JP7706264B2 - コンペンロープ給油装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベーターのコンペンロープに潤滑油を給油するコンペンロープ給油装置に関する。
エレベーターは、人又は荷物を乗りかごに載せて昇降させる装置である。乗りかごは、主ロープによってカウンターウェイトと連結されている。エレベーターのコンペンロープは、乗りかごの昇降によって乗りかご側とカウンターウェイト側とで生じる主ロープの重量の不釣り合いを少なくするロープである。コンペンロープは、乗りかごの下部とカウンターウェイトの下部とを連結している(例えば、特許文献1)。
コンペンロープは、昇降路の下方に設けられたピットにおいてコンペンシーブに巻き掛けられている。コンペンロープは、コンペンシーブに接触しながら走行する。そのため、コンペンロープに定期的に潤滑油を給油する必要がある。保守点検作業においてコンペンロープに潤滑油を給油する際には、コンペンシーブを被装するコンペンシーブカバー上に設けられた給油器によって給油している。
特開2018-184252号公報
しかし、高層ビルに設置されたエレベーターでは、コンペンロープのロープ長が長いため、潤滑油を給油する際に給油器に何度も潤滑油を継ぎ足す必要があった。そのため、作業者が潤滑油缶を持ちながら脚立を用いてコンペンシーブカバーとピット床面とを何度も昇降する必要があった。このように、従来、特に高層ビルに設置されたエレベーターでは、コンペンロープ給油作業の作業性が悪かった。
本発明の目的は、コンペンロープ給油作業において作業者が潤滑油を継ぎ足すためにコンペンシーブカバー上に昇る必要がないコンペンロープ給油装置を提供することにある。
本発明に係るコンペンロープ給油装置は、潤滑油を貯留するタンクと、コンペンロープが巻き掛けられるコンペンシーブを被装するコンペンシーブカバーに設けられ、コンペンロープに潤滑油を吐出する吐出部と、タンクに貯留された潤滑油を吐出部に圧送するポンプと、を備えることを特徴とする。
本発明に係るコンペンロープ給油装置において、コンペンロープの走行を検出する検出部をさらに備え、検出部によってコンペンロープの走行が検出された場合に、ポンプによって潤滑油を圧送することが好ましい。
本発明に係るコンペンロープ給油装置において、コンペンロープが複数本であって、吐出部は、それぞれのコンペンロープに向けて潤滑油を吐出する複数のノズルと、潤滑油を蓄圧し複数のノズルに潤滑油を分配する分配器とを有することが好ましい。
本発明に係るコンペンロープ給油装置によれば、作業者が潤滑油を継ぎ足すためにコンペンシーブカバー上に昇る必要がない。これにより、コンペンロープの給油作業性を向上させることができる。
実施形態に係るエレベーターを示す模式図である。 実施形態の一例であるコンペンロープ給油装置を示す側面図である。 実施形態の一例であるコンペンロープ給油装置を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。以下の説明において、具体的な形状、材料、方向、数値等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等に合わせて適宜変更することができる。
図1を用いて、実施形態に係るエレベーター80について説明する。図1は、エレベーター80を示す模式図である。
図1に示すように、エレベーター80は、建物内に形成された昇降路81に設けられている。エレベーター80は、人又は荷物を載せて昇降路81内を昇降する乗りかご82と、乗りかご82と重量バランスをとるためのカウンターウェイト83と、乗りかご82とカウンターウェイト83とを連結する主ロープ84と、乗りかご82を昇降させる巻上機85とを備えている。
乗りかご82は、ブラケット86に支持されている。ブラケット86の上部には、主ロープ84の一端が接続されている。一方、カウンターウェイト83の上部には、主ロープ84の他端が接続されている。これにより、乗りかご82は、主ロープ84を介してカウンターウェイト83と連結されている。
巻上機85は、昇降路81の上部に設けられた機械室87に配置され、主ロープ84が巻き掛けられた駆動シーブを駆動することによって乗りかご82を昇降させる。また、巻上機85の近傍には、主ロープ84が巻き掛けられる、反らせ車88が設けられている。
エレベーター80では、巻上機85が駆動することによって乗りかご82がかご側ガイドレール(図示なし)に沿って昇降路81内を昇降し、カウンターウェイト83がカウンターウェイト側ガイドレール(図示なし)に沿って昇降路81内を昇降する。
エレベーター80では、乗りかご82及びカウンターウェイト83の昇降方向の移動距離が長くなると、主ロープ84における巻上機85から乗りかご82までの長さが乗りかご82の位置により変化する。その結果、主ロープ84自体の重さにより、主ロープ84における巻上機85を起点とした乗りかご82側の重量と、巻上機85を起点としたカウンターウェイト83側の重量との差が大きくなる。
上述した課題を解決すべく、エレベーター80では、主ロープ84における乗りかご82側の重量と、カウンターウェイト83側の重量との差を小さくするために、コンペンロープ90が設けられている。コンペンロープ90は、乗りかご82の下部とカウンターウェイト83の下部とを連結するように接続されている。
図1乃至図3を用いて、実施形態に係るコンペンロープ90について説明する。図2は、コンペンシーブ91に巻き掛けられたコンペンロープ90を示す側面図である。図3は、コンペンシーブカバー92を示す平面図である。
図1乃至図3に示すように、エレベーター80は、複数(本例では6本)のコンペンロープ90と、コンペンロープ90が巻き掛けられるコンペンシーブ91と、コンペンシーブ91を回動自在に支持すると共にコンペンシーブ91を被装するコンペンシーブカバー92と、コンペンシーブカバー92を上下方向に移動可能に支持するコンペンレール93とをさらに備えている。
コンペンシーブ91、コンペンシーブカバー92及びコンペンレール93は、昇降路81の下部に設けられたピット95に設けられている。
以下では、図2及び図3に示すように、上下方向と、上下方向と直交する複数のコンペンロープ90が並ぶ方向を幅方向とし、上下方向及び幅方向と直交するコンペンシーブ91の径方向を奥行き方向として説明する。
コンペンロープ90は、上述したように主ロープ84の長さの違いによる乗りかご82側の重量と、カウンターウェイト83側の重量との差を小さくする。コンペンロープ90の一端は、乗りかご82を支持するブラケット86の下部に接続されている。また、コンペンロープ90の他端は、カウンターウェイト83の下部に接続されている。
コンペンシーブカバー92は、上述したようにコンペンシーブ91を回動自在に支持すると共にコンペンシーブ91を被装する箱形状として形成される。コンペンシーブカバー92の上面には、コンペンロープ90が通過するための開口部92Aが形成される。開口部92Aは、奥行方向の両端部にそれぞれ設けられ、幅方向に沿って長孔状に形成されている。
コンペンレール93は、ピット95の床面から立設されている。コンペンレール93では、コンペンシーブカバー92が上下に移動することによってコンペンロープ90の張力が調整される。
コンペンロープ90は、コンペンシーブ91に接触しながら走行するため、定期的に潤滑油を給油する必要がある。保守点検作業においてコンペンロープ90に潤滑油を給油する際には、詳細は後述する給油装置10を用いて給油する。
図2及び図3を用いて、実施形態の一例である給油装置10について説明する。図2は、給油装置10を示す側面図である。図3は、給油装置10のコンペンシーブ92側を示す平面図である。
給油装置10は、上述したようにエレベーター80のコンペンロープ90に潤滑油を給油する装置である。給油装置10によれば、作業者が潤滑油を継ぎ足すためにコンペンシーブカバー92上に昇る必要がない。これにより、コンペンロープ90の給油作業性を向上させることができる。
給油装置10は、潤滑油を貯留するタンク20と、コンペンシーブカバー92上に設けられ、コンペンロープ90に潤滑油を吐出する吐出部30と、タンク20に貯留された潤滑油を吐出部30に圧送するポンプ40と、コンペンロープ90の走行を検出する検出部50と、ポンプ40の運転又は停止を制御するコントローラ60とを備える。
タンク20は、上述したように潤滑油を貯留する容器であって、ピット95の床面に載置される。タンク20は、貯留された潤滑油の液面を外部から視認できることが好ましく、貯留された潤滑油の液面より残貯留量を確認できるように目盛りが付されていることが好ましい。タンク20の容量は、6本のコンペンロープ90を1回の給油作業において給油する潤滑油量が十分に貯留できる量とする。
吐出部30は、コンペンシーブカバー92の上面に載置され、一方の開口部92Aを通過するコンペンロープ90に潤滑油を吐出する。吐出部30は、それぞれのコンペンロープ90に向けて潤滑油を吐出する複数(本例では6本)のノズル31と、潤滑油を蓄圧し複数のノズル31に潤滑油を分配する分配器32と、分配器32が固設されるベースプレート33と、ノズル31と分配器32とを接続する分配配管34と、ポンプ40と分配器32とを接続する接続配管35とを有する。
ノズル31は、上述したようにコンペンロープ90に向けて潤滑油を吐出する。ノズル31は、一方の開口部92Aの縁部に配置され、ノズル31の先端部が開口部92Aを通過するそれぞれのコンペンロープ90に近接するように配置される。
ノズル31は、絞り量を調整することによって吐出量が調整できるように構成されている。また、ノズル31は、絞り量を全閉とすることで吐出量を0とすることができるように構成されている。これにより、給油が必要なコンペンロープ90の数に合わせて必要数のノズル31のみから潤滑油を吐出することができる。
分配器32は、幅方向に沿って長尺状に形成された容器であって、ポンプ40から圧送される潤滑油を蓄圧すると共に均圧してそれぞれの分配配管34に分配する。
ベースプレート33は、分配器32が固定され、コンペンシーブカバー92の上面に載置される。ベースプレート33は、磁石36によって鋼製のコンペンシーブカバー92の上面に吸着される。磁石36は、着脱式磁石であってもよい。着脱式磁石とは、例えばレバー操作によって磁石36の移動を可能とし、コンペンシーブカバー92に吸着した状態と、コンペンシーブカバー92への吸着が解除された状態とを切り替えることができる機構を有する磁石である。
分配配管34は、可撓性を有する配管であって、ノズル31の位置を調整することができる。接続配管35は、可撓性を有する配管であって、分配器32の位置を調整することができる。
吐出部30によれば、保守点検時以外では、磁石36の吸着を解除してコンペンシーブカバー92から取り外すことができる。また、吐出部30によれば、磁石36の吸着を解除してベースプレート33のコンペンシーブカバー92の上面における位置を調整することができ、それぞれの分配配管34の曲げを調整してそれぞれのノズル31の位置を微調整することができる。
ポンプ40は、上述したようにタンク20に貯留された潤滑油を吐出部30に圧送する。本例では、ポンプ40は、タンク20の上部に載置されるが、ピット95の床面に載置されてもよい。
検出部50は、上述したようにコンペンロープ90の走行を検出する。検出部50は、コンペンシーブカバー92の上面において、コンペンロープ90を挟んでノズル31と対向して載置される。検出部50は、コンペンロープ90を磁化させて、磁化させたコンペンロープ90の走行による磁束の変化を検出する構成であってもよい。また、検出部50は、コンペンシーブ91の回転を検出する構成であってもよい。
コントローラ60は、ポンプ40及び検出部50と接続され、ポンプ40の運転又は停止を制御する。本例では、コントローラ60は、ポンプ40と共にタンク20の上部に載置されるが、ポンプ40と共にピット95の床面に載置されてもよい。
コントローラ60は、運転給油モードのОN又はОFFを切り替える運転給油スイッチ61と、強制運転モードのОN又はОFFを切り替える強制給油スイッチ62とを有する。運転給油モードは、検出部50によってコンペンロープ90の走行を検出した場合にのみポンプ40を運転する。換言すれば、運転給油モードでは、コンペンロープ90の走行にポンプ40の運転を同期させる。強制給油スイッチ62は、常時ポンプ40を運転する。なお、運転給油スイッチ61と強制給油スイッチ62が共にОNの場合には、運転給油モードを優先させる。
以下では、上述した給油装置10を用いるコンペンロープ90の給油作業について説明する。
まず、作業者は、ピット95の床面にタンク20を載置し、タンク20上にポンプ40及びコントローラ60を載置する。なお、ポンプ40及びコントローラ60は、ピット95の床面に載置してもよい。
次に、作業者は、コンペンシーブカバー92上に吐出部30を載置し、それぞれのノズル31がそれぞれの対応するコンペンロープ90に近づくようにベースプレート33の位置を調整する。また、それぞれの分配配管34の曲げを調整してそれぞれのノズル31をそれぞれの対応するコンペンロープ90に近接させる。
次に、作業者は、タンク20に潤滑油を給油する。上述したようにタンク20がピット95の床面に載置されているため、タンク20への給油作業を容易に行うことができる。そして、コントローラ60の強制給油スイッチ62をОNとして、ノズル31の絞り量を調整して、適正な潤滑油の吐出量を調整する。適正な潤滑油の吐出量は、作業時の気温、コンペンロープ90のロープ径、コンペンロープ90の油枯渇状態により作業者の判断によって決定される。
次に、作業者は、コントローラ60の運転給油スイッチ61をОNとして、エレベーター80を低速運転で1往復させる。このとき、コンペンロープ90の走行と同期して、給油装置10によってコンペンロープ90に潤滑油が給油される。給油が完了した場合には、コンペンシーブカバー92上の吐出部30を取り外し、給油装置10をピット95から撤去する。
なお、本発明は上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において種々の変更や改良が可能であることは勿論である。
例えば、本例では、給油装置10のノズル31によってコンペンロープ90に潤滑油を吐出する構成としたが、コンペンシーブ91の溝部に潤滑油を吐出する構成であっても、結果的にコンペンロープ90に潤滑油を供給することができる。
10 給油装置、20 タンク、30 吐出部、31 ノズル、32 分配器、33 ベースプレート、34 分配配管、35 接続配管、36 磁石、40 ポンプ、50 検出部、60 コントローラ、61 運転給油スイッチ、62 強制給油スイッチ、80 エレベーター、81 昇降路、82 乗りかご、83 カウンターウェイト、84 主ロープ、85 巻上機、86 ブラケット、87 機械室、88 反らせ車、90 コンペンロープ、91 コンペンシーブ、92 コンペンシーブカバー、92A 開口部、93 コンペンレール、95 ピット

Claims (3)

  1. エレベーターのコンペンロープに潤滑油を給油するコンペンロープ給油装置であって、
    前記潤滑油を貯留するタンクと、
    前記コンペンロープが巻き掛けられるコンペンシーブを被装するコンペンシーブカバーに設けられ、前記コンペンロープに前記潤滑油を吐出する吐出部と、
    前記タンクに貯留された前記潤滑油を前記吐出部に圧送するポンプと、
    を備える、
    コンペンロープ給油装置。
  2. 請求項1に記載のコンペンロープ給油装置であって、
    前記コンペンロープの走行を検出する検出部をさらに備え、
    前記検出部によって前記コンペンロープの走行が検出された場合に、前記ポンプによって前記潤滑油を圧送する、
    コンペンロープ給油装置。
  3. 請求項1又は2に記載のコンペンロープ給油装置であって、
    前記コンペンロープが複数本であって、
    前記吐出部は、それぞれの前記コンペンロープに向けて前記潤滑油を吐出する複数のノズルと、前記潤滑油を蓄圧し複数の前記ノズルに前記潤滑油を分配する分配器と、を有する、
    コンペンロープ給油装置。
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