JP7702940B2 - 逆波長分散性位相差フィルム用メタクリル系共重合体、組成物、フィルム、フィルムの製造方法および積層体 - Google Patents
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Description
[1]
メタクリル酸メチル単位40~87質量%と、ラクトン環単位、無水グルタル酸単位およびN-置換若しくは無置換グルタルイミド単位からなる群より選ばれる少なくともひとつの環構造を主鎖に有する構造単位(R)6~30質量%と、α-メチルスチレン単位7~30質量%とを有して成る、ガラス転移温度が120℃以上であるメタクリル系共重合体であって、
Re(450)/Re(550)=0.30~0.95 (1)
Re(650)/Re(550)=1.02~2.00 (2)
(式(1)及び式(2)において、Re(450)、Re(550)、Re(650)は、それぞれ波長450nm、550nm、650nmにおけるリターデーション値を示す。)を満たす逆波長分散性位相差フィルム形成用メタクリル系共重合体。
[2]
構造単位(R)が式(3)で表されるN-置換若しくは無置換グルタルイミド単位である、[1]に記載の逆波長分散性位相差フィルム形成用メタクリル系共重合体。
[3]
[1]または[2]に記載のメタクリル系共重合体と他の樹脂とを含有する組成物。
[4]
[1]または[2]に記載のメタクリル系共重合体または[3]に記載の組成物を含む逆波長分散性位相差フィルム。
[5]
[1]または[2]に記載のメタクリル系共重合体、または[3]に記載の組成物を溶融成形法によりフィルムに成形する工程を含む、逆波長分散性位相差フィルムの製造方法。
[6]
[1]または[2]に記載のメタクリル系共重合体、または[3]に記載の組成物を溶液キャスト法によりフィルムに成形する工程を含む、逆波長分散性位相差フィルムの製造方法。
[7]
[1]または[2]に記載のメタクリル系共重合体または[3]に記載の組成物を含む層を少なくとも1層有する、積層体。
本発明のメタクリル系共重合体は、メタクリル酸メチル単位と、α-メチルスチレン単位と、構造単位(R)とを、含有する。本発明のメタクリル系共重合体は、さらに、共重合可能な単量体単位、下記式(A)で表されるメタクリル酸アミド単位、下記式(B)で表される2-(ヒドロキシアルキル)アクリル酸エステル単位
N-置換若しくは無置換2,6-ジオキソピペリジンジイル構造を有する単位としては、式(3)で表される構造単位を挙げることができる。
式(3)で表される構造単位は、例えばスキーム(i)で示されるように対応する酸無水物(IIa)とR2-NH2で表されるイミド化剤の反応により生成してもよく、式(C)の部分構造を有する共重合体の分子内環化反応により生成してもよい。分子内環化反応により式(C)で表される構造単位を式(3)で表される構造単位に変換するために加熱することが好ましい。
スキーム(i)
本明細書において、「ガラス転移温度(Tg)」は、JIS K7121に準拠して測定する。具体的には、230℃まで一度昇温し、次いで室温まで冷却し、その後、室温から230℃までを10℃/分で昇温させる条件にてDSC曲線を測定する。2回目の昇温時に測定されるDSC曲線から求められる中間点を「ガラス転移温度(Tg)」として求める。
0.30≦Re(450)/Re(550)≦0.95 (1)
1.02≦Re(650)/Re(550)≦2.00 (2)
メタクリル系共重合体の位相差の波長分散性が上記範囲にある場合、メタクリル共重合体に直線偏光が入射したときの楕円偏光の状態を波長によらず均質にできるため、光学補償能が良好となる。
前記Re(550)に対するRe(650)の比率(Re(650)/Re(550))の下限は、1.02以上であることが好ましく、1.05以上であることがより好ましく、1.10以上であることがさらに好ましく、1.15以上であることがよりさらに好ましい。また、Re(650)/Re(550)の上限は、2.00以下であることが好ましく、1.50以下であることがより好ましく、1.35以下であることがさらに好ましく、1.25以下であることがよりさらに好ましい。
即ち、本発明のメタクリル系共重合体は、メタクリル酸メチル、α-メチルスチレン、および所望により共重合可能な単量体を含む単量体混合物と、ラジカル重合開始剤と、必要に応じ連鎖移動剤とを含んでなる反応原料を、槽型反応器に連続的に供給する工程、
槽型反応器内で前記単量体混合物を重合転化率30~60質量%まで塊状重合して反応生成物を得る工程、
反応生成物中の単量体混合物を除去する工程、および
得られた前駆体ポリマーに環構造形成反応をさせる工程
を含む製造方法によって得ることができる。
単量体混合物は、メタクリル酸メチルおよびα-メチルスチレン以外の共重合可能な単量体を含んでいてもよい。かかる共重合可能な単量体としては、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルなどのメタクリル酸メチル以外のメタクリル酸アルキルエステル;メタクリル酸フェニルなどのメタクリル酸アリールエステル;メタクリル酸シクロへキシル、メタクリル酸ノルボルネニルなどのメタクリル酸シクロアルキルエステル;アクリル酸フェニルなどのアクリル酸アリールエステル;アクリル酸シクロへキシル、アクリル酸ノルボルネニルなどのアクリル酸シクロアルキルエステル;スチレンなど芳香族ビニル単量体;アクリルアミド;メタクリルアミド;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;などの一分子中に重合性アルケニル基を一つだけ有するビニル単量体が挙げられる。単量体混合物中における該メタクリル酸メチルおよびアクリル酸アルキルエステル以外の共重合可能な単量体の含有率は、10質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましい。
反応生成物中の単量体混合物を除去する工程によって反応生成物から除去された単量体混合物は、回収して再び本発明に使用することができる。回収した単量体混合物のb*が回収時などに加えられる熱によって高くなった場合は、適切な方法で精製して、b*を上記した範囲とすることが好ましい。
これらのうちn-オクチルメルカプタン、n-ドデシルメルカプタンなどの単官能アルキルメルカプタンが好ましい。これら連鎖移動剤は1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。連鎖移動剤の使用量は、単量体混合物100質量部に対して、好ましくは0~1質量部、より好ましくは0.01~0.8質量部、さらに好ましくは0.02~0.6質量部である。
エステル化剤としては、コスト、反応性などの観点から、ジメチルカーボネートが好ましい。
該熱劣化防止剤としては、2-tert-ブチル-6-(3’-tert-ブチル-5’-メチル-ヒドロキシベンジル)-4-メチルフェニルアクリレート(住友化学社製;商品名スミライザーGM)、2,4-ジ-tert-アミル-6-(3’,5’-ジ-tert-アミル-2’-ヒドロキシ-α-メチルベンジル)フェニルアクリレート(住友化学社製;商品名スミライザーGS)などを挙げることができる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン類、ベンゾトリアゾール類、トリアジン類、ベンゾエート類、サリシレート類、シアノアクリレート類、蓚酸アニリド類、マロン酸エステル類、ホルムアミジン類などを挙げることができる。これらは1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ベンゾトリアゾール類、トリアジン類、または波長380~450nmにおけるモル吸光係数の最大値εmaxが1200dm3・mol-1cm-1以下である紫外線吸収剤が好ましい。
これら紫外線吸収剤の中、紫外線による樹脂劣化が抑えられるという観点からベンゾトリアゾール類が好ましく用いられる。
εmax=[Amax/(10×10-3)]×MUV
帯電防止剤としては、ヘプチルスルホン酸ナトリウム、オクチルスルホン酸ナトリウム、ノニルスルホン酸ナトリウム、デシルスルホン酸ナトリウム、ドデシルスルホン酸ナトリウム、セチルスルホン酸ナトリウム、オクタデシルスルホン酸ナトリウム、ジヘプチルスルホン酸ナトリウム、ヘプチルスルホン酸カリウム、オクチルスルホン酸カリウム、ノニルスルホン酸カリウム、デシルスルホン酸カリウム、ドデシルスルホン酸カリウム、セチルスルホン酸カリウム、オクタデシルスルホン酸カリウム、ジヘプチルスルホン酸カリウム、ヘプチルスルホン酸リチウム、オクチルスルホン酸リチウム、ノニルスルホン酸リチウム、デシルスルホン酸リチウム、ドデシルスルホン酸リチウム、セチルスルホン酸リチウム、オクタデシルスルホン酸リチウム、ジヘプチルスルホン酸リチウム等のアルキルスルホン酸塩等が挙げられる。
難燃剤としては、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水和珪酸アルミニウム、水和珪酸マグネシウム、ハイドロタルサイト等の水酸基または結晶水を有する金属水和物、ポリリン酸アミン、リン酸エステル等のリン酸化合物、シリコン化合物等が挙げられ、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリプロピルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリペンチルホスフェート、トリヘキシルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、ジメチルエチルホスフェート、メチルジブチルホスフェート、エチルジプロピルホスフェート、ヒドロキシフェニルジフェニルホスフェートなどのリン酸エステル系難燃剤が好ましい。
染料・顔料としては、パラレッド、ファイヤーレッド、ピラゾロンレッド、チオインジコレッド、ペリレンレッドなどの赤色有機顔料、シアニンブルー、インダンスレンブルーなどの青色有機顔料、シアニングリーン、ナフトールグリーンなどの緑色有機顔料が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
光拡散剤や艶消し剤としては、ガラス微粒子、ポリシロキサン系架橋微粒子、架橋ポリマー微粒子、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウムなどを挙げることができる。
蛍光体としては、蛍光顔料、蛍光染料、蛍光白色染料、蛍光増白剤、蛍光漂白剤などを挙げることができる。
鏡面ロールまたは鏡面ベルトは金属製であることが好ましい。鏡面ロールとしては金属剛体ロール、金属弾性体ロールなどを用いることができ、金弾弾性体ロールと金属剛体ロールとを組み合わせて用いることが好ましい。また、鏡面ロールまたは鏡面ベルトの表面温度は共に130℃以下であることが好ましい。また、一対の鏡面ロール若しくは鏡面ベルトは、少なくとも一方の表面温度が60℃以上であることが好ましい。このような表面温度に設定すると、押出機から吐出される溶融樹脂を自然放冷よりも速い速度で冷却することができ、表面平滑性に優れ且つヘイズの低いフィルムを製造し易い。一対のロールまたはベルトの間の線圧は好ましくは10N/mm以上、より好ましくは30N/mm以上である。押出成形で得られる未延伸フィルムの厚さは、10~300μmであることが好ましい。フィルムのヘイズは、厚さ100μmにおいて、好ましくは0.7%以下、より好ましくは0.5%以下、さらに好ましくは0.3%以下である。
0.30≦Re(450)/Re(550)≦0.95 (1)
1.02≦Re(650)/Re(550)≦2.00 (2)
メタクリル系共重合体の波長分散性が上記範囲にある場合、メタクリル共重合体に直線偏光が入射したときの楕円偏光の状態を波長によらず均質にできるため、光学補償能が良好となる。
島津製作所社製ガスクロマトグラフGC-14Aに、カラムとしてGL Sciences Inc.製INERTCAP1(df=0.4μm、0.25mmI.D.×60m)を繋ぎ、下記の条件にて分析を行い、それに基づいて算出した。
injection温度=250℃
detector温度=250℃
温度条件:60℃で5分間保持→10℃/分で250℃まで昇温→250℃で10分間保持
樹脂の重量平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)は、GPC法(ゲル浸透クロマトグラフィ法)により求めた。測定対象樹脂4mgをテトラヒドロフラン5mlに溶解させて試料溶液を調整した。カラムオーブンの温度を40℃に設定し、溶離液流量0.35ml/分で、試料溶液20μlを装置内に注入して、クロマトグラムを測定した。分子量が400~5,000,000の範囲内にある標準ポリスチレン10点をGPC測定し、保持時間と分子量との関係を示す検量線を作成した。この検量線に基づいて測定対象樹脂のMw,Mw/Mnを決定した。
装置:東ソー社製GPC装置HLC-8320
分離カラム:東ソー社製のTSKguardcolumSuperHZ-HとTSKgelHZM-MとTSKgelSuperHZ4000とを直列に連結
溶離剤:テトラヒドロフラン
溶離剤流量:0.35ml/分
カラム温度:40℃
検出方法:示差屈折率(RI)
インバースゲートデカップリング法13C-NMRによりメタクリル酸メチル単位のカルボニル炭素と、α-メチルスチレン単位の1位の芳香族炭素と、スチレン単位の1位の芳香族炭素の積分値比を求め、これによって共重合体前駆体ポリマー中の各単位組成を算出した。
実施例で得られたメタクリル系共重合体を、JIS K7121に準拠して、示差走査熱量測定装置(島津製作所製、DSC-50(品番))を用いて、250℃まで一度昇温し、次いで室温まで冷却し、その後、室温から200℃までを10℃/分で昇温させる条件にてDSC曲線を測定した。2回目の昇温時に測定されるDSC曲線から求められる中間点ガラス転移温度を本発明におけるガラス転移温度とした。
1H-NMR(Bruker社製;商品名ULTRA SHIELD 400 PLUS)を用いて、共重合体の1H-NMR測定を行い、3.5~3.8ppm付近のメタクリル酸メチルのO-CH3基に由来するピークの面積Aと、3.0~3.3ppm付近のグルタルイミドのN-CH3基に由来するピークの面積Bより、次式で求めた値をイミド化率(mol%)とした。
(イミド化率(mol%))=[B/(A+B)]×100
N-メチルグルタルイミド構造単位の含有量(wt%)はイミド化率(mol%)から計算で求めた。
実施例で得られたメタクリル系共重合体をプレス成形し、1.0mmのシートを得た。得られたプレス成形シートの中央部から、20mm×40mmの試験片を切り出し、加熱チャンバー付きオートグラフ(SHIMADZU社製)に試験片を設置した。オートグラフでのつかみ間距離を20mmとし、ガラス転移温度+10℃にて3分間保持した。その後、3mm/分の速度で一方向に100%延伸(つかみ間距離が40mmになる)した。得られた延伸フィルムを23℃に冷却し、オートグラフから取外し、王子計測機器製自動複屈計KOBRA-WRを用いて、各波長の光を入射したときの屈折率を計測し、下式に基づき面内位相差Reを算出した。
Re(λ)=(nx-ny)×d
ここで、λは測定光の波長(nm)、nxは面内の遅相軸方向の屈折率、nyは面内の進相軸方向の屈折率、dはフィルムの厚み(nm)である。
Re(550)に対するRe(450)の比率(Re(450)/Re(550))、およびRe(550)に対するRe(650)の比率(Re(550)/Re(650))を算出し、位相差の波長分散性を評価した。
撹拌機付オートクレーブAに、精製されたメタクリル酸メチル(MMA)、α-メチルスチレン、2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオニトリル)(AIBN)およびn-オクチルメルカプタン(n-OM)を表1に記載の割合で仕込み、均一に溶解させて重合原料を得た。
重合原料を、オートクレーブAから1.5kg/hrで、表1に記載の重合温度に制御された槽型反応器に連続的に供給し、表1に記載の平均滞留時間で塊状重合法によって重合反応させ、槽型反応器からメタクリル系共重合体を含む液を連続的に排出した。重合転化率は表1に記載の値になった。次いで、反応器から排出された液を230℃に加温し、240℃に制御された二軸押出機に供給した。該二軸押出機において未反応単量体を主成分とする揮発分を分離除去して、メタクリル系共重合体をストランドにして押し出した。該ストランドをペレタイザーでカットし、共重合体A-aを得た。得られた共重合体A-aの重量平均分子量Mw、分子量分布Mw/Mn、共重合体の各単位組成、ガラス転移温度Tgを測定した。その結果を表1に示す。なお、本製造例において、MMAに由来する構造単位の含有量は、α-メチルスチレン単位、スチレン単位以外の単位の量であるので、表1への記載を省略した。
重合原料中のモノマー組成、連鎖移動剤(n-OM)、重合開始剤(AIBN)の使用量、重合温度、平均滞留時間を表1に示す通り変更した以外は、製造例1と同様にして共重合体A-b、A-cを得た。
輸送部、溶融混練部、脱揮部および排出部からなり且つスクリュー回転数120rpmおよび温度250℃に設定された二軸押出機(テクノベル社製;商品名KZW20TW-45MG-NH-600)の輸送部に製造例1で示した共重合体〔A-a〕を2kg/hrで供給し、ニーディングブロックの設置された溶融混練部においてモノメチルアミンを0.10kg/hrで二軸押出機の添加剤供給口から注入し、前駆体ポリマー〔A-a〕とモノメチルアミンとを反応させた。なお、反応ゾーンの末端のスクリューにリバースフライトを設置した。
20Torr(約2.7kPa)に設定された脱揮部において、副生成物および過剰のモノメチルアミンを、溶融混練部を通過した溶融樹脂から揮発させ、ベントを通して排出した。
二軸押出機の排出部の末端に設けられたダイスからストランドとして押し出された溶融樹脂を、水槽で冷却し、その後、ペレタイザでカットしてペレット状のメタクリル系共重合体(A-a-1)を得た。
20Torr(約2.7kPa)に設定された脱揮部において、副生成物および過剰の炭酸ジメチルを、溶融混練部を通過した溶融樹脂から揮発させ、ベントを通して排出した。
二軸押出機の排出部の末端に設けられたダイスからストランドとして押し出された溶融樹脂を、水槽で冷却し、その後、ペレタイザでカットしてペレット状のメタクリル系共重合体(A-a-2)を得た。
20Torr(約2.7kPa)に設定された脱揮部において、未反応物などの揮発分を、溶融混練部を通過した溶融樹脂から揮発させ、ベントを通して排出した。
二軸押出機の排出部の末端に設けられたダイスからストランドとして押し出された溶融樹脂を、水槽で冷却し、その後、ペレタイザでカットしてペレット状のメタクリル系共重合体〔1〕を得た。メタクリル系共重合体〔1〕は、イミド化率が8.6mol%で、ガラス転移温度が130℃、Re(450)/Re(550)が0.87、Re(650)/Re(550)が1.08であった。メタクリル系共重合体〔1〕の物性を表2に示す。
実施例1において、モノメチルアミンの添加量を0.15kg/hr、炭酸ジメチル0.8質量部およびトリエチルアミン0.2質量部からなる液を0.036kg/hrで注入した以外は、実施例1と同じ方法で、メタクリル系共重合体〔2〕を得た。メタクリル系共重合体〔2〕の物性を表2に示す。
実施例1において、前駆体ポリマーA-aの替わりにA-cを用い、モノメチルアミンの添加量を0.23kg/hr、炭酸ジメチル0.8質量部およびトリエチルアミン0.2質量部からなる液を0.054kg/hrで注入した以外は、実施例1と同じ方法で、メタクリル系共重合体〔3〕を得た。メタクリル系共重合体〔3〕の物性を表2に示す。
実施例2で合成したメタクリル系共重合体〔2〕50質量部と製造例2で合成したメタクリル樹脂〔A-b〕50質量部を230℃の温度条件下、小型溶融混練機で混練し、メタクリル系共重合体組成物〔4〕を得た。メタクリル系共重合体組成物〔4〕の物性を表3に示す。
メタクリル系共重合体〔1〕の替わりに、製造例1~3で示したメタクリル系共重合体[A-a]~[A-c]を用いた以外は、実施例1と同じ方法で、物性を評価した。結果を表3に示す。
Claims (6)
- メタクリル酸メチル単位40~87質量%と、ラクトン環単位、無水グルタル酸単位およびN-置換若しくは無置換グルタルイミド単位からなる群より選ばれる少なくともひとつの環構造を主鎖に有する構造単位(R)6~30質量%と、α-メチルスチレン単位7~30質量%とを有して成る、ガラス転移温度が120℃以上であるメタクリル系共重合体であって、
Re(450)/Re(550)=0.30~0.95 (1)
Re(650)/Re(550)=1.02~2.00 (2)
(式(1)及び式(2)において、Re(450)、Re(550)、Re(650)は、それぞれ波長450nm、550nm、650nmにおけるリターデーション値を示す。)を満たす逆波長分散性位相差フィルム形成用メタクリル系共重合体を含む逆波長分散性位相差フィルム。 - 構造単位(R)が式(3)で表されるN-置換若しくは無置換グルタルイミド単位である、請求項1に記載の逆波長分散性位相差フィルム。
(式(3)中、R 1 は、それぞれ独立に、水素原子またはメチル基であり、R 2 は、水素原子、炭素数1~18のアルキル基、炭素数3~12のシクロアルキル基または芳香環を含む炭素数6~15の有機基である。) - 前記メタクリル系共重合体に加え、さらに他の樹脂を含有する組成物からなる請求項1に記載の逆波長分散性位相差フィルム。
- 前記メタクリル系共重合体または前記組成物を溶融成形法によりフィルムに成形する工程を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の逆波長分散性位相差フィルムの製造方法。
- 前記メタクリル系共重合体、または前記組成物を溶液キャスト法によりフィルムに成形する工程を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の逆波長分散性位相差フィルムの製造方法。
- 請求項1~3のいずれか一項に記載の逆波長分散性位相差フィルムからなる層を少なくとも1層有する、積層体。
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