JP7712601B2 - 表面被覆切削工具 - Google Patents
表面被覆切削工具Info
- Publication number
- JP7712601B2 JP7712601B2 JP2022032337A JP2022032337A JP7712601B2 JP 7712601 B2 JP7712601 B2 JP 7712601B2 JP 2022032337 A JP2022032337 A JP 2022032337A JP 2022032337 A JP2022032337 A JP 2022032337A JP 7712601 B2 JP7712601 B2 JP 7712601B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- avg
- area
- layer
- crystal grains
- average value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Description
そして、被覆工具のより一層の切削性能を向上させるために、被覆層の組成や構造について、種々の提案がなされている。
基体と該基体の表面に被覆層を有し、
(a)前記被覆層は、前記基体に接する下地層、該下地層に接する下部層、および、該下部層に接する上部層を有し、
(b)前記下地層は、その平均厚さが0.05~2.00μmであって、Tiの窒化物または炭窒化物を含み、
(c)前記下部層は、その平均厚さが0.5~13.5μmであって、
(AlXBTi1-XB)(CYBN1-YB)である複合窒化物Bまたは複合炭窒化物B’を含み、前記XBの平均値であるXBAVG、前記YBの平均値であるYBAVGが、それぞれ、0.50≦XBAVG≦0.75、0.00≦YBAVG≦0.05であり、
(d)前記複合窒化物Bまたは複合炭窒化物B’は、前記被覆層の厚さ方向の断面において、80面積%以上のNaCl型面心立方構造の結晶粒Bを有し、
(e)前記結晶粒Bは前記厚さ方向に、前記XBの増減を繰り返す結晶粒を含み、前記XBの隣接する極大値と極小値の差の平均値ΔXBが、0.01~0.05であって、前記厚さ方向における繰返し変化の間隔が1~12nmであり、
(f)前記上部層は、その平均厚さが0.5~9.4μmであって、
(AlXCTi1-XC)(CYCN1-YC)である複合窒化物Cまたは複合炭窒化物C’を含み、前記XCの平均値であるXCAVG、前記YCの平均値であるYCAVGが、それぞれ、0.50≦XCAVG≦0.75、0.00≦YCAVG≦0.05であり、
(g)前記複合窒化物Cまたは複合炭窒化物C’は、前記厚さ方向の断面において、80面積%以上のNaCl型面心立方構造の結晶粒Cを有し、
(h)前記結晶粒Cは前記厚さ方向に、前記XCの増減を繰り返す結晶粒を含み、前記XCの隣接する極大値と極小値の差の平均値ΔXCが、0.10~0.50であって、前記厚さ方向における繰返し変化の間隔が20~100nmであり、
(i)前記下部層および前記上部層は、0.00≦XBAVG-XCAVG≦0.10を満たす。
前記上部層において、ρC=[Cl]/([Ti]+[Al]+[C]+[N]+[Cl])が0.001~0.010であること。
(2)前記被覆層において、NaCl型の面心立方晶構造の結晶粒の200回折線の強度値I(200)と同111回折線の強度値I(111)は、
1.0≦I(200)/I(111)の関係を満たすこと。
(3)隣り合う2つの前記結晶粒Bの粒界からそれぞれの粒内に25nm入り込んだ線lに囲まれた範囲を領域α、該線lと粒界に囲まれた範囲を領域βと定義したとき、
0.20≦xβ≦xα-0.10(ただし、xαは領域αにおける前記XBの平均値であり、xβは領域βにおける任意の位置の直径50nmの領域における前記XBの平均値)を満足する箇所が領域β内に5~20面積%で存在すること。
その結果、被覆工具の表面側に耐摩耗性に優れた組成の(AlTi)CN層を所定の平均厚さで設け、その下方(基体側)に耐熱亀裂性を有する組成の(AlTi)CN層を所定の平均厚さで設け、かつ、両(AlTi)CN層はAl含有量の所定の繰り返し変化を有することにより、被覆工具が優れた耐摩耗性、耐熱亀裂性を発揮するとの知見を得た。
なお、本明細書および特許請求の範囲において、数値範囲を「L~M」(L、Mは共に数値)で表現するときは、「L以上、M以下」と同義であって、その範囲は上限値(M)および下限値(L)を含んでおり、上限値のみに単位が記載されているときは、下限値の単位も同じである。
以下、順に各層を説明する。
基体表面に接する下地層は、Tiの窒化物もしくは炭窒化物からなり、基材と下部層との密着性を与える層(密着層)として働くものである。
下地層の組成は、Tiの窒化物もしくは炭窒化物であれば、特段の制約はない(化学量論的組成に限定されない)。例えば、組成式TiCZN1-Z(0≦Z≦0.5)であってよい。ここで、Zが、0.5より多く含まれると下地層の硬度が過度に上昇し、下地層が基材界面から剥離しやすくなることがある。
下地層の平均厚さは、0.05~2.00μmであることが好ましい。その理由は、0.05μmより薄いと密着層としての働きが不十分であり、一方、2.00μm以上であると被覆層に占める密着層の厚さが過多となり、十分な耐摩耗性能が得られないためである。下地層の平均厚さは0.10~1.50μmであることがより好ましい。
下地層の表面に接し工具表面側に設ける下部層は、(AlTi)CN層であって、基材方向へ進展する熱亀裂の進展抑制層として働くものである。
下部層は、(AlXBTi1-XB)(CYBN1-YB)において、XBの平均含有量であるXBAVG、YBの平均含有量であるYBAVGが0.50≦XBAVG≦0.75、0.00≦YBAVG≦0.05であることが好ましい。
(AlTi)CNにおけるC成分には、硬さを向上させる作用があるため、含有してもよい。しかし、YBAVGが0.05を超えると、下部層の高温強度が低下するため、0.00≦YBAVG<0.05とすることが好ましい。
このことは、上部層の(AlXCTi1-XC)と(CYCN1-YC)においても同じである。
下部層では、NaCl型面心立方構造を有する結晶粒の割合が80面積%以上であることが好ましい。その理由は、80面積%未満であること、下部層中に(AlTi)CNの本来の安定相であり軟質なウルツ鉱型の六方晶構造の割合が増加し、被覆工具の十分な耐久性を得られないためである。NaCl型面心立方構造を有する結晶粒の割合は90面積%以上であることがより好ましい。100面積%であってもよい。
下部層の平均厚さは、0.5~13.5μmであることが好ましい。その理由は、0.5μm未満であると前述の熱亀裂進展の抑制が十分に得られず、一方、13.5μmを超えると下部層の結晶粒子が粗大化し、耐摩耗性は得られるものの、加工衝撃による結晶粒の脱落を伴う損傷が生じやすく、被覆工具の異常損傷につながるためである。下部層の平均厚さは、2.0~7.0μmであることがより好ましい。
下部層では、被覆層の厚さ方向に、XBの増減を繰り返す結晶粒の割合が60面積%以上であることが好ましい。その理由は、60面積%未満であると、前述の熱亀裂進展の抑制が十分に得られないためである。XBの増減を繰り返す結晶粒の割合は100面積%であってもよい。
下部層において、ρB=[Cl]/([Ti]+[Al]+[C]+[N]+[Cl])([Q]は、元素Qの原子数を表す)が0.001~0.050であることがより好ましい。
ρBをこの範囲とする理由は、0.001未満では被覆層の潤滑性が十分でないことがあり、一方、0.050を超えると下部層の靭性がそこなわれて耐チッピング性が低下することがあるためである。
図3に示すように、下部層において、隣接するNaCl型面心立方構造の結晶粒について、両者の結晶粒界からそれぞれの結晶粒内に25nm離れた線l(10)に囲まれた範囲を領域α(8)、該線l(10)と粒界に囲まれた範囲を領域β(9)とするとき、
0.20≦XBβ≦XBα-0.10を満足する箇所が領域β内に5~20面積%含まれることがより一層好ましい。
ここで、XBαは、領域αにおけるXBの平均値であり、XBβは領域Bにおける任意の位置の直径50nmの領域におけるXBの平均値である。
前記関係式については、XBβ>XBα-0.10であると、転位の移動が抑制されてTiAlCN層の硬さの向上が十分でないことがあり、粒界近傍の格子定数が上がって(TiAl)CN層に圧縮応力が付与されることによる耐チッピング性向上の効果も小さいことがある。一方、XBβが0.20未満であると、(TiAl)CN層の耐高温酸化性が劣るため耐チッピング性が低下することがある。したがって、0.20≦XBβ≦XBα-0.10が成り立つことがより一層好ましい。
まず、次のようにして、(TiAl)CN層を構成する結晶粒の結晶粒界を求め、結晶粒を特定する。すなわち、透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope:TEM)に付属する結晶方位解析装置を用いて、研磨された縦断面において、表面研磨面の法線方向に対して、例えば、0.5~1.0度に傾けた電子線をPrecession(歳差運動)照射しながら、電子線を任意のビーム径および間隔でスキャンし、連続的に電子回折パターンを取り込み、個々の測定点の結晶方位を解析する。観察視野としては、基体表面に平行な方向に幅50μm、縦は被覆層の厚さ(平均厚さ)分が例示できる。
上部層は、(AlTi)CN層であって、切削加工中の耐摩耗層を向上させ、被削材に起因する溶着物の付着を抑制する層として働くものである。
上部層は、(AlXCTi1-XC)(CYCN1-YC)において、XCの平均含有量であるXCAVG、YCの平均含有量であるYCAVGが0.50≦XCAVG≦0.75、0.00≦YCAVG≦0.05であることが好ましい。
上部層では、NaCl型面心立方構造を有する結晶粒の割合が80面積%以上であることが好ましい。その理由は、80面積%未満であると、上部層中に(AlTi)CNの本来の安定相であり軟質なウルツ鉱型の六方晶構造の割合が増加し、十分な被覆工具の耐久性を得られないためである。NaCl型面心立方構造を有する結晶粒の割合は90面積%以上であることがより好ましい。100面積%であってもよい。
上部層の平均厚さは、0.5~9.4μmであることが好ましい。その理由は、0.5μm未満であると、十分な耐摩耗性や溶着抑制が得られず、一方、9.4μmを超えると、切削加工中の基材方向へ進展する熱亀裂を起点とした上部層中での損傷が大きくなり、工具の異常損傷の原因となり得るためである。上部層の平均厚さは、2.0~5.0μmであることがより好ましい。
上部層では、被覆層の厚さ方向に、XCの増減を繰り返す結晶粒の割合が60面積%以上であることが好ましい。その理由は、60面積%未満であると、十分な耐摩耗性が得られないためである。XCの増減を繰り返す結晶粒の割合は100面積%であってもよい。
上部層において、ρC=[Cl]/([Ti]+[Al]+[C]+[N]+[Cl])([Q]は、元素Qの原子数を表す)が0.001~0.010であることがより好ましい。
ρCをこの範囲とする理由は、0.001未満では被覆層の潤滑性が十分でないことがあり、一方、0.010を超えると上部層の靭性がそこなわれて耐チッピング性が低下することがあるためである。
前記上部層および下部層は、0.00≦XBAVG-XCAVG≦0.10を満たすことが好ましい。XBAVG-XCAVG>0.1であると、Alの平均含有量の差が大きくなって、下部層と上部層の連続的な結晶成長が阻害されるためである。0.00≦XBavg-XCavg≦0.05であることがより好ましい。
下部層および上部層において、NaCl型の面心立方晶構造の結晶粒の200回折線の強度値I(200)と同111回折線の強度値I(111)は、1.0≦I(200)/I(111)の関係を満たすことがより好ましい。
I(200)/I(111)が1.0未満であると、この連続的な成長が十分になされておらず、下部層での熱亀裂進展の抑制が十分でないことがある。
(1)最外層
本実施形態では、Tiの窒化物層、炭化物層、炭窒化物層(これらは化学量論的組成に限定されない)のうちの1層または2層以上のTi化合物層からなり、0.1~4.00μmの合計平均層厚を有する最外層を上部層に接して設けてもよい(最外層はなくてもよい)。この最外層を設けると、これらの層が有する明瞭な色によって、被覆工具がインサートの場合は切削使用後のコーナー識別(使用済み部位の識別)が容易となる。ここで、合計平均層厚が0.1μm未満であると、最外層を設けた目的が十分に達成されず、一方、4.0μmを超えると、チッピングが発生しやすくなる。
成膜ガスの切り換え時に、意図せずに、下地層であるTiCN層、Tiの炭化物、窒化物、炭酸化物および炭窒酸化物層、(AlTi)CN層、および、α-Al2O3層とは違う層がごくわずかであるが製造されることがある。
(1)組成
本実施形態において、基体は、超硬合金(WC基超硬合金:WCの他、Coを含み、さらに、Ti、Ta、Nb等の炭窒化物を添加したものも含むもの等)、サーメット(TiC、TiN、TiCN等を主成分とするもの等)、セラミックス(窒化珪素、サイアロン、酸化アルミニウムなど)、または、cBN焼結体を用いることができるが、これらに限定されない。
基体の形状は、切削工具として用いられる形状であれば特段の制約はなく、インサートの形状、ドリルの形状が例示できる。
下部層と上部層のAlの含有量XB、XCおよびCの含有量YB、YCは、オージェ電子分光法(Auger Electron Spectroscopy:AES)を用い、断面を研磨した試料において、電子線を縦断面に照射し、被覆層の厚さ方向に5本以上の線分析を行って得られたオージェ電子の解析結果を平均したものである。
NaCl型の面心立方晶構造を有する結晶粒の面積割合は、前述のとおり電子線後方散乱回折により、結晶粒界を画定した後、回折像に基づきNaCl型の面心立方晶構造を有する結晶粒個々の結晶構造を鑑別し、NaCl型の面心立方晶構造を有する結晶粒が占める面積割合を層毎に求める。
被覆層を構成する各層の平均厚さは、例えば、集束イオンビーム装置(FIB:Focused Ion Beam system)、クロスセクションポリッシャー装置(CP:Cross section Polisher)等を用いて、被覆層を任意の位置の縦断面の観察用の試料を作製し、その縦断面を走査型電子顕微鏡(SEM)またはTEM、走査型透過電子顕微鏡(STEM:Scanning Transmission Electron Microscope)、あるいはSEMまたはTEM付帯のエネルギー分散型X線分析(EDX:Energy Dispersive X-ray spectrometry)を用いて複数箇所(例えば、5箇所)で観察して、厚さを求めこれらを平均することにより得ることができる。
下部層のみ、上部層のみのX線回折結果を得ることはできず、下地層、下部層、上部層(さらに選択的に設けられる最外層)のX線回折結果が一体となって(総括されて)示される。すなわち、被覆層のX線回折結果が示される。
本実施形態の被覆工具の被覆層は、化学蒸着法によって、例えば、以下のような製造条件によって製造することができる。
例えば、以下のような製造条件1)または2)を例示できる。
TiN層の成膜
反応ガス組成(体積%)
TiCl4:3.0~6.0%、N2:25.0~35.0%、H2:残
反応雰囲気圧力:4.0~12.0kPa
反応雰囲気温度:780~900℃
TiCN層の成膜
反応ガス組成(体積%)
TiCl4:3.0~6.0%、N2:15.0~30.0%
CH4またはCH3CN:0.6~2.0%,H2:残
反応雰囲気圧力:5.0~12.0kPa
反応雰囲気温度:780~900℃
反応ガス組成(容量%)
ガス群B1:NH3:4.0~5.5%、H2:65~76%
ガス群B2:AlCl3:0.45~0.90%、TiCl4:0.20~0.55%、
N2:0.0~12.0%、C2H4:0.0~0.5%、H2:残
反応雰囲気圧力:4.0~5.0kPa
反応雰囲気温度:700~900℃
ガス供給周期:1.0~5.0秒
1周期当たりのガス供給時間:0.1~0.2秒
ガス群B1の供給とガス群B2の供給の位相差:0.1~0.2秒
反応ガス組成(容量%)
ガス群C1:NH3:1.5~3.0%、H2:65~76%
ガス群C2:AlCl3:0.45~0.75%、TiCl4:0.20~0.55%、
N2:0.0~12.0%、C2H4:0.0~0.5%、H2:残
反応雰囲気圧力:4.0~5.0kPa
反応雰囲気温度:700~900℃
ガス供給周期:6.0~10.0秒
1周期当たりのガス供給時間:0.3~0.5秒
ガス群C1の供給とガス群C2の供給の位相差:0.1~0.3秒
ここでは、実施例として、基体としてWC基超硬合金を用いたインサート切削工具に適用したものについて述べるが、基体として、前記したものを用いた場合であっても同様であるし、ドリル、エンドミルに適用した場合も同様である。
カッタ径:80mm
被削材:JIS・Ti-6Al-4V合金(60種)のブロック材
切削速度:100m/min
切り込み:2.5mm
送り:0.25mm/刃
切削時間:10分
2 下地層
3 下部層
4 上部層
5 被覆層
6 最外層
7 粒界
8 領域α
9 領域β
10 線l
Claims (4)
- 基体と該基体の表面に被覆層を有する表面被覆切削工具であって、
(a)前記被覆層は、前記基体に接する下地層、該下地層に接する下部層、および、該下部層に接する上部層を有し、
(b)前記下地層は、その平均厚さが0.05~2.0μmであって、Tiの窒化物または炭窒化物を含み、
(c)前記下部層は、その平均厚さが0.5~13.5μmであって、
(AlXBTi1-XB)(CYBN1-YB)である複合窒化物Bまたは複合炭窒化物B’を含み、前記XBの平均値であるXBAVG、前記YBの平均値であるYBAVGが、それぞれ、0.50≦XBAVG≦0.75、0.00≦YBAVG≦0.05であり、
(d)前記複合窒化物Bまたは複合炭窒化物B’は、前記被覆層の厚さ方向の断面において、80面積%以上のNaCl型面心立方構造の結晶粒Bを有し、
(e)前記結晶粒Bは前記厚さ方向に、前記XBの増減を繰り返す結晶粒を含み、前記XBの隣接する極大値と極小値の差の平均値ΔXBが、0.01~0.05であって、前記厚さ方向における繰返し変化の間隔が1~12nmであり、
(f)前記上部層は、その平均厚さが0.5~9.4μmであって、
(AlXCTi1-XC)(CYCN1-YC)である複合窒化物Cまたは複合炭窒化物C’を含み、前記XCの平均値であるXCAVG、前記YCの平均値であるYCAVGが、それぞれ、0.50≦XCAVG≦0.75、0.00≦YCAVG≦0.05であり、
(g)前記複合窒化物Cまたは複合炭窒化物C’は、前記厚さ方向の断面において、80面積%以上のNaCl型面心立方構造の結晶粒Cを有し、
(h)前記結晶粒Cは前記厚さ方向に、前記XCの増減を繰り返す結晶粒を含み、前記XCの隣接する極大値と極小値の差の平均値ΔXCが、0.10~0.50であって、前記厚さ方向における繰返し変化の間隔が20~100nmであり、
(i)前記下部層および前記上部層は、0.00≦XBAVG-XCAVG≦0.10を満たす
ことを特徴とする表面被覆切削工具。 - 前記下部層において、ρB=[Cl]/([Ti]+[Al]+[C]+[N]+[Cl])([Q]は、元素Qの原子数を表す)が0.001~0.050であり、
前記上部層において、ρC=[Cl]/([Ti]+[Al]+[C]+[N]+[Cl])が0.001~0.010であること
を特徴とする請求項1に記載された表面被覆切削工具。 - 前記被覆層において、NaCl型の面心立方晶構造の結晶粒の200回折線の強度値I(200)と同111回折線の強度値I(111)は、
1.0≦I(200)/I(111)の関係を満たすこと
を特徴とする請求項1または2に記載された表面被覆切削工具。 - 隣り合う2つの前記結晶粒Bの粒界からそれぞれの粒内に25nm入り込んだ線lに囲まれた範囲を領域α、該線lと粒界に囲まれた範囲を領域βと定義したとき、
0.20≦xβ≦xα-0.10(ただし、xαは領域αにおける前記XBの平均値であり、xβは領域βにおける任意の位置の直径50nmの領域における前記XBの平均値)を満足する箇所が領域β内に5~20面積%で存在すること
を特徴とする請求項1~3のいずれかに記載された表面被覆切削工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2022032337A JP7712601B2 (ja) | 2022-03-03 | 2022-03-03 | 表面被覆切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2022032337A JP7712601B2 (ja) | 2022-03-03 | 2022-03-03 | 表面被覆切削工具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2023128172A JP2023128172A (ja) | 2023-09-14 |
| JP7712601B2 true JP7712601B2 (ja) | 2025-07-24 |
Family
ID=87972128
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2022032337A Active JP7712601B2 (ja) | 2022-03-03 | 2022-03-03 | 表面被覆切削工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7712601B2 (ja) |
Citations (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013212575A (ja) | 2012-03-09 | 2013-10-17 | Mitsubishi Materials Corp | 高速断続切削加工で硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具 |
| JP2015160259A (ja) | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 三菱マテリアル株式会社 | 耐摩耗性にすぐれた表面被覆切削工具 |
| JP2018043326A (ja) | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 三菱マテリアル株式会社 | 表面被覆切削工具 |
| JP2018114611A (ja) | 2017-01-18 | 2018-07-26 | 三菱マテリアル株式会社 | 硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性、耐摩耗性を発揮する表面被覆切削工具 |
| JP2018118346A (ja) | 2017-01-25 | 2018-08-02 | 三菱マテリアル株式会社 | 硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性、耐剥離性を発揮する表面被覆切削工具 |
| JP2020151822A (ja) | 2019-03-22 | 2020-09-24 | 三菱マテリアル株式会社 | 硬質被覆層が優れた耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具 |
| JP2021122875A (ja) | 2020-02-03 | 2021-08-30 | 三菱マテリアル株式会社 | 表面被覆切削工具 |
| JP2021122876A (ja) | 2020-02-03 | 2021-08-30 | 三菱マテリアル株式会社 | 表面被覆切削工具 |
| JP2021146478A (ja) | 2020-03-23 | 2021-09-27 | 三菱マテリアル株式会社 | 耐欠損性にすぐれた表面被覆切削工具 |
-
2022
- 2022-03-03 JP JP2022032337A patent/JP7712601B2/ja active Active
Patent Citations (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013212575A (ja) | 2012-03-09 | 2013-10-17 | Mitsubishi Materials Corp | 高速断続切削加工で硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具 |
| JP2015160259A (ja) | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 三菱マテリアル株式会社 | 耐摩耗性にすぐれた表面被覆切削工具 |
| JP2018043326A (ja) | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 三菱マテリアル株式会社 | 表面被覆切削工具 |
| JP2018114611A (ja) | 2017-01-18 | 2018-07-26 | 三菱マテリアル株式会社 | 硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性、耐摩耗性を発揮する表面被覆切削工具 |
| JP2018118346A (ja) | 2017-01-25 | 2018-08-02 | 三菱マテリアル株式会社 | 硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性、耐剥離性を発揮する表面被覆切削工具 |
| JP2020151822A (ja) | 2019-03-22 | 2020-09-24 | 三菱マテリアル株式会社 | 硬質被覆層が優れた耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具 |
| JP2021122875A (ja) | 2020-02-03 | 2021-08-30 | 三菱マテリアル株式会社 | 表面被覆切削工具 |
| JP2021122876A (ja) | 2020-02-03 | 2021-08-30 | 三菱マテリアル株式会社 | 表面被覆切削工具 |
| JP2021146478A (ja) | 2020-03-23 | 2021-09-27 | 三菱マテリアル株式会社 | 耐欠損性にすぐれた表面被覆切削工具 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2023128172A (ja) | 2023-09-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR101419616B1 (ko) | 표면 피복 절삭 공구 및 그 제조 방법 | |
| CN107405695B (zh) | 硬质包覆层发挥优异的耐崩刀性的表面包覆切削工具 | |
| JP7121234B2 (ja) | 硬質被覆層が優れた耐チッピング性を発揮する表面切削工具 | |
| JP6858346B2 (ja) | 硬質被覆層が優れた耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具 | |
| EP3505282B1 (en) | Surface-coated cutting tool with hard coating layer exhibiting excellent chipping resistance and peeling resistance | |
| US11292064B2 (en) | Coated cutting tool and a method for coating the cutting tool | |
| JP7453613B2 (ja) | 表面被覆切削工具 | |
| US20180154463A1 (en) | Surface-coated cutting tool in which hard coating layer exhibits excellent chipping resistance | |
| JP7021607B2 (ja) | 硬質被覆層が優れた耐欠損性および耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具 | |
| WO2020166683A1 (ja) | 表面被覆切削工具 | |
| US12350742B2 (en) | Surface-coated cutting tool | |
| JP7486045B2 (ja) | 表面被覆切削工具 | |
| JP7712601B2 (ja) | 表面被覆切削工具 | |
| JP2019177424A (ja) | 硬質被覆層が優れた耐酸化性、耐溶着性を発揮する表面被覆切削工具 | |
| JP7745161B2 (ja) | 表面被覆切削工具 | |
| JP2021122876A (ja) | 表面被覆切削工具 | |
| JP7541279B2 (ja) | 表面被覆切削工具 | |
| JP2020055041A (ja) | 硬質被覆層が優れた耐チッピング性を発揮する表面切削工具 | |
| JP7453616B2 (ja) | 表面被覆切削工具 | |
| JP7125013B2 (ja) | 硬質被覆層が優れた耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具 | |
| JP2018176381A (ja) | 高耐欠損性を有する被覆超硬合金工具 | |
| JP7745160B2 (ja) | 表面被覆切削工具 | |
| JP7570599B2 (ja) | 表面被覆切削工具 | |
| JP7492678B2 (ja) | 表面被覆切削工具 | |
| JP2020151794A (ja) | 表面被覆切削工具 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20241029 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20250430 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20250611 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20250611 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20250624 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7712601 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |