JP7686485B2 - 中空プレート及びその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明において、前記表層の厚みは、前記無機物の平均粒子径の2倍以上であってよい。
本発明において、前記無機物は、タルク、炭酸カルシウム、及びクレーからなる群より選ばれるいずれか1種以上であってよい。
なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本発明に係る中空プレート1は、中空構造を有する中間層11と、該中間層の両面に表層12とを有する。また、ポリオレフィン系樹脂と無機物とからなるメルトインデックス(ASTM D1238、230℃)0.5~2.0(g/10分)の中間層樹脂と、ポリオレフィン系樹脂からなる表層樹脂とを、190~250℃で溶融共押出することにより中空プレート状に成形されてなり、前記無機物の含有量は、前記中間層樹脂に対して20質量%以上であることを特徴とする。
中間層11の構造としては、例えば、特公昭38-4185号公報、特公昭38-17182号公報などに記載の、略平行である一対のライナー部とそれに垂直及び/又は斜めの複数のリブからなるシート状向上、すなわち、図1に示すようなダンボール状構造などを挙げることができる。
リブとライナー部の量比は、重量比で0.1~10の範囲が反りを抑制する観点から好ましく、0.2~5の範囲がより好ましく、物性面や成形面を考慮すると、0.5~2の範囲が更に好ましい。
本発明では、これらの中でも特に、ポリエチレン及び/又はポリプロピレンを用いることが好ましい。また、ポリプロピレンとしては、特に、耐衝撃性等の機械的物性の観点から、エチレンが5.0~10.0質量%であるエチレン-プロピレンブロックコポリマーが好ましい。
ここで、リサイクル法では、プラスチック等の容器包装物の製造業者に対して、容器包装廃棄物をリサイクルする義務が課せられている。製造業者が容器包装廃棄物をリサイクルする義務を履行する手段の一つに、日本容器包装リサイクル協会に対してリサイクルのための委託金を支払うという手段がある。分離するのが困難な複数の材料でできている容器包装物については、容器包装物を構成する材料のうち、重量ベースで最も比率が高い材料の分類で廃棄することが定められている。したがって、特に、中空プレート1全体に対する無機物の含有量が50質量%を超えた場合においては、プラスチックの分類に含まれないような中空プレート1となり、その結果、当該中空プレート1を製造する製造業者がリサイクル法に基づく上記委託金を支払う義務を負うことを抑えることができる。
表層12の構造としては、例えば、中間層11が前述したダンボール状構造である場合、図1に示すように一対のライナー部の両面に層状に形成される。
本発明では、これらの中でも特に、ポリエチレン及び/又はポリプロピレンを用いることが好ましい。また、ポリプロピレンとしては、特に、エチレンが5.0~10.0質量%であるエチレン-プロピレンブロックコポリマーが好ましい。
本発明に係る中空プレート1の製造方法は、中空構造を有する中間層11と、該中間層11の両面に表層12とを有する中空プレート1の製造方法であって、ポリオレフィン系樹脂と無機物とからなるメルトインデックス(ASTM D1238、230℃)0.5~2.0(g/10分)の中間層樹脂と、ポリオレフィン系樹脂からなる表層樹脂とを、190~250℃で溶融共押出する共押出工程と、前記共押出工程後、冷却フォーマーを用いて冷却する冷却工程と、を有し、前記無機物の含有量は、前記中間層樹脂に対して20質量%以上であることを特徴とする。また、本発明に係る中空プレート1の製造方法は、必要に応じて、他の工程等を行ってよい。
共押出工程では、例えば、中間層樹脂を押出すための主押出機と表層樹脂を押出すための副押出機から各樹脂を導いて、中空状中間層及び表層を形成するダイスを備えた共押出ブロックで合流させ、該共押出ブロックの温度を190~250℃に制御して溶融押出する方法が挙げられる。主押出機及び副押出機としては、例えば、通常の溶融押出しに用いられる所定の吐出能力を有する単軸押出機等を使用できる。
冷却工程では、例えば、共押出ブロックで合流一体化されてダイスより溶融共押出された中間層及び表層が冷却フォーマーに導かれて、中空構造を有する中空プレートが製造される。冷却フォーマーとしては、例えば、中空プレートの厚みに対応した間隙を有する上下二枚の金属ブロックに冷却媒体を循環させ、金属ブロックの中空プレートとの接触面側に設けられた細孔から真空吸引用しつつ、中空プレートと接触させて熱交換し冷却する構造のもの等を使用できる。なお、冷却フォーマーの入り口付近では、エアー冷却を併用し、フォーマー中では、水のミストを併用するなどして冷却効果を高めてもよい。
なお、以下に説明する実施例は、本発明の代表的な実施例の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
中間層樹脂として、タルクを60質量%含有したポリプロピレンブロックコポリマー(コンパウンド又はドライブレンド)〔MI=1.0(g/10分)、平均粒子径5~20μm〕を使用した。表層樹脂として、ポリプロピレンブロックコポリマー〔MI=0.8(g/10分)〕を使用し、厚み5000μmの中間層の両表面に、厚み99μmの表層樹脂を形成した中空プレートを目標として製造すべく、ダイス(ブロックを含む。)温度230~240℃で共押出し、図1に示す構造の中空プレートを製造した。得られた中空プレートは、図1に示すように、中間層が、厚み300μmの一対のライナー部に対して、垂直な厚み220μmのリブがピッチ5000μmで平行に配置された中空構造を有しており、その両表面に厚み99μmの表層が形成され、全体目付けが1000g/m2、中間層の目付けが820g/m2であった。また、本実施例1は、中空プレート全体に対するタルクの含有量が、49質量%であった。
得られた中空プレートは、その両表面に厚み50μmの表層が形成され、全体目付けが1000g/m2、中間層の目付けが910g/m2であった以外は、実施例1と同様である中空プレートを製造した。また、本実施例2は、中空プレート全体に対するタルクの含有量が、54質量%であった。
中間層樹脂として、タルクを60質量%含有したポリプロピレンブロックコポリマー(コンパウンド又はドライブレンド)〔MI=0.5(g/10分)、平均粒子径5~20μm〕を使用し、温度250℃で共押出した以外は、実施例1と同様である中空プレートを製造した。また、本実施例3は、中空プレート全体に対するタルクの含有量が、49質量%であった。
中間層樹脂として、タルクを50質量%含有した高密度ポリエチレン〔MI=2.0(g/10分)、平均粒子径5~20μm〕を使用し、温度190~200℃で共押出した以外は、実施例1と同様である中空プレートを製造した。また、本実施例4は、中空プレート全体に対するタルクの含有量が、41質量%であった。
中間層樹脂として、タルクを60質量%含有したポリプロピレンブロックコポリマー〔MI=3.0(g/10分)、平均粒子径5~20μm〕を使用し、温度180℃で共押出した以外は、実施例1と同様である中空プレートを製造した。また、比較例1は、中空プレート全体に対するタルクの含有量が、49質量%であった。
中間層樹脂として、タルクを60質量%含有したポリプロピレンブロックコポリマー〔MI=0.3(g/10分)、平均粒子径5~20μm〕を使用し、温度260℃で共押出した以外は、実施例1と同様である中空プレートを製造した。また、比較例2は、中空プレート全体に対するタルクの含有量が、49質量%であった。
中間層樹脂として、タルクを60質量%含有したポリプロピレンブロックコポリマー〔MI=0.3(g/10分)、平均粒子径5~20μm〕を使用し、表層樹脂として、ポリアリレート樹脂〔MI=3.0(g/10分)〕を使用し、温度230℃で共押出した以外は、実施例1と同様である中空プレートを製造した。また、比較例3は、中空プレート全体に対するタルクの含有量が、49質量%であった。
なお、各評価の評価基準を、以下に記載する。
A:中空プレート全体に対する無機物の含有量が40質量%以上であった。
B:中空プレート全体に対する無機物の含有量が30質量%以上であった。
C:中空プレート全体に対する無機物の含有量が30質量%未満であった。
A:目視にて確認したところ、製造時にブリードアウトが認められず、押出不良やダイス詰まりもなかった。
B:目視にて確認したところ、製造時にブリードアウトがやや認められ、押出不良やダイス詰まりも一部認められたが、製品としては問題ないレベルであった。
C:目視にて確認したところ、製造時にブリードアウトが顕著に認められ、押出不良やダイス詰まりも認められた。
A:MD方向の曲げ剛性が600N・cm以上であった。
B:MD方向の曲げ剛性が500N・cm以上であった。
C:MD方向の曲げ剛性が500N・cm未満であった。
A:MD方向の曲げ強力が50N以上であった。
B:MD方向の曲げ強力が40N以上であった。
C:MD方向の曲げ強力が40N未満であった。
11:中間層
12:表層
Claims (4)
- 中空構造を有する中間層と、該中間層の両面に表層とを有する中空プレートであって、
前記中空プレートは、ポリオレフィン系樹脂と無機物とからなるメルトインデックス(ASTM D1238、230℃)0.5~2.0(g/10分)の中間層樹脂と、ポリオレフィン系樹脂からなる表層樹脂とを、190~250℃で溶融共押出することにより中空プレート状に成形されてなり、
前記無機物の含有量は、前記中間層樹脂に対して40質量%以上であり、且つ、
前記中間層におけるリブとライナー部の重量比は、0.1~10である、中空プレート。 - 前記表層の厚みは、前記無機物の平均粒子径の2倍以上である、請求項1に記載の中空プレート。
- 前記無機物は、タルク、炭酸カルシウム及びクレーからなる群より選ばれるいずれか1種以上である、請求項1又は2に記載の中空プレート。
- 中空構造を有する中間層と、該中間層の両面に表層とを有する中空プレートの製造方法であって、
ポリオレフィン系樹脂と無機物とからなるメルトインデックス(ASTM D1238、230℃)0.5~2.0(g/10分)の中間層樹脂と、ポリオレフィン系樹脂からなる表層樹脂とを、190~250℃で溶融共押出する共押出工程と、
前記共押出工程後、冷却フォーマーを用いて冷却する冷却工程と、
を有し、
前記無機物の含有量は、前記中間層樹脂に対して40質量%以上であり、且つ、前記中間層におけるリブとライナー部の重量比は、0.1~10である、中空プレートの製造方法。
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