JP7697364B2 - 接着剤組成物及び接着剤層付き積層体 - Google Patents
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Description
電子部品の封止材としては種々の組成のものが知られており、なかでも硬化性のエポキシ系接着剤が汎用されている。
[1]
ポリアミド化合物(A)と、エポキシ樹脂(B)と、チタン酸化合物(C)とを含み、
前記ポリアミド化合物(A)のアミン価が10mgKOH/g以下であり、
前記チタン酸化合物(C)の含有量が、前記ポリアミド化合物(A)の含有量100質量部に対し、60~610質量部であり、
硬化反応後の硬化物の誘電率が4.0以上である、接着剤組成物。
[2]
前記チタン酸化合物(C)の誘電率が100以上である、[1]に記載の接着剤組成物。
[3]
前記チタン酸化合物(C)が、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム及びチタン酸カルシウムの少なくとも1種である、[1]又は[2]に記載の接着剤組成物。
[4]
シランカップリング剤を含有する、[1]~[3]のいずれか1つに記載の接着剤組成物。
[5]
前記ポリアミド化合物(A)の酸価が0.1~10mgKOH/gである、[1]~[4]のいずれか1つに記載の接着剤組成物。
[6]
前記エポキシ樹脂(B)が、1分子中に3個以上のエポキシ基を有する、[1]~[5]のいずれか1つに記載の接着剤組成物。
[7]
前記エポキシ樹脂(B)が、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂である、[1]~[6]のいずれか1つに記載の接着剤組成物。
[8]
前記エポキシ樹脂(B)の含有量が、前記ポリアミド化合物(A)の含有量100質量部に対し、2~25質量部である、[1]~[7]のいずれか1つに記載の接着剤組成物。
[9]
基材フィルムと、[1]~[8]のいずれか1つに記載の接着剤組成物からなる接着剤層と、を備える接着剤層付き積層体。
本発明の接着剤組成物は、ポリアミド化合物(A)と、エポキシ樹脂(B)と、チタン酸化合物(C)とを含み、上記ポリアミド化合物(A)のアミン価が1~10mgKOH/gであり、上記チタン酸化合物(C)の含有量が、上記ポリアミド化合物(A)の含有量100質量部に対し、60~610質量部であり、硬化反応後の硬化物の誘電率が4.0以上であることを特徴とする。本発明の接着剤組成物を構成する各成分について、順に説明する。
本発明の接着剤組成物は、ポリアミド化合物(A)として、ポリアミド化合物の1種又は2種以上を含有する。本発明に用いられるポリアミド化合物(A)に特に制限はなく、ポリマー鎖中に複数のアミド結合を有するポリマーを広く用いることができる。ポリアミド化合物(A)はポリマー鎖中にポリエーテル構造、ポリエステル構造等を有してもよい。ポリアミド化合物(A)は、例えば、各種のジカルボン酸とジアミン等の脱水縮合反応、アミノカルボン酸の自己縮合、アミノカルボン酸の分子内環状化合物の開環重合、及びこれらの反応の複合によって合成することができる。また、市販品も広く用いることができる。本発明の接着剤組成物に含まれるポリアミド化合物(A)として、例えば、特開2010-31220号公報に記載されたナイロン樹脂を好適に用いることができる。接着剤組成物が溶媒(溶剤)を含有する場合には、ポリアミド化合物(A)は、当該溶媒中に、常温(25℃)において溶解性であることが好ましい。
ポリアミド化合物は、ポリアミド樹脂でもよく、ポリアミドエラストマーでもよい。
ピペラジン成分の割合(含有率)は20モル%以上であることが好ましく、40~100モル%であることが好ましい。
また、ポリアミド化合物(A)の酸価は0.1~10mgKOH/gであることが好ましく、0.2~8mgKOH/gであることがより好ましい。
なお、上述の「アミン価」とは、ポリアミド化合物(A)1g中に存在するアミンを中和するのに要する塩酸と当量のKOHのmg数を意味する。また、「酸価」とは、ポリアミド化合物(A)1g中に存在する酸を中和するのに要するKOHのmg数を意味する。アミン価及び酸価の測定方法の詳細は、後述する[実施例]の項に記載する。
本発明の接着剤組成物は、エポキシ樹脂(B)として、エポキシ樹脂の1種又は2種以上を含有する。エポキシ樹脂(B)は、ポリアミド化合物(A)を硬化させる架橋剤の役割を担う。エポキシ樹脂(B)の種類に特に制限はなく、エポキシ系接着剤に用いられるエポキシ樹脂を広く適用することができる。
エポキシ樹脂(B)の例としては、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル及びそのオリゴマー、オルトフタル酸ジグリシジルエステル、イソフタル酸ジグリシジルエステル、テレフタル酸ジグリシジルエステル、p-ヒドロキシ安息香酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、コハク酸ジグリシジルエステル、アジピン酸ジグリシジルエステル、セバシン酸ジグリシジルエステル、トリメリット酸トリグリシジルエステル等のグリシジルエステル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,6-ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、テトラフェニルグリシジルエーテルエタン、トリフェニルグリシジルエーテルエタン、ソルビトールのポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールのポリグリシジルエーテル等のグリシジルエーテル類が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂等のノボラック型エポキシ樹脂用いることができ、なかでもクレゾールノボラック型エポキシ樹脂が好ましい。
本発明の接着剤組成物は、チタン酸化合物(C)として、チタン酸化合物の1種又は2種以上を含有する。チタン酸化合物(C)は、本発明の接着剤組成物中に粒子状で含まれる無機フィラーである。チタン酸化合物は、チタン酸とアルカリ土類金属との複合酸化物が好ましい。例えば、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム、チタン酸マグネシウム等が挙げられる。
本発明に係る接着剤組成物の誘電率は4.0以上であり、好ましくは4.5以上であり、より好ましくは5.0以上であり、さらに好ましくは8.0以上であり、さらに好ましくは10.0以上である。当該誘電率の上限値は、特に限定されないが、通常は100.0以下である。接着剤組成物の硬化物の誘電率は、後述する[実施例]の項に記載の方法により決定することができる。
本発明の接着剤組成物には、ポリアミド化合物(A)、エポキシ樹脂(B)及びチタン酸化合物(C)以外に、接着性向上や溶液特性の改善等種々の目的で、添加剤が配合されてもよい。例えば、カップリング剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、チタン酸化合物(C)とは異なる充填材、レベリング剤、消泡剤、増粘剤、染料等が挙げられる。かかる添加剤は、原料の溶剤への溶解時あるいは溶解後に添加することが可能である。
本発明に係る接着剤層付き積層体は、上記接着剤組成物からなる接着剤層と、当該接着剤層の少なくとも一方の面に接する基材フィルムとを備える。
上記溶媒を除去するときの乾燥温度は、40~250℃であることが好ましく、70~170℃であることがより好ましい。乾燥は、接着剤組成物が塗布された積層体を、熱風乾燥、遠赤外線加熱、及び高周波誘導加熱等がなされる炉の中を通過させることにより行われる。
なお、必要に応じて、接着剤層の表面には、保管等のため、離型性フィルムを積層してもよい。上記離型性フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、シリコーン離型処理紙、ポリオレフィン樹脂コート紙、ポリメチルペンテン(TPX)フィルム、フッ素系樹脂フィルム等の通常のものが用いられる。
上記基材フィルム及び接着剤層の厚さは用途により選択されるが、電気特性を向上させるために基材フィルムはより薄くなる傾向にある。一般的に基材フィルムの厚さが薄く、接着剤層の厚さが厚くなると、接着剤層付き積層体に反りが生じやすくなり、作業性が低下するが、本発明の接着剤層付き積層体は、基材フィルムの厚さが薄く、接着剤層の厚さが厚い場合でも、積層体の反りがほとんど生じない。本発明の接着剤層付き積層体において、接着剤層の厚さ(D1)と、基材フィルムの厚さ(D2)との比(D1/D2)は、1~10であることが好ましく、1~5以下であることがより好ましい。さらに、接着剤層の厚さが、基材フィルムの厚さより厚いことが好ましい。
銅張積層板における接着剤層の厚さは、好ましくは5~45μmであり、より好ましくは10~35μmである。
本発明に係る接着剤層付き物品は、上記接着剤組成物からなる接着剤層を備える物品である。本発明において好ましい態様は、接着剤層を備える電磁波シールド材である。これにより、電磁波のノイズによる電子機器の誤動作や、通信電波の傍受による機密情報の漏洩等を防止することができる。本発明の電磁波シールド材を製造する方法としては、例えば、接着剤層を備える高誘電性ボンディングシートと、シールド材とを接合する方法を適用することができる。
電磁波シールド材における接着剤層の厚さは、5~100μmであることが好ましく、10~70μmであることがより好ましい。
<実施例1>
ポリアミド化合物a(酸価:7mgKOH/g、アミン価:3mgKOH/g)を100質量部、o-クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(商品名:EPICLON N-665、DIC社製)を10質量部、エポキシシラン系カップリング剤(商品名:SH-6040、デュポン・東レ・スペシャルティ・マテリアル社製)を1.11質量部、チタン酸バリウム(商品名:BT-05、堺化学工業社製、誘電率:4590)を67.1質量部として、メタノール/トルエン=1/1(質量比)の混合溶剤394質量部に投入して混合し、接着剤溶液(接着剤組成物)を調製した。
チタン酸バリウムの投入量を151質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、接着剤溶液を調製した。
チタン酸バリウムの投入量を259質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、接着剤溶液を調製した。
チタン酸バリウムの投入量を404質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、接着剤溶液を調製した。
チタン酸バリウムの投入量を606質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、接着剤溶液を調製した。
ポリアミド化合物aをポリアミド化合物b(酸価:1mgKOH/g、アミン価:4.5mgKOH/g)に変更し、チタン酸バリウムの投入量を404質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、接着剤溶液を調製した。
ポリアミド化合物aをポリアミド化合物c(酸価:1mgKOH/g、アミン価:4.5mgKOH/g)に変更し、チタン酸バリウムの投入量を404質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、接着剤溶液を調製した。
チタン酸バリウム67.1質量部をチタン酸スロトンチウム(商品名:ST-A、富士チタン工業社製、誘電率:300)322質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、接着剤溶液を調製した。
チタン酸バリウム67.1質量部をチタン酸カルシウム(商品名:CT-3、共立マテリアル社製、誘電率:180)276質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、接着剤溶液を調製した。
o-クレゾールノボラック型エポキシ樹脂の投入量を2質量部に変更したこと以外は、実施例4と同様にして、接着剤溶液を調製した。
o-クレゾールノボラック型エポキシ樹脂の投入量を25質量部に変更したこと以外は、実施例4と同様にして、接着剤溶液を調製した。
エポキシ樹脂(商品名:エピコート828、三菱ケミカル社製)を100質量部、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル(商品名:SR-2EGS、阪本薬品工業社製)を25質量部、変性脂肪族ポリアミン(商品名:フジキュアFXJ-8074-D、T&K TOKA社製)を48.5質量部、アミノプロピルトリエトキシシラン(商品名:A-1100、日硝産業社製)を1.5質量部、チタン酸バリウム(商品名:BT-05、堺化学工業社製)を97.2質量部として混合し、接着剤組成物を調製した。
エポキシ樹脂(商品名:エピコート807、三菱ケミカル社製)を100質量部、m-フェニレンジアミン(商品名:エピキュアZ、三菱ケミカル社製)を19質量部、エポキシシラン系カップリング剤(商品名:KBM-402、信越化学工業社製)を1.84質量部、チタネート系カップリング剤(商品名:KR-46B、味の素ファインテクノ社製)を0.79質量部、チタン酸バリウム(商品名:BT-05、堺化学工業社製)を426質量部として混合し、接着剤組成物を調製した。
酸変性ポリオレフィン樹脂(商品名:アウローレン500S、日本製紙製)を100質量部、ジオクチルスズジラウレート(キシダ化学社製)を0.1質量部、ヘキサメチレンジイソシアネート(商品名:デュラネートTKA-100、旭化成社製)を10質量部、チタン酸バリウム(商品名:BT-05、堺化学工業社製)を78.2質量部として、メチルシクロヘキサン/メチルエチルケトン=3.7/1(質量比)の混合溶剤567質量部に投入して混合し、接着剤溶液(接着剤組成物)を調製した。
アクリルポリマー(商品名:UH-2041、東亞合成社製)を100質量部、ジオクチルスズジラウレート(キシダ化学社製)を0.1質量部、ヘキサメチレンジイソシアネート(商品名:デュラネートAE-700-100、旭化成社製)を102質量部、チタン酸バリウム(商品名:BT-05、堺化学工業社製)を66.7質量部として混合し、接着剤組成物を調製した。
チタン酸バリウム67.1質量部に代えてシリカ(商品名:エクセリカSE-1、トクヤマ社製)を121質量部投入したこと以外は、実施例1と同様にして、接着剤溶液を調製した。
チタン酸バリウム67.1質量部に代えて窒化ホウ素(商品名:PCTP-2、サンゴバン社製)を154質量部投入したこと以外は、実施例1と同様にして、接着剤溶液を調製した。
チタン酸バリウムの投入量を35質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、接着剤溶液を調製した。
チタン酸バリウムの投入量を908質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、接着剤溶液を調製した。
チタン酸バリウムを投入しないこと以外は、実施例1と同様にして、接着剤溶液を調製した。
<ポリアミド化合物のアミン価の測定方法>
ポリアミド化合物を1-ブタノール20mlとトルエン20mlとの混合溶液に溶解し、京都電子工業社製自動滴定装置「AT-510」にビュレットとして同社製「APB-510-01B」を接続したものを使用した。滴定試薬としては0.1mol/Lの2-プロパノール性塩酸溶液を用いて電位差滴定を行い、ポリアミド化合物1gあたりの塩酸と当量KOHのmg数を算出した。
ポリアミド化合物1gをベンジルアルコール40mlに溶解し、京都電子工業社製自動滴定装置「AT-510」にビュレットとして同社製「APB-510-20B」を接続したものを使用した。滴定試薬としては0.01mol/Lのベンジルアルコール性KOH溶液を用いて電位差滴定を行い、ポリアミド化合物1gあたりのKOHのmg数を算出した。
(実施例1~11、比較例5~9で調製した接着剤組成物の硬化物)
厚さ38μmの離型ポリエチレンテレフタレートフィルムを用意し、その一方の表面に、接着剤組成物を、ロ-ル塗布した。次いで、この塗膜付きフィルムをオーブン内に静置して、90℃で3分間乾燥させて厚さ50μmの被膜(接着剤層)を形成した。次に、この被膜をオーブン内に静置して、150℃で30分間加熱処理をした。この加熱処理により、被膜の硬化反応(架橋反応)は十分に進行する。その後、前記離型フィルムを剥がして、試験片(50×50mm)を作製した。
誘電率(ε)は、ネットワークアナライザー85071E-300(アジレント社製)を使用し、スプリットポスト誘電体共振器法(SPDR法)で、温度23℃、周波数10GHzの条件で測定した。
厚さ38μmの離型ポリエチレンテレフタレートフィルムを用意し、その一方の表面に、接着剤組成物を、ロ-ル塗布した。次いで、この塗膜付きフィルムをオーブン内に静置して、90℃で3分間乾燥させて厚さ50μmの被膜(接着剤層)を形成した。次に、この被膜をオーブン内に静置して、130℃で5分間加熱処理をした。この加熱処理により、被膜の硬化反応(架橋反応)は十分に進行する。その後、前記離型フィルムを剥がして、試験片(50×50mm)を作製した。
誘電率(ε)は、ネットワークアナライザー85071E-300(アジレント社製)を使用し、スプリットポスト誘電体共振器法(SPDR法)で、温度23℃、周波数10GHzの条件で測定した。
厚さ38μmの離型ポリエチレンテレフタレートフィルムを用意し、その一方の表面に、接着剤組成物を、ロ-ル塗布した。次いで、この塗膜付きフィルムをオーブン内に静置して、90℃で3分間乾燥させて厚さ50μmの被膜(接着剤層)を形成した。次に、この被膜をオーブン内に静置して、40℃で1日養生した。この養生により、被膜の硬化反応(架橋反応)は十分に進行する。その後、前記離型フィルムを剥がして、試験片(50×50mm)を作製した。
誘電率(ε)は、ネットワークアナライザー85071E-300(アジレント社製)を使用し、スプリットポスト誘電体共振器法(SPDR法)で、温度23℃、周波数10GHzの条件で測定した。
厚さ38μmの離型ポリエチレンテレフタレートフィルムを用意し、その一方の表面に、接着剤組成物を、ロ-ル塗布した。次いで、この塗膜付きフィルムをオーブン内に静置して、90℃で3分間乾燥させて厚さ50μmの被膜(接着剤層)を形成した。次に、この被膜をオーブン内に静置して、80℃で1時間加熱処理をした。この加熱処理により、被膜の硬化反応(架橋反応)は十分に進行する。その後、前記離型フィルムを剥がして、試験片(50×50mm)を作製した。
誘電率(ε)は、ネットワークアナライザー85071E-300(アジレント社製)を使用し、スプリットポスト誘電体共振器法(SPDR法)で、温度23℃、周波数10GHzの条件で測定した。
チタン酸化合物(C)からなるチタン酸バリウムシートを0.4mm厚に研磨した後、1.5mm×4mmの大きさに切断し、両面に銀電極を設け、周波数1MHzで、室温(25℃)から500℃の範囲で温度を振り、電気的に誘電率を測定した。
(実施例1~11、比較例5~9で調製した接着剤組成物の硬化物)
厚さ35μmの圧延銅箔を用意し、その表面に接着剤組成物を、ロ-ル塗布した。次いで、この塗膜付きフィルムをオーブン内に静置して、90℃で3分間乾燥させて厚さ50μmの被膜(接着剤層)を形成し、接着剤層付き銅箔を得た。その後、厚さ57μmのポリイミド層付き銅張積層板を、ポリイミド層側が接着剤層付き銅箔の接着剤層の表面に面接触するように重ね合わせ、温度120℃、圧力0.5MPaの条件でラミネートした。次いで、この積層体(ポリイミド付き銅張積層板/接着剤層/銅箔)を、温度150℃及び圧力3MPaの条件で30分間加熱圧着し、はく離接着強さ評価用基板を得た。この評価基板を切断して、所定の大きさの接着試験片を作製した。接着性を評価するために、JIS C 6481:2015に準拠し、温度23℃及び引張速度50mm/分の条件で、接着試験片から圧延銅箔を剥がすときの90°はく離接着強さ(N/cm)を測定した。測定時の接着試験片の幅は10mmとした。
厚さ35μmの圧延銅箔を用意し、その表面に接着剤組成物を、ロ-ル塗布した。次いで、この塗膜付きフィルムをオーブン内に静置して、90℃で3分間乾燥させて厚さ50μmの被膜(接着剤層)を形成し、接着剤層付き銅箔を得た。その後、厚さ57μmのポリイミド層付き銅張積層板を、ポリイミド層側が接着剤層付き銅箔の接着剤層の表面に面接触するように重ね合わせ、温度120℃、圧力0.5MPaの条件でラミネートした。次いで、この積層体(ポリイミド付き銅張積層板/接着剤層/銅箔)を、温度130℃及び圧力3MPaの条件で3分間加熱圧着し、はく離接着強さ評価用基板を得た。この評価基板を切断して、所定の大きさの接着試験片を作製した。接着性を評価するために、JIS C 6481:2015に準拠し、温度23℃及び引張速度50mm/分の条件で、接着試験片から圧延銅箔を剥がすときの90°はく離接着強さ(N/cm)を測定した。測定時の接着試験片の幅は10mmとした。
厚さ35μmの圧延銅箔を用意し、その表面に接着剤組成物を、ロ-ル塗布した。次いで、この塗膜付きフィルムをオーブン内に静置して、90℃で3分間乾燥させて厚さ50μmの被膜(接着剤層)を形成し、接着剤層付き銅箔を得た。その後、厚さ57μmのポリイミド層付き銅張積層板を、ポリイミド層側が接着剤層付き銅箔の接着剤層の表面に面接触するように重ね合わせ、温度80℃、圧力0.4MPa、及び速度0.5m/分の条件でラミネ-トを行った。次に、この被膜をオーブン内に静置して、40℃で1日養生し、はく離接着強さ評価用基板を得た。この評価基板を切断して、所定の大きさの接着試験片を作製した。接着性を評価するために、JIS C 6481:2015に準拠し、温度23℃及び引張速度50mm/分の条件で、接着試験片から圧延銅箔を剥がすときの90°はく離接着強さ(N/cm)を測定した。測定時の接着試験片の幅は10mmとした。
厚さ35μmの圧延銅箔を用意し、その表面に接着剤組成物を、ロ-ル塗布した。次いで、この塗膜付きフィルムをオーブン内に静置して、90℃で3分間乾燥させて厚さ50μmの被膜(接着剤層)を形成し、接着剤層付き銅箔を得た。その後、厚さ57μmのポリイミド層付き銅張積層板を、ポリイミド層側が接着剤層付き銅箔の接着剤層の表面に面接触するように重ね合わせ、温度80℃、圧力0.4MPa、及び速度0.5m/分の条件でラミネ-トを行った。次に、この被膜をオーブン内に静置して、80℃で1時間加熱処理をし、はく離接着強さ評価用基板を得た。この評価基板を切断して、所定の大きさの接着試験片を作製した。接着性を評価するために、JIS C 6481:2015に準拠し、温度23℃及び引張速度50mm/分の条件で、接着試験片から圧延銅箔を剥がすときの90°はく離接着強さ(N/cm)を測定した。測定時の接着試験片の幅は10mmとした。
接着剤組成物の液粘度をE型粘度計(コーンプレート型粘度計)であるTVE-20H型粘度計(塩水/平板方式、東機産業社製)を用いて、下記の条件下で測定した。液粘度が3万mPa・s以下であれば、塗工性が良好である判断した。
-測定条件-
コーン形状:角度3°×R9.7’、半径20mm
温度:25℃±0.5℃
(引張試験)
上述の電気特性(誘電率及び誘電正接)の測定と同様にして試験片を作製し、島津製作所社製「オートグラフAG-Xplus」を用いて、治具間距離40mm、標線間距離20mm、引張速度5mm/分、23℃で引張試験を行った。歪みはカメラを用いてリアルタイムに計測した。原点から降伏点までの歪みを10分割し、各区間の接線の傾きを最小二乗法で計算し、引張弾性率を算出した。
(折り曲げ試験)
上記引張試験と同様に作製された試験片に対し、JIS K5600-5-1:2018に準拠した耐屈曲性試験(円筒形マンドレル法)に基づいて、試験片を直径2mmの鉄棒に巻きつけ、割れが生じるか否かを目視で観察した。割れが確認されなかったものを「○」、割れが確認されたものを「×」として評価した。
・表中の数値:質量部
・フィラーのカラムの括弧内は固形分中の体積%
表中の数値:質量部
フィラーのカラムの括弧内は固形分中の体積%
「ジオクチルスズジラウレート」は、表2中からは割愛した。
比較例1の「-」は、接着剤組成物が塗工されてから15分後に固化し、塗工性(液粘度)を測定することができなかったことを意味する。
また、フィラーとしてチタン酸化合物を配合しても、その量が少なければ、やはり硬化物の誘電率を所望のレベルへと高めることはできない(比較例7)。逆にチタン酸化合物の配合量が多すぎると、液粘度が上昇し、ハンドリング性に劣る結果となり、硬化物の剥離強度にも劣る結果となってしまう(比較例8)。
また、フィラーとしてチタン酸化合物を所望量配合したとしても、ベース樹脂(マトリクス樹脂)がポリアミド化合物を含まず、ベース樹脂をエポキシ樹脂のみとして、硬化剤を用いて反応させる系とした場合には、硬化反応が素早く進みすぎてハンドリング性に著しく劣る結果となり、また、得られる硬化物は硬く柔軟性に劣るものであった。(比較例1、2)。
また、ベース樹脂としてエポキシ樹脂を用いずに、ベース樹脂を、反応性基を有するポリオレフィン樹脂やアクリルポリマーで構成し、これらをポリイソシアネートと反応させて硬化反応を生じさせると、チタン酸化合物を配合しても誘電率を所望のレベルへと高めることができず、また、剥離強度にも劣る結果となった(比較例3、4)。
これらに対し、本発明で規定する接着剤組成物はいずれも、ハンドリング性に優れ、得られる硬化物がチタン酸化合物の高誘電特性を十分に引き出し高い誘電率を示し、この硬化物は柔軟性も備え、被着体への接着力にも優れるものであった(実施例1~11)。
Claims (9)
- ポリアミド化合物(A)と、エポキシ樹脂(B)と、チタン酸化合物(C)とを含み、
前記ポリアミド化合物(A)のアミン価が10mgKOH/g以下であり、
前記チタン酸化合物(C)の含有量が、前記ポリアミド化合物(A)の含有量100質量部に対し、60~610質量部であり、
硬化反応後の硬化物の誘電率が4.0以上である、接着剤組成物。 - 前記チタン酸化合物(C)の誘電率が100以上である、請求項1に記載の接着剤組成物。
- 前記チタン酸化合物(C)が、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム及びチタン酸カルシウムの少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の接着剤組成物。
- シランカップリング剤を含有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の接着剤組成物。
- 前記ポリアミド化合物(A)の酸価が0.1~10mgKOH/gである、請求項1~4のいずれか1項に記載の接着剤組成物。
- 前記エポキシ樹脂(B)が、1分子中に3個以上のエポキシ基を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の接着剤組成物。
- 前記エポキシ樹脂(B)は、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂である、請求項1~6のいずれか1項に記載の接着剤組成物。
- 前記エポキシ樹脂(B)の含有量が、前記ポリアミド化合物(A)の含有量100質量部に対し、2~25質量部である、請求項1~7のいずれか1項に記載の接着剤組成物。
- 基材フィルムと、請求項1~8のいずれか1項に記載の接着剤組成物からなる接着剤層と、を備える接着剤層付き積層体。
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