JP7718964B2 - 受電装置、無線電力伝送システムおよび受電装置の制御方法 - Google Patents
受電装置、無線電力伝送システムおよび受電装置の制御方法Info
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Description
本開示は、受電装置、無線電力伝送システム、受電装置の制御方法およびプログラムに関する。
近年、無線電力伝送システムの技術開発が広く行われており、標準化団体のWPC(Wireless Power Consortium)が無線充電規格として策定したWPC規格が広く知られている。このような規格に基づいて、送電装置は、電力を伝送可能な範囲に含まれる受電装置に電力を伝送する。このとき、無線電力伝送システムでは、送電装置が電力を伝送可能な範囲に、受電装置及び送電装置とは異なる物体(以下、異物という)が存在する場合に、その異物を検出して送受電を制御することが肝要になる。
特許文献1には、WPC規格に準拠した送受電装置の近傍に異物が存在する場合に、その異物を検出して送受電を制限する手法が開示されている。特許文献2には、無線電力伝送システムのコイルを短絡させて異物検出を行う技術が開示されている。また、特許文献3には、無線電力伝送システムの送電コイルに一定期間高周波信号を印加して測定し、そのコイルのQ値(Quality factor)の変化によって異物を検出する技術が開示されている。
異物を検出する精度の向上の方法の例として、複数回のQ値測定を行い、測定結果に基づいて異物の有無を判定する方法が考えられる。しかしながら、特許文献1~3では、複数回のQ値測定により異物の有無を判定する場合における処理については考慮されていない。
本開示は前述の問題点に鑑み、複数回のQ値測定に基づいて、送電装置及び受電装置とは異なる物体の有無の判定における適切な処理方法を提供することを目的とする。
本開示に係る受電装置は、異物検出処理を行う送電装置から無線で電力を受電する受電装置であって、前記異物検出処理を行うためのデータを作成する要求を前記送電装置に送信する送信手段と、前記送信手段によって送信された要求に基づいた応答を前記送電装置から受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された応答が、前記受信手段による受信回数に応じた応答でない場合に、前記送電装置に対して送電の停止を要求する停止要求手段と、を有することを特徴とする。
本開示によれば、複数回のQ値測定に基づいて、送電装置及び受電装置とは異なる物体の有無の判定における適切な処理を行うことができる。
(第1の実施形態)
以下、添付図面を参照しながら本開示の第1の実施形態について詳細に説明する。
以下、添付図面を参照しながら本開示の第1の実施形態について詳細に説明する。
(システムの構成)
図1は、本実施形態による無線電力伝送システム102の構成例を示す図である。本実施形態に係る無線電力伝送システム102は、例えば図1に示すように、送電装置100と受電装置101とを含んで構成される。ここで、送電装置100と受電装置101は、WPC(Wireless Power Consortium)規格に準拠しているものとする。
図1は、本実施形態による無線電力伝送システム102の構成例を示す図である。本実施形態に係る無線電力伝送システム102は、例えば図1に示すように、送電装置100と受電装置101とを含んで構成される。ここで、送電装置100と受電装置101は、WPC(Wireless Power Consortium)規格に準拠しているものとする。
送電装置100は、例えば送電装置100上に載置された受電装置101に対して無線で送電する電子機器である。送電装置100は、送電コイルを介して受電装置101へ無線で電力を送る。受電装置101は、例えば、送電装置100から受電して内蔵バッテリに充電を行う電子機器である。
また、本実施形態に係る無線電力伝送システムでは、WPC規格に基づいて、無線充電のための電磁誘導方式を用いた無線電力伝送を行う。具体的には、送電装置100と受電装置101は、送電装置100の送電アンテナと受電装置101の受電アンテナとの間で、WPC規格に基づく無線充電のための無線電力伝送を行う。なお、本実施形態に係る無線電力伝送システムでは、無線電力伝送の方式としてWPC規格で規定された方式が用いられるものとするが、これに限られず、他の方式が用いられてもよい。例えば、電磁誘導方式、磁界共鳴方式、電界共鳴方式、マイクロ波方式、レーザー等を利用した方式などが用いられてもよい。また、本実施形態では、無線電力伝送が無線充電に用いられるものとするが、無線充電以外の用途で無線電力伝送が行われてもよい。
(装置の構成)
図2は、本実施形態に係る受電装置101の内部構成例を示す図である。また、図3は、本実施形態に係る送電装置100の内部構成例を示す図である。受電装置101は、例えば、制御部200、受電コイル201、整流部202、電圧制御部203、通信部204、充電部205、バッテリ206、共振コンデンサ207、および、スイッチ208を含む。
図2は、本実施形態に係る受電装置101の内部構成例を示す図である。また、図3は、本実施形態に係る送電装置100の内部構成例を示す図である。受電装置101は、例えば、制御部200、受電コイル201、整流部202、電圧制御部203、通信部204、充電部205、バッテリ206、共振コンデンサ207、および、スイッチ208を含む。
制御部200は、受電装置101の全体を制御する。制御部200は、例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の1つ以上のプロセッサを含んで構成される。なお、制御部200は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の1つ以上の記憶装置を含んでもよい。そして、制御部200は、例えば、記憶装置に記憶されたプログラムをプロセッサによって実行することにより、後述の各処理を実行する。
受電コイル201は、送電装置100の送電コイル303から電力を受電する際に用いられるコイルである。整流部202は、受電コイル201を介して受電した交流電圧および交流電流を、それぞれ直流電圧および直流電流に変換する。電圧制御部203は、整流部202から入力された直流電圧のレベルを、制御部200および充電部205などが動作するのに適した(過大でもなく過少でもない)直流電圧のレベルに変換する。また、電圧制御部203は、変換されたレベルの直流電圧を充電部205へ供給する。充電部205は、電圧制御部203から供給された直流電圧によりバッテリ206を充電する。通信部204は、送電装置100との間で、WPC規格に基づいた無線充電の制御通信を行う。この制御通信は、受電コイル201で受電した交流電圧および交流電流を負荷変調することにより行われる。
また、受電コイル201は、共振コンデンサ207と接続され、特定の周波数F2で共振するように構成される。スイッチ208は、受電コイル201と共振コンデンサ207を短絡するためのスイッチであり、制御部200によって制御される。スイッチ208がオンとされると、受電コイル201と共振コンデンサ207が直列共振回路を構成する。このとき、受電コイル201と共振コンデンサ207およびスイッチ208の閉回路にのみ電流が流れ、整流部202や電圧制御部203には電流が流れなくなる。これに対して、スイッチ208がオフとされると、受電コイル201および共振コンデンサ207を介して、整流部202および電圧制御部203に電流が流れるようになる。
次に、送電装置100の内部構成の詳細について説明する。送電装置100は、例えば、制御部300、電源部301、送電部302、送電コイル303、通信部304、メモリ305、共振コンデンサ306、およびスイッチ307を含む。
制御部300は、送電装置100の全体を制御する。制御部300は、例えばCPUやMPU等の1つ以上のプロセッサを含んで構成される。なお、制御部300は、例えば、後述のメモリ305や制御部300に内蔵された記憶装置に記憶されたプログラムをプロセッサによって実行することにより、後述の各処理を実行する。電源部301は、各機能ブロックに電源を供給する。電源部301は、例えば、商用電源又はバッテリである。バッテリには、例えば、商用電源から供給される電力が蓄電される。
送電部302は、電源部301から入力された直流又は交流電力を、無線電力伝送に用いる周波数帯の交流電力に変換し、その交流電力を送電コイル303へ出力する。これにより受電装置101に受電させるための電磁波を送電コイル303から発生させる。例えば、送電部302は、電源部301により供給される直流電圧を、FET(Field Effect Transister)を使用したハーフブリッジ又はフルブリッジ構成のスイッチング回路で交流電圧に変換する。この場合、送電部302は、FETのON/OFFを制御するゲ-トドライバを含む。
また、送電部302は、送電コイル303に出力する電圧(送電電圧)と電流(送電電流)との少なくともいずれか、または、周波数を調節することにより、出力させる電磁波の強度や周波数を制御する。例えば、送電部302は、送電電圧又は送電電流を大きくすることにより電磁波の強度を強くし、送電電圧又は送電電流を小さくすることにより電磁波の強度を弱くする。ここで、送電部302は、WPC規格に対応した受電装置101の充電部205に対して少なくとも15ワット(W)の電力を出力するだけの電力を供給する能力があるものとする。また、送電部302は、制御部300の指示に基づいて、送電コイル303による電磁波の出力が開始又は停止されるように、交流電力の出力制御を行う。
通信部304は、送電コイル303を介して、受電装置101との間で、WPC規格に基づく送電制御のための通信を行う。通信部304は、送電部302から出力される交流電圧および交流電流を周波数変調(FSK(Frequency Shift Keying))を用いて変調し、受電装置101へ情報を伝送する。また、通信部304は、受電装置101の通信部204による負荷変調で変調された交流電圧および交流電流を復調して、受電装置101が送信した情報を取得する。すなわち、通信部304は、送電部302から送電される電磁波に受電装置101へ送信すべき情報を重畳し、その電磁波に対して受電装置101によって重畳された受信信号を検出することによって、受電装置101と通信する。また、通信部304は、送電コイル303とは異なるコイル(またはアンテナ)を用いて、WPC規格とは異なる規格に従って受電装置101と通信を行ってもよい。また、通信部304は、複数の通信機能を選択的に用いて受電装置101と通信してもよい。
メモリ305は、例えば、制御部300によって実行される制御プログラムや、送電装置100及び受電装置101の状態などの情報を記憶する。例えば、送電装置100の状態は制御部300により取得される。また、受電装置101の状態は、受電装置101の制御部200により取得されて通信部204から送信され、送電装置100は、通信部304を介してこの状態を示す情報を取得する。
また、送電コイル303は、共振コンデンサ306と接続され、特定の周波数F1で共振するように構成される。スイッチ307は、送電コイル303と共振コンデンサ306とを短絡するためのスイッチであり、制御部300によって制御される。スイッチ307がオンされると、送電コイル303と共振コンデンサ306が直列共振回路を構成する。このとき、送電コイル303と共振コンデンサ306とスイッチ307との閉回路にのみ電流が流れる。スイッチ208がオフとされると、送電コイル303および共振コンデンサ306には、送電部302から電力が供給される。
図4は、送電装置100の制御部300によって実現される機能構成例を示すブロック図である。制御部300は、例えば、第1Q値測定部400、第2Q値測定部401、キャリブレーション部402、第1異物検出部403、第2異物検出部404、第3異物検出部405、および送電制御部406の各機能部として動作する。なお、以下の説明においては、送電装置100の送電可能な範囲に含まれる、送電装置及び受電装置とは異なる物体を、異物と記載する。
第1Q値測定部400は、後述のようにして、周波数領域におけるQ値の測定(第1Q値測定)を行う。第2Q値測定部401は、後述のようにして、時間領域におけるQ値の測定(第2Q値測定)を行う。キャリブレーション部402は、後述のようにして、キャリブレーションデータポイントの取得およびキャリブレーションカーブの作成処理を行う。
第1異物検出部403は、第1Q値測定部400により測定された第1Q値に基づく異物検出処理(第1異物検出処理)を実行する。第2異物検出部404は、後述するパワーロス手法に基づく異物検出処理(第2異物検出処理)を実行する。第3異物検出部405は、第2Q値測定部401により測定された第2Q値に基づく異物検出処理(第3異物検出処理)を実行する。送電制御部406は、送電部302の送電開始、送電停止、送電電力の増減に関する処理を行う。図4に示される各機能部は、例えば、それぞれが独立した複数のプログラムとして構成され、イベント処理等により、これらの複数のプログラム間の同期をとりながら並行して動作する。
(WPC規格における異物検出方法)
続いて、WPC規格で規定されている異物検出方法について、送電装置100と受電装置101を用いて説明する。ここでは、WPC規格における異物検出方法として、周波数領域で測定されたQ値に基づく異物検出方法(第1異物検出方法)と、パワーロス手法に基づく異物検出方法(第2異物検出方法)について説明する。
続いて、WPC規格で規定されている異物検出方法について、送電装置100と受電装置101を用いて説明する。ここでは、WPC規格における異物検出方法として、周波数領域で測定されたQ値に基づく異物検出方法(第1異物検出方法)と、パワーロス手法に基づく異物検出方法(第2異物検出方法)について説明する。
(1)周波数領域で測定されたQ値に基づく異物検出方法(第1異物検出方法)
第1異物検出方法では、まず、送電装置100が、異物の影響によって変化するQ値の周波数領域における測定(第1Q値測定)を行う。この測定は、送電装置100がAnalog Pingを送電してから、Digital Pingを送電するまでの間に実行される(図6のF601を参照)。
第1異物検出方法では、まず、送電装置100が、異物の影響によって変化するQ値の周波数領域における測定(第1Q値測定)を行う。この測定は、送電装置100がAnalog Pingを送電してから、Digital Pingを送電するまでの間に実行される(図6のF601を参照)。
例えば、送電部302は、Q値を測定するために、送電コイル303が出力する無線電力の周波数を掃引し、第1Q値測定部400は送電コイル303と直列(または並列)に接続される共振コンデンサ306の端部の電圧値を測定する。そして、第1Q値測定部400は、その電圧値がピークとなる共振周波数を探索し、共振周波数で測定されるピークの電圧値から3dB下がった電圧値を示す周波数と、その共振周波数とから、送電コイル303のQ値を算出する。
また、別の方法でQ値を測定してもよい。例えば、送電部302は、送電コイル303が出力する無線電力の周波数を掃引し、第1Q値測定部400は送電コイル303と直列に接続される共振コンデンサ306の端部の電圧値を測定して、その電圧値がピークとなる共振周波数を探索する。そして、第1Q値測定部400は、その共振周波数においてその共振コンデンサ306の両端の電圧値を測定し、その両端の電圧値の比から送電コイル303のQ値を算出する。
送電コイル303のQ値を算出した後、送電装置100の第1異物検出部403は、通信部304を介して、異物検出の判断基準となるQ値を受電装置101から取得する。例えば、第1異物検出部403は、WPC規格で規定されたある送電コイル上に受電装置が置かれた場合の送電コイルのQ値を、受電装置101から受信する(図6のF607参照)。このQ値は、受電装置101が送信するFOD(Foreign Object Detection) Statusパケットに格納されて、送電装置100は、このFOD Statusパケットを受信することによりこのQ値を取得する。
第1異物検出部403は、取得したQ値から、送電装置100上に受電装置101が置かれた場合の、送電コイル303のQ値を推定する。本実施形態では、推定されたQ値を第1基準Q値と呼ぶ。なお、FOD Statusパケットに格納されるQ値は、あらかじめ受電装置101の不揮発メモリ(不図示)に記憶される。すなわち、受電装置101は、事前に記憶していたQ値を送電装置100へ通知する。なお、このQ値は、後述するQ1に対応する。
送電装置100の第1異物検出部403は、第1基準Q値と、第1Q値測定部400により測定されたQ値とを比較し、比較結果に基づいて異物の有無を判断する。例えば、第1異物検出部403は、第1基準Q値に対して、a%低下したQ値を閾値として、測定されたQ値がその閾値より低い場合に、異物がある可能性が高いと判断し、そうでない場合は異物がない可能性が高いと判断する。
(2)パワーロス手法に基づく異物検出方法(第2異物検出方法)
続いて、WPC規格で規定されているパワーロス手法に基づく異物検出方法について、図21を参照して説明する。図21は、パワーロス手法による異物検出方法を説明するための図であり、横軸は送電装置100の送電電力を示し、縦軸は受電装置101の受電電力を示す。なお、送電装置100の送電部302による送電電力の制御は、送電制御部406により行われる。
続いて、WPC規格で規定されているパワーロス手法に基づく異物検出方法について、図21を参照して説明する。図21は、パワーロス手法による異物検出方法を説明するための図であり、横軸は送電装置100の送電電力を示し、縦軸は受電装置101の受電電力を示す。なお、送電装置100の送電部302による送電電力の制御は、送電制御部406により行われる。
まず、送電装置100の送電部302は、受電装置101に対してDigital Pingを送電する。そして、送電装置100の通信部304は、受電装置101における受電電力値Pr1(Light Loadという)を、Received Power Packet(mode1)により受信する。なお、以下では、Received Power Packet(mode1)を「RP1」と呼ぶ。受電電力値Pr1は、受電装置101が受電電力を負荷(充電部205とバッテリ206など)に供給していない場合の受電電力値である。送電装置100の制御部300は、受信した受電電力値Pr1と、受電電力値Pr1が得られたときの送電電力値Pt1との関係(図21の点1200)を、メモリ305に記憶する。これにより、送電装置100は、送電電力値Pt1で送電したときの、送電装置100と受電装置101との間の電力損失量がPt1-Pr1(Ploss1)であることを認識することができる。
次に、送電装置100の通信部304は、受電装置101における受電電力値Pr2(Connected Loadという)の値を、Received Power Packet(mode2)で受電装置101から受信する。なお、以下では、Received Power Packet(mode2)を「RP2」と呼ぶ。Pr2は、受電装置101が受電電力を負荷に供給している場合の受電電力値である。そして送電装置100の制御部300は、受信した受電電力値Pr2と、受電電力値Pr2が得られたときの送電電力値Pt2との関係(図21の点1201)を、メモリ305に記憶する。これにより、送電装置100は、送電電力値Pt2で送電したときの、送電装置100と受電装置101との間の電力損失量がPt2-Pr2(Ploss2)であることを認識することができる。
そして送電装置100のキャリブレーション部402は、点1200と点1201とを直線補間し、直線1202を作成する。直線1202は、送電装置100と受電装置101の周辺に異物が存在しない状態における、送電電力と受電電力の関係に対応する。このため、送電装置100は、送電電力値と直線1202とから、異物がない可能性が高い状態における受電電力値を予想することができる。例えば、送電装置100は、送電電力値がPt3の場合について、送電電力値がPt3である場合に対応する直線1202上の点1203から、受電電力値Pr3を予想することができる。
ここで、送電装置100の送電部302が、送電電力値Pt3で受電装置101に対して送電した場合に、通信部304が受電装置101から受電電力値Pr3'という値を受信したとする。送電装置100の第2異物検出部404は、異物が存在しない状態における受電電力値Pr3から、実際に受電装置101から受信した受電電力値Pr3'を引いた値Pr3-Pr3'(=Ploss_FO)を算出する。この電力値Ploss_FOは、送電装置100と受電装置101との間に異物が存在する場合に、その異物で消費される電力損失量と考えることができる。このため、第2異物検出部404は、異物で消費されたであろう電力値Ploss_FOがあらかじめ決められた閾値を超えた場合に、異物が存在すると判断することができる。この閾値は、例えば、点1200と点1201との関係に基づいて導出される。
また、送電装置100の第2異物検出部404は、事前に、異物が存在しない状態における受電電力値Pr3から、送電装置100と受電装置101間の電力損失量Pt3-Pr3(Ploss3)を求めておく。そして、第2異物検出部404は、異物が存在するか不明な状態において受電装置101から受信した受電電力値Pr3'から、異物が存在する状態での送電装置100と受電装置101間の電力損失量Pt3-Pr3'(Ploss3')を算出する。そして、第2異物検出部404は、Ploss3'-Ploss3を算出し、この値があらかじめ決められた閾値を超えた場合に、異物が存在すると判断することができる。なお、Ploss3'-Ploss3=Pt3-Pr3'-Pt3+Pr3=Pr3-Pr3'である。このため、電力損失量の比較により、異物で消費されたと予測される電力Ploss_FOを推定することもできる。
以上のように、異物で消費されたであろう電力値Ploss_FOは、受電電力の差Pr3-Pr3'として算出されてもよいし、電力損失の差Ploss3'-Ploss3(=Ploss_FO)として算出されてもよい。
キャリブレーション部402により直線1202が取得された後、送電装置100の第2異物検出部404は、通信部304を介して、受電装置101から定期的に現在の受電電力値(例えば上記の受電電力値Pr3')を受信する。受電装置101が定期的に送信する現在の受電電力値は、Received Power Packet(mode0)として送電装置100に送信される。送電装置100の第2異物検出部404は、Received Power Packet(mode0)に格納されている受電電力値と、直線1202とに基づいて異物検出を行う。なお、以下では、Received Power Packet(mode0)を「RP0」と呼ぶ。そして、Received Power Packet(RP1、RP2、RP0)に格納されている受電電力値をキャリブレーションデータと呼ぶ。
また、送電装置100と受電装置101の周辺に異物が存在しない状態における直線1202を取得するための点1200および点1201を、本実施形態では「キャリブレーションデータポイント」と呼ぶ。また、少なくとも2つのキャリブレーションデータポイントを補間して取得される線分(直線1202)を「キャリブレーションカーブ」と呼ぶ。キャリブレーションデータポイントおよびキャリブレーションカーブは、第2異物検出部404による異物検出処理のために使用される。
(3)時間領域で測定されたQ値に基づく異物検出方法(第3異物検出方法)
以上がWPC規格における異物検出方法であるが、Q値の測定に関しては異なる方法も考えられる。次に、第3異物検出方法について図20(a)及び図20(b)を用いて説明する。
以上がWPC規格における異物検出方法であるが、Q値の測定に関しては異なる方法も考えられる。次に、第3異物検出方法について図20(a)及び図20(b)を用いて説明する。
図20(a)及び図20(b)は、それぞれ時間領域におけるQ値の測定(第2Q値測定)の方法を説明するための概念図である。本実施形態では、第2Q値に基づく異物検出方法を第3異物検出方法と呼ぶ。第2Q値測定は、第2Q値測定部401により行われる。また、送電装置100の送電部302による送電電力の制御は、送電制御部406により行われる。第2Q値測定では、送電装置100と受電装置101が、同じ期間にスイッチをオンとして、送電を瞬断させたうえで、受電電力を負荷に届けないようにする。これによれば、例えばコイルに印加される電圧が指数関数的に減少する。そして、この減少の仕方によって第2Q値が算出される。
図20(a)における波形1100は、送電装置100の送電コイル303または共振コンデンサ306の端部に印加される高周波電圧の値(以下では、単に「送電コイルの電圧値」と呼ぶ。)の時間経過を示している。なお、図20(a)及び図20(b)において、横軸は時間を示しており、縦軸は電圧値を示している。時間T0において高周波電圧の印加(送電)が停止される。点1101は、高周波電圧の包絡線上の一点(言い換えれば、極大値の一点)であり、時間T1における高周波電圧である。図20(a)における(T1、A1)は、時間T1における電圧値がA1であることを示す。同様に、点1102は、高周波電圧の包絡線上の一点であり、時間T2における高周波電圧である。図20(a)における(T2、A2)は、時間T2における電圧値がA2であることを示す。
第2Q値測定は、時間T0以降の電圧値の時間変化に基づいて実行される。例えば、Q値は、電圧値の包絡線である点1101および点1102の時間、電圧値、および、高周波電圧の周波数f(以降、fのことを動作周波数と呼ぶ。)に基づいて、以下の式1により算出される。
Q=πf(T2-T1)/ln(A1/A2) (式1)
すなわち、ここでのQ値は、送電が所定の期間制限された(停止された)後の、送電コイル303の経過時間とその際の電圧の降下量との関係により定まる電気特性である。
Q=πf(T2-T1)/ln(A1/A2) (式1)
すなわち、ここでのQ値は、送電が所定の期間制限された(停止された)後の、送電コイル303の経過時間とその際の電圧の降下量との関係により定まる電気特性である。
次に、本実施形態で送電装置100が時間領域でQ値を測定するための処理について、図20(b)を参照して説明する。波形1103は、送電コイル303に印加される高周波電圧の値を示しており、その周波数は、Qi規格で使用される100kHzから148.5kHzの間の周波数である。また、点1104、および点1105は、電圧値の包絡線の一部である。
例えば、送電装置100の送電部302は、時間T0からT5の区間、送電を停止するものとする。送電装置100の第2Q値測定部401は、時間T3における電圧値A3(点1104)、時間T4における電圧値A4(点1105)および高周波電圧の動作周波数から、上述の式1に基づいてQ値を測定する。なお、送電装置100の送電部302は、時間T5において送電を再開する。このように、第2Q値測定は、送電装置100が送電を瞬断し、時間経過と電圧値と動作周波数とに基づいてQ値を測定することにより行われる。なお、受電装置101においても同様に、送電が制限された(停止された)後の、受電コイル201の経過時間とその際の電圧の降下量との関係により定まる電気特性として、第2Q値が測定される。本実施形態では、このように時間領域でQ値を測定する方法を波形減衰法によるQ値測定方法と呼ぶ。
また、送電装置100の第3異物検出部405は、第1基準Q値と、第2Q値測定部401により測定されたQ値とを比較し、比較結果に基づいて異物の有無を判断する。例えば、第3異物検出部405は、第1基準Q値に対して、a%低下したQ値を閾値として、測定されたQ値がその閾値より低い場合に、異物がある可能性が高いと判断し、そうでない場合は異物がない可能性が高いと判断する。
なお、波形減衰法によるQ値測定方法は送電装置100が行うものとして説明したが、これに限定されず、受電装置101が行う構成であってもよい。図5は、受電装置101の制御部200によって実現される機能構成例を示すブロック図である。制御部200は、プログラムを実行することにより、各機能部として動作する。Q値測定部501は、時間領域におけるQ値の測定(第2Q値測定)を行う。異物検出部500はQ値測定部501により測定された第2Q値に基づく異物検出処理(第3異物検出処理)を実行する。図5に示す各処理部は、それぞれが独立したプログラムとして構成され、イベント処理等によりプログラム間の同期をとりながら並行して動作する。このように、受電装置101が図5のような構成を有し、受電装置101のQ値測定部501により第3異物検出処理が行われてもよい。
また、上述した波形減衰法では、送電が所定の期間制限された(停止された)後の、送電コイル303の経過時間とその際の電圧の降下量との関係に基づいてQ値を測定するものとしたが、これに限定されない。例えば、送電が所定の期間制限された(停止された)後の、送電コイル303の経過時間とその際の電流の降下量との関係に基づいてQ値を測定することも可能である。すなわち、第3異物検出処理は、送電が制限される所定の期間のうち少なくとも2つの時点における電圧または電流の値に基づいて測定されるQ値を使用して異物検出を行う方法である。
(基本的な送電装置および受電装置の動作)
次に、WPC規格に準拠した処理において、第3異物検出処理を適用する場合の動作の一例について、図6を用いて説明する。
次に、WPC規格に準拠した処理において、第3異物検出処理を適用する場合の動作の一例について、図6を用いて説明する。
送電装置100は、送電コイル303の近傍に存在する物体を検出するためにAnalog Pingを送電する(F600)。Analog Pingは、パルス状の電力であり、物体を検出するための電力である。また、Analog Pingは、受電装置101がこれを受電したとしても、制御部200を起動することができない程度の微小な電力である。送電装置100は、Analog Pingにより、送電コイル303の近傍に存在する物体に起因する送電コイル303内部の電圧値の共振周波数のシフトや、送電コイル303を流れる電圧値・電流値の変化によって物体を検出する。
送電装置100は、Analog Pingにより物体を検出すると、上述の第1Q値測定により送電コイル303のQ値を測定する(F601)。そして、送電装置100は、第1Q値測定に続いて、Digital Pingの送電を開始する(F602)。Digital Pingは、受電装置101の制御部200を起動させるための電力であり、Analog Pingよりも大きい電力である。また、Digital Pingは、以降、連続的に送電される。つまり、送電装置100は、Digital Pingの送電を開始してから、受電装置101から後述のEPT(End Power Transfer)パケットを受信(F633)するまで、Digital Ping以上の電力を送電し続ける。
受電装置101は、Digital Pingを受電して制御部200が起動すると、受電したDigital Pingの電圧値をSignal Strengthパケットに格納して送電装置100へ送信する(F603)。続いて、受電装置101は、受電装置101が準拠しているWPC規格のバージョン情報やデバイス識別情報を含むIDを格納したIDパケットを送電装置100へ送信する(F604)。さらに、受電装置101は、電圧制御部203が負荷(充電部205)へ供給する電力の最大値等の情報を含んだConfigurationパケットを送電装置100へ送信する(F605)。ここで、本実施形態の受電装置101は、負荷へ最大15ワットの電力を供給する能力を持つものとする。
以上のように送電装置100は、IDパケットおよびConfigurationパケットを受信する。そして、送電装置100は、これらのパケットによって受電装置101がWPC規格v1.2以降の(後述のNegotiationを含む)拡張プロトコルに対応していると判断すると、ACK(肯定応答)で応答する(F606)。
受電装置101は、ACKを受信すると、送受電する電力の交渉などを行うNegotiationフェーズに遷移する。まず、受電装置101は、送電装置100に対してFOD Statusパケットを送信する(F607)。本実施形態では、このF607で送信するFOD Statusパケットを「FOD(Q1)」と呼ぶ。送電装置100は、受信したFOD(Q1)に格納されているQ値と第1Q値測定で測定したQ値とに基づいて、第1異物検出方法により異物検出を行う。そして、送電装置100は、異物がない可能性が高いと判断した場合に、その判断結果を示すACKを受電装置101に送信する(F608)。
受電装置101は、ACKを受信すると、受電装置101が受電を要求する電力値の最大値であるGuaranteed Power(GP)の交渉を行う。GPは、送電装置100との間で合意された、受電装置101の負荷電力(バッテリ206が消費する電力)を示す。この交渉は、WPC規格で規定されているSpecific Requestのうち、受電装置101が、要求するGPの値を格納したパケットを送電装置100へ送信することにより実現される(F609)。本実施形態では、このパケットを「SRQ(GP)」と呼ぶ。
送電装置100は、自装置の送電能力等を考慮して、SRQ(GP)に応答する。送電装置100は、GPを受け入れ可能であると判断した場合、その要求を受入れたことを示すACKを送信する(F610)。本実施形態では、受電装置101は、後述するAuthenticationにより送電装置100の正当性を確認できていないため、SRQ(GP)によりGPとして15ワットではなく5ワットを要求したものとする。受電装置101は、GPを含む複数のパラメータの交渉が終了すると、Specific Requestのうち、交渉の終了(End Negotiation)を要求する「SRQ(EN)」を送電装置100に送信する(F611)。そして、送電装置100は、SRQ(EN)に対してACKを送信し(F612)、Negotiationフェーズを終了して、GPで定められた電力の送受電を行うPower Transferフェーズに遷移する。
続いて、送電装置100は、上述したパワーロス手法に基づく異物検出方法(第2異物検出方法)を実行するためのキャリブレーションカーブを作成する。
ここで、第3異物検出を実施する場合について説明する。受電装置101が送信するReceived Power Packetの予約(Reserved)領域に、第2Q値測定の実行を送電装置100に要求する情報要素が含まれる。例えば、当該予約領域に第2Q値測定を要求するか否かを示す1ビットのフィールドが設けられる。そして、受電装置101は、第2Q値測定を要求する場合に「1」を、第2Q値測定を要求しない場合に「0」を、そのビットに格納する。本実施形態では、このビットを「要求ビット」と呼ぶ。本実施形態では、要求ビットに「1」が格納されたRP1をRP1(FOD)と表現し、図6に示すように、受電装置101は送電装置100に対してRP1(FOD)を送信する(F613)。
ここで、第3異物検出を実施する場合について説明する。受電装置101が送信するReceived Power Packetの予約(Reserved)領域に、第2Q値測定の実行を送電装置100に要求する情報要素が含まれる。例えば、当該予約領域に第2Q値測定を要求するか否かを示す1ビットのフィールドが設けられる。そして、受電装置101は、第2Q値測定を要求する場合に「1」を、第2Q値測定を要求しない場合に「0」を、そのビットに格納する。本実施形態では、このビットを「要求ビット」と呼ぶ。本実施形態では、要求ビットに「1」が格納されたRP1をRP1(FOD)と表現し、図6に示すように、受電装置101は送電装置100に対してRP1(FOD)を送信する(F613)。
送電装置100はRP1(FOD)を受信すると、第2Q値測定を実施する(F614)。送電装置100は、以下の3つの情報に基づいて、RP1や後述するRP2に対する応答を決定する。1つ目は、当該Received Power Packetの先頭を受信した時刻より時間Toffsetより前に終わる期間Twindowの期間内の送電電力値が安定している(変動が特定の閾値以下、といってもよい)か否かという情報である。2つ目は、後述するControl Error Packet(CE)に格納された整数が特定の値よりも小さいか否かという情報である。3つ目は、第3異物検出処理の結果である。ここでは、当該送電電力値は安定しており、第3異物検出によって異物がない可能性が高いと判断したとする。その場合、送電装置100はRP1(FOD)に格納されている受電電力値と、その受電電力が得られたときの送電装置100の送電電力値を、キャリブレーションデータポイント(図21の点1200に対応)として受け入れると判断する。そして、送電装置100は、ACKを受電装置101へ送信する(F615)。
続いて受電装置101は、受電電圧(または受電電流、受電電力)の増加を要求するCE(+)を、送電装置100に送信する(F616)。ここで、CEには、受電電圧を増加することを要求する場合は+の符号がついた整数を、減少することを要求する場合は-の符号がついた整数を、現在の受電電圧を維持したいときには「0」が格納される。本実施形態では+の符号がついた整数が格納されたCEをCE(+)、-の符号がついた整数が格納されたCEをCE(-)、「0」が格納されたCEをCE(0)と呼ぶ。一方で、送電装置100は、CEに格納された符号および整数に基づいて、速やかに送電制御を行う。具体的には、+の符号がついた整数が格納されている場合は送電電圧を速やかに増加させ、-の符号がついた整数が格納されている場合は送電電圧を速やかに減少させ、「0」が格納されている場合は送電電圧を維持する。送電装置100は、CE(+)を受信すると、送電部302の設定値を変更して、送電電力を上げる。受電装置101は、CE(+)に応答して受電電力が上昇すると、受電した電力を負荷(充電部205やバッテリ206)に供給する。
続いて受電装置101は、要求ビットに「1」が格納されたRP2(FOD)を送電装置100に送信する(F617)。送電装置100は、第2Q値測定の要求により第2Q値測定を実施し(F618)、第3異物検出によって異物がない可能性が高いと判断したとする。この場合も、送電装置100はRP2(FOD)に格納されている受電電力値と、その受電電力が得られたときの送電装置100の送電電力値とを、キャリブレーションデータポイント(図21の点1201に対応)として受け入れると判断する。そして、送電装置100は、ACKを受電装置101へ送信する(F619)。
受電装置101は、引き続き、CE(+)を送電装置100に送信する(F620)。そして、送電装置100は、CE(+)を受信すると、送電部302の設定値を変更して、送電電力を上昇させる。
続いて受電装置101は、要求ビットに「0」が格納されたRP0を送電装置100に送信する(F621)。送電装置100はRP0を受信すると、要求ビットが「0」が格納されていることから第3異物検出処理は行わず、図21のキャリブレーションカーブに基づいて第2異物検出処理を実施する。その結果、異物がない可能性が高いと判断した場合に、送電装置100はACKを受電装置101へ送信する(F622)。
ここで、送電装置100と受電装置101との間で行われるAuthentication処理(F634)について説明する。Authentication処理は受電装置101が送電装置100(またはその逆)の正当性を、電子証明書を用いて認証する処理である。そして当該処理は送電装置100および受電装置101のAuthentication処理部308、209によって実施され、かつF600からF633のフローとは独立して非同期で受電装置101と送電装置100との間で実施される。より詳細には、図6に図示したように、F619からF622のフローとAuthentication処理(F634)とが並列に行われる。なお、制御部200(制御部300)がAuthentication処理部として機能することにより、Authentication処理が実現される。
そして、Authentication処理により受電装置101は送電装置100が正当であると確認すると、送電装置100に対して所定の電力(例えばGPが5ワット、F609)よりも大きな電力を要求できる。また、Authentication処理により送電装置100は受電装置101が正当であると確認すると、送電装置100に対して所定の電力(例えばGPが5ワット、F609)よりも大きな電力をGPとして受け入れることができる。更に、受電装置101はGPの大きさによって電圧制御部203の出力電圧を変更する場合がある。例えば、GPが5ワットであれば出力電圧は5ボルトだが、GPが5ワットを超えると出力電圧を9ボルトに変更するなどが考えられる。また、当該出力電圧の変更は、Authentication処理と同様に、送電装置100と受電装置101との間の通信とは独立して非同期で実施される。
図6の説明に戻り、受電装置101はAuthentication処理で送電装置100が正当であると確認すると(F634)、送電装置100に対して再交渉要求を送信する(F623)。そして送電装置100は再交渉要求を承諾するACKを受電装置101に送信する(F624)。
続いて受電装置101は、SRQ(GP)を送信してGPとして15ワットを要求し(F625)、送電装置100はこれを承諾するACKを受電装置101に送信する(F626)。そして受電装置101は、前述と同様にSRQ(EN)を送信する(F627)し、送電装置100はACKを送信して再交渉を終了する(F628)。
ここで、受電装置101の電圧制御部203が出力電圧を変更したものとする(F635)。出力電圧が変更されると電圧制御部203の損失が変わるため、既に作成したキャリブレーションカーブを破棄し、新たに作成しなおす必要がある。この処理を本実施形態では再キャリブレーション処理と呼ぶ。
送電装置100および受電装置101は、前述したF613からF619のフローに基づいて、再キャリブレーション処理を実施する(F629)。ここで、図21において再キャリブレーション処理(F629)のRP1(FOD)よって作成されたキャリブレーションデータポイントを点1204とする。また、再キャリブレーション処理(F629)のRP2(FOD)によって作成されたキャリブレーションデータポイントを点1205とする。以降、送電装置100は、点1204と点1205を結ぶ線分(キャリブレーションカーブ)に基づいて第2異物検出処理を実施する。
再キャリブレーション処理が終了すると、受電装置101は、再びCE(+)を送電装置100に送信し(F630)、出力電力を5ワット以上にあげて充電を行う。そして、受電装置101は送電装置100にRP0を送信する(F631)。送電装置100は第2異物検出処理を実施し、異物がない可能性が高いと判断してACKを受電装置101へ送信する(F632)。そして、充電が終了すると受電装置101は、送電装置100に対して送電を停止することを要求するEPT(End Power Transfer)パケットを送信する(F633)。
以上のようにして、第1異物検出処理、第2異物検出処理、第3異物検出処理、Authentication処理および出力電圧の変更に基づいて、送電装置100と受電装置101との間で無線電力伝送が行われる。
(複数回の第2Q値測定に基づく第3異物検出処理)
図6のシーケンスでは、送電装置100は第2Q値測定を1回実施するたびに、その結果に基づいて第3異物検出処理を行った。ここで、送電装置100は第2Q値測定を複数回実施し、これらの結果に基づいて第3異物検出処理を実施する場合もある。そこで、当該処理について図7(a)を用いて説明する。なお、図7(a)では送電装置100は第2Q値測定を2回実施し、その結果に基づいて第3異物検出処理を実施するものとする。以下に説明するシーケンスは、図6のF613~F615に該当する処理である。
図6のシーケンスでは、送電装置100は第2Q値測定を1回実施するたびに、その結果に基づいて第3異物検出処理を行った。ここで、送電装置100は第2Q値測定を複数回実施し、これらの結果に基づいて第3異物検出処理を実施する場合もある。そこで、当該処理について図7(a)を用いて説明する。なお、図7(a)では送電装置100は第2Q値測定を2回実施し、その結果に基づいて第3異物検出処理を実施するものとする。以下に説明するシーケンスは、図6のF613~F615に該当する処理である。
まず、受電装置101は、送電装置100に対してRP1(FOD)を送信する(F636)。送電装置100はRP1(FOD)を受信すると、第2Q値測定を実施する(F637)。ここで、送電装置100は実施した第2Q値測定(F637)は2回実施するうちの1回目である。この場合、送電装置100は、受信したRP1(FOD)に含まれるキャリブレーションデータをキャリブレーションデータポイントとして受け入れるかどうかの判断を行わないものとする。そこで送電装置100は、RP1(FOD)(F636)の応答として、キャリブレーションデータをキャリブレーションデータポイントとして受け入れるかどうかの判断を行わないことを示す「判断しない」旨の応答を受電装置101に送信する(F638)。
次に、受電装置101は、送電装置100に対して、受電電圧を維持することを要求するCE(0)を送信する(F639)。そして受電装置101は、送電装置100に対してRP1(FOD)を再び送信する(F640)。
送電装置100は、RP1(FOD)を再び受信すると、第2Q値測定を再び実施する(F641)。この場合、送電装置100が実施する第2Q値測定(F641)は2回実施するうちの2回目である。ここで、期間Twindowの期間内の送電電力値は安定しており、第3異物検出部405により第3異物検出によって異物がない可能性が高いと判断したとする。その場合、送電装置100はRP1(FOD)に格納されている受電電力値と、その受電電力値が得られたときの送電装置100の送電電力値とを、キャリブレーションデータポイント(図21の点1200に対応)として受け入れると判断する。なお、この時の送電電力値は期間Twindow内の送電電力値である。そして、ACKを受電装置101へ送信する(F642)。
(応答に係る課題)
ここで、応答の取りこぼしが発生する課題について、図7(b)を参照しながら説明する。前述したように、第2Q値測定を複数回実施し、これらの結果に基づいて第3異物検出処理を実施する場合、1回目のRP1(FOD)に対して、送電装置は判断しない旨の応答を送信する(F643)。ところが、この応答を受電装置が受信できないことがある。その場合、受電装置は1回目のRP1(FOD)を再送する(F644)。
ここで、応答の取りこぼしが発生する課題について、図7(b)を参照しながら説明する。前述したように、第2Q値測定を複数回実施し、これらの結果に基づいて第3異物検出処理を実施する場合、1回目のRP1(FOD)に対して、送電装置は判断しない旨の応答を送信する(F643)。ところが、この応答を受電装置が受信できないことがある。その場合、受電装置は1回目のRP1(FOD)を再送する(F644)。
送電装置は、F644で再送されたRP1(FOD)を受信すると、第2Q値測定を実施する(F645)。ここで、受電装置が1回目として再送したRP1(FOD)は、送電装置にとっては2回目として受信される。つまり、RP1(FOD)の回数について、受電装置と送電装置間で認識が異なる状態が発生する。以下、この状態を状態の不一致という。そのため、送電装置は2回実施するうちの2回目の第2Q値測定を実施し(F645)、ACKを受電装置へ送信してしまう(F646)。
受電装置は、1回目のRP1(FOD)(F644)に対して、判断しない旨の応答があると想定しているが、ACKを受信することになる。ここでも、状態の不一致が発生する。このように応答の取りこぼしによって一旦発生した状態の不一致は解消することがないという課題がある。
(状態の不一致を解消する受電装置の動作)
本実施形態の受電装置101は、状態の不一致が発生したと判断した場合に、速やかに状態の不一致を解消するための処理を行う。以下、図10を参照しながら本実施形態の受電装置101の動作について説明する。
本実施形態の受電装置101は、状態の不一致が発生したと判断した場合に、速やかに状態の不一致を解消するための処理を行う。以下、図10を参照しながら本実施形態の受電装置101の動作について説明する。
図10は、本実施形態において、受電装置101により状態の不一致を解消する処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、S700において、受電装置101の制御部200は、通信部204を介して、要求ビットが「1」のRPパケット(つまり、RPx(FOD)を示す、ここでxは整数)を送信する。そして、S701において、制御部200は、再送のためのタイマをリセットする。
まず、S700において、受電装置101の制御部200は、通信部204を介して、要求ビットが「1」のRPパケット(つまり、RPx(FOD)を示す、ここでxは整数)を送信する。そして、S701において、制御部200は、再送のためのタイマをリセットする。
続いてS702において、制御部200は、通信部204を介してRPx(FOD)に対する応答を受信したか否か判断する。この判断の結果、RPx(FOD)に対する応答を受信していない場合(S702でNO)は、S703において、制御部200は、タイムアウトしたか否かを判断する。この判断の結果、タイムアウトしていない場合(S703でNO)は、S702に戻る。一方、S703の判断の結果、タイムアウトした場合(S703でYES)は、S700に戻り、制御部200はRPx(FOD)を再送する。一方、S702の判断の結果、RPx(FOD)に対する応答を受信した場合(S702でYES)は、S704において、制御部200は、第一カウント処理を行う。
本実施形態における第一カウント処理を図15(a)に示す。S800において、受電装置101の制御部200は、第一カウント処理においてMをインクリメントする。ここでMは、送信したRPx(FOD)に対して送電装置100から応答を受信した回数を示す。1回目のRPx(FOD)に対して応答を受信すればMは1であり、2回目のRPx(FOD)に対して応答を受信すればMは2である。送電装置100が応答を送信したということは、送電装置100がM回目のPRx(FOD)を受信したことを示す。つまり、送電装置100は2回のRPx(FOD)のうち何回目を受信したかを把握している。受電装置101はMを計数することで、送電装置100との状態の不一致を検出する。受電装置101が応答を受信した時点でMを「1」インクリメントされたとする。
次に、S705において、制御部200は、MがN以下であるか否かを判断する。ここで、Nは1回の第3異物検出処理のために第2Q値測定を行う回数を示す。ここで、送電装置100は2回の第2Q値測定の結果に基づいて第3異物検出処理を実施する場合は、Nは「2」である。この判断の結果、MがN以下である場合(S705でYES)は、S706に進む。
S706において、制御部200はさらに、MとNが等しいか否かを判断する。この判断の結果、MとNが等しくない場合(S706でNO)は、S707に進む。S707において、制御部200は、S702で受信した応答がACKもしくはNAK(否定応答)であるか否かを判断する。この判断の結果、応答がACKもしくはNAKではない場合(S707でNO)は、S710において、制御部200は、S702で受信した応答が「判断しない」旨の応答であるか否かを判断する。この判断の結果、「判断しない」旨の応答である場合(S710でYES)は、想定どおりの応答であるため処理を終了する。
一方、S710の判断の結果、応答が「判断しない」でない場合(S710でNO)は、応答が想定と異なることを示す。その場合、S708に進む。また、S707の判断の結果、応答がACKもしくはNAKである場合(S707でNO)も同様に、応答が想定と異なるため、S708に進む。
また、S706の判断の結果、MとNが等しい場合(S706でYES)は、S709において、制御部200は、S702で受信した応答がACKもしくは否定を表すNAKであるか否かを判断する。この判断の結果、応答がACKもしくはNAKである場合(S709でYES)は、想定どおりの応答であるため処理を終了する。なお、NAKを受信した場合はRPx(FOD)を再送するなどの処理を行うことになる。一方で、S709の判断の結果、応答がACKもしくはNAKではない場合(S709でNO)は、同様に応答が想定と異なるため、S708に進む。
S708においては、受電装置101は送電装置100との状態の不一致を検出したことから、制御部200は、通信部204を介して、送電装置100にEPTを送信し、処理を終了する。この場合、受電装置101からの送電の停止要求に基づき、送電装置100では送電を停止することになる。
また、S705の判断の結果、MがNより大きい場合(S705でNO)も同様に、S708に進み、受電装置101の制御部200はEPTを送電装置100に送信し、処理を終了する。MがNより大きいことは通常は起こりえないことであるが、例えば受電装置101に不具合が生じた場合に起こりうる。
また、S705の判断の結果、MがNより大きい場合(S705でNO)も同様に、S708に進み、受電装置101の制御部200はEPTを送電装置100に送信し、処理を終了する。MがNより大きいことは通常は起こりえないことであるが、例えば受電装置101に不具合が生じた場合に起こりうる。
本実施形態の送電装置100および受電装置101の動作の流れについて、図7(c)を参照しながら説明する。図7(b)の例と同様に、受電装置101が「判断しない」旨の応答を受信できず、受電装置101は1回目のRP1(FOD)を再送するものとする(F644)。そして、送電装置100はF644で2回目(M=2)のRP1(FOD)を受信すると、ACKを受電装置101に送信することになる(F646)。ここで、受電装置101はF644において1回目(M=1)のRP1(FOD)を再送したため、「判断しない」旨の応答を受信すると想定している。ところが、受電装置101は想定しない応答を送電装置100から受信したので状態の不一致が発生している。そこで本実施形態では、受電装置101はEPTを送信して送電を停止させ(F647)、初期状態に戻ることで状態の不一致を解消する。そして、送電装置100および受電装置101はすでに図6ですでに説明したシーケンスに基づいて再度送受電を行うことになる。
以上のように本実施形態によれば、受電装置101は送電装置100の応答が想定外のものであった場合に、送電装置100にEPTを送信して処理を終了するようにした。そのようにすることで、受電装置101は送電装置100との状態の不一致を検出した場合に、送受電を停止して初期状態に戻ることで、状態の不一致を解消し、正しい手順で再度異物検出処理を行うことができる。また、MがNより大きいような場合も、受電装置101はEPTを送信して送電の停止要求を行うようにした。この構成により、不具合がありながら送受電を継続することによって発煙発火等の事故が起こるリスクを回避することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、受電装置101は状態の不一致を検出するとEPTを送信し、再度送受電を行う構成とした。本実施形態では、状態の不一致が発生すると、受電装置101は自身の状態を送電装置100の状態に合わせることで状態の不一致を解消する構成について説明する。なお、本実施形態に係る送電装置および受電装置の内部構成等については第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。
第1の実施形態においては、受電装置101は状態の不一致を検出するとEPTを送信し、再度送受電を行う構成とした。本実施形態では、状態の不一致が発生すると、受電装置101は自身の状態を送電装置100の状態に合わせることで状態の不一致を解消する構成について説明する。なお、本実施形態に係る送電装置および受電装置の内部構成等については第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。
(状態の不一致を解消する受電装置の動作)
本実施形態における状態の不一致を解消する受電装置101の動作について、図11を参照しながら説明する。本実施形態では受電装置101は第二カウント処理としてRPx(FOD)を送信した回数(回数Lとする)を計数する機能を持つ。受電装置101は回数LがN以上になったときに前記状態の不一致を検出した場合、送電装置100が送信した応答を受信できなかったものと考え、自身の状態を送電装置100の想定される状態に合わせるように動作する。
本実施形態における状態の不一致を解消する受電装置101の動作について、図11を参照しながら説明する。本実施形態では受電装置101は第二カウント処理としてRPx(FOD)を送信した回数(回数Lとする)を計数する機能を持つ。受電装置101は回数LがN以上になったときに前記状態の不一致を検出した場合、送電装置100が送信した応答を受信できなかったものと考え、自身の状態を送電装置100の想定される状態に合わせるように動作する。
図11は、本実施形態において、受電装置101により状態の不一致を解消する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図10と同様の処理については同じ符号を付しており、詳細な説明は省略する。
S700及びS701は図10と同様であり、受電装置101はタイマをリセットすると、S711において、制御部200は、第二カウント処理を実施する。ここで、第二カウント処理の動作を図15(b)に示す。S801において、受電装置101の制御部200は第二カウント処理においてLをインクリメントする。
S700及びS701は図10と同様であり、受電装置101はタイマをリセットすると、S711において、制御部200は、第二カウント処理を実施する。ここで、第二カウント処理の動作を図15(b)に示す。S801において、受電装置101の制御部200は第二カウント処理においてLをインクリメントする。
S702~S707は図10と同様であり、S706の判断の結果、MがNと等しい場合はS713に進み、S707の判断の結果、応答がACKもしくはNAKである場合(S707でYES)は、S712に進む。ここで、応答がACKもしくはNAKである場合(S707でYES)、受電装置101は想定とは異なる応答を受信しており、状態の不一致が発生していることになる。そこで、受電装置101は、送電装置100が過去に送信した「判断しない」旨の応答を受信したかどうかを判断するようにする。
S712において、受電装置101の制御部200は、LがN以上であるか否かを判断する。この判断の結果、LがN以上である場合(S712でYES)は、送電装置100が送信した応答を受電装置101が受信できなかったために状態の不一致が発生したとみなすことができる。さらに、受電装置101は、MがNより小さい理由は、L回のRPx(FOD)を送信したが、送電装置100の「判断しない」旨の応答を受信できずMをインクリメントしなかったからと判断することができる。この時点で受電装置101は、送電装置100は所定の回数の第2Q値測定を実施したうえでACKもしくはNAKを送信したと考え、「判断しない」旨の応答を受信したものと判断し、送電装置100の状態に自身の状態を合わせる。つまり、S712の判断の結果、LがN以上である場合(S712でYES)は、処理を終了し、以後、RP2(FOD)またはRP0(FOD)を送信することになる。一方、S712の判断の結果、LがN未満である場合(S712でNO)は、第1の実施形態と同様にS708に進む。また、RPx(FOD)に対してNAKを受信した場合は、RPx(FOD)を再送するなどの処理を行う。
一方、S706の判断の結果、MとNとが等しい場合(S706でYES)、S713において、制御部200は、受信した応答が「判断しない」、ACKもしくはNAKであるか否かを判断する。この判断の結果、応答が「判断しない」、ACKもしくはNAKである場合(S713でYES)も処理を終了し、そうでない場合はS708に進む。
本実施形態では、S713の判断の結果、応答が「判断しない」旨の応答である場合(S713でYES)も受電装置101は送電装置100の状態に自身の状態を合わせるように動作する。つまり、「判断しない」旨の応答を受信した場合は、EPTを送信せずにRPx(FOD)を再度送信するようにする。NAKを受信した場合も同様に、RPx(FOD)を再度送信するなどの処理を行う。また、RPx(FOD)に対してACKを受信した場合は処理を終了し、以後、RP2(FOD)またはRP0(FOD)を送信することになる。
本実施形態の送電装置100および受電装置101の動作の流れについて、図7(d)を参照しながら説明する。図7(b)の例と同様に、受電装置101が「判断しない」旨の応答を受信できず、受電装置101は1回目のRP1(FOD)を再送するものとする(F644)。この時、第一カウント処理におけるMは1、第二カウント処理におけるLは2である。この段階ではM=1なので、受電装置101は「判断しない」旨の応答を受信することを想定しているが、送電装置100からACKを受信する(F646)。この場合、Lは2でN(=2)以上なので、受電装置101は、「判断しない」旨の応答を受信できなかったが送電装置100は所定の回数の第2Q値測定を実施したうえでACKを送信したとみなす。したがって、EPTを送信せず、続いてRP2(FOD)を送信する(F648)。
以上のように本実施形態によれば、受電装置101が状態の不一致を検出した場合に、送電装置100の状態に自身の状態を合わせるよう動作するようにした。このようにすることで、電力の送受電の停止を最小限に抑えながら、より効率よく状態の不一致を解消し、正しい手順で異物検出処理を行うことができる。
また、本実施形態では受電装置101が「判断しない」旨の応答を受信できなかった場合について説明したが、これはF646でACKを受信できなかった場合においても同じ効果がある。この場合の動作の流れについて、図9(a)を参照しながら説明する。受電装置101がACKを受信できず、受電装置101は2回目のRP1(FOD)を再送するものとする(F655)。送電装置100は、2回目のRP1(FOD)に対してすでにACKを送信しているので、F655で受信した2回目のRP1(FOD)に対して「判断しない」旨の応答を送信する(F657)。
受電装置101は、次の受信により図11のS706でMとNとが等しいと判断されるため、S713に進むことになる。そして、受電装置101は、F655で送信したRP1(FOD)に対してACKもしくはNAKを受信することを想定しているが、F657で「判断しない」旨の応答を受信した時点で状態の不一致が発生したとわかる。さらに受電装置101は、状態の不一致が発生した原因がF654でACKを受信できなかったこと、送電装置100が「判断しない」旨の応答を送信する状態であったこと(つまり、1回目のRPx(FOD)を受信したこと)もわかる。
そこで受電装置101は、自身の状態を送電装置100の状態に一致させるために、EPTを送信せず、ACKもしくはNAKの応答を受信するためにRP1(FOD)を再送する(F660)。これにより、送電装置100は第2Q値測定を実施し(F661)、ACKを送信する(F662)。
また、受電装置101は状態の不一致を検出した場合に、ACKもしくはNAKを受信するまで、前記検出した時点で送信していたRPx(FOD)を送信し続けてもよい。
(第3の実施形態)
本実施形態の受電装置101は、受電コイル201の電圧値を観測することで送電装置100の状態を判断し、自身の状態を送電装置100の状態に合わせるように動作する。以下、本実施形態の受電装置101の動作について、図12を参照しながら説明する。なお、本実施形態に係る送電装置および受電装置の内部構成等については第1の実施形態と同様である。以下、第1及び第2の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態の受電装置101は、受電コイル201の電圧値を観測することで送電装置100の状態を判断し、自身の状態を送電装置100の状態に合わせるように動作する。以下、本実施形態の受電装置101の動作について、図12を参照しながら説明する。なお、本実施形態に係る送電装置および受電装置の内部構成等については第1の実施形態と同様である。以下、第1及び第2の実施形態と異なる点について説明する。
図12は、本実施形態において、受電装置101により状態の不一致を解消する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図10または図11と同様の処理については同じ符号を付しており、詳細な説明は省略する。
S700及びS701は図10と同様であり、受電装置101はタイマをリセットすると、S714において、受電装置101の制御部200は、第一カウント処理を行う。本実施形態の第一カウント処理を図15(c)に示す。
S700及びS701は図10と同様であり、受電装置101はタイマをリセットすると、S714において、受電装置101の制御部200は、第一カウント処理を行う。本実施形態の第一カウント処理を図15(c)に示す。
図15(c)は、図12のS714の第一カウント処理の詳細な手順の一例を示すフローチャートである。
まず、S803において、受電装置101の制御部200は、Lをインクリメントし、受電コイル201の電圧値を観測する。そして、S804において、制御部200は、電圧値を観測した結果、瞬断あったか否かを判断する。送電装置100が第2Q値測定を実施した時の受電コイル201の電圧値は、図20(b)のように送電が瞬断されたことが分かる波形となる。S804の判断の結果、瞬断があった場合(S804でYES)は、S805において、制御部200はMをインクリメントする。一方、瞬断がなかった場合(S804でNO)は、Mをインクリメントせず処理を終了する。
まず、S803において、受電装置101の制御部200は、Lをインクリメントし、受電コイル201の電圧値を観測する。そして、S804において、制御部200は、電圧値を観測した結果、瞬断あったか否かを判断する。送電装置100が第2Q値測定を実施した時の受電コイル201の電圧値は、図20(b)のように送電が瞬断されたことが分かる波形となる。S804の判断の結果、瞬断があった場合(S804でYES)は、S805において、制御部200はMをインクリメントする。一方、瞬断がなかった場合(S804でNO)は、Mをインクリメントせず処理を終了する。
また、S702およびS703は図10と同様であり、S703の判断の結果、タイムアウトした場合(S703でYES)は、S715に進む。そして、S715において、制御部200は、MとNが等しいか否かを判断する。この判断の結果、MとNが等しくない場合(S715でNO)は、そのまま処理を終了し、MとNが等しい場合(S715でYES)は、S700に戻る。
次に、本実施形態の送電装置100および受電装置101の処理の流れについて、図7(d)を参照しながら説明する。送電装置100がF637で1回目の第2Q値測定のために送電を瞬断したことを受電装置101は検出し、この段階でMはインクリメントされる。その後、S702で応答(「判断しない」旨の応答)を受信できず、タイムアウトした場合(S703でYES)でも、N=2に対してM=1でS715ではMとNとが等しくないと判断される。このように、「判断しない」旨の応答を受信できなかった場合でも、受電装置101は当該応答を受信したものとみなし、次に2回目のRP1(FOD)を送信することができる(F644)。
以上のように本実施形態によれば、受電装置101は受電コイル201の電圧値を観測することで、送電装置100が何回目の第2Q値測定を実施したかがわかるようにした。これにより、電力の送受電の停止を最小限に抑えながら、より効率よく状態の不一致が発生しないようにして正しい手順で異物検出処理を行うことができる。
(第4の実施形態)
本実施形態の受電装置101は、受電装置101が現在把握している応答の受信回数Mを送電装置100に通知することで状態の不一致を回避する構成について説明する。なお、本実施形態に係る送電装置および受電装置の内部構成等については第1の実施形態と同様である。以下、第1及び第2の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態の受電装置101は、受電装置101が現在把握している応答の受信回数Mを送電装置100に通知することで状態の不一致を回避する構成について説明する。なお、本実施形態に係る送電装置および受電装置の内部構成等については第1の実施形態と同様である。以下、第1及び第2の実施形態と異なる点について説明する。
(本実施形態の受電装置の動作)
まず、本実施形態の受電装置101の動作について、図13を参照しながら説明する。図13は、本実施形態において、受電装置101により状態の不一致を解消する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図10または図11と同様の処理については同じ符号を付しており、詳細な説明は省略する。
まず、S716において、受電装置101の制御部200は、RPx(FOD)パケットのCountフィールドに応答の受信回数Mの情報を格納して送電装置100に送信する。図19は、WPC規格におけるReceived Power Packetのフォーマットを示す図である。図19に示すように、「Bank0」のビット3からビット7は予約領域であり、本実施形態の受電装置101は、「Bank0」のビット6とビット7に応答の受信回数Mに関する情報を格納する。また、S717においては、制御部200は、図15(a)に示すように、Mをインクリメントする。
まず、本実施形態の受電装置101の動作について、図13を参照しながら説明する。図13は、本実施形態において、受電装置101により状態の不一致を解消する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図10または図11と同様の処理については同じ符号を付しており、詳細な説明は省略する。
まず、S716において、受電装置101の制御部200は、RPx(FOD)パケットのCountフィールドに応答の受信回数Mの情報を格納して送電装置100に送信する。図19は、WPC規格におけるReceived Power Packetのフォーマットを示す図である。図19に示すように、「Bank0」のビット3からビット7は予約領域であり、本実施形態の受電装置101は、「Bank0」のビット6とビット7に応答の受信回数Mに関する情報を格納する。また、S717においては、制御部200は、図15(a)に示すように、Mをインクリメントする。
(本実施形態の送電装置の動作)
次に、本実施形態の送電装置100の動作について、図16を参照しながら説明する。図16は、応答の受信回数Mの情報を格納したRPx(FOD)パケットを受信した場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、S900において、送電装置100の制御部300は、受電装置101から通信部304を介してReceived Power Packetを受信する。そして、S901において、制御部300は、当該パケットに格納されている要求ビットが「1」であるか否かを判断する。この判断の結果、要求ビットが「1」である場合(S901でYES)は、S902に進む。
次に、本実施形態の送電装置100の動作について、図16を参照しながら説明する。図16は、応答の受信回数Mの情報を格納したRPx(FOD)パケットを受信した場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、S900において、送電装置100の制御部300は、受電装置101から通信部304を介してReceived Power Packetを受信する。そして、S901において、制御部300は、当該パケットに格納されている要求ビットが「1」であるか否かを判断する。この判断の結果、要求ビットが「1」である場合(S901でYES)は、S902に進む。
S902において、制御部300は、第2異物検出処理を複数回実施するか否かを判断する。この判断の結果、第2異物検出処理を複数回実施する場合(S902でYES)は、S903に進み、そうでない場合(S902でNO)は、S908に進む。
S903において、制御部300は、受信したReceived Power PacktのCountフィールドの値を取得し、S904において、制御部300は、自身が管理している応答の送信回数Mを、取得したCountフィールドの値に更新する。
S903において、制御部300は、受信したReceived Power PacktのCountフィールドの値を取得し、S904において、制御部300は、自身が管理している応答の送信回数Mを、取得したCountフィールドの値に更新する。
次に、S905において、送電装置100の制御部300は、MとNとが等しいか否かを判断する。この判断の結果、MとNが等しい場合(S905でYES)は、S908において、制御部300は第2Q値測定で測定したQ値、並びに送電装置100および受電装置101の電力値に基づいて、ACKもしくはNAKのいずれを送信するか決定する。そして、S909において、制御部300は、通信部304を介して受電装置101にACKもしくはNAKで応答する。
一方、S905の判断の結果、MとNとが等しくない場合(S905でNO)は、S906において、制御部300は、MがNより小さいか否か判断する。この判断の結果、MがNよりも小さい場合(S907でYES)は、S907において、送電装置100の制御部300は、通信部304を介して「判断しない」旨の応答を行う。また、MがNより大きい場合(S906でNO)は、S911において、送電装置100の制御部300は、送電を停止する。MがNより大きくなるという状況は通常は起こりえないが受電装置101が故障する場合などに発生しうる。
また、S901の判断の結果、要求ビットが「1」でない場合(S901でNO)は、第2Q値測定部401によりQ値測定が行われない。したがって、S910において、制御部300は、送電装置100および受電装置101の電力値に基づいてACKもしくはNAKのいずれを送信するかを決定する。そして、前述したS909に進む。
次に、本実施形態の送電装置100および受電装置101の動作の流れについて、図8(a)を参照しながら説明する。まず、受電装置101は、Countフィールドに1回目であることを示す「1」を格納したRP1(FOD,1)を送電装置100に送信する(F649)。そして、送電装置100が送信する「判断しない」旨の応答(F643)を受信できなかったものとする。この場合、受電装置101は、RP1(FOD,1)を再度送信する(F650)。
送電装置100は、受信したRP1(FOD,1)のCountフィールドを参照することで、回数Mの不一致を認識し、「判断しない」旨の応答をすべきであることがわかる。したがって、この場合は、送電装置100は「判断しない」旨の応答を送信する(F643′)。続いて受電装置101は、「判断しない」旨の応答を受信すると、2回目であることを示すRP1(FOD,2)を送信する(F651)。送電装置100は、受信したRP1(FOD,2)のCountフィールド内の回数Mが2であるため、ACKで応答する(F653)。
また、ACKまたはNAKを受信できない場合について、図8(b)を参照しながら説明する。図8(b)に示すように、送電装置が送信するACKを受電装置が受信できない場合(F654)、受電装置はACKもしくはNAKを送信させるためにRP1(FOD)を再送する(F655)。ところが、送電装置はすでにACKを送信したので、「判断しない」旨の応答を送信する(F657)。このような場合にも状態の不一致が発生する。
ACKまたはNAKを受信できなかった場合の本実施形態の送電装置100および受電装置101の動作の流れを図8(c)に示す。図8(c)に示すように、送電装置100が送信するACKを受電装置101が受信できない場合(F654)、受電装置101はACKもしくはNAKを送信させるために、Received Power Packtを再送する。このとき、Countフィールド内の受信回数Mが2のRP1(FOD、2)を再送する(F658)。送電装置100はRP1(FOD,2)を受信すると、受電装置101がACKもしくはNAKの応答を要求していることがわかるので、ACKを送信する(F659)。
以上のように本実施形態によれば、受電装置101は自身の状態(応答の受信回数M)の情報をCountフィールドに格納して送信するようにし、送電装置100ではCountフィールドに基づいて自身の動作を決定する構成とした。この構成により、電力の送受電の停止を最小限に抑えながら、より効率よく状態の不一致を回避し、正しい手順で異物検出処理を行うことができる。
(第4の実施形態の変形例)
また、本実施形態の受電装置101は、Countフィールドに自身が把握している受信回数Mの情報を格納してRPx(FOD)を送信したが、他の構成であってもよい。具体的には、受電装置101はRPx(FOD)パケットにACKもしくはNAK応答を要求することを意味する情報要素を、「Bank0」のビット3からビット7の予約領域のいずれかに格納する。以下、本実施形態では当該情報要素をRESビットという。受電装置101はACKもしくはNAK応答を要求する場合はRESビットに「1」を格納し、そうでない場合は「0」を格納する。
また、本実施形態の受電装置101は、Countフィールドに自身が把握している受信回数Mの情報を格納してRPx(FOD)を送信したが、他の構成であってもよい。具体的には、受電装置101はRPx(FOD)パケットにACKもしくはNAK応答を要求することを意味する情報要素を、「Bank0」のビット3からビット7の予約領域のいずれかに格納する。以下、本実施形態では当該情報要素をRESビットという。受電装置101はACKもしくはNAK応答を要求する場合はRESビットに「1」を格納し、そうでない場合は「0」を格納する。
受電装置101での基本的な処理の流れは、図13と同様であるが、S716では、制御部200は、受信回数Mの情報を格納する代わりに、RESビットに「0」または「1」の情報を格納する。
図15(d)は、本実施形態の変形例で、S716において送信するパケット内のRESビットの数値を決定する処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、S806において、受電装置101の制御部200は、次にMをインクリメントした場合にMとNとが等しくなるか否かを判断する。この判断の結果、MとNが等しくなる場合(S806でYES)は、受電装置101はACKもしくはNAK応答を期待するので、S807において、制御部200は、RESビットに「1」を格納する。一方で、MとNとが等しくならない場合は、受電装置101は「判断しない」旨の応答を期待するので、S808において、制御部200は、RESビットに「0」を格納する。
まず、S806において、受電装置101の制御部200は、次にMをインクリメントした場合にMとNとが等しくなるか否かを判断する。この判断の結果、MとNが等しくなる場合(S806でYES)は、受電装置101はACKもしくはNAK応答を期待するので、S807において、制御部200は、RESビットに「1」を格納する。一方で、MとNとが等しくならない場合は、受電装置101は「判断しない」旨の応答を期待するので、S808において、制御部200は、RESビットに「0」を格納する。
次に、本実施形態の変形例での送電装置100の動作について、図17を参照しながら説明する。図17は、RESビットを含むRPx(FOD)パケットを受信した場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図16と同様の処理については同じ符号を付しており、詳細な説明は省略する。
S900~S902は図16と同様であり、S912において、送電装置100の制御部300は、RESビットの値を取得する。そして、S913において、制御部300は、RES=1であるか否かを判断する。この判断の結果、RES=1である場合(S913でYES)は、その要求に従うため、前述したS908に進む。また、RES=0である場合(S913でNO)は、その要求に従うため、前述したS907に進む。以上のような構成であっても状態の不一致を回避することができる。
S900~S902は図16と同様であり、S912において、送電装置100の制御部300は、RESビットの値を取得する。そして、S913において、制御部300は、RES=1であるか否かを判断する。この判断の結果、RES=1である場合(S913でYES)は、その要求に従うため、前述したS908に進む。また、RES=0である場合(S913でNO)は、その要求に従うため、前述したS907に進む。以上のような構成であっても状態の不一致を回避することができる。
また、図8(c)において、RESビットを使用する場合においても、F658において受電装置101はRESビットに「1」を格納したRP1(FOD,RES=1)を再送することで、同様の効果を得ることができる。
(第5の実施形態)
第4の実施形態では受電装置101が自身の状態をReceived Power Packetに格納して送信した。本実施形態では、送電装置100が自身の状態を応答の際に送信する構成について説明する。なお、本実施形態に係る送電装置および受電装置の内部構成等については第1の実施形態と同様である。以下、第4の実施形態と異なる点について説明する。
第4の実施形態では受電装置101が自身の状態をReceived Power Packetに格納して送信した。本実施形態では、送電装置100が自身の状態を応答の際に送信する構成について説明する。なお、本実施形態に係る送電装置および受電装置の内部構成等については第1の実施形態と同様である。以下、第4の実施形態と異なる点について説明する。
(本実施形態の送電装置100の動作)
本実施形態の送電装置100の動作について、図18を参照しながら説明する。図18は、本実施形態において、Received Power Packetを受信した場合の送電装置100による処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、S900において、送電装置100の制御部300は、受電装置101から通信部304を介してReceived Power Packetを受信する。そして、S902において、制御部300は、第2異物検出処理を複数回実施するか否かを判断する。この判断の結果、第2異物検出処理を複数回実施する場合(S902でYES)はS914に進み、そうでない場合(S902でNO)は処理を終了する。
本実施形態の送電装置100の動作について、図18を参照しながら説明する。図18は、本実施形態において、Received Power Packetを受信した場合の送電装置100による処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、S900において、送電装置100の制御部300は、受電装置101から通信部304を介してReceived Power Packetを受信する。そして、S902において、制御部300は、第2異物検出処理を複数回実施するか否かを判断する。この判断の結果、第2異物検出処理を複数回実施する場合(S902でYES)はS914に進み、そうでない場合(S902でNO)は処理を終了する。
S914において、制御部300は、応答の送信回数Mをインクリメントする。そして、S915において、制御部300は、通信部304を介して応答とともに送信回数Mの情報を受電装置101に送信する。次に、S916において、制御部300は、MとNとが等しいか否かを判断する。この判断の結果、MとNとが等しくない場合(S916でNO)はそのまま処理を終了し、MとNとが等しい場合(S916でYES)は、S917において、制御部300はMを0に初期化し、処理を終了する。
(本実施形態の受電装置101の動作)
本実施形態の受電装置101の動作について、図14を参照しながら説明する。図14は、本実施形態において、受電装置101により状態の不一致を解消する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図11~図13と同様の処理については同じ符号を付しており、詳細な説明は省略する。
S700~S703およびS711は図11と同様であり、受電装置101は応答を受信した場合(S702でYES)、S718に進む。S718において、制御部200は、送電装置100からの応答から送信回数Mの情報を抽出し、受信回数Mとして更新する。S705以下の処理は図12及び図13と同様である。
本実施形態の受電装置101の動作について、図14を参照しながら説明する。図14は、本実施形態において、受電装置101により状態の不一致を解消する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図11~図13と同様の処理については同じ符号を付しており、詳細な説明は省略する。
S700~S703およびS711は図11と同様であり、受電装置101は応答を受信した場合(S702でYES)、S718に進む。S718において、制御部200は、送電装置100からの応答から送信回数Mの情報を抽出し、受信回数Mとして更新する。S705以下の処理は図12及び図13と同様である。
次に、本実施形態の送電装置100および受電装置101の動作の流れについて、図9(b)を参照しながら説明する。送電装置100は、RP1(FOD)に対する応答として、「判断しない」旨の応答とともに、現在のMの値(この場合は1)を示す「判断しない(1)」旨の応答を送信する(F663)。受電装置101はこれを受信できない場合に、RP1(FOD)を再送する(F644)。送電装置100は「判断しない(1)」旨の応答は送信しているので、応答としてACKにMの値を付加したACK(2)を受電装置101に送信する(F664)。受電装置101はACK(2)を受信すると、受信回数Mを更新することによってACKが正しい応答であることを認識し、次のRP2(FOD)を送信することになる(F665)。
以上のように、本実施形態によれば、送電装置100からの応答に送信回数(受信回数)Mの情報を格納するようにしたので、電力の送受電の停止を最小限に抑えながら、より効率よく状態の不一致を回避し、正しい手順で異物検出処理を行うことができる。
(その他の実施形態)
第1の実施形態から第5の実施形態では、1回の第3異物検出処理のために送電装置100が第2Q値測定を行う回数Nを2として説明したが、Nは2以上の回数でもよいことは明らかである。なお、上述の実施形態は開示の範囲を限定するものでない。各実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが実施に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。
第1の実施形態から第5の実施形態では、1回の第3異物検出処理のために送電装置100が第2Q値測定を行う回数Nを2として説明したが、Nは2以上の回数でもよいことは明らかである。なお、上述の実施形態は開示の範囲を限定するものでない。各実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが実施に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。
本開示は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
図10~図18のフローチャ-トで示される処理の少なくとも一部がハードウェアにより実現されてもよい。ハードウェアにより実現する場合、例えば、所定のコンパイラを用いることで、各ステップを実現するためのプログラムからFPGA上に自動的に専用回路を生成すればよい。FPGAとは、Field Programmable Gate Arrayの略である。また、FPGAと同様にしてGate Array回路を形成し、ハードウェアとして実現するようにしてもよい。
なお、受電装置101と送電装置100は無線充電以外のアプリケーションを実行する機能を有しうる。受電装置101の一例はスマートフォン等の情報処理端末であり、送電装置100の一例はその情報処理端末を充電するためのアクセサリ機器である。例えば、情報端末機器は、受電コイル(アンテナ)から受けた電力が供給される、情報をユーザに表示する表示部(ディスプレイ)を有している。また、受電コイルから受けた電力は蓄電部(バッテリ)に蓄積され、そのバッテリから表示部に電力が供給される。この場合、受電装置101は、送電装置100とは異なる他の装置と通信する通信部を有していてもよい。通信部は、NFC通信や、第5世代移動通信システム(5G)などの通信規格に対応していてもよい。またこの場合、バッテリから通信部に電力が供給されることにより、通信部が通信を行ってもよい。また、受電装置101は、タブレット端末、あるいは、ハードディスク装置及びメモリ装置などの記憶装置であってもよいし、パーソナルコンピュータ(PC)などの情報処理装置であってもよい。また、受電装置101は、例えば、撮像装置(カメラやビデオカメラ等)であってもよい。また、受電装置101は、スキャナ等の画像入力装置であってもよいし、プリンタ、コピー機、プロジェクタ等の画像出力装置であってもよい。また、受電装置101は、ロボット、医療機器等であってもよい。送電装置100は、上述した機器を充電するための装置でありうる。
また、送電装置100がスマートフォンであってもよい。この場合、受電装置101は別のスマートフォンでもよいし、無線イヤホンであってもよい。
また、本実施形態における受電装置101が自動車などの車両であってもよい。例えば、受電装置101である自動車は、駐車場に設置された送電アンテナを介して充電器(送電装置100)から電力を受けとるものであってもよい。また、受電装置101である自動車は、道路に埋め込まれた送電コイル(アンテナ)を介して充電器(送電装置100)から電力を受けとるものでもよい。このような自動車は、受電した電力はバッテリに供給される。バッテリの電力は、車輪を駆動する発動部(モータ、電動部)に供給されてもよいし、運転補助に用いられるセンサの駆動や外部装置との通信を行う通信部の駆動に用いられてもよい。つまり、この場合、受電装置101は、車輪の他、バッテリや、受電した電力を用いて駆動するモータやセンサ、さらには送電装置100以外の装置と通信を行う通信部を有していていもよい。さらに、受電装置101は、人を収容する収容部を有していてもよい。例えば、センサとしては、車間距離や他の障害物との距離を測るために使用されるセンサなどがある。通信部は、例えば、全地球測位システム(Global Positioning System、Global Positioning Satellite、GPS)に対応していてもよい。また、通信部は、第5世代移動通信システム(5G)などの通信規格に対応していてもよい。また、車両としては、自転車や自動二輪車であってもよい。また、受電装置101は、車両に限定されず、バッテリに蓄積された電力を使用して駆動する発動部を有する移動体及び飛行体等であってもよい。
また、本実施形態における受電装置101は、電動工具、家電製品などでもよい。受電装置101であるこれらの機器は、バッテリの他、バッテリに蓄積された受電電力によって駆動するモータを有していてもよい。また、これらの機器は、バッテリの残量などを通知する通知手段を有していてもよい。また、これらの機器は、送電装置100とは異なる他の装置と通信する通信部を有していてもよい。通信部は、NFCや、第5世代移動通信システム(5G)などの通信規格に対応していてもよい。
また、本実施形態における送電装置100は、自動車の車両内で、無線電力伝送に対応するスマートフォンやタブレットなどの携帯情報端末機器に対して送電を行う車載用充電器であってもよい。このような車載用充電器は、自動車内のどこに設けられていてもよい。例えば、車載用充電器は、自動車のコンソールに設置されてもよいし、インストルメントパネル(インパネ、ダッシュボード)や、乗客の座席間の位置や天井、ドアに設置されてもよい。ただし、運転に支障をきたすような場所に設置されないほうがよい。また、送電装置100が車載用充電器の例で説明したが、このような充電器が、車両に配置されるものに限らず、電車や航空機、船舶等の輸送機に設置されてもよい。この場合の充電器も、乗客の座席間の位置や天井、ドアに設置されてもよい。
また、車載用充電器を備えた自動車等の車両が、送電装置100であってもよい。この場合、送電装置100は、車輪と、バッテリとを有し、バッテリの電力を用いて、送電回路部や送電コイル(アンテナ)により受電装置101に電力を供給する。
200 制御部、300 制御部
Claims (10)
- 異物検出処理を行う送電装置から無線で電力を受電する受電装置であって、
前記異物検出処理を行うためのデータを作成する要求を前記送電装置に送信する送信手段と、
前記送信手段によって送信された要求に基づいた応答を前記送電装置から受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された応答が、前記受信手段による受信回数に応じた応答でない場合に、前記送電装置に対して送電の停止を要求する停止要求手段と、
を有することを特徴とする受電装置。 - 前記受信手段によって受信された応答が前記異物検出処理の結果に基づいた応答であり、かつ前記送信手段によって前記要求を送信した回数に応じた応答である場合に、前記停止要求手段は、前記送電装置に対して送電の停止を要求しないようにすることを特徴とする請求項1に記載の受電装置。
- 前記受信手段によって受信された応答が前記異物検出処理の結果に基づいていない応答であり、かつ前記受信手段による受信回数に応じた応答でない場合に、前記停止要求手段は、前記送電装置に対して送電の停止を要求しないようにし、前記送信手段は、前記異物検出処理の結果に基づいた応答を送信させるための要求を前記送電装置に送信することを特徴とする請求項2に記載の受電装置。
- 前記送電装置からの送電の瞬断を検出する検出手段をさらに有し、
前記受信手段によって受信された応答が、前記検出手段によって瞬断が検出された回数に応じた応答である場合に、前記停止要求手段は、前記送電装置に対して送電の停止を要求しないようにすることを特徴とする請求項1又は2に記載の受電装置。 - 前記送信手段は、前記異物検出処理を行うためのデータを作成する要求に、前記受信手段による応答の受信回数の情報を格納して送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の受電装置。
- 前記送信手段は、前記異物検出処理を行うためのデータを作成する要求に、前記送電装置に要求する応答に係る情報を格納して送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の受電装置。
- 前記受信手段は、前記送信手段によって送信された要求に基づいた応答に、前記送電装置が応答した回数に係る情報が格納された状態で受信し、
前記停止要求手段は、前記受信手段によって受信された応答が、当該応答に格納された回数に応じた応答でない場合に、前記送電装置に対して送電の停止を要求することを特徴とする請求項1又は2に記載の受電装置。 - 請求項1~7の何れか1項に記載の受電装置と、前記送電装置とを有することを特徴とする無線電力伝送システム。
- 異物検出処理を行う送電装置から無線で電力を受電する受電装置の制御方法であって、
前記異物検出処理を行うためのデータを作成する要求を前記送電装置に送信する送信工程と、
前記送信工程において送信された要求に基づいた応答を前記送電装置から受信する受信工程と、
前記受信工程において受信された応答が、前記受信工程における受信回数に応じた応答でない場合に、前記送電装置に対して送電の停止を要求する停止要求工程と、
を有することを特徴とする受電装置の制御方法。 - 異物検出処理を行う送電装置から無線で電力を受電する受電装置を制御するためのプログラムであって、
前記異物検出処理を行うためのデータを作成する要求を前記送電装置に送信する送信工程と、
前記送信工程において送信された要求に基づいた応答を前記送電装置から受信する受信工程と、
前記受信工程において受信された応答が、前記受信工程における受信回数に応じた応答でない場合に、前記送電装置に対して送電の停止を要求する停止要求工程と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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