JP7700252B2 - 作業装置および実装システム - Google Patents

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Description

本明細書は、作業装置および実装システムについて開示する。
従来、複数の部品実装装置が並ぶ生産ラインにおいて、ラインに沿って移動して各部品実装装置に必要なテープフィーダを補給したり使用済みのテープフィーダを回収したりするローダ(作業装置)を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。部品実装装置には、ローダによりテープフィーダが着脱可能に装着されると共に、当該部品実装装置から前方にはみ出してローダの走行路を塞ぐようにトレイフィーダが着脱可能に装着される。ローダは、ローダ周囲の干渉物を検知する監視センサ(レーザスキャナ)の他に、受光器を備える。受光器は、トレイフィーダに設置される投光器との組み合わせによりセーフティカーテンを構成し、投光器と受光器との間の干渉物の有無を監視する。ローダは、受光器により投光器からの光(セーフティカーテン)が検知されたか否かを判定し、セーフティカーテンが検知されないときには、監視センサのセンサ監視エリアをローダ周囲のエリア1に設定する。そして、ローダは、走行中にエリア1内で干渉物が検知されると、干渉物が検知されなくなるまで走行を停止する。一方、ローダは、セーフティカーテンが検知されたと判定すると、ローダとトレイフィーダとの間の距離を計算し、計算した距離が所定距離未満である場合に、ローダがトレイフィーダに近接した際に監視センサがトレイフィーダを検知しないようにセンサ監視エリアをエリア1よりも狭いエリア2に設定する。そして、ローダは、走行中にエリア2内とセーフティカーテン内のいずれかで干渉物が検知されると、干渉物が検知されなくなるまで走行を停止する。これにより、ローダは、走行路上の干渉物の検知を適切に行なうことができると共に、トレイフィーダ近傍まで近づいて必要な作業を行なうことができる。
国際公開第2019/016924号
しかしながら、上述したシステムでは、センサ監視エリアを切り替えるために、受光器によりセーフティカーテンが検知されたか否かの判定に加えて、トレイフィーダの位置を通信によって取得してローダとトレイフィーダとの距離を計算する必要があり、処理が複雑化する。
本開示は、簡易な処理により周囲における干渉物の有無を監視しつつ移動経路に設置される部材近傍での作業を可能とすることを主目的とする。
本開示は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本開示の作業装置は、
複数の実装装置が並ぶ実装ラインにおいて前記実装装置に対して作業を行なう作業装置であって、
作業装置本体と、
前記作業装置本体を移動させる移動装置と、
前記作業装置本体に設けられ、第1検知範囲と、少なくとも前記第1検知範囲よりも前記作業装置本体の進行方向外側を検知範囲として含む第2検知範囲と、を有し、前記第1および第2検知範囲内においてそれぞれ干渉物の有無を検知する検知部と、
前記作業装置本体に設けられ、前記作業装置本体の移動経路上に設けられる部材に設置される投光器からの光を受光可能な受光器であって、前記投光器と前記受光器との間を第3検知範囲として受光状態に基づいて干渉物の有無を検知する受光器と、
前記作業装置本体が移動するよう前記移動装置を制御し、前記検知部により前記第2検知領域内において干渉物が検知されない場合には前記作業装置本体の周囲を前記第1検知範囲に設定し前記検知部により前記第1検知範囲内において干渉物が検知されたときに前記作業装置本体の移動を制限し、前記検知部により前記第2検知範囲内において干渉物が検知された場合には前記作業装置本体の周囲のうち前記第3検知範囲を含まない範囲を前記第1検知範囲に設定し前記検知部により前記第1検知範囲内において干渉物が検知されるか前記受光器により前記第3検知範囲内において干渉物が検知されたときに前記作業装置本体の移動を制限する制御部と、
を備えることを要旨とする。
この本開示の作業装置では、作業装置本体に検知部と受光器とを備える。検知部は、第1検知範囲と、少なくとも第1検知範囲よりも作業装置本体の進行方向外側を検知範囲として含む第2検知範囲と、を有する。受光器は、作業装置本体の移動経路上に設けられる部材に設置される投光器からの光を受光可能で、投光器と受光器との間に第3検知範囲を有する。作業装置は、検知部により第2検知領域内において干渉物が検知されない場合には、作業装置本体の周囲を第1検知範囲に設定する。そして、検知部により当該第1検知範囲内において干渉物が検知されると、作業装置本体の移動を制限する。一方、作業装置は、検知部により第2検知範囲内において干渉物が検知された場合には、作業装置本体の周囲のうち第3検知範囲を含まない範囲を第1検知範囲に設定する。そして、検知部により当該第1検知範囲内において干渉物が検知されるか受光器により第3検知範囲において干渉物が検知されると、作業装置本体の移動を制限する。これにより、簡易な処理により周囲における干渉物の有無を監視しつつ作業装置本体の移動経路に設置される部材近傍での作業を可能とすることができる。
本開示の実装システムは、
複数の実装装置が並ぶ実装ラインと、
作業装置本体と、前記作業装置本体を移動させる移動装置と、を有し、前記実装装置に対して作業を行なう作業装置と、
前記作業装置本体の移動経路上に設けられる部材に設置される投光器と、
を備え、
前記作業装置は、
前記作業装置本体に設けられ、第1検知範囲と、少なくとも前記第1検知範囲よりも前記作業装置本体の進行方向外側を検知範囲として含む第2検知範囲と、を有し、前記第1および第2検知範囲内においてそれぞれ干渉物の有無を検知する検知部と、
前記作業装置本体に設けられ、前記投光器からの光を受光可能な受光器であって、前記投光器と前記受光器との間を第3検知範囲として受光状態に基づいて干渉物の有無を検知する受光器と、
前記作業装置本体が移動するよう前記移動装置を制御し、前記検知部により前記第2検知領域内において干渉物が検知されない場合には前記作業装置本体の周囲を前記第1検知範囲に設定し前記検知部により前記第1検知範囲内において干渉物が検知されたときに前記作業装置本体の移動を制限し、前記検知部により前記第2検知範囲内において干渉物が検知された場合には前記作業装置本体の周囲のうち前記第3検知範囲を含まない範囲を前記第1検知範囲に設定し前記検知部により前記第1検知範囲内において干渉物が検知されるか前記受光器により前記第3検知範囲内において干渉物が検知されたときに前記作業装置本体の移動を制限する制御部と、
を備えることを要旨とする。
この本開示の実装システムでは、上述した本開示の作業装置を備えるため、簡易な処理により周囲における干渉物の有無を監視しつつ作業装置本体の移動経路に設置される部材近傍での作業を可能とすることができる。
部品実装システムの概略構成図である。 部品実装機とフィーダ台の概略構成図である。 フィーダの概略構成図である。 ローダの概略構成図である。 部品実装機とトレイフィーダの概略構成図である。 部品実装システムの電気的な接続関係を示すブロック図である。 監視センサによる監視エリア(防護エリアA,ワーニングエリアB)を説明する説明図である。 ローダ制御装置により実行される作業処理の一例を示すフローチャートである。 トレイフィーダ近傍でのローダの動作の様子を示す説明図である。 トレイフィーダ近傍でのローダの動作の様子を示す説明図である。 トレイフィーダ近傍でのローダの動作の様子を示す説明図である。 トレイフィーダ近傍でのローダの動作の様子を示す説明図である。 リフロー炉近傍でのローダの動作の様子を示す説明図である。 リフロー炉近傍でのローダの動作の様子を示す説明図である。 リフロー炉近傍でのローダの動作の様子を示す説明図である。 リフロー炉近傍でのローダの動作の様子を示す説明図である。
次に、本開示を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、部品実装システムの概略構成図である。図2は、部品実装機とフィーダ台の概略構成図である。図3は、フィーダの概略構成図である。図4は、ローダの概略構成図である。図5は、部品実装機とトレイフィーダの概略構成図である。図6は、部品実装システムの電気的な接続関係を示すブロック図である。なお、図1,2,4および5中、左右方向をX軸方向とし、前後方向をY軸方向とし、上下方向をZ軸方向とする。
部品実装システム10は、部品を実装した基板Sを生産するものであり、図1に示すように、印刷装置12と、印刷検査装置14と、複数(5台)の部品実装装置20(20A~20E)と、実装検査装置(図示せず)と、リフロー炉16と、ローダ50と、複数(2台)のフィーダ保管庫70と、システム全体を管理する管理装置90と、を備える。印刷装置12は、基板Sの表面に半田を印刷する。印刷検査装置14は、印刷装置12で印刷された半田の状態を検査する。部品実装装置20は、部品を吸着ノズル(採取部材)で採取して基板Sに実装する。実装検査装置は、部品実装装置20で実装された部品の実装状態を検査する。リフロー炉16は、基板Sを加熱することにより基板S上の半田を溶かして実装済み部品を半田付けする。本実施例では、リフロー炉16は、部品実装装置20よりも前方に張り出すように設置されている。印刷装置12と印刷検査装置14と複数の部品実装装置20と実装検査装置とリフロー炉16は、基板Sの搬送方向に沿って上流からこの順に整列されて実装ライン(生産ライン)を構成する。
部品実装装置20は、図2に示すように、部品を供給する部品供給部21と、基板Sを左から右へと搬送する基板搬送装置22と、部品供給部21から供給される部品を採取して基板Sに実装するヘッド25と、ヘッド25を水平方向(XY軸方向)に移動させるヘッド移動装置24と、実装制御装置29(図6参照)と、を備える。ヘッド25は、図示しないが、部品を吸着する吸着ノズルと、吸着ノズルを昇降させる昇降装置と、を有する。ヘッド移動装置24は、ヘッド25が取り付けられるスライダ24aと、スライダ24aを水平方向(XY方向)に移動させるモータ(例えばリニアモータ)と、を有する。
部品供給部21は、部品実装装置20の前部に設けられ、当該部品供給部21には、テープフィーダ30(図3参照)やトレイフィーダ80(図5参照)が着脱可能に装着される。テープフィーダ30は、図3,図6に示すように、部品が所定間隔で収容されたテープが巻回されたリール32を備え、テープ送り機構33によりリール32からテープを引き出して送ることで部品を供給する。トレイフィーダ80は、部品が整列して並べられたトレイを備え、トレイ送り機構によりトレイを引き出すことにより部品を供給する。
また、部品実装装置20は、マークカメラ26やパーツカメラ27、ノズルストッカ28なども備える。マークカメラ26は、基板Sの位置を検知するために、基板Sに付された基準マークを上方から撮像するものである。パーツカメラ27は、吸着ミスや吸着ずれを検知するために、吸着ノズルに吸着された部品を下方から撮像するものである。ノズルストッカ28は、サイズの異なる複数の吸着ノズルをストックするものである。
実装制御装置29は、周知のCPU29aやROM29b、RAM29c、記憶装置29dなどで構成される。実装制御装置29は、マークカメラ26やパーツカメラ27からの画像信号などを入力する。また、実装制御装置29は、基板搬送装置22やヘッド25、ヘッド移動装置24などに駆動信号を出力する。
また、実装制御装置29は、フィーダ台40に装着されたテープフィーダ30のフィーダ制御装置39とコネクタ35,45を介して通信可能に接続される。実装制御装置29は、テープフィーダ30が装着されると、テープフィーダ30のフィーダ制御装置39に含まれるフィーダIDや部品種別、部品残数などのフィーダ情報を当該フィーダ制御装置39から受信する。また、実装制御装置29は、受信したフィーダ情報と、テープフィーダ30が装着された装着位置(スロット番号)とを管理装置90へ送信する。
実装制御装置29のCPU29aは、部品を基板Sに実装する実装処理を実行する。実装処理において、CPU29aは、ヘッド移動装置24によりテープフィーダ30の部品供給位置の上方へヘッド25を移動させる。続いて、CPU29aは、昇降装置により吸着ノズルを下降させて当該吸着ノズルに部品を吸着させる。CPU29aは、吸着ノズルに吸着させた部品をヘッド移動装置24によりパーツカメラ27の上方へ移動させ、パーツカメラ27により当該部品を撮像させる。CPU29aは、部品の撮像画像を処理して当該部品の吸着ずれ量を測定し、基板Sへの部品の実装位置を補正する。そして、CPU29aは、ノズルに吸着させた部品をヘッド移動装置24により補正後の実装位置の上方へ移動させ、昇降装置により吸着ノズルを下降させて部品を基板Sに実装させる。
複数のフィーダ保管庫70は、いずれも、実装ライン(複数の部品実装装置20のうち基板搬送方向における最上流に位置する部品実装装置20と印刷検査装置14との間)に組み込まれ、複数のテープフィーダ30を一時保管する保管場所である。例えば、一方のフィーダ保管庫70は、各部品実装装置20で使用される使用予定のテープフィーダ30が保管され、他方のフィーダ保管庫70は、各部品実装装置20で使用された使用済みのテープフィーダ30が保管される。フィーダ保管庫70に対する使用予定のテープフィーダ30の補充や使用済みのテープフィーダ30の回収は、作業者や無人搬送車(AGV)により行なわれる。
各フィーダ保管庫70には、部品実装装置20に設けられたフィーダ台40と同様のスロット42やコネクタ45を複数備えたフィーダ台が設置されている。フィーダ保管庫70のコネクタ45にテープフィーダ30が装着されると、テープフィーダ30のフィーダIDや部品種別、部品残数などのフィーダ情報と、テープフィーダ30が装着された装着位置(スロット番号)とが管理装置90へ送信される。
ローダ50は、図1に示すように、部品実装システム10(実装ライン)の正面をラインに沿って移動して、フィーダ保管庫70から使用予定のテープフィーダ30を取り出して各部品実装装置20へ補給したり、各部品実装装置20から使用済みのテープフィーダ30を回収してフィーダ保管庫70へ運んだりする。ローダ50は、図4,図6に示すように、ローダ本体50aとローダ移動装置51とフィーダ移載装置53とローダ制御装置59とを備える。
ローダ移動装置51は、実装ラインの正面に配設されたガイドレール18に沿ってローダ本体50aを移動させるものである。このローダ移動装置51は、ローダ本体50aを移動させるための駆動用ベルトを駆動するX軸モータ52aと、ガイドレール18上を転動してローダ50の移動をガイドするガイドローラ52bと、を有する。
フィーダ移載装置53は、ローダ50がいずれかの部品実装装置20と向かい合う位置で当該部品実装装置20とローダ50との間でテープフィーダ30を移載したり、ローダ50がフィーダ保管庫70と向かい合う位置でフィーダ保管庫70とローダ50との間でテープフィーダ30を移載したりする。このフィーダ移載装置53は、テープフィーダ30をクランプするクランプ部54と、クランプ部54をY軸ガイドレール55bに沿って移動させるY軸スライダ55を備える。Y軸スライダ55は、Y軸モータ55aを備え、Y軸モータ55aの駆動によりクランプ部54を前後方向(Y軸方向)に移動させる。
ローダ制御装置59は、周知のCPU59aやROM59b、RAM59cなどで構成される。ローダ制御装置59は、位置センサ61や左右2つの監視センサ62、受光器63などからの検知信号を入力する。また、ローダ制御装置59は、ローダ移動装置51やフィーダ移載装置53に駆動信号を出力する。
位置センサ61は、エンコーダであり、ローダ本体50aの移動経路における位置Pを検知する。
左右2つの監視センサ62は、ローダ本体50aの周囲を監視エリアとして、当該監視エリア内の干渉物の有無を監視するものである。この監視センサ62は、例えば、センサ部として投光部62aと受光部62bとを有するレーザスキャナとして構成され、投光部62aからレーザ光を照射すると共に、干渉物からの反射光を受光部62bが受光することにより、監視エリア内の干渉物の有無を検知する。左の監視センサ62は、ローダ本体50aの左側(基板搬送方向とは逆側)に取り付けられており、主にローダ本体50aよりも左側にある干渉物を検知可能である。右の監視センサ62は、ローダ本体50aの右側(基板搬送方向と同側)に取り付けられており、主にローダ50よりも右側にある干渉物を検知可能である。
図7は、監視センサ62による監視エリアを説明する説明図である。図示するように、監視エリアには、防護エリアAとワーニングエリアBとが含まれる。防護エリアAは、干渉物を検知すると、ローダ50の移動を禁止(制限)するエリアであり、ローダ50の周囲に略半円状のエリアとして設定される。一方、ワーニングエリアBは、防護エリアAへの干渉物の接近を監視するためのエリアであり、ローダ50の両側面から防護エリアAよりも左右方向外側に延びる矩形状のエリアとして設定される。
受光器63は、本実施形態では、いずれかの部品実装装置20にトレイフィーダ80が設置された際に当該トレイフィーダ80に設けられる投光器83(図5参照)と対向すると共にリフロー炉16の前方張り出し部の側面に設けられる投光器17(図1参照)と対向するようにローダ本体50aに設置されている。受光器63および投光器17,83は、セーフティカーテンSCを構成し、互いに対向するように水平方向(前後方向)に並ぶ複数の受光素子および複数の投光素子をそれぞれ有する。複数の受光素子は、通常、それぞれ対向する投光素子からの光を受光し、投光素子からの光が干渉物によって遮光されると、光を受光できなくなる。これにより、セーフティカーテンSCは、受光器63での光の受光状態に基づいて受光器63と投光器17,83との間の干渉物の有無を監視することができる。
管理装置90は、汎用のコンピュータであり、図6に示すように、CPU91とROM92とRAM93と記憶装置94とを備える。管理装置90には、キーボードやマウスなどの入力デバイス95と、液晶表示装置等のディスプレイ96と、が電気的に接続される。記憶装置94には、生産計画やフィーダ保有情報、ジョブ情報、ステータス情報などが記憶されている。これらの情報は、部品実装装置20ごとに管理されている。ここで、生産計画は、各部品実装装置20において、どの部品をどの順番で実装するか、また、そのように実装した基板S(製品)を何枚作製(生産)するかなどを定めた計画である。フィーダ保有情報は、各部品実装装置20やフィーダ保管庫70が保有するテープフィーダ30に関する情報である。フィーダ保有情報には、フィーダIDや部品種別、部品残数などのフィーダ情報と、テープフィーダ30(部品)を保有する装置(どの部品実装装置20やどのフィーダ保管庫70であるか)やテープフィーダ30の装着位置(スロット番号)などの位置情報と、が含まれる。ジョブ情報は、各部品実装装置20が実行すべき実装処理(ジョブ)に関する情報である。このジョブ情報には、生産する基板の種別や実装する部品の種別、部品ごとの実装位置、各部品実装装置20が実装すべき部品などが含まれる。ステータス情報は、各部品実装装置20の動作状況を示す情報である。このステータス情報には、生産中や、段取り替え中、異常発生中などが含まれる。
管理装置90は、実装制御装置29と有線により通信可能に接続され、部品実装システム10の各部品実装装置20と各種情報のやり取りを行なう。管理装置90は、各部品実装装置20から動作状況を受信してステータス情報を最新の情報に更新する。また、管理装置90は、各部品実装装置20のフィーダ台40に取り付けられたテープフィーダ30のフィーダ制御装置39と実装制御装置29を介して通信可能に接続される。管理装置90は、テープフィーダ30が部品実装装置20やフィーダ保管庫70から取り外されたり、部品実装装置20やフィーダ保管庫70に取り付けられたりしたときに、対応する部品実装装置20やフィーダ保管庫70から着脱状況を受信してフィーダ保有情報を最新の情報に更新する。
さらに、管理装置90は、ローダ制御装置59と無線により通信可能に接続され、ローダ50の運行の管理も行なう。すなわち、管理装置90のCPU91は、生産計画に基づいて各部品実装装置20において次の品種の生産に必要な部品をフィーダ保管庫70のフィーダ保有情報から検索し、該当する部品を収容したテープフィーダ30が対象の部品実装装置20へ補給されるようローダ50に補給指令を送信する。また、CPU91は、各部品実装装置20において発生した使用済みのテープフィーダ30を回収するようローダ50に回収指令を送信する。
図8は、ローダ制御装置59により実行される作業処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、管理装置90から作業指令(上述した補給指令や回収指令)を受信したときに実行される。複数の部品実装装置20のいずれかの正面にトレイフィーダ80が設置された場合、ローダ50とトレイフィーダ80との干渉を防止するために、ローダ50には、走行可能な範囲のうちフィーダ保管庫60からトレイフィーダ80の手前まで範囲で作業位置が指定されて作業指令が送信される。
作業処理が実行されると、ローダ制御装置59のCPU59aは、まず、作業位置へ向けて移動を開始するようローダ移動装置51を制御する(ステップS100)。続いて、CPU59aは、ワーニングエリアB内に干渉物があるか否かを判定する(ステップS110)。CPU59aは、ワーニングエリアB内に干渉物がないと判定すると、防護エリアAを第1エリアA1に設定する(ステップS120)。続いて、CPU59aは、防護エリアA(第1エリアA1)内に干渉物があるか否かを判定する(ステップS130)。CPU91は、防護エリアA(第1エリアA1)内に干渉物があると判定すると、ローダ50の移動が停止(非常停止)するようローダ移動装置51を制御して(ステップS140)、ステップS110に戻る。CPU59aは、ステップS130で防護エリアA(第1エリアA1)内に干渉物がないと判定すると、非常停止中であるか否かを判定し(ステップS150)、非常停止中であると判定すると、移動を再開する(ステップS160)。なお、CPU59aは、非常停止中でないと判定すると、移動中であるから、移動を継続する。
CPU59aは、ステップS110でワーニングエリアB内に干渉物があると判定すると、セーフティカーテンSCを設定すると共に防護エリアAを第2エリアA2に設定する(ステップS170)。この処理は、部品実装システム10の構成部材(システム構成部材)であるトレイフィーダ80やリフロー炉16の近傍に作業位置が指定された場合に、ローダ50が作業位置まで移動する際に防護エリアA(第1エリアA1)でトレイフィーダ80やリフロー炉16(前方張り出し部)を干渉物として検知して作業位置の手前で非常停止してしまうのを防止するための処理である。第2エリアA2は、ワーニングエリアBでトレイフィーダ80が検知された場合には、ローダ50がトレイフィーダ80に更に接近しても防護エリアAでトレイフィーダ80が検知されないように、トレイフィーダ80の大きさで第1エリアA1の一部が切り欠かれたエリアに設定される。また、第2エリアA2は、ワーニングエリアBでリフロー炉16(前方張り出し部)が検知された場合には、ローダ50がリフロー炉16に更に接近しても防護エリアAでリフロー炉16が検知されないように、リフロー炉16の前方張り出し部の大きさで第1エリアA1の一部が切り欠かれたエリアに設定される。このように、本実施形態では、第2エリアA2は、第1エリアA1の一部がワーニングエリアBでの検知位置に応じてそれぞれ異なる大きさで切り欠かれたエリアに設定される。セーフティカーテンSCは、ワーニングエリアBでトレイフィーダ80が検知された場合には、ローダ本体50aの側面に設けられた受光器63とトレイフィーダ80の側面に設けられた投光器83との間を有効範囲として設定される。また、セーフティカーテンSCは、ワーニングエリアBでリフロー炉16(前方張り出し部)が検知された場合には、受光器63とリフロー炉16の前方張り出し部の側面に設けられた投光器17との間を有効範囲として設定される。
このように、監視センサ62の防護エリアAを第1エリアA1から第2エリアA2に変更することで、ローダ50は、トレイフィーダ80やリフロー炉16の近傍に作業位置があっても、トレイフィーダ80やリフロー炉16を干渉物として検知することなく、作業位置まで移動することが可能となる。しかし、この場合、ローダ50とトレイフィーダ80との間やローダ50とリフロー炉16と間は死角となり、この死角に別の干渉物が侵入すると、ローダ50は、当該干渉物を検知することができず、干渉物と接触するおそれが生じる。そこで、本実施形態では、防護エリアAの変更によって生じた死角をセーフティカーテンSCによってカバーすることで、そこに別の干渉物が侵入しても、ローダ50は、セーフティカーテンSCにより当該干渉物を検知することが可能となる。
次に、CPU59aは、防護エリアA(第2エリアA2)内に干渉物があるか否か(ステップS180)、セーフティカーテンSC内に干渉物があるか否か(ステップS190)、をそれぞれ判定する。ステップS190の処理では、受光器63の複数の受光素子のうち上記有効範囲に含まれる受光素子で投光器からの光を受光したか否かに基づいて当該有効範囲内における干渉物の有無を検知する。CPU59aは、防護エリアA(第2エリアA2)内に干渉物があると判定したり、セーフティカーテンSC内に干渉物があると判定すると、ローダ50の移動が停止(非常停止)するようローダ移動装置51を制御して(ステップS200)、ステップS110に戻る。CPU59aは、ステップS180,S190で防護エリアA(第2エリアA2)内およびセーフティカーテンSC内のいずれにも干渉物がないと判定すると、非常停止中であるか否かを判定し(ステップS210)、非常停止中であると判定すると、走行を再開する(ステップS220)。なお、CPU59aは、非常停止中でないと判定すると、移動中であるから、移動を継続する。
ここで、CPU59aは、ワーニングエリアBで投光器83付きのトレイフィーダ80や投光器17付きのリフロー炉16等のシステム構成部材ではなく作業者等が検知された場合も、ステップS170でセーフティカーテンSCを設定すると共に防護エリアAを第2エリアA2に設定する。この場合、セーフティカーテンSCが設定されても、実際には受光器63は投光器17,83からの光を受光することがないため、CPU59aは、セーフティカーテンSC内に干渉物があると判定し、ローダ50の移動を停止(非常停止)させる。CPU59aは、ローダ50を非常停止させた後、ステップS110に戻るため、作業者がワーニングエリアBから退避し、ワーニングエリアBで干渉物が検知されなくなると(ステップS110の「YES])、ステップS120でセーフティカーテンSCの設定を解除して防護エリアAを第1エリアA1に戻す。これにより、防護エリアA(第1エリアA1)で作業者等の干渉物が検知されなければ、ローダ50の移動は再開される。
そして、CPU59aは、位置センサ61から移動位置Pを取得し(ステップS230)、取得した移動位置Pに基づいて作業位置に到達したか否かを判定する(ステップS240)。CPU59aは、作業位置に到達していないと判定すると、ステップS110に戻り、移動を継続する。一方、CPU59aは、作業位置に到達したと判定すると、ローダ50の移動が停止するようローダ移動装置51を制御すると共に(ステップS250)、作業指令に係る上述した作業を実行して(ステップS260)、作業処理を終了する。
図9~図12は、トレイフィーダ80近傍でのローダの動作の様子を示す説明図である。図の例では、部品実装装置20Cにトレイフィーダ80が設置されると共にテープフィーダ30をフィーダ保管庫70からの部品実装装置20Cの隣の部品実装装置20Bへ搬送する場合を示す。図示するように、ローダ50の移動中は、基本的には、防護エリアA(第1エリアA1)とワーニングエリアBとにより干渉物の有無が監視される(図9参照)。ローダ50は、作業位置へ移動している最中にワーニングエリアBでトレイフィーダ80を検知すると、防護エリアAでトレイフィーダ80を検知しないように防護エリアAを第1エリアA1の一部が切り欠かれた第2エリアA2に変更する(図10および図11参照)。これにより、防護エリアAでトレイフィーダ80が検知されてローダ50が非常停止するのを回避することができる。防護エリアAが第2エリアA2に変更されると、ローダ50とトレイフィーダ80との間は、防護エリアAの死角となるため、ローダ50は、防護エリアAに代えてセーフティカーテンSCにより死角箇所を監視する(図12参照)。そして、ローダ50は、部品実装装置20Cの正面に到着すると、テープフィーダ30の交換や回収などの作業を行なう。
図13~図16は、リフロー炉近傍でのローダの動作の様子を示す説明図である。図の例では、下流にリフロー炉16が設置される部品実装装置20Eにテープフィーダ30を搬送する場合を示す。図示するように、ローダ50は、リフロー炉16近傍まで移動した際に、防護エリアAに第1エリアA1が設定されていると、リフロー炉16の前方張り出し部を干渉物として検知し、非常停止してしまう。本実施形態では、ローダ50は、作業位置へ移動している最中にワーニングエリアBでリフロー炉16の前方張り出し部を検知すると(図13,図14参照)、防護エリアAで前方張り出し部を検知しないように防護エリアAを第1エリアA1の一部が切り欠かれた第2エリアA2に変更する(図15参照)。これにより、防護エリアAでリフロー炉16が検知されてローダ50が非常停止するのを回避することができる。防護エリアAが第2エリアA2に変更されると、ローダ50とリフロー炉16(前方張り出し部)との間は、防護エリアAの死角となるため、ローダ50は、防護エリアAに代えてセーフティカーテンSCにより死角箇所を監視する(図16参照)。そして、ローダ50は、部品実装装置20Eの正面に到着すると、テープフィーダ30の交換や回収などの作業を行なう。
ここで、本実施形態の主要な要素と請求の範囲の欄に記載した主要な要素との対応関係について説明する。即ち、本実施形態のローダ本体50aが作業装置本体に相当し、ローダ移動装置51が移動装置に相当し、監視センサ62が検知部に相当し、受光器63が受光器に相当し、防護エリアAが第1検知範囲に相当し、ワーニングエリアBが第2検知範囲に相当し、セーフティカーテンSCが第3検知範囲に相当し、ローダ制御装置59が制御部に相当する。また、部品実装装置20A~20Eが複数の実装装置に相当し、投光器17,83が投光器に相当する。
なお、本開示は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、本開示の作業装置をローダ50に適用したが、無人搬送車(AVG)に適用されてもよい。
以上説明したように、本開示の作業装置は、作業装置本体に検知部と受光器とを備える。検知部は、第1検知範囲と、少なくとも第1検知範囲よりも作業装置本体の進行方向外側を検知範囲として含む第2検知範囲と、を有する。受光器は、作業装置本体の移動経路上に設けられる部材に設置される投光器からの光を受光可能で、投光器と受光器との間に第3検知範囲を有する。作業装置は、検知部により第2検知領域内において干渉物が検知されない場合には、作業装置本体の周囲を第1検知範囲に設定する。そして、検知部により当該第1検知範囲内において干渉物が検知されると、作業装置本体の移動を制限する。一方、作業装置は、検知部により第2検知範囲内において干渉物が検知された場合には、作業装置本体の周囲のうち第3検知範囲を含まない範囲を第1検知範囲に設定する。そして、検知部により当該第1検知範囲内において干渉物が検知されるか受光器により第3検知範囲において干渉物が検知されると、作業装置本体の移動を制限する。これにより、簡易な処理により周囲における干渉物の有無を監視しつつ作業装置本体の移動経路に設置される部材近傍での作業を可能とすることができる。
こうした本開示の作業装置において、前記制御部は、前記検知部により前記第2検知範囲内において干渉物が検知された場合には、前記第2検知範囲における当該干渉物の検知位置に応じて前記第1検知範囲と前記第3検知範囲とを設定してもよい。こうすれば、作業装置本体の移動経路上にそれぞれ大きさが異なる複数の部材が設置される場合でも、安全性を確保しつつ、これらの部材の近傍まで接近することが可能となる。
本開示では、作業装置の形態としたが、実装システムの形態としてもよい。
本開示は、作業装置や実装システムなどの製造産業に利用可能である。
10 部品実装システム、12 印刷装置、14 印刷検査装置、16 リフロー炉、17 投光器、18 ガイドレール、20,20A,20B,20C,20D,20E 部品実装装置、21 部品供給部、22 基板搬送装置、24 ヘッド移動装置、24a スライダ、25 ヘッド、26 マークカメラ、27 パーツカメラ、28 ノズルストッカ、29 実装制御装置、29a CPU、29b ROM、29c RAM、29d 記憶装置、30 テープフィーダ、32 リール、33 テープ送り機構、35 コネクタ、39 フィーダ制御装置、40 フィーダ台、42 スロット、45 コネクタ、50 ローダ、50a ローダ本体、51 ローダ移動装置、52a X軸モータ、52b ガイドローラ、53 フィーダ移載装置、54 クランプ部、55 Y軸スライダ、55a Y軸モータ、55b Y軸ガイドレール、59 ローダ制御装置、59a CPU、59b ROM、59c RAM、60 フィーダ保管庫、61 位置センサ、62 監視センサ、62a 投光部、62b 受光部、63 受光器、70 フィーダ保管庫、80 トレイフィーダ、83 投光器、90 管理装置、91 CPU、92 ROM、93 RAM、94 記憶装置、95 入力デバイス、96 ディスプレイ、A 防護エリア、A1 第1エリア、A2 第2エリア、B ワーニングエリア、SC セーフティカーテン。

Claims (3)

  1. 複数の実装装置が並ぶ実装ラインにおいて前記実装装置に対して作業を行なう作業装置であって、
    作業装置本体と、
    前記作業装置本体を移動させる移動装置と、
    前記作業装置本体に設けられ、第1検知範囲と、少なくとも前記第1検知範囲よりも前記作業装置本体の進行方向外側を検知範囲として含む第2検知範囲と、を有し、前記第1および第2検知範囲内においてそれぞれ干渉物の有無を検知する検知部と、
    前記作業装置本体に設けられ、前記作業装置本体の移動経路上に設けられる部材に設置される投光器からの光を受光可能な受光器であって、前記投光器と前記受光器との間を第3検知範囲として受光状態に基づいて干渉物の有無を検知する受光器と、
    前記作業装置本体が移動するよう前記移動装置を制御し、前記検知部により前記第2検知領域内において干渉物が検知されない場合には前記作業装置本体の周囲を前記第1検知範囲に設定し前記検知部により前記第1検知範囲内において干渉物が検知されたときに前記作業装置本体の移動を制限し、前記検知部により前記第2検知範囲内において干渉物が検知された場合には前記作業装置本体の周囲のうち前記第3検知範囲を含まない範囲を前記第1検知範囲に設定し前記検知部により前記第1検知範囲内において干渉物が検知されるか前記受光器により前記第3検知範囲内において干渉物が検知されたときに前記作業装置本体の移動を制限する制御部と、
    を備える作業装置。
  2. 請求項1に記載の作業装置であって、
    前記制御部は、前記検知部により前記第2検知範囲内において干渉物が検知された場合には、前記第2検知範囲における当該干渉物の検知位置に応じて前記第1検知範囲と前記第3検知範囲とを設定する、
    作業装置。
  3. 複数の実装装置が並ぶ実装ラインと、
    作業装置本体と、前記作業装置本体を移動させる移動装置と、を有し、前記実装装置に対して作業を行なう作業装置と、
    前記作業装置本体の移動経路上に設けられる部材に設置される投光器と、
    を備え、
    前記作業装置は、
    前記作業装置本体に設けられ、第1検知範囲と、少なくとも前記第1検知範囲よりも前記作業装置本体の進行方向外側を検知範囲として含む第2検知範囲と、を有し、前記第1および第2検知範囲内においてそれぞれ干渉物の有無を検知する検知部と、
    前記作業装置本体に設けられ、前記投光器からの光を受光可能な受光器であって、前記投光器と前記受光器との間を第3検知範囲として受光状態に基づいて干渉物の有無を検知する受光器と、
    前記作業装置本体が移動するよう前記移動装置を制御し、前記検知部により前記第2検知領域内において干渉物が検知されない場合には前記作業装置本体の周囲を前記第1検知範囲に設定し前記検知部により前記第1検知範囲内において干渉物が検知されたときに前記作業装置本体の移動を制限し、前記検知部により前記第2検知範囲内において干渉物が検知された場合には前記作業装置本体の周囲のうち前記第3検知範囲を含まない範囲を前記第1検知範囲に設定し前記検知部により前記第1検知範囲内において干渉物が検知されるか前記受光器により前記第3検知範囲内において干渉物が検知されたときに前記作業装置本体の移動を制限する制御部と、
    を含む実装システム。
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