JP7703117B1 - 船舶、船舶における操舵室の空気調和方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】船舶は、船体と、船体に設けられた操舵室と、船体に設けられた主空調機と、主空調機から操舵室に空気を供給する給気ダクトと、操舵室の空気を主空調機に戻す還気ダクトと、主空調機に外気を導入する外気導入ダクトと、操舵室の空気を強制排出可能な排気ファンを備えた操舵室排気ダクトと、外気に含まれるアンモニアを除害する除害フィルターを有し、除害フィルターによって除害した外気を操舵室に強制導入可能な操舵室外気導入ラインと、給気ダクト、及び還気ダクトを開閉する第一開閉部と、操舵室外気導入ラインを開閉する第二開閉部と、を備える。
【選択図】図3
Description
(船舶の全体構成)
図1に示すように、この実施形態の船舶1は、船体2と、上部構造4と、居住区10と、空調システムAs(図2、図3参照)と、を少なくとも備えている。なお、船舶1の船種は、特定の船種に限られない。船舶1の船種としては、コンテナ船等の貨物船、液化ガス運搬船、フェリー、RORO船、自動車運搬船、客船等を例示できる。
居住区10は、船舶1の乗員や乗客が船舶1の航行中に居住する。居住区10は、上部構造4内に設けられる。ここで示した、船舶1における居住区10の設置位置、及び数は、一例に過ぎず適宜変更可能である。
図2に示すように、居住区10は、複数の室100と、通路120と、エアロック室140と、を備えている。複数の室100、及び通路120は、居住区10内に設けられている。
乗員や乗客は、第一ドア141、及び第二ドア142を開くことで、居住区10内の通路120と、居住区10の外部との間で出入可能となっている。
居住区10は、操舵室300を備えている。操舵室300の外側は、屋外であり、外気が存在している。操舵室300は、船舶1に乗船している乗員や乗客の全員、言い換えれば船舶1に乗船可能な最大人数(定員ともいう)を収容可能な大きさを有している。図3に示すように、操舵室300には、開閉扉301が設けられている。乗員や乗客は、必要な時に開閉扉301を通して、操舵室300の内部と外部とを行き来できる。操舵室300には、上述したエアロック室は設けられていない。操舵室300内には、トイレ305が設けられている。
図2に示すように、空調システムAsは、主空調機40と、給気部41と、還気部42と、外気導入ダクト43と、排気ダクト47と、副空調機50(図3参照)と、操舵室外気導入ライン85(図3参照)と、操舵室排気ダクト(図3参照)88と、制御部(図3参照)60と、を備えている。
メイン給気ダクト41mの一端は、主空調機40に接続されている。メイン給気ダクト41mは、主空調機40で温度調整された空気を、複数の室100、エアロック室140、及び操舵室300に供給可能とする。
主空調機40は、メイン給気ダクト41m、及び第二給気ダクト41tを介して、操舵室300に接続されている。主空調機40は、メイン給気ダクト41mから第二給気ダクト41tを通して、主空調機40で温度調整された空気を、操舵室300に供給する。
メイン還気ダクト42mの一端は、主空調機40に接続されている。
メイン還気ダクト42mは、通路120、及び操舵室300から、主空調機40に空気を戻す。
除害フィルター86は、操舵室外気導入ライン85の途中に設けられている。除害フィルター86は、操舵室外気導入ライン85を通して船外の大気中から吸い込んだ大気(空気)中に、アンモニアが含まれている場合、アンモニアを低減する。送気ファン87は、操舵室外気導入ライン85を通して大気中から取り込んだ空気を、操舵室300内に強制的に送り込む。操舵室外気導入ライン85を通して操舵室300に空気を導入するに際し、除害フィルター86で圧力損失が生じる。送気ファン87では、除害フィルター86を設けることで生じる圧力損失を補って、操舵室300に、除害フィルター86によって除害した外気を強制導入可能である。
操舵室外気導入ライン85の途中には、操舵室外気導入ライン85を開閉する第二開閉部93として、開閉弁が設けられている。
図4は、本開示の実施形態に係る船舶における操舵室の空気調和方法の手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、本実施形態に係る船舶における操舵室の空気調和方法S10は、外気のアンモニア濃度が予め設定された濃度以上であるか否かを検出する工程S11と、主空調機からの空気を複数の室、及び操舵室に導入する工程S12と、操舵室と主空調機との間での空気の循環を遮断するとともに、除害した外気を操舵室に強制導入する工程S13と、を含んでいる。
上記検出の結果、外気のアンモニア濃度が予め設定された濃度未満である場合(工程S11:No)、通常時であるとして、工程S12に進む。また、外気に予め設定された濃度以上のアンモニア濃度を検出した場合(工程S11:Yes)、工程S13に進む。
図5に示すように、主空調機からの空気を複数の室、及び操舵室に導入する工程S12では、外気のアンモニア濃度が予め設定された濃度未満である通常時であるとして、主空調機40を作動させ、複数の室100、及び操舵室300における空気調和を図る。
この工程S12では、主空調機40には、外気導入ダクト43を通して、外気が導入される。主空調機40により温度調整された空気は、メイン給気ダクト41mから、複数の第一給気ダクト41sを通して、複数の室100の各々に供給される。これにより、複数の室100は、主空調機40により温度調整された空気が供給されることで、空気調和がなされる。複数の室100に供給された空気は、通路120を経て、第一還気ダクト42s、メイン還気ダクト42mを通して主空調機40に還気される。
また、図5、図6に示すように、工程S12では、制御部60が、第一開閉部91、92により第二給気ダクト41t、及び第二還気ダクト42tを開放状態とさせる。
この状態で、主空調機40において温度調整された空気の一部が、メイン給気ダクト41mから、第二給気ダクト41tを通して操舵室300に供給される。これにより、操舵室300の空気調和がなされる。工程S12では、制御部60が、第二開閉部93により操舵室外気導入ライン85を閉塞状態とさせるとともに、送気ファン87を停止させる。これにより、操舵室300には、メイン給気ダクト41mから、第二給気ダクト41tを通して操舵室300に供給される、主空調機40において温度調整された空気のみが供給される。
工程S12では、必要に応じて副空調機50を作動させ、副空調機50において温度調整された空気を、操舵室300に供給するようにしてもよい。
図7、図8に示すように、操舵室と主空調機との間での空気の循環を遮断するとともに、除害した外気を操舵室に強制導入する工程S13では、制御部60が、第一開閉部91、92により第二給気ダクト41t、及び第二還気ダクト42tを閉塞状態とする。これにより、主空調機40からの操舵室300への空気の供給が停止される。予め設定された濃度以上のアンモニア濃度を検出した場合には、船舶1の全乗員や乗客を、操舵室300内に退避させる。このため、複数の室100には、乗員や乗客がいないこととなるので、工程S13では、主空調機40の作動を停止させるようにしてもよい。
上記実施形態の船舶1では、主空調機40で空気調和がなされた空気は、第二給気ダクト41tを通して操舵室300に供給される。操舵室300の空気は、第二還気ダクト42tを通して主空調機40に循環される。また、外気導入ダクト43を通して、第二還気ダクト42tに外気が導入されるので、主空調機40から操舵室300に供給される空気には、外気が含まれる。第一開閉部91、92が、第二給気ダクト41t、及び第二還気ダクト42tを開閉することで、操舵室300と主空調機40との間における空気の循環を断続できる。また、操舵室300の空気は、排気ファン89によって、操舵室排気ダクト88を通して強制排出される。第二開閉部93により開閉される操舵室外気導入ライン85は、除害フィルター86によりアンモニアが低減された外気を、送気ファン87により操舵室300に強制導入する。
このような構成によれば、外気のアンモニア濃度が高い状態である場合に、第一開閉部91、92により、第二給気ダクト41t、及び第二還気ダクト42tを閉じることで、外気導入ダクト43、第二給気ダクト41tを通して導入される外気や、複数の室100、エアロック室140に侵入したアンモニアを含む空気の操舵室300への侵入が抑えられる。また、第二開閉部93により、操舵室外気導入ライン85を開くことで、除害フィルター86によりアンモニアが低減された外気を、操舵室300に導入できる。これにより、操舵室300へのアンモニアの侵入を有効に抑えることができる。また、操舵室300に、除害フィルター86を備えた操舵室外気導入ライン85が備えられることで、アンモニア濃度が高い状態にあるときに、除害フィルター86で除害された外気を操舵室300に導入することができる。したがって、操舵室300から自然通風の開口を廃止することができ、アンモニア濃度が高い状態にあるときに、アンモニアが含まれた外気が侵入するのを抑えることができる。
このような操舵室300に、乗員や乗客が退避することで、船舶1の航行を継続しつつ、アンモニアの影響が乗員や乗客に及ぶのを抑えることができる。しかも、アンモニアの侵入を抑えるための対策を、操舵室300のみに備えればよい。その結果、船舶1の航行を継続しつつ、アンモニアの影響が乗員や乗客に及ぶのを抑えることができる対策の低コスト化を図ることができる。
また、上記実施形態では、操舵室300に、トイレ305と、副空調機50とが備えられている。このため、乗員や乗客の操舵室300への退避を、長時間に亘って継続しやすい。
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
上記実施形態では、複数の室100として、居室100R、トイレ100T、食事室100E等を例示したが、これに限られない。複数の室100は、他の用途のものであってもよいのは言うまでもない。
実施形態に記載の船舶1、船舶1における操舵室の空気調和方法S10は、例えば以下のように把握される。
このような構成によれば、操舵室300の外部におけるアンモニア濃度が高い場合に、第一開閉部91、92により、給気ダクト41t、及び還気ダクト42tを閉じることで、外気導入ダクト43、第二給気ダクト41tを通して導入される外気の操舵室300への侵入が抑えられる。また、第二開閉部93により、操舵室外気導入ライン85を開くことで、除害フィルター86によりアンモニアが低減された外気を、操舵室300に導入できる。これにより、操舵室300へのアンモニアの侵入を有効に抑えることができる。
このような操舵室300に、乗員や乗客が退避することで、船舶1の航行を継続しつつ、アンモニアの影響が乗員や乗客に及ぶのを抑えることができる。しかも、アンモニアの侵入を抑えるための対策を、操舵室300のみに備えればよい。その結果、船舶1の航行を継続しつつ、アンモニアの影響が乗員や乗客に及ぶのを抑えることができる対策の低コスト化を図ることができる。
2…船体
2a…船首
2b…船尾
4…上部構造
5A、5B…舷側
6…船底
7…甲板
8…上甲板
10…居住区
40…主空調機
41…給気部
41m…メイン給気ダクト
41s…第一給気ダクト
41t…第二給気ダクト(給気ダクト)
42…還気部
42m…メイン還気ダクト
42s…第一還気ダクト
42t…第二還気ダクト(還気ダクト)
43…外気導入ダクト
47…排気ダクト
47f…排気ファン
47v…閉鎖装置
50…副空調機
51…副空調機給気ダクト
52…副空調機還気ダクト
60…制御部
85…操舵室外気導入ライン
86…除害フィルター
87…送気ファン
88…操舵室排気ダクト
89…排気ファン
91、92…第一開閉部
93…第二開閉部
95…アンモニア検出部
100…室
100E…食事室
100R…居室
100T…トイレ
101…ドア
120…通路
140…エアロック室
141…第一ドア
142…第二ドア
300…操舵室
301…開閉扉
305…トイレ
306…ドア
310…機器室
As…空調システム
Claims (4)
- 船体と、
前記船体に設けられた操舵室と、
前記船体に設けられた主空調機と、
前記主空調機から前記操舵室に空気を供給する給気ダクトと、
前記操舵室の空気を前記主空調機に戻す還気ダクトと、
前記主空調機に外気を導入する外気導入ダクトと、
前記操舵室の空気を強制排出可能な排気ファンを備えた操舵室排気ダクトと、
前記外気に含まれるアンモニアを除害する除害フィルターを有し、前記除害フィルターによって除害した外気を前記操舵室に強制導入可能な操舵室外気導入ラインと、
前記給気ダクト、及び前記還気ダクトを開閉する第一開閉部と、
前記操舵室外気導入ラインを開閉する第二開閉部と、
前記外気のアンモニア濃度を検出するアンモニア検出部と、
前記第一開閉部及び前記第二開閉部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
予め設定された濃度以上のアンモニア濃度が前記アンモニア検出部によって検出された場合、
前記第一開閉部により前記給気ダクト、及び前記還気ダクトを閉塞状態とし、
前記第二開閉部により前記操舵室外気導入ラインを開放状態とする船舶。 - 前記制御部は、前記排気ファンを制御可能であり、予め設定された濃度以上のアンモニア濃度が前記アンモニア検出部によって検出された場合に、前記操舵室排気ダクトの前記排気ファンを停止させる
請求項1に記載の船舶。 - 前記操舵室内の空気のみを吸い込んで前記操舵室内に空調風を供給する副空調機、を更に備える
請求項1又は2に記載の船舶。 - 船体と、
前記船体に設けられた操舵室と、
前記船体に設けられた主空調機と、
前記主空調機から前記操舵室に空気を供給する給気ダクトと、
前記操舵室の空気を前記主空調機に戻す還気ダクトと、
前記主空調機に外気を導入する外気導入ダクトと、
前記操舵室の空気を強制排出可能な排気ファンを備えた操舵室排気ダクトと、
前記外気に含まれるアンモニアを除害する除害フィルターを有し、前記除害フィルターによって除害した外気を前記操舵室に強制導入可能な操舵室外気導入ラインと、
前記給気ダクト、及び前記還気ダクトを開閉する第一開閉部と、
前記操舵室外気導入ラインを開閉する第二開閉部と、
を備える船舶における操舵室の空気調和方法であって、
外気のアンモニア濃度が予め設定された濃度以上であるか否かを検出する工程と、
外気のアンモニア濃度が予め設定された濃度以上であることが検出された場合に、前記操舵室と前記主空調機との間での空気の循環を遮断するとともに、前記除害フィルターを通した外気を前記操舵室に強制導入する工程と、
を含む、船舶における操舵室の空気調和方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2025013024A JP7703117B1 (ja) | 2025-01-29 | 2025-01-29 | 船舶、船舶における操舵室の空気調和方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2025013024A JP7703117B1 (ja) | 2025-01-29 | 2025-01-29 | 船舶、船舶における操舵室の空気調和方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP7703117B1 true JP7703117B1 (ja) | 2025-07-04 |
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ID=96229090
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2025013024A Active JP7703117B1 (ja) | 2025-01-29 | 2025-01-29 | 船舶、船舶における操舵室の空気調和方法 |
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2025
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