッド18の方向に向かって夾角a2まで移動し続けることもできる。前記第1の枢着部412の中心と前記第2の枢着部422の中心との間の軸方向距離はL2であり、距離L2は、図6に示される第1の状態での距離L1より大きく、前記リンクアセンブリ4は軸方向に相対的に展開された状態にある。第1の枢着部412はステープラー本体1のハウジング13に対して軸方向に変位することができないため、前記第2の枢着部422は近位端側方向に移動し、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5を駆動して近位端側方向に移動させ、前記スリーブ部51は前記閉鎖リターンスプリング6を圧縮して変形させ、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5は前記閉鎖プルタブ12を引っ張って近位端側方向に移動させ、ステープルヘッド部の閉鎖を実現することができる。この時、前記リンクアセンブリ4の第2の状態はより安定した状態であるため、撃発ハンドル3を緩めても、撃発ハンドル3はハンドルリターンスプリング15の作用でその初期位置にリセットされ、前記リンクアセンブリ4は依然として第2の状態に保持することができる。
図12に示すように、当該実施例において、前記第4の枢着部423には、突起部421が設置され、前記リンクアセンブリ4が前記第2の状態にある場合、前記突起部421は前記凹溝の外壁に当接され、前記第2のロッド42が前記第1のロッド41に対して前記第2方向に沿って回転し続けることを阻止し、前記第3の枢着部413及び前記第4の枢着部423が前記連結ロッド18に接近する方向に移動し続けることがないことを保証し、前記第2の状態の安定性を確保する。
他の代替可能な実施形態において、前記第4の枢着部423は凹溝を含んでもよく、前記第3の枢着部413は、少なくとも部分的に前記第4の枢着部423の凹溝に入り、前記第3の枢着部413に突起部が設置され、前記リンクアセンブリ4が前記第2の状態にある場合、前記突起部は前記凹溝の外壁に当接され、前記第2のロッド42が前記第1のロッド41に対して前記第2方向に沿って回転し続けることを阻止し、前記第2の状態の安定性を確保する。
したがって、本発明のリンクアセンブリ4は2つの安定した第1の状態及び第2の状態を有する。前記ステープラーが初期状態にある場合、前記撃発ハンドル3は固定ハンドル11から離れた初期位置にあり、前記リンクアセンブリ4は安定した第1の状態にあり、撃発ハンドル3が把持されていない場合、閉鎖駆動機構全体の安定性を確保可能であり、閉鎖プルタブ12も軸方向に移動することがない。ステープラーを閉鎖する必要がある場合、前記撃発ハンドル3を把持し、前記撃発ハンドル3を前記固定ハンドル11に向けて回転させ、前記リンクアセンブリ4を駆動して第2の状態に入り、且つ安定した第2の状態に保持し、この時に閉鎖プルタブ12を駆動して近位端側方向に移動させることによってステープラーのステープルヘッド部を閉鎖することができる。この状態で、撃発ハンドル3を引き続き把持し、撃発ハンドル3の係止爪31と作動レバー2のラック21との係合により、ステープラー本体1内部のプッシュロッドを駆動してステープルヘッド部を駆動してステープラーの撃発を完了させることができ、且つステープラーの撃発過程において、リンクアセンブリ4は常に安定して第2の状態に保持することができ、閉鎖プルタブ12が遠位端側方向に移動することがないことを確保することができ、手術効果を向上させる。
図13~27は、本出願の第2の実施例による閉鎖駆動機構の構造を示す。医師は手術中に、ステープラーのヘッド部がステープラーの本体部に対して柔軟に回転することができ、複雑な手術状況を満たす必要がある。当該第2の実施例は簡単で効果的な解決手段を提供し、医師がステープラー本体を操作する時に、ステープラーのヘッド部は360度の回転を柔軟に実現することができ、医師により多くの利便性を提供する。該第2の実施例において、前記連結ロッドが自身の中心軸を周りに回転する場合に、前記ステープルヘッド部の同期回転を駆動することができ、前記ステープルヘッド部が前記連結ロッドの中心軸を周りに回転することを実現する。
同時に、該第2の実施例において、前記閉鎖プルロッドアセンブリは、第1の閉鎖部及び第2の閉鎖部を含み、前記第1の閉鎖部は前記連結ロッドの外部を取り囲み、前記第1の閉鎖部は、前記連結ロッドの近位端側及び前記閉鎖プルタブの近位端側にそれぞれ接続され、前記第2の閉鎖部は少なくとも部分的に前記第1の閉鎖部の外部にスリーブされ、且つ前記第1の閉鎖部は前記第2の閉鎖部に対して前記連結ロッドの中心軸を周りに回転することができる。
ここで、前記第1の閉鎖部及び前記閉鎖プルタブは、前記ステープラーの軸方向に対向して固定される。前記第2の閉鎖部が前記ステープラーの近位端側方向へ移動する場合、前記第1の閉鎖部によって前記閉鎖プルタブが近位端側方向へ移動するように駆動し、前記ステープラーのステープルヘッド部の閉鎖を実現することができる。前記第1の閉鎖部、前記閉鎖プルタブ及び前記連結ロッドは、前記連結ロッドの周方向に対向して固定され、前記連結ロッドが前記連結ロッドの中心軸を周りに回転する場合、前記閉鎖プルタブ及び前記第1の閉鎖部が前記連結ロッドの中心軸を周りに回転するように駆動し、これにより連結ロッドによってステープルヘッド部が回転するように駆動する場合、前記閉鎖プルタブ及び前記第1の閉鎖部が同期して回転し、前記第2の閉鎖部が回転せず、閉鎖駆動機構の失効を引き起こさないことを実現することができる。したがって、連結ロッドが回転すると、同時に閉鎖プルタブ及び第1の閉鎖部が共に回転するように駆動し、連結ロッドの回転はステープルヘッド部の回転を実現することができ、且つ第1の閉鎖部が第2の閉鎖部に対して回転することができるため、第1の閉鎖部が回転する場合、依然として第2の閉鎖部が回転しないように保持することができ、閉鎖駆動機構の失効を引き起こすことがなく、ステープルヘッド部は360°の回転を実現することができる。
図13~27に示すように、当該第2の実施例は医療用ステープラーに用いられる閉鎖駆動機構及び該閉鎖駆動機構を含むステープラーを提供する。当該第2の実施例と第1の実施例との主な違いは以下のとおりである。第2の実施例による閉鎖プルロッドアセンブリ50の構造は、第1の実施例による閉鎖プルロッドアセンブリ5と異なる。図13及び図14に示すように、前記ステープラーは、ステープルヘッド部9、ステープラー本体1及び該閉鎖駆動機構を含み、前記ステープルヘッド部9は、前記ステープラー本体の遠位端側に設置され、前記閉鎖駆動機構は、連結ロッド18、閉鎖プルタブ12及び閉鎖プルロッドアセンブリ5を含む。図13に示すように、前記ステープルヘッド部9は、対向して設置されたアンビル91及びステープルカートリッジアセンブリ92を含み、前記アンビル91は、前記ステープルカートリッジアセンブリ92に対して開いた第3の状態及び前記ステープルカートリッジアセンブリ92に対して閉じた第4の状態を有する。閉鎖プルタブ12によって前記ステープルヘッド部9の閉鎖を駆動する構造及び原理は第1の実施例と同じであり、ここでは説明を省略する。
図13及び図14に示すように、前記連結ロッド18は、ステープラーの軸方向に沿って延伸し、前記連結ロッド18は、少なくとも部分的に前記ステープラー本体1のハウジング13の内部に入り、前記連結ロッド18の遠位端側は、前記ステープルヘッド部9に接続され、前記連結ロッド18は自身の中心軸S0を周りにS5方向に沿って回転すると、前記ステープルヘッド部を駆動して同期して回転させることができ、前記ステープルヘッド部9が前記連結ロッド18の中心軸S0を周りにS5方向に沿って回転することを実現し、さらに前記ステープルヘッド部9が前記連結ロッド18の中心軸S0に対して360°の角度範囲内で回転することを実現することができる。
図15~17に示すように、前記閉鎖プルタブ12は、ステープラーの軸方向に沿って延伸し、且つ少なくとも部分的に前記連結ロッド18の内部に位置する。前記閉鎖プルロッドアセンブリ50は、第1の閉鎖部501及び第2の閉鎖部502を含み、前記第1の閉鎖部501は、前記連結ロッド18の外部を取り囲み、前記第1の閉鎖部501は、前記連結ロッド18の近位端側及び前記閉鎖プルタブ12の近位端側にそれぞれ接続され、前記第2の閉鎖部502は、少なくとも部分的に前記第1の閉鎖部501の外部にスリーブされ、且つ前記第1の閉鎖部501は前記第2の閉鎖部502に対して前記連結ロッド18の中心軸を周りに回転することができる。
ここで、前記第1の閉鎖部501及び前記閉鎖プルタブ12は、前記ステープラーの軸方向に対向して固定される。前記第2の閉鎖部502が前記ステープラーの近位端側方向へ移動する場合、前記第1の閉鎖部501によって前記閉鎖プルタブ12が近位端側方向へ移動するように駆動し、前記ステープラーのステープルヘッド部の閉鎖を実現することができる。前記第1の閉鎖部501、前記閉鎖プルタブ12及び前記連結ロッド18は、前記連結ロッド18の周方向に対向して固定され、前記連結ロッド18が前記連結ロッド18の中心軸を周りに回転する場合、前記閉鎖プルタブ12及び前記第1の閉鎖部501が前記連結ロッド18の中心軸を周りに回転するように駆動し、これにより連結ロッド18によってステープルヘッド部が回転するように駆動する場合、前記閉鎖プルタブ12及び前記第1の閉鎖部501が同期して回転し、前記第2の閉鎖部502が回転せず、閉鎖駆動機構の失効を引き起こさないことを実現することができる。
図15~17に示すように、当該実施例において、前記閉鎖駆動機構は、伝動アセンブリ及び撃発ハンドル3をさらに含み、前記伝動アセンブリは、前記撃発ハンドル3と前記第2の閉鎖部502との間の伝動を実現することができ、当該実施例において、前記伝動アセンブリはリンクアセンブリ4であり、具体的には、2つ又は2つ以上の棒状部材を用いて回転対偶によって互いに接続して形成されたアセンブリである。図15に示すように、前記ステープラー本体1は、ハウジング13、固定ハンドル11及び連結ロッド18にスリーブされた作動レバー2を含み、前記閉鎖プルタブ12は、前記連結ロッド18の内部に設置される。作動レバー2の片側には、ラック21が設置される。前記撃発ハンドル3は、前記ステープラー本体1に可動的に接続され、且つ前記固定ハンドル11に対して移動することができる。図15に前記撃発ハンドル33の初期位置を示し、前記撃発ハンドル3が把持される時、前記撃発ハンドル3はS3方向に沿って固定ハンドル11に向かって移動する。前記撃発ハンドル3は、前記リンクアセンブリ3によって前記閉鎖プルロッドアセンブリ50を駆動して近位端側方向に移動させ、これによりステープルヘッド部を閉鎖して組織をクランプする。撃発ハンドル3のステープラー本体1に入る一端には、係止爪31が設置され、前記係止爪31は、前記ラック21と係合することができる。ステープルヘッド部が閉鎖された後、再び撃発ハンドル3を把持し、係止爪31によって前記ラック21を駆動して前記作動レバー2を遠位端側方向に移動させ、前記ステープラー本体1内に位置するプッシュロッドを駆動し、前記プッシュロッドはステープルヘッド部内のカッター及び撃発ブロックを駆動し、ステープラーの撃発を実現する。前記ステープラー本体1内には、ハンドルリターンスプリング15がさらに設置され、それは第1の実施例のハンドルリターンスプリング15の作用と同じである。
図15~17に示すように、前記リンクアセンブリ4は、第1の枢着部412及び第2の枢着部422を含み、前記第1の枢着部412は、前記ステープラー本体1に枢動可能に接続され、前記第2の枢着部422は、前記第1の枢着部412の近位端側に位置し、且つ前記第2の枢着部422は、前記第2の閉鎖部502に枢動可能に接続され、前記リンクアセンブリ4は、図16に示す第1の状態及び図17に示す第2の状態を有し、前記撃発ハンドル3は、第1の係合部32を含む。当該実施例において、前記リンクアセンブリ4は、第1のロッド41及び第2のロッド42を含み、前記第2のロッド42は前記第1のロッド41の近位端側に位置し、前記第1のロッド41は、前記第1の枢着部412、第3の枢着部413及び係合部を含み、前記第2のロッド42は、前記第2の枢着部422及び第4の枢着部423を含み、前記第3の枢着部413は、前記第4の枢着部423に枢動可能に接続される。前記リンクアセンブリ4が前記第1の状態にある場合、前記第1の枢着部412の中心と前記第2の枢着部422の中心との軸方向における距離はL1であり、この時、前記第3の枢着部413と前記第4の枢着部423とは、連結ロッド18から相対的に離れた位置にあり、且つ第1のロッド41と第2のロッド42との間に夾角a1が形成される。第1のロッド41の第2の係合部411の外表面は、撃発ハンドル3の第1の係合部32に当接する。前記リンクアセンブリ4は相対的に安定した状態にあり、撃発ハンドル3を把持していない時、リンクアセンブリ4の状態が変化しないことを保証することができ、閉鎖プルロッドアセンブリ50はその初期位置に良好に保持することができる。前記リンクアセンブリ4は軸方向においてコンパクトな状態である。前記連結ロッド18の近位端側に固定部材14が設置され、前記閉鎖駆動機構と前記固定部材14との間には、閉鎖リターンスプリング6が設置され、前記閉鎖リターンスプリング6は、例えば圧縮ばねであってもよい。
前記リンクアセンブリ4が図16に示される第1の状態にあり、且つ前記撃発ハンドル3がS3方向に沿って回転する場合、前記第1のロッド41が前記第1のピン軸43を回って第1方向(S3方向)に沿って回転し、前記第2のロッド42が前記第1のロッド41に対して第2方向(S4方向)に沿って回転し、これにより前記リンクアセンブリ4が図17に示される前記第2の状態に入る。第2方向は第1方向と反対である。図16の視角において、第1方向(S3方向)は反時計回り方向であり、第2方向(S4方向)は時計回り方向である。図17に示すように、前記第3の枢着部413及び前記第4の枢着部423は第1の状態に比べて前記連結ロッド18に接近する方向に移動し、即ち図17の視角において上に向かって前記連結ロッド18に相対的に接近する位置まで移動する。この時、前記リンクアセンブリ4は相対的に安定した第2の状態にある。前記第1のロッド41と前記第2のロッド42との間の夾角はa2であり、該夾角a2は、図16に示される第1の状態での夾角a1より大きい。前記第1の枢着部412の中心と前記第2の枢着部422の中心との間の距離はL2であり、距離L2は図16に示される第1の状態での距離L1より大きく、前記リンクアセンブリ4は、軸方向に相対的に展開された状態にある。第1の枢着部412は、ステープラー本体1のハウジング13に対して軸方向に変位することができないため、前記第2の枢着部422は近位端側方向に移動し、前記閉鎖プルロッドアセンブリ50の第2の閉鎖部502を駆動して近位端側方向に移動させ、前記閉鎖プルロッドアセンブリ50は前記閉鎖リターンスプリング6を圧縮して変形し、前記第2の閉鎖部502は、前記第1の閉鎖部501によって前記閉鎖プルタブ12を引っ張って近位端側方向に移動させ、ステープルヘッド部の閉鎖を実現することができる。
図19及び図20はそれぞれ前記リンクアセンブリ4の第1の状態及び第2の状態での第2の閉鎖部502との係合構造を示す。図19及び図20に示すように、前記第1のロッド41の第1の枢着部412は第1のピン軸43を介して前記ステープラー本体1のハウジング13に枢動可能に接続される。前記第3の枢着部413は第2のピン軸44を介して第4の枢着部423に枢動可能に接続され、前記第2の枢着部422は第3のピン軸45を介して前記第1の係合部32に枢動可能に接続される。前記第1のロッド41及び前記第2のロッド42の具体的な形状及び構造は、第1の実施例と同じであり、ここでは説明を省略する。したがって、本発明のリンクアセンブリ4は、2つの安定した第1の状態及び第2の状態を有する。前記ステープラーが初期状態にある場合、前記撃発ハンドル3は固定ハンドル11から離れた初期位置にあり、前記リンクアセンブリ4は安定した第1の状態にあり、撃発ハンドル3が把持されていない時、閉鎖駆動機構全体の安定性を確保することができ、閉鎖プルタブ12も軸方向に移動することがない。ステープラーを閉鎖する必要がある場合、前記撃発ハンドル3を把持し、前記撃発ハンドル3を前記固定ハンドル11に向けて回転させ、前記リンクアセンブリ4を駆動して第2の状態に入り、且つ安定した第2の状態に保持し、この時、閉鎖プルタブ12を駆動して近位端側方向に移動させることによってステープラーのステープルヘッド部を閉鎖することができる。前記リンクアセンブリ4の第2の状態はより安定した状態であるため、撃発ハンドル3を緩めても、撃発ハンドル3はハンドルリターンスプリング15の作用でその初期位置にリセットされ、前記リンクアセンブリ4は依然として第2の状態に保持することができる。この状態で、撃発ハンドル3を引き続き把持し、撃発ハンドル3の係止爪31と作動レバー2のラック21との係合により、ステープラー本体1内部のプッシュロッドを駆動してステープルヘッド部を駆動してステープラーの撃発を完了させることができ、且つステープラーの撃発過程において、リンクアセンブリ4は常に安定して第2の状態に保持することができ、閉鎖プルタブ12が遠位端側方向に移動することがないことを確保することができ、手術効果を向上させる。
図20~21に示すように、当該実施例において、前記第2の閉鎖部502は、接続された外側カバー部5021及び駆動部5022を含み、前記外側カバー部5021は前記第1の閉鎖部501の外部にスリーブされ、且つ前記第1の閉鎖部501は前記外側カバー部5021に対して前記連結ロッド18の中心軸を周りに回転することができる。前記駆動部5022の遠位端側には、前記第3のピン軸45と係合する係合孔50222が設置される。前記第2の閉鎖部502の駆動部5022の遠位端側には、第1の凹溝が設置され、前記第1の凹溝の溝壁には、前記係合孔50222が設置され、前記第2の枢着部422は、少なくとも部分的に前記第1の凹溝に入る。他の代替可能な実施形態において、前記第2の枢着部422に第1の凹溝が設置されてもよく、前記第2の閉鎖部502の駆動部5022の遠位端側は少なくとも部分的に前記第1の凹溝に入る。
図14に示すように、前記ハウジング1313の内側面には、軸方向に沿って延伸するガイド溝131が設置され、前記閉鎖プルロッドアセンブリ50の駆動部5022には、ガイド部50221が設置される。図20及び図21に示すとおり、該ガイド部50221は軸方向に沿って延伸するリッジであり、前記ガイド部50221は少なくとも部分的に前記ガイド溝131に入り、且つ前記ガイド溝131の延伸方向に沿って移動することができ、これによりさらに前記駆動部5022が軸方向に沿ってのみ移動することを制限し、前記駆動部5022は前記ハウジング13に対して回転移動を発生せず、つまり前記第1の閉鎖部501の回転によって前記駆動部5022の回転を引き起こすことがなく、前記駆動部5022と前記リンクアセンブリ4が常に相対的に安定して係合することを保持する。他の代替可能な実施形態において、前記ハウジング13の内側面にガイド部が設置されてもよく、前記閉鎖プルロッドアセンブリ50の駆動部5022に軸方向に沿って延伸するガイド溝が設置され、前記ガイド部は少なくとも部分的に前記ガイド溝に入り、且つ前記ガイド溝の延伸方向に沿って移動することができる。前記閉鎖プルロッドアセンブリ50の駆動部5022又は前記ハウジング13の内側面に設置されるガイド部は、リッジであってもよく、バンプ、ボス等であってもよい。両側のハウジング13の内側面には、1つの前記ガイド溝又はガイド部がそれぞれ設置されてもよく、これに対応して、前記駆動部5022の両側には、1つの前記ガイド部又はガイド溝がそれぞれ設置される。他の代替可能な実施形態において、片側の前記ハウジング13の内側面のみに1つの前記ガイド溝又はガイド部が設置されてもよく、前記駆動部5022のそれに対応する片側に1つの前記ガイド部又はガイド溝が設置される。
図21及び図22に示すように、前記第2の軸部5014に貫通孔5011が設置され、前記貫通孔5011に連結ピン503が穿設され、且つ前記連結ピン503は同時に前記連結ロッド18の近位端側及び前記閉鎖プルタブ12の近位端側に穿設される。前記連結ピン503と前記閉鎖プルタブ12との係合方式は以下のとおりである。前記閉鎖プルタブ12の近位端側には、前記連結ピン503の外径とマッチングする孔が設置され、前記連結ピン503は、閉鎖プルタブ12の近位端側の孔に穿設され、これにより、前記第1の閉鎖部501が近位端側方向へ移動すると、前記連結ピン503によって近位端側方向へ移動する。前記連結ピン503と前記連結ロッド18との係合方式は以下のとおりである。前記連結ロッド18の近位端側には、軸方向に沿って延伸するピン溝181が設置され、前記連結ピン503は少なくとも部分的に前記ピン溝181内に位置し、且つ前記ピン溝181の延伸方向に沿って移動することができる。したがって、前記第1の閉鎖部501が近位端側方向へ移動する場合、前記連結ピン503は、前記ピン溝181において軸方向に沿って移動し、前記連結ロッド18の軸方向移動を駆動しない。前記リンクアセンブリ4が第1の状態にある場合、前記連結ピン503は、前記ピン溝181の遠端部にあり、前記リンクアセンブリ4が第1の状態から第2の状態に入る場合、順に前記第2の閉鎖部502及び第1の閉鎖部501を通して前記連結ピン503が近位端側方向へ移動するように駆動され、これにより前記連結ピン503が前記ピン溝181の近位端部に移動する。同時に、前記第1の閉鎖部501、前記閉鎖プルタブ12は、前記ピン溝181によって前記連結ロッド18と周方向の固定接続を形成し、即ち前記連結ロッド18がステープルヘッド部を駆動して自身の中心軸を周りに回転させる場合、前記連結ピン503によって前記閉鎖プルタブ12及び前記第1の閉鎖部501を同時に駆動して前記連結ロッド18の中心軸を周りに回転させ、この時、前記第2の閉鎖部502は回転せず、前記リンクアセンブリ4との安定した係合を保持する。
図25に示すように、前記第1の閉鎖部501は、軸部及び円盤部5012を含み、前記軸部は、第1の軸部5013及び第2の軸部5014を含み、前記第1の軸部5013は前記第2の軸部5014と前記円盤部5012との間に接続され、前記円盤部5012は、前記第1の軸部5013の近位端側に位置する。図17及び図18の構造を参照し、前記閉鎖リターンスプリング6は前記第1の閉鎖部501と前記固定部材14との間に位置する。具体的には、図20及び図27に示すように、前記第1の軸部5013と前記第2の軸部5014との間に環状の第2の階段面5015が設けられる。前記閉鎖リターンスプリング6は、前記第2の階段面5015と前記固定部材14との間に設けられる。前記第1の閉鎖部501が近位端側方向へ移動するように駆動される場合、前記第2の階段面5015は前記閉鎖リターンスプリング6を圧縮して変形する。図24~27に示すように、前記第2の閉鎖部502の外側カバー部5021の近位端側には、1つの環状の第1の階段面50211が設置され、前記軸部は、少なくとも部分的に前記外側カバー部5021の内部に入り、且つ前記円盤部5012は前記第1の階段面50211の近位端側に位置する。前記第1の軸部5013の外径は前記第2の軸部5014の外径より小さく、前記第1の軸部5013は少なくとも部分的に前記外側カバー部5021の内部に入り、前記第2の軸部5014の外径は前記第1の階段面50211の内径より小さく、これにより前記第2の軸部5014は前記外側カバー部5021に対して自由に回転することができる。初期状態において、前記第1の階段面50211は前記円盤部5012の遠位端側面に当接し又は一定の軸方向距離を有することができる。前記階段面5211の内径は前記円盤部5012の外径より小さく、従って前記第2の枢着部422が前記駆動部5022を駆動して近位端側方向へ移動させる場合、前記外側カバー部5021は近位端側方向へ前記第1の階段面50211が前記円盤部5012の遠位端側面に当接するまで移動した後、前記外側カバー部5021は引き続き近位端側方向へ移動し、前記円盤部5012によって前記第1の閉鎖部501全体を駆動して近位端側方向へ移動させ、さらに近位端側方向へ前記閉鎖プルタブ12を引っ張ることができる。前記円盤部5012の外径は前記外側カバー部5021の内径より小さく、これにより前記円盤部5012は前記外側カバー部5021の内部で自由に回転することができる。
さらに、本発明の第3の実施例~第5の実施例において、前記閉鎖駆動機構は、さらにステープルヘッド部の開放を自動的に駆動することができる。具体的には、第3の実施例~第5の実施例において、前記作動レバーは、切替駆動部材を含み、前記作動レバーは第1の位置領域及び第2の位置領域を含み、前記第2の位置領域は前記第1の位置領域の遠位端側に位置する。
前記ステープラーの撃発過程において、前記リンクアセンブリは前記第2の状態に維持され、前記作動レバーは前記第1の位置領域から遠位端側方向へ第2の位置領域に移動する。前記ステープラーの撃発が完了した後、前記リンクアセンブリは前記第2の状態にあり、且つ前記作動レバーが前記第2の位置領域から前記第1の位置領域へ移動するように駆動する場合、前記切替駆動部材は前記作動レバーから離れる方向へ前記リンクアセンブリを押圧し、これにより前記リンクアセンブリは前記第1の状態に入り、前記第3の枢着部及び前記第4の枢着部は前記作動レバーから離れる方向へ移動し、且つ前記第2の枢着部は前記閉鎖プルロッドアセンブリによって前記閉鎖プルタブが前記ステープラーの遠位端側方向へ移動するように駆動し、これによりステープラーのステープルヘッド部が自動的に開くことを実現することができる。
図28~図38に示すように、本発明の第3の実施例による閉鎖駆動機構及びステープラーの構造概略図である。前記ステープラーは、ステープルヘッド部9、ステープラー本体1及び該閉鎖駆動機構を含み、前記ステープルヘッド部9は、前記ステープラー本体1の遠位端側に設置される。前記ステープルヘッド部9は、前記ステープラー本体1の遠位端側に設置される。図28及び図38に示すように、前記ステープルヘッド部9は対向して設置されたアンビル91及びステープルカートリッジアセンブリ92を含み、前記アンビル91は、前記ステープルカートリッジアセンブリ92に対して開いた第3の状態及び前記ステープルカートリッジアセンブリ92に対して閉じた第4の状態を有する。前記アンビル91及び前記ステープルカートリッジアセンブリ92が前記第3の状態と第4の状態との切り替えを実現する過程は、第1の実施例と同じであり、ここでは説明を省略する。前記アンビル91が前記第3の状態から前記第4の状態に入る過程は、前記ステープルヘッド部9の閉鎖過程と呼ばれ、つまり、ステープラーの閉鎖過程である。前記ステープラーの撃発過程において、前記ステープルヘッド部9の閉鎖を保持する必要がある。ステープラーの撃発が完了した後、前記閉鎖ピン93及び前記閉鎖プルタブ12が遠位端側方向に移動する場合、前記ステープルヘッド部9を開くことができる。
図29~図31に示すように、前記閉鎖駆動機構は、リンクアセンブリ4、作動レバー2及び閉鎖プルロッドアセンブリ5をさらに含む。前記リンクアセンブリ4は、第1のロッド41及び第2のロッド42を含み、前記第2のロッド42は、前記第1のロッド41の近位端側に位置し、前記第1のロッド41は、第1の枢着部412及び第3の枢着部413を含み、前記第2のロッド42は、第2の枢着部422及び第4の枢着部423を含む。前記第1のロッド41と前記第2のロッド42との係合構造、前記第1のロッド41と前記ハウジング13との係合結果及び前記第2のロッド42と前記閉鎖プルロッドアセンブリ5との係合構造は、第1の実施例と同じであり、ここでは説明を省略する。
前記リンクアセンブリ4は、第1の状態及び第2の状態を含む。前記リンクアセンブリ4が前記第1の状態にある場合、前記第2の枢着部422は第3の位置領域にあり、前記リンクアセンブリ4が第2の状態にある場合、前記第2の枢着部422は第4の位置領域にあり、前記第4の位置領域は第3の位置領域の近位端側にある。即ち前記リンクアセンブリ4が第1の状態から第2の状態に入る過程において、前記第2の枢着部422は前記ステープラーの近位端側方向に移動する。前記作動レバー2は切替駆動部材を含み、当該実施例において、前記切替駆動部材は、前記作動レバー2の片側に設置されるラック21である。前記作動レバー2は、第1の位置領域及び第2の位置領域を含み、前記第2の位置領域は、前記第1の位置領域の遠位端側に位置する。
当該実施例において、第1の位置領域は、ステープラーの初期状態において、前記作動レバー2が位置する位置であり、即ち図29に示される作動レバー2が位置する位置である。第2の位置領域は、ステープラーの撃発が完了した後、前記作動レバー2が位置する位置領域である。ステープラーの撃発過程において、撃発ハンドル3を把持し、撃発ハンドル3の係止爪31とラック21との間の係合により、前記作動レバー2を駆動して第1の位置領域から第2の位置領域へ移動させる。図27に示すように、1つの後退プルロッド7は作動レバー2に固定され、ステープラーの撃発過程において、該後退プルロッド7も作動レバー2に伴って遠位端側方向へ移動し、前記作動レバー2は遠位端側の撃発レバーを駆動し、ステープラーの撃発を行う。ステープラーの撃発が完了した後、前記作動レバー2は第2の位置領域に位置する。後退プルロッド7を操作して近位端側方向へ移動させることにより、後退プルロッド7は作動レバー2を駆動して第2の位置領域から再び初期の第1の位置領域に戻る。
前記リンクアセンブリ4が第1の状態から第2の状態に切り替えられる場合、前記第2の枢着部422は前記閉鎖プルロッドアセンブリ5を介して前記閉鎖プルタブ12を前記ステープラーの近位端側方向へ移動させるように駆動し、これによりステープルヘッド部9を閉鎖する。前記リンクアセンブリ4が前記第2の状態にあり、且つ前記作動レバー2が前記第2の位置領域から前記第1の位置領域へ移動する場合、前記切替駆動部材は前記作動レバー2から離れる方向へ前記リンクアセンブリ4を押圧し、前記リンクアセンブリ4を前記第1の状態に入らせ、前記第3の枢着部413及び前記第4の枢着部423は前記作動レバー2から離れる方向へ移動し、且つ前記第2の枢着部422は前記閉鎖プルロッドアセンブリ5を介して前記閉鎖プルタブ12を前記ステープラーの遠位端側方向へ移動させるように駆動し、これによりステープルヘッド部9が自動的に開くことを実現することができる。
図29に示すように、前記ステープラー本体は、ハウジング13及び固定ハンドル11を含む。前記閉鎖駆動機構は、撃発ハンドル3をさらに含み、前記撃発ハンドル3は前記ステープラー本体に可動的に接続される。前記ステープラー本体内にハンドルリターンスプリング15が設置される。前記撃発ハンドル3には、前記ラック21と係合可能な係止爪31が設置される。前記撃発ハンドル3と前記第1のロッド41の係合構造及び前記第1のロッド41と前記第2のロッド42の形状は、第1の実施例と同じであり、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5の構造及びそれと第2のロッド42の係合構造は、第1の実施例と同じであり、ここでは説明を省略する。
図29~図33に示すように、前記リンクアセンブリ4は、駆動ボタン46をさらに含み、前記第1のロッド41の前記作動レバー2に向かう一側の表面には、第1の取付溝414が設置され、前記駆動ボタン46の第2端は、前記第1の取付溝414内に取り付けられ、且つ前記駆動ボタン46の第1端は、前記第1のロッド41の前記作動レバー2に向かう一側の表面から突出する。前記第1の取付溝414は、第1の側壁4141、第2の側壁4142及び底壁4143を含む。前記第1の側壁4141は、前記第2の側壁4142の遠位端側に位置する。初期状態において、前記駆動ボタン46は前記第1の取付孔の第2の側壁4142に近接して設置され、且つ前記第1の側壁4141との間に第1の間隙を有する。前記駆動ボタン46と前記第1の側壁4141との間に弾性部材47が設置され、これにより前記駆動ボタン46は前記第2の側壁4142に接近する傾向を有する。前記リンクアセンブリ4が前記第1の状態にある場合、前記駆動ボタン46は前記第2の側壁4142に当接される。当該実施例において、前記弾性部材47は1つの弾性シートであり、例えば金属弾性シート、プラスチック弾性シート等であり、前記弾性シートの第1端は前記駆動ボタン46に接続され、前記弾性シートの第2端は屈曲部471を有し、前記第1の側壁4141の末端に第1のストッパ溝4144が設置され、前記屈曲部471は前記第1のストッパ溝4144内に入り、弾性シートの位置の安定性を保持する。前記駆動ボタン46の第2端は、前記第1の取付溝414の底壁4143に枢動可能に接続される。前記駆動ボタン46の第2端の少なくとも一部の外側壁は第1の円弧面461であり、前記第1の取付溝414の底壁4143の少なくとも一部は第2の円弧面であり、前記第1の円弧面461は前記第2の円弧面に密着し、且つ前記第1の円弧面461は前記第2の円弧面に対して回転することができる。前記リンクアセンブリ4が前記第2の状態にあり、且つ前記作動レバー2が前記第2の位置領域から前記第1の位置領域へ移動する場合、前記ラック21は前記作動レバー2から離れる方向へ前記駆動ボタン46の第1端を押圧する。他の代替可能な実施形態において、前記弾性部材47は、ばね又は他の弾性部材であってもよい。
以下、ステープラーの各段階に関連して、前記閉鎖駆動機構の動作原理を詳細に説明する。
図29~図33に示すように、前記初期状態において、前記リンクアセンブリ4は前記第1の状態にあり、前記撃発ハンドル3は前記固定ハンドル11から離れた初期位置にあり、前記作動レバー2は前記第1の位置領域にある。図30に示すように、この時、前記第3の枢着部413と前記第4の枢着部423は作動レバー2から相対的に離れた位置にある。前記第1の枢着部412の中心と前記第2の枢着部422の中心との距離はL1であり、前記リンクアセンブリ4は軸方向にコンパクトな状態であり、且つ図33に示すように、第1のロッド41と第2のロッド42との間に夾角a1が形成され、前記駆動ボタン46は、前記第1の取付溝414の第2の側壁4142に近接して設置され、且つ前記駆動ボタン46の第1端は、前記第1のロッド41の前記作動レバー2に向かう一側の表面から突出する。前記第3の枢着部413と前記第4の枢着部423は作動レバー2から相対的に離れているため、前記ラック21は前記駆動ボタン46に作用しない。この時、第1のロッド41の第2の係合部411の外表面は撃発ハンドル3の第1の係合部32に当接する。前記リンクアセンブリ4は相対的に安定した状態にあり、撃発ハンドル3を把持していない時、リンクアセンブリ4の状態が変化しないことを保証することができ、閉鎖プルロッドアセンブリ5はその初期位置に良好に保持することができる。
前記ステープルヘッド部9が手術部位に到達した後、前記撃発ハンドル3を把持することにより、前記撃発ハンドル3は第1方向に沿って回転し、前記第2のロッド42は第1のロッド41に対して第2方向即ちS4方向に沿って回転する。図30の視角において、S4方向は時計回り方向である。図34~図36は、前記リンクアセンブリ4が第2の状態に入った後の構造を示す。
図34~図36に示すように、前記リンクアセンブリ4が第1の状態から第2の状態に入った後、前記第3の枢着部413及び前記第4の枢着部423は第1の状態に比べて前記作動レバー2に接近する方向へ移動し、即ち図34の視角において上へ前記作動レバー2に相対的に接近する位置まで移動する。この時、前記リンクアセンブリ4は相対的に安定した第2の状態にある。前記第1の枢着部412の中心と前記第2の枢着部422の中心との間の軸方向の距離はL2であり、距離L2は図30に示される第1の状態での軸方向の距離L1より大きく、前記リンクアセンブリ4は軸方向に相対的に展開された状態にある。図36に示すように、前記第1のロッド41と前記第2のロッド42との間の夾角はa2であり、該夾角a2は図33に示される第1の状態での夾角a1より大きい。第1の枢着部412はハウジング13に対して軸方向に変位することができないため、前記第2の枢着部422は近位端側方向に移動し、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5を駆動して近位端側方向に移動させ、前記スリーブ部51は前記閉鎖リターンスプリング6を圧縮して変形し、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5は前記閉鎖プルタブ12を引っ張って近位端側方向に移動させ、ステープルヘッド部9の閉鎖を実現することができる。
前記ステープラーの撃発過程において、前記リンクアセンブリ4は前記第2の状態に保持される。前記撃発ハンドル3を把持し続けると、前記撃発ハンドル3の係止爪31は前記ラック21を駆動し、前記ラック21は前記作動レバー2を駆動して前記第1の位置領域から遠位端側の第2の位置領域へ移動させ、前記後退プルロッド7もそれに伴って遠位端側方向へ移動する。図37に示すように、前記ステープラーの撃発過程において、前記ラック21の歯は前記駆動ボタン46の第1端と接触し、且つ前記駆動ボタン46の第1端を駆動して前記遠位端側方向へ移動させ、前記駆動ボタン46の第1端は少なくとも部分的に前記第1の取付溝414に入り、前記弾性部材47は押圧されて弾性変形を発生する。この時、前記駆動ボタン46は前記ラック21の遠位端側方向への移動を阻止せず、且つ前記第3の枢着部413及び前記第4の枢着部423も押圧されて前記作動レバー2から離れる方向へ移動することがない。前記リンクアセンブリ4は第2の状態のまま保持することができ、前記ステープルヘッド部9の閉鎖の安定性を保持し、ステープラーの撃発過程において、前記ステープルヘッド部9が不意に開くことを回避する。
前記ステープラーの撃発が完了した後、前記作動レバー2は前記第2の位置領域に移動する。前記ラック21は前記駆動ボタン46の第1端の遠位端側に移動し、前記駆動ボタン46は前記ラック21の作用を受けず、前記弾性部材47の変形復元力の作用で、前記駆動ボタン46の第1端は近位端側方向に回転し、図36に示す状態に戻る。前記作動レバー2はさらに第4のピン軸23(図30に示す)を介して後退プルロッド7(図30に示す)に接続され、ハウジング13に後退プルロッド7の移動をガイドするプルロッド溝が設置される。作動レバー2が第2の位置領域に移動する場合、後退プルロッド7はそれに伴ってプルロッド溝の遠位端側に移動する。この時、作業者は手動で後退プルロッド7を操作してプルロッド溝の近位端側に移動させ、前記後退プルロッド7は前記作動レバー2を駆動して近位端側方向に移動させる。図38に示すように、前記ラック21が前記第2の位置領域から前記第1の位置領域に移動する場合、前記ラック21は前記作動レバー2から離れる方向に前記駆動ボタン46を押圧し、前記駆動ボタン46の第1端は前記第1の取付溝414の第2の側壁4142に止められて近位端側方向に回転することができず、ラック21の近位端側方向への移動を阻止する。前記ラック21は前記駆動ボタン46の第1端に下向きの作用力を与え、前記第3の枢着部413及び前記第4の枢着部423は前記作動レバー2から離れる方向(図38におけるS6方向)に移動し、これにより前記リンクアセンブリ4は前記第1の状態に入り、同時に、前記第2の枢着部422は前記閉鎖プルロッドアセンブリ5によって前記閉鎖プルタブ12を駆動して前記ステープラーの遠位端側方向に移動させ、これによりステープラーのステープルヘッド部9が自動的に開くことを実現することができる。
図39~43に示すように、本発明の第4の実施例による閉鎖駆動機構の一部の構造概略図である。当該第4の実施例と第3の実施例との区別は以下のとおりである。前記第2のロッド42の前記作動レバー2に向かう一側には、第2の取付溝424が設置され、前記駆動ボタン46の第2端が前記第2の取付溝424に取り付けられる。前記第2の取付溝424は、第1の側壁4241、第2の側壁4242及び底壁4243を含み、前記第1の側壁4241は前記第2の側壁4242の遠位端側に位置する。初期状態において、前記駆動ボタン46は前記第1の取付孔の第2の側壁4242に近接して設置され、且つ前記第1の側壁4241との間に第1の間隙を有する。前記駆動ボタン46と前記第1の側壁4241との間には、弾性部材47が設置される。当該実施例において、前記弾性部材47は1つの弾性シートであり、例えば金属弾性シート、プラスチック弾性シート等であり、前記弾性シートの第1端は前記駆動ボタン46に接続され、前記弾性シートの第2端は屈曲部471を有し、前記第1の側壁4241の末端には、第2の位置規制部溝4244が設置され、前記屈曲部471は前記第2の位置規制部溝4244に入り、弾性シートの位置の安定性を保持する。前記駆動ボタン46の第2端の少なくとも一部の外側壁は第1の円弧面461であり、前記第2の取付溝424の底壁4243の少なくとも一部は第2の円弧面であり、前記第1の円弧面461は前記第2の円弧面に密着し、且つ前記第1の円弧面461は前記第2の円弧面に対して回転することができる。前記リンクアセンブリ4が前記第2の状態にあり、且つ前記作動レバー2が前記第2の位置領域から前記第1の位置領域へ移動する場合、前記ラック21は、前記作動レバー2から離れる方向へ前記駆動ボタン46の第1端を押圧する。他の代替可能な実施形態において、前記弾性部材47は、ばね又は他の弾性部材であってもよい。第4の実施例における他の部材の構造、例えば作動レバー2、撃発ハンドル3、連結ロッド18、閉鎖プルタブ12、閉鎖プルロッドアセンブリ5、ステープラー本体1、ステープルヘッド部9等は、第3の実施例と同じであってもよく、第3の実施例と異なって他の構造を用いてもよく、いずれも本発明の保護範囲内に属する。
第4の実施例におけるステープラーの閉鎖原理は第3の実施例と同じである。図41は接続部品が第2の状態にあり、且つラック21が駆動ボタン46に作用しない時の構造を示し、この時に駆動ボタン46の第1端は前記第2のロッド42の前記作動レバー2に向かう一側の表面から突出する。図42に示すように、ステープラーの撃発過程において、ラック21は駆動ボタン46の第1端を駆動して遠位端側方向に移動させて少なくとも部分的に前記第2の取付溝424に入り、これにより前記ラック21の遠位端側方向への移動を阻止しない。図43に示すように、ステープラーの撃発が完了した後、近位端側に後退プルロッド7を引き、ラック21は近位端側方向に移動して駆動ボタン46の第1端に作用し、駆動ボタン46に前記作動レバー2から離れる方向への圧力を与え、前記第3の枢着部413及び第4の枢着部423を前記作動レバー2から離れる方向に移動させ、リンクアセンブリ4は第1の状態に戻り、同時に前記第2の枢着部422は前記閉鎖プルロッドアセンブリ5を介して前記閉鎖プルタブ12を駆動して近位端側方向に移動させ、これによりステープルヘッド部を自動的に開く。
図44~図46に示すように、本発明の第5の実施例による閉鎖駆動機構の一部の構造概略図である。当該実施例と第3の実施例との区別は以下のとおりである。前記第1のロッド41の少なくとも一側に一つの駆動ボタン48が設置され、前記駆動ボタン48は前記第1のロッド41の側壁に回転可能に接続され、前記切替駆動部材は前記作動レバー2の少なくとも一側に設置される駆動歯22である。図45及び図46に示すように、当該実施例において、前記第1のロッド41の両側にいずれも前記駆動ボタン48が設置され、前記作動レバー2の両側には、1つの前記駆動歯22がそれぞれ設置される。前記駆動歯22は第1の側壁221及び第2の側壁222を含み、前記駆動歯22の第1の側壁221は前記第2の側壁222の遠位端側に位置し、前記駆動歯22の第1の側壁221は垂直面であり、前記駆動歯22の第2の側壁222はガイド面であり、前記ガイド面の近位端側は遠位端側に比べて上向きに傾斜する。他の代替可能な実施形態において、前記第1のロッド41の片側のみに駆動ボタン48が設置され、前記作動レバー2の片側に駆動歯22が設置されてもよい。
当該実施例において、前記駆動ボタン48は前記第3の枢着部413に設置され、且つ前記駆動ボタン48の第1端は、前記第2のピン軸44を周りに遠位端側方向へ回転することができる。前記第1のロッド41には、ストッパ部415がさらに設置され、前記ストッパ部415は前記駆動ボタン48の近位端側に位置し、且つ前記ストッパ部415は前記駆動ボタン48の第2端の近位端側方向への移動を阻止する。前記第2のピン軸44にトーションバネがスリーブされてもよく、前記トーションバネは前記駆動ボタン48及び前記第1のロッド41に当接され、他の実施形態において、前記駆動ボタン48は他のタイプの弾性部材47と係合してもよい。
第5の実施例におけるステープラーの閉鎖原理は第3の実施例と同じである。前記ステープラーの撃発過程において、前記駆動歯22が前記駆動ボタン48の近位端側から遠位端側に移動する場合、前記駆動歯22は前記駆動ボタン48の第1端を駆動して遠位端側方向へ回転させ、これにより前記駆動歯22の遠位端側への移動を阻止せず、前記トーションバネは弾性変形を発生する。前記ステープラーの撃発が完了した後、前記後退プルロッド7を引き、前記駆動歯22を前記作動レバー2に伴って近位端側方向へ移動させ、前記駆動歯22は前記駆動ボタン48に作用し、前記駆動ボタン48は前記ストッパ部415に阻止されて近位端側方向へ移動することができず、前記駆動歯22は前記駆動ボタン48の第1端に前記作動レバー2から離れる方向への力を与え、前記第3の枢着部413及び第4の枢着部423を前記作動レバー2から離れる方向へ移動させ、リンクアセンブリ4は第1の状態に戻り、同時に前記第2の枢着部422は前記閉鎖プルロッドアセンブリ5を介して前記閉鎖プルタブ12を駆動して近位端側方向へ移動させ、これによりステープルヘッド部を自動的に開く。
さらに、ステープラーの構造サイズチェーン公差が存在するため、ステープラーを開いた後、閉鎖プルタブが所定の位置に戻らない状況が発生する可能性があり、前記ステープルヘッド部を手動で開く必要がある時、前記リセットボタンを操作して前記ステープラーの遠位端側方向へ移動させ、前記閉鎖プルタブを駆動して前記ステープラーの遠位端側方向へ移動させてステープルヘッド部を手動で開き、これにより閉鎖プルタブが所定の位置に戻らずステープルヘッド部を正常に開くことができない状況の発生を回避する。本発明の第6の実施例及び第7の実施例において、さらにリセットボタンによってステープルヘッド部の開きを手動で制御する構造を提供する。具体的には、第6の実施例及び第7の実施例において、前記閉鎖駆動機構はさらにリセットボタンを含む。前記リセットボタンは前記連結ロッドの近位端側に位置し、前記リセットボタンは少なくとも部分的に前記連結ロッドの内部に入り、且つ前記連結ロッドに対して軸方向に移動することができる。
図47~図59に示すように、本発明の第6の実施例による閉鎖駆動機構及びそれを含む医療用ステープラーの構造概略図である。当該実施例におけるステープルヘッド部とステープラー本体との係合は第1の実施例と同じである。第1の実施例の図1に示すとおり、前記ステープラーは、ステープルヘッド部9、ステープラー本体及び該閉鎖駆動機構を含み、前記閉鎖駆動機構は前記ステープルヘッド部9の閉鎖及び開放を制御することに用いられ、前記ステープルヘッド部9は前記ステープラー本体1の遠位端側に設置される。前記ステープラー本体1はハウジング13及び片側に設置される固定ハンドル11を含む。第1の実施例の図1及び図2に示すとおり、前記ステープルヘッド部9は対向して設置されるアンビル91及びステープルカートリッジアセンブリ92を含み、前記アンビル91は前記ステープルカートリッジアセンブリ92に対して開いた第3の状態及び前記ステープルカートリッジアセンブリ92に対して閉じた第4の状態を有する。アンビル91とステープルカートリッジアセンブリ92との間の第3の状態及び第4の状態の切り替えは第1の実施例と同じであり、ここでは説明を省略する。
図47~図50に示すように、前記閉鎖駆動機構は、連結ロッド18及びリセットボタン8をさらに含む。前記連結ロッド18は前記ステープラーの軸方向に沿って延在する。前記閉鎖プルタブ12は少なくとも部分的に前記連結ロッド18の内部に位置し、且つ前記連結ロッド18に対して軸方向に移動することができ、前記閉鎖プルタブ12の近位端側には、第1の位置規制部が設置される。前記リセットボタン8は前記連結ロッド18の近位端側に位置し、前記リセットボタン8は操作部81及びリセット係合部82を含み、前記リセットボタン8のリセット係合部82は少なくとも部分的に前記連結ロッド18の内部に入り、且つ前記連結ロッド18に対して軸方向に移動することができ、前記操作部81は前記リセット係合部82の近位端側に接続され、且つ前記操作部81の近位面は作業者の押圧操作に適する表面である。初期状態において、前記リセット係合部82は前記第1の位置規制部部に当接する。前記閉鎖プルタブ12が近位端側方向に移動すると、前記第1の位置規制部は前記リセット係合部82を駆動して近位端側方向に移動させることができる。同時に、前記ステープルヘッド部を手動で開く必要がある場合、前記リセットボタン8の操作部81を操作して前記ステープラーの遠位端側方向に移動させ、前記リセット係合部82は前記第1の位置規制部に当接し、且つ前記閉鎖プルタブ12を駆動して前記ステープラーの遠位端側方向に移動させ、ステープルヘッド部を手動で開くことを実現することができ、これにより閉鎖プルタブ12が所定の位置に戻ることができないためステープルヘッド部を正常に開くことができないという状況を回避する。
図47~図50に示すように、前記閉鎖駆動機構は、第2の位置規制部をさらに含む。前記第2の位置規制部は前記第1の位置規制部の近位端側に位置し、且つ前記ステープラー本体のハウジング13に軸方向に固定される。前記リセットボタン8は前記ステープラーの近位端側方向へ移動するように駆動される時に前記第2の位置規制部によって規制される。前記ステープラーの本体13には、第2の位置規制部係合部が設けられ、前記第2の位置規制部は前記第2の位置規制部係合部に回転可能に設けられる。当該実施例において、前記第2の位置規制部は第1の連結ピン19である。前記第2の位置規制部係合部は、前記ハウジング13の内表面に設置された周方向溝132であり、前記第1の連結ピン19は前記周方向溝132内に移動可能に設置され、且つ前記第1の連結ピン19は前記周方向溝132内で回転することができる。ここで、前記第1の連結ピン19が回転することは、前記第1の連結ピン19がそれ自体の軸線に沿って回転することである。図48におけるS8方向はステープラーの横方向であり、即ち幅方向である。
図50に示すように、前記操作部81は前記第1の連結ピン19の近位端側に位置し、前記第1の連結ピン19は少なくとも部分的に前記リセット係合部82に入る。具体的には、前記リセット係合部82の側面には、軸方向に沿って延伸するスライド溝822が設置され、前記第1の連結ピン19は少なくとも部分的に前記スライド溝822に入り、且つ前記スライド溝822の延伸方向に沿って移動することができ、前記第1の連結ピン19と前記スライド溝822との係合により、前記リセット係合部82が前記第1の連結ピン19に対して軸方向のみに移動できることを制限し、即ち前記リセット係合部82は前記第1の連結ピン19に対して横方向、縦方向の変位がなく、前記第1の連結ピン19に対して回転することもできない。前記スライド溝822は前記リセット係合部82の遠位端及び近位端に連通しておらず、これにより前記第1の連結ピン19が前記スライド溝822の遠位端及び近位端で前記リセット係合部82から分離しないことを確保する。
図47~図50に示される第6の実施例において、前記閉鎖駆動機構は、環状の固定部材14をさらに含み、前記固定部材14は前記連結ロッド18の近位端側に位置する。前記ステープラー本体1のハウジング13には、前記固定部材14の形状に適合する固定部材取付孔が設置され、前記固定部材14は前記固定部材取付孔132に固定され、前記固定部材14の前記ステープラー本体1のハウジング13に対する固定接続を実現する。前記リセットボタン8の操作部81は前記固定部材14の近位端側に位置し、前記リセット係合部82は前記固定部材14の内部に穿設され、且つ前記リセット係合部82は前記固定部材14に対して前記ステープラーの軸方向に沿って移動することができ、前記固定部材14により、前記リセットボタン8の縦方向位置及び横方向位置をさらに制限し、これにより前記リセットボタン8は前記ステープラー本体1のハウジング13に対して軸方向のみに移動する。当該実施例において、前記リセット係合部82の外径は前記固定部材14の内径より小さく、且つ前記操作部81の外径は前記固定部材14の内径より大きく、これにより前記操作部81は前記固定部材14の近位端側に保持することができ、前記固定部材14の内部に入ることがない。
図47~図50に示すように、当該実施例において、前記第1の位置規制部は第2の連結ピン53である。前記閉鎖駆動機構は、前記ステープルヘッド部の閉鎖を駆動する構造をさらに含むことができ、具体的には、前記閉鎖駆動機構は、撃発ハンドル3、リンクアセンブリ4及び閉鎖プルロッドアセンブリ5をさらに含む。前記撃発ハンドル3は前記ステープラー本体1のハウジング13に枢動可能に接続され、前記撃発ハンドル3は、第1の係合部32を含み、前記撃発ハンドル3と前記ステープラーハウジングとの間には、ハンドルリターンスプリング15が設置される。前記撃発ハンドル3が把持されて固定ハンドル11に向かって回転する場合、前記ハンドルリターンスプリング15は弾性変形は発生する。前記リンクアセンブリ4は、第1のロッド41及び第2のロッド42を含み、前記第2のロッド42は前記第1のロッド41の近位端側に位置し、前記第1のロッド41は第1の枢着部412を含み、前記第2のロッド42は第2の枢着部422を含む。前記リンクアセンブリ4は2つの相対的に安定した状態を含む。ステープルヘッド部の開放に対応する第1の状態及びステープルヘッド部の閉鎖に対応する第2の状態である。前記撃発ハンドル3、前記第1のロッド41、前記第2のロッド42、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5及び前記ハウジング13の間の係合構造は第1の実施例と同じであり、ここでは説明を省略する。
以下、図47~図59を参照しながら当該第6の実施例による閉鎖駆動機構の異なる状態での構造を詳細に説明する。ここで、図47~図55に示されるのは、前記ステープルヘッド部が開く時の前記閉鎖駆動機構の構造であり、ここで、リンクアセンブリ4は第2の状態にある。図56~図58に示されるのは、前記ステープルヘッド部が閉じる時の前記閉鎖駆動機構の構造であり、ここで、リンクアセンブリ4は第2の状態にある。図59は、当該実施例において、ステープルヘッド部の閉鎖状態で、前記閉鎖駆動機構によって再びステープルヘッド部を開いた後の前記閉鎖駆動機構の構造を示し、ここで、リンクアセンブリ4は第1の状態に戻る。
図50~図52に示すように、初期状態において、前記リンクアセンブリ4は第1の状態にある。リンクアセンブリ4は相対的にコンパクトな状態にあり、前記リンクアセンブリ4の第1の枢着部412と第2の枢着部422との間の距離が小さく、前記第3の枢着部413と前記第4の枢着部423は、前記連結ロッド18から離れた位置にある。前記閉鎖プルロッドアセンブリ5は、スリーブ部51及び駆動部52を含み、前記スリーブ部51は前記連結ロッド18の外部にスリーブされ、且つ前記連結ロッド18に対して軸方向に移動でき、前記スリーブ部51の遠位端側に貫通孔511が設置され、前記第2の連結ピン53は前記貫通孔511を貫通し、前記スリーブ部511の遠位端側と前記閉鎖プルタブ12の近位端側との固定接続を実現する。前記駆動部52は前記スリーブ部51の前記リンクアセンブリ4に向かう片側に位置し、且つ前記駆動部52の一端は前記リンクアセンブリ4の第2の枢着部422に枢動可能に接続される。前記スリーブ部51と前記第1の連結ピン19との間にさらに第2の付勢部材が設置され、前記第2の付勢部材は前記スリーブ部51に前記ステープラーの遠位端側方向に向かう付勢力を与える。具体的には、前記第2の付勢部材は第2のリターンスプリング61であり、前記第2のリターンスプリング61は前記スリーブ部51内部の階段面512と前記第1の連結ピン19との間に設置され、前記第2のリターンスプリング61は例えば圧縮ばねであってもよい。
図52~図54に示すように、前記固定部材14の側壁には、ピン孔141が設置され、前記ピン孔141には、前記固定部材14を貫通する前記第1の連結ピン19が穿設される。
当該実施例において、前記リセット係合部82と前記第1の連結ピン19との間に第1の付勢部材が設置され、前記第1の付勢部材は前記リセット係合部82に前記ステープラーの遠位端側方向に向かう付勢力を与える。具体的には、図50及び図53に示すように、前記第1の付勢部材は第1のリターンスプリング62であり、前記リセット係合部82の内部に1つのキャビティがあり、前記キャビティの内部に前記第1のリターンスプリング62が設置され、好ましい実施形態において、前記第1のリターンスプリング62の一端は、前記キャビティの遠位端に当接し、前記第1のリターンスプリング62の第2端は、前記第1の連結ピン19に当接し、これにより前記リセットボタン8が安定した状態にあることを保持する。前記第1のリターンスプリング62は、例えば圧縮ばねであってもよい。前記キャビティの上表面には、1つのばね取付孔821が開設されてもよく、前記第1のリターンスプリング62を前記リセット係合部82のキャビティの内部に取り付けることに用いられる。
図50、図51及び図55に示すように、前記リンクアセンブリ4が第1の状態にある場合、前記リンクアセンブリ4の第1の枢着部412と第2の枢着部422との間の軸方向距離はL1であり、前記第1のロッド41と前記第2のロッド42との夾角はa1である。前記撃発ハンドル3が第1方向(図51における反時計回り方向)に沿って回転すると、前記撃発ハンドル3の第1の係合部32は前記第1のロッド41の第2の係合部411と係合し、且つ前記第1のロッド41が前記第1のピン軸43を回ってS3方向(図55における反時計回り方向)に沿って回転するように駆動し、前記第2のロッド42は前記第2のピン軸44を回ってS4方向(図55における時計回り方向)に沿って回転し、これにより前記第2の枢着部422と前記第1の枢着部412との距離は徐々に増大し、前記第1のロッド41と前記第2のロッド42との間の夾角は徐々に増大し、前記第3の枢着部413と前記第4の枢着部423は前記連結ロッド18に接近する方向へ移動し、前記リンクアセンブリ4は図56に示す第2の状態に入る。図55と図56を比較すると分かるように、前記リンクアセンブリ4が前記第2の状態にある後、前記第2の枢着部422と前記第1の枢着部412との軸方向距離はL1からL2に増大し、前記第1のロッド41と前記第2のロッド42との間の夾角もほぼ180°の夾角に増大する。前記第1の枢着部412はステープラー本体1のハウジング13に対して軸方向に変位しないため、第2の状態の第2の枢着部422は第1の状態の第2の枢着部422に比べて近位端側方向へ移動し、且つ閉鎖プルロッドアセンブリ5が近位端側方向へ移動するように駆動する。この時、前記リンクアセンブリ4は相対的に安定した第2の状態に保持され、この時に前記撃発ハンドル3を緩めても、前記撃発ハンドル3は前記ハンドルリターンスプリング15の作用でその初期位置に戻り、前記リンクアセンブリ4の状態は依然として変化しない。
図56~図58に示すように、前記リンクアセンブリ4が第1の状態から第2の状態に入る時、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5が近位端側方向へ移動するため、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5は前記第2の連結ピン53を介して前記閉鎖プルタブ12が近位端側方向へ移動するように駆動し、ステープルヘッド部の閉鎖を実現する。同時に、前記第2の連結ピン53は前記リセット係合部82の遠位端面823に当接し、且つ前記リセット係合部82が近位端側方向へ移動するように駆動し、前記リセットボタン8全体が近位端側方向へ移動し、前記操作部81の遠位端と前記固定部材14の近位端との間に軸方向における距離があり、前記操作部81が前記ステープラーのハウジング13の近位端側の外に突出する。この時、前記リセットボタン8のリセット係合部82は前記第1のリターンスプリング62を圧縮して変形し、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5のスリーブ部51は前記第2のリターンスプリング61を圧縮して変形する。
当該実施例において、前記閉鎖駆動機構は、ステープルヘッド部が閉鎖した後のステープルヘッド部の自動開放構造を含むことができる。具体的には、前記リンクアセンブリ4は、駆動ボタン46をさらに含み、前記閉鎖駆動機構は、切替駆動部材をさらに含む。当該実施例において、前記閉鎖駆動機構は、前記連結ロッド18の外部にスリーブされる作動レバー2を含み、前記作動レバー2の前記リンクアセンブリ4に向かう片側にラック21が設置され、前記ラック21はステープラーの撃発駆動部材とすると同時に、前記切替駆動部材とする。前記ラック21は第1の位置領域及び第2の位置領域を含み、前記第1の位置領域は前記第2の位置領域の近位端側に位置する。初期状態において、前記ラック21は前記第1の位置領域にある。図49に示すように、前記撃発ハンドル3は、前記ラック21と係合する係止爪31をさらに含む。前記ステープルヘッド部が閉じた後、再び撃発ハンドル3を把持することにより、前記係止爪31は遠位端側方向に前記ラック21を駆動することができ、これにより前記ラック21は前記作動レバー2を遠位端側方向に移動するように駆動し、ステープラーを撃発する。
前記駆動ボタン46は前記第1のロッド41又は前記第2のロッド42に回転可能に接続される。具体的には、図56及び図57に示すように、当該実施例において、前記第1のロッド41の内部に第1の取付溝414が設置され、前記駆動ボタン46の第1端は前記第1の取付溝414内に入り、且つ前記第1の取付溝414内で第1端を周りに回転することができる。前記駆動ボタン46の第2端が外力を受けない場合、前記駆動ボタン46の第2端は前記第1のロッド41の前記連結ロッド18に向かう一側の表面から突出し、且つ前記駆動ボタン46は前記第1の取付溝414の第2の側壁4142に近接する。図56の状態で、撃発ハンドル3を把持し、前記ラック21を駆動して第1の位置領域から第2の位置領域に移動させる時、前記ラック21は前記駆動ボタン46の第2端に接触し、且つ前記駆動ボタン46の第2端を下向きに押し、前記駆動ボタン46を駆動して回転させ、前記駆動ボタン46を前記第1の取付溝414の第1の側壁4141に接近させ、同時に片側の弾性部材47を押して変形させ、前記駆動ボタン46はさらに前記第1の取付溝414の内部に入り、図57の状態に入り、前記ラック21の移動を阻止しない。同時に、前記リンクアセンブリ4も第2の状態に保持され、ステープルヘッド部の安定性を保持する。
ステープラーの撃発が完了した後、後退プルロッド7を操作することにより、前記作動レバー2を近位端側方向へ移動させ、前記作動レバー2を前記第2の位置領域から前記第1の位置領域へ移動させる時、前記ラック21は前記作動レバー2から離れる方向へ前記駆動ボタン46を押圧し、前記駆動ボタン46は前記第3の枢着部413及び第4の枢着部423が前記連結ロッド18から離れる方向へ移動するように駆動し、これにより前記リンクアセンブリ4は新たに前記第1の状態に入り、この過程において、前記第2の枢着部422は前記閉鎖プルロッドアセンブリ5が遠位端側方向へ移動するように駆動し、前記閉鎖プルタブ12は遠位端側方向へ移動するように駆動されてステープルヘッド部を自動的に開く。
しかしながら、実際の応用において、機械的構造のサイズチェーン公差、又は他の状況が存在するため、該ステープルヘッド部の自動開放構造が失効する可能性があり、前記リンクアセンブリ4が撃発を完了した後に開放状態に戻るが、閉鎖プルタブが指定された位置に回復しない状況が発生する可能性があり、ステープルヘッド部が正常に開放できず、又はステープルヘッド部の開放角度が制限されて完全に開放できないことを引き起こす。この時、前記リセットボタン8を操作することによってステープルヘッド部の手動開放を実現することができる。具体的には、図56及び図58に示すように、リンクアセンブリ4が第2の状態にある場合、前記リセットボタン8の操作部81の遠位端と前記固定部材14の近位端との間は一定の距離がある。同時に、前記リセットボタン8の操作部81はハウジング13の表面から突出し、操作しやすい。作業者は遠位端側方向(即ち図58におけるS7方向に沿う)に向かって前記リセットボタン8を押すことができ、これにより前記リセットボタン8は遠位端側方向に移動し、図59に示される位置に移動する。この過程において、前記操作部81の駆動作用で、前記リセット係合部82は遠位端側方向に前記第2の連結ピン53を駆動し、前記閉鎖プルタブ12を遠位端側方向に移動させてステープルヘッド部を開放し、同時に前記第2の連結ピン53は前記閉鎖プルロッドアセンブリ5のスリーブ部51を駆動して遠位端側方向に移動させ、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5の駆動部52は前記第2の枢着部422を駆動して遠位端側方向に移動させ、これにより前記第3の枢着部413及び前記第4の枢着部423は前記連結ロッド18から離れる方向に向かって図59に示される位置に移動し、即ち前記リンクアセンブリ4は新たに第1の状態に戻り、前記第1のリターンスプリング62及び前記第2のリターンスプリング61も初期状態に回復する。したがって、ステープラーのステープルヘッド部が閉鎖する状態で、リセットボタン8を操作することによって閉鎖プルタブ12を駆動して遠位端側に後退させ、ステープルヘッド部を手動で開放し、これにより閉鎖プルタブ12が所定の位置に後退せずにステープルヘッド部を正常に開放できないという状況を回避する。
図60に示すように、本発明の第7の実施例による閉鎖駆動機構の構造概略図である。当該第7の実施例と図47~図59に示される第6の実施例との区別は以下のとおりである。前記閉鎖駆動機構は、ステープルヘッド部の手動閉鎖と手動開放の構造を含む。具体的には、前記閉鎖駆動機構は切替駆動部材16をさらに含み、前記切替駆動部材16の一端は前記ステープラー本体のハウジングの外に突出し、作業者が手で操作しやすい。前記第1のロッド41の第3の枢着部413に駆動ボタン48が設置され、前記駆動ボタン48は前記第1のロッド41に対して回転できない。前記切替駆動部材16は前記連結ロッド18の外部にスリーブされ、且つ前記切替駆動部材16と前記ステープラー本体1のハウジングとの間に第3のリターンスプリング63が設置され、前記第3のリターンスプリング63は、例えば圧縮ばねであってもよい。前記切替駆動部材16は第5の位置領域及び第6の位置領域を含み、前記第5の位置領域は前記第6の位置領域の遠位端側に位置する。初期状態において、前記切替駆動部材16は前記第5の位置領域に位置する。前記切替駆動部材16を操作することによってそれを第5の位置領域から前記ステープラーの近位端側方向に向かって第6の位置領域に移動させ、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5を駆動して近位端側方向に移動させ、ステープルヘッド部を閉鎖する。同時に、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5は前記駆動部52によって前記第2の枢着部422を駆動して近位端側方向に移動させ、前記リンクアセンブリ4の第3の枢着部413及び前記第4の枢着部423は、前記連結ロッド18に接近する方向に移動し、これにより前記リンクアセンブリ4は第1の状態から第2の状態に入る。ステープラーの撃発過程において、前記切替駆動部材16は前記駆動ボタン48の近位端側に位置し、前記リンクアセンブリ4に作用せず、前記リンクアセンブリ4は第2の状態に保持される。前記ステープラーの撃発が完了した後、前記切替駆動部材16を操作して前記第6の位置領域から前記ステープラーの遠位端側方向に向かって前記第5の位置領域に移動させる場合、前記第3のリターンスプリング63を圧縮し、前記切替駆動部材16は前記連結ロッド18から離れる方向に前記リンクアセンブリ4の駆動ボタン48を押圧し、前記第3の枢着部413及び前記第4の枢着部423は前記連結ロッド18から離れる方向に移動し、前記リンクアセンブリ4は前記第1の状態に戻り、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5は遠位端側方向に移動し、前記閉鎖プルタブ12を駆動して遠位端側方向に移動させてステープルヘッド部を開く。
第7の実施例において、前記切替駆動部材16が失効し又は前記切替駆動部材16が前記ステープルヘッド部を完全に開くことができない場合、同様に図60におけるS7方向に沿って前記リセットボタン8の操作部81を押すことにより、前記操作部81はリセット係合部82を駆動して遠位端側方向へ移動させ、前記閉鎖プルタブ12を遠位端側方向へ移動させてステープルヘッド部を開き、同時に前記第2の連結ピン53は前記閉鎖プルロッドアセンブリ5のスリーブ部51を駆動して遠位端側方向へ移動させ、前記閉鎖プルロッドアセンブリ5の駆動部52は前記第2の枢着部422を駆動して遠位端側方向へ移動させ、前記第3の枢着部413及び前記第4の枢着部423を前記連結ロッド18から離れる方向へ移動させ、前記リンクアセンブリ4は第1の状態に戻る。
図47~図59において、前記閉鎖駆動機構は、撃発ハンドルによってステープルヘッド部を閉鎖するように駆動する構造、ステープルヘッド部を自動的に開放する構造及びステープルヘッド部を自動的に開放する構造が失効する時にリセットボタン8を手動で操作してリセットする構造を含む。図60の実施例において、前記閉鎖駆動機構はステープルヘッド部を手動で閉鎖し及びステープルヘッド部を開放する機構と、切替駆動部材16が失効する時にリセットボタン8を手動で操作してリセットする構造とを含む。他の代替可能な実施形態において、前記閉鎖駆動機構におけるリセットボタンのリセット構造は、他のステープルヘッド部の開放構造と係合することができ、図47~図59に示されるラックと駆動ボタンの構造及び図60に示される切替駆動部材の構造に限定されない。さらに他の代替可能な実施形態において、前記ステープルヘッド部を自動的/手動で開放する構造を設置しなくてもよく、撃発ハンドルによってステープルヘッド部を閉鎖するように駆動する構造及びリセットボタンのリセット構造のみを設置してもよく、即ち撃発ハンドルによってステープルヘッド部を閉鎖するように駆動した後、撃発ハンドルによってステープラーを撃発するように駆動し、次にリセットボタンを操作することによってステープルヘッド部を直接的に開放することは、本発明の保護範囲内に属する。さらに他の代替可能な実施形態において、前記ステープルヘッド部を閉鎖するように駆動する他の構造を設置してもよく、前記リセットボタンの構造と組み合わせることができる。
以上の内容は具体的な好適な実施形態を参照して本発明をさらに詳細に説明したものであり、本発明の具体的な実施はこれらの説明に限定されるものではない。本発明が属する技術分野の当業者にとって、本発明の概念から逸脱することなく、さらに複数の簡単な推論又は置換を行うことができ、いずれも本発明の保護範囲に属すると見なされるべきである。