JP7700077B2 - セラミックス基板、接合体およびそれを用いた半導体装置 - Google Patents
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Description
装置に関する。
れている。絶縁性回路基板の固定方法としては、ねじ止めが用いられている。ねじ止め方
法としては、基板にねじ止め部を設ける方法や固定治具を使う方法がある。近年、ねじ止
め位置の安定化や省スペース化のために、基板にねじ止め部を設ける方法が試みられてい
る。基板に設けられたねじ止め部のことを切り欠き部と呼んでいる。
セラミックス基板の開口端部が特許文献1または2に記載のように直角であった場合、ね
じ止めをする際にねじ止め部において十分な位置精度が保てなくまた2箇所以上の切り欠
き部または1カ所の切り欠き部と貫通孔の組み合わせでないとねじ止め箇所が外れやすい
ことが分かった。一方、貫通孔のみのねじ止め部とするとねじ止め部より基板の辺部に近
い側(外縁側に)半導体素子を搭載するための回路部を形成することができないため基板
の面積を有効に活用することができていなかった。本発明によれば、位置精度よくねじ止
めが可能でかつ、基板の面積を有効に活用することのできる切り欠き部の形成ができる。
本発明は、このような問題に対処するためのものであり、少なくとも1カ所以上の切り欠
き部を有し、前記切り欠き部の端部には開口部を有する基板であって、前記開口部の端部
の角度において開口部端部同士と、切り欠き部とからなる切り欠き部の角度が90度を超
えて大きい箇所を有することを特徴とするセラミックス基板を提供することを目的とする
。
また、前述のような開口端部の角度の制御は微視的に行われるものであってもよい。
っていた。本発明は、このような問題に対処するためのものであり、前記切り欠き部の端
部には開口部を有する基板であって、前記開口部の端部の角度において開口部端部同士と
、切り欠き部とからなる切り欠き部の角度が90度を超えて大きい箇所を有することを特
徴とするセラミックス基板を提供することを目的とする。
切り欠き部の端部には開口部を有する基板であって、前記開口部の端部の角度において開
口部端部同士と、切り欠き部とからなる切り欠き部の角度が90度を超えて大きい箇所を
有することを特徴とするセラミックス基板であることを特徴とする。
記切り欠き部の端部には開口部を有する基板であって、前記開口部端部同士を結んだ直線
と、切り欠き部とからなる切り欠き部の角度が90度を超えて大きい箇所を有することを
特徴とするセラミックス基板を提供することを特徴とするものである。開口部端部同士を
結んだ直線と、切り欠き部とからなる切り欠き部の角度のことを角度θ1と示す。角度θ1
は図1に示した。
所以上有してもよいし、切り欠き部を2カ所以上と、複数有していてもよい。また切り欠
き部を複数設ける場合には、切り欠き部の形状はすべて同じ形状であってもよいし、違っ
ていてもよい。さらに、切り欠き部を設ける箇所はセラミックス基板の角部であってもよ
い。またセラミックス基板が長方形であった場合には設ける箇所は短辺側であってもよい
し長辺側であってもよい。またセラミックス基板の形状は略円形や略楕円形や略半円形で
あってもよい。また、1カ所以上の開口端部にR部や面取り部を形成させていてもよい。
開口端部にR部や面取り部を形成させていてもよいとは、その大きさが特に検定されない
ことを示すものである。したがって、開口端部近傍のみに微小な面取り部やR部を形成さ
せることを含むものである。また本発明にかかる実施形態は、開口端部同士の中点から垂
線を引いたとき、この垂線に対して切り欠き部の形状が対称性のない箇所があってもよい
。また、このように形成された切り欠き部は貫通孔または開口部が他の箇所より狭い形状
になっている切り欠き部や、開口部が直角になっている切り欠き部と組み合わされていて
もよい。
図1は、切り欠き部と貫通孔を組合わせたものを例示したものである。
また、符号1はセラミックス基板であり、符号2は切り欠き部である。符号3は貫通孔で
ある。P1は開口端部1である。P2は開口端部2である。θ1は開口部端部同士を結ん
だ直線と、切り欠き部とからなる切り欠き部の角度である。 図2は、切り欠き部の開口
部でない側が略台形になるように設けたものであり、切り欠き端部は略台形状の切り欠き
部を設けた際の切り欠き部形状を例示したものである。また、P3は開口ではない端部を
示しており、符号θ2は開口部側ではない端部の角度である。
図4は略半円形状の切り欠き部を形成したものを例示したものである。P4は開口端部同
士の中点を示している。またP5は開口端部同士の中点から引いた垂線と基板との交点の
うち最も遠いものである。さらにP6は開口端部同士の中点から引いた垂線と前記開口部
を有する切り欠き部との交点である。またL1はP4とP5との距離であり、L2はP4
とP6との距離である。
図5は略U字形状と略V字形状を合わせたような形状の切り欠き部を例示したものである
。θ3は切り欠き部の端部における基板の内角の角度であり、θ4はR部ないしC部と開口
部の境界部の角度である。
図6は2か所の切り欠き部同士が同一形状ではない場合を例示している。
図7は基板の角部に切り欠き部を形成したものを例示している。また、もう一か所の切り
欠き部が貫通孔に近い形状を有した場合を示している。
図8は切り欠き部の開口端部においてR形状に面取りした箇所を有するものを例示したも
のである。
図9は切り欠き部の開口端部においてC形状に面取りした箇所を有するものを例示したも
のである。
図10はセラミック基板に導体部をもうけ接合した接合体を例示したものである。4は導
体部であり、5は活性金属接合層であり、6は接合体である。
図11は図10に示した接合体に半導体素子を搭載した半導体装置を示したものである。
7は半導体素子であり、8は接合層(半導体素子と導体部との)であり、9はメッキ膜で
あり10は半導体装置である。
図12はセラミックス基板の切り欠き部の形状側面形状の一例を示すものである。
らなる切り欠き部の角度が90度を超えて大きい箇所を有する箇所は1カ所あたりの切り
欠き部の開口側の両端部であることがさらに好ましい。
前記角度θ1のより好ましい範囲としては100度以上170度以下であり、さらに好ま
しくは100度以上160度以下である。角度が100度未満と小さすぎると開口部の角
度が90度を超えて大きくなるようにした効果が十分に得られない虞がある。一方、角度
が170度より大きいと前述したように切り欠き部の形状の端部が尖りすぎてねじ止め後
に衝撃が加わった際に開口端部がかけてしまう虞がある。
また、複数の切り欠き部を有する場合、少なくとも1カ所の角度θ1が90度を超えて大
きければよいものとする。また、すべての角度θ1が90度を超えて大きいことがより好
ましい。さらに開口端部の基板中心側にR部や面取り部を形成してもよい。
また、前述のように開口端部の基板中心側にR部や面取り部を形成した際には、R部や面
取り部と他の部分との境界部(変曲点)と開口端部同士からなる直線との切り欠き部側の
角度をθ1とするものとする。また変曲点を有しない場合は、切り欠き部の最も中心に近
い箇所を変曲点の代わりに用いるものとする。また、R部やC部の大きさは特に問われる
ものではなく、開口端部近傍のみに設けられていてもよい。
ましい。また、開口部側ではない端部が略V字形状の場合はその角度が切り欠き部側の角
度として70度以上であることが好ましい。70度より小さいとこの端部より亀裂が生じ
る虞があるためである。前述のように開口部側ではない端部の角度が切り欠き部側の角度
70度以上であれば略V字形状であってもよい。開口部側ではない端部の角度のことを角
度θ2とする。角度θ2は、切り欠き部2の側面同士がなす角度のことである。図3に角度
θ2として示した。略U字形状とは端部にR部を有したものであり、略台形状とは端部に
C部を有したものを指す。つまり前記切り欠き部は略五角形や略六角形のような形状であ
ってもよいものである。
発生抑制効果をより高めることができる。この面取り部はR部ないしはC部を有すること
によりこの端部における亀裂の発生抑制効果をより高めることができる。そのため前記開
口部側ではない箇所にR部ないしはC部を有することがより好ましい。この形状は略V字
形状(略V字角度が70度以上)、略台形状または略U字形状であることが好ましい。こ
の時、略V字形状(略V字角度が70度以上)、略台形状または略U字形状はその大きさは
どのようであってもよい。したがって切り欠き部形状のごく一部に設けられた非常に小さ
なものであってもよいし、切り欠き部全体にわたって形成されたものであってもよい。ま
た、前記R部ないしC部が略U字形状であると亀裂の発生抑制効果をさらに高めることが
できる。そのため前記R部ないしC部が略U字形状であることがさらに好ましい。ここで
R部とは、切り欠き部2の先端部の角を丸く切り取り略U字形状を形成したものをさす。
また、C部とは切り欠き部2の先端部の角を直線的に切り取り略台形状を形成したもの
をさす。
またこのようにC部を設けた場合にはこの台形の上底からなる切り欠き部側の角が30度
以上であることがよりこのましい。
またこの時、略台形の上底と下底の比は上底/下底が0.1以上となることがさらに好ましい
。略台形の上底とは切り欠き部2の先端部の辺の長さである。また、略台形の下底とは、
切り欠き部2の開口部の長さである。このため、開口部端部同士を結んだ直線の長さとな
る。
このようにすることで略V字形状を形成した際のねじ止め時のセラミックス基板の割れや
欠けの発生と比較して前記割れや欠けをさらに低減することが可能になる。
載の角度)が90度未満であっても、長方形や正方形といった四角形の基板の角部に対し
開口部を設けた場合には開口部の基板の開口端部が細くなることがある。そのような場合
には十分な強度を保つことが難しいことがあった。したがって、前記開口部の両端部の角
度において基板の内角が100度以上の箇所を有することが好ましい。
以上の端部がR部またはC部を有していることが好ましい。少なくとも1表面側(表面と
する)の両端部がR部またはC部を有していることがより好ましい。 また、両表面(表
面と裏面)において開口していてもよい。
またこの断面の算術平均粗さRaは1.2μm以下であることが好ましい。さらにはこの
断面の最大高さRzは2.0μm以下であることが好ましい。RaおよびRzは、JIS
B 0601:2013に記載されている。JIS B 0601:2013は、ISO
4287:1997/AMENDMENT 1:2009(IDT)に対応している。
垂線上の基板部端部のうちP4から最も離れた基板部端部をP5とし、基板の長さをP4
とP5の距離(L1)とし、垂線と前記開口部を有する切り欠き部との交点をP6とした
とき、P6とP4との距離で定義される切り欠き部の長さ(L2)はL2/L1が0.1
以上0.4以下であることが好ましい。P4から最も離れた基板部端部とは、切り欠き部
と貫通孔の組み合わせにおいて、貫通孔がP4から引いた垂線上にあった時には貫通孔は
無視した基板部端部をP5とすることを示したものである。
また開口端部(開口端部1とする)ともう一か所の開口端部(開口端部21とする)の中
点から引いた垂線が他の切り欠き部と交わらない場合はこの垂線と基板の交点からなる長
さをL1とする。また開口端部同士の中点から引いた垂線が他の切り欠き部と交わる場合
は他の切り欠き部の開口端部同士を結んだ直線と開口端部同士の中点との距離をL1とす
る。また、開口端部同士を結んだ直線から設けた垂線のうち切り欠き部縁部との交点で最
も長いものをL2とする。この時L2/L1は0.1以上0.4以下であることが好まし
い。より好ましくは0.1以上0.35以下である。この値が0.4よりおおきいと基板
が割れやすくなる虞がある。一方、0.05より小さいと、切り欠き部を設ける効果が十
分に得られない虞がある。つまり、切り欠き部が角部になく、切り欠き部の存在する箇所
が1箇所のみの場合のL1は基板の長さに相当するものである。切り欠き部最大幅をL3
とし、L3が開口幅をL4としたときL4との比において、0.5≦L4/L3<1である
ことが好ましい。この際L3とはL4に対して平行な幅であるものとする。L4/L3が
0.5より小さいと開口端部がかけやすくなる虞がある。一方、1以上であると開口部の
角度を90度より大きくした効果が十分に得られず、ねじ止め部の位置精度が悪化する虞
がある。
びジルコニアから選択される1種または2種を主成分として含むことが好ましい。主成分
とは、50質量%以上含有される成分を指す。さらに、セラミックス基板は、窒化珪素基
板、窒化アルミニウム基板、アルジル基板のいずれかであることがより好ましい。アルジ
ルは、アルミナとジルコニアの2種を合計で50質量%以上含む材料である。
mm未満では、強度の低下を招く可能性がある。基板厚さが1mmより厚いと、絶縁性基
板自体が熱抵抗体となり、セラミックス回路基板の放熱性を低下させる可能性がある。
窒化珪素基板の3点曲げ強度は、600MPa以上であることが好ましい。窒化珪素基
板の熱伝導率は、80W/m・K以上であることが好ましい。窒化珪素基板の強度を上げ
ることにより、基板厚さを薄くできる。このため、窒化珪素基板の3点曲げ強度は、60
0MPa以上、さらには700MPa以上が好ましい。窒化珪素基板の厚さを、0.40
mm以下、さらには0.30mm以下と薄くできる。また、窒化アルミニウム基板の3点
曲げ強度は、300~450MPa程度である。その一方、窒化アルミニウム基板の熱伝
導率は、160W/m・K以上である。窒化アルミニウム基板の強度は低いため、基板厚
さは0.60mm以上が好ましい。
酸化アルミニウム基板の3点曲げ強度は300~450MPa程度であるが、酸化アル
ミニウム基板はセラミックス基板の中では安価である。アルジル基板の3点曲げ強度は5
50MPa程度と高いが、その熱伝導率は30~50W/m・K程度である。アルジル基
板とは、酸化アルミニウムと酸化ジルコニウムを混合した焼結体からなる基板である。セ
ラミックス基板は窒素含有セラミックス基板であることが好ましい。また、窒素含有セラ
ミックス基板の中では、窒化物系セラミックスであることがより好ましく、窒化珪素基板
、窒化アルミニウム基板のいずれか一方であることがさらに好ましい。
m未満では、強度が不十分となる可能性がある。また、基板厚さが1mmよりも大きいと
、絶縁性基板自体が熱抵抗体となり、絶縁性回路基板の放熱性を低下させる可能性がある
。
る。
導率は80W/m・K以上であることが好ましい。窒化珪素基板の強度を上げることによ
り、基板厚さを薄くできる。このため、窒化珪素基板の3点曲げ強度は600MPa以上
であることが好ましく、700MPa以上であることがさらに好ましい。窒化珪素基板の
基板厚さを、0.40mm以下、さらには0.30mm以下と薄くできる。
窒化アルミニウム基板の3点曲げ強度は、300~450MPa程度である。その一方
、窒化アルミニウム基板の熱伝導率は、160W/m・K以上である。窒化アルミニウム
基板の強度は低いため、基板厚さは0.60mm以上が好ましい。
酸化アルミニウム基板の3点曲げ強度は300~450MPa程度であるが、酸化アル
ミニウム基板は安価である。アルジル基板の3点曲げ強度は550MPa程度と高いが、
熱伝導率は30~50W/m・K程度である。アルジル基板とは、酸化アルミニウムと酸
化ジルコニウムを混合した焼結体からなる基板のことである。
このような切り欠き部を有したセラミックス基板に導体部を接合してもよいし、導体部を
接合した後のセラミックス基板との接合体に前記形状の切り欠き部を刑させてもよい。ま
た導体部はセラミックス基板の片面のみ(表導体部とする)に設けてもよいし裏面(裏導
体部とする)にも設け両面に設けたものであってもよい。また、導体部は裏導体部と表導
体部で異なった組成のものを用いてもよい。表導体部と裏導体部は組成が同じであった場
合には使い勝手が良い接合体の提供が可能であるため、裏導体部と表導体部は組成が同じ
であることがより好ましい。
導体部は、銅部材又はアルミニウム部材であることが好ましい。銅部材は、銅板、銅合
金板、銅板に回路形状が付与されて作製された部材、又は銅合金板に回路形状が付与され
て作製された部材であり、銅又は銅合金からなる。アルミニウム部材は、アルミニウム板
、アルミニウム合金板、アルミニウム板に回路形状が付与されて作製された部材、又はア
ルミニウム合金板に回路形状が付与されて作製された部材であり、アルミニウム又はアル
ミニウム合金からなる。以降では、銅板に回路形状が付与されて作製された部材を、銅回
路と呼ぶ。アルミニウム板に回路形状が付与されて作製された部材を、アルミニウム回路
と呼ぶ。導体部は、銅部材又はアルミニウム部材以外の、メタライズ層又は導電性薄膜で
あっても良い。メタライズ層は、金属ペーストの焼成により形成される。導体部の厚さは
、0.3mm以上、さらには0.6mm以上であってもよい。導体部を厚くすることによ
り、接合体の放熱性を向上させることができる。表導体部の厚さは、裏導体部の厚さと同
じでも良いし、異なっていてもよい。導体部としては、銅部材が特に好ましい。銅部材は
、無酸素銅からなることが好ましい。無酸素銅はJIS-H-3100に示されたように
、99.96質量%以上の銅純度を有する。
ましい。活性金属接合法では、Tiを含む活性金属ろう材が用いられる。活性金属ろう材
は、銀または銅を主成分として含有し、且つTiを含有する。セラミックス基板と銅部材
は、炭素を含有する接合層を介して接合されていることが好ましい。活性金属ろう材に炭
素を含有させることにより、炭素を含有する接合層を形成することができる。活性金属ろ
う材に炭素を含有させることで、ろう材の流動性を向上させることができる。これにより
、接合強度を向上させることができる。
%以上85質量%以下、Ti(チタン)またはTiH2(水素化チタン)を1質量%以上
15質量%以下、含有することが好ましい。また、活性金属ろう材には、Tiの代わりに
、NbまたはZrを用いたり、TiにNb、Zrを添加してもよい。しかし、活性金属ろ
う材は、Ti(チタン)またはTiH2(水素化チタン)を、1質量%以上15質量%以
下含有することが好ましい。
TiとTiH2の両方を用いる場合は、それらの合計が1質量%以上15質量%以下の
範囲内とする。AgとCuを両方用いる場合、Agの含有量は20質量%以上70質量%
以下、Cuの含有量は15質量%以上65質量%以下であることが好ましい。
ろう材には、必要に応じ、Sn(錫)またはIn(インジウム)の1種または2種を1
質量%以上50質量%以下含有させてもよい。TiまたはTiH2の含有量は、1質量%
以上15質量%以下であることが好ましい。また、ろう材には、必要に応じ、C(炭素)
を0.1質量%以上2質量%以下含有させても良い。
の固体原料は、粉末状であることが好ましい。例えば、Ag、Cu、Tiの3種で活性金
属ろう材を構成する場合、Ag+Cu+Ti=100質量%とする。Ag、Cu、TiH
2、Inの4種で活性金属ろう材を構成する場合、Ag+Cu+TiH2+In=100
質量%とする。Ag、Cu、Ti、Sn、Cの5種で活性金属ろう材を構成する場合は、
Ag+Cu+Ti+Sn+C=100質量%とする。
上記の組成の粉末原料に対し、組成に応じた溶媒を混合することが好ましい。溶媒を混
合することで、ろう材をペースト状にすることができる。
切り欠き部形状を設けてもよい。また、前述した切り欠き部形状を付与したセラミックス
基板に導体部を設けてもよい。また前記導体部はあらかじめ回路形状を付与したものを接
合してもよいし、セラミックス基板に導体部を接合したのちに回路形状を付与させてもよ
いものである。
の側面は、面内方向及び厚み方向に対して、傾斜していることが好ましい。面内方向は、
セラミックス基板の銅部材との接合面に平行な方向である。厚み方向は、セラミックス基
板と銅部材とを結ぶ方向であり、面内方向に対して垂直である。
接合層5の厚さは、10μm以上60μm以下の範囲内であることが好ましい。また、
絶縁性回路基板は、銅部材の側面から接合層がはみ出した形状を有することが好ましい。
はみ出した接合層の一部を、接合層はみだし部と呼ぶ。接合層はみだし部は、厚さTに対
する長さLの比(L/T)が、0.5以上3.0以下の範囲内であることが好ましい。接
合層はみだし部の厚さは、接合層はみだし部の中で最も厚い箇所の厚さである。接合層は
みだし部の長さは、銅部材側面からはみ出た最も長い箇所の長さである。接合層はみだし
部の厚さと長さは、セラミックス銅回路基板の任意の断面から測定する。銅部材に傾斜形
状を設け、接合層はみだし部を設けることにより、セラミックス銅回路基板のTCT特性
を向上させることができる。
また、メッキ膜と半導体素子との接合または導体部と半導体素子との接合に用いる接合
層とは銅を用いたものやスズを用いたものや半田ペーストや銀ペーストを用いたものが挙
げられる。
セラミックス基板は、厚さ0.4mm以下の窒化珪素基板であり、銅部材の厚さは、0
.6mm以上であることが好ましい。厚さ0.4mm以下の薄い窒化珪素基板であると、
セラミックス基板の熱抵抗を下げる効果がある。また、厚さ0.6mm以上の厚い銅板で
あると、放熱性が向上する。さらに、3点曲げ強度600MPa以上の窒化珪素基板であ
れば、効果を得やすくなる。そのため、厚さ0.4mm以下の珪素基板と厚さ0.6mm
以上の厚い銅板を組み合わせてもよい。
ようなものであってもよいが、レーザーによって形成する方法、グリーンシートの時に圧
力をかけ凹部を設けておく方法、糸鋸で切り取る方法などがあげられる。この中ではレー
ザーによって形成する方法であることがより好ましい。この方法を用いた場合には位置精
度よく切り欠き部を形成することができるためである。 また、レーザー加工を用いるこ
とで基板の側面から切り欠き部形状を見たときに、表面側が基板中心部に対して開口した
形状とすることが可能となる。また、用いられるレーザーは特に限定されるものではない
が、CO2レーザー、YAGレーザー(基本波、2倍波、3倍波、4倍波のいずれか)、フ
ェムト秒レーザー、ピコ秒レーザー、半導体レーザー、LDレーザー、エキシマレーザー
、YVO4レーザー、DDLレーザーの中から選ばれるいずれか1種以上であることが好まし
い。またこのようにレーザー加工によって切り欠き部を形成させる方法としては、一回の
レーザー照射によって形成せてもよいし、複数回にわたって照射し形成させてもよい。ま
た、必要に応じて、集塵やアシストガスを用いてもよい。また、一方の面のみから照射し
てもよく、両面から照射してもよい。しかし、両面から照射する場合には最初の照射面に
対する位置精度が重要になってくる。そのため一方の面のみから照射することが好ましい
。このように切り欠き部を形成するためには連続溝を設けてもよいし、ドット形状であっ
てもよい。また、レーザーの出力モードはパルスであってもCW(連続)であってもよいし
、両方組み合わせてもよい。また、基板の厚さに対してレーザーによって形成された溝の
最大深さは制御されることが好ましい。基板の厚さをtとし、溝の最大深さをdとしてあ
らわすと0.5<d/t≦1であることが好ましい。ここで、溝の最大深さとは表裏両面から
レーザーを照射した場合はその合計値で示すものである。また0.7≦d/t≦1.0であるこ
とがより好ましい。さらに好ましくはd/tが1.0であることである。また、さらに好まし
くは形成された溝が表裏両面にわたって存在することであり。溝の深さが常にtに対する
比において1.0であることがさらに好ましい。このように溝深さを基板厚さに対し一定以
上に深くし、溝形成を行うことで切り欠き部を形成するために切り欠き部側を基板から分
離させるための分離工程において過大な圧力をかけて切り欠き部形状を得る必要がないた
めコストを低減できる。
またセラミックス基板は必要に応じてホーニングを行ってもよい。ホーニングは焼結後の
セラミックス基板であれば切り欠き部形状を形成する前であっても、切り欠き部形成後で
あってもよい。
形成するとその後の焼結工程により位置精度が落ちる虞がある。そのため焼結後であるこ
とが好ましい。また、切り欠き部の形成は導体部接合後であっても接合前であってもよい
ものである。
また、切り欠き部形状を制御することでねじ止め時のトルクを大きくすることもできる。
(実施例)
(実施例1~7、比較例1)
表1には用いたセラミックス基板の種類と厚さを記載した。また、窒化珪素基板は熱伝導
率90W/m・K、3点曲げ強度700MPaのものを用いた。窒化アルミニウム基板は
熱伝導率170W/m・K、3点曲げ強度400MPaのものを用いた。アルミナ(酸化
アルミニウム)基板は熱伝導率25W/m・K、強度450MPaのものを用いた。ジル
コニア(酸化ジルコニウム)基板は25W/m・K、強度500MPaのものを用いた。
アルジル基板は、基板は25W/m・K、強度550MPaのものを用いた。
した。このセラミックス基板においてねじ止めをしたのちにねじ止め部の位置精度の不良
の測定を行った。また、切り欠き部の専有面積を実施例1に対する増加量において百分率
(%)で示したものである。この割合はねじ止め部の位置精度不良率及び切り欠き部の専
有面積を実施例1に対する増加した切り欠き部1カ所を1として400カ所(セラミック
ス基板100枚×セラミックス基板1枚当たり4カ所ずつの切り欠き部)測定したもので
ある。この面積増加率とは、同じ大きさの基板に対し、同じ大きさのねじを固定するため
の切り欠き部形状の占める割合を比較したものである。
を従来の端部が直角のものより低減させることができたことがわかる。
欠き部側面とは切り欠き部の基板厚さ方向のことである。また、切り欠き部の形状とは、
切り欠き部を上から見たときの形状である。また、開口部端部とは、開口部でない側の形
状である。
けや割れの発生が起こらなかった。このことより、基板の切り欠き部の形状を側面的にも
制御することはねじ止め時の歩留まりを上げることに寄与するものである。
2…切り欠き部
3…貫通孔
4…導体部
5…活性金属接合層
6…接合体
7…半導体素子
8…接合層(半導体素子と導体部との
)
9…メッキ膜
10…半導体装置
θ1…開口部端部同士と、切り欠き部とからなる切り欠き部の角度
θ2…開口部側ではない端部の角度
θ3…切り欠き部の端部における基板の内角の角度
θ4…R部ないしC部と開口部の境界部の角度
P1…開口端部1
P2…開口端部2
P3…開口ではない端部
P4…開口端部同士の中点
P5…開口端部同士の中点から引いた垂線と基板との交点のうち最も遠いもの
P6…開口端部同士の中点から引いた垂線と前記開口部を有する切り欠き部との交点
Claims (14)
- 少なくとも1カ所以上の切り欠き部を有し、前記切り欠き部の端部には開口部を有する基板であって、前記開口部の端部の角度において同一切り欠き部における開口部端部同士を結んだ直線と、切り欠き部とからなる切り欠き部の角度が90度を超えて大きい箇所を備え、
前記切り欠き部側面を見たときその最大表面粗さRzが2.0μm以下であるセラミックス基板。 - 前記開口部側ではない端部の形状が略U字形状または略台形状または略V字形状であり、前記略V字形状においては端部の角度が切り欠き部側の角度として70度以上であることを特徴とする請求項1に記載のセラミックス基板。
- 前記開口部側ではない箇所にR部ないしはC部を有することを特徴とする請求項1ないしは2のいずれか1項以上に記載のセラミックス基板。
- 前記開口部側ではない端部の形状が略U字形状であることを特徴とする請求項2ないし3のいずれか1項以上に記載のセラミックス基板。
- 前記開口部の両端部の角度において基板の内角が100度以上の箇所を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項以上に記載のセラミックス基板。
- 前記開口部側ではない端部を有する箇所と開口部の境界部が存在しないか境界部における基板側の角度が100度以上であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項以上に記載のセラミックス基板。
- 前記切り欠き部側面を見たときその算術表面粗さRaが1.2μm以下であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項以上に記載のセラミックス基板。
- 前記切り欠き部の側面形状が少なくとも開口部側両端部がR部またはC部を有している請求項1ないし請求項6のいずれか1項以上に記載のセラミックス基板。
- 前記切り欠き部が切り欠き部端部同士の中点をP4とし、P4から垂線を引いたときこの垂線上の基板端部のうちP4から最も離れた基板部端部をP5とし、基板の長さをP4とP5の距離(L1)とし、垂線と前記開口部を有する切り欠き部との交点をP6としたとき、P6とP4との距離で定義される切り欠き部の長さ(L2)はL2/L1が0.1以上0.4以下であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項以上に記載のセラミックス基板。
- 前記セラミックスが窒素含有セラミックスであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項以上に記載のセラミックス基板。
- 請求項1ないし10のいずれか1項以上に記載のセラミックス基板に導体部を接合したことを特徴とする接合体。
- 前記導体部が銅部材またはアルミニウム部材であることを特徴とする請求項11に記載の接合体。
- 前記導体部とセラミックス基板との接合に少なくとも銅または銀のいずれか1種以上を含有し、かつ活性金属を含有したろう材を用いることを特徴とする請求項11ないし12のいずれか1項以上に記載の接合体。
- 請求項11ないし13のいずれか1項以上に記載の接合体において半導体素子を搭載したことを特徴とする半導体装置。
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