以下、複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について図1~図11を参照しながら説明する。衣類処理装置としての洗濯機10は、図1及び図2に示すように、外箱11、水槽12、回転槽13、回転槽モータ14、排水機構15、操作パネル16、給水機構20、及び処理剤投入機構30を備えている。なお図1において、洗濯機10の設置面側、つまり鉛直下側を洗濯機10の下側とし、設置面の反対側、つまり鉛直上側を洗濯機10の上側とする。また、洗濯機10を正面から見た場合の左右方向を、洗濯機10の左右方向とする。洗濯機10は、例えば回転槽13の回転軸が水平へ向かう横軸型又は後方へ向かって下降傾斜した斜め軸型のドラム式洗濯機である。
洗濯機10は、例えばヒートポンプ式やヒーター式の乾燥機能を有していても良いし、備えていなくてもよい。外箱11は、例えば鋼材又は樹脂材等の部材によって全体として矩形の箱状に構成されており、洗濯機10の外殻を構成する。本実施形態の場合、外箱11の天面部111は、平坦面に形成されている。水槽12は、外箱11内に配置されて、図示しないサスペンションによって弾性的に支持されている。回転槽13は、水槽12内に回転可能に配置されている。この場合、水槽12及び回転槽13は、洗濯物を収容する洗濯槽として機能する。回転槽モータ14は、水槽12の外側に設けられている。回転槽モータ14は回転槽13に接続されており、駆動により回転槽13を回転させる。
図2に示す排水機構15は、水槽12内に貯留されている水を洗濯機10の機外に排出するための機能を有する。排水機構15は、排水経路151と、排水弁152と、を有している。排水経路151は、例えば可撓性を有する排水ホースで構成されており、一方の端部が排水弁152に接続され、他方の端部が洗濯機10の機外へ引き出されている。排水弁152は、例えば電磁的に開閉動作が可能な液体用の開閉弁で構成されている。排水弁152は、水槽12の底部に設けられた排水口121と、排水経路151との間に設けられており排水経路151を開閉する。
操作パネル16は、図1に示すように外箱11の天面部111の前側部分に設けられている。操作パネル16には、詳細は図示しないが、電源スイッチ、スタートキー、ユーザが洗濯運転コースの設定等を行うための各種操作キーなどが設けられている。なお、電源スイッチは、操作パネル16とは別に設けても良い。ユーザは、洗濯運転を実行させるにあたって、自動で洗濯処理剤を投入するか、又は手動で1回分の洗濯処理剤を投入するかを、操作パネル16を用いて選択操作できる。なお、本実施形態において、洗濯処理剤とは、液体又は粉末の洗剤、柔軟剤仕上げ剤、及び香り付け剤を含む概念であるが、洗濯運転に使用される薬剤であればこれらに限られない。
給水機構20は、例えば外箱11内の水槽12の上方に設けられている。給水機構20は、例えば水道などの外部の給水源からの水を受けて水槽12内への給水を行う。給水機構20は、例えば図2に示すように、接続口21、給水経路22及び給水弁23を有している。接続口21は、外箱11の天面部111において、左奥部に露出するように設けられている。接続口21は、例えばホースを介して外部の水源に接続される。給水経路22は、接続口21から水槽12及び回転槽13までを接続する経路である。給水弁23は、電磁的に開閉動作が可能な液体用の開閉弁である。
洗濯機10は、外部の水源として、水道水と、風呂水とを利用することができる。洗濯機10は、接続口21として、水道水用接続口211と、風呂水用接続口212とを備える。また、洗濯機10は、給水経路22として、第1給水経路221と、第2給水経路222と、第3給水経路223とを備える。更に、洗濯機10は、給水弁23として、第1給水弁231と、第2給水弁232と、を備える。
水道水用接続口211は、例えばホースを介して水道の蛇口等に接続され、水道水の第1給水経路221及び第3給水経路223への入口として機能する。風呂水用接続口212は、例えばホース及び取水用のポンプを介して風呂水が貯留された浴槽に接続され、風呂水の第2給水経路222への入口として機能する。
第1給水経路221及び第3給水経路223は、水道水用接続口211から水槽12及び回転槽13までを接続する。第1給水経路221は、洗い工程において洗濯処理剤として例えば洗剤を投入する際に使用される経路である。第3給水経路223は、濯ぎ工程において洗濯処理剤として例えば仕上げ剤を投入する際に使用される経路である。第2給水経路222は、風呂水用接続口212から水槽12及び回転槽13までを接続する。第2給水経路222は、洗い工程において洗濯処理剤として例えば洗剤を投入する際に使用される経路である。
第1給水弁231は、例えば三方弁であり、第1給水経路221及び第3給水経路223を開閉する。第2給水弁232は、第2給水経路222を開閉する。なお、第1給水経路221と第3給水経路223とをそれぞれ開閉する個別の給水弁を設ける構成であっても良い。
処理剤投入機構30は、例えば給水経路22の途中に設けられており、給水経路22を流れる水に洗濯処理剤を導入して洗濯処理剤を含む水を水槽12及び回転槽13内に供給する機能を有する。処理剤投入機構30は、図1及び図2に示すように、収容部31、ポンプ32、カバー部材33、処理剤ケース40、及び処理剤タンク50を含んで構成される。
収容部31は、樹脂又は金属部材によって箱又は容器状に構成されており、上部に向けて開口した開口部34を有している。収容部31は、外箱11内の上部に設けられている。収容部31の上端つまり開口部34は、天面部111よりも下方に位置している。また、収容部31は、外箱11の左右の側面寄り、この場合左側面寄りに設けられている。
収容部31は、給水経路22の一部を構成している。この場合、給水経路22において給水弁23の出口側は、直接又は間接的に収容部31に接続されている。そして、収容部31は、直接又は間接的に水槽12に接続されている。本実施形態では、給水管24が各給水弁231、232の出口側から収容部31まで延びている。また、給水管25が収容部31から水槽12まで延びる。つまり、給水経路22は、接続口21、給水弁23、給水管24、収容部31、給水管25を水の流れる方向に関してこの順に含んで構成される。
収容部31は、壁部35と、底部36と、注水口37と、収容部出口38と、を有する。壁部35は、収容部31の外周部を形成する。底部36は、収容部31の底面を形成する。注水口37は、壁部35に形成された開口で、給水管24の下流側端部を収容部31に向けて露出し、給水経路22の収容部31への入口として機能する。収容部出口38は、底部36に形成された開口で、給水管25の上流側端部が接続され、給水経路22の収容部31からの出口として機能する。
ポンプ32は、処理剤タンク50とともに、洗濯処理剤を運転中に自動で水槽12及び回転槽13内に供給するための自動投入装置を構成する。ポンプ32は、運転中に処理剤タンク50から所定量の洗濯処理剤を吸い出し、その吸い出した洗濯処理剤を、給水経路22の途中部分に投入する機能を有する。これにより、給水経路22の途中に供給された洗濯処理剤は、給水経路22内を流れる水と共に水槽12及び回転槽13内に供給される。このように、洗濯機10は、運転中に所定量の洗濯処理剤を自動で水槽12及び回転槽13内に供給することができる。
カバー部材33は、外箱11に回動可能に設けられて回動により収容部31の開口部34を開閉するとともに、折り曲げ可能でかつ折り曲げ出た状態で回動可能に構成されている。すなわち、カバー部材33は、図1及び図3に示すように、外箱11の天面部111に回動可能に取り付けられており、収容部31の開口部34を開閉可能に構成されている。本実施形態では、カバー部材33は、少なくとも2つに折り曲げ可能に構成されている。そして、カバー部材33は、少なくとも2つに折り曲げた状態で回動することで開口部34を開閉可能に構成されている。
処理剤ケース40及び処理剤タンク50は、図3等に示すように収容部31に着脱可能に収容されている。処理剤ケース40と処理剤タンク50とは、収容部31内に隣接して配置されており、処理剤ケース40は、洗濯機10の手前側に立って操作するユーザに近い側に配置し、処理剤タンク50はユーザから遠い側に配置することができる。たとえば、処理剤ケース40と処理剤タンク50とは、前後方向又は左右方向に直線上に並べられている。
本実施形態の場合、図1、図3及び図5等に示すように、処理剤ケース40と処理剤タンク50とは、収容部31内において前後方向に並べて収容される。そして、処理剤ケース40は、処理剤タンク50の前側つまり洗濯機10の手前側に立って操作するユーザにより近い位置に位置している。他の実施形態において処理剤ケース40と処理剤タンク50とを左右方向に並べた場合、処理剤ケース40は、処理剤タンク50よりも洗濯機10の左右方向に関する中心側つまり洗濯機10の手前側に立って操作するユーザにより近い位置に配置することができる。
処理剤ケース40は、例えば運転前又は運転開始時にユーザの手動によって投入された1回の運転で用いる処理剤を受けるとともに、投入された処理剤を運転中に水槽12及び回転槽13に供給する機能を有する。処理剤ケース40は、例えば樹脂製であって、前後方向又は左右方向に長い矩形状でかつ上部が開口した容器状に構成されている。本実施形態では、処理剤ケース40は全体として左右方向に長い矩形状に形成されている。
処理剤ケース40は図6及び図7等に示すように下方に向けて窪んだ容器状に形成される。処理剤ケース40は、一又は複数この場合2つの投入部401、402を有している。ユーザは、投入部401、402の上部の開口から処理剤ケース40内に洗濯処理剤を投入する。投入部401、402は、ユーザの手動により投入された洗濯処理剤を受ける。投入部401は、洗濯処理剤として例えば粉末状又は液状の洗剤の投入を受ける。投入部401は、洗濯処理剤として例えば液状の仕上げ剤の投入を受ける。投入部401と投入部402とは、前後方向又は左右方向に並んで設けられている。本実施形態では、投入部401と投入部402とは、前後方向に並んで配置され、投入部401がユーザからより遠い位置つまり奥側に、投入部402がユーザからより近い位置つまり手前側に設けられている。
処理剤タンク50は、複数回の運転に用いる量の洗濯処理剤を貯留可能に構成されている。処理剤タンク50は、例えば樹脂製であって、前後方向又は左右方向に長い矩形状で中空の容器で構成されており、液状の洗濯処理剤を貯留することができる。処理剤タンク50は、複数回の運転で使用する量の洗濯処理剤を貯留するために十分な容量を有している。この場合、処理剤タンク50の容量は特に限定されないが、ユーザの利便性を考慮すると、少なくとも数百mL~2L程度に設定することが好ましい。
処理剤タンク50は、図2、図3、図5等に示すように、タンク本体51、タンク投入口52、蓋部材53、及びタンク出口54等を有している。タンク本体51は、処理剤タンク50の外殻を構成しており、例えばプラスチックなどの合成樹脂で構成されている。タンク投入口52は、タンク本体51の上部に形成され上方に向かって開口している。蓋部材53は、タンク本体51に回動可能に取り付けられて、タンク投入口52を開閉する。ユーザは、蓋部材53を開いて、タンク投入口52から洗濯処理剤を処理剤タンク50に投入する。
タンク出口54は、タンク本体51の例えば背面部の一部を貫いて設けられた開口であり、ポンプ32によって処理剤タンク50から吸い出される洗濯処理剤を通す開口である。ポンプ32は、収容部31の外側この場合収容部31の後方に設けられている。ポンプ32は、接続部321を有する。接続部321は、収容部31を貫く管状に形成されて、収容部31の内部とポンプ32とを接続する。処理剤タンク50が収容部31に装着されると、接続部321がタンク出口54に挿入されて、ポンプ32と処理剤タンク50内部とが接続される。
洗濯機10は、図1及び図3に示すように、一又は複数この場合2個の処理剤タンク50を備えている。本実施形態の場合、洗濯機10は、処理剤タンク50として、洗剤タンク501及び仕上げ剤タンク502を備えている。洗剤タンク501は、複数回分の運転に用いる量の洗剤この場合液体洗剤を貯留するためのものである。仕上げ剤タンク502は、複数回分の運転に用いる量の仕上げ剤、この場合、液体の仕上げ剤を貯留するためのものである。処理剤タンク501と処理剤タンク502とは、前後方向又は左右方向に並んで配置されている。本実施形態では、処理剤タンク501と処理剤タンク502とは、左右方向に並んで配置され、処理剤タンク501が水槽12の軸からより遠い位置この場合左側に、処理剤タンク502が水槽12の軸からより近い位置この場合右側に設けられている。
図4に示すように、収容部31の壁部35は、前壁部351と、左壁部352と、右壁部353と、背壁部354と、を含んで構成される。前壁部351は、収容部31の前側の面を形成する。左壁部352と、右壁部353とは、収容部31の左右の側面を形成する。背壁部354は、収容部31の背部側の面を形成する。一又は複数この場合3つの注水口37は、右壁部353の前部に、前後方向に並んで設けられている。第1注水口371及び第2注水口372は、処理剤ケース40が収容部31に収容された状態で、洗剤投入部401に面し、洗剤投入部401に水を供給する。第3注水口373は、処理剤ケース40が収容部31に収容された状態で、仕上げ剤投入部402に面し、仕上げ剤投入部402に水を供給する。第1注水口371は、第1給水経路221の一部を構成する。第2注水口372は第2給水経路222の一部を構成する。第3注水口373は、第3給水経路223の一部を構成する。
底部36は、第1底部361と、第2底部362と、隆起部363と、中間部364とを含んで構成されている。第1底部361は、底部36の背部側部分を形成する。本実施形態では、第1底部361は、背壁部354と左右の壁部352、353とに囲まれている。第2底部362は、底部36の前部側部分を形成する。本実施形態では、第2底部362は、前壁部351と左右の壁部352、353とに囲まれている。
第1底部361と第2底部362とは、それぞれ平面視において倒L字形とL字形とに形成されており、互いに組み合わさって全体として平面視で矩形を形成する。換言すると、第1底部361は右側において前方に突出して左側において後方に凹んでいる。また、第2底部362は左側において後方に突出して右側において前方に凹んでいる。第1底部361と第2底部362とは、洗濯機10の左右方向の中心部から外側に向けてつまりこの場合右側から左側に向けて下方に傾斜している。第1底部361と第2底部362との右側部分、つまり第1底部361と第2底部362との境界部分が前方に突出した部分において、第1底部361の床面からの高さ位置は第2底部362の床面からの高さ位置よりも低く設定されている。第1底部361と第2底部362との左側部分、つまり第1底部361と第2底部362との境界部分が後方に凹んだ部分において、第1底部361の床面からの高さ位置は第2底部362の床面からの高さ位置よりも高く設定されている。
隆起部363と中間部364とは、第1底部361と第2底部362とを繋いでいる。隆起部363は、第1底部361及び第2底部362から上方に向かって突出しており、第1底部361上方の空間と第2底部362上方の空間とを仕切っている。隆起部363は、右壁部353から左に向かって延び、隆起部363の左端部は、左壁部352から離れた位置に設けられている。隆起部363の左右方向の幅は、収容部31の左右方向の幅の1/2~3/4程度に設定されている。隆起部363は、第1底部361の前方に突出している部分と第2底部362の前方に凹んでいる部分とに面しており、両者の間を仕切っている。つまり、隆起部363は、第1底部361の床面からの高さ位置が第2底部362の床面からの高さ位置よりも低い部分において、第1底部361と第2底部362との境界を形成する。
中間部364は、収容部31の左端部において、上下方向に延びる壁面を形成して第1底部361と第2底部362とを繋いでいる。第2底部362は、隆起部363の左端部よりも左側において下方に窪んでおり、そのため第2底部362の床面からの高さ位置は、第1底部361の床面からの高さ位置よりも低く設定されている。中間部364は、第2底部362から上方に延びて、上端部が第1底部361に接続している。本実施形態では中間部364は、屈曲しており、概ね前後方向に対して垂直な面と、左右方向に垂直な面とを含んで形成されている。つまり、中間部364は、収容部31の前壁部351に対向する部分と、左壁部352に対向する部分とを含んで構成されている。
中間部364には、中間部364を厚み方向に貫通して収容部出口38が形成されている。この場合、収容部出口38は、中間部364のうち、前後方向に対して垂直な面つまり収容部31の前壁部351に対向する部分に設けられている。第2底部362の左側部分つまり第1底部361よりも低くなっている部分は、前端部から後端部に掛けてつまり収容部出口38に向けて下降するように傾斜している。この傾斜角は、例えば0.5°から2°に設定することができる。本実施形態では、第2底部362の左側部分の前後方向に対する傾斜角は、約1°に設定されている。
図5に示すように、処理剤タンク50は、第1底部361と、第2底部362の後方に向けて突出した部分との上方に収容される。処理剤ケース40は、第2底部362の上方に収容される。隆起部363は、処理剤タンク50を収容する空間と処理剤ケース40を収容する空間とを区切っている。収容部出口38を含めた中間部364は、処理剤タンク50が収容部31に収容された状態で、処理剤タンク50この場合左側に収容される洗剤タンク501の下方に位置する。
処理剤ケース40は、図5~図7及び図9~図11等に示すように、面部41、42、43、44と、底部45と、仕切り部46と、下部開口47と、排水筒48と、を有する。面部41、42、43、44は、処理剤ケース40の容器形状の外周部を形成する。前面部41は、処理剤ケース40の前側の面を形成する。左面部42は、処理剤ケース40の左の側面を形成する。左面部42は、投入部401の左の側面を形成する第1左面部421と、投入部402の左の側面を形成する第2左面部422とを含んで構成される。右面部43は、処理剤ケース40の右の側面を形成する。右面部43は、投入部401の右の側面を形成する第1右面部431と、投入部402の右の側面を形成する第2右面部432とを含んで構成される背面部44は、処理剤ケース40の後ろ側の面を形成する。
仕切り部46は、処理剤ケース40の容器形状内の空間を前後方向又は左右方向に仕切って、投入部401と投入部402とに区分する。本実施形態では、仕切り部46は左右方向に延びて、処理剤ケース40内の空間を前後方向に仕切っている。この場合左右方向に延びるとは、厳密に左右方向に平行に延びることのみを意味せず、左右方向の成分を主に含む方向に延びることを意味する。本実施形態では、仕切り部46は、左右方向に対して傾斜している。例えば、仕切り部46は、洗濯機10の左右方向に関する中心寄りこの場合右側端部が、洗濯機10の左右方向に関する外側寄りこの場合左側端部よりも手前側になるように左右方向に対して傾斜して形成されている。すなわち、投入部401と投入部402とは、それぞれ全体として平面視において概ね台形に形成されている。なお、下部開口47も、全体として平面視において概ね台形に形成されている。
そのため、図6に示すように、第1左面部421の前後方向の幅W1は、第1右面部431の前後方向の幅W2よりも小さく設定されている。また、第2左面部422の前後方向の幅W3は、第2右面部432の前後方向の幅W4よりも大きく設定されている。例えば、第1左面部421の前後方向の幅W1は、第1右面部431の前後方向の幅W2の約2/3~約4/5倍に設定することができる。本実施形態では、第1左面部421の前後方向の幅W1は、第1右面部431の前後方向の幅W2の約3/4倍に設定されている。また、第2右面部432の前後方向の幅W4は、第2左面部422の前後方向の幅W3の約2/3~約4/5倍に設定することができる。本実施形態では、第2右面部432の前後方向の幅W4は、第2左面部422の前後方向の幅W3の約3/4倍に設定されている。
なお、第1左面部421の前後方向の幅W1は、第2右面部432の前後方向の幅W4以上に設定されている。また、第1右面部431の前後方向の幅W2は、第2左面部422の前後方向の幅W3以上に設定されている。本実施形態では、第1右面部431の前後方向の幅W2が最も大きく、続いて第2左面部422の前後方向の幅W3、続いて第1左面部421の前後方向の幅W1、そして第2右面部432の前後方向の幅W4が最も小さく設定されている。
第1左面部421と、仕切り部46と、第1右面部431と、背面部44とは、洗剤投入部401の外周部を形成する。第2左面部422と、前面部41と、第2右面部432と、仕切り部46とは、仕上げ剤投入部402の外周部を形成する。
底部45は、処理剤ケース40の容器形状の底面を形成する。底部45は、少なくとも投入部401又は投入部402のいずれか一方の容器形状の底面を形成する。本実施形態では、底部45は、投入部402の容器形状の底面を形成する。
下部開口47は、投入部401の容器形状の下部を厚み方向に貫通して形成された開口で、投入部401の内部と、投入部401の下方とを連通する。下部開口47は、投入部401に投入された粉末状又は液状の洗濯処理剤や注入された水を流し落として、処理剤ケース40の外部つまり収容部31の下流側に流す機能を有する。なお、本実施形態では投入部401の下部つまり底部に該当する部分は全体が開口して下部開口47となっているが、他の実施形態では、投入部401に底部45を設け、その底部45の一部に下部開口47を設ける構成であっても良い。
排水筒48は、上下が開口した中空の筒状に形成されて、投入部402の底部45から上方に突出して設けられている。排水筒48には、キャップ部材49が装着される。キャップ部材49は、板状に形成された上部491と、上部が閉じて下部が開口した中空の有底筒状に形成された筒部492とを有し、筒部492は排水筒48を挿入可能に構成されている。排水筒48とキャップ49部材とは、共にサイフォン機構を構成する。サイフォン機構は、投入部402に投入された液状の洗濯処理剤や注入された水を、サイフォンの原理により処理剤ケース40の外部つまり収容部31の下流側に流す機能を有する。
下部開口47は、平面視で処理剤ケース40の注水口37寄りつまりこの場合右寄りに設けられている。下部開口47の左右方向の幅は、例えば処理剤ケース40の左右方向の幅の約1/3~約2/3に設定することができる。本実施形態では、下部開口47の左右方向の幅は、処理剤ケース40の左右方向の幅の約1/3~約2/3に設定されている。下部開口47の反注水口37側の端部つまりこの場合左端部は、隆起部363の左端部と同程度か、隆起部363よりも注水口37寄りつまりこの場合右側に位置している。ここで反注水口37側とは、注水口37に対する反対側つまり注水口37から離れる側を意味する。つまり、下部開口47は、第2底部362の右側部分すなわち第1底部361よりも高い部分の鉛直上方に位置する。そのため、下部開口47は、平面視において収容部出口38と前後方向に重なっていない。換言すると、下部開口47は、平面視において収容部出口38を前方に向けて延長した領域以外の領域この場合収容部出口38を前方に向けて延長した領域よりも注水口37寄りの領域に設けられている。
投入部401にユーザによって投入された洗濯処理剤の一部は、下部開口47から第2底部362に落下する。第1給水弁231又は第2給水弁232が開放されて第1注水口371又は第2注水口372を通して投入部401に水が注水されると、水は投入部401に残っていた洗濯処理剤を洗い流しながら、下部開口47から落下する。第2底部362は反注水口37側つまりこの場合左方に向けて下降する傾斜面を形成している。そのため、第2底部362に到達した水又は洗濯処理剤を含む水は、反注水口37側つまりこの場合概ね左方に向けて流れる。そして、水又は洗濯処理剤を含む水は、第2底部362が第1底部361よりも低くなっている第2底部362の左端部付近まで到達すると、後方に向けて下降する第2底部362の傾斜に従って、収容部出口38に向けて流れる。つまり、下部開口47を流れ出た水又は洗濯処理剤を含む水は、一直線上を収容部出口38に向かって流れるのではなく、左側に向かって流れた後、約90°向きを変えて後方に向かって流れる。
排水筒48は、図6及び図9に示すように平面視で処理剤ケース40の反注水口37側つまりこの場合左寄りに設けられている。また、排水筒48は、下部開口47の左端部よりも左側に設けられている。排水筒48は、第2底部362の左側部分つまり第1底部361よりも低くなっている部分の鉛直上方に位置する。
排水筒48から流れ出た水又は洗濯処理剤は、落下して第2底部362に到達する。この場合、排水筒48から流れ出た水又は洗濯処理剤を含む水は、第2底部362の左側部分つまり第1底部361よりも低くなっている部分に落下する。その後、水又は洗濯処理剤を含む水は後方に向けて下降する第2底部362の傾斜に従って、収容部出口38に向けて流れる。
収容部31の下流部において、水又は洗濯処理剤を含む水は、処理剤ケース40の長軸と直交する方向に沿って収容部出口38に向けて流れる。この場合、収容部31の下流部において、水又は洗濯処理剤を含む水は、前後方向に沿って収容部出口38に向けて流れる。ここで処理剤ケース40の長軸と直交する方向又は前後方向とは、必ずしも厳密に90°の角度で交わる方向又は前後方向のみを意図するのではなく、処理剤ケース40の長軸と直交する方向又は前後方向の成分を主に含む方向を意図する。
図5において、収容部出口38を前後方向に延長した領域Sを網掛けで示す。投入部401の下部開口47は、平面視において、収容部出口38を前後方向に延長した領域Sと重ならない位置に設けられている。つまり、投入部401の下部開口47は、平面視において収容部出口38に向けて流れる水の方向に又は水の流れに遡る方向に沿って収容部出口38を直線状に延長した領域S以外の領域に設けられている。この場合、洗濯機10の手前に立つユーザは、下部開口47を通して収容部出口38を視認することがない。なお、図7に示すように、処理剤ケース40と処理剤ケース40が取り外された状態においては、収容部出口38はユーザから視認可能な位置に設けられている。
図10及び図11に示すように、注水口371、372、373の上端部の床面からの高さ位置は、前面部41、左面部42、及び背面部44の上端部の床面からの高さ位置よりも下方に設定されている。つまり、前面部41、左面部42、及び背面部44は、注水口371、372,373よりも上方まで延びている。そのため、注水口371、372、373から各投入部401、402に注入された水が、処理剤ケース40の外部に飛び散ることが抑制される。
図7、図10及び図11に示すように、処理剤ケース40の前面部41、左面部42、背面部44の上端部の床面からの高さ位置は、右面部43の上端部の床面からの高さ位置よりも高く設定されている。そのため、処理剤ケース40は、全体としてみると注水口37に面する右面部43において上部を切り欠いて下方に向けて凹ませた形状となっている。右面部431の上端部の床面からの高さ位置は、注水口37の上端部の床面からの高さ位置よりも下方に設定されており、右面部431の切欠き形状が各投入部401、402への水の供給口となる。
本実施形態では、第1注水口371及び第3注水口373の下端部の床面からの高さ位置は、右面部431の上端部の床面からの高さ位置以上に設定されている。より具体的には、第1注水口371及び第3注水口373の下端部の床面からの高さ位置は、右面部431の上端部の床面からの高さ位置とほぼ同一に設定されている。そのため、第1給水弁231が第1給水経路221側に開放されると、給水管24を通って第1注水口371まで来た水は、第1右面部431の上端部の上方を通って、投入部401に注水される。また、第1給水弁231が第3給水経路223側に開放されると、給水管24を通って第3注水口373まで来た水は、第2右面部432の上端部の上方を通って、投入部402に注水される。
一方、第2注水口372の下端部の床面からの高さ位置は、右面部431の上端部の床面からの高さ位置よりも低くに設定されている。つまり、処理剤ケース40が収容部31に収容された状態で、第2注水口372は、一部が露出し、一部が処理剤ケース40に覆われている。そのため、第2給水弁232が開放されて第2給水経路222に水が流れると、給水管24を通って第2注水口372まで来た水は、一部は第1右面部431の上端部の上方を通って投入部401に注水される。残りの部分は第1右面部431と収容部31の右壁部353との間を通って、第2底部362に流れ落ちる。この際、第2注水口372から投入部401に注水されなかった水は、処理剤ケース40の右面部43の外側表面や収容部31の壁部35をつたって、こぼれたり溢れたりする等して処理剤ケース40の外部に付着した洗濯処理剤を洗い流す。
図7及び図11等に示すように、仕切り部46は、立ち上がり部461を有する。立ち上がり部461は、仕切り部46から上方に延びて、投入部401側の空間と投入部402側の空間とを区分する。立ち上がり部461の下端部の床面からの高さ位置は、右面部43の上端部の床面からの高さ位置と概ね同一に設定されている。立ち上がり部461の上端部の床面からの高さ位置は、前面部41、左面部42、背面部44の上端部の床面からの高さ位置と概ね同一に設定されている。つまり、立ち上がり部461の上端部の床面からの高さ位置は、注水口371、372、373の上端部の床面からの高さ位置よりも高く設定されている。立ち上がり部461は、注水口371、372、373よりも上方まで延びている。そのため、立ち上がり部461は、第1注水口371又は第2注水口372から洗剤投入部401に注水した場合には水が仕上げ剤投入部402側に侵入することを抑制する。また、立ち上がり部461は、第3注水口373から仕上げ剤投入部402に注水した場合には水が洗剤投入部401側に侵入することを抑制する。
立ち上がり部461は、処理剤ケース40の注水口37側端部つまりこの場合右端部から、少なくとも処理剤ケース40の左右方向の中心部まで延びている。本実施形態では、立ち上がり部461の反注水口37側端部つまりこの場合左側端部の位置は、下部開口47の反注水口37側端部つまりこの場合左側端部の位置と前後方向に概ね重なっている。
なお、本実施形態では、仕切り部46の反注水口37側端部つまりこの場合左端部にも、左右方向に延びる立ち上がり部462が設けられている。つまり、立ち上がり部461、462は、右面部43から左面部42まで、空隙を挟んで不連続に形成されている。右側の立ち上がり部461と左側の立ち上がり部462との間の空隙は、投入部402側に一度に大量の水が注水されてしまい、排水筒48からの排水が追い付かない場合に、投入部401側に水を溢れさせる溢水部として機能する。
図8、図10及び図11等に示すように、処理剤ケース40の背面部44は、上部背面部441と、下部背面部442と、段部443とを含んで構成される。上部背面部441は背面部44の上部を形成し、下部背面部442は、背面部44の下部を形成する。段部443は、上部背面部441と下部背面部442とを繋いでいる。
上部背面部441の下端部の床面からの高さ位置は、右面部43の上端部の床面からの高さ位置と概ね同一に設定されている。上部背面部441の上端部は、背面部44の上端部と一致する。上部背面部441は、概ね鉛直上方に向かって延びている。下部背面部442の上端部の床面からの高さ位置は、右面部43の上端部の床面からの高さ位置よりも低く設定されている。下部背面部442の下端部は、下部開口47の端部の一部を形成する。下部背面部442は、前方に向かって下降するように傾斜している。
段部443は、注水口37側から反注水口37側つまりこの場合右側から左側に向けて下降するように僅かに傾斜している。また、段部443は、前方に向かって下降するように傾斜している。段部443の前方に向かって下降する傾斜角は、下部背面部442の傾斜角よりも緩く設定されている。そのため、第1注水口371から投入部401に注水された水の一部は、段部443の左右方向への傾斜に従って、段部443に沿って進み、第1左面部421に到達する。
第1左面部421は、上部左面部4211と、傾斜部4212とを含んで構成される。上部左面部4211は、第1左面部421の上部を形成する。傾斜部4212は、第1左面部421の下部を形成する。上部左面部4211は、概ね鉛直上方に延びている。上部左面部4211の下端部の床面からの高さ位置は、右面部43の上端部の床面からの高さ位置から、概ね段部443の上下方向の高さ寸法Hだけ下がった位置に設定されている。上部左面部4211の上端部は、左面部42の上端部と一致する。
傾斜部4212の上端部は、上部左面部4211の下端部に接続している。つまり、傾斜部4212の上端部の床面からの高さ位置は、段部443の下端部の床面からの高さ位置と概ね同一に設定されている。傾斜部4212の下端部は、下部開口47の端部の一部を形成する。傾斜部4212は、反注水口37側から注水口37側に向かってつまりこの場合左側から右側に向かって下降するように傾斜している。そのため、段部443に沿って第1左面部421まで到達した水は、傾斜部4212の傾斜に従って、下部開口47に流れて下部開口47から排水される。
以上説明した本実施形態によれば、洗濯機10は、外箱11と、水槽12と、収容部31と、処理剤ケース40と、を備える。外箱11は、箱状に形成されている。水槽12は、外箱11内に設けられている。収容部31は、外箱11内に設けられ、外箱11の天面部111側を開放して形成された開口部34を有する。処理剤ケース40は、容器形状に形成され、収容部31に着脱可能に収容される。収容部31は、平面視において処理剤ケース40と重ならない位置に、水槽12に通じる収容部出口38を有する。処理剤ケース40は、外周を構成する面部41、42、43、44と、下部に設けられた下部開口47とを有する。下部開口47の位置は、処理剤ケース40が収容部31に収容された状態で、平面視において収容部出口38と処理剤ケース40とが並ぶ方向つまりこの場合前後方向に関して収容部出口38を延長した領域以外の領域に設けられている。
これによれば、平面視において下部開口47からの洗濯処理剤及び又は水の落下点から収容部出口38までの流路が一直線上とならない。この場合、収容部出口38は処理剤ケース40よりも後方に設けられており、水は収容部出口38を概ね前後方向に向けて流れる。下部開口47は平面視で収容部出口38を前方に延長した領域以外の領域に設けられ、収容部出口38から左右方向にずれた位置にある。そのため、下部開口47から収容部31の底部36に落下した小物などが、そのまま転がって収容部出口38を通り抜けて水槽12内部に落下してしまうことを抑制できる。また、仮に下部開口47から収容部31の底部36に落下した小物が転がってしまったとしても、落下点から収容部出口38までが一直線上である場合と比較して、小物が収容部出口38に辿りつくまでに時間がかかるため、ユーザは小物を拾い上げることができる。したがって、洗濯機10は、ユーザの操作性や利便性の向上を図ることができる。
収容部出口38は処理剤ケース40の後方に設けられている。下部開口47は、平面視において収容部出口38から左右方向にずれた位置に設けられている。
これによれば、洗濯機10の手前側に立つユーザは、下部開口47を通して収容部31の底部36を見ることができるが、下部開口47を通して収容部出口38を見ることはできない構成となっている。そのため、ユーザが下部開口47から下に小物を落としてしまった場合、小物が収容部出口38から水槽12内に落下してしまうのではないかという不安をユーザに与えることを抑制できる。したがって、ユーザの安心感を向上することができる。
ここで、とりわけ洗濯機10が本実施形態のようにドラム式洗濯機の場合、収容部31は、洗濯機10の中心に設けられた円筒状の水槽12をできるだけ避けた位置に設ける必要がある。そのため、収容部31は洗濯機10の左右方向の側面寄りに設ける必要がある。また、左右方向の側面に近ければ近いほど、水槽12との間の高さ方向のクリアランスが大きくなるため、収容部31のサイズを大きくすることができる。例えば収容部31を洗濯機10の左側面よりに設けた場合、収容部31を左側面に寄せれば寄せるほど、収容部31の深さを大きく設計できる。この場合、自動投入装置用の処理剤タンク50の容量を確保することが容易となる。一方、洗濯処理剤例えば洗剤には粉末状のものもある。粉末状の洗濯処理剤は液状のものよりも溶け残りやすく、粉末状の洗剤の溶け残りを抑制するために注水口37を収容部31の左右の壁部352、353に設けて多方面から注水することが考えられる。しかし、注水口37を収容部31の左右の壁部352、353に設けると、給水経路22を収容部31の左右に設ける必要がある。この場合、給水経路の幅だけ収容部31を洗濯機10の側面から中心側に寄せる必要がある。
これに対して、洗濯機10は、外部の水源からの水を収容部31に供給する給水経路22を備える。収容部31は、給水経路22からの水の入口となる複数の注水口371、372、373を有する。複数の注水口371、372、373は、収容部31の左右方向に関して洗濯機10の中心側この場合右側の壁部353に設けられている。処理剤ケース40は、洗剤投入部401と仕上げ剤投入部402とを前後方向に並ばせて有しており、洗剤投入部401と仕上げ剤投入部402とのそれぞれが注水口37に臨む面部431、432を有する。洗剤投入部401の注水口37に臨む第1面部つまりこの場合第1右面部431の幅W2は、仕上げ剤投入部402の注水口37に臨む第2面部つまりこの場合第2右面部432の幅W4よりも広く設定されている。
これによれば、注水口371、372、373を全て洗濯機10の中心側に設けることで、給水経路22を洗濯機10の中心側に絞って設けることができる。そのため、収容部31を可能な限り外箱11の側面寄りこの場合左側面寄りに設けることができる。これにより、収容部31の寸法を大きくすることができ、また、収容部31内に処理剤タンク50を設ける場合には処理剤タンク50の容量を大きくすることができる。
さらに、注水口371、372、373を一方の側に絞ったことで粉末状の洗濯処理剤が溶け残る虞があるが、洗剤投入部401の注水口371、372に臨む面つまり第1右面部431の幅W2を大きくすることで、注水口371、372の寸法を大きくすることができる。つまり、注水口371、372から多量の水を一度に流せる構成としたため、粉末状の洗濯処理剤の溶け残りを抑制することができる。また、外部の水源として、水道水のみならず風呂水を用いる場合も想定される。洗剤投入部401の注水口371、372に臨む第1右面部431の幅W2が大きく設定されているため、第1右面部431に面して、複数の注水口37つまり水道水用の第1注水口371と風呂水用の第2注水口372とを、設けることができる。
前記仕上げ剤投入部402は、第2面部つまりこの場合第2右面部432と対向する第3面部つまりこの場合第2左面部422寄りに排水筒48とキャップ部材49とからなるサイフォン機構を有する。仕上げ剤投入部402の第3面部つまりこの場合第2左面部422の前後方向の幅W3は、仕上げ剤投入部402の第2面部つまりこの場合第2右面部432の前後方向の幅W4よりも大きく設定されている。
仕上げ剤投入部402の前後方向の幅つまり奥行きは、注水口37側つまりこの場合右側から反注水口側37つまりこの場合左側に向かって次第に大きくなる。一方、洗剤投入部401の前後方向の幅つまり奥行きは、注水口37側つまりこの場合右側からから反注水口37側つまりこの場合左側からに向けて次第に小さくなる。このため、奥行きが一定に設定されている場合と比較して、キャップ部材49の寸法を大きくすることができる。そのため、ユーザは清掃時などにキャップ部材49を着脱することが容易になる。したがって、洗濯機10は、ユーザの操作性や利便性の向上を図ることができる。
また、仕上げ剤投入部402の断面積は、第3注水口373から反注水口37側に進むほどつまり右側から左側に進むほど大きくなる。第3注水口373から仕上げ剤投入部402に注水された水は、仕上げ剤投入部402内を反注水口37側つまりこの場合左側に進むにつれて、次第に流速を落とす。そのため、仕上げ剤投入部402からしぶきが飛んで洗濯機10の周辺を濡らしてしまったり、電気的構成に水が掛かって不具合が生じてしまったりすることを抑制できる。更に、洗剤投入部401の奥行きは、反注水口37側つまり左側において狭くなるため、奥行きが一定に設定されている場合と比較して、下部開口47から小物を落としてしまう可能性を低減することができる。したがって、洗濯機10は、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
ここで、製品全体のコンパクト化のためや、処理剤ケース40と処理剤タンク50とをいずれも収容部31内に設けること等によって、処理剤ケース40は寸法が小さくなり、ユーザが投入する上部の開口の面積が狭くなりがちである。この場合、とりわけ粉末状の洗剤を洗剤投入部401に投入する際に、仕上げ剤投入部側にこぼれてしまう可能性がある。
これに対して、処理剤ケース40は、洗剤投入部401と仕上げ剤投入部402との間に注水口371、372、373の上端部よりも高い位置まで延びる立ち上がり部461を有する。立ち上がり部461は、処理剤ケース40の注水口371、372、373に臨む第1面部つまりこの場合第1右面部431と第2面部つまりこの場合第2右面部432との間から、少なくとも処理剤ケース40の左右方向の中心まで延びている。
ユーザは、洗剤を洗剤投入部401に投入する際、幅の広い注水口37寄りの部分つまり洗濯機10の中心側この場合右側に対して投入することが自然である。処理剤ケース40の少なくとも注水口37寄りの部分には、立ち上がり部461が設けられているので、ユーザが洗濯処理剤とりわけ粉末状の洗剤を洗剤投入部401に投入する際に、仕上げ剤投入部402側に飛散することを抑制できる。更に、立ち上がり部461を挟んで両側この場合立ち上がり部461の前後には、ユーザの手指が入れられるだけの広さのある空間が形成されている。そのため、ユーザは、立ち上がり部461を摘まんで処理剤ケース40を脱着するなどの操作がしやすくなる。したがって、洗濯機10は、ユーザの操作性や利便性の向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、立ち上がり部461の上端部の床面からの高さ位置は、前面部41、左面部42、背面部44の上端部の床面からの高さ位置と概ね同一に設定されているが、これに限らない。立ち上がり部461の上端部の床面からの高さ位置は、前面部41、左面部42、背面部44の上端部の床面からの高さ位置よりも高く設定されていても良い。更には、立ち上がり部461の少なくとも一部において、上端部の床面からの高さ位置が、前面部41、左面部42、背面部44の上端部の床面からの高さ位置よりも高く設定されていても良い。
洗剤投入部401は、立ち上がり部461と対向する背面部44に段部443と下部背面部442とを有する。段部443は、第1面部つまりこの場合第1右面部431から第1右面部431と対向する第4面部つまりこの場合第1左面部421まで延びる。下部背面部442は、段部443から下部開口47に向けて下降する傾斜面を形成している。側面視において、段部443の傾斜角は下部背面部442の傾斜角よりも緩く設定されている。
これによれば、注水口371、372から洗剤投入部401に注入された水の一部は、段部443に沿って反注水口37側の面部この場合第1左面部421まで流れる。第1左面部421に到達した水は、第1左面部421に付着した洗剤を洗い流すことができる。したがって、洗剤の溶け残りを抑制することができ、洗濯機10は、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
なお、段部443は注水口37側から反注水口37側に向かって下がるように傾斜している。そのため、水は段部443の傾斜に沿って反注水口37側の第1左面部421まで一層流れやすくなる。
第4面部つまりこの場合第1左面部421は、少なくとも段部443と接続する高さ位置から下部開口47に向けて下降する傾斜部4212を形成する。この場合、傾斜部4212の上端部は、段部443の下端部付近に接続されている。
これにより、段部443に沿って反注水口37側の第1左面部421まで到達した水は、傾斜部4212に沿って下部開口47に流れ、下部開口47から処理剤ケース40外に排出される。そのため、洗濯機10は、水を洗剤投入部401からスムーズに排出し、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
処理剤ケース40が収容部31に収容された状態で、複数の注水口371、372、373のうち少なくとも一部この場合注水口372は、下端部の位置が、処理剤ケース40の注水口37に臨む面部この場合右面部43の上端部よりも下方に設定されている。
これによれば、注水口371、372,373から収容部31内に注入された水の一部は処理剤ケース40内に流入し、残りの部分は処理剤ケース40の外部を通って収容部31の底部36に到達する。処理剤ケース40内を通った水と、処理剤ケース40外部を通った水とは、その後底部36において合流して、収容部出口38から水槽12に供給される。処理剤ケース40の外部を通る水は、処理剤ケース40外部にこぼれた洗濯処理剤を洗い流す。また、処理剤ケース40の外部を通る水は、底部36の注水口37側つまり上流側を洗い流す。よって、処理剤ケース40や収容部31内に溶け残った洗濯処理剤が付着したままになることを抑制できる。したがって、洗濯機10はユーザの利便性の向上を図ることができる。
(第2実施形態)
続いて第2実施形態について図12を参照して説明する。第2実施形態の洗濯機10は、前記第1実施形態と比較して、第1注水口371に替えて第4注水口60を備える。第4注水口60は、第1注水口371と比較して、上下方向の高さ寸法が異なるが、その他の構成や機能は同一である。第4注水口60は、処理剤ケース40が収容部31に収容された状態で、洗剤投入部401に面し、洗剤投入部401に水を供給する。第4注水口60は、第1給水経路221の一部を構成する。
図12に示すように、第4注水口60の下端部の床面からの高さ位置は、第2注水口372と同様に、右面部431の上端部の床面からの高さ位置よりも低く設定されている。つまり、処理剤ケース40が収容部31に収容された状態で、第4注水口60は、一部が露出し、一部が処理剤ケース40に覆われている。そのため、第1給水弁231が第1給水経路221側に開放されて第1給水経路221に水が流れると、給水管24を通って第4注水口60まで来た水は、一部は第1右面部431の上端部の上方を通って投入部401に注水され、残りの部分は第1右面部431と収容部31の右壁部353との間を通って、第2底部362に流れ落ちる。この際、第4注水口60から投入部401に注水されなかった水は、処理剤ケース40の右面部43の外側表面や収容部31の壁部35をつたって、こぼれたり溢れたりする等して処理剤ケース40の外部に付着した洗濯処理剤を洗い流す。本実施形態によっても、上記実施形態と同様の効果が奏される。
なお、本実施形態では、前記第1実施形態と同様に第2注水口372の下端部の床面からの高さ位置は、右面部431の上端部の床面からの高さ位置よりも低く設定されているが、他の実施形態では、第2注水口372の下端部の床面からの高さ位置は、右面部431の上端部の床面からの高さ位置以上に設定しても良い。また、第1実施形態又は第2実施形態において、第3注水口373の下端部の床面からの高さ位置を、右面部431の上端部の床面からの高さ位置よりも低く設定しても良い。つまり、注水口37が複数ある場合、少なくとも1つの注水口37について下端部の床面からの高さ位置を、右面部431の上端部の床面からの高さ位置よりも低く設定し、その他の注水口37については下端部の床面からの高さ位置を、右面部431の上端部の床面からの高さ位置以上に設定しても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変更は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。