JP7715700B2 - 通信方法、通信機器、通信システム - Google Patents

通信方法、通信機器、通信システム

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Description

本発明は、機器間でメッセージパケットを送受信する際の通信方法、通信機器及び通信システムの分野に関する。
FA(Factory Automation)やIA(Industrial Automation)などの分野では、機器間でメッセージパケットの送受信をすることにより、例えばロボットの駆動や動作状態の管理などが行われる。
このようなメッセージパケットの送受信は高頻度で行われる場合がある。
例えば、サーボモータを用いたバイラテラル制御では、あるサーボモータにおいて検出された負荷量を読み出し、その読み出し結果に応じてや他のサーボモータへの指示を変化させる。そのために、各機器間において短時間で多くのメッセージパケットの送受信が行われる。
従って、制御を高頻度且つ円滑に行うためにメッセージパケットの送受信を高効率で行うことが望まれている。
下記特許文献1においては、詳細な情報を取得する必要があるか否かを判断し、詳細な情報を取得する必要があると判断した場合のみ詳細情報を取得することで、それ以外のときは簡易情報を取得し、データ処理の高効率化を図っている。
特開2010-049364号公報
しかしながら、特許文献1の記載の手法では、詳細な情報を取得する必要があると頻繁に判断されるような状況においてはデータ処理の効率化を図ることが難しい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、通信に要する時間を短縮することを目的とする。
本発明に係る通信方法は、通信制御を行う通信制御部と、メッセージパケットを送信する送信部と、メッセージパケットを受信する受信部と、を備えた通信機器の通信方法として、メッセージパケットの送信先の機器とされた目的機器に実行させる処理の種別を示す第1情報が格納される第1領域と、前記目的機器を特定する第2情報が格納される第2領域と、前記処理の詳細を示す第3情報が格納される第3領域のうち、前記第3領域の少なくとも一部の領域を省略した簡易メッセージパケットを送信し、前記第1情報は、読み出し処理を示す情報とされ、前記一部の領域は、前記目的機器の記憶部上の読み出し位置を示すアドレス情報が記憶される領域と、読み出すデータの長さを示す長さ情報が記憶される領域とされ、前記記憶部には、前記第3領域のうち前記一部の領域に格納される種類の情報が記憶されたものである。
第3情報は、第1情報によって特定される処理種別によって異なる。例えば、第1情報が読み出し処理を示す情報であった場合には、読み出し位置となる記憶部上の領域のアドレス情報と、読み出すデータの長さを示す長さ情報とが第3情報に含まれる。
また、第1情報が書き込み処理を示す情報であった場合には、書き込み位置となる記憶部上の領域のアドレス情報と、書き込みデータの長さを示す長さ情報とが第3情報に含まれる。
簡易メッセージパケットでは、例えば、アドレス情報と長さ情報が省略される。
本発明に係る通信システムは、複数の通信機器によって構成される通信システムであって、各通信機器は、通信制御を行う通信制御部と、メッセージパケットを送信する送信部と、メッセージパケットを受信する受信部と、を備え、前記通信制御部は、メッセージパケットの送信先の機器とされた目的機器に実行させる処理の種別を示す第1情報が格納される第1領域と、前記目的機器を特定する第2情報が格納される第2領域と、前記処理の詳細を示す第3情報が格納される第3領域のうち、前記第3領域の少なくとも一部の領域を省略した簡易メッセージパケットを送信し、前記第1情報は、読み出し処理または書き込み処理を示す情報とされ、前記一部の領域は、前記目的機器の記憶部上の読み出し位置または書き込み位置を示すアドレス情報が記憶される領域と、読み出すデータまたは書き込むデータの長さを示す長さ情報が記憶される領域とされ、前記記憶部には、前記第3領域のうち前記一部の領域に格納される種類の情報が記憶されたものである。
本発明によれば、通信に要する時間を短縮することができる。
通信システムの構成例を示す図である。 サーボモータの構成例を示すブロック図である。 制御機器の構成例を示すブロック図である。 通常メッセージパケットの構成例を示す図である。 通常メッセージパケットの具体例を示す図である。 返送パケットの構成例及び具体例を示す図である。 サーボモータの記憶部のメモリマップの位置例を示す図である。 読み出しコマンドについての通常メッセージパケットの具体例を示す図である。 サーボモータの記憶部のプリセット領域についての図である。 読み出しコマンドについての簡易メッセージパケットの具体例を示す図である。 プリセット領域の変形例についての図である。 書き込みコマンドについての通常メッセージパケットの具体例を示す図である。 簡易メッセージパケットの二つ目の例についてのプリセット領域の一例を示す図である。 簡易メッセージパケットの二つ目の例についての具体例を示す図である。 簡易メッセージパケットの三つ目の例についてのプリセット領域の一例を示す図である。 簡易メッセージパケットの三つ目の例についての具体例を示す図である。 制御機器において実行される処理の一例を示すフローチャートである。 サーボモータにおいて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
以下、実施の形態を次の順序で説明する。
<1.システム構成>
<2.メッセージパケットの構成>
<2-1.通常メッセージパケット>
<2-2.返送パケット>
<2-3.簡易メッセージパケット1>
<2-4.簡易メッセージパケット2>
<2-5.簡易メッセージパケット3>
<3.フローチャート>
<3-1.制御機器の処理>
<3-2.サーボモータの処理>
<4.変形例>
<5.まとめ>
<1.システム構成>
第1の通信機器としてのサーボモータ1と、第2の通信機器としての制御機器2とを備えた通信システムSの構成について、図1を参照して説明する。
通信システムSは、複数のサーボモータ1と、一つの制御機器2を備えて構成されている。なお、通信システムSは、一つのサーボモータ1と一つの制御機器2を備えて構成されていてもよいし、複数のサーボモータ1と複数の制御機器2を備えて構成されていてもよい。
サーボモータ1は、制御対象の機器とされている。また、制御機器2は制御対象の機器を制御する機器とされている。
サーボモータ1は、制御機器2と例えば有線接続により情報の送受信が可能とされている。
なお、これ以外の方法としては、例えば、ロボットなどの制御対象の機器が一つの無線通信部を備えており、制御機器2はロボットの無線通信部とのみ無線通信を行うようにしてもよい。その場合には、ロボットが備える無線通信部は、制御機器2から受信したメッセージパケットの内容に基づいて、ロボットの各部に設けられたサーボモータ1に対して有線などで制御指示等を出力することにより各部を制御してもよい。即ち、サーボモータ1が制御機器2と直接通信することが不可能とされていてもよい。
また、この場合においては、ロボットが備える無線通信部を制御機器2とみなしてもよい。即ち、制御機器2は、他の情報処理装置から各種の情報を受け取り、制御機器2と有線接続されたそれぞれのサーボモータ1に対して制御指示等を出力する。
なお、サーボモータ1と制御機器2が無線通信を行ってもよい。この場合の無線通信では、例えば、429MHz(メガヘルツ)、920MHz、1.2GHz(ギガヘルツ)、2.4GHz、5GHz、6GHzなどの各周波数帯付近が用いられる。
サーボモータ1の構成例を図2に示す。
サーボモータ1は、コネクタ等を介して他の機器と有線通信を行う通信部11と、通信部11の制御を行う通信制御部12と、記憶部13と、駆動制御部14と、駆動部15と、電源コネクタ16とを備えている。
通信部11は、送信部11sと受信部11rとを備えている。送信部11s及び受信部11rは、例えば、IC(Integrated Circuit)として構成される。送信部11sと受信部11rは変調部、電力増幅部、高周波増幅部、復調部が一体に形成された一つのICとして構成されていてもよい。なお、送信部11sと受信部11rがそれぞれ異なるICとして構成されていてもよい。
送信部11sは、通信制御部12から渡されたパケットを返送パケットとして制御機器2に送信する処理を実行する。
受信部11rは、制御機器2から送信されたメッセージパケットを受信し、通信制御部12に渡す処理を実行する。なお、受信部11rは、通常メッセージパケット以外に、一部の情報を省略した簡易メッセージパケットを受信可能とされている。
通信制御部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等を有して構成されており、返送パケットの作成処理や、受信したメッセージパケットのヘッダ領域を読み取り、その内容(コマンド)に応じた処理を行う。
記憶部13は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などを有して構成されており、通信制御部12や駆動制御部14が実行する各種プログラムや設定データ、或いは、サーボモータ1を一意に特定するための機器ID(Identification)などが記憶される。
また、記憶部13には、簡易メッセージパケットに基づいて適切な処理を実行するための補完情報が記憶される。この補完情報は、簡易メッセージパケットの受信前に予め記憶される情報であり、「プリセット情報P」と記載する。また、記憶部13におけるプリセット情報Pが記憶される領域を、プリセット領域PAと記載する。
プリセット情報P及びプリセット領域PAについては改めて後述する。
また、記憶部13は、通信制御部12や駆動制御部14が各種処理を実行する際の作業領域としても機能する。
駆動制御部14は、通信制御部12の指示に基づいて、或いは、記憶部13に記憶された設定情報に基づいて、サーボモータ1の駆動部15を駆動する。駆動部15が駆動制御部14に駆動されることにより、サーボモータ1が取り付けられた制御対象のロボットなどの姿勢等が変化する。
また、駆動制御部14は、駆動部15の駆動状態等を検出することが可能とされている。具体的に、駆動制御部14は、温度や角度や電圧や速度等を検出することが可能とされている。これらの検出情報は、記憶部13の所定の領域に記憶される。
なお、図1では、サーボモータ1が通信機能を備えている例を示しているが、サーボモータ1と通信機能を備えた部分が別の機器として構成されていてもよい。その場合には、サーボモータ1と通信機能を備えた部分が、例えば、調歩同期シリアル通信(RS232C)や近距離無線通信などにより接続される。
電源コネクタ16は、外部から入力される動作電源電圧をサーボモータ1の各部(例えば、通信制御部12、送信部11s、受信部11r、記憶部13など)に供給する。電源コネクタ16は、例えば、有線通信用のコネクタと一体となって設けられていてもよい。即ち、電源供給用の線と通信用の線が含まれる一本のケーブルによってサーボモータ1と制御機器2が接続されていてもよい。
なお、電源コネクタ16の代わりに電源電圧を生成する電源部が設けられていてもよい。この場合の電源部は、例えば、リチウムイオン電池や乾電池などである。なお、煩雑化を避けるため各部への電源電圧線の図示は省略している。
次に、制御機器2の構成例を図3に示す。
制御機器2は、コネクタを介して他の機器と有線通信を行う通信部21と、制御部22と、出力部23と、入力部24と、記憶部25と、ドライブ26と、電源部27とを備え、各部はバスBを介して相互通信可能に接続されている。
通信部21は、送信部21sと受信部21rとを備えている。送信部21s及び受信部21rは、同一のICとして構成されていてもよいし、異なるICとして構成されていてもよい。
通信部21は、制御部22の通信制御部22aの指示に基づいてメッセージパケットの送信と返送パケットの受信を行う。
具体的に、送信部21sは、通信制御部22aから渡されたメッセージパケットをサーボモータ1に送信する処理を実行する。
受信部21rは、サーボモータ1から送信された返送パケットを受信し、通信制御部22aに渡す処理を実行する。なお、送信部21sは、通常メッセージパケット以外に、簡易メッセージパケットを送信可能とされている。
制御部22は、CPUやROMやRAM等を有して構成されており、プログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
具体的に、制御部22は、通信制御部22aやアプリケーション機能部22bとして機能する。
通信制御部22aは上述したように、メッセージパケットの生成や送受信を通信部21に実行させる。
アプリケーション機能部22bは、複数のサーボモータ1の制御や管理を行うためのアプリケーションを動作させるための各種の処理を行う。例えば、アプリケーションを介してユーザに入力された操作に応じてサーボモータ1が取り付けられたロボットの姿勢を変更させるために、メッセージパケットの生成と送信を通信制御部22aに実行させる。
アプリケーション機能部22bは、ユーザ操作を受け付けるためのインタフェースをモニタなどの出力部23に表示させるための表示処理を実行する。
また、アプリケーション機能部22bは、各サーボモータ1の動作状態などをユーザに提示するための表示処理を行ってもよい。
出力部23は、LCD(Liquid Crystal Display)或いは有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどの表示部や、スピーカなどの音声出力部などとされる。出力部23は、制御機器2と一体または別体として設けられる。
出力部23としての表示部には、アプリケーション機能部22bによる表示処理により各種の情報の表示やメニュー表示などがなされる。
入力部24は、キーボード、マウス、キー、ダイヤル、タッチパネル、タッチパッド、リモートコントローラ等の各種の操作子や操作デバイスなどとされる。これらの入力部24は、ユーザの操作を検出して制御部22に検出信号を出力する。
記憶部25は、ハードディスクや固体メモリなどとして構成されており、制御部22が実行するプログラムや処理に用いるデータ等が記憶されている。
ドライブ26は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブル記憶媒体28の装着が可能とされている。リムーバブル記憶媒体28から読み出された情報は、例えば記憶部25に記憶される。
電源部27は、上記各部に必要な電源電圧を生成し、制御機器2の各部に動作電源電圧を供給する。電源部27は、例えば、入力された商用の交流電圧を直流電圧に変換して各部に供給する。なお、煩雑化を避けるため各部への電源電圧線の図示は省略している。
<2.メッセージパケットの構成>
本実施の形態では、通常メッセージパケットと簡易メッセージパケットの送受信が行われる。それぞれ添付図を参照して説明する。
<2-1.通常メッセージパケット>
通常メッセージパケットの一例を図4に示す。
通常メッセージパケットは、ヘッダ領域Ar1と、ID領域Ar2と、アドレス領域Ar3と、データ長領域Ar4と、データ領域Ar5と、CRC(Cyclic Redundancy Check)領域Ar6とを有して構成されている。
ヘッダ領域Ar1は、1Byteのコマンドが格納される領域である。コマンドとしては、例えば、読み出しコマンド、書き込みコマンド、プリセット読み出しコマンド、プリセット書き込みコマンドなどがある。なお、コマンドとしては、他にもサーボモータ1が正常に動作しているか否かを確認するためのコマンドなど種々のものが用意されている。
ID領域Ar2は、送信対象の機器を特定するための機器IDを表す1Byteの情報が格納される領域である。例えば、読み出しコマンドや書き込みコマンドにおいては、読み出し対象のサーボモータ1や書き込み対象のサーボモータ1の機器IDがID領域Ar2に格納される。
アドレス領域Ar3は、サーボモータ1の記憶部13上のアドレスを表す1Byteの情報が格納される領域である。読み出しコマンドであれば、アドレス領域Ar3に読み出し対象の領域の先頭アドレスが格納される。また、書き込みコマンドであれば、アドレス領域Ar3に書き込み対象の領域の先頭アドレスが格納される。
データ長領域Ar4は、データ長を示す1Byteの情報が格納される領域である。アドレス領域Ar3に格納される先頭アドレスとデータ長領域Ar4に格納されるデータ長によって、読み出し対象の領域や書き込み対象の領域を特定することができる。
データ領域Ar5は、書き込みコマンドによって書き込まれるnByte(nは正の整数)の情報が格納される領域である。書き込み対象の領域の大きさによってデータ領域Ar5に格納される情報のByte数は異なる。
CRC領域Ar6には、CRC領域以外のデータについての誤りを検出するための1Byteの冗長コードが格納されている。なお、CRC領域Ar6には、データ領域Ar5の誤りのみを検出するための冗長コードが格納されてもよい。
また、CRC領域Ar6には、CRC以外の誤りチェックのコードとして、例えばBCC(Block Check Character)などを用いたものが格納されてもよい。即ち、誤りチェック(誤り訂正)の方式は問わない。
なお、図4はメッセージパケットの構成のうち主要な部分のみを抜粋したものであり、実際のメッセージパケットは、図4に示す各領域以外にもプリアンブル領域や同期コード領域や制御データ領域等を含んでいてもよい。
サーボモータ1の状態を読み出すために制御機器2からサーボモータ1に送信される通常メッセージパケットの一例を図5に示す。なお、16進数表記の数値については頭に「0x」を付加する。即ち、10進数における「10」を1Byteの16進数で表記する場合には、「0x0A」と記載する。
ヘッダ領域Ar1には、0xF1が格納されている。0xF1は、一つのサーボモータ1を対象とした読み出しコマンドを表す。
ID領域Ar2には0x03が格納されている。この情報は、機器IDが「3」とされたサーボモータ1に対して送信される通常メッセージパケットであることを示す情報である。即ち、図5に示す例は、機器IDが「3」とされたサーボモータ1の記憶部13から情報を読み出すメッセージパケットであることを示している。
アドレス領域Ar3には0x16が格納されている。この情報は、サーボモータ1の記憶部13において温度についてのセンシングデータが記憶される領域のアドレスである。
データ長領域Ar4には0x01が格納されている。この情報は、読み出すデータが1Byteであることを示している。
CRC領域Ar6は、具体的な数値の表記を省略している。
即ち、図5に示す通常メッセージパケットの例は、機器IDとして「3」が付与された一つのサーボモータ1においてセンシングされた温度データを読み出すためのパケットである。
<2-2.返送パケット>
続いて、サーボモータ1から返送される返送パケットの一例を図6に示す。図6に示す返送パケットは、図5に示す通常メッセージパケットを機器IDが「3」とされたサーボモータ1に送信した際に、そのサーボモータ1から返送されてくる返送パケットである。
サーボモータ1から返送される返送パケットは、例えば、ヘッダ領域Ar1とID領域Ar2とフラグ領域Ar7とデータ領域Ar5とCRC領域Ar6とを備えて構成されている。
ヘッダ領域Ar1には、読み出しコマンドに対する返送であることを示す情報として「0x81」が格納されている。
ID領域Ar2には、返送パケットの送信元となるサーボモータ1についての機器IDが格納されている。
フラグ領域Ar7は、各種のフラグ情報が集約された1Byteの情報が格納される。即ち、フラグ領域Ar7は8bitであるため、8個のフラグ情報を含めることが可能である。フラグ情報としては、例えば、通信エラーの有無やハードウェアエラーの有無などの各種エラーフラグ、そして、サーボモータ1の駆動部15が目標位置に到達したかなどを示すフラグなどが考えられる。
データ領域Ar5には、センシング結果である温度情報が格納されている。
CRC領域Ar6には、具体的な数値の表記を省略しているが、誤りを検出するための1Byteの冗長コードが格納されている。
<2-3.簡易メッセージパケット1>
次に簡易メッセージパケットの一つ目の構成例について説明する。
先ず、簡易メッセージパケットの構成例の説明の前に、サーボモータ1の記憶部13のメモリマップの一例を図7に示す。
記憶部13におけるアドレス0x10から0x13の4Byteの領域には、角度データが記憶される。角度データは、例えば、制御機器2から指示された制御データとされる。
記憶部13におけるアドレス0x14から0x15の2Byteの領域には、速度データが記憶される。速度データは、例えば、サーボモータ1において検出されたセンシングデータとされる。
記憶部13におけるアドレス0x16の1Byteの領域には、温度データが記憶される。温度データは、例えば、サーボモータ1において検出されたセンシングデータとされる。
記憶部13におけるアドレス0x17の1Byteの領域には、電圧データが記憶される。電圧データは、例えば、サーボモータ1において検出されたセンシングデータとされる。
ここで、サーボモータ1の記憶部13から、角度データと温度データを読み出す場合について考える。制御機器2は、サーボモータ1に対して、例えば図8に示す通常メッセージパケットを送信する。
この通常メッセージパケットは、記憶部13において先頭アドレス0x10から7Byte分のデータを読み出すためのコマンドである。
このメッセージパケットを送信することにより、サーボモータ1から制御機器2に対して、アドレス0x10から0x16の7Byte分のデータが返送パケットとして返送される。
これにより、サーボモータ1の記憶部13から角度データと温度データを読み出すことができる。
但し、サーボモータ1から返送される返送パケットのデータ領域Ar5には、角度データと温度データだけでなく速度データも含まれている。これにより、取得したい情報以外の余分な情報がパケットに含まれてしまうため、通信効率はよくない。
そこで、サーボモータ1の記憶部13における別の領域にプリセット領域PAを設け、そこに取得したいデータを別途連続して記憶しておく。一例を図9に示す。
図示するように、記憶部13のプリセット領域PAにおけるアドレス0xA0から0xA3の領域には、4Byteの角度データが別途記憶される。また、プリセット領域PAにおけるアドレス0xA4の領域には、1Byteの温度データが別途記憶される。
プリセット領域PAにおいて取得対象のデータを記憶する領域を「第1プリセット領域PA1」とする。即ち、図9における第1プリセット領域PA1は、アドレス0xA0から0xA4の領域とされる。そして、第1プリセット領域PA1に記憶されるプリセット情報Pは、角度データと温度データとされる。
この状態でも、制御機器2は、サーボモータ1の記憶部13における第1プリセット領域PA1を読み出すようにメッセージパケットを送信することで、不要なデータを読み出すこと無く所望のデータを取得することが可能である。具体的には、図8におけるアドレス領域Ar3に0xA0を格納し、データ長領域Ar4に0x05を格納することで、角度データと温度データのみを読み出すことが可能である。
本実施の形態では、更なるデータ量削減を図るための工夫がなされている。
具体的に、プリセット領域PAには、第1プリセット領域PA1以外に、読み出すデータのデータ長を予め記憶した第2プリセット領域PA2が用意されている。
図9に示す第2プリセット領域PA2は、アドレス0xAFとされた1Byteの領域とされる。そして、第2プリセット領域PA2に格納される1Byteのプリセット情報Pはデータ長情報とされており、本例では0x05が格納されている。
そして、制御機器2は、サーボモータ1における角度データと温度データを読み出す場合に、簡易メッセージパケットを送信する。簡易メッセージパケットの一例を図10に示す。
簡易メッセージパケットは、通常メッセージパケットを構成する各データ領域のうち、第1プリセット領域PA1と第2プリセット領域PA2に格納されている情報を省略したものである。
即ち、図10に示すように、簡易メッセージパケットは、ヘッダ領域Ar1とID領域Ar2とCRC領域Ar6を含むと共に、アドレス領域Ar3とデータ長領域Ar4が省略されている。
また、ヘッダ領域Ar1には、プリセット読み出しコマンドであることを示す0xF3が格納されている。即ち、図10に示す簡易メッセージパケットは、読み出しコマンドについての簡易メッセージパケットとされる。
ヘッダ領域Ar1に0xF3が格納された簡易メッセージパケットを受信したサーボモータ1は、第2プリセット領域PA2に格納された情報に基づいて読み出すデータのデータ長が5Byteであることを確認する。そして、サーボモータ1は、第1プリセット領域PA1に記憶された情報を5Byte分読み出して、返送パケットのデータ領域Ar5に格納して制御機器2に送信する。
これにより、制御機器2からサーボモータ1に送信するパケットのデータ量を削減しながら、取得したいデータを取得することができる。
なお、簡易メッセージパケット用のコマンドを複数用意し、それぞれがサーボモータ1の記憶部13のプリセット領域PAにおける異なる領域を読み出すように構成することで、種々のデータを効率よく読み出すことが可能となる。
ここで、プリセット領域PAの変形例について説明する。
図9に示す例では、第1プリセット領域PA1にセンシングデータや設定データそのものが記憶されている例を説明した。
本変形例では、図11に示すように、第1プリセット領域PA1にアドレス情報が記憶される。
具体的には、サーボモータ1の記憶部13の第1プリセット領域PA1におけるアドレス0xA0とされた領域には、角度データが記憶される領域の先頭アドレスである0x10が記憶される。また、アドレス0xA1とされた領域には、温度データが記憶される領域の先頭アドレスである0x16が記憶される。
そして、第2プリセット領域PA2には、プリセット情報Pとしてデータ長情報である0x05が記憶されている。
ヘッダ領域Ar1に0xF3が格納された簡易メッセージパケット(図10参照)を受信したサーボモータ1は、第2プリセット領域PA2に記憶された情報に基づいて読み出すデータのデータ長が5Byteであることを確認する。そして、サーボモータ1は、第1プリセット領域PA1に記憶されたアドレスを参照することにより、アドレス0x10から0x13に記憶された角度データとアドレス0x16に記憶された温度データを読み出し、返送パケットのデータ領域Ar5に格納して制御機器2に送信する。
このような態様であっても、制御機器2からサーボモータ1に送信するパケットのデータ量を削減しながら、取得したいデータを取得することができる。
なお、本例では、図9に示すように、アドレス0xAFとされた1Byteの領域とされた第2プリセット領域PA2にデータ長情報とされた0x05が格納されていた。
そして、その5Byteの情報は、第1プリセット領域PA1に記憶された5Byte分の情報であり、その内訳は、4Byteの角度データと1Byteの温度データとされていた。
ここで、角度データとして1Byteのデータを得られれば十分である場合について、更なるデータ量削減を図る構成について説明する。
1Byteの角度データと1Byteの温度データのみを取得すればよいケースにおいては、第2プリセット領域PA2にデータ長情報として0x02が格納される。
そして、制御機器2は、サーボモータ1における角度データと温度データを読み出すための簡易メッセージパケットとして、図10に示すメッセージパケットを送信する。
ヘッダ領域Ar1に0xF3が格納された簡易メッセージパケットを受信したサーボモータ1は、第2プリセット領域PA2に格納された情報に基づいて、読み出すデータのデータ長が2Byteであることを確認する。そして、サーボモータ1は、第1プリセット領域PA1に記憶された情報として2Byte分のデータを読み出す。
このとき読み出されるデータは、角度データとしての1Byteのデータと温度データとしての1Byteのデータである。即ち、図11に示す第1プリセット領域PA1に記憶された二つのアドレス情報に基づいて、アドレス0x10に記憶された1Byte分の角度データと、アドレス0x16に記憶された1Byte分の温度データを読み出し、返送パケットのデータ領域Ar5に格納して制御機器2に送信する。
これにより、返送パケットのデータ量を更に削減することが可能となる。
<2-4.簡易メッセージパケット2>
簡易メッセージパケットの二つ目の例を説明する。本例は、データの書き込みのために送信される簡易メッセージパケットの例である。
先ず、サーボモータ1の記憶部13の所定の領域にデータを書き込む際に制御機器2からサーボモータ1に送信される通常メッセージパケットの例を図12に示す。
この通常メッセージパケットは、ヘッダ領域Ar1と、ID領域Ar2と、アドレス領域Ar3と、データ長領域Ar4と、データ領域Ar5と、CRC領域Ar6とを含んで構成されている。
ヘッダ領域Ar1には、書き込みコマンドについての通常メッセージパケットであることを示す0xF0が格納されている。
ID領域Ar2には、通常メッセージパケットの送信先となるサーボモータ1についての機器ID(図12では0x03)が格納されている。
アドレス領域Ar3には、サーボモータ1の記憶部13において角度データが記憶される領域の先頭アドレスである0x10が格納されている。
データ長領域Ar4には、角度データのデータ長である0x04が格納されている。
データ領域Ar5には、角度データである4Byteのデータが格納されている。
CRC領域Ar6については具体的な記載を省略している。
制御機器2は、図12に示すような通常メッセージパケットをサーボモータ1に送信することで、サーボモータ1の駆動部15の角度を制御することができる。
ここで、プリセット書き込みコマンドについての簡易メッセージパケットを送信可能とするために、サーボモータ1の記憶部13の第1プリセット領域PA1と第2プリセット領域PA2に記憶される情報の一例を図13に示す。
図13に示す例では、第1プリセット領域PA1(アドレス0xA0)に、角度データが記憶される領域の先頭アドレスである0x10が記憶されている。
また、第2プリセット領域PA2(アドレス0xAF)には、角度データのデータ長(4Byte)が記憶されている。
第1プリセット領域PA1に角度データのアドレスが記憶され、第2プリセット領域PA2にデータ長が記憶された状態で制御機器2からサーボモータ1に送信されるプリセット書き込みコマンド用の簡易メッセージパケットの一例を図14に示す。
図示するように簡易メッセージパケットにおいては、アドレス領域Ar3とデータ長領域Ar4が省略されている。
また、ヘッダ領域Ar1には、書き込みコマンド用の簡易メッセージパケットである事を示す0xFAが格納されている。
なお、図13及び図14は、一つのデータ(本例では角度データ)を書き込むための簡易メッセージパケットを送信するための仕組みであるが、複数のデータを書き込むための簡易メッセージパケットを送信することも可能である。
例えば、第1プリセット領域PA1におけるアドレス0xA0に角度データの先頭アドレスを記憶し、アドレス0xA1に速度データの先頭アドレスを記憶する。そして、第2プリセット領域PA2には、角度データのデータ長と速度データのデータ長を加算した0x06を記憶する。
そして、簡易メッセージパケットにおけるデータ領域Ar5には、角度データと速度データを連続させた6Byteのデータを格納する。
これにより、サーボモータ1は、簡易メッセージパケットに格納された角度データと速度データに基づく制御を行うことが可能となる。
なお、図7において角度データと速度データ格納される領域は連続した領域とされているが、角度データと速度データが格納される領域が離れていても、一度の簡易メッセージパケットで二つのデータを書き換えることが可能とされている。
<2-5.簡易メッセージパケット3>
簡易メッセージパケットの三つ目の例を説明する。本例は、二つ目の例と同様にデータの書き込みのために送信される簡易メッセージパケットの例である。また、二つ目の例と異なり、書き込む角度データも省略された簡易メッセージパケットの例である。
先ず、書き込みについての本例の簡易メッセージパケットを送信可能とするために、サーボモータ1の記憶部13の第1プリセット領域PA1と第2プリセット領域PA2と第3プリセット領域PA3に記憶される情報の一例を図15に示す。
図示するように、第1プリセット領域PA1におけるアドレス0xA0には、角度データが記憶される領域の先頭アドレスである0x10が記憶されている。
また、第2プリセット領域PA2には、角度データのデータ長(4Byte)が記憶されている。
更に、第3プリセット領域PA3には、角度の移動量データ(0x00000001)が記憶されている。
第3プリセット領域PA3に記憶される角度の移動量データは、現在の角度データに加算するデータである。図15に示す例では、角度の移動データとして、最小制御単位である「1」が記憶されている。
即ち、サーボモータ1は、本例における簡易メッセージパケットを受信すると、現在の角度データに「1」を加算(或いは減算)して現在の角度データを更新する処理を行う。
なお、第3プリセット領域PA3に記憶される角度の移動量のデータは、多用されるデータであることが望ましい。これにより、通常メッセージパケットの代わりに簡易メッセージパケットを送信する機会を増加させることができ、データ量削減の効果を大きくすることができる。
なお、角度データを初期値にする処理が頻発する場合には、第3プリセット領域PA3に角度の移動量データの代わりに角度データそのものを記憶してもよい。
本例における簡易メッセージパケットの一例を図16に示す。
図示するように、本例の簡易メッセージパケットは、角度データの書き込みを行うものであるにも関わらず、アドレス領域Ar3とデータ長領域Ar4とデータ領域Ar5が省略されたものとされている。
また、ヘッダ領域Ar1には、アドレス領域Ar3とデータ長領域Ar4とデータ領域Ar5が省略されたプリセット書き込みコマンドについての簡易メッセージパケットであることを示す0xFDが格納されている。
これにより、送信するパケットのデータ量が大きく削減される。
なお、図15において第3プリセット領域PA3は4Byteの領域とされていた。しかし、角度の移動量データは1Byteのデータ量で済むため、アドレス0xA1に「0x01」が記憶されるように構成してもよい。
このような態様であっても、角度データの更新を適切に行うことができる。
また、第3プリセット領域PA3の領域削減を図ることができる。
<3.フローチャート>
<3-1.制御機器の処理>
制御機器2の制御部22が実行する処理の一例を図17に示す。
制御部22は、先ずステップS101で、通常メッセージパケット生成指示がなされたか否かを判定する。
通常メッセージパケット生成指示がなされたと判定した場合、例えば、ユーザの操作によって通常メッセージパケットが選択されたような場合、制御部22はステップS102で指示に応じた通常メッセージパケットを生成し、ステップS103で送信対象のサーボモータ1へ送信する。
一方、ステップS101において通常メッセージパケットの生成指示がなされていないと判定した場合には、制御部22はステップS104で簡易メッセージパケットの生成指示がなされたか否かを判定する。
そして、簡易メッセージパケットの生成指示がなされたと判定した場合には、制御部22はステップS105で簡易メッセージパケットを生成して、ステップS103で送信対象のサーボモータ1へ送信する。
ステップS103において通常メッセージパケットか簡易メッセージパケットを送信した場合、制御部22はステップS106において返送パケットの有無を判定する。返送パケットの有無は、ステップS103で送信したメッセージパケットの種類によって異なる。
例えば、返送パケットが不要なメッセージパケットを直前のステップS103で送信していた場合には、制御部22はステップS106で返送パケット無しと判定する。
一方、返送パケットが必要なメッセージパケットを直前のステップS103で送信していた場合には、制御部22はステップS106で返送パケット有りと判定する。
返送パケット無しと判定した場合、制御部22はステップS101の処理へと戻る。
一方、返送パケット有りと判定した場合、制御部22はステップS107で返送パケットの受信確認を行い、ステップS101の処理へと戻る。
なお、図17への図示は省略しているが、受信した返送パケットにエラーコードなどが含まれていた場合には、制御部22は、ステップS101の処理へと戻る前にメッセージパケットの再送処理やサーボモータ1の再起動処理などを行ってもよい。
また、通常メッセージパケット及び簡易メッセージパケットの双方について生成指示がなされていないと判定した場合(ステップS101、S104の双方でNO判定)、制御部22は再度ステップS101の処理へと戻る。
<3-2.サーボモータの処理>
サーボモータ1の通信制御部12が実行する処理の一例を図18に示す。
通信制御部12は、ステップS201において、制御機器2からメッセージパケットを受信したか否かを判定する。
受信していないと判定した場合、通信制御部12は再度ステップS201の処理を繰り返す。
一方、受信したと判定した場合、通信制御部12はステップS202において、受信したメッセージパケットが簡易メッセージパケットであるか否かを判定する。
簡易メッセージパケットを受信したと判定した場合、通信制御部12はステップS203でプリセット情報Pを取得することにより、制御機器2からの指示内容を把握し、実行すべき処理を特定する。
一方、通常メッセージパケットを受信したと判定した場合(ステップS202:NO判定)、通信制御部12はステップS203の処理を回避する。
続いて、通信制御部12は、ステップS204において、制御機器2からの指示内容に応じたデータの書き込みや読み出しを行う。データの書き込みを行った場合には、これに応じてサーボモータ1の駆動制御部14が駆動部15を駆動させることにより所定の動作を実現する。
そして、通信制御部12はステップS205において、返送パケットが必要か否かを判定する。例えば、データの読み出しコマンドに応じたメッセージパケットを受信した場合や、ACKパケットの返送が必要なコマンドに応じたメッセージパケットを受信した場合に、通信制御部12は返送パケットが必要と判定する。
返送パケットが必要と判定した場合、通信制御部12はステップS206で、返送パケットを生成し、ステップS207で返送パケットを制御機器2に送信する処理を行う。
その後、通信制御部12はステップS201の処理へと戻る。
また、ステップS205において返送パケットが不要と判定した場合についても、通信制御部12はステップS201の処理へと戻る。
なお、サーボモータ2は、図18に示す処理以外に、数十マイクロ秒や数ミリ秒或いは数秒ごとに、各種のセンシングを行いその結果取得されるセンシングデータを記憶部13の所定の領域に記憶する処理を行う。これにより、制御機器2はサーボモータ2の最新の状況を把握することができる。
<4.変形例>
読み出しコマンドについての簡易メッセージパケットの例では、不連続とされた複数の領域に記憶されたデータを一度に読み出す例について説明した。
しかし、これに限らず、連続とされた一つの領域に記憶された複数のデータを一度に読み出す場合、或いは、一つのデータを読み出す場合においても、簡易メッセージパケットを送信することによりデータ削減を図ることが可能である。
例えば、温度データのみを読み出す場合に、サーボモータ1の記憶部13の第1プリセット領域PA1に温度データが記憶される領域のアドレス情報である0x16が記憶され、第2プリセット領域PA2に温度データのデータ長である0x01が記憶される。
そして、簡易メッセージパケットは、ヘッダ領域Ar1とID領域Ar2とCRC領域Ar6を含むと共に、アドレス領域Ar3とデータ長領域Ar4が省略される。
ヘッダ領域Ar1には、読み出しコマンドについての簡易メッセージパケットであることを示す0xF3が格納されている。
これにより、読み出し対象のデータが一つであっても、メッセージパケットのデータ量削減を図ることができる。
上述した各例では、制御機器2が生成したメッセージパケットの送信対象として、制御対象のロボットなどの機器に取り付けられたサーボモータ1を例に挙げたが、これ以外の例も考えられる。
具体的には、記憶部にセンシングデータが記憶される機器や、記憶部に設定値を設定することにより動作する機器であれば、サーボモータ1の代わりに用いることができる。
<5.まとめ>
上述した各例で説明したように、制御機器2とサーボモータ1の間で行われる通信の通信方法は、通信制御を行う通信制御部22aと、メッセージパケットを送信する送信部21sと、メッセージパケットを受信する受信部21rと、を備えた通信機器(制御機器2)の通信方法であって、メッセージパケットの送信先の機器とされた目的機器(例えばサーボモータ1)に実行させる処理の種別を示す第1情報(ヘッダ領域Ar1の情報)と、目的機器を特定する第2情報(ID領域Ar2の情報)と、処理の詳細を示す第3情報(アドレス領域Ar3、データ長領域Ar4、データ領域Ar5などの情報)のうち、第3情報の少なくとも一部の情報を省略した簡易メッセージパケットを送信するものである。
第3情報は、第1情報によって特定される処理種別によって異なる。例えば、第1情報が読み出し処理を示す情報であった場合には、記憶部における読み出し位置となる領域を特定するアドレス情報(アドレス領域Ar3の情報)と、読み出すデータの長さを示す長さ情報(データ長領域Ar4の情報)とが第3情報に含まれる。
また、第1情報が書き込み処理を示す情報であった場合には、書き込み位置となる記憶部上の領域のアドレス情報(アドレス領域Ar3の情報)と、書き込みデータの長さを示す長さ情報(データ長領域Ar4の情報)と書き込むデータそのもの(データ領域Ar5の情報)などが第3情報に含まれる。
簡易メッセージパケットでは、例えば、アドレス情報と長さ情報が省略される。
従って、データ量の削減が図られ、データの送受信に要する時間を短縮することができる。また、通信に用いる帯域幅の消費を削減することができる。
また、制御機器2とサーボモータ1の間で行われる通信の通信方法においては、第3情報のうち省略した情報は、目的機器(例えばサーボモータ1)の記憶部13に記憶されてもよい。
これにより、省略した情報を目的機器で補完することができ、目的機器において所望の動作を実現することができる。
また、制御機器2とサーボモータ1の間で行われる通信の通信方法において、第1情報は、読み出し処理(読み出しコマンド)を示す情報とされ、第3情報における省略した一部の情報は、記憶部13上の読み出し位置を示すアドレス情報(アドレス領域Ar3の情報)と、読み出すデータの長さを示す長さ情報(データ長領域Ar4の情報)とされてもよい。
読み出し位置を示すアドレス情報と読み出すデータの長さ情報を省略することで、メッセージパケットは例えば、第1情報とされたコマンドヘッダと第2情報とされた機器IDとそれ以外の情報とされたCRC情報を含み、第3情報の全てを省略することもできる。
従って、読み出しコマンドとして生成されるメッセージパケットのデータ量を削減することができ、読み出しコマンドの送受信に要する時間を短縮することができる。
また、制御機器2とサーボモータ1の間で行われる通信の通信方法において、第1情報は、書き込み処理(書き込みコマンド)を示す情報とされ、第3情報における省略した一部の情報は、記憶部13上の書き込み位置を示すアドレス情報(アドレス領域Ar3の情報)と、書き込むデータの長さを示す長さ情報(データ長領域Ar4の情報)とされてもよい。
書き込み位置を示すアドレス情報と書き込みデータの長さ情報を省略することで、メッセージパケットは例えば、第3情報が書き込みデータ(データ領域Ar5の情報)のみで構成することもできる。
従って、書き込みコマンドとして生成されるメッセージパケットのデータ量を削減することができ、書き込みコマンドの送受信に要する時間を短縮することができる。
また、制御機器2とサーボモータ1の間で行われる通信の通信方法において、第3情報における省略した一部の情報は、記憶部13上で不連続の複数の領域に記憶される複数の情報が記憶部13上で連続して記憶される特定領域(第1プリセット領域PA1)の位置を示すアドレス情報を含んでいてもよい。
例えば、不連続の領域に記憶された複数の情報を読み出す場合には、複数の読み出しコマンドで読み出すか、或いは、間の不要な領域に記憶されたデータも含めて一度の読み出しコマンドで読み出すかの2種類の手法が考えられる。
しかし、一つ目の方法では、読み出しコマンドが2回必要となる。
また、二つ目の方法では、間の不要なデータを読み出してしまうため、目的機器から受信する返送パケットのデータ量が増加してしまう。
また、書き込みコマンドにおいては、間の不要な領域に書き込むデータが不明であるため、一つ目の方法を用いることしかできない場合もある。
本構成によれば、不連続の領域に記憶された複数の情報がそれとは別の特定領域に連続して記憶されるように構成されているため、一度の読み出しコマンドや書き込みコマンドで目的のデータのみを読み出したり書き込んだりすることができる。
また、特定領域についての読み出しコマンドや書き込みコマンドにおいて、第3情報の少なくとも一部を省略することで、読み出しコマンドや書き込みコマンドのデータ量を更に削減することが可能となる。
従って、コマンドとして生成されるメッセージパケットのデータ量を削減することができ、コマンドの送受信に要する時間を短縮することができる。
上述した構成は、例えば、サーボモータ1としての通信機器などに適用することが可能である。
これにより、サーボモータ1の制御のための駆動指示や状態情報の取得において行われるメッセージパケットの送受信に係るデータ量の削減を図ることができる。
この効果は、特に、バイラテラル制御などを行うサーボモータ1に対して好適である。
バイラテラル制御は、目的機器(サーボモータ1)に印加された力の大きさなどを制御機器2としての通信機器にフィードバックするためのメッセージパケットの送信や、制御機器2からの指示を目的機器に送信するためのメッセージパケットの送信が高頻度で行われる。
このような通信機器において本構成を適用することにより、メッセージパケットのデータ量の削減による通信時間の削減効果を大きくすることができる。
従って、通信帯域の消費の削減を図ることや、或いは、より高頻度の制御を行うことが可能となる。
このような通信方法を制御機器2などの通信機器に実現させるためのプログラムは、コンピュータ装置等の機器に内蔵されている記録媒体としてのHDD(Hard Disk Drive)や、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記録しておくことができる。あるいはまたプログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto Optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))、磁気ディスク、半導体メモリ、メモリカードなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記録媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
このようなプログラムによっても上述した各種の作用効果を得ることができる。
上述した各例において説明したように、通信制御を行う通信制御部12と、メッセージパケットを送信する送信部11sと、メッセージパケットを受信する受信部11rと、を備えた通信機器(例えばサーボモータ1)の通信方法として、メッセージパケットの送信先の機器とされた目的機器(サーボモータ1)に実行させる処理の種別を示す第1情報(ヘッダ領域Ar1の情報)と、目的機器を特定する第2情報(ID領域Ar2の情報)と、処理の詳細を示す第3情報(アドレス領域Ar3、データ長領域Ar4、データ領域Ar5などの情報)のうち、第3情報の少なくとも一部の情報を省略した簡易メッセージパケットを受信するものである。
また、サーボモータ1としての通信機器は、通信制御を行う機能と、メッセージパケットの送信先の機器とされた目的機器(サーボモータ1)に実行させる処理の種別を示す第1情報(ヘッダ領域Ar1の情報)と、目的機器を特定する第2情報(ID領域Ar2の情報)と、処理の詳細を示す第3情報(アドレス領域Ar3、データ長領域Ar4、データ領域Ar5などの情報)のうち、第3情報の少なくとも一部の情報を省略した簡易メッセージパケットを受信する受信部11rと、一部の情報を記憶部13から取得し、記憶部13に対して第1情報、第2情報及び第3情報に基づく書き込みまたは読み出しを行う機能と、を備えたものである。
また、サーボモータ1と制御機器2を備えた通信システムSは、複数の通信機器によって構成される通信システムSであって、各通信機器の少なくとも一部(例えば制御機器2)は、通信制御を行う通信制御部21aと、メッセージパケットを送信する送信部21sと、メッセージパケットを受信する受信部21rと、を備え、通信制御部21aは、メッセージパケットの送信先の機器とされた目的機器(例えばサーボモータ1)に実行させる処理の種別を示す第1情報(ヘッダ領域Ar1の情報)と、目的機器を特定する第2情報(ID領域Ar2の情報)と、処理の詳細を示す第3情報(アドレス領域Ar3、データ長領域Ar4、データ領域Ar5などの情報)のうち、第3情報の少なくとも一部の情報を省略した簡易メッセージパケットを送信するものである。
このような通信機器や通信システムによっても上述した各種の作用効果を得ることができる。
なお、上述した各例はいかように組み合わせることも可能であり、各種の組み合わせを用いた場合であっても上述した種々の作用効果を得ることが可能である。
1 サーボモータ
2 制御機器
11s 送信部
11r 受信部
12 通信制御部
13 記憶部
21s 送信部
21r 受信部
22a 通信制御部
S 通信システム
PA1 第1プリセット領域(特定領域)

Claims (10)

  1. 通信制御を行う通信制御部と、
    メッセージパケットを送信する送信部と、
    メッセージパケットを受信する受信部と、を備えた通信機器の通信方法として、
    メッセージパケットの送信先の機器とされた目的機器に実行させる処理の種別を示す第1情報が格納される第1領域と、前記目的機器を特定する第2情報が格納される第2領域と、前記処理の詳細を示す第3情報が格納される第3領域のうち、前記第3領域の少なくとも一部の領域を省略した簡易メッセージパケットを送信し、
    前記第1情報は、読み出し処理を示す情報とされ、
    前記一部の領域は、前記目的機器の記憶部上の読み出し位置を示すアドレス情報が記憶される領域と、読み出すデータの長さを示す長さ情報が記憶される領域とされ、
    前記記憶部には、前記第3領域のうち前記一部の領域に格納される種類の情報が記憶された
    通信方法。
  2. 通信制御を行う通信制御部と、
    メッセージパケットを送信する送信部と、
    メッセージパケットを受信する受信部と、を備えた通信機器の通信方法として、
    メッセージパケットの送信先の機器とされた目的機器に実行させる処理の種別を示す第1情報が格納される第1領域と、前記目的機器を特定する第2情報が格納される第2領域と、前記処理の詳細を示す第3情報が格納される第3領域のうち、前記第3領域の少なくとも一部の領域を省略した簡易メッセージパケットを送信し、
    前記第1情報は、書き込み処理を示す情報とされ、
    前記一部の領域は、前記目的機器の記憶部上の書き込み位置を示すアドレス情報が記憶される領域と、書き込むデータの長さを示す長さ情報が記憶される領域とされ、
    前記記憶部には、前記第3領域のうち前記一部の領域に格納される種類の情報が記憶された
    通信方法。
  3. 前記記憶部に記憶される情報であって前記一部の領域に格納される種類の情報は、前記記憶部上で不連続の複数の領域に記憶される複数の情報前記記憶部上で連続して記憶した特定領域の位置を示すアドレス情報を含む
    請求項1または請求項2に記載の通信方法。
  4. 前記目的機器は通信制御部を備えたサーボモータユニットとされた
    請求項1または請求項2に記載の通信方法。
  5. 前記目的機器は、バイラテラル制御の制御対象の機器とされた
    請求項1または請求項2に記載の通信方法。
  6. 通信制御を行う通信制御部と、
    メッセージパケットを送信する送信部と、
    メッセージパケットを受信する受信部と、を備えた通信機器の通信方法として、
    メッセージパケットの送信先の機器とされた目的機器に実行させる処理の種別を示す第1情報が格納される第1領域と、前記目的機器を特定する第2情報が格納される第2領域と、前記処理の詳細を示す第3情報が格納される第3領域のうち、前記第3領域の少なくとも一部の領域を省略した簡易メッセージパケットを受信し、
    前記第1情報は、読み出し処理を示す情報とされ、
    前記一部の領域は、前記目的機器の記憶部上の読み出し位置を示すアドレス情報が記憶される領域と、読み出すデータの長さを示す長さ情報が記憶される領域とされ、
    前記記憶部には、前記第3領域のうち前記一部の領域に格納される種類の情報が記憶された
    通信方法。
  7. 通信制御を行う通信制御部と、
    メッセージパケットを送信する送信部と、
    メッセージパケットを受信する受信部と、を備えた通信機器の通信方法として、
    メッセージパケットの送信先の機器とされた目的機器に実行させる処理の種別を示す第1情報が格納される第1領域と、前記目的機器を特定する第2情報が格納される第2領域と、前記処理の詳細を示す第3情報が格納される第3領域のうち、前記第3領域の少なくとも一部の領域を省略した簡易メッセージパケットを受信し、
    前記第1情報は、書き込み処理を示す情報とされ、
    前記一部の領域は、前記目的機器の記憶部上の書き込み位置を示すアドレス情報が記憶される領域と、書き込むデータの長さを示す長さ情報が記憶される領域とされ、
    前記記憶部には、前記第3領域のうち前記一部の領域に格納される種類の情報が記憶された
    通信方法。
  8. 通信制御を行う通信制御部と、
    メッセージパケットの送信先の機器とされた目的機器に実行させる処理の種別を示す第1情報が格納される第1領域と、前記目的機器を特定する第2情報が格納される第2領域と、前記処理の詳細を示す第3情報が格納される第3領域のうち、前記第3領域の少なくとも一部の領域を省略した簡易メッセージパケットを受信する受信部と、
    前記一部の領域に格納される種類の情報を記憶部から取得し、前記記憶部に対して前記第1情報、前記第2情報及び前記記憶部から取得した情報に基づく読み出しを行う制御部と、を備え
    前記第1情報は、読み出し処理を示す情報とされ、
    前記一部の領域は、前記記憶部上の読み出し位置を示すアドレス情報が記憶される領域と、読み出すデータの長さを示す長さ情報が記憶される領域とされた
    通信機器。
  9. 通信制御を行う通信制御部と、
    メッセージパケットの送信先の機器とされた目的機器に実行させる処理の種別を示す第1情報が格納される第1領域と、前記目的機器を特定する第2情報が格納される第2領域と、前記処理の詳細を示す第3情報が格納される第3領域のうち、前記第3領域の少なくとも一部の領域を省略した簡易メッセージパケットを受信する受信部と、
    前記一部の領域に格納される種類の情報を記憶部から取得し、前記記憶部に対して前記第1情報、前記第2情報及び前記記憶部から取得した情報に基づく書き込みを行う制御部と、を備え、
    前記第1情報は、書き込み処理を示す情報とされ、
    前記一部の領域は、前記記憶部上の書き込み位置を示すアドレス情報が記憶される領域と書き込むデータの長さを示す長さ情報が記憶される領域とされた
    通信機器。
  10. 複数の通信機器によって構成される通信システムであって、
    各通信機器は、
    通信制御を行う通信制御部と、
    メッセージパケットを送信する送信部と、
    メッセージパケットを受信する受信部と、を備え、
    前記通信制御部は、メッセージパケットの送信先の機器とされた目的機器に実行させる処理の種別を示す第1情報が格納される第1領域と、前記目的機器を特定する第2情報が格納される第2領域と、前記処理の詳細を示す第3情報が格納される第3領域のうち、前記第3領域の少なくとも一部の領域を省略した簡易メッセージパケットを送信し、
    前記第1情報は、読み出し処理または書き込み処理を示す情報とされ、
    前記一部の領域は、前記目的機器の記憶部上の読み出し位置または書き込み位置を示すアドレス情報が記憶される領域と、読み出すデータまたは書き込むデータの長さを示す長さ情報が記憶される領域とされ、
    前記記憶部には、前記第3領域のうち前記一部の領域に格納される種類の情報が記憶された
    通信システム。
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